JP5620182B2 - Led照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば住宅や施設等の天井や壁等の取付面に直接取り付けられるLED照明器具に関する。
LED照明器具として、LED基板が帯状に形成され、このLED基板の長手方向に複数のLEDチップが直線状に所定間隔をおいて配列されたLEDユニットを備えた発光装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、特許文献1のLEDユニットを複数個連続させて設けることにより光の連続性を確保することが考えられる。光の連続性を確保することによりLED照明器具の商品価値を高めることが可能である。
ところで、LED照明器具は、通常、各々のLEDチップから照射された光を反射させる反射板を備えている。
この反射板のなかには、平面正方形状の底面部と、底面部の四方外周縁から徐々に拡がるように形成された周壁部とを有し、底面部および周壁部で凹部が形成され、凹部の底面部にLEDチップを設けたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2のLED照明器具は、LEDチップから照射された光を反射板で反射させて、反射させた光をLED基板に対して直交する方向に向けて照射することが可能である。
特開2010−98302号公報(段落番号0002,0003) 特開2009−103916号公報(図3、段落番号0022,0023)
しかし、特許文献2のLED照明器具は、LEDチップから照射された光を反射板で反射するためにLED照明器具の側面方向に向けて照射できない。
このため、LED照明器具が取り付けられた取付面をLEDチップの光で照射することが難しく取付面に影が生じていた。
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、LED照明器具の取付面をLEDチップの光で照射できるLED照明器具を提供することにある。
本発明は、LED基板にLEDチップが実装されたLEDユニットと、前記LED基板の前方であって前記LEDチップの周囲を覆うように設けられた反射板と、前記LEDユニットおよび前記反射板を収容する器具本体とを備えたLED照明器具において、前記反射板は、前記LEDチップから照射された光を通過させる開口部を有するとともに、前記開口部における前記LED基板に対向する位置に補強片が設けられ、前記反射板の裏面における前記開口部の近傍に、前記LED照明器具内に配策された配線を規制するように突出部が設けられた。
また、本発明は、反射板はLEDチップの周囲に反射面を有し、反射面を覆う透光性のカバーが設けられた。
さらに、本発明は、反射板は、LED基板と透光性のカバーとで板厚方向への変形が規制される。
また、本発明は、器具本体に係止部が設けられ、反射板の裏面のうち、開口部を通過したLEDチップから照射された光を遮らない部位に、係止部に係合可能な爪部が設けられた。
さらに、本発明は、係止部は、器具本体に形成された直線状の溝の縁に長手方向に連続して形成された。
本発明のLED照明器具によれば、反射板に開口部を形成し、LEDチップから照射された光を開口部を通過させるようにした。
これにより、LEDチップから照射された光をLED照明器具の取付面に照射させて、取付面に影が生じることを抑えることができるという効果を有する。
本発明に係るLED照明器具を示す斜視図 図1のLED照明器具を分解した状態を示す分解斜視図 (A)は本発明に係るLED照明器具を示す断面図、(B)は本発明に係るLED照明器具の光の照射状態を示す断面図 本発明に係る一対のLEDユニットを連結した状態を示す斜視図 本発明に係る反射板に設けた爪部およびリブを示す斜視図 本発明に係るリブで配線を規制した状態を示す斜視図 本発明に係る反射板の裏側にコネクタを配置した状態を断面で示す斜視図 本発明に係る反射板の裏側にコネクタを配置した状態を示す断面図
以下、本発明の実施形態に係るLED照明器具について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の第1実施形態であるLED照明器具10は、天井11等の取付面12に取り付けられる複数の器具本体14(一個のみを図示する)と、各々の器具本体14に設けられた照明部16(一セットのみを図示する)とを備えている。
図2に示すように、器具本体14は、長尺状に形成されるとともに断面略矩形状に形成され、裏面21と表面22とを有する。
裏面21は、天井11等の取付面12に取り付けられる面である。表面22は、照明部16が設けられる面である。
図3(A)および図3(B)に示すように、器具本体14は、表面22の両側部22Aに長手方向に沿って嵌合溝(溝)23が形成され、各々の嵌合溝23に係止部25が形成されている。
係止部25は、器具本体14に形成された直線状の嵌合溝23の溝縁(縁)23Aに長手方向に連続して形成されている。
図4に示すように、器具本体14は、器具本体14の端部14Aに隣接する器具本体14の端部14Aが突き合わされた状態において、各々の器具本体14の端部14A同士が連結可能に構成されている。
図2に示すように、照明部16は、器具本体14の表面22に支持されたLED基板31と、LED基板31に実装された複数のLEDチップ32と、LED基板31に設けられたコネクタ33(図4参照)と、各LEDチップ32の周囲を覆う反射板34と、反射板34を覆うカバー35(図3参照)とを備えている。
LED基板31は、器具本体14の表面22に沿って長手方向に形成されている。このLED基板31は、表面に複数のLEDチップ32が所定間隔をおいて実装部に実装されている。
複数のLEDチップ32は、LED基板31の実装部に実装されることにより、LED基板31の長手方向に所定間隔をおいて直線状に配列された光源(発光ダイオード)である。
LED基板31、複数のLEDチップ32およびコネクタ33でLEDユニット30が構成されている。
図4に示すように、コネクタ33は、LED基板31に設けられ、器具本体14の隣に別の器具本体14を連続させる場合に別の器具本体14の配線(一対の配線)38を接続するものである。
一対の配線38は、LED照明器具10(器具本体14)内に配策されている。
このコネクタ33は、LED基板31に設けられた複数のLEDチップ32のうち、LED基板31の端部(端)31Aに配列されるLEDチップ32(以下、「端部寄りLEDチップ32A」という)よりLED基板31の中央側に設けられている。
LED基板31にコネクタ33を設けることにより、器具本体14(LEDユニット30)の隣に別の器具本体14(LEDユニット30)を連続させる場合に、別のLEDユニット30の一対の配線38をLEDユニット30のコネクタ33に接続できる。
このように、別のLEDユニット30の一対の配線38をコネクタ33に接続可能とすることにより、一対の配線38をLED基板31に容易に接続できる。
これにより、光の連続性を確保したLED照明器具10の生産性を向上させることができ、LED照明器具10の商品価値を高めることができる。
さらに、端部寄りLEDチップ32Aより中央側にコネクタ33を設けた。よって、端部寄りLEDチップ32AをLED基板31の端部31Aに十分に寄せることができる。
これにより、LED基板31(すなわち、器具本体14)を連続的に配設したときに、各々のLED基板31の端部31Aに配列された端部寄りLEDチップ32A間の距離L1を、他のLEDチップ32間の距離L2と等間隔にできる。
ここで、図4においては、構成の理解を容易にするために、LED基板31の端部31Aと、別のLED基板31の端部31Aを離した状態で図示するが、端部31A同士は互いに連続的に連結される。
すなわち、LED基板31の端部31Aと別のLED基板31の端部31Aとが当接された状態においてビス39で締結されることにより、端部31A同士が互いに連結される。
図2に示すように、反射板34は、平面視において略正方形状に形成された底面部41と、底面部41の四方外周縁から徐々に拡がるように形成された傾斜周壁部42とを有し、底面部41および傾斜周壁部42で凹部が形成されている。
底面部41の中央開口41AにLEDチップ32が配置されることにより、LEDチップ32の周囲が反射板34の反射面34Aで覆われている(図1も参照)。
反射面34Aは、底面部41の前面(以下、「前反射面」という)41Bと、傾斜周壁部42の側面(以下、「側反射面」)42Aとを有する。
すなわち、LEDチップ32の周囲が前反射面41Bおよび側反射面42Aで覆われている。
反射面34Aは、LEDチップ32側に位置し、LEDチップ32から照射された光50(図3(B)参照)を反射する面である。
反射板34およびLEDユニット30は器具本体14に収容されている。
底面部41は、LEDチップ32から照射された光50を通過させる一対の開口部47を有するとともに、一対の開口部47の両側においてLED基板31に対向する位置に補強片48を有する。
一対の開口部47のうち一方が、LEDチップ32および器具本体14の一方の側部14B間に形成されている。また、一対の開口部47のうち他方が、LEDチップ32および器具本体14の他方の側部14C間に形成されている。
図3(A)および図3(B)に示すように、反射板34に開口部47を形成し、LEDチップ32から照射された光50が開口部47を通過するようにした。
これにより、LEDチップ32から照射された光50をLED照明器具10の取付面12に照射させて、取付面12に影が生じることを抑えることができる。
さらに、反射板34の開口部47を補強片48で補強することにより反射板34の強度を補強片48で増すことができる。
これにより、反射板34の変形を最小限に抑えて、LEDチップ32から照射された光50を効果的に照射できる。
図2に示すように、傾斜周壁部42は、器具本体14の両側部側に設けられた一対の長手方向傾斜壁52と、一対の長手方向傾斜壁52間に設けられた一対の短手方向傾斜壁53とにより形成されている。
長手方向傾斜壁52は、連続的に設けられた帯状側部傾斜壁51の一部で形成されている。
一対の帯状側部傾斜壁51は、器具本体14の両側部14B,14C側に連続的に帯状に設けられた部材である。
図5に示すように、帯状側部傾斜壁51のうち、LED基板31の端部31Aに対向する部位に一対のリブ(突出部)55が配列されている。
一対のリブ55の一方は、一方の帯状側部傾斜壁51の裏面(反射板34の裏面)51Aから器具本体14の一方の側部14Bに向けて張り出されている。
また、一対のリブ55の他方は、他方の帯状側部傾斜壁51の裏面(反射板34の裏面)51Aから器具本体14の他方の側部14Cに向けて張り出されている。
一対のリブ55は、端部寄りLEDチップ32A(図4参照)の周囲に設けられている。
図4に示すように、端部寄りLEDチップ32Aやコネクタ33は、LED基板31の端部31A側に配列されている。
よって、コネクタ33に接続された一対の配線38は、LED基板31の端部31A側に配策されている。
これにより、図6に示すように、器具本体14の内部に配策された一対の配線38を一対のリブ55で規制できる。
このように、端部寄りLEDチップ32Aの周囲に一対のリブ55を設け、器具本体14の内部に配策された一対の配線38をリブ55で規制するようにした。
これにより、LEDチップ32の横に配策された一対の配線38が浮き上がって影になることを防止して意匠性を高めることができる。
さらに、一対のリブ55でLED照明器具10内に配策された一対の配線38を規制することにより、LEDチップ32から側面方向に照射された光50(図3(B)参照)を一対の配線38で遮ることを防止できる。
これにより、LEDチップ32から照射された光50を効果的に取り出すことができる。
図5に示すように、帯状側部傾斜壁51の裏面21に爪部57が設けられている。
爪部57は、帯状側部傾斜壁51の裏面21のうち、開口部47を通過したLEDチップ32から照射された光50(図3(B)参照)を遮らない部位に、器具本体14の嵌合溝23に向けて突出されている。
この爪部57は、先端部に係止爪57Aが形成されている。係止爪57Aは、器具本体14の係止部25に係合可能な部位である(図3(A)参照)。
図3(A)および図3(B)に示すように、係止爪57Aを係止部25に係合させることにより、器具本体14に反射板34が取り付けられている。
反射板34の裏面21のうち、開口部47を通過したLEDチップ32の光50を遮らない部位に爪部57を設け、爪部57を器具本体14の係止部25に係合可能とした。
これにより、LEDチップ32から照射された光50を開口部47に良好に通過させて無駄なく照射できる。
また、係止部25は嵌合溝23の溝縁23Aに長手方向に連続して形成されている。
係止部25を器具本体14の嵌合溝23の溝縁23Aに長手方向に連続して形成することにより、複数の係止部25に反射板34の爪部57を取り付けることができるので、反射板34の変形を良好に抑制できる。
これにより、反射板34の変形を最小限に抑えて、LEDチップ32から照射された光50を効果的に照射できる。
図7、図8に示すように、隣り合う短手方向傾斜壁53の裏側(反射板34の裏側)53Aにコネクタ33が配置されている。よって、隣り合う短手方向傾斜壁53でコネクタ33を好適に隠すことができる。
コネクタ33を好適に隠すように配することにより、LED照明器具10の意匠性を高めることができる。
さらに、コネクタ33を隣り合う短手方向傾斜壁53の裏側53Aに配置することにより、LEDチップ32から照射された光50をコネクタ33で遮らないようにできる。
これにより、LEDチップ32から照射された光50を照射面に効率的に照射できる。
図3(A)および図3(B)に示すように、カバー35は、反射板34を覆うことにより、反射面34Aの前反射面41Bおよび側反射面42Aを覆う透光性の部材である。
このカバー35は、一対の上端部35Aが各嵌合溝23に嵌合されている。一対の上端部35Aの係合部36が各嵌合溝23の張出部37に係合することにより、カバー35が器具本体14に取り付けられている。
反射面34Aの前反射面41Bおよび側反射面42Aを透光性のカバー35で覆うことにより、LEDチップ32から照射された光50を透光性のカバー35で反射させることができる。
よって、反射した光50で前反射面41B、側反射面42Aを照射するとともに、一対の開口部47を照射できる。
一対の開口部47に照射した光50は、一対の開口部47を通過してLED照明器具10の取付面12を効果的に照射できる。
また、反射板34をカバー35で覆うことにより、カバー35とLED基板31とで反射板34(反射面34A)が板厚方向に変形することを規制できる。
反射面34Aの板厚方向への変形を規制することにより、反射面34Aの変形を最小限に抑えて、LEDチップ32から照射された光50を効果的に照射できる。
なお、本発明に係るLED照明器具は、前述した第1実施形態に限定されるものではなく適宜変更、改良等が可能である。
例えば、第1実施形態では、反射板34の底面部41に一対の開口部47を設けた例について位説明したが、これに限らないで、開口部47の個数は任意に選択することが可能である。
また、第1実施形態では、反射板34の底面部41に一対の補強片48を設けた例について位説明したが、これに限らないで、補強片48の個数は任意に選択することが可能である。
さらに、第1実施形態で使用したLED照明器具、器具本体、嵌合溝、係止部、LEDユニット、LED基板、LEDチップ、反射板、反射面、カバー、開口部、補強片、リブおよび爪部等の形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
10 LED照明器具
14 器具本体
23 嵌合溝(溝)
23A 溝縁(縁)
25 係止部
30 LEDユニット
31 LED基板
32 LEDチップ
34 反射板
34A 反射面
35 カバー
47 開口部
48 補強片
50 光
53 短手方向傾斜壁
53A 短手方向傾斜壁の裏側(反射板の裏側)
55 リブ(突出部)
57 爪部

Claims (5)

  1. LED基板にLEDチップが実装されたLEDユニットと、前記LED基板の前方であって前記LEDチップの周囲を覆うように設けられた反射板と、前記LEDユニットおよび前記反射板を収容する器具本体とを備えたLED照明器具において、
    前記反射板は、
    前記LEDチップから照射された光を通過させる開口部を有するとともに、前記開口部における前記LED基板に対向する位置に補強片が設けられ
    前記反射板の裏面における前記開口部の近傍に、前記LED照明器具内に配策された配線を規制するように突出部が設けられたLED照明器具。
  2. 請求項1に記載のLED照明器具において、
    前記反射板は前記LEDチップの周囲に反射面を有し、
    前記反射面を覆う透光性のカバーが設けられたLED照明器具。
  3. 請求項に記載のLED照明器具において、
    前記反射板は、前記LED基板と前記透光性のカバーとで板厚方向への変形が規制されるLED照明器具。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のLED照明器具において、
    前記器具本体に係止部が設けられ、
    前記反射板の裏面のうち、前記開口部を通過した前記LEDチップから照射された光を遮らない部位に、前記係止部に係合可能な爪部が設けられたLED照明器具。
  5. 請求項に記載のLED照明器具において、
    前記係止部は、前記器具本体に形成された直線状の溝の縁に長手方向に連続して形成されたLED照明器具。
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