JP5613710B2 - サーバ端末、画面転送システムおよび画面転送方法 - Google Patents

サーバ端末、画面転送システムおよび画面転送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5613710B2
JP5613710B2 JP2012064300A JP2012064300A JP5613710B2 JP 5613710 B2 JP5613710 B2 JP 5613710B2 JP 2012064300 A JP2012064300 A JP 2012064300A JP 2012064300 A JP2012064300 A JP 2012064300A JP 5613710 B2 JP5613710 B2 JP 5613710B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screen update
update information
screen
information
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012064300A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013197998A (ja
Inventor
添 博 史 川
添 博 史 川
後 藤 真 孝
藤 真 孝 後
村 卓 也 川
村 卓 也 川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2012064300A priority Critical patent/JP5613710B2/ja
Priority to US13/744,521 priority patent/US8913070B2/en
Priority to CN2013100516097A priority patent/CN103338181A/zh
Publication of JP2013197998A publication Critical patent/JP2013197998A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5613710B2 publication Critical patent/JP5613710B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T1/00General purpose image data processing
    • G06T1/60Memory management
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/14Digital output to display device ; Cooperation and interconnection of the display device with other functional units
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2310/00Command of the display device
    • G09G2310/04Partial updating of the display screen
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2350/00Solving problems of bandwidth in display systems
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2352/00Parallel handling of streams of display data
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G5/00Control arrangements or circuits for visual indicators common to cathode-ray tube indicators and other visual indicators
    • G09G5/14Display of multiple viewports

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Description

本発明は、サーバ端末、画面転送システムおよび画面転送方法に関する。
ネットワークを介して接続されたサーバ端末から、クライアント端末に対して、サーバ端末の画面の情報をパケット化してリアルタイムで配信する「画面転送システム」がある。
クライアント端末は、サーバ端末が保持する画面領域の一部または全部の領域における画面情報を受け取り、表示する。また、クライアント端末でなされたユーザの操作に関する情報は、サーバ端末に伝送される。これによれば、遠隔のサーバ端末の画面の情報を手元の端末で表示し、参照できるようになることから、本システムは、例えば遠隔監視システムなど、様々な用途での応用が期待される。
画面転送システムを構築する際には、サーバ端末が保持する画面領域全体の内容を一定時間おきにパケット化して、各クライアント端末に向けて配信するという方法と、画面領域において描画状態に変化が生じるごとに、その差分となる情報のみを変化が生じた領域の情報とともに配信するという方法がある。差分を配信する後者の方法では、描画状態の変化に応じて、必要な部分のみのデータ生成が行われるため、前者の方法と比較して、ネットワーク帯域を効率的に利用することができるほか、単位時間当たりの描画コマ数を大きくできるなどといった利点がある。したがって、一般には後者の構成によるサービスが提供されることが多い。
画面領域において最新の描画状態を得るための上述の差分を、画面更新情報と呼ぶ。直前の描画状態が記憶されたフレームバッファに対し、画面更新情報を反映させることにより、最新の描画状態を得ることができる。
また画面転送システムでは、伝送プロトコルにTCP(Transmission Control Protocol)を使用することが一般的である。TCPはサーバ端末とクライアント端末との間でコネクション型の通信を実現し、再送によるデータ転送の信頼性と順序性を保証する。画面転送システムでは描画状態の差分のみを配信するのが一般的であり、もしデータ転送に信頼性や順序性が保証されないと、データ転送に欠落や順序入れ替わりが生じた際に、サーバ端末とクライアント端末の間の描画状態の不一致が発生することになり、使用感に支障が生じる。したがってこの点で信頼性や順序性を保証するTCPは利点がある。またTCPには、UDP(User Datagram Protocol)など他の伝送プロトコルと比べて、導入先ネットワークのセキュリティポリシーに適合しやすいという利点がある。こうした理由から、画面転送システムではTCPが用いられることが多い。
特開2008−109269号公報
さて、画面転送システムでは、十分な応答性を提供することが重要な課題である。応答性とは、クライアント端末でクリック等の操作がなされてから、その操作に対応するサーバ端末上の画面変化がクライアント端末に反映されるまでの時間(応答時間)に相当する画面転送の品質である。応答性が十分でない(応答時間が大きい)と、ユーザは操作の結果を確認するまで待機しなければならず、作業効率が著しく劣化したり、誤操作を引き起こしたりといった弊害がある。
しかしながら、TCPを利用した画面転送システムでは、転送中のパケットに欠落が生じた際に、応答性が低下する可能性がある。これはTCPがデータ転送の順序性を保証することが原因である。ある画面更新に対するパケットが欠落したとき、クライアント端末は、このパケットに対する再送が完了するまでの間、受信した画面更新情報に基づく描画処理を行うことができない。よってこの間、再送が終わるまでクライアント端末では描画が一時的にストップし、表示に遅れが生じて見える。
そこで本発明の一側面は、転送中のパケットに欠落が生じた場合にも応答性の低下を引き起こさないことを目的とする。
本発明の一態様としてのサーバ端末は、画面更新生成部と、第1〜第N(Nは2以上の整数)の送信部と、分配部と、画面更新履歴格納部と、先行可能判断部と、を備える。
前記画面更新生成部は、画面における更新領域の画像を表す画面更新情報を生成する。
前記第1〜第Nの送信部は、クライアント端末と通信する。
前記分配部は、前記画面更新生成部により生成された画面更新情報を、前記第1〜第Nの送信部から選択した送信部に分配する。
前記画面更新履歴格納部は、前記画面更新生成部による前記画面更新情報の生成履歴を格納する。
前記先行可能判断部は、前記画面更新情報の生成履歴に基づき、前記画面更新生成部により生成された画面更新情報の画像が先行表示されることを許容する画面更新情報Xを、前記画面更新情報より前に生成された画面更新情報の中から特定する。
前記分配部は、前記画面更新生成部により生成された画面更新情報を、前記画面更新情報Xとは異なる送信部に分配する。
前記第1〜第Nの送信部は、前記分配部により分配された画面更新情報を前記クライアント端末に送信する
本発明の実施形態としてのサーバ端末を備えた画面転送システムの構成を示す図。 画面更新情報の例を示す図。 矩形情報の例を示す図。 履歴格納部に格納された情報の例を示す図。 先行可能情報の例を示す図。 分配履歴格納部に格納される情報を示す図。 分配先の決定方法を説明する図。 画面更新情報を分割する例を示す図。 クライアント端末の動作のフローチャートを示す図。 クライント端末における動作例を示す図。 図10に続く図。 図11に続く図。 図12に続く図。 図13に続く図。
以下に、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態としてのサーバ端末を備えた画面転送システムの構成を示す。本構成は、サーバとして機能する情報処理端末(サーバ端末)1と、クライアントとして機能する情報処理端末(クライアント端末)2とが、ネットワーク3を介して接続されている。
[サーバ端末の構成]
サーバ端末1は、その構成要素として、画面更新生成部101と、先行可能判断部102と、分配部103と、送信部104A、B,Cと、APP種別取得部105と、画面更新履歴格納部106と、分配履歴格納部107を含む。
画面更新生成部101は、サーバ端末1でのオペレーティングシステムやアプリケーションの実行状態に応じて、画面更新情報を生成する。画面更新情報とは、画面の描画状態を変化させるための情報である。
図2に画面更新情報の例を示す。画面更新情報は、当該の画面更新の時間的順序を表すシーケンス番号と、更新する領域の位置を表す領域情報と、対応する領域の画像情報からなる。シーケンス番号は0から開始する32ビット整数である。領域情報は、画面領域における画像情報の表示位置を示す数値である。
例えば図3に示すように、画面領域の左上角を(0,0)、右下角を(Width,Height)としたときの、表示位置の左上座標(Left,Top)と右下座標(Right,Bottom)からなる矩形情報で示される。画像情報は、領域情報に対応する領域の更新後のビットマップデータ(矩形の各画素におけるRGB3色の値など)である。
先行可能判断部102は、ある画面更新情報による画面更新を他の画面更新情報に先行して行って良いか否かを判断する。本来、サーバ端末1の画面更新生成部101において生成された画面更新情報は、クライアント端末2において、生成された順番の通り(シーケンス番号の順番の通り)に表示処理が施される必要がある。もし順序に入れ違いが起きると、サーバ端末とクライアント端末で描画状態に不一致が生じ、使用感に支障が生じるためである。したがって、任意の画面更新情報による画面更新は、それよりも時間的に古い(シーケンス番号の小さい)画面更新情報に先行して表示することは原則として許されない。
しかしながら、ある状況においては、ある二つの画面更新情報について、表示処理に順序の入れ違いが起きたとしても、利用者の使用感への支障の度合いが比較的小さい場合が考えられる。例えば、ある画面更新情報がそれ以前の画面更新情報と異なるアプリケーションのウィンドウ上で発生した場合などである(他の具体例は後述する)。このような場合は、当該の画面更新情報による画面更新をそれよりも時間的に古い画面更新情報に先行して行ったところで、利用者の目に違和感はほとんどない。
そこで先行可能判断部102では、画面更新履歴格納部106を用いて、ある画面更新情報に対して先行表示することを許容する画面更新情報を、当該ある画面更新情報より前に生成された古い画面更新情報の中から特定する(先行可能判断処理)。そして、当該ある画面更新情報に対し、先行して表示しても良い古い画面更新情報を識別する情報(先行可能情報)を付加する。なお、当該ある画面更新情報の画像が先行表示されることを許容する古い画面更新情報を、画面更新情報Xと呼び、当該画面更新情報Xに基づく画面更新を画面更新Xと呼ぶことがある。また、当該古い画面更新情報に対し先行表示可能な当該ある画面更新情報を画面更新情報Yと呼び、当該画面更新情報Yに基づく画面更新を画面更新Yと呼ぶことがある。
分配部103は、画面更新生成部101で生成された画面更新情報を複数の送信部104A、B、Cから選択した送信部に分配する。先行可能な画面更新情報(画面更新情報Y)を送信する際には、先行の対象となる画面更新情報Xと異なる送信部104へと分配する。
送信部104は、分配部103から分配された画面更新情報の送信処理を行う。分配部103から入力された画面更新情報をネットワーク上において伝送可能な形式に変換して、クライアント端末2に対し送信する。伝送プロトコルにはTCP/IPを使用する。
APP種別取得部105は、画面更新が行われるウィンドウ(つまり画面更新情報が生成されたウィンドウ)のアプリケーションの種別(以下APP種別)を取得する。
画面更新履歴格納部106は、画面更新の履歴、つまり画面更新情報の生成履歴を格納する。画面更新が発生し、先行可能判断部102で上述の先行可能判断処理が行われるごとに、新たに発生した画面更新に関する情報が、画面更新履歴格納部106に格納される。
図4に、画面更新履歴格納部106に格納された履歴の例を示す。この例では、画面更新に関する情報として、シーケンス番号と領域情報、APP種別の情報が記憶される。
[クライアント端末の構成]
クライアント端末2は、その構成要素として、受信部201A,B,Cと、収集部202と、表示部203を含む。
受信部201A,B,Cは、ネットワーク3を介して、サーバ端末1から画面更新情報を受信する。
収集部202は、複数の受信部201A,B,Cから画面更新情報を収集する。
表示部203は、画面領域全体の画面情報を格納するための記憶領域(フレームバッファ)を有している。表示部203は、画面更新情報を受け取ると、領域情報が示す記憶領域上の情報を画像情報で上書き更新する。表示部203は、記憶領域のデータを画面に提示することで、ユーザに対し画面情報を提示する。
[処理の流れ]
次に、本実施形態に係る画面転送システムにより行われる処理について、図面を適宜参照しながら説明する。サーバ端末1とクライアント端末2がネットワーク3を介して物理的に接続されている。本実施形態では、ネットワークはIP(Internet Protocol)ネットワークであるとする。
[処理の流れ(画面更新の生成)]
画面転送の実行が開始されると、画面更新生成部101は、サーバ端末1のオペレーティングやアプリケーションの実行状態に応じて画面を更新し、画面更新情報を生成する。画面更新情報の構成は図2に示した通りである。また画面更新生成部101は現在のシーケンス番号の値(ゼロ開始)を格納するカウンタを有しており、画面更新情報を生成するごとにカウンタの値を当該の画面更新情報に付加し、その後、カウンタの値を1インクリメントする。画面更新情報は先行可能判断部102へ出力される。
[処理の流れ(先行可能か否かの判断)]
先行可能判断部102は、画面更新情報を受け取ると、当該の画面更新情報が以前の画面更新情報に先行可能であるか否かを判断する。ここで、ある画面更新情報Yが別の画面更新情報Xに対し先行可能であるとは、クライアント端末2において、画面更新情報Yの画面更新を画面更新情報Xよりも先に行っても利用者の目に違和感がほとんどないことを意味する。先行可能判断部102は、画面更新履歴格納部106に格納された画面更新の履歴、およびAPP種別取得部105から取得したAPP種別の情報を利用して先行可能か否かを判断する。
はじめに先行可能判断部102は、APP種別取得部105に対し、受け取った画面更新の領域情報を渡し、APP種別の取得を依頼する。APP種別取得部105は、渡された領域情報が属するAPP種別を、任意の方法で取得し、先行可能判断部102に返す。
次に先行可能判断部102は、画面更新履歴格納部106に格納された履歴のうち、最も新しい情報を読み出す。そして画面更新生成部101から受け取った画面更新情報が、画面更新履歴格納部106より読み出した情報に対し先行可能であるか否かを判断する。具体的な判断手順は後述する。
判断の結果、先行可能であると判断した場合、先行可能判断部102は、画面更新履歴格納部106に格納された履歴のうち、次に新しい情報を読み出す。そして同様に、画面更新生成部101から受け取った画面更新情報が、画面更新履歴格納部106より読み出した情報に対し先行可能であるか否かを判断する。こうした判断処理を、先行可能でないと判断するまで、新しい履歴から順番に繰り返し行う。先行可能でないものに当たった場合、先行可能判断部102は、画面更新生成部101より受け取った画面更新情報に対して、先行可能の対象となる画面更新の個数と、そのシーケンス番号のリストを付加する。
上記の例を挙げる。いま、画面更新履歴格納部106に、シーケンス番号1〜4の四つの画面更新の履歴が格納されており、先行可能判断部102が画面更新生成部101からシーケンス番号5の画面更新情報を受け取ったとする。
はじめに先行可能判断部102は、シーケンス番号5の画面更新情報に対応するAPP種別をAPP種別取得部105から取得した後で、シーケンス番号4の履歴情報を画面更新履歴格納部106から読み出し、シーケンス番号5の画面更新がシーケンス番号4に先行可能であるか否かを判断する。先行可能だったと仮定する。
次に先行可能判断部102は、シーケンス番号3の履歴情報を画面更新履歴格納部106から読み出し、シーケンス番号5の画面更新がシーケンス番号3に先行可能であるか否かを同様に判断する。先行可能だったと仮定する。
次に先行可能判断部102は、シーケンス番号2の履歴情報を画面更新履歴格納部106から読み出し、シーケンス番号5の画面更新がシーケンス番号2に先行可能であるか否かを判断する。先行可能でなかったと仮定する。
ここで先行可能判断部102は、シーケンス番号5の画面更新情報に、先行可能の対象となる画面更新の個数として「2」という値と、そのシーケンス番号である「3」「4」の値を付加する(図5(a))。この二種類の情報の組を「先行可能情報」と呼ぶ。もし先行可能の対象となる画面更新が存在しなかった場合は、個数として「0」のみを先行可能情報として付加する(図5(b))。
先行可能情報の付加が終わると、先行可能判断部102は画面更新に関する情報を画面更新履歴格納部106に出力し、履歴の記憶を依頼する。例えば図4で例示したように、シーケンス番号、領域情報、APP種別の情報の組を記憶する。最後に、先行可能判断部102は、先行可能情報が付加された画面更新情報を分配部103に出力する。
先行可能か否かの判断処理の例を示す。いま、画面更新履歴格納部106に格納された履歴が、図4に示した状態であるときに、先行可能判断部102が、シーケンス番号5、領域情報(Left,Top)−(Right,Bottom)=(400,300)−(560,420)の画面更新情報を受け取り、APP種別取得部105に問い合わせた結果、APP種別が表計算であったと仮定する。
判断処理の第一の例では、次の全ての条件が成立する場合に、画面更新YがXに対し先行可能であると判断する。
・画面更新YとXのAPP種別が異なる。
・画面更新YとXの領域情報が重なりを持たない。
はじめにシーケンス番号5の画面更新がシーケンス番号4の画面更新に先行可能であるか否かを判断する。シーケンス番号5の画面更新のAPP種別(表計算)と、シーケンス番号4の画面更新のAPP種別(文書編集)は異なるうえ、シーケンス番号5の画面更新の領域情報(400,300)−(560,420)と、シーケンス番号4の画面更新の領域情報(160,120)−(320,240)とは重なりを持たない。したがってシーケンス番号5の画面更新がシーケンス番号4の画面更新に先行可能である。
次にシーケンス番号5の画面更新がシーケンス番号3の画面更新に先行可能であるか否かを判断する。シーケンス番号5の画面更新のAPP種別(表計算)とシーケンス番号3の画面更新のAPP種別(文書編集)は異なるうえ、シーケンス番号5の画面更新の領域情報(400,300)−(560,420)と、シーケンス番号3の画面更新の領域情報(80,60)−(240,180)とは重なりを持たない。したがってシーケンス番号5の画面更新がシーケンス番号3の画面更新に先行可能である。
次にシーケンス番号5の画面更新がシーケンス番号2の画面更新に先行可能であるか否かを判断する。シーケンス番号5の画面更新のAPP種別(表計算)とシーケンス番号2の画面更新のAPP種別(表計算)は同じである。さらに、シーケンス番号5の画面更新の領域情報(400,300)−(560,420)と、シーケンス番号2の画面更新の領域情報(320,240)−(640,480)とは重なりを持つ。したがって上記の条件は成立しておらず、シーケンス番号5の画面更新はシーケンス番号2の画面更新に先行可能でない。
このように、二つの画面更新が異なるAPP種別を持ち、領域に重なりを持たない場合、両方の画面更新に意味的な関連は小さいと考えられる。そのような場合に、時間的に新しい画面更新の表示を(古い画面更新の表示を待たずに)先行して行ったとしても、利用者の見た目的には違和感はほとんどなく、作業効率への影響は軽微であると言える。先行可能判断部102は、上記の例でいう「シーケンス番号5の画面更新は、シーケンス番号3および4の画面更新より先行して行われたとしても構わない」という情報(先行可能情報)を付加した上で、次の処理部である分配部103へ受け渡す。
なお、本実施形態では、先行可能判断部102において、画面更新YとXのAPP種別が異なり、かつ領域情報が重なりを持たない場合に先行可能と判断していたが、必ずしもこれに限らなくともよい。時間的に古い画面更新を先行して行ったとしても、利用者への違和感が軽微であると判断される任意の方法で判断してもよい。
例えば、画面更新Yの領域がXの領域を完全に包含していればYはXに先行可能であると判断してもよい。このように、新しい画面更新が別の以前の画面更新を完全に包含する場合、そのような画面更新は利用者にとって情報としての価値が高いと考えられるため、先行可能であると判断する。ただしこの場合、包含する新しい画面更新情報Yによる画面更新を先行して行ったとき、後から到着した古い画面更新情報Xによる画面更新を行ってしまうと、表示内容に誤りが生じてしまう。そこで収集部202において、過去に表示処理を行った画面更新のシーケンス番号と領域情報の組を履歴として記憶しておき、ある画面更新情報を表示部203へ渡す直前に、この履歴の領域と比較を行い、その画面更新情報の領域を、先行して行った画面更新が完全に包含するか否かを調べる。包含する場合、その画面更新情報を表示部203に渡す処理をスキップする。このような手続きを追加することで、表示内容の誤りを回避することが可能になる。
また例えば、ウィンドウシステムにおいて各画面更新が属するウィンドウの前後関係を表す階層情報(Zオーダー)に基づいて先行可能か否かを判断してもよい(たとえば同じアプリが複数のウィンドウを開く場合)。例えば、画面更新Yが属するウィンドウが、Xが属するウィンドウより前面にある場合に、画面更新Yは画面更新Xに先行可能であると判断する。一般に、前面にあるウィンドウに対し利用者が注目している可能性は高いと考えられるため、そのようなウィンドウに属する画面更新を先行的に行ったところで利用者への違和感は少ない。この場合、履歴には、各画面更新に対応するウィンドウの前後関係の情報の記憶させておく。
[処理の流れ(分配)]
次に、画面更新情報を受け取ったときの分配部103の処理を説明する。分配部103は、先行可能判断部102から、先行可能情報の付加された画面更新情報を受け取ると、複数の送信部104A,B,Cに分配する。分配に当たっては、付加された先行可能情報と、分配履歴格納部107に格納された過去の分配の履歴情報を利用して、複数の送信部104のうちどれをつかって送信を行うかを決定する。分配部103は、先行可能判断部102から受け取った画面更新情報に対し、先行可能の対象となる画面更新情報Xと重複しないような送信部104を選び、これを用いて画面更新情報を送信する。具体的には、以下の手順に従って、分配先の送信部104を決定する(図7)。
はじめに、先行可能の対象となる画面更新が履歴に含まない送信部104が存在するかを調べる(ステップS1001)。もし存在していれば、そのような送信部104のうちで履歴の画面更新の個数が最も少ないものを選択する(ステップS1002)。もし存在していなければ、すべての送信部104のうちで、履歴の画面更新の個数が最も少ないものを選択する(ステップS1003)。
第一の動作例を示す。いま、分配履歴格納部107に格納される情報が図6であったとする。この図では、三つ存在する送信部104A,B,Cのうち、送信部104Aでシーケンス番号1と4の画面更新情報を送信し、送信部104Bでシーケンス番号2の画面更新情報を送信し、送信部104Cでシーケンス番号3の画面更新情報を送信したことを示している。この状態で、先行可能判断部102からシーケンス番号5の画面更新情報を受け取ったとする。シーケンス番号5の画面更新情報による画面更新は、シーケンス番号3および4の画面更新に対し先行可能であるとする。このとき、分配部103は、分配履歴格納部107から取得した図6の情報を参照し、先行可能の対象であるシーケンス番号3と4の画面更新を履歴に含まない送信部104が存在するかを調べる。そのような送信部104はBのみである。したがって、分配部103は、シーケンス番号5の画面更新情報の分配先として送信部104Bを選択し、当該画面更新情報(領域情報と画像情報)にシーケンス番号と先行可能情報を付加して、送信部104Bに渡して分配処理を終了する。
さらにその次に、シーケンス番号6の画面更新情報を先行可能判断部102から受け取ったとする。シーケンス番号6の画面更新もシーケンス番号3と4の画面更新に先行可能であると仮定する。このとき、分配部103は、上述と同様の判断を行い、シーケンス番号6の画面更新情報の分配先として送信部104Bを選択する。
第二の動作例を示す。いま、第一の動作例と同様、分配履歴格納部107に格納される情報が図6であったとする。この状態で、先行可能判断部102からシーケンス番号5の画面更新情報を受け取ったとする。シーケンス番号5の画面更新は、シーケンス番号3の画面更新に対しのみ先行可能であるとする。このとき、分配部103は、ステップS1001において、シーケンス番号3の画面更新を履歴に含まない送信部104が存在するかを調べる。そのような送信部104はAとBである。また、送信部104Aは履歴を2個含み、送信部104Bは履歴を1個含んでいる。したがって、分配部103は、シーケンス番号5の画面更新情報の分配先として送信部104Bを選択する。
第三の動作例を示す。いま、第一の動作例と同様、分配履歴格納部107に格納される情報が図6であったとする。この状態で、先行可能判断部102からシーケンス番号5の画面更新情報を受け取ったとする。シーケンス番号5の画面更新は、シーケンス番号2と3と4の画面更新に対しのみ先行可能であるとする。このとき、分配部103は、ステップS1001において、シーケンス番号2と3と4の画面更新を履歴に含まない送信部104が存在するかを調べる。そのような送信部104は存在しない。また、送信部104Aは履歴を2個含み、送信部104BとCは履歴を1個ずつ含んでいる。したがって、分配部103は、シーケンス番号5の画面更新情報の分配先として送信部104BまたはCをランダムに選択する。
このように、先行可能の対象となる画面更新を履歴に含まない送信部104を選択して送信を行うことにより、他の送信部104でパケットの欠落が生じたとしても、その再送完了を待つことなく、当該の画面更新情報をクライアント端末2へ送信を完了させることが可能になる。
なお、本実施形態では、分配された画面更新情報の個数を用いて分配先の選択を行ったが、必ずしも画面更新情報の個数にもとづく必要はない。先行可能の対象となる画面更新情報と重複する送信部104を避けるという方針に基づく限りにおいて、任意の方法で分配先を決定してよい。
例えば、分配された画面更新情報の個数の代わりに、画面更新のデータサイズの総和を利用してもよい。この場合、図7のステップS1002およびS1003において、分配履歴格納部107は、送信部104ごとの画面更新の画像データサイズを履歴として格納し、分配部103は、送信部104ごとに履歴の画面更新のデータサイズの総和を算出し、その総和が最小となる送信部104を分配先として選択する、という処理が可能である。
例えば、画面更新の個数やデータサイズだけでなく、各送信部104の任意のステータス値を利用してもよい。図7のステップS1002およびS1003において、例えば各送信部104のTCPの輻輳ウィンドウの値を取得し、その値が最大となる送信部104を分配先として選択する、という処理が可能である。また例えば、各送信部104のTCPの送信バッファの空き容量の値を取得し、その値が最大となる送信部104を分配先として選択する、という処理が可能である。
このように、分配された画面更新情報の個数やデータサイズ、あるいはTCPの輻輳ウィンドウの値を利用することで、先行可能な画面更新情報に、クライアント端末2への送信がすみやかに完了する可能性が高い送信部104を優先的に割り当てることが可能となる。
なお、本実施形態では、画面更新情報と送信部104とが一対一で対応づけられるよう分配を行っていたが、必ずしも一対一に限る必要はなく、一つの画面更新情報に分割処理を施した上で、二以上の送信部104に割り当ててもよい。
例えば、画面更新情報を二つに分割した上で、それぞれを異なる送信部104に分配しても良い。分割の例を図8に示す。この図では、分割された第一の画面更新情報に、分割に関する情報(分割情報)として、二分割したうちの一つ目であることを示す「1/2」を付加し、分割された第二の画面更新情報に、分割情報として、二分割したうちの二つ目であることを示す「2/2」を付加している。さらに分配部103は、第一、第二の画面更新情報に対し、それぞれ図7で示したものと同様の分配の手続きを行う。このように画面更新情報を分割することで、複数の送信部104に渡されるデータサイズが均等化される。これにより、画面更新情報の送信完了に要する時間を短縮することが可能になる。
また例えば、画面更新情報の複製を作成した上で、それぞれを異なる送信部104に分配してもよい。この場合も、103は、複製された画面更新情報のそれぞれに対し、図7で示したものと同様の分配の手続きを行う。これにより、複製の一方の画面更新情報にパケットの欠落が生じたとしても、もう一方が欠落なく到達していた場合に表示の遅れを回避することが可能になる。
なお、本実施形態では、分配部103が行う分配の手続きにおいて、全ての送信部104が使用されるよう分配を行っていたが、必ずしもこれに限らなくともよい。例えば、一部の送信部104を、先行可能な画面更新情報Yの専用としてもよい。すなわち、先行可能な画面更新を持たない画面更新情報については、当該専用の送信部104と異なる送信部104を使用するように分配先を選択する。このように、先行可能な画面更新情報Yを専用の送信部104を用いることで、速やかに表示させることが可能になる。
なお、本実施形態では、画面更新情報に含まれる画像情報に対し、画像圧縮などの変換処理を施していないが、必ずしもこれに限らなくともよい。JPEGやZLIBなど、任意の画像圧縮処理を施してもよい。また、先行可能であるか否かに応じて画像圧縮の方式や圧縮率などを変更してもよい。例えば、先行可能である場合に圧縮率を通常より高く設定することで、画面更新情報のデータサイズを小さくして送信に要する時間を短くし、速やかに表示させることが可能になる。
以上のように、分配部103は、画面更新情報Yの分配先として、先行可能の対象となる画面更新情報Xと重複しない送信部104を選択し、この送信部を用いて当該画面更新情報Yを送信する。画面更新情報を受け取った送信部104は、対応する受信部201との間で、確認応答(ACK)や再送制御などの処理を通じてデータ転送を行う。
[処理の流れ(受信から表示)]
クライアント端末2の受信部201A,B,Cは、それぞれ対応する送信部104から画面更新情報を受信する。一対の送信部104と受信部201の間では、コネクション型の通信が行われており、送信部104に渡された画面更新情報は順序通りに欠落なく受信部201に到着する。各受信部201は、受信した画面更新情報を収集部202に渡す。
受信された画面更新情報は、収集部202にて収集される。収集部202の処理を図9を用いて説明する。収集部202は、表示処理が未実施である画面更新情報のリストを格納するための記憶領域を持つ。このリストはシーケンス番号順でソートされた状態で画面更新情報を記憶する。また収集部202は現在のシーケンス番号の値(ゼロ開始)を格納するカウンタを有している。
はじめに収集部202は、受け取った画面更新情報をリストに追加する(ステップS1101)。リストに格納される情報の例を図10に示す。図では説明のために、領域情報と画像情報の記載を省略している。
次に、リストの先頭の要素から順番に選択し、表示部203に表示可能な画面更新情報が存在するか否かを調べる(ステップS1102)。選択した画面更新情報のシーケンス番号が、カウンタの値に等しいか否かを調べ(ステップS1103)、等しければ、当該の画面更新情報は表示可能と判断し、表示部203に出力した上でリストから削除したうえで(ステップS1104)、カウンタの値を、未表示のうちもっとも古い画面更新情報のシーケンス番号を指すよう修正する(ステップS1105)。
もし選択した画面更新情報が、カウンタの値より新しい順序の(シーケンス番号の大きい)画面更新情報の場合(ステップS1106)であった場合は、選択した画面更新情報が、それ以前の全ての未表示の画面更新情報に先行可能であれば(ステップS1107)、当該の画面更新情報は表示可能と判断し、表示部203に出力した上でリストから削除する。
もし選択した画面更新情報が、カウンタの値より古い順序の(シーケンス番号の小さい)画面更新情報の場合(ステップS1108)であった場合は、選択した画面更新情報を破棄する。
以上の処理が、リストの先頭の画面更新情報について終わったら、次の画面更新情報を選択し(ステップS1110)、同様の処理を繰り返す。
具体例を示す。いま、リストの状態が図10である状況において、収集部202は、シーケンス番号が5、また先行可能情報として、個数が3、シーケンス番号が2、3、4であるような画面更新情報を受け取ったとする。またこのときのカウンタの値を2とする。受け取った画面更新情報をリストに追加した直後の状態を図11に示す。
ここでリストの先頭の画面更新情報から順に、表示部203に表示か可能か否かを調べる。カウンタ値が2であることから、シーケンス番号2の画面更新情報はまだ到着していない状態である。またシーケンス番号3および4の画面更新情報は、先行可能な画面更新情報の個数が0である。つまりいずれの画面更新情報に対しても先行的に表示処理を行うことができない。したがって、シーケンス番号3および4の画面更新情報はこの時点では表示不可である。
次にシーケンス番号5の画面更新情報を調べる。シーケンス番号5の画面更新は、2,3,4の画面更新に対して先行可能である。この画面更新情報は、5以前の全ての未表示の画面更新情報に対し先行可能であるため、表示可能であると判断する。したがって、この画面更新情報は表示部203へ出力され、リストから削除される。リストは図12の状態となる。なお、リストの情報とは別に、収集部202は、先行的に表示を行った画面更新情報のシーケンス番号の値を記憶している。ここでは5の値を記憶する。
次に、シーケンス番号6の画面更新情報を調べる。シーケンス番号6の画面更新は、2,3,4の画面更新に対して先行可能である。シーケンス番号6の画面更新情報は、6より前の全ての未表示の画面更新情報に対し先行可能であるため、表示可能であると判断する。したがって、この画面更新情報は表示部203へ出力され、リストから削除される。リストは図13の状態となる。先行的に表示を行った画面更新情報として、5と6の値が記憶される。リストの次の要素は存在しないため、図9の処理は終了する。
さらにこの後で、受信部201からシーケンス番号2の画面更新情報を受け取ったと仮定し、このときの収集部202の処理を説明する。シーケンス番号2の画面更新情報は、いずれの画面更新情報にも先行しないと仮定する。リストに追加された直後のリストの状態は図14のようになる。ここでリストの先頭から順に、表示可能かどうかが調べられる。リストの先頭の画面更新情報のシーケンス番号とカウンタの値はいずれも2で一致するので、この画面更新情報は表示部203に出力され、リストから削除される。またカウンタの値は、未表示のうちもっとも古い画面更新情報のシーケンス番号である3へ修正される。リストの次の要素であるシーケンス番号3の画面更新情報についても同様の判断が行われる。シーケンス番号3の画面更新情報は表示部203へ出力され、リストから削除される。カウンタの値は3→4へと変わる。シーケンス番号4の画面更新情報についても同様の判断が行われる。シーケンス番号4の画面更新情報は表示部203へ出力され、リストから削除される。カウンタの値は4→7へと変わる。
[効果とまとめ]
以上のように本実施の形態によれば、あるTCPのコネクション(一対の送信部104と受信部201の間の通信)でパケットの欠落が生じたとしても、その再送完了を待つことなく、他のTCPのコネクションを通じて送受信した画面更新情報の画像を先行的に表示させることが可能になる。これにより表示の遅れを回避し、応答性の低下を引き起こさないことが可能になる。また、先行的に表示しても利用者の違和感が少ないと判断された画面更新情報の画像を選択的に先行して表示することで、応答性の低下の回避と、利用者の使用感への支障の回避とを両立することが可能になる。
なお、本実施形態では、画面更新履歴格納部106および分配履歴格納部107に格納された情報を永続的に残るものとしていたが、必ずしもこれに限らなくともよい。例えば、情報を格納した時点から規定時間以上経過した情報を削除してもよい。このように不要な情報を適宜削除することで記憶容量の節約が図れる。あるいは例えば、送信部104で画面更新情報の送信を完了したタイミング送信部104から画面更新履歴格納部106および分割履歴格納部107へその旨を通知して対応する要素を削除してもよい。これにより直近の状況に関する情報に基づいてより的確な判断および分配が可能となる。
なお、以上に説明した本実施形態におけるサーバ端末およびクライアント端末は、例えば、汎用のコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることで実現することが可能である。すなわち、サーバ端末およびクライアント端末の各処理部は、上記のコンピュータ装置に搭載されたプロセッサにプログラムを実行させることにより実現することができる。このとき、サーバ端末およびクライアント端末は、上記のプログラムをコンピュータ装置にあらかじめインストールすることで実現してもよいし、CD-ROMなどの記憶媒体に記憶して、あるいはネットワークを介して上記のプログラムを配布して、このプログラムをコンピュータ装置に適宜インストールすることで実現してもよい。また、サーバ端末およびクライアント端末内の各格納部は、装置内もしくは外付けのメモリ装置およびハードディスク、あるいは、CD-R, CD-RW, DVD-RAM, DVD-R 等の記録媒体によって構成されてもよい。
以上、具体的な手順を挙げながら、本発明の実施形態について説明を行った。なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。その一例は上記手順中においていくつか述べてきた。

Claims (16)

  1. 画面における更新領域の画像を表す画面更新情報を生成する画面更新生成部と、
    クライアント端末と通信する第1〜第N(Nは2以上の整数)の送信部と、
    前記画面更新生成部により生成された画面更新情報を、前記第1〜第Nの送信部から選択した送信部に分配する分配部と、
    前記画面更新生成部による前記画面更新情報の生成履歴を格納する画面更新履歴格納部と、
    前記画面更新情報の生成履歴に基づき、画面更新情報Xおよび画面更新情報Yを特定し、前記画面更新情報Xは前記画面更新情報Yより先に生成され、前記画面更新情報Yの画像は、前記画面更新情報Xの画像よりも先に表示することが許容される、先行可能判断部と、を備え、
    前記分配部は、前記画面更新情報Yを、前記画面更新情報Xとは異なる送信部に分配し、
    前記第1〜第Nの送信部は、前記分配部により分配された画面更新情報を前記クライアント端末に送信する
    サーバ端末。
  2. 前記画面更新履歴格納部は、前記画面更新情報の生成履歴として、前記更新領域の履歴を格納し、
    前記先行可能判断部は、前記画面更新情報の更新領域の位置関係に基づき、前記画面更新情報Xおよび前記画面更新情報Yを特定する
    請求項1に記載のサーバ端末。
  3. 前記先行可能判断部は、前記画面更新情報の更新領域が互いに重複しない画面更新情報を前記画面更新情報Xおよび前記画面更新情報Yとして特定する
    請求項2に記載のサーバ端末。
  4. 前記先行可能判断部は、前記画面更新情報Xの更新領域が、前記画面更新情報Yの更新領域に包含されるように、前記画面更新情報Xおよび前記画面更新情報Yを特定する
    請求項2に記載のサーバ端末。
  5. 前記画面更新情報が生成されたアプリケーションの種別を取得するAPP種別取得部をさらに備え、
    前記画面更新履歴格納部は、前記アプリケーションの種別を、前記画面更新情報に対応づけて格納し、
    前記先行可能判断部は、前記画面更新情報Xが、前記画面更新情報と異なるアプリケーションに属するように、前記画面更新情報Xおよび前記画面更新情報Yを特定する
    請求項1ないし4のいずれか一項に記載のサーバ端末。
  6. 前記画面更新履歴格納部は、前記画面更新情報が生成されたウィンドウの階層情報を記憶し、
    前記先行可能判断部は、前記画面更新情報Xが、前記画面更新情報Yが属するウィンドウよりも後面のウィンドウに属するように、前記画面更新情報Xおよび前記画面更新情報Yを特定する
    請求項1ないし5のいずれか一項に記載のサーバ端末。
  7. 前記第1〜第Nの送信部への前記画面更新情報の分配履歴を記憶する分配履歴格納部をさらに備え、
    前記分配部は、画面更新情報の分配先を、前記画面更新情報Xとは異なる送信部のうち、前記分配履歴における前記画面更新情報の分配数が最も少ない送信部に決定する
    請求項1ないし6のいずれか一項に記載のサーバ端末。
  8. 前記第1〜第Nの送信部への前記画面更新情報の分配履歴と、前記画面更新情報が表す画像のサイズとを記憶する分配履歴格納部をさらに備え、
    前記分配部は、前記画面更新情報の分配先を、前記画面更新情報Xとは異なる送信部のうち、前記分配履歴における前記画面更新情報の画像のサイズの総和が最も小さい送信部に決定する
    請求項1ないし6のいずれか一項に記載のサーバ端末。
  9. 前記分配部は、前記画面更新情報の分配先を、前記画面更新情報Xとは異なる送信部のうち、当該送信部の通信状態に基づいて決定する
    請求項1ないし6のいずれか一項に記載のサーバ端末。
  10. 前記分配部は、前記画面更新情報の分配先を、輻輳ウィンドウの値が最大の送信部に決定する
    請求項9に記載のサーバ端末。
  11. 前記分配部は、前記画面更新情報の分配先を、送信バッファの空き容量が最大の送信部に決定する
    請求項9に記載のサーバ端末。
  12. 前記画面更新生成部により生成された画面更新情報にシーケンス番号を設定するシーケンス番号設定部を有し、
    前記第1〜第Nの送信部は、前記画面更新情報とともに、前記画面更新情報のシーケンス番号と、前記画面更新情報Xのシーケンス番号を含む先行可能情報とを送信する
    請求項1ないし11のいずれか一項に記載のサーバ端末。
  13. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のサーバ端末と、前記クライアント端末とを備え、
    前記クライアント端末は、
    前記第1〜第Nの送信部から、前記画面更新情報を受信する第1〜第Nの受信部と、
    前記第1〜第Nの受信部により受信された前記画面更新情報の画像を表示する表示部と、
    を有する
    画面転送システム。
  14. 前記サーバ端末は、前記画面更新生成部により生成された画面更新情報にシーケンス番号を設定するシーケンス番号設定部を有し、
    前記サーバ端末の前記第1〜第Nの送信部は、前記画面更新情報とともに、前記画面更新情報のシーケンス番号と、前記画面更新情報Xのシーケンス番号を含む先行可能情報とを送信し、
    前記クライアント端末は、前記画面更新情報のシーケンス番号と前記先行可能情報に基づいて、前記第1〜第N受信部により受信された画面更新情報の画像を表示する順序を決定する
    請求項13に記載の画面転送システム。
  15. 前記クライアント端末は、前記画面更新情報よりシーケンス番号が小さい未受信の画面更新情報が存在し、かつ前記未受信の画面更新情報のシーケンス番号がすべて前記先行可能情報に含まれるときは、前記画面更新情報の画像を前記未受信の画面更新情報よりも先に表示する
    請求項14に記載の画面転送システム。
  16. 画面における更新領域の画像を表す画面更新情報を生成する画面更新生成ステップと、
    前記画面更新生成ステップにより生成された画面更新情報を、第1〜第N(Nは2以上の整数)の送信部から選択した送信部に分配する分配ステップと、
    前記画面更新情報の生成履歴を画面更新履歴格納部に格納するステップと、
    前記画面更新情報の生成履歴に基づき、画面更新情報X、Yを特定し、画面更新情報Xは画面更新情報Yより先に生成され、画面更新情報Yの画像は、画面更新情報Xの画像よりも先に表示することが許容される、先行可能判断ステップと、
    前記画面更新情報Yを、前記画面更新情報Xとは異なる送信部に分配するステップと、
    前記第1〜第Nの送信部に分配された画面更新情報を、前記第1〜第Nの送信部からクライアント端末に送信するステップと、
    を備えた画面転送方法。
JP2012064300A 2012-03-21 2012-03-21 サーバ端末、画面転送システムおよび画面転送方法 Expired - Fee Related JP5613710B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012064300A JP5613710B2 (ja) 2012-03-21 2012-03-21 サーバ端末、画面転送システムおよび画面転送方法
US13/744,521 US8913070B2 (en) 2012-03-21 2013-01-18 Server, screen transfer system, and screen transfer method
CN2013100516097A CN103338181A (zh) 2012-03-21 2013-02-17 服务器、屏幕传送系统和屏幕传送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012064300A JP5613710B2 (ja) 2012-03-21 2012-03-21 サーバ端末、画面転送システムおよび画面転送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013197998A JP2013197998A (ja) 2013-09-30
JP5613710B2 true JP5613710B2 (ja) 2014-10-29

Family

ID=49211359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012064300A Expired - Fee Related JP5613710B2 (ja) 2012-03-21 2012-03-21 サーバ端末、画面転送システムおよび画面転送方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8913070B2 (ja)
JP (1) JP5613710B2 (ja)
CN (1) CN103338181A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6675408B2 (ja) * 2015-09-10 2020-04-01 富士フイルム株式会社 情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、及び記憶媒体
US10515606B2 (en) * 2016-09-28 2019-12-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Parallelizing display update
CN114398019B (zh) * 2022-01-24 2024-02-23 广州文石信息科技有限公司 屏幕更新请求的处理方法、装置及电子墨水屏设备

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030202575A1 (en) * 2002-04-03 2003-10-30 Williams Billy Dennis System and method for digital video frame scanning and streaming
US7616208B2 (en) * 2002-12-18 2009-11-10 Genesys Conferencing Ltd. Method and system for application broadcast
WO2005098587A1 (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 画面遷移制御装置
JP4222561B2 (ja) * 2004-06-04 2009-02-12 株式会社リコー データ通信方式、電子会議システム、データ通信方法、データ通信プログラム及び記憶媒体
JP4510678B2 (ja) * 2005-03-29 2010-07-28 株式会社Kddi研究所 映像伝送装置および映像伝送・受信再生装置
JP4604877B2 (ja) * 2005-06-24 2011-01-05 富士ゼロックス株式会社 表示画像制御プログラム、画像配信装置、表示画像制御装置、表示画像制御方法
JP4176122B2 (ja) 2006-10-24 2008-11-05 株式会社東芝 サーバ端末、画面共有方法およびプログラム
JP2009230579A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Pioneer Electronic Corp 画面共有システム、画面共有方法、サーバ端末制御プログラム、クライアント端末制御プログラムおよび記録媒体
JP2010118976A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Toshiba Corp 通信装置、通信方法および通信プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20130249921A1 (en) 2013-09-26
JP2013197998A (ja) 2013-09-30
US8913070B2 (en) 2014-12-16
CN103338181A (zh) 2013-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7783700B2 (en) Server apparatus, screen sharing method and computer readable medium
JP4923053B2 (ja) リモートクライアントのディスプレイからの隠しデータをフィルタリングする方法
JP6158323B2 (ja) 仮想デスクトップインフラ(vdi)における性能向上
EP3391190B1 (en) Pipelining pre-composition data
JP2019079268A (ja) データ収集装置及びデータ収集方法
US20140188982A1 (en) Virtual Desktop Infrastructure (VDI) Login Acceleration
JP5613710B2 (ja) サーバ端末、画面転送システムおよび画面転送方法
JP5695597B2 (ja) 画面表示装置及び画面表示システム
JP2008289030A (ja) 画面描画転送システム
US20190332256A1 (en) Screen transmission method and screen transmission system
US9626330B2 (en) Information processing apparatus, and information processing method
JP5982436B2 (ja) 画面転送サーバ装置、および画面転送方法
US9225653B2 (en) Remote monitoring system with improved bandwidth
JP5552368B2 (ja) シンクライアント端末装置、バッファリング制御プログラム
JP2010257228A (ja) サーバ端末、画像処理システム、画像処理方法およびプログラム
JP2009140378A (ja) データ送信装置及びデータ送信方法
JP5577140B2 (ja) 情報処理システム及び情報処理方法
JP5652891B2 (ja) リモートデスクトップシステム
JP2015041146A (ja) サーバ装置、クライアント装置、システム、情報処理方法及びプログラム
JP5701964B2 (ja) 画面中継装置
JP5662369B2 (ja) 画面転送装置及び画面転送システム
US9516148B2 (en) Computer-readable recording medium, information management method and information management device
JP2008112339A (ja) 中継装置、並びに中継方法
JP5752507B2 (ja) サーバ、サーバ制御方法、及びサーバ制御プログラム
US20120131237A1 (en) Extension device and communication check method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140812

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140908

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees