JP5647811B2 - Diaphragm for diaphragm valve and manufacturing method thereof - Google Patents
Diaphragm for diaphragm valve and manufacturing method thereof Download PDFInfo
- Publication number
- JP5647811B2 JP5647811B2 JP2010099503A JP2010099503A JP5647811B2 JP 5647811 B2 JP5647811 B2 JP 5647811B2 JP 2010099503 A JP2010099503 A JP 2010099503A JP 2010099503 A JP2010099503 A JP 2010099503A JP 5647811 B2 JP5647811 B2 JP 5647811B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diaphragm
- fiber sheet
- sheet
- shape
- rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Diaphragms And Bellows (AREA)
Description
本発明は、ダイヤフラム弁用ダイヤフラム及びその製造方法に関するものである。 The present invention relates to a diaphragm for a diaphragm valve and a manufacturing method thereof.
ダイヤフラム弁は、流路そのものを「外から挟んで」止めるタイプの弁の一つであって、ダイヤフラムを用いて流路の開閉を行う弁であり、点検補修作業が容易、弁座漏れはゼロ、グランド漏れが無い、耐食性に優れる、流体を汚染せずポケット部も無い、といった特長を持っている。この種のダイヤフラム弁としては、特許文献1において開示されるもの等が知られている。
Diaphragm valve is one of the types of valves that stop the flow path itself by “squeezing it from the outside”. It is a valve that uses a diaphragm to open and close the flow path. It is easy to check and repair, and there is no valve seat leakage. It has features such as no leakage of ground, excellent corrosion resistance, no contamination of the fluid and no pockets. As this type of diaphragm valve, the one disclosed in
ダイヤフラム弁において、ダイヤフラムを強度十分で、かつ、耐久性を持たせるようにする手段としては、例えば特許文献2や特許文献3において開示されるもののように、繊維シートを内包したゴムシート製とすることが知られている。これにより、弁の開閉に伴うダイヤフラムの明確な弾性変形を確保しながら、耐久性にも優れるようにすることができる。しかしながら、このように性能上で好ましい繊維シートを内包するゴムシートではあるが、その構造故に問題点のあることが知見されてきている。
In the diaphragm valve, as a means for making the diaphragm sufficiently strong and durable, for example, as disclosed in
例えば、ウエアー型のダイヤフラム弁の場合において、必要となる流路を確保しつつ流体の通過抵抗を減らすためや小型化のために、ダイヤフラムは中央シール部に膨出部を設けた形状〔特許文献2の図2や、特許文献3の図2,図3(a)を参照〕、即ち、段付形状とされる。そして、ダイヤフラムの作り方としては、一対のゴムシート材の間に繊維シートが挟まれた三層構造のものを熱プレスして加硫する手段が一般的である。
For example, in the case of a wear-type diaphragm valve, the diaphragm has a shape in which a bulging portion is provided at the central seal portion in order to reduce the passage resistance of the fluid while ensuring a necessary flow path and to reduce the size [
この場合、成形時の圧力、熱(とりわけ加硫)によって、繊維シートが一対のゴムシート材の真ん中からいずれかの側(表や裏)に位置ずれ(偏在)することが多く認められており、不均一な構造のダイヤフラムになってしまうという問題点である。例えば、特許文献3の図3(b)において、繊維シートが偏ってゴムシート材に内蔵されている様が開示されている。
In this case, it is often recognized that the fiber sheet is displaced (locally distributed) from the middle of the pair of rubber sheet materials to either side (front or back) due to pressure and heat (particularly vulcanization) during molding. The problem is that the diaphragm has a non-uniform structure. For example, FIG. 3B of
そこで、対策として、繊維シートを予定より長い目にして配置しておき、加硫後のダイヤフラムの外周にて食み出ている繊維シートを切り取る手段や、弁体へのボルト固定用として外周部位に設けられる挿通孔を加硫後に形成する手段を試したりしてみた。しかしながら、それらの手段を採っても、繊維シートがゴム部から露出して流体や空気と接触する好ましくない状況を依然として招き易いことが判明した。また、繊維シートの流動や露出により、ゴムシート材との加硫接着強度が低下し易いことも分かってきた。 Therefore, as a countermeasure, the fiber sheet is placed longer than planned, and the fiber sheet protruding from the outer periphery of the diaphragm after vulcanization is cut off, or the outer peripheral part for fixing the bolt to the valve body I tried the means to form the insertion hole provided in the after vulcanization. However, even if these measures are taken, it has been found that the fiber sheet is still easily exposed to an undesirable situation in which the fiber sheet is exposed from the rubber part and comes into contact with fluid or air. It has also been found that the vulcanized adhesive strength with the rubber sheet material tends to be lowered due to the flow and exposure of the fiber sheet.
本発明の目的は、ゴム製シート材の厚み方向で中間に合成樹脂製の繊維シートを有する構造の更なる改良、工夫を行うことにより、繊維シートの偏在(不均一)を解消又は抑制させ、所期通りの耐久性や強度を有する優れたダイヤフラム弁用ダイヤフラムを提供する点にある。また、その優れたダイヤフラムの製造方法を得る点も目的である。 The purpose of the present invention is to eliminate or suppress the uneven distribution (non-uniformity) of the fiber sheet by further improving the structure having a fiber sheet made of synthetic resin in the middle in the thickness direction of the rubber sheet material, The object is to provide an excellent diaphragm valve diaphragm having the expected durability and strength. Another object is to obtain an excellent diaphragm manufacturing method.
請求項1に係る発明は、ゴム製シート1の厚み方向で中間に合成樹脂製の繊維シート2を有して成り、軸心Pを備えて膨出する被操作部6を有するダイヤフラム弁用ダイヤフラムにおいて、
前記繊維シート2が、自由状態でのダイヤフラム形状又はそれに近い形状で、かつ、熱収縮されたものに予備形成されており、その熱収縮と同時に予備成形されている前記繊維シート2が、一対のゴム製シート材1A,1Aの間に介装され、かつ、前記被操作部6を形成するためのゴム製中心材8が重ねられる状態での加硫によりなるに予備形成されているものであることを特徴とするものである。
Invention, Ri formed with a
The
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のダイヤフラム弁用ダイヤフラムにおいて、
前記自由状態での形状が、ダイヤフラム弁Vを開くための開き形状に設定されていることを特徴とするものである。
The invention according to
The shape in the free state is set to an opening shape for opening the diaphragm valve V.
請求項3に係る発明は、軸心Pを備えて膨出する被操作部6を有するとともに、一対のゴム製シート材1A,1Aを、それらの間に合成樹脂製の繊維シート2が介装される状態で加硫する加硫工程eを有するダイヤフラム弁用ダイヤフラムの製造方法において、
前記加硫工程は、前記被操作部6を形成するためのゴム製中心材8が重ねられる状態で行われ、
前記繊維シート2を、予めダイヤフラムAとしての最終形状又はそれに近い形状に成形する予備成形工程Yが前記加硫工程eの前に行われるとともに、
前記予備成形工程Yは、熱プレスによって前記繊維シート2の形状成形及び熱収縮を行わせるヒートセット工程cを含んでいることを特徴とするものである。
The invention according to
The vulcanization step is performed in a state where a
While the
The preforming step Y includes a heat setting step c in which the
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のダイヤフラム弁用ダイヤフラムの製造方法において、前記ヒートセット工程cを、前記シート材1Aの加硫温度以上の温度で行わせることを特徴とするものである。
The invention according to
請求項5に係る発明は、請求項3又は4に記載のダイヤフラム弁用ダイヤフラムの製造方法において、前記ヒートセット工程cの後に、前記繊維シート2に接着剤gを付与する接着剤供給工程fを行うことを特徴とするものである。
The invention according to
請求項1の発明によれば、詳しくは実施形態の項にて説明するが、繊維シートが、自由状態でのダイヤフラム形状又はそれに近い形状に予備形成されているから、加硫による未加硫ゴムの流動等によって繊維シートがシートの厚み方向でいずれかの面に偏ってしまう偏在の不都合が抑制又は解消され、繊維シートがシートの厚み方向の中央に位置する状態を実現させることができる。その結果、ゴム製シート材の厚み方向で中間に合成樹脂製の繊維シートを有する構造の更なる改良、工夫を行うことにより、繊維シートの偏在(不均一)を解消又は抑制させ、所期通りの耐久性や強度を有する優れたダイヤフラム弁用ダイヤフラムを提供することができる。
According to the invention of
請求項1の発明によれば、繊維シートが予め熱収縮されているから、加工時の熱によって繊維シートの形状が崩れてしまうことが無く、予備成形による所定形状が製品状態まで維持され、段落0014にて述べた効果が強化される利点がある。 According to the present invention, because the fibrous sheet is pre-heat shrinkage, without that collapses the shape of the fiber sheet by the heat at the time of processing, a predetermined shape by preforming is maintained until the product state, paragraph There is an advantage that the effect described in 0014 is enhanced.
請求項2の発明によれば、製品形状としてダイヤフラム弁を開くための開き形状に形成されているので、ダイヤフラムを強制変形させない自由状態での流路確保が安定維持されるようになり、ダイヤフラム弁の良好な作動性に寄与する優れたダイヤフラムを提供することができる。
According to the invention of
請求項3の発明によれば、請求項1の発明を方法化したものであり、請求項1の発明による効果と同等の効果を得ることができる。
According to the invention of
請求項3の発明によれば、予備成形工程は、熱プレスで繊維シートの形状成形及び熱収縮を行わせるヒートセット工程を含んでいるので、その後の加工時の熱によって繊維シートの形状が崩れてしまうことが無く、予備成形による所定形状が製造終了時まで維持されて品質の安定したダイヤフラムの製造方法を提供する。
According to the invention of
請求項4の発明によれば、ヒートセット工程がシート材の加硫温度以上の温度で行われるから、繊維シートの形状が後の加硫工程を経ても維持され、ダイヤフラムとしての形状精度に貢献することができる利点がある。
According to the invention of
請求項5の発明によれば、加硫工程による繊維シートとシート材との一体化強度をより補強させることが可能になる利点あがる。
According to the invention of
以下に、本発明によるダイヤフラム弁用ダイヤフラム及びその製造方法の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書における「合成樹脂製の繊維シート」とは、一般的なゴムの加硫温度130〜170℃において、繊維自体が溶融する等により強度低下を起こさずに、その温度範囲において繊維の長手方向に熱収縮する性質を有するものを指す。例として、ナイロン、ポリエステルを代表とし、アクリル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ塩ビ繊維等が含まれる。 Embodiments of a diaphragm for a diaphragm valve and a method for manufacturing the same according to the present invention will be described below with reference to the drawings. In this specification, “synthetic resin fiber sheet” means a general rubber vulcanization temperature of 130 to 170 ° C., and the fiber itself does not decrease in strength due to melting or the like. It has a property of heat shrinking in the longitudinal direction. Examples include nylon and polyester, which include acrylic, polyamide, polyurethane, and polyvinyl chloride fiber.
〔実施例1〕
本発明によるダイヤフラム弁用ダイヤフラム(以下、単にダイヤフラムと略称する)Aは、図1(a),(b)に示すように、ゴム製シート1の厚み方向で中間に合成樹脂製の繊維シート2を有して成る膜状のものに構成されている。ダイヤフラムAの自由状態における形状は、四隅の取付用孔3を有する平坦な外郭部4を基準とした場合、流体の十分な流路を確保すべく外郭部4から膨出(上方突出)する段差部5、及び軸心Pを中心とする中央孔7を備えて段差部5からさらに膨出(上方突出)する被操作部6を有する複数段(2段)膨出構造に形成されている。
[Example 1]
As shown in FIGS. 1A and 1B, a diaphragm valve diaphragm A according to the present invention (hereinafter simply referred to as a diaphragm) A is a
ダイヤフラム弁の概略の構造例をウエアー形のもので説明する。図2に示すように、ダイヤフラム弁Vは、一対の給排路12,13、及び弁座14を有する弁ケース11Aと、軸心Pを有する操作軸15が上下摺動可能に嵌合支持される円筒ケース11Bとで成る弁体11を備えている。弁ケース11Aと円筒ケース11Bとが、クッション座17とその下に配されるダイヤフラムAの外郭部4とを介してボルト連結一体化されており、操作軸15の下端に枢支される押し部16に支持されてクッション座17を貫通する支軸16Aが、中央孔7に通されて被操作部6に取着されている。なお、4箇所の取付用孔3にはケース連結用のボルト(符記省略)が通る。
An example of a schematic structure of a diaphragm valve will be described with a wear type. As shown in FIG. 2, the diaphragm valve V is fitted and supported so that a
図2(a)は、操作軸15を上方移動させてダイヤフラムAを引き上げ操作して開き姿勢〔図1(a)に示す自由状態〕にして一対の給排路12,13が連通される開弁状態を示している。図2(b)は、操作軸15を下方移動させてダイヤフラムAを押し下げて弁座14に密着させる閉じ姿勢にして一対の給排路12,13を遮断する閉弁状態を示している。
FIG. 2A shows an open state in which the pair of supply and discharge
本発明によるダイヤフラムAは、繊維シート2が、自由状態でのダイヤフラム形状(又はそれに近い形状)に予備形成されているものであることを特徴としている。つまり、シート材1に内包される前の繊維シート2の単体での形状が、既に図1(a)に示される形状に形成されているものが用いられている。また、その予備形成は熱プレスによって行われるので、繊維シート2は同時に熱収縮されたものともなっている。そして、ダイヤフラムAは、自由状態では図1(a)に示す開き姿勢(開き形状)となるように形状設定されている。
The diaphragm A according to the present invention is characterized in that the
次に、ダイヤフラム弁の製造方法について説明する。まず、図3に示すように、ゴム製の中心材8を作成する中心材作成工程a、及びシート材1Aを作成するシート材作成工程bを行う。図3(a)は帯状の中心ゴム材8Gを所定寸法の幅で順次カットすることにより、連続的に中心材8を作成する中心材作成工程aを示している。そして、図3(b)は、帯状のシートゴム材1Gを所定寸法の幅で順次カットすることにより、連続的にシート材1Aを作成するシート材作成工程bを示している。これら中心材作成工程a、シート材作成工程bにおいては、裁断、重量測定が行われ、場合によってはシート材1Aに中心材8を載せる予備積層工程を行っても良い。
Next, the manufacturing method of a diaphragm valve is demonstrated. First, as shown in FIG. 3, a center material creating step a for creating the
シート材作成工程aとは別に、図4に示すように、繊維シート2をダイヤフラムAとしての最終形状(又はそれに近い形状)に予備形成する予備成形工程Yを行う。まず、図4(a)に示すように、所定の縦横寸法を持つ繊維シート2を用意する。そして、その繊維シート2を、図4(b),(c)に示すように、下型9と上型10とによるプレス型を用いて熱プレスするヒートセット工程cを行う。ヒートセット工程cにより、図4(d)に示すように、熱収縮され、かつ、2段膨出構造の開き形状に成形された繊維シート2が作成される。つまり、予備成形工程Yは、熱プレスによって繊維シート2の形状成形及び熱収縮を行わせるヒートセット工程cを含んでいる。
Apart from the sheet material creation step a, as shown in FIG. 4, a preforming step Y is performed to preform the
そして、図5(a)に示すように、中心材作成工程aによる中心材8、シート材作成工程bによる一対のシート材1A,1A、及び予備成形工程Yによる繊維シート2を、上から中心材8、シート材1A、繊維シート2、シート材1Aの順に下方に積層して積層体sを形成する積層工程dを行う。この場合、図4(d)に仮想線で図示するように、繊維シート2に接着剤gを含浸(塗布)させてから積層させて積層体sとしても良く、それにより、後述する加硫工程eによる繊維シート2とシート材1A,1Aとの一体化強度をより補強させることが可能になる。つまり、ヒートセット工程cの後に、繊維シート2に接着剤gを付与する接着剤供給工程fを行う方法であり、繊維シートの流動や露出により、ゴムシート材との加硫接着強度が低下し易い、という従来の不都合が改善される。
Then, as shown in FIG. 5 (a), the
次いで、図5(b),(c)に示すように、下成形型18と上成形型19とによる成形金型20を用いての熱プレスにより、中心材8及び上下のシート材1A,1Aを加硫しながら形状成形する加硫工程eを行う。その結果、図5(d)に示すように、ゴム製シート1の厚み方向で中間に繊維シート2を有する複合ゴム製で、かつ、開き形状に成形されたダイヤフラムAが形成されるのである。
Next, as shown in FIGS. 5B and 5C, the
さて、繊維シート2を形成する材料としては繊維A,Bがある。繊維Aの緒元は、ポリマー種:ナイロン−6、軟化点(℃):180、ヒートセット温度(℃):160〜170、加硫温度(℃):160、織り方:メッシュ織、デニール:210、フィラメント:24、厚み(mm):0.6〜0.7、強さ(kg/cm):45以上、伸び(%):65〜75である。繊維Bの緒元は、ポリマー種:ナイロン−66、軟化点(℃):230〜235、ヒートセット温度(℃):160〜170、加硫温度(℃):160、織り方:平織り、デニール:1260、フィラメント:タテ18本/インチ,ヨコ17本/インチ、厚み(mm):1.0〜1.2、強さ(kg/cm):350以上、伸び(%):30〜40である。
As materials for forming the
補強繊維としての繊維シート2は、平織、網織、ニット等が用いられ、中央孔7や取付用孔3が開口していて繊維が切断されるが、繊維のばらけによる補効効果の低減を極力避けるため、1枚の繊維で構成されることが多い。ダイヤフラム弁用ダイヤフラムAは高温での使用が多く、高温時の接着力低下を補うべく、繊維シートを織物とすることでゴムが繊維を通って加硫されてアンカー効果が発揮され、強度十分なものとなるように工夫されている。繊維シート2は、ヒートセット工程cの後に、外周部の切断や中央孔7や取付用孔3の孔加工を行うのが、形状変化やずれが生ぜず正確に加工できる点で望ましい。
The
繊維シート2が、予備成形工程Yによって自由状態でのダイヤフラム形状又はそれに近い形状で、かつ、熱収縮されたものに予備形成されているから、積層体sを熱プレスしての加硫工程eにより、未加硫ゴムの流動等によって繊維シート2がシート1の厚み方向でいずれかの面に偏ってしまう偏在の不都合が抑制又は解消され、繊維シート2がシート1の厚み方向の中央に位置する望ましい製品状態、即ちダイヤフラムAを得ることができる利点がある。これにより、繊維シート2の偏在による不良率が大きく改善された。
Since the
ヒートセット工程cにおける熱プレスの温度が、繊維シート2の繊維の融点よりも十分に低く、かつ、加硫工程eの熱プレス(加硫)の温度以上となるように設定されているので、予備成形工程Yによって設定される繊維シート2の形状が後の加硫工程eを経ても維持され、ダイヤフラムAとしての形状精度に貢献するとともに、ゴム製シート1の厚み方向中央に配置されている繊維シート2が加硫工程eの熱によって厚み方向に流動して偏在するおそれのより一層の解消が可能となる利点がある。
Since the temperature of the heat press in the heat setting step c is set to be sufficiently lower than the melting point of the fibers of the
以上説明したように、本発明によるダイヤフラム弁用ダイヤフラムA並びにダイヤフラムの製造方法によれば、段差のある断面形状を持つダイヤフラムAにおいては、ヒートセット工程cを実施した繊維シート2を用いているので、次の(イ),(ロ)のような繊維配置が実現可能になる。(イ)ダイヤフラムA中での繊維シート2の偏在が抑制又は解消されるので、ダイヤフラムAが膨出した状態でも繊維シート2が十分にゴム製シート1内に埋没する状態となっている。(ロ)繊維シート2の格子目が加硫前後において変形広がり等が殆ど生ぜずゴムと加硫接着される。その結果、製品形状が屈曲する形状であっても、繊維シート2が表面に露出する等の偏在が抑制又は解消され、耐久性及び耐圧性が大きく向上する好ましいダイヤフラム弁用ダイヤフラムAが得られる。
As described above, according to the diaphragm A for diaphragm valve and the diaphragm manufacturing method according to the present invention, the diaphragm A having a stepped sectional shape uses the
1 シート
1A シート材
2 繊維シート
A ダイヤフラム
V ダイヤフラム弁
Y 予備成形工程
c ヒートセット工程
e 加硫工程
f 接着剤供給工程
g 接着剤
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記繊維シートが、自由状態でのダイヤフラム形状又はそれに近い形状で、かつ、熱収縮されたものに予備形成されており、その熱収縮と同時に予備成形されている前記繊維シートが、一対のゴム製シート材の間に介装され、かつ、前記被操作部を形成するためのゴム製中心材が重ねられる状態での加硫によりなるダイヤフラム弁用ダイヤフラム。
Ri formed with a fiber sheet made of intermediate synthetic resin in a thickness direction of the rubber sheet, a diaphragm for a diaphragm valve having the operated portion that bulges includes the axis,
The fiber sheet is preliminarily formed into a diaphragm shape in a free state or a shape close thereto and heat-shrinked, and the fiber sheet pre-formed simultaneously with the heat shrink is made of a pair of rubber. It is interposed between the sheet material and the diaphragm valve diaphragm made by vulcanization of a rubber center material that are stacked state to form the operated portion.
前記加硫工程は、前記被操作部を形成するためのゴム製中心材が重ねられる状態で行われ、
前記繊維シートを、予めダイヤフラムとしての最終形状又はそれに近い形状に成形する予備成形工程が前記加硫工程の前に行われるとともに、
前記予備成形工程は、熱プレスによって前記繊維シートの形状成形及び熱収縮を行わせるヒートセット工程を含んでいるダイヤフラム弁用ダイヤフラムの製造方法。 Diaphragm valve having a vulcanizing step of vulcanizing a pair of rubber sheet materials with a synthetic resin fiber sheet interposed between them , having an operated portion that has an axis and swells A method for manufacturing a diaphragm for a vehicle,
The vulcanization step is performed in a state where rubber center materials for forming the operated portion are stacked,
A preforming step for forming the fiber sheet in advance into a final shape as a diaphragm or a shape close thereto is performed before the vulcanization step,
The said preforming process is a manufacturing method of the diaphragm for diaphragm valves including the heat setting process which performs the shape shaping | molding and heat shrink of the said fiber sheet by hot press.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010099503A JP5647811B2 (en) | 2010-04-23 | 2010-04-23 | Diaphragm for diaphragm valve and manufacturing method thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010099503A JP5647811B2 (en) | 2010-04-23 | 2010-04-23 | Diaphragm for diaphragm valve and manufacturing method thereof |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011226626A JP2011226626A (en) | 2011-11-10 |
JP5647811B2 true JP5647811B2 (en) | 2015-01-07 |
Family
ID=45042190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010099503A Expired - Fee Related JP5647811B2 (en) | 2010-04-23 | 2010-04-23 | Diaphragm for diaphragm valve and manufacturing method thereof |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5647811B2 (en) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103047412B (en) * | 2012-12-10 | 2016-07-06 | 河南航天液压气动技术有限公司 | A kind of diaphragm and use the overload relief valve of this diaphragm |
JP2016035283A (en) * | 2014-08-01 | 2016-03-17 | 株式会社鷺宮製作所 | Diaphragm manufacturing method and diaphragm |
KR102153251B1 (en) | 2020-01-16 | 2020-09-07 | 정일범 | Method for manufacturing diaphragm |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0217863Y2 (en) * | 1985-08-26 | 1990-05-18 | ||
JPH01210661A (en) * | 1988-02-18 | 1989-08-24 | Toyoda Gosei Co Ltd | Manufacture of diaphragm |
JP3280700B2 (en) * | 1992-06-10 | 2002-05-13 | エヌオーケー株式会社 | Manufacturing method of laminated rubber products |
JP2609400B2 (en) * | 1992-07-15 | 1997-05-14 | 日立金属株式会社 | Diaphragm of diaphragm valve |
JP3512213B2 (en) * | 1993-06-18 | 2004-03-29 | 藤倉ゴム工業株式会社 | Fabricated rubber product manufacturing equipment |
JP3905154B2 (en) * | 1995-08-28 | 2007-04-18 | ダイセル・デグサ株式会社 | Composite member and manufacturing method thereof |
JP4034880B2 (en) * | 1998-06-05 | 2008-01-16 | 藤倉ゴム工業株式会社 | Manufacturing method of bellows |
JP4261637B2 (en) * | 1998-06-05 | 2009-04-30 | 藤倉ゴム工業株式会社 | Method for producing cloth-containing cylindrical rubber molded body |
JP2002022010A (en) * | 2000-07-04 | 2002-01-23 | Nok Corp | Diaphragm |
JP2006161831A (en) * | 2004-12-02 | 2006-06-22 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | Diaphragm and its manufacturing method |
-
2010
- 2010-04-23 JP JP2010099503A patent/JP5647811B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011226626A (en) | 2011-11-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8926313B2 (en) | Jig used for manufacturing composite material structure having thickened wall portion in transverse cross-section | |
CN109228048B (en) | Aviation rubber sealing element mold and molding method thereof | |
JP5647811B2 (en) | Diaphragm for diaphragm valve and manufacturing method thereof | |
CN108608656A (en) | Device and method for producing fibrous composite preform | |
JP6504430B2 (en) | Intermediate substrate and method of manufacturing fiber reinforced plastic part using the intermediate substrate | |
JP5159342B2 (en) | Hollow member for molding | |
JP6582429B2 (en) | Sandwich molded body, molding method thereof and molding apparatus | |
JP3833985B2 (en) | Bladder and tire manufacturing method | |
JP5178221B2 (en) | Manufacturing method of hollow member for molding | |
JP2004323994A (en) | Woven fabric for rubber reinforcement and diaphragm | |
JP2007030273A (en) | Manufacturing method of rubber cylindrical body | |
JP2011042093A (en) | Tire manufacturing method and tire manufacturing mold | |
RU2641131C1 (en) | Hard reinforcement ring and method for tyre curing using it | |
US20190178395A1 (en) | Diaphragm for a Diaphragm Valve and Method for the Manufacture of the Diaphragm | |
US20200139654A1 (en) | Method for manufacturing an inflatable lifting cushion and lifting cushion | |
KR101162295B1 (en) | Mold for expanding seal and forming method thereof | |
EP3774307B1 (en) | Fibre flattening | |
JP2006247969A (en) | Jacket for use in vulcanization of belt sleeve | |
JP2008155696A (en) | Non-vulcanization air bag for safety tire, vulcanization air bag using the same and safety tire | |
JP4507808B2 (en) | Manufacturing method of tire vulcanizing bladder | |
CN210165029U (en) | Low-permeability high-temperature-resistant oil-resistant rubber pipe | |
JP2000355054A (en) | Production of rubber belt | |
JP2007307828A (en) | Resin hollow molded article, and its molding method | |
JP2014054766A (en) | Bent tube hose production method and hose | |
JP2016083855A (en) | Rigidity strengthening ring and tire vulcanization method using the same |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121011 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130802 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130827 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131011 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140401 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140530 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141014 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141110 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5647811 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |