JP5608812B2 - 電気刺激と神経調節の両方のための出力回路 - Google Patents

電気刺激と神経調節の両方のための出力回路 Download PDF

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Description

本文書は、ペーシング治療と神経刺激治療の両方を生成し送出するための技法の例を論じる。特に、本文書は、単一回路を使用して治療を送出するデバイスおよび方法に関する。
埋め込み型医療デバイス(implantable medical device)(IMD)は、とりわけ、埋め込み型ペースメーカ、埋め込み型カルディオバータ除細動器(implantable cardioverter defibrillator)(ICD)、心臓再同期治療(cardiac resynchronization)(CRT)デバイス、およびこうした能力の組合せを含むデバイスなどの心臓機能管理(cardiac function management)(CFM)デバイスを含む。デバイスは、電気治療または他の治療を使用して患者または被検者を処置するか、または、医師または介護者が、患者の状況の内部監視を通して患者の診断を補助するために使用されうる。デバイスは、患者内の電気心臓活動を監視するために、1つまたは複数のセンス増幅器と通信状態にある1つまたは複数の電極を含み、しばしば、1つまたは複数の他の内部患者パラメータを監視するために1つまたは複数のセンサを含むことができる。IMDの他の例は、埋め込み型診断デバイス、埋め込み型薬物送達システム、または神経(neural or neuro)刺激能力を有する埋め込み型デバイスを含む。CFMデバイスは、通常、出力電圧パルスを提供するために専用化されたペーシング出力回路を使用し、一方、神経刺激デバイスは、通常、定電流を提供するように専用化された出力回路を使用する。
神経信号での活動に応答して切迫心不整脈の状態を検出する装置は、米国特許第5658318号明細書「Method and Apparatus for Detecting a State of Imminent Cardiac Arrhythmia in Response to a Nerve Signal from the Autonomic Nerve System to the Heart and for Administrating Anti−Arrhythmia Therapy in Response Thereto」に記載されている。患者の炎症過程を調節するために、患者の神経を刺激しながら、患者の心臓を刺激する技術は、米国特許出願公開第2004/172075号明細書「Method and System for Vagal Nerve Stimulation with Multi−Site Cardiac Pacing」に記載されている。
例1では、装置は、電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタと、キャパシタから負荷を通してペーシング刺激を提供する回路経路と、定電流神経刺激回路であって、負荷を通して神経刺激を提供するために回路経路に入るように切換え可能であり、また、負荷を通してペーシング刺激を提供するために回路経路から外れるように切換え可能である、定電流神経刺激回路と、ペーシング刺激または定電流神経刺激の送出を選択的にイネーブルするように構成された制御回路とを含む。
例2では、例1の装置は、任意選択で、負荷に接触する埋め込み型電極に通信可能に結合するように構成された第1のポートと、第1のポートに通信可能に結合した第1のスイッチ回路とを含む。定電流神経刺激回路は、任意選択で、定電流源を含み、回路経路は、任意選択で、第1のスイッチ回路を介して第1のポートに接続可能な回路ノードを含む。電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタおよび定電流源は、任意選択で、回路ノードに切換え可能である。
例3では、例1または2のいずれか1つの装置は、任意選択で、制御回路に通信可能に結合した第2のスイッチ回路を含む。定電流源は、任意選択で、電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタおよび回路ノードに直列に配列され、第2のスイッチは、任意選択で、ペーシング刺激の送出が、制御回路によってイネーブルされると、定電流源をバイパスするように構成される。
例4では、例1〜3のいずれか1つの装置は、任意選択で、回路経路を介してペーシング刺激および神経刺激からのエネルギーを受取る再充電キャパシタと、再充電キャパシタに通信可能に結合したスイッチネットワークとを含む。スイッチネットワークは、任意選択で、負荷を通して再充電キャパシタから電荷回復(charge−restoring)刺激を提供するように回路経路を変更するように構成され、電荷回復刺激は、ペーシング刺激および神経刺激の一方または両方の極性と反対の極性を有する。
例5では、例1〜4のいずれか1つの装置は、任意選択で、第2の埋め込み型電極に結合されるように構成された第2のポートを含み、例4のスイッチネットワークは、任意選択で、回路ノードおよび第1のポートに通信可能に結合した第3のスイッチ、および、再充電キャパシタおよび第2のポートに通信可能に結合した第4のスイッチを含む。制御回路は、任意選択で、第1および第2のポートが負荷に通信可能に結合すると、第3および第4のスイッチが、第1のポートから第2のポートへペーシング刺激および神経刺激を送ることを可能にし、ペーシング刺激および神経刺激を使用して、再充電キャパシタの充電を可能にするように構成される。
例6では、例5の制御回路は、任意選択で、ペーシング刺激および神経刺激の送出後に、第4のスイッチが、第2のポートに電荷回復刺激を提供することを可能にするように構成される。
例7では、例4〜6のいずれか1つのスイッチネットワークは、任意選択で、制御回路に通信可能に結合し、制御回路は、任意選択で、ペーシング刺激、神経刺激、および電荷回復刺激の1つまたは複数の極性を選択的に反転させるように構成される。
例8では、例1〜7のいずれか1つの装置は、任意選択で、第2の埋め込み型電極に結合されるように構成された第2のポートを含む。例4〜7のいずれか1つのスイッチネットワークは、任意選択で、回路ノードおよび第2のポートに通信可能に結合した第5のスイッチ、および、第1のポートおよび再充電キャパシタおよび第2のポートに通信可能に結合した第6のスイッチを含む。制御回路は、任意選択で、第1および第2のポートが負荷に通信可能に結合すると、第5および第6のスイッチが、第2のポートから第1のポートへペーシング刺激および神経刺激を送ることを可能にし、ペーシング刺激および神経刺激を使用して、再充電キャパシタの充電を可能にするように構成される。
例9では、例8の制御回路は、任意選択で、ペーシング刺激および神経刺激の送出後に、第6のスイッチが、第1のポートに電荷回復刺激を提供することを可能にするように構成される。
例10では、例2〜9のいずれか1つの定電流源は、任意選択で、異なる振幅の定電流を提供するようにプログラム可能である電流ミラーを含み、プログラム可能電流ミラーは、回路ノードに切換え可能である。
例11では、例1の装置は、任意選択で、負荷に接触する第1の埋め込み型電極に通信可能に結合されるように構成された第1のポートと、負荷に接触する第2の埋め込み型電極に通信可能に結合されるように構成された第2のポートとを含む。回路経路は、任意選択で、第1のポートおよび第2のポートを含む。電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタは、任意選択で、第1のポートに通信可能に結合するために回路経路に入るように切換え可能である。定電流神経刺激回路は、任意選択で、定電流シンクを含み、定電流シンクは、第2のポートに通信可能に結合するために回路経路に入るように切換え可能である。
例12では、例1または11のいずれか1つの装置は、任意選択で、制御回路に通信可能に結合したスイッチ回路を含む。定電流シンクは、任意選択で、電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタ、第1のポート、および第2のポートに直列に配列される。スイッチ回路は、任意選択で、ペーシング刺激が制御回路によってイネーブルされると、定電流シンクをバイパスするように構成される。
例13では、例12の装置は、任意選択で、スイッチ回路に通信可能に結合し、回路経路を介してペーシング刺激および神経刺激からのエネルギーを受取るように構成された再充電キャパシタを含む。制御回路は、任意選択で、スイッチ回路が、再充電キャパシタから第2のポートへ、かつ、負荷を通して電荷回復刺激を提供することを可能にするように構成される。
例14では、例1〜13のいずれか1つの定電流神経刺激回路は、任意選択で、異なる振幅の定電流を提供するようにプログラム可能である電流ミラーを含む。
例15では、例1〜14のいずれか1つの定電流神経刺激回路は、任意選択で、プログラム可能な電圧基準回路を含み、定電流神経刺激回路は、プログラム可能な電圧基準に従って電流を調節する。
例16では、例1〜15のいずれか1つの装置は、任意選択で、プログラム可能な電圧基準を生成するように構成された容量性ディバイダ回路を含む。
例17では、例16の容量性ディバイダ回路は、任意選択で、容量性デジタル・アナログ変換器(DAC)回路を含み、電圧基準は、容量性DACによってプログラム可能である。
例18では、方法は、IMDのエレクトロニクスユニットの回路経路を使用してペーシング刺激を送出することを含む。回路経路は負荷を通してペーシング刺激を提供する。方法は、さらに、負荷を通して神経刺激を送出するために回路経路に入るように定電流神経刺激を切換えること、および、ペーシング刺激を送出するために回路経路から外れるように定電流神経刺激を切換えることを含む。
例19では、例18の方法は、任意選択で、回路経路上でペーシング刺激および定電流神経刺激の極性を反転させることを含む。
例20では、例18または19の方法は、任意選択で、ペーシング刺激および定電流神経刺激の送出によって生じる後電位を消散させるために、ペーシング刺激および定電流神経刺激の送出後で、かつ、ペーシング刺激および定電流神経刺激の送出と反対の方向にペーシング刺激および神経刺激を送出することを含む。
この節は、本特許出願の主題の概要を提供することを意図される。この節は、本発明の排他的または網羅的な説明を提供することを意図されない。詳細な説明は、本特許出願に関するさらなる情報を提供するために含まれる。
必ずしも一定比例尺に従って描かれていない図面では、同じ数字は、異なる図において類似のコンポーネントを述べることができる。異なる添え字を有する同じ数字は、類似のコンポーネントの異なる例を示すことができる。図面は、一般に、本文書で論じられる種々の実施形態を、制限としてではなく例として示す。
埋め込み型医療デバイスを含むシステムの所定部分の実施例の図である。 上大静脈、大動脈弓、および肺動脈を含む心臓の図である。 頚動脈洞、大動脈弓、および肺動脈のエリア内の圧受容器を示す図である。 ペーシング刺激パルスの実施例を示す図である。 神経刺激パルスの実施例を示す図である。 心臓ペーシング治療と神経刺激治療の両方を負荷に提供するデバイス回路のいくつかの実施例のうちの1つの実施例の所定部分の図である。 心臓ペーシング治療と神経刺激治療の両方を負荷に提供するデバイス回路のいくつかの実施例のうちの1つの実施例の所定部分の図である。 心臓ペーシング治療と神経刺激治療の両方を負荷に提供するデバイス回路のいくつかの実施例のうちの1つの実施例の所定部分の図である。 心臓ペーシング治療と神経刺激治療の両方を負荷に提供するデバイス回路のいくつかの実施例のうちの1つの実施例の所定部分の図である。 心臓ペーシング治療と神経刺激治療の両方を負荷に提供するデバイス回路のいくつかの実施例のうちの1つの実施例の所定部分の図である。 心臓ペーシング治療と神経刺激治療の両方を負荷に提供するための方法の実施例のフロー図である。
本文書は、ペーシング治療と神経刺激治療の両方を生成し送出するためのデバイスおよび方法を論じる。特に、本文書は、同じ回路を介してペーシング治療と神経刺激治療の両方を提供するためのデバイスおよび方法が述べられる。
埋め込み型医療デバイス(IMD)は、本明細書で述べる、特徴、構造、方法、またはその組合せの1つまたは複数を含むことができる。たとえば、心臓刺激器は、以下で述べる有利な特徴またはプロセスの1つまたは複数を含むように実装されることができる。こうした刺激器、あるいは、他の埋め込み型のまたは部分的に埋め込み型のデバイスは、本明細書で述べる特徴の全てを含む必要はないが、独特の構造または機能を実現する選択された特徴を含むように実装されることができることが意図される。こうしたデバイスは、種々の治療機能または診断機能を提供するように実施されることができる。
図1は、IMD110を使用するシステム100の所定部分の図である。IMD110の実施例は、制限なしで、ペーサ、除細動器、心臓再同期治療(CRT)デバイス、またはこうしたデバイスの組合せを含む。システム100はまた、通常、無線周波数(RF)または他のテレメトリ信号を使用することなどによって、無線信号190をIMD110に通信するIMDプログラマまたは他の外部デバイス170を含む。
IMD110は、1つまたは複数のリード線108A〜108Cによって心臓105に結合される。心臓リード線108A〜108Cは、IMD110に結合される近位端および心臓105の1つまたは複数の部分に電気接点または「電極(electrode)」によって結合される遠位端を含む。電極は、通常、少なくとも1つの心腔105に、カルディオバージョン、除細動、ペーシング、または再同期治療、またはその組合せを送出する。電極は、電気心臓信号を検知するセンス増幅器に電気結合されることができる。
心臓105は、右心房100A、左心房100B、右心室105A、左心室105B、および右心房100Aから延在する冠状静脈洞182を含む。右心房(RA)リード線108Aは、心房100Aに対して、信号を検知するか、ペーシング治療を送出するか、またはその両方を行うための、心臓105の心房100A内に配設された電極(リング電極125および先端電極130などの電気接点)を含む。
右心室(RV)リード線108Bは、信号を検知するか、ペーシング治療を送出するか、または信号を検知すると共にペーシング治療を送出するための、先端電極135およびリング電極140などの1つまたは複数の電極を含む。リード線108Bはまた、任意選択で、心臓105に、心房カルディオバージョン、心房除細動、心室カルディオバージョン、心室除細動、またはその組合せを送出するなどのためのさらなる電極を含む。こうした電極は、通常、除細動に関係する大きなエネルギーを扱うために、ペーシング電極より大きな表面積を有する。リード線108Bは、任意選択で、心臓105に再同期治療を提供する。再同期治療は、通常、心室間の脱分極のタイミングをよりよく同期させるために心室に送出される。
IMD110は、ヘッダ155を介してIMD110に取付けられる第3の心臓リード線108Cを含むことができる。第3の心臓リード線108Cは、冠状静脈120を介して、左心室(LV)105B上に心外膜的に位置する冠状静脈内に留置された電極160および165を含む。第3の心臓リード線108Cは、冠状静脈洞(CS)182の近くに位置決めされたリング電極185を含むことができる。
リード線108Bは、右心室(RV)内への留置のために先端電極135およびリング電極140の近位に配置された第1の除細動コイル電極175、ならびに、上大静脈(SVC)内への留置のために、第1の除細動コイル電極175、先端電極135、およびリング電極140の近位に配置された第2の除細動コイル電極180を含むことができる。いくつかの実施例では、高エネルギーショック治療は、第1またはRVコイル175から第2またはSVCコイル180に送出される。いくつかの実施例では、SVCコイル180は、密封されたIMDハウジングまたは缶150上に形成された電極に電気接続される。これは、RVコイル175からの電流を、心室心筋にわたってより均一に送出することによって除細動を改善する。いくつかの実施例では、治療は、RVコイル175から、IMD缶150上に形成された電極にだけ送出される。いくつかの実施例では、コイル電極175、180は、信号を検知するための他の電極と組合せて使用される。
リード線および電極の特定の配置構成が例証として示されるが、本方法およびシステムは、種々の構成でまた種々の電極によってうまく働くことになることに留意されたい。他の形態の電極は、メッシュおよびパッチを含み、メッシュおよびパッチは、心臓105の所定部分に貼り付けられることができる、または、IMD110によって生成される電流を「操向する(steer)」のに役立つために身体の他のエリアに埋め込まれることができる。
IMDは、経静脈電極、心内膜電極、および心外膜電極(すなわち、胸腔内電極)ならびに/または、缶、ヘッダ、および不関電極を含む皮下の非胸腔内電極および皮下アレイまたはリード線電極(すなわち、非胸腔内電極)を含む種々の電極配置構成によって構成されることができる。
神経刺激治療を送出するIMDは、交感神経系および副交感神経系を含む神経系の特定のエリアに治療を提供するための留置のために設計されたリード線および電極を含みうる。交感神経系は、血流の増加、心拍数の増加、骨格筋の血流の増加に関連する。副交感神経系は、血圧の減少、心拍数の減少、消化を増進に関連する。
交感神経系および副交感神経系を刺激することは、心拍数および血圧以外の影響を及ぼしうる。たとえば、交感神経系を刺激することは、瞳孔を拡張させ、唾液および粘液産生を減少させ、気管支の筋肉を弛緩させ、胃の連続する不随意収縮(蠕動)波および胃の運動性を減少させ、肝臓によるグリコーゲンのグルコースへの変換を増大させ、腎臓による尿分泌を減少させ、膀胱の壁を弛緩させ、括約筋を閉鎖する。副交感神経系を刺激すること(交感神経系を抑制すること)は、瞳孔を収縮させ、唾液および粘液産生を増加させ、気管支の筋肉を収縮させ、胃および大腸の分泌および移動性を高め、小腸の消化を高め、尿分泌を増加させ、膀胱の壁を収縮させ、括約筋を弛緩させる。交感神経系および副交感神経系に関連する機能は、たくさんあり、互いに複雑に統合されうる。
圧反射は、圧受容器の刺激によってトリガーされる反射である。圧受容器は、心臓の心耳、大静脈、大動脈弓、および頚動脈洞の壁内の感覚神経終末などの、圧力変化の任意のセンサを含み、感覚神経終末は、内部からの圧力の増加によって生じる壁の伸張に敏感であり、また、その圧力を減少させる傾向がある中枢反射メカニズムの受容器として機能する。神経細胞のクラスタは、自律神経節と呼ばれうる。これらの神経細胞はまた、交感神経活動を抑制し、副交感神経活動を刺激する圧反射を誘起するように電気的に刺激されうる。したがって、自律神経節は、圧反射経路の一部を形成する。感覚神経終末からつながる、迷走神経、大動脈神経、および頚動脈神経などの求心性神経幹もまた、圧反射経路の一部を形成する。圧反射経路および/または圧受容器を刺激することは、交感神経活動を抑制し(副交換神経系を刺激し)、末梢血管抵抗および心臓収縮性を減少させることによって、全身性動脈圧を減少させる。圧受容器は、当然、内圧および血管壁(たとえば、動脈壁)の伸張によって刺激される。
いくつかの実施例では、神経刺激デバイスは、神経系の無差別の刺激の望ましくない作用を減少させながら、所望の応答(たとえば、高血圧の低減)を促進しようとして、求心性神経幹を刺激するのではなく、動脈壁内の特定の神経終末を局所的に刺激することができる。ある実施例では、肺動脈内の圧受容器部位が刺激される。いくつかの実施例では、神経刺激デバイスは、大動脈および心腔内の圧受容器部位、ならびに/または、迷走神経、頚動脈神経、および大動脈神経などの求心性神経幹を刺激する。いくつかの実施例では、神経刺激デバイスは、カフ電極を使用して求心性神経幹を刺激し、いくつかの実施形態は、電気刺激が血管壁を通過して、求心性神経幹を刺激するように、神経に近接した血管内に位置決めされた血管内リード線を使用して求心性神経幹を刺激する。
図2は心臓を示す。心臓201は、上大静脈202、大動脈弓203、および肺動脈204を含む。肺動脈204は圧受容器を含む。リード線は、上述した心臓ペースメーカリード線と同様に、末梢静脈を通り、三尖弁を通り、心臓の右心室(図には明示的には示さず)内に血管内に挿入され、引き続き、右心室から肺動脈弁を通り肺動脈内に入る。肺動脈および大動脈の一部分は、互いに近接する。種々の実施形態は、肺動脈内で血管内に位置決めされたリード線を使用して大動脈内の圧受容器を刺激する。そのため、本主題の種々の態様によれば、圧反射は、肺動脈内に血管内に挿入された少なくとも1つの電極によって肺動脈内でまたは肺動脈の周りで刺激される。あるいは、圧力検知能力を持つか、または、持たない無線刺激デバイスが、カテーテルによって肺動脈内に位置決めされることができる。刺激および/または刺激用のエネルギーの制御は、超音波、電磁波、またはその組合せによって別の埋め込み型のまたは外部のデバイスによって供給されることができる。本主題の態様は、肺動脈内に血管内に圧受容器刺激器を埋め込むための比較的無侵襲的な外科技法を提供する。
図3は、頚動脈洞305、大動脈弓303、および肺動脈304のエリア内の圧受容器を示す。大動脈弓303および肺動脈304は、図2の心臓に関して先に示された。図3に示すように、迷走神経306は、大動脈弓303、頚動脈洞305、および総頚動脈310内に延在し、そこで圧受容器として機能する感覚神経終末307を提供する。舌咽神経308は、頚動脈洞305内の圧受容器として機能する神経終末309を提供する。これらの神経終末307および309は、たとえば、内部からの圧力の増加によって生じる壁の伸張に敏感である。これらの神経終末の活性化は圧力を低減させる。図に示されないが、心臓の心房腔および心室腔もまた受容器を含む。カフは、圧受容器から、圧反射を刺激する血管運動性中枢につながる、迷走神経などの求心性神経幹の周りに配置されうる。カフは、神経刺激エネルギーを送出するための電極を含みうる。本主題の種々の実施形態によれば、求心性神経幹は、求心性神経に近接して血管内に位置決めされたカフまたは血管内送給式リード線を使用して刺激されうる。
ペーシング治療は、心臓収縮性電気刺激を含む。刺激は、心臓細胞の脱分極および心筋の収縮を引起すための出力電圧パルスとして提供される。ペーシング刺激は、準一定電圧出力のパルスとして心臓に送出されうる。
図4は、ペーシング刺激パルス405の実施例を示す。ペーシング刺激パルス405は、パルスの振幅についてのある程度のドループが存在しうるため、準一定であると呼ばれうる。このドループは、出力回路のRC時定数の結果である。
いくつかの実施例では、ペーシング刺激パルスは、2つの部分を含みうる。第1の部分410は、心筋細胞の脱分極を始動させることである。いくつかの実施例では、第1の部分410の振幅はプログラム可能である。第2の部分415は、ペーシング刺激の第1の部分410の送出から生じる後電位を消散させるための電荷回復刺激を含む。これは、電極/組織界面においてDC電荷が蓄積する機会を減らしうる。電荷回復刺激がない場合、電荷の蓄積は、ペーシング刺激の第1の部分の有効性を減少させうる。
神経刺激は、神経に定電流のエネルギーを提供することを含み、収縮性であることを意図されない。図5は、神経刺激パルス505の実施例を示す。いくつかの実施例では、神経刺激パルス505は、2つの部分を含みうる。第1の部分510は、定電流振幅の電流パルスである。第2の部分515は、電荷回復刺激である。いくつかの実施例では、第1の部分510の振幅はプログラム可能である。神経は、刺激に適応することができ、神経刺激の有効性は、徐々に減少する可能性がある。神経刺激は、自然に発生する刺激の作用を模擬し、人工的な刺激に対する神経の適応を防止するように調節されうる。たとえば、振幅、周波数、波形態、バースト周波数、および/または継続時間は、適応を軽減するように調整されうる。
典型的なCFMデバイスは、CFMペーシング治療と神経刺激治療の両方を提供することができない。図6は、心臓ペーシング治療と神経刺激治療の両方を負荷603に提供するデバイス回路600の実施例の所定部分の図である。負荷603の実施例は、とりわけ、患者または被検者の心筋の特定のエリアおよび神経系の特定のエリアを含む。
治療用のエネルギーを提供するために、エネルギー供給部605(たとえば、電池)が、電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタ610を事前充電するために使用されうる。いくつかの実施例では、回路600は、供給スイッチを介してキャパシタ610に提供される電圧を変更するDC−DC電圧変換器615を含む。図6に示すように、回路経路は、負荷603を通ってキャパシタ610からペーシング刺激用のエネルギーを提供する。
制御回路625は、治療のタイミングを提供する。制御回路625の実施例は、プロセッサ(マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、または他の種類のプロセッサなど)、特定用途向け集積回路(ASIC)、および、上述した機能を実施するために一連の状態を通して制御回路を循環させる論理状態機械またはシーケンサを含む。回路経路に対する制御回路625の接続は、図を簡略化するために示されない。
制御回路625は、キャパシタ610を事前充電し、その後、電極スイッチまたはリードスイッチ630A、630Bを使用して電極を介して負荷603にキャパシタ610を接続することによってペーシング刺激を提供する。
デバイス回路600は、負荷603を通して神経刺激を提供するために回路経路に入るように(たとえば、ペーシングスイッチ640を開口することによって)切換え可能である定電流神経刺激回路635を含む。定電流神経刺激回路635は、負荷603を通してペーシング刺激を提供するために回路経路から外れるように(たとえば、ペーシングスイッチ640を閉鎖することによって)切換え可能である。制御回路625は、ペーシングスイッチ640の状態を変えることなどによって、ペーシング刺激または定電流神経刺激の送出を選択的に可能にする。定電流神経刺激回路635は、負荷のインピーダンスに依存する神経刺激を提供する。
図6の実施例では、定電流神経刺激回路635は、定電流源を含む。デバイス回路600は、回路経路内に第1のポート660を含む。第1のポート660は、負荷603に接触する埋め込み型電極(たとえば、リード線または缶電極)に通信可能に結合されうる。通信カップリングは、第1のポート660と電極との間に、介在する回路または構造がたとえ存在しても、治療刺激または他の刺激などの信号が第1のポート660と電極との間で流れることを可能にする。回路経路は、リードスイッチ630Aを介して第1のポートに接続可能な回路ノード665を含む。電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタ610および定電流源635は、回路ノードに切換え可能である。
図7は、心臓ペーシング治療と神経刺激治療の両方を負荷703に提供するデバイス回路700の別の実施例の所定部分の図である。実施例は、電流源のより詳細な実施例を示す。回路700は、電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタ710を含む。電流源は、キャパシタ710から流れる電流を、一定振幅を有する電流に変換する。
定電流を提供するために、センス増幅器770は、センス抵抗(Rsense)の両端の電圧を検知し、電界効果トランジスタ(FET)775内のソース−ドレイン電流が、Rsense電圧と電圧基準(Vref)との差に従って制御される。第1のポートがリード線に電気接続される場合、Rsenseの値は、リード線のインピーダンスよりずっと小さくなるように選択されるべきである。FET 775は、神経刺激電流を扱うのに十分に大きくサイズ決定されるべきである。
回路700はまた、ペーススイッチ740および回路ノード765を含む。いくつかの実施例では、定電流源735は、電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタ710および回路ノード765に直列である。ペーススイッチ740は、ペーシング刺激の送出が制御回路によってイネーブルされると、定電流源735をバイパスする。述べる回路は、ペーシング治療を送出するか、神経刺激を送出するかを選択することを除いて、ファームウェアまたはソフトウェアのサポートを必要としないことに留意されたい。
図6に戻って、デバイス回路600は、いくつかの実施例では、再充電キャパシタ645を含む。回路経路は、負荷603を通して準一定電圧のペーシング刺激または定電流神経刺激から再充電キャパシタ645にエネルギーを提供する。いくつかの実施例では、回路経路は、再充電キャパシタ645までの経路を完結させるリターンスイッチ650を含む。ペーシング刺激または神経刺激の送出後に、再充電キャパシタ645に貯蔵されたエネルギーは、リターンスイッチ650および再充電スイッチ655を起動することなどによって、負荷に電荷回復刺激を提供するために使用される。電荷回復刺激は、送出されるペーシング刺激または神経刺激の極性と反対の極性を有することに留意されたい。
図8は、心臓ペーシング治療と神経刺激治療の両方を負荷803に提供するデバイス回路800のさらに別の実施例の所定部分の図である。回路800は、供給スイッチ820を介して電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタ810に電荷を提供するエネルギー供給部805を含む。回路経路は、キャパシタ810から負荷803を通してペーシング刺激用のエネルギーを提供する。
デバイス回路800はまた、負荷803を通して神経刺激を提供するために回路経路に入るように切換え可能である定電流神経刺激回路835を含む。この実施例では、定電流神経刺激回路835は定電流源である。電流源は電流ミラー880を含む。電流ミラー内の基準電流は、Rsense内の電流によって設定される。センス増幅器870は、センス抵抗(Rsense)の両端の電圧を検知し、基準電流(トランジスタ875内のソース−ドレイン電流)は、I=Vref/Rsenseに従って制御される。式中、Vrefはセンス増幅器870の入力における電圧である。電流ミラー880の基準脚(reference leg)上の基準電流は、その後、電流ミラーのミラー脚(複数可)においてミラー化される。ミラー化された電流は、神経スイッチ842を起動し、ペーススイッチ840を停止することによって、回路経路の回路ノード865に入るように切換えられることができる。
いくつかの実施例では、電流源は、異なる振幅の定電流を提供するようにプログラム可能である。図に示すように、基準電流は、1倍〜n倍までミラー化されることができる。ここで、nは1以上の整数である。神経刺激電流は、制御回路825を使用してレジスタに書込むことなどによって、電流ミラー880のミラー脚の1からnを起動することによってプログラム可能である。
いくつかの実施例では、定電流神経刺激回路835は、プログラム可能な電圧基準回路を含む。図では、プログラム可能な電圧基準回路は、調整可能なキャパシタンスC1およびC2を含む容量性ディバイダ回路によって表される。電圧基準は、その後、Vref=[Vref1][Z1/(Z1+Z2)]に従って生成されうる。電圧基準は、キャパシタンスC1およびC2の値を変更することによってプログラム可能である。
いくつかの実施例では、容量性ディバイダ回路は、容量性デジタル・アナログ変換器(DAC)回路を含む。1つまたは複数のDACレジスタは、制御回路825によってデジタル値を書込まれうる。異なるデジタル値は、Vrefの値をセットする異なる容量比をもたらす。したがって、電圧基準Vrefは、容量性DACに従ってプログラム可能である。Vrefのプログラム可能な値は、神経刺激治療で提供される定電流の値に対するさらなる制御のレベルを提供する。プログラム可能な電圧基準とプログラム可能な電流ミラーの組合せは、電極−神経組織界面において電流密度の正確な制御を可能にする広い範囲の定電流振幅を提供する。
いくつかの実施例では、デバイス回路800は、再充電キャパシタ845および再充電キャパシタ845および制御回路825に通信可能に結合したスイッチネットワーク885を含む。再充電キャパシタ845は、回路経路を介してペーシング刺激および神経刺激からエネルギーを受取る。スイッチネットワーク885は、再充電キャパシタ845から負荷803を通して電荷回復刺激を提供するように、そのスイッチによって回路経路を変更する。電荷回復刺激は、ペーシング刺激および神経刺激の一方または両方の極性と反対の極性を有する。
回路経路は、埋め込み型電極に接続可能な第1のポート860を含む。第1のポート860は、第1のスイッチ(リードスイッチまたは電極スイッチ830A)によって回路ノード865に接続可能である。
いくつかの実施例では、スイッチネットワーク885は、回路ノード865および第1のポート860(電極スイッチ830Aを介して)に通信可能に結合された第3のスイッチ887を含み、再充電キャパシタ845および第2のポート862(電極スイッチ830Aを介して)に通信可能に結合された第4のスイッチ889を含む。制御回路825は、第1および第2のポートが負荷803に通信可能に結合すると、第3および第4のスイッチが、負荷803を通して第1のポート860から第2のポート862へ(たとえば、順方向)ペーシング刺激および神経刺激を送ることを可能にし、ペーシング刺激および神経刺激を使用して、再充電キャパシタ845の充電を可能にする。
電荷回復刺激を提供するために、制御信号825は、第4のスイッチ889および順方向再充電(forward recharge)(RF)スイッチ890をイネーブルまたは起動する。電荷回復刺激は、負荷803を通して第2のポート862から第1のポート860へ送られ、ペーシング刺激および神経刺激の反対極性を有することに留意されたい。ある実施例では、第1のポートは、バイポーラ電極対の先端電極に接続可能であり、第2のポートは、バイポーラ電極対のリング電極に接続可能である。図8は、ペーシング刺激または神経刺激を適用するときに含まれるスイッチ起動についてのタイミング図898を含む。
いくつかの実施例では、制御回路825は、スイッチネットワーク885を使用して、ペーシング刺激、神経刺激、および電荷回復刺激の1つまたは複数の極性を選択的に反転されるように回路経路を変更する。スイッチネットワーク885は、回路ノード865および第2のポート862(電極スイッチ830Bを介して)に通信可能に結合した第5のスイッチ892および第1のポート860(電極スイッチ830Aを介して)および再充電キャパシタ845に通信可能に結合した第6のスイッチ894を含むことができる。制御回路825は、第1および第2のポートが負荷803に通信可能に結合すると、第5および第6のスイッチが、負荷を通して第2のポート862から第1のポート860へペーシング刺激および神経刺激を送ることを可能にし、ペーシング刺激および神経刺激を使用して、(第6のスイッチ894を通して第1のポート860から)再充電キャパシタ845の充電を可能にする。
電荷回復刺激を提供するために、制御回路825は、第6のスイッチ894および逆方向(reverse)再充電(RR)スイッチ896をイネーブルする。電荷回復刺激は、負荷803を通して第1のポート860から第2のポート862へ送られ、ペーシング刺激および神経刺激の反対極性を有することに留意されたい。
これまで、定電流神経刺激治療を提供する電流供給部として定電流源を有する実施例の回路が述べられた。いくつかの実施例では、定電流シンクが定電流を提供する。
図9は、心臓ペーシング治療と神経刺激治療の両方を負荷903に提供するデバイス回路900のさらに別の実施例の所定部分の図である。図6〜8の実施例の場合と同様に、エネルギー供給部905は、電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタ901に事前充電する。回路経路は、キャパシタ910から負荷903を通してペーシング刺激および神経刺激用のエネルギーを提供する。回路経路は、第1および第2の埋め込み型電極に接続可能な第1のポート960および第2のポート962を含み、キャパシタ910は、第1のポート960に通信可能に結合するために回路経路に入るように切換え可能である。制御回路925は、ペーシング/神経スイッチ940の状態を変えることなどによって、ペーシング刺激または定電流神経刺激の送出を選択的にイネーブルする。キャパシタ910は、ペーシング/神経スイッチ940を閉鎖することによって回路経路に切換え可能でありうる。
デバイス回路900は、定電流神経刺激回路935を含むが、この実施例では、定電流神経刺激回路935は、定電流シンクを含む。定電流シンクは、電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタ910、第1のポート960、および第2のポート962に直列に配列される。デバイス回路900は、リターンスイッチ950を含む。定電流シンクは、定電流シンクを第2のポート962に通信可能に結合するためにリターンスイッチ950をディセーブルまたは停止することによって回路経路に入るように切換え可能である。定電流シンクは、ペーシング刺激が制御回路925によってイネーブルされると、定電流シンクをバイパスするためにリターンスイッチ950を起動することによって回路経路から外れるように切換え可能である。
いくつかの実施例では、デバイス回路900は、リターンスイッチ950および再充電スイッチ955に通信可能に結合した再充電キャパシタ945を含む。再充電キャパシタ945は、回路経路を介してペーシング刺激および神経刺激からエネルギーを受取る。制御回路925は、リターンスイッチ950および再充電スイッチ955が、再充電キャパシタ945から第2のポート962へ、かつ、負荷903を通して電荷回復刺激を提供することを可能にする。
図10は、心臓ペーシング治療と神経刺激治療の両方を負荷1003に提供するデバイス回路1000の別の実施例の所定部分の図である。実施例は、電流シンクのより詳細な実施例を示す。電流シンクは、キャパシタ1010から流れ、負荷1003を通る電流を、一定振幅を有する電流に変換する。図7の定電流神経刺激回路の場合と同様に、センス増幅器1070は、センス抵抗(Rsense)の両端の電圧を検知し、トランジスタ1075内のソース−ドレイン電流が、Rsense電圧と電圧基準(Vref)との差に従って制御される。いくつかの実施例では、電流シンクは、異なる振幅の定電流を提供するようにプログラム可能である電流ミラーを含む。いくつかの実施例では、電圧基準はプログラム可能である。リターンスイッチ1050は、ペーシング刺激の送出が制御回路1025によってイネーブルされると、定電流シンク1035をバイパスする。
いくつかの実施例では、デバイスは、ペーシング刺激だけのためにまたは神経刺激だけのために構成されうる。いくつかの実施例では、デバイスは、ペーシング刺激および神経刺激を提供するために複数のデバイス回路を含みうる。デバイス回路のいくつかは、ペーシング刺激を送出するように構成されることができ、一方、他のデバイス回路は、神経刺激を送出するように構成されることができる。これは、デバイスが製造された後のデバイスの柔軟性を可能にする。デバイスは、N個の刺激回路経路を持つように設計されうる。ここで、Nは整数である。最終用途に基づいて、N個の回路経路の一部または全ては、ペーシング刺激のために構成されることができる、N個の回路経路の一部または全ては、神経刺激のために構成されることができる、または、N個の回路経路の一部または全ては、ペーシング刺激と神経刺激の組合せのために構成されることができる。
図11は、心臓ペーシング治療と神経刺激治療の両方を、患者または被検者の心筋エリアおよび神経系エリアなどの負荷に提供するための方法1100の実施例のフロー図を示す。
ブロック1105にて、ペーシング刺激が、埋め込み型医療デバイス(IMD)のエレクトロニクスユニットの回路経路を使用して送出される。回路経路は、電気刺激貯蔵キャパシタから負荷を通してペーシング刺激を提供する。電気刺激貯蔵キャパシタは、ペーシング刺激用のエネルギーを提供するために、たとえば電池などのエネルギー供給部から充電される。いくつかの実施例では、ペーシング刺激は、準一定電圧刺激である。
ブロック1110にて、定電流神経刺激は、電気刺激貯蔵キャパシタから負荷を通して定電流神経刺激を送出するために回路経路に入るように切換えられる。いくつかの実施例では、定電流神経刺激は、定電流源を使用して生成される。いくつかの実施例では、定電流シンクは、定電流神経刺激を生成するために回路経路に入るように切換えられる。電流源または電流シンクは、キャパシタから放出される電流を一定のレベルまたは振幅に調節する。
ブロック1115にて、定電流神経刺激は、負荷を通してペーシング刺激を送出するために回路経路から外れるように切換えられる。
いくつかの実施例では、方法1100は、回路経路上でペーシング刺激および定電流神経刺激の極性を反転させることを含む。ある実施例では、極性は、回路経路を変更するスイッチネットワークを使用して反転される。いくつかの実施例では、方法1100は、ペーシング刺激および定電流神経刺激の送出後で、かつ、ペーシング刺激および定電流神経刺激の送出と反対の方向に、回路経路を使用してペーシング刺激および神経刺激を送出することを含む。治療の反対極性を有するこのエネルギーは、ペーシング刺激および定電流神経刺激の送出から生じる後電位を消散する。
追加事項
上述した説明は、詳細な説明の一部を形成する添付図面に対する参照を含む。図面は、例証として、本発明が実施されうる特定の実施形態を示す。これらの実施形態はまた、本明細書で「実施例」とも呼ばれる。こうした実施例は、示し述べた要素以外の要素を含みうる。しかし、本発明は、示し述べる要素だけがそこで提供される実施例も想定する。
本文書で参照される全ての出版物、特許、および特許文書は、参照により個々に組込まれるかのように、参照によりその全体が本明細書に組込まれる。本文書と、参照により組込まれる文書との間に矛盾する使用法がある場合、組込まれる参照(複数可)における使用法は、本文書の使用法を補助するものと考えられるべきである。すなわち、両立しない矛盾については、本文書における使用法が規制する。
本文書では、用語「または(or)」は、非排他的なまたは(or)を指すのに使用される。したがって、特に指示されない限り、「AまたはB」は「AであるがBではない」、「BであるがAではない」および「AおよびB」を含む。添付特許請求の範囲では、用語「含む」および「備える」は、無制限(open−ended)である、すなわち、特許請求の範囲においてこうした用語の後に挙げられる要素以外の要素を含むシステム、デバイス、物品またはプロセスは、依然として特許請求の範囲内に入ると考えられる。さらに、添付特許請求の範囲では、用語「第1の」、「第2の」、および「第3の」などは、単にラベルとして使用され、その物体に対して数値要件を課すことを意図されない。
本明細書で述べる方法実施例は、少なくとも部分的に、機械実施式であるかまたはコンピュータ実施式でありうる。一部の実施例は、上記実施例で述べた方法を実施するよう電子デバイスを構成するように働く命令をエンコードされるコンピュータ可読媒体または機械可読媒体を含みうる。こうした方法の実施態様は、マイクロコード、アセンブリ言語コード、高レベル言語コード、または同様なものなどのコードを含みうる。こうしたコードは、種々の方法を実施するためのコンピュータ可読命令を含みうる。コードは、コンピュータプログラム製品の所定部分を形成してもよい。さらに、コードは、実行中、または、他の時点で、1つまたは複数の揮発性または不揮発性コンピュータ可読媒体上に有形に格納されることができる。これらのコンピュータ可読媒体は、ハードディスク、取外し可能磁気ディスク、取外し可能光ディスク(たとえば、コンパクトディスクおよびデジタルビデオディスク)、磁気カセット、メモリカードまたはスティック、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、ならびに同様なものを含んでもよいが、それに限定されなくてもよい。
先の説明は、例証的であり、制限的でないことを意図される。たとえば、上述した実施例(またはその1つまたは複数の態様)は、互いに組合せて使用されることができる。先の説明を検討することによって、他の実施形態が当業者などによって使用されうる。要約は、読者が技術的開示の特質を迅速に確認することを可能にするために提供される。要約は、特許請求項の範囲の範囲または意味を解釈するかまたは制限するために使用されることがないという理解によって提出される。同様に、上記詳細な説明では、種々の特徴は、開示を簡素化するために共にグループ化されてもよい。このことは、未請求の開示特徴が、任意の特許請求項に必須であることを意図するものとして解釈されるべきでない。むしろ、本発明の主題は、特定の開示される実施形態の全ての特徴より少ない特徴に存在する可能性がある。そのため、添付特許請求の範囲は、詳細な説明に組込まれ、各請求項は、別個の実施形態として自分自身を主張する。本発明の範囲は、添付特許請求の範囲を参照して、添付特許請求の範囲が権利を与えられる等価物の全範囲と共に確定されるべきである。
付記
[付記1]
心臓ペーシング治療と神経刺激治療の両方を負荷に送出するための装置であって、
電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタと、
前記キャパシタから前記負荷を通してペーシング刺激を提供する回路経路と、
前記負荷を通して神経刺激を提供するために回路経路に入るように切換え可能であり、かつ前記負荷を通して前記ペーシング刺激を提供するために回路経路から外れるように切換え可能である定電流神経刺激回路と、
前記ペーシング刺激または前記定電流神経刺激の送出を選択的にイネーブルするように構成された制御回路と
を備える装置。
[付記2]
前記負荷に接触する埋め込み型電極に通信可能に結合するように構成された第1のポートと、
前記第1のポートに通信可能に結合された第1のスイッチ回路と
を備え、
前記定電流神経刺激回路は、定電流源を含み、
前記回路経路は、前記第1のスイッチ回路を介して前記第1のポートに接続可能な回路ノードを含み、前記電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタおよび前記定電流源は、前記回路ノードに切換え可能である、付記1に記載の装置。
[付記3]
前記制御回路に通信可能に結合された第2のスイッチ回路を備え、
定電流源は、前記電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタおよび回路ノードに直列に配列され、
前記第2のスイッチは、前記ペーシング刺激の送出が、前記制御回路によってイネーブルされると、前記定電流源をバイパスするように構成される、付記1および2のいずれか1項に記載の装置。
[付記4]
前記回路経路を介して前記ペーシング刺激および前記神経刺激からのエネルギーを受取る再充電キャパシタと、
前記再充電キャパシタに通信可能に結合されたスイッチネットワークと
を備え、
前記スイッチネットワークは、前記再充電キャパシタから前記負荷を通して電荷回復刺激を提供するように前記回路経路を変更するように構成され、前記電荷回復刺激は、前記ペーシング刺激および前記神経刺激の一方または両方の極性と反対の極性を有する、付記1〜3のいずれか1項に記載の装置。
[付記5]
第2の埋め込み型電極に結合されるように構成された第2のポートを備え、
前記スイッチネットワークは、
前記回路ノードおよび前記第1のポートに通信可能に結合された第3のスイッチと、
前記再充電キャパシタおよび前記第2のポートに通信可能に結合された第4のスイッチと
を含み、
前記制御回路は、前記第1および第2のポートが前記負荷に通信可能に結合すると、前記第3および第4のスイッチが、前記第1のポートから前記第2のポートへ前記ペーシング刺激および前記神経刺激を送ることを可能にし、前記ペーシング刺激および前記神経刺激を使用して、前記再充電キャパシタの充電を可能するように構成されている、付記4に記載の装置。
[付記6]
前記制御回路は、前記ペーシング刺激および前記神経刺激の送出後に、前記第4のスイッチが、前記第2のポートに前記電荷回復刺激を提供することを可能にするように構成されている、付記5に記載の装置。
[付記7]
前記スイッチネットワークは、前記制御回路に通信可能に結合され、前記制御回路は、前記ペーシング刺激、前記神経刺激、および前記電荷回復刺激のうちの1つまたは複数の極性を選択的に反転させるように構成されている、付記4に記載の装置。
[付記8]
第2の埋め込み型電極に結合されるように構成された第2のポートを備え、
前記スイッチネットワークは、
前記回路ノードおよび前記第2のポートに通信可能に結合された第5のスイッチと、
前記第1のポートおよび前記再充電キャパシタおよび前記第2のポートに通信可能に結合された第6のスイッチと
を含み、
前記制御回路は、前記第1および第2のポートが前記負荷に通信可能に結合すると、前記第5および第6のスイッチが、前記第2のポートから前記第1のポートへ前記ペーシング刺激および前記神経刺激を送ることを可能にし、前記ペーシング刺激および前記神経刺激を使用して、前記再充電キャパシタの充電を可能にするように構成されている、付記7に記載の装置。
[付記9]
前記制御回路は、前記ペーシング刺激および前記神経刺激の送出後に、前記第6のスイッチが、前記第1のポートに前記電荷回復刺激を提供することを可能にするように構成されている、付記8に記載の装置。
[付記10]
前記定電流源は、異なる振幅の定電流を提供するようにプログラム可能である電流ミラーを含み、前記プログラム可能な電流ミラーは、前記回路ノードに切換え可能である、付記2〜9のいずれか1項に記載の装置。
[付記11]
前記負荷に接触する第1の埋め込み型電極に通信可能に結合されるように構成された第1のポートと、
前記負荷に接触する第2の埋め込み型電極に通信可能に結合されるように構成された第2のポートと
を備え、
前記回路経路は、前記第1のポートおよび前記第2のポートを含み、
前記電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタは、前記第1のポートに通信可能に結合するために回路経路に入るように切換え可能であり、
前記定電流神経刺激回路は定電流シンクを含み、
前記定電流シンクは、前記第2のポートに通信可能に結合するために回路経路に入るように切換え可能である、付記1に記載の装置。
[付記12]
前記制御回路に通信可能に結合されたスイッチ回路を備え、
前記定電流シンクは、前記電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタ、前記第1のポート、および前記第2のポートに直列に配列され、
前記スイッチ回路は、前記ペーシング刺激が前記制御回路によってイネーブルされると、前記定電流シンクをバイパスするように構成されている、付記11に記載の装置。
[付記13]
前記スイッチ回路に通信可能に結合し、前記回路経路を介して前記ペーシング刺激および前記神経刺激からのエネルギーを受取るように構成された再充電キャパシタを備え、
前記制御回路は、前記スイッチ回路が、前記再充電キャパシタから前記第2のポートへ、および前記負荷を通して、電荷回復刺激を提供することを可能にするように構成されている、付記12に記載の装置。
[付記14]
前記定電流神経刺激回路は、異なる振幅の定電流を提供するようにプログラム可能である電流ミラーを含む、付記1〜9および11〜13のいずれか1項に記載の装置。
[付記15]
前記定電流神経刺激回路は、プログラム可能な電圧基準回路を含み、前記定電流神経刺激回路は、プログラム可能な電圧基準に従って電流を調節する、付記1〜9および11〜14のいずれか1項に記載の装置。
[付記16]
前記プログラム可能な電圧基準を生成するように構成された容量性ディバイダ回路を含む、付記15に記載の装置。
[付記17]
前記容量性ディバイダ回路は、容量性デジタル・アナログ変換器(DAC)回路を含み、前記電圧基準は、前記容量性DACによってプログラム可能である、付記16に記載の装置。
[付記18]
機械可読媒体であって、埋め込み型医療デバイスによって実施されると、前記埋め込み型医療デバイスに、
埋め込み型医療デバイス(IMD)のエレクトロニクスユニットの回路経路を使用してペーシング刺激を送出することであって、前記回路経路は負荷を通して前記ペーシング刺激を提供する、前記送出すること、
回路経路に入るように定電流神経刺激を切換えて、前記負荷を通して神経刺激を送出すること、
回路経路から外れるように前記定電流神経刺激を切換えて、前記ペーシング刺激を送出すること
を含むオペレーションを実施させる命令を記憶する機械可読媒体。
[付記19]
前記命令は、埋め込み型医療デバイスによって実施されると、前記埋め込み型医療デバイスに、前記回路経路上で前記ペーシング刺激および前記定電流神経刺激の極性を反転させるさらなるオペレーションを実施させる、付記18に記載の機械可読媒体。
[付記20]
前記命令は、埋め込み型医療デバイスによって実施されると、前記埋め込み型医療デバイスに、
前記ペーシング刺激および前記定電流神経刺激の送出後で、かつ、前記ペーシング刺激および前記定電流神経刺激の送出と反対の方向に前記ペーシング刺激および前記神経刺激を送出して、前記ペーシング刺激および前記定電流神経刺激の送出によって生じる後電位を消散させるさらなるオペレーションを実施させる、付記18または19に記載の機械可読媒体。

Claims (14)

  1. 心臓ペーシング刺激治療と神経刺激治療の両方を負荷に送出するための装置であって、
    電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタ(610)と、
    前記キャパシタ(610)から前記負荷(603)を通して心臓ペーシング刺激エネルギーを提供する回路経路と、
    前記キャパシタから前記負荷を通して定電流神経刺激エネルギーを提供するために回路経路に入るように切換え可能であり、かつ前記負荷を通して前記心臓ペーシング刺激エネルギーを提供するために回路経路から外れるように切換え可能である定電流神経刺激回路(635)と、
    前記心臓ペーシング刺激または前記定電流神経刺激のうちの一つの送出を選択的にイネーブルするように構成された制御回路(625)と
    前記回路経路を介して前記ペーシング刺激および前記神経刺激からのエネルギーを受取る再充電キャパシタ(845)と、
    前記再充電キャパシタに通信可能に結合されたスイッチネットワーク(885)と
    を備え、
    前記スイッチネットワークは、前記再充電キャパシタから前記負荷を通して電荷回復刺激を提供するように前記回路経路を変更するように構成され、前記電荷回復刺激は、前記ペーシング刺激および前記神経刺激の一方または両方の極性と反対の極性を有する、装置。
  2. 前記負荷に接触する埋め込み型電極に通信可能に結合するように構成された第1のポート(660)と、
    前記第1のポートに通信可能に結合された第1のスイッチ回路(630A)と
    を備え、
    前記定電流神経刺激回路は、定電流源を含み、
    前記回路経路は、前記第1のスイッチ回路を介して前記第1のポートに接続可能な回路ノード(665)を含み、前記電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタおよび前記定電流源は、前記回路ノードに切換え可能である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記制御回路に通信可能に結合された第2のスイッチ回路(640)を備え、
    定電流源は、前記電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタおよび回路ノードに直列に配列され、
    前記第2のスイッチは、前記ペーシング刺激の送出が、前記制御回路によってイネーブルされると、前記定電流源をバイパスするように構成される、請求項1および2のいずれか1項に記載の装置。
  4. 第2の埋め込み型電極に結合されるように構成された第2のポート(862)を備え、
    前記スイッチネットワークは、
    前記回路ノードおよび前記第1のポートに通信可能に結合された第3のスイッチ(887)と、
    前記再充電キャパシタおよび前記第2のポートに通信可能に結合された第4のスイッチ(889)と
    を含み、
    前記制御回路は、前記第1および第2のポートが前記負荷に通信可能に結合すると、前記第3および第4のスイッチが、前記第1のポートから前記第2のポートへ前記ペーシング刺激および前記神経刺激を送ることを可能にし、前記ペーシング刺激および前記神経刺激を使用して、前記再充電キャパシタの充電を可能するように構成されている、請求項に記載の装置。
  5. 前記制御回路は、前記ペーシング刺激および前記神経刺激の送出後に、前記第4のスイッチが、前記第2のポートに前記電荷回復刺激を提供することを可能にするように構成されている、請求項4に記載の装置。
  6. 記スイッチネットワークは、
    前記回路ノードおよび前記第2のポートに通信可能に結合された第5のスイッチ(892)と、
    前記第1のポートおよび前記再充電キャパシタおよび前記第2のポートに通信可能に結合された第6のスイッチ(894)と
    を含み、
    前記制御回路は、前記第1および第2のポートが前記負荷に通信可能に結合すると、前記第5および第6のスイッチが、前記第2のポートから前記第1のポートへ前記ペーシング刺激および前記神経刺激を送ることを可能にし、前記ペーシング刺激および前記神経刺激を使用して、前記再充電キャパシタの充電を可能にするように構成されている、請求項に記載の装置。
  7. 前記制御回路は、前記ペーシング刺激および前記神経刺激の送出後に、前記第6のスイッチが、前記第1のポートに前記電荷回復刺激を提供することを可能にするように構成されている、請求項に記載の装置。
  8. 前記定電流源は、異なる振幅の定電流を提供するようにプログラム可能である電流ミラー(880)を含み、前記プログラム可能な電流ミラーは、前記回路ノードに切換え可能である、請求項2〜のいずれか1項に記載の装置。
  9. 前記スイッチネットワークは、前記制御回路に通信可能に結合され、前記制御回路は、前記ペーシング刺激、前記神経刺激、および前記電荷回復刺激のうちの1つまたは複数の極性を選択的に反転させるように構成されている、請求項1に記載の装置。
  10. 前記負荷(903)に接触する第1の埋め込み型電極に通信可能に結合されるように構成された第1のポート(960)と、
    前記負荷に接触する第2の埋め込み型電極に通信可能に結合されるように構成された第2のポート(962)と
    を備え、
    前記回路経路は、前記第1のポートおよび前記第2のポートを含み、
    前記電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタは、前記第1のポートに通信可能に結合するために回路経路に入るように切換え可能であり、
    前記定電流神経刺激回路は定電流シンク(935)を含み、
    前記定電流シンクは、前記第2のポートに通信可能に結合するために回路経路に入るように切換え可能である、請求項1に記載の装置。
  11. 前記制御回路に通信可能に結合されたスイッチ回路(950)を備え、
    前記定電流シンクは、前記電気刺激エネルギー貯蔵キャパシタ、前記第1のポート、および前記第2のポートに直列に配列され、
    前記スイッチ回路は、前記ペーシング刺激が前記制御回路によってイネーブルされると、前記定電流シンクをバイパスするように構成されている、請求項10に記載の装置。
  12. 前記制御回路は、前記スイッチ回路が、前記再充電キャパシタから前記第2のポートへ、および前記負荷を通して、電荷回復刺激を提供することを可能にするように構成されている、請求項11に記載の装置。
  13. 前記定電流神経刺激回路は、異なる振幅の定電流を提供するようにプログラム可能である電流ミラーを含む、請求項1〜および〜12のいずれか1項に記載の装置。
  14. 前記定電流神経刺激回路は、プログラム可能な電圧基準回路を含み、前記定電流神経刺激回路は、プログラム可能な電圧基準に従って電流を調節する、請求項1〜および〜13のいずれか1項に記載の装置。
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