JP5622829B2 - 消費電力推定システム、消費電力推定方法及びプログラム - Google Patents

消費電力推定システム、消費電力推定方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5622829B2
JP5622829B2 JP2012263736A JP2012263736A JP5622829B2 JP 5622829 B2 JP5622829 B2 JP 5622829B2 JP 2012263736 A JP2012263736 A JP 2012263736A JP 2012263736 A JP2012263736 A JP 2012263736A JP 5622829 B2 JP5622829 B2 JP 5622829B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
value
processor
active power
power consumption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012263736A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014110679A (ja
Inventor
真 勝倉
真 勝倉
成憲 中田
成憲 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2012263736A priority Critical patent/JP5622829B2/ja
Publication of JP2014110679A publication Critical patent/JP2014110679A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5622829B2 publication Critical patent/JP5622829B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/30Systems integrating technologies related to power network operation and communication or information technologies for improving the carbon footprint of the management of residential or tertiary loads, i.e. smart grids as climate change mitigation technology in the buildings sector, including also the last stages of power distribution and the control, monitoring or operating management systems at local level
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S20/00Management or operation of end-user stationary applications or the last stages of power distribution; Controlling, monitoring or operating thereof
    • Y04S20/20End-user application control systems
    • Y04S20/242Home appliances
    • Y04S20/244Home appliances the home appliances being or involving heating ventilating and air conditioning [HVAC] units

Description

本発明は、消費電力推定システム、消費電力推定方法及びプログラムに関する。
近年、インバータ技術やセンシング技術の発達により、空調機器等の消費電力は、大幅に低減している。このため、古くなった空調機器等を新しいものに取り替えることで、電気料金の削減を図ることができる。また、このようにして削減される電気料金の金額等は、取り替え前の空調機器等によって消費されていた電力に基づいて、事前に検討することができる。
しかしながら、例えば古いビルディングでは、空調機器等及び空調機器等以外の機器(例えば電灯)を含む設備の全体で消費される電力のみが計測されている場合が多い。この場合には、空調機器等によって消費される電力が明らかでないため、空調機器等を取り替える前の検討を十分にすることができないおそれがあった。
そこで、設備全体で消費される電力から、空調機器等によって消費される電力をある程度推定する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載の装置は、電力需要家の総負荷電力から、発熱主体の電気機器群の総消費電力と、その他の電気機器群の総消費電力とを、それぞれ分類して推定する。これにより、空調機器等によって消費される電力は、その他の電気機器群の総消費電力として推定される。
特開2003−70186号公報
特許文献1に記載の装置を用いる場合には、電気機器群を構成する機器毎に有効電力及び無効電力を測定した上で、電気機器群の固有の特性をあらかじめ求める必要があった。しかしながら、電気機器群を構成する多数の機器の各々について、有効電力等をあらかじめ測定することは繁雑な作業である。そのため、空調機器等によって消費される電力を推定することが困難となるおそれがあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、空調機器等によって消費される電力を容易に推定することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の消費電力推定システムは、
少なくとも2つの機器群に電線から供給される交流電力の有効電力及び無効電力の少なくとも一方の値が変化したときに、該変化における有効電力の第1変化量、及び前記変化における無効電力の第2変化量によって規定される機器特徴量を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された機器特徴量を複数記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶される複数の機器特徴量の分布から、前記機器群の各々に対応する代表値を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された代表値を用いて、前記電線から供給される交流電力から、前記機器群の各々によって消費される有効電力の値を推定する推定手段と、
を備える。
本発明によれば、算出手段によって算出された機器特徴量の分布に基づいて、各機器群の消費電力の値が推定される。これにより、空調機器等によって消費される電力を容易に推定することができる。
実施形態に係る消費電力推定システムの構成を示す図である。 推定装置の構成を示すブロック図である。 プロセッサによって実行される一連の処理を示すフロー図である。 電力データベースに記憶されるデータの例を示す図である。 非差分領域を説明するための図である。 機器特徴量の算出を説明するための図である。 機器特徴量データベースに記憶されるデータの例を示す図である。 抽出処理を示すフロー図である。 度数分布の例を示す図である。 動力系代表値の抽出処理を示すフロー図である。 機器群代表値データベースに記憶されるデータの例を示す図である。 非動力系代表値の抽出処理を示すフロー図である。 単位ベクトルデータベースに記憶されるデータの例を示す図である。 電力ベクトルの分解を説明するための図である。 推定結果データベースに記憶されるデータの例を示す図である。 予測・表示処理を示すフロー図である。 表示装置に表示される画面の例を示す図である。 実際の測定に基づいて算出された有効電力及び無効電力の推移を示す図である。 実際の測定に基づいて推定された動力系の有効電力を示す図である。 実際の測定に基づいて推定された非動力系の有効電力を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1には、本実施形態に係る消費電力推定システム10が示されている。消費電力推定システム10は、例えば、中小規模のビルディング(以下、中小ビルという)の設備に供給される電力から、動力系の機器群の消費電力と、非動力系の機器群の消費電力とを推定するシステムである。
動力系の機器群は、例えば空調機器のように、電気モータを実質的に有することで比較的大きな誘導負荷又は容量負荷を有する機器から構成される。また、非動力系の機器群は、例えば電灯やOA(Office Automation)機器のように、電気モータを実質的に有しないことで比較的小さな誘導負荷及び容量負荷を有する機器から構成される。以下では、動力系の機器群及び非動力系の機器群それぞれを、単に動力系及び非動力系という。
なお、中小ビルに設置されて電力を消費する機器は、動力系及び非動力系のいずれかに属するものとする。また、中小ビルの設備は、動力系及び非動力系から構成されるものとする。
消費電力推定システム10は、電圧センサ21、22、23、電流センサ31、32、33、推定装置40、及び表示装置50を有している。
電圧センサ21、22、23、及び電流センサ31、32、33はいずれも、クランプ式のセンサであって、受電設備C1内の高圧交流負荷開閉器とトランスとを接続する電線に配設される。受電設備C1は、電力会社から供給された交流電力を中小ビルの設備に配電するための変電を行うキュービクル式高圧受電設備である。
電圧センサ21〜23の各々は、変圧器等から構成される。この電圧センサ21〜23の各々は、中小ビルの設備に印加される三相交流の各相の電圧を測定する。また、電流センサ31〜33の各々は、この三相交流の各相の電流を測定する。
推定装置40は、受電設備C1の内部に設置されたコンピュータである。推定装置40は、電圧センサ21〜23及び電流センサ31〜33から出力された測定値に基づいて、各機器群の消費電力を推定する。
図2には、推定装置40の構成が示されている。推定装置40は、プロセッサ41、主記憶部42、補助記憶部43、入力部44、出力部45、時計部46、通信部47を有している。主記憶部42、補助記憶部43、入力部44、出力部45、時計部46、通信部47はいずれも、内部バス48を介してプロセッサ41に接続されている。
プロセッサ41は、例えばCPU(Central Processing Unit)等から構成される。プロセッサ41は、補助記憶部43に記憶されるプログラム430に従って、後述の処理を実行する。
主記憶部42は、例えばRAM(Random Access Memory)等から構成される。主記憶部42は、補助記憶部43に記憶されるプログラム430をロードする。また、主記憶部42は、プロセッサ41がプログラム430を実行するための作業領域として用いられる。
補助記憶部43は、例えばフラッシュメモリ、ハードディスク等の不揮発性メモリ等から構成される。補助記憶部43は、プログラム430その他の種々のデータを記憶する。補助記憶部43は、プロセッサ41の指示に従って、プロセッサ41が利用するデータをプロセッサ41に供給し、プロセッサ41から供給されたデータを記憶する。
また、補助記憶部43は、電力データベース431、機器特徴量データベース432、機器群代表値データベース433、単位ベクトルデータベース434、推定結果データベース435を有している。これらのデータベースはいずれも、例えばリレーショナルデータベースであって、表形式でデータを管理している。補助記憶部43は、プロセッサ41の指示に従って、各データベースの内容を読み出し、書き込み、変更し、又は削除する。
入力部44は、例えば操作キーやスイッチ等から構成される。入力部44は、推定装置40のユーザによって入力された情報を、プロセッサ41へ通知する。出力部45は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等から構成される。出力部45は、プロセッサ41の指示に従って、推定装置40のユーザに対して種々の情報を提示する。
時計部46は、例えば水晶発振器等から構成される。時計部46は、プロセッサ41からの要求に応じて、現在時刻をプロセッサ41に通知する。
通信部47は、例えば、LAN(Local Area Network)インタフェース及びA/D変換器等から構成される。通信部47は、電圧センサ21〜23及び電流センサ31〜33から送信されたアナログ信号をA/D変換してプロセッサ41へ送信することにより、電圧及び電流の測定値をプロセッサ41へ通知する。また、通信部47は、プロセッサ41による推定の結果を表示するための信号を、表示装置50へ送信する。
表示装置50は、例えば、図1に示されるように、パーソナルコンピュータであって、LCD等の表示デバイス及びキーボード等の入力デバイスを有している。表示装置50は、推定装置40による推定の結果を、通信線を介して取得する。そして、表示装置50は、消費電力推定システム10のユーザ(例えば、中小ビルのオーナー)に対して、推定の結果をグラフィカルに表示する。
続いて、プロセッサ41によって実行される処理について、図3〜図17を用いて説明する。
まず、プロセッサ41は、図3に示されるように、中小ビルの設備に供給される交流電力の有効電力及び無効電力の値を算出して、電力データベース431に格納する(ステップS1)。
具体的には、プロセッサ41は、電圧センサ21〜23及び電流センサ31〜33から通信部47を介して、瞬時電圧及び瞬時電流の値を取得する。この瞬時電圧及び瞬時電流の値は、商用周波数(50Hz又は60Hz)より十分に大きなサンプリング周波数で測定された電圧及び電流の値である。プロセッサ41は、取得した瞬時電圧及び瞬時電流の値を掛け合わせることで、瞬時電力の値を算出する。そして、プロセッサ41は、商用周波数の1周期における瞬時電力の値の平均値を、有効電力の値として算出する。
また、プロセッサ41は、商用周波数の1周期における瞬時電圧及び瞬時電流それぞれの値の二乗平均平方根を、電圧及び電流それぞれの実効値として算出する。プロセッサ41は、算出した電圧の実効値と電流の実効値とを掛け合わせることで、皮相電力の値を算出する。そして、プロセッサ41は、この皮相電力の二乗の値から有効電力の二乗の値を減算して得られる値の平方根を、無効電力の値として算出する。
また、プロセッサ41は、有効電力及び無効電力の値、これらの値が算出された時刻、並びに番号を、電力データベース431に登録する。これにより、電力データベース431には、図4に示されるように、番号、時刻、有効電力の値、及び無効電力の値からなるデータが書き込まれる。
後述するように、ステップS1が繰り返されることにより、電力データベース431には、1分毎に新たなデータが書き込まれる。新たなデータは、連番となるように新たな番号を付されて、電力データベース431の最終行に追加される。
なお、交流電力は、有効電力及び無効電力からなるため、電力データベース431のデータは、各時刻において中小ビルの設備に供給される交流電力の複素値を示すこととなる。また、電力データベース431の各データは、有効電力の成分及び無効電力の成分からなる電力ベクトルを示すものとして、後述のステップS9における推定に用いられる。
次に、プロセッサ41は、単位ベクトルデータベース434に記憶される単位ベクトルを更新するか否かを判定する(ステップS2)。具体的には、プロセッサ41は、単位ベクトルが一度も生成されたことがない場合、又は、後述のステップS8にて単位ベクトルが生成された後に1週間以上の日数が経過している場合に、単位ベクトルを更新すると判定する。なお、単位ベクトルを更新するための基準となる期間は、1週間に限られず、任意に変更してもよい。
単位ベクトルを更新しないと判定された場合(ステップS2;No)、プロセッサ41は、ステップS9へ処理を移行する。一方、単位ベクトルを更新すると判定された場合(ステップS2;Yes)、プロセッサ41は、最後にステップS1で算出された有効電力及び無効電力の値が、非差分領域を超えて変化したか否かを判定する(ステップS3)。
図5には、有効電力及び無効電力の値が非差分領域を超えることなく変化する例と、非差分領域を超えて変化する例とが示されている。図5に示される点P3は、最後のステップS1にて追加された番号「12345」のデータ(図4参照)に対応している。また、点P2は、1回前のステップS1にて追加された番号「12344」のデータに対応する。点P1は、2回前のステップS1にて追加された番号「12343」のデータに対応する。
図5に示される例において、点P1から点P2への変化は、点P1を中心として設定された非差分領域A1を超えるものではない。一方、点P2から点P3への変化は、非差分領域A1を超えるものである。具体的には、非差分領域A1の内部から外部へ点が移動するように、有効電力及び無効電力の値が変化している。
ステップS3の判定が否定された場合(ステップS3;No)、プロセッサ41は、ステップS6へ処理を移行する。一方、ステップS3の判定が肯定された場合(ステップS3;Yes)、プロセッサ41は、非差分領域を新たに設定する(ステップS4)。具体的には、プロセッサ41は、図5中の点P1を中心とする非差分領域A1と同様に、最後のステップS1にて追加されたデータに対応する点P3を中心として、円形の非差分領域を新たに設定する。この円の半径は、有効電力及び無効電力に含まれるノイズの大きさに応じて、あらかじめ定められる。
次に、プロセッサ41は、機器特徴量を算出して、機器特徴量データベース432に格納する(ステップS5)。例えば、図5中の点P1〜P3の移動に示されるように有効電力及び無効電力の値が変化した場合に、プロセッサ41は、図6に示されるように、点P1、P3により規定される変化量Dsを算出する。この変化量Dsは、有効電力の変化量Dpの二乗と無効電力の変化量Dqの二乗との和(Dp+Dq)の平方根である。そして、プロセッサ41は、変化量Dpを変化量Dsで除することで、機器特徴量(Dp/Ds)を算出する。
機器特徴量は、変化量Dpを有効電力として、変化量Dqを無効電力としたときの力率cosθに等しい。このため、機器特徴量は、−1以上1以下の範囲内のスカラー値となる。
比較的短時間における有効電力及び無効電力の値の変化は、中小ビルの設備を構成するいずれか1つの機器が稼働を開始又は終了したことに起因する場合が多いと考えられる。この機器が動力系に属する場合に算出される機器特徴量は、機器の誘導負荷又は容量負荷が大きいため、比較的小さい値になると考えられる。一方、この機器が非動力系に属する場合に算出される機器特徴量は、機器の誘導負荷及び容量負荷が小さいため、比較的大きい値になると考えられる。したがって、機器特徴量は、いずれか1つの機器に対応しており、この機器が動力系又は非動力系のいずれに属するかを特徴づける特徴量となる。
また、プロセッサ41は、図7に示されるように、算出した機器特徴量を、番号及び時刻と合わせて機器特徴量データベース432に登録する。この番号及び時刻は、機器特徴量の算出に用いられた電力データベース431内の2つのデータのうち、番号の新しいデータに含まれる番号及び時刻に等しい。プロセッサ41によって機器特徴量が新たに算出された場合には、機器特徴量データベース432の最終行に、番号、時刻及び機器特徴量からなるデータが新しく追加される。
次に、プロセッサ41は、機器特徴量データベース432に、1時間以上に渡って登録された機器特徴量のデータが蓄積されているか否かを判定する(ステップS6)。この判定が否定された場合(ステップS6;No)、プロセッサ41は、ステップS1以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS6の判定が肯定された場合(ステップS6;Yes)、プロセッサ41は、抽出処理を実行する(ステップS7)。この抽出処理では、機器特徴量データベース432に蓄積された機器特徴量の分布から、動力系代表値及び非動力系代表値が抽出される。動力系代表値は、動力系の機器に対応する機器特徴量を代表する値である。また、非動力系代表値は、非動力系の機器に対応する機器特徴量を代表する値である。以下、この抽出処理について、図8〜図12を用いて説明する。
まず、プロセッサ41は、図8に示されるように、現在時刻から1日前以降の時刻が付された機器特徴量を、機器特徴量データベース432からすべて読み出す(ステップS71)。なお、本実施形態では1日間に蓄積された機器特徴量が読み出されたが、この期間は1日間に限られず、任意に変更してもよい。
次に、プロセッサ41は、機器特徴量の度数分布を作成する(ステップS72)。具体的には、プロセッサ41は、−1〜+1の範囲を100個の区間に等分して、小さい方から順に区間1、区間2、・・・区間100と番号を付す。例えば、区間1は、−1.0以上で−0.98未満の区間である。なお、本実施形態では100個の区間に分割されたが、分割数はこれに限定されず、任意に変更してもよい。
そして、プロセッサ41は、区間1〜区間100の各区間内にある機器特徴量の度数をカウントする。これにより、例えば、図9に示される度数分布(ヒストグラム)が作成される。
次に、プロセッサ41は、動力系代表値の抽出処理を実行する(ステップS73)。この処理では、度数分布のピークに対応する機器特徴量のうち、所定の条件を満たす機器特徴量が、動力系代表値として抽出される。この動力系代表値の抽出処理について、図10を用いて説明する。
まず、プロセッサ41は、図10に示されるように、変数Nに50を代入する(ステップS731)。この変数Nは、区間に付された番号を意味する。
次に、プロセッサ41は、変数Nについてピーク候補条件1が満たされるか否かを判定する(ステップS732)。ピーク候補条件1は、Δ(N−1〜N)>0かつΔ(N〜N+1)<0という条件である。Δ(N−1〜N)は、区間Nの度数から区間(N−1)の度数を減算することで得られる値である。同様に、Δ(N〜N+1)は、区間(N+1)の度数から区間Nの度数を減算することで得られる値である。
ピーク候補条件1が満たされる変数Nを探索することで、度数分布のピークが検出される。なお、変数Nの値が1であるときの「N−1」は100を意味し、変数Nの値が100であるときの「N+1」は1を意味するものとする。
ピーク候補条件1が満たされないと判定された場合(ステップS732;No)、プロセッサ41は、ステップS734へ処理を移行する。一方、ピーク候補条件1が満たされると判定された場合(ステップS732;Yes)、プロセッサ41は、変数Nの値を保持する(ステップS733)。
次に、プロセッサ41は、変数Nの値をインクリメントする(ステップS734)。その後、プロセッサ41は、変数Nの値が100を超えるか否かを判定する(ステップS735)。変数Nの値が100を超えると判定された場合(ステップS735;Yes)、プロセッサ41は、変数Nに1を代入する(ステップS736)。そして、プロセッサ41は、ステップS732以降の処理を繰り返す。
一方、変数Nの値が100を超えないと判定された場合(ステップS735;No)、プロセッサ41は、変数Nの値が49であるか否かを判定する(ステップS737)。変数Nの値が49ではないと判定された場合(ステップS737;No)、プロセッサ41は、ステップS732以降の処理を繰り返す。
一方、変数Nの値が49であると判定された場合(ステップS737;Yes)、プロセッサ41は、度数が大きい順に区間1〜区間100をソートする(ステップS738)。
次に、プロセッサ41は、保持された変数Nの値のいずれかがピーク候補条件2を満たすか否かを判定する(ステップS739)。ピーク候補条件2は、区間Nが、度数の大きい上位10個の区間に含まれることである。ステップS739の判定が否定された場合(ステップS739;No)、プロセッサ41は、動力系代表値を抽出することなく、動力系代表値の抽出処理を終了する。なお、区間の個数は10個に限られず任意に変更してもよい。
一方、ステップS739の判定が肯定された場合(ステップS739;Yes)、プロセッサ41は、ピーク候補条件1、2の双方を満たす番号が付された区間の中央値を、動力系代表値として抽出して、機器群代表値データベース433に格納する(ステップS740)。例えば、0.7以上0.72未満の区間86がピーク候補条件1、2の双方を満たす場合に、プロセッサ41は、「0.71」を動力系代表値として抽出する。
また、プロセッサ41は、抽出した動力系代表値61を、番号及び抽出の時刻と合わせて機器群代表値データベース433に登録する。これにより、機器群代表値データベース433には、図11に示されるように、番号、時刻及び動力系代表値61を含むデータが書き込まれる。プロセッサ41によって動力系代表値が新たに抽出された場合には、機器群代表値データベース433に記憶されていた動力系代表値61の値が削除された上で、データが更新される。
なお、動力系代表値が複数抽出される場合に、プロセッサ41は、絶対値が最小の動力系代表値のみを機器群代表値データベース433に登録してもよい。
その後、プロセッサ41は、動力系代表値の抽出処理を終了する。
図8に戻り、動力系代表値の抽出処理(ステップS73)に続いて、プロセッサ41は、非動力系代表値の抽出処理を実行する(ステップS75)。この処理では、度数分布のピークに対応する機器特徴量のうち、所定の条件を満たす機器特徴量が、非動力系代表値として抽出される。この非動力系代表値の抽出処理について、図12を用いて説明する。
まず、プロセッサ41は、図12に示されるように、100個の変数K[1]〜K[100]に所定の数列を代入する(ステップS751)。この数列は、100、1、99、2、98、3、・・・52、49、51、50のように、100から始まり1ずつ減少する数と、1から始まり1ずつ増加する数とが交互に現れる数列である。例えば、K[1]は100であり、K[2]は1であり、K[3]は99であり、K[4]は2である。変数Kの各々は、区間に付された番号を意味する。
次に、プロセッサ41は、変数Mに1を代入する(ステップS752)。
次に、プロセッサ41は、変数Mについてピーク候補条件3が満たされるか否かを判定する(ステップS753)。ピーク候補条件3は、Δ(K[M−1]〜K[M])>0かつΔ(K[M]〜K[M+1])<0という条件である。Δ(K[M−1]〜K[M])は、区間K[M]の度数から区間K[M−1]の度数を減算することで得られる値である。同様に、Δ(K[M]〜K[M+1])は、区間K[M+1]の度数から区間K[M]の度数を減算することで得られる値である。なお、M−1又はM+1が、0以下の値又は101以上の値となる場合に、プロセッサ41は、ピーク候補条件3が満たされないと判定する。
ピーク候補条件3が満たされないと判定された場合(ステップS753;No)、プロセッサ41は、ステップS755へ処理を移行する。一方、ピーク候補条件3が満たされると判定された場合(ステップS753;Yes)、プロセッサ41は、変数K[M]の値を保持する(ステップS754)。
次に、プロセッサ41は、変数Mの値をインクリメントする(ステップS755)。その後、プロセッサ41は、変数Mの値が100を超えるか否かを判定する(ステップS756)。変数Mの値が100を超えないと判定された場合(ステップS756;No)、プロセッサ41は、ステップS753以降の処理を繰り返す。
一方、 変数Mの値が100を超えると判定された場合(ステップS756;Yes)、プロセッサ41は、度数が大きい順に区間1〜区間100をソートする(ステップS757)。
次に、プロセッサ41は、保持された変数K[M]の値のいずれかがピーク候補条件4を満たすか否かを判定する(ステップS758)。ピーク候補条件4は、区間K[M]が、度数の大きい上位10個の区間に含まれることである。ステップS758の判定が否定された場合(ステップS758;No)、プロセッサ41は、非動力系代表値を抽出することなく、非動力系代表値の抽出処理を終了する。なお、区間の個数は10個に限られず、任意に変更してもよい。
一方、ステップS758の判定が肯定された場合(ステップS758;Yes)、プロセッサ41は、ピーク候補条件3、4の双方を満たす番号が付された区間の中央値を、非動力系代表値として抽出して、機器群代表値データベースに格納する(ステップS759)。例えば、区間0.98以上1.0未満の区間K[1]がピーク候補条件3、4の双方を満たす場合に、プロセッサ41は、「0.99」を非動力系代表値として抽出する。
また、プロセッサ41は、抽出した非動力系代表値62を機器群代表値データベース433に登録する。これにより、機器群代表値データベース433には、図11に示されるように、非動力系代表値62を含むデータが書き込まれる。プロセッサ41によって非動力系代表値が新たに抽出された場合には、機器群代表値データベース433に記憶されていた非動力系代表値62の値が削除された上で、データが更新される。
なお、非動力系代表値が複数抽出される場合に、プロセッサ41は、絶対値が最大の動力系代表値のみを機器群代表値データベース433に登録してもよい。
その後、プロセッサ41は、非動力系代表値の抽出処理を終了する。
図8に戻り、非動力系代表値の抽出処理(ステップS75)の終了後、プロセッサ41は、抽出処理を終了する。
図3に戻り、プロセッサ41は、抽出処理(ステップS7)に続いて、単位ベクトルを生成して、単位ベクトルデータベースに格納する(ステップS8)。単位ベクトルには、動力系単位ベクトルと非動力系単位ベクトルが含まれる。また、これらの単位ベクトルはいずれも、有効電力の成分と無効電力の成分からなる。
具体的には、プロセッサ41は、図11に示される動力系代表値61を読み出して、動力系単位ベクトルの有効電力の成分とする。プロセッサ41は、1から動力系代表値61の二乗値を減算して得られる値の平方根を、動力系単位ベクトルの無効電力の成分として算出する。これにより、長さが1の動力系単位ベクトルが算出される。なお、単位ベクトルの算出にあたっては、有効電力の単位のKW(キロワット)及び無効電力の単位のKvar(キロバール)を、同一の尺度を示すものとする。
また、プロセッサ41は、非動力系代表値62を読み出して、非動力系単位ベクトルの有効電力の成分とする。プロセッサ41は、1から非動力系代表値62の二乗値を減算して得られる値の平方根を、非動力系単位ベクトルの無効電力の成分として算出する。これにより、長さが1の非動力系単位ベクトルが算出される。
また、プロセッサ41は、生成した動力系単位ベクトル71及び非動力系単位ベクトル72を、番号及び生成の時刻と合わせて単位ベクトルデータベース434に登録する。これにより、単位ベクトルデータベース434には、図13に示されるように、番号、時刻、動力系単位ベクトル71及び非動力系単位ベクトル72からなるデータが書き込まれる。プロセッサ41によって単位ベクトルが新たに生成された場合には、単位ベクトルデータベース434に記憶されていた単位ベクトルが削除された上で、データが更新される。
図3に戻り、プロセッサ41は、ステップS8に続いて、動力系及び非動力系の各々の有効電力を推定して、推定結果データベース435に格納する(ステップS9)。具体的には、プロセッサ41は、電力データベース431に格納されている各電力ベクトルを、動力系単位ベクトル71と非動力系単位ベクトル72の線形和の形に分解することで、各機器群の有効電力を推定する。プロセッサ41は、この分解を、下記の連立方程式(式(1)及び式(2))を解いて、係数α及びβを求めることによって行う。
Pd=α・Cp1+β・Cp2 …(1)
Qd=α・Cq1+β・Cq2 …(2)
上記式(1)中のPdは、電力データベース431に格納されている各電力ベクトルの有効電力を示す。Cp1は、動力系単位ベクトル71の有効電力の成分を示す。Cp2は、非動力系単位ベクトル72の有効電力の成分を示す。また、上記式(2)中のQdは、電力データベース431に格納されている各電力ベクトルの無効電力を示す。Cq1は、動力系単位ベクトル71の無効電力の成分を示す。Cq2は、非動力系単位ベクトル72の無効電力の成分を示す。
図14には、単位ベクトルによって分解される電力ベクトルが示されている。図14中のベクトルV1は、電力ベクトル(Pd、Qd)を示す。また、ベクトルV2は、動力系単位ベクトル(Cp1、Cq1)を示し、ベクトルV3は、非動力系単位ベクトル(Cp2、Cq2)を示す。プロセッサ41は、α・Cp1の値を動力系の消費電力として推定し、β・Cp2の値を非動力系の消費電力として推定する。
また、プロセッサ41は、推定した各機器群の有効電力を、番号及び時刻と合わせて推定結果データベース435に登録する。これにより、推定結果データベース435には、図15に示されるように、番号、時刻及び各機器群の有効電力からなるデータが書き込まれる。プロセッサ41によって新しく推定された有効電力を含むデータは、連番となるように新たな番号を付されて、推定結果データベース435の最終行に追加される。また、このデータに含まれる時刻は、有効電力の推定に用いられた電力データベース431のデータに付されていた時刻に等しい。
図3に戻り、プロセッサ41は、ステップS9に続いて、ユーザからの要求があるか否かを判定する(ステップS10)。具体的には、プロセッサ41は、消費電力推定システム10のユーザから、表示装置50を介して、後述の予測・表示処理(ステップS11)の実行を要求されているか否かを判定する。
ユーザからの要求がないと判定された場合(ステップS10;No)、プロセッサ41は、ステップS1以降の処理を繰り返す。これにより、ステップS1以降の処理が1分毎に実行され、各データベースに記憶されるデータが更新される。
一方、ユーザからの要求があると判定された場合(ステップS10;Yes)、プロセッサ41は、予測・表示処理を実行する(ステップS11)。この予測・表示処理では、動力系を構成する機器を新しい機器に取り替えた場合における動力系の消費電力が予測され、表示される。以下、この予測・表示処理について、図16、17を用いて説明する。
まず、プロセッサ41は、推定結果データベース435に、1ヶ月間以上に渡って登録された推定結果のデータが蓄積されているか否かを判定する(ステップS111)。なお、この判定の基準となる期間は、1ヶ月間に限定されず、任意に変更してもよい。
ステップS111の判定が否定された場合(ステップS111;No)、プロセッサ41は、データが不足している旨を表示装置50に表示させる(ステップS112)。その後、プロセッサ41は、予測・表示処理を終了する。
一方、ステップS111の判定が肯定された場合(ステップS111;Yes)、プロセッサ41は、電力量を算出する(ステップS113)。具体的には、プロセッサ41は、推定結果データベース435に記憶されている各機器群の有効電力を積算する。これにより、動力系及び非動力系のそれぞれによって過去1ヶ月間に消費された有効電力の電力量が算出される。また、プロセッサ41は、各機器群の消費電力量の和を、中小ビルの設備全体の消費電力量として算出する。
次に、プロセッサ41は、電力量の割合を算出して、円グラフを表示装置50に表示させる(ステップS114)。具体的には、プロセッサ41は、中小ビルの設備の消費電力量に対する、動力系及び非動力系それぞれの消費電力量の割合を算出する。
また、プロセッサ41は、図17の円グラフ81に示されるように、算出した割合を表示装置50に表示させる。これにより、直近の過去1カ月間における各機器群の消費電力量の割合が、ユーザに提示される。図17に示される例では、動力系によって消費された電力量が全体の67%を占めており、非動力系によって消費された電力量が全体の33%を占めている。また、円グラフ81の大きさは、中小ビルの設備全体の消費電力量に比例し、消費電力量が大きいほど、円グラフ81の大きさが大きくなる。
次に、プロセッサ41は、動力系を構成する機器を取り替えた場合における動力系の消費電力量を予測する(ステップS115)。具体的には、プロセッサ41は、ステップS113にて算出された非動力系の消費電力量を用いて、下記の式(3)に基づいて動力系の消費電力量を予測する。
Figure 0005622829
上記式(3)中のQbは、非動力系の消費電力量を示す。また、Paは、機器を取り替えた場合における動力系の消費電力量を示す。統計調査によると、省エネルギー機器を導入しているビルディングでは、動力系の消費電力量と非動力系の消費電力量との比率が4:6になることが知られている。この知見に基づくと、非動力系の消費電力量が設備全体の消費電力量の6割を占めると仮定することで、動力系の消費電力量を予測するための上記式(3)が導かれる。
次に、プロセッサ41は、機器を取り替えた場合における電力量の割合を算出して、円グラフを表示装置50に表示させる(ステップS116)。具体的には、プロセッサ41は、中小ビルの設備の消費電力量に対する、機器の取り替え後の動力系及び非動力系それぞれの消費電力量の割合を算出する。
また、プロセッサ41は、図17の円グラフ82に示されるように、算出した割合を表示装置50に表示させる。これにより、機器を取り替えた場合の1ヶ月間における各機器群の消費電力量の割合が、ユーザに提示される。図17に示される例では、取り替え後の動力系によって消費される電力量が全体の50%を占めており、非動力系によって消費される電力量が全体の50%を占めている。また、円グラフの82の大きさは、円グラフ81と同様に、設備全体の消費電力量に比例する。
その後、プロセッサ41は、予測・表示処理を終了する。図3に戻り、予測・表示処理(ステップS11)の終了後に、プロセッサ41は、ステップS1以降の処理を繰り返す。これにより、各データベースに記憶されるデータが更新されるため、予測・表示処理にて表示される情報は、最新のデータに基づくものに保たれる。
以上説明したように、本実施形態に係る推定装置40は、中小ビルに供給される交流電力から、個々の機器に対応する機器特徴量を算出する。また、推定装置40は、機器特徴量の分布から抽出された動力系代表値及び非動力系代表値に基づいて、電力データベース431に記憶される電力ベクトルを分解する。これにより、各機器群の消費電力を容易に推定することができる。
発明者等は、消費電力推定システム10による推定を、実際に測定されたデータに基づいて行った。図18には、実際に測定されたデータから算出された有効電力及び無効電力の1日間における推移が示されている。図18中の線L1は、電力データベース431に記憶される有効電力の推移を示し、線L2は、無効電力の推移を示す。
図18からわかるように、昼間には、有効電力の値と無効電力の値との差が大きく、夜間にはこの差が縮まっている。このように昼間と夜間で差の大きさが異なる理由は、電灯等の非動力系に含まれる機器が昼間に多数稼働するためであると考えられる。
図18に示されるデータから作成された度数分布は、図9に示された度数分布である。消費電力推定システム10は、この度数分布から「0.99」を非動力系代表値として抽出し、「0.71」を動力系代表値として抽出した。
図19には、抽出された代表値に基づいて、消費電力推定システム10によって動力系の有効電力が推定された結果が示されている。また、図20には、同様にして非動力系の有効電力が推定された結果が示されている。
図19に示される線L3は、参照として実際に測定された動力系の有効電力(実測値)の推移を示す。また、図19中の菱形のマークは、消費電力推定システム10によって推定された各時刻における動力系の有効電力(推定値)を示す。推定値は、おおむね実測値と等しい値となっており、動力系の有効電力が高精度に推定されていることがわかる。なお、この1日間における電力量を用いて実測値と推定値を比較したところ、推定誤差は約9%であった。
また、図20に示される線L4は、参照として実測された非動力系の有効電力(実測値)の推移を示す。また、図20中の菱形のマークは、消費電力推定システム10によって推定された各時刻における非動力系の有効電力(推定値)を示す。推定値は、概ね実測値と等しい値となっており、非動力系の有効電力が高精度に推定されていることがわかる。なお、この1日間における電力量を用いて実測値と推定値を比較したところ、推定誤差は約7%であった。
また、本実施形態に係る推定装置40は、機器特徴量の度数分布のピークに対応する機器特徴量を、動力系代表値及び非動力系代表値として抽出した。度数分布の作成及びピークの検出等は、複雑なパターン認識手法や確率統計手法と比較して、演算負荷が小さい。このため、推定装置40は、抽出処理を高速に実行することができる。
また、本実施形態において、中小ビルの設備は、動力系及び非動力系の2つから構成されるものとした。これにより、3つ以上の機器群の消費電力を推定する場合と比較して、頑健な抽出処理や推定が実行されると考えられる。また、2個の成分からなる電力ベクトルを、2つの機器群それぞれに対応する単位ベクトルで分解するため、一意な解を容易に求めることができる。
また、機器特徴量は、いずれかの機器の稼働状態が変化したときに算出される。しかし、この機器の時定数が非常に大きい場合に、有効電力及び無効電力の値の変化量は微小となってしまい、ノイズと区別することが困難になると予想される。また、このような微小な変化を含むノイズは、度数分布からの代表値の抽出処理において不都合なものとなる。
そこで、本実施形態に係る推定装置40は、非差分領域を超えて有効電力及び無効電力の値が変化したときに限って機器特徴量を算出した。これにより、ノイズの影響を排除することができる。
また、表示装置50には、動力系を構成する機器を取り替えた場合に削減される電力量をグラフィカルに表示した。これにより、消費電力推定システム10のユーザは、動力系を構成する空調機器等を取り替えることの効果を、取り替えの前に容易に把握することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態によって限定されるものではない。
例えば、機器特徴量は、上記実施形態に係るものに限られず、変化量Dpと変化量Dqとの関係を示す特徴量であればよい。例えば、上記実施形態に係る機器特徴量(Dp/Ds)の累乗((Dp/Ds))を機器特徴量として用いてもよい。この累乗の指数nが1より大きい場合には、度数分布のピーク間の距離が広がるため、ピークを容易に検出することができるようになると考えられる。
その他にも、変化量Dp又は変化量Dqに比例する機器特徴量を用いてもよい。ここで、比例は、正比例に限られず、変化量Dp、Dqの増加及び減少のいずれか一方と、機器特徴量の増加及び減少のいずれか一方が対応することをいう。さらに、機器特徴量は、スカラー値に限られず、変化量Dp、Dqそれぞれを成分として有するベクトル値であってもよい。
また、上記実施形態に係る抽出処理では、度数分布のピークを検出することで代表値を抽出したが、これには限定されない。例えば、SVM(Support Vector Machine)等のパターン認識手法や、EM(Expectation-Maximization)アルゴリズム等の確率的手法を用いて、機器特徴量の分布から代表値を抽出してもよい。
また、上記実施形態に係る中小ビルの設備は、動力系及び非動力系の2つの機器群から構成されるものとしたが、これには限定されない。例えば、中小ビルの設備を、誘導負荷が比較的大きい機器から構成される誘導負荷機器群、容量負荷が比較的大きい機器から構成される容量負荷機器群、並びに誘導負荷及び容量負荷が比較的小さい機器から構成される抵抗負荷機器群の3つの機器群から構成されるものとして、各機器群の消費電力を推定してもよい。
また、上記実施形態に係る推定装置40は、単位ベクトルを生成し、生成した単位ベクトルを用いて電力ベクトルを分解することにより、各機器群の消費電力を推定したが、推定の手法はこれに限定されない。例えば、度数分布を、ピークを含む2つのクラスタに分割し、電力データベース431に記憶される各データにクラスタを関連づけてもよい。これにより、各データが、いずれの機器群に属する機器の稼働状態が変化した後のデータであるかを判別し、この判別の結果に基づいて消費電力を推定することができる。
また、上記実施形態に係る非差分領域は、有効電力の軸及び無効電力の軸で規定される平面において円形の領域であったが、これには限定されない。例えば、楕円や長方形であってもよいし、線分や直線であってもよい。例えば、非差分領域が有効電力の軸に平行な直線である場合には、有効電力の値の変化に関わらず、無効電力の値が変化したときに機器特徴量が算出される。
また、上記実施形態に係る推定装置40は、推定装置40と有線で接続された表示装置50に推定結果を出力したが、これには限定されない。例えば、インターネットに接続された推定装置40が、インターネット上のサーバ装置に推定結果を格納してもよい。
上述の実施形態に係る推定装置40の機能は、専用のハードウェアによっても、また、通常のコンピュータシステムによっても実現することができる。
例えば、補助記憶部43に記憶されているプログラム430を、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto-Optical disk)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する装置を構成することができる。
また、プログラムをインターネット等の通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するようにしてもよい。
また、通信ネットワークを介してプログラムを転送しながら起動実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
更に、プログラムの全部又は一部をサーバ装置上で実行させ、その処理に関する情報をコンピュータが通信ネットワークを介して送受信しながらプログラムを実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
なお、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、コンピュータにダウンロード等してもよい。
また、プロセッサ41の機能を実現する手段は、ソフトウェアに限られず、その一部又は全部を専用のハードウェア(回路等)によって実現してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明の消費電力推定システム、消費電力推定方法及びプログラムは、省エネルギー化技術に適している。
10 消費電力推定システム、 21、22、23 電圧センサ、 31、32、33 電流センサ、 40 推定装置、 41 プロセッサ、 42 主記憶部、 43 補助記憶部、 430 プログラム、 431 電力データベース、 432 機器特徴量データベース、 433 機器群代表値データベース、 434 単位ベクトルデータベース、 435 推定結果データベース、 44 入力部、 45 出力部、 46 時計部、 47 通信部、 48 内部バス、 50 表示装置、 71 動力系単位ベクトル、 72 非動力系単位ベクトル、 81、82 円グラフ、 A1 非差分領域、 C1 受電設備、 P1、P2、P3 点、 V1、V2、V3 ベクトル

Claims (11)

  1. 少なくとも2つの機器群に電線から供給される交流電力の有効電力及び無効電力の少なくとも一方の値が変化したときに、該変化における有効電力の第1変化量、及び前記変化における無効電力の第2変化量によって規定される機器特徴量を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された機器特徴量を複数記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶される複数の機器特徴量の分布から、前記機器群の各々に対応する代表値を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された代表値を用いて、前記電線から供給される交流電力から、前記機器群の各々によって消費される有効電力の値を推定する推定手段と、
    を備える消費電力推定システム。
  2. 前記電線において電圧及び電流を測定する測定手段、を備え、
    前記算出手段は、前記測定手段によって測定された電圧及び電流に基づいて、前記第1変化量及び前記第2変化量を算出する、
    請求項1に記載の消費電力推定システム。
  3. 前記算出手段は、
    前記第1変化量に比例する機器特徴量を算出する、
    請求項1又は2に記載の消費電力推定システム。
  4. 前記算出手段は、
    力率の計算式における有効電力の値を前記第1変化量とし、当該計算式における無効電力の値を前記第2変化量として計算される力率を、機器特徴量として算出する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の消費電力推定システム。
  5. 前記抽出手段は、
    機器特徴量の度数分布を作成し、作成した度数分布のピークに対応する機器特徴量を、代表値として抽出する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の消費電力推定システム。
  6. 前記電線からは、電気モータを実質的に有する機器から構成される動力系機器群と、電気モータを実質的に有しない機器から構成される非動力系機器群とに交流電力が供給される、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の消費電力推定システム。
  7. 前記推定手段は、
    前記抽出手段によって抽出された代表値の各々から、有効電力の成分及び無効電力の成分からなる単位ベクトルを生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成された単位ベクトルを用いて、前記電線から供給される交流電力を分解する分解手段と、
    を有し、前記分解手段によって分解された交流電力の有効電力の値を、前記機器群の各々によって消費される有効電力の値として推定する、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の消費電力推定システム。
  8. 前記算出手段は、
    前記電線から供給される交流電力の有効電力及び無効電力の値に対応する点を、有効電力の軸及び無効電力の軸を用いて規定される平面において含む領域を設定し、有効電力及び無効電力の少なくとも一方の値が、設定した領域から外れた値に変化したときに、機器特徴量を算出する、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の消費電力推定システム。
  9. 所定の前記機器群を構成する機器が交換された場合に該機器群によって消費される有効電力の値を、前記推定手段によって推定された有効電力の値に基づいて予測する予測手段、
    を備える請求項1乃至8のいずれか1項に記載の消費電力推定システム。
  10. 算出手段が、少なくとも2つの機器群に電線から供給される交流電力の有効電力及び無効電力の少なくとも一方の値が変化したときに、該変化における有効電力の第1変化量、及び前記変化における無効電力の第2変化量によって規定される機器特徴量を算出する算出ステップと、
    抽出手段が、前記算出ステップにおいて算出された複数の機器特徴量の分布から、前記機器群の各々に対応する代表値を抽出する抽出ステップと、
    推定手段が、前記抽出ステップにおいて抽出された代表値を用いて、前記電線から供給される交流電力から、前記機器群の各々によって消費される有効電力の値を推定する推定ステップと、
    を含む消費電力推定方法。
  11. コンピュータを、
    少なくとも2つの機器群に電線から供給される交流電力の有効電力及び無効電力の少なくとも一方の値が変化したときに、該変化における有効電力の第1変化量、及び前記変化における無効電力の第2変化量によって規定される機器特徴量を算出する算出手段、
    前記算出手段によって算出された機器特徴量を複数記憶する記憶手段、
    前記記憶手段に記憶される複数の機器特徴量の分布から、前記機器群の各々に対応する代表値を抽出する抽出手段、
    前記抽出手段によって抽出された代表値を用いて、前記電線から供給される交流電力から、前記機器群の各々によって消費される有効電力の値を推定する推定手段、
    として機能させるためのプログラム。
JP2012263736A 2012-11-30 2012-11-30 消費電力推定システム、消費電力推定方法及びプログラム Active JP5622829B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012263736A JP5622829B2 (ja) 2012-11-30 2012-11-30 消費電力推定システム、消費電力推定方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012263736A JP5622829B2 (ja) 2012-11-30 2012-11-30 消費電力推定システム、消費電力推定方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014110679A JP2014110679A (ja) 2014-06-12
JP5622829B2 true JP5622829B2 (ja) 2014-11-12

Family

ID=51031019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012263736A Active JP5622829B2 (ja) 2012-11-30 2012-11-30 消費電力推定システム、消費電力推定方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5622829B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104678143A (zh) * 2015-02-28 2015-06-03 广东美的制冷设备有限公司 空调器及空调器耗电量的检测方法、检测装置
CN105180345A (zh) * 2015-07-14 2015-12-23 广东美的制冷设备有限公司 空调器及其耗电量检测方法及装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6468990B2 (ja) * 2015-11-27 2019-02-13 日本電信電話株式会社 電気機器識別システムおよび電気機器識別方法
KR102535063B1 (ko) * 2018-04-06 2023-05-22 엘지전자 주식회사 전열 기기를 판별하여 안전 서비스를 제공하는 장치 및 클라우드 서버
CN110322063B (zh) * 2019-06-27 2023-05-30 上海极熵数据科技有限公司 一种耗电功率仿真预测方法及存储介质

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3789087B2 (ja) * 2001-08-24 2006-06-21 財団法人電力中央研究所 発熱主体の電気機器群とその他の電気機器群との消費電力推定方法及び装置並びにそれを利用した給電線の再接続適否の判定方法及び装置
JP3701596B2 (ja) * 2001-09-28 2005-09-28 財団法人電力中央研究所 電気機器群毎の消費電力推定方法及び装置並びに給電線の再接続適否の判定方法及び装置
JP5751872B2 (ja) * 2011-03-14 2015-07-22 三菱電機株式会社 機器状態検出装置及び機器状態検出システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104678143A (zh) * 2015-02-28 2015-06-03 广东美的制冷设备有限公司 空调器及空调器耗电量的检测方法、检测装置
CN105180345A (zh) * 2015-07-14 2015-12-23 广东美的制冷设备有限公司 空调器及其耗电量检测方法及装置
CN105180345B (zh) * 2015-07-14 2017-11-14 广东美的制冷设备有限公司 空调器及其耗电量检测方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014110679A (ja) 2014-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5622829B2 (ja) 消費電力推定システム、消費電力推定方法及びプログラム
JP7200762B2 (ja) 予測モデル生成装置、方法、プログラム、電池寿命予測装置、方法及びプログラム
JP6756425B2 (ja) 省エネ診断プログラム
CN107909508A (zh) 一种配电变压器负荷异常告警方法
CN107121943B (zh) 一种用于获得智能仪表的健康预测信息的方法和装置
US6020734A (en) Electrical utility meter with event-triggered window for highest demands logging
JP6262954B2 (ja) 蓄電池導入効果評価装置、蓄電池導入効果評価方法及びプログラム
JP2017169289A (ja) 電力予測システム、電力予測方法及びプログラム
TW201908758A (zh) 狀態分析裝置、狀態分析方法、及程式
US10942205B2 (en) Method and system for analyzing electricity consumption
EP3048566B1 (en) Information processing device and information processing method
CN112101738A (zh) 任务信息生成方法、装置、电子设备和可读存储介质
KR20160074325A (ko) 기상변화에 따른 전력수요지수 예측 시스템 및 그 방법
JP6566049B2 (ja) 電力需要値算出システム、電力需要値算出方法および電力需要値算出プログラム
CN112508260B (zh) 基于对比学习的配电变压器中长期负荷预测方法及装置
JP2009186251A (ja) 雨量値補間、累計雨量積算方法
CN104170199B (zh) 变压器的节能效果计算方法
JP2013250958A (ja) 機器や設備に対して稼働状況の診断を行う稼働状況診断装置、稼働状況診断方法、及び、稼働状況診断プログラム
CN111948597A (zh) 基于负荷曲线分段统计分析的电能误差退补电能量计算方法
JP6202988B2 (ja) 電力計測システム、電力計測方法、及びプログラム
JP2005237187A (ja) 配電系統負荷想定方法及び装置
JP7335154B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
WO2021260982A1 (ja) 予測システムおよび予測方法
CN113168600B (zh) 能量管理辅助装置、能量管理辅助系统、能量管理辅助方法及记录介质
WO2017002242A1 (ja) 電力対策支援システム、電力対策支援装置、電力対策支援方法及び電力対策支援プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140603

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140826

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5622829

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250