JP5626697B2 - ノード装置 - Google Patents

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本発明は、光パスを計算して構成するノード装置に関する。
近年、ネットワーク全体の資源を有効に利用し、転送品質を維持し、ネットワークコストを低減することは、ネットワーク事業者にとっての重要な課題である。将来のサービスの多様化に伴うネットワークの突発的かつ不規則な変化に柔軟に対応し、ネットワーク資源の有効利用を実現する技術として、ネットワーク仮想化技術が注目されている。
ネットワーク仮想化技術は、例えば、波長分割多重(WDM : Wavelength Division Multiplexing)を用いた物理ネットワーク上に、光パス(波長パス)を設定することで、上位レイヤのノードを接続する論理的なリンクを提供し、よって、仮想網の仮想的なトポロジを構築するものである。
ネットワーク仮想化技術に於いて物理網の光パス(波長パス)は、ボトルネック資源であり、有効に使う必要がある。現在まで、トラヒックに応じて適切に仮想網を構築し、当該トラヒックを波長ネットワーク上に効率的に収容するための仮想網制御の研究が数多くなされてきた。
非特許文献1,2には、与えられた単一のトラヒック需要行列に対して、そのトラヒックを収容する最適な仮想網を設計する仮想網制御技術、および、ヒューリスティックな仮想網制御技術が記載されている。非特許文献1,2に記載の仮想網制御技術では、トラヒック需要が周期的かつ緩やかに変動することが仮定されている。しかし、多数のアプリケーションやサービスが収容されている通信ネットワークに於いて、仮想網上のトラヒック需要は、予測困難な大きな変動をする。そのため、非特許文献1,2に記載の仮想網制御技術を適用することは困難である。したがって、トラヒック需要の大きな変動に適応できる仮想網制御方法が望まれている。
非特許文献3に記載の技術は、仮想網の制御に対して、生物が未知の環境変化に適応するときの振る舞いをモデル化したアトラクタ選択を適用している。
アトラクタ選択による仮想網制御方法は、未知の環境変化に対しても解を発見することが可能であるという特徴を有している。以下、アトラクタ選択による仮想網制御方法を、「ゆらぎ方式」と記載している場合がある。
特許文献1〜4には、当該ゆらぎ方式による仮想網制御方法の発明が記載されている。特許文献1〜4に記載のゆらぎ方式による仮想網制御方法の発明では、管理サーバがネットワーク品質情報を収集して活性度を計算し、微分方程式によりシステムの状態を更新し、光パスにより仮想網を設定するサイクルを繰り返している。管理サーバが当該サイクルを繰り返して仮想網を制御することにより、仮想網システムは、現在の環境に適した安定点(アトラクタ)へと収束する。
特開2011―155507号公報 特開2011―155508号公報 特開2011―155509号公報 国際公開第2011/093396号
B. Mukherjee, D. Banerjee, S. Ramamurthy, and A. Mukherjee、"Some principles for designing a wide-area WDM optical network"、IEEE/ACM Transactions on Networking、1996、vol.4、no.5、pp.684-696 R. Ramaswami and K. N. Sivarajan、"Design of logical topologies for wavelength-routed optical networks"、IEEE Journal on Selected Areas in Communications、June 1996、vol.14、p.840-851 Y.Koizumi,et al.、"Adaptive Virtual Network Topology Control Based on Attractor Selection"、Journal of Lightwave Technology、June 1, 2010.、Vol.28、No. 11
ゆらぎ方式による仮想網制御方法の計算量は、ノード数Nの4乗オーダである。よって、ゆらぎ方式による仮想網制御方法を用いて、現実的な計算時間で解を求めることができるのは、100ノード規模のネットワークに限られる。このため、ゆらぎ方式による仮想網制御方法は、日本全国規模を想定した千ノード〜1万ノードのネットワークに適用することが不可能である。
そこで、本発明は、ゆらぎ方式による仮想網制御を大規模ネットワークに適用できるノード装置を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項に記載の発明では、自ノードを起点とする光パスの網負荷量を算出する網負荷量算出部と、前記網負荷量の逆数を算出して自身の活性度(α)とする活性度算出部と、前記各活性度(α)をゆらぎ方程式(式5)に代入し、自ノードを起点とする当該光パスの状態を計算する発現レベル算出部と、を備えたことを特徴とするノード装置とした。
Figure 0005626697
このようにすることで、各ノード装置が自律分散的に光パスの構成を計算するので、大規模ネットワークであっても、ゆらぎ方式による仮想網制御を行うことができる。更にゆらぎ方程式の計算時間のオーダをO(N)することができる。
請求項に記載の発明では、前記ゆらぎ方程式(式5)の制御行列(W)のうち、自ノードに関連する要素のみを格納し、当該要素に基づいて、前記自身の活性度(α)を算出する、ことを特徴とする請求項に記載のノード装置とした。
このようにすることで、ノード装置は、使用メモリ量を削減することができる。
請求項に記載の発明では、近傍のネットワーク品質を観察し、自身の活性度を決定する、ことを特徴とする請求項1に記載のノード装置とした。
このようにすることで、ネットワーク環境の変化に対する適応性を維持することが可能になる。
請求項に記載の発明では、他のノード装置と相互に通信する通信部を更に備え、前記通信部により、前記他のノード装置との間で前記各活性度の情報を共有する、ことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のノード装置とした。
このようにすることで、例えば千ノードや一万ノードで構成されている大規模ネットワーク上に、仮想網を構築することができる。
本発明によれば、ゆらぎ方式による仮想網制御を大規模ネットワークに適用できるノード装置を提供することが可能となる。
第1の実施形態に於ける光パス網システムを示す概略の構成図である。 第1の実施形態に於ける光パス網システムの詳細を示す図である。 第1の実施形態に於ける活性パターンと抑制パターンを示す図である。 第1の実施形態に於けるグループ初期設計処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に於ける非核光パスのグループ化処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に於ける仮想網トポロジ算出処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に於けるグループ数増加処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に於けるグループ数減少処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に於けるグループ数増加/減少処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態に於ける光パス網システムの詳細を示す図である。 第3の実施形態に於ける仮想網トポロジ算出処理を示すフローチャートである。
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態の構成)
図1は、第1の実施形態に於ける光パス網システムを示す概略の構成図である。
光パス網システム1は、物理網である光パス網10と、光パス網構成装置50とを備えている。光パス網システム1は、光パス網10(物理網)上に光パス13を設定することで、上位レイヤの仮想網30に於ける仮想ノード40−1〜40−4を接続するIPリンク31−1〜31−5を提供し、後記する仮想網30の仮想的なトポロジを構築するものである。光パス網システム1は、例えば図示しない端末群や図示しない他のネットワークシステムと接続されている。
光パス網10は、物理ノード20−1〜20−4と、物理リンク11−1〜11−4とを備えている。以下、物理ノード20−1〜20−4を特に区別しないときは、単に物理ノード20と記載する。物理リンク11−1〜11−4を特に区別しないときは、単に物理リンク11と記載する。
光パス網10は、物理ノード20が光信号に対して波長分割多重を行い、各物理リンク11に流すネットワークである。光パス網10は、仮想網30を収容している。光パス網10は、仮想網30に対して光パス13で構成される仮想網トポロジを提供する。光パス網10の各物理ノード20は、光パス網構成装置50に接続されている。
各物理ノード20(ノード装置)は、例えば、OXC(Optical Cross-Connect)である。各物理ノード20は、光信号に対して波長分割多重を行うものである。各物理ノード20は、それぞれ物理リンク11によって相互に物理的に接続されていると共に、波長ルーティングによる光パス13で論理的に接続されている。各物理ノード20は、図示しない端末群を収容し、図示しない他のネットワークシステムと接続されている。
各物理リンク11は、例えば、光ファイバである。各物理リンク11は、光を収容するものであり、さらに、WDM技術によって複数の波長の光を収容することができるものである。各物理リンク11は、各物理ノード20間を接続している。
光パス網構成装置50は、例えばサーバコンピュータであり、仮想網トポロジの設計機能と制御機能とを備えている。光パス網構成装置50は、光パス網10のトポロジなどの状態情報、各仮想網30のトポロジなどの状態情報、仮想網30上のリンク利用率、スループットに代表される性能情報を取得して、仮想網30を制御するものである。光パス網構成装置50は、光パス網10の各物理ノード20に接続されている。
仮想網30は、仮想ノード40−1〜40−4と、IPリンク31−1〜31−5とを備えている。仮想網30は、例えば、IP/MPLS(Internet Protocol/Multi Protocol Label Switching)のネットワークであるが、これに限られない。仮想網30は、波長ルーティングに代表される光パス網10が提供するパスによって構築されているネットワークである。以下、仮想ノード40−1〜40−4を特に区別しないときには、単に仮想ノード40と記載する。IPリンク31−1〜31−5を特に区別しないときには、単にIPリンク31と記載する。
仮想ノード40−1〜40−4は、それぞれ物理ノード20−1〜20−4に対応する仮想的なノードである。仮想ノード40は、仮想網30に於ける通信のノードである。仮想ノード40は、各IPリンク31を介して他の仮想ノード40に論理的に接続されている。
仮想ノード40−1は、破線矢印で示す光パス13−1によって、仮想ノード40−3に接続されている。仮想網30に於いて、仮想ノード40−1は、IPリンク31−4を介して仮想ノード40−3と論理的に接続されている。
光パス13−1は、物理ノード20−1から物理リンク11−4を介して物理ノード20−3に張られている。光パス13−1上には、この光パス13−1の網負荷量である最大リンク利用率に相当する遺伝子12−1が示されている。ここで最大リンク利用率とは、当該光パス13−1の帯域に対して、当該光パス13−1を利用するトラヒックが占める割合の最大値のことをいい、網負荷量のうちの1つである。
基質32−1は、仮想網30に於けるIPリンク31−4を象徴している。基質32−1は、対応する遺伝子12−1の発現レベルによって制御される。これら基質32と遺伝子12との関係については、後記する「細胞の振る舞いのモデル化」に於いて説明する。
仮想ノード40−3は、破線矢印で示す光パス13−2によって、仮想ノード40−4に接続されている。仮想網30に於いて、仮想ノード40−3は、IPリンク31−3を介して仮想ノード40−4と論理的に接続されている。
光パス13−2は、物理ノード20−3から物理リンク11−3を介して物理ノード20−4に張られている。光パス13−2上には、この光パス13−2の最大リンク利用率(網負荷量)に相当する遺伝子12−2が示されている。
基質32−2は、仮想網30に於けるIPリンク31−3を象徴している。基質32−2は、対応する遺伝子12−2の発現レベルによって制御される。
仮想ノード40−1は、破線矢印で示す光パス13−3によって、仮想ノード40−4に接続されている。仮想網30に於いて、仮想ノード40−1は、IPリンク31−5を介して仮想ノード40−4と論理的に接続されている。
光パス13−3は、物理ノード20−1から物理リンク11−3,11−4を介して物理ノード20−4に張られている。光パス13−3上には、この光パス13−3の最大リンク利用率(網負荷量)に相当する遺伝子12−3が示されている。
基質32−3は、仮想網30に於けるIPリンク31−5を象徴している。基質32−1は、対応する遺伝子12−3の発現レベルによって制御される。
以下、遺伝子12−1〜12−3を特に区別しないときには、単に遺伝子12と記載する。基質32−1〜32−3を特に区別しないときには、単に基質32と記載する。
(第1の実施形態の仮想網30の制御の概要)
第1の実施形態の光パス網10を構成する物理ノード20の数をNとする。光パス13が、物理ノード20の全ての対に設定可能である場合、仮想網30のシステムの状態xは、N×(N−1)個の変数を用いて、以下の(式1)のように表される。
Figure 0005626697

第1の実施形態の光パス網構成装置50は、生物が未知の環境変化に適応するときの振る舞いをモデル化したアトラクタ選択によって、仮想網30を制御する。すなわち、第1の実施形態の光パス網構成装置50は、以下の(式2)に示すゆらぎ方程式によってアトラクタ選択を行う。
Figure 0005626697

(式2)に示すゆらぎ方程式の制御行列Wは、(式3)に示すように、2つの遺伝子12間(ノード間)の関係によって算出される。2つの遺伝子12間の関係が活性パターンのとき、制御行列Wは、正の定数となる。2つの遺伝子12間の関係が抑制パターンのとき、制御行列Wは、負の定数となる。2つの遺伝子12間の関係が前記以外のパターンのとき、制御行列Wは、0となる。活性パターンおよび抑制パターンは、後記する図3で説明する。
Figure 0005626697

光パス網構成装置50は、ホワイトガウシアンノイズであるゆらぎηと、アトラクタを持つ制御構造f(x)と、活性度αとによって仮想網30のシステムの状態xを制御している。以下、ゆらぎηによる制御のことを、「ゆらぎ制御」と記載している場合がある。アトラクタを持つ制御構造f(x)による制御のことを、「アトラクタ制御」と記載している場合がある。
仮想網30のシステムの状態xが劣化したならば、光パス網構成装置50が算出する最大リンク利用率(網負荷量)は上昇し、活性度αは低下する。活性度αの低下により、ゆらぎηの影響が相対的に大きくなり、光パス網構成装置50が指示するシステムの状態xは、ランダムに変化する。
このランダムな変化によって、システムの状態xが改善したときには、活性度αが増加する。その結果、システムの状態xは、制御構造f(x)の影響が相対的に大きくなり、光パス網構成装置50が指示するシステムの状態x(仮想網システム)は、現在の環境に適した安定点(アトラクタ)へと収束する。このように、光パス網構成装置50は、活性度αに応じて、制御構造f(x)とゆらぎηのいずれを支配的にするかを切り替えて制御する。
一般的に、ヒューリスティックなアプローチによる仮想網制御は、ある環境の変化に対する対応策をアルゴリズムとして用意することにより、環境の変化に適応する。そのため、想定した環境変化には高い適応性を実現できるが、想定外の環境変化には適応することが困難な場合がある。
それに対して、第1の実施形態に於けるアトラクタ制御は、ゆらぎηによって駆動するため、最適な性能ではない虞があるが、想定外の環境変化にも適応することが可能であるという特徴を有している。
(細胞の振る舞いのモデル化)
アトラクタ選択は、遺伝子ネットワークと代謝ネットワークの2つの層から構成される細胞の振る舞いをモデル化している。
このモデルに於いて、光パス網10に相当する遺伝子ネットワークは、(式2)に示すゆらぎηとアトラクタを持つ制御構造f(x)とによって動作している。
遺伝子ネットワークに於いて、光パス13の最大リンク利用率(網負荷量)に相当する遺伝子12−1〜12−3間の活性と抑制によって、アトラクタを持つ制御構造f(x)が定義され、システムの状態xに相当するタンパク質の発現レベルを制御している。遺伝子12は、物理リンク11の網負荷量に相当する。
このモデルに於いて、仮想網30に相当する代謝ネットワークは、代謝反応によって細胞の成長に必要な基質32を生成している。基質32は、IPリンク31に相当する。
基質32の代謝反応は、対応する遺伝子12の発現レベルによって制御される。この必須とされる遺伝子12の濃度(量)が、細胞の成長速度を決める。そのため、遺伝子ネットワークは、当該遺伝子12の濃度によって活性度αを決定し、遺伝子ネットワークにフィードバックする。
環境変化によって代謝ネットワークの状態が劣化すると、活性度αが低下する。活性度αが低い場合は、遺伝子ネットワークの制御は、ゆらぎηが支配的となり、その環境に適した状態を自動で探索するようになる。ゆらぎηによって、環境に適したアトラクタが発見されると代謝ネットワークの状態が回復し、活性度αが増加する。活性度αが高い場合は、遺伝子ネットワークの制御は、制御構造f(x)が支配的となり、安定状態になる。このように、遺伝子ネットワークは、代謝ネットワークの状態を活性度αによって判定し、活性度αに基づいてゆらぎηと制御構造f(x)とを制御することにより、環境変化に対して自動で適応している。
図2は、第1の実施形態に於ける光パス網システムの詳細を示す図である。
光パス網システム1は、光パス網構成装置50と、物理ノード20と、図示しない光ファイバなどを備えている。
光パス網構成装置50は、通信部51と、処理部52と、記憶部53とを備えている。
通信部51は、例えばネットワークインタフェースである。通信部51は、各物理ノード20を制御するものである。通信部51は、光パス網10の各物理ノード20と接続されている。
処理部52は、情報収集部54と、グループ初期設計部55と、グループ動的設計部56と、網負荷量算出部57と、活性度算出部58と、発現レベル算出部59とを備えている。処理部52は、例えば、CPU(Central Processing Unit)がRAM(Random Access Memory)にソフトウェアプログラムを読み込んで実行することにより、具現化されるものである。処理部52は、図示しないバスによって記憶部53および通信部51に接続されている。
情報収集部54は、通信部51を介して光パス網10のトラヒック情報などを収集し、仮想網情報DB60や物理網情報DB61に格納するものである。
グループ初期設計部55は、光パス網10からグループの核となる光パスを「核光パス」として選定し、当該核光パスごとにグループを構成して設計するものである。グループ初期設計部55は、設計したグループをグループDB62に格納する。
グループ動的設計部56は、各グループそれぞれの網にかかる負荷である網負荷量が所定範囲でなければ、光パス網10のグループを動的に設計するものであり、第1の実施形態では網負荷量として、ノード間のリンク利用率の中で最大の利用率である最大リンク利用率を用いる。グループ動的設計部56は、グループDB62に格納されている現在のグループを参照するとともに、動的に設計したグループをグループDB62に格納する。
網負荷量算出部57は、光パス網10の各物理リンク11の利用率を算出するものである。本実施形態の網負荷量算出部57は、網負荷量である最大リンク利用率を算出する。
活性度算出部58は、最大リンク利用率(網負荷量)に基づき、光パス網10の活性度αを算出するものである。第1の実施形態の活性度算出部58は、最大リンク利用率(網負荷量)の逆数を算出し、これを活性度αとしている。
発現レベル算出部59は、活性度α、アトラクタ制御、ゆらぎ制御に基づき、光パス網10の次周期の光パス13の発現レベルを決定するものである。すなわち、発現レベル算出部59は、各活性度αとゆらぎ方程式とに基づき、光パス網10の構成を計算する。
記憶部53は、仮想網情報DB60と、物理網情報DB61と、グループDB62とを備えている。
仮想網情報DB60は、例えば、仮想網30のトポロジ情報などを格納するものである。
物理網情報DB61は、例えば、物理網である光パス網10の各リンクに於けるトラヒック情報などを収集して格納するものである。
グループDB62は、前記したグループ初期設計部55やグループ動的設計部56が設計した光パス13のグループ情報を格納するものである。
物理ノード20は、通信部21と、処理部22と、光通信部23とを備えている。
通信部21は、例えばネットワークインタフェースである。通信部21は、光パス網構成装置50や他の物理ノード20と通信するものである。通信部21は、光パス網構成装置50、および、光パス網10の各物理ノード20に接続されている。
処理部22は、情報取得部24を備えている。処理部22は、例えば、CPU(Central Processing Unit)がRAM(Random Access Memory)にソフトウェアプログラムを読み込んで実行することにより、具現化されるものである。処理部22は、図示しないバスによって光通信部23および通信部21に接続されている。
情報取得部24は、当該物理ノード20の光パス13に関する接続情報や、光パス13に流れるトラヒック情報などを取得するものである。
光通信部23は、他の物理ノード20との間に光パス13を設定する機能と、光パス13に流れるトラヒック情報を検知する機能とを有している。光通信部23が取得したトラヒック情報は、情報取得部24に送られ、通信部21を介して光パス網構成装置50に送信される。
(第1の実施形態の動作)
光パス13と、当該光パス13と地理的に離れている他の光パス13とは、相互に影響を及ぼすことはない。各光パス13相互の活性と抑制の影響を計算する場合に、光パス13を複数のグループに分割し、グループ内の光パス13相互の影響を計算することで、ゆらぎ方程式の計算量を削減することが可能となる。
これは、制御行列Wを行方向・列方向に複数に分割し、地理的に近い光パス13をグループ化してn個の制御行列W(nは分割数)を生成し、計算を行うことに相当する。
本実施形態の光パス網構成装置50は、グループ初期設計部55が、グループ初期設計処理を行って、光パス13をグループ分けする。その後、光パス網構成装置50は、ゆらぎ方程式に基づくネットワーク制御を複数周期に亘って行い、最大リンク利用率(網負荷量)が予め定められた範囲内に収束しない場合、グループ動的設計部56が、グループ動的設計処理を行って光パス13をグループ分けする。その後、グループ動的設計部56は、定期的に最大リンク利用率の収束を判定し、収束しないときにはグループ動的設計法を実施する。
図3(a)〜(c)は、第1の実施形態に於ける活性パターンと抑制パターンを示す図である。
図3(a)は、第1の活性パターンを示している。
物理ノード20aは、物理リンク11aを介して物理ノード20bに接続されている。物理ノード20bは、物理リンク11bを介して物理ノード20cに接続されている。
仮想ノード40aは、物理ノード20aに対応している。仮想ノード40bは、物理ノード20bに対応している。仮想ノード40cは、物理ノード20cに対応している。
光パス13aは、仮想ノード40aから物理ノード20a、物理リンク11a、物理ノード20bを介して仮想ノード40bに接続されている。光パス13bは、仮想ノード40bから物理ノード20b、物理リンク11b、物理ノード20cを介して仮想ノード40cに接続されている。光パス13cは、仮想ノード40aから物理ノード20a、物理リンク11a、物理ノード20b、物理リンク11b、物理ノード20cを介して、仮想ノード40cに接続されている。
遺伝子Psdは、光パス13aの最大リンク利用率に対応している。遺伝子Pijは、光パス13cの最大リンク利用率に対応している。遺伝子Psdに対応するトラヒックは、遺伝子Pijに対応するトラヒックと共用することができる。すなわち、遺伝子Pijと遺伝子Psdとは活性パターンの関係を有している。
前記した(式3)に於いて、制御行列Wは、遺伝子Pijと遺伝子Psdとが、当該第1の活性パターンに含まれるならば、所定の正の値となる。
図3(b)は、第2の活性パターンを示している。
物理ノード20dは、物理リンク11dを介して物理ノード20eに接続されている。物理ノード20eは、物理リンク11eを介して物理ノード20fに接続されている。物理ノード20eは、物理リンク11fを介して物理ノード20gに接続されている。
物理ノード20dは、仮想ノード40dに対応している。物理ノード20eは、仮想ノード40eに対応している。物理ノード20fは、仮想ノード40fに対応している。物理ノード20gは、仮想ノード40gに対応している。
光パス13dは、仮想ノード40dから物理ノード20d、物理リンク11d、物理ノード20eを介して仮想ノード40eに接続されている。
光パス13fは、仮想ノード40eから物理ノード20e、物理リンク11e、物理ノード20fを介して仮想ノード40fに接続されている。
光パス13gは、仮想ノード40eから物理ノード20e、物理リンク11f、物理ノード20gを介して仮想ノード40gに接続されている。
仮想パス33dは、仮想ノード40dから仮想ノード40eに接続されている。ここで仮想パス33dは、IPリンク31上を流れる論理的なパスのことをいう。仮想パス33eは、仮想ノード40dから仮想ノード40eを介して仮想ノード40fに接続されている。仮想パス33fは、仮想ノード40eから仮想ノード40fに接続されている。仮想パス33gは、仮想ノード40eから仮想ノード40gに接続されている。
遺伝子Psdは、光パス13dの最大リンク利用率に対応している。遺伝子Pijは、光パス13fの最大リンク利用率に対応している。遺伝子Psdに対応するトラヒックは、遺伝子Pijに対応するトラヒックと共用することができる。すなわち、遺伝子Pijと遺伝子Psdとは活性パターンの関係を有している。
前記した(式3)に於いて、制御行列Wは、遺伝子Pijと遺伝子Psdとが、当該第2の活性パターンに含まれるならば、所定の正の値となる。
図3(c)は、抑制パターンを示している。
物理ノード20hは、物理リンク11hを介して物理ノード20iに接続されている。物理ノード20iは、物理リンク11iを介して物理ノード20jに接続されている。物理ノード20jは、物理リンク11jを介して物理ノード20kに接続され、物理リンク11nを介して物理ノード20nに接続されている。物理ノード20iは、物理リンク11mを介して物理ノード20mに接続されている。
光パス13hは、物理ノード20hから、物理リンク11h、物理ノード20i、物理リンク11i、物理ノード20j、物理リンク11jを介して、物理ノード20kに接続されている。
光パス13mは、物理ノード20mから、物理リンク11m、物理ノード20i、物理リンク11i、物理ノード20j、物理リンク11nを介して、物理ノード20nに接続されている。
遺伝子Psdは、光パス13mの最大リンク利用率に対応している。遺伝子Pijは、光パス13hの最大リンク利用率に対応している。遺伝子Psdに対応するトラヒックは、遺伝子Pijに対応するトラヒックと共用することができない。そのため、遺伝子Psdが増大すると、遺伝子Pijは、減少する。逆に、遺伝子Pijが増大すると、遺伝子Psdは減少する。すなわち、遺伝子Pijと遺伝子Psdとは抑制パターンの関係を有している。
前記した(式3)に於いて、制御行列Wは、遺伝子Pijと遺伝子Psdとが、当該抑制パターンに含まれるならば、所定の負の値となる。
図4は、第1の実施形態に於けるグループ初期設計処理を示すフローチャートである。
光パス13の相互作用は光パス13の地理的構成に依存する。そのため、地理的に近い光パス13をグループ化し、地理的に遠くて相互作用のない光パス13の組合せは、計算しないようにしている。
グループ初期設計処理を開始すると、ステップS10に於いて、光パス網構成装置50のグループ初期設計部55は、ランダムにひとつの光パス13を、核光パス13Aとして選択する。ここで核光パス13Aとは、光パス13をグループ分けするときに、核(中心)となるものである。グループ数は、あらかじめ決められた初期値である。
ステップS11に於いて、グループ初期設計部55は、選択済の核光パス13Aから最も遠い光パス13を新たに選択するため、選択済み核光パス13Aと既存の光パス13とのホップ数の2乗の総和を計算する。ここで、ホップ数とは、選択済み核光パス13Aが発する物理ノード20と、既存の光パス13が発する物理ノード20との間に最短の光パス13を張った際に、当該最短の光パス13が通過する物理リンク11の数のことである。ホップ数は、選択済み核光パス13Aと既存の光パス13との論理的な距離を示している。
ステップS12に於いて、グループ初期設計部55は、ホップ数の2乗の総和が最も大きな光パス13を、新たに核光パス13Aとして選択する。すなわち、新たな光パス13は、選択済みの核光パス13Aのいずれからも、もっとも遠い光パス13である。
ステップS13に於いて、グループ初期設計部55は、核光パス13Aの数がグループ数以上になったか否かを判断する。グループ初期設計部55は、当該条件が成立したならば(Yes)、ステップS14の処理を行い、当該条件が成立しなかったならば(No)、ステップS11の処理に戻る。
ステップS14に於いて、グループ初期設計部55は、非核光パスのグループ化処理(図5)を行う。グループ初期設計部55は、ステップS14の処理が終了すると、図4の処理を終了する。
図5は、第1の実施形態に於ける非核光パスのグループ化処理を示すフローチャートである。
非核光パスのグループ化処理を開始すると、ステップS20〜S24に於いて、光パス網構成装置50のグループ初期設計部55は、全ての核光パス13Aについて処理を繰り返す。
ステップS21に於いて、グループ初期設計部55は、当該核光パス13Aのグループに属するいずれかの光パス13に、活性または抑制(図3)の影響を与え、かつ、いずれのグループにも属さない光パス13を探索する。
ステップS22に於いて、グループ初期設計部55は、当該条件に合う光パス13が存在するか否かを判断する。グループ初期設計部55は、当該条件が成立したならば(Yes)、ステップS23の処理を行い、当該条件が成立しなかったならば(No)、ステップS24の処理を行う。
ステップS23に於いて、グループ初期設計部55は、当該条件に合う光パス13を当該核光パス13Aのグループに属させる。
ステップS24に於いて、グループ初期設計部55は、全ての核光パス13Aについて処理を繰り返したか否かを判断する。グループ初期設計部55は、当該条件が成立したならば、ステップS25の処理を行い、当該条件が成立しなかったならば、ステップS20の処理に戻る。
ステップS25に於いて、グループ初期設計部55は、グループに属さない光パス13が存在するか否かを判断する。グループ初期設計部55は、当該条件が成立したならば(Yes)、ステップS20の処理に戻り、当該条件が成立しなかったならば(No)、図5の処理を終了する。
図6は、第1の実施形態に於ける仮想網トポロジ算出処理を示すフローチャートである。
光パス網構成装置50の処理部52は、仮想網トポロジ算出処理に於いて、グループ毎に、(式2)に示すゆらぎ方程式に基づいて光パス13を再構成しても、最大リンク利用率が収束しないときに、グループ数を減少させている。
仮想網トポロジ算出処理を開始すると、ステップS30に於いて、光パス網構成装置50の処理部52は、当該周期が終了するまで待つ。ここで周期とは、光パス網構成装置50が、仮想網30を制御する一連の処理を実行する予め定められた期間のことをいう。
ステップS31に於いて、網負荷量算出部57は、当該周期に於ける光パス網10のリンク負荷を測定し、各グループの各最大リンク利用率を算出する。
ステップS32に於いて、活性度算出部58は、最大リンク利用率に基づき、当該周期に於ける活性度αを算出する。
ステップS33に於いて、グループ動的設計部56は、複数周期に亘って最大リンク利用率の全てが下限閾値以下であるか否かを判断する。グループ動的設計部56は、当該条件が成立したならば(Yes)、ステップS35の処理を行い、当該条件が成立しなかったならば(No)、ステップS34の処理を行う。
ステップS34に於いて、グループ動的設計部56は、複数周期に亘って最大リンク利用率のいずれかが上限閾値以上であるか否かを判断する。グループ動的設計部56は、当該条件が成立したならば(Yes)、ステップS36の処理を行い、当該条件が成立しなかったならば(No)、ステップS37の処理を行う。
ステップS35に於いて、グループ動的設計部56は、制御行列Wの成分が少ないと判断し、グループ数増加処理(図7)を行ったのち、ステップS37の処理を行う。
ステップS36に於いて、グループ動的設計部56は、より少ない光パス13の制御のみで解を求めることができると判断して、グループ数減少処理(図8)を行ったのち、ステップS37の処理を行う。
ステップS37に於いて、光パス網構成装置50の処理部52は、活性度α、アトラクタ制御、ゆらぎ制御に基づき、次周期の光パス13の発現レベルを決定する。
ステップS38に於いて、光パス網構成装置50の処理部52は、通信部51を介して、発現レベルにより次周期の光パス13を決定し、光パス網10の各物理ノード20に指示する。
図7は、第1の実施形態に於けるグループ数増加処理を示すフローチャートである。
第1の実施形態に於けるグループ数増加処理では、既存の核光パス13Aに、新たな核光パス13Aを追加することにより、少ない演算処理でグループ数を増加させている。
グループ数増加処理を開始すると、ステップS40〜S43に於いて、グループ動的設計部56は、全ての光パス13について処理を繰り返す。
ステップS41に於いて、グループ動的設計部56は、当該光パス13は、核光パス13Aであるか否かを判断する。グループ動的設計部56は、当該条件が成立したならば(Yes)、ステップS43の処理を行い、当該条件が成立しなかったならば(No)、ステップS42の処理を行う。
ステップS42に於いて、グループ動的設計部56は、当該光パス13から全ての核光パス13Aまでのホップ数の2乗の総和を算出する。
ステップS43に於いて、グループ動的設計部56は、全ての光パス13について処理を繰り返したか否かを判断する。グループ動的設計部56は、当該条件が成立しなかったならば、ステップS40の処理に戻る。
ステップS44に於いて、グループ動的設計部56は、ホップ数の2乗の総和が最小となる光パス13を、新たな核光パス13Aに選定する。これにより、核光パス13Aは1本増加する。
ステップS45に於いて、グループ動的設計部56は、非核光パス13のグループ化を全て解除する。
ステップS46に於いて、グループ動的設計部56は、非核光パスのグループ化処理(図5)を行う。グループ動的設計部56は、ステップS46の処理が終了すると、図7の処理を終了する。
図8は、第1の実施形態に於けるグループ数減少処理を示すフローチャートである。
第1の実施形態のグループ数減少処理では、既存の核光パス13Aのいずれかを非核光パス13に設定することにより、少ない演算処理でグループ数を減少させている。
グループ数減少処理を開始すると、ステップS50〜S52に於いて、グループ動的設計部56は、全ての光パス13について処理を繰り返す。
ステップS51に於いて、グループ動的設計部56は、当該光パス13の制御行列Wの行方向の成分の絶対値の総和を算出する。
ステップS52に於いて、グループ動的設計部56は、全ての光パス13について処理を繰り返したか否かを判断する。グループ動的設計部56は、当該条件が成立しなかったならば、ステップS50の処理に戻る。
ステップS53に於いて、グループ動的設計部56は、ステップS51で算出した絶対値の総和が最小となる核光パス13Aを、非核光パス13に設定する。これにより、核光パス13Aは1本減少する。
ステップS54に於いて、グループ動的設計部56は、非核光パス13のグループ化を全て解除する。
ステップS55に於いて、グループ動的設計部56は、非核光パス13のグループ化処理(図5)を行う。グループ動的設計部56は、ステップS55の処理が終了すると、図8の処理を終了する。
(第1の実施形態の効果)
以上説明した第1の実施形態では、次の(A)〜(C)のような効果がある。
(A) トラヒック変動や故障などのネットワークの環境変動に応じて光パス13の構成を計算することは非常に時間が掛かる。しかし、光パス網構成装置50は、大規模なネットワークをグループに分割することにより、光パス13の構成を現実的な時間で計算することができる。
(B) グループ動的設計部56は、グループ数増加処理に於いて、既存の核光パス13Aに、新たな核光パス13Aを追加している。これにより、グループ動的設計部56は、少ない演算処理でグループ数を増加させることができる。
(C) グループ動的設計部56は、グループ数減少処理に於いて、既存の核光パス13Aのいずれかを非核光パス13に設定している。これにより、グループ動的設計部56は、少ない演算処理でグループ数を減少させることができる。
(第2の実施形態の構成)
第2の実施形態の光パス網システム1の構成は、第1の実施形態の光パス網システム1の構成と同様である。
第2の実施形態の特徴は、第1の実施形態のグループ数増加処理とグループ数減少処理とは異なり、核光パス13Aの選定から始めることである。
(第2の実施形態の動作)
図9(a),(b)は、第2の実施形態に於けるグループ数増加/減少処理を示すフローチャートである。
図9(a)は、第2の実施形態に於けるグループ数増加処理を示すフローチャートである。
グループ数増加処理を開始すると、ステップS40Aに於いて、グループ動的設計部56は、グループ数を1増加させる。
ステップS41Aに於いて、グループ動的設計部56は、核光パス13Aと非核光パス13のグループ化を全て解除する。
ステップS42Aに於いて、グループ動的設計部56は、グループ初期設計処理(図4)を行う。ステップS42Aの処理が終了すると、グループ動的設計部56は、図9(a)に示す処理を終了する。
図9(b)は、第2の実施形態に於けるグループ数減少処理を示すフローチャートである。
グループ数減少処理を開始すると、ステップS50Aに於いて、グループ動的設計部56は、グループ数を1減少させる。
ステップS51Aに於いて、グループ動的設計部56は、核光パス13Aと非核光パス13のグループ化を全て解除する。
ステップS52Aに於いて、グループ動的設計部56は、グループ初期設計処理(図4)を行う。ステップS52Aの処理が終了すると、グループ動的設計部56は、図9(b)に示す処理を終了する。
(第2の実施形態の効果)
以上説明した第2の実施形態では、次の(D)のような効果がある。
(D) グループ動的設計部56は、グループ数増加処理とグループ数減少処理に於いて、全ての核光パス13Aを新たに選定している。これにより、グループ動的設計部56は、常に最適なグループ分けを行うことができる。
(第3の実施形態の構成)
本実施形態の特徴は、光パス網構成装置50で仮想網30の光パス13の構成を計算するのではなく、WDMネットワークを構成する物理ノード20それぞれが、自身を起点とする光パス13の集合を決定することである。物理ノード20は、アトラクタ選択によって、光パス13の集合を決定するので、ネットワーク環境の変化に対する適応性を維持しつつ、計算時間を削減することができる。計算時間の削減により、光パス網システム1は、更に短い周期(制御間隔)で仮想網30を再構築することができる。光パス網システム1は、更に規模の大きいネットワーク上に最適な仮想網30を構築することができる。
図10は、第3の実施形態に於ける光パス網システムの詳細を示す図である。
第3の実施形態の物理ノード20Bは、第1の実施形態の物理ノード20(図2)に加えて、網負荷量算出部27と、活性度算出部28と、発現レベル算出部29とを備えている。それ以外の構成は、第1の実施形態の物理ノード20(図2)と同様である。
網負荷量算出部27は、光パス網10の各物理リンク11の利用率から網にかかる負荷である網負荷量を算出するものである。本実施形態では、網負荷量として、最大リンク利用率を算出している。
活性度算出部28は、光パス網10の活性度αを算出するものである。
発現レベル算出部29は、活性度α、アトラクタ制御、ゆらぎ制御に基づき、光パス網10の次周期の光パス13の発現レベルを決定するものである。
(第3の実施形態の動作)
従来の制御方式では、1台の管理サーバを前提として、(式2)に示すゆらぎ方程式を適用し、システムの状態xを制御していた。ゆらぎ方程式に用いる制御行列Wは、ノード数Nの4乗の要素を有している。これにより、光パス13の構成に必要な計算時間はO(N)となる。
第3の実施形態の光パス網システム1では、光パス網10を構成する各物理ノード20Bが、仮想網30のシステムの状態xを計算するように構成されている。各物理ノード20Bが自律的に計算することにより、光パス網10の全体として仮想網30のシステムの状態xが制御される。すなわち、各物理ノード20Bは、自身を起点とする光パス13の候補に対する状態xiを制御する。
Figure 0005626697
更に、全ての物理ノード20Bによって、各状態xiの制御を重ね合わせると、システムの状態xを制御することができる。
各物理ノード20Bは、自身であるノードiを起点とし、ノードkを終端とする光パス13の候補の状態を、下記の(式5)に示すゆらぎ方程式によって計算することができる。
Figure 0005626697

上記のゆらぎ方程式の計算時間はO(N)、ノードiに於ける計算時間はO(N)である。
制御行列Wは、Nの4乗の要素を有している。しかし、各物理ノード20Bは、使用メモリ量を削減するために、自身のノードiに関連する要素にのみを格納してもよい。
図11は、第3の実施形態に於ける仮想網トポロジ算出処理を示すフローチャートである。
仮想網トポロジ算出処理を開始すると、ステップS60に於いて、物理ノード20Bの処理部22は、当該周期が終了するまで待つ。
ステップS61に於いて、物理ノード20Bの網負荷量算出部27は、当該周期に於ける光パス網10のリンク負荷を測定し、各グループの各最大リンク利用率を算出する。
ステップS62に於いて、物理ノード20Bの活性度算出部28は、最大リンク利用率に基づき、当該周期に於ける活性度αを算出する。
ステップS63に於いて、物理ノード20Bの処理部22は、通信部21を介して他の物理ノード20Bと相互に通信することにより、活性度αの情報を共有する。
ステップS64に於いて、物理ノード20Bの発現レベル算出部29は、活性度α、アトラクタ制御、ゆらぎ制御に基づき、次周期の光パス13の発現レベルを決定する。
ステップS65に於いて、物理ノード20Bの処理部22は、発現レベルによって次周期の光パス13を決定し、光パス網10の他の物理ノード20Bに指示する。処理部22は、ステップS65の処理が終了すると、ステップS60の処理に戻る。
(第3の実施形態の効果)
以上説明した第3の実施形態では、次の(E)のような効果がある。
(E) 各物理ノード20は、自律分散的に自身を起点とする光パス13の候補の状態を計算している。これにより、ゆらぎ方程式の計算時間のオーダをO(N)することができるので、例えば千ノードや一万ノードで構成されている大規模ネットワーク上に、仮想網30を構築することができる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(d)のようなものがある。
(a) 第1の実施形態、および、第2の実施形態では、すべての物理ノード20の組合せを光パス13候補としているが、制御対象とする光パス13のみに限定することも可能である。例えば、地理的な要因や光信号特性の要因などにより、光パス13の候補から除外する場合には、制御行列Wの要素xを0とする。
(b) 第3の実施形態に於いて、各物理ノード20Bは、相互に通信することにより、活性度αの情報を共有している。しかし、これに限られず、各物理ノード20Bは、近傍のネットワーク品質を観察し、自身の活性度αを決定してもよい。
(c) 第1の実施形態〜第3の実施形態では、光パス網10としてWDMネットワークを採用している。しかし、これに限られず、光パス網10は、ファイバネットワーク、TDM(Time Division Multiplexing)ネットワークなど、他のレイヤ2ネットワークであってもよい。
(d) 第1の実施形態〜第2の実施形態では、光パス網構成装置50は、各リンクが光ファイバで構成された光パス網10上に仮想網30を構成している。しかし、これに限られず、各リンクが導線で構成された物理網上に仮想網30を構成してもよい。
(e) 第1の実施形態〜第2の実施形態の光パス網構成装置50は、網負荷量として最大リンク利用率を使用している。しかし、これに限られず、光パス網構成装置が使用する網負荷量は、このネットワーク全体にかかる負荷を定量的に特定できる量であればよく、例えば、ノード間の個々のリンク利用率の平均(平均リンク利用率)であってもよい。
η ゆらぎ
α 活性度
x システムの状態
1 光パス網システム
10 光パス網(物理網)
11 物理リンク
12,Psd,Pij 遺伝子
13 光パス
13A 核光パス
20 物理ノード(ノード装置)
21 通信部
22 処理部
23 光通信部
24 情報取得部
27 網負荷量算出部
28 活性度算出部
29 発現レベル算出部
30 仮想網
31 IPリンク
32 基質
33 仮想パス
40 仮想ノード
50 光パス網構成装置
51 通信部
52 処理部
53 記憶部
54 情報収集部
55 グループ初期設計部
56 グループ動的設計部
57 網負荷量算出部
58 活性度算出部
59 発現レベル算出部
60 仮想網情報DB
61 物理網情報DB
62 グループDB

Claims (4)

  1. 自ノードを起点とする光パスの網負荷量を算出する網負荷量算出部と、
    前記網負荷量の逆数を算出して自身の活性度(α)とする活性度算出部と、
    前記各活性度(α)をゆらぎ方程式(式5)に代入し、自ノードを起点とする当該光パスの状態を計算する発現レベル算出部と、
    を備えたことを特徴とするノード装置。
    Figure 0005626697
  2. 前記ゆらぎ方程式(式5)の制御行列(W)のうち、自ノードに関連する要素のみを格納し、
    当該要素に基づいて、前記自身の活性度(α)を算出する、
    ことを特徴とする請求項に記載のノード装置。
  3. 近傍のネットワーク品質を観察し、自身の活性度を決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のノード装置。
  4. 他のノード装置と相互に通信する通信部を更に備え、
    前記通信部により、前記他のノード装置との間で前記各活性度の情報を共有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のノード装置。
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