JP5638888B2 - Window regulator and its assembly method - Google Patents
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Description
本発明は、ガラスの昇降方向に沿って設けられたガイドと、案内部材を介して配索され、前記ガラスの昇降方向に沿って進退する箇所を有するワイヤと、前記ガイドに移動可能に係合し、前記ガラスが取り付けられ、前記ワイヤが接続されるスライダと、前記スライダに設けられ、張る方向に前記ワイヤを付勢するたるみ取り機構と、を有するウインドレギュレータおよびその組立方法に関する。 The present invention relates to a guide provided along the glass ascending / descending direction, a wire routed through a guide member and having a portion that moves forward / backward along the glass ascending / descending direction, and movably engaged with the guide. In addition, the present invention relates to a window regulator having a slider to which the glass is attached and to which the wire is connected, and a slack removing mechanism that is provided on the slider and biases the wire in a tensioning direction, and an assembling method thereof.
図11を用いて従来のウインドレギュレータを説明する。図において、ガラス2の昇降方向(図11において矢印方向)に沿ってガイドレール1が設けられている。このガイドレール1の上部と下部とは車体側(ドアインナパネル)に取付けられる。
A conventional window regulator will be described with reference to FIG. In the figure, the
ガイドレール1に設けられたレール部1aには、二つのスライダ3,4が摺動可能に係合している。これら二つのスライダ3,4には、スライダプレート6が設けられている。更に、ガラス2の下部と、スライダプレート6とがねじ7を用いて固着され、ガラス2は、ガイドレール1に沿って矢印方向に昇降可能となっている。
Two
ガイドレール1の上部には、モータ8が設けられ、このモータ8の出力軸には、ドラム9が固着されている。ドラム9は、ガイドレール1にねじ41でもって取付けられるカバー10で覆われている。
A motor 8 is provided on the upper portion of the
ドラム9の円周面には、アッパワイヤ11と、ロアワイヤ12とが巻回されている。そして、ドラム9を一方の方向へ回転させると、アッパワイヤ11がドラム9から繰りだされ、ロアワイヤ12がドラム9に巻き取られるように、アッパワイヤ11,ロアワイヤ12はドラム9の円周面に巻かれている。
An
ドラム9から出たアッパワイヤ11は、レール部1aに沿って下方に向かって配索され、スライダプレート6に接続されている。ドラム9から出たロアワイヤ12は、レール部1aに沿って下方に向かって配索され、ガイドレール1の下部に回転可能に設けられたロアプーリ(案内部材)13を介して、レール1aに沿って上方に向かって配索され、スライダプレート6に接続されている。
The
次に、上記構成の作動を説明する。モータ8を駆動することにより、ドラム9が回転する。ドラム9の回転により、ドラム9に巻き掛けられたアッパワイヤ11,ロアワイヤ12のうちの一方側のワイヤはドラム9より繰出され、他方側のワイヤはドラム9に巻き取られる。これらアッパワイヤ11,ロアワイヤ12の移動により、スライダプレート6がガイドレール1に沿って移動し、ガラス2の昇降が行なわれる。
Next, the operation of the above configuration will be described. By driving the motor 8, the drum 9 rotates. By rotation of the drum 9, one of the
このようなウインドレギュレータにおいては、ワイヤのたるみをとるために、アッパワイヤ11,ロアワイヤ12は、たるみ取り機構15を介してスライダプレート6に接続される。
In such a window regulator, the
ここで、たるみ取り機構15の説明を行なう。
Here, the slack eliminating
スライダプレート6には、ガラス2の昇降方向に沿ってガイド溝19が形成されている。ガイド溝19のガラス2の昇降方向と交差する内壁19a,19bには、アッパワイヤ11,ロアワイヤ12が挿通可能な穴19c19dが形成されている。
A guide groove 19 is formed in the slider plate 6 along the ascending / descending direction of the
外部からこれらの穴19d,19cを挿通し、ガイド溝19内に挿入されたアッパワイヤ11,ロアワイヤ12の先端部には、それぞれ同一構成のワイヤエンド部材17が取り付けられている。ワイヤエンド部材17は、円柱部17aと、円柱部17aの周面に形成されたつば部17bとからなっている。そして、中間部がワイヤを巻回し、一端部がガイド溝19の内壁19a,19bに、他端部がつば部17bに当接するスプリング(付勢手段)21により、アッパワイヤ11,ロアワイヤ12はたるまない方向に付勢されている(例えば、特許文献1参照)。
Wire end members 17 having the same configuration are attached to the distal ends of the
上記構成のウインドレギュレータの組立工程において、ロアワイヤ12をロアプーリ13に掛合させる場合、たるみ取り機構のスプリング21の付勢力に抗して、人手でロアワイヤ12を引っ張り、ロアワイヤ12をたるませ、ロアプーリ13に掛けている。人手でロアワイヤ12を引っ張るので、組み立てにくいという問題点がある。
When the lower wire 12 is engaged with the lower pulley 13 in the assembly process of the window regulator having the above configuration, the lower wire 12 is manually pulled against the urging force of the
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、組立が容易なウインドレギュレータの組立方法およびウインドレギュレータを提供することにある。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object thereof is to provide a window regulator assembling method and a window regulator that can be easily assembled.
上記課題を解決する請求項1に係る発明は、ガラスの昇降方向に沿って設けられたガイドレールと、案内部材を介して配索され、前記ガラスの昇降方向に沿って進退する箇所を有するワイヤと、前記ガイドレールに移動可能に係合し、前記ガラスが取り付けられ、前記ワイヤが接続されるスライダと、前記スライダに設けられ、前記ワイヤの端部に取り付けられたワイヤエンド部材,該ワイヤエンド部材を前記ワイヤの進退方向に案内するガイド,前記ワイヤを張る方向に前記ワイヤエンド部材を付勢するスプリングからなり、前記ワイヤを張る方向に付勢するたるみ取り機構と、を有するウインドレギュレータの組立方法において、前記ガイドに設けられ、その先端部が前記ワイヤがたるんだ状態の前記ワイヤエンド部材に当接するツメからなり、前記たるみ取り機構の前記ワイヤの付勢を禁止し、たるんだ状態で前記ワイヤを保持するストッパ手段を用いて前記ワイヤをたるませ、前記案内部材への前記ワイヤの配索を行なうことを特徴とするウインドレギュレータの組立方法である。
The invention according to
請求項2に係る発明は、ストッパ手段を解除することで、前記たるみ取り機構の前記ワイヤの付勢を開放することを特徴とする請求項1記載のウインドレギュレータの組立方法である。
The invention according to
請求項3に係る発明は、ガラスの昇降方向に沿って設けられたガイドレールと、案内部材を介して配索され、前記ガラスの昇降方向に沿って進退する箇所を有するワイヤと、前記ガイドレールに移動可能に係合し、前記ガラスが取り付けられ、前記ワイヤが接続されるスライダと、前記スライダに設けられ、前記ワイヤの端部に取り付けられたワイヤエンド部材,該ワイヤエンド部材を前記ワイヤの進退方向に案内するガイド,前記ワイヤを張る方向に前記ワイヤエンド部材を付勢するスプリングからなり、前記ワイヤを張る方向に付勢するたるみ取り機構と、を有するウインドレギュレータにおいて、前記たるみ取り機構に、その先端部が前記ワイヤがたるんだ状態の前記ワイヤエンド部材に係合可能なツメからなり、前記ワイヤの付勢を禁止し、たるんだ状態で前記ワイヤを保持するストッパ手段を設けたことを特徴とするウインドレギュレータである。 According to a third aspect of the present invention, there is provided a guide rail provided along a glass ascending / descending direction, a wire routed through a guide member and having a portion that advances and retreats along the glass ascending / descending direction, and the guide rail. A slider to which the glass is attached and the wire is connected, a wire end member provided on the slider and attached to an end of the wire, and the wire end member is attached to the wire. In the window regulator having a guide for guiding in the advancing and retracting direction and a sag removing mechanism for urging the wire end member in the direction in which the wire is stretched, and urging in the direction in which the wire is stretched. , the tip portion is made of engageable claws on the wire end member of slack said wire, the biasing of the wire Sealed, a window regulator, characterized in that a stopper means for holding the wire in a slack state.
請求項4に係る発明は、前記ツメは、基端部が前記ガイドの前記ワイヤの進退方向に沿った2つの立壁に形成された凹部にそれぞれ形成され、自然状態では、先端側が前記凹部外に延出し、前記ワイヤをたるませる方向に移動する前記ワイヤエンド部材に押されて、前記先端側が前記凹部内に撓み、前記ワイヤエンド部材が通過すると、再び先端側が前記自然状態に復帰するように形成されていることを特徴とする請求項3記載のウインドレギュレータである。
According to a fourth aspect of the present invention, the claw is formed in a recess formed on the two standing walls of the guide along the advance and retreat direction of the wire, and in the natural state, the distal end is outside the recess. Formed such that the tip end side is bent into the recess when pushed by the wire end member extending and moving in the direction of slackening the wire, and the tip end side returns to the natural state again when the wire end member passes. The window regulator according to
請求項5に係る発明は、先端側を押すと、前記ツメが破断するノッチラインを前記各ツメの基端側に形成したことを特徴とする請求項4記載のウインドレギュレータである。 The invention according to claim 5 is the window regulator according to claim 4 , characterized in that a notch line is formed on the base end side of each claw when the claw is broken when the front end side is pushed.
請求項1−2に係る発明によれば、前記たるみ取り機構の前記ワイヤの付勢を禁止し、たるんだ状態で前記ワイヤを保持するストッパ手段を用いて前記ワイヤをたるませ、前記案内部材への前記ワイヤの配索を行なうことにより、人手でワイヤを引っ張らなくてよいので、組立が容易となる。 According to the first and second aspects of the invention, the sag of the slack removing mechanism is prohibited, and the wire is slackened by using the stopper means that holds the wire in a slack state. By arranging the wires, it is not necessary to manually pull the wires, so that assembly is facilitated.
請求項3−5に係る発明によれば、前記たるみ取り機構に、前記ワイヤの付勢を禁止し、たるんだ状態で前記ワイヤを保持するストッパ手段を設けたことにより、人手でワイヤを引っ張らなくて、前記案内部材への前記ワイヤの配索が行えるので、組立が容易となる。 Claim 3 - According to the invention of 5, the slack removing mechanism, inhibits energization of the wire, by providing the stopper means for holding the wire in a slack state, not pull the wire manually Thus, since the wire can be routed to the guide member, assembly is facilitated.
まず、図2−図4を用いて、実施形態のウインドレギュレータを説明する。図2は実施形態のウインドレギュレータの正面図、図3は図2の切断線B−Bでの断面図、図4は図2の切断線C−Cでの断面図である。 First, the window regulator according to the embodiment will be described with reference to FIGS. 2 is a front view of the window regulator of the embodiment, FIG. 3 is a cross-sectional view taken along a cutting line BB in FIG. 2, and FIG. 4 is a cross-sectional view taken along a cutting line CC in FIG.
図2において、ガラス32の昇降方向(図2において矢印方向)に沿ってガイドレール31が設けられている。このガイドレール31の上部と下部とは車体側(ドアインナパネル)に取付けられる。
In FIG. 2, a
ガイドレール31に設けられたレール部31aには、二つのスライダ33,34が摺動可能に係合している。これら二つのスライダ33,34には、金属製のスライダプレート36が設けられている。更に、ガラス32の下部と、スライダプレート36とがねじ37を用いて固着され、ガラス32は、ガイドレール31に沿って矢印方向に昇降可能となっている。
Two sliders 33 and 34 are slidably engaged with a rail portion 31 a provided on the
ガイドレール31の上部には、モータ38が設けられ、このモータ38の出力軸には、ドラム39が固着されている。ドラム39は、ガイドレール31にねじでもって取付けられるカバー40で覆われている。
A motor 38 is provided above the
図3に示すように、ドラム39の円周面には、らせん状に溝39aが形成され、アッパワイヤ41と、ロアワイヤ42とが巻回されている。そして、ドラム39を一方の方向へ回転させると、アッパワイヤ41がドラム39から繰りだされ、ロアワイヤ42がドラム39に巻き取られるように、アッパワイヤ41,ロアワイヤ42はドラム39の円周面に巻かれている。
As shown in FIG. 3, a spiral groove 39 a is formed on the circumferential surface of the drum 39, and an upper wire 41 and a
図2に戻って、ドラム39から出たアッパワイヤ41は、レール部31aに沿って下方に向かって配索され、後述するたるみ取り機構45を介してスライダプレート36に接続されている。ドラム39から出たロアワイヤ42は、レール部31aに沿って下方に向かって配索され、ガイドレール31の下部に回転可能に設けられたロアプーリ(案内部材)43介して、レール部31aに沿って上方に向かって配索され、後述するたるみ取り機構45を介してスライダプレート36に接続されている。
Returning to FIG. 2, the upper wire 41 coming out of the drum 39 is routed downward along the rail portion 31 a and is connected to the
ここで、図2、図4を用いてたるみ取り機構45の説明を行なう。
Here, the
スライダプレート36には、ガラス32の昇降方向に沿って矩形の穴36aが形成され、この穴36aに射出成形法等により、一面が開放された箱状のハウジング50が取り付けられている。
A rectangular hole 36a is formed in the
ハウジング50は、ガラス32の昇降方向と交差する壁部50a,50bと、ハウジング50のワイヤ42の進退方向に沿った2つの壁部50e,50fとを有している。
The
壁部50a,50bには、穴50c,50dが形成されている。これらの穴50c,50dに、アッパワイヤ41,ロアワイヤ42が挿通可能な穴が形成されたブッシュ53が嵌合している。
ハウジング50の壁部50a,50bと、壁部50e,50fとに囲まれた空間S1には、一方の面が開放面となった有底円筒状のワイヤエンド部材52が2つ配置されている。これら2つのワイヤエンド部材52は、それぞれの開放面が対向するように配置されている。また、ワイヤエンド部材52の開放面側の周面には、つば部52aが形成されている。更に、ワイヤエンド部材52の底部には、穴52bが形成されている。よって、ワイヤエンド部材52が配置されるハウジング50の空間S1は、ワイヤエンド部材52のワイヤエンド部材52をワイヤの進退方向に案内するガイドとして機能する。
In a space S1 surrounded by the
ハウジング50の外部からブッシュ53の穴を挿通し、ハウジング50内に挿入され、更に、ワイヤエンド部材52の穴52bを挿通し、ワイヤエンド部材52内へ進入したアッパワイヤ41,ロアワイヤ42の先端部には、抜け止め部材55がかしめ等の手法により取り付けられている。そして、中間部がワイヤを巻回し、一端部がハウジング50の壁部50a,50bに、他端部がワイヤエンド部材52のつば部52aに当接するスプリング(付勢手段)57により、アッパワイヤ41,ロアワイヤ42はたるまない方向に付勢されている。
The hole of the
ここで、上記構成の作動を説明する。モータ38を駆動することにより、ドラム39が回転する。ドラム39の回転により、ドラム39に巻き掛けられたアッパワイヤ41,ロアワイヤ42のうちの一方側のワイヤはドラム39より繰出され、他方側のワイヤはドラム39に巻き取られる。これらアッパワイヤ41,ロアワイヤ42の移動により、スライダプレート36がガイドレール31に沿って移動し、ガラス32の昇降が行なわれる。
Here, the operation of the above configuration will be described. By driving the motor 38, the drum 39 rotates. As the drum 39 rotates, one of the upper wire 41 and the
次に、図1、図5、図8を用いて、たるみ取り機構45に設けられ、ワイヤの付勢を禁止し、たるんだ状態でワイヤを保持するストッパ手段の説明を行なう。図1は図2の切断線C−Cでの断面図であってウインドレギュレータ組立時を示す図、図5は図1の切断線D−Dでの断面図、図8は図5のE部分の拡大斜視図である。
Next, with reference to FIGS. 1, 5, and 8, the stopper means that is provided in the
図1、図5に示すように、ハウジング50のワイヤの進退方向に沿った2つの壁部50e,50fには、凹部50g,50hが形成されている。この凹部50gによって形成される空間S2には、アッパワイヤ41のワイヤエンド部材52、ロアワイヤ42のワイヤエンド部材52に係合可能なツメ103,105が形成されている。同様に、凹部50hによって形成される空間S3も、アッパワイヤ41のワイヤエンド部材52、ロアワイヤ42のワイヤエンド部材52に係合可能なツメ103,105が形成されている。
As shown in FIGS. 1 and 5, recesses 50 g and 50 h are formed in two
凹部50g,凹部50hに形成される一対のツメ103の形状は、凹部50g,凹部50hの底面からワイヤエンド部材52の移動方向と交差する方向に延出する立ち上がり部103aと、立ち上がり部103aから折曲し、先端側がワイヤエンド部材52が移動する空間S1内(凹部50g,凹部50h外)に延出するとともに、係合するワイヤエンド部材52に向かって先端部が互いに近づく方向に延出する係合部103bとからなっている。よって、ツメ103は、先端部がワイヤエンド部材52のつば部52aに当接(係合)し、スプリング57のアッパワイヤ41の付勢を禁止し、たるんだ状態でアッパワイヤ41を保持するストッパ手段101となっている。
The shape of the pair of
同様に、凹部50g,凹部50hに形成される一対のツメ105の形状も、凹部50g,凹部50hの底面からワイヤエンド部材52の移動方向と交差する方向に延出する立ち上がり部105aと、立ち上がり部105aから折曲し、凹部50g,50hからワイヤエンド部材52が移動する空間S1内に延出するとともに、係合するワイヤエンド部材52に向かって先端部が互いに近づく方向に延出する係合部105bとからなっている。よって、ツメ105は、先端部がワイヤエンド部材52のつば部52aに当接(係合)し、スプリング57のロアワイヤ42の付勢を禁止し、たるんだ状態でロアワイヤ42を保持するストッパ手段101となっている。
Similarly, the shape of the pair of
図8に示すように、ツメ105の立ち上がり部105aのハウジング50の開放面に臨む面には、V溝状のノッチライン105cが形成されている。このノッチライン105cは、凹部50hによって形成される空間S3内に位置するように設けられている。また、ツメ103の立ち上がり部103aのハウジング50の開放面に臨む面にも、ノッチラインが形成されている。このノッチラインも、凹部50gにによって形成される空間S2内に位置するように設けられている。そして、ツメ103,105の先端側をノッチライン103c,105cの開口から底方向に向かって押すと、ノッチライン103c,105c部分で破断するようになっている。
As shown in FIG. 8, a V-groove notch line 105 c is formed on the surface of the rising
次に、図5−図7を用いて、たるみ取り機構45の組立方法を説明する。図6、図7はたるみ取り機構の組み立てを説明する図である。
Next, a method for assembling the
まず、たるみ取り機構45にワイヤを組み付けていない状態では、図6に示すように、ツメ103,105の先端側が、ワイヤエンド部材52の移動空間内、即ちガイド内に延出している。
First, in a state where no wire is assembled to the
次に、図7に示すように、ハウジング50内にスプリング57を配置し、ハウジング50の外部からブッシュ53の穴,スプリング57内にロアワイヤ42を通し、ワイヤエンドにワイヤエンド部材52を抜け止め部材55を用いて取り付ける。そして、スプリング57の付勢力に抗して、ロアワイヤ42をたるませる方向に移動させる。この時、ツメ105はワイヤエンド部材52に押されて、先端側が凹部50g,50h内に撓む。
Next, as shown in FIG. 7, a
そして、ワイヤエンド部材52が通過すると、再び先端側がガイド内に位置するように復帰し、図5に示すように、ツメ105は、先端部がワイヤエンド部材52のつば部52aに当接し、スプリング57のロアワイヤ42の付勢を禁止し、たるんだ状態でロアワイヤ42を保持する。ロアワイヤ42が撓んだ状態で、ロアワイヤ42をロアプーリ43へ係合させ、ロアワイヤ42の配索を行なう。アッパワイヤ41側の組立も同様である。
Then, when the
たるみ取り機構45の組立が終了すると、ツメ103,105の先端側をノッチライン103c,105cの開口から底方向に向かって押し、ノッチライン103c,105c部分で破断し、ノッチライン103c,105cより先端側のツメ103,105を除去する。すると、図4に示すように、スプリング57の付勢力により、アッパワイヤ41,ロアワイヤ42は張る方向に付勢される。
When the assembly of the
このような構成によれば、たるみ取り機構45に、ワイヤの付勢を禁止し、たるんだ状態でワイヤを保持するツメ(ストッパ手段)103,105を設けたことにより、人手でワイヤを引っ張らなくて、ロアプーリ(案内部材)43へのロアワイヤ42の配索が行えるので、組立が容易となる。
According to such a configuration, the
なお、本発明は、上記実施の形態例に限定するものではない。上記実施形態例では、ワイヤの付勢を禁止し、たるんだ状態でワイヤを保持するストッパ手段をたるみ取り機構に設けたが、ハウジング50に係脱可能に設けられる治具131であってもよい。図9はハウジングに治具が係合した状態を説明する図、図10は図9の切断線E−Eでの断面図である。
The present invention is not limited to the above embodiment. In the above embodiment example, the biasing mechanism is provided with the stopper means for prohibiting the urging of the wire and holding the wire in a slack state. However, the jig 131 provided to be detachable from the
これらの図において、治具131は、スプリング57の付勢力に抗して、アッパワイヤ41,ロアワイヤ42を引っ張り、アッパワイヤ41のワイヤエンド部材52とロアワイヤ42のワイヤエンド部材52との間隔をあけた状態で、アッパワイヤ41のワイヤエンド部材52とロアワイヤ42のワイヤエンド部材52との間に治具131を挿入する。すると、アッパワイヤ41,ロアワイヤ42がたるんだ状態でワイヤエンド部材52が保持される。そして、ロアワイヤ42が撓んだ状態で、ロアワイヤ42をロアプーリ43へ係合させ、ロアワイヤ42の配索を行なう。
In these drawings, the jig 131 pulls the upper wire 41 and the
たるみ取り機構45の組立が終了すると、治具131を取り除く。すると、図4に示すように、スプリング57の付勢力により、アッパワイヤ41,ロアワイヤ42は張る方向に付勢される。
When the assembly of the
このような構成でも、治具131を用いることにより、人手でワイヤを引っ張らなくて、ロアプーリ(案内部材)43へのロアワイヤ42の配索が行えるので、組立が容易となる。
Even in such a configuration, by using the jig 131, the
また、上記実施形態例では、金属製のスライダプレート36に、射出成形法等により、たるみ取り機構45の樹脂製のハウジング50を形成したが、たるみ取り機構のハウジングと、スライダプレートとを樹脂の一体成形で形成してもよい。
In the above embodiment, the
更に、上記実施の形態例では、ガラス32は、ねじ37を用いてスライダプレート36に直接取り付けていたが、ガラスの下部に設けられるガラスホルダを介してスライダプレートに取り付けるようにしてもよい。
Further, in the above embodiment, the glass 32 is directly attached to the
45 たるみ取り機構
41アッパワイヤ
42 ロアワイヤ
52 ケーブルエンド
57 スプリング
101 ストッパ手段
103,105 ツメ
45 Loosening mechanism 41
Claims (5)
案内部材を介して配索され、前記ガラスの昇降方向に沿って進退する箇所を有するワイヤと、
前記ガイドレールに移動可能に係合し、前記ガラスが取り付けられ、前記ワイヤが接続されるスライダと、
前記スライダに設けられ、前記ワイヤの端部に取り付けられたワイヤエンド部材,該ワイヤエンド部材を前記ワイヤの進退方向に案内するガイド,前記ワイヤを張る方向に前記ワイヤエンド部材を付勢するスプリングからなり、前記ワイヤを張る方向に付勢するたるみ取り機構と、
を有するウインドレギュレータの組立方法において、
前記ガイドに設けられ、その先端部が前記ワイヤがたるんだ状態の前記ワイヤエンド部材に当接するツメからなり、前記たるみ取り機構の前記ワイヤの付勢を禁止し、たるんだ状態で前記ワイヤを保持するストッパ手段を用いて前記ワイヤをたるませ、前記案内部材への前記ワイヤの配索を行なうことを特徴とするウインドレギュレータの組立方法。 A guide rail provided along the glass raising and lowering direction;
A wire that is routed through a guide member and has a portion that advances and retreats along the raising and lowering direction of the glass;
A slider that is movably engaged with the guide rail, the glass is attached, and the wire is connected;
A wire end member provided on the slider and attached to an end portion of the wire; a guide for guiding the wire end member in the advancing / retreating direction of the wire; and a spring for biasing the wire end member in a direction in which the wire is stretched becomes a slack removing mechanism for urging in a direction of tensioning the wire,
In a method of assembling a window regulator having
The guide is provided with a claw that abuts against the wire end member in a state where the wire is slack, provided on the guide, and prohibits the urging of the wire of the slack removing mechanism and holds the wire in a slack state. A method of assembling a window regulator, wherein the wire is slackened using stopper means to route the wire to the guide member.
案内部材を介して配索され、前記ガラスの昇降方向に沿って進退する箇所を有するワイヤと、A wire that is routed through a guide member and has a portion that advances and retreats along the raising and lowering direction of the glass;
前記ガイドレールに移動可能に係合し、前記ガラスが取り付けられ、前記ワイヤが接続されるスライダと、A slider that is movably engaged with the guide rail, the glass is attached, and the wire is connected;
前記スライダに設けられ、前記ワイヤの端部に取り付けられたワイヤエンド部材,該ワイヤエンド部材を前記ワイヤの進退方向に案内するガイド,前記ワイヤを張る方向に前記ワイヤエンド部材を付勢するスプリングからなり、前記ワイヤを張る方向に付勢するたるみ取り機構と、A wire end member provided on the slider and attached to an end portion of the wire; a guide for guiding the wire end member in the advancing / retreating direction of the wire; and a spring for biasing the wire end member in a direction in which the wire is stretched A slack removing mechanism that urges the wire in the direction in which the wire is stretched;
を有するウインドレギュレータにおいて、In a window regulator having
前記たるみ取り機構に、その先端部が前記ワイヤがたるんだ状態の前記ワイヤエンド部材に係合可能なツメからなり、前記ワイヤの付勢を禁止し、たるんだ状態で前記ワイヤを保持するストッパ手段を設けたことを特徴とするウインドレギュレータ。The slack removing mechanism comprises a claw capable of engaging with the wire end member with the wire slackened at the tip thereof, and stopper means for prohibiting urging of the wire and holding the wire in a slackened state A window regulator characterized by the provision of
基端部が前記ガイドの前記ワイヤの進退方向に沿った2つの立壁に形成された凹部にそれぞれ形成され、Proximal end portions are respectively formed in recesses formed in two standing walls along the advance and retreat direction of the wire of the guide,
自然状態では、先端側が前記凹部外に延出し、In the natural state, the tip side extends out of the recess,
前記ワイヤをたるませる方向に移動する前記ワイヤエンド部材に押されて、前記先端側が前記凹部内に撓み、前記ワイヤエンド部材が通過すると、再び先端側が前記自然状態に復帰するように形成されていることを特徴とする請求項3記載のウインドレギュレータ。When the wire end member that moves in the direction in which the wire is slackened is pushed, the tip end side is bent into the recess, and when the wire end member passes, the tip end side is again restored to the natural state. The window regulator according to claim 3.
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