JP5637683B2 - 甲状腺機能亢進症のネコ科動物において慢性腎不全を予防又は治療するための組成物及び方法 - Google Patents

甲状腺機能亢進症のネコ科動物において慢性腎不全を予防又は治療するための組成物及び方法 Download PDF

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Description

[0001] 本発明は、概して慢性腎不全(CRF)を予防又は治療するための組成物及び方法に、そして特に甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防又は治療するための組成物及び方法に関する。
先行技術
[0002] 甲状腺機能亢進症とCRF(慢性腎疾患又は腎機能不全としても知られている)は、ともに特に高齢のネコにおいて一般的な疾患である。甲状腺機能亢進症は、甲状腺の代謝亢進と甲状腺ホルモンのトリヨードチロニン(T)及びテトラヨードチロニン(T)の過剰産生を特徴とする。甲状腺機能亢進症は、例えば、糸球体濾過量(GRF)を増加させることによって、併発の腎疾患を隠してしまう場合がある。さらに、ある種の抗甲状腺医薬品は、腎傷害を引き起こして、それにより腎疾患の発症をもたらす場合がある。CRFは、ネコ科動物における死の主因の1つである、進行性の致命的な腎疾患である。
[0003] 従って、一部又は完全な救済を提供する、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物及び方法へのニーズがある。さらに、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物及び方法へのニーズがある。
発明の要約
[0004] 本発明の目的は、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するのに適した組成物を提供することである。
[0005] 本発明の別の目的は、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するのに適した組成物を提供することである。
[0006] 本発明の別の目的は、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための方法を提供することである。
[0007] 本発明の別の目的は、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための方法を提供することである。
[0008] 本発明の別の目的は、本発明の組成物、又は追加成分と一緒に、及び任意選択的に組み合わせるときに、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための本発明の組成物を生じる2以上の成分を含んでなる製造品を提供することである。
[0009] 本発明の別の目的は、本発明の組成物、又は追加成分と一緒に、及び任意選択的に組み合わせるときに、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための本発明の組成物を生じる2以上の成分を含んでなる製造品を提供することである。
[0010] 本発明の別の目的は、本発明の組成物、方法、及び製造品に関する情報を伝達するための手段を提供することである。
[0011] 本発明の追加の目的、特徴、及び利点は、当業者に明らかになろう。
発明の詳細な説明
[0012] CRFは、腎予備力の損失、腎機能不全、窒素血症、及び尿毒症という4相がある進行性の腎疾患である。正常な腎臓機能には約30%までだけの腎臓能力(capacity)が必要とされるので、腎臓には、大きな内蔵予備力がある。腎臓能力は、経時的に様々な理由(例えば、高齢化と、腎臓(複数)を傷害する疾患及び医薬品)で減衰する。腎機能不全は、腎機能の減少を特徴として、一般的には、腎臓機能の約70%が失われたとき(即ち、約30%の腎臓能力しか利用可能でないとき)に観察される。臨床症状は、典型的には、腎予備力の損失と腎機能不全の相の間は明らかでなく、それによりCRFを検出することを難しくしている。窒素血症(CRFの第三相)は、尿素、クレアチニン、及び/又は非タンパク窒素含有物質の異常に高い血中濃度を特徴とする。窒素血症の相では腎機能が顕著に抑制されているが、臨床症状は軽微で、検出されない場合もある。尿毒症は、異常な量の尿又は尿構成成分の血中における存在を特徴とする。尿毒症の相は、明らかな臨床症状を特徴とする。
[0013] 甲状腺機能亢進症は、甲状腺の代謝亢進と甲状腺ホルモン、T及びTの過剰産生を特徴とする。T及びTのほとんどは、血清タンパク質へ結合している。血清へ分配されて、タンパク質と会合しないT及びTの部分は、遊離T(fT)及びT(fT4)と呼ばれる。当業者は、ネコ科動物において、甲状腺機能検査を利用すること、臨床症状を検査すること、及び/又は試験的な甲状腺ホルモン投与に対する動物の応答を観察することによって、甲状腺機能亢進症を正確に診断することができる。甲状腺機能検査は、当業者に知られていて、例えば、全体及び遊離の血清T及びTの濃度を定量するための検査、甲状腺刺激ホルモンの濃度を定量するための検査、及び、過テクネチウム酸ナトリウムとT抑制試験が含まれる。例えば、「小動物の栄養(Small Animal Nutrition)」863-868頁(2000)を参照のこと。
[0014] CRFは、ネコ科動物において致命的な疾患である。故に、甲状腺機能亢進症と診断されたが、CRFの臨床症状を示していないネコ科動物においては、腎機能の減少を予防することが重要である。従って、1つの側面において、本発明は、腎機能不全を発症する感受性があり得る、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物を提供する。そのようなネコ科動物は、CRFと診断されてはいないが、例えば、高齢化、遺伝的素因、又はそのネコ科動物の腎臓(複数)を傷害し得る疾患(複数)又は医薬品(複数)によりCRFを発症するリスク状態にあるものである。CRFを予防することには、甲状腺機能亢進のネコ科動物がCRFを発症するリスクを抑えること、その発現を遅らせること、及び/又は発症しないようにすることが含まれる。このように、CRFを予防するための組成物を給餌することで、ネコ科動物がCRFを発症するリスクを抑えることができる。さらに、そのような組成物を給餌することで、ネコ科動物の腎臓の内蔵予備力の損失の進行を減速させて、それによりCRFの後期相の発現を遅らせることができる。
[0015] CRFを予防するための組成物は、CRFを発症する感受性がある、甲状腺機能亢進症を有するどのネコ科動物にも適している。いくつかの態様において、ネコ科動物は、伴侶ネコ科動物である。伴侶ネコ科動物は、ペットとして飼われているネコ科動物であり得る。伴侶ネコ科動物は、ペットとして飼われているか否かに関わらず、広く飼養化されている種、例えば、イエネコ(Felis domesticus)由来のネコ科動物であってもよい。いくつかの態様において、ネコ科動物は、成猫(adult feline)である。成猫は、幼若期の成長及び発育が完了した後のあらゆる年齢のネコ科動物であり、高齢及び老齢のネコ科動物が含まれる。例えば、成猫は、典型的には、約1歳からその生涯の残りまでの年齢のネコである。高齢ネコ科動物は、そのネコ科動物が明らかな老化の身体又は行動症状を示すか否かにかかわらず、老化関連の疾患に罹患するリスク状態にある年齢のものである。例えば、高齢のネコは、典型的には、約7歳〜約11歳のネコである。老齢ネコ科動物は、老化の症状を示しているネコ科動物である。例えば、老齢のネコは、典型的には、約12歳以上の年齢のネコである。
[0016] 甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための本組成物は、約28〜約35%のタンパク質を含む。該組成物に存在するタンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む。該組成物はまた、約0.1〜約1mg/kgのヨウ素を含む。
[0017] 市販の成猫用フードは、例えば、典型的には、約35〜約45%のタンパク質を含む。従って、多くの態様において、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物は、ほとんどの市販の利用可能な成猫用フードより少ないタンパク質を含む。
[0018] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物は、約28〜約31%のタンパク質を含む。いくつかのそのような態様において、該組成物は、約28〜約30%のタンパク質を含み;そして他のそのような態様において、該組成物は、約29〜約31%のタンパク質を含む。なお他のそのような態様において、該組成物は、約28又は約28.5〜約29、約29.5、約30、約30.5、又は約31%のタンパク質を含む。
[0019] 他の態様において、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物は、約31〜約35%のタンパク質を含む。いくつかのそのような態様において、該組成物は、約32〜約34%のタンパク質を含む。他の態様において、該組成物は、約32〜約35%のタンパク質を含む。他の態様において、該組成物は、約33〜約35%のタンパク質を含む。他の態様において、該組成物は、約31、約32、又は約33〜約34又は約35%のタンパク質を含む。さらなる態様において、該組成物は、約31〜約32、約33、約34、又は約35%のタンパク質を含む。
[0020] 食事タンパク制限は、CRFを予防及び治療するために有益である。過剰のタンパク質は、尿へ異化されて、他の窒素化合物は、通常は、腎臓により排出される。腎機能の減少は、これらの化合物の蓄積をもたらす。アミノ酸摂取が窒素平衡を維持するのに不十分であれば、内因性のタンパク質が分解される。従って、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防及び/又は治療するための組成物は、窒素平衡を達成することを促進し得て、タンパク摂取を減少させることによって老廃物の蓄積を制限することに役立つことができる。
[0021] ネコ科動物は肉食動物であるので、ネコ科動物の食物は、典型的には、ほとんど動物タンパク質と魚類タンパク質を含むように製剤化される。反対に、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための本発明の組成物中のタンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む。いくつかのそのような態様において、該組成物は、少なくとも約80%の植物タンパク質を含む。他の態様において、該組成物は、少なくとも約85%の植物タンパク質を含む。他のそのような態様において、該タンパク質は、少なくとも約90%の植物タンパク質を含む。そして、他のそのような態様において、該タンパク質は、少なくとも約95%の植物タンパク質(即ち、少なくとも約95〜約100%までの植物タンパク質)を含む。
[0022] このように、いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物は、約28〜約31%のタンパク質を含み、ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む。いくつかのそのような態様において、該組成物は、約28〜約30%のタンパク質を含み、ここで該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む。他のそのような態様において、該組成物は、約29〜約31%のタンパク質を含み、ここで該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む。なお他のそのような態様において、該組成物は、約28又は約28.5〜約29、約29.5、約30、約30.5、又は約31%のタンパク質を含み、ここで該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む。
[0023] 他の態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物は、約31〜約35%のタンパク質を含み、ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む。いくつかのそのような態様において、該組成物は、約31、約32、又は約33〜約34又は約35%のタンパク質を含み、ここで該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む。他の態様において、該組成物は、約31〜約32、約33、約34、又は約35%のタンパク質を含み、そして該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む。なお他の態様において、該組成物は、約28又は約28.5〜約29、約29.5、又は約30%のタンパク質を含み、該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む。
[0024] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物は、約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素を含む。いくつかのそのような態様において、該組成物は、約0.1〜約0.5mg/kgのヨウ素を含む。他のそのような態様において、該組成物は、約0.1〜約0.3mg/kgのヨウ素を含む。なお他のそのような態様において、該組成物は、約0.15〜約0.25mg/kgのヨウ素を含む。そしてさらなるそのような態様において、該組成物は、約0.1〜約0.2mg/kgのヨウ素を含む。ヨウ素は、T及びTの構成成分である。甲状腺は、ヨウ素を活発に捕捉して、甲状腺ホルモンの十分な供給を確実にする。ヨウ素は、本明細書に使用するように、その分子又はイオンの形態に関わりなくヨウ素原子を意味して、例えば、ヨウ化物、ヨウ素酸塩、及び過ヨウ素酸塩のような1以上の化学型に存在するヨウ素が含まれる。
[0025] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための本発明の組成物は、約0.1〜約1mg/kgのセレンを含む。いくつかのそのような態様において、該組成物は、約0.1〜約0.8mg/kgのセレンを含む。他のそのような態様において、該組成物は、約0.15〜約0.65mg/kgのセレンを含む。なお他のそのような態様において、該組成物は、約0.4〜約0.7mg/kgのセレンを含む。さらなるそのような態様において、該組成物は、約0.3〜約0.65mg/kgのセレンを含む。セレンは、特にTのTへの変換を調節するデイオジナーゼ酵素の制御を通して、正常な甲状腺及びヨウ素の代謝を維持する役割を有する。セレンは、本明細書に使用するように、その分子又はイオンの形態に関わりなくセレン原子を意味して、例えば、セレン化物、亜セレン酸塩、及びセレン酸塩のような1以上の化学型に存在するセレンが含まれる。
[0026] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための本発明の組成物は、約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素、並びに約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のセレンを含む。いくつかのそのような態様において、該組成物は、約0.1〜約0.5mg/kgのヨウ素と約0.1〜約0.8mg/kgのセレンを含む。他のそのような態様において、該組成物は、約0.1〜約0.3mg/kgのヨウ素と約0.15〜約0.65mg/kgのセレンを含む。さらなるそのような態様において、該組成物は、(1)約0.1、約0.15、又は約0.2〜約0.25、約0.3、又は約0.5mg/kgのヨウ素、及び(2)約0.1、約0.15、約0.3、又は約0.4〜約0.65、約0.7、又は約0.8mg/kgのセレンを含む。
[0027] 米国特許出願番号US2005/0058691 A1の表2及び3は、市販の缶入り及びドライキャットフードのヨウ素及びセレンの含量を収載する。検査した28種の缶入り食品と検査した14種のドライフードにおけるセレンの平均量は、それぞれ1.77mg/kgと0.69mg/kgであり、多くの食品が2mg/kgより多くを有した。これらの食品におけるヨウ素の平均量は、それぞれ7.83mg/kgと2.77mg/kgであるが、30mg/kgより多く有する食品もあった。従って、本組成物は、多くの市販食品中のヨウ素及びセレンの量より低い(そして、いくつかの態様では、ずっと低い)ヨウ素及び/又はセレンの量を含む。従って、いくつかの態様では、ネコ科動物へ組成物を給餌することが該ネコ科動物のヨウ素摂取を制限することをもたらす。他の態様では、ネコ科動物へ組成物を給餌することが該ネコ科動物のセレン摂取を制限することをもたらす。さらなる態様では、ネコ科動物へ組成物を給餌することが該ネコ科動物のヨウ素とセレンの両方の摂取を制限することをもたらす。
[0028] 当業者は、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物が、上記に考察した、タンパク質(変動量の植物タンパク質を有する)、ヨウ素,及びセレンの組合せのいずれも含み得ることを理解されよう。
[0029] 例えば、いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物は、約29〜約31%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む)と(1)約0.1、約0.15、又は約0.2〜約0.25、約0.3、又は約0.5mg/kgのヨウ素、及び/又は(2)約0.1、約0.15、約0.3、又は約0.4〜約0.65、約0.7、又は約0.8mg/kgのセレンを含む。
[0030] 他の態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物は、約28又は約28.5〜約29、約29.5、約30、約30.5、又は約31%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む)と(1)約0.1、約0.15、又は約0.2〜約0.25、約0.3、又は約0.5mg/kgのヨウ素、及び/又は(2)約0.1、約0.15、約0.3、又は約0.4〜約0.65、約0.7、又は約0.8mg/kgのセレンを含む。
[0031] 他の態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物は、約31、約32、又は約33〜約34又は約35%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む)と(1)約0.1、約0.15、又は約0.2〜約0.25、約0.3、又は約0.5mg/kgのヨウ素、及び/又は(2)約0.1、約0.15、約0.3、又は約0、4〜約0.65、約0.7、又は約0.8mg/kgのセレンを含む。
[0032] 他の態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物は、約28又は約28.5〜約29、約29.5、又は約30%のタンパク質(そして該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む)と(1)約0.1、約0.15、又は約0.2〜約0.25、約0.3、又は約0.5mg/kgのヨウ素、及び/又は(2)約0.1、約0.15、約0.3、又は約0.4〜約0.65、約0.7、又は約0.8mg/kgのセレンを含む。
[0033] 一般に、ベジタリアン食は、非ベジタリアン食より多い量の繊維質、マグネシウム、葉酸、ビタミンC、ビタミンD、及びカロテノイドを含有する。一般に、ベジタリアン食は、非ベジタリアン食より少ない飽和脂肪、コレステロール、タンパク質、含硫アミノ酸、カルシウム、及びヨウ素を含有する。植物タンパク質由来のリンは、動物タンパク質由来のリンより利用可能でない。従って、ベジタリアン食のいくつかの特徴(例、より少量のタンパク質、より低いリンのバイオアベイラビリティ、より少量の含硫アミノ酸、それにより食事の酸性を抑えること)は、ネコ科動物においてCRFを予防及び/又は治療するという本発明の目標と一致する。CRFを予防及び/又は治療するための本発明の組成物を調製するのに適した植物成分には、例えば、ジャガイモ濃縮物、大豆濃縮物、大豆タンパク単離物、大豆ミール、コーングルテンミール、コメタンパク単離物、エンドウ豆タンパク濃縮物、小麦タンパク濃縮物、及び小麦タンパク単離物が含まれる。
[0034] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物は、約0.45〜約0.8%のリンを含む。いくつかのそのような態様において、該組成物は、約0.45〜約0.6%のリン、例えば、約0.45〜約0.55%又は約0.45〜約0.5%のリンを含む。他のそのような態様において、該組成物は、約0.6〜約0.8%のリン、例えば、約0.7〜約0.8%、又は約0.6〜約0.75%のリンを含む。リンは、本明細書に使用するように、その分子又はイオンの形態に関わりなくリン原子を意味する。二次性上皮小体機能亢進症とリン貯留は、CRFの原因とみなされてきた。故に、ネコ科動物の食事におけるリンの抑制は、CRFを予防及び/又は治療するのに有益であり得る。
[0035] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物は、約0.2〜約0.35%のナトリウムをさらに含む。いくつかのそのような態様において、該組成物は、約0.2〜約0.25%のナトリウムを含む。他のそのような態様において、該組成物は、約0.25〜約0.3%のナトリウムを含む。ナトリウムは、本明細書に使用するように、その分子又はイオンの形態に関わりなくナトリウム原子を意味する。食事ナトリウム摂取が変化するとき、ナトリウム平衡を維持するには、ナトリウムの分画排出も同様に変化しなければならない。CRFのネコ科動物は、ナトリウム排出を限られた範囲でしか変化させ得ず、その範囲は、糸球体濾過量が低下するにつれて進行的に狭くなる。従って、そのようなネコ科動物は、過度に高いか又は過度に低い食餌ナトリウム摂取に耐えることができない。CRFを予防及び/又は治療するための組成物をネコ科動物へ給餌することは、最適なナトリウム平衡を維持することに役立つ可能性がある。
[0036] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物は、約0.75〜約1%のカリウムをさらに含む。いくつかのそのような態様において、該組成物は、約0.8〜約1%のカリウムを含む。他のそのような態様において、該組成物は、約0.75〜約0.9%のカリウムを含む。カリウムは、本明細書に使用するように、その分子又はイオンの形態に関わりなくカリウム原子を意味する。通常、摂取されるカリウムの大部分は尿中に排出されて、残りは糞中に排泄される。糞中排泄されるカリウムの比率は、CRFのネコ科動物において増加する。そのようなネコ科動物は、典型的には、カリウム恒常性にも障害を有する。CRFを予防及び/又は治療するための組成物をそのようなネコ科動物へ給餌することは、最適なカリウム平衡を維持することに役立つ可能性がある。
[0037] いくつかの態様において、CRFを予防するための組成物は、リン、ナトリウム、及びカリウムの2以上を上記に考察した量のあらゆる組合せでさらに含む。
[0038] いくつかの態様において、上記に記載のような、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物は、抗甲状腺剤をさらに含む(即ち、該組成物は、1以上の抗甲状腺剤を含む)。抗甲状腺剤は、甲状腺機能亢進症を治療するために使用される、化合物、その誘導体(例、該化合物の塩、溶媒和物、又は水和物)、又はそのような化合物及び/又は誘導体を含んでなる組成物である。好適な抗甲状腺剤には、例えば、チオウレイレン(例、メチマゾール、プロピルチオウラシル、及びカルビマゾール)、アニリン誘導体(例、スルホンアミド)、多水酸基フェノール(例、レゾルシノール)、及びリチウム塩が含まれる。いくつかの態様において、抗甲状腺剤は、チオウレイレンを含む。チオウレイレンは、甲状腺ホルモンの産生を妨げる、5若しくは6員チオ尿素誘導体である。いくつかのそのような態様において、抗甲状腺剤は、チオウレイレンのメチマゾールを含む。他のそのような態様において、抗甲状腺剤は、チオウレイレンのプロピルチオウラシルを含む。さらなるそのような態様において、抗甲状腺剤は、チオウレイレンのカルビマゾールを含む。
[0039] いくつかの態様において、本発明の組成物は、治療有効量の抗甲状腺剤を含む(即ち、該組成物は、1以上の抗甲状腺剤を含み、抗甲状腺剤の全量は、治療有効量である)。治療有効量又は有効量とは、標的とする状態を治療する目標を達成するであろう量である。当業者は、特定の状態(例、甲状腺機能亢進症)を治療するのにネコ科動物へどのくらい多くの薬剤又は薬剤の組合せを投与すべきかを、定型的な実験によって知るか又は決定することができる。例えば、当業者は、ネコ科動物へ維持十分量で給餌するときに、組成物に存在する薬剤(複数)の治療有効量を典型的に送達する組成物を調製することができる。いくつかの事例において、薬剤の量は、治療の段階に応じて変動してよい。例えば、治療の初期段階では、より高い用量の抗甲状腺剤を使用してよい(即ち、特別な薬剤の治療有効量は、疾患の段階に応じて変動してよい)。当業者は、様々な量の抗甲状腺剤を有する組成物を調製してからその組成物を連続的に給餌して、望ましい量の抗甲状腺剤(複数)をネコ科動物へ送達することができる。
[0040] 治療は、CRFがある甲状腺機能亢進のネコ科動物が、より健康で、より長く、そしてより活動的な生活を営むことに役立つ可能性がある。従って、別の側面において、本発明は、そのような治療を必要とする、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物を提供する(即ち、該組成物は、CRFと甲状腺機能亢進症をともに治療するのに有用である)。CRFを治療することには、CRFを改善すること、抑制すること、及び/又は遅延させることが含まれる。当業者は、血液及び尿の検査、並びに、例えば、X線撮影法、超音波、腎生検、及び/又は触診を利用することによって、CRFを診断する(並びに、それを他の疾患、例えば、腎臓腫瘍、糖尿病、及び甲状腺機能亢進症より識別する)ことができる。他の症状に加えて、CRFのネコ科動物は、典型的には、上昇した血清クレアチニンを有する。CRFを治療するための組成物は、CRFを有するどの甲状腺機能亢進ネコ科動物にも適している。組成物で治療し得るネコ科動物の例は、CRFを予防するための組成物の文脈において上記に考察した。
[0041] 甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物は、約28〜約30%のタンパク質を含む。該組成物に存在するタンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む。該組成物はまた、約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素、及び/又は約0.1〜約1mg/kgのヨウ素を含む。
[0042] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物は、約28〜約29%のタンパク質を含み、他の態様において、該組成物は、約29〜約30%のタンパク質を含む。なお他の態様において、該組成物は、約28又は約28.5〜約29、約29.5、又は約30%のタンパク質を含む。
[0043] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物は、少なくとも約80%の植物タンパク質を含む。他の態様において、該組成物は、少なくとも約85%の植物タンパク質を含む。他の態様において、該タンパク質は、少なくとも約90%の植物タンパク質を含む。他の態様において、該タンパク質は、少なくとも約95%の植物タンパク質(即ち、少なくとも約95〜約100%までの植物タンパク質)を含む。いくつかの態様において、該組成物は、約28又は約28.5〜約29、約29.5、又は約30%のタンパク質を含み、ここで該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む。
[0044] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物は、約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素を含む。いくつかのそのような態様において、該組成物は、約0.1〜約0.5mg/kgのヨウ素を含む。他のそのような態様において、該組成物は、約0.1〜約0.3mg/kgのヨウ素を含む。なお他のそのような態様において、該組成物は、約0.15〜約0.25mg/kgのヨウ素を含む。そしてさらなるそのような態様において、該組成物は、約0.1〜約0.2mg/kgのヨウ素を含む。
[0045] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための本発明の組成物は、約0.1〜約1mg/kgのセレンを含む。いくつかのそのような態様において、該組成物は、約0.1〜約0.8mg/kgのセレンを含む。他のそのような態様において、該組成物は、約0.15〜約0.65mg/kgのセレンを含む。なお他のそのような態様において、該組成物は、約0.4〜約0.7mg/kgのセレンを含む。さらなるそのような態様において、該組成物は、約0.3〜約0.65mg/kgのセレンを含む。
[0046] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物は、約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素、並びに約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のセレンを含む。いくつかのそのような態様において、該組成物は、約0.1〜約0.5mg/kgのヨウ素と約0.1〜約0.8mg/kgのセレンを含む。他のそのような態様において、該組成物は、約0.1〜約0.3mg/kgのヨウ素と約0.15〜約0.65mg/kgのセレンを含む。さらなるそのような態様において、該組成物は、(1)約0.1、約0.15、又は約0.2〜約0.25、約0.3、又は約0.5mg/kgのヨウ素と(2)約0.1、約0.15、約0.3、又は約0.4〜約0.65、約0.7、又は約0.8mg/kgのセレンを含む。
[0047] 当業者は、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物が、上記に考察した、タンパク質(変動量の植物タンパク質を有する)、ヨウ素、及びセレンの組合せのいずれも含み得ることを理解されよう。
[0048] 例えば、いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物は、約28又は約28.5〜約29、約29.5、又は約30%のタンパク質を含み、ここで該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質と(1)約0.1、約0.15、又は約0.2〜約0.25、約0.3、又は約0.5mg/kgのヨウ素、及び/又は(2)約0.1、約0.15、約0.3、又は約0.4〜約0.65、約0.7、又は約0.8mg/kgのセレンを含む。
[0049] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物は、約0.45〜約0.6%のリンをさらに含む。いくつかのそのような態様において、該組成物は、約0.45〜約0.55%のリンを含み;そして他のそのような態様において、約0.45〜約0.5%のリンを含む。
[0050] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物は、約0.2〜約0.25%のナトリウムをさらに含む。
[0051] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物は、約0.75〜約1%のカリウムをさらに含む。いくつかのそのような態様において、該組成物は、約0.7〜約0.9%のカリウムを含み;そして他のそのような態様において、約0.75〜約0.85%のカリウムを含む。
[0052] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物は、リン、ナトリウム、及びカリウムの2以上を上記に考察した量のあらゆる組合せでさらに含む。
[0053] いくつかの態様において、上記に記載のような、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物は、抗甲状腺剤及び/又は抗CRF剤をさらに含む(即ち、該組成物は、1以上の抗甲状腺剤及び/又は1以上の抗CRF剤を含む)。抗CRF剤は、CRFを治療するために使用される、化合物、その誘導体(例、該化合物の塩、溶媒和物、又は水和物)、又はそのような化合物及び/又は誘導体を含んでなる組成物である。好適な抗CRF剤には、例えば、血圧又は尿中タンパク質損失を抑える薬剤、同化ステロイド、抗生物質、貧血を治療する薬剤、及び嘔吐を制御する薬剤が含まれる。好適な抗甲状腺剤は、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物の文脈において上記に考察した。いくつかの態様において、本発明の組成物は、治療有効量の抗CRF剤を含む(即ち、該組成物は、1以上の抗CRF剤を含み、そしてその抗CRF剤の全量は、治療有効量である)。いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための本発明の組成物は、治療有効量の抗甲状腺剤を含む。いくつかの態様において、本発明の組成物は、治療有効量の抗甲状腺剤と治療有効量の抗CRF剤を含む。
[0054] いくつかの態様において、CRFを予防及び/又は治療するための組成物は、食品組成物を含む(即ち、該組成物は、1以上の食品組成物を含む)。いくつかの態様において、該組成物は、AAFCOの「生殖又は維持のための最低栄養レベル要求量」を満たす。いくつかの態様において、食品組成物は、ドライフードを含む。いくつかの態様において、食品組成物は、半生食品(セミモイストフード)を含む。いくつかの態様において、食品組成物は、生食品(モイストフード)を含む。いくつかの態様において、食品組成物は、おやつ、スナック、サプリメント、又は一部若しくは全部食用の玩具を含む。いくつかの態様において、組成物は、1以上の食品の混合物を含む。
[0055] 別の側面において、本発明は、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防及び/又は治療するための組成物を調製するための方法を提供する。そのような組成物は、例えば、合わせたときに本発明の組成物を生じる様々な成分(食品組成物が含まれる)を混合することによって調製することができる。組成物はまた、例えば、「小動物の栄養(Small Animal Nutrition)」127-146頁(2000)に考察されている方法によって調製することができる。上記に考察したように、組成物を調製するのに適した植物成分には、例えば、ジャガイモ濃縮物、大豆濃縮物、大豆ミール、大豆タンパク単離物、コーングルテンミール、コメタンパク単離物、エンドウ豆タンパク濃縮物、小麦タンパク濃縮物、及び小麦タンパク単離物が含まれる。本発明の低セレン含有組成物を調製するには、例えば、セレンを含まないミネラルミックスと、例えば、ジャガイモ濃縮物、大豆濃縮物、及び大豆タンパク単離物のような、少量のセレンを含有する成分を使用することができる。本発明の低ヨウ素含有組成物を調製するには、例えば、ヨウ素が豊富な食用色素を回避することができて、ヨウ素を含まないミネラルミックス、非ヨウ素化塩、又は、例えば、ジャガイモ濃縮物、大豆濃縮物、及び大豆タンパク単離物のような、少量のヨウ素を含有する成分を使用することができる。本発明の組成物を調製するのに適したヨウ素及びセレン含有組成物は、例えば、米国特許出願番号US2005/0058691 A1の表3に収載されている。組成物を調製するのに適した植物成分には、例えば、大豆ミール、コーングルテンミール、コメタンパク単離物、エンドウ豆タンパク濃縮物、小麦タンパク濃縮物、及び小麦タンパク単離物が含まれる。組成物を調製するには、卵も使用することができる。組成物を調製するのに適した食肉(魚肉が含まれる)成分には、例えば、ブタ肝臓、ウシ脾臓、牛タン、ブタ肺葉、ウシ肺臓、食用タンパク単離物、骨抜き七面鳥肉、鶏ガラ、鯖肉、海洋魚、及び鶏肉副産物ミールが含まれる。当業者は、本発明の多くの態様において、高い植物タンパク含量、並びに低いヨウ素及び/又はセレン含量を達成するには、ほとんど植物成分を利用する必要があることを理解されよう。上記に考察したように、市販のキャットフードは、典型的には、本発明の組成物中のヨウ素及び/又はセレンの量より高い量のヨウ素及びセレンを含有する。ヨウ素及び/又はセレンの持込みを最少化するには、本発明の組成物を調製する前に、使用する機器を清浄することが望ましいかもしれない。例えば、より早期のレトルト又は押出し操作からのヨウ素又はセレンの持込みを最少化するには、低ヨウ素及び/又は低セレン含有組成物を作製する前に、機器を適切に水で洗い流すことができる。いくつかの場合では、バッチ全体を通して一貫した濃度のヨウ素及び/又はセレンがある組成物を得るためにバッチの開始部分を捨てることも望ましいかもしれない。
[0056] 別の側面において、本発明は、CRFを発症する感受性がある甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを予防するための方法を提供する。いくつかの態様において、本方法は、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを予防するための組成物より選択される組成物を該ネコ科動物へ給餌することを含む。当業者は、単一の組成物をネコ科動物へ給餌しても、あるいは、異なるそのような組成物をネコ科動物へ様々な時間間隔で給餌してもよいと理解されよう。
[0057] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための方法は、(1)28〜約35%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む)と(2)約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素及び/又は約0.1〜約1mg/kgのセレンを含んでなる組成物を該ネコ科動物へ給餌することを含む。
[0058] いくつかのそのような態様において、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを予防するための方法は、約29〜約31%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む)と(1)約0.1、約0.15、又は約0.2〜約0.25、約0.3、又は約0.5mg/kgのヨウ素、及び/又は(2)約0.1、約0.15、約0.3、又は約0.4〜約0.65、約0.7、又は約0.8mg/kgのセレンを含んでなる組成物を該ネコ科動物へ給餌することを含む。
[0059] いくつかのそのような態様において、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを予防するための方法は、約28又は約28.5〜約29、約29.5、約30、約30.5、又は約31%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む)と(1)約0.1、約0.15、又は約0.2〜約0.25、約0.3、又は約0.5mg/kgのヨウ素、及び/又は(2)約0.1、約0.15、約0.3、又は約0.4〜約0.65、約0.7、又は約0.8mg/kgのセレンを含んでなる組成物を該ネコ科動物へ給餌することを含む。
[0060] 他のそのような態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための方法は、約31、約32、又は約33〜約34又は約35%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む)と(1)約0.1、約0.15、又は約0.2〜約0.25、約0.3、又は約0.5mg/kgのヨウ素、及び/又は(2)約0.1、約0.15、約0.3、又は約0.4〜約0.65、約0.7、又は約0.8mg/kgのセレンを含んでなる組成物を該ネコ科動物へ給餌することを含む。
[0061] 他のそのような態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための方法は、約31〜約32、約33、約34、又は約35%のタンパク質(そして該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む)と(1)約0.1、約0.15、又は約0.2〜約0.25、約0.3、又は約0.5mg/kgのヨウ素、及び/又は(2)約0.1、約0.15、約0.3、又は約0.4〜約0.65、約0.7、又は約0.8mg/kgのセレンを含んでなる組成物を該ネコ科動物へ給餌することを含む。
[0062] 他のそのような態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための方法は、約28又は約28.5〜約29、約29.5、又は約30%のタンパク質(そして該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む)と(1)約0.1、約0.15、又は約0.2〜約0.25、約0.3、又は約0.5mg/kgのヨウ素、及び/又は(2)約0.1、約0.15、約0.3、又は約0.4〜約0.65、約0.7、又は約0.8mg/kgのセレンを含んでなる組成物を該ネコ科動物へ給餌することを含む。
[0063] 甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための方法のいくつかの態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、約0.45〜約0.8%のリンをさらに含む。いくつかのそのような態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、約0.45〜約0.6%のリン、例えば、約0.45〜約0.55%又は約0.45〜約0.5%のリンを含む。他のそのような態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、約0.6〜約0.8%のリン、例えば、約0.7〜約0.8%又は約0.6〜約0.75%のリンを含む。
[0064] 甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための方法のいくつかの態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、約0.2〜約0.35%のナトリウムをさらに含む。いくつかのそのような態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、約0.2〜約0.25%のナトリウムを含み、そして他のそのような態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、約0.2〜約0.25%のナトリウムを含む。
[0065] 甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための方法のいくつかの態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、約0.75〜約1%のカリウムをさらに含む。いくつかのそのような態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、約0.8〜約1%のカリウムを含み、そして他のそのような態様において、該組成物は、約0.75〜約0.9%のカリウムを含む。
[0066] 甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための方法のいくつかの態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、リン、ナトリウム、及びカリウムの2以上を上記に考察した量のあらゆる組合せでさらに含む。
[0067] 別の側面において、本発明は、そのような治療を必要とする、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを治療するための方法を提供する。いくつかの態様において、本方法は、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物より選択される組成物を該ネコ科動物へ給餌することを含む。当業者は、単一の組成物をネコ科動物へ給餌しても、あるいは、異なるそのような組成物をネコ科動物へ様々な時間間隔で給餌してもよいと理解されよう。
[0068] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための方法は、(1)28〜約35%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む)と(2)約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素及び/又は約0.1〜約1mg/kgのセレンを含んでなる組成物を該ネコ科動物へ給餌することを含む。
[0069] いくつかのそのような態様において、本方法は、約28又は約28.5〜約29、約29.5、又は約30%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、又は少なくとも約95%の植物タンパク質を含む)と(1)約0.1、約0.15、又は約0.2〜約0.25、約03、又は約0.5mg/kgのヨウ素、及び/又は(2)約0.1、約0.15、約0.3、又は約0.4〜約0.65、約0.7、又は約0.8mg/kgのセレンを含んでなる組成物を該ネコ科動物へ給餌することを含む。
[0070] 甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための方法のいくつかの態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、約0.45〜約0.6%のリンをさらに含む。いくつかのそのような態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、約0.45〜約0.55%のリンを含む。他のそのような態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、約0.45〜約0.5%のリンを含む。
[0071] 甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための方法のいくつかの態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、約0.2〜約0.25%のナトリウムをさらに含む。
[0072] 甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを治療するための方法のいくつかの態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、約0.75〜約1%のカリウムをさらに含む。いくつかのそのような態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、約0.7〜約0.9%のカリウムを含む。他のそのような態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、約0.75〜約0.85%のカリウムを含む。
[0073] ネコ科動物においてCRFを治療するための方法のいくつかの態様において、該ネコ科動物へ給餌される組成物は、リン、ナトリウム、及びカリウムの2以上を上記に考察した量のあらゆる組合せでさらに含む。
[0074] いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物におけるCRFの予防及び治療のための方法は、該ネコ科動物へ抗CRF剤を投与することをさらに含む。いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物におけるCRFの予防及び治療のための方法は、該ネコ科動物へ抗甲状腺剤を投与することをさらに含む。いくつかの態様において、甲状腺機能亢進症のネコ科動物におけるCRFの予防及び治療のための方法は、該ネコ科動物へ抗CRF剤と抗甲状腺剤を投与することをさらに含む。そのような薬剤は、本発明の組成物を給餌することと共に投与する。用語「共に」は、薬剤を本発明の組成物と一緒に、又は該組成物とは別に、同じであるか又は異なる投与経路より、同じであるか又は異なる頻度で、そして該組成物とほぼ同時に又は周期的に、ネコ科動物へ投与することを意味する。「投与すること」は、薬剤を好適な剤形において好適な投与経路により、例えば、経口的、局所的、又は非経口的にネコ科動物へ導入することを意味する。「ほぼ同時に」は、一般に、組成物をネコ科動物へ給餌するときに、又は組成物をネコ科動物へ給餌することの約72時間以内に薬剤を投与することを意味する。「周期的に」は、一般に、組成物をネコ科動物に適したように定常的にネコ科動物へ給餌している間に、薬剤を投与するのに適した投与スケジュールに従って該薬剤をネコ科動物へ投与することを意味する。従って、用語「共に」には、具体的には、組成物をずっとより長い期間の時間の間(例えば、終生)ネコ科動物へ給餌している間に、薬剤を処方期間の時間の間ネコ科動物へ投与する状況が含まれる。1より多い薬剤を投与するならば、各薬剤の剤形及び投与経路は、多様であってよい。さらに、特定の薬剤をネコ科動物へ投与している間に、ある組成物を別の組成物で代用してよい。
[0075] 好適な抗CRF剤と抗甲状腺剤については、本発明の組成物の文脈において上記に考察した。そのような薬剤は、例えば、無機酸又は有機酸より誘導される塩の形態で投与することができる。特別な化合物によっては、該化合物の塩が、その塩の物理特性(例えば、異なる温度及び湿度における製剤安定性の亢進、又は水若しくはオイルにおける望ましい溶解性)の1以上により有利であり得る。その塩は好ましくは医薬として許容される塩である。
[0076] 薬剤の全1日用量(単回用量又は分割用量で投与される)は、典型的には、約0.001〜約100mg/kg、好ましくは約0.001〜約30mg/kg、そしてなおより好ましくは約0.01〜約10mg/kg体重である。投与量の単位組成物は、1日用量を構成するそのような量又はその約数を含有し得る。多くの場合、薬剤の投与は、複数回繰り返される。典型的には、全1日用量を増やすために、1日につき頻回の用量を使用してよい。好ましい投与方式に影響を及ぼす因子には、例えば、ネコ科動物の年齢、体重、及び状態;疾患の重症度;投与の経路;薬理学的考察事項(例、特別な薬剤の活性、効力、並びに薬物動態及び毒性プロフィール);ドラッグデリバリーシステムを利用するかどうか;並びに、薬剤を組合せ医薬品の一部として投与するかどうかが含まれる。従って、実際に利用する投与方式はかなり変化する可能性があり、上記に示した投与方式とは異なる可能性がある。
[0077] 別の側面において、本発明は、組成物(即ち、上記に考察した、ネコ科動物においてCRFを予防するためのあらゆる組成物)の、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防するための医薬品を製造するための使用を提供する。
[0078] 別の側面において、本発明は、組成物(即ち、上記に考察した、ネコ科動物においてCRFを治療するためのあらゆる組成物)の、ネコ科動物においてCRFを治療するための医薬品を製造するための使用を提供する。
[0079] さらなる側面において、本発明は、製造品、例えば、上記に考察したような本発明の組成物を含んでなるキットを提供する。キットは、甲状腺機能亢進症のネコ科動物においてCRFを予防及び/又は治療するのに適している。いくつかの態様において、キットは、抗CRF剤(即ち、1以上の抗CRF剤)をさらに含む。いくつかの態様において、キットは、抗甲状腺剤(即ち、1以上の抗甲状腺剤)をさらに含む。いくつかの態様において、キットは、抗CRF剤と抗甲状腺剤をさらに含む。いくつかの態様において、キットは、例えば、(a)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すること、(b)該組成物を該ネコ科動物へ給餌すると共に抗CRF剤及び/又は抗甲状腺剤を該ネコ科動物へ投与すること、(c)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌することによって該ネコ科動物においてCRFを予防すること、(d)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌することによって該ネコ科動物においてCRFを治療すること、(e)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に抗CRF剤及び/又は抗甲状腺剤を該ネコ科動物へ投与することによって該ネコ科動物においてCRFを予防すること、及び(f)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に抗CRF剤及び/又は抗甲状腺剤を該ネコ科動物へ投与することによって該ネコ科動物においてCRFを治療することの1以上についての教示をさらに含む。
[0080] 本発明のいくつかの態様において、キットは、該キットの一部であるか又は一部でない追加成分と一緒に、及び任意選択的に組み合わせるときに本発明の組成物を生じる2以上の成分を含む。そのような追加成分を使用するのであれば、キットは、これらの成分についての教示を提供する。いくつかの態様において、キットは、抗CRF剤をさらに含む。いくつかの態様において、キットは、抗甲状腺剤をさらに含む。いくつかの態様において、キットは、抗CRF剤と抗甲状腺剤をさらに含む。いくつかの態様において、キットは、(a)成分を組み合わせることによって、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを予防するための本発明の組成物を調製すること、(b)成分を組み合わせることによって、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを治療するための組成物を調製すること、(c)CRFを予防するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すること、(d)CRFを治療するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すること、(e)CRFを予防するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に抗CRF剤及び/又は抗甲状腺剤を該ネコ科動物へ投与すること、(f)CRFを治療するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に抗CRF剤及び/又は抗甲状腺剤を該ネコ科動物へ投与すること、(g)CRFを予防するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌することによって該ネコ科動物においてCRFを予防すること、(h)CRFを治療するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌することによって該ネコ科動物においてCRFを治療すること、(i)CRFを予防するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に抗CRF剤及び/又は抗甲状腺剤を該ネコ科動物へ投与することによって該ネコ科動物においてCRFを予防すること、及び(j)CRFを治療するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に抗CRF剤及び/又は抗甲状腺剤を該ネコ科動物へ投与することによって該ネコ科動物においてCRFを治療することの1以上についての教示をさらに含む。
[0081] いくつかの態様において、キットは、単一パッケージ中の別容器に、又はバーチャルパッケージ中の別容器に、適宜、組成物、又は該キットの一部であるか又は一部でない追加成分と一緒に、及び任意選択的に組み合わせるときに本発明の組成物を生じる2以上の成分、並びに(a)成分を組み合わせることによって、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを予防するための本発明の組成物を調製すること、(b)成分を組み合わせることによって、甲状腺機能亢進のネコ科動物においてCRFを治療するための本発明の組成物を調製すること、(c)CRFを予防するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すること、(d)CRFを治療するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すること、(e)CRFを予防するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に抗CRF剤を該ネコ科動物へ投与すること、(f)CRFを治療するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に抗CRF剤及び/又は抗甲状腺剤を該ネコ科動物へ投与すること、(g)CRFを予防するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌することによって該ネコ科動物においてCRFを予防すること、(h)CRFを治療するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌することによって該ネコ科動物においてCRFを治療すること、(i)CRFを予防するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に抗CRF剤及び/又は抗甲状腺剤を該ネコ科動物へ投与することによって該ネコ科動物においてCRFを予防すること、及び(j)CRFを治療するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に抗CRF剤及び/又は抗甲状腺剤を該ネコ科動物へ投与することによって該ネコ科動物においてCRFを治療することの1以上についての教示を含む。
[0082]用語「単一パッケージ」は、一般に、キットの諸成分が1以上の容器の中で、又はそれとともに物理的に結びついて、製造、流通、販売、又は使用の単位とみなされることを意味する。容器には、例えば、袋、箱、瓶、収縮包装パッケージ、諸成分をステープル留め又は他のやり方で固定したもの、そしてこれらの組合せが含まれる。単一パッケージは、例えば、製造、流通、販売、又は使用の単位とみなされるように物理的に結びついた、容器又は個別の食品組成物であり得る。用語「バーチャルパッケージ」は、一般に、キットの諸成分が、追加成分を入手する方法を使用者に教示する、1以上の有形又は仮想のキット成分に関する説明書によって結びついていることを意味する(例えば、1つの成分と、ウェブサイトへ行き、記録メッセージと接触し、視覚メッセージを眺めるか又は世話人と接触して、キットの使用法に関する教示を得ることを使用者に教示する説明書を含有するバッグにおいて)。キットがバーチャルパッケージを含む場合、キットは、1以上の有形のキット成分とともにバーチャル環境における教示に制限される。
[0083] いくつかの態様において、キットは、甲状腺機能亢進症のネコ科動物において慢性腎不全を予防するのに適していて、単一パッケージ中の別容器に、又はバーチャルパッケージ中の別容器に、適宜、(1)約28〜約35%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む)と(2)約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素及び/又は約0.1〜約1mg/kgのセレンを含んでなる組成物、又は該キットの一部であるか又は一部でない追加成分と一緒に、及び任意選択的に組み合わせるときに、(1)約28〜約35%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む)と(2)約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素及び/又は約0.1〜約1mg/kgのセレンを含んでなる組成物を生じる2以上の成分、並びに(a)抗慢性腎不全剤、(b)抗甲状腺剤、(c)該組成物を調製するための教示、(d)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌するための教示、(e)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌することによって該ネコ科動物において慢性腎不全を予防するための教示、及び(f)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に抗慢性腎不全剤及び/又は抗甲状腺剤を該ネコ科動物へ投与することによって該ネコ科動物において慢性腎不全を予防するための教示の1以上を含む。いくつかのそのような態様において、キットは、(1)約31〜約35%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む)と(2)約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素及び/又は約0.1〜約1mg/kgのセレンを含んでなる組成物、又は該キットの一部であるか又は一部でない追加成分と一緒に、及び任意選択的に組み合わせるときに、(1)約31〜約35%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む)と(2)約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素及び/又は約0.1〜約1mg/kgのセレンを含んでなる組成物を生じる2以上の成分を含む。
[0084] 他の態様において、キットは、甲状腺機能亢進症のネコ科動物において慢性腎不全を治療するのに適していて、単一パッケージ中の別容器に、又はバーチャルパッケージ中の別容器に、適宜、(1)約28〜約30%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む)と(2)約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素及び/又は約0.1〜約1mg/kgのセレンを含んでなる組成物、又は該キットの一部であるか又は一部でない追加成分と一緒に、及び任意選択的に組み合わせるときに、(1)約28〜約30%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む)と(2)約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素及び/又は約0.1〜約1mg/kgのセレンを含んでなる組成物を生じる2以上の成分、並びに(a)抗慢性腎不全剤、(b)抗甲状腺剤、(c)該組成物を調製するための教示、(d)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌するための教示、(e)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌することによって該ネコ科動物において慢性腎不全を治療するための教示、及び(f)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に抗慢性腎不全剤及び/又は抗甲状腺剤を該ネコ科動物へ投与することによって該ネコ科動物において慢性腎不全を治療するための教示の1以上を含む。
[0085] さらなる側面において、(a)CRFを予防するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すること、(b)CRFを治療するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すること、(c)CRFを予防するための組成物をネコ科動物へ給餌すると共に該ネコ科動物へ抗CRF剤及び/又は抗甲状腺剤を投与すること、(d)CRFを治療するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に該ネコ科動物へ抗CRF剤及び/又は抗甲状腺剤を投与すること、(e)CRFを予防するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌することによって該ネコ科動物においてCRFを予防すること、(f)CRFを治療するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌することによって該ネコ科動物においてCRFを治療すること、(g)CRFを予防するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に該ネコ科動物へ抗CRF剤及び/又は抗甲状腺剤を投与することによって該ネコ科動物においてCRFを予防すること、(h)CRFを治療するための組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に該ネコ科動物へ抗CRF剤及び/又は抗甲状腺剤を投与することによって該ネコ科動物においてCRFを治療すること、(i)CRFを予防するためのキットを甲状腺機能亢進症のネコ科動物において使用すること、及び(j)CRFを治療するためのキットを甲状腺機能亢進症のネコ科動物において使用することの1以上に関する情報又はそれについての教示を伝達するための手段を提供する。この伝達手段は、例えば、その情報又は教示を含有する、文書、デジタル保存媒体、光保存媒体、オーディオ実演、又は視覚ディスプレイを含む。好ましくは、伝達手段は、そのような情報又は教示を含有する、表示ウェブサイト又は文書、製品ラベル、添付文書、広告、又は視覚ディスプレイである。有用な情報又は教示には、例えば、(1)本発明の組成物、方法、又はキットを使用する方法についての情報及び教示、及び(2)動物の世話人のための、本発明とその使用に関する質問がある場合のコンタクト情報が含まれる。
[0086] いくつかの態様において、本発明は、(a)(1)約28〜約35%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む)と(2)約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素及び/又は約0.1〜約1mg/kgのセレンを含んでなる組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌することによって該ネコ科動物において慢性腎不全を予防すること;(b)(1)約28〜約35%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む)と(2)約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素及び/又は約0.1〜約1mg/kgのセレンを含んでなる組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に抗慢性腎不全剤及び/又は抗甲状腺剤を該ネコ科動物へ投与することによって該ネコ科動物において慢性腎不全を予防すること;及び(c)(1)約28〜約35%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む)と(2)約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素及び/又は約0.1〜約1mg/kgのセレンを含んでなる組成物、又は追加成分と一緒に、及び任意選択的に組み合わせるときに、(1)約28〜約35%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む)と(2)約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素及び/又は約0.1〜約1mg/kgのセレンを含んでなる組成物を生じる2以上の成分を含んでなるキットを使用することの1以上に関する情報又はそれについての教示を伝達するための手段を提供する。この手段は、その情報又は教示を含有する、文書、デジタル保存媒体、オーディオ実演、又は視覚ディスプレイを含む。
[0087] 他の態様において、本発明は、(a)(1)約28〜約30%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む)と(2)約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素及び/又は約0.1〜約1mg/kgのセレンを含んでなる組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌することによって該ネコ科動物において慢性腎不全を治療すること;(b)(1)約28〜約30%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む)と(2)約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素及び/又は約0.1〜約1mg/kgのセレンを含んでなる組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に抗慢性腎不全剤及び/又は抗甲状腺剤を該ネコ科動物へ投与することによって該ネコ科動物において慢性腎不全を治療すること;及び(c)(1)約28〜約30%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む)と(2)約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素及び/又は約0.1〜約1mg/kgのセレンを含んでなる組成物、又は追加成分と一緒に、及び任意選択的に組み合わせるときに、(1)約28〜約30%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む)と(2)約0.1mg/kg〜約1mg/kg未満のヨウ素及び/又は約0.1〜約1mg/kgのセレンを含んでなる組成物を生じる2以上の成分を含んでなるキットを使用することの1以上に関する情報又はそれについての教示を伝達するための手段を提供する。この伝達手段は、その情報又は教示を含有する、文書、デジタル保存媒体、オーディオ実演、又は視覚ディスプレイを含む。
[0088] 他の態様において、本発明は、本発明の組成物のいずれもの、慢性腎不全の動物における治療及び/又は予防用の食品組成物の製造における使用へ向けられる。本発明はまた、乾燥物質ベースで約25%〜約35%のタンパク質(ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質である)を含んでなる、慢性腎不全の動物における治療及び/又は予防用の食品組成物の製造における、植物タンパク質の使用へ向けられる。本発明はまた、慢性腎不全の動物における治療及び/又は予防用の食品組成物の製造における、植物タンパク質及びヨウ素の組合せの使用へ向けられ、ここで該食品は、乾燥物質ベースで約25%〜約35%のタンパク質と約1mg/kg未満のヨウ素(例えば、約0.1mg/kg〜約1mg/kgのヨウ素)を含み、ここで該タンパク質は、少なくとも約75%の植物タンパク質を含む。そのような動物、例、ネコ科動物(例、ネコ)は、甲状腺機能亢進症に罹患していている場合がある。
実施例
[0089] 本発明を以下の実施例によってさらに例示することができるが、この実施例は、単に例示の目的のために含めるのであって、他に具体的に示さなければ、本発明の範囲を制限することを企図しないと理解されたい。
実施例1
[0090] 実施例1は、甲状腺機能亢進のネコを治療すると同時にCRFを予防及び/又は治療することに対する、本発明の組成物の効果を例示する。
[0091] 食品Blは、0.6%のセレンを含有するドライキャットフードとして製剤化する。食品B1は、大豆ミール、コーングルテンミール、鶏肉、及び豚肉タンパク単離物をタンパク成分として含み、ヨウ素化及び非ヨウ素化塩をともに含むがセレンは含めずに製剤化する。平均湿分含量は6.6%であり、平均タンパク含量は33.7%であり、そして平均ヨウ素含量は、0.38%mg/kgである(ヨウ素分析用に10の試料を取ると、これらの試料のヨウ素含量は、0.27〜0.60mg/kgに及ぶ)。
[0092] 食品B2は、0.6%のセレンを食品を含有するウェットキャットフードとして製剤化する。それは、大豆ミール、ブタ肺臓、鶏肉、及びブタ肝臓をタンパク成分として含む。食品B2へは、ヨウ素の供給源を意図的には加えない。食品B1へはセレン塩を加えない。この試料の平均湿分含量は78.2%であり、平均タンパク質含量は33.2%であり、平均ヨウ素含量は0.21mg/kgである(ヨウ素分析用に10の試料を取ると、これらの試料のヨウ素含量は、0.14〜0.27mg/kgに及ぶ)。
[0093] 食品B1と食品B2を1:1の比で混合することにより食品Bを生じる。甲状腺機能亢進症と診断された5匹のネコの群に食品Bを6週間給餌する。甲状腺機能亢進症と診断された別の5匹のネコには、食品Bを給餌しながら、2.5mgのメチマゾールを1日1回、6週間、経口で与える。甲状腺機能亢進症と診断された8匹のネコに、市販のキャットフードを給餌しながら、2.5mgのメチマゾールを1日1回、6週間、経口で与える。すべてのネコの甲状腺ホルモンプロフィールと血清化学を0、2、4、及び6週目に測定する。本試験に登録したネコは、いずれも全体T及び/又は遊離Tが上昇して、大多数のネコが甲状腺機能亢進疾患に関連した1以上の臨床症状(例、体重損失、心雑音/頻脈、毛皮の乱れ、甲状腺拡張、食欲増進、嘔吐、活動増加、下痢、多尿症/多飲症、攻撃性、及び喘ぎ呼吸)を示した。この試験からの結果を表1及び2に提示する。
表1:血清全体Tレベルの変化
Figure 0005637683
表2:血清クレアチニンレベルの変化
Figure 0005637683
[0094] 1日1回、6週間経口投与した2.5mgのメチマゾールでの治療は、血清全体T濃度の減少と血清クレアチニン濃度の増加(血清クレアチニンは、正常なクレアチニン濃度範囲の0.8〜1.8mg/dLよりやや高かった)をもたらす。この治療は有効である(全体T濃度は、正常な全体T濃度範囲の10〜55ナノモル/dLに達しなかったものの、低下した)が、それは腎臓疾患を引き起こすか又は増悪させる可能性があるので、CRFのあるネコにおいて甲状腺機能亢進症を治療するには不適であるかもしれない。
[0095] 食品Bを給餌することは、2.5mgメチマゾール単独での治療より大きな血清全体T濃度の減少をもたらす(それでも、全体T濃度は、依然として正常な全体T濃度範囲よりやや高かった)。それはまた、血清クレアチニン濃度の減少をもたらす(クレアチニン濃度は、正常なクレアチニン範囲内に低下する)。食品Bを給餌することは、2.5mgメチマゾール単独を投与することより有効な甲状腺機能亢進症の治療法である。食品Bを給餌することは、メチマゾール治療に関連した副作用をもたらさない。食品Bは、CRFに罹患しているか又はそれを発症する感受性があるネコ科動物にも適している。
[0096] 食品Bを給餌しながら2.5mgのメチマゾールを投与することは、血清全体T濃度の最大の減少をもたらす。その血清全体T濃度の減少は、メチマゾールだけでの治療に対応する減少より大きく、Tは正常な全体T濃度範囲内に低下して、食品Bと抗甲状腺剤の作用の間に相乗作用があることを示唆する。食品Bを給餌すると共にメチマゾールを投与することはまた、血清クレアチニン濃度の減少をもたらし(血清クレアチニン濃度は、正常範囲内にある)、CRFを有するか又はそれを発症する感受性があるネコ科動物にこの組合せが適していることを示唆する。
実施例2
[0097] 実施例2は、本発明の組成物の、ネコにおいて甲状腺機能亢進症を治療すると同時にCRFを予防及び/又は治療することに対する効果を例示する。
[0098] 甲状腺機能亢進症と診断された15匹のネコに食品B(実施例1より)を12週間給餌する。甲状腺機能亢進症と診断された11匹のネコに市販のキャットフード(即ち、対照食品)を12週間給餌する。すべてのネコの甲状腺ホルモンプロフィールと血清化学を0、2、4、6、及び12週目に測定する。本試験に登録したネコは、いずれも全体T及び/又は遊離Tが上昇して、大多数のネコが甲状腺機能亢進疾患に関連した1以上の臨床症状を示した。この試験からの結果を表3及び4に提示する。
表3:血清全体Tレベルの変化
Figure 0005637683
表4:血清クレアチニンレベルの変化
Figure 0005637683
[0099] 対照食品を12週間給餌すると、血清全体Tと血清クレアチニン濃度の両方の増加をもたらす(全体T濃度は正常範囲を超えて、クレアチニン濃度は正常範囲にある)。食品Bを12週間給餌すると、血清全体Tと血清クレアチニン濃度の両方の減少をもたらす(全体Tとクレアチニン濃度は、ともに正常範囲内に低下する)。
[0100] 他に述べなければ、本明細書に提供する百分率は、いずれも乾燥物質ベースでの重量百分率である(例えば、31%のタンパク質は、乾燥物質ベースで31%のタンパク質を意味する)。また、成分の濃度も、乾燥物質ベースで示す(例えば、1mg/kgのヨウ素は、乾燥物質ベースで1mg/kgのヨウ素を意味する)。用語「乾燥物質ベース」は、組成物中の成分濃度を、組成物より湿分を除いた後で測定することを意味する。
[0101] 単数形の「a」、「an」(不定冠詞)及び「the」(定冠詞)には、文脈が明らかに他に指示しなければ、複数の指示(references)が含まれる。用語「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、及び「含んでなる(comprising)」は、排他的ではなく包含的に解釈されるべきである。
[0102] 本明細書では、本発明の典型的な好ましい態様を開示して、具体的な用語が利用されても、それらは一般的で記述的な意味でのみ使用するのであって、限定の目的のためではなく、本発明の範囲は、特許請求項に示されている。上記の教示に照らせば、本発明の多くの改良及び変形が可能であることが明らかである。故に、本発明は、付帯の特許請求項の範囲内であれば、具体的に記載されるのとは別のやり方で実施してよいと理解されたい。
[0103] 他に定義しなければ、本明細書に使用するすべての技術及び科学用語と頭字語は、本発明の技術分野の当業者が通常理解するのと同じ意味を有する。本明細書に記載のものに類似しているか又は同等であるどんな組成物、方法、製造品、及び情報伝達手段も本発明を実践するために使用し得るが、好ましい組成物、方法、製造品、及び情報伝達手段は、本明細書に記載するものである。
[0104] 本明細書に引用するすべての特許、特許出願、及び刊行物は、法律により許容される程度において、参照により本明細書に組み込まれる。その参考文献についての考察は、その著者によりなされた主張を要約することのみを企図している。そのような特許、特許出願、又は刊行物(又はその一部)が関連する先行技術であることは容認されない。出願人は、引用する特許、特許出願、及び刊行物の正確性及び妥当性について異議を唱える権利を留保する。

Claims (41)

  1. 甲状腺機能亢進症のネコ科動物において慢性腎不全を予防するための方法であって:
    乾燥物質ベースで28〜35%のタンパク質であって、ここで少なくとも75%の植物タンパク質を含む該タンパク質;及び
    乾燥物質ベースで0.1mg/kg以上1mg/kg未満のヨウ素、及び/又は乾燥物質ベースで0.1〜1mg/kgのセレンを含んでなる組成物を該ネコ科動物へ給餌することを含んでなる、前記方法。
  2. 組成物が乾燥物質ベースで0.1〜0.3mg/kgのヨウ素を含み、乾燥物質ベースで0.15〜0.65mg/kgのセレンを含む、請求項1の方法。
  3. 組成物が乾燥物質ベースで0.1〜0.5mg/kgのヨウ素と乾燥物質ベースで0.1〜0.8mg/kgのセレンを含む、請求項1の方法。
  4. 組成物が抗甲状腺剤をさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項の方法。
  5. 組成物が0.6〜0.8%のリンをさらに含み、及び/又は0.25〜0.35%のナトリウムをさらに含み、及び/又は0.75〜1%のカリウムをさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項の方法。
  6. 組成物をネコ科動物へ給餌すると共に抗甲状腺剤をネコ科動物へ投与することをさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項の方法。
  7. 抗甲状腺剤が、メチマゾール、プロピルチオウラシル、及びカルビマゾールからなる群より選択されるチオウレイレンを含む、請求項6の方法。
  8. 治療有効量の抗甲状腺剤をネコ科動物へ投与する、請求項6または請求項7の方法。
  9. ネコ科動物がネコである、請求項1〜8のいずれか1項の方法。
  10. 組成物が食品組成物である、請求項1〜9のいずれか1項の方法。
  11. 甲状腺機能亢進症のネコ科動物において慢性腎不全を治療するための方法であって:
    乾燥物質ベースで28〜30%のタンパク質であって、ここで少なくとも75%の植物タンパク質を含む該タンパク質;及び
    乾燥物質ベースで0.1mg/kg以上1mg/kg未満のヨウ素、及び/又は乾燥物質ベースで0.1〜1mg/kgのセレンを含んでなる組成物を該ネコ科動物へ給餌することを含んでなる、前記方法。
  12. 組成物が乾燥物質ベースで0.1〜0.3mg/kgのヨウ素を含み、及び/又は乾燥物質ベースで0.15〜0.65mg/kgのセレンを含む、請求項11の方法。
  13. 組成物が乾燥物質ベースで0.1〜0.5mg/kgのヨウ素と乾燥物質ベースで0.1〜0.8mg/kgのセレンを含む、請求項11の方法。
  14. 組成物が抗甲状腺剤をさらに含む、請求項11〜13のいずれか1項の方法。
  15. 組成物が0.45〜0.6%のリンをさらに含み、及び/又は0.2〜0.25%のナトリウムをさらに含み、及び/又は0.75〜1%のカリウムをさらに含む、請求項11〜14のいずれか1項の方法。
  16. 組成物をネコ科動物へ給餌すると共に抗甲状腺剤をネコ科動物へ投与することをさらに含む、請求項11〜15のいずれか1項の方法。
  17. 抗甲状腺剤が、メチマゾール、プロピルチオウラシル、及びカルビマゾールからなる群より選択されるチオウレイレンを含む、請求項16の方法。
  18. 治療有効量の抗甲状腺剤をネコ科動物へ投与する、請求項16または請求項17の方法。
  19. 抗慢性腎不全剤をネコ科動物へ投与することをさらに含む、請求項11〜18のいずれか1項の方法。
  20. 治療有効量の抗慢性腎不全剤をネコ科動物へ投与する、請求項19の方法。
  21. ネコ科動物がネコである、請求項11〜20のいずれか1項の方法。
  22. 組成物が食品組成物である、請求項11〜21のいずれか1項の方法。
  23. 乾燥物質ベースで28〜35%のタンパク質であって、ここで少なくとも75%の植物タンパク質を含む該タンパク質;及び
    乾燥物質ベースで0.1mg/kg以上1mg/kg未満のヨウ素、及び/又は乾燥物質ベースで0.1〜1mg/kgのセレンを含んでなる、甲状腺機能亢進症のネコ科動物において慢性腎不全を予防するための組成物。
  24. 乾燥物質ベースで0.1〜0.3mg/kgのヨウ素を含み、乾燥物質ベースで0.15〜0.65mg/kgのセレンを含む、請求項23の組成物。
  25. 乾燥物質ベースで0.1〜0.5mg/kgのヨウ素と乾燥物質ベースで0.1〜0.8mg/kgのセレンを含む、請求項23の組成物。
  26. 0.6〜0.8%のリンをさらに含み、及び/又は0.25〜0.35%のナトリウムをさらに含み、及び/又は0.75〜1%のカリウムをさらに含む、請求項23〜25のいずれか1項の組成物。
  27. ネコ科動物がネコである、請求項23〜26のいずれか1項の組成物。
  28. 組成物が食品組成物である、請求項23〜27のいずれか1項の組成物。
  29. 乾燥物質ベースで28〜30%のタンパク質であって、ここで少なくとも75%の植物タンパク質を含む該タンパク質;及び
    乾燥物質ベースで0.1mg/kg以上1mg/kg未満のヨウ素、及び/又は乾燥物質ベースで0.1〜1mg/kgのセレンを含んでなる、甲状腺機能亢進症のネコ科動物において慢性腎不全を治療するための組成物。
  30. 乾燥物質ベースで0.1〜0.3mg/kgのヨウ素を含み、乾燥物質ベースで0.15〜0.65mg/kgのセレンを含む、請求項29の組成物。
  31. 乾燥物質ベースで0.1〜0.5mg/kgのヨウ素と乾燥物質ベースで0.1〜0.8mg/kgのセレンを含む、請求項29の組成物。
  32. 0.45〜0.6%のリンをさらに含み、及び/又は0.2〜0.25%のナトリウムをさらに含み、及び/又は0.75〜1%のカリウムをさらに含む、請求項29〜31のいずれか1項の組成物。
  33. ネコ科動物がネコである、請求項29〜32のいずれか1項の組成物。
  34. 組成物が食品組成物である、請求項29〜33のいずれか1項の組成物。
  35. 甲状腺機能亢進症のネコ科動物において慢性腎不全を予防するためのキットであって:
    (1)乾燥物質ベースで28〜35%のタンパク質であって、ここで少なくとも75%の植物タンパク質を含む該タンパク質、及び(2)乾燥物質ベースで0.1mg/kg以上1mg/kg未満のヨウ素、及び/又は乾燥物質ベースで0.1〜1mg/kgのセレンを含んでなる組成物;又は
    該キットの一部であるか又は一部でない追加成分と一緒に、及び任意選択的に組み合わせるときに、(1)乾燥物質ベースで28〜35%のタンパク質であって、ここで少なくとも75%の植物タンパク質を含む該タンパク質、及び(2)乾燥物質ベースで0.1mg/kg以上1mg/kg未満のヨウ素、及び/又は乾燥物質ベースで0.1〜1mg/kgのセレンを含んでなる組成物を生じる2以上の成分、並びに
    (a)抗慢性腎不全剤;
    (b)抗甲状腺剤;
    (c)該組成物を調製するための教示;
    (d)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌するための教示;
    (e)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌することによって該ネコ科動物において慢性腎不全を予防するための教示;及び
    (f)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に抗慢性腎不全剤及び/又は抗甲状腺剤を該ネコ科動物へ投与することによって該ネコ科動物において慢性腎不全を予防するための教示の1以上を、適宜、単一パッケージ中の別容器に、又はバーチャルパッケージ中の別容器に含んでなる、前記キット。
  36. 請求項35のキットであって:
    (1)乾燥物質ベースで31〜35%のタンパク質であって、ここで少なくとも75%の植物タンパク質を含む該タンパク質、及び(2)乾燥物質ベースで0.1mg/kg以上1mg/kg未満のヨウ素、及び/又は乾燥物質ベースで0.1〜1mg/kgのセレンを含んでなる組成物;又は
    該キットの一部であるか又は一部でない追加成分と一緒に、及び任意選択的に組み合わせるときに、(1)乾燥物質ベースで31〜35%のタンパク質であって、ここで少なくとも75%の植物タンパク質を含む該タンパク質、及び(2)乾燥物質ベースで0.1mg/kg以上1mg/kg未満のヨウ素、及び/又は乾燥物質ベースで0.1〜1mg/kgのセレンを含んでなる組成物を生じる2以上の成分を含む、前記キット。
  37. 甲状腺機能亢進症のネコ科動物において慢性腎不全を治療するためのキットであって:
    (1)乾燥物質ベースで28〜30%のタンパク質であって、ここで少なくとも75%の植物タンパク質を含む該タンパク質、及び(2)乾燥物質ベースで0.1mg/kg以上1mg/kg未満のヨウ素、及び/又は乾燥物質ベースで0.1〜1mg/kgのセレンを含んでなる組成物;又は
    該キットの一部であるか又は一部でない追加成分と一緒に、及び任意選択的に組み合わせるときに、(1)乾燥物質ベースで28〜30%のタンパク質であって、ここで少なくとも75%の植物タンパク質を含む該タンパク質、及び(2)乾燥物質ベースで0.1mg/kg以上1mg/kg未満のヨウ素、及び/又は乾燥物質ベースで0.1〜1mg/kgのセレンを含んでなる組成物を生じる2以上の成分、並びに
    (a)抗慢性腎不全剤;
    (b)抗甲状腺剤;
    (c)該組成物を調製するための教示;
    (d)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌するための教示;
    (e)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌することによって該ネコ科動物において慢性腎不全を治療するための教示;及び
    (f)該組成物を甲状腺機能亢進症のネコ科動物へ給餌すると共に抗慢性腎不全剤及び/又は抗甲状腺剤を該ネコ科動物へ投与することによって該ネコ科動物において慢性腎不全を治療するための教示の1以上を、適宜、単一パッケージ中の別容器に、又はバーチャルパッケージ中の別容器に含んでなる、前記キット。
  38. 甲状腺機能亢進症を有するネコ科動物において慢性腎不全を治療及び/又は予防するための食品組成物における、又は食品組成物の製造における、植物タンパク質の使用であって、ここで組成物中のタンパク質の量は、乾燥物質ベースで25%〜35%のタンパク質であり、ここで該タンパク質は少なくとも75%の植物タンパク質を含む、前記使用。
  39. 甲状腺機能亢進症を有するネコ科動物において慢性腎不全を治療及び/又は予防するための食品組成物の製造における、植物タンパク質及びヨウ素の組合せの使用であって、ここで組成物中のタンパク質の量は、乾燥物質ベースで25%〜35%のタンパク質であり、組成物中のヨウ素の量は、0.1mg/kg〜1mg/kgのヨウ素であり、そしてここで該タンパク質は、少なくとも75%の植物タンパク質を含む、前記使用。
  40. 組成物が31〜35%のタンパク質を含む、請求項1の方法。
  41. 31〜35%のタンパク質を含む、請求項23の組成物。
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