JP5630513B2 - 表示装置、表示方法、画像表示システム - Google Patents
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Description
上記特許文献2には自身の見る視聴覚にタイムスタンプを押して事後に利用するシステムが開示されている。
上記特許文献3、4、5には、放送済み・記録済みの番組をWWW(World Wide Web)上で拡張して楽しむ試みが開示されている。
そこで本発明は、ユーザが自分以外の視界光景(自分以外の移動体から見える光景)を任意に、かつ容易に見ることのできるようにすることを目的とする。
或いは上記移動体は、人以外の生物、又は地上移動機器、又は海上移動機器、又は海中移動機器、又は航空移動機器、又は宇宙移動機器のいずれかである。
また上記表示装置の上記通信手段は、上記指定情報に基づいて指定された特定の撮像装置の上記通信手段との間でデータ通信を行って、該特定の撮像装置からの画像データを受信する。
また上記表示装置及び上記撮像装置とデータ通信可能なサーバ装置を更に備え、上記撮像装置から送信される画像データは、上記サーバ装置を介して上記表示装置に送信されるようにする。
この場合、上記表示装置は、上記画像要求と共に上記指定情報を上記サーバ装置に送信し、上記サーバ装置は、上記指定情報で指定された特定の撮像装置から送信されてくる画像データを上記表示装置に送信する。
或いは上記サーバ装置は、上記指定情報に基づいて特定の撮像装置を指定し、指定した撮像装置から送信されてくる画像データを、上記表示装置に送信する。
また上記指定情報は、位置情報、又は撮像方向としての方位情報、又は撮像方向としての仰角情報、又は撮像場所の高度情報、又は撮像時の移動体の移動速度情報である。
また上記指定情報は、上記撮像装置の性能を示す情報である。
また上記指定情報は、上記撮像装置の撮像動作状態を示す情報である。
また上記指定情報は、上記移動体の種別を示す情報である。
また上記指定情報は、複数の上記撮像装置で撮像されている画像のうちで選択された画像を示す情報である。例えば上記サーバ装置は、複数の上記撮像装置で撮像されている各画像データを指定用画像データとして上記表示装置に送信し、上記表示装置の上記制御手段は、上記指定処理として、受信した上記指定用画像データのうちで選択された画像を示す情報を上記指定情報とする。さらには上記サーバ装置は、所定の条件で1又は複数の上記撮像装置を抽出し、抽出された上記撮像装置で撮像されている各画像データを指定用画像データとして上記表示装置に送信する。
また上記指定情報は、特定の撮像装置を指定するための情報と時間情報とを含む。
また上記指定情報は、1又は複数の特定の撮像装置を指定するための情報である。
上記指定情報に基づいて指定される外部の撮像装置とは、上記移動体として、人、又は人以外の生物、又は地上移動機器、又は海上移動機器、又は海中移動機器、又は航空移動機器、又は宇宙移動機器のいずれかに装着された撮像装置である。
また上記制御手段は、上記通信手段に、上記指定情報に基づいて指定された撮像装置との間でのデータ通信を実行させる。
また上記制御手段は、上記通信手段に、外部のサーバ装置との間でデータ通信を実行させ、上記サーバ装置を介して、上記指定情報に基づいて指定された撮像装置からの画像データの受信が行われるようにする。
また上記制御手段は、上記指定処理の際に、上記指定情報として、特定の撮像装置もしくは上記撮像装置の使用者を示す情報を設定する。
また上記制御手段は、上記指定処理の際に、上記指定情報として、位置情報、又は撮像方向としての方位情報、又は撮像方向としての仰角情報、又は撮像場所の高度情報、又は撮像時の移動体の移動速度情報を設定する。
また上記制御手段は、上記指定処理の際に、上記表示部に地図画像を表示させるとともに、上記指定情報として、上記地図画像に対する使用者の指定入力操作に応じた位置情報を設定する。
また上記制御手段は、上記指定処理の際に、上記表示部に上記撮像装置の位置を示した地図画像を表示させるとともに、上記指定情報として、上記地図画像上に表された上記撮像装置に対する使用者の指定入力操作に応じて特定の撮像装置を示す情報を設定する。
また上記制御手段は、上記指定処理の際に、上記指定情報として、上記撮像装置の性能を示す情報を設定する。
また上記制御手段は、上記指定処理の際に、上記指定情報として、上記撮像装置の撮像動作状態を示す情報を設定する。
また上記制御手段は、上記指定処理の際に、上記指定情報として、上記移動体の種別を示す情報を設定する。
また上記制御手段は、上記指定処理の際に、上記指定情報として、複数の上記撮像装置で撮像されている画像のうちで選択された画像を示す情報を設定する。この場合、例えば上記制御手段は、複数の上記撮像装置で撮像されている各画像データを含む指定用画像データを上記通信手段により受信することに応じて、上記指定用画像データに基づく表示を上記表示手段に実行させ、上記指定用画像データの表示に対する使用者の指定入力操作に応じて、上記画像選択情報を設定する。
また上記制御手段は、上記指定処理の際に、時間情報を含む上記指定情報を設定する。
また上記制御手段は、上記指定処理の際に、1又は複数の特定の撮像装置を指定するための上記選択された画像を示す情報を設定する。
また画像撮像を行う撮像手段を更に備え、上記制御手段は、上記撮像手段の撮像により得られた画像データを上記通信手段により送信出力させる送信制御処理も実行可能とされる。即ち、上記画像表示システムにおける撮像装置としても機能できるようにする。
つまり、表示装置から外部の撮像装置の内で、1又は複数の特定の撮像装置を直接的又は間接的に指定できるようにし、指定した撮像装置からの画像データが受信できるようにすることで、表示装置のユーザは外部の撮像装置によって撮像される自分以外の移動体の視界光景を見ることができる。特定の撮像装置を直接的又は間接的に指定するために、表示装置では指定情報を設定する。この指定情報とは、撮像装置やその所有者などを直接的に示す識別情報のような情報であったり、表示装置のユーザが光景を見たいと思う場所、状況、移動体種別、画像内容などを示す情報である。つまり指定情報は、結果的に1又は複数の或る撮像装置を指定できるものであればよい。
説明は次の順序で行う。
[1.撮像表示装置、撮像装置、表示装置の外観例]
[2.システム形態]
[3.撮像表示装置、撮像装置、表示装置、サーバ装置の構成例]
[4.システム動作例I]
[5.システム動作例II]
[6.システム動作例III]
[7.システム動作例IV]
[8.システム動作例V]
[9.システム動作例VI]
[10.システム動作例VII]
[11.システム動作例VIII]
[12.システム動作例IX]
[13.システム動作例X]
[14.実施の形態の効果、及び変形例、拡張例]
図1に実施の形態の撮像表示装置1の外観例を示す。この撮像表示装置1は眼鏡型ディスプレイカメラとしてユーザが装着できるものとしている。
撮像表示装置1は、例えば両側頭部から後頭部にかけて半周回するようなフレームの構造の装着ユニットを持ち、図のように両耳殻にかけられることでユーザに装着される。
そしてこの撮像表示装置1は、図1のような装着状態において、ユーザの両眼の直前、即ち通常の眼鏡におけるレンズが位置する場所に、左眼用と右眼用の一対の表示パネル部2a、2bが配置される構成とされている。この表示パネル部2a、2bには、例えば液晶パネルが用いられ、透過率を制御することで、図のようなスルー状態、即ち透明又は半透明の状態とできる。表示パネル部2a,2bがスルー状態とされることで、眼鏡のようにユーザが常時装着していても、通常の生活には支障がない。
また撮像レンズ3aによる撮像方向に対して照明を行う発光部4aが、例えばLED(Light Emitting Diode)等により設けられる。
また、図では左耳側しか示されていないが、装着状態でユーザの右耳孔及び左耳孔に挿入できる一対のイヤホンスピーカ5aが設けられる。
また右眼用の表示部2の右方と、左眼用の表示部2の左方に、外部音声を集音するマイクロホン6a,6bが配置される。
また表示パネル部2a,2bとして両眼に対応して表示部が一対設けられる構成の他、片側の眼に対応して1つ表示部が設けられる構成でもよい。
またイヤホンスピーカ5aは、左右のステレオスピーカとせずに、一方の耳にのみ装着するために1つ設けられるのみでもよい。またマイクロホンも、マイクロホン6a,6bのうちの一方でもよい。さらには、撮像表示装置1としてマイクロホンやイヤホンスピーカを備えない構成も考えられる。
また発光部4aを設けない構成も考えられる。
撮像表示装置1として眼鏡型或いは頭部装着型の装着ユニットを有する例を示したが、例えばヘッドホン型、ネックバンドタイプ、耳掛け式など、どのような装着ユニットでユーザに装着されるものであってもよい。さらには、例えば通常の眼鏡やバイザー、或いはヘッドホン等に、クリップなどの取付具で取り付けることでユーザに装着させる形態であってもよい。また必ずしもユーザの頭部に装着されるものでなくても良い。
即ちこの撮像装置30は、表示機能は持たないが、ユーザに装着された状態でユーザの視界光景の撮像を行う装置とされる。なお、このような撮像装置30についても、上記撮像表示装置1と同じく、形状、装着構造、構成要素などは多様に考えられる。
さらにユーザが携帯できる表示装置40を考えた場合、モニタリング表示のみの専用装置だけでなく、携帯電話機、携帯ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)などの表示機能を有する機器も、本例の表示装置40となり得る。
また、ユーザが装着又は携帯する機器以外に、据置型の表示装置、コンピュータ装置、テレビジョン受像器、車載用ディスプレイモニタ機器なども、本例の表示装置40として採用できる。
人以外の生物としては、鳥類、ほ乳類、は虫類、両生類、魚類、昆虫類その他の各種の生物である。
地上移動機器としては、乗用車、トラック、バス、タクシー、オートバイ等の自動車両や、自転車、人力車、遊具車など人力で移動する車両がある。また、電車、蒸気機関車などの鉄道車両も想定される。さらに遊園地等における乗り物、工場その他の施設における業務用の乗り物も想定される。また、人が乗る移動体でないものもある。例えば業務用や遊具としての各種ロボット、いわゆるラジコン等の遊具なども考えられる。
海上移動機器としては、各種船舶、水上バイク、サーフボード、手こぎボート、浮き輪、筏などが想定される。
海中移動機器としては、潜水艦、潜水ロボット、アクアラング等の潜水器具などが想定される。
航空移動機器としては、各種航空機、ヘリコプター、グライダー、パラシュート、気球、凧などが想定される。
宇宙移動機器としては、ロケット、宇宙探査機、人工衛星などが想定される。
実施の形態では、撮像表示装置1又は表示装置40のユーザは、他の撮像表示装置1又は撮像装置30に任意にアクセスし、それら他の撮像表示装置1又は撮像装置30よって撮像された画像を見ることができる。つまり撮像表示装置1又は表示装置40のユーザは、他人の視界光景や、上記のような各種移動体によって見ることができる光景としての画像を、自分の撮像表示装置1又は表示装置40で見ることができる。
このためのシステム形態の例を図3,図4,図5に示す。
ここでは、ユーザA,B,Cは、例えば図1のような撮像表示装置1を装着しているとする。またユーザDは例えば図2(b)のような表示装置40を装着し、ユーザEは図2(a)のような撮像装置30を装着しているとする。さらにユーザFは、図2(a)の撮像装置30と図2(b)の表示装置40を共に装着し、2つの機器で撮像表示装置として機能するようにしているとする。
例えばユーザAは自分の撮像表示装置1から、ユーザBの撮像表示装置1を指定してアクセスする。するとユーザBの撮像表示装置1で撮像している画像データが送信される。ユーザAの撮像表示装置1は、この画像データを受信して表示出力する。これにより、ユーザAは、ユーザBの視界光景を見ることができる状態となる。
図3では、同様の動作を、ユーザC、D間、ユーザC,E間、ユーザE,F間で示している。例えばユーザDは、自分の表示装置40からユーザCの撮像表示装置1を指定して撮像画像データの送信を求める。すると撮像表示装置1から表示装置40に画像データが送信され、表示装置40において表示される。これにより、ユーザDは、ユーザCの視界光景を見ることができる。
ユーザEについては、表示機能のない撮像装置1を装着しているのみであるため、他のユーザの視界光景を見ることはできない。この場合ユーザEは、視界光景画像の提供者としての位置づけとなる。ユーザCやユーザFは、自分の機器からユーザEの撮像装置30を指定することで、ユーザEの視界光景を見ることができる。なお、上記した人以外の各種移動体に装着される撮像装置30も、このユーザEの撮像装置30と同様に、画像提供者としての位置づけで考えることができる。
上記図3の場合は、機器同志が直接通信を行うシステム例であり、例えばサッカー場や野球場などのスポーツ施設内のみ、テーマパーク内のみ、イベント会場内のみ、特定の地区のみなど、直接通信が可能な比較的狭い範囲でのシステムに適している。もちろん撮像表示装置1等に与えられる通信能力により範囲は異なるが、より広域な範囲、例えばワールドワイドに他の機器にアクセスすることを考えると、この図4のようにネットワーク60を介して相互通信を行うことが好適である。
なお、ネットワーク60としてはインターネットなどの広域ネットワークが考えられるが、もちろんLAN(Local Area Network)その他の狭域ネットワークも想定される。
即ち、撮像表示装置1又は表示装置40からは、サーバ装置70に対してアクセスし、指定した撮像表示装置1又は撮像装置30による画像を要求する。サーバ装置70は、指定された撮像表示装置1又は撮像装置30に通信して画像を求め、送信されてきた画像データを撮像表示装置1又は表示装置40に転送する。これによって撮像表示装置1又は表示装置40のユーザは、他の撮像表示装置1又は撮像装置30による撮像画像を見ることができる。
例えば図3,図4の場合において、撮像装置30や撮像表示装置1が、或る程度の時間分の撮像画像を記憶できるようにすれば、その記憶容量でまかなえる範囲で過去の画像を表示装置40や撮像表示装置1に送信することが可能である。
或いは図5のシステム形態の場合、サーバ装置70が撮像表示装置1又は撮像装置30で撮像された画像を蓄積しておけば、撮像表示装置1又は撮像装置30で撮像された過去の画像を、表示装置40や撮像表示装置1に提供することもできるようになる。
撮像表示装置1、撮像装置30、表示装置40、サーバ装置70の各構成例を図6〜図10で説明する。
まず図6に、撮像表示装置1の構成例を示す。
撮像部3は、撮像光学系、撮像素子部、撮像信号処理部を有する。
撮像部3における撮像光学系では、図1に示した撮像レンズ3aや、絞り、ズームレンズ、フォーカスレンズなどを備えて構成されるレンズ系や、レンズ系に対してフォーカス動作やズーム動作を行わせるための駆動系等が備えられる。
また撮像部3における撮像素子部では、撮像光学系で得られる撮像光を検出し、光電変換を行うことで撮像信号を生成する固体撮像素子アレイが設けられる。固体撮像素子アレイは、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサアレイや、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサアレイとされる。
また撮像部3における撮像信号処理部では、固体撮像素子によって得られる信号に対するゲイン調整や波形整形を行うサンプルホールド/AGC(Automatic Gain Control)回路や、ビデオA/Dコンバータを備え、デジタルデータとしての撮像画像データを得る。また撮像画像データに対してホワイトバランス処理、輝度処理、色信号処理、ぶれ補正処理などを行う。
これらの撮像光学系、撮像素子部、撮像信号処理部を有する撮像部3により、撮像が行われ、撮像による画像データが得られる。
システムコントローラ10は、この撮像部3における撮像動作のオン/オフ制御、撮像光学系のズームレンズ、フォーカスレンズの駆動制御、撮像素子部の感度やフレームレート制御、撮像信号処理部の各処理のパラメータや実行処理の設定などを行う。
画像処理部15は、システムコントローラ10の制御に従って、撮像画像データを所定の画像データフォーマットに変換する処理や、表示部2でモニタ表示させるための所要の信号処理を行う。表示部2でモニタ表示させるための信号処理とは、例えば輝度レベル調整、色補正、コントラスト調整、シャープネス(輪郭強調)調整、画面分割処理、キャラクタ画像の合成処理、拡大又は縮小画像の生成、モザイク画像/輝度反転画像/ソフトフォーカス/画像内の一部の強調表示/画像全体の色の雰囲気の可変などの画像エフェクト処理などである。
また画像処理部15は、撮像部3,表示部2,ストレージ部25、通信部26の間の画像データの転送処理も行う。即ち、撮像部3からの撮像画像データを表示部2,ストレージ部25,通信部26に供給する処理や、ストレージ部25で再生された画像データを表示部2に供給する処理や、通信部26で受信した画像データを表示部2に供給する処理も行う。
表示駆動部は、画像処理部15から供給される画像信号を、例えば液晶ディスプレイとされる表示パネル部2a,2bにおいて表示させるための画素駆動回路で構成されている。即ち表示パネル部2a,2bにおいてマトリクス状に配置されている各画素について、それぞれ所定の水平/垂直駆動タイミングで映像信号に基づく駆動信号を印加し、表示を実行させる。この処理により、撮像部3での撮像モニタとしての表示や、ストレージ部25で再生された再生画像の表示、さらには通信部26で受信された受信画像の表示が、表示パネル部2a、2bにおいて行われる。
また表示駆動部は、表示パネル部2a、2bの各画素の透過率を制御して、スルー状態(透明又は半透明の状態)とすることもできる。
システムコントローラ10は、この表示部2における表示動作のオン/オフ(スルー)制御、表示する画像データに対する処理パラメータの指示、画面領域設定制御、キャラクタ発生指示などを行う。
音声入力部6は、図1に示したマイクロホン6a,6bと、そのマイクロホン6a,6bで得られた音声信号を増幅処理するマイクアンプ部やA/D変換器を有し、音声データを出力する。
音声処理部16は、システムコントローラ10の制御に応じて、音声データの転送を制御する。即ち音声入力部6で得られた音声データを、音声出力部5、ストレージ部25、通信部26に供給する。或いは、ストレージ部25で再生された音声データや、通信部26で受信された音声データを音声出力部5に供給する。
また音声処理部16は、システムコントローラ10の制御に基づいて、音量調整、音質調整、音響エフェクト等の処理を行う。
即ち音声処理部から供給された音声データはD/A変換器でアナログ音声信号に変換され、アンプ回路で増幅されてイヤホンスピーカ5aから音声として出力される。これによりユーザは外部音声を聞いたり、ストレージ部25で再生された音声データや通信部26で受信した音声データによる音声を聞くことができる。
なお音声出力部5は、いわゆる骨伝導スピーカを用いた構成とされてもよい。
このストレージ部25は、システムコントローラ10の制御に基づいて、撮像によって得られる画像データ(及び音声データ)を記録媒体に記録する。即ち、画像処理部15を介して供給される画像データや音声処理部16を介して供給される音声データに対して、記録媒体への記録のためのエンコード処理を行い、記録媒体に記録する。
またストレージ部25はシステムコントローラ10の制御に従って、記録した画像データ、音声データを再生することができる。再生した画像データは画像処理部15を介して表示部2に供給され、音声データは音声処理部16を介して音声出力部5に供給される。また再生した画像データ/音声データは、外部機器に送信するデータとして通信部26に供給することもできる。
システムコントローラ10は、地図データベースを利用した地図検索及び地図表示処理を実行できる。
この通信部26は、無線LAN、ブルートゥースなどの方式で、例えばネットワークアクセスポイントに対する近距離無線通信を介してネットワーク通信を行う構成としても良いし、対応する通信機能を備えた外部機器との間で直接無線通信を行うものでも良い。
通信部26に対しては、撮像部3で得られた撮像画像データが画像処理部15を介して供給される。また音声入力部6で得られた音声データが音声処理部16を介して供給される。通信部26は、この画像データ及び音声データについて通信用のエンコード処理を行い、無線送信のための変調を行って外部機器に送信することができる。つまりこの撮像表示装置1で現在撮像及び集音されているリアルタイムの画像データ/音声データを、外部機器(他の撮像表示装置1、表示装置40、サーバ装置70)に送信することができる。
また、ストレージ部25で再生された画像データ及び音声データについて通信用のエンコード処理を行い、無線送信のための変調を行って外部機器に送信することもできる。
もちろん、通信部26で受信した画像データ/音声データをストレージ部25に供給して記録媒体に記録することも可能である。
照明部4における発光部4aが図1又は図2に示したように取り付けられていることで、照明部4は撮像レンズ3aによる被写体方向に対する照明動作を行うことになる。
操作入力部11は、例えばキー、ダイヤル等の操作子を有するようにし、キー操作等としてのユーザの操作を検知する構成としてもよいし、或いはユーザの意識的な挙動を検知する構成としても良い。
操作子を設ける場合、例えば、電源オン/オフ操作、撮像系の操作(例えばズーム等の操作や、信号処理の指示操作)、表示関連操作(例えば表示内容の選択や表示調整操作)、更には後述する外部装置の指定のための操作に用いる操作子が形成されればよい。
例えばユーザが撮像表示装置1を側面側からコツコツと軽く叩くといったことを、加速度センサ、振動センサ等で検知し、例えば横方向の加速度が一定値を越えたときにシステムコントローラ10がユーザの操作として認識するようにすることができる。また、加速度センサや角速度センサによりユーザが右側から側部(眼鏡のツルに相当する部分)を叩いたか、左側から側部を叩いたかを検出できるようにすれば、それらを、それぞれ所定の操作として判別することもできる。
またユーザが頭を回す、首を振るなどとすることを加速度センサや角速度センサで検知し、これをシステムコントローラ10がユーザの操作として認識することができる。
また、撮像表示装置1の左右の側部(眼鏡のツルに相当する部分)等に圧力センサを配置し、右側部をユーザが指で押したときは望遠方向のズーム操作、左側部をユーザが指で押したときは広角方向のズーム操作などとすることもできる。
そしてシステムコントローラ10は生体センサの検出情報を、ユーザの操作入力として認識するようにしてもよい。例えばユーザの意識的な挙動として目の動き(視線方向の変化やまばたき)が考えられるが、ユーザが3回まばたきをしたことを検知したら、それを特定の操作入力と判断するなどである。さらには、上記生体情報の検知によりユーザが撮像表示装置1を装着したことや外したこと、あるいは特定のユーザが装着したことなども検出可能であり、システムコントローラ10がその検出に応じて電源オン/オフなどを行うようにしてもよい。
この位置検出部12は、後述するシステム動作例III、VIIの場合において、或る撮像表示装置1又は表示装置40が、他の撮像表示装置1又は撮像装置30を位置によって指定する処理を行うために設けられる。
システムコントローラ10は、位置検出部12で検出される位置情報(緯度・経度)を例えば定期的に通信部26からサーバ装置70に送信させる処理を行う。
なお、位置検出部12としては、WiFi(Wireless Fidelity)や携帯電話会社が提供する位置情報サービスを利用するものとしてもよい。
また、歩行速度(自動車等に搭載される装置の場合は車速等)を検出することで、検出位置を補正できるようにすることも考えられる。
即ちこの撮像装置30は、図2のようにユーザに装着されたり、上述したように各種の移動体に装着された状態において、撮像部3により撮像を行い、撮像画像データを通信部26から外部装置に送信したり、ストレージ部25において記録することができる。
システムコントローラ10は撮像動作、通信動作、記録動作等の制御を行う。
この表示装置30は、図2(b)のような形態でユーザに装着されたり、或いはユーザが所持したり、或いはユーザが家庭や自動車等に設置する機器として所有する機器であり、外部装置から送信されてくる画像データ/音声データを通信部26で受信する。そして受信した画像データ/音声データを表示部2,音声出力部6から出力したり、ストレージ部25において記録する。
システムコントローラ10は通信動作、表示動作、音声出力動作、記録動作等の制御を行う。
その場合、撮像装置30と表示装置40として図9のような構成例が考えられる。
この図9の例では、撮像装置30において、図6の撮像表示装置1とほぼ同様の構成を備えるようにする。但し撮像装置30において表示部2は設けられず、代わりに送信部27が設けられる。
送信部27は、画像処理部15から表示モニタ用として供給される画像データについて、表示装置40への送信の為のエンコード処理を行う。そしてエンコードした画像データを表示装置40に送信する。
受信部41は、撮像装置30の送信部21との間でデータ通信を行う。そして撮像装置30から送信されてくる画像データを受信し、デコード処理をおこなう。
受信部41でデコードされた画像データは、表示制御部42に供給される。表示制御部42は、画像データについて表示のための信号処理や画面分割、キャラクタ合成等の処理を行って表示用の画像信号を生成し、例えば液晶ディスプレイとされる表示パネル部2aを有する表示部2に供給する。
表示部2では、表示用の画像信号に応じて、マトリクス状に配置されている表示パネル部2aの各画素について、それぞれ所定の水平/垂直駆動タイミングで映像信号に基づく駆動信号を印加し、表示を実行させる。
サーバ装置70は、サーバ制御部72、ネットワークストレージ部71、通信部73、カメラ情報管理部74、地図データベース75を備える。
サーバ制御部72は、サーバ装置70としての必要な動作制御を行う。具体的には撮像表示装置1、撮像装置30、表示装置40との間の通信動作や、画像データ/音声データのネットワークストレージ部71への格納処理などを行う。
例えば撮像表示装置1や撮像装置30の現在位置管理/検索などの処理を行う場合、後述する図16(a)のようなカメラ情報管理テーブルを用い、撮像表示装置1、撮像装置30からの逐次送信されてくる位置情報を管理する。また地図データベース75に格納されている地図情報に照らし合わせることで、撮像表示装置1、撮像装置30の現在位置をより詳しく管理することもできる。
以下、本実施の形態として行われるシステム動作例について説明していく。
まずシステム動作例Iとして、図3又は図4のように、撮像表示装置1又は表示装置40が、他の撮像表示装置1又は撮像装置30との間で通信を行って、他の撮像表示装置1又は撮像装置30からの画像データを取得して表示する動作例を説明する。
装置Aとは、図3又は図4における撮像表示装置1又は表示装置40のことである。また装置Bとは、図3又は図4における撮像表示装置1又は撮像装置30のことである。
つまり装置Aは、或るユーザが使用して、他の移動体で撮像された画像を受信して表示する側の機器であり、本発明請求項でいう「表示装置」に該当する機器である。図11に示す装置Aの処理は、撮像表示装置1又は表示装置40のシステムコントローラ10の制御処理であるが、従って、この装置Aのシステムコントローラ10の処理において、本発明請求項で言う「指定処理」、「画像要求送信処理」、「表示処理」が含まれる。
一方装置Bは、装置Aからの指定に応じて画像を提供する側の機器であり、人、生物、車両、その他の上述した移動体に装着/搭載される機器であって、本発明請求項でいう「撮像装置」に該当する機器である。図11に示す装置Bの処理は、撮像表示装置1又は撮像装置30のシステムコントローラ10の制御処理であるが、従って、この装置Bのシステムコントローラ10の処理において、本発明請求項で言う「送信制御処理」が含まれる。
なお、後述するシステム動作例として図14、図15、図18、図19、図20、図21、図23、図25、図27の装置A、装置Bも以上の点は同様である。
装置A側では、まずステップF100としてカメラ指定処理を行う。例えば装置Aのユーザは、操作入力部11を用いて、他の撮像表示装置1又は撮像装置30としての或る装置Bを指定する操作を行う。
一例としては、他の装置BのカメラID(撮像表示装置1又は撮像装置30を個別に識別できる情報)を入力したり、他の装置Bを所持するユーザ(例えば友人や画像サービス提供者)のユーザID(ユーザコードやユーザ名などユーザを識別できる情報)を入力しても良い。
或いは装置Aのシステムコントローラ10は表示部2に、その装置Aからアクセス可能な装置Bを一覧表示を行い、ユーザが一覧表示された中から任意の装置Bを選択できるようにし、ユーザがこれに対して選択操作を行うようにすることで、カメラID、ユーザID等を確定させてもよい。
そして装置Aのシステムコントローラ10は、これらユーザ操作に応じて、指定されたカメラID又はユーザIDによって示される装置Bをアクセス先として設定する。アクセス先の設定のためには、いわゆる電話番号や電子メールアドレス、或いはURL(Uniform Resource Locator)、ローカルエリア内で用いる専用の通信先コードなど、通信先の相手を特定する情報を取り出せばよい。このためにはシステムコントローラ10は内部の不揮発性メモリ等に、カメラID等に対応して通信先を特定する情報を保持しておけばよい。
また、当該画像データ通信を、或る特定の施設、地域などの特定のエリア内で実施する場合、装置Aから見て、そのエリア内に存在する他の撮像表示装置1や撮像装置30が装置Bとなり得る。
さらに、多数の撮像装置30等を多様な移動体に設置した企業や団体等のサービス提供者が、本例の画像提供サービスを行う場合、そのサービス提供者が設置した撮像装置30等が装置Aから見て、装置Bとなり得る。
もちろん、グループやエリア、或いはサービス提供者によるもの以外でも指定可能な装置Bの範囲の設定が考えられるし、これらの制限無く、任意に撮像表示装置1や撮像装置30を装置Bとして指定できるようにしてもよい。
装置B側での画像送信処理が開始されたら、装置A側ではステップ102で画像データの受信及び表示を実行する。即ち装置Aのシステムコントローラ10は、通信部26で受信及び復調される画像データ(及び音声データ)を、画像処理部15及び音声処理部16に供給させ、表示部2での表示出力と音声出力部5での音声出力を実行させる。
従ってこの間、装置Aのユーザは、装置B側で撮像される光景を見ることができる。
装置Aのシステムコントローラ10は、ユーザ操作或いは他の終了条件によりステップF103で終了と判断したら、ステップF104に進み、通信部26から装置Bに対して通信解除要求を送信させる。
装置Bのシステムコントローラ10は、ステップF202として通信解除要求の受信を確認したら、ステップF203に進む。
そして装置Aのシステムコントローラ10はステップF105で、また装置Bのシステムコントローラ10はステップF203で、それぞれ通信接続解除処理を行い、一連のシステム動作を終える。
装置Aのユーザが見ることのできる光景の例を図12、図13に示す。
例えば装置Aのユーザがサッカースタジアムの観客席に居るとする。そして装置Aから、サッカーの審判員が装着している装置Bが指定可能とされているとする。すると、装置Aのユーザは、観客席にいながらにして、図12(c)のような審判員から見える光景を見ることができる。
図13(b)は、装置Bとしての撮像表示装置1又は撮像装置30が、鉄道車両に装着されている場合の画像例である。装置Aのユーザは鉄道車両に搭載されている或る装置Bを指定し、装置Bから送信される画像データを受信するようにすることで、図のように、その鉄道車両から見えている光景を、自分が装着又は所持している装置Aで見ることができる。
図13(c)は、装置Bとしての撮像装置30が、鳥に装着されている場合の画像例である。装置Aのユーザは鳥に搭載されている或る装置Bを指定し、装置Bから送信される画像データを受信するようにすることで、図のように、その鳥からの視界光景(例えばこの場合は巣の中の光景など)を、自分が装着又は所持している装置Aで見ることができる。
次にシステム動作例IIを図14で説明する。これは、図5のようにサーバ装置70を介して装置Bから装置Aへの画像データ送信を行う場合の処理例である。図14におけるサーバ装置70の動作は、図10のサーバ制御部72の処理と考えることができる。
装置Aのシステムコントローラ10は、ステップF110でのカメラ指定処理により、或る装置Bの指定を確定したら、次にステップF111で、サーバ装置70にアクセスする。即ちサーバ装置70との間で通信接続状態を確立する。そしてこのとき、画像要求の情報と、指定した装置Bを示すカメラ指定情報(例えばカメラIDやユーザIDなど)をサーバ装置70に通知する。
装置Bのシステムコントローラ10は、ステップF210でサーバ装置70からの接続要求に応じて通信接続状態とする処理を行い、通信を開始するとともに画像要求を受け付ける。
サーバ装置70では、ステップF311の処理として、装置Bから送信されてきた画像データ(及び音声データ)を、装置Aに転送する。
装置A側ではステップ112で、サーバ装置70を介して装置Bから送信されてくる画像データの受信及び表示を実行する。即ち装置Aのシステムコントローラ10は、通信部26で受信及び復調される画像データ(及び音声データ)を、画像処理部15及び音声処理部16に供給させ、表示部2での表示出力と音声出力部5での音声出力を実行させる。
装置Aのシステムコントローラ10はステップF113で終了と判断されるまで、この受信したデータの表示出力(及び音声出力)を継続的に実行する。また装置Bでも、装置Aからの通信解除要求があるまでは、画像撮像及び撮像した画像データ(及び音声データ)の送信を継続する。
従ってこの間、装置Aのユーザは、装置B側で撮像される光景を見ることができる。
サーバ装置70は、通信解除要求を受信するまではステップF311の転送処理を継続している。そして通信解除要求を受信したらステップF312からF313に進み、装置Bに対して通信解除指示を送信する。
装置Bのシステムコントローラ10は、ステップF212として通信解除指示の受信を確認したら、ステップF213に進む。
そして装置Aのシステムコントローラ10はステップF105で、また装置Bのシステムコントローラ10はステップF203で、それぞれサーバ装置70との間の通信接続解除処理を行う。またサーバ装置70のサーバ制御部72はステップF314で装置A,B間の通信及びサーバ処理を終了させる。以上でシステム動作を終える。
次にシステム動作例IIIを図15で説明する。これは、上記図14のシステム動作例IIと同様にサーバ装置70を介して装置Bから装置Aへの画像データ送信を行う場合の処理例であるが、装置A側から、位置を指定することで、或る装置Bが指定されるようにする例である。
例えばユーザが地名や縮尺を指定したり、スクロール操作を行うことに応じて、システムコントローラ10は表示される地域や縮尺を変化させることで、例えば図17(a)のように或る地区の地図画像を表示させる。
そして、この地図画像上で、ユーザが或る地点を指定する操作を行うことに応じて、位置指定情報を生成する。例えば地図上でユーザが指定したポイントの緯度、経度の値を含む位置指定情報を生成する。
そしてステップF321で、その時点で位置指定情報で示される或る特定の位置の近辺に存在する装置B(撮像表示装置1又は撮像装置30)を検索する。
なお、この検索のため、画像供給元となり得る全ての撮像表示装置1、撮像装置30は、それぞれ、逐次又は定期的に自己の現在位置情報(緯度・経度)をサーバ装置70に送信しているものとする。
サーバ装置70では、カメラ情報管理部74が、各撮像表示装置1及び撮像装置30について、そのカメラIDに対応づけて現在位置情報を管理する。
例えばカメラ情報管理部74は、図16(a)のようなカメラ情報管理テーブルを備える。このカメラ情報管理テーブルは、カメラID(CM001、CM002・・・)に対応して、現在位置情報(cp1,cp2・・・)を記録したテーブルである。
そして各撮像表示装置1又は撮像装置30からの現在位置情報を受信するたびに、その送信元の撮像表示装置1又は撮像装置30のカメラIDに対応する現在位置情報を、このカメラ情報管理テーブル上で更新する処理を行うことで、対象となる全ての撮像表示装置1又は撮像装置30についての現在位置を把握しているようにする。
例えばカメラID「CM001」の装置Bが、定期的に現在位置情報をサーバ装置70に送信しているとすると、カメラ情報管理テーブルにおいて「CM001」の現在位置情報cp1が、定期的に書き換えられることになる。
位置指定情報に基づいて或る撮像表示装置1又は撮像装置30が今回対象の装置Bとして特定されたら、サーバ制御部72はステップF322で、当該装置Bに対して通信接続要求を行い、通信接続を確立する処理を行う。そして装置Aからの画像要求を通知する。
なお図15では示していないが、実際には、位置指定情報で示された位置の近辺に、その時点において、撮像表示装置1又は撮像装置30が1台も存在しないこともあり得る。そのような場合は、サーバ制御部72は装置Aに対して該当する装置Bの検索不能であって画像提供不能ということの通知を行うことになる。これに応じて装置A側では、画像提供不能の旨をユーザに提示して処理を終える。
サーバ装置70では、ステップF323の処理として、装置Bから送信されてきた画像データ(及び音声データ)を、装置Aに転送する。
装置A側ではステップF122で、サーバ装置70を介して装置Bから送信されてくる画像データの受信及び表示を実行する。即ち装置Aのシステムコントローラ10は、通信部26で受信及び復調される画像データ(及び音声データ)を、画像処理部15及び音声処理部16に供給させ、表示部2での表示出力と音声出力部5での音声出力を実行させる。
装置Aのシステムコントローラ10はステップF123で終了と判断されるまで、この受信したデータの表示出力(及び音声出力)を継続的に実行する。また装置Bでも、装置Aからの通信解除要求があるまでは、画像撮像及び撮像した画像データ(及び音声データ)の送信を継続する。
従ってこの間、装置Aのユーザは、自分で指定した位置の近辺に存在する装置Bにおいて撮像される光景を見ることができる。
サーバ装置70は、通信解除要求を受信するまではステップF323の転送処理を継続している。そして通信解除要求を受信したらステップF324からF325に進み、装置Bに対して通信解除指示を送信する。
装置Bのシステムコントローラ10は、ステップF222として通信解除指示の受信を確認したら、ステップF223に進む。
そして装置Aのシステムコントローラ10はステップF125で、また装置Bのシステムコントローラ10はステップF223で、それぞれサーバ装置70との間の通信接続解除処理を行う。またサーバ装置70のサーバ制御部72はステップF326で装置A,B間の通信及びサーバ処理を終了させる。以上でシステム動作を終える。
また位置を指定するということは、ユーザが特定の地域の現在の光景を確認したいという要望がある場合に好適である。例えば或る道路を指定することで、その近辺の渋滞状況の光景を見て実際の渋滞状況を詳しく知ることができたり、或るイベント会場近辺の混雑具合を光景として見て確認できる。また、或る観光地の現在の状況を見ることで、紅葉の具合、天気の具合なども、実際の光景として確認できる。
さらには、特定の位置ではなく、不特定の位置(場所の種別)を指定することも考えられる。例えば「山」「海岸」「森林地帯」「海上」「海中」「空」などの不特定の情報を位置指定情報とする。そしてサーバ装置70において、それらに該当する位置にいる装置Bを検索することも可能である。
例えば指定情報としては、位置情報以外に、撮像方向としての方位情報、撮像方向としての仰角情報、撮像場所の高度情報、撮像時の移動体の移動速度情報などが考えられる。
そして装置Aは、サーバ装置70に対して、位置情報と方位情報を指定情報として送信するようにする。
サーバ装置70では、カメラ情報管理部74が、図16(b)のようなカメラ情報管理テーブルを用いて管理/検索を行う。この場合、カメラ情報管理テーブルは、カメラID(CM001、CM002・・・)に対応して、現在位置情報(cp1,cp2・・・)と現在の撮像方向(例えばW:西、SSW:南南西、NE:北東など)を記録したテーブルである。
例えばカメラID「CM001」の装置Bが、定期的に現在位置情報と現在の方位情報をサーバ装置70に送信しているとすると、カメラ情報管理テーブルにおいて「CM001」の現在位置情報cp1及び撮像方向の情報が、定期的に書き換えられることになる。
例えば撮像表示装置1、撮像装置30において、仰角センサ、高度センサ、速度センサを備えるようにし、これらの検出情報を逐次サーバ装置70に送信できるようにしておき、サーバ装置70では、カメラ情報管理テーブルにおいて、各装置Bについての仰角、高度、移動速度などを把握できるようにする。
その場合、装置A側から仰角、高度、移動速度などを指定することで、サーバ装置70が該当する装置Bを検索し、図15と同様の処理で装置Aに画像を転送できる。
システム動作例IVを図18で説明する。これは、上記図15のシステム動作例IIIと同様にサーバ装置70を介して装置Bから装置Aへの画像データ送信を行う場合の処理例であるが、装置A側から、カメラスペックを指定することで、或る装置Bが指定されるようにする例である。
例えば装置Aのシステムコントローラ10は、カメラスペックの選択画像を表示部2に表示させ、装置Aのユーザが任意のカメラスペックを指定できるようにする。なお、所望のカメラスペックを備えた機種名を指定するような指定入力方式も考えられる。
そしてステップF331で、カメラスペック指定情報に基づいて、或る特定の装置B(撮像表示装置1又は撮像装置30)を検索する。
この検索のため、サーバ装置70では、カメラ情報管理部74が、各撮像表示装置1及び撮像装置30について、そのカメラIDに対応づけてスペック情報を管理する。
例えばカメラ情報管理部74は、図16(c)のようなカメラ情報管理テーブルを備える。このカメラ情報管理テーブルは、カメラID(CM001、CM002・・・)に対応して、スペック情報(sp1,sp2・・・)を記録したテーブルである。
或る撮像表示装置1又は撮像装置30が今回対象の装置Bとして特定されたら、サーバ制御部72はステップF332で、当該装置Bに対して通信接続要求を行い、通信接続を確立する処理を行う。そして装置Aからの画像要求を通知する。
なお図18では示していないが、実際には、指定されたカメラスペックに該当する撮像表示装置1又は撮像装置30が1台も存在しないことや、或いは存在するが通信不能ということもあり得る。そのような場合は、サーバ制御部72は装置Aに対して該当する装置Bの検索不能もしくは通信不能であって画像提供不能ということの通知を行うことになる。これに応じて装置A側では、画像提供不能の旨をユーザに提示して処理を終える。
なお、カメラスペックの指定と、上記処理例IIIで述べた、位置、方位、仰角、移動速度、高度などの指定を組み合わせることも可能である。例えば特定の位置において特定のスペックの装置Bを指定可能とするような例である。
システム動作例Vを図19で説明する。これも上記図15のシステム動作例IIIと同様にサーバ装置70を介して装置Bから装置Aへの画像データ送信を行う場合の処理例であるが、装置A側から、カメラの撮像動作状態を指定することで、或る装置Bが指定されるようにする例である。
例えば装置Aのシステムコントローラ10は、撮像動作状態の選択画像を表示部2に表示させ、装置Aのユーザが任意の撮像動作状態を指定できるようにする。
そしてステップF361で、撮像動作状態の指定情報に基づいて、或る特定の装置B(撮像表示装置1又は撮像装置30)を検索する。
サーバ装置70では、カメラ情報管理部74が、各撮像表示装置1及び撮像装置30について、そのカメラIDに対応づけて現在位置情報を管理する。
例えばカメラ情報管理部74は、図16(d)のようなカメラ情報管理テーブルを備える。このカメラ情報管理テーブルは、カメラID(CM001、CM002・・・)に対応して、現在の撮像動作状態(MST1,MST2・・・)を記録したテーブルである。
そして各撮像表示装置1又は撮像装置30からの現在の撮像動作状態の情報を受信するたびに、その送信元の撮像表示装置1又は撮像装置30のカメラIDに対応する撮像動作状態を、このカメラ情報管理テーブル上で更新する処理を行うことで、対象となる全ての撮像表示装置1又は撮像装置30についての現在の撮像動作状態を把握しているようにする。
或る撮像表示装置1又は撮像装置30が今回対象の装置Bとして特定されたら、サーバ制御部72はステップF362で、当該装置Bに対して通信接続要求を行い、通信接続を確立する処理を行う。そして装置Aからの画像要求を通知する。
なお図19では示していないが、指定された撮像動作状態に該当する撮像表示装置1又は撮像装置30が1台も存在しない場合や、或いは存在するが通信不能という場合は、サーバ制御部72は装置Aに対して該当する装置Bの検索不能もしくは通信不能であって画像提供不能ということの通知を行う。これに応じて装置A側では、画像提供不能の旨をユーザに提示して処理を終える。
なお、撮像動作状態の指定と、上記処理例IIIで述べた、位置、方位、仰角、移動速度、高度などの指定や、上記処理例IVで述べたカメラスペックの指定を組み合わせることも可能である。例えば特定の位置において特定の撮像動作状態の装置Bを指定可能とするような例である。
システム動作例VIを図20で説明する。これも上記図15のシステム動作例IIIと同様にサーバ装置70を介して装置Bから装置Aへの画像データ送信を行う場合の処理例であるが、装置A側から、撮像表示装置1又は撮像装置30を搭載した移動体の種別を指定することで、或る装置Bが指定されるようにする例である。
そしてステップF391で、移動体指定情報に基づいて、或る特定の装置B(撮像表示装置1又は撮像装置30)を検索する。
或る撮像表示装置1又は撮像装置30が今回対象の装置Bとして特定されたら、サーバ制御部72はステップF392で、当該装置Bに対して通信接続要求を行い、通信接続を確立する処理を行う。そして装置Aからの画像要求を通知する。
なお図20では示していないが、指定された移動体に搭載された撮像表示装置1又は撮像装置30が存在しなかったり、或いは存在するが通信不能の場合は、サーバ制御部72は装置Aに対して該当する装置Bの検索不能もしくは通信不能であって画像提供不能ということの通知を行う。これに応じて装置A側では、画像提供不能の旨をユーザに提示して処理を終える。
なお、移動体の指定と、上記処理例IIIで述べた、位置、方位、仰角、移動速度、高度などの指定や、上記処理例IVで述べたカメラスペックの指定、上記処理例Vで述べた撮像動作状態の指定を組み合わせることも可能である。
例えば特定の位置において特定の移動体に搭載された装置Bを指定可能とするような例である。
次にシステム動作例VIIを図21で説明する。これは上記図15のシステム動作例IIIと同様に地図画像を利用するものであるが、地図画像上で特定の撮像表示装置1又は撮像装置30を指定するようにした動作例である。
例えばユーザは地名を指定したり、スクロール操作を行うことで、図17(a)のように或る地区の地図画像を表示させる。
そして、この地図画像上で、ユーザが或る地点を指定する操作を行うことに応じて、位置指定情報を生成する。例えば地図上でユーザが指定したポイントの緯度、経度の値を含む位置指定情報を生成する。
そしてステップF341で、その時点で位置指定情報で示される或る特定の位置の近辺に存在する1又は複数の装置B(撮像表示装置1又は撮像装置30)を検索する。
この場合も、検索のために、画像供給元となり得る全ての撮像表示装置1、撮像装置30は、それぞれ、逐次又は定期的に自己の現在位置情報(緯度・経度)をサーバ装置70に送信しているものとする。サーバ装置70では、カメラ情報管理部74が、図16(a)のカメラ情報管理テーブルにより、各撮像表示装置1及び撮像装置30について、そのカメラIDに対応づけて現在位置情報を管理する。即ち各撮像表示装置1又は撮像装置30からの現在位置情報を受信するたびに、カメラ情報管理テーブル上で、その送信元の撮像表示装置1又は撮像装置30のカメラIDに対応する現在位置情報を更新する処理を行うことで、対象となる全ての撮像表示装置1又は撮像装置30についての現在位置を把握しているようにする。
但しこの動作例VIIの場合は、検索によって1つの装置Bを特定するのではなく、位置指定情報で示される地点の近辺として所定の範囲に存在する全ての撮像表示装置1又は撮像装置30を抽出する。
そして抽出した撮像表示装置1又は撮像装置30のそれぞれの現在位置情報をカメラ位置情報として装置Aに対して送信する。例えば抽出された1又は複数の装置BのカメラIDとそれらの現在位置情報を送信する。
なお図21では示していないが、位置指定情報で示された位置の近辺に、その時点において、撮像表示装置1又は撮像装置30が1台も存在しない場合は、サーバ制御部72は装置Aに対して該当する装置Bの検索不能であって画像提供不能ということの通知を行う。これに応じて装置A側では、画像提供不能の旨をユーザに提示して処理を終える。
この図17(b)のような表示に対し、装置Aのユーザは、地図上に現れている装置Bのうちで、画像要求を行いたい装置Bを指定する操作を行う。
装置Aのシステムコントローラ10はステップF143で、ユーザの指定操作を受け付けるとともに、ユーザに選択された装置BのカメラIDを、カメラ指定情報とし、画像要求とともにサーバ装置70に送信する。
そして装置Bでは、画像要求に応じてステップF241で画像送信処理を行う。即ち装置Bのシステムコントローラ10は撮像部3での撮像で得られる画像データ及び音声入力部6で集音された音声データを、通信部26からサーバ装置70に対して送信させる。
サーバ装置70では、ステップF343の処理として、装置Bから送信されてきた画像データ(及び音声データ)を、装置Aに転送する。
装置A側ではステップ144で、サーバ装置70を介して装置Bから送信されてくる画像データの受信及び表示を実行する。即ち装置Aのシステムコントローラ10は、通信部26で受信及び復調される画像データ(及び音声データ)を、画像処理部15及び音声処理部16に供給させ、表示部2での表示出力と音声出力部5での音声出力を実行させる。
装置Aのシステムコントローラ10はステップF145で終了と判断されるまで、この受信したデータの表示出力(及び音声出力)を継続的に実行する。また装置Bでも、装置Aからの通信解除要求があるまでは、画像撮像及び撮像した画像データ(及び音声データ)の送信を継続する。
従ってこの間、装置Aのユーザは、自分で地図上で指定した装置Bにおいて撮像される光景を見ることができる。
サーバ装置70は、通信解除要求を受信するまではステップF343の転送処理を継続している。そして通信解除要求を受信したらステップF344からF345に進み、装置Bに対して通信解除指示を送信する。
装置Bのシステムコントローラ10は、ステップF242として通信解除指示の受信を確認したら、ステップF243に進む。
そして装置Aのシステムコントローラ10はステップF147で、また装置Bのシステムコントローラ10はステップF243で、それぞれサーバ装置70との間の通信接続解除処理を行う。またサーバ装置70のサーバ制御部72はステップF346で装置A,B間の通信及びサーバ処理を終了させる。以上でシステム動作を終える。
またこれは、特定の位置を指定することにもなるため、上記システム動作例IIIの場合と同様、特定の地域の現在の光景を確認したいという要望にも合致し、特定の位置の現在の状況を画像によりリアルに知ることができる。
さらにその場合、サーバ装置70が、抽出された1又は複数の装置BのカメラIDと現在位置情報とともに地図画像データも送信するようにすれば、装置A側で地図データベースを備える必要を無くすこともできる。言い換えれば、地図データベースを装備しない撮像表示装置1又は表示装置40において、図17(b)のような地図画像上で或る撮像表示装置1又は撮像装置30を指定するという指定方式を実現することもできる。
続いてシステム動作例VIIIを説明する。このシステム動作例VIIIは、装置A側から、装置Bで撮像されている画像内容を確認して所望の装置Bを指定できるようにするものである。
図22でシステム動作の概略を述べる。図22(a)(b)は装置Aとしての撮像表示装置1(又は表示装置40)と、サーバ装置70と、装置Bとしての撮像表示装置1、撮像装置30を示している。
図22(a)に示すように、例えば装置A(撮像表示装置1)は、まずサーバ70に対して指定用画像を要求する。
これに応じてサーバ装置70は、複数の装置Bに対して画像要求を送信する。画像要求を受信した各装置Bは、現在撮像している画像データをサーバ装置70に送信する。
サーバ装置70は、各装置Bから送信されてくる画像データに基づいて、指定用画像データを生成し、装置Aに送信する。指定用画像データとは、例えば図24(a)のように、複数の装置Bから送信されてきた画像を1画面に合成したような画像データが考えられる。
そして図22(b)に示すように、装置A側ではユーザの指定入力に基づいて、或る画像の指定情報をサーバ装置70に送信する。サーバ装置70は、画像指定の指定情報に基づいて、指定された装置Bを特定し、特定された装置Bからの画像を引き続き受信する。そして受信した画像データを装置Aに転送する。
このような動作により、装置Aのユーザが、撮像している画像内容により装置Bを指定して、その撮像光景を見ることができるようにする。
装置A側では、まずステップF170としてサーバ装置70にアクセスし、サーバ装置70との間で通信接続状態を確立する。そしてこのとき指定用画像要求をサーバ装置70に送信する。
サーバ装置70のサーバ制御部72は、ステップF370で、装置Aとの通信接続を確立し、指定用画像要求を受け付ける。
そしてステップF371で、存在する装置Bに対して通信接続要求を行い、通信接続を確立する処理を行う。そして各装置Bに画像要求を通知する。
この図23では、装置Bとして、装置B(1)、装置B(2)の2つの装置Bの処理を代表して示しているが、サーバ装置70は、例えばその時点で通信可能な多数の装置Bに対して通信接続を行い、画像要求を送信することになる。
そして装置B(1)、装置B(2)・・・は、それぞれステップF271で、撮像している画像データをサーバ装置70に送信する処理を開始する。なお、装置B側では、画像要求受付前の時点から撮像を実行している場合もあるし、画像要求受付に応じて撮像を開始する場合もある。
また、この図23の例では、装置Bは、サーバ装置70からの画像要求に応じてステップF271でサーバ装置70に対する画像データ送信を開始するものとして説明するが、各装置Bが、常時、サーバ装置70に対して撮像画像データを送信しているとするシステム動作例も考えられる。
例えば各装置B(1)からの画像G1、装置B(2)からの画像G2、図示しない装置B(3)からの画像G3、図示しない装置B(4)からの画像G4を縮小して図24(a)のように画像G1,G2,G3,G4の内容を提示する指定用画像を生成し、装置Aに送信する。
各装置B(1)、装置B(2)・・・からは継続して動画撮像データを送信してくるため、サーバ装置70は、以降、動画データの合成処理を続け、図24(a)の動画内容を含む指定用画像の生成/送信を継続する。
なお、指定用画像に含まれる各装置Bからの画像G1,G2,G3,G4・・・は、それぞれ例えば所定フレーム毎に抽出した擬似動画のような画像データとしてもよいし、最初に受信した時点のフレームのみの静止画像としてもよい。
また、図24では4つの装置Bの画像を合成しているが、より多数の装置Bの撮像画像を確認できるように、画像の縮小率を可変したり、或いは一覧画像を多数ページの画像として生成してもよい。さらには、各装置Bからの画像G1,G2,G3,G4・・・を縮小せずに、これらを時分割的に装置Aに送信することで、指定用画像としてもよい。
これにより、例えば図24(a)のような画像が表示部2に表示され、ユーザは、各装置B(1)、装置B(2)・・・で撮像されている画像の内容を確認できることになる。
装置Aのユーザは、この画像を見て、所望の画像内容を選択する操作を行う。例えば表示画像上で、任意の画像を指定する操作を行う。また指定用画像として全ての装置Bの画像を一画面で表示できず、指定用画像が複数ページにわたっているような場合は、ユーザのページ送り操作やスクロール操作によって画面が送られていくようにすればよい。
そして、このような指定用画像の表示に対して、ユーザが或る画像を指定する操作を行ったら、システムコントローラ10は処理をステップF171からF173に進め、操作によって選択された画像を示す指定情報を生成し、その指定情報と画像要求をサーバ装置70に送信する。
即ちサーバ制御部72は、画像の指定情報により特定の装置Bを決定し、それ以外の装置Bとの通信を解除する。例えば装置Aのユーザが指定した画像が図24(a)の画像G2であり、装置B(2)で撮像されている画像であった場合、装置B(2)が指定されたものとして処理を進め、装置B(2)以外の装置B(つまり装置B(1)や図示しない他の装置B(3)、装置B(4)・・・)に対して通信解除を指示する。
通信解除指示の送信対象となった装置B(例えば装置B(1))では、ステップF272でその通信解除指示を確認したら、ステップF273でサーバ装置70との通信接続を解除する。
またサーバ制御部72は、このステップF373で、指定用画像生成処理を終了する。
そしてサーバ制御部72の処理はステップF375に進み、接続中の装置Bからの画像転送を開始する。上記ステップF374の処理により、例えばこの時点では例えば装置B(2)のみが通信接続を維持されているため、サーバ装置70は、装置Bからの画像G2を装置Aに転送する処理を開始する。
これにより、例えば図24(b)のような、装置B(2)からの画像G2が表示部2に表示される。つまりユーザが、先に図24(a)の指定用画像において装置B(2)の画像データを指定したことに応じて、装置B(2)で撮像されている画像を見ることができる状態となる。
サーバ装置70は、通信解除要求を受信するまではステップF375の転送処理を継続している。そして通信解除要求を受信したらステップF376からF377に進み、通信接続中の装置B(例えば装置B(2))に対して通信解除指示を送信する。
それまで通信接続を維持していた装置B(例えば装置B(2))のシステムコントローラ10は、ステップF272として通信解除指示の受信を確認したら、ステップF273に進む。
そして装置Aのシステムコントローラ10はステップF177で、また装置Bのシステムコントローラ10はステップF273で、それぞれサーバ装置70との間の通信接続解除処理を行う。またサーバ装置70のサーバ制御部72はステップF378で装置A,B間の通信及びサーバ処理を終了させる。以上でシステム動作を終える。
特に画像内容により選択できることで、ユーザにとっては、見たい光景を容易に選択できることになる。
システム動作例IXを図25で説明する。これは、基本的には上記のシステム動作例VIIIと同様に、装置Aのユーザが、各装置Bで撮像されている画像を確認して見たい画像を選択できるようにするものであるが、サーバ装置70における指定用画像の生成段階において、装置Bの候補を絞り込むことができるようにする例である。
カメラ抽出情報とは、装置Bの検索条件となる情報であり、具体的には、上記処理例IIIで述べた、位置、方位、仰角、移動速度、高度などの情報や、上記処理例IVで述べたカメラスペックの情報、上記処理例Vで述べた撮像動作状態の情報、上記処理例VIで述べた移動体種別の情報などである。
例えば装置Aのシステムコントローラ10は、表示部2においてカメラ抽出情報の入力画面を表示させ、ユーザに選択を求める。例えば位置、方位、仰角、移動速度、高度、カメラスペック、撮像動作状態、移動体種別などを入力できる画面を表示させ、特定の項目についての指定条件を設定する。もちろん位置と移動体種別の両方を指定するなどの複合的な指定条件設定を可能としても良い。システムコントローラ10はユーザの入力に応じて、カメラ抽出情報を設定する。
サーバ装置70のサーバ制御部72は、ステップF380で、装置Aとの通信接続を確立し、指定用画像要求及びカメラ抽出情報を受け付ける。
例えばカメラ抽出情報として、特定の位置が示されていた場合、このカメラ抽出処理により、その位置の近辺の装置Bが抽出される。
また例えばカメラ抽出情報として、特定の移動体が示されていた場合、このカメラ抽出処理により、その移動体に搭載されている装置Bが抽出される。
この図25でも、装置Bとして、装置B(1)、装置B(2)の2つの装置Bの処理を例示しているが、サーバ装置70は、カメラ抽出情報に応じて抽出された1又は複数の装置Bに対して通信接続を行い、画像要求を送信することになる。
そして装置B(1)、装置B(2)・・・は、それぞれステップF281で、撮像している画像データをサーバ装置70に送信する処理を開始する。
これにより、例えば図24(a)のような画像が表示部2に表示され、ユーザは、各装置B(1)、装置B(2)・・・で撮像されている画像の内容を確認できることになる。特にこの場合、表示される画像内容G1,G2,G3,G4は、ユーザが指定したカメラ抽出情報に該当する装置Bからの画像となる。
装置Aのユーザは、この画像を見て、所望の画像内容を選択する操作を行う。
そして、このような指定用画像の表示に対して、ユーザが或る画像を指定する操作を行ったら、システムコントローラ10は処理をステップF183からF184に進め、指定された画像を示す指定情報を生成し、その指定情報と画像要求をサーバ装置70に送信する。
特に、予めカメラ抽出情報を指定して指定候補とする装置Bを絞り込むことで、ユーザにとって効率の良い画像選択が可能となり、またシステム通信やサーバ処理の効率化が実現される。
続いて図26,図27でシステム動作例Xを説明する。上記システム動作例I〜IXは、装置Bでリアルタイムに撮像されている画像を、装置A側で見ることができるようにした例であるが、装置Bで撮像された過去の画像を、装置Aで見ることができるようにするのが、このシステム動作例Vである。
装置Bとしての撮像装置30、撮像表示装置1は、撮像した画像データ(及び音声データ)をサーバ装置70に送信する処理を継続して行っている。例えば常時撮像を行って、撮像画像データ(及び音声データ)をサーバ装置70に送信するものとしてもよいし、或いは時限的に撮像を行う際には、その撮像実行時には常に撮像画像データ(及び音声データ)をサーバ装置70に送信するものとしてもよい。
サーバ装置70は、撮像表示装置1、撮像装置30のそれぞれから送信されてくる画像データ及び音声データを、カメラIDに対応させてネットワークストレージ部71に蓄積する。どの程度の期間、ネットワークストレージ部71に記憶させておくかは、ネットワークストレージ部71の容量や撮像表示装置1又は撮像装置30の数などに応じて決められればよい。
装置Aのシステムコントローラ10は、ステップF150でのカメラ指定及びリプレイ時間指定処理により、或る装置Bの指定とリプレイ時間の指定を確定したら、次にステップF151で、サーバ装置70にアクセスする。即ちサーバ装置70との間で通信接続状態を確立する。そしてこのとき、画像要求の情報と、指定した装置Bを示すカメラ指定情報と、リプレイ時間情報をサーバ装置70に通知する。
そしてステップF351で再生画像を特定する。即ちネットワークストレージ部71に格納されている画像データのうちで、カメラ指定情報で指定された装置Bによって撮像された画像データであって、かつリプレイ時間情報で指定された日時からの画像データを、再生画像として特定する。
続いてサーバ制御部72はステップF352で、再生画像として特定した画像データを、ネットワークストレージ部71から再生させ、再生された画像データ及び音声データを、通信部73から装置Aに対して送信させる。
装置Aのシステムコントローラ10はステップF153で終了と判断されるまで、この受信したデータの表示出力(及び音声出力)を継続的に実行する。またサーバ装置70でも、装置Aからの通信解除要求があるまでは、画像再生及び画像データ(及び音声データ)の送信を継続する。
従ってこの間、装置Aのユーザは、装置B側で撮像された過去の光景を見ることができる。
サーバ装置70は、通信解除要求を受信するまではステップF352の再生及び送信処理を継続している。そして通信解除要求を受信したらステップF353からF354に進む。
そして装置Aのシステムコントローラ10はステップF155でサーバ装置70との間の通信接続解除処理を行う。またサーバ装置70のサーバ制御部72はステップF354で装置Aとの通信及びサーバ処理を終了させる。以上でシステム動作を終える。
例えばサッカー場や野球場などにおいて、図26の撮像装置30又は撮像表示装置1を各審判員が装着しているとする。すると、サーバ装置70のネットワークストレージ部71には、各審判員が見ている光景が画像データとして蓄積される。
装置Aのユーザは、或る審判員の撮像装置30を指定し、また「5分前」などとしてリプレイ時間を指定する。すると、指定した撮像装置30を装着している審判が5分前から見た光景を、装置Aのユーザは見ることができる。この場合、サッカーや野球におけるハイライトシーンや、微妙な判定のシーンなどを、観客席にいる装置Aのユーザが、審判員の視点でのリプレイ画像として見ることができる。
特に競技場、サッカースタジアム、野球場などでスポーツ観戦をしている場合、テレビジョン放送視聴時のようにリプレイを見ることはできないが、装置Aを用いて任意にプレイのリプレイを見ることができることは、観戦の楽しみを大きく広げるものとなる。
以上、実施の形態を説明してきたが、上記した装置Aに相当する撮像表示装置1又は表示装置40のユーザは、自分以外の移動体の視界光景を見ることができ、異なる視点の光景、通常見ることのできない光景など、多様な光景を容易に見ることができる。これにより、視覚的な楽しみを得たり、学術研究、各種情報収集などに好適となる。
例えば旅行中の友人・知人が装着するの装置Bを指定することで、知人等が旅行先で現在見ている光景(又は少し過去の時点の光景)を見ることができ、擬似旅行体験のようなことも可能となる。
さらに、生物から見える光景、自分が居ない場所の自動車、船、航空機、潜水艦、ロケットなどからの光景として、通常見ることができない光景を見ることができる。これは新たな視界を手に入れるという楽しみもあるとともに、渋滞状況や観光地の状況などの情報収集、生物の生態研究などにも有用である。
上述のように野球やサッカーなどのスポーツ観戦時に、審判の視点、監督の視点など、自分以外の視点により興味深い視界画像を得ることもでき、スポーツ観戦の楽しみを広げることもできる。
また地図画像上で位置又は装置Bを指定することで、位置も含めた条件で光景を見ることができる。地図画像を利用することは、本発明をナビゲーション装置に適用する場合にも好適である。
また、位置、方位、仰角、移動速度、高度、カメラスペック、撮像動作状態、移動体種別などを指定情報とすることで、ユーザが希望する画像を撮像する装置Bを、より的確かつ効率的に指定することができる。
また、リアルタイムの画像だけでなく、リプレイ画像も見ることができるようにすることで、ユーザはさらに多様な光景を体験できることになる。
本発明の表示装置に該当する装置Aとしての撮像表示装置1又は表示装置40の構成例や処理例、さらに本発明請求項でいう撮像装置に該当する装置Bとしての撮像表示装置1又は撮像装置30の構成例や処理例、さらにサーバ装置70の構成例や処理例は、それぞれ多様に考えられる。
またシステム動作例I〜Xでは、通信の終了は装置Aから指示を行うものとしたが、装置Aからの指示ではなく、装置Bからの指示による通信終了、或いはサーバ装置70からの指示による通信終了を行う処理例もあり得る。
或いは本発明を、音声データのみを装置Bから装置Aに送信するシステムとして適用することもできる。
例えば装置Aでは、複数の特定の装置Bを指定するための指定情報を生成する。
そしてシステム動作例Iの場合は、指定情報で指定された複数の装置Bに対して画像要求を行う。
またシステム動作例II〜Xの場合は、画像要求と、複数の特定の装置Bを指定するための指定情報をサーバ装置70に送信する。
そして装置Aは、複数の装置Bからの画像データを受信する。この場合、各画像データを、画面分割して同時に表示させたり、ユーザの操作等に応じて切換表示させるような動作が可能である。
Claims (16)
- 使用者の目の前方に位置するように配置されて画像表示を行う表示手段と、
外部機器との間でデータ通信を行う通信手段と、
移動体に装着されて画像撮像を行うようにされている外部の撮像装置のうちで特定の撮像装置を指定するための指定情報に少なくとも位置情報、カメラスペック情報、撮像動作状態の情報、移動体種別情報のうちの2つの情報を設定する指定処理、上記指定情報に基づいて指定される撮像装置についての画像要求を上記通信手段により送信させる画像要求送信処理、上記画像要求に応じて送信されてくる画像データを上記通信手段により受信し受信した画像データに基づく表示動作を上記表示手段に実行させる表示処理、を行う制御手段とを備え、
上記制御手段は、上記指定情報に基づく、複数の上記撮像装置で撮像されている各画像データを含む指定用画像データを上記通信手段により受信することに応じて、上記指定用画像データに基づく表示を上記表示手段に実行させ、上記指定用画像データの表示に対する使用者の指定入力操作に応じて、複数の上記撮像装置で撮像されている画像のうちで選択された画像を示す情報を上記指定情報として設定する
表示装置。 - 上記指定情報に基づいて指定される外部の撮像装置とは、上記移動体として、人、又は人以外の生物、又は地上移動機器、又は海上移動機器、又は海中移動機器、又は航空移動機器、又は宇宙移動機器のいずれかに装着された撮像装置である請求項1に記載の表示装置。
- 上記制御手段は、上記通信手段に、上記指定情報に基づいて指定された撮像装置との間でのデータ通信を実行させる請求項1に記載の表示装置。
- 上記制御手段は、上記通信手段に、外部のサーバ装置との間でデータ通信を実行させ、
上記サーバ装置を介して、上記指定情報に基づいて指定された撮像装置からの画像データの受信が行われるようにする請求項1に記載の表示装置。 - 上記制御手段は、上記指定処理の際に、使用者の指定入力操作に応じて上記指定情報を設定する請求項1に記載の表示装置。
- 上記制御手段は、上記指定処理の際に、上記指定情報として、特定の撮像装置もしくは上記撮像装置の使用者を示す情報を更に設定する請求項1に記載の表示装置。
- 上記制御手段は、上記指定処理の際に、上記指定情報として、撮像方向としての仰角情報、又は撮像場所の高度情報、又は撮像時の移動体の移動速度情報を更に設定する請求項1に記載の表示装置。
- 上記制御手段は、上記指定処理の際に、上記表示手段に地図画像を表示させるとともに、上記指定情報として、上記地図画像に対する使用者の指定入力操作に応じて位置情報を設定する請求項1に記載の表示装置。
- 上記制御手段は、上記指定処理の際に、上記表示手段に上記撮像装置の位置を示した地図画像を表示させるとともに、上記指定情報として、上記地図画像上に表された上記撮像装置に対する使用者の指定入力操作に応じて特定の撮像装置を示す情報を設定する請求項1に記載の表示装置。
- 上記制御手段は、上記指定処理の際に、上記指定情報として、上記撮像装置の性能を示す情報を更に設定する請求項1に記載の表示装置。
- 上記制御手段は、上記指定処理の際に、上記指定情報として、上記撮像装置の撮像動作状態を示す情報を更に設定する請求項1に記載の表示装置。
- 上記制御手段は、上記指定処理の際に、時間情報を含む上記指定情報を更に設定する請求項1に記載の表示装置。
- 上記制御手段は、上記指定処理の際に、1又は複数の特定の撮像装置を指定するための上記指定情報を更に設定する請求項1に記載の表示装置。
- 画像撮像を行う撮像手段を更に備え、
上記制御手段は、上記撮像手段の撮像により得られた画像データを上記通信手段により送信出力させる送信制御処理も実行可能とされる請求項1に記載の表示装置。 - 移動体に装着されて画像撮像を行うようにされている外部の撮像装置のうちで特定の撮像装置を指定するための指定情報に少なくとも位置情報、カメラスペック情報、撮像動作状態の情報、移動体種別情報のうちの2つの情報を設定する指定処理ステップと、
上記指定情報に基づいて指定される撮像装置についての画像要求を送信する画像要求送信ステップと、
上記画像要求に応じて送信されてくる、上記指定情報に基づく、複数の上記撮像装置で撮像されている各画像データを含む指定用画像データを受信することに応じて、上記指定用画像データに基づく表示を行う表示ステップと、
上記指定用画像データの表示に対する使用者の指定入力操作に応じて、複数の上記撮像装置で撮像されている画像のうちで選択された画像を示す情報を上記指定情報として設定するステップと、
を備えた表示方法。 - 表示装置と、移動体に装着されて画像撮像を行う撮像装置とを有して成る画像表示システムであって、
上記撮像装置は、
画像撮像を行う撮像手段と、
外部機器との間でデータ通信を行う通信手段と、
上記撮像手段の撮像により得られた画像データを上記通信手段により送信出力させる送信制御処理を行う制御手段と、
を備え、
上記表示装置は、
使用者の目の前方に位置するように配置されて画像表示を行う表示手段と、
外部機器との間でデータ通信を行う通信手段と、
特定の撮像装置を指定するための指定情報に少なくとも位置情報、カメラスペック情報、撮像動作状態の情報、移動体種別情報のうちの2つの情報を設定する指定処理、上記指定情報に基づいて指定される撮像装置についての画像要求を上記通信手段により送信させる画像要求送信処理、上記画像要求に応じて送信されてくる画像データを上記通信手段により受信し受信した画像データに基づく表示動作を上記表示手段に実行させる表示処理、
を行う制御手段とを備え、
上記表示装置において、上記制御手段は、上記指定情報に基づく、複数の上記撮像装置で撮像されている各画像データを含む指定用画像データを上記通信手段により受信することに応じて、上記指定用画像データに基づく表示を上記表示手段に実行させ、上記指定用画像データの表示に対する使用者の指定入力操作に応じて、複数の上記撮像装置で撮像されている画像のうちで選択された画像を示す情報を上記指定情報として設定する
画像表示システム。
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