JP2006295732A - システムストリーム作成装置、システムストリーム作成方法 - Google Patents

システムストリーム作成装置、システムストリーム作成方法 Download PDF

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智輝 小川
Tomohiro Matsumoto
智裕 松本
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靖 上坂
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Abstract

【課題】 前後の接続関係が存在する複数のAVクリップを効率よく作成するシステムストリーム作成装置、およびシステムストリーム作成方法を提供する。
【解決手段】 映像タイトルの構造におけるAVクリップの接続関係からAVクリップをブロック化する。そして、ブロック間の関係を示したAVクリップ接続情報を入力とし、バッファ状態保持手段と、バッファ管理手段を持つマルチプレクサを用いてAVクリップの作成を行うことで、AVクリップの一部更新などの際に、AVクリップの再度の作成を最小限にしてAVクリップの更新を行うことができる。
【選択図】 図13

Description

本発明は、読出専用光ディスクをターゲットとしてシステムストリームを生成する生成装置に関し、特に映画コンテンツを、コンテンツ制作者の意図に従って応用層フォーマットを製作、頒布する際の改良に関する。
光ディスクを用いた映画コンテンツの有償頒布は、ハリウッド等の映画供給会社にとって極めて大きな収入源である。映像制作のプロフェッショナルがオーサリングに用いる生成装置は、光ディスクによる映画コンテンツの頒布に無くてはならない装置であり、従来にも増して高性能化が求められている。オーサリングとは、光ディスクの原盤作成にあたって、光ディスクの応用層規格にしたがってデータを作成し、また作成したデータのディスク上でのデータ配置を決めるという作業である。オーサリングにて決められたデータをボリュームイメージといい、ボリュームイメージは、MPEG2規格に従い圧縮・符号化されたデジタルストリームと、このデジタルストリームについてのシナリオとを含む。
従来のオーサリングは、読出専用型のDVD(一般にDVD−Videoと呼ばれる。)をターゲットとしてなされていた。しかし昨今では、近い将来の登場するであろう、読出専用型のBlu−rayDisc(以下、BD−ROMという)向けのオーサリングをどう行うかが、大きな関心事になっている。BD−ROMによる映画コンテンツ頒布の最大のメリットは、ハイビジョン画質で映画コンテンツを頒布できる点である。映画館により近い画質にて映画コンテンツを再生させることができるので、32型、40型など大型のテレビでの鑑賞に最適であり、本物指向の映画マニアを唸らせることができる。
しかしながらBD−ROMによる映画コンテンツの頒布は、DVD−Videoによる頒布と比べてメリットが大きいものの、BD−ROMの規格において、DVD−Videoに比較して多くのビデオやオーディオフォーマット、あるいは改良された字幕や、画面上のインタラクティブボタンなど多くの新たな機能が追加されているため、DVD−Video製作よりもより複雑な工程を必要とし、また扱うデータサイズが従来のDVD−Videoでは8GB程度であったのに対して、BD−ROMでは50GBと飛躍的に大きいため、制作スタジオにとって製作時間、コストの負担が増加してしまう恐れがある。
従来のオーサリングシステムは、主にDVD−Videoの制作のために用いられるシステムが存在し、本特許の主眼であるシームレスにAVクリップの効率的な制作に関しては、ストリームレベルでの作成方法、装置は存在しているが、システム全体としてBDROMのように大容量なAVデータをいかに効率的に扱うかの観点は欠けていた。(例えば、特許文献1参照)

特開2002−43341号公報
本発明の目的は、DVD−Videoに比較して、様々な機能の拡張がなされたBD−ROM規格に準拠した映画コンテンツを効率よく制作するオーサリングシステムを提供することである。
DVD−Video規格は1995年頃に策定された。策定当時におけるコンピュータのハードウェア性能は、現在のそれと比べかなり貧弱であり、この貧弱な性能のハードウェア上で、ハリウッドの映画制作会社が求める多彩な再生制御を実現しようとしたため、DVD−Videoではデジタルストリームのシナリオに、様々な制約を与えざるを得なかった。その結果、デジタルストリームのシナリオの複雑化及び難解化をもたらす結果となった。
一方BD−ROMは、現在(2005年3月)策定段階にある規格である。DVD−Videoの策定当時と比較して、現在では、ハードウェア性能が格段に向上しているので、DVD−Videoにおける制約の多くは無用の長物になりうる。そのためBD−ROMにおけるシナリオのデータ構造は、より単純で明解なものになっている。一方、ハードウェア性能の格段の向上に合わせて、BD−ROMでは規格策定時にDVD−Videoに比較して多くの機能の改良や追加がなされている。
以下BD−ROMで新たに追加されている機能などの概要をあげていく。
まずビデオに関しては、解像度としてHD(High Definition)への対応、および最大40[Mbps]まで許容される高いビットレートによる高画質があげられる。また、DVD−Videoの場合にはMPEG2による圧縮方式しか存在しなかったのに対して、BD−ROMにおいてはより圧縮効率が高い圧縮方式、例えばMPEG4−AVCやVC1(Windows(登録商標) Media Video)などが新たにサポートされている。
次にオーディオについては、AC3やLPCMなどDVD−Videoでサポートしていた圧縮方式に加えて、dtsやdts−HD、DD+、MLP(Meridian Lossless Packing)など可逆圧縮方式を含めて多種にわたる圧縮方式がサポートされている。
次に字幕については、DVD−Videoで実用化されている字幕は高々16色であったのに対して、BDROMにおいては、Indexによる24ビットのインデックスカラーがサポートされ、字幕全体のフェードイン/フェードアウトなどを含む様々な効果を持たせることができるなど大きく拡張されている。
また、ビデオにオーバーレイ表示し、ユーザーによる操作を受け付けるボタンに関しても、DVD−Videoと異なりボタン専用にInteractive Graphics Streamとして定義されており、ボタンアニメーションや、ボタンのフェードイン/アウト、スライドイン/アウトなど多岐にわたる機能が追加されている。
このように、多種多様なビデオやオーディオの圧縮方式のサポート、および大きく改良された字幕やボタンなどは、コンテンツ制作者により魅力のあるコンテンツを想像する機会を与え、ユーザーに対してこれまでDVD−Videoでは与えることが出来なかった新たな体験を与えることができるという魅力がある。
しかしながら、規格の拡張に伴いコンテンツの制作の自由度が増すということは、逆にコンテンツ制作の複雑度が増し、コンテンツ制作のコストの増大にもつながりかねない。
また、データサイズの観点では、BD−ROMでは今現在考えられる最高の画質をユーザーに届けるために、50GBの大容量ディスクが想定されており、将来的にはディスク容量の拡大も考えられている。このような大容量になるコンテンツを扱う場合には、コンテンツ制作における様々な場面で、コンテンツが大容量であることに起因する課題の発生を伴う。例えば、BD−ROMでは、ビデオストリーム、オーディオストリーム、字幕ストリーム、ボタンストリームなどを多重化したMPEG2−TS形式のストリームを採用しているが、このMPEG2−TS形式に変換する際に要する時間が、扱うコンテンツの大きさの増大に伴って増大することによる製作コストの増大は無視できない状況になりつつある。
また、通常のコンテンツ制作においては、制作者の考える品質が満たされていない場合に、例えば一部ビデオの差し替えなどが生じるなど、MPEG2−TSへの変換をやり直さざるを得ない場面が多々生じ、このような場合にMPEG2−TS形式に変換のために要する時間が多大であれば、制作コストが増加し、ユーザーに適切な価格で映画コンテンツを配布することが難しくなる。
本発明は、このようなコンテンツ制作過程におけるMPEG2−TSへの再度の変換を最小限にできるオーサリング装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の請求項1の発明であるシステムストリーム作成装置は、ピクチャデータ列からなるビデオストリームデータをもとにしてパケット列からなるシステムストリームを作成するシステムストリーム作成装置であって、
システムストリーム作成完了時のバッファ状態を保持するバッファ状態保持手段と、
システムストリームの前後の接続関係を記述したシステムストリーム接続情報をもとにして、前記バッファ保持手段に保持されているバッファ状態を管理するバッファ管理手段と、
前記バッファ状態保持手段に保持されている複数のバッファ状態の中から前記バッファ管理手段で選択されたバッファ状態を初期値として、ピクチャデータ列からなるビデオストリームデータからシステムストリームを作成するシステムエンコーダー部と、
を具備することを特徴とするシステムストリーム作成装置である。
本構成によって、シームレスに接続する複数のシステムストリームを確実に作成することができる。
前記従来の課題を解決するために、本発明の請求項2の発明であるシステムストリーム作成装置は、前記バッファ管理手段は、前記システムストリーム接続情報をもとにして、第1のシステムストリームの後続にシームレスに接続されるべき第2のシステムストリームを作成する必要がある場合には、前記第1のシステムストリーム作成完了時のバッファ状態を前記バッファ状態保持手段に記録することを特徴とする請求項2記載のシステムストリーム作成装置である。
本構成によって、シームレスに接続する複数のシステムストリームの一部が更新される必要がある際に、前記更新されるべきシステムストリーム以外のシステムストリームを作成し直す必要性を最小限にすることができる。
前記従来の課題を解決するために、本発明の請求項3の発明であるシステムストリーム作成装置は、前記バッファ管理手段は、前記システムストリーム接続情報をもとにして、複数のシステムストリームからシームレスに接続されるべき第3のシステムストリーム作成時に、
前記複数のシステムストリーム作成時に保持されている複数のバッファ状態から、最もバッファに残留しているデータが多いバッファ状態を前記第3のシステムストリーム作成時の初期値としてシステムエンコーダー部に与えることを特徴とする請求項4記載のシステムストリーム作成装置である。
本構成によって、複数のシステムストリームからシームレスに接続されるシステムストリームを簡単に作成することができる。
前記従来の課題を解決するために、本発明の請求項4の発明であるシステムストリーム作成装置は、前記第1のピクチャデータ列からなるビデオストリームデータが更新された場合には、再度前記更新された第1のピクチャデータ列からなるビデオストリームデータを固定長からなるシステムストリームに再度変換し、バッファ状態保持手段に保持しているバッファの状態を更新した後、前記更新されたバッファ状態を初期値として第2のピクチャデータ列からなるビデオストリームを元にしてパケット列からなる第2のシステムストリームを作成することを特徴とする請求項1記載のシステムストリーム作成装置である。
本構成によって、シームレスに接続されるべき複数のシステムストリームを効率よく作成することができる。
前記従来の課題を解決するために、本発明の請求項5の発明であるシステムストリーム作成方法は、途切れることなくシームレスに再生されるシステムストリームを作成するシステムストリーム作成方法であって、
第1のシステムストリームを作成する際に、前記第1のシステムストリームの直前に再生され、前記第1のシステムストリームにシームレスに接続する第2のシステムストリームが存在するかを確認するステップと、
前記第2のシステムストリームの存在の有無に従って、所定のバッファ状態に初期化するステップと、
前記第2のシステムストリームの存在の有無に従って、所定のバッファ状態に初期化するステップと、前記第1のシステムストリームを作成するためのバッファを初期化するバッファ初期化ステップと、
前記第1のシステムストリームを作成するステップと、
前記第1のシステムストリームの後続に、前記第1のシステムストリームからシームレスに接続する第3のシステムストリームが存在するかを確認するステップと、
前記第3のシステムストリームが存在する際に、前記第1のシステムストリーム作成完了時のバッファ状態を保持するステップとからなることを特徴とするシステムストリーム作成方法である。
このシステムストリーム作成方法によって、シームレスに接続されるべき複数のシステムストリームを効率よく作成することができる。
前記従来の課題を解決するために、本発明の請求項6の発明であるシステムストリーム作成方法は、前記請求項8に記載のバッファ初期化ステップは、
前記第2のシステムストリームが存在する場合には、前記第2のシステムストリームの作成完了時のバッファ状態を初期値として前記第1のシステムストリームを作成することを特徴とする請求項5記載のシステムストリーム作成方法である。
本発明のシステムストリーム作成装置、およびシステムストリーム作成方法によれば、前後の接続関係があるシステムストリームを作成する際に、前記前後の接続関係があるシステムストリームの中の一部が変更された場合において、変更されていないシステムストリームへの影響を最小限に抑え、オーサリングシステムにおけるシステムストリームの更新を効率よく行うことができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
以下、本発明に係るシステムストリーム作成装置、システムストリーム作成方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
先ず始めにオーサリング装置の使用形態について説明する。本発明に係るオーサリング装置は、映画コンテンツの頒布のために制作スタジオに設置され、ユーザーの使用に供される。ユーザーからの操作に従い、デジタルストリーム及びシナリオを生成し、BD−ROM向けのボリュームイメージを生成するというのがオーサリング装置の使用形態である。
最初に映画コンテンツの頒布のためのBD−ROMの制作工程について説明する。図1は、映画コンテンツ頒布のためのディスク制作のためのオーサリングシステムを示す図である。
1)リールセット編集装置101は、ビデオ、オーディオ、字幕、ボタンなど映画として完結する複数のエレメンタリーストリームの関係を決定するためのツールである。例えば、1本の映画が1本のビデオ、2本のオーディオ、3本の字幕、1本のボタンストリームから成る場合に、それらで一本の映画となることを指定し、また、映画本編に対して、一部分だけ映像が異なるようなディレクターズカットを指定したり、複数のアングルを持つマルチアングルを設定したりする機能を有する。リールセット編集装置101から出力されるリールセットファイル106とは、前述のような情報をまとめたものである。
2)BDシナリオ生成装置110とは、ユーザーからの操作を受け付けるGUI111と、メニュー編集手段112と、シナリオ編集手段113とから構成される。
メニュー編集手段112では、ユーザーからのGUI111を経由した操作に従って、Interactive Graphics Streamを構成するボタンの配置や、ボタンに付加されるコマンド、ボタンアニメーションなどの機能を作成する。
次にシナリオ編集手段113では、ユーザーからのGUI111を経由した操作に従ってシナリオを生成して、出力する。ここでシナリオとは、デジタルストリームの再生にあたって、”タイトル”という単位での再生を再生装置に行わせる情報であり、BD−ROMでは後述するIndexTable、MovieObject、PlayListとして定義されている情報がシナリオにあたる。タイトルとは前記IndexTableに含まれる再生単位で、読出専用ディスクにおいて、映画コンテンツに相当する再生単位である。映画コンテンツと、タイトルとの関係は、映画コンテンツと、それの複数バージョンとの関係である。つまり1つのバージョンしかないような映画コンテンツは、「映画コンテンツ=タイトル」という関係になる。映画コンテンツに、劇場公開版、ディレクターズカット版、TV放映版等、複数のバージョンがある場合、映画コンテンツにおける個々のバージョンが1つのタイトルになる。タイトルは、1つ以上のデジタルストリームと、このデジタルストリームについての1つ以上の再生制御情報とから構成される。タイトルでの再生を行わせるよう、BDシナリオ生成装置はBD−ROMシナリオデータを生成する。BD−ROMシナリオデータには、ストリームを構成する素材情報、再生経路情報、メニュー画面配置、メニューからの遷移情報などを含み、ユーザーはこれらの情報の検証が完了するまでシナリオ生成装置を用いシナリオ編集作業を行う。
また、BDシナリオ生成装置が出力するBD−ROMシナリオデータは、後に説明するマルチプレクサ121での多重化を実現するためパラメータ等も含まれる。
3)素材作成/インポート装置114とは、字幕作成手段115、オーディオインポート手段116、ビデオインポート手段117から成り、入力されるビデオ素材、オーディオ素材、字幕用素材のそれぞれをエンコードして、BD−ROM規格に準拠したビデオストリーム、オーディオストリーム、字幕データを得る装置である。例えば、字幕作成手段115では、字幕と表示タイミング、およびフェードイン/フェードアウトなどの字幕の効果を含む字幕情報ファイルを元にして、BD−ROM規格に準拠した字幕データを生成して出力する。
また、オーディオインポート手段116では、あらかじめAC3などで圧縮されているオーディオが入力された場合には、対応するビデオに対するタイミング情報などを付加したり、余分なデータを削除したりして出力し、圧縮されていない場合には、ユーザーが指定するフォーマットに変換して出力される。
次にビデオインポート手段117では、あらかじめMPEG2、MPEG4−AVC、VC1などの方式で圧縮されているビデオストリームが入力された場合、必要に応じて不必要な情報を削除するなどしてから後、出力される。また、あらかじめ圧縮されていない非圧縮ビデオファイルが入力された場合には、図1には記載していないビデオエンコーダーに入力され、ユーザーが指定するパラメーターに従って、圧縮された後、出力される。
4)バックエンド装置118は、データベース生成部119、静止画エンコーダー120、マルチプレクサー121、Clip情報生成部122、フォーマット手段123とから構成される。
データベースとは、前述のIndexTable、MovieObject、PlayListなどの総称のことで、データベース生成部119は、入力されたBD−ROMシナリオデータを元にして、BD−ROMに準拠したシナリオデータを生成する。本特許においては、データベース生成装置をバックエンド装置118内に配しているが、特に制限はなくBDシナリオ装置110内に配置され、データベースはBDROMシナリオデータの一部として出力されてもよい。
静止画エンコーダー120は、入力されたBD−ROMシナリオデータに静止画または静止画が保持されている場所が含まれる場合に、入力素材に含まれる静止画用イメージ105の中から該当する静止画を選択し、BD−ROMに準拠したMPEG2、MPEG4−AVC、VC1のいずれかの形式に変換する。
マルチプレクサー121とは、BD−ROMシナリオデータに記述されているビデオ、オーディオ、字幕、ボタンストリーム(Interactive Graphics Stream)などの複数のエレメンタリーストリームを多重化して、MPEG2−TS形式のAVクリップと呼ばれるデジタルストリームを得るための手段である。また、マルチプレクサー121は、前記AVクリップを出力すると同時に、AVクリップに関する情報を持つクリップ情報を出力する。図2はマルチプレクサにより生成されるAVクリップがどのように構成されているかを模式的に示す図である。AVクリップ213は、複数のビデオフレームからなるビデオストリーム201、複数のオーディオフレームからなるオーディオストリーム204を、それぞれPESパケット列202および205に変換し、更にTSパケット203および206に変換し(上3段目)、同じく字幕ストリーム207およびボタンストリーム210のデータをそれぞれPESパケット列208および211に変換し、更にTSパケット209および212に変換して、これらを多重化することで構成される。
クリップ情報生成部122は、マルチプレクサで作成されるAVクリップのそれぞれに対し、クリップ情報を作成する。クリップ情報は、個々のAVクリップ毎に設けられた管理情報、つまり、デジタルストリームの管理情報であり、EP_mapと、AVクリップの符号化情報とを含む。
クリップ情報生成部によるクリップ情報の生成は、以下の手順で行われる。マルチプレクサ121では、新たにAVクリップが作成されるのと同時に、EP_mapと呼ばれる情報が作成される。EP_Mapとは、AVクリップに1対1に対応している情報であり、AVクリップに含まれるビデオ、あるいはオーディオの再生時刻と、再生時刻に対応したパケットNoとの関係を示した情報である。より具体的には、BD−ROM向けに生成されたデジタルストリームにおいて、含まれるビデオエレメンタリーストリームがMPEG2であればI Picture、MPEG4−AVCであればI PictureかIDR Picture、VC1であればI Pictureが何処に存在するかを検出し、前述の各Pictureの表示時刻と、MEPG2−TSとなっているAVクリップの何パケット目のTSパケットに前述の各Pictureの先頭データが入っているかを対応付けた情報である。クリップ情報生成部は、マルチプレクサ121で生成されたEP_mapと、リールセットファイルから検出されるデジタルストリーム毎の音声属性、映像属性などを示す属性情報をペアにしてクリップ情報を得る。
EP_Mapをマルチプレクサで作成する理由は、EP_Mapは、マルチプレクサーから出力されるMPEG2−TS形式のAVクリップに非常に密接に関係している情報であり、また、BD−ROMでの使用のために作成されるAVクリップは、ファイルサイズが非常に大きくなる可能性があるので、もしAVクリップを作成後に、EP_Mapを作成しようとすると、大きなファイルサイズのAVクリップを再度読み直す必要があるために、EP_Map作成に要する時間が必要となる。
これに対して、AVクリップを作成しながらEP_Mapを作成すれば、巨大なAVクリップファイルを2度に渡って読み直す必要がないため、EP_Map作成のための時間を節減できる。
次にフォーマット手段123では、前述のデータベース、AVクリップ、クリップ情報を入力とし、BD−ROMフォーマットに適合したアドレスに割り付けてボリュームイメージを得る。ここでBD−ROMに適合したフォーマットについて図3を用いて説明する。本図の第4段目301にBD−ROMを示し、第3段目302にBD−ROM上のトラックを示す。本図のトラックは、BD−ROM301の内周から外周にかけて螺旋状に形成されているトラックを、横方向に引き伸ばして描画している。このトラックは、リードイン領域と、ボリューム領域と、リードアウト領域とからなる。本図のボリューム領域は、物理層、ファイルシステム層303、応用層というレイヤモデルをもつ。ディレクトリ構造を用いてBD−ROMの応用層フォーマット(アプリケーションフォーマット)を表現すると、図中の第1段目304のようになる。本図に示すようにBD−ROMには、ROOTディレクトリの下にBDMVディレクトリがあり、BDMVディレクトリの配下には、タイトルを構成するIndex Tableが定義されたインデックスファイル(index.bdmv)、動的なシナリオを定義するムービーオブジェクトを含むファイル(MovieObject.bdmv)と、AVクリップ(XXXXX.m2ts)を格納するSTREAMディレクトリ、AVクリップにおける論理的な再生経路(プレイリスト)を定義したプレイリストファイル(YYYYY.MPLS)を格納するPLAYLISTディレクトリ、AVクリップの管理情報を格納したクリップ情報ファイル(XXXXX.CLPI)を格納するCLIPINFディレクトリが存在する。
5)検証装置124は、エミュレーター部125とベリファイアー部126とからなる。
エミュレーター部125では、前述のボリュームイメージを入力として、実際の映画コンテンツを再生し、制作者が意図した通りの動作、例えばメニューから本編映画への遷移が正しく行われているか、字幕切り替えやオーディオ切り替えは意図したとおりに動作しているか、映像やオーディオの品質は意図したとおりにできているかなどを検証する。
ベリファイアー部では、前述のボリュームイメージを入力として、制作されたデータが、BR−ROMの規格に準拠しているかどうかを検証する。
このようにボリュームイメージはエミュレーター125、およびベリファイアー126で検証され、エラーが発見されると、然るべき前工程に戻って作業をやり直す。
これら2つの検証過程を経た後、マスター作成手段127を経て、BD−ROMプレス用データが完成し、ディスクの製造を行うプレス工程に入る。
以上が、ビデオ、オーディオなどの各素材からBD−ROMプレス用データを作成するまでのオーサリング工程の概要である。次に、本発明に係る記録媒体であり、前述のオーサリング装置により作成されるBD−ROMのデータ構造に関して説明する。
まず、インデックスファイル(Index.Bdmv)内に定義されるインデックステーブルについて説明する。図4に示すように、インデックステーブルはBD−ROMディスクに格納されるすべてのタイトル、トップメニュー、FirstPlayBackを定義する最上位のテーブルである。このテーブルには、全てのタイトル、トップメニュー、FirstPlayBackから最初に実行されるムービーオブジェクトが指定されている。BD−ROMの再生機は、タイトルあるいはメニューが呼び出されるたびにインデックステーブルを参照して、所定のムービーオブジェクトを実行する。
ここで、"FirstPlayBack"とは、コンテンツプロバイダによって設定されるもので、ディスク投入時に自動実行されるムービーオブジェクトが設定されている。また、トップメニューは、リモコンでのユーザー操作で、"MenuCall"のような命令コマンドが実行されるときに、呼び出されるムービーオブジェクトが指定されている。
次に、ムービーオブジェクトについて説明する。図5に示すように、ムービーオブジェクトファイル(MovieObject.bdmv)内には、複数のムービーオブジェクトが定義されており、各ムービーオブジェクトはムービーオブジェクトIDによって識別される。ムービーオブジェクトは、ユーザー操作を制御する複数のフラグと、動的シナリオを実現する1つ以上のコマンドからなる。
次に、プレイリストファイル(YYY.MPLS)について説明する。
プレイリストは、再生される論理的な経路を定義するものである。図6に示すように、プレイリストは1つ以上の再生区間(プレイアイテム)601から構成され、再生開始点を示すエントリマーク602を含んでいる。プレイアイテムはそれぞれプレイアイテムIDで識別され、プレイリスト内で再生されるべき順序で記述されている。エントリマークはプレイアイテムで定義される再生区間内に対して付与することでき、図6に示すように、プレイアイテムに対して再生開始点となりうる位置に付けられ、頭出し再生に利用される。例えば、映画タイトルにおいて、エントリマークをチャプターの先頭となる位置に付与することで、チャプター再生することが可能である。
ここで、プレイアイテムの内容について図7を用いて説明する。プレイアイテムには、再生するAVクリップに対応するクリップ情報名701と再生開始時刻702および再生終了時刻703が記述されており、さらに、エレメンタリー選択テーブル705が含まれている。ここで、エレメンタリー選択テーブルは、クリップ情報701で参照されるAVクリップに多重化されている各エレメンタリーストリームのうち、プレイアイテムの再生時に有効であるか無効であるかを表すテーブルである。
具体的に説明すると、図7に示す例では、クリップには、1本のビデオストリームと3本のオーディオストリームと4本のプレゼンテーショングラフィックスストリームと3本のインタラクティブグラフィックスストリーム(ボタンストリーム)が含まれているが、このうちエレメンタリー選択テーブル705において、ビデオ、オーディオ1、オーディオ2、プレゼンテーショングラフィックス1、プレゼンテーショングラフィックス2、インタラクティブグラフィックス1が有効になっている。したがって、このプレイアイテムでは、前記の有効なエレメンタリーストリームのみが再生可能であり、その他のエレメンタリーストリームは再生が禁止される。また、エレメンタリーストリーム選択テーブル705には、各エレメンタリーストリームの属性情報も同時に記録されている。ここで属性情報とは、各エレメンタリーストリームの性質を示す情報で、例えばオーディオ、プレゼンテーショングラフィックス、インタラクティブグラフィックスの場合には、言語属性などが含まれる。
クリップ情報ファイル(XXX.CLPI)はAVクリップと1対1に対応しており、図8のように前記AVクリップのストリーム属性情報ならびに、時間情報とパケット位置情報の対応を定義している。プレイリストとAVクリップの間の関係は図6で示されるように、プレイアイテムでAVクリップの再生区間が再生開始時刻と再生終了時刻として指定される。再生する時間情報が与えられたとき、クリップ情報ファイルには図9に示すように時刻情報をストリームのパケット番号に変換するテーブルが記述されており、これによって、AVクリップのしかるべきパケット位置情報を取得することができ、AVクリップを再生することができる。
<ディレクターズカットの説明>
以降本実施形態におけるシステムストリーム作成装置について説明するために、ディレクターズカットを実現するためのBD−ROMの構成を例として説明する。
図10はディレクターズカットを実現するBD−ROMのデータ構造の例を示したものである。ディレクターズカットでは、共通のシーンについては単一のAVクリップを用意し、異なるシーンについては異なる複数のAVクリップを用意する。図10の例では、AVクリップ1002A、およびAVクリップ1002Dが共通のシーンであり、AVクリップ1002BおよびAVクリップ1002Cがプレイリスト毎に異なる再生のパスとなるシーンである。図10の例では、プレイリスト1000は3つのPlayItem(PI)を含み、AVクリップ1002A、AVクリップ1002B、AVクリップ1002Dの順序で再生することを示している。これに対してプレイリスト1001では、AVクリップ1002A、AVクリップ1002C、AVクリップ1002Dの順序で再生することを示すプレイリストである。このディレクターズカットの例では、AVクリップ1002AとAVクリップ1002Dの共有化を行うことで、ディスクの容量を効率的に利用することができる。
ここで、プレイリスト1000を再生するときには、通常AVクリップ1002AからAVクリップ1002B、およびAVクリップ1002BからAVクリップ1002Dへのシームレスな接続が求められる。また、プレイリスト1001においても同様にAVクリップ1002AからAVクリップ1002C、およびAVクリップ1002CからAVクリップ1002Dへのシームレスな接続が求められるため、AVクリップ1002AからAVクリップ1002BとAVクリップ1002Cの2つのAVクリップへ、AVクリップ1002BとAVクリップ1002CからはAVクリップ1002Dへのシームレスな接続が求められることになる。
ここでシームレスな接続とは、あるAVクリップから別のAVクリップへと再生が継続される場合に、音とびや、画像のコマ落ちなく続けて再生されることを意味する。
ディレクターズカットのように異なる複数のAVクリップ間においても、前後のAVクリップへのシームレスな再生を保証するためには、AVクリップ作成時にMPEG2−TSのバッファモデルが破綻しないようにしながら継続するAVクリップを作成する必要がある。
次に「バッファモデルの状態が破綻しない。」とはどういうことかを説明する。まず、簡単にISO/IEC 13818−1 (MPEG2−Systems)で示されるMPEG2のバッファモデルについて図14を用いて説明する。図14において、入力されるAVクリップは既に説明したように図2で示されるようなMPEG2−TS形式のデジタルストリームになっている。先ほどの説明では省略したが、MPEG2−TS形式のデジタルストリームでは、固定長パケット化された各TSパケットのヘッダーには、各TSパケットに含まれるデータが、ビデオ、オーディオ、字幕、ボタンのいずれのストリームであるかを示すためにPIDと呼ばれる固有のIDが割り当てられている。PIDフィルター1401に、MPEG2−TS形式のデジタルストリームが入力されると、前記PIDに従って各デコーダーに直結するTransport Bufferにデータが送られる。具体的には、BD−ROMで使用するAVクリップに含まれるビデオストリームは、0x1011というPIDが割り当てられているので、AVクリップがPIDフィルターに入力され、PIDとして0x1011と持つTSパケットはビデオデコーダーに繋がるTransport Buffer1402に送られる。次にTransport Buffer1402に保持されたデータはRx1で示される転送速度でMultiplexing Buffer(MB1)1403に転送される。次にMultiplexing Buffer(MB1)1403に保持されているデータは、続くElementary Stream Buffer(EB1)1404がデータであふれていない場合には、Rbx1で示される転送速度でMB1からEB1にデータが転送され、Elementary Stream Buffer(EB1)1404に既にデータがたまっていて、Multiplexing Buffer(MB1)1403からのデータを受け付けられないときには、Multiplexing Buffer(MB1)1403からElementary Stream Buffer(EB1)1404へのデータの転送は停止される。次にビデオの場合には、ビデオのPESパケットに含まれるDTSで示される時刻が来ると、EB1に保持されているピクチャが即時にデコードされ、次いでPTSで示される表示時刻が来るとビデオプレーンにデータが転送されることで、画面に所望のピクチャが表示される。以上が、MPEG2−TS形式で記録されているビデオストリームのデコーダーモデルの概要であるが、オーディオや字幕ストリーム、ボタンストリームも同様に所定のバッファと、バッファ間の転送速度を持ってデコーダーモデルが定められている。
つまり、ビデオやオーディオを含むエレメンタリーストリームからAVクリップの作成を行う図1で説明したマルチプレクサー121の役割は、このデコーダーモデルを満たすデジタルストリームを作成することに他ならならない。
また、2つのAVクリップがシームレスに接続されている状態とは、図14において第1のAVクリップがPIDフィルターを通過して各デコーダーに転送され、第1のAVクリップのデータ転送が全て終わると、第2のAVクリップがPIDフィルターを通して開始される。MPEG2−TSのデコーダーモデルでは、このデコーダーにAVクリップが転送される時刻に対して、実際にピクチャが表示されたり、オーディオが再生されるPTSであらわされる時刻は遅延がある。つまり第2のAVクリップのデータが転送が開始される時刻において、前記AVクリップ1に関するデータがまだピクチャとして出力されたり、オーディオとして再生されるまでは、ビデオのデコーダーモデルに関わるTransport Buffer1402、Multiplexing Buffer(MB1)1403、Elementary Stream Buffer(EB1)1404、オーディオのデコーダーモデルに関わるTransport Buffer1405、Elementary Stream Buffer(EB1)1406にまだデータが残っていることを意味する。この状況で、第2のAVクリップが次々に入力されていくと、各バッファが溢れる可能性が生じ、万が一溢れた場合には、データのオーバーフローにより連続した再生が途切れることになる。
つまり、第1のAVクリップに引き続き再生されるべき第2のAVクリップをマルチプレクサ121で多重化して作成する際には、あらかじめ各バッファに第1のAVクリップのデータが残っている状態を想定して多重化を行う必要がある。つまり、第1のAVクリップを作成する際には、各バッファにはデータがない状態を想定して多重化を開始すればよいが、第1のAVクリップに続く第2のAVクリップを作成する場合には、第1のAVクリップ作成完了時のバッファにデータが残っている状態を初期状態として第2のAVクリップの作成を開始する必要がある。
従って、シームレスに接続された複数のAVクリップを作成するには、各AVクリップの前後の関係を記述しておき、接続点での各バッファの状態を把握しておく必要がある。これに対して、本実施例では、AVクリップのブロック化という概念を導入することで解決を図った。
ブロック化に関して、図10を用いて説明したディレクターズカットを例に図11を用いて説明する。まず、AVクリップ1002Aをブロック1101Aに、AVクリップ1002B、1002Cをブロック1101Bに、AVクリップ1002Dをブロック1101Cにそれぞれブロック化する。そして、ブロック1101A、ブロック1101Bブロック1101Cの順番を規定し、連続するブロック間に含まれる任意のAVクリップ間は、シームレスな接続が要求されるものとする。このようにして作成されるブロックと、各ブロックに含まれるAVクリップの関係を示した情報をAVクリップ接続情報と呼び、図10で示したディレクターズカットの例では、図12で示したようなAVクリップ接続情報が作成される。このようなAVクリップ接続情報は、各プレイリストの関係が定義され、各AVクリップの接続関係が明確になるBDシナリオ生成装置110で作成されればよく、従ってブロック化情報は、図1に記載のBD−ROMシナリオデータに含まれていればよい。
次に図13を用いて、本実施の形態に関わるマルチプレクサ121について説明する。本図において、マルチプレクサ121は、オーディオインポート手段116によってインポートされたオーディオストリームをTSパケット化するオーディオ用パック部1305bと、ビデオインポート手段117によってインポートされたビデオストリームをTSパケット化するビデオ用パック化部1305aと、オーディオストリームが格納されたTSパケットの入力時におけるバッファ状態をシミュレートするための仮想デコーダーバッファ1304bと、ビデオストリームが格納されたTSパケットの入力時におけるバッファ状態をシミュレートするための仮想デコーダーバッファ1304aと、ビデオやオーディオの表示時刻やデコード時刻などを付与するための基準となる時刻を生成する仮想再生時刻計時部1307と、TSパケットに付与された時刻に従ってTSパケットを配列してAVクリップを得るインタリーブ部1306と、AVクリップ作成完了時のバッファ状態を保持するバッファ状態保持手段1302と、仮想デコーダーバッファ1304aおよび1304bのバッファの初期値を制御し、必要に応じてAVクリップ作成完了後の仮想デコーダーバッファ1304aおよび1304bのバッファ状態をバッファ状態保持手段1302に保存するバッファ管理手段1303とから構成される。ここで、仮想デコーダーバッファ1304aおよび1304bは、図14を用いて説明したMPEG2のデコーダーモデルをシミュレートするためのもので、パック化部1305aおよび1305bでは、この図14のデコーダーモデルを満たすような時刻を仮想デコーダーバッファ1304aおよび1304bを用いたシミュレーションで確認しながら付与していく。つまり、ビデオ用の仮想デコーダーバッファ1304aは、図14におけるTransport Buffer1402、Multiplexing Buffer1403、Elementary Stream Buffer1404と等価な仮想的なバッファを持ち、オーディオ用の仮想デコーダーバッファ1304bは、同じく図14におけるTransport Buffer1405、Elementary Stream Buffer1406と等価な仮想的なバッファを持つ。本実施の形態では、バッファ管理手段1303によるバッファ管理に主眼をおいた説明を行い、パック化部1305aおよび1305bにおけるTSパケットの生成や、仮想再生時刻計時部1307による表示時刻を含めた時刻情報の付加の詳細については、本実施形態の主眼ではないのでその説明を省略する。
次に本実施の形態のバッファ管理手段1303およびバッファ状態保持手段1302を用いたAVクリップ作成について、図10で示した再生経路を持つAVクリップ1002A、AVクリップ1002B、AVクリップ1002C、AVクリップ1002Dを順次作成していく手順を通じて説明する。
まず、前述のAVクリップ1002Aから1002Dは、図11を用いて説明したAVクリップの前後関係を記述したブロックという単位で扱われる。このブロックという単位で扱っているAVクリップの接続情報を図13ではAVクリップ接続情報1301と呼んでいる。
AVクリップの作成は、時間的に前のブロック、つまり例ではブロック1102Aに含まれるAVクリップ1002Aの作成が最初に行われる。この時、バッファ管理手段では、AVクリップ接続情報をもとにAVクリップ1002Aが含まれるブロック1101Aの手前に別のブロックがないことを確認し、仮想デコーダーバッファ1304aでは、図14でTransport Buffer1402、Multiplexing Buffer1403、Elementary Stream Buffer1404に該当するバッファが、仮想デコーダーバッファ1304Bでは、図14でTransport Buffer1405およびElementary Stream Buffer1406に該当するバッファが0、つまり全くデータが入っていない状態で初期化された後、AVクリップ1002Aの作成を開始する。
次にAVクリップ1002Aの作成が完了すると、バッファ管理手段は、前記AVクリップ接続情報1301をもとに、AVクリップ1002Aが含まれるブロック1101Aの後続にシームレスに接続すべきブロックがないかを探索し、本実施例においてはブロック1101Bが、ブロック1101Aに含まれるAVクリップからシームレスに接続されるべきAVクリップを含むブロックとして確認される。このようにAVクリップ1002A作成完了後に、AVクリップ1002Aを含むブロック1101Aの後続にブロックが続いている場合には、バッファ管理手段1303は、AVクリップ1002Aの作成完了時のバッファ状態をバッファ状態保持手段1302に記録する。
ここで、図22を用いて、AVクリップ作成完了時のバッファ状態がどのような形式でバッファ状態保持手段1302に保持されるのかを説明する。これまでに説明したようにマルチプレクサにおいてビデオストリームとオーディオストリームからMPEG2−TS形式のAVクリップを作成する際には、図14を用いて説明したMPEG2で規定されているデコーダーモデルを満たすようにAVクリップを作成する必要があるため、仮想デコーダーバッファを用いて、バッファ状態をシミュレートする。つまり、ビデオ用およびオーディオ用の各仮想デコーダーバッファには、図14で示される各バッファが仮想的に構築され、TSパケットが次々と所定のバッファを流れていくことになる。
バッファ状態保持手段1302で保持されるべきデータは、このAVクリップの作成が完了した時点での仮想デコーダーバッファの状態であり、図22で示すようにビデオの場合には、Transport Buffer、Multiplexing Buffer(MB1)、Elementary Stream Buffer(EB1)に残留しているデータ量が、オーディオの場合には、Transport Buffer、Elementary Stream Buffer(B4)に残留しているデータ量が保持される。実際にAVクリップ作成完了時のバッファ状態として保持しておく情報には、各バッファに残留しているデータ量の他に、各データに関連した時刻などの情報も含まれるが、本実施の形態の主眼からは外れるため、図22中では省略している。
次に作成すべきAVクリップは、ブロック1101Bに含まれるAVクリップ1002Bと、1002Cとなる。各々のAVクリップ作成開始時に、バッファ管理手段1303は、ブロック1101Bの前にブロックがあるかどうかを確認し、本実施例の場合ブロック1101Aが存在するので、ブロック1101Aに含まれるAVクリップを探索し、AVクリップ1002Aを見つける。
従って、AVクリップ1002BおよびAVクリップCを作成する時には、バッファ管理手段1303はバッファ状態保持手段1302に保持されているAVクリップ1002A作成完了時のバッファ状態を、前記AVクリップ1002BおよびAVクリップCを作成する際の仮想デコーダーバッファ1304aおよび1304bの初期値として設定し、AVクリップ1002BおよびAVクリップ1002Cを作成する。AVクリップ1002Bおよび1002Cの作成完了後に、AVクリップ1002Aの作成完了時と同様にブロック1101Bの後続にブロック1101Cが存在することを確認し、各AVクリップ作成完了時のバッファ状態をバッファ状態保持手段1302に保存する。
次にブロック1101Cに含まれるAVクリップ1002Dを作成する手順について説明する。基本的な手順は、AVクリップ1002BおよびAVクリップ1002Cの作成時と同様であるが、異なるのは、AVクリップ1002Dが含まれるブロック1101Cの直前にあるブロック1101Bに含まれるAVクリップの本数が1つではなく2つあることである。この場合、バッファ管理手段1303は、ブロック1101Bに含まれるAVクリップ作成完了時のバッファ状態が、前記バッファ状態保持手段1302に保持されているかを確認する。AVクリップ1002BおよびAVクリップ1002Cの作成完了時のバッファ状態が各々保持されている場合、バッファ管理手段1303は、2つのAVクリップのために保持されている各々のバッファ状態、つまりビデオであれば図14に示したTransport Buffer1402、Multiplexing Buffer1403、Elementary Stream Buffer1404に該当するバッファが、オーディオでは、Transport Buffer1405およびElementary Stream Buffer1406に該当するバッファに残留しているデータ量をそれぞれ比較し、残留データの多い方をAVクリップ1002D作成開始時のバッファの初期値として設定する。
前述のバッファの初期値の設定に関して、より具体的な例を図18を用いて説明する。図18は、AVクリップ作成完了時やAVクリップ作成開始時のバッファ状態の例を示したもので、それぞれAVクリップ1002B作成完了時のバッファ状態1801と、AVクリップ1002C作成完了時のバッファ状態1802と、AVクリップ1002D作成のための仮想デコーダーバッファ初期値1803とを示している。ここで、AVクリップ1002Dの作成のために仮想デコーダーバッファを初期化するためには、既に説明したように、AVクリップ1002B作成完了時のバッファ状態1801と、AVクリップ1002C作成完了時のバッファ状態1802を用いて行う。つまり、AVクリップ1002B作成完了時のバッファ状態1801に含まれるビデオのTransport Bufferに残っているデータ残留量が552であることを示し、次にAVクリップ1002C作成完了時のバッファ状態1802に含まれるビデオのTransport Bufferに残っているデータ残留量が333であることを示している。従って、AVクリップ1002Dを作成するにあたっては、これら2つの値を比較し、ビデオのTransport Bufferの初期値は552という値が設定される。このように対応するバッファのデータ残留量を順次比較し、残留データ量の多い方を順に設定していくことで、AVクリップ1002D作成のための仮想デコーダーバッファ初期値1803が作成される。
次に以上の例をより一般化したAVクリップ作成の手順について図19を用いて説明する。
ステップS1において、これから作成しようとする第1のAVクリップが含まれる第1のブロックより前に第2のブロックがあるかを判定し、前記第2のブロックがなければステップS2にて各バッファの残留データ量を0として仮想デコーダーバッファを初期化する。第2のブロックがある場合には、ステップS3において前記第2のブロックに含まれるAVクリップが一つの場合には、そのAVクリップ作成完了時のバッファ状態をもって仮想デコーダーバッファを初期化し、前記第2のブロックに含まれるAVクリップが2つ以上の場合には、前記第2のブロックに含まれる各AVクリップの作成完了時のTransport Buffer、Multiplexing Buffer(MB1)、Elementary Stream Buffer(EB1)の残留データ量を比較し、最も残留データ量の多い値をもって仮想デコーダーバッファを初期化する。次にステップS4で、前記第1のAVクリップを作成する。ステップS5では、前記第1のAVクリップの作成完了時に、前記第1のAVクリップを含むブロックより後ろに第3のブロックが存在するかを判定し、前記第3のブロックが存在する場合には、ステップS6において前記第1のAVクリップ作成完了時のバッファ状態を保存しで処理を終了し、前記第3のブロックが存在しない場合には何もせずに処理を終了する。
このようにして、ブロック化という概念を取り入れ、バッファ管理手段を用いて、AVクリップを作成する時にシステムエンコーダー用のバッファを初期化することで、シームレスな接続条件を満たした複数のAVクリップを効率的に作成することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、一度作成されたAVクリップを再度作成しなおす必要がある時に、効率的に作成しなおす方法に関する。
実施の形態1において、AVクリップ1002A、1002B、1002C、1002Dの作成が完了した後、検証装置124による検証で、AVクリップ1002Bが所望の品質を満たしていない場合を考える。この時、通常であれば、再度AVクリップ接続情報を作成し、ブロック1101Aに含まれるAVクリップ1002AからAVクリップの作成をやり直す。しかし、BD−ROMの場合、最大50GBのデータを格納できるため、格納されるデータサイズも大きく、例えばAVクリップ1002Aが数十GBに及んでも不思議ではない。従って、AVクリップ1002Aの作成からやり直すのは、時間的にも無駄が多く、制作コストの増大に繋がる。このような無駄な作業を除き、効率的にデータの再作成を行うために、図15で示すようにAVクリップ接続情報に更新フラグと、作成済みフラグを新たに追加するのが、実施の形態1から異なる点である。
では、具体的にどのようにして一部データが更新された場合に、AVクリップを作成しなおすかについて説明する。
まず、AVクリップ1002A、1002B、1002C、1002Dを一回目に作成完了後に、図16で示すようにそれぞれのAVクリップに「作成済みフラグ」を有効に設定する。次に、AVクリップ1002Bが更新される必要があるとすると、BDシナリオ生成装置110がBD−ROMシナリオデータに含まれるAVクリップ接続情報において、AVクリップ1002Bの作成済みフラグを無効にし、代わりに更新フラグを有効にする。この状態のブロック化情報が、図15に示されている。
この図15で示されるAVクリップ接続情報を図13のAVクリップ接続情報1301として入力した場合のマルチプレクサの動作を次に説明する。
バッファ管理手段は、これまでと同様にAVクリップ接続情報1301を参照し、先頭のブロックから確認していく。まずブロック1101Aに含まれるAVクリップ1002Aは作成済みフラグが有効であることから、既に作成が完了していることが確認される。次にAVクリップ1002Bを確認すると、更新フラグが有効であることが確認される。するとバッファ管理手段1303では、更新されているAVクリップ1002Bを含むブロック1101Bより後のブロックに含まれるAVクリップ、今回の例ではAVクリップ1002Dの作成済みフラグを無効にする。
これは、AVクリップ1002Dの1回目の作成は、AVクリップ1002Bと1002Cの作成完了時のバッファ状態をもとにして仮想デコーダーバッファを初期化してから行っているが、AVクリップ1002Bの更新により、AVクリップ1002Dの作成開始時のバッファの状態を再度初期化する必要があるからである。なお、本実施例ではAVクリップ1002Dの作成済みフラグの無効化を、バッファ管理手段1303で行っているが、BDシナリオ生成装置で、ブロック化情報を更新する際にあらかじめ無効化しておいてもよい。
次に、先ほどの実施例1の場合と同様にAVクリップ1002Aの作成完了時のバッファ状態を初期値として、AVクリップ1002Bの作成を開始する。そして、AVクリップ1002Bの作成が完了すると、バッファ管理手段において、ブロック1101Bの後続にブロック1101Cがあることが確認され、AVクリップ1002Bの2回目の作成完了時のバッファ状態をバッファ状態保持手段1302に記録する。この時、更新前のAVクリップ1002B作成時に記録されているバッファ状態が、バッファ状態保持手段1302に残っている場合には、上書きする。
次にAVクリップ1002Dは、作成済みフラグが無効となっているので、再度作成しなおす必要がある。AVクリップ1002Dを再度作成するに当たっては、実施例1の場合と同様にAVクリップ1002Bと1002Cの作成完了時の仮想デコーダーバッファを比較し、各バッファに残留しているデータ量が多いものを、AVクリップ1002Dのデータ作成時のバッファの初期値として作成を開始する。
次に以上の例をより一般化した本実施の形態2におけるAVクリップ作成の手順について図20を用いて説明する。
ステップS21において、AVクリップ接続情報の先頭ブロックを処理対象に設定し、ステップS22において、処理対象のブロックに含まれる全てのAVクリップが作成済みか否かを判定し、前記処理対象のブロックに含まれる全てのAVクリップが作成済みの場合には、ステップS23において処理を次のブロックに移した後、再びステップS22に遷移し、ブロックに含まれる全てのAVクリップの中の少なくともひとつでも作成済みでない場合には、ステップS24で次のブロックに処理を移し、続いてステップ25で処理対象のブロックに含まれる全てのAVクリップの作成済みフラグを無効化する。次にステップ26で現在処理中のブロックが最終ブロックかどうか判定し、最終ブロックである場合には、ステップS24に遷移し、現在処理対象のブロックが最終ブロックである場合には、ステップS27において作成済みフラグが無効となっているAVクリップを含むブロックの中から、最も先頭に近いブロックに処理を移し、ステップ28では作成済みフラグが無効となっているAVクリップを実施例1と同様の手順で順次作成していく。
以上のような手順を踏むことで、互いに関係するAVクリップの一部が変更された場合でも、全てのAVクリップを一から作成し直す必要がないため、効率よいやり直しが可能となる。この例においては、前後の接続関係がある4つのAVクリップの中のひとつのAVクリップを更新した場合でも、4つ全てのAVクリップを作成しなおす必要がなく、高々2つのAVクリップを作成しなおすだけで、必要とされる全ての更新が完了するため、BD−ROMオーサリングにおいて発生するコンテンツの更新に、少ない時間で対応が可能となる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、実施の形態2と基本的に同じであるが、バッファ状態保持手段に持っている情報が異なる。実施の形態2においては、更新されたAVクリップ1002Bの作成完了後の仮想デコーダーバッファの状態を、更新前のAVクリップ1002B作成完了時の仮想デコーダーバッファの状態に上書きしていたが、本実施の形態においては、上書きせずに履歴として残すことを特徴とする。
図17は前述の履歴を伴ってバッファ状態を残すことを説明するための図で、基本的に図13と同じであるが、異なる点は、バッファ状態保持手段1702に保持されている各AVクリップ作成完了時の仮想デコーダーバッファの状態が、AVクリップの更新時には更新前のバッファ状態を消去することなく、履歴を伴って保持されている点である。つまり、図17においては、AVクリップ1002Bが1回目に作成された時の仮想デコーダーバッファの状態が「AVクリップ1002B1回目作成完了時のバッファ状態」として保持され、さらにAVクリップ1002Bが更新された場合には、AVクリップ1002B2回目作成完了時のバッファ状態」として追加で記録されている。
ここで、前述の実施の形態2であれば、バッファ状態保持手段1702に保持されているAVクリップ1002B2回目作成完了時のバッファ状態と、AVクリップ1002C1回目作成完了時のバッファ状態とから、仮想デコーダーバッファを初期化して、AVクリップ1002Dの作成を開始するが、本実施の例では、過去の履歴を伴ってバッファ状態を保持していることから、異なる手順が発生する。 AVクリップ1002Bを1回目に作成した時のバッファ状態と、2回目に作成した時のバッファ状態の両方が図17におけるバッファ状態保持手段1702に保持されているため、バッファ管理手段1303は、まず1回目にAVクリップ1002Dを作成した際の仮想デコーダーバッファの初期値を、バッファ状態保持手段1702に保持しているAVクリップ1002B1回目作成完了時のバッファ状態と、AVクリップ1002C1回目作成完了時のバッファ状態とを用いて、AVクリップ1002D1回目の作成開始時の仮想デコーダーバッファの初期値を生成し、この初期値を「AVクリップ1002D1回目作成開始時バッファ初期状態」と呼ぶことにする。
次にバッファ管理手段1303は、AVクリップ1002B2回目作成完了時のバッファ状態と、AVクリップ1002C1回目作成完了時のバッファ状態とを用いて、AVクリップ1002D2回目作成開始時の仮想デコーダーバッファの初期値を生成し、この初期値をAVクリップ1002D2回目作成開始時のバッファ初期状態と呼ぶことにする。続いて、バッファ管理手段では、前記「AVクリップ1002D1回目作成開始時バッファ初期状態」と、前記「AVクリップ1002D2回目作成開始時のバッファ初期状態」の対応するバッファを比較して、「AVクリップ1002D2回目作成開始時のバッファ初期状態」の各バッファの残留データ量が、前記「AVクリップ1002D2回目作成開始時のバッファ初期状態」の各バッファの残留データ量よりも少ない場合には、AVクリップ1002Dを再度作成することはせず、1回目に作成済みのAVクリップ1002Dを有効にする。逆に、前記条件を満たさない場合には、「AVクリップ1002D2回目作成開始時のバッファ初期状態」にて仮想デコーダーバッファを初期化し、AVクリップ1002Dを再度作成しなおす。
このようにAVクリップの更新などが必要な場合に、過去にAVクリップが作成された時の、作成完了時のバッファ状態を消去せずに保持しておくことによって、複数AVクリップの中の一部を更新した場合の、他のAVクリップの作成し直しの必要性を最小限にすることができる。今回の例では、実施の形態2においては、AVクリップ1002Bを更新時にAVクリップ1002Bと1002Dの2つのAVクリップを作成しなおしていたのに対して、本実施の形態3では、条件が整えばAVクリップ1002Bの1つだけを更新すればよく、AVクリップ1002Bが含まれるブロック1101Bの後続に含まれるAVクリップ1002Dが再度作成しなおされる必要がなくなる。
以上のように、AVクリップ作成完了時のバッファ状態を、AVクリップ更新の都度履歴を伴って保持しておくことにより、AVクリップの更新時の影響を最小限に抑えることができ、BD−ROMの制作コストの低減に貢献することができる。
本発明に係る生成装置によれば、BD−ROM規格に準拠したデータを、効率よく作成することが可能となり、BD−ROMに準拠した映画作品をより多く市場に供給することができ、映画市場や民生機器市場を活性化させることができる。故に本発明に係る記録媒体、再生装置は、映画産業や民生機器産業において高い利用可能性をもつ。
本発明にかかるBD−ROMオーサリングシステムを示す図 AVクリップの構成を模式的に示す図 BD-ROMの構成を示す図 インデックスファイルの構成を模式的に示す図 ムービーオブジェクトの構成を模式的に示す図 プレイリストの構成を模式的に示す図 プレイリスト中のプレイアイテムの構造を示す図 クリップ情報ファイルの構成を示す図 クリップ情報ファイル中の時刻-アドレス変換テーブルとAVクリップの対応を示す図 ディレクターズカットのBD-ROMの構成を模式的に示す図 ディレクターズカットの場合のブロック化情報の例を示す模式図 ディレクターズカットの場合のブロック化情報の例を示す図 本発明の実施の形態1におけるマルチプレクサのブロック図 MPEG2−TSのデコーダーモデルを示す図 本発明の実施の形態2におけるAVクリップ接続情報の例を示す図 全てのAVクリップが作成済みの場合のAVクリップ接続情報の例を示す図 本発明の実施の形態3におけるマルチプレクサのブロック図 AVクリップ作成完了時、およいAVクリップ作成完了時の仮想デコーダーバッファの状態を示す図 本発明の実施の形態1におけるマルチプレクサの動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態2におけるマルチプレクサの動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態3におけるバッファ状態保持手段に保持されている情報を示す図 バッファ状態保持手段に保持されているバッファ状態を例
符号の説明
101 リールセット編集装置
102 入力素材
103 ボタン用イメージ
104 サウンドファイル
105 静止画用イメージ
106 リールセットファイル
107 字幕情報ファイル
108 オーディオファイル
109 ビデオファイル
110 BDシナリオ生成装置
111 BDシナリオ装置にかかるGUI
112 メニュー編集手段
113 シナリオ編集手段
114 素材作成/インポート装置
115 字幕生成手段
116 オーディオインポート手段
117 ビデオインポート手段
118 バックエンド装置
119 データベース生成部
120 静止画エンコーダー
121 マルチプレクサ
122 クリップ情報生成部
123 フォーマット手段
124 検証装置
125 エミュレーター
126 ベリファイアー
127 マスター作成手段
201 ビデオストリーム
202 ビデオストリームののPESパケット列
203 ビデオストリームのTSパケット列
204 オーディオストリーム
205 オーディオストリームのPESパケット列
206 オーディオストリームのTSパケット列
207 プレゼンテーショングラフィックスストリーム
208 プレゼンテーショングラフィックスストリームのPESパケット列
209 プレゼンテーショングラフィックスストリームのTSパケット列
210 インタラクティブグラフィックスストリーム
211 インタラクティブグラフィックスストリームのPESパケット列
212 インタラクティブグラフィックスストリームのTSパケット列
301 BD−ROM
302 BD−ROM上のトラック
303 ファイルシステム層
304 応用層
601 プレイアイテム(PI)
602 マーク
603 AVクリップ情報
604 AVクリップ
701 参照するAVクリップ情報
702 AVクリップの再生開始時刻
703 AVクリップの再生終了時刻
704 ユーザー操作の制御情報
705 エレメンタリー選択テーブル
1000 プレイリスト
1001 プレイリスト
1002A AVクリップA
1002B AVクリップB
1002C AVクリップC
1002D AVクリップD
1101A ブロック
1101B ブロック
1101C ブロック
1401 PIDフィルター
1402 Transport Buffer
1403 Multiplexing Buffer
1404 Elementary Stream Buffer
1405 Transport Buffer
1406 Elementary Stream Buffer
1702 本実施例3において使用するバッファ状態保持手段
1801 AVクリップ1002B作成完了時のバッファ状態
1802 AVクリップ1002C作成完了時のバッファ状態
1803 AVクリップ1002D作成のための仮想デコーダーバッファ初期値

Claims (6)

  1. ピクチャデータ列からなるビデオストリームデータをもとにしてパケット列からなるシステムストリームを作成するシステムストリーム作成装置であって、
    システムストリーム作成完了時のバッファ状態を保持するバッファ状態保持手段と、
    システムストリームの前後の接続関係を記述したシステムストリーム接続情報をもとにして、前記バッファ保持手段に保持されているバッファ状態を管理するバッファ管理手段と、
    前記バッファ状態保持手段に保持されている複数のバッファ状態の中から前記バッファ管理手段で選択されたバッファ状態を初期値として、ピクチャデータ列からなるビデオストリームデータからシステムストリームを作成するシステムエンコーダー部と、
    を具備することを特徴とするシステムストリーム作成装置。
  2. 前記バッファ管理手段は、前記システムストリーム接続情報をもとにして、第1のシステムストリームの後続にシームレスに接続されるべき第2のシステムストリームを作成する必要がある場合には、前記第1のシステムストリーム作成完了時のバッファ状態を前記バッファ状態保持手段に記録することを特徴とする請求項1記載のシステムストリーム作成装置。
  3. 前記バッファ管理手段は、前記システムストリーム接続情報をもとにして、複数のシステムストリームからシームレスに接続されるべき第3のシステムストリーム作成時に、
    前記複数のシステムストリーム作成時に保持されている複数のバッファ状態から、最もバッファに残留しているデータが多いバッファ状態を前記第3のシステムストリーム作成時の初期値としてシステムエンコーダー部に与えることを特徴とする請求項1記載のシステムストリーム作成装置。
  4. 前記第1のピクチャデータ列からなるビデオストリームデータが更新された場合には、前記更新された第1のピクチャデータ列からなるビデオストリームデータを固定長からなるシステムストリームに再度変換し、バッファ状態保持手段に保持しているバッファの状態を更新した後、前記更新されたバッファ状態を初期値として第2のピクチャデータ列からなるビデオストリームを元にしてパケット列からなる第2のシステムストリームを作成することを特徴とする請求項1記載のシステムストリーム作成装置。
  5. 途切れることなくシームレスに再生されるシステムストリームを作成するシステムストリーム作成方法であって、
    第1のシステムストリームを作成する際に、前記第1のシステムストリームの直前に再生され、前記第1のシステムストリームにシームレスに接続する第2のシステムストリームが存在するかを確認するステップと、
    前記第2のシステムストリームの存在の有無に従って、所定のバッファ状態に初期化するステップと、前記第1のシステムストリームを作成するためのバッファを初期化するバッファ初期化ステップと、
    前記第1のシステムストリームを作成するステップと、
    前記第1のシステムストリームの後続に、前記第1のシステムストリームからシームレスに接続する第3のシステムストリームが存在するかを確認するステップと、
    前記第3のシステムストリームが存在する際に、前記第1のシステムストリーム作成完了時のバッファ状態を保持するステップとからなることを特徴とするシステムストリーム作成方法。
  6. 前記バッファ初期化ステップは、
    前記第2のシステムストリームが存在する場合には、前記第2のシステムストリームの作成完了時のバッファ状態を初期値として前記第1のシステムストリームを作成することを特徴とする請求項8記載のシステムストリーム作成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010218589A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Sony Corp オーサリング方法、プログラム、編集データ再生装置

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