JP5605712B2 - 到来方向推定装置、到来方向推定方法、及び到来方向推定プログラム - Google Patents

到来方向推定装置、到来方向推定方法、及び到来方向推定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、到来方向推定方法、到来方向推定装置、及び到来方向推定プログラムに関する。
FDTD法(Finite-Difference Time-Domain method;有限差分時間領域法)などの電磁界解析は、受信位置における電磁波の到来方向の情報を保持していないため、電磁界解析を行った後に、電磁波の到来方向の特定を行うことができない。
これに対して、複数の受信位置を予め設定し、それぞれの受信位置における電磁波の到来時間差を用いる3点測量を用いて、電磁波の到来方向の推定を行うことが提案されている(非特許文献1)。
石渡祐、鹿子嶋憲一、尾保手茂樹、鈴木功一、「プラズマチャンバー内における放電箇所推定法の提案」、信学技報、AP−2003−279、pp.81−86、2004年2月
上述の技術では、FDTD法などの電磁界解析による電磁波の到来方向の推定を行う場合、複数の受信位置を設定し、各受信位置における電界成分の到来時間の差を用いて、到来方向の推定を行っている。
しかしながら、電磁界解析の対象となる空間において、電界と磁界とで伝搬特性が異なる場合、上述の技術を用いた到来方向の推定では推定の精度が十分でないことがあるという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされた発明であって、その目的は、受信位置における電磁波の到来方向の推定精度を向上させる到来方向推定方法、到来方向推定装置、及び到来方向推定プログラムを提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、予め定められた解析空間において、所定の送信位置から電磁波が送信された際に、予め定められた受信位置、及び前記受信位置から予め定められた距離を隔てて設けられた複数の受信点における電界及び磁界の時間応答をシミュレーションする伝搬路応答算出部と、前記伝搬路応答算出部が算出したシミュレーション結果に含まれる電界強度の時間応答を用いて、前記受信位置に電磁波が到来した方向を算出する電界到来方向算出部と、前記伝搬路応答算出部が算出したシミュレーション結果に含まれる磁界強度の時間応答を用いて、前記受信位置に電磁波が到来した方向を算出する磁界到来方向算出部と、前記電界到来方向算出部が算出した方向と、前記磁界到来方向算出部が算出した方向とを比較し、一致する場合、当該方向を前記受信位置における電磁波が到来した方向とし、一致しない場合、比較結果に基づいて、いずれか一方の方向を前記受信位置における電磁波が到来した方向とする到来方向選択部とを備えることを特徴とする到来方向推定装置である。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記電界到来方向算出部は、電磁波が到来する方向を推定する際に要求される分解能に応じて予め定められた方向を示す複数の候補値ごとに、当該候補値が示す方向から電磁波が到来した場合の前記受信位置及び前記複数の受信点における電界の時間応答である理想アレー電界時間応答と、前記シミュレーション結果に含まれる電界強度の時間応答との誤差である電界評価値を算出し、算出した電界評価値のうち最小の電界評価値に対応する候補値が示す方向を、電磁波が到来した方向として算出し、前記磁界到来方向算出部は、前記複数の候補値ごとに、当該候補値が示す方向から電磁波が到来した場合の前記受信位置及び前記複数の受信点における磁界の時間応答である理想アレー磁界時間応答と、前記シミュレーション結果に含まれる磁界強度の時間応答との誤差である磁界評価値を算出し、算出した磁界評価値のうち最小の磁界評価値に対応する候補値が示す方向を、電磁波が到来した方向として算出することを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記到来方向選択部は、前記電界到来方向算出部が算出した方向と、前記磁界到来方向算出部が算出した方向とが一致しない場合、前記電界到来方向算出部が算出した方向に対応する電界評価値と、前記磁界到来方向算出部が算出した方向に対応する磁界評価値とを比較し、小さい値に対応する方向を電磁波が到来した方向と判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記理想アレー電界時間応答及び前記理想アレー磁界時間応答を算出する際における電磁波の波源と前記受信位置との間の距離が予め複数定められており、前記電界到来方向算出部は、更に、前記複数の候補値と、前記複数の距離との組合せすべてに対して前記電界評価値を算出し、算出した電界評価値のうち最小の電界評価値に対応する候補値を、電磁波が到来した方向として算出し、前記磁界到来方向算出部は、更に、前記複数の候補値と、前記複数の距離との組合せすべてに対して前記磁界評価値を算出し、算出した磁界評価値のうち最小の磁界評価値に対応する候補値を、電磁波が到来した方向として算出することを特徴とする。
また、本発明は、予め定められた解析空間において、所定の送信位置から電磁波が送信された際に、予め定められた受信位置、及び前記受信位置から予め定められた距離を隔てて設けられた複数の受信点における電界及び磁界の時間応答をシミュレーションする伝搬路応答算出ステップと、前記伝搬路応答算出ステップにおいて算出したシミュレーション結果に含まれる電界強度の時間応答を用いて、前記受信位置に電磁波が到来した方向を算出する電界到来方向算出ステップと、前記伝搬路応答算出ステップにおいて算出したシミュレーション結果に含まれる磁界強度の時間応答を用いて、前記受信位置に電磁波が到来した方向を算出する磁界到来方向算出ステップと、前記電界到来方向算出ステップにおいて算出した方向と、前記磁界到来方向算出ステップにおいて算出した方向とを比較し、一致する場合、当該方向を前記受信位置における電磁波が到来した方向とし、一致しない場合、比較結果に基づいて、いずれか一方の方向を前記受信位置における電磁波が到来した方向とする到来方向選択ステップとを有することを特徴とする到来方向推定方法である。
また、本発明は、予め定められた解析空間において、所定の送信位置から電磁波が送信された際に、予め定められた受信位置、及び前記受信位置から予め定められた距離を隔てて設けられた複数の受信点における電界及び磁界の時間応答をシミュレーションする伝搬路応答算出ステップと、前記伝搬路応答算出ステップにおいて算出したシミュレーション結果に含まれる電界強度の時間応答を用いて、前記受信位置に電磁波が到来した方向を算出する電界到来方向算出ステップと、前記伝搬路応答算出ステップにおいて算出したシミュレーション結果に含まれる磁界強度の時間応答を用いて、前記受信位置に電磁波が到来した方向を算出する磁界到来方向算出ステップと、前記電界到来方向算出ステップにおいて算出した方向と、前記磁界到来方向算出ステップにおいて算出した方向とを比較し、一致する場合、当該方向を前記受信位置における電磁波が到来した方向とし、一致しない場合、比較結果に基づいて、いずれか一方の方向を前記受信位置における電磁波が到来した方向とする到来方向選択ステップとをコンピュータに実行させるための到来方向推定プログラムである。
この発明によれば、シミュレーション結果に含まれる電界強度の時間応答を用いて電磁波の到来方向を算出するとともに、磁界強度の時間応答を用いて電磁波の到来方向を算出する。算出した2つの到来方向が一致する場合、当該到来方向を受信位置において電磁が到来した方向とする。算出した2つの到来方向が一致しない場合、算出した2つの到来方向のうち、比較結果を用いて確からしい到来方向を選択することにより、受信位置における電磁波の到来方向の推定精度を向上させることができる。
本発明の各実施形態における電磁波の到来方向を推定する概要を示す図である。 第1実施形態における到来方向推定装置100の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態の到来方向推定装置100における電磁波が到来方向を推定する処理を示すフローチャートである。 同実施形態において電界評価値算出部123が選択する電界到来方向θの概要を示す図である。 同実施形態において磁界評価値算出部125が選択する磁界到来方向θの概要を示す図である。 第2実施形態における到来方向推定装置200の構成を示し概略ブロック図である。 同実施形態における理想アレー電界時間応答及び理想アレー磁界時間応答を算出する解析空間を示した概略図である。 同実施形態における電界時間応答テーブルの概略を示す図である。 同実施形態における理想アレー電界時間応答とアレー電界時間応答との二乗誤差を算出する一例を示す図である。 同実施形態の到来方向推定装置200における電磁波が到来方向を推定する処理を示すフローチャートである。 同実施形態における電界到来角度θを選択する処理を示す概略図である。 受信点2における電界及び磁界時間応答の算出方法を示す概略図である。 受信位置に到来する電磁波が球面波である場合の概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における到来方向推定方法、到来方向推定装置、及び到来方向推定プログラムを説明する。
本発明の各本実施形態において行われる受信位置における電磁波が到来する方向を推定する概要について説明する。
図1は、本発明の各実施形態における電磁波の到来方向を推定する概要を示す図である。図1(a)に示すように、各実施形態において、受信位置(受信点1)を中心とする同心円状に受信点2〜受信点5を設けて仮想的に受信アレーを形成する。受信点2と受信点4とを結ぶ線分と、受信点3と受信点5とを結ぶ線分とが受信点1で交差するように受信点2〜受信点5が定められている。また、受信点2〜5は、受信点1から予め定められた距離を隔てた位置に配置されている。
図1(b)に示すように、予め定められた空間において、上述の受信位置と、電磁波を送信する送信位置とを定め、送信位置から所定の電磁波を送信した場合における受信点1〜受信点5それぞれの電界の強さ(電界強度)、及び磁界の強さ(磁界強度)をシミュレートする。このとき、到来方向推定装置は、各受信点1〜5における電界及び磁界の変化に基づいて、受信位置(受信点1)ににおいて電磁波が到来する方向(以下、到来方向という。)を判定する。
以下に説明する第1実施形態では送信位置からインパルス波を送信した場合における到来方向の判定について説明し、第2実施形態では送信位置からガウシアンパルス波を送信した場合における到来方向の判定について説明する。
(第1実施形態)
図2は、第1実施形態における到来方向推定装置100の構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、到来方向推定装置100は、パラメータ記憶部101と、伝搬路応答記憶部102と、到来方向記憶部104と、パラメータ設定部105と、配列初期化部106と、伝搬路応答算出部110と、到来方向判定部120とを具備している。
パラメータ記憶部101は、電磁波の伝搬をシミュレートする際の各種のパラメータを記憶する。伝搬路応答記憶部102は、送信位置から送信された電磁波が、各受信点1〜5に到達する時刻と、当該時刻における電界及び磁界の強さとを対応付けて記憶する。到来方向記憶部104は、到来方向判定部120が判定した電磁波の到来方向を時刻に対応付けて記憶する。
パラメータ設定部105は、シミュレーションにおいて送信位置から送信された電磁波が伝搬する空間、すなわちシミュレーション対象となる空間である解析空間のサイズや、図1(b)に示すように解析空間内に設けられた閉空間の境界を構成する壁の位置、及び電磁波の反射率、また、解析空間内に配置されている物体の位置、サイズ、電磁波の反射率を示す予め定められたパラメータをパラメータ記憶部101に記憶させる。また、パラメータ設定部105は、受信位置(受信点1)を含む各受信点の解析空間における座標、及び送信位置の解析空間における座標、送信位置から送信されるインパルス波を定義する情報、シミュレーションを行う際の離散時間間隔、シミュレーションを行う期間を示す予め定められたパラメータをパラメータ記憶部101に記憶させる。
更に、パラメータ設定部105は、シミュレーションにおいて要求される到来方向に対する分解能に応じて、到来方向の候補値を設定する。この候補値は、予め定められた値であり、例えば、解析空間が2次元の平面である場合に、要求される分解能が1°であれば、0°から360°まで1°刻みの360個の角度が、候補値としてパラメータ記憶部101に記憶される。
配列初期化部106は、伝搬路応答記憶部102と、到来方向記憶部104とそれぞれの記憶領域に、予め定められた値を記憶させることにより、各記憶領域を初期化する。ここで、予め定められた値は、例えば、零や無効値を示す値である。
伝搬路応答算出部110は、パラメータ記憶部101に記憶されている各パラメータを用いて、送信位置からインパルス波が送信された場合における電磁波の伝搬のシミュレーションを行う。伝搬路応答算出部110は、シミュレーションにおいて、各受信点1〜5それぞれの電界及び磁界の強さを離散時間間隔ごとに算出し、算出した電界及び磁界の強さを時系列で受信点1〜5ごとに伝搬路応答記憶部102に記憶させる。すなわち、伝搬路応答算出部110は、シミュレーション対象となる解析空間における電磁波の伝搬をシミュレートし、受信点1〜5それぞれにおける電界及び磁界の時間応答を伝搬路応答記憶部102に記憶させる。
到来方向判定部120は、伝搬路応答記憶部102に記憶されている受信点1〜5それぞれにおける電界及び磁界の強さに基づいて、受信点1(受信位置)に到達した電磁波がいずれの方向から到達したかを判定し、判定結果と電磁波が到達した時刻とを対応付けて到来方向記憶部104に記憶させる。到来方向判定部120は、遅延時間設定部121と、電界成分算出部122と、電界評価値算出部123と、磁界成分算出部124と、磁界評価値算出部125と、方向選択部126と、終了判定部127とを備えている。
遅延時間設定部121は、伝搬路応答記憶部102に記憶されている各受信点1〜5に到達したインパルス波の電界の強さ(電界強度)に基づいて、各受信点1〜5におけるインパルス波を選択する。遅延時間設定部121は、選択したインパルス波が受信点1〜5に到達した時刻からアレー電界時間応答を算出する。
具体的には、遅延時間設定部121は、伝搬路応答記憶部102に記憶されているシミュレーション結果において、まだ到来方向の算出に用いられていないインパルス波のうち、最も電界の強いインパルス波が各受信点1〜5に到達した時刻を検出する。遅延時間設定部121は、検出した時刻のうち、受信点1の時刻を基準として、受信点1の時刻に対する時間差(遅延時間)を受信点2〜5ごとに算出し、受信点2〜5それぞれの算出した遅延時間の組合せをアレー電界時間応答として算出する。
また、遅延時間設定部121は、伝搬路応答記憶部102に記憶されている各受信点1〜5に到達したインパルス波の磁界の強さ(磁界強度)に基づいて、各受信点1〜5におけるインパルス波を選択する。遅延時間設定部121は、選択したインパルス波が受信点1〜5に到達した時刻からアレー磁界時間応答を算出する。
遅延時間設定部121は、アレー電界時間応答の算出と同様に、伝搬路応答記憶部102に記憶されているシミュレーション結果において、まだ到来方向の算出に用いられていないインパルス波のうち、最も磁界の強いインパルスル波が各受信点1〜5に到達した時刻を検出する。遅延時間設定部121は、検出した時刻のうち、受信点1の時刻が基準として、受信点1の時刻に対する時間差(遅延時間)を受信点2〜5ごとに算出し、受信点2〜5それぞれの算出した遅延時間の組合せをアレー磁界時間応答として算出する。
電界成分算出部122は、パラメータ記憶部101に記憶されている候補値ごとに、候補値アレー電界時間応答を算出する。この候補値アレー電界時間応答は、候補値が示す到来方向から電磁波が到来した場合におけるアレー電界時間応答である。
電界評価値算出部123は、遅延時間設定部121が算出したアレー電界時間応答を用いて、電界成分算出部122が算出した候補値に対応する候補値アレー電界時間応答それぞれに対する電界評価値を算出する。具体的には、電界評価値算出部123は、候補値アレー電界時間応答ごとに、アレー電界時間応答との二乗誤差を算出し、算出した二乗誤差を電界評価値とする。ここで、二乗誤差は、受信点2〜5それぞれの遅延時間の差の二乗和である。例えば、候補値アレー電界時間応答の受信点i(i=2,3,4,5)の遅延時間から、アレー電界時間応答の受信点iの遅延時間を減算し、減算結果を二乗した値の総和を電界評価値とする。また、電界評価値算出部123は、算出した電界評価値に基づいて、候補値から電界到来角度θを選択する。
磁界成分算出部124は、パラメータ記憶部101に記憶されている候補値ごとに、候補値アレー磁界時間応答を算出する。この候補値アレー磁界時間応答は、候補値が示す到来方向から電磁波が到来した場合のアレー磁界時間応答である。
磁界評価値算出部125は、遅延時間設定部121が算出したアレー磁界時間応答を用いて、磁界成分算出部124が算出した候補値に対するアレー磁界時間応答それぞれに対する磁界評価値を算出する。具体的には、磁界評価値算出部125は、電界評価値算出部123と同様に、候補値アレー磁界時間応答ごとに、測定アレー磁界時間応答との二乗誤差を算出し、算出した二乗誤差を磁界評価値とする。また、磁界評価値算出部125は、算出した磁界評価値に基づいて、候補値から磁界到来角度θを選択する。
方向選択部126は、電界評価値算出部123が算出した各電界評価値と、磁界評価値算出部125が算出した各磁界評価値とに基づいて、候補値のうちいずれか1つを選択し、選択した候補値を到来方向として到来方向記憶部104に記憶させる。
終了判定部127は、伝搬路応答記憶部102に記憶されているシミュレーション結果において受信点1〜5に到達したインパルス波であって、予め定められた電界閾値及び予め定められた磁界閾値より強いインパルス波のすべてに対して到来方向を算出したか否かを判定して、判定結果に基づいて到来方向を算出する処理を終了させる。この電界閾値及び磁界閾値は、電磁波の到来方向の推定に対して要求される、受信位置における受信電力(受信強度)に基づいて定められる値である。
図3は、本実施形態の到来方向推定装置100における電磁波が到来方向を推定する処理を示すフローチャートである。
到来方向推定装置100において、到来方向の推定が開始されると、パラメータ設定部105が各種パラメータをパラメータ記憶部101に記憶させる(ステップS111)。
配列初期化部106は、伝搬路応答記憶部102と、到来方向記憶部104とそれぞれの記憶領域を初期化する(ステップS112)。
伝搬路応答算出部110は、各記憶部の記憶領域の初期化が完了すると、パラメータ記憶部101に記憶されているパラメータに基づいて、送信位置からインパルス波が送信された時刻を基準(例えば、時刻0)として、シミュレーション対象に定められている解析空間内における電界成分及び磁界成分を算出して、各受信点1〜5における電界及び磁界の時間応答を伝搬路応答記憶部102に記憶させる(ステップS113)。
また、伝搬路応答算出部110は、吸収境界条件(例えば、Murの吸収境界条件や、BerengerのPML吸収境界条件)を用いて、解析空間の境界に達した電磁波が反射しないようにする演算を行う(ステップS114)。
伝搬路応答算出部110は、シミュレーションにおける所定の期間に亘って、各受信点1〜5における電界及び磁界の強さが終了閾値以下であるか否かを判定する(ステップS115)。
各受信点1〜5における電界及び磁界の強さが終了閾値以下である場合(ステップS115:Yes)、伝搬路応答算出部110は、各受信点1〜5に新たなインパルス波が到来しないとみなして、電磁波の伝搬のシミュレーションを終了する。
一方、各受信点1〜5における電界及び磁界の強さが終了閾値を超えている場合(ステップS115:No)、伝搬路応答算出部110は処理をステップS113に戻してシミュレーションを続行する。
遅延時間設定部121は、伝搬路応答算出部110による電磁波の伝搬のシミュレーションが終了すると、伝搬路応答記憶部102に記憶されている、電磁波の伝搬のシミュレーション結果に基づいて、アレー電界時間応答と、アレー磁界時間応答とを算出する(ステップS121)。
電界成分算出部122は、各候補値に対する候補値アレー電界時間応答を算出する(ステップS122)。
電界評価値算出部123は、遅延時間設定部121が算出したアレー電界時間応答を用いて、候補値アレー電界時間応答それぞれに対する電界評価値(二乗誤差)を算出する。電界評価値算出部123は、算出した電界評価値のうち、最も小さい電界評価値に対応する候補値を電界到来角度θとして選択する(ステップS123)。
図4は、本実施形態において電界評価値算出部123が選択する電界到来方向θの概要を示す図である。同図は、ステップS121において算出されたアレー電界時間応答に基づいて、インパルス波の仮想的な波源を求める処理を示している。一般に電磁波の伝搬速度は、自由空間において一定であり、光速(c=3.0×10[m/s])とされている。そこで、インパルス波が受信点1に到達する時間と、インパルス波が受信点2〜5に到達する時間差(遅延時間)に基づいて、インパルス波の波源の位置を特定することで、受信位置(受信点1)においてインパルス波(電磁波)が到来する方向を特定できる。このとき、同図に示すように、波源は、理想的には、各受信点1〜5を中心とする円の交点となる。
図3に戻って、フローチャートの説明を続ける。
磁界成分算出部124は、各候補値に対する候補値アレー磁界時間応答を算出する(ステップS124)。
磁界評価値算出部125は、遅延時間設定部121が算出したアレー磁界時間応答を用いて、候補値アレー磁界時間応答それぞれに対する磁界評価値(二乗誤差)を算出する。磁界評価値算出部125は、算出した磁界評価値のうち、最も小さい磁界評価値に対応する候補値を磁界到来角度θとして選択する(ステップS125)。
図5は、本実施形態において磁界評価値算出部125が選択する磁界到来方向θの概要を示す図である。同図は、ステップS121において算出されたアレー磁界時間応答に基づいて、インパルス波の仮想的な波源を求める処理を示している。図4において説明した波源を特定する処理と同様に、アレー磁界時間応答から波源を特定することで、受信位置(受信点1)においてインパルス波が到来する方向を特定できる。
図3に戻って、フローチャートの説明を続ける。
方向選択部126は、電界評価値算出部123が選択した電界到来角度θと、磁界評価値算出部125が選択した磁界到来角度θとが一致しているか否かを判定し、電界到来角度θと磁界到来角度θとが一致する場合、電界到来角度θ又は磁界到来角度θを、受信位置において電磁波が到来した方向を示す到来方向として到来方向記憶部104に記憶させる。
一方、電界到来角度θと、磁界到来角度θとが一致しない場合、方向選択部126は、電界到来角度θに対応する電界評価値と、磁界到来角度θに対応する磁界評価値とを比較し、小さい値に対応する到来角度(電界到来角度θあるいは磁界到来角度θのいずれか一方)を到来方向として到来方向記憶部104に記憶させる(ステップS126)。
終了判定部127は、ステップS121において遅延時間設定部121がアレー電界時間応答及びアレー磁界時間応答を算出する際に用いた受信点1〜5のインパルス波に対して、到来方向の算出に用いたことを示す情報を伝搬路応答記憶部102に記憶させる波形処理を行う(ステップS127)。
終了判定部127は、伝搬路応答記憶部102に記憶されているシミュレーション結果において、到来方向の算出に用いられていないインパルス波であって電界閾値及び磁界閾値より強いインパルス波があるか否かの判定をする(ステップS128)。終了判定部127は、到来方向の算出に用いられていないインパルス波であって電界閾値及び磁界閾値より強いインパルス波がある場合(ステップS128:Yes)、処理をステップS121に戻して、ステップS121からステップS128までの処理を再び行い、到来方向の推定を繰り返して行う。
一方、終了判定部127は、到来方向の算出に用いられていないインパルス波であって電界閾値及び磁界閾値より強いインパルス波がない場合(ステップS128:No)、到来方向を推定する処理を終了させる。
以上のようにして、到来方向推定装置100は、パラメータ設定部105が設定した解析空間において、インパルス波が受信位置において検出された際に、当該インパルス波が到来した方向を推定し、推定した到来方向を到来方向記憶部104に記憶させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、送信位置から送信する電磁波をガウシアンパルス波としている点が第1実施形態と異なる。
図6は、第2実施形態における到来方向推定装置200の構成を示し概略ブロック図である。なお、第1実施形態の到来方向推定装置100(図2)と同じ部分には、同じ符号を付してその説明を省略する。同図に示すように、到来方向推定装置200は、パラメータ記憶部101と、伝搬路応答記憶部102と、時間応答記憶部203と、到来方向記憶部104と、パラメータ設定部205と、配列初期化部106と、伝搬路応答算出部110と、到来方向判定部220と、受信アレー応答校正部230とを具備している。
時間応答記憶部203は、各候補値に理想アレー電界時間応答が対応付けられた電界時間応答テーブルと、各候補値に理想アレー磁界時間応答が対応付けられた磁界時間応答テーブルとを記憶している。
パラメータ設定部205は、第1実施形態のパラメータ設定部105と同様に、シミュレーションに用いる各種パラメータをパラメータ記憶部101に記憶させる。なお、パラメータ設定部205は、送信位置から送信されるガウシアンパルス波を定義する情報をパラメータ記憶部101に記憶させる点が、パラメータ設定部105と異なる。
図7は、本実施形態における理想アレー電界時間応答及び理想アレー磁界時間応答を算出する解析空間を示した概略図である。同図に示すように、受信アレー応答校正部230は、電磁波を吸収する吸収境界面で囲まれた解析空間において、遮蔽物及び反射物などが伝搬路にない理想状態で、受信位置を中心とした所定の半径の円周上に送信位置を設けて、候補値θごとに、各受信点1〜5における電界及び磁界の強さをシミュレートする。
図8は、本実施形態における電界時間応答テーブルの概略を示す図である。同図に示すように電界時間応答テーブルには、候補値θそれぞれにアレー電界時間応答が対応付けられて記憶されている。アレー電界時間応答は、受信点1におけるガウシアンパルス波の電界がピークとなる時刻を基準として、各受信点2〜5においてガウシアンパルス波が到達した時刻の時間差(遅延時間)を含んでいる。なお、同図において、各アレー電界時間応答は、グラフで示されているが、当該グラフを示す数値列として対応付けられていてもよい。
また、磁界時間応答テーブルは、電界時間応答テーブルと同様に構成されている。
図6に戻って、到来方向推定装置200の構成を説明する。
到来方向判定部220は、第1実施形態の到来方向判定部120と同様に、伝搬路応答算出部110が伝搬路応答記憶部102に記憶させた受信点1〜5それぞれの電界及び磁界の強さに基づいて、受信点1(受信位置)においていずれの方向から電磁波が到達したかを判定し、電磁波が到達した時刻と、判定結果とを対応付けて到来方向記憶部104に記憶させる。
また、到来方向判定部220は、遅延時間設定部121と、電界評価値算出部223と、磁界評価値算出部225と、方向選択部126と、終了判定部127とを備えている。
電界評価値算出部223は、遅延時間設定部121が算出したアレー電界時間応答を用いて、時間応答記憶部203に記憶されている理想アレー電界時間応答それぞれに対応する電界評価値を算出する。具体的には、電界評価値算出部223は、理想アレー電界時間応答ごとに、アレー電界時間応答との二乗誤差を算出し、算出した二乗誤差を電界評価値とする。また、電界評価値算出部223は、算出した二乗誤差に基づいて、候補値から電界到来角度θを選択する。
図9は、本実施形態における理想アレー電界時間応答とアレー電界時間応答との二乗誤差を算出する一例を示す図である。同図に示すように、電界評価値算出部223は、受信点1におけるガウシアンパルス波の電界のピークを基準時刻とし、基準時刻における受信点2〜5の電界の強さを算出する。電界評価値算出部223は、アレー電界時間応答と、理想アレー電界時間応答とそれぞれの受信点2〜5における電界の強さの差(ΔE,ΔE,ΔE,ΔE)の二乗和((ΔE+(ΔE+(ΔE+(ΔE)を算出し、算出した二乗和を二乗誤差とする。
なお、電界評価値算出部223は、パラメータ記憶部101に記憶されているガウシアンパルス波を定義する情報と、受信点2〜5において受信したガウシアンパルス波の電界のピーク値とから受信点2〜5において受信したガウシアンパルス波のレプリカを生成し、生成したレプリカから基準時刻における電界の強さを算出するようにしてもよい。
図6に戻って、到来方向推定装置200の構成を説明する。
磁界評価値算出部225は、遅延時間設定部121が算出したアレー磁界時間応答を用いて、時間応答記憶部203に記憶されている理想アレー磁界時間応答それぞれに対応する磁界評価値を算出する。磁界評価値算出部225は、理想アレー磁界時間応答ごとに、アレー磁界時間応答との二乗誤差を算出し、算出した二乗誤差を磁界評価値とする。このとき、磁界評価値算出部225が二乗誤差を算出する方法は、図9に示した電界評価値算出部223が二乗誤差を算出する方法と同じである。また、磁界評価値算出部225は、算出した磁界評価値に基づいて、候補値から磁界到来角度θを選択する。
受信アレー応答校正部230は、送信位置と受信位置との伝搬路との間に物体のない理想状態において、到来方向の候補値ごとに、当該候補値が示す方向で、受信位置から所定の距離を隔てた波源からガウシアンパルス波が送信された場合における受信点1〜5のアレー電界時間応答を算出する。また受信アレー応答校正部230は、算出した受信点1〜5のアレー電界時間応答を理想アレー電界時間応答として候補値と対応付けて、時間応答記憶部203の電界時間応答テーブルに記憶させる。このとき、受信アレー応答校正部230は、受信点1〜5に到来するガウシアンパルス波が平面波とみなせる程度に、波源が離れている場合のアレー電界時間応答を算出し、算出したアレー電界時間応答を理想アレー電界時間応答とするようにしてもよい。
また、受信アレー応答校正部230は、上記の理想状態において、到来方向の候補値ごとに、当該候補値が示す方向からガウシアンパルス波が送信された場合における受信点1〜5のアレー磁界時間応答を算出する。また、受信アレー応答校正部230は、算出した受信点1〜5のアレー磁界時間応答を理想アレー磁界時間応答として候補値と対応付けて、時間応答記憶部203の磁界時間応答テーブルに記憶させる。
図10は、本実施形態の到来方向推定装置200における電磁波が到来方向を推定する処理を示すフローチャートである。
到来方向推定装置200において、到来方向の推定が開始されると、受信アレー応答校正部230は、電界時間応答テーブルに各候補値に対応するアレー電界時間応答を記憶させるとともに、磁界時間応答テーブルに各候補値に対応するアレー磁界時間応答を記憶させる時間応答校正処理を行う(ステップS201)。
パラメータ設定部205が各種パラメータをパラメータ記憶部101に記憶させる(ステップS211)。
配列初期化部106は、伝搬路応答記憶部102と、到来方向記憶部104とそれぞれの記憶領域を初期化する(ステップS212)。
伝搬路応答算出部110は、各記憶部の記憶領域の初期化が終了すると、パラメータ記憶部101に記憶されているパラメータに基づいて、送信位置からガウシアンパルス波が送信された時刻を基準(例えば、時刻0)として、シミュレーション対象に定められている解析空間内における電界成分及び磁界成分を算出して、各受信点1〜5における電界及び磁界の時間応答を伝搬路応答記憶部102に記憶させる(ステップS213)。
また、伝搬路応答算出部110は、吸収境界条件を用いて、解析空間の境界に達した電磁波が反射しないようにする演算を行う(ステップS214)。
伝搬路応答算出部110は、シミュレーションにおける所定の期間に亘って、各受信点1〜5における電界及び磁界の強さが終了閾値以下であるか否かを判定する(ステップS215)。
各受信点1〜5における電界及び磁界の強さが終了閾値以下である場合(ステップS115Yes)、伝搬路応答算出部110は、各受信点1〜5に新たなガウシアンパルス波が到来しないとみなして、電磁波の伝搬のシミュレーションを終了する。
一方、各受信点1〜5における電界及び磁界の強さが終了閾値を超えている場合(ステップS215:No)、伝搬路応答算出部110は処理をステップS213に戻してシミュレーションを続行する。
遅延時間設定部121は、伝搬路応答算出部110による電磁波の伝搬のシミュレーションが終了すると、伝搬路応答記憶部102に記憶されている、電磁波の伝搬のシミュレーション結果に基づいて、アレー電界時間応答と、アレー磁界時間応答とを算出する(ステップS221)。
なお、遅延時間設定部121は、ガウシアンパルス波の電界の強さがピークとなる時刻を到達した時間としてアレー電界時間応答を算出する。また、遅延時間設定部121は、ガウシアンパルス波の磁界の強さがピークとなる時刻を到達した時間としてアレー磁界時間応答を算出する。
電界評価値算出部223は、各候補値に対応する理想アレー電界時間応答を時間応答記憶部203から読み出す。電界評価値算出部223は、遅延時間設定部121が算出したアレー電界時間応答を用いて、読み出した理想アレー電界時間応答それぞれの電界評価値(二乗誤差)を算出する(ステップS222)。
電界評価値算出部223は、算出した電界評価値のうち、最小の電界評価値に対応する候補値を電界到来角度θとして選択する(ステップS223)。
図11は、本実施形態における電界到来角度θを選択する処理を示す概略図である。同図に示すように、電界評価値算出部223は、電界時間応答テーブルに記憶され、候補値に対応する各理想アレー電界時間応答と、ステップS221において算出したアレー電界時間応答とを比較し、二乗誤差が最小となる理想アレー電界時間応答を検出する。電界評価値算出部223は、検出した理想アレー電界時間応答に対応する候補値(図11においてはθ=45°)を電界到来角度θに選択する。
図10に戻って、フローチャートの説明を続ける。
磁界評価値算出部225は、各候補値に対応する理想アレー磁界時間応答を時間応答記憶部203から読み出す。磁界評価値算出部225は、遅延時間設定部121が算出したアレー磁界時間応答を用いて、読み出した理想アレー磁界時間応答それぞれの磁界評価値(二乗誤差)を算出する(ステップS224)。
磁界評価値算出部225は、算出した磁界評価値のうち、最小の磁界評価値に対応する候補値を磁界到来角度θとして選択する(ステップS225)。
方向選択部126は、電界評価値算出部223が選択した電界到来角度θと、磁界評価値算出部225が選択した磁界到来角度θとを比較し、一致している場合、電界到来角度θ又は磁界到来角度θを、受信位置において電磁波が到来した方向を示す到来方向として到来方向記憶部104に記憶させる。
一方、電界到来角度θと、磁界到来角度θとが一致しない場合、方向選択部126は、電界到来角度θに対応する電界評価値と、磁界到来角度θに対応する磁界評価値とを比較し、小さい値に対応する到来角度(電界到来角度θあるいは磁界到来角度θのいずれか一方)を到来方向として到来方向記憶部104に記憶させる(ステップS226)。
終了判定部127は、ステップS221において遅延時間設定部121がアレー電界時間応答及びアレー磁界時間応答を算出する際に用いた受信点1〜5のガウシアンパルス波のレプリカ信号を生成し、伝搬路応答記憶部102に記憶されているシミュレーション結果(電界及び磁界の時系列値(波形))から生成したレプリカ信号を減算する波形処理を行う(ステップS227)。すなわち、終了判定部127は、到来方向の算出に用いたガウシアンパルス波を伝搬路応答記憶部102から削除する処理を行う。このとき、終了判定部127は、伝搬路応答記憶部102に記憶されている波高値と、パラメータ記憶部101に記憶されているガウシアンパルス波を定義する情報とを用いて、レプリカ信号を生成する。
終了判定部127は、波形処理を行った後に、伝搬路応答記憶部102に記憶されているシミュレーション結果において、電界閾値より大きい電界強度と、磁界閾値より大きい磁界強度とがあるか否かを判定する(ステップS228)。
終了判定部127は、電界閾値より大きい電界強度と、磁界閾値より大きい磁界強度とがある場合(ステップS228:Yes)、処理をステップS221に戻して、ステップS221からステップS228までの処理を再び行い、到来方向の推定を繰り返して行う。一方、電界閾値より大きい電界強度と、磁界閾値より大きい磁界強度とがない場合(ステップS228:No)、到来方向を推定する処理を終了させる。
以上のようにして、到来方向推定装置200は、パラメータ設定部205が設定した解析空間において、インパルス波が受信位置において検出された際に、当該インパルス波が到来した方向を推定し、推定した到来方向を到来方向記憶部104に記憶させることができる。
上述したように、第1実施形態の到来方向推定装置100と、第2実施形態の到来方向推定装置200とは、各受信点1〜5における電界強度に基づいて、受信位置(受信点1)において電磁波(インパルス波又はガウシアンパルス波)が到来した方向を算出するとともに、各受信点1〜5における磁界強度に基づいて、受信位置において電磁波が到来した方向を算出する。そして、2つの到来方向が一致する場合には、当該到来方向を電磁波が到来した方向とする。一方、到来方向が一致しない場合には、それぞれに対応する電界評価値と磁界評価値とを比較し、誤差の少ない到来方向を電磁が到来した方向とする。
このように、電界強度に基づいた到来方向の推定に加えて、磁界強度に基づいた到来方向の推定を行うことにより、電磁波の到来方向の推定精度を向上させることができる。
なお、上記の第1実施形態及び第2実施形態では、受信点1の周囲に4点の受信点2〜受信点5を設けて受信アレーを構成する場合について説明したが、これに限ることなく、受信点1の周囲に2点以上の受信点を設けて受信アレーを構成するようにしてもよい。
また、上記の第1実施形態及び第2実施形態では、平面上(2次元)における電磁波の伝搬を示す図を用いて、到来方向推定装置100、200が行う処理を説明したが、空間(3次元)において電磁波が到来する方向を推定するようにしてもよい。
また、上記の第1実施形態において、到来角度θ及び到来角度θを求める際に、所定のアルゴリズム(算出方法)、例えば、非特許文献1に記載されている到達時刻推定や、双曲線推定法を用いて、インパルス波が到来した方向を算出するようにしてもよい。その場合、電界評価値算出部123は、候補値のうち、算出された角度に最も近い候補値を選択し、選択した候補値の電界評価値を算出するようにしてもよい。また、磁界評価値算出部125は、電界評価値算出部123と同様に、磁界評価値を算出するようにしてもよい。
また、上記の第1実施形態において、電界成分算出部122が算出する各候補値に対応する候補値アレー電界時間応答と、磁界成分算出部124が算出する各候補値に対応する候補値アレー磁界時間応答と予め算出し、到来方向推定装置100に設けられた別の記憶部に記憶させておいてもよい。これにより、候補値アレー電界時間応答と、候補値アレー磁界時間応答との算出に要する時間を短縮することができる。
また、上記の第2実施形態において、受信アレー応答校正部230が、候補値ごとに受信点1〜5それぞれのアレー電界時間応答及びアレー磁界時間応答を算出し、算出したアレー電界時間応答及びアレー磁界時間応答を時間応答記憶部203の電界時間応答テーブル及び磁界時間応答テーブルに記憶させる構成を説明した。しかし、これに限ることなく、受信点1における電界時間応答及び磁界時間応答を算出して、電界時間応答テーブル及び磁界時間応答テーブルに記憶させるようにしてもよい。この場合、電界評価値算出部223及び磁界評価値算出部225は、各テーブルから電界時間応答及び磁界時間応答を読み出す際に、受信点1の電界時間応答及び磁界時間応答に基づいて、受信点2〜5における電界時間応答及び磁界時間応答を算出するようにする。
図12は、受信点2における電界及び磁界時間応答の算出方法を示す概略図である。同図に示すように、受信点1における電界の時間応答と、磁界の時間応答とを各テーブルから読み出し、読み出した受信点1の時間応答に基づいて、受信点2の電界及び磁界の時間応答を算出することができる。図12では、受信点1と受信点2との間の距離がdであり、到来角度(候補値)がθである場合、受信点2における電界時間応答は(tE0−(dsinθ)/c)であり、受信点2における磁界時間応答は(tH0−(dsinθ)/c)である。このとき、tE0は受信点1における電界時間応答であり、tH0は受信点1における磁界時間応答であり、cは光速である。
このように、受信点2〜5における時間応答を受信点1における時間応答に基づいて算出することにより、電界時間応答テーブル及び磁界時間応答テーブルに要求される記憶領域を削減することができる。
また、上記の第2実施形態において、受信アレー応答校正部230が、候補値ごとに受信点1〜5それぞれのアレー電界時間応答及びアレー磁界時間応答を算出する構成について説明した。このとき、受信アレー応答校正部230は、受信位置から波源までの距離を複数定め、距離ごとに電界時間応答テーブル及び磁界時間応答テーブルを生成するようにしてもよい。
図13は、受信位置に到来する電磁波が球面波である場合の概略図である。同図に示すように、電磁波を送信する波源が受信位置に近い場合、各受信点1〜5に電磁波が到来するタイミング(時間応答)が平面波のときと異なる。上述のように、受信位置と波源との距離を複数定めて各テーブルを生成し、更に、電界評価値算出部223及び磁界評価値算出部225が、各テーブルに記憶されている理想アレー電界時間応答及び理想アレー磁界時間応答それぞれに対して電界評価値及び磁界評価値を算出することにより、電磁波の到来方向の推定精度を更に向上させることができる。
なお、本発明における到来方向推定装置の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、電磁波が到来方向を推定する処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。更に、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
なお、本発明に記載の電界到来方向算出部は、上記の第1実施形態及び第2実施形態における電界評価値算出部に対応する。また、本発明に記載の磁界到来方向算出部は、上記の第1実施形態及び第2実施形態における磁界評価値算出部に対応する。
100,200…到来方向推定装置
101…パラメータ記憶部
102…伝搬路応答記憶部
104…到来方向記憶部
105…パラメータ設定部
106…配列初期化部
110…伝搬路応答算出部
120,220…到来方向判定部
121…遅延時間設定部
122…電界成分算出部
123,223…電界評価値算出部
124…磁界成分算出部
125,225…磁界評価値算出部
126…方向選択部
127…終了判定部
203…時間応答記憶部
205…パラメータ設定部
230…受信アレー応答校正部

Claims (6)

  1. 予め定められた解析空間において、所定の送信位置から電磁波が送信された際に、予め定められた受信位置、及び前記受信位置から予め定められた距離を隔てて設けられた複数の受信点における電界及び磁界の時間応答をシミュレーションする伝搬路応答算出部と、
    前記伝搬路応答算出部が算出したシミュレーション結果に含まれる電界強度の時間応答を用いて、前記受信位置に電磁波が到来した方向を算出する電界到来方向算出部と、
    前記伝搬路応答算出部が算出したシミュレーション結果に含まれる磁界強度の時間応答を用いて、前記受信位置に電磁波が到来した方向を算出する磁界到来方向算出部と、
    前記電界到来方向算出部が算出した方向と、前記磁界到来方向算出部が算出した方向とを比較し、一致する場合、当該方向を前記受信位置における電磁波が到来した方向とし、一致しない場合、比較結果に基づいて、いずれか一方の方向を前記受信位置における電磁波が到来した方向とする到来方向選択部と
    を備えることを特徴とする到来方向推定装置。
  2. 前記電界到来方向算出部は、
    電磁波が到来する方向を推定する際に要求される分解能に応じて予め定められた方向を示す複数の候補値ごとに、当該候補値が示す方向から電磁波が到来した場合の前記受信位置及び前記複数の受信点における電界の時間応答である理想アレー電界時間応答と、前記シミュレーション結果に含まれる電界強度の時間応答との誤差である電界評価値を算出し、算出した電界評価値のうち最小の電界評価値に対応する候補値が示す方向を、電磁波が到来した方向として算出し、
    前記磁界到来方向算出部は、
    前記複数の候補値ごとに、当該候補値が示す方向から電磁波が到来した場合の前記受信位置及び前記複数の受信点における磁界の時間応答である理想アレー磁界時間応答と、前記シミュレーション結果に含まれる磁界強度の時間応答との誤差である磁界評価値を算出し、算出した磁界評価値のうち最小の磁界評価値に対応する候補値が示す方向を、電磁波が到来した方向として算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の到来方向推定装置。
  3. 前記到来方向選択部は、
    前記電界到来方向算出部が算出した方向と、前記磁界到来方向算出部が算出した方向とが一致しない場合、前記電界到来方向算出部が算出した方向に対応する電界評価値と、前記磁界到来方向算出部が算出した方向に対応する磁界評価値とを比較し、小さい値に対応する方向を電磁波が到来した方向と判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の到来方向推定装置。
  4. 前記理想アレー電界時間応答及び前記理想アレー磁界時間応答を算出する際における電磁波の波源と前記受信位置との間の距離が予め複数定められており、
    前記電界到来方向算出部は、更に、
    前記複数の候補値と、前記複数の距離との組合せすべてに対して前記電界評価値を算出し、算出した電界評価値のうち最小の電界評価値に対応する候補値を、電磁波が到来した方向として算出し、
    前記磁界到来方向算出部は、更に、
    前記複数の候補値と、前記複数の距離との組合せすべてに対して前記磁界評価値を算出し、算出した磁界評価値のうち最小の磁界評価値に対応する候補値を、電磁波が到来した方向として算出する
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の到来方向推定装置。
  5. 予め定められた解析空間において、所定の送信位置から電磁波が送信された際に、予め定められた受信位置、及び前記受信位置から予め定められた距離を隔てて設けられた複数の受信点における電界及び磁界の時間応答をシミュレーションする伝搬路応答算出ステップと、
    前記伝搬路応答算出ステップにおいて算出したシミュレーション結果に含まれる電界強度の時間応答を用いて、前記受信位置に電磁波が到来した方向を算出する電界到来方向算出ステップと、
    前記伝搬路応答算出ステップにおいて算出したシミュレーション結果に含まれる磁界強度の時間応答を用いて、前記受信位置に電磁波が到来した方向を算出する磁界到来方向算出ステップと、
    前記電界到来方向算出ステップにおいて算出した方向と、前記磁界到来方向算出ステップにおいて算出した方向とを比較し、一致する場合、当該方向を前記受信位置における電磁波が到来した方向とし、一致しない場合、比較結果に基づいて、いずれか一方の方向を前記受信位置における電磁波が到来した方向とする到来方向選択ステップと
    を有することを特徴とする到来方向推定方法。
  6. 予め定められた解析空間において、所定の送信位置から電磁波が送信された際に、予め定められた受信位置、及び前記受信位置から予め定められた距離を隔てて設けられた複数の受信点における電界及び磁界の時間応答をシミュレーションする伝搬路応答算出ステップと、
    前記伝搬路応答算出ステップにおいて算出したシミュレーション結果に含まれる電界強度の時間応答を用いて、前記受信位置に電磁波が到来した方向を算出する電界到来方向算出ステップと、
    前記伝搬路応答算出ステップにおいて算出したシミュレーション結果に含まれる磁界強度の時間応答を用いて、前記受信位置に電磁波が到来した方向を算出する磁界到来方向算出ステップと、
    前記電界到来方向算出ステップにおいて算出した方向と、前記磁界到来方向算出ステップにおいて算出した方向とを比較し、一致する場合、当該方向を前記受信位置における電磁波が到来した方向とし、一致しない場合、比較結果に基づいて、いずれか一方の方向を前記受信位置における電磁波が到来した方向とする到来方向選択ステップと
    をコンピュータに実行させるための到来方向推定プログラム。
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