JP5635700B2 - ダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定方法及びその装置 - Google Patents

ダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定方法及びその装置 Download PDF

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Description

本発明は判定対象であるラウンドブリリアントカットダイヤモンド(以下、単にダイヤモンドという)を、寸法測定装置により測定した寸法を基にして、コンピュータグラフィック(以下、CGという)でハート&キューピッド(登録商標)画像を作成する方法、あるいは、前記ダイヤモンドをCCDカメラで直接撮像(実写という)してハート&キューピッド画像を得る方法、のいずれかにより得たハート&キューピッド画像を基にして、ダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定をプログラムソフトにより客観的に判定することを可能にするダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定方法及びその装置に関する。
従来の上記ダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定では、CCDカメラで撮影した8つのハート画像及び8つのキューピッド画像を基にして、宝石鑑定士が独自の判定基準により、宝石の良否を官能的に判断していた。
また、他の先行技術として、下記の特許文献1がある。
鑑定すべき宝石が配置される照明空間を有し該照明空間に配置された宝石を照明する宝石照明部と、前記宝石照明部の照明空間内において前記宝石の姿勢を変化可能に当該宝石を保持した保持手段と、前記宝石照明部の照明空間へ入射する光を生成する光源と、前記宝石照明部において照明されている宝石の反射光を取込み該宝石の拡大像を形成する拡大光学系と、前記拡大光学系により形成された宝石像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段から取込まれた宝石画像を記憶する画像メモリと、少なくとも前記宝石画像が表示される表示手段と、前記画像メモリに記憶されている宝石画像の位置情報及び輝度情報の少なくとも一方の情報に基づいて、前記宝石の研磨状態、色調、クラリティー、カラット、内包状態のうちの少なくとも1つの品質情報を算出する品質算定手段を具備したことを特徴とする宝石鑑定装置がある(特許第3392926号の請求項1参照)。
さらに、光源からの光を宝石照明部に入射して該宝石照明部内に配置された宝石をあらゆる方向から照明し、この宝石と対向する位置から宝石を撮像して画像情報を取込み、この画像情報をもとに前記宝石の輝度分布を測定してヒストグラムを作成し、このヒストグラムの最頻値及び最頻値より低輝度側の分布状態を解析し、その結果をもとに宝石の形状及び表面の研磨状態の良否を判別し、評価することを特徴とする宝石鑑定方法がある(特許第3392926号の請求項20参照)。
特許第3392926号公報
従来はダイヤモンドをCCDカメラで撮影し、8つのハート画像と8つのキューピッド画像のそれぞれの画像を基にして、宝石鑑定士が宝石の良否を官能的に判断していたので、鑑定士の主観が入り、鑑定士としての経験年数、熟練度等の差異により判断が異なるという難点があった。
また、上記特許文献1においては、熟練した宝石鑑定士の判断に依存することなく、客観的なデータに基づいて極めて信頼性の高い宝石鑑定を容易に実現し得る宝石鑑定装置及びその方法を提供することを目的としたものであるが、上記特許文献1には宝石のカット、カラー、クラリティー、カラット、表面研磨状態、内包物等の任意の品質情報を算出する(明細書0042参照)旨の記載がされているのみで、本発明が意図するダイヤモンドの8つのハート画像と8つのキューピッド画像のそれぞれについての具体的な判定基準については何ら示されておらず、示唆する点の記載もない。
本発明は、ダイヤモンドを直接CCDカメラで実写し、得られたハート&キューピッド画像を基にしてダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否を判定する場合、又はダイヤモンドを寸法測定装置で測定して得られたデータをCGで読み出し、得られたハート&キューピッド画像を基にしてダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否を判定する場合、のいずれにおいても、判定ソフトを用いた同一判断基準により客観的に判断することができるダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定方法及びその装置を提供することを目的とする。
また、本発明はダイヤモンドの8つのハート画像と8つのキューピッド画像のそれぞれについて、対称性、個々のハート及びキューピッドの形状の大きさ、相互のバランス、位置ずれ等の全体及び個々の形態を数値化して、ダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定を定量的に行なうことが出来、かつ良否判断の対象となるダイヤモンドが手元になくても、そのダイヤモンドについて予めCGで作成したハート画像とキューピッド画像を送信するだけで、場所や時間を問わずに迅速かつ正確に同一のダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定を行なうことが出来るダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定方法及びその装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明ではダイヤモンドのCGに基づく画像は、予め良否判定対象となるダイヤモンドの寸法測定装置による寸法測定の段階で、そのダイヤモンドを特定するIDや記号が寸法測定データとともにCG画像に入力されるので、従来のように、判定対象のダイヤモンドと別の実写画像を基に、鑑定士がダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否を鑑定するというトラブルが解消され、ダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定の信頼性を一層高めることが出来るダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定方法及びその装置を提供することを目的とする。
本発明に係るダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定方法は、IDを付したラウンドブリリアントカットダイヤモンドを寸法測定装置で測定した寸法をコンピュータグラフィック(CGという)で読み出し、ハート&キューピッド画像及び該IDを出力する工程、あるいは、CCDカメラで前記ダイヤモンドのハート&キューピッド画像の撮像及びIDを出力する工程と、8つのハートマークの対称性、各ハート面積のバラツキ、各ハート先端部のズレ、各ハートの切れ込み深さ、各ハートの左右ショルダー幅の全体幅に対する割合、各ハートとその放射線上の内側に位置するVマークとの境界部の間隔が対応する各ハートの全体幅に対する割合、前記各Vマークの面積と標準のハート面積の比、前記Vマークの右側の長さと左側の長さの比のデータをコンピュータのデータベースに格納し、該データを演算処理して該ハートマークの良否のランク分けの判定をする工程と、8つのキューピッドマークの対称性、各キューピッド面積の最大値と最小値の割合から求めるバラツキ度、各キューピッドの外側先端部と中間の交点と中心側の先端を結ぶ直線が重なるか、または角度を有するズレがあるか、各キューピッドの矢先先端部がガードルに鋭く接するか、またはガードル部に幅をもって接するかのデータをコンピュータのデータベースに格納し、該データを演算処理して該キューピッドマークの良否のランク分けの判定をする工程とを備えていることを特徴とする。
請求項1記載のダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定方法は、ハートマーク及びキューピッドマークの各対称性、各形状のズレ、ハートマークとVマーク間の距離のズレを数値化してコンピュータで読み取り、該コンピュータで判定処理して良否のランク分けの判定をする工程を備え、そのランク分けの判定は可の領域と、不可の領域と、可及び不可の領域が存する3つの判定領域手段、または可の領域と、不可の領域が存する2つの判定領域手段を備えていることを特徴とする。
請求項1又は2記載の前記ダイヤモンドをCCDカメラにて撮像した場合におけるダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定方法は、ハートマーク画像及びキューピッドマーク画像の明暗差の個数をコンピュータで読み出し、該コンピュータによる判定処理にて良否の判定をする工程を備えていることを特徴とする。
本発明に係るダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定装置は、CCDカメラによる実写画像によりハート&キューピッド画像を得る手段、又は特定プロポーションで研磨したラウンドブリリアントカットダイヤモンドに対して照射した光のパターンの各部位を寸法測定装置で測定した寸法をコンピュータグラフィックで読み出し、ハート&キューピッド画像を得る手段と、前記ダイヤモンドに付したと同一のIDを実写画像又はコンピュータグラフィック画像に読み出す手段と、該ハート&キューピッド画像をコンピュータのデータベースに格納する手段と、IDで管理された各ハート&キューピッド画像を基にして、各判定項目についてコンピュータのデータベースから読み出された数値に基づいて演算するコンピュータの演算処理装置と、該演算処理に基づき前記IDで管理された各ハート&キューピッド画像に関する各判定項目の良否判定チャート及び良否判定手段とを備え、該各判定項目の良否判定チャートは、同一円周上に中心から放射状に配置された8つのハートマーク画像のそれぞれの角度による対称性の良否判定チャートと、8つの各ハート画像の面積が適正なハート画像の大きさであるか否かの良否判定チャートと、ハート画像の先端部のズレの良否判定チャートと、ハート画像の切れ込みの良否判定チャートと、各ハート画像の左右のショルダー幅の良否判定チャートと、各ハート画像とそのハート画像先端方向に位置するVマークとの境界部の間隔の良否判定チャートと、ダイヤモンドの各ハート画像の先端部より内側に位置するVマークの大きさの左右の長さのバラツキの良否判定チャートと、ハート画像の斜め側面とそのハート画像の内側に位置するVマークとの間隔において、Vマークの左右の先端部が均等であるか、不均等であるかを示すVマークの左右の長さの良否判定チャートと、ダイヤモンドのキューピッドの角度・長さの良否判定チャートと、キューピッドの面積のバラツキ判定手段と、各キューピッドの中心側に位置する矢先の交点のズレの判定手段と、ダイヤモンドの各キューピッドの矢先先端部がガードルに鋭く接触するか、幅をもって接触するか否かの矢先先端部の良否判定手段と、CCDカメラにて撮像したダイヤモンドの各キューピッド画像の明暗差が白い表示の個数に応じた明暗差判定手段を備えることを特徴とする。
本発明は、上記ダイヤモンドを直接CCDカメラで実写し、得られたハート&キューピッド画像を基にしてダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否を判定する場合、又はダイヤモンドを寸法測定装置で測定して得られたデータをCGで読み出し、得られたハート&キューピッド画像を基にしてダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否を判定する場合、のいずれにおいても、判定ソフトを用いた同一判断基準により客観的に判断することができるダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定方法及びその装置が得られる。
また、本発明はダイヤモンドの8つのハート画像と8つのキューピッド画像のそれぞれについて対称性、個々のハート及びキューピッドの形状の大きさ、相互のバランス、位置ずれ等の全体及び個々の形態等を数値化してコンピュータのデータベースに格納し、該データを読み出してダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定を定量的に行なうことが出来る。
本発明は、良否判断の対象となるIDを付したダイヤモンドが手元になくてもそのダイヤモンドについて予めCGで作成した同一のIDのハート画像とキューピッド画像がコンピュータのデータベースに格納されているので、インターネット回線を介して場所や時間を問わずに迅速かつ正確に同一のIDを付したダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定を行なうことが出来る。
さらに、本発明では判定対象となるIDを付したダイヤモンドを寸法測定装置で測定した数値をCGで読み出して作成した同一のIDのハート画像とキューピッド画像は、判定対象のダイヤモンドのハート画像及びキューピッド画像とが一対一で対応しているので、従来のように間違った実写画像を基に鑑定士がダイヤモンドの良否を鑑定するというトラブルが解消され、ダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定の信頼性を一層高めることが出来る。
本発明のダイヤモンドのCG又は実写のハート&キューピッド画像を表示し、(a)は可の判定結果を示し、(b)は不可の判定結果を示し、不可の判定理由箇所を赤丸(便宜上、図面では白黒表示である)で表示している。 本発明のダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定対象となるCGによるハート&キューピッドマーク画像を示し、(a)はハートマーク画像を、(b)はキューピッドマーク画像をそれぞれ示す。 本発明のダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定対象となる実写によるハート&キューピッドマーク画像を示し、(a)はハートマーク画像を、(b)はキューピッドマーク画像をそれぞれ示す。
(a)は本発明のダイヤモンドの8つのハートマーク画像の対称性の良否を判断するためのハートマーク中心間の角度B1〜B8を示す。(b)は隣接するハートマーク中心間の角度から45度を引いた総和の絶対値をコンピュータで読み出し、演算処理で求めた対称性の良否をランクA(可)およびランクC(不可)の良否判定チャートで示す。 (a)は本発明のダイヤモンドの各ハートマークの面積C1〜C8を示し、画像のバラツキ度と各ハート画像が適正な大きさであるか否かを判断するための図面を示し、(b)はその一つのハートマークの面積は輪郭で囲われた箇所を示し、(c)は個々のハートマークの面積が適正な大きさであるか否かをランクA(可)およびランクC(不可)の良否判定チャートで示す。 (a)は本発明のダイヤモンドの各ハートマークの先端部のズレを示す図面で、(b)はハートマークの先端部が一点に集中していない例を示す図面で、(c)はハートマークの先端部が一点に集中している例を示す図面で、(d)はハートの先端部が一点に集中している位置からのズレの程度をランクAからランクCの良否判定チャートで示す。(e)は判定結果表示装置によるハート先端部のズレの良否判定結果を示す表である。
(a)〜(f)は本発明のダイヤモンドの各ハートマークの切れ込みの深さを示す説明図で、(g)は本発明のダイヤモンドの各ハートマーク画像の切れ込みの深さから求めたダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否を良否判定チャートで示す。(h)は判定結果表示装置によるハート切れ込みの深さの良否判定結果を示す表である。 (a)、(b)は本発明のダイヤモンドの各ハートマークの左右のショルダー部の幅の良否を判定するための測定部位を示す説明図で、(c)は各ハートマーク画像の左右のショルダー部の幅の良否を良否判定チャートで示す。(d)は判定結果表示装置によるハートショルダー部の良否判定結果を示す表である。 (a)、(b)は、本発明のダイヤモンドの各ハートマークとそのハートマーク先端方向に位置するVマークとの境界部の間隔の良否を判定する図面で、(c)は、各ハートマークとそのハートマーク先端方向に位置するVマークとの境界部の間隔の良否を良否判定チャートで示す。(d)は判定結果表示装置による境界部の間隔の良否判定結果を示す表である。
(a)〜(c)は、本発明のダイヤモンドの各ハートマークの先端部より内側に位置するVマークの大きさの左右のバラツキの良否を判定する図面で、(d)はそのVマークの良否判定チャートを示す。(e)は判定結果表示装置によるVマークの大きさの良否判定結果を示す表である。 (a)〜(c)は、本発明のダイヤモンドの各Vマークの左右の不揃いの良否を判定する図面で、(d)はそのVマークの良否を良否判定チャートで示す。(e)は判定結果表示装置によるVマークの左右長さの良否判定結果を示す表である。 (a)は、本発明のダイヤモンドの各キューピッドの対称性と長さの良否を判定する図面である。(b)は、そのキューピッドの対称性の良否を良否判定チャートで示す。(c)はそのキューピッドの長さの良否を良否判定チャートで示す。
(a)は本発明のダイヤモンドの各キューピッドの面積のバラツキを示す図である。 (a)、(b)、(c)、(d)、(e)はキューピッドの矢先のズレの態様を示す。 (a)、(b)、(c)は本発明のダイヤモンドの各キューピッドの矢先先端部の鋭さの程度の態様を示す。
(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は本発明のダイヤモンドの各キューピッドの明暗差を示す。キューピッド画像の明暗差は、便宜上明るさの濃淡に応じてハッチングの間隔で示した。 本発明のダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定装置の構成を示す説明図である。 本発明のダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定方法を示すフローシートである。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。先ず、CG画像の概略は次の通りである。
ラウンドブリリアントカットダイヤモンド1(以下、単にダイヤモンドという)はテーブル(図示せず)を含むガードル(図示せず)から上のクラウン(図示せず)側を真上から見たダイヤモンドの形状と、ガードルから下のパビリオン(図示せず)側から見たダイヤモンドの形状について、各部の寸法・角度を正確に測定する。ダイヤモンドの、例えばテーブル面に入射した光はその表面で一部反射光線となり外部に発散し、残りはダイヤモンド内に屈折した屈折光線となり、パビリオン面で屈折して大気に放射される。ダイヤモンド内の屈折光線は入射角度により全反射する場合もある。本実施例でのダイヤモンドの屈折率を2.417で計算した場合を示すが、必ずしもこの数値に限定されるものではない。本例では、例えばテーブル及びクラウン側の真上から入射する光束は1mm当たり1000本(1μ)としてダイヤモンドの端から端まで実施した場合を示したが、必ずしもこの数値に限定されない。例えばテーブル及びクラウン側を真上から縦横方向にミクロンオーダーで格子状に仕切り、この面に垂直方向から光束をダイヤモンドに入射させればその光跡をシミュレーションしてハート画像が得られ、反対側のパビリオン側からの光束を入射させることによりキューピッド画像が得られる。
本発明に係るダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定方法は、判定対象であるIDを付したダイヤモンド1の寸法を、寸法測定装置5で測定し、その測定結果をコンピュータグラフィック(CGという)で読み出し、該IDを付したハート&キューピッド画像を得る工程、又はCCDカメラで前記ダイヤモンドのハート&キューピッド画像の撮像工程を経る。次に、8つのハートマークについて、対称性、面積のバラツキ、先端部のズレ、切れ込みの深さ、左右ショルダー幅の全体幅に対する割合、各ハートマークとその放射線上の内側に位置するVマークとの境界部の間隔が対応する各ハートの全体幅に対する割合、前記各Vマークの面積と標準のハートマークの面積の比、前記Vマークの右側の長さと左側の長さの比をそれぞれコンピュータで読み出し、該コンピュータで読み出した数値を演算処理して、該マークの良否のランク分けの判定をする工程を経る。次に、8つのキューピッドマークについて、対称性、面積の最大値と最小値の割合から求めるバラツキ度、外側先端部と中間の交点と中心側の先端を結ぶ直線が重なるか、あるいは角度を有するズレがあるか、矢先先端部がガードルに鋭く接するか、あるいはガードル部に幅をもって接するか、をコンピュータで読み取り、該読み取った数値をコンピュータで判定処理して良否のランク分けの判定をする工程を経る。
図4は本発明のダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定対象となるCGによるハートマーク画像を示し、(a)は本発明のダイヤモンドの8つのハートマーク画像の対称性の良否を判断するためのハートマーク中心間の角度B1〜B8を示す。(b)は隣接するハートマーク中心間の角度から45度を引いた総和の絶対値から求めた対称性の良否判定を、AおよびCの良否判定チャートで示す。
本発明は、ダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否を判定する判定手段、すなわち判定結果表示装置を備えており、判定結果は8本のバー(本実施例および本図では、いずれもバーの表示を省略している)が、A、B、CまたはA、Cの領域のいずれかに表示されることにより得られる。図4では、この良否判定表は、8個のハートマーク画像が左右対称である場合は、チャート中Aの範囲の上に8本のバーが立ち、ランクAとして判定は可となる。左右対称でないハートマーク画像が1個でもあれば、チャート中Cの範囲の上に1本のバーが立ち、ランクCとして判定は不可となる。このように、判定の際に、8本のバーがチャート中A、B、Cの範囲のいずれかの範囲の上に立ち、バーの本数によってダイヤモンドの良否を判定する。以下の図においても、判定は同様の方法で行われるが、チャート中Bの範囲の上に1〜3本のバーが立った場合には可とし、4本以上の場合には不可となることを付記する。
判定項目として、ハートマークについては、(1−1)シンメトリー(ハートの対称性の善し悪し)、(1―2)面積のバラツキ、(1−3)先端部のズレ、(1―4)切れ込み深さ、(1―5)ショルダー幅、(1―6)ハートマークとVマークの境界部間隔、(1―7)Vマークの面積のバラツキ、(1―8)Vマークの不揃い、をそれぞれ判定対象とする。
先ず、ハートの対称性の善し悪しについては、図4(a)で、角度B1〜B8は角度45度が標準である。B1―45=|β1|、B2―45=|β2|、B3―45=|β3|、B4―45=|β4|、B5―45=|β5|、B6―45=|β6|、B6―45=|β6|、B7―45=|β7|、B8―45=|β8|の和|Σβ|を求める。Σβが大きいほどシンメトリーが悪いということになる。ただし、|Σβ|の閾値は変更可とする。
図4(b)に示す対称性の良否判定をランクAおよびCの良否判定チャートで示し、0.00以上2.00未満の場合はランクAでハートの対称性が可と判断し、2.00以上ではランクCで対称性が不可と判断される。尚、ランクAおよびランクCの数値範囲は本例に限定されるものではない。
図5(a)は、本発明のダイヤモンドの各ハートマークの面積C1〜C8を示し、各ハート画像のバラツキ度と各ハート画像が適正な大きさであるか否かを判断するための図面である。(b)はその一つのハートマークの面積を輪郭で囲われた箇所で示し、(c)は個々のハートマークの面積が適正な大きさであるか否かをAおよびCの良否判定チャートで示し、0.00以上0.40未満の場合はランクAでハートの面積が適正であるとして可と判断し、0.40以上ではランクCで不可と判断される。
赤線(本図では作図上、黒で表示される)で囲った各ハートの面積をそれぞれC1〜C8とする。各ハート面積の最大値をCmax、最小値をCminとし、
Cmax/Cmin=Cとする。このC値が1であれば大きさにバラツキがないといえる。本実施例では、C値が1.00〜1.11未満は可とし、1.11以上は不可とした場合を示す。上記の最大値Cmax、最小値をCminの値から求められるのは、個々のハートの面積のバラツキ度であり、適正な大きさのハートであるかの判断が入らない。そこで、適正な大きさのハートであるか否かの判断は数式1により計算され、[(最も標準とするハートの面積C)/(全体の面積(標準))]×100というファクターとの差異により求められる。この値はダイヤモンドの大きさに関係なく一定の理想とする数値を設定し得る。官能的に、この値は、[2.91〜3.29]であり、平均値で3.18程度が標準値である。ただし、数式1では標準値を3.2として計算した。C1からC8の数式1で求めた数値Σdが0に近いほど、ハートの大きさが標準に近い。
Figure 0005635700
図6(a)は本発明のダイヤモンドの各ハートマークの先端部のズレを示す図である。(b)はハートマークの先端部が一点に集中していない例を示す。(c)はハートマークの先端部の一点に集中している例を示す。(d)はハートの先端部が一点に集中している位置からのズレの程度を、ランクAからランクCの良否判定チャートで示す。(e)は判定結果表示装置によるハート先端部のズレの良否判定結果を示す表である。
図6(b)と(c)を比較すると、(b)はハートの先端部が一点に集中していない。先端部のズレをa1、ハートの全体長さをAとすると、
a1/A1=Aとなる。A1を1として、a1が0.00以上0.06未満の範囲では判定は可であり、0.06以上0.17未満は可と不可が混在する範囲であり、0.17以上は不可とする。判定表においては、ハート先端部にズレのないハートマークが8個あれば判定は可となり、チャート中Cのゾーンに属するハートマークが1個でもあれば不可となり、チャート中、Bのゾーンに属するハートマークが1個から3個の場合は可で、4個以上は不可とすることを示す。
図7(a)〜(f)は、本発明のダイヤモンドの各ハートマークの切れ込みの深さを示す説明図である。図7(a)に示す一つのハートマークについて、図7(b)では、切れ込みの深さをe1、ハートマーク全体の長さを100とすると、ハートマーク全体の長さに対する切れ込みの深さの割合はe1/100となる。同様に図7(d)では、e2/100となり、図7(f)では、e3/100である。標準的なハートマークの切れ込みの深さの割合は0.229である。したがって、ハート切れ込みの深さの割合が図7(g)に示すように、0.20以上0.37未満の場合はランクAで可と判定し、0.14以上0.20未満又は0.37以上0.46未満の範囲はランクBで可と不可が混在し、0.00以上0.14未満又は0.46以上ではランクCで不可である。判定表においては、ハート切れ込みの深さが良とされるハートマークが8個あれば判定は可となり、チャート中Cのゾーンに属するハートマークが1個でもあれば不可となり、チャート中Bのゾーンに属するハートマークが1個から3個の場合は可で、4個以上は不可とすることを示す。
図8(a)、(b)は本発明のダイヤモンドの各ハートマークの左右のショルダー部の幅の良否を判定するための測定部位を示す説明図である。図8(c)は各ハートマーク画像の左右のショルダー部の幅の良否を判定チャートで示す。
図8(a)に示すように、各ハートの幅をA1、A2、……A7、A8とし、一つのハートの左側ショルダー幅をa1、右側ショルダー幅をa2とし、(a1/A1)=k1、(a2/A1)=k2とする。以後、順次、(a1/A2)=k3、(a2/A2)=k4、……(a1/A8)=k15、(a2/A8)=k16とする。
図8(c)は、各ハートマーク画像の左右のショルダー部の幅の良否判定チャートで、0.10以上0.30未満はランクAで可とし、0.05以上0.10未満又は0.30以上0.53未満はランクBで可と不可が混在し、0.00以上0.05未満又は0.53以上はランクCで不可と判定する。(d)は判定結果表示装置によるハーショルダー部の良否判定結果を示す表である。判定表においては、ハートショルダー部の幅が良とされるハートマークが8個あれば判定は可となり、チャート中Cのゾーンに属するハートマークが1個でもあれば不可となり、チャート中Bのゾーンに属するハートマークが1個から3個の場合は可で、4個以上は不可とすることを示す。
図9(a)および(b)は、本発明のダイヤモンドの各ハートマークとそのハートマーク先端方向に位置するVマークとの境界部の間隔の良否を判定する図面を示す。(c)は各ハートマークとそのハートマーク先端方向に位置するVマークとの境界部の間隔の良否を良否判定チャートで示す。(d)は判定結果表示装置による境界部の間隔の良否判定結果を示す表である。
各ハートマークとそのハートマーク先端方向に位置するVマークとの境界部の間隔をa1とし、ハートマークの幅をA1とし、(a1/A1)を求め、A1を1として、a1が0.02以上0.15未満の範囲の場合はランクAで可とし、a1が0.01以上0.02未満又は0.15以上0.33未満の範囲の場合はランクBで可と不可が混在し、a1が0.00以上0.01未満又は0.33以上の場合はランクCで不可とする。判定表においては、境界部の間隔が良とされるハートマークが8個あれば判定は可となり、チャート中Cのゾーンに属するハートマークが1個でもあれば不可となり、チャート中Bのゾーンに属するハートマークが1個から3個の場合は可で、4個以上は不可とすることを示す。
図10(a)〜(c)は本発明のダイヤモンドの各ハートマークの先端部より内側に位置するVマークの大きさの左右長さのバラツキの良否を判定する図面であり、(d)はそのVマークの大きさの良否を判定チャートで示す。(e)は判定結果表示装置によるVマークの大きさの良否判定結果を示す表である。
8個のVマークを各々b1、b2、……b8とする。ダイヤモンド全体画像に占める標準のハートマークの面積をAとし、それに対する検査対象ダイヤモンドのVマークの面積をb1〜b8とし、(b1/A)、(b2/A),……(b7/A)、(b8/A)を求める。閾値は可変とする。0.13以上0.25未満の場合はランクAで可とし、0.02以上0.13未満又は0.25以上0.42未満の場合はランクBで可と不可が混在し、0.00以上0.02未満又は0.42以上の場合はランクCで不可となる。判定表においては、Vマークの大きさが良とされるハートマークが8個あれば判定は可となり、チャート中Cのゾーンに属するハートマークが1個でもあれば不可となり、チャート中Bのゾーンに属するハートマークが1個から3個の場合は可で、4個以上は不可とすることを示す。
図11(a)〜(c)は、本発明のダイヤモンドの各Vマークの左右長さの不揃いの良否を判定する図面で、(d)はそのVマークの良否判定チャートを示す。
図11(a)はハートマークの斜め側面とそのハートマークの内側に位置するVマークとの間隔を示す。図11(b)はVマークの先端部が均等である場合の例を示した図である。図11(c)はVマークの左右の先端部が不均等である場合の例を示した図である。Vマークの左側の長さをAとし、Vマークの右側の長さをBとし、B/A=αとする。図11(d)は、はそのVマークの左右の長さの良否を判定チャートで示す。(e)は判定結果表示装置によるVマークの左右の長さの良否判定結果を示す表である。α値が0.80以上1.20未満の範囲はランクAで可とする。α値が0.00以上0.70未満又は1.30以上の場合はランクCで不可とし、α値が0.70以上0.80未満又は1.20〜1.30の範囲はランクBとする。判定表においては、Vマークの左右の長さが良とされるハートマークが8個あれば判定は可となり、チャート中Cのゾーンに属するハートマークが1個でもあれば不可となり、チャート中Bのゾーンに属するハートマークが1個から3個の場合は可で、4個以上は不可とすることを示す。
図12(a)は本発明のダイヤモンドの各キューピッドの対称性(角度・長さ)の良否を判定する図面であり、図12(b)はそのキューピッドの対称性の良否判定をチャートで示す。図12(c)はそのキューピッドの長さの良否判定をチャートで示す。
8本のキューピッドの矢先先端から中心に伸びる線のそれぞれをB1、B2、B3、……B8とし、キューピッド間の角度A1(B1とB2の角度)、A2、A3、……、A8とし、A1−45=|α1|、A2−45=|α2|、A3−45=|α3|、……、A7−45=|α7|、A8−45=|α8|を求める。α1〜α8の合計|Σα|が大きいほどシンメトリーが悪いことになる。ただし、|Σβ|の閾値は変更可とする。図12(b)に示す良否判定チャートでは、0.00以上6.20未満の範囲にある場合はランクAで可と判断し、6.20以上である場合はCランクで不可である。
キューピッドの長さの最大値をBmaxとし、最小値をBminとする。
Bmax―Bminが0に近いほどキューピッドの長さにバラツキがないと言える。図12(c)に示す各キューピッドの長さのバラツキの判定は、チャート中Aに属する0.00以上0.10の範囲はランクAで可であり、チャート中Cに属する0.10以上である場合はランクCで不可である。

図13(a)は本発明のダイヤモンドの各キューピッドの面積のバラツキを示す図である。ダイヤモンド全体の面積に対し、キューピッドの面積のバラツキについて説明する。赤線(本図では作図上、黒で表示される)で囲った各キューピッドの面積C1〜C8とする。キューピッドの面積の最大値をCmaxとし、最小値をCminとする。Cmax/Cmin=Cとする。このCの値が1であれば大きさにバラツキがないと言える。C値が1.00以上1.34未満であれば可と判定し、C値が1.34以上であれば不可と判定する。
図14(a)、(b)、(c)、(d)、(e)はキューピッドの矢先のズレの態様を示す。各キューピッドの矢先のズレに対しては次のように評価する。各キューピッドの先端aと交点bを結ぶ仮想線と、交点bと先端cを結ぶ仮想線とが直線ならば可とする。先端aと交点bを結ぶ仮想線と、交点bと先端cを結ぶ仮想線とがなす角度が1.5度以上なら不可とする。ただし、前記角度1.5度とする判定基準を設定するテーブルを用意し、変更することが可能である。角度を求める場合、キューピッドの先端部が不明確の場合が多いので、仮想線を図14(e)に示すように線を引き、中心線を2等分した点線と一点鎖線がなす角度を求めて判定数値とする。
図15(a)、(b)、(c)は本発明のダイヤモンドの各キューピッドの矢先先端部の鋭さの程度の態様を示す図である。図15(a)に示すキューピッドの各先端部が図15(b)の上部に示すように矢先先端部がガードル部に鋭く接触した状態は可とする。反対に、図15(b)の下側に示したキューピッドの矢先先端部がガードル部に幅をもって接触した状態は不可とする。図15(c)に示すように、キューピッドの幅Aに対し矢先先端部の幅をBとし、B/A=αとし、αが0.32以上は不可とする。ただし、αの閾値は変更可能とする。
図16(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、CCDカメラにて撮像した本発明のダイヤモンドの各キューピッドの明暗差を示す図である。図16(a)は各キューピッドの明暗差を示す箇所を楕円で囲った状態を示す図である。図16(b)〜(e)はキューピッド画像の二値化を明るさに応じて4段階のA、B、C、Dに分類し、Aは完全に白く表示されている場合、Bはややグレーがかった状態の場合、Cはかなりグレーが勝った状態の場合、Dは完全な黒の状態を示した場合である。判定表中、Aの明るさのキューピッド画像が8個ある場合は可とし、Bが1個から3個の場合は可とし4箇所以上は不可とし、C及びDが1個でもある場合はいずれも不可と判定する。
図17は本発明のダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定装置を示す説明図である。
ハート&キューピッド画像を得る手段として、2通りある。一つは判定対象であるIDを付したダイヤモンド1をCCDカメラ7で直接、撮像する場合であり、他方はIDを付したダイヤモンド1を寸法測定装置5で測定して得られたデータをCG(コンピュータグラフィック)で読み出し、照射した光のパターンから得られるハート&キューピッド画像を得る場合である。実写又はCGによるハート&キューピッド画像は対象となるダイヤモンド1と同一のIDとともにコンピュータのデータベース8に格納される。IDで管理された各ハート&キューピッド画像を基にして各判定項目について予め読み出された数値の演算装置9を介して判定結果表示装置10により、それぞれの判定についてランクA(可)、ランクC(不可)及びランクB(バーの本数により可又は不可に振り分けられる)の判定がされる。
図18は本発明のダイヤモンドの良否判定方法を示すフローシートである。ハート&キューピッド画像はCG画像または実写画像のいずれにも適用される。ハート&キューピッド画像のそれぞれから読み出し、演算装置9を介して演算処理する。ランクA、B、Cの判定を実行し、ランクAは可、ランクCは不可、ランクBはバーの数により可/不可の判定がされる。
本発明は、宝石産業においてダイヤモンドに対する良否判定が定量的、定性的に客観的に判断される結果、品質に対する評価が一定になり取引業者及び消費者に対し安心した取引が提供され、取引業界の信頼性が一層高まることとなる。
1 ダイヤモンド(ラウンドブリリアントカットダイヤモンド)
2 ハートマーク
3 Vマーク
4 キューピッドマーク
5 寸法測定装置
6 CG作成装置
7 CCDカメラによる実写撮像装置
8 画像及び判定結果データベース
9 判定項目の読み出し・演算装置
10 判定結果表示装置

Claims (4)

  1. IDを付したラウンドブリリアントカットダイヤモンドを寸法測定装置で測定した寸法をコンピュータグラフィックで読み出し、ハート&キューピッド画像及び該IDを出力する工程、あるいは、CCDカメラで前記ダイヤモンドのハート&キューピッド画像の撮像及びIDを出力する工程と、8つのハートマークの対称性、各ハート面積のバラツキ、各ハート先端部のズレ、各ハートの切れ込み深さ、各ハートの左右ショルダー幅の全体幅に対する割合、各ハートとその放射線上の内側に位置するVマークとの境界部の間隔が対応する各ハートの全体幅に対する割合、前記各Vマークの面積と標準のハート面積の比、前記Vマークの右側の長さと左側の長さの比のデータをコンピュータのデータベースに格納し、該データを演算処理して該ハートマークの良否のランク分けの判定をする工程と、8つのキューピッドマークの対称性、各キューピッド面積の最大値と最小値の割合から求めるバラツキ度、各キューピッドの外側先端部と中間の交点と中心側の先端を結ぶ直線が重なるか、または角度を有するズレがあるか、各キューピッドの矢先先端部がガードルに鋭く接するか、またはガードル部に幅をもって接するかのデータをコンピュータのデータベースに格納し、該データを演算処理して該キューピッドマークの良否のランク分けの判定をする工程とを備えていることを特徴とするダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定方法。
  2. ハートマーク及びキューピッドマークの各対称性、各形状のズレ、ハートマークとVマーク間の距離のズレを数値化してコンピュータで読み取り、該コンピュータで判定処理して良否のランク分けの判定をする工程を備え、そのランク分けの判定は可の領域と、不可の領域と、可及び不可の領域が存する3つの判定領域手段、または可の領域と、不可の領域が存する2つの判定領域手段を備えていることを特徴とする請求項1記載のダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定方法。
  3. ハートマーク画像及びキューピッドマーク画像の明暗差の個数をコンピュータで読み出し、該コンピュータによる判定処理にて良否の判定をする工程を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の前記ダイヤモンドをCCDカメラにて撮像した場合におけるダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定方法。
  4. CCDカメラによる実写画像によりハート&キューピッド画像を得る手段、又は特定プロポーションで研磨したラウンドブリリアントカットダイヤモンドに対して照射した光のパターンの各部位を寸法測定装置で測定した寸法をコンピュータグラフィックで読み出し、ハート&キューピッド画像を得る手段と、前記ダイヤモンドに付したと同一のIDを実写画像又はコンピュータグラフィック画像に読み出す手段と、該ハート&キューピッド画像をコンピュータのデータベースに格納する手段と、IDで管理された各ハート&キューピッド画像を基にして、各判定項目についてコンピュータのデータベースから読み出された数値に基づいて演算するコンピュータの演算処理装置と、該演算処理に基づき前記IDで管理された各ハート&キューピッド画像に関する各判定項目の良否判定チャート及び良否判定手段とを備え、該各判定項目の良否判定チャートは、同一円周上に中心から放射状に配置された8つのハートマーク画像のそれぞれの角度による対称性の良否判定チャートと、8つの各ハート画像の面積が適正なハート画像の大きさであるか否かの良否判定チャートと、ハート画像の先端部のズレの良否判定チャートと、ハート画像の切れ込みの良否判定チャートと、各ハート画像の左右のショルダー幅の良否判定チャートと、各ハート画像とそのハート画像先端方向に位置するVマークとの境界部の間隔の良否判定チャートと、ダイヤモンドの各ハート画像の先端部より内側に位置するVマークの大きさの左右の長さのバラツキの良否判定チャートと、ハート画像の斜め側面とそのハート画像の内側に位置するVマークとの間隔において、Vマークの左右の先端部が均等であるか、不均等であるかを示すVマークの左右の長さの良否判定チャートと、ダイヤモンドのキューピッドの角度・長さの良否判定チャートと、キューピッドの面積のバラツキ判定手段と、各キューピッドの中心側に位置する矢先の交点のズレの判定手段と、ダイヤモンドの各キューピッドの矢先先端部がガードルに鋭く接触するか、幅をもって接触するか否かの矢先先端部の良否判定手段と、CCDカメラにて撮像したダイヤモンドの各キューピッド画像の明暗差が白い表示の個数に応じた明暗差判定手段を備えることを特徴とするダイヤモンドのハート&キューピッド光学効果の良否判定装置。
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