JP5636565B2 - 硬貨選別装置 - Google Patents

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本発明は、投入された硬貨の真偽を判別すると共に真正硬貨を受入、偽貨を返却する硬貨選別装置に関する。
特に、投入された硬貨の真偽を判別すると共に真正硬貨を金種別に振り分ける硬貨選別装置に関する。
さらに、硬貨を振り分ける振分体に硬貨が挟まれて滞留してしまうことを防止できる硬貨選別装置に関する。
詳しくは、硬貨を振り分ける振分体に硬貨が挟まれて滞留してしまうことを防止できる安価な硬貨選別装置に関する。
図17〜18を参照して従来の硬貨選別装置の概略を説明すると、ガイドレール2、第1側壁4及び第2側壁6によって構成される転動通路8を硬貨Cが転動する過程において、支軸10回りに回動自在な板状の第1振分体12の先端14を弾性的に第2側壁6に密接させた第1逸らせ位置DP1と、第1電磁アクチュエータ16によって回動させて当該第1振分体12の先端14を前記第2側壁6から所定距離離れ、かつ、硬貨Cが通過可能である第1受入位置RP1とに選択的に位置させて、正貨TCを受入通路18へ、偽貨FCを返却通路20とに振分ける。
正貨TCは、第1振分体12と同様に構成され、かつ、第2電磁アクチュエータ22によって第2受入位置RP2と第2逸らせ位置DP2に物理センサ24の検知結果に基づいて選択的に位置される第2振分体26によって、第1金種通路28又は第2金種通路30へ金種別に振り分ける。本例では、第1金種通路28には1円硬貨1C、第2金種通路30には10円硬貨10Cが振り分けられる。
なお、一般的に、物理センサ24は、フェライトに巻き付けたコイルに高周波電流を印加して硬貨の直径、材質、厚み等を検出し、又は表面の模様を画像情報として検出し、真正硬貨と比較して真偽判別、及び金種判別するものが使用される(例えば、特許文献1参照)。
そして、図19に示すように第1振分体12によって正貨TCと偽貨FCとに振り分ける場合、受け入れた硬貨Cが正貨FCであるときは、物理センサ24による硬貨Cの検知に基づいて第1電磁アクチュエータ16が励磁されて第1振分体12が第1受入位置RP1に移動され、前記第1振分体12は当該第1受入位置RP1に移動させる信号出力から第1所定時間T1後に第1電磁アクチュエータ14が消磁され、スプリング力によって第1逸らせ位置DP1に復帰させられる。
間断なく連続して投入された硬貨、換言すれば、数珠繋ぎに投入された硬貨Cが実質的に真偽選別されない状態で受け入れられることを防止するためである。
また、第2の従来技術として図20に示すように、転動通路8を転動して物理センサ24を通過した硬貨Cを固定部材32に衝突させて跳ね返らせ、硬貨の進行方向を変更する硬貨選別装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来例において。硬貨Cは微視的にはガイドレール2上をバウンドしながら転動しているのでバウンドが想定範囲よりも大きくなった場合、跳ね返り量が想定範囲から外れて硬貨Cが第1振分体12に到達する時間が遅くなることがある。
この場合も、硬貨Cが第1振分体12の先端14と第2側壁6との間に挟まれて保持され、滞留する問題がある。
特許第3695926号(図1〜図4、段落番号0003〜0034)
硬貨選別装置においては、通常、比較的重い10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨及び500円硬貨が選別対象であるので、物理センサ24による硬貨検知後、前記第1振分体10の位置を通過するに要する時間はほぼ一定である。
したがって、前記所定時間T1を一定にしても大きな問題はない。
しかし、アルミ製の1円硬貨である場合、10円、50円、100円及び500円硬貨に比し、極めて軽量であり、転動通路2を転動する速度は遅くなる。
これにより、第1所定時間T1が一定である場合、1円硬貨は第1逸らせ位置DP1へ復帰する第1振分体12の先端14と第2側壁16との間に挟まれて保持され、また、極端な場合1円硬貨が第1振分体12に到達する前に第1逸らせ位置DP1に戻ってしまい返却される恐れがある。
また、複数金種を受入、金種別に選別する場合も基本的に同様の構造が採用されるため、1円硬貨と他の金種の硬貨とが同一の振分体によって振り分けられる場合も同様の問題がある。
さらに第2の従来技術のように固定部材32に衝突させて硬貨Cの進行方向を変更する場合、微視的に見れば、部材16に衝突する前の硬貨Cは、ガイドレール2上をバウンドしつつ転動している。
このバウンドが大きくなった場合、部材16にぶつかって跳ね返る角度や量が通常とは異なり、転動通路2の下流に配置された第1振分体12への到達時間も通常より長くなることが生じ、前述同様に第1振分体12に硬貨Cが挟まれて滞留することがある。
これらの問題を解消するため、第1振分体12を硬貨Cが通過したことをセンサにより検知し、この検知結果に基づいて第1振分体12を逸らせ位置DP1へ移動させることが考えられる。
しかし、センサを追加することはコスト上昇につながり、俄に採用しがたい。
本発明は、上記問題を解決することを目的とする。
本発明の第1の目的は、振分体先端と側壁との間に硬貨が挟まれて保持されても滞留することがない硬貨選別装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、振分体先端と側壁との間に硬貨が挟まれて保持されても滞留することがない硬貨選別装置を安価に提供することである。
本発明の第3の目的は、振分体先端と側壁との間に硬貨が挟まれて保持されても滞留することがない硬貨選別装置を特別の装置を設けることなく提供することである。
これらの目的を達成するため、本発明は以下のように構成されている。
硬貨受入口に投入された硬貨を所定の間隔で垂立する第1側壁面、第2側壁及びそれら一対の側壁との間に配置されたガイドレールによって構成される転動通路に支軸を支点に回動自在に設けた板状の振分体を配置し、前記振分体はその先端を前記第1又は第2側壁の一方に密接させて当該振分体の一面に沿った返却通路に案内する逸らせ位置若しくは前記振分体と前記第1側壁又は第2側壁との間に構成される受入通路に案内する受入位置とに選択的に位置れ、前記振分体よりも上流における前記転動通路に対し配置した物理センサによって前記転動通路を転動する硬貨の物理的性質を検知し、当該検知した物理的性質に基づいて前記振分体を前記逸らせ位置又は前記受入位置に位置させるようにした硬貨選別装置において、前記振分体を前記逸らせ位置において微振動させる微振動装置を設けたことを特徴とする硬貨選別装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1の硬貨選別装置において、前記微振動装置はソレノイド及びスプリングを含む電磁アクチュエータ並びに前記ソレノイドに対する励磁電流を短周期で断続するスイッチング回路を含んでいることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2の硬貨選別装置において、前記微振動装置は前記ソレノイドに対し、ON時間よりもOFF時間の方が長い交番電流印加する発振装置を含むことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3の硬貨選別装置において、前記ソレノイドのON時間は1ミリ/秒であり、前記OFF時間は3ミリ/秒であることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、所定の間隔をおいて配置され、かつ、下流側を支点に回動される第1振分体及び第2振分体によって複数金種振分装置を構成し、前記第1振分体又は前記第2振分体を選択的に回動させ、前記第1振分体が第2振分通路を構成する待機位置及び前記第2振分体が当該第2振分体の表側の返却通路に硬貨を案内する返却位置、前記第1振分体が前記第1振分体の裏側の第1振分通路に硬貨を案内する第1振分位置、若しくは前記第2振分体が前記第2振分位置に位置し、前記第1振分体が前記待機位置に位置し、第1振分体と前記第2振分体との間の第2振分通路に個別に振り分けられるようにした硬貨選別装置において、前記第2振分体が前記返却位置に位置する場合、前記第2振分体に微振動を付与する微振動装置を設けたことを特徴とする硬貨選別装置である。
本発明によれば、硬貨受入口に投入された硬貨は転動通路において、表裏面を第1側壁及び第2側壁に案内されつつガイドレール上を転動する。この過程において、硬貨は物理センサによって物理的性質を検知され、その真偽及び金種を判別される。
受け入れた硬貨が真正硬貨である場合、受入位置に位置する振分体によって受入通路へ案内され、偽貨である場合、逸らせ位置に位置する振分体によって返却通路へ案内される。
そして、振分体が受入位置から逸らせ位置へ移動した後、微振動装置により微振動される。
振分体が微振動した場合、その先端が接している垂立面と振分体先端との間の圧接力は増減することになる。もし、硬貨が垂立面と振分体の先端との間に挟まれて保持された場合であっても、この圧接力が減じた際に保持力が弱まって当該硬貨に作用する重力による転動又は落下によって当該保持から離脱することができる。
よって、振分体を振動させるという簡単な手段によって硬貨が振分体に挟まれて滞留するという問題を解消できる利点がある。
なお、振分体を微振動させるとは、厳密には振分体の先端が側壁に対し接離することになるが、本発明においては、先端が第1側壁又は第2側壁から離れない場合であっても、接触圧が増減する場合も含む概念である。
さらに、振分体の先端を第1側壁又は第2側壁に密接とは、実際に接触していない場合、例えば、僅かな隙間がある場合、及び側面に形成された凹部に振分体の先端が入り込み、先端が側面に接触していない場合であっても、硬貨側から見て振分体先端が側壁に接触していると言える場合をも含んでいる。
請求項2の発明によれば、ソレノイド及びスプリングを含む電磁アクチュエータ並びに前記ソレノイドに対する励磁電流を断続するスイッチング回路を含んでいる。
通常、振分体はソレノイドとスプリングによって受入位置と逸らせ位置とに移動されるので、本発明においては新たにスイッチング回路を追加すれば良い。
スイッチング回路はハードウエアによって構成する場合はCR回路により構成することができ、ON、OFFの時間が比較的長い場合にはソフトエアによっても達成することができるので、安価に構成することができる利点がある。
したがって、本発明において、スイッチング回路とは、ソフトウエアによって構成した場合も含む概念である。
請求項3の発明によれば、スイッチング回路は前記ソレノイドに対し、ON時間よりもOFF時間の方が長い交番電流を印加する発振装置を含むことを特徴とする。
この場合、ソレノイドの励磁時間よりも消磁時間の方が長いので、振分体先端による保持力を低減させることができる利点がある。
請求項4の発明によれば、ソレノイドのON時間は1ミリ/秒であり、前記OFF時間は3ミリ/秒である。
この程度の時間であれば、ソフト的にスイッチング回路を構成することができるので、新たな装置を設ける必要がない。換言すれば、より一層安価に実現することができる利点がある。
請求項5の発明によれば、第2振分体の表側、第1振分体及び第2振分体との間、及び第1振分体の裏側に、三つの振分通路が構成される。
このような硬貨の振分装置であっても、第2振分体を微振動させることにより
第1振分体及び第2振分体との間に挟まれて保持された硬貨を解除することができる利点がある。
図1は、本発明の実施例1の硬貨選別装置の概略説明図である。 図2は、本発明の実施例1の硬貨選別装置における第1振分装置及び第2振分装置の概要図である。 図3は、本発明の実施例1の硬貨選別装置における第1振分体の作用説明図である。 図4は、本発明の実施例1の硬貨選別装置における微振動装置のブロック図及びタイミングチャート図である。 図5は、本発明の実施例1の硬貨選別装置における第1振分装置の作用説明図である。 図6は、本発明の実施例2の硬貨選別装置の制御回路のブロック図である。 図7は、本発明の実施例2の硬貨選別装置の作用説明用のフローチャートである。 図8は、本発明の実施例3の硬貨選別装置の正面図である。 図9は、本発明の実施例3の硬貨選別装置の概略斜視図である。 図10は、本発明の実施例3の硬貨選別装置の好ましい振分装置の作用説明図である。 図11は、本発明の実施例3の硬貨選別装置における、好ましい第1移動レール及び第1ストッパの斜視図である。 図12は、本発明の実施例3の硬貨選別装置の振分装置の作用説明図である。 図13は、本発明の実施例3の硬貨選別装置の作用説明図である。 図14は、本発明の実施例3の硬貨選別装置の制御装置のブロック図である。 図15は、本発明の実施例3の硬貨選別装置の作用説明用のフローチャートである。 図16は、本発明の実施例3の硬貨選別装置の作用説明用のフローチャートである。 図17は、第1の従来技術の硬貨選別装置の概略説明図である。 図18は、第1の従来技術の硬貨選別装置の振分装置の概略説明図である。 図19は、第1の従来技術の硬貨選別装置のタイミングート図である。 図20は、第2の従来技術の硬貨選別装置の概略説明図である。
本発明は、硬貨受入口に投入された硬貨を左右の垂立面及びそれら垂立面との間に配置されたガイドレールによって構成される転動通路に支軸を支点に回動自在に設けた板状の振分体を配置し、前記振分体はその先端を前記垂立面の一方に密接させて当該振分体の一面に沿った返却通路に案内する逸らせ位置若しくは前記振分体と前記垂立面との間に構成される第1振分通路に案内する受入位置とに選択的に位置させ、前記振分体よりも上流における前記転動通路に対し配置した物理センサによって前記転動通路を転動する硬貨の物理的性質を検知し、当該検知した物理的性質に基づいて前記振分体を前記逸らせ位置又は前記受入位置に位置させるようにした硬貨選別装置において、前記振分体を前記逸らせ位置において微振動させる微振動装置を設け、前記微振動装置はソレノイド及びスプリングを含む電磁アクチュエータ並びに前記ソレノイドに対する励磁電流を短周期で断続するスイッチング回路を含み、前記スイッチング回路の前記ソレノイドのON時間は1ミリ/秒であり、前記OFF時間は3ミリ/秒であることを特徴とする硬貨選別装置である。
実施例1は、偽貨FCと、正貨TCである1円硬貨1C及び10円硬貨10Cの二金種に格別に振り分けできる硬貨選別装置32に本願発明を適用した例である。正貨TCは、1円硬貨1C、5円硬貨5C、10円硬貨10C、50円硬貨50C、100円硬貨100C及び500円硬貨500Cの内から適宜二金種選定することができる。また、外国硬貨であっても、適宜の二金種を選定することができる。
図1を参照して硬貨選別装置32の構造を説明する。
硬貨選別装置32は大まかには、本体34、硬貨投入口36、硬貨Cの受入通路(転動通路)38(以下「転動通路38」という)、物理センサ42、第1振分装置44、第2振分装置46及び微振動装置48を含んでいる。
まず本体34を説明する。
本体34は、硬貨投入口36及び転動通路38を画定し、物理センサ42、第1振分装置44及び第2振分装置46が取り付けられる機能を有する。
本体34は、大凡矩形箱形であって、樹脂にて成形される。
次に硬貨投入口36を説明する。
硬貨投入口36は、硬貨Cが投入される機能を有する。
硬貨投入口36は、本体34の左端部上面に形成され、幅が受け入れるべき硬貨Cの最大厚みよりも僅かに大きく、高さが受け入れるべき最大径硬貨の直径よりも僅かに大きいスリット形に形成されている。換言すれば、硬貨投入口36は最大直径硬貨及び最厚硬貨が通過することができる。
次に転動通路38が図2をも参照して説明される。
転動通路38は、硬貨投入口36に投入された硬貨Cを物理センサ42に案内した後、第1振分装置44に案内する機能を有する。
転動通路38は、本体34内に形成され、硬貨投入口36に続いて全体として前下がりであって、横向きV字形に形成されている。
転動通路38は最大厚みの硬貨Cの厚みを超える所定の間隔d1において垂立する第1側壁50及び第2側壁52並びにそれら第1側壁50及び第2側壁52間に配置された転動通路38の底面を構成するガイドレール54によって構成される。
本実施例においては、ガイドレール54は、硬貨投入口36に続いて右下がりに傾斜する上ガイドレール54U及び、上ガイドレール46Uに続く下流側において上ガイドレール54Uに対し反対側に傾斜する下ガイドレール54Bを含んでいる。
上ガイドレール54Uと共に上転動通路38Uを構成する第1側壁50及び第2側壁52に硬貨Cの物理的性質を検知する物理センサ42が配置されている。
下ガイドレール54Bと共に構成される下転動通路38Bは、第1振分装置44及び第2振分装置46が配置されている。
下転動通路38Bは、返却通路62又は受入通路64に接続され、第1振分体56によって、それら通路と選択的に接続される。
受入通路64は、1円通路66及び10円通路68に接続され、第2振分体58によって選択的に連通される。
次に物理センサ42が説明される。
物理センサ42は、転動通路38を転動する硬貨Cの物理的性質、例えば、直径、材質、厚みに関する情報を取得し、かつ、当該情報に基づいて真偽及び硬貨金種を判別する機能を有する。
本実施例において、物理センサ42は従来のコイルを巻いたフェライトコア72を3個、所定位置に配置して、直径、厚み及び材質に関する情報を個別に検知し、基準値と比較して正貨TC又は偽貨FCとして判別し、正貨TCである場合、金種をも判別する。
しかし、物理センサ42は実施例に限定されず、撮像装置によって硬貨Cの表面又は裏面の模様を取得し、基準模様と比較して真偽判別及び金種判別をするようにしてもよい。
次に第1振分装置44が図2及び図3をも参照して説明される。
第1振分装置44は、物理センサ42の判別結果に基づいて、正貨TCと偽貨FC、換言すれば、硬貨Cを受入通路64又は返却通路62へ振り分ける機能を有する。さらに、第1振分装置44は硬貨選別装置32が選別状態にない場合、硬貨投入口36に投入された硬貨Cを返却通路62へ案内する機能を有する。
第1振分装置44は、第1振分体56、リンク76、及び第1電磁アクチュエータ78を含んでいる。
第1振分体56は、矩形板状であって、下転動通路38Bにおいて下流端の上下端面から突出する第1支軸74の第1軸線L1を下転動通路38Bの延在線ELに対し直角をなし、かつ、本体34に対し回動自在に支持されている。
第1振分体56の第1先端56Tは、第2側壁52に実質的に圧接されている。偽貨FCが誤って受入通路64へ進行しないためである。
本実施例1においては、第1先端56Tは第2側壁52に形成された三角形状の第1凹部82に進入し、下転動通路38Bに対しては第2側壁52よりも奥まった位置に進出可能である。したがって、「圧接」とは、実際に圧接している場合の他、実質的に圧接している場合をも含む概念である。
また、図2において時計方向へ回動された場合(鎖線時位置)、下転動通路38Bに対し先端56Tが第1側壁50よりも僅かに奥まった場所に位置する第1受入位置RP1へ移動可能である。
第1振分体56が第1受入位置RP1に位置する場合、第1振分体56は大凡、第1側壁50の延長線上に延在し、受入通路64の一壁面を構成する。
リンク76は、第1支軸74の上端に固定され、先端部に長孔84が形成されている。
第1電磁アクチュエータ78は、ソレノイド86及び鉄心85を含み、鉄心85はロッド87に接続されている。
ロッド87の先端に固定されたピン88は長孔84にスライド可能に挿入されている。
ロッド87の中間のリテーナ92ちソレノイド78との間にスプリング94を配置し、当該スプリング94の弾発力によってロッド87が図3において右方向、換言すれば鉄心85が抜き出される方向に付勢される。
鉄心85の他端部には第1ストッパ96が固定されている。
第1ストッパ96がスプリング94の弾発力によってソレノイド86の一端面に係止された場合、第1振分体56の第1先端56Tは第1凹部82に進出した第1逸らせ位置DP1に位置するよう設定されている。
ソレノイド86が励磁された場合、鉄心85が引かれ、換言すれば図3において左方へ移動されるので、ロッド87及びピン88を介してリンク76が時計方向へ回動され、固定の第2ストッパ98に係止され、第1受入位置RP1において静止される。
これにより、受入通路64が構成される。
ソレノイド86が消磁された場合、スプリング94の弾発力によってロッド87が図3において右方へ移動され、ピン88及びリンク76を介して第1振分体56は第1逸らせ位置DP1へ移動される。
次に第2振分装置46が説明される。
第2振分装置46は、受入通路64に転動してきた正貨TCを、さらに金種別の通路に振り分ける機能を有する。
第2振分装置46は、第2振分体58、第2リンク及び第2電磁アクチュエータを含んでいるが、第2リンク及び第2電磁アクチュエータは第1リンク76及び第1電磁アクチュエータ78と同一構成であるため、図示及び説明を省略する。
第2振分体58は、第1振分体56よりも下流の受入通路64に配置され、第1振分体56と同様に、第2支軸742回りに回動自在であって、第2先端58Tは第2側壁52に形成された第2凹部822に進行した第2逸らせ位置RP2、及び受入通路64から10円通路68への連通を遮断し、受入通路64と1円通路66とを連通させる第2受入位置RP2に、第2電磁アクチュエータの消磁又は励磁によって選択的に位置される。
この構成により、硬貨投入口36に投入された硬貨Cが1円硬貨1Cである場合、第1ソレノイド86と同時に第2ソレノイドが励磁され、第1振分体56が第1受入位置RP1へ、第2振分体58が第2受入位置RP2へ移動される。
これにより、転動通路38を転動する1円硬貨1Cは下転動通路38Bから受入通路64へ、そして1円通路66へ案内されて選別される。
10円硬貨10Cの場合、第2ソレノイドは励磁されないので、第2逸らせ位置DP2に位置する第2振分体58によって10円通路68へ案内されて選別される。
次に微振動装置48が図4をも参照して説明される。
微振動装置48は、第1逸らせ位置DP1に位置する第1振分体56に微振動を付与する機能を有する。
微振動装置48は、本実施例においてはスイッチング回路30、電源40
制御回路60及び発振回路70を含んでいる。
スイッチング回路30は、電源40と第1ソレノイド86との間に介在され、「ON」である場合、電源40と第1ソレノイド86とを電気的に接続して第1ソレノイド86を励磁し、「OFF」である場合電源40と第1ソレノイド86とを電気的に切断し、第1ソレノイド86を消磁する。したがって、第1ソレノイド86が「ON」の場合、第1振分体56は第1受入位置RP1に移動され、「OFF」の場合第1逸らせ位置DP1に位置される。
スイッチング回路30は制御回路60によって「ON」又は「OFF」に制御される。
また、スイッチング回路30は、制御回路60との間に介在された発振回路70からの発振によって「ON」又は「OFF」に制御される。
発振回路70は、「ON」、「OFF」を短時間で繰り返す交番信号をスイッチング回路30に出力する。これにより、スイッチング回路30はソレノイド86に対し交番電流を付加するので、ソレノイド86は「ON」、「OFF」を短周期で繰り返す。この短周期は、例えば「ON」が1ミリ秒、「OFF」が3ミリ秒である。この周期である場合、第1振分体56の先端56Tは第2側壁52から実質的に離れることは無いが、スプリング94によって第2側壁52側に向かう付勢力は実質的に「ゼロ」になる。換言すれば、先端56Tと第2側壁52との間に挟まれた1円硬貨1C又は10円硬貨10Cは、重力によって、受入通路64側に転動可能になる。
次に通過センサ99が説明される。
通過センサ99は、第2振分体58よりも下流の1円通路66又は10円通路68を通過する1円硬貨1C又は10円硬貨10Cを検知し、通過信号PSを出力する機能を有する。
通過センサ99は、本実施例1においては、第2振分体58の直ぐ下流の1円通路66及び10円通路68を横断する光軸を有する光電式センサによって構成されるが、他方式のセンサによって構成することができる。
次に微振動装置48の作用を図4をも参照して説明する。
物理センサ42による判別が1円硬貨1C又は10円硬貨10Cである場合、物理センサ42からの第2所定時間T2の判別信号DSの立ち下がり後、第3所定時間T3後に第4所定時間T4の間、制御回路60はその出力が「ON」になる。これによりスイッチング回路30は「ON」になり、第1ソレノイド86が励磁される。これにより、第1振分体56は第1逸らせ位置DP1から第1受入位置RP1に移動される。
下転動通路38Bを転動してきた硬貨Cは、受入通路64へ転動する。
一方、制御回路60は第4所定時間T4経過の後、スイッチング回路30をOFFにし、スプリング94の弾発力によって、第1振分体56を第1逸らせ位置DP1に復帰させる。制御回路60は、第4所定時間T4経過後から第5所定時間T5経過後に発振回路70に対し、第6所定時間T6の間、発振信号OSを出力する。これにより、発振回路70は所定周期の交番信号RSを出力する。
交番信号RSにより、前述のようにスイッチング回路30は交番電流をソレノイド86に付与する。
これにより、第1振分体56に作用するスプリング94の弾発力は、「ON」の間減じられ、大凡「ゼロ」になる。本実施例1において、大凡「ゼロ」とは1円硬貨1C又は10円硬貨10Cが第1振分体56と第2側壁52との間に保持されず、転動することが出来ることをいい、絶対的に「ゼロ」でない場合を含むものてある。
したがって図5に示すように、1円硬貨1C又は10円硬貨10Cが第1先端56Tと第2側壁52との間に挟まれて保持された場合であっても、当該保持力が減少するので、当該被保持硬貨である1円硬貨1C又は10円硬貨10Cは自重によって転動可能になり、硬貨Cの滞留を防止できる。
なお、本実施例1のように、第1振分体56を第4所定時間T4の間スプリング94の弾発力によって第1逸らせ位置DP1に位置させた後、第1振分体56に対し第6所定時間T6の間、微振動を与えるようにした場合、第1振分体56を第1逸らせ位置DP1へ素早く移動させることが出来る。また、通常、第4所定時間T4の間に通過センサ99から通過信号PSが出力される。通過信号PSが出力された場合、制御回路60は、発振回路70に発振信号OSを出力しない。これにより、第1振分体56は不要な振動をしないので、機械的耐久性を向上させることができる。
次に実施例2を図6及び図7を参照して説明する。
実施例2は、実施例1における制御回路60及び発振回路70がソフトウエアによって構成された例である。換言すれば、発振回路70が制御回路60に内蔵されている。
本実施例2の制御回路60は、マイクロプロセッサMPU、リードオンリーメモリーROM及びランダムアクセスメモリーRAM及び入出力インターフェースIFによって構成され、リードオンリーメモリーROMに記憶されたプログラムに基づいて、ランダムアクセスメモリーRAMに随時書込・読込しつつ通過センサ99等から信号を受け、スイッチング回路30を「ON」、「OFF」制御する。
次に図7のフローチャートを参照して作用を説明する。
まずステップS1において、物理センサ42からの真偽判別及び金種信号を受信し、ステップS2へ進む。
ステップS2において、物理センサ42からの出力が正貨TCであるか判別し、正貨TCである場合、ステップS3へ進み、偽貨FCである場合処理を終了する。
ステップS3において、第4所定時間T4及び第3所定時間T3に相当する時間の経過を判別した後、ステップS4へ進む。
ステップS4において、制御回路60がON信号を出力し、スイッチング回路30がONになって第1ソレノイド86が励磁され、ステップS5へ進む。第1ソレノイド86の励磁によって、第1振分体56が第1逸らせ位置DP1から第1受入位置RP1へ移動される。
したがって、正貨TCは下転動通路38Bから受入通路64へ転動可能になる。
ステップS5において、第4所定時間T4を経過したか判別し、第4所定時間T4が経過した場合、ステップS6へ進む。これにより、第1ソレノイド86は第4所定時間T4の間、連続的に励磁されるので、第1振分体56は第1受入位置RP1に保持される。結果として、正貨TCは下転動通路38Bから受入通路64へ転動する。
ステップS6において、第1ソレノイド86がOFFにされた後ステップS7へ進む。これにより、第1振分体56はスプリング94の弾発力によって、第1逸らせ位置DP1へ戻される。
ステップS7において、スイッチング回路30へ短周期の「ON」、「OFF」信号を出力して後、ステップS8へ進む。
これにより、第1ソレノイド86には交番電流が付与されるので、総合的に第1振分体56を第1逸らせ位置DP1に位置させる力が弱まり、スプリング94の弾発力によって、第1逸らせ位置DP1に保持する力は限りなく「ゼロ」に近づく。
したがって、仮に1円硬貨1Cが第1振分体56の第1先端56Tによって第2側壁52との間に挟まれて保持された場合であっても、第1振分体56の第1先端56Tによる第2側壁52への圧接力は実質的に「ゼロ」であるので、当該1円硬貨1Cは自重によって受入通路64へ転動することができる。
ステップS8において、第6所定時間T6が経過したか判別し、第6所定時間T6を経過しない場合ループし、第6所定時間T6が経過した場合ステップS9へ進む。これにより、第1振分体56の振動は第6所定時間T6の間、継続される。
ステップS9において、発振が停止された後、ステップS10へ進む。これにより、スイッチング回路30はOFFになり、第1ソレノイド86は消磁されるので、第1振分体56が第1逸らせ位置DP1に位置する。
ステップS10において、物理センサ42の金種判別について判別し、1円硬貨1Cである場合ステップS11へ進み、10円硬貨10Cである場合ステップS12へ進む。
ステップS11において、第2ソレノイドに通電して励磁した後、ステップS13へ進む。これにより、第2振分体58は第2受入位置RP2へ移動されるので、1円硬貨1Cは受入通路64から1円通路66へ転動し、金種別に振り分けられる。
ステップS13において、通過センサ99からの通過信号PSがあるか判別し、存在する場合ステップS14へ進み、存在しない場合ステップS15へ進む。
ステップS13において通過信号PSの存在を確認することは、1円硬貨1Cが第2振分体58の部位を通過したことを確認することである。
ステップS15におてい、第7所定時間T7を経過したか判別し、経過していない場合、ステップS13をループし、経過した場合ステップS16へ進む。
これにより、第7所定時間T7の間、何ら処理することなく待機状態になる。換言すれば、1円硬貨1Cが1円通路1Cを転動して通過センサ99に達するまで第2振分体58は第2受入位置RP2に保持される。
ステップS16において、異常処理をして処理を終了する。すなわち、第1振分体56の側方を通過した後、第7所定時間T7を経過しても通過信号PSが出力されない場合、1円硬貨1Cが途中で滞留、例えば第1振分体56の第1先端56Tと第2側壁52との間の挟持が継続しているものとして、異常処理を行う。例えば、新たな硬貨Cを受け入れないように硬貨受入口36を実質的に閉止する。
第7所定時間T7の間に通過信号PS6が出力された場合、ステップS14において、第2ソレノイドへの通電を停止し、ステップS17へ進む。これにより第2ソレノイドが消磁され、第2振分体58は第2スプリングによって第2逸らせ位置DP2へ移動されてその位置を継続する。
ステップS17において、1円の計数値を加算して処理を終了する。
ステップS10において、10円硬貨10Cであると判別された場合、ステップS12へ進む。これにより、第2ソレノイドは励磁されず、第2振分体58は第2逸らせ位置DP2を継続する。
よって、10円硬貨10Cは第2振分体58によって10円通路68へ案内され、金種別に振り分けられる。
ステップS12において、通過センサ96から通過信号PSが出力されたか判別し、通過信号PSが出力されていない場合、ステップS15へ進み、出力された場合、ステップS18へ進む。
ステップS15へ進んだ場合、前述のように第7所定時間T7の経過を判別し、第7所定時間T7内の場合ステップS12をループし、第7所定時間T7を経過した場合、ステップS16へ進んで前記異常処理を行う。
これによって、1円硬貨1Cが第2振分体58によって保持された場合であっても、当該保持を解消できる利点がある。
ステップS12において、通過信号PSを判別した場合、ステップS18へ進み、10円硬貨10Cのカウント値を「1」加算して処理を終了する。
実施例2においても、第2ソレノイドに対し、第1ソレノイド86と同様に第2受入位置RP2から第1逸らせ位置DP2へ戻った直後、交番電流を付加し、第2振分体58に微振動を付加することができる。
次に実施例3が図8〜図16を参照して説明される。
実施例3における硬貨選別装置100は、大まかには転動通路102、物理センサ103、複数金種振分装置(第1振分装置)104(以下「第1振分装置104」という)、第2振分装置106、及び第3振分装置108を含んでいる。
まず転動通路102を図8、9、12及び図13を参照して説明する。
転動通路102は、矩形箱形の本体112と、当該本体112の上部中間に位置する斜軸114を支点に回転自在に取り付けられ、最大厚み硬貨の厚みよりも僅かに大きい間隔で本体112と平行に配置された、台形状のドア116によって形成されている。
ドア116の下端部の本体112側の内面には彎曲したガイドレール118が横向きに突出されている。
ドア116は、付勢手段(図示せず)によって本体112に近づくよう付勢され、かつ、下端部のガイドレール118の側面は本体112の内側面に当接されている。
これにより、リジェクタ122を押し下げることにより、ドア116が斜軸114を支点に回動し、ガイドレール118が本体112から離れることにより、転動通路102の下端部が開口する。これにより、転動通路102において滞留(ジャム)した硬貨Cを転動通路102から自重で落下させ、返却通路124を経由して返却口126に返却することができる。
転動通路102は、上向き漏斗形の硬貨投入口128に連続して垂下した後、右下方へ前下がりに指向する硬貨Cが転動する通路である。
転動通路102の下流端部に第1振分装置104が配置されている。
返却通路124は、本体112と返却通路カバ132との間に形成された薄板状であって、かつ上下方向に延在する通路である。
返却通路カバ132は、その右端部が本体112の右端部において上下方向に延在する固定軸134A、134Bに回動自在に取り付けられ、その左端部を紙面に対し垂直上方に移動させることにより、左側端部を解放できるように設けられている。
転動通路102から落下した返却硬貨が返却通路124においてジャムした場合、上記のように返却通路カバ132を解放することにより、返却口126に落下させ、硬貨ジャムを解消することができる。
次に物理センサ103が図9を参照して説明される。
本実施例3の物理センサ103は、転動通路102を挟んで本体112とドア116にそれぞれ相対して固定された、コイル136を巻き付けられた複数のフェライト138により構成される。
コイル136には高周波電流が印加され、当該コイル136の出力の高周波電流を用いて転動通路102を転動する硬貨Cの直径、厚み及び材質等に関する物理的性質を非接触により検知する。
物理センサ103は制御装置250に対し、偽貨FCには偽貨信号を、正貨TCである場合には金種の判別信号DSを出力する。
物理センサ103は、画像センサにより取得した表面模様を比較することにより真偽判別する他の公知の物理センサを用いることができる。
次に第1振分装置104が図9及び10参照して説明される。
本実施例3において、第1振分装置104は複数金種振分装置142である。複数金種とは、本願では従来技術として知られている3金種を除く4金種以上をいう。なお、4金種の中には、返却硬貨をも含む定義である。
本実施例3において、第1振分装置104は、転動通路102を転動してきた硬貨Cを50円口184、100円口146、及び返却口126に振り分け、及び1円口224、5円口225、10円口226、又は500円口232及びオーバーフロー金種硬貨を第2振分装置106へ振り分ける機能を有する。
したがって、第1振分装置104は同様の機能を有する他の装置に変更することができる。
第1振分装置104は、第1振分体148及び第2振分体152、第1移動レール154、及び第1ストッパ156を含んでいる。
第1振分体148は、板状であって、全体として横長矩形に形成され、転動通路102に対し下流側に位置し、横向きであって僅かに傾斜配置され、縦向きの軸線回りに往復回動可能な第1縦軸157から転動通路102の上流側に向かって横向きに固定されている。
第1振分体148は、先端が本体112の裏側に向かって折り曲げられ、櫛歯状の第1櫛歯部158が形成されている。
第1振分体148の中間には、円形の第1透孔160が形成されている。
この第1透孔160は、第1ストッパ156の移動が制限されない程度に小さくすることが好ましい。第1ストッパ156がバネ性により第1透孔160から外れないようにするためである。
第1縦軸157に対し平行に、硬貨の厚みよりも大きな間隔で第2縦軸162がその軸線回りに往復回動可能に配置されている。
第2縦軸162から転動通路102に向かって板状であって横長矩形の第2振分体152が固定されている。
第2振分体152は、板状であって先端には第2櫛歯部164が、中間には円形の第2透孔165が形成されている。
第1振分体148は、図9、12、13において時計方向に、図10においては反時計方向に弾性的に付勢され、図示しないストッパによって第1待機位置SP1に静止される。第1振分体148が第1静止位置SP1に位置する場合、転動通路102を構成する第1側壁166の延長線上に位置し、第1櫛歯部158の先端158Tは第1側壁166よりも裏側に位置している。換言すれば、第1櫛歯部158の先端158Tは転動通路102に対し第1側壁166よりも引っ込んだ位置に配置される。転動通路102を転動する硬貨Cが引っかからないようにするためである。
第1側壁166の裏側には第1振分通路168が形成され、下流に配置された第2振分装置106に選択的に連通される。
第1振分体148は、第3アクチュエータ172によって図9、12、13において反時計方向、図10においては時計方向に回動された第1振分位置(第1移動位置)MP1(以下「第1移動位置MP1」という)(図10(C)、図12(C)参照)に位置することができる。
第1移動位置MP1において、第1振分体148の第1櫛歯部158の先端158Tは転動通路102を構成する第2側壁174の延長線よりも僅かに奥まった位置に位置する。硬貨Cが先端158Tに引っかかるのを防止するためである。
第1振分体148が第1移動位置MP1に位置する場合、転動通路102を転動してきた硬貨Cは、第1振分体148の裏面によって第1振分通路168へ案内される。
第2振分体152も図示しない付勢手段によって図9、12、13において時計方向、図10においては反時計方向に弾性的に付勢され、図示しないストッパによって第1櫛歯部158に第2櫛歯部164が噛み合った逸らせ位置(返却位置又は第2待機位置)SP2(以下「第2待機位置SP2」という)において静止される。
第1縦軸157と第2縦軸162とは、最大厚み硬貨Cの厚みよりも離れて平行に配置され、第2振分体152は第2待機位置SP2と第2振分位置(第2移動位置)MP2(以下「第2移動位置MP2」という)に選択的に位置される。
第2振分体152が第2待機位置SP2に位置する場合、第2振分体152の表側(図10における上側、図12における下側)には500円硬貨も通過可能な返却通路124に連通される。
換言すれば、第1振分体148及び第2振分体152が第1待機位置SP1及び第2待機位置SP2に位置する場合、転動通路102を転動してきた硬貨Cは、第2振分体152によって図9において図面に対し上方へ案内され、返却通路124を通って、返却口126へ案内される。
また、第2振分体152は、第5アクチュエータ176によって回動され、第2移動位置MP2に位置する場合、第2櫛歯部164の先端164Tは転動通路102に対し第2側壁174の延長線から僅かに奥まった位置に位置し、転動通路102から転動してくる硬貨Cを第1振分体148と第2振分体152との間の受入通路(第2振分通路)186(以下「第2振分通路186」という)に案内する。
第1振分体148は、通常は第1待機位置SP1に静止され、第3アクチュエータ172によって図12において反時計方向に回動された場合、第1移動位置MP1において静止され、転動通路102に対し第2側壁174の延長線よりも奥まった位置に第1櫛歯部158の先端158Tが位置する。
通常、第1振分体148の第3アクチュエータ172と同時に第5アクチュエータ172が作動され、第2振分体152が同方向に回動されるが、第5アクチュエータ172を作動させることなく第2振分体152を第1振分体148によって素5において反時計方向につれ回りされるようにしてもよい。
通常、後述する第1移動レール154が、第1振分体148と第2振分体152との下方に位置せず、換言すれば第1振分通路168及び第2振分通路186の底板を構成せず、かつ、第1ストッパ156が第1振分通路168及び第2振分通路186を横断している。
この状態において、転動通路102を転動してきた硬貨Cは、第1振分体148の裏面によってその裏側の第1振分通路168へ案内される。
第1振分通路168における第1ストッパ156の上流側は、垂下方向に延在する50円硬貨通路182が連続している。
50円硬貨通路182には、第1ストッパ156によって移動を阻止された50円硬貨50Cが落下し、50円口184へ案内される。
次に第1移動レール154を説明する。
第1移動レール154は、第1振分通路168及び第2振分通路186に転動してきた硬貨Cを更に、横方向に転動させて案内、又は案内せずに下方へ自重によって落下可能とする機能を有する。
第1移動レール154は、第1振分通路168及び第2振分通路186の下側に配置され、横向きかつ硬貨Cの転動方向に前下がりに傾斜する細長の板状体である。
本実施例3において、第1移動レール154は横向き、かつ硬貨Cの転動方向に対し前下がりの傾斜状態に配置された第1横軸188に中間を固定された第1揺動体192の下端部を横向きに折り曲げて形成されている。
第1移動レール154が第1振分通路168及び第2振分通路186の下側に位置する場合、通路の底板194を構成する。換言すれば、第1振分通路168及び第2振分通路186を転動する硬貨Cは、底板194である第1移動レール154上を転動する。
次に図10を参照して第1振分体148と第2振分体152の好ましい例を説明する。
まず第1振分体148を説明する。
第1振分体148は、平板部149と第1櫛歯部158とよりなり、第1櫛歯部158は平板部149に対し鈍角をなし、傾斜している。
第1振分体148が第1待機位置SP1に位置する場合、第1櫛歯部158の先端158Tは転動通路102に対し、第1側壁166よりも僅かに奥まった位置に配置される(図10(A)参照)。転動通路102を転動してくる硬貨Cが先端158Tに引っ掛かって滞留することを防止するためである。
第1縦軸157に対し横方向に延在する第1被動レバ196が第1振分体148と一体に形成されている。この第1被動レバ196を介して後述の第3アクチュエータ172によって第1振分体148が選択的に回動される。
次に第2振分体152を説明する。
第2振分体152は全体として板状であり、平板部153と第2櫛歯部164を含んでいるが、中間を鈍角に折り曲げられ、第2櫛歯部164の先端164Tは第2待機位置SP2において第1櫛歯部158に噛み合った状態を呈する(図3(A)参照)。
また、第2振分体152の先端164Tは平面視三角形に形成され、第2振分体152が受入位置(第2移動位置)MP2(以下「第2移動位置MP2」という)に移動した場合、その先端164Tは転動通路102に対し第1側壁174よりも奥まった位置において、平板部153が第2側壁174、換言すれば転動通路102に対し僅かに傾斜するように設定されている。
第2振分体152が第2待機位置SP2に位置する場合、平板部153は転動通路102に対し平行に、かつ、第2櫛歯部164の先端164Tは、転動通路102に対して第1櫛歯部158によって隠された位置に配置される。転動通路102を転動してくる硬貨Cが当該先端164Tに引っ掛からないようにするためである。このとき、第1振分体148の平板部149は大凡第1側壁166の延長線上に位置し、第2振分通路186の一方の側壁を構成する。
また、第2振分体152の第2縦軸162に対し横方向に延在する第2被動レバ198が第2振分体152と一体に形成されている。この第2被動レバ198を介して後述の第5アクチュエータ176によって第2振分体152が選択的に回動される。
第2縦軸162は、第1縦軸157に対して硬貨Cの転動方向に対し所定距離ずれている。したがって、第2振分体152は第1振分体148に比して長い。
これにより、第1振分体148と第2振分体152とが同時に同方向へ回動した場合、第2振分体152の先端164Tを第1櫛歯部158の間に位置させ続けることが容易になる。
第2櫛歯部164は、第2待機位置SP2において転動通路102に対して鈍角をなすよう設定されている。換言すれば、第2櫛歯部164の表面は硬貨Cの進行方向に対して斜めに配置され、傾斜案内部164Sを構成している。
これにより、第2振分体152が第2待機位置SP2に位置する場合、転動通路102を転動してきた硬貨Cは第2振分体152の傾斜案内部164Sによって横方向(図10(A)において上側)に逸らされ、返却通路124へ案内される。
さらに、第1振分体148が第1移動位置MP1及び第2振分体152が第2移動位置MP2に移動された場合(図10(C))、第1振分体148の第1櫛歯部158の裏面(図10(C)において下面)と第2振分体152の第2櫛歯部164の裏面(同下面)とは面一になって、第2側壁174に対し転動通路102よりも奥まった位置に配置される。
転動通路102を転動してくる硬貨Cがそれら先端158T、164Tに引っ掛からないようにするためである。
この状態において、転動通路102を転動してきた硬貨Cは第1振分体148の裏面によって第1振分通路168へ案内される。
次に第1ストッパ156が図11を参照して説明される。
第1ストッパ156は、第1振分通路168及び第2振分通路186に進行した硬貨Cの更なる転動を許すか、又は、硬貨Cの転動を阻止し、重力によって下方へ落下させる機能を有する。
第1ストッパ156は、第1揺動体192の第1横軸188の反対側の上端部に横向きに固定された第1棒状体202である。
第1棒状体202は、通常状態において、第1透孔160及び第2透孔165を貫通、換言すれば第1振分通路168及び第2振分通路186を横断する第1阻止位置IP1(図12(A)(B)(C))に位置する。
第1横軸188は、第2アクチュエータ204によって選択的に回動されるが、通常状態においては図示しないスプリングによって、第1透孔160及び第2透孔165を貫通した第1阻止位置IP1において弾性的に静止される。この状態において、第1移動レール154は第1振分通路168及び第2振分通路186の下方には位置しない第1非案内位置TP1(図12(A)(B)(C))に位置する。
第2アクチュエータ204によって回動された場合、第1移動レール154は第1振分通路168及び第2振分通路186の下方の第1案内位置GP1に位置し、かつ、第1ストッパ156は第1振分通路168又は第2振分通路186から退出した第1退出位置LP1に位置し、第1振分通路168又は第2振分通路186に達した硬貨Cは第1移動レール154上を転動してさらに横方向へ案内される。
すなわち、第1移動レール154と第1ストッパ156とは、反対位相で移動され、第1移動レール154が第1振分通路168及び第2振分通路186の底板194を構成する第1案内位置GP1に位置する場合、第1ストッパ156は第1振分通路168及び第2振分通路186から退出した第1退出位置LP1に位置し、第1移動レール154が第1振分通路168及び第2振分通路186の底板194を構成しない第1非案内位置TP1に位置する場合、第1ストッパ156は第1振分通路168及び第2振分通路186に進出した第1阻止位置IP1に位置する。
第2振分通路186における第1移動レール154の下方には100円口146に連なる100円硬貨通路206が形成されている。
本実施例3において、第1移動レール154と第1ストッパ156は一体化され、一の第2アクチュエータ204によって反対位相で移動されるようになっているが、それぞれ別体に構成し、格別のアクチュエータによって反対位相で移動されるようにしても良い。しかし、本実施例3のように一体化した場合、設置スペース、コスト及び制御面において有利である。
次に図11を参照して第1移動レール154と第1ストッパ156の好ましい例を説明する。
第1移動レール154と第1ストッパ156は、第1揺動体192の下端及び上端に横向きに一体成形され、全体としてチャンネル形の第1規制体208を構成している。
第1規制体208を構成する第1揺動体192の中間に円形の軸受孔212A、212Bが形成された軸受214A、214Bが所定間隔で形成されている。
軸受孔212A、212Bには第1横軸188が貫通され、第1規制体208(第1揺動体192)は第1横軸188に対し、揺動可能に支持されている。
第1透孔160に進退可能な第1棒状体202の先端には、下方に突出する第1係止片213が形成されている。
第1係止片213は第1棒状体202が第1阻止位置IP1に移動し、第2透孔165を貫通した場合、第1係止片213が第2振分体152の表側に突出する。
この突出により、第1棒状体213が弾性変形した場合であっても、第1係止片213が第2振分体152の表側に係止して第2透孔165から抜け出ないようにしている。
また、第1棒状体202の転動通路102の上流側に相対する部位は下向き斜面215に形成され、転動通路102を転動してきた硬貨Cがこの下向き斜面215に衝突して下方の50円硬貨通路182、100円硬貨通路206に指向されるようにしてある。硬貨Cを円滑に下方の通路へ向かわせるためである。
次に第1振分装置104の作用を図12をも参照して説明する。
通常状態において、第1振分装置104の第1振分体148は第1待機位置SP1に静止され、第2振分体152は第2待機位置SP2に静止され、第1ストッパ156は第1阻止位置IP1に静止され、第1移動レール154は第1非案内位置TP1に静止される(図10(A)、12(A))。
この状態において、硬貨Cが硬貨受入口128に投入された場合、転動通路102を転動した後、第2振分体152によって逸らされて返却通路124へ案内され、返却口126から落下する。
この状態は、第1振分装置104が選別可能状態に無い状態、換言すれば電源が入っていない状態、又は物理センサ103が偽貨FCを判別した場合に適用される。
第2振分体152のみが第2移動位置MP2へ移動された場合(図10(B)、12(B))、硬貨Cは第2振分通路186へ転動するが、第1阻止位置IP1に位置する第1ストッパ156によって横方向への転動を阻止され、また、第1移動レール154が第1非案内位置TP1に位置することから、重力によって100円硬貨通路206へ落下し、100円口146から落下する。
この際、硬貨Cの周面は第1ストッパ156たる第1棒状体202の下向き斜面215に衝突し、跳ね返り方向は下向きになるので、円滑に100円硬貨通路206へ案内されることができる。
第2振分体152が移動位置MP2へ移動され、さらに、第1振分体148が第1移動位置MP1に移動された場合(図10(C)、12(C))、硬貨Cは第1振分体148によって第1振分通路168へ案内され、かつ、第1ストッパ156によって横方向への移動が阻止されるので、重力によって垂下方向に延在する50円硬貨通路182へ落下し、50円口184へ案内される。この際も、硬貨Cは下向き斜面215によって下向きに跳ね返るので50円硬貨通路182へ円滑に案内される。
次に第1移動レール154が第1案内位置GP1に移動した場合、第1移動レール154が第1振分通路168および第2振分通路186の底板194を構成し、かつ、第1ストッパ156は第1振分通路168および第2振分通路186から退出した第1退出位置LP1に位置する(図12(D)(E))。
第1振分体148が第1移動位置MP1及び第2振分体152が第2移動位置MP2に位置する場合、第1移動レール154は第1振分通路168及び第2振分通路186の底板194を構成することができるので、硬貨Cは第1移動レール154上を転動してさらに横方向下流に位置する10円口226又は1円口224へ案内される。
具体的には後述するように、第1移動レール154上を、1円硬貨1C、5円硬貨5C、10円硬貨10C、500円硬貨500C及びオーバーフロー硬貨OCが通過する。
第1振分体148が第1移動位置MP1、及び第2振分体152が第2移動位置MP2へ移動された場合(図12(E))、硬貨Cは第1振分体148によって第1振分体148の裏側の第1振分通路168を経由して、第2振分装置106へ案内される。
次に第2振分装置106が図9及び図13を参照して説明される。
第2振分装置106は、第1移動レール154上を転動した硬貨Cをさらに金種別の通路又は出口に振り分ける機能を有する。
第2振分装置106は、第2移動レール210及び第2ストッパ216を含んでいる。
本実施例3において、第2移動レール210は横向きに配置された第2横軸218に中間を固定された第2揺動体222の下端部を横向きに折り曲げて形成されている。
第2ストッパ216は、第2横軸218から第2揺動体222の反対側である上方に突出する第2棒体223の上端から横向きに突出している棒体である。
第2揺動体222は、常時スプリング等の付勢手段(図示せず)によって付勢され、第2移動レール210は第3待機位置SP3において静止している。
第3待機位置SP3において、第2移動レール210は第1振分通路168及び第2振分通路186の第2底板227を構成し、第2ストッパ216は1円口224及び10円口226を塞がない第2通過位置DP2に位置する。
第2移動レール210が第3待機位置SP3に位置する場合、第1振分通路168又は第2振分通路186を転動してきた硬貨Cが当該第2移動レール210上を転動する。具体的には、第1振分通路168を転動してきた硬貨Cは、10円口226から転がり出、第2振分通路186を転動してきた硬貨Cは1円口224から転がり出る。
言い換えると、第2移動レール210と第2ストッパ216とは反対位相で移動され、第2移動レール210が第1振分通路168及び第2振分通路186の第2底板227を構成する場合、第2ストッパ216は第1振分通路168及び第2振分通路186における硬貨Cの転動を阻止せず、第2移動レール210が第1振分通路168及び第2振分通路186の第2底板227を構成しない第3移動位置MP3に位置する場合、第2ストッパ216は第2阻止位置IP2に位置し、第1振分通路168及び第2振分通路186における硬貨Cの転動を阻止する。
第2横軸218は、第1アクチュエータ291が作動された場合、所定方向に回動され、第2移動レール210は第3移動位置MP3へ、第2ストッパ216は第2阻止位置IP2へ移動され、非作動にされた場合、第2移動レール210は第3待機位置SP3へ、第2ストッパ216は第2通過位置DP2へ移動される。
したがって、通常、第2移動レール210は第3待機位置IP3、第2ストッパ216は第2通過位置DP2に位置する。
第2移動レール210が第3待機位置SP3から第3移動位置MP3に移動した場合、第2移動レール210は第1振分通路168又は第2振分通路186の第2底板227を構成しない位置へ退避し、第2ストッパ216は10円口226及び1円口224を塞ぐ第2阻止位置IP2に位置する。
この状態において、まず第2振分体152のみが第2移動位置MP2に移動された場合(図12(B))、第2振分通路186を転動してきた硬貨Cは、第2ストッパ216によって横方向への移動を阻止され、10円口226から転がり出ることが出来ず、かつ、第2移動レール210が底板227を構成しないので、垂下方向に延在する500円硬貨通路228をさらに落下し、500円口232から落下する。
この状態において、第1振分体148も第1移動位置MP1へ移動された場合(図12(C))、第1振分通路168を転動してきた硬貨Cは、第2ストッパ216によって横方向への移動を阻止されて10円口226から出ることが出来ず、かつ、第2移動レール210が底板227を構成しないので、その下方において垂下方向に延在する第3振分通路234をさらに落下し第3振分装置108に達する。
次に第3振分装置108を説明する。
第3振分装置108は、第1振分通路168に振り分けられた硬貨Cであって、10円口226への移動を第2ストッパ216によって阻止され、第3振分通路234を落下する硬貨Cを、さらに振り分ける機能、換言すれば、上下方向に延在する第3振分通路234に配置され、物理センサ103による判別金種に基づいて5円硬貨通路236又はオーバーフロー通路238に振り分ける機能を有する。
第3振分装置108は、ほぼ水平状態において時計又は反時計方向に回動可能な第3横軸242、当該第3横軸242に下端部が固定され、上方に向かって延在する第3振分体178、及び第4アクチュエータ246を含んでいる。
第3振分体178は弾性的に一方向に回動力を付与され、第4アクチュエータ246が作動されない場合、垂下方向に延在する5円硬貨通路236を構成するよう位置される。
この場合、硬貨Cは5円硬貨通路236を落下して、その下端の5円口225から転がり出る。
第4アクチュエータ246が作動された場合、第3振分体178は垂下方向に延在するオーバーフロー通路238に接続するよう回動される。
この場合、硬貨Cはオーバーフロー通路238へ案内され、本体112の下部背面のオーバーフロー口252から金庫(図示せず)へ落下する。
次に返却通路124が図8を参照して説明される。
返却通路124は、ドア116の下方に配置され、硬貨Cが自重によって自然落下(転動を含む)できるよう縦向きに形成された、断面スリット状の通路である。
即ち、スリットの寸法は、最大直径硬貨である500円硬貨500Cが自由落下できる寸法に形成されている。
返却通路124の下端の一部は下向き斜面254に形成され、返却された硬貨を返却口126へ案内する。
これにより、返却通路124を落下した硬貨Cは返却口126から落下する。
以上の説明から明らかなように、本実施例3においては硬貨選別装置100の本体112の下面112U及び右側面112Sにそれぞれ所定金種の硬貨出口が配置されている。
詳述すれば、本体112の下面112Uには、500円口232、100円口146、50円口184が形成されている。
オーバーフロー口252は本体112の下部の背面に配置されているが、オーバーフロー口252から落下した硬貨Cは真下に落下するので、実質的に下面に配置されていると言える。
右側面112Sには、1円口224、5円口225及び10円口226が配置されている。
次に硬貨選別装置100の制御装置250が図14を参照して説明される。
制御装置250は、硬貨選別装置100が内蔵される装置、例えば自動販売機255の上位制御装置256によって制御されると共に、所定のプログラムに基づいて自立的に硬貨選別装置100を制御する。
制御装置250はマイクロプロセッサ258、ROM262、RAM264、入力インターフェース266、及び出力インターフェース268を含んでいる。
マイクロプロセッサ258は、ROM262に記憶されたプログラムに基づいて、物理センサ103、正貨通過センサ272、1円通過センサ274、5円通過センサ276、10円通過センサ278、50円通過センサ282、100円通過センサ284、500円通過センサ286及びオーバーフロー通過センサ288からの出力を受けてRAM264に一時的に記憶しつつ所定の処理を行い、第1アクチュエータ291、第2アクチュエータ204、第3アクチュエータ172、第4アクチュエータ246及び第5アクチュエータ176を制御する。なお、第5アクチュエータ176はマイクロプロセッサ258によって、連続的に第2移動位置MP2に保持される連続作動回路306、又は微振動させられる微振動回路308を介して制御される。
まず、正貨通過センサ272が図9を参照して説明される。
正貨通過センサ272は、物理センサ103を通過し、第1振分装置104の直前の転動通路102を通過する硬貨Cを検出して正貨通過信号TPSを出力し、返却通路124に案内される硬貨Cは検知しない機能を有する。
正貨通過センサ272は、本実施例3においては透過形光電センサであって、本体112側に第1投光体292-1及び第1受光体294-1を配置し、ドア116側に第1プリズム296-1を配置し、第1投光体292-1から第1プリズム296-1及び第1プリズム296-1から第1受光体294-1への光軸が第1振分体148及び第2振分体152の先端下方の転動通路102を横断するように配置されている。
したがって、硬貨Cが転動通路102を転動して第1振分装置104に到達する直前に前記光軸を遮断するため、正貨通過センサ272は正貨通過信号TPSを出力する。
次に1円通過センサ274を説明する。
1円通過センサ274は、透過形光電センサであって、1円口224の直前の硬貨通路を光軸が横断するように配置されている。
本実施例において、1円通過センサ274は本体112側に配置した第2投光体292-2及び第2受光体294-2を配置し、反対側に第2プリズム296-2を配置して構成されている。1円通過センサ274の作用は正貨通過センサ272と同一であるが、1円硬貨1Cによって光軸を遮断された場合、1円通過信号1PSを出力する。
次に5円通過センサ276、10円通過センサ278及び500円通過センサ286を説明する。
本実施例3において、これらセンサは共通の共通通過センサ298が用いられる。
即ち、共通通過センサ298は、透過形光電センサであって、第1振分装置104よりも下流の第1振分通路168及び第2振分通路186を光軸が横断するように配置されている。
本実施例3において、共通通過センサ298は第3投光体292-3及び第3受光体294-3を配置し、反対側に第3プリズム296-3を配置して構成されている。共通通過センサ298の作用は正貨通過センサ272と同一であるが、硬貨Cによって光軸を遮断された場合、共通通過信号CPSを出力する。
次に50円通過センサ282を説明する。
50円通過センサ282は、透過形光電センサであって、50円口184の直前の50円硬貨通路182を光軸が横断するように配置されている。
本実施例3において、50円通過センサ282は第4投光体292-4及び第4受光体294-4を配置し、反対側に第4プリズム296-4を配置して構成されている。50円通過センサ282の作用は正貨通過センサ272と同一であるが、50円硬貨50Cによって光軸を遮断された場合、50円通過信号50PSを出力する。
次に100円通過センサ284を説明する。
100円通過センサ284は、透過形光電センサであって、100円口146の直前の100円硬貨通路206を光軸が横断するように配置されている。
本実施例3において、100円通過センサ284は第5投光体292-5及び第5受光体294-5を配置し、反対側に第5プリズム296-5を配置して構成されている。100円通過センサ284の作用は正貨通過センサ272と同一であるが、100円硬貨100Cによって光軸を遮断された場合、100円落下信号100PSを出力する。
次にオーバーフロー通過センサ288を説明する。
オーバーフロー通過センサ288は、透過形光電センサであって、オーバーフロー口252の直前のオーバーフロー硬貨通路238を光軸が横断するように配置されている。
本実施例3において、オーバーフロー通過センサ288は第6投光体292-6及び第6受光体294-6を配置し、反対側に第6プリズム296-6を配置して構成されている。オーバーフロー通過センサ288の作用は正貨通過センサ272と同一であるが、オーバーフロー硬貨OCによって光軸を遮断された場合、オーバーフロー通過信号OPSを出力する。
上記各通過センサは、本実施例3では何れも透過形の光電センサである。しかし、同機能を有する、反射型光電センサ又は機械式センサ等に変更することができる。
物理センサ103、正貨通過センサ272、1円通過センサ274、共通通過センサ298、50円通過センサ282、100円通過センサ284、及びオーバーフロー通過センサ288からの出力信号は、入力インターフェース266を経由してマイクロプロセッサ258に読み込まれる。
次に連続作動回路306を説明する。
連続作動回路306は、マイクロプロセッサ258からの指令によって、第5アクチュエータ176のソレノイドを連続的にONし、第2振分体152を第2移動位置MP2に保持する機能を有する。
次に微振動回路308を説明する。
微振動回路308は、第5アクチュエータ176に短周期の交番電流を付加し、もって第2待機位置SP2に位置する第2振分体152に対し微振動を与え、第2振分体152の先端152Tによる硬貨Cの挟み力を実質的に「ゼロ」にすることにより、第2振分体152の先端152Tと第1振分体148との間に挟まれた硬貨Cが重力によって硬貨通路を移動可能にすることができる。
短周期の交番電流としては、例えば、ソレノイドのON時間が1ミリ秒、OFF時間が3ミリ秒を繰り返すことが好ましい。
自動販売機等の上位制御装置256から通信ライン302を介して主制御信号CSも、入力インターフェース266を経由してマイクロプロセッサ258に読み込まれる。
制御装置250が上位制御装置256から主制御信号CSを受信した場合、マイクロプロセッサ258は硬貨選別装置100に受け入れた硬貨Cを全て返却する処理を行う。具体的には、第5アクチュエータ176を作動させず、第2振分体152を第2待機位置SP2に位置させる(図10(A)、図12(A)の状態)機能を有する。
したがって、上位制御装置256から通信ライン302を経由して否受入信号RJSが出力されている場合、硬貨投入口128に投入された硬貨Cは、第2振分体152が第2待機位置SP2に位置するため、正貨TCであっても返却口126から落下される。
次に出力インターフェース268を説明する。
出力インターフェース268は、マイクロプロセッサ258からの指令を受けて第1アクチュエータ291、第2アクチュエータ204、第3アクチュエータ172、第4アクチュエータ246及び第5アクチュエータ176の作動を選択的に制御し、上位制御装置256において必要な情報NIを出力通信ライン304を介して上位制御装置256に出力する。
換言すれば、マイクロプロセッサ258から作動指令を受けた場合、各アクチュエータが選択的に作動又は非作動にされ、それによって第1振分体148、第2振分体152、第1ストッパ156、第1移動レール154等は選択的に待機位置又は移動位置等をとる。
次に正貨TCが投入された場合の第1アクチュエータ291〜第5アクチュエータ176及び正貨通過センサ272、共通通過センサ298、1円通過センサ274、100円通過センサ284及びオーバーフロー通過センサ288の作用を説明する。
まず1円硬貨1Cが投入された場合を説明する。
物理センサ103が1円硬貨1Cを判別した場合、第5アクチュエータ176が連続作動回路306によって連続的に作動され、第2振分体152が第2移動位置MP2に移動され、かつ、第2アクチュエータ204が作動されて第1移動レール154が第2振分通路186の第1底板194を構成し、第1ストッパ156が第2振分通路186から退出するので、1円硬貨1Cは第2振分通路186を転動して1円口224から転がり出る。
正貨通過センサ272は1円硬貨1Cを検知し、正貨通過信号TPSを出力する。正貨通過信号TPSから所定時間後に第3アクチュエータ172及び第5アクチュエータ176が非作動にされ、第2振分体152が第2待機位置SP2に移動され、待機状態に復帰させられる。
また、1円通過センサ274が1円硬貨1Cの通過を検知して1円通過信号1TPを出力し、この信号1TPに基づいて、第2アクチュエータ204が不作動にされる。
これにより第1移動レール154が第1非案内位置TP1に、第1ストッパ156が第1阻止位置IP1に移動され、待機状態に復帰する。また、1円通過信号1TPに基づいて、マイクロプロセッサ258は1円硬貨1Cの加算を行う。
正貨通過センサ272の正貨通過信号TPSの出力後、通常で有れば1円硬貨1Cが通過するに十分な所定時間を経過しても1円通過センサ274から1円通過信号1TPが出力されない場合、微振動回路308に微振動信号OSを出力して短周期の交番電流を第5アクチュエータ176に付与する。
これにより、第2振分体152に微振動が付加され、第2振分体152の先端152Tによって第1振分体148に押し付けられている1円硬貨1Cの保持力が減少して実質的に「ゼロ」になり、保持された1円硬貨1Cは重力によって転動することができる。
したがって、1円硬貨1Cの滞留を防止することができる。
次に5円硬貨5Cが投入された場合を説明する。
物理センサ103が5円硬貨5Cを判別した場合、第5アクチュエータ176及び第3アクチュエータ172が作動され、第2振分体152及び第1振分体148が第2移動位置MP2及び第1移動位置MP1に移動され、かつ、第2アクチュエータ204が作動されて第1移動レール154が第2振分通路186の底板194を構成し、第1ストッパ156が第1振分通路168及び第2振分通路186から退出するので、5円硬貨1Cは第1振分体148によって第1振分通路168へ案内されて第1移動レール154上を転動する。
さらに、第1アクチュエータ291が作動して第2移動レール210が、第3移動位置MP3に移動して第1振分通路168の第2底板227を構成せず、かつ、第2ストッパ216が第2阻止位置IP2へ移動して10円口226及び1円口224を閉止する。しかし、第4アクチュエータ246は作動されないので5円硬貨通路236を転動して5円口225から転がり出る。
正貨通過センサ272は5円硬貨5Cを検知し、正貨通過信号TPSを出力する。正貨通過信号TPSから所定時間後に第5アクチュエータ176が非作動にされ、第2振分体152が第2待機位置SP2に復帰する。
また、共通通過センサ298が5円硬貨5Cの通過を検知すると、共通通過信号CPSを出力し、この信号に基づいて第1アクチュエータ291、及び第2アクチュエータ204及び第3アクチュエータ172が非作動にされ、第1振分体148、第2振分体152、第2移動レール210及び第2ストッパ216が、それぞれ待機状態に戻される。また、共通通過信号CPSに基づいて、マイクロプロセッサ258は5円硬貨5Cの加算を行う。
次に10円硬貨10Cが投入された場合を説明する。
物理センサ103が10円硬貨10Cを判別した場合、第5アクチュエータ176及び第3アクチュエータ172が作動され、第2振分体152及び第1振分体148が第2移動位置MP2及び第1移動位置MP1に移動され、かつ、第2アクチュエータ204が作動されて第1移動レール154が第1振分通路168の第1底板194を構成し、第1ストッパ156が第1振分通路168及び第2振分通路186から退出するので、10円硬貨10Cは第1振分通路168を転動する。
そして、第2移動レール210上を転動し、10円口226から転がり出る。
正貨通過センサ272は10円硬貨10Cを検知し、正貨通過信号TPSを出力する。正貨通過信号TPSから所定時間後に第5アクチュエータ176、が非作動にされ、第2振分体152が第2待機位置SP2に移動され、待機状態に復帰する。
また、共通通過センサ298が10円硬貨10Cの通過を検知すると、共通通過信号CTPを出力する。この信号CTPに基づいて、第3アクチュエータ172及び第2アクチュエータ204が非作動にされ、第1振分体148が第1待機位置SP1に、第1移動レール154が第1非案内位置TP1に、第1ストッパ156が第1阻止位置IP1に移動され、待機状態に復帰する。また、共通通過センサ298からの共通通過信号CTPに基づいて、マイクロプロセッサ258は10円硬貨10Cの加算を行う。
次に50円硬貨50Cが投入された場合を説明する。
物理センサ103が50円硬貨50Cを判別した場合、第5アクチュエータ176及び第3アクチュエータ172が作動され、第2振分体152及び第1振分体148が第2移動位置MP2及び第1移動位置MP1に移動される。しかし第1移動レール154は第1非案内位置TP1に、かつ第1ストッパ156が第1阻止位置IP1に留まるので、50円硬貨50Cは第1振分通路168へ進行した直後に第1ストッパ156に衝突して50円硬貨通路182に落下し、50円口184から落下する。
正貨通過センサ272は50円硬貨50Cを検知し、正貨通過信号TPSを出力する。正貨通過信号TPSから所定時間後に第5アクチュエータ176、が非作動にされ、第2振分体152が第2待機位置SP2に移動され、待機状態に復帰する。
また、50円通過センサ282が50円硬貨50Cの通過を検知すると、50円通過信号50PSを出力する。この信号50PSに基づいて、第3アクチュエータ172が非作動にされ、第1振分体148が第1待機位置SP1に移動され、待機状態に復帰する。さらに、50円通過信号50PSに基づいて、マイクロプロセッサ258は50円硬貨の加算を行う。
次に100円硬貨100Cが投入された場合を説明する。
物理センサ103が100円硬貨100Cを判別した場合、第5アクチュエータ176が作動され、第2振分体152が第2移動位置MP2に移動される。しかし第1移動レール154は第1非案内位置TP1に、かつ第1ストッパ156が第1阻止位置IP1に位置するので、100円硬貨100Cは第1棒状体202の下向き斜面215に衝突して斜め下向きに跳ね返り、100円硬貨通路206に案内されて100円口146から落下する。
正貨通過センサ272は100円硬貨100Cを検知し、正貨通過信号TPSを出力する。正貨通過信号TPSから所定時間後に第5アクチュエータ176、が非作動にされ、第2振分体152が第2待機位置SP2に移動され、待機状態に復帰する。
また、100円通過センサ284が100円硬貨100Cの通過を検知すると、100円通過信号100PSを出力する。100円通過信号100PSに基づいて、マイクロプロセッサ258は100円硬貨100Cの加算を行う。
なお、100円通過信号100PSが正貨通過信号TPSから所定時間後に出力されない場合、マイクロプロセッサMPUは微振動回路308に所定時間の間微振動信号OCを出力する。
例えば、100円硬貨100Cが転動通路102を転動する過程においてバウンドした場合、第1棒状体202の下向き斜面215に衝突せず、その上側の上向き斜面に衝突した場合、100円硬貨100Cは斜め上方へ跳ね返るので、100円硬貨通路206に落下するのに通常よりも時間を要することがある。この場合、所定時間後に第2振分体152が第2移動位置MP2から第2待機位置SP2へ戻る際、100円硬貨100Cが第2振分体152の先端152Tによって第1振分体148との間に挟まれて保持されることがある。
このように保持された100円硬貨100Cは100円硬貨通路206を落下することができないので所定時間の間に100円通過信号100PSは出力されない。
この場合、所定時間経過後、微振動回路308に微振動信号OSが出力され、微振動回路308は第5アクチュエータ176のソレノイドに短周期の交番電流を付加する。
これにより、第2振分体152による100円硬貨100Cの保持力が実質的に「ゼロ」になるので、100円硬貨100Cは自重によって100円硬貨通路206に落下する。これにより100円通過センサ284が100円通過信号100PSを出力するので、この信号に基づいて微振動回路308は振動を停止する。
次に500円硬貨500Cが投入された場合を説明する。
物理センサ103が500円硬貨500Cを判別した場合、第5アクチュエータ176、第2アクチュエータ204及び第1アクチュエータ291が作動され、第2振分体152が第2移動位置MP2に移動され、さらに第1移動レール154が第1案内位置GP1に移動されて第2振分通路186の底板194を構成し、かつ、第2ストッパ216が第2阻止位置IP2へ移動し、10円口226を塞ぐ。これにより、500円硬貨500Cは第1移動レール154上を転動した後、500円硬貨通路228を通って、500円口232から落下する。
正貨通過センサ272は500円硬貨500Cを検知し、正貨通過信号TPSを出力する。正貨通過信号TPSから所定時間後に第5アクチュエータ176が非作動にされ、第2振分体152が第2待機位置SP2に復帰する。
また、共通通過センサ298が500円硬貨500Cの通過を検知すると、共通通過信号CTPを出力し、この信号に基づいて、第1アクチュエータ291及び第2アクチュエータ204が非作動にされ、それぞれ待機状態に戻される。また、共通通過信号CTPに基づいて、マイクロプロセッサ258は500円硬貨500Cの加算を行う。
マイクロプロセッサ258は、上位制御装置256の指令により、出力通信ライン304を介して受入金種別の金額等の情報NIを出力する。換言すれば、受け入れた硬貨の総額を上位制御装置256へ出力する。
次に上位制御装置256からオーバーフロー口252が指定された場合を説明する。
オーバーフロー口252が指定されている場合、物理センサ103からの金種信号に基づいて第5アクチュエータ176及び第3アクチュエータ172が作動され、第2振分体152及び第1振分体148が第2移動位置MP2及び第1移動位置MP1に移動され、かつ、第2アクチュエータ204が作動されて第1移動レール154が第2振分通路186の第1底板194を構成し、第1ストッパ156が第2振分通路186から退出するので、硬貨Cは第1振分体148によって第1振分通路168へ案内されて第1移動レール154上を転動する。
さらに、第1アクチュエータ291が作動して第2移動レール210が、第3移動位置MP3に移動して第1振分通路168の第2底板227を構成せず、かつ、第2ストッパ216が第2阻止位置IP2へ移動して10円口226を閉止する。さらに、第4アクチュエータ246が作動されて第3振分体244を回動させ、第3振分通路234をオーバーフロー通路238へ連通させるので、オーバーフロー硬貨OCは第1移動レール154上を転動して第1振分通路168を通過し、第2ストッパ216によって横方向の移動を阻止されて自重により下方へ落下して第3振分通路234へ進行し、第3振分体244によってオーバーフロー通路238へ逸らされてオーバーフロー口252から落下する。
正貨通過センサ272はオーバーフロー硬貨OCを検知し、正貨通過信号TPSを出力する。正貨通過信号TPSから所定時間後に第5アクチュエータ176が非作動にされ、第2振分体152が第2待機位置SP2に復帰する。
また、オーバーフロー通過センサ288がオーバーフロー硬貨OCの通過を検知すると、オーバーフロー通過信号OPSを出力し、この信号に基づいて第1アクチュエータ291、第2アクチュエータ204、第3アクチュエータ172及び第4アクチュエータ246が非作動にされ、第1振分体148、第2振分体152、第2移動レール210、第2ストッパ216及び第3振分体244がそれぞれ待機状態に戻される。また、オーバーフロー通過信号OPSに基づいて、マイクロプロセッサ258は識別した硬貨金額の加算を行う。
次に本実施例3の作用を図15及び図16のフローチャートをも参照して説明する。この実施例3においては、微振動回路308をソフト的に構成している。換言すれば、第2振分体152に対する微振動をプログラムによって付与するようにしている。
まず1円硬貨1Cが硬貨投入口128に投入された場合を説明する。
ステップS21において硬貨Cの否受入信号RJSが出力されているか判別し、否受入信号RJSが出力されていない場合、ステップS22へ進み、否受入信号RJSが出力されてい場合、処理を終了する。
否受入信号RJSが出力されてい場合、投入された硬貨Cは第2振分体152によって返却通路124へ案内され、返却口126から落下する。
ステップS22において正貨TCであるか偽貨FCであるか判別し、偽貨FCである場合、ステップS23へ進み、正貨TCである場合ステップS24へ進む。
ステップS23において、否受入信号RJSを出力し、ステップS25へ進む。
ステップS25において所定時間T1経過したか判別し、第8所定時間T8を経過した場合処理を終了し、第8所定時間T8を経過しない場合ステップS3へ戻り、第8所定時間T8が経過するまでループする。
これにより、第8所定時間T8の間、第5アクチュエータ176が作動されないので、投入された硬貨Cは正貨TC及び偽貨FCの別なく前述のようは返却口126へ戻される。換言すれば、偽貨FCを判別した場合、第8所定時間T8の間、後続の投入硬貨Cを受け入れないようにして不正硬貨による被害を防止する。
ステップS22において正貨TCに判別された場合、ステップS24へ進み、第5アクチュエータ176を作動した後、ステップS26へ進む。
これにより、第2振分体152が第2移動位置MP2に移動されるので、正貨TCは返却されることはなく、判別された金種に対応して選択的に各アクチュエータが作動され、1円口224、5円口225、10円口226、50円口184、100円口146、500円口232又はオーバーフロー口252に案内される。本事例においては1円硬貨1Cであるので以下に説明するように1円口224へ案内される。
ステップS26においてオーバーフロー口252が指定されているか判別し、指定されている場合ステップS27ヘ進み、指定されていない場合ステップS28へ進む。
オーバーフロー口252の指定は、上位制御装置256から通信ライン302を介して入力インターフェース266に入力された場合に行われる。例えば、1円硬貨1Cの保留部が満杯の場合、上位制御装置256から指令される。
オーバーフロー口252が指令された場合、ステップS27において第1アクチュエータ291を作動させて後、ステップS29へ進んで第2アクチュエータ204を作動させて後、ステップS30へ進んで第3アクチュエータ172を作動させて第1振分体148を第1移動位置MP1へ移動させて後、ステップS31へ進んで第4アクチュエータ246を作動させて第3振分体178を5円硬貨通路236を閉止する位置へ移動させて後、ステップS32へ進む。
第2アクチュエータ204の作動によって、第1移動レール154が第1案内位置GP1に移動されると共に第1ストッパ156が第1振分通路168から退出し、第1アクチュエータ291の作動によって第2移動レール210が第3移動位置MP3に位置すると共に第2ストッパ216が第2阻止位置IP2に移動し、さらに、第4アクチュエータ246が作動して第3振分体178が5円通路236を遮蔽して第3振分通路234をオーバーフロー通路238に連通させるので、1円硬貨1Cは第1振分通路168に案内された後、第1移動レール154上を転動して第3振分通路234に達し、次いで第3振分体244によってオーバーフロー通路238へ案内されてオーバーフロー口252から落下する。
ステップS32において、正貨通過センサ272から正貨通過信号TPSが出力されたか判別し、正貨通過信号TPSが出力された場合、ステップS33へ進み、出力されない場合、ステップS34へ進む。
すなわち、ステップS32において硬貨Cが第1振分装置104を通過したか判別する。物理センサ103から判別信号DSが出力された後、所定時間経過しても正貨通過信号TPSが出力されない場合、転動通路102において硬貨Cが停滞していることが推定できるからである。
ステップS28において物理センサ103における判別が1円硬貨1Cであるか判別され、1円硬貨1Cでない場合、ステップS35へ進み、1円である場合ステップS36へ進む。
本事例においては1円硬貨1Cであるので、ステップS36へ進み、第2アクチュエータ204を作動して後ステップS32へ進む。
ステップ36における第2アクチュエータ204の作動によって第1移動レール154が第1案内位置GP1へ移動されると共に第1ストッパ156が第2振分通路186から退出する(図12(D))。これにより、1円硬貨1Cは第2振分通路186を転動し、さらに第2移動レール210上を転動して1円口224から転がり出る。
ステップS32において正貨通過信号TPSの存在を判別し、存在しない場合ステップS34へ進み、存在する場合ステップS33へ進む。
ステップS34において、物理センサ103の判別信号DSの出力後、第9所定時間T9経過したか判別し、第9所定時間T9経過していない場合、ステップS32へ戻り、ステップS32とS34をループする。
ステップS34において、第9所定時間T9を超えた場合、ステップS55へ進む。
ステップS55において、第1アクチュエータ291、第2アクチュエータ204、第3アクチュエータ172、第4アクチュエータ246を非作動にし、処理を終了する。
換言すれば、物理センサ103からの判別信号DSの出力後、第9所定時間T9内に正貨通過信号TPSが出力されない場合、1円硬貨1Cが転動通路102において停止(ジャム)してしまったものと判断し、処理を終了する。すなわち、ステップS34は異常発生を判別しており、第1異常処理EP1をしているといえる。
本事例においてはステップS55において、ステップS24及びステップS36において作動された第5アクチュエータ176及び第2アクチュエータ204が非作動にされた後、処理を終了する。
第2アクチュエータ204の非作動によって第1移動レール154が第1待機位置SP1に戻され、第5アクチュエータ176の非作動により、第2振分体152が第2待機位置SP2に戻され、待機状態になる。
したがって、ステップS55において、待機処理SPを行っているといえる。
ステップS32において正貨通過信号TPSを判別してステップS33へ進んだ場合、ステップS33において第5アクチュエータ176が非作動にされる。
第5アクチュエータ176の非作動によって第2振分体152が第2待機位置SP2に戻され、連続して転動してくる硬貨Cを返却通路124へ案内し、同一の硬貨出口から出るのを防止する。したがって、ステップS33において受入拒否処理RPを行っているといえる。
ステップS33に続いてステップS38においてオーバーフロー口252の指令が出ているか判別し、当該指令を判別した場合ステップS39へ進み、判別しない場合S40へ進む。
ステップS40において物理センサ103の判別信号DSの出力が500円硬貨500Cであるか判別し、500円硬貨500Cである場合ステップS41へ進み、500円硬貨500Cでない場合ステップS42へ進む。
ステップS42において物理センサ103の判別信号DSの出力が100円硬貨100Cであるか判別され、100円硬貨100Cである場合、ステップS43へ進み、100円硬貨100Cでない場合、ステップS44へ進む。
ステップS44において、物理センサ103の判別信号DSの出力が50円硬貨50Cであるか判別され、50円硬貨50Cである場合、ステップS45へ進み、50円硬貨50Cである場合、ステップS46へ進む。
ステップS46において、物理センサ103の判別信号DSの出力が10円硬貨10Cであるか判別され、10円硬貨10Cである場合、ステップS47へ進み、10円硬貨10Cでない場合、ステップS48へ進む。
ステップS48において、物理センサ103の判別信号DSの出力が5円硬貨5Cであるか判別され、5円硬貨5Cである場合、ステップS49へ進み、5円硬貨5Cでない場合、ステップS50へ進む。
ステップS50に進んだ場合において、500円硬貨500C、100円硬貨100C、50円硬貨50C、10円硬貨10C及び5円硬貨5Cの何れでもないので、1円硬貨1Cであると断定できる。
本事例では1円硬貨1Cであるので、ステップS50において1円通貨センサ274から1円通貨信号1PSが出力されているか判別し、出力されていない場合ステップS51へ進み、出力されている場合ステップS52へ進む。
ステップS50は、1円硬貨1Cが第2振分通路186及び1円口224を通過したか検知する通過検知処理PPを行っていると言える。
ステップS51において物理センサ103の判別信号DSの出力から第10所定時間T10よりも短い所定時間、例えば100ミリ秒を経過したか判別し、100ミリ秒経過していない場合ステップS38へ戻り、100ミリ秒経過した場合ステップS53へ進む。
ステップS53において、微振動回路308を「ON」にしてステップS54へ進む。
ステップS54において、第11所定時間T11を超えたか判別し、超えない場合ステップS38へ戻り、第11所定時間T11を超えた場合、ステップS55へ進み、前述のように第1アクチュエータ291、第2アクチュエータ204、第3アクチュエータ172、第4アクチュエータ246を非作動にする待機処理SPを行う。
ステップS51、S53及びS54の処理は、通常であれば、判別信号DSの出力から100ミリ秒以内に1円通過センサ274から1円通過信号1PSが出力されるが、100ミリ秒経過までに1円通過信号1PSが出力されない場合、1円硬貨1Cが第2振分体152の第2待機位置SP2への戻り動によって挟まれて保持されたものと断定して第2振分体152にタイムオーバーするまで微振動を与え、自動的に保持を解除させるものである。したがって、ステップS53は微振処理OPを行っていると言える。
本実施例3においては、1円硬貨1CであるからステップS36において作動されている第3アクチュエータ176が非作動にされて第2振分体152が第2待機位置SP2に戻されて後、処理を終了する。
換言すれば、物理センサ103からの判別信号DSの出力後、第11所定時間T11内に1円通過信号1PSが出力されない場合、1円硬貨1Cが転動通路102において停止してしまった(ジャム)ものと判断し、処理を終了する。すなわち、ステップS54は異常発生を判別しており、第2異常処理EP2をしているといえる。
ステップS52において、第1アクチュエータ291、第2アクチュエータ204、第3アクチュエータ172、第4アクチュエータ246を非作動にする。本事例では1円硬貨1Cであるので、ステップS36において作動されている第2アクチュエータ204を非作動にした後、ステップS56へ進む。
ステップS52の処理は、各アクチュエータを待機状態にする処理であり、待機処理SPを実行していると言える。したがって、ステップS56はカウントアップ処理CPを行っているといえる。
ステップS56において、1円硬貨1Cの計数を「1」にしてカウントアップして処理を終了する。
換言すれば、1円硬貨1Cが投入された場合、ステップS21、S22、S24、S26、S28、S36、S32、S33、S38、S40、S42、S44、S46、S48、S50、S52及びS56の処理によって、左1円口202から1円硬貨1Cが転がり出ると共に、1円硬貨として「1」を計数する。
次に投入硬貨Cが物理センサ103によって5円硬貨5Cと判別されたケースを説明する。
投入硬貨Cが正貨である場合、ステップS21〜S24は同一であるから異なる作用を説明する。
ステップS28において、1円硬貨1CではないのでステップS35へ進む。
ステップS35において5円硬貨5Cであるので、ステップS57へ進み、5円硬貨5Cでない場合ステップS58へ進む。
ステップS57において、第1アクチュエータ291を作動し、第2移動レール210を第3移動位置MP3へ移動させる。
次いでステップS59に進み、第2アクチュエータ204を作動させ、第1移動レール154を第1案内位置GP1へ移動させ、第1ストッパ156を第1退出位置LP1へ位置させて第1振分通路168及び第2振分通路186から退避させる。
次いでステップS60へ進み、第3アクチュエータ172を作動させ、第1振分体148を第1移動位置MP1へ移動させる。
これにより、5円硬貨5Cは第1振分通路168から第3振分通路234へ案内された後5円硬貨通路236へ案内されて5円口225から転がり出る。
次いでステップS32へ進んで後、ステップS33において受入拒否処理RPを行い、次いでステップS48からステップS49へ進む。
ステップS49において通過検知処理PPを行い、すなわち共通通貨センサ298から共通通貨信号CPSが出力されているか判別し、出力されていない場合ステップS51へ進み、出力されている場合ステップS52を経由してステップS56へ進む。
ステップS52においてステップS57、S59及びS60において作動させた第1アクチュエータ291、第2アクチュエータ204及び第3アクチュエータ172を非作動にして待機処理SPを行い、次いでステップS53において5円硬貨5Cのカウントアップ処理CPを行って後、処理を終了する。
次に10円硬貨10Cが投入された場合を説明する。
10円硬貨10Cである場合、ステップS58からステップS61へ進み、それ以外の硬貨Cである場合、ステップS62へ進む。
ステップS61において第2アクチュエータ204を作動して第1移動レール154を第1案内位置GP1に、第1ストッパ156を第1振分通路168から退出させる。
次いでステップS63において第3アクチュエータ172を作動させて第1振分体148を第1移動位置MP1へ移動させる。
これにより、10円硬貨10Cは第1振分通路168に案内されて第1移動レール154上を転動し、次いで第2移動レール210上を転動した後、10円口226から転がりでる。
ステップS63の後、ステップS32へ進み、受入拒否処理RP、通過検知処理PP、待機処理SP及び10円硬貨10Cのカウントアップ処理CPを行う。
10円硬貨10Cの通過検知処理PPは、ステップS46からステップS47へ進み、共通通過センサ298が共通通過信号CPSを出力している場合、ステップS52へ進み、出力していない場合ステップS51へ進み、100ミリ秒経過した後はステップS53へ進んで微振動処理OPを行う。
微振動処理OPを行ってもステップS54において第11所定時間T11を経過した場合、第2異常処理EP2を行う。
ステップ52において待機処理SPを行った後、ステップS56においてカウントアップ処理CPを行い、10円硬貨10Cの計数を「1」増加し処理を終了する。
待機処理SPは、ステップS61及びS63で作動された第2アクチュエータ204及び第3アクチュエータ172を非作動にする
次に50円硬貨50Cが投入された場合を説明する。
50円硬貨50Cである場合、ステップS62からステップS64へ進み、それ以外の硬貨Cである場合、ステップS65へ進む。
ステップS64において、第3アクチュエータ172を作動した後、ステップS32へ進む。
第3アクチュエータ172の作動によって、第1振分体148を第1移動位置MP1へ移動させる(図12(C))。
しかし、第2アクチュエータ204は非作動であるので、第1振分通路168へ案内された50円硬貨50Cは第1ストッパ156に衝突して50円硬貨通路182へ案内され、50円口184から落下する。
ステップS32へ進んだ後、受入拒否処理RP、通過検知処理PP、待機処理SP及び50円硬貨50Cのカウントアップ処理CPを行う。
50円硬貨50Cの通過検知処理PPは、ステップS44からステップS45へ進み、50円通過センサ282が50円通過信号50PSを出力している場合、ステップS52へ進み、出力していない場合ステップS51へ進み微振動処理OP及び第2異常処理EP2を行う。
待機処理SPは、ステップS64で作動された第3アクチュエータ172を非作動にする。
カウントアップ処理CPにおける、ステップS56において、10円硬貨10Cの計数を「1」増加し処理を終了する。
次に100円硬貨100Cが投入された場合を説明する。
ステップS65において100円硬貨100Cである場合、ステップS32へ進み、100円硬貨100Cでない場合、ステップS66へ進む。
ステップS32へ進んだ場合、受入拒否処理RP、通過検知処理PP、待機処理SP及び100円硬貨100Cのカウントアップ処理CPを行い、処理を終了する。
100円硬貨100Cの場合、待機処理SPは実質的に行われない。ステップS33において第5アクチュエータ176が非作動にされているからである。
通過検知処理PPはステップS42からステップS43へ進み、100円通過センサ284が100円通過信号100PSを出力したか判別する。
ステップS43において100円通過信号100PSが出力されている場合、ステップS52へ進んで待機処理SPに続いて100円のカウントアップ処理CPを行い、処理を終了する。
ステップS43において、100円通過信号100PSが出力されていない場合、ステップS51へ進み、微振動処理OP及び第2異常処理EP2を行う。
次に500円硬貨500Cである場合を説明する。
500円硬貨500Cの場合、硬貨金種の判別は行わない。その理由は、ステップS28において1円硬貨1Cであるか、ステップS35において5円硬貨5Cであるか、ステップS58において10円硬貨10Cであるか、ステップS58において50円硬貨50Cであるか及びステップS65において100円硬貨100Cであるかを判別しているので、何れにも該当しない場合500円硬貨500Cであると断定できるからである。
よって、ステップS66において、第1アクチュエータ291が作動されて第2移動レール210が第3移動位置MP3へ移動された後、ステップS67において第2アクチュエータ204が作動されて第1移動レール154が第1案内位置GP1へ移動された後、ステップS32へ進む。
これにより500円硬貨500Cは第2振分通路186へ案内されて第1移動レール154上を転動した後、第2移動レール210上を転動出来ずに500円硬貨通路228を通って500円口144から転がり出る。
この途上において、共通通過センサ298の光軸を500円硬貨500Cが遮断するので、共通通過センサ298は共通通過信号CPSを出力する。
ステップS32の処理後、ステップS33において受入拒否処理RPを行った後、ステップS40からステップS41へ進んで通過検知処理PPを行う。
ステップS41において共通通過信号CPSが出力されたか判別し、共通通過信号CPSがある場合、ステップS52へ進んで待機処理SP、次いでステップS56においてカウントアップ処理CPを行う。
すなわち、ステップS52においてステップS66及びS67において作動された第1アクチュエータ291及び第2アクチュエータ204を非作動にする。
ステップS56において500円硬貨500Cのカウントに「1」を加える。
ステップS41において、共通通過信号CPSが出力されていない場合、ステップS51へ進んで微振動処理OPを行い、次いで第2異常処理EP2を行う。
なお、微振動処理OPは、特定の金種のみ行っても良いし、第2振分通路186に硬貨Cが進行した場合、又は第2振分通路186において、第1ストッパ156に硬貨Cを衝突させて選別する場合のみ行うようにしてもよい。
10、162 支軸
20、124 返却通路
30 スイッチング回路
36、128硬貨受入口
38、102 転動通路
42、103 物理センサ
48、308 微振動装置
50、166 第1側壁
52、174 第2側壁
54、118 ガイドレール
56、152 振分体
56T、164T 先端
64、186 受入通路
70 発振装置
78 電磁アクチュエータ
86 ソレノイド
94 スプリング
104 複数金種振分装置
124 返却通路
148 第1振分体
152 第2振分体
168 第1振分通路
186 第2振分通路
C 硬貨
DP1、SP2 逸らせ位置
MP1 第1振分位置
MP2 第2振分位置
RP1、MP2 受入位置
SP1 待機位置
SP2 返却位置

Claims (1)

  1. 硬貨受入口に投入された硬貨を所定の間隔で垂立する第1側壁、第2側壁及びそれら一対の側壁との間に配置されたガイドレールによって構成される転動通路に支軸を支点に回動自在に設けた板状の振分体を配置し、前記振分体はその先端を前記第1又は第2側壁の一方に密接させて当該振分体の一面に沿った返却通路に案内する逸らせ位置若しくは前記振分体と前記第1側壁又は第2側壁との間に構成される受入通路に案内する受入位置とに選択的に位置され、前記振分体よりも上流における前記転動通路に対し配置した物理センサによって前記転動通路を転動する硬貨の物理的性質を検知し、当該検知した物理的性質に基づいて前記振分体を前記逸らせ位置又は前記受入位置に位置させるようにした硬貨選別装置において、
    前記振分体を前記逸らせ位置において微振動させる微振動装置を設けたことを特徴とする硬貨選別装置。
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