JP5649643B2 - ピリミジン化合物、mTORキナーゼおよびPI3キナーゼ阻害剤としてのそれらの使用、ならびにそれらの合成 - Google Patents

ピリミジン化合物、mTORキナーゼおよびPI3キナーゼ阻害剤としてのそれらの使用、ならびにそれらの合成 Download PDF

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Description

本発明は、ピリミジン化合物、そのような化合物を含む組成物、そのような化合物を合成する方法、および有効量のそのような化合物の投与を含む、mTOR関連疾患を治療するための方法に関する。本発明は、有効量のそのような化合物の投与を含む、PI3K関連疾患を治療するための方法に関する。本発明は、有効量のそのような化合物の投与を含む、hSMG−1関連疾患を治療するための方法にも関する。
ホスファチジルイノシトール(以後、「PI」と略す)は、細胞膜中のリン脂質の1種である。近年、PIは細胞内シグナルトランスダクションにおいても重要な役割を果たすことが明らかになってきた。当技術分野において、PI(4,5)二リン酸(PI(4,5)P2またはPIP2)は、ホスホリパーゼCによってジアシルグリセロールおよびイノシトール(1,4,5)三リン酸に分解されて、それぞれタンパク質キナーゼCの活性および細胞内カルシウム動員を誘発することが十分に認識されている[M.J.Berridgeら、Nature、312、315(1984)、Y.Nishizuka、Science、225、1365(1984)]。
1980年代後半に、ホスファチジルイノシトール−3キナーゼ(「PI3K」)が、ホスファチジルイノシトールのイノシトール環の3位をリン酸化する酵素であることが分かった[D.Whitmanら、Nature、332、664(1988)]。PI3Kが発見された当初は、単一酵素であるとみなされた。しかしながら、最近、複数のPI3Kサブタイプが存在することが明確にされた。現時点では、PI3Kの3つの主要なサブタイプがそれらのインビトロ基質特異性に基づいて同定されており、これら3つは、クラスI(aおよびb)、クラスIIおよびクラスIIIと呼ばれている[B.Vanhaesebroeck、Trend in Biol.Sci.、22、267(1997)]。
クラスIaのPI3Kサブタイプは、これまで最も幅広く研究されてきた。クラスIaサブタイプの中には、110kDaの触媒サブユニットおよび50〜85kDaの調節サブユニットのヘテロ二量体として存在する3つのアイソフォーム(α、βおよびδ)がある。調節サブユニットは、成長因子受容体またはアダプター分子内のリン酸化チロシン残基と結合するSH2ドメインを含有し、それによってPI3Kを細胞膜の内側に局在させる。細胞膜の内側において、PI3Kは、PIP2を、Akt活性化が発生している細胞膜の内側に下流エフェクターPDK1およびAktを局在させるのに役立つPIP3(ホスファチジルイノシトール−3,4,5−三リン酸)に変換する。活性化Aktは、アポトーシスの阻害、細胞周期の進行、インスリンシグナル伝達に対する応答および細胞増殖を包含する多様な各種の効果を媒介する。クラスIaのPI3Kサブタイプは、PI3Kの膜への局在のための別の機構を提供する活性化Rasとの会合を可能にするRas結合ドメイン(RBD)も含有する。活性化された発癌性形態の成長因子受容体Ras、およびPI3Kキナーゼも、PI3K/Akt/mTOR経路におけるシグナル伝達を異常に高め、細胞形質転換をもたらすことが示されている。PI3K/Akt/mTORシグナル伝達経路の中心的成分として、PI3K(特にクラスIaのαアイソフォーム)が抗癌薬の発見において主要な治療標的となりつつある。
クラスIのPI3Kの基質は、PI、PI(4)PおよびPI(4,5)P2であり、PI(4,5)P2が最も好適である。クラスIのPI3Kは、それらの活性化機構および関連する調節サブユニットを理由に、2つのグループ、クラスIaおよびクラスIbにさらに分けられる。クラスIbのPI3Kは、Gタンパク質共役型受容体との相互作用によって活性化されるp110γである。p110γとGタンパク質共役型受容体との間の相互作用は、110、87および84kDaの調節サブユニットによって媒介される。
PIおよびPI(4)Pは、クラスIIのPI3Kの既知の基質であり、PI(4,5)P2は、このクラスの酵素の基質ではない。クラスIIのPI3Kは、C末端にC2ドメインを含有するPI3K C2α、C2βおよびC2γアイソフォームを包含し、それらの活性がカルシウムイオンによって調節されることを暗示している。
クラスIIIのPI3Kの基質はPIのみである。クラスIIIのPI3Kの活性化のための機構は、明確にされていない。各サブタイプは活性を調節するための独自の機構を有するため、活性化機構(複数可)はPI3Kの各それぞれのクラスに特異的な刺激によって決まると考えられる。
化合物PI103(3−(4−(4−モルホリニル)ピリド[3’,2’:4,5]フロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル)フェノール)は、PI3KαおよびPI3KγならびにmTOR複合体を阻害し、それぞれに対するIC50値は2、3および50〜80nMである。癌のヒト腫瘍異種移植片モデルにおけるこの化合物のマウスへの腹腔内投薬は、グリア芽腫(PTENヌルU87MG)、前立腺(PC3)、乳房(MDA−MB−468およびMDA−MB−435)結腸癌腫(HCT116)、および卵巣癌腫(SKOV3およびIGROV−1)を包含する若干数のヒト腫瘍モデルに対する活性を実証した(Raynaudら、Pharmacologic Characterization of a Potent Inhibitor of Class I Phosphatidylinositide 3−Kinases、Cancer Res.2007 67:5840〜5850)。
化合物ZSTK474(2−(2−ジフルオロメチルベンゾイミダゾール−1−イル)−4,6−ジモルホリノ−1,3,5−トリアジン)は、PI3KαおよびPI3Kγを阻害するがmTOR酵素を阻害せず、それぞれに対するIC50値は16、4.6および10,000nM超である(Dexin KongおよびTakao Yamori、ZSTK474 is an ATP−competitive inhibitor of class I phosphatidylinositol 3 kinase isoforms、Cancer Science、2007、98:10 1638〜1642)。マウスヒト異種移植片癌モデルにおけるZSTK474の長期経口投与は、400mg/kgの用量で、非小細胞肺癌(A549)、前立腺癌(PC−3)および結腸癌(WiDr)に起因する成長を完全に阻害した(Yaguchiら、Antitumor Activity of ZSTK474、a New Phosphatidylinositol 3−Kinase Inhibitor、J.Natl.Cancer Inst.98:545〜556)。
化合物NVP−BEZ−235(2−メチル−2−(4−(3−メチル−2−オキソ−8−(キノリン−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)フェニル)プロパンニトリル)は、PI3KαおよびPI3KγならびにmTOR酵素の両方を阻害し、IC50値は4、5および「ナノモル」である。癌のヒト腫瘍異種移植片モデルにおける試験は、前立腺(PC−3)およびグリア芽腫(U−87)癌のヒト腫瘍モデルに対する活性を実証した。これは、2006年12月に臨床治験に入った(Verheijen,J.C.およびZask,A.、Phosphatidylinositol 3−kinase(PI3K)inhibitors as anticancer drugs、Drugs Fut.2007、32(6):537〜547)。
化合物SF−1126(2−(4−モルホリニル)−8−フェニル−4H−1−ベンゾピラン−4−オンである、LY−294002のプロドラッグ形態)は、「pan−PI3K阻害剤」である。この阻害剤は、前立腺癌、乳癌、卵巣癌、肺癌、多発性骨髄腫および脳癌(brain cancer)の前臨床マウス癌モデルにおいて活性である。化合物SF−1126は、2007年4月に、固形腫瘍子宮内膜癌、腎細胞癌、乳癌、ホルモン抵抗性前立腺癌および卵巣癌についての臨床試験が始まった(Verheijen,J.C.およびZask,A.、Phosphatidylinositol 3−kinase(PI3K)inhibitors as anticancer drugs、Drugs Fut.2007、32(6):537〜547)。
Exelixis Inc.(So.San Francisco、CA)は、抗癌剤としてXL−147(未知の構造の選択的なpan−PI3K阻害剤)およびXL−765(mTORおよび未知の構造のPI3Kの混合阻害剤)の臨床試験実施申請資料を最近提出した。TargeGenのPI3Kγおよびδの短時間作用型混合阻害剤であるTG−100115は、心筋虚血再灌流傷害後の梗塞の治療についての第I/II相治験中である。Cerylidの抗血栓PI3Kβ阻害剤CBL−1309(構造未知)は、前臨床毒性試験を完了した。
Verheijen,J.C.およびZask,A.、Phosphatidylinositol 3−kinase(PI3K)inhibitors as anticancer drugs、Drugs Fut.2007、32(6):537〜547によれば、
αアイソフォームの阻害はPI3K阻害剤の抗腫瘍活性に不可欠であることが明らかであるように思われるが、特定のPI3Kアイソフォームのより選択的な阻害剤が、望ましくない生物学的影響の低減につながり得るか否かは明らかではない。最近、非PI3KαクラスIのアイソフォーム(PI3Kβ、δおよびγ)が細胞の発癌性形質転換を誘発する能力を有することが報告されており、非アイソフォーム特異的阻害剤は特異的阻害剤よりも増強された治療可能性を提案し得ることを示唆している。
他の関連キナーゼに対する選択性も、PI3K阻害剤の開発のための重要な検討事項である。望ましくない副作用を回避するためには選択的阻害剤が好ましい場合があるが、PI3K/Akt経路における複数の標的(例えば、PI3KαおよびmTOR[ラパマイシンの哺乳類標的])の阻害はより高い有効性につながり得るという報告がある。脂質キナーゼ阻害剤は、非選択的阻害剤も診療所に持ち込まれ得るという点で、タンパク質キナーゼ阻害剤に類似し得ることが予想される。
ラパマイシンの哺乳類標的mTORは、栄養素および成長因子に対する腫瘍細胞の応答を調節し、血管内皮成長因子VEGFへの影響によって腫瘍の血液供給を制御する、細胞シグナル伝達タンパク質である。mTORの阻害剤は、mTORの作用を阻害することによって、癌細胞を餓死させ、腫瘍を縮小させる。すべてのmTOR阻害剤は、mTORキナーゼと結合する。これは、少なくとも2つの重要な効果を有する。第1に、mTORはPI3K/Akt経路の下流メディエーターである。PI3K/Akt経路は、多数の癌において過活性化されていると考えられており、種々の癌からのmTOR阻害剤への広範な応答の原因となり得る。上流経路の過活性化は、通常、mTORキナーゼも過活性化させることになる。しかしながら、mTOR阻害剤の存在下では、この過程が遮断される。遮断作用は、細胞成長を制御する下流経路にmTORがシグナル伝達するのを防止する。PI3K/Aktキナーゼ経路の過活性化は、PTEN遺伝子における突然変異に高頻度で関連し、これは、多くの癌において共通であり、どの腫瘍がmTOR阻害剤に対して応答するかを予測するのを援助し得る。mTOR阻害の第2の主要な作用は、VEGFレベルの低下による抗血管新生である。
実験室試験において、ある特定の化学療法剤は、mTOR阻害剤の存在下でより有効であることが分かった。George,J.N.ら、Cancer Research、61、1527〜1532、2001。さらなる実験室結果は、一部の横紋筋肉腫細胞がmTOR阻害剤の存在下で死亡することを示した。mTORキナーゼの完全な機能およびmTOR阻害の効果は、完全には理解されていない。
臨床治験まで進行している3種のmTOR阻害剤がある。これらの化合物は、42−(3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−ラパマイシン2−メチルプロパノエート、CCI−779またはテムシロリムスとしても知られるWyethのトーリセル、42−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシンまたはRAD001としても知られるNovartisのエベロリムス、および42−(ジメチルホプシノイル(dimethylphopsinoyl))−ラパマイシンとしても知られるAriadのAP23573である。FDAは、進行性腎細胞癌の治療のためにトーリセルを承認した。加えて、トーリセルは、急性リンパ芽球性白血病のNOS/SCID異種移植片マウスモデルにおいて活性である[Teacheyら、Blood、107(3)、1149〜1155、2006]。2009年3月30日、米国食品医薬品局(FDA)は、進行性腎細胞癌患者の治療のためにエベロリムス(AFINITOR(商標))を承認した。AP23573は、FDAにより、軟部組織および骨肉腫の治療のためのオーファンドラッグおよびファストトラックのステータスを与えられた。
3種のmTOR阻害剤は、非線形だが再現性のある薬物動態特性を有する。これらの薬物の平均曲線下面積(AUC)値は、用量依存様式未満で増加する。3種の化合物は、いずれも天然マクロライド系抗生物質ラパマイシンの半合成誘導体である。より強力であり、薬物動態挙動の改善を呈するmTORを阻害する完全合成化合物を見出すことが望ましいであろう。
ごく最近記載されたPI3Kファミリーメンバーは、ヒト細胞において同定され、ヒトSMG−1またはhSMG−1と命名された。Yamashita(Genes Dev.2001、15:2215〜2228)は、ヒト、サル、ラットおよびマウスの種々の細胞株において発現される、hSMG−1タンパク質の2つのアイソフォーム、p430およびp400を特徴付けした。Yamashitaのp400 hSMG−1アイソフォームは、396,040ダルトンの3529アミノ酸タンパク質である。Brumbaugh(Molecular Cell、14巻、5号、2004年6月4日、585〜598頁)は、推定分子量395kDaの3521アミノ酸ポリペプチドを単離した。BrumbaughのhSMG−1は、Yamashitaによって単離されたタンパク質よりもアミノ末端が短い8アミノ酸である。
hUpf1およびp53はいずれも、無傷細胞におけるhSMG−1の生理学的標的である。ラパマイシンは、精製組換えFKBP12の存在下では、hSMG−1のキナーゼ活性を阻害しない。改良されたステロイド系抗感染剤であるウォルトマンニンおよびプリンカフェインは、それぞれ約60nMおよび0.3mMのIC50値でhSMG−1のキナーゼ活性を阻害する。しかしながら、これらは非特異的タンパク質キナーゼ阻害剤である。
hSMG−1の阻害剤は、翻訳早期終止コドン(PTC)対立遺伝子由来の短縮p53タンパク質の蓄積、およびPTCによるmRNAのレベルの増加を引き起こし、hSMG−1の阻害を介してナンセンス変異依存mRNA分解機構(NMD)を特異的に抑制することによって上記戦略の可能性を開くため、hSMG−1の特異的阻害は潜在的な治療戦略である。
ヒト遺伝性疾患および癌におけるすべての突然変異の4分の1は、対応するmRNAをNMDの標的とし得る種類のものである。NMDは、異常な短縮タンパク質のドミナントネガティブ効果によって引き起こされる有害な機能獲得型変異から細胞を保護するが、短縮タンパク質がそのような効果を示さず、むしろ、残存活性を保持し、正常な遺伝子機能を補償し得る場合がいくつかある。故に、NMDの特異的阻害は、突然変異がある遺伝子ではなく上記種類の突然変異に基づく新規の治療戦略を提供し得る。
SMG−1の阻害剤は、2つの非依存性機構(すなわち、mRNAレベルを増加させるためのNMDの阻害および読み過ごし成熟タンパク質生成物の合成につながる翻訳停止の抑制)を介して成熟タンパク質の合成を再開し得る。この意味で、hSMG−1の特異的阻害剤は、PTC突然変異に関連するすべての遺伝性疾患にとって潜在的に治療的意義があるものとなるであろう。
上記で説明した通り、PI3K阻害剤、mTOR阻害剤およびhSMG−1阻害剤は、細胞増殖性障害に対して有用な、とりわけ制癌剤としての新規の種類の薬剤であることを期待されている。故に、mTOR、PI3KおよびhSMG−1関連疾患のための潜在的な治療計画として、新たなPI3K阻害剤、mTOR阻害剤およびhSMG−1阻害剤を有することが有利であろう。本発明は、これらおよび他の重要な目標を対象とする。
一態様において、本発明は、式Iの化合物:
Figure 0005649643
または薬学的に許容できるその塩[式中、構成要素の変数は以下で定義される通りである]を提供する。他の態様において、本発明は、本発明の化合物を含む組成物および本発明の化合物を作製するための方法を提供する。さらなる態様において、本発明は、対象において、PI3K、mTORおよびhSMG−1を阻害するための方法、ならびに、それを必要とする哺乳動物において、PI3K関連、mTOR関連およびhSMG−1関連障害を治療するための方法を提供する。
一態様において、本発明は、式の化合物:
Figure 0005649643
または薬学的に許容できるその塩[式中、
は、独立に、C〜Cアルキル−、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−、ハロゲンまたはヒドロキシルであり、
pは、0、1、2、3または4であり、
hetは、少なくとも1個の酸素原子、少なくとも1個の窒素原子、ならびに場合により酸素、硫黄および窒素から選択される追加のヘテロ原子を含有する架橋C〜Cヘテロビシクリル−基であり、かつ、前記窒素原子の1個を介して前記ピリミジニル基と連結しており、
Aの1つはC−Rであり、他の2つはNであり、
Arは、C〜C14アリール−またはC〜Cヘテロアリール−であり、ここで、前記C〜C14アリール−またはC〜Cヘテロアリール−は、C〜Cアルキル−、ハロゲン、ハロアルキル−、ヒドロキシル、ヒドロキシル(C〜Cアルキル)−、HN−、アミノアルキル−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、HOC−、(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、(C〜Cアルキル)カルボキシル−、ジ(C〜Cアルキル)アミド−、HNC(O)−、(C〜Cアルキル)アミド−およびON−から独立に選択される1〜4個の置換基で置換されていてもよく、
かつ、ここで、前記C〜C14アリール−またはC〜Cヘテロアリール−は、前記C〜C14アリール−またはC〜Cヘテロアリール−の炭素原子を介してピリミジン核と結合しており、
は、HまたはC〜Cアルキル−であり、
は、R−、RN−、RS−またはRO−であり、
−は、
a)H、
b)
i)C〜Cアルコキシ−、
ii)HN−、
iii)(C〜Cアルキル)アミノ−、
iv)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
v)C〜C14アリール−、
vi)C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
vii)およびC〜Cヘテロアリール−
から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜Cアルキル−、
c)C〜Cアルコキシ−、
d)
i)HN−で置換されていてもよいC〜Cアルキル−、
ii)ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、
iii)ハロゲン、
iv)ヒドロキシル、
v)HN−、
vi)ON−、
vii)HNSO−、
viii)HOC−、
ix)(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、
x)(C〜Cアルコキシ)C(O)NH−、
xi)(C〜Cアルキル)アミノ−、
xii)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
xiii)R1011NC(O)−、
xiv)R10O−、
xv)R1011N−、
xvi)R1011NS(O)−、
xvii)R10S(O)NR11−、
xviii)R1011NC(O)NH−、
xix)R10S−、
xx)R10S(O)−、
xxi)R10S(O)−、
xxii)R10C(O)−、
xxiii)C〜Cアルキル−またはC〜Cヒドロキシルアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
xxiv)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
xxv)およびペルフルオロ(C〜C)アルキル−
から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜Cヘテロアリール−、
e)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
f)C〜Cヘテロシクリル−、
g)
i)HN−で置換されていてもよいC〜Cアルキル−、
ii)ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、
iii)ハロゲン、
iv)ヒドロキシル、
v)HN−、
vi)ON−、
vii)HNSO−、
viii)HOC−、
ix)(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、
x)(C〜Cアルコキシ)C(O)NH−、
xi)(C〜Cアルキル)アミノ−、
xii)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
xiii)R1011NC(O)−、
xiv)R10O−、
xv)R1011N−、
xvi)R1011NS(O)−、
xvii)R10S(O)NR11−、
xviii)R1011NC(O)NH−、
xix)R10S−、
xx)R10S(O)−、
xxi)R10S(O)−、
xxii)R10C(O)−、
xxiii)C〜Cアルキル−またはC〜Cヒドロキシルアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
xxiv)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
xxv)およびペルフルオロ(C〜C)アルキル−
から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜C14アリール−、
h)またはC〜Cシクロアルキル−
であり、
10およびR11は、それぞれ独立に、H、C〜Cアルコキシ−、C〜Cアルキル−、C〜Cアルコキシ(C〜Cアルキレン)−、(C〜Cアルキル)アミノ−C〜Cアルキレン−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−C〜Cアルキレン−、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C14アリール−、(C〜C14アリール)アルキル−、C〜Cシクロアルキル−、C〜Cヘテロアリール−、(C〜Cヘテロアリール)アルキル−、C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、もしくはヘテロシクリル(C〜Cアルキル−)であるか、
または、R10およびR11は、それらが結合した窒素と一緒になった場合に、3〜7員の複素環を形成し、ここで、前記複素環の炭素原子の最大2個は、−N(H)−、−N(C〜Cアルキル)−、−N(C〜Cシクロアルキル)−、−N(C〜C14アリール)−、−N(C〜Cヘテロアリール)−、−S−、−SO−、−S(O)−もしくは−O−で置き換えられていてもよく、かつ、前記複素環の任意の炭素原子は、C〜Cアルキル−、HN−、(C〜Cアルキル)アミノ−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−およびC〜Cヘテロシクリル−から独立に選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよく、
およびRは、
(a)H、
(b)
(i)C〜Cアシル−、
(ii)−NHで置換されていてもよいC〜Cアルコキシ−、
(iii)(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、
(iv)HN−、
(v)(C〜Cアルキル)アミノ−、
(vi)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
(vii)
A)HN−、
B)(C〜Cアルキル)アミノ−、
C)またはジ(C〜Cアルキル)アミノ−
で置換されていてもよい(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、
(viii)C〜C14アリール−、
(ix)C〜Cシクロアルキル−
(x)ハロゲン、
(xi)C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
(xii)HOC−、
(xiii)NC−、
(xiv)R10C(O)NR11−、
(xv)R1011NC(O)−、
(xvi)およびC〜Cヘテロアリール−
から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜Cアルキル−、
(c)C〜Cアルコキシ−、
(d)
(i)
A)HN−、
B)(C〜Cアルキル)アミノ−、
C)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
D)C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
E)およびヒドロキシル
で置換されていてもよいC〜Cアルコキシ−、
(ii)(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、
(iii)(C〜Cアルコキシ)C(O)NH−、
(iv)
A)HN−、
B)(C〜Cアルキル)アミノ−、
C)またはジ(C〜Cアルキル)アミノ−
で置換されていてもよいC〜Cアルキル−、
(v)(C〜Cアルキル)アミノ−、
(vi)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
(vii)
A)HN−、
B)(C〜Cアルキル)アミノ−、
C)またはジ(C〜Cアルキル)アミノ−
で置換されていてもよい(C〜Cアルキル)アミド−、
(viii)(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、
(ix)C〜Cアルキル−またはC〜Cヒドロキシルアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
(x)C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、
(xi)ハロゲン、
(xii)ヒドロキシル、
(xiii)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
(xiv)ペルフルオロ(C〜C)アルキル−、
(xv)HN−、
(xvi)ON−、
(xvii)HNSO−、
(xviii)HOC−、
(xix)NC−、
(xx)R1011NC(O)−、
(xxi)R1011NNHC(O)−、
(xxii)R10O−、
(xxiii)R1011N−、
(xxiv)R1011NS(O)−、
(xxv)R10S(O)NR11−、
(xxvi)R1011NC(O)NH−、
(xxvii)R10S−、
(xxviii)R10S(O)−、
(xxix)R10S(O)−、
(xxx)およびR10C(O)−
から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜Cヘテロアリール−、
(e)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
(f)
(i)C〜Cアルキル−、
(ii)ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、
(iii)(C〜C14アリール)アルキル−、
(iv)C〜Cアシル−、
(v)(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、
(vi)(C〜Cアルキル)カルボキシル−、
(vii)ハロゲン、
(viii)C〜Cハロアルキル−、
(ix)ヒドロキシル、
(x)C〜Cヒドロキシアルキル−、
(xi)HN−、
(xii)(C〜Cアルキル)アミノ−、
(xiii)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
(xiv)HOC−、
(xv)(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、
(xvi)(C〜Cアルキル)カルボキシル−、
(xvii)(C〜Cアルキル)アミド−、
(xviii)HNC(O)−、
(xix)(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、
(xx)および−NO
から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
(g)
(i)
A)HN−、
B)(C〜Cアルキル)アミノ−、
C)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
D)C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
E)またはヒドロキシル
で置換されていてもよいC〜Cアルコキシ−、
(ii)(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、
(iii)(C〜Cアルコキシ)C(O)NH−、
(iv)
A)HN−、
B)(C〜Cアルキル)アミノ−、
C)またはジ(C〜Cアルキル)アミノ−
で置換されていてもよいC〜Cアルキル−、
(v)(C〜Cアルキル)アミノ−、
(vi)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
(vii)
A)HN−、
B)(C〜Cアルキル)アミノ−、
C)またはジ(C〜Cアルキル)アミノ−
で置換されていてもよい(C〜Cアルキル)アミド−、
(viii)(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、
(ix)C〜Cアルキル−またはC〜Cヒドロキシルアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
(x)C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、
(xi)ハロゲン、
(xii)ヒドロキシル、
(xiii)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
(xiv)ペルフルオロ(C〜C)アルキル−、
(xv)HN−、
(xvi)ON−、
(xvii)HNSO−、
(xviii)HOC−、
(xix)NC−、
(xx)R1011NC(O)−、
(xxi)R1011NNHC(O)−、
(xxii)R10O−、
(xxiii)R1011N−、
(xxiv)R1011NS(O)−、
(xxv)R10S(O)NR11−、
(xxvi)R1011NC(O)NH−、
(xxvii)R10S−、
(xxviii)R10S(O)−、
(xxix)R10S(O)−、
(xxx)およびR10C(O)−
から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜C14アリール−、
(h)ならびに
(i)ハロゲンで置換されていてもよいC〜Cアルキル−、
(ii)(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、
(iii)(C〜Cアルキル)アミド−、
(iv)(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、
(v)(C〜Cアルキル)カルボキシル−、
(vi)C〜Cアルコキシ−、
(vii)HN−、
(viii)(C〜Cアルキル)アミノ−、
(ix)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
(x)ヒドロキシル、
(xi)HNC(O)−、
(xii)HOC−、
(xiii)および−NO
から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜Cシクロアルキル−
からそれぞれ独立に選択され、
ここで、前記C〜Cシクロアルキル−環の同じ炭素原子上の任意の2個の水素原子は、オキソ(=O)置換基を形成するために酸素原子によって置き換えられていてよく、
前記C〜Cシクロアルキル−環の同じ炭素原子上の任意の2個の水素原子は、アルキレンジオキシ基が、それが結合した炭素原子と一緒になった場合に、2個の酸素原子を含有する5〜7員の複素環を形成するように、アルキレンジオキシ基によって置き換えられていてよく、
または、RおよびRは、それらが結合した窒素と一緒になった場合に、3〜7員の複素環を形成し、ここで、前記複素環の炭素原子の最大2個は、−N(H)−、−N(C〜Cアルキル)−、−N(C〜C14アリール)−、−S−、−SO−、−S(O)−もしくは−O−で置き換えられていてもよく、
は、C〜Cアルキル−、C〜C14アリール−、HN−によって置換されていてもよい(C〜C14アリール)アルキル−、C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、C〜Cシクロアルキル−、C〜Cヒドロキシルアルキル−、またはC〜Cペルフルオロアルキル−であり、
は、
(a)水素、
(b)C〜Cアシル−、
(c)C〜Cアルキル−、
(d)C〜C複素環で置換されていてもよいHN−、
(e)(C〜Cアルキル)SO−で置換されていてもよい(C〜Cアルキル)アミノ−、
(f)(C〜Cアルキル)SO−で置換されていてもよいジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
(g)(C〜Cアルキル)アミノ−C〜Cアルキレン−、
(h)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−C〜Cアルキレン−、
(i)アミノ(C〜Cアルキル)−、
(j)C〜Cシクロアルキル−、
(k)
(i)HOC−、
(ii)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
(iii)R1213NC(O)−、
(iv)および(C〜Cアルコキシ)カルボニル−
から選択される置換基で置換されていてもよいC〜C14アリール−、
(l)C〜Cアルキル−で置換されていてもよいC〜C複素環、
(m)(C〜Cヘテロアリール)アルキル−、
(n)ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、
(o)(C〜C14アリール)アルキル−、
(p)ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)、
(q)(C〜Cヘテロアリール)アルキル−、
(r)(C〜C14アリール)アルキル−、
(s)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
(t)C〜Cペルフルオロアルキル−、
(u)
(i)HOC−、
(ii)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
(iii)R1213NC(O)−、
(iv)および(C〜Cアルコキシ)カルボニル−
から選択される置換基で置換されていてもよいC〜Cヘテロアリール−、
(v)RC(O)−N(R)−Ar−、
(w)R1213NC(O)−、
(x)R14OC(O)−、
(y)またはR14S(O)
であり、
は、
(a)水素、
(b)C〜Cアシル−、
(c)C〜Cアルキル−、
(d)アミノ(C〜Cアルキル)−、
(e)C〜Cシクロアルキル−、
(f)
(i)HOC−、
(ii)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
(iii)R1213NC(O)−、
(iv)および(C〜Cアルコキシ)カルボニル−
から選択される置換基で置換されていてもよいC〜C14アリール−、
(g)ハロゲン、
(h)C〜Cアルキル−で置換されていてもよいC〜C複素環、
(i)(C〜Cヘテロアリール)アルキル−、
(j)ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、
(k)(C〜C14アリール)アルキル−、
(l)ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)、
(m)(C〜Cヘテロアリール)アルキル−、
(n)(C〜C14アリール)アルキル−、
(o)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
(p)C〜Cペルフルオロアルキル−、
(q)
(i)HOC−、
(ii)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
(iii)R1213NC(O)−、
(iv)および(C〜Cアルコキシ)カルボニル−
から選択される置換基で置換されていてもよいC〜Cヘテロアリール−、
(r)R1213NC(O)−、
(s)R14OC(O)−、
(t)またはR14S(O)
であり、
12およびR13は、それぞれ独立に、H、C〜Cアルキル−、C〜Cシクロアルキル−、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−、(C〜Cヘテロアリール)アルキル−、ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、(C〜C14アリール)アルキル−、もしくはC〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−であるか、
または、R12およびR13は、それらが結合した窒素と一緒になった場合に、3〜7員の複素環を形成し、ここで、前記複素環の炭素原子の最大2個は、−N(H)−、−N(C〜Cアルキル)−、−N(C〜C14アリール)−、−S−、−SO−、−S(O)−もしくは−O−で置き換えられていてもよく、
14は、C〜Cアルキル−、C〜C14アリール−、(C〜C14アリール)アルキル−、C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、C〜Cシクロアルキル−、C〜Cヒドロキシルアルキル−、またはC〜Cペルフルオロアルキル−である]を提供する。
一態様において、本発明は、式IIの化合物:
Figure 0005649643
または薬学的に許容できるその塩[式中、構成要素の変数は式Iについて定義された通りである]を提供する。
一態様において、本発明は、式IIIの化合物:
Figure 0005649643
または薬学的に許容できるその塩[式中、構成要素の変数は式Iについて上記で定義された通りである]を提供する。
一態様において、本発明は、式IVの化合物:
Figure 0005649643
または薬学的に許容できるその塩[式中、構成要素の変数は式Iについて上記で定義された通りである]を提供する。
一態様において、本発明は、式Vの化合物:
Figure 0005649643
または薬学的に許容できるその塩[式中、構成要素の変数は式Iについて上記で定義された通りである]を提供する。
一態様において、本発明は、式VIの化合物:
Figure 0005649643
または薬学的に許容できるその塩[式中、構成要素の変数は式Iについて上記で定義された通りである]を提供する。
一実施形態において、pは0である。
一実施形態において、Arはフェニルである。
一実施形態において、RはHである。
一実施形態において、RはRN−である。
一実施形態において、Rは、C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、R1011NC(O)−およびR10O−から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜Cヘテロアリール−、ならびに、C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、R1011NC(O)−およびR10O−から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜C14アリール−から選択される。
一実施形態において、RはC〜Cヘテロアリール−である。
一実施形態において、Rはピリジル−である。
一実施形態において、Rは4−ピリジル−である。
一実施形態において、Rは、C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−で置換されているC〜C14アリール−である。
一実施形態において、Rは、C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−で置換されているC〜C14アリール−である。
一実施形態において、Rは、R1011NC(O)−で置換されているC〜C14アリール−である。
一実施形態において、RはHである。
一実施形態において、RはC〜Cヘテロシクリル−である。
一実施形態において、RはHである。
本式IIの実例となる化合物を以下に明記する:
1−{4−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−9−イル)−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−{4−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−9−イル)−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}尿素;
1−{4−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−9−イル)−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;および
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−9−イル)−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素。
本式IIIの実例となる化合物を以下に明記する:
1−メチル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
2−ヒドロキシエチル{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}カルバメート;
1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−エチル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−シクロプロピル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
2−ヒドロキシエチル{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}カルバメート;
1−メチル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−[4−(4,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−メチル尿素;
1−[4−(4,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−[4−(4,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
1−[4−(4,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−1−エチル−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−[4−(4,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−1−エチル−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
ビス(2−ヒドロキシエチル){[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビスカルバメート;
N’,N’’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス(1−メチル尿素);
N’,N’’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス(1−エチル尿素);
N’,N’’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス(1−シクロプロピル尿素);
N,N’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス(3−ピリジン−3−イル尿素);
N,N’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス(3−ピリジン−4−イル尿素);
N’,N’’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス{1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素};
4,4’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ビス(4,1−フェニレンカルバモイルイミノ)}ジベンズアミド;
1−メチル−3−{4−[4−(1−メチルエトキシ)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−シクロプロピル−3−{4−[4−(1−メチルエトキシ)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−{4−[4−(1−メチルエトキシ)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−{4−[4−(1−メチルエトキシ)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
1−メチル−3−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
1−シクロプロピル−3−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
1−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
N〜3〜,N〜3〜−ジメチル−N−(4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2−{4−[(ピリジン−3−イルカルバモイル)アミノ]フェニル}ピリミジン−5−イル)−β−アラニンアミド;
1−メチル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−シクロプロピル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
2−ヒドロキシエチル{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]フェニル}カルバメート;
1−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
tert−ブチルメチル(4−{[(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)カルバモイル]アミノ}ベンジル)カルバメート;
1−メチル−3−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
1−エチル−3−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
1−シクロプロピル−3−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
1−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−フェニル尿素;
1−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−3−イル尿素;
1−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
1−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−(4−ピペラジン−1−イルフェニル)尿素;
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
1−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−3−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;および
1−{4−[(メチルアミノ)メチル]フェニル}−3−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素。
本式IVの実例となる化合物を以下に明記する:
1−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]尿素;
1−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
1−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}尿素;
1−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}尿素;
1−{4−[4−(イソプロピルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−(イソプロピルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−{4−[4−(イソプロピルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
1−{4−[4−(イソプロピルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}尿素;
1−{4−[4−(イソプロピルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]尿素;
1−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−ピリジン−3−イル尿素;
1−[4−(5−クロロ−4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−ピリジン−3−イル尿素;
1−[4−(5−クロロ−4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
1−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−{4−[4−{[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−3−イル尿素;
1−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−3−{4−[4−{[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−3−イル尿素;
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−{4−[4−{[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−{[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−{4−[4−{[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−{4−[4−(ジエチルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−{4−[4−(ジエチルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
1−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]尿素;
1−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−3−イル尿素;
1−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−3−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
1−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[4−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)フェニル]尿素;
1−(4−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−3−イル尿素;
1−(4−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−メチル尿素;
1−(4−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−エチル尿素;
1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−シクロプロピル尿素;
1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)尿素;
1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)尿素;
1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)尿素;
1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−フェニル尿素;
1−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−3−イル尿素;
1−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−(4−{[4−(1−メチルエチル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}フェニル)−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]尿素;
1−(4−{4−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−(4−{4−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
1−(4−{4−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]尿素;
1−(4−{4−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}尿素;
1−(4−{4−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−(4−{[4−(1−メチルエチル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}フェニル)尿素;
1−(4−{4−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−(4−{4−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
1−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−3−(4−{4−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
1−(4−{4−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−(4−{4−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
1−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−3−(4−{4−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−(4−{4−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−3−イル尿素;
1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}尿素;
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
N,N−ジメチル−4−{[(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)カルバモイル]アミノ}ベンズアミド;
1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}尿素;
1−(4−{[4−(1−メチルエチル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}フェニル)−3−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;および
1−(4−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−メチル尿素。
本式VIの実例となる化合物を以下に明記する:
1−[4−(2,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−4−イル)フェニル]−3−メチル尿素;
1−[4−(2,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−4−イル)フェニル]−3−ピリジン−4−イル尿素;
1−[4−(2,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−4−イル)フェニル]−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;および
1−シクロプロピル−3−[4−(2,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−4−イル)フェニル]尿素。
本式Iの化合物を作製するために有用な中間体を以下に明記する:
4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]アニリン;
4−[4−クロロ−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]アニリン;
4−[2−クロロ−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−4−イル]アニリン;
8,8’−[2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4,6−ジイル]ビス(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン);
4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)アニリン;
4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}アニリン;
4−(5−クロロ−4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)アニリン;
9−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン;
6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−N−イソプロピル−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン;
2−(4−アミノフェニル)−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−N−イソプロピルピリミジン−4−アミン;
6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−(4−ニトロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミン;
2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミン;
6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン;
2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリミジン−4−アミン;
6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N,N−ジエチル−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン;
2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N,N−ジエチルピリミジン−4−アミン;
4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)アニリン;
8−[6−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル]−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;および
4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]アニリン。
他の態様において、本発明は、本式Iの化合物または該化合物の薬学的に許容できる塩と薬学的に許容できる担体とを含む医薬組成物を提供する。
他の態様において、本発明は、薬学的に許容できる担体が経口投与に適しており、組成物が経口剤形を含む組成物を提供する。
他の態様において、本発明は、式Iの化合物と、トポイソメラーゼI阻害剤、プロカルバジン、ダカルバジン、ゲムシタビン、カペシタビン、メトトレキサート、タキソール、タキソテール、メルカプトプリン、チオグアニン、ヒドロキシ尿素、シタラビン、シクロホスファミド、イホスファミド、ニトロソ尿素、シスプラチン、カルボプラチン、マイトマイシン、ダカルバジン、プロカルビジン(procarbizine)、エトポシド、テニポシド、カンパテシン(campathecin)、ブレオマイシン、ドキソルビシン、イダルビシン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、プリカマイシン、ミトキサントロン、L−アスパラギナーゼ、ドキソルビシン、エピルビシン、5−フルオロウラシル、ドセタキセル、パクリタキセル、ロイコボリン、レバミゾール、イリノテカン、エストラムスチン、エトポシド、ナイトロジェンマスタード、BCNU、カルムスチン、ロムスチン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、メシル酸イマチニブ、アバスチン(ベバシズマブ)、ヘキサメチルメラミン、トポテカン、チロシンキナーゼ阻害剤、チロホスチン、ハービマイシンA、ゲニステイン、エルブスタチン、ラベンダスチンA、ヒドロキシジン、酢酸グラチラマー、インターフェロンベータ1a、インターフェロンベータ1b、およびナタリズマブおよびラベンダスチンAからなる群から選択される第2の化合物と、薬学的に許容できる担体とを含む組成物を提供する。
他の態様において、第2の化合物はアバスチンである。
他の態様において、本発明は、PI3K関連障害を治療する方法であって、それを必要とする哺乳動物に、式Iの化合物を、PI3K関連障害を治療するために有効な量で投与するステップを含む方法を提供する。
他の態様において、PI3K関連障害は、再狭窄、アテローム性動脈硬化症、骨障害、関節炎、糖尿病性網膜症、乾癬、前立腺肥大症、アテローム性動脈硬化症、炎症、血管新生、免疫学的障害、膵炎、腎疾患および癌から選択される。
他の態様において、PI3K関連障害は癌である。
他の態様において、癌は、白血病、皮膚癌、膀胱癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、結腸癌、膵癌、腎癌、胃癌および脳の癌からなる群から選択される。
他の態様において、本発明は、mTOR関連障害を治療する方法であって、それを必要とする哺乳動物に、式Iの化合物を、mTOR関連障害を治療するために有効な量で投与するステップを含む方法を提供する。
他の態様において、mTOR関連障害は、再狭窄、アテローム性動脈硬化症、骨障害、関節炎、糖尿病性網膜症、乾癬、前立腺肥大症、アテローム性動脈硬化症、炎症、血管新生、免疫学的障害、膵炎、腎疾患および癌から選択される。
他の態様において、mTOR関連障害は癌である。
他の態様において、癌は、白血病、皮膚癌、膀胱癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、結腸癌、膵癌、腎癌、胃癌および脳癌からなる群から選択される。
他の態様において、本発明は、hSMG−1関連障害を治療する方法であって、それを必要とする哺乳動物に、式Iの化合物を、hSMG−1関連障害を治療するために有効な量で投与するステップを含む方法を提供する。
他の態様において、hSMG−1関連障害は、再狭窄、アテローム性動脈硬化症、骨障害、関節炎、糖尿病性網膜症、乾癬、前立腺肥大症、アテローム性動脈硬化症、炎症、血管新生、免疫学的障害、膵炎、腎疾患および癌から選択される。
他の態様において、hSMG−1関連障害は癌である。
他の態様において、癌は、白血病、皮膚癌、膀胱癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、結腸癌、膵癌、腎癌、胃癌および脳癌からなる群から選択される。
他の態様において、本発明は、進行性腎細胞癌を治療する方法であって、それを必要とする哺乳動物に、式Iの化合物を、進行性腎細胞癌を治療するために有効な量で投与するステップを含む方法を提供する。
他の態様において、本発明は、急性リンパ芽球性白血病を治療する方法であって、それを必要とする哺乳動物に、式Iの化合物を、急性リンパ芽球性白血病を治療するために有効な量で投与するステップを含む方法を提供する。
他の態様において、本発明は、急性悪性黒色腫を治療する方法であって、それを必要とする哺乳動物に、式Iの化合物を、悪性黒色腫を治療するために有効な量で投与するステップを含む方法を提供する。
他の態様において、本発明は、軟部組織または骨肉腫を治療する方法であって、それを必要とする哺乳動物に、式Iの化合物を、軟部組織または骨肉腫を治療するために有効な量で投与するステップを含む方法を提供する。
他の態様において、本発明は、白血病、皮膚癌、膀胱癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、結腸癌、膵癌、腎癌、胃癌および脳癌からなる群から選択される癌を治療する方法であって、それを必要とする哺乳動物に、式Iの化合物と、トポイソメラーゼI阻害剤、プロカルバジン、ダカルバジン、ゲムシタビン、カペシタビン、メトトレキサート、タキソール、タキソテール、メルカプトプリン、チオグアニン、ヒドロキシ尿素、シタラビン、シクロホスファミド、イホスファミド、ニトロソ尿素、シスプラチン、カルボプラチン、マイトマイシン、ダカルバジン、プロカルビジン、エトポシド、テニポシド、カンパテシン、ブレオマイシン、ドキソルビシン、イダルビシン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、プリカマイシン、ミトキサントロン、L−アスパラギナーゼ、ドキソルビシン、エピルビシン、5−フルオロウラシル、ドセタキセル、パクリタキセル、ロイコボリン、レバミゾール、イリノテカン、エストラムスチン、エトポシド、ナイトロジェンマスタード、BCNU、カルムスチン、ロムスチン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、メシル酸イマチニブ、アバスチン(ベバシズマブ)、ヘキサメチルメラミン、トポテカン、チロシンキナーゼ阻害剤、チロホスチン、ハービマイシンA、ゲニステイン、エルブスタチンおよびラベンダスチンAからなる群から選択される第2の化合物と、薬学的に許容できる担体とを含む組成物を、癌を治療するために有効な量で投与するステップを含む方法を提供する。
他の態様において、本発明は、対象においてmTORを阻害する方法であって、それを必要とする対象に、式Iの化合物を、mTORを阻害するために有効な量で投与するステップを含む方法を提供する。
他の態様において、本発明は、対象においてPI3Kを阻害する方法であって、それを必要とする対象に、式Iの化合物を、PI3Kを阻害するために有効な量で投与するステップを含む方法を提供する。
他の態様において、本発明は、対象においてhSMG−1を阻害する方法であって、それを必要とする対象に、式Iの化合物を、hSMG−1を阻害するために有効な量で投与するステップを含む方法を提供する。
他の態様において、本発明は、対象において、mTOR、PI3KおよびhSMG−1を一緒に阻害する方法であって、それを必要とする対象に、式Iの化合物を、mTOR、PI3KおよびhSMG−1を阻害するために有効な量で投与するステップを含む方法を提供する。
他の態様において、本発明は、式68の化合物:
Figure 0005649643
を合成する方法であって、式66のピリミジン化合物:
Figure 0005649643
をジオキサボロラン−2−イル化合物67:
Figure 0005649643
と反応させて68[式中、変数は式Iについて定義された通りである]を得るステップを含む方法を提供する。
他の態様において、本発明は、式Iの化合物を合成する方法であって、N(R)Hが存在する場合、化合物68をアシル化剤RC(O)X[式中、Xは脱離基であり、かつ、Rは式Iについて定義された通りである]と反応させて、I:
Figure 0005649643
または薬学的に許容できるその塩を得るステップをさらに含む方法を提供する。
代表的な「薬学的に許容できる塩」は、例えば、酢酸塩、アルミニウム、アムソン酸塩(amsonate)(4,4−ジアミノスチルベン−2,2−ジスルホネート)、ベンザチン(N,N’−ジベンジルエチレンジアミン)、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、ビスマス、重硫酸塩、酒石酸水素塩、ホウ酸塩、臭化物、酪酸塩、カルシウム、エデト酸カルシウム、カンシル酸塩(カンファースルホン酸塩)、炭酸塩、塩化物、コリン、クエン酸塩、クラブラル酸塩(clavulariate)、ジエタノールアミン、二塩酸塩、二リン酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩(カンファースルホン酸塩)、エシル酸塩(エタンスルホン酸塩)、エチレンジアミン、フマル酸塩、グルセプト酸塩(gluceptate)(グルコヘプトン酸塩)、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、グルタミン酸塩、六フッ化リン酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラバミン(N,N’−ビス(デヒドロアビエチル)エチレンジアミン)、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩、ヨウ化物、イソチオン酸塩(2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩)、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リチウム、マグネシウム、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メグルミン(1−デオキシ−1−(メチルアミノ)−D−グルシトール)、メシル酸塩、臭化メチル、メチル硝酸塩、メチル硫酸塩、ムコ酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、N−メチルグルカミンアンモニウム塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩(4,4’−メチレンビス−3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩またはエンボン酸塩)、パントテン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ポリガラクツロ酸塩、カリウム、プロピオン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、サリチル酸塩、ナトリウム、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホサリチル酸塩(sulfosaliculate)、スラメート(suramate)、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩(8−クロロ−3,7−ジヒドロ−1,3−ジメチル−1H−プリン−2,6−ジオン)、トリエチオジド、トロメタミン(2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール)、吉草酸塩および亜鉛塩等の、水溶性および非水溶性塩を包含するがこれらに限定されない。
本発明内のいくつかの化合物は、1つまたは複数のキラル中心を保有し、本発明は、そのような化合物のそれぞれ別個の鏡像異性体および該鏡像異性体の混合物を包含する。本発明の化合物中に多重キラル中心が存在する場合、本発明は、各組合せおよびそれらの混合物を包含する。特定の立体化学または異性形態が具体的に指定されていない限り、すべてのキラル、ジアステレオマーおよびラセミ形態の構造が意図されている。ラセミ形態の分割によって、または光学活性出発物質からの合成によって等、光学活性形態を調製するための手法は、当技術分野において周知である。
「有効量」は、本発明の化合物に関係して使用される場合、対象においてmTORまたはPI3Kを阻害するために有効な量である。
定義
文脈上別段の指定がある場合を除き、本発明の化合物に関係して、下記の定義が使用される。概して、所与の基中に存在する炭素原子の数は、「C〜C」と指定され、ここで、xおよびyは、それぞれ下限および上限である。例えば、「C〜C」と指定される基は、1〜6個の炭素原子を含有する。炭素数は、本明細書の定義で使用される場合、炭素主鎖および炭素分枝を指し、アルコキシ置換等の置換基の炭素原子を包含しない。
「アシル−」は、カルボニル官能基を介して親構造に結合した、直鎖、分枝鎖もしくは環式配置、またはそれらの組合せを有する基を指す。そのような基は、飽和または不飽和、脂肪族または芳香族、および炭素環または複素環であってよい。C〜Cアシル−基の例は、アセチル−、ベンゾイル−、ニコチノイル−、プロピオニル−、イソブチリル−、オキサリル−等を包含する。低級アシルは、1〜4個の炭素を含有するアシル基を指す。アシル基は、非置換であってよく、または、下記の基:ハロゲン、HN−、(C〜Cアルキル)アミノ−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、(C〜Cアルキル)C(O)N(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、HC(O)NH−、HNC(O)−、(C〜Cアルキル)NHC(O)−、ジ(C〜Cアルキル)NC(O)−、−CN、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ−、C〜Cアルキル−、HOC−、(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、(C〜Cアルキル)C(O)−、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−もしくはC〜Cシクロアルキル−の1つもしくは複数で置換されていてよい。
「アルケニル−」は、少なくとも1個の二重結合を含有する直鎖または分枝鎖の不飽和炭化水素を指す。C〜C10アルケニル−基の例は、エチレン、プロピレン、1−ブチレン、2−ブチレン、イソブチレン、sec−ブチレン、1−ペンテン、2−ペンテン、イソペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセン、3−ヘキセン、イソヘキセン、1−ヘプテン、2−ヘプテン、3−ヘプテン、1−オクテン、2−オクテン、3−オクテン、4−オクテン、1−ノネン、2−ノネン、3−ノネン、4−ノネン、1−デセン、2−デセン、3−デセン、4−デセンおよび5−デセンを包含するがこれらに限定されない。アルケニル−基は、非置換であってよく、または、下記の基:ハロゲン、HN−、(C〜Cアルキル)アミノ−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、(C〜Cアルキル)C(O)N(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、HC(O)NH−、HNC(O)−、(C〜Cアルキル)NHC(O)−、ジ(C〜Cアルキル)NC(O)−、NC−、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ−、C〜Cアルキル−、HOC−、(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、(C〜Cアルキル)C(O)−、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−およびC〜Cシクロアルキル−の1つもしくは複数で置換されていてよい。
「アルコキシ−」は、基R−O−[式中、Rは、下記で定義される通りのアルキル基である]を指す。例示的なC〜Cアルコキシ−基は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、1−プロポキシ、n−ブトキシおよびt−ブトキシを包含するがこれらに限定されない。アルコキシ基は、非置換であってよく、または、下記の基:ハロゲン、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ−、HN−、(C〜Cアルキル)アミノ−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、(C〜Cアルキル)C(O)N(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、HC(O)NH−、HNC(O)−、(C〜Cアルキル)NHC(O)−、ジ(C〜Cアルキル)NC(O)−、NC−、C〜Cアルコキシ−、HOC−、(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、(C〜Cアルキル)C(O)−、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−、C〜Cシクロアルキル−、C〜Cハロアルキル−、アミノ(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシル−、C〜Cカルボキシアミドアルキル−もしくはON−の1つもしくは複数で置換されていてよい。
「(アルコキシ)カルボニル−」は、基アルキル−O−C(O)−を指す。例示的な(C〜Cアルコキシ)カルボニル−基は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、1−プロポキシ、n−ブトキシおよびt−ブトキシを包含するがこれらに限定されない。(アルコキシ)カルボニル基は、非置換であってよく、または、下記の基:ハロゲン、ヒドロキシル、HN−、(C〜Cアルキル)アミノ−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、(C〜Cアルキル)C(O)N(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、HC(O)NH−、HNC(O)−、(C〜Cアルキル)NHC(O)−、ジ(C〜Cアルキル)NC(O)−、NC−、C〜Cアルコキシ−、HOC−、(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、(C〜Cアルキル)C(O)−、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−、C〜Cシクロアルキル−、C〜Cハロアルキル−、アミノ(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシル−、C〜Cカルボキシアミドアルキル−もしくはON−の1つもしくは複数で置換されていてよい。
「アルキル」は、指定された数の炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖であってよい炭化水素鎖を指し、例えば、C〜Cl0アルキル基は、その中に1〜10個の(包括的な)炭素原子を有し得る。いかなる数字表示も存在しない場合、「アルキル」はその中に1〜6個(両端を含む)の炭素原子を有する鎖(直鎖または分枝鎖)である。C〜Cアルキル−基の例は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチルおよびイソヘキシルを包含するがこれらに限定されない。アルキル−基は、非置換であってよく、または、下記の基:ハロゲン、HN−、(C〜Cアルキル)アミノ−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、(C〜Cアルキル)C(O)N(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、HC(O)NH−、HNC(O)−、(C〜Cアルキル)NHC(O)−、ジ(C〜Cアルキル)NC(O)−、NC−、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ−、C〜Cアルキル−、HOC−、(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、(C〜Cアルキル)C(O)−、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−、C〜Cシクロアルキル−、C〜Cハロアルキル−、アミノ(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシル−、C〜Cカルボキシアミドアルキル−、またはON−の1つもしくは複数で置換されていてよい。
「(アルキル)アミド−」は、−C(O)NH−基を指し、ここで、前記基の窒素原子は、上記で定義された通りのC〜Cアルキル基に結合している。(C〜Cアルキル)アミド−基の代表例は、−C(O)NHCH、−C(O)NHCHCH、−C(O)NHCHCHCH、−C(O)NHCHCHCHCH、−C(O)NHCHCHCHCHCH、−C(O)NHCH(CH、−C(O)NHCHCH(CH、−C(O)NHCH(CH)CHCH、−C(O)NH−C(CHおよび−C(O)NHCHC(CHを包含するがこれらに限定されない。
「(アルキル)アミノ−」は、−NH基を指し、前記基の窒素原子は、上記で定義された通りのアルキル基に結合している。(C〜Cアルキル)アミノ−基の代表例は、CHNH−、CHCHNH−、CHCHCHNH−、CHCHCHCHNH−、(CHCHNH−、(CHCHCHNH−、CHCHCH(CH)NH−および(CHCNH−を包含するがこれらに限定されない。(アルキル)アミノ基は、非置換であってよく、または、下記の基:ハロゲン、HN−、(C〜Cアルキル)アミノ−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、(C〜Cアルキル)C(O)N(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、HC(O)NH−、HNC(O)−、(C〜Cアルキル)NHC(O)−、ジ(C〜Cアルキル)NC(O)−、NC−、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ−、C〜Cアルキル−、HOC−、(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、(C〜Cアルキル)C(O)−、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−、C〜Cシクロアルキル−、C〜Cハロアルキル−、アミノ(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシル−、C〜Cカルボキシアミドアルキル−もしくはON−の1つもしくは複数で置換されていてよい。
「(アルキル)カルボキシアミド−」は、−NHC(O)−基を指し、ここで、前記基のカルボニル炭素原子は、上記で定義された通りのC〜Cアルキルに結合している。(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−基の代表例は、−NHC(O)CH、−NHC(O)CHCH、−NHC(O)CHCHCH、−NHC(O)CHCHCHCH、−NHC(O)CHCHCHCHCH、−NHC(O)CH(CH、−NHC(O)CHCH(CH、−NHC(O)CH(CH)CHCH、−NHC(O)−C(CHおよび−NHC(O)CHC(CHを包含するがこれらに限定されない。
「アルキルカルボキシル−」は、カルボキシル(C(O)−O−)官能基の酸素原子を介して親構造に結合した、上記で定義されたアルキル基を指す。(C〜Cアルキル)カルボキシル−の例は、アセトキシ、プロピオノキシ、プロピルカルボキシルおよびイソペンチルカルボキシルを包含する。
「−アルキレン−」、「−アルケニレン−」および「−アルキニレン−」は、化学構造内に2つの結合点を有する、上記で定義された通りのアルキル−、アルケニル−およびアルキニル−基を指す。−C〜Cアルキレンの例は、メチレン(−CH−)、エチレン(−CHCH−)、プロピレン(−CHCHCH−)およびジメチルプロピレン(−CHC(CHCH−)を包含する。同じように、−C〜Cアルケニレン−の例は、エテニレン(−CH=CH−およびプロペニレン(−CH=CH−CH−)を包含する。C〜Cアルキニレンの例は、エチニレン(−C≡C−)およびプロピニレン(−C≡C−CH−)を包含する。
「アルキニル−」は、少なくとも1個の三重結合を含有する直鎖または分枝鎖の不飽和炭化水素を指す。C〜Cアルキニル基の例は、アセチレン、プロピン、1−ブチン、2−ブチン、イソブチン、sec−ブチン、1−ペンチン、2−ペンチン、イソペンチン、1−ヘキシン、2−ヘキシン、3−ヘキシン、イソヘキシン、1−ヘプチン、2−ヘプチン、3−ヘプチン、1−オクチン、2−オクチン、3−オクチン、4−オクチン、1−ノニン、2−ノニン、3−ノニン、4−ノニン、1−デシン、2−デシン、3−デシン、4−デシンおよび5−デシンを包含するがこれらに限定されない。アルキニル基は、非置換であってよく、または、下記の基:ハロゲン、HN−、(C〜Cアルキル)アミノ−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、(C〜Cアルキル)C(O)N(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、HC(O)NH−、HNC(O)−、(C〜Cアルキル)NHC(O)−、ジ(C〜Cアルキル)NC(O)−、NC−、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ−、C〜Cアルキル−、HOC−、(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、(C〜Cアルキル)C(O)−、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−およびC〜Cシクロアルキル−の1つもしくは複数で置換されていてよい。
「アミン保護基」は、標的分子中の窒素原子に結合した場合に、該標的分子に適用されるその後の化学反応、すなわち、水素化、アシル化剤との反応、アルキル化等に耐え抜くことができるラジカルを指す。アミン保護基は後に除去され得る。アミン保護基は、フルオレニルメトキシカルボニル(FMOC)、tert−ブトキシカルボニル(t−BOC)、ベンジルオキシカルボニル(Z)、アシル型のもの(例えば、ホルミル、ベンゾイル、トリフルオロアセチル、p−トシル、アリール−およびアルキルホスホリル、フェニル−およびベンジルスルホニル、o−ニトロフェニルスルフェニル、o−ニトロフェノキシアセチル)、ならびにウレタン型のもの(例えば、トシルオキシアルキルオキシ−、シクロペンチルオキシ−、シクロヘキシルオキシ−、1,1−ジメチルプロピルオキシ、2−(p−ビフェニル)−2−プロピルオキシ−およびベンジルチオカルボニル)を包含するがこれらに限定されない。アミン保護基は、アミン保護基を標的分子中の窒素原子に移すことができる反応剤を使用して作製される。アミン保護剤の例は、C〜C脂肪酸塩化物または無水物、C〜C14アリールカルボン酸塩化物または無水物、クロロギ酸t−ブチル、二炭酸ジ−tert−ブチル、ブトキシカルボニルオキシイミノ−2−フェニルアセトニトリル、t−ブトキシカルボニルアジド、フルオロギ酸t−ブチル、フルオレニルメトキシカルボニルクロリド、フルオレニルメトキシカルボニルアジド、フルオレニルメトキシカルボニルベンゾトリアゾール−1−イル、(9−フルオレニルメトキシカルボニル)スクシンイミジルカーボネート、フルオレニルメトキシカルボニルペンタフルオロフェノキシド、トリクロロアセチルクロリド、メチル−、エチル−、トリクロロメチル−クロロホルメート、および当技術分野において既知である他のアミン保護剤を包含するがこれらに限定されない。そのような既知のアミン保護剤の例は、T.W.Green、P.G.M.Wuts、「Protective Groups in Organic Synthesis,Second Edition」、Wiley−Interscience、New York、1991の385〜397頁において見られる。
「アミノ(アルキル)−」は、上記で定義された通りのアルキル基を指し、ここで、該アルキル基の水素原子の1個または複数は、−NHで置き換えられている。アミノ(C〜Cアルキル)基の代表例は、−CHNH、−CHCHNH、−CHCHCHNH、−CHCHCHCHNH、−CHCH(NH)CH、−CHCH(NH)CHCH、−CH(NH)CHCHおよび−C(CH(CHNH)、−CHCHCHCHCHNHおよび−CHCHCH(NH)CHCHを包含するがこれらに限定されない。アミノ(アルキル)基は、非置換であってよく、または、下記の基:C〜Cアルコキシ、C〜C14アリール、C〜Cヘテロアリール、C〜CシクロアルキルおよびC〜Cアルキルの1もしくは2つで置換されていてよい。
「アリール」は、芳香族炭化水素基を指す。C〜C14アリール基の例は、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、3−ビフェニル−1−イル、アントリル、テトラヒドロナフチル、フルオレニル、インダニル、ビフェニレニルおよびアセナナフチル(acenanaphthyl)を包含するがこれらに限定されない。アリール基は、非置換であってよく、または、下記の基:C〜Cアルキル−、ハロゲン、ハロアルキル−、ヒドロキシル、ヒドロキシル(C〜Cアルキル)−、HN−、アミノ(C〜Cアルキル)−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、HOC−、(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、(C〜Cアルキル)カルボキシル−、ジ(C〜Cアルキル)アミド−、HNC(O)−、(C〜Cアルキル)アミド−またはON−の1つもしくは複数で置換されていてよい。
「(アリール)アルキル−」は、上記で定義された通りのアルキル基を指し、ここで、該アルキル基の水素原子の1個または複数は、上記で定義された通りのアリール基で置き換えられている。(C〜C14アリール)アルキル−部分は、ベンジル、ベンズヒドリル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル等を包含する。(アリール)アルキル基は、非置換であってよく、または、下記の基:ハロゲン、HN−、ヒドロキシル、(C〜Cアルキル)アミノ−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、(C〜Cアルキル)C(O)N(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、HC(O)NH−、HNC(O)−、(C〜Cアルキル)NHC(O)−、ジ(C〜Cアルキル)NC(O)−、NC−、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ−、C〜Cアルキル−、HOC−、(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、(C〜Cアルキル)C(O)−、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−、C〜Cシクロアルキル−、C〜Cハロアルキル−、アミノ(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシル−、C〜Cカルボキシアミドアルキル−もしくはON−の1つもしくは複数で置換されていてよい。
「カルボキシアミドアルキル−」は、上記で定義された通りの−C〜Cアルキレン−基によって親化合物に結合した、第一級カルボキシアミド(CONH)、第二級カルボキシアミド(CONHR’)または第三級カルボキシアミド(CONR’R’’)[式中、R’およびR’’は、C〜Cアルキル−、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−またはC〜Cシクロアルキル−から選択される同じまたは異なる置換基である]を指す。例示的なC〜Cカルボキシアミドアルキル−基は、NHC(O)−CH−、CHNHC(O)−CHCH−、(CHNC(O)−CHCHCH−、CH=CHCHNHC(O)−CHCHCHCH−、HCCCHNHC(O)−CHCHCHCHCH−、CNHC(O)−CHCHCHCHCHCH−、3−ピリジルNHC(O)−CHCH(CH)CHCH−、およびシクロプロピル−CHNHC(O)−CHCHC(CHCH−を包含するがこれらに限定されない。
「シクロアルキル−」は、単環式の非芳香族飽和炭化水素環を指す。C〜Cシクロアルキルの代表例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルを包含するがこれらに限定されない。シクロアルキルは、非置換であってよく、または、下記の基:ハロゲン、HN−、(C〜Cアルキル)アミノ−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、(C〜Cアルキル)C(O)N(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、HC(O)NH−、HNC(O)−、(C〜Cアルキル)NHC(O)−、ジ(C〜Cアルキル)NC(O)−、NC−、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ−、C〜Cアルキル−、HOC−、(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、(C〜Cアルキル)C(O)−、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−、またはC〜Cシクロアルキル−、C〜Cハロアルキル−、アミノ(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシル−、C〜Cカルボキシアミドアルキル−またはON−の1つもしくは複数で独立に置換されていてよい。加えて、炭素環の同じ炭素原子上の任意の2個の水素原子のそれぞれは、オキソ(=O)置換基を形成するために、酸素原子によって置き換えられていてよく、または、該2個の水素原子は、アルキレンジオキシ基が、それが結合した炭素原子と一緒になった場合に、2個の酸素原子を含有する5〜7員の複素環を形成するように、アルキレンジオキシ基によって置き換えられていてよい。
「ジ(アルキル)アミノ−」は、上記で定義された通りの2個のアルキル基に結合した窒素原子を指す。各アルキル基は、独立に選択され得る。ジ(C〜Cアルキル)アミノ−基の代表例は、−N(CH、−N(CHCH)(CH)、−N(CHCH、−N(CHCHCH、−N(CHCHCHCH、−N(CH(CH、−N(CH(CH)(CH)、−N(CHCH(CH、−NH(CH(CH)CHCH、−N(C(CH、−N(C(CH)(CH)および−N(CH)(CHCH)を包含するがこれらに限定されない。窒素原子上の2個のアルキル基は、それらが結合した窒素と一緒になった場合に、3〜7員の窒素含有複素環を形成することができ、ここで、該複素環の炭素原子の最大2個は、−N(H)−、−N(C〜Cアルキル)−、−N(C〜Cシクロアルキル)−、−N(C〜C14アリール)−、−N(C〜Cヘテロアリール)−、−N(アミノ(C〜Cアルキル))−、−N(C〜C14アリールアミノ)−、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−で置き換えられていてよい。
「ハロ」または「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を指す。
「C〜Cハロアルキル−」は、上記で定義された通りのC〜Cアルキル基を指し、ここで、該C〜Cアルキル基の水素原子の1個または複数は、−F、−Cl、−Brまたは−Iで置き換えられている。各置換は、−F、−Cl、−Brまたは−Iから独立に選択され得る。C〜Cハロアルキル−基の代表例は、−CHF、−CCl、−CF、CHCF、−CHCl、−CHCHBr、−CHCHI、−CHCHCHF、−CHCHCHCl、−CHCHCHCHBr、−CHCHCHCHI、−CHCHCHCHCHBr、−CHCHCHCHCHI、−CHCH(Br)CH、−CHCH(Cl)CHCH、−CH(F)CHCHおよび−C(CH(CHCl)を包含するがこれらに限定されない。
「ヘテロアリール」は、酸素、硫黄および窒素から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する、5〜10員の単環式および二環式芳香族基を指す。単環式C〜Cヘテロアリール−ラジカルの例は、オキサジニル、チアジニル、ジアジニル、トリアジニル、チアジアゾイル、テトラジニル、イミダゾリル、テトラゾリル、イソオキサゾリル、フラニル、フラザニル、オキサゾリル、チアゾリル、チオフェニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリミジニル、N−ピリジル、2−ピリジル、3−ピリジルおよび4−ピリジルを包含するがこれらに限定されない。二環式C〜Cヘテロアリール−ラジカルの例は、ベンズイミダゾリル、インドリル、イソキノリニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インダゾリル、キノリニル、キナゾリニル、プリニル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズチアゾリル、ベンゾジアゾリル、ベンゾトリアゾリル、イソインドリルおよびインダゾリルを包含するがこれらに限定されない。企図されるヘテロアリール環または環系は、最少5員を有する。したがって、例えば、Cヘテロアリール−ラジカルは、テトラゾリルを包含することになるがこれに限定されず、Cヘテロアリール−ラジカルは、トリアゾリル、チアジアゾイルおよびテトラジニルを包含するがこれらに限定されず、Cヘテロアリール−ラジカルは、キノリニルおよびイソキノリニルを包含するがこれらに限定されない。ヘテロアリール基は、非置換であってよく、または、下記の基:C〜Cアルキル−、ハロゲン、C〜Cハロアルキル−、ヒドロキシル、C〜Cヒドロキシルアルキル−、HN−、アミノ(C〜Cアルキル)、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、−COOH、(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、(C〜Cアルキル)カルボキシル−、ジ(C〜Cアルキル)アミド−、HNC(O)−、(C〜Cアルキル)アミド−もしくはON−の1つもしくは複数で置換されていてよい。
「(ヘテロアリール)アルキル−」は、上記で定義された通りのアルキル基を指し、ここで、該アルキル基の水素原子の1個または複数は、上記で定義された通りのヘテロアリール−基で置き換えられている。(C〜Cヘテロアリール)アルキル−部分の例は、2−ピリジルメチル、2−チオフェニルエチル、3−ピリジルプロピル、2−キノリニルメチル、2−インドリルメチル等を包含する。(ヘテロアリール)アルキル基は、非置換であってよく、または、下記の基:ハロゲン、HN−、ヒドロキシル、(C〜Cアルキル)アミノ−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、(C〜Cアルキル)C(O)N(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、HC(O)NH−、HNC(O)−、(C〜Cアルキル)NHC(O)−、ジ(C〜Cアルキル)NC(O)−、NC−、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ−、C〜Cアルキル−、HOC−、(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、(C〜Cアルキル)C(O)−、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−、C〜Cシクロアルキル−、C〜Cハロアルキル−、アミノ(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシル−、C〜Cカルボキシアミドアルキル−もしくはON−の1つもしくは複数で置換されていてよい。
「ヘテロ原子」は、硫黄、窒素または酸素原子を指す。
「複素環」または「ヘテロシクリル−」は、酸素、硫黄および窒素から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する3〜10員の単環式、縮合二環式および架橋二環式基を指す。複素環は、飽和または部分飽和であってよい。例示的なC〜Cヘテロシクリル−基は、アジリジン、オキシラン、オキシレン、チイラン、ピロリン、ピロリジン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、ジヒドロチオフェン、テトラヒドロチオフェン、ジチオラン、ピペリジン、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル、テトラヒドロピラン、ピラン、チアン、チイン、ピペラジン、オキサジン、5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−2−イル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン、6−オキサ−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン、7−オキサ−2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、2,7−ジオキサ−5−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、3,6−ジオキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、3−オキサ−6−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、5,7−ジオキサ−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、6,8−ジオキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、2−メチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル、1,3,3−トリメチル−6−アザビシクロ[3.2.1]オクト−6−イル、3−ヒドロキシ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル−、7−メチル−3−オキサ−7,9−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル、9−オキサ−3−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル、3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル、3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル、4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル、チアジン、ジチアンおよびジオキサンを包含するがこれらに限定されない。企図される複素環または環系は、最少3員を有する。したがって、例えば、Cヘテロシクリル−ラジカルは、オキサジラニル、ジアジリジニルおよびジアジリニルを包含することになるがこれらに限定されず、Cヘテロシクリル−ラジカルは、アジリジニル、オキシラニルおよびジアゼチジニルを包含するがこれらに限定されず、Cヘテロシクリル−ラジカルは、アゼカニル(azecanyl)、テトラヒドロキノリニルおよびペルヒドロイソキノリニルを包含するがこれらに限定されない。
「ヘテロシクリル(アルキル)−」は、上記で定義された通りのアルキル基を指し、ここで、該アルキル基の水素原子の1個または複数は、上記で定義された通りの複素環基で置き換えられている。ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−部分は、2−ピリジルメチル、1−ピペラジニルエチル、4−モルホリニルプロピル、6−ピペラジニルヘキシル等を包含する。ヘテロシクリル(アルキル)基は、非置換であってよく、または、下記の基:ハロゲン、HN−、(C〜Cアルキル)アミノ−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、(C〜Cアルキル)C(O)N(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、HC(O)NH−、HNC(O)−、(C〜Cアルキル)NHC(O)−、ジ(C〜Cアルキル)NC(O)−、NC−、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ−、C〜Cアルキル−、HOC−、(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、(C〜Cアルキル)C(O)−、4〜7員の単環式複素環、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−もしくはC〜Cシクロアルキル−の1つもしくは複数で置換されていてよい。
「少なくとも1個の酸素原子、少なくとも1個の窒素原子、ならびに場合により酸素、硫黄および窒素から選択される追加のヘテロ原子を含有し、該窒素原子の1個を介してピリミジニル基と連結している架橋ヘテロビシクリル−基」は、少なくとも1個の窒素原子、1個の酸素原子、ならびに場合により酸素、硫黄および窒素から選択される追加のヘテロ原子を含有する5〜10員の架橋二環式基を指す。少なくとも1個の酸素原子、少なくとも1個の窒素原子、ならびに場合により酸素、硫黄および窒素から選択される追加のヘテロ原子を含有し、該窒素原子の1個を介してピリミジニル基と連結している架橋ヘテロビシクリル−基は、飽和または部分飽和であってよい。少なくとも1個の酸素原子、少なくとも1個の窒素原子を含有し、該窒素原子の1個を介して連結している例示的な架橋C〜C複素二環式環は、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、7−オキサ−2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、2,7−ジオキサ−5−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、5,7−ジオキサ−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、3−オキサ−6−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、6−オキサ−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン、3,6−ジオキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、6,8−ジオキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、6,8−ジオキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、3−オキサ−7,9−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン、7−メチル−3−オキサ−7,9−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン、9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン、9−オキサ−3−アザビシクロ[3.3.1]ノナン、3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン、および3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナンを包含するがこれらに限定されない。企図される複素環または環系は、最少3員を有する。したがって、例えば、Cヘテロビシクリル−ラジカルは、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル、(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル、(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル、および6,8−ジオキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルを包含するがこれらに限定されない。Cヘテロビシクリル−ラジカルは、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−5−イル、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル、8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル、7−メチル−3−オキサ−7,9−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル、3−オキサ−7,9−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−イル、3−オキサ−7,9−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル、および3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イルを包含するがこれらに限定されない。Cヘテロビシクリル−ラジカルは、9−オキサ−3−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イルおよび3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イルを包含するがこれらに限定されない。
「ヒドロキシルアルキル−」は、上記で定義された通りのアルキル基を指し、ここで、該アルキル基の水素原子の1個または複数は、ヒドロキシル基で置き換えられている。C〜Cヒドロキシルアルキル−部分の例は、例えば、−CHOH、−CHCHOH、−CHCHCHOH、−CHCH(OH)CHOH、−CHCH(OH)CH、−CH(CH)CHOHおよび高級同族体を包含する。
「脱離基」は、特定反応における基質の残存または主要部分であると考えられる原子から脱離する原子または基(荷電または非荷電)を指す。例えば、酢酸中の臭化ベンジルの異種溶解加溶媒分解において、脱離基はブロミドである。N,N,N−トリメチル−1−フェニルメタンアミニウムイオンとメタンチオレートとの反応において、脱離基はトリメチルアミンである。ベンゼンの求電子的ニトロ化において、脱離基はHである。該用語は、特定反応に関してのみ意味を有する。脱離基の例は、例えば、カルボキシレート(すなわち、CHCOO、CFCO )、F、水、Cl、Br、I、N 、SCN、トリクロロアセトイミデート、チオピリジル、第三級アミン(すなわち、トリメチルアミン)、フェノキシド(すなわち、ニトロフェノキシド)およびスルホネート(すなわち、トシレート、メシレート、トリフレート)を包含する。
「ペルフルオロアルキル−」は、2個以上のフッ素原子を有する上記で定義されたアルキル基を指す。C〜Cペルフルオロアルキル−基の例は、CF、CHCF、CFCFおよびCH(CFを包含する。
別段の指定がない限り、用語「置換されていてもよい」は、本明細書において使用される場合、置換されていてもよい基の少なくとも1個の水素原子が、ハロゲン、HN−、(C〜Cアルキル)アミノ−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、(C〜Cアルキル)C(O)N(C〜Cアルキル)−、(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、HC(O)NH−、HNC(O)−、(C〜Cアルキル)NHC(O)−、ジ(C〜Cアルキル)NC(O)−、NC−、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ−、C〜Cアルキル−、HOC−、(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、(C〜Cアルキル)C(O)−、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−またはC〜Cシクロアルキル−で置換されていることを意味する。
「対象」は、哺乳動物、例えば、ヒト、マウス、ラット、モルモット、イヌ、ネコ、ウマ、雌ウシ、ブタ、またはサル、チンパンジー、ヒヒもしくはゴリラ等の非ヒト霊長類である。
本発明の化合物は、mTOR阻害活性を呈し、したがって、mTORが役割を果たす異常な細胞成長を阻害するために利用され得る。故に、本発明の化合物は、再狭窄、アテローム性動脈硬化症、骨障害、関節炎、糖尿病性網膜症、乾癬、前立腺肥大症、アテローム性動脈硬化症、炎症、血管新生、免疫学的障害、膵炎、腎疾患、癌等、mTORの異常な細胞成長作用が関連する障害の治療において有効である。特に、本発明の化合物は、優れた癌細胞成長阻害効果を保有し、癌、好ましくは全種類の固形癌および悪性リンパ腫、とりわけ、白血病、皮膚癌、膀胱癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、結腸癌、膵癌、腎癌、胃癌、脳腫瘍、進行性腎細胞癌、急性リンパ芽球性白血病、悪性黒色腫、軟部組織または骨肉腫等を治療する上で有効である。
本発明の化合物は、PI3キナーゼ阻害活性を呈し、したがって、PI3キナーゼが役割を果たす異常な細胞成長を阻害するために利用され得る。故に、本発明の化合物は、再狭窄、アテローム性動脈硬化症、骨障害、関節炎、糖尿病性網膜症、乾癬、前立腺肥大症、アテローム性動脈硬化症、炎症、血管新生、免疫学的障害、膵炎、腎疾患、癌等、PI3キナーゼの異常な細胞成長作用が関連する障害の治療において有効である。特に、本発明の化合物は、優れた癌細胞成長阻害効果を保有し、癌、好ましくは全種類の固形癌および悪性リンパ腫、とりわけ、白血病、皮膚癌、膀胱癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、結腸癌、膵癌、腎癌、胃癌、脳腫瘍、進行性腎細胞癌、急性リンパ芽球性白血病、悪性黒色腫、軟部組織または骨肉腫等を治療する上で有効である。
治療的使用のために、式Iの薬理活性化合物は通常、その(またはある)必須活性成分として少なくとも1種のそのような化合物を、固体または液体の薬学的に許容できる担体、ならびに場合により薬学的に許容できるアジュバント(adjutant)および添加剤と併せて含む医薬組成物として、標準的で慣習的な技術を用いて投与される。
本発明の医薬組成物は、経口、非経口(皮下、筋肉内、皮内および静脈内を包含する)、気管支または経鼻投与に適した剤形を包含する。故に、固体担体が使用される場合、調製物は、錠剤化されても、粉末もしくはペレット形態で硬ゼラチンカプセルに入れられても、または口内錠もしくはロゼンジ剤の形態であってもよい。固体担体は、結合剤、充填剤、錠剤化滑沢剤、崩壊剤、湿潤剤等の慣習的な添加剤を含有し得る。錠剤は、必要に応じて、慣習的な技術によってフィルムコーティングし得る。液体担体が用いられる場合、調製物は、シロップ剤、乳剤、軟ゼラチンカプセル、注射用滅菌ビヒクル、水性もしくは非水性液体懸濁剤の形態であってよく、または使用前に水もしくは他の適切なビヒクルで再構成するための乾燥生成物であってよい。液体調製物は、懸濁化剤、乳化剤、湿潤剤、非水性ビヒクル(食用油を包含する)、保存剤、ならびに香味剤および/または着色剤等の慣習的な添加物を含有し得る。非経口投与のために、ビヒクルは通常、少なくとも大部分が滅菌水を含むが、生理食塩溶液、グルコース溶液等を利用してもよい。注射用懸濁剤を使用してもよく、その場合、慣習的な懸濁化剤が用いられ得る。慣習的な保存剤、緩衝剤等を非経口剤形に添加してもよい。特に有用なのは、非経口製剤に直接入れた式Iの化合物の投与である。医薬組成物は、適量の活性成分、すなわち、本発明による式Iの化合物を含有する所望の調製物に適応する慣習的な技術によって調製される。例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy、第20版、Baltimore、MD:Lippincott Williams&Wilkins、2000を参照されたい。
治療効果を達成するための式Iの化合物の用量は、患者の年齢、体重および性別、ならびに投与方法等の要因だけでなく、望ましいカリウムチャネル活性化作用の程度および関与する疾患の特定の障害のために利用されている特定の化合物の効力によっても決まる。特定の化合物の治療および用量が単位剤形で投与され得ること、ならびに活性の相対レベルを反映させるために当業者が単位剤形を適宜調整するであろうことも企図されている。用いられる特定の用量(および1日当たり投与される回数についての決断は、医師の裁量内であり、所望の治療効果を生成するために、本発明の特定の状況に応じて用量の滴定により変動させてよい。
本明細書に記載されている通りの任意の状態に罹患しているまたは罹患しやすい人間を包含する哺乳動物に適した式Iの化合物またはその医薬組成物の用量は、体重1kgにつき約0.01mg〜10mgの活性成分の量である。非経口投与の場合には、用量は、静脈内投与で体重1kgにつき0.1mg〜1mgの範囲であってよい。経口投与の場合には、用量は、体重1kgにつき約0.1mg〜5mgの範囲であってよい。活性成分は、等用量で1日に1〜4回投与されるのが好ましい。しかしながら、通常は少量の用量が投与され、治療を受けている宿主の最適用量が決定されるまで、用量は次第に増加される。
しかしながら、実際に投与される化合物の量は、治療される状態、投与される化合物の選定、選定された投与ルート、個々の患者の年齢、体重および応答、ならびに患者の症状の重症度を包含する関連の状況を考慮して、医師により決定されることが理解されよう。
対象においてmTORまたはPI3Kを阻害するために有効な本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩の量。加えて、最適な用量範囲を同定するのを援助するために、インビトロまたはインビボアッセイが場合により用いられ得る。用いられる正確な用量は、投与ルート、状態、治療されている状態の重症度、および治療されている個体に関連する種々の身体的要因によって決まる場合もあり、医療従事者の判断によって決まる場合もある。等価用量を、約2時間ごと、約6時間ごと、約8時間ごと、約12時間ごと、約24時間ごと、約36時間ごと、約48時間ごと、約72時間ごと、約1週間ごと、約2週間ごと、約3週間ごと、約1か月ごとおよび約2か月ごとを包含するがこれらに限定されない種々の時間周期で投与してよい。療法過程の完了に対応する投薬の回数および頻度は、医療従事者の判断に従って決定される。本明細書に記載されている有効投薬量は、総投与量を指す、すなわち、複数の本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩が投与される場合、有効投薬量は総投与量に相当する。
一実施形態において、本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩は、別の治療剤と同時に投与される。
一実施形態において、有効量の本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩と有効量の別の治療剤とを同じ組成物内に含む組成物が投与され得る。
他の治療剤の有効量は、当業者には周知である。しかしながら、他の治療剤の最適有効量範囲を決定することは、十分に当業者の権限内である。本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩と他の治療剤とは、相加的に、または一実施形態においては相乗的に作用し得る。本発明の一実施形態において、別の治療剤が動物に投与される場合、本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩の有効量は、他の治療剤が投与されない場合にそうなるであろうその有効量よりも少ない。この場合、理論に縛られることなく、本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩と他の治療剤とが相乗的に作用すると考えられる。
本発明の化合物を合成するために使用される手順を、スキーム1〜36において記載し、実施例において説明する。記載される手順の合理的な変形形態は、本発明の範囲内であるものとする。
Figure 0005649643
2,4−ジクロロピリミジン(1)と架橋C〜C複素二環化合物2との反応により、89:4比率での位置異性体の混合物を得、これを、スキーム1で示されている通りにシリカゲルクロマトグラフィーによって分離した。
Figure 0005649643
スキーム2で示されている通り、4−アミノフェニルボロン酸、ピナコールエステルとの鈴木カップリングにより、アニリン中間体6を得た。
Figure 0005649643
スキーム3で示されている通り、2,4,6−トリクロロピリミジン(8)と架橋C〜C複素二環化合物2との反応により、83:11比率での位置異性体の混合物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィーによって分離した。
Figure 0005649643
スキーム4で示されている通り、3−(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(9)と4−アミノフェニルボロン酸、ピナコールエステルとの反応により、アニリン中間体11および12を16:15比率で得た。
Figure 0005649643
スキーム5で示されている通り、3−(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(9)と4−ニトロフェニルボロン酸、ピナコールエステルとの反応により、ジカップリングされた(dicoupled)物質15を不溶性物質として得た。シリカゲルクロマトグラフィー後、モノカップリングされた(mono−coupled)中間体13および14を10:8比率で取得した。
Figure 0005649643
スキーム6で示されている通り、3−(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(9)とNaI/HIとの反応により、所望生成物(16)を主要ピークとして脱ハロゲン化された不純物および出発物質(9)とともに得た。2−クロロ−6−ヨードピリミジン異性体のいずれも検出されなかった。
Figure 0005649643
スキーム7で示されている通り、3−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(13)の反応は順調であった。
Figure 0005649643
スキーム8で示されている通り、3−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(13)と2−プロパノールとの反応も滞りなく進んだ。ニトロ基を高温反応条件下で還元した。
Figure 0005649643
スキーム9で示されている通り、3−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(13)と架橋C〜C複素二環化合物2との反応により、2個の架橋C〜C複素二環式環を含有する中間体20を得た。
Figure 0005649643
スキーム10で示されている通り、スキーム5において記載されているモノカップリングされた中間体14も、架橋C〜C複素二環化合物2と反応させて、2個の架橋C〜C複素二環式環を含有する異性中間体22を得た。
Figure 0005649643
スキーム11で示されている通り、スキーム5において記載されているジカップリングされた物質15の還元、続いて尿素またはカルバメートへの変換により、4,4’−ピリミジン−2,4−ジイル)ジウレイドまたはジカルバモイル中間体25を得た。
Figure 0005649643
スキーム12で示されている通り、3−(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(9)と水酸化ナトリウムとの反応は、ピリミジン環の2位において選択的に起こった。
Figure 0005649643
スキーム13で示されている通り、前スキームにおいて生成された6−クロロピリミジンと架橋C〜C複素二環化合物2との反応により、2−ヒドロキシピリジン中間体(27)を得、該中間体のヒドロキシル基を、3,3’−(2−クロロピリミジン−4,6−ジイル)ビス(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン)(28)に再変換することができた。
Figure 0005649643
スキーム14で示されている通り、スキーム12において生成された6−クロロピリミジン(26)と単純な第一級アミンとの反応により、2−ヒドロキシピリジン中間体(29)を得、該中間体のヒドロキシル基を、6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−2−クロロ−N−イソプロピルピリミジン−4−アミン(30)に再変換することができた。
Figure 0005649643
スキーム15で示されている通り、スキーム12において生成された6−クロロピリミジン(26)と単純な第二級アルコールとの反応により、2−ヒドロキシピリジン中間体(31)を得、該中間体のヒドロキシル基を、3−(2−クロロ−6−イソプロポキシピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(32)に再変換することができた。
Figure 0005649643
スキーム16で示されている通り、2,4,6−トリクロロピリミジン(8)と架橋C〜C複素二環化合物33との反応により、位置異性体34を唯一単離された生成物として得た。これは、低ヒンダード架橋C〜C複素二環アミンを使用するスキーム3において取得された位置異性体の混合物とは対照的である。ピリミジン環の2位におけるヨウ化物との選択的反応により、中間体8−(6−クロロ−2−ヨードピリミジン−4−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(35)を得、これは、その後の鈴木カップリングのためにピリミジン環の2位および6位を識別するのに役立った。
Figure 0005649643
スキーム17で示されている通り、2,4,6−トリクロロピリミジン(8)とフェニルボロン酸との反応は、ピリミジン環の6位で起こって、2,4−ジクロロ−6−フェニルピリミジン(39)を唯一単離された生成物として得た。これは、大部分が4位で起こったスキーム3および16のアミン置換反応とは対照的である。その後の架橋C〜C複素二環化合物2との反応は、予想通り4位で起こった。
Figure 0005649643
スキーム18で示されている通り、2,4−ジクロロ−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン(42)と架橋C〜C複素二環化合物2との反応により、モノクロロ化合物43を唯一単離された生成物として得た。
Figure 0005649643
スキーム19で示されている通り、2,4,6−トリクロロ−5−ニトロピリミジン(45)のニトロ基は、ピリミジン環の2位よりもむしろ4位を活性化するのに役立った。架橋C〜C複素二環化合物2との反応により、3−(2,6−ジクロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(46)を唯一単離された生成物として得た。
Figure 0005649643
スキーム20では、鈴木カップリング反応のための1−(ピリジン−3−イル)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素(52)試薬の合成が示されている。
Figure 0005649643
スキーム21で示されている通り、スキーム12において生成された4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−クロロピリミジン−2−オール(26)を、鈴木カップリングの少し前に、ピリミジン環の2位において、トリフレート(54)の形成により活性化した。
Figure 0005649643
8−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(36)の代替合成を、スキーム22に示す。
Figure 0005649643
スキーム23で示されている通り、2,4−ジクロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン(62)のトリフルオロメチル基は、ピリミジン環の2位よりもむしろ4位を活性化するのに役立った。架橋C〜C複素二環化合物2との反応により、3−(2,6−ジクロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(46)を唯一単離された生成物として得た。
Figure 0005649643
ピリミジン化合物Iの調製を、スキーム24に示す。ビス活性化ピリミジン65[式中、Xは脱離基である]から出発し、適切な架橋C〜Cヘテロビシクリルアミン(R−het−H試薬とのカップリングにより、ピリミジン66を得た。66と、適切なアミノボロン酸ピナコールエステル67、ボロン酸エステルまたはボロン酸との鈴木カップリングは、アミノヘテロビシクリルピリミジン68につながる。アミド、ウレイドまたはカルバモイル複素二環化合物Iへの転換は、スキーム2において前述した通りである。
Figure 0005649643
2−(4−アミノフェニル)ピリミジン(73)の代替合成を、スキーム25に示す。
Figure 0005649643
8,8’−(2,5−ジクロロピリミジン−4,6−ジイル)ビス(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン)の合成を、スキーム26に示す。
Figure 0005649643
2−(4−アミノフェニル)−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−N−イソプロピルピリミジン−4−アミン)の合成を、スキーム27に示す。
Figure 0005649643
化合物59からの6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミンの合成を、スキーム28に示す。
Figure 0005649643
化合物36からの6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−(4−ニトロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミンの合成を、スキーム29に示す。
Figure 0005649643
化合物59からの2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリミジン−4−アミンの合成を、スキーム30に示す。
Figure 0005649643
化合物33からの2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N,N−ジエチルピリミジン−4−アミンの合成を、スキーム31に示す。
Figure 0005649643
化合物33からの1−(6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−クロロピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチルメタンアミンの合成を、スキーム32に示す。
Figure 0005649643
イソシアネートボロネートからの尿素ボロン酸エステルの合成を、スキーム33に示す。
Figure 0005649643
尿素ボロン酸エステルからの1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−尿素の合成を、スキーム34に示す。
Figure 0005649643
4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンからの1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−尿素の合成を、スキーム35に示す。
Figure 0005649643
スキーム16において調製された通りの化合物36に対するスティルカップリング、続いて水素化により、75を得た。75中のアニリンの、尿素またはカルバメート化合物への転換は、スキーム36に示した通り、前述同様に実現させた。
当業者であれば、スキーム1〜36を、本発明に従って式Iの他の化合物および式Iの化合物の薬学的に許容できる塩を生成するように適合できることを認識するであろう。
下記の略語が本明細書において使用され、指示される定義を有する。ATPはアデノシン三リン酸であり、βMEは2−メルカプトエタノールであり、BOCは第三級−ブチルオキシカルボニルであり、BSAはウシ血清アルブミンである。Celite(商標)はフラックス焼成された珪藻土である。Celite(商標)はWorld Minerals Inc.の登録商標である。CHAPSは(3−[(3−コラミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホン酸であり、DELFIAは解離増強ランタニド蛍光イムノアッセイである。DIPEAまたはヒューニッヒ塩基はジイソプロピルエチルアミンであり、DMEは1,2−ジメトキシエタンであり、DMFはN,N−ジメチルホルムアミドであり、DMSOはジメチルスルホキシドであり、DPBSはDulbeccoのリン酸緩衝溶液製剤である。DTTは(2S,3S)−1,4−ビス−スルファニルブタン−2,3−ジオールまたはジチオスレイトールであり、EDTAはエチレンジアミン四酢酸であり、EGTAはエチレングリコール四酢酸であり、EtOAcは酢酸エチルであり、FLAG−TORはFLAGタグ付きTORタンパク質であり、HEPESは4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸であり、HPLCは高圧液体クロマトグラフィーである。LC/MSは液体クロマトグラフィー/質量分析であり、ミクロシスチンLRは、ミクロシスティス・エルギノーサ(Microcystis aeruginosa)によって生成された、アミノ酸ロイシン(L)およびアルギニン(R)を可変位置に含有する環状ヘプタペプチド肝臓毒であり、MSは質量分析であり、mTORはラパマイシンの哺乳類標的(タンパク質)であり、MTSは3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−5−(3カルボキシメトキシフェニル)−2−(4−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウム内塩であり、PBSはリン酸緩衝溶液(pH7.4)であり、PI3Kはホスホイノシチド3−キナーゼ(酵素)である。Ni(Ra)は、Raney(商標)ニッケルであり、ニッケル−アルミニウム合金の塊を濃水酸化ナトリウムで処理した際に生成されるスポンジ金属触媒である。Raney(商標)はW.R.Grace and Companyの登録商標である。RPMI1640は緩衝液(Sigma−Aldrich Corp.、St.Louis、MO、USA)であり、RTは保持時間であり、SDSは硫酸ドデシル(ナトリウム塩)であり、SRBはスルホローダミンBであり、TAMRAはテトラメチル−6−カルボキシローダミンであり、TFAはトリフルオロ酢酸であり、THFはテトラヒドロフランであり、TRISはトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンである。
合成法
下記の方法は、本発明の実施例の合成を概説するものである。
スキーム1:
3−(2−クロロ−ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(3):
745mg(5mmol)部の2,4−ジクロロピリミジン(1)を、20mLのEtOHに0℃で溶解した。8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(2、748mg、5mmol)を添加し、続いてNEt(2.1mL、15mmol)を添加した。混合物を周囲温度で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、EtOAcに溶解し、飽和NaHCOで洗浄した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機相を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20〜70%EtOAc)によって混合物を精製して、1,003mg(4.4mmol、89%)の3−(2−クロロ−ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(3)を、50mg(0.22mmol、4%)の3−(4−クロロ−ピリミジン−2−イル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(4)とともに得た。
スキーム2:
鈴木カップリング(6の形成)のための一般的条件:
塩化アリール5(1当量)および4−アミノフェニルボロン酸、ピナコールエステル(1.1当量)を、トルエン(10mL/mmol)およびEtOH(6mL/mmol)に溶解する。NaCOの2M溶液を添加し(2mL/mmol、4当量)、溶液に窒素流を通すことによって混合物を脱気する。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを添加し(5〜10mol%)、混合物を反応が完了するまで(4〜48時間)加熱還流する。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCOで洗浄し、有機相を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮する。ヘキサン中酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって混合物を精製する。
鈴木カップリングの説明に役立つ実例:
4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]アニリン:
3−(2−クロロ−ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(3、564mg、2.5mmol)および4−アミノフェニルボロン酸、ピナコールエステル(602mg、2.75mmol)を、トルエン(25mL)およびEtOH(15mL)に溶解する。NaCOの2M溶液を添加し(5mL)、溶液に窒素流を通すことによって混合物を脱気する。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを添加し(144mg、5mol%)、混合物を48時間加熱還流する。混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCOで洗浄し、有機相を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮する。ヘキサン中酢酸エチルの勾配(40〜100%)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって混合物を精製して、576mg(2.04mmol、82%)の4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]アニリンを得る。保持時間1.51, M+H = 283.1
尿素またはカルバメート形成(6から7への変換)のための一般的条件:
アニリン6(1当量)をジクロロメタン(10mL/mmol)に溶解し、NEtを添加する(6の1mmol当たり0.65mL)。この溶液を、ジクロロメタン中トリホスゲン(0.5当量)の溶液(6の1mmol当たり10mL)に滴下添加する。混合物を室温で5〜30分間撹拌し、次いで、ジクロロメタンまたはTHF中の過剰(3〜10当量)のアルコールまたはアミンに添加する。混合物を室温で(4〜24時間)撹拌し、濃縮し、HPLCによって精製する。
尿素またはカルバメート形成(6から7への変換)の説明に役だつ実例:
0.36mmol部の4−[4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニルアミン(101mg)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、NEtを添加した(0.195mL)。この溶液を、ジクロロメタン(3mL)中53mg(0.18mmol)のトリホスゲンの溶液に滴下添加した。5分後、溶液を、ジクロロメタンまたはTHF中の過剰のアミンまたはアルコールを含有する3つのバイアルに分けた。室温で4時間撹拌後、溶媒を蒸発させ、HPLC(Waters、TFA緩衝液)によって混合物を精製して、下記の生成物を得た。
2−ヒドロキシエチル{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}カルバメート:
1mLのジクロロメタン中56μLのエチレングリコールの溶液を使用して、表題化合物を取得した(41mg、92%)。保持時間1.54, M+H = 371.2.
1−メチル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素
THF中メチルアミンの2N溶液を使用して、表題化合物を取得した(35mg、87%)。保持時間1.52, M+H = 340.2.
1−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素
1mLのジクロロメタン中4−アミノピリジン(47mg)の懸濁液を使用して、表題化合物を取得した(44mg、71%)。保持時間1.44, M+H = 403.2.
スキーム3:
3−(2,6−ジクロロ−ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(9):
2,4,6−トリクロロピリミジン(8、6.325mL、55mmol)を、220mLのEtOHに0℃で溶解した。8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(2、8.23g、55mmol)を添加し、続いてNEt(23.1mL、165mmol)を添加した。混合物を室温に加温させ、周囲温度で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、EtOAcに溶解し、飽和NaHCOで洗浄した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機相を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10〜80%EtOAc)によって混合物を精製して、11.807g(45mmol、83%)の3−(2,6−ジクロロ−ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(9)を、1.631g(6.2mmol、11%)の3−(4,6−ジクロロ−ピリミジン−2−イル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(10)とともに得た。
スキーム4:
4−[2−クロロ−6−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−ピリミジン−4−イル]−フェニルアミン(11)および4−[4−クロロ−6−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニルアミン(12):
2〜5mLのマイクロ波バイアルに、トルエン(1.500mL)およびエタノール(1mL)中の3−(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(9、100mg、0.384mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(84mg、0.384mmol)を入れて、薄黄色溶液を得た。NaCO(水中2M溶液)(0.769mL、1.538mmol)を添加した。窒素を溶液に通して発泡させることにより、混合物を脱気した。Pd(PPh(22.21mg、0.019mmol)を添加した。反応物を、マイクロ波照射下120℃で30分間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO(2×)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、ヘキサン中20〜80%酢酸エチルで溶離した。収集した画分を濃縮して、4−[2−クロロ−6−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−ピリミジン−4−イル]−フェニルアミン(11、19mg、16%)および4−[4−クロロ−6−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニルアミン(12、18mg、15%)を得た。
スキーム5:
3−[6−クロロ−2−(4−ニトロ−フェニル)−ピリミジン−4−イル]−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(13)、3−[2−クロロ−6−(4−ニトロ−フェニル)−ピリミジン−4−イル]−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(14)および3−[2,6−ビス−(4−ニトロ−フェニル)−ピリミジン−4−イル]−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(15):
3−(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(9)を、トルエン(24mL)およびEtOH(16mL)に溶解した。この溶液に、4−ニトロフェニルボロン酸ピナコールエステル(1.25g、5mmol)およびNaCOの2M溶液8mLを添加した。窒素を溶液に通して発泡させることにより、混合物を脱気した。Pd(PPh(231mg、0.2mmol)を添加し、混合物を終夜加熱還流した。混合物を濾過した。3−[2,6−ビス−(4−ニトロ−フェニル)−ピリミジン−4−イル]−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(15)からなる固体を収集し、水およびジクロロメタンで洗浄した。合わせた濾液を濃縮し、ジクロロメタンに溶解し、飽和NaHCOで洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、ヘキサン中10〜50%酢酸エチルで溶離した。収集した画分を濃縮して、3−[6−クロロ−2−(4−ニトロ−フェニル)−ピリミジン−4−イル]−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(13、135mg、10%)を、3−[2−クロロ−6−(4−ニトロ−フェニル)−ピリミジン−4−イル]−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(14、110mg、8%)とともに得た。
スキーム6:
3−(6−クロロ−2−ヨード−ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(16):
20mLのシンチレーションバイアルに、クロロホルム(2ml)中の3−(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(9、780mg、3mmol)を入れて、極薄黄色溶液を得た。ヨウ化ナトリウム(749mg、5mmol)を添加して、懸濁液を得た。混合物を0℃に冷却し、ヨウ化水素(0.356ml、2.70mmol)の水溶液(57%w/w)を添加し、濃厚な黄色沈殿物をもたらした。混合物を室温で16時間撹拌した。LCMSは、微量の生成物しか形成されなかったことを示した。追加のHI水溶液(356μL)を添加し、混合物を室温で64時間撹拌した。追加のHI水溶液を添加し(712μL)、懸濁液を追加で7時間撹拌した。LCMSは、所望生成物の存在を主要ピークとして脱ハロゲン化された不純物および出発物質とともに示した。混合物を水で希釈し、固体KCOを添加してpH約8とした。水相をジクロロメタンで抽出した。有機相をチオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄して脱色し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、ヘキサン中酢酸エチル(15〜40%)で溶離した。収集した画分を濃縮して588mg(1.7mmol、56%)の白色固体を得、これは、約20%の出発物質を含有する所望生成物の混合物であった。混合物を次のステップに持ち越した。
3−[6−クロロ−2−(4−ニトロ−フェニル)−ピリミジン−4−イル]−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(13)
0.5〜2mLのマイクロ波バイアルに、DME(1.5ml)中の3−(6−クロロ−2−ヨードピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(16、50mg、0.142mmol)および4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−ニトロフェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(35.4mg、0.142mmol)を入れて、橙色溶液を得た。NaCO(水中2M溶液)(0.284ml、0.569mmol)を添加した。窒素を溶液に通して発泡させることにより、混合物を脱気した。Pd(PPh(16.43mg、0.014mmol)を添加し、混合物を、マイクロ波照射下100℃で60分間加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し、NaHCOの飽和溶液で洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO)、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、ヘキサン中酢酸エチル(10〜25%)で溶離した。収集した画分を濃縮して、39mg(0.11mmol、79%)の表題化合物をオフホワイト/黄色固体として得た。このようにして取得した化合物は、スキーム5に従って調製した同化合物と同一であった。
スキーム7:
イソプロピル−[2−(4−ニトロ−フェニル)−6−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−ピリミジン−4−イル]−アミン(17):
2〜5mLのマイクロ波バイアルに、iPrNH(4ml)中の3−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(13、70mg、0.202mmol)を入れて、黄色懸濁液を得た。反応物を、マイクロ波照射下140℃で90分間加熱した。混合物を濃縮し、ジクロロメタンに溶解し、飽和NaHCOで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、74mgの表題化合物を黄色固体(99%)として得た。
[2−(4−アミノ−フェニル)−6−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−ピリミジン−4−イル]−イソプロピル−アミン(18):
250mLの丸底フラスコに、2−プロパノール(7mL)およびジクロロメタン(7mL)中の6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−N−イソプロピル−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン(17、74mg、0.200mmol)を入れて、黄色溶液を得た。触媒量のPd木炭(湿式)を添加し、混合物を水素雰囲気下で1時間撹拌した。混合物をCelite(商標)で濾過し、ジクロロメタンですすぎ、濃縮して、表題化合物を定量的収率で得た。
下記の生成物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的手順を使用して、[2−(4−アミノ−フェニル)−6−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−ピリミジン−4−イル]−イソプロピル−アミン(18)から調製した。
1−メチル−3−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素
THF中2Nメチルアミンの溶液を使用して、表題化合物を10mg(35%)の収率で取得した。保持時間1.72. M+H = 397.2.
1−シクロプロピル−3−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素
ジクロロメタン中シクロプロピルアミンの溶液を使用して、表題化合物を9mg(29%)の収率で取得した。保持時間1.76. M+H = 423.2.
1−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素
ジクロロメタン中4−アミノピリジンの懸濁液を使用して、表題化合物を8mg、24%の収率で取得した。保持時間1.57. M+H = 460.2.
1−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素
ジクロロメタン中4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を15mg、37%の収率で取得した。保持時間1.73. M+H = 557.3.
スキーム8:
4−[4−イソプロポキシ−6−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニルアミン(19):
2〜5mLのマイクロ波バイアルに、2−プロパノール(4mL)中の3−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(13、70mg、0.202mmol)を入れて、黄色懸濁液を得た。水素化ナトリウム(油中60%、32.3mg、0.807mmol)を添加し、混合物を、水素ガスのさらなる形成が観察されなくなるまで撹拌した。反応物を、マイクロ波照射下140℃で30分間加熱して、鮮橙色懸濁液を得た。ワークアップ:溶媒を蒸発させた。残留物をジクロロメタンに溶解し、飽和NaHCOで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物を定量的収率で得た。
下記の生成物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的手順を使用して、4−[4−イソプロポキシ−6−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニルアミン(19)から調製した。
1−メチル−3−{4−[4−(1−メチルエトキシ)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素
THF中2Nメチルアミンの溶液を使用して、表題化合物を3mg(9%)の収率で取得した。
1−シクロプロピル−3−{4−[4−(1−メチルエトキシ)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素
ジクロロメタン中シクロプロピルアミンの溶液を使用して、表題化合物を3mg(8%)の収率で取得した。
1−{4−[4−(1−メチルエトキシ)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素
ジクロロメタン中4−アミノピリジンの懸濁液を使用して、表題化合物を6mg、16%の収率で取得した。保持時間1.92. M+H = 461.2.
1−{4−[4−(1−メチルエトキシ)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素
ジクロロメタン中4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を9mg、21%の収率で取得した。保持時間1.95. M+H = 558.3.
スキーム9:
3,3’−(2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4,6−ジイル)ビス(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン)(20):
100mLの丸底フラスコに、ジオキサン(5ml)中の3−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(13、135mg、0.39mmol)を入れた。8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、HCl(2、0.15g、1mmol)およびトリエチルアミン(0.28ml、2mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間撹拌した。DIPEAを添加し(0.3mL)、撹拌を80℃で64時間続けた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO、続いて0.1NのHClで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、ヘキサン中酢酸エチル(10〜50%)で溶離して、65mgの表題化合物(0.15mmol、39%)を得た。
4−(4,6−ジ(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アニリン(21):
250mLの丸底フラスコに、エタノール(3ml)中の3,3’−(2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4,6−ジイル)ビス(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン)(20、65mg、0.15mmol)を入れた。触媒量のPd木炭(湿式)を添加し、混合物を水素雰囲気下で16時間撹拌した。混合物をCelite(商標)で濾過し、ジクロロメタンですすぎ、濃縮して、定量的収率の表題化合物を不純物(N−エチルアニリン生成物)とともに得た。粗混合物を次のステップにおいて反応させた。
下記の生成物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的手順を使用して、4−(4,6−ジ(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−ピリミジン−2−イル)−アニリン(21)から調製した。
1−[4−(4,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−メチル尿素
THF中2Nメチルアミンの溶液を使用して、表題化合物を7mg(31%)の収率で取得した。保持時間1.88. M+H = 451.2.
1−[4−(4,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−ピリジン−4−イル尿素
ジクロロメタン中4−アミノピリジンの懸濁液を使用して、表題化合物を10mg、32%の収率で取得した。保持時間1.83. M+H = 514.2.
1−[4−(4,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素
ジクロロメタン中4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を16mg、43%の収率で取得した。保持時間1.74. M+H =611.3.
下記の生成物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的手順を使用して、4−(4,6−ジ(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−イル)アニリン(21)中のN−エチル不純物から調製した。
1−[4−(4,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−1−エチル−3−ピリジン−4−イル尿素
ジクロロメタン中4−アミノピリジンの懸濁液を使用して、表題化合物を5mg、16%の収率で取得した。保持時間2.04. M+H = 542.3.
1−[4−(4,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−1−エチル−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素
ジクロロメタン中4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を4mg、10%の収率で取得した。
スキーム10:
3,3’−(6−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−2,4−ジイル)ビス(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン)(22):
100mLの丸底フラスコに、ジオキサン(5ml)中の3−[2−クロロ−6−(4−ニトロ−フェニル)−ピリミジン−4−イル]−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(14、110mg、0.32mmol)を入れた。8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、HCl(2、0.15g、1mmol)およびトリエチルアミン(0.28ml、2mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間撹拌した。DIPEAを添加し(0.3mL)、撹拌を80℃で64時間続けた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。有機相と水相との間の固体をジクロロメタンに溶解し、飽和NaHCOで洗浄した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、ヘキサン中酢酸エチル(10〜40%)で溶離して、89mgの表題化合物(0.21mmol、65%)を得た。
4−(2,6−ジ(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−4−イル)アニリン(23):
250mLの丸底フラスコに、エタノール(3ml)中の3,3’−(6−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−2,4−ジイル)ビス(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン)(22、89mg、0.21mmol)を入れた。触媒量のPd木炭(湿式)を添加し、混合物を水素雰囲気下で16時間撹拌した。混合物をCelite(商標)で濾過し、ジクロロメタンですすぎ、濃縮して、定量的収率の表題化合物を不純物(N−エチルアニリン生成物)とともに得た。粗混合物を次のステップにおいて反応させた。
下記の生成物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的手順を使用して、4−(2,6−ジ(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−ピリミジン−4−イル)アニリン(23)から調製した。
1−[4−(2,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−4−イル)フェニル]−3−メチル尿素
THF中2Nメチルアミンの溶液を使用して、表題化合物を11mg(50%)の収率で取得した。保持時間1.64. M+H = 451.2.
1−[4−(2,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−4−イル)フェニル]−3−ピリジン−4−イル尿素
ジクロロメタン中4−アミノピリジンの懸濁液を使用して、表題化合物を13mg、40%の収率で取得した。保持時間1.61. M+H = 514.2.
1−[4−(2,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−4−イル)フェニル]−3−[4−(4−−1−イル)フェニル]尿素
ジクロロメタン中4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を27mg、74%の収率で取得した。保持時間1.68. M+H = 611.3.
1−シクロプロピル−3−[4−(2,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−4−イル)フェニル]尿素
ジクロロメタン中シクロプロピルアミンの溶液を使用して、表題化合物を16mg(67%)の収率で取得した。保持時間1.81. M+H = 477.3.
スキーム11:
3−[2,6−ビス−(4−アミノフェニル)−ピリミジン−4−イル]−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(24):
500mLの丸底フラスコに、エタノール(100ml)中の3−[2,6−ビス−(4−ニトロ−フェニル)−ピリミジン−4−イル]−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(15)を入れた。触媒量のPd木炭(湿式)を添加し、混合物を水素雰囲気下で40時間撹拌した。混合物をCelite(商標)で濾過し、MeOHですすぎ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、ヘキサン中酢酸エチル(40〜100%)で溶離して、295mgの表題化合物(0.79mmol)を得た。
3−[2,6−ビス−(4−アミノフェニル)−ピリミジン−4−イル]−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(24)からの尿素またはカルバメート(25)の形成:
0.8mmol(295mg)の3−[2,6−ビス−(4−アミノフェニル)−ピリミジン−4−イル]−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(24)に、ジクロロメタン(8mL)およびNEt(0.52mL)を添加した。この懸濁液を、ジクロロメタン(8mL)中237mg(0.8mmol)のトリホスゲンの溶液に滴下添加した。20分後、溶液を、ジクロロメタンまたはTHF中の過剰のアミンまたはアルコールを含有する8つのバイアルに分けた。室温で16時間撹拌後、溶媒を蒸発させ、HPLC(Gilson、TFA緩衝液)によって混合物を精製して、下記の生成物を得た。
ビス(2−ヒドロキシエチル){[6−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビスカルバメート
ジクロロメタン中エチレングリコールの溶液を使用して、表題化合物を取得した(26mg、46%)。保持時間1.72, M+H = 550.2.
N’,N’’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス(1−メチル尿素)
THF中2Nメチルアミンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(29mg、59%)。保持時間1.68, M+H = 488.2.
N’,N’’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス(1−エチル尿素)
THF中2Nメチルアミンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(29mg、56%)。保持時間1.79, M+H = 516.3.
N’,N’’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス(1−シクロプロピル尿素)
ジクロロメタン中シクロプロピルアミンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(36mg、67%)。保持時間1.82. M+H = 540.3.
N,N’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス(3−ピリジン−3−イル尿素)
ジクロロメタン中3−アミノピリジンの懸濁液を使用して、表題化合物を取得した(48mg、57%)。保持時間1.61, M+H = 614.3.
N,N’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス(3−ピリジン−4−イル尿素)
ジクロロメタン中4−アミノピリジンの懸濁液を使用して、表題化合物を取得した(42mg、59%)。保持時間1.58, M+H = 614.3.
N,N’’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス{1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素}
ジクロロメタン中4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(38mg、37%)。保持時間1.67. M+H = 808.4.
4’4−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ビス(4,1−フェニレンカルバモイルイミノ)}ジベンズアミド
ジクロロメタン中p−アミノベンズアミドの溶液を使用して、50℃で2時間加熱した後、表題化合物を取得した(28mg、41%)。保持時間1.87. M+H = 698.3.
スキーム12:
4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−クロロピリミジン−2−オール(26):
3つの2〜5mLのマイクロ波バイアルに、THF(2ml)中の3−(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(9、100mg、0.384mmol)をそれぞれ入れた。水酸化ナトリウムの1N溶液(2ml、2.000mmol)を各バイアルに添加した。反応物を、マイクロ波照射下150℃で30分間加熱した。3つのマイクロ波バイアルの内容物を合わせ、6mLの2N HClを添加して酸性化した(pH約3)。シリカゲルを添加し、混合物を濃縮し、ジクロロメタン中MeOHの勾配(0〜15%)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、205mg(0.85mmol、74%)の表題化合物を白色固体として得た。
スキーム13
4,6−ジ(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−オール(27):
2〜5mLのマイクロ波バイアルに、MeOH(2.5ml)中の4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−クロロピリミジン−2−オール(26、50mg、0.207mmol)を入れて、無色溶液を得た。8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、HCl(2、61.9mg、0.414mmol)およびDIPEA(0.217ml、1.241mmol)を添加した。反応物を、マイクロ波照射下140℃で30分間加熱した。シリカゲルを添加し、溶媒を減圧下で除去した。NHOH緩衝液(Waters半分取LCMS)を使用するHPLCによって混合物を精製して、表題化合物(27.4mg、42%)を白色固体として得た。
3,3’−(2−クロロピリミジン−4,6−ジイル)ビス(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン)(28):
25mLの丸底フラスコに、POCl(3ml)中の4,6−ジ(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピリミジン−2−オール(27)、12mg、0.038mmol)を入れて、黄色溶液を得た。混合物を100℃で4時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、氷上に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物を白色結晶性固体(12mg、93%)として得た。
スキーム14:
4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−2−オール(29):
2〜5mLのマイクロ波バイアルに、iPrNH2(2.5ml)中の4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−クロロピリミジン−2−オール(26、30mg、0.124mmol)を入れて、黄色溶液を得た。反応物を、マイクロ波照射下140℃で30分間加熱し、続いて、マイクロ波照射下160℃で30分間加熱した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をジクロロメタンに溶解し、ジクロロメタン中MeOHの勾配(0〜10%)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。表題化合物を黄色固体(20mg、61%)として単離した。
6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−2−クロロ−N−イソプロピルピリミジン−4−アミン(30):
250mLの丸底フラスコに、POCl(20ml)中の4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−2−オール(29、124mg、0.469mmol)を入れて、黄色溶液を得た。混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、濃縮し、ジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO、続いて0.2NのNaOHで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(91mg、69%)を得た。塩化アリール30は、5から6への変換についてスキーム2において記載した通り、アニリン18に転換され得る。アニリン18は、スキーム2において記載し(実験の項においてスキーム7について説明し)た通り、尿素またはカルバメート化合物に転換され得る。
スキーム15:
4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−イソプロポキシピリミジン−2−オール(31):
4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−クロロピリミジン−2−オール(26、460mg、1.903mmol)を、2−プロパノール(30mL)に溶解した。混合物を、2つの20mLのマイクロ波バイアルに分けた。水素化ナトリウム(305mg、7.61mmol)を添加し(各バイアルに153mg)、微細懸濁液をもたらした。バイアルを、水素ガスのさらなる形成が観察されなくなるまで室温で撹拌した。バイアルを窒素でフラッシュした。混合物を、マイクロ波照射下170℃で1時間加熱した。2つのバイアルを合わせ、9mLの1N HClでpH約3まで酸性にした。シリカゲルを添加し、溶媒を蒸発させた。ジクロロメタン中MeOHの勾配(0〜20%)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより、表題化合物(215mg、0.81mmol、43%)を黄色泡状物として得た。
3−(2−クロロ−6−イソプロポキシピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(32):
25mLの丸底フラスコに、POCl(20ml)中の4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−イソプロポキシピリミジン−2−オール(31、215mg、0.810mmol)を入れて、微細オフホワイト懸濁液を得た。混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、濃縮し、ジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。水相を、NaOH(5N)でpH10まで塩基性にし、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(106mg、46%)を得た。塩化アリール32は、5から6への変換についてスキーム2において記載した通り、アニリン19に転換され得る。アニリン19は、スキーム2において記載し(実験の項においてスキーム8について説明し)た通り、尿素またはカルバメート化合物に転換され得る。
スキーム16:
8−(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(34):
250mLの丸底フラスコに、EtOH(20mL)中の2,4,6−トリクロロピリミジン(8、0.575mL、5mmol)を入れて、無色溶液を得た。3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(33、748mg、5.00mmol)を添加し、溶液を0℃に冷却した。トリエチルアミン(2.091mL、15mmol)をゆっくり添加し、混合物を室温にゆっくり加温させた。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、飽和NaHCOで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、ヘキサン中酢酸エチル(5〜20%)で溶離して、表題化合物(980mg、75%)を白色固体として得た。
8−(6−クロロ−2−ヨードピリミジン−4−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(35):
250mLの丸底フラスコに、クロロホルム(4ml)中の8−(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(34、980mg、3.77mmol)を入れて、極薄黄色溶液を得た。ヨウ化ナトリウム(941mg、6.28mmol)を添加して、懸濁液を得た。混合物を0℃に冷却し、ヨウ化水素(4.97ml、37.7mmol)の水溶液(57%w/w)を添加し、黄色沈殿物をもたらした。混合物を室温にゆっくり加温し、室温で4時間撹拌した。混合物を水で希釈し、NaOH(5M)でpH約8にクエンチした。チオ硫酸ナトリウム水溶液を添加して、脱色した。混合物をジクロロメタンで抽出し、MgSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、ヘキサン中酢酸エチル(10〜40%)で溶離した。収集した画分を濃縮して、表題化合物(516mg)を白色固体として得た。LCMS分析は、生成物が約20%の出発物質を含有することを明らかにした。混合物をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
8−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(36):
250mLの丸底フラスコに、DME(20ml)中の8−(6−クロロ−2−ヨードピリミジン−4−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(35、627mg、1.783mmol)および4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−ニトロフェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(444mg、1.783mmol)を入れて、橙色溶液を得た。NaCO(水中2M溶液)(3.57ml、7.13mmol)を添加した。窒素を溶液に通して発泡させることにより、混合物を脱気した。Pd(PPh(206mg、0.178mmol)を添加し、混合物を加熱還流し、終夜撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、NaHCOの飽和溶液で洗浄した。有機相と水相との間の固体を濾過によって収集し、ジクロロメタンで洗浄した。合わせた有機相を乾燥させ(MgSO)、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、ヘキサン中酢酸エチル(5〜20%)で溶離した。収集した画分を濃縮して、表題化合物(428mg、69%)を、いくらかの二塩化物(34、約20UV%)および微量のOPPhを含有する黄色固体として得た。混合物をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
8,8’−(2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4,6−ジイル)ビス(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン)(37):
2〜5mLのマイクロ波バイアルに、ジオキサン(4ml)中の8−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(36、214mg、0.617mmol)を入れて、黄色懸濁液を得た。3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(33、277mg、1.851mmol)、炭酸カリウム(341mg、2.469mmol)およびDIPEA(0.647ml、3.70mmol)を添加した。反応物を、マイクロ波照射下220℃で1時間加熱した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、ヘキサン中酢酸エチル(10〜40%)で溶離して、表題化合物(120mg)を黄色固体として得た。加えて、混合画分を濃縮し、シリカゲルカラムに塗布し、ジクロロメタン中メタノール(2〜5%)で溶離して、追加で19mgの表題化合物を、合わせた収率139mg(0.33mmol、53%)で得た。HRMS: [M+H]+質量誤差=
0.6 mDaまたは1.45 ppm.
4−(4,6−ジ(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピリミジン−2−イル)アニリン(38):
250mLの丸底フラスコに、2−プロパノール(3mL)およびジクロロメタン(3mL)中の8,8’−(2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4,6−ジイル)ビス(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン)(37、246mg、0.581mmol)を入れて、黄色溶液を得た。触媒量のPd木炭(湿式)を添加し、混合物を水素雰囲気下で4時間撹拌した。混合物をCelite(商標)で濾過し、ジクロロメタンですすぎ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、ヘキサン中酢酸エチル(40〜60%)で溶離した。収集した画分を濃縮して、表題化合物(197mg、0.5mmol、86%)を薄黄色固体として得た。[M+H]+についての質量誤差= 0.2
mDaまたは0.46 ppm.
下記の生成物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的手順を使用して、4−(4,6−ジ(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−ピリミジン−2−イル)アニリン(38)から調製した。
1−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−ピリジン−4−イル尿素
ジクロロメタン中4−アミノピリジンの懸濁液を使用して、表題化合物を取得した(37mg、79%)。保持時間1.67, M+H = 514.2.
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]尿素
ジクロロメタン中4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(48mg、72%)。保持時間1.71, M+H = 600.3.
1−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素
ジクロロメタン中4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(67mg、99%)。保持時間1.71, M+H = 611.3.
1−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}尿素
ジクロロメタン中4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(56mg、71%)。保持時間1.68, M+H = 625.4.
1−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}尿素
ジクロロメタン中(4−アミノフェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(62mg、88%)。保持時間1.69, M+H = 639.3.
スキーム17:
2,4−ジクロロ−6−フェニルピリミジン(39):
1:1 トルエン:EtOH(15mL)中の、2,4,6−トリクロロピリミジン8(1g、5.45mmol)、フェニルボロン酸(665mg、5.45mmol)、Pd(PPh(100mg)および2NのNaCO水溶液(4.1mL)の混合物を、マイクロ波中120℃で20分間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、HOおよびブラインで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、真空濃縮して、2,4−ジクロロ−6−フェニルピリミジンを固体(1.35g)として得、これをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
3−(2−クロロ−6−フェニルピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(40):
25℃のエタノール(10mL)中の2,4−ジクロロ−6−フェニルピリミジン39(1g)および8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩2(600mg)に、EtN(1.25mL)を添加した。1時間後、反応混合物を真空濃縮した。ジクロロメタンを添加し、HO、次いでブラインで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させて、泡状物(1.2g)を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により、3−(2−クロロ−6−フェニルピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(900mg)を黄色泡状物として得た。M+H = 302.
4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル)アニリン(41):
1:1 トルエン:EtOH(8mL)中の、3−(2−クロロ−6−フェニルピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(500mg、1.66mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(545mg、2.49mmol)、Pd(PPh(20mg)および2MのNaCO水溶液(1.25mL)の混合物を、マイクロ波中120℃で20分間加熱した。386mgの3−(2−クロロ−6−フェニルピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタンを用いて反応を繰り返した。反応混合物を合わせ、EtOAcで希釈し、HO、次いでブラインで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、真空濃縮して、橙色油を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により、4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル)アニリンを白色固体(450mg)として得た。
4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル)アニリン(41)からの尿素またはカルバメート化合物の形成:
目的化合物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的方法を使用して調製した。故に、4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル)アニリン(41)(450mg)を、ジクロロメタン中、EtN(0.883mL)の存在下、トリホスゲン(187mg)で処理した。混合物を30分間撹拌し、過剰の第一級アミンまたはアルコールを含有する8つのバイアルに分けて、対応する尿素またはカルバメートを得た。
1−メチル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素:
収率:38.4mg。M+H=416.2.
保持時間1.87.
2−ヒドロキシエチル−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}カルバメート:
収率:57.2mg。M+H =
447.2. 保持時間1.94.
1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素
収率:37.1mg。M+H =
576.3. 保持時間1.87.
1−エチル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素
収率:52.6mg。M+H =
430.2. 保持時間1.96.
1−シクロプロピル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素
収率:56.2mg。M+H =
442.2. 保持時間1.98.
1−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素
収率:56.6mg。M+H =
479.2. 保持時間1.87.
1−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素
収率:39.8mg。M+H =
508.2. 保持時間2.05.
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素
収率:47.8mg。M+H =
565.3. 保持時間1.86.
スキーム18:
3−(2−クロロ−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(43):
2,4−ジクロロ−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン(42、WO2008/023159で報告されている通りに調製、1.60g、6.64mmol)をジクロロメタンに溶解し、0℃に冷却した。ジクロロメタンおよびトリエチルアミン(1.94mL、13.94mmol)中の8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(2、0.990g、6.64mmol)の溶液を、15分間かけてゆっくり添加した。溶液を30分間かけて室温に加温させ、次いで、1.5時間加熱還流した。反応混合物を室温にて追加で18時間撹拌し、次いで濃縮し、シリカゲル上でのクロマトグラフィー(ジクロロメタン中2〜3%メタノールで溶離)によって精製して、3−(2−クロロ−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(43)を白色固体として産出した。収率:1.72g(82%)。HRMS; [M+H]+実測値=
318.0669, [M+H]+計算値= 318.0674.
4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)アニリン(44):
4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)アニリンは、3−(2−クロロ−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(43、1.63g、5.13mmol)および4−アミノフェニルボロン酸ピナコールエステル(1.24g、5.64mmol)を出発物質として使用し、6の調製のためのスキーム2からの一般的方法を使用する鈴木カップリングによって調製した。シリカゲル上でのクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0〜3%メタノールで溶離)によって粗生成物を精製して、所望の化合物を薄黄色固体として産出した。収率:1.80g(94%)。HRMS; [M+H]+実測値=
375.1485, [M+H]+計算値= 375.1485
4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)アニリン(44)からの尿素またはカルバメート化合物の形成:
目的化合物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的方法を使用して調製した。故に、4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)アニリン(44、1.30g、3.47mmol)を、ジクロロメタン中、EtN(1.45mL、10.41mmol)の存在下、トリホスゲン(0.515g、1.74mmol)で処理した。混合物を15分間撹拌し、過剰の第一級アミンまたはアルコールを含有する11のバイアルに分けて、対応する尿素またはカルバメートを得た。
1−(4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−メチル尿素
収率:6.0mg(4%)。保持時間1.63,
M+H = 432.2.
1−(4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−エチル尿素
収率:37.9mg(27%)。保持時間1.70,
M+H = 446.2.
11−(4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−シクロプロピル尿素
収率:113.4mg(78%)。保持時間1.73, M+H = 458.2.
1−(4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−フェニル尿素
収率:88.3mg(57%)。保持時間2.01,
M+H = 494.2.
1−(4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(ピリジン−3−イル)尿素
収率:108.0mg(69%)。保持時間1.61, M+H = 495.2.
1−(4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(ピリジン−4−イル)尿素
収率:80.4mg(51%)。保持時間1.59,
M+H = 495.2.
1−(4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)尿素
収率:112.8mg(60%)。保持時間1.64, M+H = 592.3.
1−(4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)尿素:
tert−ブチル4−(4−(3−(4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)ウレイド)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートは、4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)アニリン(44)からの尿素またはカルバメート化合物の形成のための一般的手順に従って取得した。ジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸での処理によるtert−ブチル4−(4−(3−(4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)ウレイド)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(85.2mg、0.126mmol)中のBoc基の除去により、表題化合物を得た。収率:70.0mg(2ステップにわたり38%)。保持時間1.64, M+H = 578.2.
1−(4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)尿素
収率:96.0mg(38%)。保持時間1.66,
M+H = 581.2.
1−(4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)尿素
収率:112.8mg(59%)。保持時間1.60, M+H = 606.3.
Tert−ブチル4−(3−(4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)ウレイド)ベンジル(メチル)カルバメート
収率:129.4mg(64%)。HRMS:
[M+H]+についての質量誤差= -0.3 mDaまたは-0.45 ppm. [M+Na]+についての質量誤差= -0.1 mDaまたは-0.22 ppm.
1−(4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−((メチルアミノ)メチル)フェニル)尿素:
tert−ブチル4−(3−(4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)ウレイド)ベンジル(メチル)カルバメートは、上述した通りに調製した。ジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸での処理によるtert−ブチル4−(3−(4−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(メチルスルホニルメチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)ウレイド)ベンジル(メチル)カルバメート(98.3mg、0.154mmol)中のBoc基の除去により、表題化合物を得た。収率:70.8mg(86%)。保持時間1.63, M+H = 537.2.
スキーム19
3−(2,6−ジクロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(46)
2,4,6−トリクロロ−5−ニトロピリミジン(45、1.43g、6.26mmol)をジクロロメタンに溶解し、0℃に冷却した。ジクロロメタンおよびトリエチルアミン(0.873mL、6.26mmol)中の8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(2、0.934g、6.26mmol)の溶液を、1時間かけてゆっくり添加した。溶液を0℃で2時間撹拌させ、次いで室温に加温し、追加で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、酢酸エチルに溶解し、1Nの塩酸、飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮して、3−(2,6−ジクロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(46)を産出した。収率:1.53g(80%)。HRMS; [M+H]+実測値=
305.0200, [M+H]+計算値= 305.0203.
6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−2−クロロ−N−イソプロピル−5−ニトロピリミジン−4−アミン(47)
3−(2,6−ジクロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(46、1.53g、5.01mmol)をジクロロメタンに溶解し、0℃のトリエチルアミン(0.909mL、6.52mmol)およびジクロロメタン中のイソプロピルアミン(0.512mL、6.01mmol)の溶液に添加した。反応物を室温に加温させ、追加で16時間撹拌し、次いで濃縮した。シリカゲル上でのクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜25%酢酸エチルで溶離)による精製により、6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−2−クロロ−N−イソプロピル−5−ニトロピリミジン−4−アミン(47)を黄色固体として産出した。収率:2.05g(定量的収率)。LCMS (HPウォークオン(walk−on)); 4.54分, 328.2,
M+H.
6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−2−クロロ−N4−イソプロピルピリミジン−4,5−ジアミン3−(ジメチルアミノ)プロパノエート(48)
6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−2−クロロ−N−イソプロピル−5−ニトロピリミジン−4−アミン(47、1.45g、4.42mmol)をメタノールに溶解し、Raney(商標)ニッケル(出発物質に対し重量で約2:1)を窒素雰囲気下で添加した。ヒドラジン水和物(0.833mL、26.54mmol)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌し、Celite(商標)で濾過し、濾液を濃縮して、6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−2−クロロ−N4−イソプロピルピリミジン−4,5−ジアミン3−(ジメチルアミノ)プロパノエート(48)を黄褐色固体として産出した。収率:1.25g(95%)。LCMS (HPウォークオン);
3.45分, 298.5, M+H.
N−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−2−クロロ−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−5−イル)−3−(ジメチルアミノ)プロパンアミド(49)
6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−2−クロロ−N4−イソプロピルピリミジン−4,5−ジアミン3−(ジメチルアミノ)プロパノエート(48、0.500g、1.68mmol)をジメチルホルムアミドに溶解し、3−ジメチルアミノプロピオン酸(0.310g、2.02mmol)およびイソブチル2−イソブトキシキノリン−1(2H)−カルボキシレート(IIDQ、0.699mL、2.35mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中5〜10%エタノール)によって精製して、N−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−2−クロロ−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−5−イル)−3−(ジメチルアミノ)プロパンアミド(49)を黄褐色固体として産出した。収率:0.350g(53%)。LCMS (Watersウォークオン);
2.43分, 397.2, M+H.
スキーム20:
1−(ピリジン−3−イル)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素(52)
1−(ピリジン−3−イル)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素は、トルエン/テトラヒドロフラン(3:1)中の2−(4−イソシアナトフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(50、2.50g、10.20mmol)の、ピリジン−3−アミン(51、0.960g、10.20mmol)での処理によって調製した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで濃縮した。収率:3.21g(93%)。LCMS (HPウォークオン);
2.89分, 340.6, M+H.
N−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(イソプロピルアミノ)−2−(4−(3−ピリジン−3−イルウレイド)フェニル)ピリミジン−5−イル)−3−(ジメチルアミノ)プロパンアミド(53)
N−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−(イソプロピルアミノ)−2−(4−(3−ピリジン−3−イルウレイド)フェニル)ピリミジン−5−イル)−3−(ジメチルアミノ)プロパンアミドは、N−(4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−2−クロロ−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−5−イル)−3−(ジメチルアミノ)プロパンアミド(49、0.050g、0.126mmol)および1−(ピリジン−3−イル)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素(52、0.047g、0.139mmol)を使用し、6の調製のためのスキーム2からの一般的方法を使用する鈴木カップリングによって調製した。HPLCによって粗生成物を精製して、表題化合物を黄色固体として産出した。収率:0.049g(68%)。HRMS; [M+H]+計算値=574.3249,
[M+H]+実測値=574.3241.
スキーム21:
4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−クロロピリミジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(54):
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.084mL、0.499mmol)を、0℃のジクロロメタン(1mL)およびピリジン(1mL)にゆっくり添加し、0℃で5分間撹拌した。この混合物を、0℃のジクロロメタン1mL中の4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−クロロピリミジン−2−オール(26、93mg、0.384mmol)に添加した。この混合物を0℃で5分間撹拌し、次いで、室温にゆっくり加温した。さらにTfOを添加し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.25ml、1.5mmol)を、0℃のジクロロメタン(2ml)およびピリジン(2ml)にゆっくり添加し、0℃で5分間撹拌した。この混合物を、0℃の反応混合物にゆっくり添加し、0℃で5分間撹拌した。混合物を室温に加温させ、30分間撹拌し、ジクロロメタンで希釈した。混合物を0.5NのHCl水溶液(3×)、水および飽和NaHCOで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濃縮して、表題化合物(101mg、70%)を橙色油として得た。
3−[6−クロロ−2−(4−ニトロ−フェニル)−ピリミジン−4−イル]−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(13):
250mLの丸底フラスコに、DME(5mL)中の4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−6−クロロピリミジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(54、101mg、0.270mmol)および4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−ニトロフェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(67.3mg、0.270mmol)を入れて、橙色溶液を得た。NaCO(水中2M溶液)(0.540mL、1.081mmol)を添加した。窒素を溶液に通して発泡させることにより、混合物を脱気した。Pd(PPh(31.2mg、0.027mmol)を添加した。反応物を加熱還流し、3時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、NaHCOの飽和溶液で洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO)、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、ヘキサン中酢酸エチル(5〜30%)で溶離した。収集した画分を濃縮して、表題化合物(42mg、45%)を得た。このようにして取得した化合物は、スキーム5に従って調製した同化合物と同一であった。
スキーム22:
4−ニトロベンズイミドアミド、HCl(57):
50mLの丸底フラスコに、MeOH(6.75ml)中の4−ニトロベンゾニトリル(55、1g、6.75mmol)を入れて、黄色懸濁液を得た。ナトリウムメタノレート(0.077ml、0.338mmol)(MeOH中25重量%溶液)を添加して橙色懸濁液を得、混合物を室温で終夜撹拌し、この時点ですべての固体が液体になっていた。塩化アンモニウム(0.379g、7.09mmol)を添加し、撹拌を終夜続けた。薄黄色沈殿物が形成された。固体を濾過によって収集し、乾燥させて、表題化合物(435mg、32%)を薄黄色固体として得た。
2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4,6−ジオール(58):
50mLの丸底フラスコに、MeOH(4mL)中の4−ニトロベンズイミドアミド(55、0.435g、2.63mmol)を入れて、黄色懸濁液を得た。ナトリウムメタノレート(MeOH中25重量%)(1.867mL、8.17mmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。マロン酸ジエチル(0.480mL、3.16mmol)を滴下添加し、撹拌を室温で6日間にわたって続け、橙色懸濁液をもたらした。混合物を濃縮し、温水に溶解し、濾過した。濾液をAcOHでpH3まで酸性にした。得られた薄黄色固体を濾過によって収集し、真空下で乾燥させて、表題化合物(499mg、81%)を薄黄色固体として得た。HRMS: [M+H]+についての質量誤差= -0.0 mDaまたは-0.17
ppm.
4,6−ジクロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン(59):
50mLの丸底フラスコに、POCl(5mL)中の2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4,6−ジオール(58、485mg、2.080mmol)を入れて、黄色懸濁液を得た。混合物を100℃で13時間撹拌した。混合物を濃縮し、ジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOおよびブラインで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、少量のジクロロメタンに溶解し、シリカゲルプラグ(ジクロロメタンで溶離)で濾過した。濾液を濃縮して、表題化合物(203mg、36%)を白色固体として得た。HRMS: [M+H]+についての質量誤差= 0.6 mDaまたは2.31
ppm.
8−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(36):
250mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(8mL)中の4,6−ジクロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン(59、192mg、0.711mmol)を入れて、無色溶液を得た。3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(33、106mg、0.711mmol)を添加し、溶液を0℃に冷却した。トリエチルアミン(0.297mL、2.133mmol)をゆっくり添加し、混合物を室温にゆっくり加温させ、室温で16時間撹拌した。混合物を2時間加熱還流し、ジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに塗布し、ヘキサン中5〜40%EtOAcで溶離して、表題化合物(212mg、86%)を得た。試料は、スキーム16に従って調製した同化合物と同一であった。HRMS: [M+H]+についての質量誤差= 0.1 mDaまたは0.39
ppm.
6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−イソプロピル−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン(60):
2〜5mLのマイクロ波バイアルに、iPrNH2(5mL)中の8−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(36、200mg、0.577mmol)を入れて、黄色懸濁液を得た。反応物を、マイクロ波照射下140℃で3×45分間加熱した。混合物を濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶解し、飽和NaHCOで洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(208mg、98%)を黄色泡状物として得た。HRMS: [M+H]+についての質量誤差= 0.1 mDaまたは0.23
ppm.
2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−イソプロピルピリミジン−4−アミン(61):
250mLの丸底フラスコに、2−プロパノール(5mL)およびジクロロメタン(5mL)中の6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−イソプロピル−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン(60、196mg、0.53mmol)を入れて、黄色溶液を得た。触媒量のPd木炭(湿式)を添加し、混合物を水素雰囲気下で16時間撹拌した。混合物をCelite(商標)で濾過し、ジクロロメタンですすぎ、濃縮して、表題化合物(176mg、0.52mmol、98%)を黄色固体として得た。HRMS: [M+H]+についての質量誤差= 0.5 mDaまたは1.46
ppm.
下記の生成物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的手順を使用して、2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−イソプロピルピリミジン−4−アミン(61)から調製した。
1−{4−[4−(イソプロピルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素
ジクロロメタン中4−アミノピリジンの懸濁液を使用して、表題化合物を取得した(16mg、35%)。保持時間1.64. M+H = 460.2.
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−(イソプロピルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素
ジクロロメタン中4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(14mg、22%)。保持時間1.73. M+H = 546.3.
1−{4−[4−(イソプロピルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素
ジクロロメタン中4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(23mg、36%)。保持時間1.73, M+H = 557.3.
1−{4−[4−(イソプロピルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}尿素
ジクロロメタン中4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(26mg、33%)。保持時間1.66, M+H = 571.3.
1−{4−[4−(イソプロピルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]尿素
ジクロロメタン中6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(26mg、40%)。保持時間1.68, M+H = 558.3.
スキーム23
2,4−ジクロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン(62):
2,4−ジクロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン(62)は、文献(Gershon,H.、Grefig,A.T.、Clarke,D.D.、J.Het.Chem.1987、1243〜1247)の先例に従って、6−トリフルオロメチルウラシル(trifluoromethluracil)(6.7mmol)から調製した。
3−(2−クロロ−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(63):
ジエチルエーテル(10mL)中の粗製の2,4−ジクロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン(62、6.7mmol)の溶液を、エタノール(25mL)で希釈し、氷水浴中で冷却した。8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(2、3.4mmol)、続いてトリエチルアミン(2mL)を添加した。追加で2部の8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(2、100mgずつ)を添加し、混合物を室温にゆっくり加温し、終夜撹拌した。追加のトリエチルアミン(4mL)を混合物に添加し、次いで、これを減圧下で濃縮乾固した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(40%酢酸エチル/ヘキサン)によって残留物を精製して、表題化合物を薄色固体(1.2g、61%)として産出した。MS (ES+): 294.2 (M+H)+.
4−[4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−フェニルアミン(64):
表題化合物は、6の調製のためのスキーム2からの一般的手順を使用して、3−(2−クロロ−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(63)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンから86%収率で調製した。MS (ES+): 351.2 (M+H)+.
下記の生成物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的手順を使用して、4−[4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル]−フェニルアミン(64)から調製した。
1−メチル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素:
THF中2Nメチルアミンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(27.3mg、60%)。MS (ES+): 408.2 (M+H)+.保持時間: 2.14分.
1−シクロプロピル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素
ジクロロメタン中シクロプロピルアミンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(29.4mg、60%)。MS (ES+): 434.2 (M+H)+.保持時間: 2.22分.
2−ヒドロキシエチル{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]フェニル}カルバメート
ジクロロメタン中エチレングリコールの溶液を使用して、表題化合物を取得した(29.4mg、60%)。MS (ES+): 439.2 (M+H)+.保持時間: 2.16分.
1−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素、トリフルオロ酢酸塩
ジクロロメタン中4−アミノピリジンの懸濁液を使用して、表題化合物を取得した(39.5mg、63%)。MS (ES+): 471.2 (M+H)+. 保持時間: 1.96分.
1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素トリフルオロ酢酸塩:
ジクロロメタン中4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(45.4mg、60%)。MS (ES+): 568.3 (M+H)+. 保持時間: 2.04分.
下記の生成物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的手順を使用して、4−(4,6−ジ(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピリミジン−2−イル)アニリン(38、スキーム16)から調製した。
1−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−ピリジン−3−イル尿素
ジクロロメタン中3−アミノピリジンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(28.4mg)。MS m/z = 514 (M+H).
スキーム26
8,8’−(2,5−ジクロロピリミジン−4,6−ジイル)ビス(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン):
THF(20mL)およびトリエチルアミン(過剰)中の2,4,5,6−テトラクロロ−ピリミジン(2.0g、9.2mmol)の溶液に、3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(2.7g、18mmol)を−78℃で添加した。反応物を室温にゆっくり加温すると、白色沈殿物が形成された。反応物に水(2.0mL)を添加し、混合物を3日間還流させた。反応物を冷却し、水を添加して白色固体を沈殿させた。固体を濾過によって収集し、ジエチルエーテルで洗浄して、表題化合物(2.0g)を生じた。MS m/z = 372 (M+H).
4−(5−クロロ−4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)アニリン:
1:1 エタノール:トルエン(10mL)中の8,8’−(2,5−ジクロロピリミジン−4,6−ジイル)ビス(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン)(1.0g、2.7mmol)の溶液に、4−アミノフェニルボロン酸ピナコールエステル(0.7g、3.2mmol)、炭酸ナトリウムの2.0M溶液(1.2mL)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.3g、10mol%)を添加した。反応物を窒素下で終夜還流させた。反応物を冷却し、水を添加し(75mL)、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。有機物を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで、Magnesol(商標)に通して濾過し、真空濃縮して油とした。ヘキサン/酢酸エチルを用いるシリカゲルカラムによって粗生成物を精製して、表題化合物を白色固体(0.708g)として生じた。MS m/z = 428 (M+H).
下記の生成物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的手順を使用して、4−(5−クロロ−4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)アニリンから調製した。
1−[4−(5−クロロ−4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−ピリジン−3−イル尿素:
ジクロロメタン中3−アミノピリジンの溶液を使用して、表題化合物を黄褐色固体(32.8mg)として取得した。MS m/z = 549 (M+H).
1−[4−(5−クロロ−4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素:
ジクロロメタン中4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミンの溶液を使用して、表題化合物を取得した(43.6mg)。MS m/z = 646 (M+H).
スキーム27
9−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン:
丸底フラスコに、ジクロロメタン(20mL)中の4,6−ジクロロ(dichloror)−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン(59、800mg、2.96mmol)を入れて、黄褐色溶液を得た。3,7−ジオザ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン、HCl(540mg、3.26mmol)、続いてトリエチルアミン(1.24mL、8.89mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、続いて72時間加熱還流した。LCMSは、加水分解された出発物質、出発物質および生成物の混合物を示した。追加のトリエチルアミンを添加し(2mL)、混合物を、マイクロ波照射下100℃で1時間加熱した。混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20〜60%酢酸エチル)によって粗生成物を精製して、表題化合物(142mg、13%)を得た。HRMS: 363.0847 [M+H]+. [M+H]+についての質量誤差= -0.7 mDaまたは-2.02 ppm.
6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−N−イソプロピル−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン:
2〜5mLのマイクロ波バイアルに、イソプロピルアミン(5mL)中の9−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン(130mg、0.358mmol)を入れて、黄色懸濁液を得た。反応物を、マイクロ波照射下145℃で60分間加熱した。混合物を濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶解し、飽和NaHCOで洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮して、137mg(99%)の黄色泡状物を得た。HRMS: 386.1824 [M+H]+. [M+H]+についての質量誤差= 0.1 mDaまたは0.21 ppm.
2−(4−アミノフェニル)−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−N−イソプロピルピリミジン−4−アミン:
250mLの丸底フラスコに、2−プロパノール(3mL)およびジクロロメタン(3mL)中の6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−N−イソプロピル−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン(124mg、0.32mmol)を入れて、黄色溶液を得た。触媒量のパラジウム木炭(湿式)を添加し、混合物を水素雰囲気下で6時間撹拌した。混合物をCelite(商標)で濾過し、ジクロロメタンですすぎ、濃縮して、110mgの黄色固体(96%)を得た。HRMS: 356.2082 [M+H]+. [M+H]+についての質量誤差= 0.1 mDaまたは0.29 ppm.
下記の生成物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的手順を使用して、2−(4−アミノフェニル)−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−N−イソプロピルピリミジン−4−アミンから調製した。
1−{4−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−9−イル)−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素
ジクロロメタン中4−アミノピリジンの懸濁液を使用して、表題化合物を取得した。収率:18.8mg、57%。保持時間1.57. M+H = 587.3.
1−{4−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−9−イル)−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}尿素:
ジクロロメタン中4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した。収率26.7mg、55%。保持時間1.61. M+H = 587.3.
1−{4−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−9−イル)−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素:
ジクロロメタン中4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した。収率27.2mg、57%。保持時間1.67. M+H = 573.3.
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−9−イル)−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素:
1N NaOH中4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]アニリン.2HClの溶液を使用して、表題化合物を取得した。収率:17.3mg、37%。保持時間1.68. M+H = 562.3.
スキーム28
6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミンおよび6−クロロ−N,N−ジエチル−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン:
250mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(25mL)中の4,6−ジクロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン(59、500mg、1.85mmol)を入れて、白色懸濁液を得た。テトラヒドロ−2H−ピラン(pyan)−4−アミン、HCl(280mg、2.04mmol)を添加し、続いてトリエチルアミン(0.77mL、5.55mmol)を添加した。混合物を室温で19時間撹拌し、次いで21時間加熱還流した。過剰の炭酸カリウムを添加し、加熱還流を6時間続けた。混合物を室温に冷却し、室温で2週間撹拌した。LCMSは、予期した生成物6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミンとともに、N,N−ジエチルアミン生成物6−クロロ−N,N−ジエチル−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミンの形成を示した。混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20〜60%酢酸エチル)によって粗生成物を精製して、2種の生成物を得た。6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミン:152mg(25%)の黄色固体。HRMS: 335.0909 [M+H]+. [M+H]+についての質量誤差= 0.4 mDaまたは1.15 ppm. 6−クロロ−N,N−ジエチル−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン:72mg。HRMS: 307.0962 [M+H]+. [M+H]+についての質量誤差= 0.5 mDaまたは1.73 ppm.
スキーム29
6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−(4−ニトロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミン:
2〜5mLのマイクロ波バイアルに、ジオキサン(4mL)中の6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミン(141mg、0.421mmol)を入れて、黄色懸濁液を得た。3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン.HCl(33、189mg、1.264mmol)、炭酸カリウム(233mg、1.685mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.44mL、2.52mmol)を添加した。混合物を、マイクロ波照射下220℃で2.5時間加熱した。混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30〜100%酢酸エチル)によって粗生成物を精製して、表題化合物を鮮黄色固体(78mg、45%)として得た。HRMS: 412.1985 [M+H]+. [M+H]+についての質量誤差= 0.6 mDaまたは1.39 ppm. 少量の2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミンも黄色油(18mg、11%)として単離された。
2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミン:
250mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(7mL)および2−プロパノール(7mL)中の6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−(4−ニトロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミン(82mg、0.199mmol)を入れた。触媒量のパラジウム木炭(湿式)を添加し、混合物を水素雰囲気下で16時間撹拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、Celite(商標)で濾過し、濃縮して、69mg(0.18mmol、91%)の黄褐色固体を得た。HRMS: 382.2236 [M+H]+. [M+H]+についての質量誤差= -0.1 mDaまたは-0.35 ppm.
2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミンの調製のための代替手順:
ステップ1:
2〜5mLのマイクロ波バイアルに、ジオキサン中の8−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(36、143mg、0.412mmol)およびテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン.HCl(113mg、0.825mmol)を入れ、黄色懸濁液を得た。トリエチルアミン(0.23mL、1.65mmol)を添加し、混合物を、マイクロ波照射下180℃で30分間加熱し、続いて220℃で30分間加熱した。追加のテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン.HCl(113mg)をヒューニッヒ塩基(0.25mL)とともに添加し、混合物を250℃で2.5時間加熱し、出発物質から生成物の混合物への完全変換をもたらした。混合物は、中でも6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−(4−ニトロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミンおよび2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミンを含有していた。混合物を濃縮し、さらに精製することなくステップ2において使用した。
ステップ2:
ステップ1からの混合物を、ジクロロメタン(7mL)および2−プロパノール(7mL)に溶解して、褐色溶液を得た。触媒量のパラジウム木炭(湿式)を添加し、混合物を水素雰囲気下で16時間撹拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、Celite(商標)で濾過し、濃縮した。酢酸エチル中メタノールおよびトリエチルアミン(0〜10%メタノール、0〜1%NEt)の勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって粗生成物を精製して、63mg(40%)の黄色油を得た。
下記の生成物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的手順を使用して、2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミンから調製した。
1−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素
ジクロロメタン中4−アミノピリジンの懸濁液を使用して、表題化合物を取得した。収率17.4mg、39%。保持時間1.68. M+H = 502.2.
1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素:
ジクロロメタン中4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した。収率9.5mg、15%。保持時間1.75. M+H = 599.3.
1−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−3−イル尿素:
ジクロロメタン中3−アミノピリジンの溶液を使用して、表題化合物を取得した。収率16.9mg、67%。保持時間1.72. M+H = 502.2.
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素:
1N NaOH中4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]アニリン.2HClの溶液を使用して、表題化合物を取得した。収率15.2mg、43%。保持時間1.76. M+H = 588.3.
1−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素:
ジクロロメタン中4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した。収率21mg、50%。保持時間1.72. M+H = 524.2.
スキーム30
6−クロロ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン:
250mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(20mL)中の4,6−ジクロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン(59、500mg、1.85mmol)を入れて、無色溶液を得た。2−(メチルスルホニル)エタンアミン.HCl(325mg、2.04mmol)を添加し、続いてトリエチルアミン(0.77mL、5.55mmol)を添加した。混合物を室温で19時間撹拌し、次いで21時間還流させた。過剰の炭酸カリウムを添加し、加熱還流を6時間続けた。混合物を室温に冷却し、室温で2週間撹拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20〜100%酢酸エチル)によって粗生成物を精製して、表題化合物を黄色固体(196mg、30%)として得た。HRMS: 357.0417 [M+H]+. [M+H]+についての質量誤差= -0.2 mDaまたは-0.60 ppm.
6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン:
2〜5mLのマイクロ波バイアルに、ジオキサン(4mL)中の6−クロロ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン(185mg、0.52mmol)を入れて、黄色懸濁液を得た。3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン.HCl(33、233mg、1.56mmol)、炭酸カリウム(287mg、2.07mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.54mL、3.11mmol)を添加した。反応物を、マイクロ波照射下220℃で1.5時間加熱した。混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。水相をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中50〜100%酢酸エチル)によって粗生成物を精製して、137mg(61%)の表題化合物を黄色泡状物として得た。HRMS: 434.1497 [M+H]+. [M+H]+についての質量誤差= 0.4 mDaまたは1.03 ppm. 少量(17mg、8%)の還元化合物2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリミジン−4−アミンも単離された。
2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリミジン−4−アミン:
250mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(7mL)および2−プロパノール(7mL)中の6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン(143mg、0.33mmol)を入れて、褐色溶液を得た。触媒量のパラジウム木炭(湿式)を添加し、混合物を水素雰囲気下で16時間撹拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、Celite(商標)で濾過し、濃縮して、113mg(85%)の黄褐色固体を得た。HRMS: 404.1751 [M+H]+. [M+H]+についての質量誤差= -0.0 mDaまたは-0.07 ppm.
下記の生成物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的手順を使用して、2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリミジン−4−アミンから調製した。
1−{4−[4−{[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−3−イル尿素
ジクロロメタン中3−アミノピリジンの溶液を使用して、表題化合物を取得した。収率:19.1mg(73%)。保持時間1.62, M+H = 524.2.
1−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−3−{4−[4−{[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素:
ジクロロメタン中4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した。収率:22.6mg(52%)。保持時間1.65, M+H = 635.3.
1−{4−[4−{[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素:
ジクロロメタン中4−アミノピリジンの懸濁液を使用して、表題化合物を取得した。収率20.4mg(78%)。保持時間1.60, M+H = 524.2.
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−{[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素:
1N NaOH中4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]アニリン.2HClの溶液を使用して、表題化合物を取得した。収率:21.9mg(61%)。保持時間1.68, M+H = 610.3.
1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−{4−[4−{[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素:
ジクロロメタン中4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した。収率:24.5mg(67%)。保持時間1.68, M+H = 621.3.
下記の生成物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的手順を使用して、2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−イソプロピルピリミジン−4−アミン(61、スキーム22)から調製した。
1−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]尿素:
ジクロロメタン中4−ピロリジン−1−イルメチル−アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した。収率:45.3mg(47%)。保持時間1.76, M+H = 542.3.
1−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−3−イル尿素:
ジクロロメタン中3−アミノピリジンの溶液を使用して、表題化合物を取得した。収率44.5mg(66%)。保持時間1.74. M+H = 460.2.
1−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−3−(4−{4−(1−メチルエチル)アミノ]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素:
ジクロロメタン中4−[(ジメチルアミノ)メチル]アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した。収率:39mg(42%)。保持時間1.72, M+H = 516.3.
1−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[4−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)フェニル]尿素:
ジクロロメタン中4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニルアミンの溶液を使用して、表題化合物を取得した。収率:44.5mg(44%)。保持時間1.77, M+H = 572.3.
スキーム31
6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N,N−ジエチル−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン:
2〜5mLのマイクロ波バイアルに、ジオキサン(2mL)中の6−クロロ−N,N−ジエチル−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン(59mg、0.192mmol)を入れて、黄色溶液を得た。3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン.HCl(33、86mg、0.577mmol)、炭酸カリウム(106mg、0.769mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.20mL、1.15mmol)を添加した。混合物を、マイクロ波照射下220℃で3.5時間加熱した。混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10〜40%酢酸エチル)によって粗生成物を精製して、22mg(30%)の表題化合物を黄色固体として得た。HRMS: 384.2027 [M+H]+. [M+H]+についての質量誤差= -0.3 mDaまたは-0.76 ppm. 少量(10mg)の還元生成物2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N,N−ジエチルピリミジン−4−アミンも単離された。
2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N,N−ジエチルピリミジン−4−アミン:
100mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(2mL)および2−プロパノール(2mL)中の6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N,N−ジエチル−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン(22mg、0.057mmol)を入れて、褐色溶液を得た。触媒量のパラジウム木炭(湿式)を添加し、混合物を水素雰囲気下で16時間撹拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、Celite(商標)で濾過し、濃縮して、17mg(84%)の表題化合物を黄褐色固体として得た。HRMS: 354.2288 [M+H]+. [M+H]+についての質量誤差= 0.0 mDaまたは0.01 ppm.
下記の生成物は、7の調製のためのスキーム2からの一般的手順を使用して、2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N,N−ジエチルピリミジン−4−アミンから調製した。
1−{4−[4−(ジエチルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素:
ジクロロメタン中4−アミノピリジンの懸濁液を使用して、表題化合物を取得した。収率:12.3mg(68%)。保持時間1.77, M+H = 474.3.
1−{4−[4−(ジエチルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素:
ジクロロメタン中4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの溶液を使用して、表題化合物を取得した。収率:14.9mg(57%)。保持時間1.83, M+H = 571.3.
スキーム32
8−(2−クロロ−6−(クロロメチル)ピリミジン−4−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン:
フラスコに、ジクロロメタン(30mL)中の2,4−ジクロロ−6−(クロロメチル)ピリミジン(Bioorg.Med.Chem.、2002、10、525で報告されている通りに調製)、2.40g、12.15mmol)を投入して、黄色溶液を得た。ジクロロメタン(30mL)中の3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、HCl(33、1.818g、12.15mmol)およびトリエチルアミン(3.56ml、25.5mmol)を10分間かけてゆっくり添加し、得られた溶液を室温で16時間撹拌させ、次いで濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、ヘキサン中0〜40%酢酸エチルで溶離して、8−(2−クロロ−6−(クロロメチル)ピリミジン−4−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(2.30g、69%)をオフホワイトの固体として産出した。HRMS; [M+H]+実測値= 274.0510, [M+H]+計算値= 274.0508
1−(6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−クロロピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン:
フラスコに、8−(2−クロロ−6−(クロロメチル)ピリミジン−4−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(2.30g、8.39mmol)を投入し、DMF(40ml)を添加して、黄色溶液を得た。炭酸カリウム(2.90g、20.97mmol)およびジメチルアミン(THF中2.0M、4.6ml、9.23mmol)を添加し、反応物を室温で16時間撹拌させた。反応混合物をブフナー漏斗に通して濾過し、塩化メチレンおよび酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮して、粗生成物を褐色油として産出し、これを静置すると凝固した(2.61g)。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、塩化メチレン中0〜10%メタノールで溶離して、1−(6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−クロロピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン(2.01g、85%)をオフホワイトの固体として産出した。HRMS; [M+H]+実測値= 283.1320, [M+H]+計算値= 283.1319.
スキーム33
1−(ピリジン−3−イル)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素:
トルエン(50ml)中の2−(4−イソシアナトフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.30g、5.31mmol)の溶液を調製し、3−アミノピリジン(0.499g、5.31mmol)を添加した。懸濁が観察され、テトラヒドロフラン(15ml)を添加した。溶液を室温で2.5時間撹拌させ、次いで濃縮して、1−(ピリジン−3−イル)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素(1.82g、定量的収率)を黄褐色固体として産出し、これを精製することなく使用した。
1−シクロプロピル−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素:
DME(3ml)中の2−(4−イソシアナトフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.122g、0.496mmol)の溶液を調製した。シクロプロピルアミン(0.028g、0.496mmol)を添加し、溶液を室温で20時間撹拌させた。粗製のDME溶液を鈴木反応において直接使用した。
1−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素:
4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンをアミン成分として使用し、1−シクロプロピル−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素の調製に使用した手順に類似する手順を使用した。
1−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素:
4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)アニリンをアミン成分として使用し、1−シクロプロピル−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素の調製に使用した手順に類似する手順を使用した。
1−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素:
4−((ジメチルアミノ)メチル)アニリンをアミン成分として使用し、1−シクロプロピル−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素の調製に使用した手順に類似する手順を使用した。
1−フェニル−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素:
アニリンをアミン成分として使用し、1−シクロプロピル−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素の調製に使用した手順に類似する手順を使用した。
スキーム34
1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(ピリジン−3−イル)尿素:
マイクロ波バイアルに、1−(6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−クロロピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン(0.080g、0.283mmol)および炭酸ナトリウム(水中2M、0.425mL、0.849mmol)を投入した。次いで、DME(1.5mL)を添加して、黄色二相溶液を得た。溶液を窒素で10分間スパージし、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.020g、0.017mmol)および1−(ピリジン−3−イル)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素(0.106g、0.311mmol)を添加した。バイアルを密封し、マイクロ波によって120℃に2時間加熱した。次いで、管を室温に冷却し、反応混合物をCelite(商標)に通して濾過した。濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄し、濾液を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、減圧下で濃縮して、褐色油を産出した。粗生成物をHPLCカラムに添加し、水中5〜90%アセトニトリル(0.05%TFA緩衝液)で溶離して、1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(ピリジン−3−イル)尿素のモノTFA塩(0.097g、75%)を薄黄色固体として産出した。HRMS; [M+H]+実測値= 460.2454, [M+H]+計算値= 460.2455.
1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−シクロプロピル尿素:
マイクロ波バイアルに、DME(3ml)中の1−シクロプロピル−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素(0.496mmol)の溶液を投入した。炭酸ナトリウム(水中2M、0.530ml、1.061mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.025g、0.021mmol)および1−(6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−クロロピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン(0.100g、0.354mmol)を添加し、得られた溶液を窒素で5分間スパージし、次いで、マイクロ波によって100℃に90分間加熱した。次いで、管を室温に冷却し、反応混合物をCelite(商標)に通して濾過した。濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄し、濾液を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、減圧下で濃縮して、褐色油を産出した。粗生成物をHPLCカラムに添加し、水中5〜100%アセトニトリル(0.05%TFA緩衝液)で溶離して、1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−シクロプロピル尿素のモノTFA塩(0.073g、49%)を薄黄色固体として産出した。MS; 423.2, M+H.
1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)尿素:
1−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素をボロン酸エステル成分として使用し、1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−シクロプロピル尿素の調製に使用した手順に類似する手順を使用した。収率=0.128g、65%。MS; 557.5, M+H.
1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)尿素:
1−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素をボロン酸エステル成分として使用し、1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−シクロプロピル尿素の調製に使用した手順に類似する手順を使用した。収率=0.034g、18%。MS; 546.5, M+H.
1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)尿素:
1−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素をボロン酸エステル成分として使用し、1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−シクロプロピル尿素の調製に使用した手順に類似する手順を使用した。収率=0.070g、39%。MS; 516.5, M+H.
1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−フェニル尿素:
1−フェニル−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)尿素をボロン酸エステル成分として使用し、1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−シクロプロピル尿素の調製に使用した手順に類似する手順を使用した。収率=0.088g、55%。MS; 459.5, M+H.
スキーム35
4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)アニリン:
マイクロ波バイアルに、1−(6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−クロロピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン(0.400g、1.42mmol)および炭酸ナトリウム(水中2M、2.12mL、4.24mmol)を投入した。次いで、DME(7mL)を添加して、黄色二相溶液を得た。溶液を窒素で10分間脱気し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.098g、0.085mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(0.372g、1.697mmol)を添加した。バイアルを密封し、マイクロ波照射下で120℃に40分間加熱した。LCMSは、反応が完了していないことを示した。追加のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.049g、0.043mmol)を添加し、反応物をマイクロ波照射下で120℃に追加で80分間加熱した。次いで、管を室温に冷却し、反応混合物をCelite(商標)に通して濾過した。濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄し、次いで、濾液を減圧下で濃縮して、褐色油を産出した。粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、塩化メチレン中0〜10%メタノールで溶離して、4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)アニリン(0.365g、76%)を薄橙色固体として産出した。HRMS; [M+H]+実測値= 340.2133, [M+H]+計算値= 340.2131
1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−メチル尿素:
ジクロロメタン(2mL)中の4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)アニリン(0.058g、0.171mmol)の溶液を調製し、メチルイソシアネート(トルエン中2M、0.214mL、0.427mmol)を添加した。溶液を室温で140時間撹拌させ、次いで濃縮した。粗生成物をHPLCカラムに添加し、水中5〜90%アセトニトリル(0.05%TFA緩衝液)で溶離して、1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−メチル尿素のモノTFA塩(0.061g、90%)を白色固体として産出した。MS: 397.4, M+H.
1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−エチル尿素:
メチルイソシアネートをエチルイソシアネートで代用し、1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−メチル尿素の調製に使用した手順と同様の手順を使用して、1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−エチル尿素のモノTFA塩(0.014g、21%)を白色固体として産出した。MS: 411.4, M+H.
スキーム36
8−[6−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル]−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(74):
20mLのマイクロ波バイアルに、トルエン(15ml)中の8−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(36、500mg、1.442mmol)を入れて、黄色懸濁液を得た。混合物を窒素流で脱気し、トリブチル(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)スタンナン(646mg、1.730mmol)およびPd(PPH(167mg、0.144mmol)を添加した。反応混合物を、マイクロ波照射下150℃で1時間加熱した。混合物を濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムに添加し、ヘキサン中酢酸エチル(25〜70%)で溶離した。収集した画分を濃縮して、373mgの黄色固体を得た。HRMS: 395.1707 [M+H]+. [M+H]+についての質量誤差= -0.6 mDaまたは-1.51 ppm.
4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]アニリン(75):
250mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(10mL)および2−プロパノール(10mL)中の8−(6−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(74、353mg、0.895mmol)を入れて、黄色溶液を得た。Pd−C(95mg、0.089mmol)を添加した。反応混合物を水素雰囲気下で72時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、Celite(商標)に通して濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。混合物を減圧下で濃縮して、324mgの黄色固体を得た。HRMS: 367.2130 [M+H+. [M+H]+についての質量誤差= 0.3 mDaまたは0.7 ppm.
4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]アニリン(75)からのカルバモイルまたは尿素化合物の形成のための一般的手順:
250mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(7ml)中の4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル)アニリン(75、305mg、0.832mmol)およびトリエチルアミン(0.464ml、3.33mmol)を入れて、黄色溶液を得た。この混合物を、ジクロロメタン(7ml)中のトリホスゲン(123mg、0.416mmol)の溶液に滴下添加した。混合物を30分間撹拌し、次いで、1mLのジクロロメタン中アミン(0.3mmol)の7つの溶液(それぞれ0.119mmol)に分けた。混合物を3時間撹拌し、濃縮し、HPLC(Gilson、TFA緩衝液)によって精製して、目的化合物を得た。
下記の化合物は、一般的手順に従って調製した。
1−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−3−イル尿素:
収率:36mg、63%。LCMS: 純度100%, 487.2 [M+H]+, 保持時間1.63
1−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素:
収率:36mg、63%。LCMS: 純度100%, 487.2 [M+H]+, 保持時間1.59
1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素:
収率:60mg、72%(TFA塩)。LCMS:
純度96%, 584.3 [M+H]+, 保持時間1.67
1−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素:
収率:60mg、72%(TFA塩)。LCMS:
純度99%, 585.3 [M+H]+, 保持時間1.63
1−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素:
収率:46mg、53%(TFA塩)。LCMS:
純度100%, 612.3 [M+H]+, 保持時間1.64
1−(4−{[4−(1−メチルエチル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}フェニル)−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素:
収率:38mg、52%(TFA塩)。LCMS:
純度94%, 640.4 [M+H]+, 保持時間1.69
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素:
収率:50mg、61%(TFA塩)。LCMS:
純度100%, 573.3 [M+H]+, 保持時間1.67
下記の化合物は、既存のスキーム(主としてスキーム25、およびスキーム2のステップ2)に従って調製した。
1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素
LCMS: 502.200 [M+H]+, 保持時間1.780
1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素
LCMS: 599.300 [M+H]+, 保持時間1.810
1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]尿素
LCMS: 600.300 [M+H]+, 保持時間1.770
1−(4−{4−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素
LCMS: 516.300 [M+H]+, 保持時間1. 870
1−(4−{4−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素
LCMS: 613.400 [M+H]+, 保持時間1.890
1−(4−{4−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]尿素
LCMS: 614.300 [M+H]+, 保持時間1.860
1−(4−{4−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}尿素
LCMS: 641.300 [M+H]+, 保持時間1.860
1−(4−{4−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−(4−{[4−(1−メチルエチル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}フェニル)尿素
LCMS: 669.400 [M+H]+, 保持時間1.910
1−(4−{4−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素
LCMS: 500.200 [M+H]+, 保持時間1.650
1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−(4−{4−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素
LCMS: 597.300 [M+H]+, 保持時間1.710
1−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−3−(4−{4−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素
LCMS: 556.300 [M+H]+, 保持時間1.700
1−(4−{4−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素
LCMS: 500.200 [M+H]+, 保持時間1.650
1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−(4−{4−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素
LCMS: 597.300 [M+H]+, 保持時間1.710
1−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−3−(4−{4−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素
LCMS: 611.300 [M+H]+, 保持時間1.670
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−(4−{4−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素
LCMS: 586.300 [M+H]+, 保持時間1.700
1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−3−イル尿素
LCMS: 502.200 [M+H]+, 保持時間1.780
1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}尿素
LCMS: 613.400 [M+H]+, 保持時間1.770
1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素
LCMS: 588.300 [M+H]+, 保持時間1.800
N,N−ジメチル−4−{[(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)カルバモイル]アミノ}ベンズアミド
LCMS: 572.300 [M+H]+, 保持時間2.020
1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}尿素
LCMS: 627.300 [M+H]+, 保持時間1.780
1−(4−{[4−(1−メチルエチル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}フェニル)−3−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素
LCMS: 655.400 [M+H]+, 保持時間1.810
1−(4−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−メチル尿素
生物学的評価
PI3K−アルファおよびPI3K−ガンマ蛍光偏光アッセイプロトコール
反応緩衝液は、20mMのHEPES、pH7.5、2mMのMgCl、0.05%のCHAPS、および0.01%のβME(新鮮なものを添加)とした。停止/検出緩衝液は、100mMのHEPES、pH7.5、4mMのEDTA、0.05%のCHAPS、ATPを水中20mM、PIP2(diC8、Echelon、Salt Lake City Utah、カタログ番号P−4508)を水中1mM(MW=856.5)とした。GST−GRPは、10%グリセロール中1.75mg/mLまたは1.4mg/mLとした。赤色検出器(Red detector)(TAMRA)は2.5μMとした。Nunc384ウェル黒色ポリプロピレン蛍光プレートをPI3Kアッセイに使用した。
アッセイは、1ウェル当たり5μLの希釈した酵素を入れ、次いで、5μLの希釈した化合物(または、9.5μLの酵素、次いでDMSO中0.5μLの化合物)を添加し、混合することによって実行する。次いで、10μLの基質を添加して、反応を開始させる。試料を30〜60分間インキュベートし、次いで、20μLの停止/検出混合液を添加することによって反応を停止する。PI3Kを反応緩衝液で希釈し(例えば、5μLまたは7.5μLのPI3Kを620μLの反応緩衝液中に入れ)、1ウェル当たり5μLの希釈した酵素を使用する。5μLずつの反応緩衝液または緩衝液に希釈した薬物(例えば、最終DMSOを反応物中1%とするには4μL/100)をそれぞれに添加する。上下にピペッティングして試料を混合する。代替として、酵素を1215μLに希釈してよい。この場合、1ウェル当たり9.8μLを添加し、0.2μLの化合物をDMSO中で添加する。
1mLの基質溶液を調製するには、955μLの反応緩衝液、40μLのPIP2および2.5μLのATPを混合する。10μLの基質を各ウェルに添加して、反応を開始させる。これにより、1反応当たり20μMのPIP2および25μMのATPがもたらされる。停止/検出混合液は、4μLの赤色検出器および1.6μLまたは2.0μLのGST−GRPを1mLの停止緩衝液と混合することによって調製され、これにより、10nMのプローブおよび70nMのGST−GRPがもたらされる。20μLの停止/検出混合液を各ウェルに添加して、反応を停止する。赤色プローブ溶液を暗所に30〜90分間維持した後、プレートを読み取る。ゼロ時点として、停止/検出混合液は基質を添加する直前に酵素に添加する。予備対照として、停止/検出混合液は、緩衝液(酵素なし)および基質に、または緩衝液だけ(基質なし)に添加する。プールされたPI3K調製物は、0.25mg/mLのタンパク質濃度を有していた。推奨される反応は、20μL当たり0.06μL(0.015μg/20μL)または0.01125μg/15μLまたは0.75μg/mLを有する。
プレートは、TAMRA用のフィルターを用いる機械で読み取る。単位はmPとし、酵素なしの対照では約190〜220mP単位を読み取る。完全に活性な酵素は、30分後に蛍光偏光を70〜100mPまで減少させる。活性化合物は、mP値を対照の半分までまたは120〜150mP単位に上昇させる。本発明の化合物は、PI3K−アルファに対して7nM〜2,858nMの範囲のIC50を有していた。
mTOR酵素アッセイ
(Toral−Barzaら、Biochem Biophys.Res.Commun.2005 June 24;332(1):304〜10を参照)精製酵素を用いる常用ヒトTORアッセイを、次のようなDELFIA形式により96ウェルプレート中で実施した。まず、酵素をキナーゼアッセイ緩衝液(10mMのHEPES(pH7.4)、50mMのNaCl、50mMのβ−グリセロホスフェート、10mMのMnCl、0.5mMのDTT、0.25μMのミクロシスチンLRおよび100μg/mLのBSA)中で希釈した。各ウェルについて、12μLの希釈した酵素を0.5μLの試験阻害剤または対照ビヒクルジメチルスルホキシド(DMSO)と手早く混合した。ATPおよびHis6−S6Kを含有する12.5μLのキナーゼアッセイ緩衝液を添加することにより、キナーゼ反応を開始させて、800ng/mLのFLAG−TOR、100μMのATPおよび1.25μMのHis6−S6Kを含有する25μLの最終反応体積を得た。反応プレートを穏やかに振とうしながら室温で2時間(1〜6時間線形)インキュベートし、次いで、25μLの停止緩衝液(20mMのHEPES(pH7.4)、20mMのEDTA、20mMのEGTA)を添加することによって終了させた。ユーロピウムN1−ITC(Eu)(1抗体当たり10.4Eu、PerkinElmer)で標識されたモノクローナル抗P(T389)−p70S6K抗体(1A5、Cell Signaling)を使用して、リン酸化(Thr−389)His6−S6KのDELFIA検出を室温で実施した。DELFIAアッセイ緩衝液および増強溶液は、PerkinElmerから購入した。45μLの終了したキナーゼ反応混合物を、55μLのPBSを含有するマキシソーププレート(Nunc)に移した。His6−S6Kを2時間結合させ、その後、ウェルを吸引し、PBSで1回洗浄した。100μLのDELFIAアッセイ緩衝液を40ng/mLのEu−P(T389)−S6K抗体とともに添加した。穏やかにかき混ぜながら抗体結合を1時間続けた。次いで、ウェルを吸引し、0.05%のツイン20を含有するPBS(PBST)で4回洗浄した。100μLのDELFIA増強溶液を各ウェルに添加し、プレートをPerkinElmerビクターモデルプレートリーダーで読み取った。取得したデータを使用して、酵素活性および潜在的阻害剤による酵素阻害を算出した。本発明の化合物は、1nM未満〜580nMの範囲のIC50活性を有していた。
インビトロ細胞成長アッセイ
使用した細胞株は、ヒト前立腺株LNCapおよびPC3MM2、ヒト乳房株MDA468およびMCF7、ヒト腎株HTB44(A498)、ヒト結腸株HCT116、ならびにヒト卵巣株OVCAR3であった。細胞を、96ウェル培養プレートに平板培養した。平板培養後の1日後に、細胞に阻害剤を添加した。薬物処理の3日後に、十分確立された細胞増殖アッセイである染料MTSの(生存細胞による)代謝的変換によって、生存細胞密度を決定した。アッセイは、Promega Corp.(Madison、WI)から購入したキットを使用し、キットに同梱されているプロトコールに準じて実施した。490nmにおける吸光度を計測することにより、MTSアッセイ結果を96ウェルプレートリーダーにおいて読み取った。各処理の影響を、同じ培養プレート中で成長させたビヒクル処理細胞と相対的に、制御成長のパーセントとして算出した。50%の成長阻害を付与する薬物濃度を、IC50として決定した。本発明の化合物は、LNCAP細胞に対して6nM〜60uM超の範囲のIC50活性を有していた。
表1は、記載した生物学的アッセイの結果を示す。
Figure 0005649643
Figure 0005649643
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本出願の全体にわたって、種々の刊行物が参照されている。これらの刊行物の開示は、全体として、本明細書において記載および特許請求されている発明の日付で当業者に既知である最新技術をより完全に記載するために、参照により本出願に組み込まれる。
本発明の特定の実施形態を説明および記載してきたが、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、種々の他の変更および修正が為され得ることが当業者には自明であろう。したがって、添付の請求項は、本発明の範囲内であるそのようなすべての変更および修正を包括することが意図されている。

Claims (20)

  1. 式Iの化合物:
    Figure 0005649643
    または薬学的に許容できるその塩
    [式中、Rは、独立に、C〜Cアルキル−、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−、ハロゲンまたはヒドロキシルであり、
    pは、0、1、2、3または4であり、
    hetは、少なくとも1個の酸素原子、少なくとも1個の窒素原子、ならびに場合により酸素、硫黄および窒素から選択される追加のヘテロ原子を含有する架橋C〜Cヘテロビシクリル−基であり、前記窒素原子の1個を介して前記ピリミジニル基と連結しており、
    Aの1つはC−Rであり、他の2つはNであり、
    Arは、C〜C14アリール−またはC〜Cヘテロアリール−であり、ここで、前記C〜C14アリール−またはC〜Cヘテロアリール−は、C〜Cアルキル−、ハロゲン、ハロアルキル−、ヒドロキシル、ヒドロキシル(C〜Cアルキル)−、HN−、アミノアルキル−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、HOC−、(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、(C〜Cアルキル)カルボキシル−、ジ(C〜Cアルキル)アミド−、HNC(O)−、(C〜Cアルキル)アミド−およびON−から独立に選択される1〜4個の置換基で置換されていてもよく、
    ここで、前記C〜C14アリール−またはC〜Cヘテロアリール−は、前記C〜C14アリール−またはC〜Cヘテロアリール−の炭素原子を介してピリミジン核と結合しており、
    は、HまたはC〜Cアルキル−であり、
    は、R、RN−、RS−またはRO−であり、
    は、
    (a)H、
    (b)
    (i)C〜Cアルコキシ−、
    (ii)HN−、
    (iii)(C〜Cアルキル)アミノ−、
    (iv)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
    (v)C〜C14アリール−、
    (vi)C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
    (vii)およびC〜Cヘテロアリール−
    から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜Cアルキル−、
    (c)C〜Cアルコキシ−、
    (d)
    (i)HN−で置換されていてもよいC〜Cアルキル−、
    (ii)ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、
    (iii)ハロゲン、
    (iv)ヒドロキシル、
    (v)HN−、
    (vi)ON−、
    (vii)HNSO−、
    (viii)HOC−、
    (ix)(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、
    (x)(C〜Cアルコキシ)C(O)NH−、
    (xi)(C〜Cアルキル)アミノ−、
    (xii)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
    (xiii)R1011NC(O)−、
    (xiv)R10O−、
    (xv)R1011N−、
    (xvi)R1011NS(O)−、
    (xvii)R10S(O)NR11−、
    (xviii)R1011NC(O)NH−、
    (xix)R10S−、
    (xx)R10S(O)−、
    (xxi)R10S(O)−、
    (xxii)R10C(O)−、
    (xxiii)C〜Cアルキル−またはC〜Cヒドロキシルアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
    (xxiv)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
    (xxv)およびペルフルオロ(C〜C)アルキル−
    から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜Cヘテロアリール−、
    (e)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
    (f)C〜Cヘテロシクリル−、
    (g)
    (i)HN−で置換されていてもよいC〜Cアルキル−、
    (ii)ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、
    (iii)ハロゲン、
    (iv)ヒドロキシル、
    (v)HN−、
    (vi)ON−、
    (vii)HNSO−、
    (viii)HOC−、
    (ix)(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、
    (x)(C〜Cアルコキシ)C(O)NH−、
    (xi)(C〜Cアルキル)アミノ−、
    (xii)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
    (xiii)R1011NC(O)−、
    (xiv)R10O−、
    (xv)R1011N−、
    (xvi)R1011NS(O)−、
    (xvii)R10S(O)NR11−、
    (xviii)R1011NC(O)NH−、
    (xix)R10S−、
    (xx)R10S(O)−、
    (xxi)R10S(O)−、
    (xxii)R10C(O)−、
    (xxiii)C〜Cアルキル−またはC〜Cヒドロキシルアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
    (xxiv)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
    (xxv)およびペルフルオロ(C〜C)アルキル−
    から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜C14アリール−、
    (h)またはC〜Cシクロアルキル−
    であり、
    10およびR11は、それぞれ独立に、H、C〜Cアルコキシ−、C〜Cアルキル−、C〜Cアルコキシ(C〜Cアルキレン)−、(C〜Cアルキル)アミノ−C〜Cアルキレン−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−C〜Cアルキレン−、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C14アリール−、(C〜C14アリール)アルキル−、C〜Cシクロアルキル−、C〜Cヘテロアリール−、(C〜Cヘテロアリール)アルキル−、C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、もしくはヘテロシクリル(C〜Cアルキル−)であるか、
    または、R10およびR11は、それらが結合した窒素と一緒になった場合に、3〜7員の複素環を形成し、ここで、前記複素環の炭素原子の最大2個は、−N(H)−、−N(C〜Cアルキル)−、−N(C〜Cシクロアルキル)−、−N(C〜C14アリール)−、−N(C〜Cヘテロアリール)−、−S−、−SO−、−S(O)−もしくは−O−で置き換えられていてもよく、前記複素環の任意の炭素原子は、C〜Cアルキル−、HN−、(C〜Cアルキル)アミノ−、ジ(C〜Cアルキル)アミノ−およびC〜Cヘテロシクリル−から独立に選択される1もしくは2個の置換基で置換されていてもよく、
    およびRは、
    (a)H、
    (b)
    (i)C〜Cアシル−、
    (ii)−NHで置換されていてもよいC〜Cアルコキシ−、
    (iii)(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、
    (iv)HN−、
    (v)(C〜Cアルキル)アミノ−、
    (vi)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
    (vii)
    A)HN−、
    B)(C〜Cアルキル)アミノ−、
    C)またはジ(C〜Cアルキル)アミノ−
    で置換されていてもよい(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、
    (viii)C〜C14アリール−、
    (ix)C〜Cシクロアルキル−
    (x)ハロゲン、
    (xi)C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
    (xii)HOC−、
    (xiii)NC−、
    (xiv)R10C(O)NR11−、
    (xv)R1011NC(O)−、
    (xvi)およびC〜Cヘテロアリール−
    から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜Cアルキル−、
    (c)C〜Cアルコキシ−、
    (d)
    (i)
    A)HN−、
    B)(C〜Cアルキル)アミノ−、
    C)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
    D)C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
    E)およびヒドロキシル
    で置換されていてもよいC〜Cアルコキシ−、
    (ii)(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、
    (iii)(C〜Cアルコキシ)C(O)NH−、
    (iv)
    A)HN−、
    B)(C〜Cアルキル)アミノ−、
    C)またはジ(C〜Cアルキル)アミノ−
    で置換されていてもよいC〜Cアルキル−、
    (v)(C〜Cアルキル)アミノ−、
    (vi)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
    (vii)
    A)HN−、
    B)(C〜Cアルキル)アミノ−、
    C)またはジ(C〜Cアルキル)アミノ−
    で置換されていてもよい(C〜Cアルキル)アミド−、
    (viii)(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、
    (ix)C〜Cアルキル−またはC〜Cヒドロキシルアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
    (x)C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、
    (xi)ハロゲン、
    (xii)ヒドロキシル、
    (xiii)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
    (xiv)ペルフルオロ(C〜C)アルキル−、
    (xv)HN−、
    (xvi)ON−、
    (xvii)HNSO−、
    (xviii)HOC−、
    (xix)NC−、
    (xx)R1011NC(O)−、
    (xxi)R1011NNHC(O)−、
    (xxii)R10O−、
    (xxiii)R1011N−、
    (xxiv)R1011NS(O)−、
    (xxv)R10S(O)NR11−、
    (xxvi)R1011NC(O)NH−、
    (xxvii)R10S−、
    (xxviii)R10S(O)−、
    (xxix)R10S(O)−、
    (xxx)およびR10C(O)−
    から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜Cヘテロアリール−、
    (e)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
    (f)
    (i)C〜Cアルキル−、
    (ii)ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、
    (iii)(C〜C14アリール)アルキル−、
    (iv)C〜Cアシル−、
    (v)(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、
    (vi)(C〜Cアルキル)カルボキシル−、
    (vii)ハロゲン、
    (viii)C〜Cハロアルキル−、
    (ix)ヒドロキシル、
    (x)C〜Cヒドロキシアルキル−、
    (xi)HN−、
    (xii)(C〜Cアルキル)アミノ−、
    (xiii)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
    (xiv)HOC−、
    (xv)(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、
    (xvi)(C〜Cアルキル)カルボキシル−、
    (xvii)(C〜Cアルキル)アミド−、
    (xviii)HNC(O)−、
    (xix)(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、
    (xx)および−NO
    から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
    (g)
    (i)
    A)HN−、
    B)(C〜Cアルキル)アミノ−、
    C)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
    D)C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
    E)およびヒドロキシル
    で置換されていてもよいC〜Cアルコキシ−、
    (ii)(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、
    (iii)(C〜Cアルコキシ)C(O)NH−、
    (iv)
    A)HN−、
    B)(C〜Cアルキル)アミノ−、
    C)またはジ(C〜Cアルキル)アミノ−
    で置換されていてもよいC〜Cアルキル−、
    (v)(C〜Cアルキル)アミノ−、
    (vi)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
    (vii)
    A)HN−、
    B)(C〜Cアルキル)アミノ−、
    C)またはジ(C〜Cアルキル)アミノ−
    で置換されていてもよい(C〜Cアルキル)アミド−、
    (viii)(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、
    (ix)C〜Cアルキル−またはC〜Cヒドロキシルアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、
    (x)C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、
    (xi)ハロゲン、
    (xii)ヒドロキシル、
    (xiii)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
    (xiv)ペルフルオロ(C〜C)アルキル−、
    (xv)HN−、
    (xvi)ON−、
    (xvii)HNSO−、
    (xviii)HOC−、
    (xix)NC−、
    (xx)R1011NC(O)−、
    (xxi)R1011NNHC(O)−、
    (xxii)R10O−、
    (xxiii)R1011N−、
    (xxiv)R1011NS(O)−、
    (xxv)R10S(O)NR11−、
    (xxvi)R1011NC(O)NH−、
    (xxvii)R10S−、
    (xxviii)R10S(O)−、
    (xxix)R10S(O)−、
    (xxx)およびR10C(O)−
    から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜C14アリール−、
    (h)ならびに
    (i)ハロゲンで置換されていてもよいC〜Cアルキル−、
    (ii)(C〜Cアルコキシ)カルボニル−、
    (iii)(C〜Cアルキル)アミド−、
    (iv)(C〜Cアルキル)カルボキシアミド−、
    (v)(C〜Cアルキル)カルボキシル−、
    (vi)C〜Cアルコキシ−、
    (vii)HN−、
    (viii)(C〜Cアルキル)アミノ−、
    (ix)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
    (x)ヒドロキシル、
    (xi)HNC(O)−、
    (xii)HOC−、
    (xiii)および−NO
    から独立に選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC〜Cシクロアルキル−
    からそれぞれ独立に選択され、
    ここで、前記C〜Cシクロアルキル−環の同じ炭素原子上の任意の2個の水素原子は、オキソ(=O)置換基を形成するために酸素原子によって置き換えられていてよく、
    前記C〜Cシクロアルキル−環の同じ炭素原子上の任意の2個の水素原子は、アルキレンジオキシ基が、それが結合した炭素原子と一緒になった場合に、2個の酸素原子を含有する5〜7員の複素環を形成するように、アルキレンジオキシ基によって置き換えられていてよく、
    または、RおよびRは、それらが結合した窒素と一緒になった場合に、3〜7員の複素環を形成し、ここで、前記複素環の炭素原子の最大2個は、−N(H)−、−N(C〜Cアルキル)−、−N(C〜C14アリール)−、−S−、−SO−、−S(O)−もしくは−O−で置き換えられていてもよく、
    は、C〜Cアルキル−、C〜C14アリール−、HN−によって置換されていてもよい(C〜C14アリール)アルキル−、C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、C〜Cシクロアルキル−、C〜Cヒドロキシルアルキル−、またはC〜Cペルフルオロアルキル−であり、
    は、
    a)水素、
    b)C〜Cアシル−、
    c)C〜Cアルキル−、
    d)C〜C複素環で置換されていてもよいHN−、
    e)(C〜Cアルキル)SO−で置換されていてもよい(C〜Cアルキル)アミノ−、
    f)(C〜Cアルキル)SO−で置換されていてもよいジ(C〜Cアルキル)アミノ−、
    g)(C〜Cアルキル)アミノ−C〜Cアルキレン−、
    h)ジ(C〜Cアルキル)アミノ−C〜Cアルキレン−、
    i)アミノ(C〜Cアルキル)−、
    j)C〜Cシクロアルキル−、
    k)
    (i)HOC−、
    (ii)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
    (iii)R1213NC(O)−、
    (iv)および(C〜Cアルコキシ)カルボニル−
    から選択される置換基で置換されていてもよいC〜C14アリール−、
    l)C〜Cアルキル−で置換されていてもよいC〜C複素環、
    m)(C〜Cヘテロアリール)アルキル−、
    n)ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、
    o)(C〜C14アリール)アルキル−、
    p)ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)、
    q)(C〜Cヘテロアリール)アルキル−、
    r)(C〜C14アリール)アルキル−、
    s)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
    t)C〜Cペルフルオロアルキル−、
    u)
    (i)HOC−、
    (ii)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
    (iii)R1213NC(O)−、
    (iv)および(C〜Cアルコキシ)カルボニル−
    から選択される置換基で置換されていてもよいC〜Cヘテロアリール−、
    v)RC(O)−N(R)−Ar−、
    w)R1213NC(O)−、
    x)R14OC(O)−、
    y)またはR14S(O)
    であり、
    は、
    a)水素、
    b)C〜Cアシル−、
    c)C〜Cアルキル−、
    d)アミノ(C〜Cアルキル)−、
    e)C〜Cシクロアルキル−、
    f)
    i)HOC−、
    ii)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
    iii)R1213NC(O)−、
    iv)および(C〜Cアルコキシ)カルボニル−
    から選択される置換基で置換されていてもよいC〜C14アリール−、
    g)ハロゲン、
    h)C〜Cアルキル−で置換されていてもよいC〜C複素環、
    i)(C〜Cヘテロアリール)アルキル−、
    j)ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、
    k)(C〜C14アリール)アルキル−、
    l)ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)、
    m)(C〜Cヘテロアリール)アルキル−、
    n)(C〜C14アリール)アルキル−、
    o)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
    p)C〜Cペルフルオロアルキル−、
    q)
    i)HOC−、
    ii)C〜Cヒドロキシルアルキル−、
    iii)R1213NC(O)−、
    iv)および(C〜Cアルコキシ)カルボニル−
    から選択される置換基で置換されていてもよいC〜Cヘテロアリール−、
    r)R1213NC(O)−、
    s)R14OC(O)−、
    t)またはR14S(O)
    であり、
    12およびR13は、それぞれ独立に、H、C〜Cアルキル−、C〜Cシクロアルキル−、C〜C14アリール−、C〜Cヘテロアリール−、(C〜Cヘテロアリール)アルキル−、ヘテロシクリル(C〜Cアルキル)−、(C〜C14アリール)アルキル−、もしくはC〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−であるか、
    または、R12およびR13は、それらが結合した窒素と一緒になった場合に、3〜7員の複素環を形成し、ここで、前記複素環の炭素原子の最大2個は、−N(H)−、−N(C〜Cアルキル)−、−N(C〜C14アリール)−、−S−、−SO−、−S(O)−もしくは−O−で置き換えられていてもよく、
    14は、C〜Cアルキル−、C〜C14アリール−、(C〜C14アリール)アルキル−、C〜Cアルキル−によって置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル−、C〜Cシクロアルキル−、C〜Cヒドロキシルアルキル−、またはC〜Cペルフルオロアルキル−である]。
  2. 式IIの、請求項1に記載の化合物:
    Figure 0005649643
    または薬学的に許容できるその塩。
  3. 式IIIの、請求項2に記載の化合物:
    Figure 0005649643
    または薬学的に許容できるその塩。
  4. 式IVの、請求項2に記載の化合物:
    Figure 0005649643
    または薬学的に許容できるその塩。
  5. 式Vの、請求項1に記載の化合物:
    Figure 0005649643
    または薬学的に許容できるその塩。
  6. 式VIの、請求項5に記載の化合物:
    Figure 0005649643
    または薬学的に許容できるその塩。
  7. pが0である、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  8. がHである、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  9. がRN−である、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  10. が4−ピリジル−である、請求項9に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  11. がHである、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  12. がC〜Cヘテロシクリル−である、請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  13. がHである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  14. 1−{4−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−9−イル)−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−{4−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−9−イル)−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}尿素;
    1−{4−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−9−イル)−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
    1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−9−イル)−6−(イソプロピルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−メチル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    2−ヒドロキシエチル{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}カルバメート;
    1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−エチル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−シクロプロピル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−フェニルピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    2−ヒドロキシエチル{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}カルバメート;
    1−メチル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−[4−(4,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−メチル尿素;
    1−[4−(4,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−[4−(4,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
    1−[4−(4,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−1−エチル−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−[4−(4,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−1−エチル−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
    ビス(2−ヒドロキシエチル){[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビスカルバメート;
    N’,N’’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス(1−メチル尿素);
    N’,N’’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス(1−エチル尿素);
    N’,N’’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス(1−シクロプロピル尿素);
    N,N’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス(3−ピリジン−3−イル尿素);
    N,N’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス(3−ピリジン−4−イル尿素);
    N’,N’’’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ジ−4,1−フェニレン}ビス{1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素};
    4,4’−{[6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2,4−ジイル]ビス(4,1−フェニレンカルバモイルイミノ)}ジベンズアミド;
    1−メチル−3−{4−[4−(1−メチルエトキシ)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−シクロプロピル−3−{4−[4−(1−メチルエトキシ)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−{4−[4−(1−メチルエトキシ)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−{4−[4−(1−メチルエトキシ)−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
    1−メチル−3−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    1−シクロプロピル−3−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    1−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
    N〜3〜,N〜3〜−ジメチル−N−(4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2−{4−[(ピリジン−3−イルカルバモイル)アミノ]フェニル}ピリミジン−5−イル)−β−アラニンアミド;
    1−メチル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−シクロプロピル−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    2−ヒドロキシエチル{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]フェニル}カルバメート;
    1−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−{4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    tert−ブチルメチル(4−{[(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)カルバモイル]アミノ}ベンジル)カルバメート;
    1−メチル−3−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    1−エチル−3−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    1−シクロプロピル−3−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    1−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−フェニル尿素;
    1−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−3−イル尿素;
    1−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    1−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−(4−ピペラジン−1−イルフェニル)尿素;
    1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    1−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−3−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    1−{4−[(メチルアミノ)メチル]フェニル}−3−(4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    1−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]尿素;
    1−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
    1−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}尿素;
    1−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}尿素;
    1−{4−[4−(イソプロピルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−(イソプロピルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−{4−[4−(イソプロピルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
    1−{4−[4−(イソプロピルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}尿素;
    1−{4−[4−(イソプロピルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]尿素;
    1−[4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−ピリジン−3−イル尿素;
    1−[4−(5−クロロ−4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−ピリジン−3−イル尿素;
    1−[4−(5−クロロ−4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)フェニル]−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
    1−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−{4−[4−{[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−3−イル尿素;
    1−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−3−{4−[4−{[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−3−イル尿素;
    1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−{4−[4−{[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−{[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−{4−[4−{[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−{4−[4−(ジエチルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−{4−[4−(ジエチルアミノ)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
    1−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]尿素;
    1−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−3−イル尿素;
    1−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−3−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    1−(4−{4−[(1−メチルエチル)アミノ]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[4−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)フェニル]尿素;
    1−(4−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−3−イル尿素;
    1−(4−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−メチル尿素;
    1−(4−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−エチル尿素;
    1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−シクロプロピル尿素;
    1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)尿素;
    1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)尿素;
    1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)尿素;
    1−(4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−3−フェニル尿素;
    1−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−3−イル尿素;
    1−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−(4−{[4−(1−メチルエチル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}フェニル)−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−{4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]フェニル}尿素;
    1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
    1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]尿素;
    1−(4−{4−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−(4−{4−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
    1−(4−{4−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]尿素;
    1−(4−{4−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}尿素;
    1−(4−{4−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−(4−{[4−(1−メチルエチル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}フェニル)尿素;
    1−(4−{4−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−(4−{4−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    1−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−3−(4−{4−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    1−(4−{4−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−(4−{4−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    1−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−3−(4−{4−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−(4−{4−[(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−ピリジン−3−イル尿素;
    1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}尿素;
    1−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    N,N−ジメチル−4−{[(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)カルバモイル]アミノ}ベンズアミド;
    1−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}尿素;
    1−(4−{[4−(1−メチルエチル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}フェニル)−3−(4−{4−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)尿素;
    1−(4−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)ピリミジン−2−イル}フェニル)−3−メチル尿素;
    1−[4−(2,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−4−イル)フェニル]−3−メチル尿素;
    1−[4−(2,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−4−イル)フェニル]−3−ピリジン−4−イル尿素;
    1−[4−(2,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−4−イル)フェニル]−3−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]尿素;
    1−シクロプロピル−3−[4−(2,6−ジ−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルピリミジン−4−イル)フェニル]尿素;
    4−[4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]アニリン;
    4−[4−クロロ−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル]アニリン;
    4−[2−クロロ−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−4−イル]アニリン;
    8,8’−[2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4,6−ジイル]ビス(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン);
    4−(4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)アニリン;
    4−{4−[(メチルスルホニル)メチル]−6−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)ピリミジン−2−イル}アニリン;
    4−(5−クロロ−4,6−ジ−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イルピリミジン−2−イル)アニリン;
    9−(6−クロロ−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル)−3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン;
    6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−N−イソプロピル−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン;
    2−(4−アミノフェニル)−6−(3,7−ジオキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−N−イソプロピルピリミジン−4−アミン;
    6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−(4−ニトロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミン;
    2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−4−アミン;
    6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン;
    2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)ピリミジン−4−アミン;
    6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N,N−ジエチル−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−アミン;
    2−(4−アミノフェニル)−6−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N,N−ジエチルピリミジン−4−アミン;
    4−(4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6−((ジメチルアミノ)メチル)ピリミジン−2−イル)アニリン;
    8−[6−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−(4−ニトロフェニル)ピリミジン−4−イル]−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;および
    4−[4−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリミジン−2−イル]アニリン
    からなる群から選択される化合物または薬学的に許容できるその塩。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩と薬学的に許容できる担体とを含む組成物。
  16. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩と、トポイソメラーゼI阻害剤、プロカルバジン、ダカルバジン、ゲムシタビン、カペシタビン、メトトレキサート、タキソール、タキソテール、メルカプトプリン、チオグアニン、ヒドロキシ尿素、シタラビン、シクロホスファミド、イホスファミド、ニトロソ尿素、シスプラチン、カルボプラチン、マイトマイシン、ダカルバジン、プロカルビジン、エトポシド、テニポシド、カンパテシン、ブレオマイシン、ドキソルビシン、イダルビシン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、プリカマイシン、ミトキサントロン、L−アスパラギナーゼ、ドキソルビシン、エピルビシン、5−フルオロウラシル、ドセタキセル、パクリタキセル、ロイコボリン、レバミゾール、イリノテカン、エストラムスチン、エトポシド、ナイトロジェンマスタード、BCNU、カルムスチン、ロムスチン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、メシル酸イマチニブ、ベバシズマブ、ヘキサメチルメラミン、トポテカン、チロシンキナーゼ阻害剤、チロホスチン、ハービマイシンA、ゲニステイン、エルブスタチン、ラベンダスチンA、ヒドロキシジン、酢酸グラチラマー、インターフェロンベータ1a、インターフェロンベータ1b、およびナタリズマブおよびラベンダスチンAからなる群から選択される第2の化合物と、薬学的に許容できる担体とを含む組成物。
  17. 前記第2の化合物がベバシズマブである、請求項16に記載の組成物。
  18. 請求項1〜14にいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩を含む、PI3K関連障害を治療するための医薬組成物。
  19. 前記PI3K関連障害が、白血病、皮膚癌、膀胱癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、結腸癌、膵癌、腎癌、胃癌および脳の癌からなる群から選択される、請求項18に記載の医薬組成物。
  20. 請求項1に記載の化合物を合成する方法であって、
    a)N(R)Hが存在する場合、式68の化合物:
    Figure 0005649643

    を、式66のピリミジン化合物:
    Figure 0005649643
    をジオキサボロラン−2−イル化合物67:
    Figure 0005649643

    と反応させて68[式中、変数は請求項1で定義された通りである]を得ることによって合成するステップを含み、
    b)化合物68をアシル化剤RC(O)X[式中、Xは脱離基であり、Rは請求項1で定義された通りである]と反応させて、の化合物
    Figure 0005649643

    または薬学的に許容できるその塩を得るステップをさらに含む方法。
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