JP5604810B2 - 映像情報再生方法、映像情報再生装置、及び記録媒体 - Google Patents

映像情報再生方法、映像情報再生装置、及び記録媒体 Download PDF

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本発明は、右目用の映像信号および左目用の映像信号により、立体視可能なコンテンツが記録された記録媒体、ならびに当該記録媒体から映像を再生する映像情報再生方法及び映像情報再生装置に関するものである。
映画やドラマなどの映像コンテンツを再生する機器として、DVDプレーヤーやBDプレーヤーがある。これらの映像は二次元の平面映像であるが、近年、2つのカメラで撮影した映像信号により立体視覚効果が得られることを利用した映画等が制作されるようになってきている。このような立体視映像を記録媒体に記録する方法の一例が、下記特許文献に記載されている。
特開平7−107435
通常の二次元の映像が記録された記録媒体を再生する、DVDやBD(Blu−rayDisc)の再生装置において、早送り再生、チャプターサーチ再生といった特殊再生は一般的な機能として認知されている。こうした特殊再生は、MPEG2やH.264でエンコードされたピクチャーのうち、単一のピクチャーによるデコードが可能なI(Intra)ピクチャーの頭出しを行うことで実現される。DVDやBDには、頭出しを行うために必要なIピクチャーの位置情報が記述されたインデックス情報が記録されており、このインデックス情報に基づいてIピクチャーの頭出しを行い、特殊再生を実現している。
二次元の映像データの場合、記録媒体に記録された映像データは1本であるのに対し、立体視用の映像データの場合は、右目用の映像データと、左目用の映像データの2本の映像データが記録される。また、右目用、左目用それぞれの映像データに対し、Iピクチャーの頭出しを行うための2つのインデックス情報が記録されている。ユーザーが早送り操作を行うと、例えば、右目用のインデックス情報に基づいて、右目用の映像データのIピクチャーを読み出し、次に、左目用のインデックス情報に基づいて、左目用のIピクチャーを読み出す。この時、右目用、左目用のIピクチャーの位置が物理的に異なるため、読み出し装置において2回のシーク動作が必要となる。たとえば、BDの読み出し装置において、5000セクターのシーク動作には、約300msec程度の時間を要するため、データを読み込む時間も考慮すると、1秒間に1枚程度しかIピクチャーを表示することができないため、再生映像の品位が劣化してしまう。片目分のIピクチャーだけを読むことで1秒間に表示するIピクチャーの枚数を増やすことができるが、早送り中の映像は、立体視ではなく通常の二次元の映像となり、この場合も再生映像の品位が劣化するという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、再生映像の品位を落とすことなく早送り映像を立体視表示することが可能な映像記録媒体、映像情報再生装置、映像情報再生方法を提供することを目的とする。
本発明に係る記録媒体は、ベースビュー映像データのアクセスポイントに対応するベースビューIピクチャーの記録先頭位置から記録終端位置までの間の領域に、当該ベースビューIピクチャーに基づいて復号されるノン・ベースビュー映像データのピクチャーの先頭が配置されるよう映像データを記録し、ベースビューIピクチャーの先頭及び終端を示す位置情報が記述されたインデックスファイルを記録したものである。
本発明に係る記録媒体によれば、早送り等の特殊再生に必要とされる、ベースビュー映像データとノン・ベースビュー映像データの両方のピクチャーを素早く読み出すことが可能であり、立体視の映像表示による早送り再生をすることができる。
本発明の一実施形態に係る映像情報再生装置の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る記録媒体におけるファイルとディレクトリの構成の一例を示す図である。 plstファイルのシンタックスの一例を示す図である。 プレイリストとstreamファイルとの関係の一例を示す図である。 clipファイルのシンタックスの一例を示す図である。 Movie.titleファイルのシンタックスの一例を示す図である。 ベースビューピクチャーと、ノン・ベースビューピクチャーとの関係の一例を示す図である。 streamファイルを構成するパケットの配列を示す図である。 ベースビューIピクチャーとノン・ベースビューIピクチャーの配置の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る記録媒体におけるベースビューIピクチャーとノン・ベースビューのIピクチャーの配置を示す図である。 Iピクチャーのデータサイズを示すテーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る記録媒体におけるベースビューIピクチャーとノン・ベースビューのIピクチャーの配置を示す図である。 ベースビューピクチャーと、ノン・ベースビューピクチャーとの関係の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る記録媒体におけるclipファイルのシンタックスを示す図である。 本発明の一実施形態に係る記録媒体におけるベースビューIピクチャーとノン・ベースビューのIピクチャーの配置を示す図である。
実施の形態1
図1は、本発明の一実施形態に係る映像情報再生装置の構成の概略を示すブロック図である。図1に示す映像情報再生装置は、立体視表示用コンテンツが記録された記録媒体から読み出されるコンテンツを立体視表示可能な状態で再生する装置である。ここで、記憶媒体としては、DVD、CD、Blu−rayディスク(BD)等の光ディスク媒体が想定される。本実施の形態において、記録媒体は、BD規格に準拠したデータフォーマットを有する光ディスク媒体とする。
図1に示す映像情報再生装置は、記録媒体を再生するための再生部10と、装置全体の制御を行うCPU21と、再生装置を制御するプログラムが格納された不揮発メモリ22とを有する。再生部10において、ドライブ12は光ディスク11から情報を読み出し、デマルチプレクサ13に出力する。デマルチプレクサ13は、読み出されたデータを映像情報、音声情報、字幕グラフィック情報などの各情報に分離し、ビデオデコーダ14、字幕デコーダ15、16、オーディオデコーダ17にそれぞれ出力する。ビデオデコーダ14は、立体視用にフォーマットされた映像情報をデコードし、右目用のビデオ出力をビデオ重畳部18に、左目用のビデオ出力をビデオ重畳部19に出力する。字幕デコーダ15は左目用の字幕グラフィック情報をデコードし、ビデオ重畳部19に出力する。字幕デコーダ16は右目用字幕グラフィック情報をデコードし、ビデオ重畳部18に出力する。ビデオ重畳部18は右目用のビデオ出力と字幕グラフィック情報を重畳し、ビデオ重畳部19は左目用のビデオ出力と字幕グラフィック情報を重畳し、それぞれデジタル出力変換部1Aに出力する。デジタル出力変換部1Aは、オーディオデコーダ17、ビデオ重畳部18、19の出力を外部表示装置(図示せず)に出力するためのHDMI信号に変換して出力する。
図2は、光ディスク11に記録された映像情報の再生に必要なファイルとディレクトリの構成の一例を示す図である。図2において、“Movie.title”ファイルは、最上位の再生単位であるタイトルの制御に必要な情報が記述されたファイルである。図2において、“PLST”は、プレイリスト(PlayList)の再生制御に必要な情報が記述されたファイルが格納されているPLSTフォルダである。PLSTフォルダ内には、plstファイル“xxx.plst”が複数存在する。ここで、“xxx”は3桁の数字である。図2において、“STREAM”は、映像情報、音声情報、グラフィックス情報などの再生に必要なファイルが格納されるSTREAM(ストリーム)フォルダである。STREAMフォルダ内には、streamファイル“yyy.strm”が複数存在する。ここで、“yyy”は3桁の数字である。なお、streamファイルは、デジタル放送で採用されているTS(トランスポートストリーム)から構成され、固有のパケットIDを持つ映像情報、音声情報、グラフィクス情報が重畳されたファイルである。図2において、“CLIP”は、streamファイルの再生制御に必要な情報が記述されたclipファイルが格納されるCLIPフォルダである。CLIPフォルダ内には、clipファイル“zzz.clip”が複数存在する。ここで、“zzz”は3桁の数字である。clipファイルとstreamファイルとは1対1に対応しており、例えば、CLIPフォルダ内にclipファイル“123.clip”が存在する場合、STREAMフォルダ内には、当該Clipファイルに対応するstreamファイル“123.strm”が存在する。
図3は、図2のplstファイル“xxx.plst”のシンタックスの一例を示す図である。図3において、“number_of_stream”は、1つのプレイリスト(PlayList)の中で再生されるstreamファイルの総数を示す。次の“for”以下のループは“number_of_stream”の数だけ繰り返される。また、このループ内の“stream_file_name”には、再生対象となるstreamファイルのファイル名が記述される。また、“in_time”及び“out_time”には、streamファイルの再生対象となる部分の開始時刻と終了時刻が記述される。これらの時刻は、streamファイルのパケットに付加されたPTS(Presentation Time Stamp)に記述される。
図4は、plstファイルによって定義されるプレイリスト(PlayList)とstreamファイルとの関係の一例を示す図である。図4において、このプレイリストによれば、“001.strm”の“in_time”から“Out_time”までの部分と、“003.strm”の“in_time”から“Out_time”までの部分が順次再生される。
図7は、立体視用の映像データの構成を示す図である。本実施の形態では立体視用の映像データは、MVC(Multi View Coding)により、エンコードされたデータとして説明を行う。図7において、41は立体視用のベースビューストリーム、42はノン・ベースビューストリームである。ここで、ベースビューストリーム41はノン・ベースビューストリーム42と関係なく独立してデコードが可能である。ベースビューストリームはH.264と同一の予測ルールに基づいて符号化される。一方、ノン・ベースビューストリーム42は、ベースビューからのビュー間予測により符号化され、ベースビューストリームのデコード結果を利用してデコードされる。例えば、図7において、ノン・ベースビューPピクチャー44は、ベースビューPピクチャー43のデコード結果からデコードされる。このようにして、ビュー間の予測を行うことによって、2本の独立したストリームを利用する場合に比較して、20〜50%程度のデータサイズを節約することを実現している。また本実施の形態では、説明の便宜上、ベースビューを左目用、ノン・ベースビューを右目用と仮定して説明をする。
図5は、図2のclipファイル“zzz.clip”のシンタックスの一例を示す図である。図5において、clipファイルには、これと対をなすstreamファイルの映像情報及び音声情報などの重畳情報や、ランダムアクセスなどに必要なインデックス情報が記述される。“stream_info()”には、重畳された映像情報、音声情報、グラフィクス情報の属性情報が記述される。“index_info()”には、streamファイルに含まれる各Iピクチャーの先頭の時間情報及び位置情報が記述される。“number_of_I”は、streamファイルのベースビューに含まれる、アクセスポイントとして利用されるIピクチャーの総数を示す。次のforループは、“number_of_I”の数だけ繰り返される。“start_PTS”は、アクセスポイントとなるIピクチャーに付与されたPTS(Presentation Time Stamp)情報を示す。“relative_byte_base”は、streamファイルの先頭からベースビューに含まれるIピクチャーの先頭までの相対バイト数を示す。“size_of_I_base”は、streamファイルにおけるベースビューIピクチャーの先頭から終端までのバイト数を示す。同様に、 “relative_byte_non-base”は、streamファイルの先頭からノン・ベースビュー内のIピクチャーの先頭までの相対バイト数を示し、“size_of_I_non-base”は、streamファイルにおけるノン・ベースビューのIピクチャの先頭から終端までのバイト数を示す。
図8は、streamファイルの構成を示す図である。Streamファイルは、TS(Transport Stream)パケットにより構成されており、ビデオデータ(V)、オーディオデータ(A)、グラフィクスデータ(G)のそれぞれに対して、固有のPID(Packet Identifier)が、割り当てられており、図1のデマルチプレクサ13において、それぞれのデータ種別毎に分離される。各種別のデータは、再生中枯渇することがないよう交互に配置されている。
図6は、“Movie.title”ファイルのシンタックスを示す図である。“Movie.title”ファイルは、光ディスクがドライブ12に挿入された際、CPU21が最初に読み出すファイルである。図6において、“number_of_title”は、光ディスクに記録されているタイトルの総数である。次のforループは、“number_of_title”の数だけ繰り返されるループである。このループ内には、それぞれのタイトル中に再生されるプレイリストのファイル名が記述される。再生されるプレイリストのファイル名は、例えば、“123.plst”となる。“next_title_id”は、現在再生しているタイトルの再生が終了したときに、次に再生する“title_id”が記述される。
次に、本実施の形態における、立体視コンテンツの通常再生および、早送り再生を行う手順について説明する。光ディスクがドライブ12に挿入されると、CPU21は、図6に示す“Movie.title”ファイルを読み出す。次に、CPU21は“title_id”が“0”のプレイリストファイルを読み出す。ここで、CPU21は、再生するプレイリストファイル中に記述されている最初のstreamファイルを抽出し、当該streamファイルに対応するclipファイル(図5)を読み出すようドライブ12を制御する。CPU21は、プレイリストファイル中の“In_time”に最も近く“In_time”よりも時間的に前のベースビューIピクチャーをclipファイル中の“index_info()”から検索する。CPU21は、検索したIピクチャーの“relative_byte_base”に記述された位置からstreamファイルの読み出しを行う。
streamファイルに格納された、左目用のベースビューのデータ、右目用のノン・ベースビューのデータには、右目用の字幕データ、左目用の字幕データが、それぞれ重畳されているものとする。デマルチプレクサ13は、TSパケットのヘッダに記述されたPIDに基づいて、ビデオデータパケットをビデオデコーダ14に、オーディオデータをオーディオデコーダ17に、左目用の字幕データを字幕デコーダ19に、右目用の字幕データを字幕デコーダ18に、それぞれ入力する。ビデオデコーダ14および字幕デコーダ15の出力はビデオ重畳部19で重畳され、左目用の映像が生成される。また、ビデオデコーダ14および字幕デコーダ16の出力はビデオ重畳部18で重畳され、右目用の映像が生成される。オーディオデコーダ17の出力、ビデオ重畳部18の出力、およびビデオ重畳部19の出力は、デジタル出力変換部1AによってHDMI信号に変換され、外部表示装置に送出される。
次に、通常再生時、ユーザーから早送り再生の指令が出された際の動作について説明する。CPU21は、ユーザーからの早送り命令を受け取ると、指令された倍速数にしたがって、次に再生すべきIピクチャーの再生時間を決定し、clipファイルから当該再生時間に最も近いIピクチャのPTS“start_PTS”を検索する。次に、検索された“start_PTS”に対応付けられた、ベースビューIピクチャの“relative_byte_base”及び“size_of_I_base”を読み出すようドライブ12に指令を出す。同様にして、再生すべきノン・ベースビューIピクチャの“relative_byte_non-base”及び“size_of_I_non-base”のデータサイズを読み出すよう、ドライブに指令を出す。
図9は、ベースビューIピクチャーとノン・ベースビューIピクチャの一般的な配置を示す図である。図9において、左はファイルの先頭方向であり、右はファイルの末端方向である。IはベースビューIピクチャー、PはベースビューBピクチャー、Iはノン・ベースビューのIピクチャー、Aはオーディオのデータをそれぞれ示す。図9において、記録媒体上のデータは、ベースビューIピクチャーの先頭である“A”点から、Iピクチャーの終点である“B”点までのデータを読み出し、次に、ノン・ベースビューのIピクチャーの先頭である“C”点から、Iピクチャーの終点である“D”点までのデータを読み出す。
以上のようにして読み出された、ベースビューのIピクチャ、およびノン・ベースビューのIピクチャーを含む一連のデータは、デマルチプレクサ13によって、ベースビューおよびノン・ベースビューそれぞれのIピクチャーデータのみに分離され、ビデオデコーダ14によってデコードされる。早送り再生時においては字幕データを読み出すことはできないため、ビデオのみの表示とすることが一般的である。以上の動作を繰り返すことで、早送り再生が行われる。
一般的な2次元映像再生装置の早送り再生において、1秒間に表示されるIピクチャーの枚数は約2〜3枚程度である。一方、立体視用の映像データが記録された記録媒体を再生する場合、まずベースビューIピクチャーを読み出し、その後で、ノン・ベースビューIピクチャーを読み出す必要がある。一般的に、光ディスクが指定されたIピクチャーの先頭にシークするには300msecの時間を要し、シーク後Iピクチャーを読み出すには100msec程度を要する。このため、図9に示すように、ベースビューIピクチャとノン・ベースビューIピクチャのデータが、他のデータを隔てて記録されている場合、ベースビューIピクチャーの先頭にシークして当該ベースビューIピクチャを読み出すのに400msecの時間を要し、次に、ノン・ベースIピクチャの先頭にシークして、当該ノン・ベースビューIピクチャーを読み出すのに、さらに400msecの時間を要する。このため、両方のIピクチャーを読み出すのに合計800msecの時間を要する。その結果、1秒間に表示可能なIピクチャーは1枚程度となるため、早送り再生時の再生映像は不連続な映像となり、スムーズな早送り再生ができない。ベースビューのIピクチャーのみを読み出して1秒間に表示するIピクチャーの数を増やすことも可能であるが、この場合、早送り再生中の映像は2次元映像になってしまう。
図10は、本実施の形態に係る映像情報再生装置において再生される光ディスク11のデータ配置構成を示す図である。図9に示すデータ配置構成との違いは、ベースビューIピクチャーが存在する“X―Y”の領域に、ノン・ベースビューのIピクチャーの先頭を配置している点である。ユーザーから早送り再生指示が出されると、CPU21は、“start_PTS”に基づいて、再生すべきIピクチャーを検索し、検索されたIピクチャーの“relative_byte_base”の値に基づいてベースビューIピクチャの先頭位置にアクセスし、データの読み出しを開始する。ここで、CPU21は、“size_of_I-base”によって指定される範囲、すなわち、図10に示すベースビューIピクチャーが存在する“X―Y”の領域を読み出すので、ベースビューIピクチャと対応するノン・ベースビューIピクチャとをシーケンシャルに読み出すことができる。このように、ベースビューIピクチャー読み出後のシーク動作を減らすことにより、1秒あたりに表示可能がIピクチャーの枚数が増え、立体視を維持したまま、DVDと同等の早送り再生が可能となる。
立体視に対応したデコードが可能な再生装置においては、ベースビュー及びノン・ベースビューの両方のピクチャーがデコードされるが、立体視に対応していない再生装置においては、ベースビューのピクチャーのみがデコードされる。立体視に対応していない再生装置において、ベースビューIピクチャーではなく、誤ってノン・ベースビューのIピクチャーへのアクセスがなされた場合、正常なデコード動作が出来なくなってしまうため、確実にベースビューIピクチャーにアクセスすることが必要である。図5に示すように、clipファイルは、アクセスポイントとなるIピクチャー先頭の位置情報を、“relative_byte_base”と“relative_byte_non-base”により、ベースビューIピクチャーとノン・ベースビューIピクチャーのそれぞれについて定義している。このため、立体視に対応していない再生装置において、確実にベースビューIピクチャーの先頭位置を特定し、ベースビューIピクチャーを読み出すことが可能となる。
実施の形態2
本実施の形態は、“size_of_I_base”のデータ容量を削減するための変形例に係るものである。Iピクチャーは約0.5秒あたり1枚挿入されるため、例えば、2時間の映画の場合、約14000枚存在することとなる。このため、“size_of_I_base”を4バイトで定義した場合、ベースビューと、ノン・ベースビューの両方で、“size_of_I_base”のデータサイズは、28000×4=112,000バイトとなる。近年の光ディスクの容量は大容量化してきており、1枚のディスクに記録できる容量は、例えば、Blu−rayなどでは50GBに達している。このような大容量ディスクにおいて、数十時間分のコンテンツを記録した場合、“size_of_I_base”のデータサイズは更に大きくなる。このため、“size_of_I_base”の値を、例えば、3bitの変換値として表す手法がとられている。図11は、“size_of_I_base”の変換値を表すテーブル情報の一例を示す図である。図11において、“size_of_I_base”が“011”の場合、当該Iピクチャーの先頭から終端までのバイト数は400001〜600000バイトの間となる。
図12は、“size_of_I_base”を図11に示すテーブル変換値を用いて表した場合における、ベースビューIピクチャーとノン・ベースビューIピクチャの配置を示す図である。図12において、“P−Q”はベースビューIピクチャーが記録される領域であり、“R−S”はノン・ベースビューIピクチャーが記録される領域であり、“P−T”は“size_of_I-base”のテーブル変換値によって表されるベースビューIピクチャ先頭からのバイト数に対応する領域である。図11に示すように、ノン・ベースビューIピクチャーの先頭Rは“size_of_I_base”のテーブル変換値によって示される領域内に位置する。先術した通り、早送り再生におけるベースビューIピクチャーの読み出し時、ドライブ12は“size_of_I_base”によって示される範囲のデータをシークする。このため、ノン・ベースビューIピクチャーの先頭が“P−Q”の領域外に位置する場合であっても、当該先頭をテーブル変換値によって示される終端位置“T”よりも前に配置することで、ベースビューIピクチャーとノン・ベースビューIピクチャーをシーケンシャルに読み出すことができ、立体視を維持した早送り再生が可能となる。
実施の形態3
実施の形態1では、“start_PTS”によって示される、アクセスポイントとなるノン・ベースビューのピクチャーはIピクチャーであるとして説明をした。しかし、MVCにおいては、図13に示すように、アクセスポイントとなるベースビューIピクチャーに対応するノン・ベースピクチャーをPピクチャーとする場合がある。Pピクチャーの符号量は、Iピクチャーの符号量と比較して小さいため、圧縮率が高くなり、限られた容量の記録媒体において、より長時間記録することができるためである。この場合、デコード処理は、ベースビューIピクチャー51をデコードした後、そのデコード結果を使用して、ノン・ベースビューPピクチャー52をデコードする。以降のデコード順は、図7の場合と同じである。光ディスクのランダムアクセスのための頭出には、Iピクチャーを使うことが一般的である。このため、ベースビューIピクチャーに対応するノン・ベースビューのピクチャーをPピクチャーとした場合、当該Pピクチャーにアクセスするためのインデックス情報(“relative_byte_base”及び“size_of_I_base”に相当する情報)が存在しないため、図5に示すclipファイルのシンタックスでは、立体視を維持した状態で早送り再生を行うことができない。
図15は、アクセスポイントとなるベースビューIピクチャーに対応するノン・ベースビューのピクチャーがPピクチャーである場合のベースビューIピクチャーとノン・ベースビューPピクチャーの配置を示す図である。図15において、“X−Y”はベースビューIピクチャーが存在する領域を示し、“Z−W”は対応するノン・ベースビューPピクチャーPN1が存在する領域を示している。図15に示すように、アクセスポイントとなるノン・ベースビューPピクチャーPN1の先頭は、ベースビューIピクチャーの領域に配置されている。図14は、ノン・ベースビューのアクセスポイントピクチャーがPピクチャーである場合のclipファイルのシンタックスである。図6に示すシンタックスとの違いは、“type_of_picture”が追加されている点である。“type_of_picture”は、ノン・ベースビューのアクセスポイントピクチャーがIピクチャーである場合は“1”に設定され、Pピクチャーである場合は“0”に設定される。“type_of_picture”が“0”の場合、ノン・ベースビューIピクチャーが存在しないので、後段の“relative_byte_non-base”、“size_of_I_non-base”の値は無視される。また、“type_of_picture”が“0”の場合、“size_of_I_-base”の値は、ベースビューIピクチャーが存在する“X−Y”の領域を含むデータサイズの値に設定される。
ユーザーから早送り再生の指示が出されると、CPU21は、次に再生すべきベースビューIピクチャーの“relative_byte_base”にシークし、“size_of_I_base”分のデータを読み出すことで、ベースビューのIピクチャーと、ノン・ベースビューのPピクチャーの両方を一度のシーク動作で読み出される。以降の動作については実施の形態1と同じであるため、詳細は説明省略する。
図14に示すようにclipファイルのシンタックスを変更し、図15に示すようにデータ配置をすることで、ノン・ベースビューのアクセスポイントがPピクチャーである場合においても、立体視を維持した早送り再生が可能となる。また、“size_of_I_base”を、図11に示すテーブル変換値により表した場合においては、Iピクチャーの先頭から、当該Iピクチャーの“size_of_I_base”によって指定されるデータ範囲にノン・ベースビューPピクチャーの先頭を配置してもよい。
図14に示すclipのシンタックスにおいては、アクセスポイントとなるノン・ベースビューの先頭がPピクチャーの場合、“relative_byte_non-base”および“size_of_I_non−base”の値を無視することとしたが、“type_of_picture”を省略し、通常通り、“relative_byte_non-base”の値をストリームファイル先頭からPピクチャーの先頭までの相対バイト数とし、“size_of_I_non−base”の値をPピクチャーの総バイト数としてもよい。
10 再生部、 11 光ディスク(記録媒体)、 12 ドライブ、 13 デマルチプレクサ、 14 ビデオデコーダ、 15 字幕デコーダ、 16 字幕デコーダ、 17 オーディオデコーダ、 18 ビデオ重畳部、 19 ビデオ重畳部、 1A デジタル出力変換部、 21 CPU(再生制御手段)、 22 不揮発メモリ、 31 外部表示装置。

Claims (5)

  1. 独立して復号可能なベースビュー映像データと、前記ベースビュー映像データに基づいて復号されるノン・ベースビュー映像データにより構成される立体視用映像データが記録された記録媒体であって、
    前記ベースビュー映像データのアクセスポイントに対応するベースビューIピクチャーの記録先頭位置から記録終端位置までの間の領域に、当該ベースビューIピクチャーに基づいて復号されるノン・ベースビュー映像データのピクチャーの先頭が配置されるよう映像データを記録し、
    前記ベースビューIピクチャーの先頭及び終端を示す位置情報が記述されたインデックスファイルを記録し、
    前記ベースビューIピクチャーの先頭及び終端を示す位置情報が記述されたインデックスファイルを記録し、映像情報再生装置に装着され再生される記録媒体であって、
    前記インデックスファイルを読み取った映像情報再生装置が、前記インデックスファイルに基づいて、ベースビュー映像データのアクセスポイントに対応するベースビューIピクチャーの先頭から、当該ベースビューIピクチャーに基づいて復号されるノン・ベースビュー映像データのピクチャーの終端までのデータをシーケンシャルに読み出すことを特徴とした記録媒体。
  2. 前記インデックスファイルは、前記ベースビューIピクチャーに基づいて復号されるノン・ベースビューのピクチャーの先頭及び終端を示す位置情報をさらに含むことを特徴とした請求項1に記載の記録媒体。
  3. 前記ベースビューIピクチャーに基づいて復号されるノン・ベースビューのピクチャーは、Iピクチャー又はPピクチャーであることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載の記録媒体を再生する映像情報再生方法であって、前記インデックスファイルに基づいて、ベースビュー映像データのアクセスポイントに対応するベースビューIピクチャーの先頭から当該ベースビューIピクチャーに基づいて複合されるノン・ベースビュー映像データのピクチャーの終端までのデータをシーケンシャルに読み出すことを特徴とする映像情報再生方法。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の記録媒体を再生する映像情報再生装置であって、前記記録媒体に記録されたデータを読み出すドライブと、
    前記インデックスファイルに基づいて、ベースビュー映像データのアクセスポイントに対応するベースビューIピクチャーの先頭から、当該ベースビューIピクチャーに基づいて復号されるノン・ベースビュー映像データのピクチャーの終端までのデータをシーケンシャルに読み出すよう前記ドライブを制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする映像情報再生装置。
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