JP5623641B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザの嗅覚を刺激して一定の色が付されている所定商品への注意喚起を促して、その商品の販売促進を確実に図るようにした自動販売機に関する。
自動販売機で販売する商品を想起(イメージ)させるような香りを放出し、これにより自動販売機の近くにあるユーザ(商品購入が期待される者)の嗅覚を刺激し、その商品の販売促進を図る技術が検討されている。例えば、特許文献1では販売する商品に関連性のある香りを発生させる香り発生機構と、接近物(ユーザ)を検出するセンサを備える商品自動販売機について開示している。この特許文献1では、例えばコーヒー飲料の自動販売機の場合、コーヒーの香りを周囲に放出し、自動販売機の側を通るユーザの商品購買意欲を刺激するようにしている。
JP H10-320628号公報
上記のように、従来における自動販売機で放出する香りは、その香りから自動販売機で販売している商品自体に係る香りであった。具体的には、前述したように、自動販売機でコーヒー飲料を販売している場合、コーヒー豆を挽いた香りを放出することを提案するものである。
ところが、通常の自動販売機は複数の商品を販売できるように設計されている。そのため、例えば1つの自動販売機内には数種類のコーヒー飲料が提供され、ユーザはその中から好みのコーヒー飲料をボタンで選択するという販売形態となることが多い。このような状態は、たばこの自動販売機の場合には更に顕著であり、1つの自動販売機において同じ商品(たばこ)が多数(例えば20銘柄以上)提供されており、その中からユーザが好みのたばこを選択している。
上記のように、同じ商品を多種販売する自動販売機で、販売促進を図りたい新商品があるような場合、前述したように商品をイメージする香り放出するという手法では下記の理由から十分な効果を期待できない。
例えばコーヒー飲料では、「リッチブレンド」、「スペシャルブレンド」、「微糖」、「リッチテイスト」など商品のイメージを冠した商品があり、また、「ブルーマウンテン」、「モカブレンド」など原料名を明記してイメージアップを図る商品などがある。この中の1つが新製品であり、放出したコーヒーの香りで、その新製品へユーザの注意を喚起するのは困難である。
すなわち、ユーザの嗅覚を刺激してコーヒー飲料への注意を喚起する(意識を向けさせる)ことはできるものの、その香りから特定のコーヒー飲料(新製品)を認識させることは困難である。例えば、新製品が「ブルーマウンテン」である場合に、そのためにブルーマウンテンの豆を挽いたときの香り成分をわざわざ準備したとしても、ユーザがその香りを知らない(あるいは、他のコーヒー豆の香りと区別できない)ことが想定されて販売促進の効果を期待できない。これは、たばこの自動販売機の場合も同様であり、新製品のたばこをイメージする香り成分を放出して、その新製品への注意を喚起しようとしても、確実な効果は期待できない。
本発明は前述したような状況を鑑みてなされたもので、その目的は、販売促進をしたい所定の商品の包装色を想起する香りを放出することで注意喚起をして、その商品の販売増加を確実に図ることができる自動販売機を提供することである。
上述の目的は本発明の自動販売機によって達成され、この自動販売機は複数の商品見本を陳列可能な展示部と、
前記展示部に展示されて、少なくとも包装の色によって他の商品見本と区別可能な所定の商品見本と、
前記所定の商品見本の包装の色を想起させる、香り成分を格納してある香り格納部と、
香り放出口を備え、前記香り格納部に作用して、香り成分を放出可能に構成してある香り放出制御部と、を含むことを特徴とする。
そして、前記所定の商品見本が複数設定されていると共に、当該所定の商品見本の包装の色は互いに区別可能な異なる色とされており、更に、前記香り格納部は、複数の所定の商品見本の包装の色それぞれから想起される、香り成分を各々格納している香りセクションの集合体として形成してあり、前記複数の所定の商品見本から、特定の1つを設定指示する指示手段を更に備え、前記香り放出制御部は、前記複数設定された所定の商品見本の包装色それぞれから想起される香り成分を定めた情報を格納するメモリを備えており、前記香り放出制御部は、前記指示手段からの信号を受けたときに、前記メモリの情報に基づいて、前記香り格納部を制御して、前記特定の1つの所定の商品見本の包装色を想起させる香りを放出する準備をするのが好ましい。
所定の商品見本は1つに固定する必要は無く、予め複数準備してもよい。そして、その時に販売促進したい商品の包装の色を、想起させる香りをそれぞれ放出するようにすればよい。すなわち、放出する香りを変更することで、これから想起する色を変更できるので、その時に応じて販売促進したい商品を適宜に変更できる。
また、複数の被験者による官能評価の調査結果から構築したデータベースに基づいて、前記所定の商品見本の包装の色それぞれを想起する確率が最も高い各香り成分が決定され、その決定情報が前記メモリに格納してあるのが好ましい。
また、前記複数の商品見本のそれぞれには、商品購入のための選択指示ボタンが設けてあり、前記指示手段として前記選択指示ボタンを用いてもよい。
また商品の購入が期待される者の接近を検出する検出手段を更に備え、前記検出手段の出力に基づいて前記香り放出制御部が前記香り格納部からの香り成分の放出を開始させてもよく、また前記検出手段は、接近する物体を検出する接近物検出センサ、及びこの自動販売機への料金投入を検出する入金検出センサの少なくとも1つにできる。
本発明の自動販売機では、注意喚起したい所定の商品(販売を促進したい商品)の包装の色を、ユーザに想起させる香りが放出される。この香りは、従来とは異なり、自動販売機で販売している商品自体を想起する香りでなく、ユーザに所定の色を想起(イメージ)させるものである。よって、自動販売機で同種の商品を多数提供しているような場合でも、商品の色(具体的には包装材の色)を媒介に、所定の商品への注意喚起を図ることができる。これにより、販売を促進したい新商品などの確実な売り上げ増加を期待できる。
本願発明の一実施形態に係る自動販売機の外見を示した図である。 図1で示す自動販売機の主要構成を示したブロック図である。
図を参照して実施形態の自動販売機について説明する。
図1は本願発明の一実施形態に係る自動販売機1の外見を示した図であり、図2はこの自動販売機1の主要部の構成を示したブロック図である。なお、この自動販売機1は「たばこ」を商品として販売するものとして説明する。
図1において、たばこ自動販売機1は一般的なたばこ自動販売機と同様の基本構成を備えている。すなわち、たばこ自動販売機1も、装置本体2の内部(図示しない)に、たばこ収納部、金銭処理機構の本体、たばこ搬出機構などが配置されている。そして、前面パネル3には複数の銘柄のたばこ見本TDが陳列展示される展示部4が設けてある。また、前面パネル3には硬貨投入口5、紙幣投入口6、つり銭払出し口7、商品取り出し口8などが配置されている。さらに展示部4には各たばこ見本TDの下部分に夫々のたばこを選択する選択指示ボタン9などが配置されている。
尚、前述のように金銭処理機構の本体は装置本体2内にあるが、金銭処理機構の一部を構成する前述の硬貨投入口5、紙幣投入口6、また金額表示器10、釣り銭返却レバー11等は前面パネル3に配置されている。また、図中12は電子情報入出力装置(リーダ・ライタ)や表示器等を備えて構成された成人識別装置である。
よって、図1のたばこ自動販売機1でも、ユーザがコインあるいは紙幣を投入して、購買対象のたばこ見本に対応する選択指示ボタン9を押すと、搬出機構によって指定されたたばこが収納部から払い出されて商品取り出し口8に搬出されるように構成されている。
上記のようなたばこ自動販売機としての基本機能に加えて、図1の自動販売機1は商品展示で示している内の所定の商品見本(販売促進対象の商品に係る見本)に、ユーザの注意を喚起する(着目させる)ための新規な構成が組み込まれている。以下、この点について、図2も参照して説明する。なお、図1における部位と同一の部位には、図2でも同じ符号を付してある。
なお、図中で符号20は前面パネル3に設けられる香り放出口、そして符号22は商品の購入が期待される者(ユーザ)の接近を検出する検出手段で、前面パネル3に設けられる場合は接近物検出センサとなる。
図2において、この自動販売機1は、ユーザが接近するのを確認したときに、その時点で予め設定されている特定のたばこ見本TD(ここでの例では、たばこ見本TD−aとし、この見本TD−aの包装材は黄色とする)をイメージする、香り成分(例えば、レモンの香り)を放出するように構成してある。
図2に示すように、この自動販売機1は前述した複数の銘柄のたばこ見本TDが展示される展示部4に加えて、香り格納部ST、香り放出制御部CN、そして、自動販売機1に商品の購入が期待されるユーザの接近を検出する検出手段22を備えている。
なお、本願発明に係る自動販売機の本質は、販売促進したい商品(たばこ)の包装材の色(黄色)をイメージする香り(レモンの香り)を放出して、ユーザが黄色を想起するようにしたものである。しかし、たばこを含めて、多くの商品は次々に新しい商品が開発されて市場に出される。そのため、ユーザへ販売促進する所定の商品を適宜に変更できる(すなわち、包装材の色が変わり、これに応じて放出する香りも変更できる)ようにしておくのが望ましい。具体的には、販売促進する所定の商品について包装材の色は黄色、青色、赤色、茶色などに変更され、香り成分もこれに応じて複数種を準備しておくのが好ましい。このような観点で、自動販売機1は複数の所定商品が予定されている。これらは包装の色は互いに区別可能な異なる色(例えば、黄色、青色、赤色、茶色など)であり、それぞれの色を想起させる香り成分も予め準備されている。
よって、ここでの説明では、複数の所定商品から1つ選ばれた包装材の黄色のものが特定の商品とされているが、その後に特定の商品を他の色の商品に変更することが可能で、そのときには放出する香りもこれに応じて変更されることになる。
このような理由で、上記香り格納部STは、複数種の香り成分を、それぞれ個別に格納する香りセクションSEを複数含んだ集合体として構成されている。複数の香りセクションSE毎に、異なる香り成分を個別に格納しておくことで、種々の香りを提示できる。
なお、従来からヒトが認識する色と香りとに一定の関連があることが知られている。非特許文献である、三浦久美子、斎藤美穂ら著Aroma Res, 9(3),264-268(August 28, 2008)において、様々な香りに対する調和色・不調和色を複数の被験者に選択させると、選択される色には一定の傾向が示される。特に、例えばレモンの香りのように具体的事象の想起が容易な場合、選択される調和色の被験者間の一致性は高まることなどが報告されている。
本願発明は、複数の被験者による官能評価の調査結果から構築したデータベースに基づいて、各色(商品見本の包装の色)と、それぞれを想起する確率が最も高い香りを決定し、その情報を自動販売機で販売する商品に応用できることに着目して、成されたものであると言える。
官能評価の調査結果から確認された情報、即ち、色と香りとの関係を決定した情報の内容を例示すると以下の通りである。なお、本願発明では、放出した香りは、ユーザに特定の色を想起(イメージ)させることができればよく、特定の商品を想起させることまでは予定していない。例えば、放出した香りから茶色をユーザに想起させることができれば十分で、コーヒーという商品を想起させることは意図していない。
緑色を想起させる香り成分として、例えばペパーミントオイル、ユーカリオイル、緑茶オイル、青葉アルコール、フェニルエチルアルコール、ヘキサノール、1,8−シネオールを用いることができる。
青色を想起させる香り成分として、例えばベパーミントオイル、青葉アルコール、メントール、1,8−シネオール、サリチル酸メチルを用いることができる。
黄色を想起させる香り成分として、例えばレモンオイル、グレープフルーツオイル、バニラオイル、パイナップルオイル、バナナオイル、リモネン、シトラール、バニリン、酪酸エチルを用いることができる。
橙色を想起させる香り成分として、例えばオレンジオイル類、リモネン、シトラールを用いることができる。
赤色を想起させる香り成分として、例えばローズオイル、ストロベリーオイル、酢酸を用いることができる。
茶色を想起させる香り成分として、例えばたばこ抽出香料、コーヒーオイル、チョコレートオイル、2,5−ジメチルピラジンをはじめとするピラジン類、フラネオールを用いることができる。
紫色を想起させる香り成分として、例えばグレープ(葡萄)オイル、赤ワイン抽出香料、β−ダマセノン、アセトインを用いることができる。
白色を想起させる香り成分として、例えばココナッツオイル、ベンズアルデヒド、ウイスキーラクトン、γ−ウンデカラクトン、δ−デカラクトン、δ−ノナラクトンを用いることができる。
前述した例中で、好ましいものとして、緑色に対応する香り成分としてフェニルエチルアルコール、青色に対応する香り成分としてメントール、黄色に対応する香り成分としてレモンオイル、橙色に対応する香り成分としてマンダリンオレンジオイル、赤色に対応する香り成分としてローズオイル、茶色に対応する香り成分としてコーヒーオイル、紫色に対応する成分としてグレープ(葡萄)オイル、白色に対応する香り成分としてココナッツオイルが挙げることができる。
特にレモンの香りからは黄色、オレンジの香りからは橙色、フェニルエチルアルコール(草の香り)からは緑色が容易に想起されることが、官能評価で確認されている。また、メントールにおいては従来から多くのメントールを含有する製品が青色の商品包装を使用しており、ユーザ側でメントールと青色に強い結びつきが既に形成されている。そのため、それらの香り(レモン、オレンジ、フェニルエチルアルコール、メントールのそれぞれ)から想起される色(黄色、橙色、緑色、青色)については、ユーザ間での差異が特に小さく、ユーザが高い確率で香りからイメージする色の組合せとなる。よって本発明で使用するのに特に好ましいものとなる。
さて、自動販売機1では上記のように商品の包装材に用いた色のそれぞれを想起させる香り成分が決定されて、各香りセクションSEのそれぞれに保持される。香りセクションSEについては、少なくとも香り成分が周囲に漏れず、長期に貯留できる構造のものであれば、特にその構造に限定はない。また、各香りセクションSEに、格納される香り成分は固体、液体、気体のいずれであってもよいが、自動販売機の前面パネル3に設けた香り放出口20から前方に向けて放出させるためには、香り成分を加圧された状態で保持し、必要なときにこれを放出できる構成とするのが望ましい。
なお、各香りセクションSEを交換可能な構造としておけば、香り格納部ST内にセット可能な香りセクションの総数に上限がある場合でも、その総数以上の種類の香りを提示できるので、好ましい。
例えば、各香りセクションを個別の密閉容器で形成し、この密閉容器内の香り成分を供給する供給管を介して、香り放出制御部CN側の香り放出口20へ供給する。ここでは、香り放出制御部CN側に空気供給源として例えば加圧ポンプなどを配備し、ここから供給する加圧空気で放出させる香り成分の放出圧や放出量を制御して、供給管の出口側に位置する香り放出口20に向けて流す。そして、香り放出口20の手前に、これを開閉する電磁弁などを設けて開閉を制御する。また、香り成分の放出量は例えば、各密閉容器にマスフローコントローラーを設置し、その流量を監視する。
香り放出制御部CNは、上記香りセクションSEのそれぞれに作用して、香り成分を個別に放出させるための構成で、香りセクションSEから放出される香り成分を外部に放出する香り放出口20を備える。香りセクションSEに作用して、香り成分の放出を促す構成であればよく特に限定はないが、例えば各香りセクションSEが加圧状態に保持され、その開口を電磁弁などで開閉する開閉構造などを含み、更に、外部から供給される信号に基づいて香り成分の放出をコントロールするコントローラを含んで構成することができる。このようなコントローラは、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)を中心に構成したコントローラとして構成することができる。そして、香り放出制御部CNには複数設定された所定の商品見本の包装色それぞれから想起される香り成分を定めた情報(前述した色と香りとの関係を決定した情報)を格納するメモリMEを備える。
なお、図2では香り放出制御部CNを1つのブロックで図示しているが、具体的な装置に具現化したときに1つの構造体に一体的に組込むことを意図していない。よって、実際の自動販売機内での構造として、前述したように各密閉容器(香りセクション)に電磁弁を配置し、複数の電磁弁をメモリに格納する情報に基づいてコントローラで電磁弁等を駆動制御する構造も、図2で示す構成に含まれる。
また、図2では、自動販売機1の表示部4での選択指示ボタン9の出力が、香り放出制御部CNへ供給されている。これは、この自動販売機1の展示部4に陳列した複数の商品見本から自動販売機設置者(たばこ販売者)が、販売促進対象の商品を適宜に指定できようにするためである。すなわち、自動販売機1では、選択指示ボタン9が複数の所定の商品見本から、特定の1つの商品を設定指示するための指示手段としても活用されている。
よって、自動販売機1の設置時や、前面パネル3を開いた状態などで、例えば図2で示すたばこ見本TD−a(黄色の包装)を販売促進対象にする場合、本来、たばこの購入の際に使用される選択指示ボタン9を押して、たばこ見本TD−aを販売促進品に指示設定する。この信号は、香り放出制御部CNのコントローラに供給される。コントローラは前述したようにメモリMEを備えているので、メモリMEから黄色の対応する情報に基づいて、レモンオイルが香り格納部STから放出するように(より具体的には、放出の準備がされて必要なときに放出されるように)、香りセクションSEを特定する。
また、自動販売機1には商品の購入が期待される者(ユーザ)の接近を検出する検出手段22を更に備えている。検出手段の出力は香り放出制御部CNへ供給されている。よって、香り放出制御部CNのコントローラが、検出手段の出力に基づいて、タイミングよく香り放出口20からの香り成分の放出を開始できる。
上記検出手段としては、自動販売機への接近物を検知する接近物検出センサを採用でき、また装置内部で料金の投入を感知する入金検出センサを採用できる。これらのセンサは何れか、一方を採用すればよい。すなわち、自動販売機に近づいてくるユーザを確認したとき、或いは、料金の投入を確認したときに所定の香りを放出する。
なお、上記2つのセンサを併用して、その出力を香り放出制御部CNのコントローラへ供給し、コントローラによりユーザが自動販売機に十分に近づき、商品を選択している特定の時間のみに香りを発生させ、料金投入を確認したときに香り放出を停止してもよい。このようにすると、周囲への無駄な香りを放出しないように低減できるので好ましい。
以上説明した自動販売機1では、展示部に陳列された複数のたばこ見本の内から特定の1つが販売促進対象のたばこ(商品)に選択され、そのたばこの包装の色(ここでは黄色)に応じた色を想起する香り(レモンの香り)との情報がメモリから呼び出され、これに基づいて香り放出制御部CNのコントローラが香り格納部から所定の香り成分が提示されるようにする香り放出の設定が完了して、たばこ販売可能な待機状態となる。
そして、検出手段(接近物検出センサ、或いは入金検出センサ)22が、ユーザの接近を確認したときに、その出力が香り放出制御部CNへ供給されると、これに基づいてコントローラが香り格納部STから供給される所定の香り成分(レモンの香り)FRを香り放出口20から放出して、ユーザの嗅覚を刺激する。この刺激は、ユーザに黄色を想起させるので、表示部4の陳列から黄色のパッケージのたばこTD−aへの注意を引くことがきる。これにより、販売促進するたばこTD−aの販売増加が期待できる。
以上、詳述した本発明にかかる自動販売機は、自ら販売している商品(たばこ、飲料、食品など)それ自体を、ユーザに想起させる香りでなく、官能評価の調査結果から構築したデータベースに基づいて決定された色をイメージさせる香り成分を放出して、ユーザの購買を間接的に刺激するものである。よって、自動販売機で同種の商品を多数提供しているような場合でも、商品の色(具体的には包装材の色)を媒介として所定の商品(販売促進をしたい商品)への注意喚起を図ることができる。これにより、同じ商品を複数扱う自動販売機でも、新商品などへの注目を確実にして、売り上げ増を期待できる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではない。
上記では、より好ましい形態の自動販売機を説明しているが、これに限らない。要するに、少なくとも包装の色よって他の商品見本と区別される所定の商品見本を陳列する展示部があり、そして所定の商品見本の包装の色を想起させる香り成分を格納してある香り格納部と、この香り格納部に作用して、香り成分を香り放出口から放出させる香り放出制御部を備えた自動販売機であればよい。すなわち、放出する香りで、所定商品見本の包装の色を想起させることができる自動販売機であればよい。
また、上記説明では、複数の香り成分を放出できるよう香り格納部が香りセクションの集合体として構成され、色が異なる商品(販売促進したい商品)に変更できるように構成した高機能な自動販売機を説明しているが、これに限らない。販売促進したい商品の包装色が常に一定である場合、香り格納部STに格納する香り成分もこれに対応して1つでよい。この場合には香り放出制御部CNも簡素化されて、複数の色と香りとの組合せ情報をメモリに準備する必要はなく、香り格納部STに作用して香り成分を放出させればよい。
さらに、前述した自動販売機1ではユーザの接近を確認する検出手段が設けてあるが、このような検出手段を設けることは必須でない。常に香り成分を放出するようにしてもよいし、タイマーを設定して所定時間だけ香り成分を放出するようにしてもよい。
なお、前述したように、同じ商品で複数種を販売する自動販売機に適用することが有効であるが、特にたばこの自動販売機では、単一商品を多数種販売する形態であるので、特に本願発明を適用することの意義が大きい。
また、本発明で用いることのできる香り成分は、前述したものに限定されず、商品の包装(パッケージ)に使用したい色を想起する香り(嗅覚刺激成分)を、予め官能評価調査し、新たに追加することでメモリに格納する情報を最新として、種々の色の製品に対応できる。
1 自動販売機
2 装置本体
3 前面パネル
4 展示部
9 選択指示ボタン
20 香り放出口
22 検出手段
TD たばこ見本(商品見本)
CN 香り放出制御部
ME メモリ
ST 香り格納部
SE 香りセクション

Claims (5)

  1. 複数の商品見本を陳列可能な展示部と、
    前記展示部に展示されて、少なくとも包装の色によって他の商品見本と区別可能な所定の商品見本と、
    前記所定の商品見本の包装の色を想起させる、香り成分を格納してある香り格納部と、
    香り放出口を備え、前記香り格納部に作用して、香り成分を放出可能に構成してある香り放出制御部と
    を含み、
    前記所定の商品見本が複数設定されていると共に、当該所定の商品見本の包装の色は互いに区別可能な異なる色とされており、
    更に、前記香り格納部は、複数の所定の商品見本の包装の色それぞれから想起される、香り成分を各々格納している香りセクションの集合体として形成してあり、
    前記複数の所定の商品見本から、特定の1つを設定指示する指示手段を更に備え、
    前記香り放出制御部は、複数の被験者による官能評価の調査結果から構築したデータベースに基づいて、前記所定の商品見本の包装の色それぞれを想起する確率が最も高い各香り成分が決定され、その決定情報を格納するメモリを備えており、
    前記香り放出制御部は、前記指示手段からの信号を受けたときに、前記メモリの情報に基づいて、前記香り格納部を制御して、前記特定の1つの所定の商品見本の包装色を想起させる香りを放出する準備をする
    ことを特徴とする自動販売機。
  2. 前記複数の商品見本のそれぞれには、商品購入のための選択指示ボタンが設けてあり、前記指示手段として前記選択指示ボタンを用いる、ことを特徴とする請求項に記載の自動販売機。
  3. 商品の購入が期待される者の接近を検出する検出手段を更に備え、前記検出手段の出力に基づいて前記香り放出制御部が前記香り格納部からの香り成分の放出を開始させる、ことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  4. 前記検出手段は、接近する物体を検出する接近物検出センサ、及びこの自動販売機への料金投入を検出する入金検出センサの少なくとも1つである、ことを特徴とする請求項に記載の自動販売機。
  5. 前記検出手段は、接近する物体を検出する接近物検出センサであり、前記接近物検出センサの出力に基づいて前記香り放出制御部が前記香り格納部からの香り成分の放出を開始し、
    この自動販売機への料金投入を検出する入金検出センサを更に備え、前記入金検出センサの出力に基づいて前記香り放出制御部が前記香り格納部からの香り成分の放出を停止する、ことを特徴とする請求項3に記載の自動販売機。
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