JP5643104B2 - 多相グリッド同期調整電流形インバータシステム - Google Patents

多相グリッド同期調整電流形インバータシステム Download PDF

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Description

本発明は、典型的に不安定な源からの直流(DC)電力を、電力網への投入に好適な品質の交流(AC)電力に変換する装置及び方法に関する。
DC電流に電位差を生成させるために、伝統的ではない電力の代替源としては、光電池又は燃料電池のような複数のセルで構成されるだろう。図1は、複数の電気的に接続された光電池モジュール102を備えた光電池アレイ100を図式的に示しており、光電池モジュール102のそれぞれは複数の相互接続された光電池セルを備えている。図1では、3列×「n」行(nは任意の正の整数)で表現されているが、光電池アレイは光電池モジュールの任意の数の行と列を具備し得る。便宜上、光電池アレイは「PVA」と呼ばれる。PVAは図2にグラフを用いて示すようなパフォーマンス特性を有するDC電力(図1の+DC及び−DC出力端子で)源である。PVAの電圧及び電流容量は、光電池セルへの入射太陽光及びそれらの周囲温度(サイトパラメータ)の関数である。更に、PVAの出力から要求される電流レベルは、DC出力電圧の大きさに影響を及ぼす。曲線120a〜120eはそれぞれ、特定の型式の光電池セル及び/又はサイトパラメータに関し、PVA出力電圧変化に対するPVA出力電流変化を表すものであり、曲線120a’〜120e’は、PVA出力電圧変化に対する対応PVA出力電力の対応変化を表す。一連の曲線120a〜120eに示されるように、PVAの最大容量が入射太陽光及び周辺温度の一定のレベルに到達するまでは、出力電圧が増加するに従って電流出力は徐々に減少する。各電流曲線におけるその値で電流出力が急激に降下する。対応するPVA電力出力は、一連の曲線120a’〜120e ’で表される。PVA出力電力は、図2の点線MPPと各電力曲線の交点によって定義された「最大パワー値(MPP)」として定義される値まで電圧出力とともに増加し、その後急激に降下する。このため、電力生成PVAに関して望ましい最適な動作ポイントは、MPPポイントである。
一般に、出力が入射太陽光又は周囲温度等のような瞬時に制御できない要素の関数であるため、PVAは、出力安定性の観点で不確実な度合いを有するDC源を表す。
大量の電力をPVAから伝統的な電力システム(「グリッド」と呼ぶ)に運ぶためには、PVAのDC出力電力が、グリッド周波数及びグリッド電力に同期化された位相でAC電力に変換されなければならない。光起電性のアレイとDC/ACパワーコンバーターの集合で形成された光起電性の(ソーラー)ファーム等のような代替「パワープラント」は、数キロワットから数百メガワットの範囲の発電出力容量を有することができる。ソーラーファームは、好ましくは山岳地域や砂漠などのような太陽光の豊富な領域に建設される。ソーラーファームは、例えば冷蔵貯蔵設備、工業製造プラント、ビル、コンピュータネットワークサーバーの貯蔵所、ショッピングモール等の高容量電力が消費される場所の上にも建設され得る。
図3は、典型的な先行技術である三相スイッチモード電圧形インバータ130を示す。インバータは、3つの分岐で構成され、それぞれが2つのスイッチングデバイス(SW1及びSW2、SW3及びSW4、SW5及びSW6)を各分岐に備える。スイッチモード電圧形インバータに用いられるスイッチングデバイスは、任意の型の制御可能な、一方向性の伝導型半導体装置、例えば、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、ゲートターンオフサイリスタ(GTO)又はゲート転流サイリスタ(GCT)であり得る。各スイッチングデバイスは、逆並列ダイオード(D1〜D6)で短絡されている。スイッチモード電圧形インバータへのDC電圧入力は、PVA100から行われる。平滑コンデンサCdcは、インバータ出力周波数の半サイクル毎にDC電流が瞬時に変更する間に入力DC電圧を安定させる。スイッチングデバイスは、交流ローパスフィルタ132を流れた後のインバータ出力電流が理想正弦波形に近づくように、数キロヘルツもの高速で導通(オン)から非導通(オフ)状態へ順にそれらを切り替えることによって変調される。インバータ出力電流は、その後、ライントランスフォーマー134を介して変換される。ライントランスフォーマー134は、インバータ出力をグリッド92から電気的に絶縁し、インバータ出力電圧レベルをグリッド電圧レベルに変換する。グリッドに供給される電流は、負荷Rloadを供給し、その結果、グリッドインピーダンスZlineを介して電力を供給するグリッド電源Vacの負荷を低減する。
図4(a)〜図4(c)のグラフは、図3に示すスイッチモード電圧形インバータの動作を説明する。図4(a)の波形140によって表される高周波(典型的には1000〜5000ヘルツ)鋸歯状制御信号は、インバータ出力相電圧と同期する波形142によって表される正弦波参照信号と比較される。波形は、一相(位相)に対して例えば他の二相(位相)、具体的には相(位相)B及びCが、位相シフトがプラスマイナス120度であること以外同一である場合の相Aを表す。
鋸歯状信号の瞬間の大きさ(振幅)が、参照正弦波信号の大きさ(振幅)よりも大きいとき、正のスイッチングデバイスSW1(+DCrailに接続)が導通し、負のスイッチングデバイスSW2(−DCrailに接続)が非導通となる。この例では、正電位がインバータ出力相に印加される。鋸歯状信号の瞬間の大きさが正弦波参照信号の大きさよりも小さいとき、正のスイッチングデバイスSW1は非導通であり、負のスイッチングデバイスSW2が導通する。この例では、負電位がインバータ出力相に印加される。したがって、図4(b)の波形144によって表される電圧パルスの高周波パルス幅変調(PWM)列は、各インバータ出力相に生成される。
適切な動作のため、PVAの直流(DC)出力電圧は、グリッドによって変圧器134を介してインバータ出力相A、B及びCへ誘導されるグリッドの相電圧(Van、bn及びVcn)の任意のピーク値以上でなければならない。この条件を満足するためには、生成された鋸歯状信号の振幅は、生成された参照正弦波信号の振幅と等しくなる。PVA直流出力電圧が相電圧よりも大きい場合、参照正弦波信号の振幅は、ピーク鋸歯状電圧以下に低減され、PWM電圧が変化され、これにより、図4(c)の波形146によって表される出力電流の振幅を制御する。PVA直流出力電圧が、ピーク相電圧以下に降下する場合、インバータ制御は、低いレベルの直流を補正することができず、インバータ出力電流の総合高調波部分が非常に大きくなるため、インバータ130のグリッドからの接続が外される。
スイッチングデバイスSW2及びSW3は、インバータ出力がプラス120度シフトされた相B、PWM電圧及び正弦波電流を生成するように、正弦波制御信号が相Aに対してプラス120度シフトされる以外は、同じ方法で制御され、同じようにスイッチングデバイスSW4及びSW5関しては、インバータ出力がマイナス120度シフトされた相C、PWM電圧及び正弦波電流を生成するように、正弦波制御信号が相Aに対してプラス120度シフトされる。
スイッチモード電圧形インバータでは、スイッチングデバイスSW1〜SW6が、グリッドに供給されるインバータ出力電流の値及び形に関与する唯一の制御要素となる。それらは、高速で切り替えられ(整流され)、これが定常状態での電流容量及び電力損失が限定された高速半導体装置を必要とする。スイッチング損失は、この種のインバータによって変換され得る電力量に対する制限要因である。スイッチモード電圧形インバータは、最大500kWの電力レベルを生成することのできる住居用及び商業用の太陽熱変換器に広く用いられているが、それらは大規模ソーラーファーム顧客に必要とされる数メガワット範囲に上手く利用されるためには小さすぎる。最大電力の制限の主な理由は、電力損失を消散させるための限られた容量を持った装置での重大な電力損失と関係するスイッチングデバイスSW1〜SW6の調整のための高い周波数である。
三相スイッチモード電圧形インバータの上述の説明は、インバータスイッチングデバイスの高周波PWM整流及びリジッドなDC電圧入力に基づく様々な切替方式に基づいて実行されるであろう。
本発明は、電力網に投入するために全高調波歪みを小さくしたAC出力電流を生成する多相変換出力を有する多相電流形インバータを有する複数の典型的に不安定なDC源からDC電力を変換することを1つの目的とする。
本発明の一側面は、複数の不安定なDC源からのDC電力を電力網に投入するためのAC電力に変換するための装置及び方法である。多数の調整電流形インバータが提供される。各調整電流形インバータは、各インバータからの多相AC出力を生成するための複数のスイッチングデバイスが含まれる。複数のDC源のそれぞれは、入力電力を各調整電流形インバータに供給する。各調整電流形インバータの多相AC出力は、電力網の電圧と同調して動作する。複数の調整電流形インバータのそれぞれ中の複数のスイッチングデバイスの整流が、複数の調整電流形インバータのそれぞれからの多相AC出力電流を生成するために順序づけられている。すべての他の調整電流形インバータから供給される多相AC出力電流を位相シフトするための少なくとも1の変圧器が、電力網に投入するための三相電流を生成するために設けられる。三相電流は複数の階段波形を有し、複数の調整電流形インバータの数を増えるにつれて、全高調波歪みを低減する。本発明のある例では、電流調整が、各調整電流形インバータに含まれるステップアップ及びステップダウンDC電流調整器の組み合わせである。本発明の他の例では、ステップアップ調整が複数の不安定なDC源のそれぞれによって達成され、ステップダウン調整が調整電流形インバータのそれぞれに含まれる。
本発明の他の側面は、複数の不安定なDC源から、電力網にAC電力のユニットを投入する方法である。複数の不安定なDC源それぞれの出力は、複数の調整電流形インバータの入力に接続される。複数の調整電流形インバータのそれぞれの中の複数のスイッチングデバイスを順に整流することにより、複数の調整電流形インバータのそれぞれから、多相出力が生成される。複数の調整電流形インバータのそれぞれからの1の多相出力は、すべての他の複数の調整電流形インバータから供給される多相出力のそれぞれと位相が異なる。複数の調整電流形インバータのそれぞれからの多相出力は、電力網に接続された三相出力を有する位相シフト変換ネットワークに接続される。複数の不安定なDC源それぞれから複数の調整電流形インバータのそれぞれ中のインバータセクションへのDC電流が、電力網へ投入するための位相シフト変換ネットワークの三相出力で、実質的に一定の階段波形電流を生成するために調整される。
上述の及び本発明の他の側面は、本明細書及び添付する図面で更に詳しく説明する。
以下に簡潔に要約添付した図面は、本発明を例示的に理解するために提供されるものであり、本明細書に更に説明する本発明には限定されない。
図1は、複数の光電池モジュールを備える光電池アレイの一例を示す図表示である。 図2は、典型的な光電池アレイのDC出力特性を図示する。 図3は、従来技術のスイッチモード電圧形インバータの回路図である。 図4(a)、図4(b)及び図4(c)は、図3に示すスイッチモード電圧形インバータの動作と等価な波形を表す。 図5は、本発明に用いられるDC電流調整を表す単相電流形インバータの簡略化した回路図である。 図6は、図5に示す単相電流形インバータの動作と等価な波形を表す。 図7は、図5に示す単相電流形インバータの動作と等価な波形を表す。 図8は、図5に示す単相電流形インバータの出力で生成された交流電流高調波の大きさを図示する。 図9は、本発明の三相調整電流形インバータの一例を示す簡略化した回路図である。 図10は、図9に示す三相調整電流形インバータの動作と等価な波形を表す。 図11は、図9に示す三相調整電流形インバータの動作と等価な波形を表す。 図12は、図9に示す三相調整電流形インバータの出力で生成された交流電流高調波の振幅を図示する。 図13は、本発明の六相電流形インバータシステムの一例の簡略化した回路図である。 図14は、図13に示す六相電流形インバータシステムに関する変換電圧の関係を示すベクトルグループ図を表す。 図15は、図13に示す六相電流形インバータの動作と等価な波形を表す。 図16は、図13に示す六相電流形インバータの出力で生成された交流電流高調波の振幅を図示する。 図17は、分岐したY構造変換の出力電力を用いた本発明の九相電流形インバータシステムの一例を示す簡略化した回路図である。る。 図18は、図17に示す九相電流形インバータシステムに関する変換電圧の関係を示すベクトルグループ図を表す。 図19は、図17に示す九相電流形インバータの動作と等価な波形を表す。 図20は、図17に示す九相電流形インバータの出力で生成された交流電流高調波の大きさを図示する。 図21は、2つのジグザグ、分岐したY構造変換の出力電力を用いた本発明の十二相電流形インバータシステムの一例を示す簡略化した回路図である。 図22は、図21に示す十二相電流形インバータシステムに関する変換電圧の関係を示すベクトルグループ図を表す。 図23は、図21に示す十二相電流形インバータの動作と等価な波形を表す。 図24は、図21に示す十二相電流形インバータの出力で生成された交流電流高調波の大きさを図示する。 図25は、2つの多角形、デルタ構造変換の出力電力を用いた本発明の六相電流形インバータシステムの一例を示す簡略化した回路図である。 図26は、図25に示す六相電流形インバータシステムに関する変換電圧の関係を表すベクトルグループ図である。 図27は、図25に示す六相電流形インバータの動作と等価な波形を表す。 図28は、図25に示す六相電流形インバータの出力で生成された交流電流高調波の大きさを図示する。 図29は、デュアルダブル多角形、拡張デルタ構造変換の出力電力を用いた本発明の十二相電流形インバータシステムの一例を簡略化した回路図である。 図30は、図29に示す十二相電流形インバータシステムに関する変換電圧の関係を示すベクトルグループ図を表す。 図31は、図29に示す十二相電流形インバータの動作と等価な波形を表す。 図32は、図29に示す十二相電流形インバータの出力で生成されたAC電流高調波の大きさを図示する。 図33は、Y−デルタ構造変換の出力電力を用いた本発明の六相電流形インバータシステムの一例を示す簡略化した回路図である。 図34は、図33に示す六相電流形インバータシステムに関する変換電圧の関係を示すベクトルグループ図を表す。 図35は、図33に示す六相電流形インバータの動作と等価な波形を表す。 図36は、図33に示す六相電流形インバータの出力で生成されたAC電流高調波の大きさを図示する。 図37は、2つのジグザグ、Y−デルタ構造変換の出力電力を用いた本発明の十二相電流形インバータシステムの一例を示す簡略化した回路図である。 図38は、図37に示す十二相電流形インバータシステムに関する変換電圧の関係を示すベクトルグループ図を表す。 図39は、図37に示す十二相電流形インバータの動作と等価な波形を表す。 図40は、図37に示す十二相電流形インバータの出力で生成されたAC電流高調波の大きさを図示する。 図41は、4倍相シフト変換の出力電力を利用した本発明の二十四相電流形インバータシステムの一例を示す簡略化した回路図である。 図42は、図41に示す二十四相電流形インバータの動作と等価な波形を表す。 図43は、図41に示す十二相電流形インバータの出力で生成されたAC電流高調波の大きさを図示する。 図44は、本発明の電流形インバータシステムの他の例の簡略化した回路図であり、ここでは、ステップアップ電流調整が複数のDC源で達成される。
本明細書で用いられる用語「電力網」又は「グリッド(格子)」は、一般的には、典型的には動作電圧に応じて分割されるAC電力網である。グリッドは、送電セクション(典型的には161〜765キロボルト)、補助送電セクション(典型的には34.5〜138キロボルト)、分配セクション(典型的には4.16〜24.94キロボルト)及び利用セクション(典型的には120〜600ボルト)を備える。利用可能性及び構成物品の選択に応じて、本発明の多相グリッド同期調整電流形インバータシステムは、AC電力をこれらの動作セクションの任意のグリッド中(グリッドの分配セクションが好ましいが)に供給(投入)するのに用いられる。
図5は、説明を簡略化するために、単相を適用した、本発明に用いられる電流調整スキームの一例を表す。図中では、電流形インバータ(RCSI)10への入力電力は、複数のDC源100から行われ、本説明では、上述したようなPVA100である。集中抵抗Rdcは、PVAの内部直列インピーダンスを示す。RCSI10は、電流調整(CR)セクション12及びインバータセクション14を備える。この具体例としては、CRセクションは、サブセクション12a及び12bを備え、インバータセクションは、単相DC/ACインバータを備える。インバータ出力は、電力網(グリッド)92に接続されており、これは、集中線抵抗Rline、線抵抗Xline、及びグリッド電源Vacとして一直線に表されている。インバータ出力は、グリッドに接続された負荷(Rloadで表される)の使用のためにグリッドに電力を投入し、これにより、グリッド電源からの電力需要を減少させる。
CRサブセクション12a、12bは、インバータ(ポイント3、4で)に対するDC電圧入力が、以下に示すグリッドへのAC電流の投入を促す最適値以上であるか又はそれ以下であるかに応じて選択的にアクティブになる。CRセクション12は、調整されたDC電流が、上述したMPPでのPVAからの出力電圧の安定性と独立したインバータ入力へ供給されるように、源100からの瞬間DC電流レベルを調整する。CRサブセクション12aは、RCSI(ポイント1、2で)に入力されるDC源100の出力電圧が、グリッド92に投入するための出力電流に対するRCSIの最適電圧以下に降下する場合に、ステップアップ電流調整器として働く。CRサブセクション12bは、RCSI(ポイント1、2で)に入力されるDC源100の出力電圧が、グリッド92に投入するための出力電流に対するRCSIの最適電圧よりも大きく上昇する場合に、ステップダウン電流調整器として働く。単相インバータのRCSIに対し、この最適電圧は、以下の式によって表されるようにグリッドの線電圧(E)、半周期、平均ACで定義される:
Figure 0005643104
ここで、Eは、単相インバータ(ポイント3、4で)に対する平均DC電圧入力であり、Vlineは、RMS線グリッド電圧である。例えば、Vlineが600ボルト以上の場合、式(1)から、最適電圧Eは、540ボルトに等しい。
図6の波形は、ステップアップDC電流調整サブセクション12aがアクティブで、ステップダウンDC電流調整サブセクション12bがアクティブでない場合(即ちサブセクション12bのスイッチSWbが閉じられている場合)、ステップアップDC電流調整モードでのRCSI10のCRセクションの動作と等価である。波形は、グリッド線電圧波形202及びグリッド投入電流波形204を含む。グリッド線電圧時間周期の半分と等しい各調整時間周期(Treg)の間、図6の波形206に示されるように、図5のスイッチSWaは、スイッチSWa閉時間周期に閉じられ、スイッチSWa開時間周期に開かれる。スイッチSWaが閉じられる場合、波形208の正の傾斜領域により示されるように、インダクタLaが、増大するDC電流により供給されるエネルギーを蓄える。スイッチSWaが開かれる場合、波形208の負の傾斜領域により示されるように、インダクタLaに蓄えられたエネルギーがキャパシタCdcに、そのキャパシタ中にチャージエネルギーを蓄えるために流れる。この配置により、インダクタLaによってキャパシタCdcに瞬間インバータ入力DC電圧レベルよりも高い電圧レベルに充電することを可能にし、瞬間インバータ入力DC電圧レベル(ポイント3、4で)が、インバータに対して最適DC電圧入力以下となる場合に、PVA100のMPPによって定義されたRCSI10の連続動作を可能にする。インバータ14に供給される電流は、スイッチSWa閉時間周期のスイッチSWa開時間周期に対するデューティサイクル比、又は、言い換えれば、インダクタLaに蓄えられたエネルギー量又はインダクタLaからの放電量によって、制御される。
図7の波形は、ステップダウンDC電流調整サブセクション12bがアクティブであり、ステップアップDC電流調整サブセクション12aがアクティブでない(即ちサブセクション12aのスイッチSWaが開かれている場合)場合に、ステップダウンDC電流調整モードでのRCSI10のCRセクションの動作と等価である。波形は、グリッド線電圧波形212及びグリッド投入電流波形214を含む。各調整時間周期Tregの間、図7の波形216で示されるように、図5のスイッチSWbがスイッチSWb閉時間周期に閉じられ、スイッチSWb開時間周期に開かれる。スイッチSWbが閉じられる場合、インダクタLbが波形218の正の傾斜領域によって表される増大するDC電流によって供給されるエネルギーを蓄える。スイッチSWbが開かれる場合、インダクタLbに蓄えられたエネルギーが、インバータ14の入力に供給されるDC電流の平均振幅(大きさ)を制御するために、フライホイールダイオードDbに流れる。
図6及び図7は、ある調整時間周期におけるDC電流調整スイッチSWa及びSWbそれぞれの単一の整流と等価な波形である。本発明の他の例では、スイッチの一方又は両方が、単一の調整時間周期において複数回整流されても構わない。一回当たりの調整時間周期に対する複数回の整流によって、スイッチング損失を増大させる場合があるが、そのような動作は、特定のアプリケーションにおける調整インダクタLa及びLbのサイズ縮小(物理的及び電気的容量の双方)を可能とし、その結果、調整損失においてネット縮小をもたらす。
図5において、インバータセクション14は、4つのスイッチングデバイスSW1〜SW4を備える。各スイッチは、任意の型の制御可能な、一方向性の導電性スイッチングデバイス、例えばこれらに限定されないが、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、ゲートターンオフサイリスタ(GTO)、又はゲート転流サイリスタ(GCT)であり得る。スイッチが例えば、BJT、IGBT又はMOSFET等のように高逆電圧に向かない場合、スイッチは、ブロッキングダイオードと直列に接続され得る。本発明の全ての例におけるスイッチングデバイスのこれらの型の利用は、三相電流グリッド供給インバータが、電気周期における任意の時間の間にゲート制御信号を介して開くことのできないゼロ公差シリコン制御整流器(SCR)スイッチングデバイスに実装される点で従来技術の三相インバータに対して有利である。それ故にこれらの従来技術のインバータにおいては、SCRゲート信号がタイミングシーケンスから90〜180度遅延し、RCSIの入力に接続されたDC源からグリッドへ電流を流すことを可能にする。これらの従来技術のインバータは、グリッド電圧と同調して出力電圧を発生させることができない。更に、遅延したゼロ公差開閉(ゲーティング)より、インバータがグリッド電圧に深いノッチを生じさせ、それが重大な高周波歪みをもたらす。
各正の半周期のグリッド線電圧が印加される間、正極性電流をグリッドに流すために、スイッチペアSW1及びSW4が閉じられ、スイッチペアSW2及びSW3が開かれる。逆に、各負の半周器のグリッド線電圧が印加される間、負極性電流をグリッドに流すために、スイッチペアSW1及びSW4が開かれ、スイッチペアSW2及びスイッチSW3が閉じられる。グリッド線電圧波形202又は212と、インバータ出力電流波形204及び214は、図6及び図7に表す。
インダクタLa及びLbは、実質的に途切れのないレベルのDC電流をインバータ14に供給するのに十分な電気容量を有しており、これが、波形204及び214によって表されるように、インバータからの略方形波出力電力をもたらす。方形波の高調波部分は、以下の式から計算される:
Figure 0005643104
ここでI1は第1電流高調波の振幅を示し、Inは、第n電流高調波の電流振幅を示す。整数nの値は、以下の式から計算できる:
Figure 0005643104
ここで、φは、本発明の具体的応用に用いられる1以上の電流形インバータに対する出力相の総数であり、kは1から∞までの整数であり、実際にはkの最大値は、次の調波が前の調波に対して計算した全歪みに対してわずかな増加値を与える場合に選択される。図8は、図5に示す単相RCSI10からの出力電流によって生成された奇数電流調波の相対的な大きさの分布を示す棒グラフ図である(ここではφが1と等しく、nが奇数列3、5、7、9、11、13…95、97、即ち第3〜第97までの奇数調波の場合を示す)。
高精度正弦波に対する任意の電流波形全歪みは、パーセントで表現される全高調波歪み(THD)値によって定量化され、以下の式により計算できる:
Figure 0005643104
方形波電流波形は48パーセントのTHD値を有し、これは特に、分配及び利用レベルにおいてグリッドに投入するには大きすぎる値である。
図5を参照すると、本発明の例においては、ステップアップ電流調整(CR)サブセクション12aは、ステップアップ電流調整器が、RCSI10の入力に接続された複数のDC源のそれぞれの出力に対して設けられる場合には、RCSI10から省略できる。即ちステップアップ電流調整器を有さない変形RCSIの入力と並列に接続された複数のDC源100がある場合、それらはステップダウン電流調整(CR)サブセクション12bの入力に直接接続される。図44は、2つの変形形電流形インバータ11a及び11a’を有する場合における本発明のこの代替配置の一例である。複数のDC源1001〜100n(nは正の整数)のそれぞれは、ステップアップ電流調整器(各12a1〜12an)を、変形RCSI11の入力に対する各DC源の出力に有する。同様に、複数のDC源1001’〜100n’のそれぞれは、ステップアップ電流調整器(各12a1’〜12an’)を、変形RCSI11a’の入力に対するDC源の出力に有する。各変形電流形インバータは、ステップダウン電流調整器(12b又は12b’)のみを有する。この代替的な例では、複数の光電池モジュールで構成されている複数のDC源のそれぞれの改良MPPを有する複数のDC源それぞれの出力に電圧均等化部がある。本発明の代替配置は、以下に示す本発明の全ての実施例に適用することができる。
本発明の以下の実施例において、用語「一次」は、電力網に接続された変圧器の巻線を呼ぶのに用いられる、用語「二次」は、本発明の具体例に用いられる電流形インバータの出力に接続された変圧器の巻線を呼ぶのに使用される。
(第1実施例)
図9は、本発明の多相グリッド同期調整電流形インバータシステムの一例を表し、ここでは、RCSI11インバータセクション15が、グリッドに投入される前に変圧器70でY−Y変換を行う三相電力に出力する。RCSIの調整セクション12は、ステップアップDC電流調整サブセクション12a及びステップダウンDC電流調整サブセクション12bを備え、複数のDC源100から電流が供給され、三相インバータ15の入力(ポイント3及び4)に対して調整されたDC電流を出力する。このインバータのAC出力(図9に付されたA、B及びC)は、変圧器70の二次巻線70bのY構造に接続されている。変圧器70のY構造一次巻線70aは、三相電力網92に接続されている。グリッド92は、集中線インピーダンスZline及びグリッド電源Vacによって概略的に表されている。グリッドに供給される電流は負荷93を与え、これらはグリッドに接続され、集中負荷抵抗Rloadとして概略的に表されている。RCSIの投入出力電流により生成された高調波電流と逆位相の高調波電流を投入するために、1以上の任意的な能動フィルタ94が、グリッドに対して直接接続され得る。
図10の波形は、図9に示すRCSI11の動作と等価である。3つのグリッド相電圧は、波形222、224及び226によって表される。図9のインバータ15に関連して、それらの波形は、変圧器70の一次巻線70aでの相電圧X、Y及びZに対応する。スイッチングデバイスSW1〜SW6は、インバータ出力相A、B及びCとグリッド相電圧X、Y及びZとを同期させるように制御される。グリッド相電圧が正の場合、適切な数の奇数のスイッチングデバイス(SW1、SW3、SW5)が閉じられ、適切な数の偶数のスイッチングデバイス(SW2、SW4、SW6)が開かれる。逆に、グリッド相電圧が負の場合、適切な数の偶数のスイッチングデバイスが閉じられ、適切な数の奇数のスイッチングデバイスが開かれる。
図10のリップル電圧波形228は、入力(ポイント3及び4)を越えてインバータ15へ印加される電圧を示す。三相出力RCSI11の調整周期(Treg3)は、1のリップル周期と等しいか、又はグリッドの周期(即ちグリッド周波数の逆の値)の6分の1と等しい。グリッドに必要な投入AC電流を制御するための最適値であるDC電圧(E)の平均値は、以下の式から決定できる。
Figure 0005643104
ここでEは、インバータの入力端子の平均リップルDC電圧であり、Vlineは、RMSグリッド相電圧である。例えば、変圧器70の各二次巻線70bのVlineが2400ボルトACの場合、式(5)から、最適電圧Eは、3240ボルトDCと等しい。
DC電流の制御のためのDC電流調整セクション12の動作は、上述の図6及び図7を参照にして説明する。DC源100出力電圧が広範囲で変化する場合、例えば、源がPVAであってPVAに入射する太陽光量が周期的に変化する場合、DC電流調整器は、公称電流がRCSIの出力からグリッドに供給されることを確実にする。波形230は、DC調整器のスイッチング例を表し、波形232は、インバータ15(ポイント3、4で)へのDC入力電流の例を示す。
図11の波形234及び236は、図9に示す三相RCSI11から供給される瞬間AC出力電圧及び電流をそれぞれ表す。A、B又はC相の電流を代表する出力電流波形236は、相X、Y又はZにおける波形222、224or226によって表される対応するグリッド相電圧と同期する。
グリッド相X、Y又はZに投入される電流を生成するために、二次巻線70bそれぞれの階段状電流波形236が一次巻線70aに変換され、そのそれぞれは、対応するグリッド相電圧X、Y又はZと同期する。
波形236によって表され、三相インバータ15によって出力される電流は、図5の単相RCSI10により出力される電流(図6及び図7の波形204及び214)を超える改良THD値を有している。図12は、図9に示す三相RCSI11からの出力電流によって生成された奇数電流調波の相対的な大きさの分布を示す棒グラフ図である(ここではφが3と等しく、nが奇数列5、7、9、11、13…95、97の場合)。RCSI11からの三相出力電流のTHD値は、式(4)から30パーセントと計算できる。
本発明の三相RCSIシステム発電容量は、インバータスイッチの電流定格により定義される。例えば、スイッチの種類としては、定格3300ボルトで最大電流定格が1200アンペアのIGBTであり得る。この例では、定格2400ボルトACでDC源電圧が3240ボルトDCの三相RCSIシステムが、3.6メガワットの電力を生成することができる。
(第2実施例)
図13は、本発明の多相グリッド同期調整電流形インバータシステム他の例を表し、ここでは、六相RCSIシステムが、分岐したY構造の二次巻線を有する変圧器72に接続されたその出力を有する。六相RCSIシステムは、2つの三相調整電流形インバータ11及び11’を備え、これらのそれぞれは、変圧器72の六相二次巻線に接続されている。第1三相RCSI11は、DC電流調整セクション12及び三相インバータセクション15を備え、入力DC電力をRCSI11へ与える複数のDC源100に接続されている。図13に示すように、インバータ15のAC出力A、B及びCは、変圧器72の二次巻線の端子A、B及びCに接続されている。同様に、第2三相RCSI11’は、DC電流調整セクション12’及び三相インバータセクション15’を備え、入力DC電力をRCSI11’へ与える複数のDC源100’に接続されている。インバータセクション15’のAC出力R、S及びTは、変圧器72の二次巻線の端子R、S及びTに接続されている。両インバータに対して安定したDC電圧入力を達成するために、DC源100及び100’の出力は、図13に示すように互いに並列に接続されている。変圧器72のY構造の一次巻線は、三相グリッド92に接続され、負荷93は、図9に関して説明したものと同様な構成で、能動線フィルタの任意的な付加を含んでいる。本発明の六相RCSIシステムに用いられた各三相RCSIは、図9に示す三相RCSIと同様とすることができる。
図14は、分岐したY構造の二次巻線における六相RSCIシステムの出力により確立される電圧の大きさ及び相関関係を示すベクトルグループ図である。便宜上、すべてのベクトルグループ図において、ラベルを付した電圧ベクトルの名称は、対応する回路図における変圧器のインバータ出力及びグリッド相及び巻線を表すのに用いられた名称と同一である。正のベクトル相回転は、起点Oに対して時計回りであり、用語「遅れ(lagging)」は、参照されたベクトルに時計回り方向に追従するベクトルを呼ぶ。図14のベクトルグループ図は、各電圧ベクトルA、B及びCに対する電圧ベクトルR、S及びT間の30度位相シフトを表す。電圧ベクトルA、B及びCがグリッド電圧ベクトルX’、Y’及びZ’より15度遅れる間、電圧ベクトルR、S及びTは、グリッド電圧ベクトルX’、Y’及びZ’を15度進む。
これらの位相シフトは、変圧器72の構成によって説明される。3つの一次巻線P1、P2及びP3は、Y構造配置を形成するために、変圧器72の個別の磁心コアの周りにそれぞれ巻かれ、グリッド相端子に接続される一方で、インバータセクション11及び11’の出力が変圧器の二次巻線の端子に接続されている。二次(巻線)の変圧器72は、9つの個別の巻線を有する。これらの巻線を構成する導体巻回相対数に基づいて、巻線のうちの3つは「長」巻線と呼ばれ、巻線のうちの6つは「短」巻線と呼ばれる。即ち長巻線は、短巻線に比べてより多くの導体巻回数を有する。この例では、短巻線と長巻線の巻回比は、約2.73〜1.0である。6つの二次巻線は、分岐したY構造結合を形成するように相互に接続されている。同様に、変圧器の二次(巻線)の電圧を表す図14の電圧ベクトルは、9つの個別のベクトルを含む。これらのうちの3つのベクトルは、長ベクトルとよばれ、これらのベクトルのうちの6つは、短ベクトルと呼ばれる。長ベクトルと短ベクトルとの間の大きさの比もまた、約2.73〜1.0である。
ベクトルA及びRに関し、二次長ステム巻線S1は、一次巻線P1と並列接続されている。よって、巻線S1及びP1は、共通の磁心コアの周りに巻かれている。二次分岐短巻線S4は、一次巻線P3と並列接続されている。よって、巻線S4及びP3は、共通の磁心コアの周りに巻かれている。二次短巻線S5は、一次巻線P2と並列接続されている。よって、巻線S5及びP2は、共通の磁心コアの周りに巻かれている。
図14を参照すると、ベクトルS4及びS1の合計がベクトルA(相A電圧を表す)であり、これがベクトルS1よりも15度遅れる。同様に、ベクトルS5及びS1の合計がベクトルR(相R電圧を表す)であり、これはベクトルS1よりも15度進む。電圧ベクトルA及びRは、お互いに30度シフトしており、これらのベクトルはそれぞれ、ステム電圧ベクトルX’に関して15度遅れるか又は進んでいる。
同様に、電圧ベクトルB及びSはそれぞれ、ステム電圧ベクトルY’に関して15度遅れるか又は進むようにシフトしており、電圧ベクトルC及びTはそれぞれ、ステム電圧ベクトルZ’に関して15度遅れるか又は進むようにシフトしている。要約すれば、ステムとグリッド相とが一致するため、RCSI11から出力された三相電流A、B及びCが、グリッド相電圧より15度遅れ、RCSI11’から出力された三相電流R、S及びTがグリッド相電圧より15度進む。
図14に示すベクトルグループ及び図13の対応する巻線の更なる評価による変圧器72に関する共通のコア巻線の配置の結果を以下の表に示す。
Figure 0005643104
インバータセクション11のスイッチSW1〜SW6の制御は、相電圧A、B及びCと同期し、インバータセクション11’のスイッチSW1’〜SW6’の制御は相電圧R、S及びTと同期する。インバータのペアから供給される出力電流は合計され、線電圧と電流との間で位相シフトすることなく変圧器72の一次巻線に対して変換される。
図15の波形238及び240は、図13に示す六相RSCIシステムから供給される瞬間AC出力電圧及び電流を表す。グリッド相X、Y又はZにおける相電流を代表する波形240によって表される相電流は、グリッド相X、Y又はZにおける波形238によって表される対応する相電圧と同期する。
図16の棒グラフは、分岐したY構造の変圧器72を有する六相RCSIシステムによって出力された電流の高調波部分の相対的な大きさの分布を表す。電流高調波は式(2)から計算することができ、六相RCSIシステムに対して定義する場合、φは6と等しく、nが製数列11、13、23、25…95及び97と等しい。六相RCSIシステムのTHDは、式(4)から15パーセントよりも小さいことが計算できる。
本発明の六相RCSIシステムの発電容量は、インバータスイッチの電流定格により定義される。例えば、スイッチの種類としては、3300ボルトで最大電流定格が1200アンペアのIGBTであり得る。この例では、定格2400ボルトACでDC源電圧が3240ボルトDCの六相RCSIシステムが、7.2メガワットの電力を生成することができる。IGBTスイッチの低いスイッチング損失により、六相RCSIシステムにおけるインバータのペアの効率は約98.5パーセントである。DC電流調整器に用いられる誘導素子は、電気損失の主要な因子となる。誘導素子の巻線に高温超電導体(HTS)素子を組み込んだワイヤを用いることにより、全システム効率が99パーセントを超えるように、それらの損失を低減できる。HTS素子は、本発明の任意の他の具体例中の誘導素子の巻線に選択的に用いることができる。
(第3実施例)
図17は、本発明の多相グリッド同期調整電流形インバータシステムの他の例を表し、ここでは九相RCSIシステムが分岐したY構造の二次巻線を有する変圧器に接続されたその出力を有している。九相RCSIシステムは、上述の六相RCSIシステムが達成するものよりも、より低いTHD値でより高い出力電力を提供するために用いられる。九相RCSIシステムは、3つの三相RCSI11、11’及び11’’を備え、これらのそれぞれは、変圧器74の九相二次巻線に接続されたその出力を有する。第1三相RCSI11は、DC電流調整セクション12及び三相インバータセクション15を備え、入力DC電力をRCSI11へ与える複数のDC源100に接続されている。インバータ15のAC出力A、B及びCは、図17に示す変圧器74の二次巻線の端子A、B及びCに接続されている。同様に、第2三相RCSI11’は、DC電流調整セクション12’及び三相インバータセクション15’を備え、入力DC電力をRCSI11’へ与える複数のDC源100’に接続されている。インバータセクション15’のAC出力R、S及びTは、変圧器74の二次巻線の端子R、S及びTに接続されている。同様に、第3三相RCSI11’’は、DC電流調整セクション12’’及び三相インバータセクション15’’を備え、入力DC電力をRCSI11’’へ与える複数のDC源100’’に接続されている。インバータセクション15’’のAC出力U、V及びWは、変圧器74の二次巻線の端子U、V及びWに接続されている。全てのインバータに対して安定したDC電圧入力を達成するために、DC源100、100’及び100’’の出力は、図17に示すように互いに並列に接続されている。変圧器74のY構造の一次巻線は、三相グリッド92に接続され、負荷93は、図9に関して説明したものと同様な構成で、能動線フィルタの任意的な付加を含んでいる。本発明の九相RCSIシステムに用いられた各三相RCSIは、図9に示す三相RCSIと同様とすることができる。
図17では、二次の変圧器74が各相ステム巻線から延びる3つの又(prong)巻線を有する。例えば、又巻線S4、S5及びS6が相ステム巻線S1から延びている。同様に、又巻線S7、S8及びS9が相ステム巻線S2から延びており、又巻線S10、S11及びS12が相ステム巻線S3から延びている。全ての三相ステム巻線はそれぞれ、ほぼ同じ数の巻線巻回数を有する。又巻線S4、S6、S7、S9、S10、S12はそれぞれほぼ同じ数の巻線巻回数を有し、それらの又巻線のそれぞれと相ステム巻線の巻線巻回数の比は、約2.73:1.0である。又巻線S5、S8、S11もまたほぼ同じ数の巻線巻回数を有し、それらの又巻線のそれぞれと相ステム巻線の巻線巻回数の比は、約4.54:1.0である。
図18のベクトルグループを参照すると、ベクトルS4及びS1の合計がベクトルA(相A電圧を表す)であり、これがベクトルS1よりもマイナス15度遅れる。同様に、ベクトルS6及びS1の合計がベクトルR(相R電圧を表す)であり、これがベクトルS1よりもプラス15度進む。ベクトルS1及びS5の合計がベクトルU(相U電圧を表す)であり、これはベクトルS1と同調する。よって、相電圧A、U及びRはグリッドステム電圧X’に関してマイナス15度、0度、プラス15度、位相が関連している。
同様に、インバータ出力相電圧B、V及びSは、ステム相電圧Y’に関してマイナス15度、0度、プラス15度シフトし、相電圧C、W及びTは、ステム相電圧Z’に関してマイナス15度、0度、プラス15度シフトする。要約すれば、ステムとグリッド相が一致するため、RCSI11から出力された三相電流A、B、Cがグリッド相電圧よりマイナス15度遅れ、RCSI11’から出力された三相電流R、S及びTがグリッド相電圧よりプラス15度進み、三相電流U、V及びWがグリッド相電圧と同調する。
図18に示すベクトルグループ及び図17の巻線の更なる評価による変圧器74に関する共通のコア巻線の配置の結果を以下の表に示す。
Figure 0005643104
インバータセクション11のスイッチSW1〜SW6の制御は、相電圧A、B及びCと同期し、インバータセクション11’のスイッチSW1’〜SW6’の制御は相電圧R、S及びTと同期し、インバータセクション11’’のスイッチSW1’’〜SW6’’の制御は、相電圧U、V及びWと同期する。3つ組のインバータからの出力電流は合計され、相電圧と電流との間で位相シフトすることなく変圧器74の一次巻線に対して変換される。
図19の波形242及び244は、図17に示す九相RSCIシステムから供給される瞬間AC出力電圧及び電流を表す。グリッド相X、Y又はZにおける相電流を代表する波形244によって表される相電流は、グリッド相X、Y又はZにおける波形242によって表される対応する相電圧と同期する。
図20の棒グラフは、分岐したY構造の変圧器74を有する九相RCSIシステムによって出力された電流の高調波部分の相対的な大きさの分布を表す。電流高調波は、式(2)から計算することができ、九相RCSIシステムに対して制御する場合、φは9と等しく、nが整数列17、19、35、37、53、55、71、73、89及び91と等しい。九相RCSIシステムのTHD値は、式(4)から、9.5パーセントよりも小さいことが計算できる。
上述の第2実施例のインバータスイッチ定格及びシステム電圧を適用することによって、図17に示す九相RCSIシステムの発電容量は、10.8メガワットと計算できる。
(第4実施例)
図21は、本発明の多相グリッド同期調整電流形インバータシステムの他の例を表し、ここでは十二相RCSIシステムが、2つのペアの電流形インバータ(ペア11a及び11b及びペア11c及び11d)を備え、変圧器76a又は76bの二次巻線に接続されたインバータの各ペアの出力(相A、B及びCと、相R、S及びT)に接続されている。変圧器76a又は76bは、分岐したY構造の二次巻線とジグザグY構造の一次巻線を有する。十二相RCSIシステムは、前述のRCSIシステムが達成するものよりも、より低いTHD値でより高い出力電力を提供するために用いられる。十二相RCSIシステムは、4つの三相調整電流形インバータ11a、11b、11c及び11dを備え、これらのそれぞれは図9に示す三相RCSIと同様とすることができる。複数のDC源100a、100b、100c及び100dが図21に示す各RCSIの入力に接続されている。全てのインバータに対して安定したDC電圧入力を達成するために、DC源100a〜100dの出力は、図21に示すように互いに並列に接続されている。インバータペア11a及び11bの出力は、第1六相変圧器76aの二次巻線に接続され、インバータペア11c及び11dの出力は、第2六相変圧器76bの二次巻線に接続されている。各変圧器の一次巻線は、ジグザグ構造に配置され、ここでは関連する主一次巻線P1、P2及びP3とは異なる位相を向く延長短巻線を有する。
図22のベクトルグループ図76a及び76bは、変圧器76a及び76bの対応する巻線にそれぞれ確立された電圧を表す。ベクトルグループ図76bを参照すると、ベクトルP1及びP4の合計がベクトルX(グリッド相X電圧を示す)である。ベクトルP4はベクトルP3と180度位相が異なるため、対応する巻線P3及びP4は、同じ磁心コアスタックに対して逆向きに巻回される。巻線P1の巻線P4への巻線巻回数の比は約4.92〜1.0であり、これによりベクトルP1がベクトルXより7.5度進む。インバータ出力相A電圧(ベクトルAによって表される)が、ベクトルS1及びS4の合計によって形成される二次分岐に接続されるため、相A電圧はグリッド相X電圧より7.5度遅れるだろう。インバータ出力相R電圧(ベクトルRによって表される)は、インバータ出力相A電圧より30度進むため、グリッド相X電圧よりも22.5度進む。同様に、インバータ出力相B電圧(ベクトルBによって表される)はベクトルS2及びS6の合計により形成され、相B電圧は、グリッド相Y電圧より7.5度遅れ、インバータ出力相S電圧(ベクトルSによって表される)はインバータ出力相B電圧より30度進み、グリッド相Y電圧(ベクトルYによって表される)よりも22.5度進む。インバータ出力相C電圧(ベクトルCによって表される)は、ベクトルS3及びS8の合計により形成され、相C電圧は、グリッド相Z電圧より7.5度遅れ、インバータ出力相T電圧(ベクトルTによって表される)がインバータ出力相C電圧より30度進み、グリッド相Z電圧(ベクトルZによって表される)より22.5度進む。
図22の図76bで示されるベクトルグループ及び図21に示す対応する巻線の更なる評価による変圧器76bに関する共通のコア巻線の配置の結果を以下の表に示す。
Figure 0005643104
図22のベクトルグループ図76aを参照すると、ベクトルP1及びP4の合計がベクトルX(グリッド相X電圧を表す)である。ベクトルP4は、ベクトルP2と180度位相が異なるため、対応する巻線P2及びP4は同じ磁心コアスタックに対して逆向きに巻回される。巻線P1の巻線P4への巻線巻回数の比は約4.92〜1.0であり、それによりベクトルP1がベクトルXより7.5度進む。インバータ出力相A電圧(ベクトルAによって表される)が、ベクトルS1及びS4の合計によって形成される二次分岐に接続されるため、相A電圧は、グリッド相X電圧より22.5度遅れるだろう。インバータ出力相R電圧(ベクトルRによって表される)は、インバータ出力相A電圧より30度進むため、グリッド相X電圧より7.5度進む。同様に、インバータ出力相B電圧(ベクトルBによって表される)は、ベクトルS2及びS6の合計により形成され、相B電圧は、グリッド相Y電圧より22.5度遅れ、インバータ出力相S電圧(ベクトルSによって表される)がインバータ出力相B電圧より30度進み、グリッド相Y電圧(ベクトルYによって表される)より7.5度進む。インバータ出力相C電圧(ベクトルCによって表される)は、ベクトルS3及びS8の合計により形成され、相C電圧はグリッド相Z電圧より22.5度遅れ、インバータ出力相T電圧(ベクトルTによって表される)がインバータ出力相C電圧より30度進み、グリッド相Z電圧(ベクトルZによって表される)より7.5度進む。
図22に示すベクトルグループ図76a及び図21の対応する巻線の更なる評価による変圧器76aに関する共通のコア巻線の配置の結果を以下の表に示す。
Figure 0005643104
よって、十二相RCSIシステムの各出力相のグリッド相に対する投入電流は、4つの電流の合計であり、具体的には各グリッド相電圧よりも7.5及び22.5度進むか又は遅れる電流である。この十二相RCSIシステム出力電流波形248は、出力電圧波形246と同調し、図23に表されるように、本発明の前のものよりも更に良い高精度正弦波の近似となる。用語「高精度正弦波」は、工業界で用いられるように、具体的には3パーセントよりも一般的には小さいTHD値を持つ生成波形である。よって、本発明の十二相グリッド同期RCSIシステムは、2ペアの三相調整電流形インバータを備え、各ペアがグリッドに投入され得る電力の大きさを4倍する分岐したY構造の二次巻線を有するジグザグのY構造の変圧器に接続されており、三相RCSIシステムで達成したもの以上に、電流THD値を減少させる。
図24の棒グラフは、分岐したY二次(巻線)及びジグザグY構造一次(巻線)変換を有する十二相RCSIシステムによって出力された電流の高調波成分の相対的な大きさの分布を表す。電流高調波は式(2)から計算することができ、十二相RCSIシステムに対して定義する場合、φは12と等しく、nは整数列23、25、47、49、71、73、95及び97と等しい。十二相RCSIシステムのTHD値は、式(4)から7パーセントよりも小さいことが計算できる。
上述の第2実施例のインバータスイッチ定格及びシステム電圧を適用することによって、図21に示す本発明の十二相RCSIシステムの発電容量は、14.4メガワットと計算できる。
(第5実施例)
図25は、本発明の多相グリッド同期調整電流形インバータシステムの他の例を表し、ここでは六相RCSIシステムが2つの三相調整電流形インバータ11及び11’を備え、デルタ構造の一次巻線を有する変圧器78のダブルデルタ多角形二次巻線を有する出力相A、B及びC、及びR、S及びTにそれぞれ接続されている。第1三相RCSI11は、DC電流調整セクション12及び三相インバータセクション15を備え、入力DC電力をRCSI11へ与える複数のDC源100に接続されている。同様に、第2三相RCSI11’は、DC電流調整セクション12’及び三相インバータセクション15’を備え、入力DC電力をRCSI11’へ与える複数のDC源100’に接続されている。両インバータに対して安定したDC電圧入力を達成するためにDC源100及び100’の出力は、図25に示すように互いに並列に接続されている。変圧器78のデルタ構造の一次巻線は三相グリッド92に接続され、負荷93は、図9に関して説明したものと同様な構成で、能動線フィルタの任意的な付加を含んでいる。本発明の六相ダブルデルタ多角形変換RCSIシステムに用いられる各三相RCSIは、図9に示す三相RCSIと同様とすることができる。
図26のベクトルグループ図は、変圧器78の対応する巻線により確立された電圧を表す。インバータ15は、deltasec1(図26の波線)で特定される位相間のデルタ構造を形成する出力電圧相A、B及びCを出力し、インバータ15’は、deltasec2(図26の点線)で特定される位相間のデルタ構造を形成する。図26に示すように、deltasec1は、グリッド相電圧X、Y及びZによって形成される一次デルタ構造deltapriよりも15度遅れ、deltasec2はdeltapriよりも15度進んでいる。よって、インバータ11出力相電圧は、対応するグリッド相電圧よりも15度遅れ、インバータ11’出力相電圧は対応するグリッド相電圧よりも15度進む。
変圧器78に関する巻線配置に関しては、二次長(巻線回数が多い)巻線S4及び短(巻線回数が少ない)巻線S3が一次巻線P1に対して並列接続されており、全ての巻線が変圧器の第1共通磁心コアスタック上に巻かれている。同様に、長巻線S5、短巻線S1及び巻線P2は全て変圧器の第2共通磁心コアスタック上に巻かれている。長巻線S6、短巻線S2及び巻線P3は全て、変圧器の第3共通磁心コアスタック上に巻かれている。長巻線と短巻線との巻線巻回数の比は、約2.73〜1.0である。
図26に示すベクトルグループ及び図25の対応する巻線の更なる評価による変圧器78に関する共通のコア巻線の配置の結果を以下の表に示す。
Figure 0005643104
インバータセクション11のスイッチSW1〜SW6の制御は、相電圧A、B及びCと同期し、インバータセクション11’のスイッチSW1’〜SW6’の制御は相電圧R、S及びTと同期する。インバータのペアからの出力電流は合計され、三相グリッドへ投入するための変圧器の出力一次端子で電流を生成するために、相電圧と電流との間で位相シフトすることなく変圧器78の一次巻線に対して変換される。合計インバータ出力電流は、高精度正弦波に近づく電流波形252を生成する。図27の波形によって表すように、多角形変圧器78の出力一次端子X、Y及びZにおける相電圧波形250と相電流波形252との間には、位相シフトは無い。
図28の棒グラフは、ダブルデルタ多角形二次(巻線)及びデルタ一次(巻線)変換を有する六相RCSIシステムによって出力された電流の高調波成分の相対的な大きさの分布を表す。電流高調波は、式(2)から計算することができ、六相RCSIシステムに対して定義する場合、φは6と等しく、nが整数列11、13、23、25、…、95及び97と等しい。六相RCSIシステムのTHD値は、式(4)から、15パーセントよりも小さいことが計算できる。
上述の第2実施例のインバータスイッチ定格及びシステム電圧を適用することによって、図25に示す本発明の六相RCSIシステムの発電容量は、7.2メガワットと計算できる。
(第6実施例)
図29は、本発明の多相グリッド同期調整電流形インバータシステムの他の例を表し、ここでは、十二相RCSIシステムが2ペアの調整電流形インバータ(ペア11a及び11bと、ペア11c及び11d)を備え、ダブルデルタ多角形構造二次巻線と拡張デルタ構造の一次巻線とを有する変圧器80a又は80bの二次巻線に接続されたインバータの各ペアの出力(相A、B及びCと相R、S及びT)に接続されている。十二相RCSIシステムは、前述のRCSIシステムが達成するものよりもより低いTHD値でより高い出力電力を提供するために用いられる。十二相RCSIシステムは、4つの三相調整電流形インバータ11a、11b、11c及び11dを備え、これらのそれぞれは、図9に示す三相RCSIと同様とすることができる。複数のDC源100a、100b、100c、及び100dが図29に示す各RCSIの入力に接続されている。全てのインバータに対して安定したDC電圧入力を達成するために、DC源100a〜100dの出力は、図29に示すように互いに並列に接続されている。インバータペア11a及び11bの出力は、第1六相変圧器80aの二次巻線に接続され、インバータペア11c及び11dの出力は、第2六相変圧器80bの二次巻線に接続されている。各変圧器の一次巻線は、拡張デルタ構造内に配置され、ここでは、主一次巻線P1、P2及びP3のそれぞれが、関連する主一次巻線と同じ位相を向く延長短巻線を有する。変圧器80a及び80bの拡張デルタ構造一次巻線は三相グリッド92に接続され、負荷93は、図9に関して説明したものと同様な構成で、能動線フィルタの任意的な付加を含んでいる。
図30のベクトルグループ図80a及び80bは、変圧器80a及び80bの対応する巻線それぞれに確立された電圧を表す。ベクトルグループ図80aを参照すると、ベクトルP1及びP4の合計がベクトルX(グリッド相X電圧を示す)である。ベクトルP4はベクトルP1、S3及びS4と同調するため、対応する一次巻線P1及びP4及び二次巻線S3及びS4は同じ磁心コアスタックに巻かれる。巻線P4の延長端はグリッド相Xに接続されている。巻線P1の巻線P4に対する巻線巻回数の比は、二次多角形ベクトルS3及びS4がグリッド相Xベクトルより7.5度遅れるように選択され、巻線巻回数の比は約6.636〜1.0となる。インバータ出力相Aは、二次多角形巻線に接続されるため、相A電圧はグリッド相X電圧よりも22.5度遅れる。インバータ出力相R電圧は、相A電圧より30度進むため、グリッド相電圧Xより7.5度進む。よって、インバータ出力相電圧A、B及びCは、グリッド相電圧X、Y及びZよりもそれぞれ22.5度遅れ、インバータ出力相電圧R、S及びTは、グリッド相電圧X、Y及びZそれぞれよりも7.5度進む。ベクトルグループ図80bと変圧器80bの巻線の同様な分析は、変圧器80bの二次巻線に接続されたインバータのペアのインバータ出力相電圧A、B及びC、R、S及びT間の以下の関係を表す。即ちインバータ出力相電圧A、B及びCがグリッド相電圧X、Y及びZそれぞれよりも7.5度遅れ、インバータ出力相電圧R、S及びTがグリッド相電圧X、Y及びZそれぞれよりも22.5度進む。
図30に示すベクトルグループ図80a及び図29に示す対応する巻線の更なる評価による変圧器80aに関する共通のコア巻線の配置の結果を以下の表に示す。
Figure 0005643104
図30に示すベクトルグループ図80b及び図29に示す対応する巻線の更なる評価による変圧器80bに関する共通のコア巻線の配置の結果を以下の表に示す。
Figure 0005643104
よって、十二相RCSIシステムの各出力相の各グリッド相に対する投入電流は、4つの電流の合計であり、具体的には各グリッド相電圧よりも7.5及び22.5度進むか又は遅れる電流である。この十二相RCSIシステム出力電流波形256は、出力電圧波形254と同調し、図31に表されるように本発明の前の例で達成されるものよりも更に良い高精度正弦波の近似となる。よって、本発明の十二相グリッド同期RCSIシステムは、2ペアの調整三相調整電流形インバータを備え、各ペアが変圧器に接続される。変圧器はダブルデルタ多角形二次巻線及び三相RCSIシステムと比べてグリッドに投入され得る電力の大きさを4倍にする拡張デルタ構造の一次巻線を備え、三相RCSIシステムで達成したもの以上に、電流THD値を減少させる。
図32の棒グラフは、ダブルデルタ多角形二次(巻線)及び拡張デルタ一次(巻線)変換を有する十二相RCSIシステムによって出力された電流の高調波成分の相対的な大きさの分布を表す。電流高調波は式(2)から計算することができ、十二相RCSIシステムに対して定義する場合、φは12と等しく、nは整数列23、25、47、49、71、73、95及び97と等しい。十二相RCSIシステムのTHD値は、式(4)から7パーセントよりも小さいことが計算できる。
上述の第2実施例のインバータスイッチ定格及びシステム電圧を適用することによって、図29に示す十二相RCSIシステムの発電容量は、14.4メガワットと計算できる。
(第7実施例)
図33は、本発明の多相グリッド同期調整電流形インバータシステムの他の例を表し、ここでは、六相RCSIシステムが2つの三相調整電流形インバータ11及び11’を備え、出力相A、B及びC及びR、S及びTそれぞれがデルタ−Y構造の変圧器82に接続されている。第1三相RCSI11は、DC電流調整セクション12及び三相インバータセクション15を備え、入力DC電力をRCSI11へ与える複数のDC源100に接続されている。第1三相RCSI11は、Y構造の二次変換巻線S1、S2及びS3にそれぞれ接続されたインバータ出力相A、B及びCを有する。同様に、第2三相RCSI11’はDC電流調整セクション12’及び三相インバータセクション15’を備え、入力DC電力をRCSI11’へ与える複数のDC源100’に接続されている。両インバータに対して安定したDC電圧入力を達成するために、DC源100及び100’の出力は、図33に示すように互いに並列に接続されている。第2三相RCSI11’は、デルタ構造の二次変換巻線S’1、S’2及びS’3にそれぞれ接続されたインバータ出力相R、S及びTを有する。変圧器82のY構造の一次巻線は、三相グリッド92に接続され、負荷93は、図9に関して説明したものと同様な構成で、能動線フィルタの任意的な付加を含んでいる。各三相RCSIは、図9に示す三相RCSIと同様とすることができる。
図34のベクトルグループ図は、変圧器82の対応する巻線に確立された電圧を表す。ベクトルXは、インバータ出力相A電圧を示すベクトルAと同調するグリッド相X電圧を表し、変圧器線電圧RSを示すベクトルRSとも同調する。よって、変圧器巻線P1、S1及びS1’は、同じ磁心コアスタック上に巻かれる。同様に、ベクトルYは、インバータ出力相B電圧を示すベクトルBと同調するグリッド相Y電圧を表し、変圧器線電圧RTを示すベクトルRTとも同調する。ベクトルZは、インバータ出力相C電圧を示すベクトルCと同調するグリッド相Z電圧を示し、変圧器線電圧STを示すベクトルSTとも同調する。よって、変圧器巻線P2、S2及びS2’は同じ磁心コアスタック上にまかれ、巻線P3、S3及びS3’は同じ磁心コアスタック上に巻かれる。その結果変圧器相電圧R、S及びTは、グリッド相電圧X、Y及びZのそれぞれよりも30度進み、変圧器相電圧A、B及びCそれぞれよりも30度進む。
図34に示すベクトルグループ及び図33の対応する巻線の更なる評価による変圧器82に関する共通のコア巻線の配置の結果を以下の表に示す。
Figure 0005643104
図35は、図33に示す六相RCSIシステムに対するAC電圧及び電流波形を表す。インバータ相A、B又はC出力電流波形260は、波形258によって表される対応する相電圧A、B又はCそれぞれと同調する。変圧器線RS、ST又はTR電流波形264は、波形262によって表される対応する線電圧RS、ST又はTRそれぞれと同調する。それぞれのグリッドと同期する各グリッド相に投入される合成電流波形268を生成するために、変圧器82の二次巻線の階段状電流波形258及び264は合計され、変圧器82の一次巻線へ変換される。2つの三相インバータ出力電流波形258及び264の合計は、高精度正弦波により近似する階段状の投入電流波形268となる。
図36の棒グラフは、Y−デルタ変換を有する六相RCSIシステムによって出力された電流の高調波成分の相対的な大きさの分布を表す。電流高調波は式(2)から計算することができ、六相RCSIシステムに対して定義する場合、φが6と等しく、nが11、13、23、25、…、95及び97と等しい。六相RCSIシステムのTHD値は、式(4)から15パーセントよりも小さいことが計算できる。
上述の第2実施例のインバータスイッチ定格及びシステム電圧を適用することによって、図33に示す六相RCSIシステムの発電容量は、7.2メガワットと計算できる。
(第8実施例)
図37は、本発明の多相グリッド同期調整電流形インバータシステムの他の例を表し、ここでは十二相RCSIシステムが2つのペアの電流形インバータ(ペア11a及び11bとペア11c及び11d)とを備え、インバータの各ペアの出力(相A、B及びCと相R、S及びT)が二次Y又はデルタ構造巻線の変圧器84a又は84bに接続されている。各変圧器の一次巻き線はジグザグYとして構成されている。十二相RCSIシステムは、4つの三相調整電流形インバータ11a、11b、11c及び11dを備え、これらのそれぞれは図9に示す三相RCSIと同様とすることができる。複数のDC源100a、100b、100c、及び100dは、図37に示す各RCSIの入力に接続されている。全てのインバータに対して安定したDC電圧入力を達成するために、複数のDC源100a〜100dの出力は、図37に示すように互いに並列に接続されている。インバータペア11a及び11bの出力は、第1六相変圧器84aの二次巻線に接続され、インバータペア11c及び11dの出力は、第2六相変圧器84bの二次巻線に接続されている。各変圧器の一次巻線は、ジグザグ構造に配置され、ここでは各主一次巻線P1、P2及びP3、が関連する主一次巻線と異なる位相を向く延長短巻線を有する。
図38のベクトルグループ図84a及び84bは、変圧器84a及び84bの対応する巻線それぞれに確立された電圧を表す。ベクトルグループ図84bを参照すると、ベクトルP1及びP4の合計がベクトルX(グリッド相X電圧によって表される)である。ベクトルP4は、ベクトルP3と180度位相が異なるため、対応する巻線P3及びP4は、同じ磁心コアスタックに対して逆向きに巻回される。巻線P1の巻線P4に対する巻線巻回数の比は、約4.92〜1.0とされ、それによりベクトルP1がベクトルXより7.5度進む。インバータ出力相A電圧(ベクトルAによって表される)は、電圧ベクトルP1と同期するため、相A電圧ベクトルもベクトルXより7.5度進む。ベクトルRはベクトルAより30度進むため、グリッドベクトルXより37.5度進む。同様に、相B電圧ベクトルは、ベクトルYより7.5度進み、ベクトルSは、グリッドベクトルYより37.5度進み、相C電圧ベクトルは、ベクトルZより7.5度進み、ベクトルTはグリッドベクトルZより37.5度進む。
図38のベクトル図84b及び図37の対応する巻線の更なる評価による変圧器84bに関する共通のコア巻線の配置の結果を以下の表に示す。
Figure 0005643104
変圧器84aに対応するベクトルグループ図84aを参照すると、ベクトルP1及びP4の合計により、インバータ11aの出力相A、B及びCがグリッド相X、Y及びZのそれぞれよりも7.5度遅れる。インバータ11bの出力相R、S及びTはグリッド相X、Y及びZそれぞれよりも37.5度進む。
図38に示すベクトル図84aに示すベクトルグループ及び図37の対応する巻線の更なる評価による変圧器84aに関する共通のコア巻線の配置の結果を以下の表に示す。
Figure 0005643104
よって、図37に示す十二相RCSIシステムの各出力相の各グリッド相への投入電流は、4つの電流の合計であり、具体的にはグリッド相電圧よりも7.5、22.5及び37.5度進むか7.5度遅れる電流である。この十二相RCSIシステム出力電流波形272は、出力電圧波形270と同調し、図39に表されるように、更に良い高精度正弦波の近似となる。よって、本発明の十二相グリッド同期RCSIシステムは、2つのペアの三相調整電流形インバータを備え、各ペアが、グリッドへ投入される電力の大きさを4倍する分岐したY構造の二次巻線を有するジグザグY構造の変圧器に接続され、三相RCSIシステムで達成されるもの以上に電流THD値を減少させる。
図39の波形270及び272は、図37に示す十二相RCSIシステムに対する出力相電圧及び電流を表す。
図40棒グラフは、図37に示す十二相RCSIシステムによって出力された電流の高調波成分の相対的な大きさの分布を表す。電流高調波は式(2)から計算することができ、十二相RCSIシステムに対して定義する場合、φは12と等しく、nは整数列23、25、47、49、71、73、95及び97と等しい。図37に示す十二相RCSIシステムのTHD値は、式(4)から7パーセントよりも小さいことが計算できる。
上述の第2実施例のインバータスイッチ定格及びシステム電圧を適用することによって、図37に示す十二相RCSIシステムの発電容量は、14.4メガワットと計算できる。
(第9実施例)
図41は、本発明の多相グリッド同期調整電流形インバータシステムの他の例を表し、ここでは二十四相RCSIシステムが4つのペアの調整電流形インバータ(ペア11a及び11b、ペア11c及び11d、ペア11e及び11f、ペア11g及び11h)を備え、各インバータのペアの出力が、図に示すように、変圧器86a、86b、86c又は86dの二次巻線に接続されている。二十四相RCSIシステムは、前述のRCSIシステムの任意のものよりもより低いTHD値でより大きい電力を提供する。各変圧器は、分岐したYで、多角形の頂部が面取りされたデルタ形の又は上述したようなデルタ−Yとして構成される二次巻線とともに配置される。各変圧器の一次巻線は、上述した適正な位相シフトを有するジグザグY又は拡張デルタとして構成されることができる。二十四相RCSIシステムは、8つの三相調整電流形インバータ11a、11b、11c、11d、11e、11f、11g及び11hを備え、これらのそれぞれは図9に示す三相RCSIと同様とすることができる。複数のDC源100a、100b、100c、100d、100e、100f、100g及び100hが各RCSIの入力に接続されている。全てのインバータに対して安定したDC電圧入力を達成するために、DC源100a〜100hの出力は、図41に示すように互いに並列に接続されている。インバータペア11a及び11bの出力は、第1六相変圧器86aの二次巻線に接続され、インバータペア11c及び11dの出力は、第2六相変圧器86bの二次巻線に接続され、インバータペア11e及び11fの出力は、第3六相変圧器86cの二次巻線に接続され、インバータペア11g及び11hの出力は、第4六相変圧器86dの二次巻線に接続されている。
4つの変圧器の一次(巻線)から出力された合成合計電流は、電力を負荷93へ供給するためにグリッド92に投入される。各合成変換一次出力相電圧波形274及び相電流波形276は、図42に表される。
図43の棒グラフは、二十四相RCSIによって生成された電流の高調波部分の相対的な大きさの分布を表す。高調波は式(2)から計算することができ、二十四相RCSIシステムに対して定義する場合、φが24と等しく、nが整数列47、49、95及び97と等しい。二十四相RCSIシステムのTHD値は、式(4)から約3.5パーセントと計算できる。
上述の第2実施例のインバータスイッチ定格及びシステム電圧を適用することによって、図41に示す二十四相RCSIシステムの発電容量は、28.8メガワットと計算できる。
本発明の上述のそれぞれの例において、RCSIに付随する各DC電流調整器は、RCSIへ入力される複数のDC源に対してMPPトラッキングを達成する機能を果たす。また、DC電流調整器制御は、グリッドへ投入されるRCSIシステムからの三相出力電流の高調波歪みが最小化されるように、各インバータに入力されたDC電流の均等化を達成するために、本発明の同じ例に用いられた複数の電流形インバータ間で相互に接続される。
本発明の非制限的な例が示す顕著な特性が、以下の表により、要約される。
Figure 0005643104
任意の複数の三相調整電流形インバータを上述の相シフト変圧器に接続することにより、本発明のRCSIシステムは、複数の代替的なエネルギーDC電力源を電力網へ供給するための低歪みAC電流に変換することができる。使用する三相調整電流形インバータの数を増やすことは、相シフト変換器を介してグリッドに供給され得る電流量を増大させる。変圧器巻線の複数の位相シフト配置を利用することにより、供給電力の高調波歪みのレベルをより低くすることができる。
本発明の上述の例は、単に説明の目的にのみ与えられ、本発明を限定するように解釈されるものではない。本発明は様々な実施形態を用いて説明したが、本明細書で使用される用語は、制限の為の用語というよりもむしろ説明又は図示の為の用語である。本明細書で説明した本発明は、特定の手段、材料及び実施形態を参照して説明したが、本発明は、本明細書に記載された特定のものに限定されることを意図するものではなく、むしろ本発明は添付する特許請求の範囲の範囲内において等価な構造、方法、使用などにより拡張される。この詳細な説明の示唆の利益を有する当業者は、ここから多くの変形例をもたらすことができ、本発明のその側面における範囲から逸脱しない範囲における改変がし得るだろう。
10…RCSI
11…三相調整電流形インバータ
12…DC電流調整セクション
12a…ステップアップ電流調整器
12b…ステップダウン電流調整器
100…DC源(PVA)
14、15…インバータセクション
70…変圧器
70a…一次巻線70a
70b…二次巻線70b
92…電力網
93…負荷

Claims (18)

  1. 複数の不安定なDC源からのDC電力を電力網に投入するためのAC電力に変換するための電力変換システムであって、
    複数の調整電流形インバータであって、前記複数の調整電流形インバータのそれぞれが、多相AC出力を生成するための複数のスイッチングデバイスを有し、前記複数の不安定なDC源が、入力電力を前記複数の調整電流形インバータのそれぞれに供給し、前記複数の調整電流形インバータのそれぞれの前記多相AC出力が、前記電力網の電圧と同調して動作し、前記複数の調整電流形インバータのそれぞれ中の前記複数のスイッチングデバイスの転流が、前記複数の調整電流形インバータのそれぞれからの多相AC出力電流を生成するために順序づけられており、
    前記電力網に投入するための三相電流を生成するための前記複数の調整電流形インバータのすべてから供給される前記多相AC出力電流を位相シフトするための少なくとも1の変圧器であって、前記三相電流が複数の階段波形を有し、前記複数の調整電流形インバータの数を増やすことで前記複数の階段波形の全高調波歪みを低減する
    ことを特徴とするシステム。
  2. 前記複数の調整電流形インバータのそれぞれが、
    前記複数の調整電流形インバータのそれぞれから供給される前記多相AC出力電流を調整するためのステップアップ及びステップダウンDC電流調整器の組み合わせを更に備え、前記DC電流調整器が、各調整周期において単相又は複数相のパルス調整を備える請求項1に記載の電力変換システム。
  3. 各調整周期が前記電力網の周期と同期し、前記電力網の前記周期よりも短い請求項2に記載の電力変換システム。
  4. 前記複数の調整電流形インバータのそれぞれが、
    1以上の前記複数の不安定なDC源からの瞬間電流出力レベルと独立した前記複数の調整電流形インバータのそれぞれから供給される前記多相AC出力電流を調整するためのステップアップ及びステップダウンDC電流調整器の組み合わせを更に備え、前記DC電流調整器が、各調整周期において単相又は複数相のパルス調整を備える請求項1に記載の電力変換システム。
  5. 前記複数の調整電流形インバータのそれぞれが、
    前記複数の調整電流形インバータのそれぞれに電力を供給する前記複数の不安定なDC源のそれぞれからの瞬間電流出力レベルと独立し前記複数の調整電流形インバータのそれぞれに電力を供給する前記複数の不安定なDC源それぞれの最大電力ポイントで前記複数の調整電流形インバータのそれぞれからの前記多相AC出力電流を調整するためのステップアップ及びステップダウンDC電流調整器の組み合わせを更に備え、前記DC電流調整器が各調整周期において単相又は複数相のパルス調整を備える請求項1に記載の電力変換システム。
  6. 前記複数の不安定なDC源のそれぞれの最大電力ポイントで出力を維持するための前記複数の不安定なDC源のそれぞれの出力にステップアップDC電流調整器を更に備え、前記複数の調整電流形インバータのそれぞれが、前記複数の調整電流形インバータのそれぞれからの前記多相AC出力電流を調整するためのステップダウンDC電流調整器を更に備え、前記ステップダウンDC電流調整器が、各調整周期において単相又は複数相のパルス調整を備える請求項1〜のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  7. 前記複数の調整電流形インバータの数が2つであり、前記少なくとも1の変圧器が、分岐したY構造の二次巻線及びY構造の一次巻線、ダブルデルタ多角形構造二次巻線及びデルタ構造の一次巻線、及びデルタ−Y構造の二次巻線及びY構造一次巻線、からなる群から選択される単相変圧器である請求項1〜のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  8. 前記複数の調整電流形インバータの数が3つであり、前記少なくとも1の変圧器が、分岐したY構造の二次巻線及びY構造の一次巻線を有する単相変圧器である請求項1〜のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  9. 前記複数の調整電流形インバータの数が4つであり、前記少なくとも1の変圧器が変圧器のペアであり、前記変圧器のペアのそれぞれが、分岐したY構造の二次巻線及びジグザグY構造の一次巻線と、ダブルデルタ多角形構造二次巻線及び拡張デルタ構造の一次巻線と、からなる群から選択され、4つの調整電流形インバータの半分からの前記多相AC出力が、前記変圧器の1のペアの二次巻線に排他的に接続される請求項1〜のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  10. 4組の前記複数の調整電流形インバータを備え、少なくとも1の変圧器が4つの変換器を備え4つの変換器のそれぞれが分岐したY構造の二次巻線及びジグザグY構造の一次巻線と、ダブルデルタ多角形構造の二次巻線及び拡張デルタ構造の一次巻線と、Y又はデルタ構造の二次巻線とジグザグY構造の一次巻線とからなる群から選択され、前記4組の調整電流形インバータの1つから供給される前記多相AC出力が、前記4つの変換器の1つの二次巻線に排他的に接続される請求項1〜のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  11. 複数の不安定なDC源からのDC電力を電力網に投入するために変換する方法であって、
    前記複数の不安定なDC源それぞれからの出力を複数の調整電流形インバータのそれぞれの入力へ接続し、
    前記複数の調整電流形インバータのそれぞれからの多相出力を生成するために、前記複数の調整電流形インバータのそれぞれ中の複数のスイッチングデバイスを順に転流することであって、前記複数の調整電流形インバータのそれぞれからの1の多相出力が、すべての他の前記複数の調整電流形インバータから供給される多相出力とは位相が異なり、
    前記複数の調整電流形インバータのそれぞれからの前記多相出力を前記電力網に接続された三相出力を有する位相シフト変換ネットワークに接続し、
    前記複数の不安定なDC源それぞれから前記複数の調整電流形インバータのそれぞれ中のインバータセクションへのDC電流を、前記位相シフト変換ネットワークの三相出力で実質的に一定の階段波形電流を生成するために調整する
    ことを含むことを特徴とする方法。
  12. 前記DC電流を調整するステップが、前記複数の不安定なDC源それぞれからの前記瞬間出力と独立し前記複数の不安定なDC源それぞれの最大電力ポイント前記複数の調整電流型インバータそれぞれからの一定の多相電流出力を維持するために、選択的に単相又は複数相のパルスステップアップ又はステップダウンDC電流調整を行うこと
    を更に含む請求項11に記載の方法。
  13. 前記選択的に単相又は複数相のパルスステップアップ又はステップダウンDC電流調整の周期を前記電力網の周期に同期させるステップを更に備える請求項12に記載の方法。
  14. 前記電力網に接続された前記三相出力中の電流高調波部分を最小化するために、前記単相又は複数相のパルスステップアップ又はステップダウンDC電流調整を生じさせるステップを更に備える請求項13に記載の方法。
  15. 前記複数の不安定なDC源それぞれからのDC電流を調整するステップが、
    ステップダウンDC電流調整を行うことを更に含み、更に、
    出力を前記複数の不安定なDC源それぞれから前記複数の調整電流形インバータのそれぞれの入力にステップアップDC電流調整により接続する前に、前記複数の不安定なDC源それぞれの出力を最大電力ポイントに維持するために、前記複数の不安定なDC源それぞれからの出力を調整するステップを含む請求項11に記載の方法。
  16. 複数の不安定なDC源から電力網へAC電力のユニットを投入する方法であって、
    出力を前記複数の不安定なDC源それぞれから複数の調整電流形インバータのそれぞれの入力へ接続し、
    前記複数の調整電流形インバータのそれぞれからの多相出力を生成するために、前記複数の調整電流形インバータのそれぞれの中の複数のスイッチングデバイスを順に転流することであって、前記複数の調整電流形インバータのそれぞれからの1の多相出力が、すべての他の前記複数の調整電流形インバータの各多相出力とは位相が異なり、
    前記多相出力を前記複数の調整電流形インバータのそれぞれから前記電力網に接続された三相出力を有する位相シフト変換ネットワークへ接続し、
    前記複数の不安定なDC源それぞれから前記複数の調整電流形インバータのそれぞれ中のインバータセクションへのDC電流を前記位相シフト変換ネットワークの前記三相出力で実質的に一定の階段波形電流を生成するために調整すること
    を含むことを特徴とする方法。
  17. 前記DC電流を調整するステップが、前記複数の不安定なDC源それぞれからの前記瞬間出力と独立し前記複数の不安定なDC源それぞれの最大電力ポイント前記複数の調整電流型インバータそれぞれからの一定の多相電流出力を維持するために、選択的に単相又は複数相のパルスステップアップ又はステップダウンDC電流調整を行うこと
    を更に含む請求項16に記載の方法。
  18. 前記複数の不安定なDC源それぞれからのDC電流を調整するステップが、
    ステップダウンDC電流調整を行うことを更に含み、更に、
    出力を前記複数の不安定なDC源それぞれから前記複数の調整電流形インバータのそれぞれの入力にステップアップDC電流調整により接続する前に、前記複数の不安定なDC源それぞれの出力を最大電力ポイントに維持するために、前記複数の不安定なDC源それぞれからの出力を調整するステップを含む請求項17に記載の方法。
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