JP5652921B2 - Fetスイッチング駆動回路及びその動作方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ゲートバイアス電圧値が駆動電圧波形のデューティー大小に依存して変化しないFETスイッチング駆動回路等及びその動作方法に関する。
下記引用文献1には、一次側スイッチングコンバータとして、フルブリッジ結合方式による電流共振形コンバータに対して、部分共振電圧回路を組み合わせた構成を採用し、電流共振形コンバータを形成する各スイッチング素子に対するスイッチング駆動方式としては他励式を採用したスイッチング電源回路が開示されている。
引用文献1によれば、スイッチング素子をスイッチング駆動する場合に、1つのドライブ信号生成回路により、互いに180°の位相差を有するとされるハイサイド用の第1のドライブ信号と、ローサイド用の第2のドライブ信号とを生成するようにされる。
そして、第1のドライブ信号を利用して、一方の同じオン/オフタイミングの組となるべき、第1のハーフブリッジ回路のハイサイドのスイッチング素子と、第2のハーフブリッジ回路のローサイドのスイッチング素子とをスイッチング駆動するようにしている。
また、第2のドライブ信号を利用して、他方の同じオン/オフタイミングの組となるべき、第1のハーフブリッジ回路のローサイドのスイッチング素子と、第2のハーフブリッジ回路のハイサイドのスイッチング素子とをスイッチング駆動するようにしている。
このような構成により引用文献1においては、第1のドライブ信号及び第2のドライブ信号を基として、それぞれ、同じオン/オフタイミングの組となるべき2本のスイッチング素子を駆動することが可能となる。
従って、第1のドライブ信号と第2のドライブ信号を生成するためのドライブ信号生成回路としては1系統でよいことになる。そして、このドライブ信号生成回路がICとされる場合には、1つのICによりフルブリッジ結合された4本のスイッチング素子を適正にスイッチング駆動することが可能となることが引用文献1に示されている。
上述のように、1つのICで4本のスイッチング素子をスイッチング駆動することになるから、その分、電源回路としての回路基板サイズの小型軽量化及びコストダウンを図ることができ、ICの数が削減されるのに伴って、ICに接続すべき外付け部品や周辺部品の点数も削減されることになるため、回路基板サイズの小型軽量化及びコストダウンの効果は促進され、ICの数が削減された分、ICにおける電力消費も低減するから、これまでより低消費電力の電源回路が得られることが開示されている。
また、下記引用文献2には、スイッチング電源装置に使用されるゲートドライブ回路のデットタイム調整技術に関する技術思想であって、ゲート信号制御回路内で設定しないでもデッドタイムをゲートドライブ回路内で調整でき、デッドタイムの値をターンオフ、ターンオンの特性が変化した場合にも適正な値とすることができ、電源効率を向上させることのできるゲートドライブ回路を提供することを目的とした発明が記載されている。
引用文献2によれば、電力を変換・調整するために第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子を有する共振型スイッチング電源装置において、第1スイッチング素子または第2スイッチング素子のスイッチングによる共振電流が流れる期間中、第1スイッチング素子または第2スイッチング素子のゲート・ドレイン間容量に分流した共振電流により、第1スイッチング素子または第2スイッチング素子のゲート・ソース間電圧がオン閾値電圧より小さくなるようにゲート・ドレイン間容量とゲート抵抗の値を設定したスイッチング電源装置とすることにより、ゲート信号制御回路内で設定しなくてもデッドタイムをゲートドライブ回路内で調整でき、デッドタイムの値をターンオフ、ターンオンの特性が変化した場合にも適正な値とすることができ、効率を向上させることのできるゲートドライブ回路を実現できることが記載されている。
特開2004−072918号公報 特開2010−028962号公報
従来、トランス式のFET駆動回路は、FET駆動電圧の正負電圧レベルが、一次側/2次側電圧波形のデューティーに依存して変化していた。このため、FETのゲートオン電圧値の変化に対応して、オン抵抗値も異なるものとなるので、ゲートオン時の電力損失も増大する傾向にあった。また、接合型FET(JFET:Junction FET)やMOSFET(エンハンスメントタイプまたは/及びデプレッションタイプ)の駆動が困難であった。
本発明は、上述した問題点に鑑み為された発明であって、ゲートバイアス電圧値が駆動電圧波形のデューティー大小に依存して変化しないFETスイッチング駆動回路等及びその動作方法を実現することを目的とする。
本発明のFETスイッチング駆動回路は、トランス駆動のFETスイッチング駆動回路において、トランスの出力側に直列接続されたコンデンサと、トランスとコンデンサとの直列接続に対して、並列に接続された少なくとも一つのダイオードとを備えることを特徴とする。
また、本発明のFETスイッチング駆動回路は、好ましくはトランスとコンデンサとの直列接続に対して、並列に接続され、互いに逆極性に接続された一組のダイオードを備えることを特徴とする。
また、本発明のFETスイッチング駆動回路は、さらに好ましくはトランスとコンデンサとの直列接続に対して、並列に接続され、互いに逆極性に並列接続された一組のダイオードを備えることを特徴とする。
また、本発明のFETスイッチング駆動回路は、さらに好ましくはトランスとコンデンサとの直列接続に対して、並列に接続され、互いに逆極性に直列接続された一組のダイオードを備えることを特徴とする。
また、本発明のFETスイッチング駆動回路は、さらに好ましくはトランスとコンデンサとの直列接続に対して並列に接続されたダイオードは、整流ダイオードと、整流ダイオードと逆極性に直列接続されたツェナーダイオードと、であることを特徴とする。
また、本発明のインバータは、上述のいずれかに記載のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路を備えることを特徴とする。
また、本発明の電源装置は、上述のいずれかに記載のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路を備えることを特徴とする。
また、本発明のブースト回路は、上述のいずれかに記載のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路を備えることを特徴とする。
また、本発明のステップダウン回路は、上述のいずれかに記載のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路を備えることを特徴とする。
また、本発明の同期整流のスイッチングレギュレータは、上述のいずれかに記載のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路を備えることを特徴とする。
また、本発明のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路の動作方法は、上述のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路を動作させる方法であって、ツェナーダイオードの電圧設定値を変更することにより、FETのゲートオン電圧値を調整することを特徴とする。
また、本発明のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路の動作方法は、好ましくは駆動されるFETがJFETまたはMOSFETであることを特徴とする。
ゲートバイアス電圧値が駆動電圧波形のデューティー大小に依存して変化しないことにより、オン抵抗を低減させて損失を低減したFETスイッチング駆動回路等及びその動作方法を実現できる。
第一の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路の構成概要を説明する概念図である。 図1に示すトランス駆動のFETスイッチング駆動回路の駆動電圧波形等について、(a)デューティーが狭い場合と(b)デューティーが広い場合とを比較して説明する図である。 (a)は図1に示す第一の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路との比較のために従来の回路例を説明する図であり、(b)は(a)に示す従来の回路例においてデューティーが狭い場合についてゲートオン電圧波形を説明する図であり、(c)は(a)に示す従来の回路例においてデューティーが広い場合についてゲートオン電圧波形を説明する図である。 (a)は図1に示す第一の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路1000との比較のために従来の他の回路例を説明する図であり、(b)はPWM等の生成されたパルス信号SとCissの電圧Vとの関係を説明する図であり、(c)は図4(a)に示す従来の他の回路例においてデューティーが広い場合についてゲートオン電圧波形を説明する図であり、(d)は図4(a)に示す従来の他の回路例においてデューティーが狭い場合についてゲートオン電圧波形を説明する図である。 (a)は第二の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路の構成概要を説明する概念図であり、(b)は図5(a)に示すトランス駆動のFETスイッチング駆動回路のトランスTの電圧波形についてデューティーが50%を典型例として説明する図であり、(c)はコンデンサ(C)210の電圧について説明する図であり、(d)はCissへの出力電圧(すなわちゲートオン駆動電圧)について説明する図である。 (a)は図5に示す第二の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路の電圧波形のデューティーが広い場合について説明する図であり、(b)は図5に示す第二の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路の電圧波形のデューティーが狭い場合について説明する図である。 (a)は第三の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路3000の構成概要を説明する概念図であり、(b)は図7(a)に示すトランス駆動のFETスイッチング駆動回路3000のトランスT(但し巻線比N=1)の電圧波形についてデューティーが50%を典型例として説明する図であり、(c)はコンデンサ(C)310の電圧について説明する図であり、(d)はCissへの出力電圧(すなわちゲートオン駆動電圧)について説明する図である。 (a)は図7に示す第三の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路の電圧波形のデューティーが広い場合について説明する図であり、(b)は図7に示す第三の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路の電圧波形のデューティーが狭い場合について説明する図である。 (a)は、第四の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路の構成概要を説明する概念図である。(b)は図9(a)に示すトランス駆動のFETスイッチング駆動回路のトランスT(但し巻線比N=1)の電圧波形についてデューティーが50%を典型例として説明する図であり、(c)はコンデンサ(C)410の電圧について説明する図であり、(d)はCissへの出力電圧(すなわちゲートオン駆動電圧)Vについて説明する図である。 第一の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路乃至第四の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路のいずれかでドライブ駆動が可能な接合型FET(JFET)とMOSFET(エンハンスメント、デプレション)の特性について説明する概念図であり、(a)がN型FET特性を説明し、(b)がP型FET特性を説明する図である。 トランス駆動のスイッチングレギュレータを典型例とする、駆動電圧が一定となる正電圧及びその反転電圧が容易に得られる回路例を説明する図である。 第五の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路の構成概要を説明する概念図である。 図12に示すトランス駆動のFETスイッチング駆動回路の駆動電圧波形等についてデューティーが50%である場合を典型例として説明する図である。 図12に示すトランス駆動のFETスイッチング駆動回路の駆動電圧波形等についてデューティーが広い場合(a)とデューティーが狭い場合(b)とを比較して説明する図である。 応用回路例を説明する回路概念図である。 応用回路例を説明する回路概念図である。 応用回路例を説明する回路概念図である。
実施形態で説明するトランス駆動のFETスイッチング駆動回路は、トランスの二次側(出力側)にコンデンサをトランスと直列に挿入するとともに、正電圧設定用のツェナーダイオードと負電圧設定用のツェナーダイオードとをトランス及びコンデンサに対して並列接続する。
これにより、トランス駆動のFETスイッチング駆動回路は、ドライブ波形(駆動波形)のデューティーに依存することなく、FETのゲートバイアス電圧を所望の電圧値に一定に維持することができる。また、トランス駆動のFETスイッチング駆動回路は、各種スイッチング電源装置やスイッチ回路、ブースト回路、ステップダウン回路、同期整流のスイッチングレギュレータ、インバータ等に応用展開が可能である。
従来、トランス式FET駆動回路は、波形のデューティーに依存して、ドライブ電圧の正負電圧レベル、すなわち駆動対象となるFETのゲートバイアス電圧値が変化していた。このため、ゲートのオン抵抗が増大することとなり、これに伴い電力損失も増大する傾向にあった。さらに、エンハンスタイプの素子(接合型、デプレッション)を駆動する容易な回路構成とすることが困難であった。
実施形態で説明するトランス駆動のFETスイッチング駆動回路は、デューティー比を変化させてもゲートバイアス電圧を一定に維持することが可能であり、ゲートのオン抵抗の増大を抑制し一定にできる。また、ツェナーダイオードの設定調整により、バイアス電圧を比較的容易に所望値に設定することが可能である。
また、実施形態で説明するトランス駆動のFETスイッチング駆動回路は、J−FET(接合型)MOSFETやエンハンスタイプの素子(デプレッション)の駆動が比較的シンプルかつ容易な回路構成で実現できる。
(第一の実施形態)
図1は、第一の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路1000の構成概要を説明する概念図である。図1に示すように、FETスイッチング駆動回路1000は、トランスTの二次側に直列に挿入されたコンデンサ(C)110と、トランスT及びコンデンサ(C)110に対して並列に挿入されたダイオ−ド(D)120とツェナーダイオード(ZD1)140を備える。
図1から理解できるように、ダイオ−ド(D)120とツェナーダイオード(ZD1)140とは直列にかつ逆極性に接続される。また、FETスイッチング駆動回路1000は、トランスT及びコンデンサ(C)110に対して並列に挿入されたダイオ−ド(D)130とツェナーダイオード(ZD2)150を備える。
図1から理解できるように、ダイオ−ド(D)130とツェナーダイオード(ZD2)150とは直列にかつ逆極性に接続される。また、ダイオ−ド(D)120とダイオ−ド(D)130とは逆向きに接続され、ツェナーダイオード(ZD1)140とツェナーダイオード(ZD2)150とは逆向きに接続される。
図1に示すトランス駆動のFETスイッチング駆動回路1000において、コンデンサ(C)110は、二次側の直流成分をカットする直流カット用コンデンサである。また、ツェナーダイオード(ZD1)140は、駆動対象FET160のゲートバイアスのうち負電圧を設定するための負電圧設定ツェナーダイオードである。また、ツェナーダイオード(ZD2)150は、駆動対象となるFET160のゲートバイアスのうち正電圧を設定するための正電圧設定ツェナーダイオードである。
上述した構成により、FET160のゲート−ソース間に印加される駆動ドライブ電圧は、トランスTの一次側・二次側における波形デューティーに関係なく、ツェナーダイオード(ZD1)140または/及びツェナーダイオード(ZD2)150により設定された電圧値に依存して一定電圧となる。
図2は、図1に示すトランス駆動のFETスイッチング駆動回路1000の駆動電圧波形等についてデューティーが狭い場合(a)とデューティーが広い場合(b)とを比較して説明する図である。図2においては、典型例として、ツェナーダイオード(ZD1)140をショート(短絡)し、ツェナーダイオード(ZD2)150をオープン(開放)した場合について説明している。
図2に示すように、トランスTの巻線比が1であると、トランスTの一次側の電圧Vと二次側の励起電圧Vとは等しくなる(V=V)。また、励起電圧Vのピーク間Eは、正側の電圧Vと負側の電圧Vとの和となる。また、図2(a)に示すように、デューティーが狭い場合には、コンデンサ(C)110の電圧VC2はVとなる。一方、図2(b)に示すように、デューティーが広い場合には、コンデンサ(C)110の電圧VC2は、デューティーが狭い場合よりも大きな値のVとなる。
従って、FETを駆動する電圧として出力されるドライブ電圧Vの波形は、トランスTの電圧デューティーが広い場合には広いデューティーとなり、トランスTの電圧デューティーが狭い場合には狭いデューティーとなるものの、そのピーク値、すなわちFET160のゲートオン電圧は、デューティーが広い場合でもデューティーが狭い場合でも常に正側を一定電圧値とすることができる。
また、図2から理解できるように、FET160の駆動電圧の負側の電圧値は、ダイオ−ド(D)120による電圧降下に対応する負電圧値となる。図2においては、ツェナーダイオード(ZD1)140をショート(短絡)し、ツェナーダイオード(ZD2)150をオープン(開放)した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ツェナーダイオード(ZD1)140をオープン(開放)し、ツェナーダイオード(ZD2)150をショート(短絡)してもよい。また、ツェナーダイオード(ZD1)140とツェナーダイオード(ZD2)150との降伏電圧値を任意の値に適宜選択または可変設定することにより、FET160のゲートオン電圧について、正側と負側とのそれぞれについて一定値に安定させることが可能となり、デューティー比に依存しないゲートオン電圧とできる。
図3(a)は、図1に示す第一の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路1000との比較のために従来の回路例を説明する図である。また、図3(b)は、図3(a)に示す従来の回路例においてデューティーが狭い場合についてゲートオン電圧波形を説明する図であり、図3(c)は、図3(a)に示す従来の回路例においてデューティーが広い場合についてゲートオン電圧波形を説明する図である。
図3(b)に示すようにパルスの周期(一周期を基準として1として示す)に対してパルス幅Dが比較的小さくデューティーが狭い場合には、FETのゲートオン電圧Vは比較的大きくなる。一方、図3(c)に示すようにパルスの周期に対してパルス幅Dが比較的大きくデューティーが広い場合には、FETのゲートオン電圧Vは比較的小さくなる。
すなわち、FETの駆動電圧は平均値(図3(b)(c)における面積)で動作するため、従来回路例ではデューティーが広いか狭いかに依存して面積が一定となるように、そのピーク値が変動する。このため、FETのゲートオン電圧値(ピーク値で動作)が変動することとなり、予期せぬゲートオン抵抗の増大や予期せぬ損失の増大を招来していた。なお、図3においてもトランスTの巻線比n=1とし、トランスTの一次側電圧Vと二次側励起電圧Vとが等しいものとして例示的に説明している。
また、図4(a)は図1に示す第一の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路1000との比較のために従来の他の回路例を説明する図である。また、図4(b)はPWM等により生成されたパルス信号SとCissの電圧Vとの関係を説明する図であり、図4(c)は図4(a)に示す従来の他の回路例においてデューティーが広い場合についてゲートオン電圧波形を説明する図であり、図4(d)は図4(a)に示す従来の他の回路例においてデューティーが狭い場合についてゲートオン電圧波形を説明する図である。
図4においてCissはいわゆる見かけ上のトランジスタへの入力容量であり、ゲート−ソース間容量Cgsとゲート−ドレイン間容量Cgdとを加算した値である。ゲート−ソース間容量Cgsとゲート−ドレイン間容量Cgdとは、主にチップサイズとシリコンゲート酸化膜の厚さに依存して決まる値であり温度依存性は低いことが知られている。
また、入力容量Cissは、例えばパワーMOSFETのドライブ回路の設計において、ドライブ損失や入力容量を充電するために必要なピークラッシュ電流を計算する場合に用いられることもある。
図4(b)に示すように、例えばデューティー比50%である場合には正電圧Vと負電圧(E−V)とは等しくなる。また、駆動電圧の正側ピーク電圧をV、負側ピーク電圧を(E−V)、すなわちピークトゥーピークを「E」としてこれを基準とすれば、図4(c)に示すようにデューティーが広い場合には正側ピーク電圧が小さくなり負側ピーク電圧が大きくなり、図4(d)に示すようにデューティーが狭い場合には正側ピーク電圧が大きくなり負側ピーク電圧が小さくなり、すなわちデューティーに依存してゲートオン電圧が変動する。
図4においては、V・D=(E−V)・(1−D)との関係が成立するので、これをVについて解けば、V=E(1−D)との関係式が導出されて、FETの駆動電圧であるゲートオン電圧のピーク値は、デューティーに依存することが理解できる。一方、図1に示したように、第一の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路1000は、正側においても負側においてもゲートオン電圧を最適な一定値に設定することが可能であるので、ゲートオン動作を安定化させるとともにゲートオン損失の増大を抑制することが可能となる。
(第二の実施形態)
図5(a)は、第二の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路2000の構成概要を説明する概念図である。図5(b)は図5(a)に示すトランス駆動のFETスイッチング駆動回路2000のトランスTの電圧波形についてデューティーが50%を典型例として説明する図であり、図5(c)はコンデンサ(C)210の電圧VC2について説明する図であり、図5(d)はCissへの出力電圧(すなわちゲートオン駆動電圧)Vについて説明する図である。
図5に示すように、FETスイッチング駆動回路2000は、トランスTの二次側に直列に挿入されたコンデンサ(C)210と、トランスT及びコンデンサ(C)210に対して並列に挿入されたダイオ−ド(D)220とを備える。
図5(a)においては、ダイオ−ド(D)220が紙面下方にアノード電極、紙面上方にカソード電極となるように接続されているが、これに限定されることはなく逆極性に接続してもよい。
図5(a)と図5(b)とに示すように、トランスTの巻線比N=1とすれば、トランスTの一次側電圧Vと二次側励起電圧Vとは等しくなる(V=V)。またこの場合には図5(c)に示すように、コンデンサ(C)210の両端電圧VC2は、(E−V−VD1)で一定となる。ここで、VD1は、ダイオ−ド(D)220による電圧降下に対応する電圧値である。
また、図5(d)から理解できるように、Cissへの出力電圧をVとして、正側ピーク値は(E−VD1)であり、負側ピーク値としてはVD1となり、ピークトゥーピーク値Eは、トランスTの電圧(V=V)とCissへの出力電圧であるVとで、等しいものとなる。
図6(a)は図5に示す第二の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路2000の電圧波形のデューティーが広い場合について説明する図であり、(b)は図5に示す第二の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路2000の電圧波形のデューティーが狭い場合について説明する図である。
図6に示すようにデューティーが広い場合には、トランスTの一次側電圧V(すなわち二次側励起電圧Vに同じ)は、ピークトゥーピークをEとして正側にV、負側に(E−V)として生じる。
また、図6から理解できるように、コンデンサ(C)210の両端電圧VC2は、(E−V−VD1)として示される。ここで、VD1はダイオ−ド(D)220による電圧降下に対応する電圧値である。デューティーが広い場合には、狭い場合に比較して、コンデンサ(C)210の両端電圧VC2は高くなる。
また、図6(a),(b)の対比から理解できるように、デューティーが広い場合においても狭い場合においても、Cissへの出力電圧Vの正側ピーク値は常に一定であり、損失を低減しかつ安定したゲートオン駆動が可能となる。このように、本実施形態においては、駆動パルス電圧を一定に維持することができる。
(第三の実施形態)
図7(a)は、第三の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路3000の構成概要を説明する概念図である。図7(b)は図7(a)に示すトランス駆動のFETスイッチング駆動回路3000のトランスT(但し巻線比N=1)の電圧波形についてデューティーが50%を典型例として説明する図であり、図7(c)はコンデンサ(C)310の電圧VC2について説明する図であり、図7(d)はCissへの出力電圧(すなわちゲートオン駆動電圧)Vについて説明する図である。
図7(a)に示すように、FETスイッチング駆動回路3000は、トランスTの二次側に直列に挿入されたコンデンサ(C)310と、トランスT及びコンデンサ(C)310に対して並列に挿入されたダイオ−ド(D)320及びツェナーダイオード(ZD2)330とを備える。
図7(a)から理解できるように、ダイオ−ド(D)320とツェナーダイオード(ZD2)330とは直列にかつ逆極性に接続される。図7(a)においては、ダイオ−ド(D)320が紙面下方にアノード電極紙面上方にカソード電極となるように接続され、ツェナーダイオード(ZD2)330が紙面上方にアノード電極紙面下方にカソード電極となるように接続されているが、これに限定されることはなく各々逆極性に接続してもよい。
図7(a)と図7(b)とに示すように、トランスTの巻線比N=1とすれば、トランスTの一次側電圧Vと二次側励起電圧Vとは等しくなる。またこの場合には図7(c)に示すように、コンデンサ(C)310の両端電圧VC2は、(E−V−VD1−VD2)で一定となる。ここで、VD1は、ダイオ−ド(D)320による電圧降下に対応する電圧値であり、VD2は、ツェナーダイオード(ZD2)330による電圧降下に対応する電圧値である。
また、図7(d)から理解できるように、Cissへの出力電圧をVとして、正側ピーク値は(E−(VD1+VD2))であり、負側ピーク値としては(VD1+VD2)となり、ピークトゥーピーク値Eは、トランスTの電圧(V=V)とCissへの出力電圧であるVとで等しいものとなる。
図8(a)は図7に示す第三の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路3000の電圧波形のデューティーが広い場合について説明する図であり、(b)は図7に示す第三の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路3000の電圧波形のデューティーが狭い場合について説明する図である。
図8に示すようにデューティーが広い場合には、トランスTの一次側電圧V(二次側励起電圧Vに同じ)は、ピークトゥーピークをEとして正側にV、負側に(E−V)として生じる。
また、図8から理解できるように、コンデンサ(C)310の両端電圧VC2は、(E−V−(VD1+VD2))として示される。ここで、VD1はダイオ−ド(D)320による電圧降下に対応する電圧値であり、VD2は、ツェナーダイオード(ZD2)330による電圧降下に対応する電圧値である。デューティーが広い場合には、狭い場合に比較して、コンデンサ(C)310の両端電圧VC2は高くなる。
また、図8(a),(b)の対比から理解できるように、デューティーが広い場合においても狭い場合においても、Cissへの出力電圧Vの負側ピーク値は常に一定であり、損失を低減しかつ安定したゲートオン駆動が可能となる。すなわち、本実施形態においては、駆動パルス電圧の負電圧を適切に設定することが可能である。
(第四の実施形態)
図9(a)は、第四の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路4000の構成概要を説明する概念図である。図9(b)は図9(a)に示すトランス駆動のFETスイッチング駆動回路4000のトランスT(但し巻線比N=1)の電圧波形についてデューティーが50%を典型例として説明する図であり、図9(c)はコンデンサ(C)410の電圧VC2について説明する図であり、図9(d)はCissへの出力電圧(すなわちゲートオン駆動電圧)Vについて説明する図である。
図9(a)に示すように、FETスイッチング駆動回路4000は、トランスTの二次側に直列に挿入されたコンデンサ(C)410と、トランスT及びコンデンサ(C)410に対して並列に挿入されたツェナーダイオ−ド(ZD1)420及びツェナーダイオード(ZD2)430とを備える。
図9(a)から理解できるように、ツェナーダイオ−ド(ZD1)420とツェナーダイオード(ZD2)430とは直列にかつ逆極性に接続される。図9(a)においては、ツェナーダイオ−ド(ZD1)420が紙面上方にアノード電極紙面下方にカソード電極となるように接続され、ツェナーダイオード(ZD2)430が紙面下方にアノード電極紙面上方にカソード電極となるように接続されているが、これに限定されることはなく各々逆極性に接続してもよい。
図9(a)と図9(b)とに示すように、トランスTの巻線比N=1とすれば、トランスTの一次側電圧Vと二次側励起電圧Vとは等しくなる。またこの場合には図9(c)に示すように、コンデンサ(C)410の両端電圧VC2は、V−(VD1+VD2)となり負側で一定となる。ここで、VD1は、ツェナーダイオ−ド(ZD1)420による電圧降下に対応する電圧値であり、VD2は、ツェナーダイオード(ZD2)430による電圧降下に対応する電圧値である。
また、図9(d)から理解できるように、Cissへの出力電圧をVとして、正側ピーク値は(VD1+VD2)であり、負側ピーク値としてはE−(VD1+VD2)となり、ピークトゥーピーク値Eは、トランスTの電圧とCissへの出力電圧Vとで等しいものとなる。すなわち、本実施形態においては、FET駆動電圧の正電圧及び負電圧を適切に設定することが可能である。
なお、本実施形態において、ツェナーダイオ−ド(ZD1)420及びツェナーダイオード(ZD2)430との接続向きを各々逆向きとしてもよい。
(応用例1)
図10は、上述した第一の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路1000乃至第四の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路4000のいずれかでドライブ駆動が可能な接合型FET(JFET)とMOSFET(エンハンスメント、デプレション)の特性について説明する概念図であり、(a)がN型FET特性を説明し、(b)がP型FET特性を説明する図である。
本発明においては、ゲートオン電圧を所望の最適値にデューティーに拘わらず一定に維持できることから、図10に示す種々のFETに対して、複雑な追加的回路構成を用いることなく、シンプルかつ容易な構成で適切なドライブ駆動を遂行することが可能となる。
(応用例2)
図11は、トランス駆動のスイッチングレギュレータを典型例とする、駆動電圧が一定となる正電圧及びその反転電圧が容易に得られる回路例を説明する図である。図11の回路構成を用いれば、二つのFET1,FET2に対して、各々デューティーに依存しない一定のゲートオン駆動電圧V01,V02を供給することが可能となる。
(第五の実施形態)
図12は、第五の実施形態のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路5000の構成概要を説明する概念図である。図12に示すように、FETスイッチング駆動回路5000は、トランスTの二次側に直列に挿入されたコンデンサ(C)510と、トランスT及びコンデンサ(C)510に対して並列に挿入されたダイオ−ド(D)520とツェナーダイオード(ZD2)540を備える。
また、図12から理解できるように、ダイオ−ド(D)520とツェナーダイオード(ZD2)540とは直列にかつ逆極性に接続される。また、FETスイッチング駆動回路5000は、トランスT及びコンデンサ(C)510に対して並列に挿入されたダイオ−ド(D)530とツェナーダイオード(ZD4)550を備える。
また、図12に示すように、ダイオ−ド(D)530とツェナーダイオード(ZD4)550とは直列にかつ逆極性に接続される。また、ダイオ−ド(D)520とツェナーダイオード(ZD2)540とは直列にかつ逆極性に接続される。また、ダイオ−ド(D)520とダイオ−ド(D)530とは逆向きに接続され、ツェナーダイオード(ZD2)540とツェナーダイオード(ZD4)550とは逆向きに接続される。
図12に示すトランス駆動のFETスイッチング駆動回路5000において、コンデンサ(C)510は、二次側の直流成分をカットする直流カット用コンデンサである。また、ツェナーダイオード(ZD2)540はCissへのバイアスVのうち負電圧を設定するための負電圧設定ツェナーダイオードである。また、ツェナーダイオード(ZD4)550は、CissへのバイアスVのうち正電圧を設定するための正電圧設定ツェナーダイオードである。
ここで、Cissはいわゆる見かけ上のトランジスタへの入力容量であり、FETのゲート−ソース間容量Cgsとゲート−ドレイン間容量Cgdとを加算した値である。ゲート−ソース間容量Cgsとゲート−ドレイン間容量Cgdとは、主にチップサイズとシリコンゲート酸化膜の厚さに依存して決まる値であり温度依存性は低いことが知られている。
また、入力容量Cissは、例えばパワーMOSFETのドライブ回路の設計において、ドライブ損失や入力容量を充電するために必要なピークラッシュ電流を計算する場合に用いられることもある。
上述した構成により、Cissに印加される電圧Vは、トランスTの二次側および二次側における波形デューティーに関係なく、ツェナーダイオード(ZD2)540または/及びツェナーダイオード(ZD4)550により適切に設定された負電圧・正電圧に依存して一定電圧となる。
図13は、図12に示すトランス駆動のFETスイッチング駆動回路5000の駆動電圧波形等についてデューティーが50%である場合を典型例として説明する図である。また、図13は、FETスイッチング駆動回路5000の基本的な駆動電圧波形である。
具体的には、図13(a)は図12に示すトランス駆動のFETスイッチング駆動回路5000のトランスTの電圧波形についてデューティーが50%を典型例として説明する図であり、図13(b)はコンデンサ(C)510の電圧VC2について説明する図であり、図13(c)はCissへの出力電圧(すなわちゲートオン駆動電圧に対応)Vについて説明する図である。
図13に示すように、コンデンサ(C)510の両端電圧VC2は、ハイサイドが(E−V)−(VD3+VD4)となり、ローサイドがV−(VD1+VD2)で一定となる。ここで、VD1は、ダイオ−ド(D)520による電圧降下に対応する電圧値であり、VD2は、ツェナーダイオ−ド(ZD2)540による電圧降下に対応する電圧値であり、VD3は、ダイオ−ド(D)530による電圧降下に対応する電圧値であり、VD4は、ツェナーダイオ−ド(ZD4)550による電圧降下に対応する電圧値である。
また、図13(c)から理解できるように、Cissへの出力電圧をVとして、正側ピーク値は(VD3+VD4)であり、負側ピーク値としては(VD1+VD2)となり、ピークトゥーピーク値は、トランスTの電圧のピークトゥーピーク値Eに対してCissへの出力電圧であるVのピークトゥーピーク値を、適宜変更することができる。
また、図14は、図12に示すトランス駆動のFETスイッチング駆動回路5000の駆動電圧波形等についてデューティーが広い場合(a)とデューティーが狭い場合(b)とを比較して説明する図である。
図14に示すように、トランスTの巻線比がN=1であると、トランスTの一次側の電圧Vと二次側の励起電圧Vとは等しくなる(V=V)。また、励起電圧Vのピーク間電圧Eは、正側の電圧Vと負側の電圧(E−V)との和となる。また、図14(a)に示すように、デューティーが狭い場合には、コンデンサ(C)510の電圧VC2は正側ピーク値が((E−V)−(VD3+VD4))となり、負側ピーク値が(V−(VD1+VD2))となる。
一方、図14(b)に示すように、デューティーが狭い場合には、コンデンサ(C)510の電圧VC2は、デューティーが広い場合よりも小さな値のVC2となる。すなわち、VC2=(V−(VD1+VD2))+((E−V)−(VD3+VD4)である。
従って、Cissの印加電圧Vの波形は、トランスTの電圧デューティーが広い場合には広いデューティーとなり、トランスTの電圧デューティーが狭い場合には狭いデューティーとなるものの、そのピーク値は、デューティーが広い場合でもデューティーが狭い場合でも常に正側及び負側を一定電圧値とすることができる。
ここで、図14において、Cissへ印加される正側電圧値は(VD3+VD4)であり、Cissへ印加される負側電圧値は(VD1+VD2)である。但し、VD1,VD2,VD3,VD4は、各々ダイオ−ド(D)520,ツェナーダイオード(ZD2)540,ダイオ−ド(D)530,ツェナーダイオード(ZD4)550における電圧降下である。
上述したように、トランス駆動のFETスイッチング駆動回路5000においては、Cissへの印加電圧を、パルス幅に関係なく、ダイオード電圧降下値により決定される電圧値のパルスとすることができる。
また、図14から理解できるように、Cissへの負側の印加電圧値は、ダイオ−ド(D)520及びツェナーダイオード(ZD2)540による電圧降下に対応する負電圧値となる。また、ツェナーダイオード(ZD2)540とツェナーダイオード(ZD4)550との降伏電圧値を任意の値に適宜選択または可変設定することにより、Cissへの印加電圧について、正側と負側とのそれぞれについて一定値に安定させることが可能となり、デューティー比に依存しないCiss印加電圧とできる。
(応用例3)
図15は、応用回路例1500を説明する回路概念図である。図15に示すように、トランスTの二次側に直列に接続されたコンデンサ1501を設けることにより、出力電圧のデューティー依存を解消することが可能となる。
(応用例4)
図16は、応用回路例1600を説明する回路概念図である。図16に示すように、トランスTの各二次側に直列に接続されたコンデンサ1601,1602及び、各々並列接続されたダイオード1603,1604を設けることにより、出力電圧のデューティー依存を解消し、安定した所望の電圧を出力することが可能となる。
(応用例5)
図17は、応用回路例1700を説明する回路概念図である。図17に示すように、トランスTの二次側に直列に接続されたコンデンサ1701及び、並列接続されたシャントレギュレータ1702を設けることにより、出力電圧のデューティー依存を解消し、安定した所望の一定電圧を出力することが可能となる。
上述の各実施形態で例示したトランス駆動のFETスイッチング駆動回路1000,2000,3000,4000,5000等は、各実施形態での説明に限定されるものではなく、各実施形態で説明する技術思想の範囲内かつ自明な範囲内で、適宜その構成や動作及び動作方法等を変更することができる。また、説明の便宜上各実施形態ごとに個別に説明しているが、各実施形態の構成を適宜組み合わせて適用し、またその動作も適宜組み合わせてアレンジしてもよい。
本発明のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路は、各種電源やインバータ等の回路の構成として広く適用できる。
1000・・トランス駆動のFETスイッチング駆動回路、110・・コンデンサ(C)、120・・ダイオ−ド(D)、130・・ダイオ−ド(D)、140・・ツェナーダイオード(ZD1)、150・・ツェナーダイオード(ZD2)、160・・駆動対象FET。

Claims (9)

  1. トランス駆動のFETスイッチング駆動回路において、
    トランスの出力側に直列接続されたコンデンサと、
    前記トランスと前記コンデンサとの直列接続に対して、並列に接続された少なくとも一つのダイオードとを備え、
    前記トランスと前記コンデンサとの直列接続に対して、並列に接続され、互いに逆極性に接続された一組のダイオードを備え、
    前記トランスと前記コンデンサとの直列接続に対して、並列に接続され、互いに逆極性に並列接続された一組のダイオードを備える
    ことを特徴とするFETスイッチング駆動回路。
  2. 請求項1に記載のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路において、
    前記トランスと前記コンデンサとの直列接続に対して並列に接続された前記ダイオードは、整流ダイオードと、前記整流ダイオードと逆極性に直列接続されたツェナーダイオードと、である
    ことを特徴とするトランス駆動のFETスイッチング駆動回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路を備える
    ことを特徴とするインバータ。
  4. 請求項1または請求項2に記載のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路を備える
    ことを特徴とする電源装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路を備える
    ことを特徴とするブースト回路。
  6. 請求項1または請求項2に記載のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路を備える
    ことを特徴とするステップダウン回路。
  7. 請求項1または請求項2に記載のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路を備える
    ことを特徴とする同期整流のスイッチングレギュレータ。
  8. 請求項2に記載のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路を動作させる方法であって、
    前記ツェナーダイオードの電圧設定値を変更することにより、FETのゲートオン電圧値を調整する
    ことを特徴とするトランス駆動のFETスイッチング駆動回路の動作方法。
  9. 請求項8に記載のトランス駆動のFETスイッチング駆動回路の動作方法において、
    駆動されるFETはJFETまたはMOSFETである
    ことを特徴とするトランス駆動のFETスイッチング駆動回路の動作方法。
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