JP5607874B2 - タービンブレード先端のクリアランス制御のための装置及び方法 - Google Patents

タービンブレード先端のクリアランス制御のための装置及び方法 Download PDF

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Description

本明細書に開示した本発明は、ガスタービンの分野に関する。具体的には、本発明は、タービンブレード先端クリアランスの制御を行うために使用される。
ガスタービンは、多くの部品を含み、これら部品の各々は、運転条件が変化するにつれて膨脹又は収縮する可能性がある。タービンは、燃焼室から放出される高温ガスと相互作用してシャフトを回転させる。シャフトは一般的に、圧縮機に結合され、また幾つかの実施形態では、発電機のようなエネルギーを受けるための装置に結合される。タービンは一般的に、燃焼室に隣接している。タービンは、時として「バケット」と呼ぶこともあるブレードを使用して、高温ガスのエネルギーを用いてシャフトを回転させる。
タービンブレードは、シュラウドリングの内部で回転する。高温ガスがタービンブレード上に衝突すると、シャフトは回転する。シュラウドリングは、タービンブレードの周りで高温ガスが逸出するのを防止するために使用され、従って、シャフトを回転させるものではない。
タービンブレードの端部とシュラウドリングとの間の距離は、「クリアランス」と呼ばれている。このクリアランスが増大すると、高温ガスがクリアランスを通って逸出するのでタービンの効率が低下する。従って、このクリアランスの量は、ガスタービンの全体効率に影響を与える可能性がある。
クリアランス量が、余りに小さ過ぎる場合には、タービンブレード、シュラウドリング及び他の部品の熱的特性により、タービンブレードがシュラウドリングと摩擦することになる可能性がある。タービンブレードがシュラウドリングと摩擦すると、タービンブレード、シュラウドリング及びタービンへの損傷が発生するおそれがある。従って、様々な運転条件の間に最小クリアランスを維持することが重要である。
米国特許出願公開第2007/0003411号明細書
従って、必要なものは、ガスタービンにおけるタービンブレードとシュラウドリングとの間のクリアランスを低減する方法である。この方法は、様々な運転条件において有用でなければならない。
開示するのは、回転機械用の内側シェルの一実施形態であり、本内側シェルは、1以上のセグメントと、該1以上のセグメントと作動可能に連絡した1以上の相補形セグメントとを含み、両セグメントは、シュラウドリングのための支持構造体を形成し、1以上のセグメント及び1以上の相補形セグメントは、個々に移動して該1以上のセグメント及び1以上の相補形セグメントによって形成された寸法の組を変化させる。
さらに開示するのは、回転機械の一実施形態であり、本回転機械は、ハウジングと、該ハウジングに配置された回転部品と、該回転部品に隣接して配置されたシュラウドリングと、その少なくとも1つがシュラウドリングと作動可能に連絡したセグメントを含むシェルとを含み、シュラウドリングの1以上の寸法は、シェルによって調整可能である。
さらにまた開示するのは、回転機械におけるシュラウドリングの寸法を制御する方法の一実施例であり、本方法は、制御システムから情報を受信するステップと、情報を使用して、シュラウドリングと作動可能に連絡したセグメント化シェルのセグメントの1以上を移動させるステップと、セグメントの1以上でシュラウドリングを変形させるステップとを含む。
本発明と見なせる主題は、提出した特許請求の範囲において具体的に指摘しかつ明確に特許請求している。本発明の前述の及びその他の特徴及び利点は、同様の要素には同じ符号を付した添付図面と共に行う以下の詳細な説明から明らかになる。
本明細書では、回転機械における複数のブレードとシュラウドリングとの間のクリアランスを制御するための装置及び方法の様々な実施形態を開示している。この例示した実施形態は、ガスタービンにおける複数のタービンブレードとシュラウドリングとの間のクリアランスを制御することを専ら説明しているが、本明細書における一般的教示は、圧縮機及びポンプのような他の形式の機械にも適用可能であることを理解されたい。
本明細書において具体的に教示しているのは、シュラウドリングの直径などの寸法を制御して、シュラウドリングとタービンブレードの組との間に所望のクリアランス量を維持するための装置及び方法である。一実施形態では、所望のクリアランス量というは、シュラウドリングに対するブレードの摩擦を回避する最小のクリアランス量である。
便宜上、一部の定義を示しておく。「回転機械」という用語は、シャフトの周りに円周方向に配置されたブレードを含む回転機械に関するものである。シャフト及びブレードは、共に回転して、ガスを加圧すること、流体を圧送すること、流体流を回転仕事に変換すること、及びガス流を回転仕事に変換することの少なくとも1つを行う。「ガスタービン」という用語は、連続形燃焼エンジンである回転機械に関するものである。ガスタービンは一般的に、圧縮機、燃焼室及びタービンを含む。燃焼室は、タービンに導かれる高温ガスを放出する。「タービンブレード」という用語は、タービン内に含まれるブレードに関するものである。各タービンブレードは一般的に、バケット上に衝突する高温ガスを回転仕事に変換する翼形形状を有する。「タービン段」という用語は、タービンシャフトのセクションの周りで円周方向に配置された複数のタービンブレードに関するものである。タービン段のタービンブレードは、シャフトの周りに円形パターンとして配置される。「シュラウドリング」という用語は、タービン段のタービンブレードの周りで高温ガスが逸出するつまり妨げられない状態になるのを防止するための構造体に関するものである。この構造体は、タービン段の半径方向外側に配置され、かつ円筒形及び円錐形の少なくとも1つとすることができる。一般的に、各タービン段には、1つのシュラウドリングが存在する。「クリアランス」という用語は、タービンブレードの先端とシュラウドリングとの間の距離量に関するものである。「内側タービンシェル」という用語は、シュラウドリングに結合された構造体に関するものである。内側タービンシェルは、シュラウドリングを囲みかつ該シュラウドリングを所定の位置に保持する。内側タービンシェルは、幾つかのシュラウドリング並びにタービン段間のノズルに結合することができる。「ケーシング」(又は「ハウジング」)という用語は、内側タービンシェルを囲む構造体に関するものである。ケーシングは、回転機械全体における構造一体性を提供する。ケーシングはまた、ガスタービンの外部圧力と内部圧力との間の圧力境界部を形成する。「真円度」という用語は、構造体が円形である度合に関するものである。例えば、高い真円度を有する構造体は、低い真円度を有する構造体よりもより真円である。「周辺」という用語は、周辺部に関するものである。
図1は、ガスタービン1の例示的な実施形態を概略的に示している。ガスタービン1は、圧縮機2、燃焼室3及びタービン4を含む。圧縮機2は、タービンシャフト5によってタービン4に結合される。図1のこの非限定的な実施形態では、タービンシャフト5はまた、発電機6に結合される。(他の実施形態では、タービンシャフト5は、圧縮機又はポンプのような他の形式の機械類に結合することができる。)タービン4は、タービン段7、それぞれのシュラウドリング8、内側タービンシェル10及びケーシング9を含む。内側タービンシェル10は、シュラウドリング8を囲む。一般的に、内側タービンシェル10は、タービン段7の寸法に適合するようなテーパ状又は円錐形の形状を有する。また、図1に示しているのは、シャフト5と整列している長手方向軸線11及びシャフト5に対して垂直な半径方向を表わす半径方向12である。次に、タービン4についてより詳細に説明する。
図2は、タービン4の例示的な実施形態を示す。図2Aは、タービン4の端面図を示す。図2Aを参照すると、クリアランス20を示している。図2Aに示すシュラウドリング8は、約360度にわたって複数のタービンブレード27を囲む。幾つかの実施形態では、シュラウドリング8は、各々が360度よりも小さいアーチ形セグメントである複数のアーチ形セグメントを含む複数のシュラウドリングセグメントで構成される。シュラウドリング8は、該シュラウドリング8が膨脹及び収縮するのを可能にする材料で作ることができる。シュラウドリング8のアーチ形セグメントは、内側タービンシェル10が膨脹及び収縮(拡大及び縮小)すると、シュラウドリング8もまた拡大及び縮小するように、該内側タービンシェル10に取付けられる。内側タービンシェル10の「自由」端(シュラウドリング8に取付けられた)は、該自由端上に半径方向に加わる力の量に従って半径方向に縮小する。内側タービンシェル10、従ってシュラウドリング8の直径を制御することによって、クリアランス20は、摩擦の危険性が増大しない状態で最小にすることができる。
図2Bは、タービン4の側面図を示す。図2Bを参照すると、内側タービンシェル10は、セクション21の組立体を含む。セクション21は、フープ22によって互いに保持される。内側タービンシェル10はまた、複数のセグメント24を含む。各セグメント24は、ほぼ半径方向12に移動することができる。半径方向12に移動することによって、各セグメント24は、シュラウドリング8を拡大又は縮小させることができる。1つのセグメント上に半径方向12に加わる力は、シュラウドリング8を部分的にほぼ半径方向12に拡大又は縮小させることになる。全てのセグメント上に一斉に(又は、まとまって)加わる半径方向力は、シュラウドリング8を拡大又は縮小させかつ真円度を維持させることになる。一般的に、セグメント24の数が増加すると、シュラウドリング8に加わる真円度もまた向上する。各セグメント24は、スロット23によって隣接セグメント24から分離される。スロット23により、接触がない状態で隣接セグメント24間での自由な変位が得られる。スロット23の一端部に孔25を設けて、個々に又は一斉にかのいずれかで半径方向内向き及び半径方向外向きの1以上の方向にセグメント24を移動させることによって加わる内側タービンシェル10に対する応力を制限する。
図2Aを参照すると、「スロットシール26」と呼ばれるセグメント間シールが、内側タービンシェル10内の各スロット23によって生じる開口部をシールするために設けられる。スロットシール26は、2つの隣接セグメント24間に配置される。図3Aは、スロット23及び孔25の三次元図を示す。図3B及び図3Cは、図3Aに示すスロット23をシールするスロットシール26の例示的な実施形態の詳細図を示す。スロットシール26は、内側圧力シール31及び外側圧力シール32に溶接されたストリップシール30を含む。一般的に、内側圧力シール31及び外側圧力シール32は、シール作用を行うための折り重ね部を有する。折り重ね部の故に、シール31及び32に対する圧力の増大は、シール効果の向上をもたらす。内側圧力シール31は、タービン4内における高温タービンガス33に対してシールする。外側圧力シール32は、内側圧力シール31によるあらゆる漏洩に対してシールする。スロットシール26は、図2A及び図3Aに示す隣接セグメント24の各々におけるシールスロット29内に挿入される。図2A及び図3Aの実施形態では、シールスロット29は、各スロット23に対してほぼ垂直である。しかしながら、シールスロット29は、シール作用を最適化するのに必要なあらゆる角度及び形状のものとすることができる。
図4は、セグメント24の別の例示的な実施形態を示す。図4の実施形態では、各セグメント24もまた、1つのセクション21である。セクション21を円形パターンに組立てることにより、内側タービンシェル10が形成される。図4Aを参照すると、各セグメント24は、長手方向軸線11の周りにほぼ湾曲形状を有する。図4に示すセグメント24は、フラットビーム41を形成する2つのフラット表面を有する。フラットビーム41は、セグメント24の一部分の曲げをもたらす。移動する部分は、2つのタービン段7(図4Bに参照符号42及び43で示す)と関連するシュラウドリング8に結合される。図4に示すように、フラットビーム41は、シュラウドリング8に取付けられたセグメント24の自由端の撓み性を高める薄い厚さを有する。
本教示は、セグメント24が、一斉に及び個々にの1つとして移動することを示している。一般的に、セグメント24が個々に移動する場合には、セグメント24は、アクチュエータに結合される。図5は、各セグメント24がアクチュエータ50に結合された、内側タービンシェル10の例示的な実施形態を示す。アクチュエータ50は、ソレノイドのような電気式アクチュエータ、電動スクリュのような電気―機械式アクチュエータ及び油圧ピストンのような機械式アクチュエータの1つとすることができる。機械式アクチュエータは、電気作動を含まないあらゆるアクチュエータとすることができる。一実施形態では、アクチュエータ50は、ピストンに適用した圧力を利用して作動させることができる。別の実施形態では、アクチュエータ50は、アクチュエータに関わる当業者には公知なように、ガスの温度を使用して熱的に作動させて該アクチュエータ50の運動を生じさせることができる。別の実施形態では、アクチュエータ50は、化学的に作動させることができる。アクチュエータ50は、長手方向軸線11及び半径方向12の少なくとも1つに沿った方向に移動することができる。アクチュエータ50が長手方向軸線11に沿って移動する場合には、機械装置を使用して動きを半径方向12に転換する。アクチュエータ50が半径方向12に沿って移動する場合には、何らの運動の転換も必要でない。アクチュエータ50は、単動アクチュエータ及び複動アクチュエータの1つとすることができる。単動アクチュエータ50は、一方向に力を与える。単動アクチュエータ50は、タービンガス33又はセグメント24の剛性によって得られる反力によって他の方向に移動する。複動アクチュエータ50は、2つの方向に力を与える。
セグメント24を一斉に移動させることを使用して、シュラウドリング8の真円度を維持する。セグメント24を一斉に移動させる場合には、1以上のアクチュエータ50を使用して、セグメント24を一斉に移動させる装置を動かす。一実施形態では、この装置は、内側タービンシェル10のセグメント24を囲むリング又はスリーブである。図6は、セグメント24を囲むスリーブ60を示す。長手方向軸線11の一方向に沿ってスリーブ60を移動させることによって、内側タービンシェル10の円錐形状が、セグメント24を一斉に移動させかつシュラウドリング8を縮小させることになる。スリーブ60を反対方向に移動させることによって、タービンガス33の圧力又は各セグメント24の剛性により、セグメント24が一斉に移動してシュラウドリング8を拡大させることになる。一実施形態では、スリーブ60は、セグメント24と直接接触することができる。別の実施形態では、スリーブ60は、ローラ、カム、線形軸受及び機械的リンク機構の1つを使用してセグメント24と接触することができる。別の実施形態では、スリーブ60は、内側タービンシェル10の円周方向螺子と係合することができる。この実施形態では、スリーブ60が回転すると、スリーブは長手方向軸線11に沿って移動してシュラウドリング8を拡大させること及び縮小させることの1つを行う。さらに、長手方向作動はまた、リング又はスリーブ60のいずれかの方向への移動が結果としてシュラウドリング8を強制的に拡大又は縮小させるようになる複動とすることができる。
セグメント24はまた、該セグメント24の全ての外表面に対して同一のガス圧力を適用することによって一斉に移動させることができる。ガス圧力を使用してセグメント24を移動させる場合には、タービンガス33の圧力又は各セグメント24の剛性を使用してガス圧力と対向する方向にセグメント24を移動させる。セグメント24の移動はまた、内側タービンシェル10の外部及び内部間の圧力差を使用することによって達成することができる。内側タービンシェル10の外部圧力が内部圧力よりも大きい場合には、正味の影響は、セグメント24を半径方向内向きに移動させることになる。逆に、内側タービンシェル10の外部圧力が内部圧力よりも小さい場合には、正味の影響は、セグメント24を半径方向外向きに移動させることになる。
内側タービンシェル10の別の実施形態は、受動的作動を使用してセグメント24を移動させる。受動的作動の場合には、内側タービンシェル10の内部の部品にわたる(部品の両側間における)相対的圧力低下により、セグメント24を移動させるための力が形成される。圧力低下を生じさせる部品の一実施例は、図7に示すノズル70である。図7を参照すると、ノズル70は、内側タービンシェル10に取付けられる。ノズル70は、2つのタービン段7間に配置される。ノズル70は、タービン段7からのガス流を配向し直した後に、該ガス流を次のタービン段7に衝突させる。ノズル70の両側間に、ガスタービン1の質量流量に比例した圧力低下が発生する。ガスタービン1の運転の間に、質量流量は、ガスタービン1の速度及び出力と共に変化する。最大圧力低下は、全速度及び全負荷において発生する。この実施形態では、図7に示すように、ノズル70にわたる最大圧力低下は、各セグメント24上に最大曲げモーメント71を与える。最大曲げモーメント71は、セグメント24を内向きに移動又は湾曲させて、シュラウドリング8の直径を縮小させることになる。セグメント24を外向きに移動させるように各セグメント24の剛性及び圧力低下の減少を使用して、シュラウドリング8の直径を増大させる。受動的作動の場合には、アクチュエータ50を必要とする可能性はない。別の実施形態では、受動的作動及び能動的作動の組合せを使用することができる。
制御装置に関して当業者に公知の制御システムは、アクチュエータ50を作動させるために使用することができる。制御システムは、クリアランス20に関連する情報を受信してアクチュエータ50を制御することができる。情報は、センサによって得ることができ、またフィードバック制御ループ(本明細書では、「センサベースフィードバック制御」と呼ぶ)において使用することができる。センサは、クリアランス20及び該クリアランス20に関連するパラメータの少なくとも1つを測定することができる。フィードバック制御ループは、センサによって測定した変数を制御して設定値を維持することになる。それに代えて、情報は、ガスタービン1のモデルから導き出すことができる(本明細書では、「モデルベース制御」と呼ぶ)。一般的に、詳細な分析及び試験を使用して、様々な運転モードに必要なクリアランス20の量を決定することに関連した情報が得られる。モデルベース制御の場合には、センサは、フィードバック制御ループの一部としてクリアランス20を測定するためには使用されない。
図8は、シュラウドリング8の寸法を制御する例示的な方法80を示している。クリアランス20は、シュラウドリング8の直径のような寸法を制御することによって制御することができる。本方法80は、制御システムから情報を受信するステップ81を必要とする。さらに、本方法80は、情報を使用して内側タービンシェル10のセグメント24の1以上を移動させるステップ82を必要とする。さらに、本方法80は、セグメント24の1以上でシュラウドリング8を変形させるステップ83を必要とする。
本方法80は、制御システム内に含まれるコンピュータプログラム製品によって実行することができる。コンピュータプログラム製品は一般的に、機械可読媒体上に記憶されかつガスタービン1におけるシュラウドリング8の寸法を制御するための機械実行可能命令を含む。コンピュータプログラム製品の技術的効果は、クリアランス20を制御することによってガスタービン1の効率を向上させかつ該ガスタービン1に対する損傷を防止することである。
セクション21の組立体の使用により、ガスタービン1の保守整備において利点が得られる。ガスタービン1の点検及び保守整備は、フープ22を取外し、長手方向軸線11の周りで内側タービンシェル10を回転させて、あらゆるセクション21にアクセスすることを含むことができる。ケーシング9の上部半体を取外すと、シャフト5を取外さないで選択セクション21を個々に取外しかつ交換することができる。さらに、点検及び保守整備は、セクション21を個々に取外しかつ交換することによってシャフト5を取外さないで内側タービンシェル10全体を取外しかつ交換することを含むことができる。内側タービンシェル10を取外すことに加えて、ノズル70のようなノズル及びシュラウドリング8もまた、取外すことができる。シャフト5を取り外さないことによって、シャフト5並びに関連する軸受及び軸受ハウジングを位置合わせし直すことを排除することができる。
多くの場合に、ガスタービン1は、水平中央面においてボルト止めフランジを使用して分解されるように構成されている。フランジを含むことに加えて該フランジと関連する円形不連続性により、エンジン運転時に熱勾配に起因してエンジン9が真円でなくなる可能性がある。フーリエ係数に関して、2つの半体を備えたケーシング9は、N=2真円度を有すると言われる。内側タービンシェル10をセクション21に分割しかつ該セクション21を1以上のフープ22によって組立てることによって、フランジの使用に比して真円度は高められる。同一熱勾配の場合に、内側タービンシェル10の真円度は、内側タービンシェル10を構成するために使用するセクション21の数が増加するにつれて減少する。例えば、4つのセクション21(N=4)を備えた内側タービンシェル10は、2つのセクション21(N=2)を備えた内側タービンシェル10よりも低い真円度を有する。1以上のフープ22で互いに保持された多数のセクション21は、内側タービンシェル10の真円度の低下を防止する方法となる。
本明細書における教示の態様を行うために、様々な部品を含むことができまた要求することができる。例えば、制御システムは、アナログシステム及びデジタルシステムの少なくとも1つを含むことができる。デジタルシステムは、プロセッサ、メモリ、記憶装置、入力/出力インタフェース、入力/出力デバイス及び通信インタフェースの少なくとも1つを含むことができる。一般的に、機械可読媒体上に記憶させたコンピュータプログラム製品は、デジタルシステムに入力することができる。コンピュータプログラム製品は、プロセッサによって実行してクリアランス20を制御するようにすることができる命令を含む。本明細書において説明した様々な態様のサポートとして又は本開示内容に勝る他の機能のサポートとして様々な部品を含むことができる。
様々な部品又は技術的方法により、ある特定の必要な又は有益な機能或いは性能を得ることができることが分かるであろう。従って、特許請求の範囲及びその変形形態のサポートとして必要となる可能性があるそれらの機能及び性能は、本明細書における教示の一部及び開示した本発明の一部として本来的に含まれていると認識される。
例示的な実施形態に関して本発明を説明してきたが、本発明の技術的範囲から逸脱することなく、本発明の要素に対して様々な変更を加えることができまたその要素を均等物で置き換えることができることを理解されたい。さらに、本発明の本質的な技術的範囲から逸脱することなく、特定の装置、状況又は材料を本発明の教示に適合させるために多くの修正が考えられるであろう。従って、本発明は、本発明を実施するために考えられる最良の形態として開示した特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明は、特許請求の範囲の技術的範囲内に属する全ての実施形態を含むことになることを意図している。
ガスタービンの例示的な実施形態を示す図。 タービン段及び内側タービンシェルの例示的な実施形態を示す図。 隣接セグメント間のスロット及びセグメント間シールの例示的な実施形態を示す図。 内側タービンシェルのセグメントの例示的な実施形態を示す図。 複数のセグメントに結合されたアクチュエータを備えた内側タービンシェルの例示的な実施形態を示す図。 スリーブを備えた内側タービンシェルの例示的な実施形態示す図。 ノズルを備えたセグメントの例示的な実施形態示す図。 シュラウドリングの寸法を制御する例示的な方法示す図。
符号の説明
1 ガスタービン
2 圧縮機
3 燃焼室
4 タービン
5 タービンシャフト
6 発電機
7 タービン段
8 シュラウドリング
10 内側タービンシェル
9 ケーシング
11 長手方向軸線
20 クリアランス
27 タービンブレード
21 セクション
22 フープ
24 セグメント
12 半径方向
23 スロット
25 孔
26 スロットシール
30 ストリップシール
31 内側圧力シール
32 外側圧力シール
33 タービンガス
34 漏洩
29 シールスロット
41 フラットビーム
50 アクチュエータ
33 タービンガス
60 スリーブ
70 ノズル
71 曲げモーメント
80 例示的な方法
81 受信するステップ
82 移動させるステップ
83 変形させるステップ

Claims (9)

  1. 回転機械用の内側シェル(10)であって、
    1以上のセグメントと、
    前記1以上のセグメントと作動可能に連絡した1以上の相補形セグメントと、を含み、
    前記両セグメント(24)が、シュラウドリングのための支持構造体を形成し、
    前記1以上のセグメント及び1以上の相補形セグメントが、個々に移動して、該1以上のセグメント及び1以上の相補形セグメントによって形成された寸法の組を変化させ、
    前記内側シェル(10)は、前記1以上のセグメント及び前記1以上の相補形セグメントを形成する、前記内側シェル(10)の長さに沿って部分的に延びる複数のスロットを含む、
    シェル(10)。
  2. 前記1以上のセグメント及び1以上の相補形セグメントが、まとまって移動して、該1以上のセグメント及び1以上の相補形セグメントによって形成された寸法の組を変化させる、請求項1に記載のシェル(10)。
  3. 前記1以上のセグメントと前記1以上の相補形セグメントとの間に配置されたシール(26)をさらに含む、請求項1に記載のシェル(10)。
  4. 前記シール(26)が、前記1以上のセグメント及び1以上の相補形セグメント内のシールスロット(29)に適合する形状のフラット部材を含み、
    前記フラット部材が、折り重ね形シール構造体に結合される、
    請求項に記載のシェル(10)。
  5. 前記1以上のセグメント及び1以上の相補形セグメントの各々が、前記1以上のセグメント及び1以上の相補形セグメントの幅方向に延びるフラットビーム(41)を含み、
    前記フラットビーム(41)は、前記1以上のセグメント及び1以上の相補形セグメントの湾曲部分の厚さよりも小さな厚さを有する、
    請求項1に記載のシェル(10)。
  6. ハウジングと、
    前記ハウジングに配置された回転部品と、
    前記回転部品に隣接して配置されたシュラウドリングと、
    その少なくとも1つが前記シュラウドリングと作動可能に連絡したセグメント(24)を含むシェル(10)と、
    を含み、
    前記シュラウドリングと作動可能に連絡した少なくとも1つの前記セグメント(24)が半径方向に湾曲し、前記シュラウドリングの1以上の寸法が前記シェル(10)によって調整可能である、
    回転機械。
  7. 前記シェルが、複数のセクションを含む、請求項6に記載の回転機械。
  8. 回転機械におけるシュラウドリングの寸法を制御する方法(80)であって、
    制御システムから情報を受信するステップと、
    前記情報を使用して、前記シュラウドリングと作動可能に連絡したシェル(10)のセグメント(24)の1以上を湾曲させるステップと、
    前記セグメント(24)の1以上によって前記シュラウドリングを変形させるステップと、
    を含む、方法(80)。
  9. 該方法(80)が機械可読媒体上に記憶されかつ前記回転機械におけるシュラウドリングの寸法を制御するための機械実行可能命令を含むコンピュータプログラム製品によって実行される方法(80)であって、前記製品が、
    制御システムから情報を受信するための命令と、
    前記情報を使用して、前記シュラウドリングと作動可能に連絡したシェル(10)のセグメント(24)の1以上を湾曲させるための命令と、
    前記セグメント(24)の1以上によって前記シュラウドリングを変形させるための命令と、
    を含む、請求項8に記載の方法(80)。
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