JP5604139B2 - 自動車用浄化器具の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の浄化体及びこれらの各々に周設される保持材を筒体内に直列配置で収容する自動車用浄化器具の製造方法に関する。
複数の触媒担体等の浄化体及びこれらの各々に周設される保持材を筒体内に直列配置で収容する自動車用浄化器具の製造方法として、円筒体内に触媒担体を直列配置で収容し、円筒体の触媒担体間に対応する位置にセンサー取付用の平坦面を有する縮径部を形成する触媒コンバータの製造方法で、円筒体の触媒担体間に対応する位置にローラでスピニング加工を施して縮径する工程と、その縮径された部分にプレス加工を施して平坦面を有する縮径部を形成する工程と、平坦面を打ち抜いてセンサーの取付孔を形成する工程と、縮径部の両側に外周に保持材を巻き付けられた触媒担体をそれぞれ挿入して配置する工程と、円筒体の両端にローラでスピニング加工を施してテーパ部を形成する工程と、取付孔にセンサーを取り付ける工程とを備えるものがある(特許文献1参照)。
特開2009−127604号公報
ところで、複数の浄化体及びこれらの各々に周設される保持材を筒体内に直列配置で収容する自動車用浄化器具としては、例えば触媒担体等の浄化体の少なくとも1つが略楕円柱形若しくは略多角柱形になっている自動車用浄化器具も求められている。しかしながら、上記製造方法では、円柱形の触媒担体を保持材を介して円筒体内で保持する自動車用浄化器具を製造することはできるものの、それ以外の自動車用浄化器具を製造することはできない。そのため、触媒担体等の浄化体の少なくとも1つが略楕円柱形若しくは略多角柱形になっている自動車用浄化器具を製造することができる方法が望まれている。
また、上記製造方法では、円筒体の触媒担体間に対応する位置をローラで縮径する工程と、その後の触媒担体及び保持材の挿入する工程と、円筒体の両端にテーパ部をローラで加工して触媒担体及び保持材を保持する工程を行う必要がある。即ち、触媒担体及び保持材を保持するために2度に亘るローラ成形の工程を行う必要があり、製造工程の工程数や製造コストが高くなるという不具合がある。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、複数の浄化体が筒体内に直列配置される自動車用浄化器具で、浄化体の少なくとも1つが略楕円柱形若しくは略多角柱形になっている自動車用浄化器具を製造することができる自動車用浄化器具の製造方法を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、製造工程の効率化や製造コストの低減を図ることができる自動車用浄化器具の製造方法を提供することにある。
本発明の自動車用浄化器具の製造方法は、少なくとも1つが略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体である複数の浄化体及びこれらの各々に周設される保持材を、全体に亘って略楕円柱形若しくは略多角柱形に縮径する前の筒体内に直列配置で収容する第1工程と、前記筒体の少なくとも一方の端部を固定する第2工程と、前記筒体の外周にローラを押し当て、前記ローラを前記筒体の外周回りを相対的に公転して前記筒体の径方向の中心に向かって漸次移動することにより、前記筒体の少なくとも前記保持材に対応する領域を前記浄化体の形状に倣うように縮径する第3工程とを備えることを特徴とする。
前記構成では、複数の浄化体が筒体内に直列配置される自動車用浄化器具で、浄化体の少なくとも1つが略楕円柱形若しくは略多角柱形になっている自動車用浄化器具を製造することができる。
本発明の自動車用浄化器具の製造方法は、前記第3工程において、前記浄化体相互間の前記筒体を縮径する、若しくは前記筒体の端部をテーパ状に縮径する、若しくはその双方を行って縮径することを特徴とする。
前記構成では、筒体の少なくとも保持材に対応する領域を浄化体の形状に倣うように縮径すると共に、浄化体相互間の前記筒体を縮径する工程、若しくは筒体の端部をテーパ状に縮径する工程、若しくはその双方を1つの工程で行うことができるので、製造工程の効率化や製造コストの低減を図ることができる。
本発明の自動車用浄化器具の製造方法は、前記直列配置する複数の浄化体に、前記略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体とは異形の浄化体を有することを特徴とする。
前記構成では、略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体とこれと異形の浄化体を有する自動車用浄化器具を効率的に製造することができると共に、異形の浄化体を同一の縮径工程で製造することができる。
本発明の自動車用浄化器具の製造方法は、前記第1工程で浄化体が収容される前記筒体が、前記略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体が配置される位置に対応する領域が前記前記略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体の形状に略倣う形状であり、前記略円柱形の浄化体が配置される位置に対応する領域が前記略円柱形の浄化体の形状に略倣う形状であることを特徴とする。
前記構成では、筒体の対応部分を予め各浄化体の形状に略倣う形状とすることにより、縮径後に各浄化体を保持材及び筒体により略均一な力で安定して保持することができる。
本発明の自動車用浄化器具の製造方法は、前記第3工程において、前記ローラを公転させずに前記筒体を回転し、前記ローラを前記筒体の回転に合わせて前記筒体の径方向に往復動することにり、前記ローラを前記略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体の形状に略対応する軌道で相対的に公転することを特徴とする。
前記構成では、筒体の径方向に細かい往復動が必要になるローラに対し、筒体の径方向の動きだけを担わせて加工することが可能となり、加工時間の短縮化、成形精度の向上、加工装置の簡易化・省スペース化・低コスト化を図ることができる。

本発明の自動車用浄化器具の製造方法は、前記第3工程において、前記縮径後の前記筒体の外径Daと前記浄化体の外径Dcとの差が、前記複数の浄化体に対応する前記筒体の領域で略一定となるように縮径することを特徴とする。
前記構成では、筒体の保持材を含む領域の全体に亘り、複数の浄化体を保持材及び筒体によって均一な力で保持することができる。
本発明の自動車用浄化器具の製造方法は、前記第3工程の前記ローラによる縮径時に、前記ローラにより、少なくとも1箇所の前記浄化体相互間の前記筒体にセンサー取付用の座面を形成することを特徴とする。
前記構成では、センサーが取り付けられる自動車用浄化器具のセンサー取付用の座面を効率的な製造工程で形成することができる。また、プレス加工で座面を形成する際の金型が不要となり、製造コストを低減することができる。
本発明による自動車は、本発明の製造方法で製造された自動車用浄化器具を備えることを特徴とする。本発明の自動車には、自動四輪車、自動二輪車など適宜の自動車が含まれる。
前記構成では、本発明による自動車用浄化器具の製造方法の作用効果を有する自動車を得ることができる。
本発明では、複数の浄化体が筒体内に直列配置される自動車用浄化器具で、浄化体の少なくとも1つが略楕円柱形若しくは略多角柱形になっている自動車用浄化器具を製造することができる。また、筒体の少なくとも保持材に対応する領域を浄化体の形状に倣うように縮径すると共に、浄化体相互間の前記筒体を縮径する工程を1つの工程で行うことができるので、製造工程の効率化や製造コストの低減を図ることができる。
(a)は本発明による実施形態の自動車用浄化器具の製造方法で製造される自動車用浄化器具を示す断面図、(b)はその自動車用浄化器具を軸回りに90度回転した状態の断面を示す断面図。 (a)は本発明による実施形態の自動車用浄化器具の製造方法における浄化体及び保持材を筒体内に収容した状態を示す断面説明図、(b)はその筒体の軸回りに90度回転した状態の断面を示す断面説明図。 図2の筒体をクランプで固定して外周にローラを配置した状態を示す断面説明図。 (a)は図2の筒体を縮径した状態を示す断面説明図、(b)は同図(a)のA−A断面図、(c)は同図(a)のB−B断面図。 図4(a)の筒体を軸回りに90度回転した状態を示す断面説明図。 (a)〜(c)はローラの軌道を説明する側面説明図。 筒体の縮径量を説明する説明図。 (a)〜(c)は加工変位量を説明する説明図。 第1変形例の自動車用浄化器具の製造方法で製造される自動車用浄化器具の間部の横断面図。 (a)は第2変形例の自動車用浄化器具の製造方法で用いられる筒体の断面図、(b)はその筒体の軸回りに90度回転した状態の断面を示す断面説明図。
〔実施形態の自動車用浄化器具の製造方法〕
本発明による実施形態の自動車用浄化器具の製造方法について説明する。図1は本実施形態の自動車用浄化器具の製造方法で製造される自動車用浄化器具を示す図、図2〜図4は本実施形態の自動車用浄化器具の製法方法の各工程における浄化体、保持材及び筒体の各状態を示す図である。
本実施形態における自動車用浄化器具10は、例えば自動車の排気系に設けられる触媒コンバータ等であり、図1に示すように、筒体11と、筒体11内に直列配置で収容して定置される触媒担体等の複数(本例では2個)の浄化体121、122と、浄化体121、122の各々の外周に巻かれて周設され、筒体11内で浄化体121、122を保持する緩衝機能を有する保持材131、132とから構成される。
筒体11は、略円柱形の浄化体121の形状に対応する形状で、浄化体121及び保持材131に圧接して保持する略円筒形の第1保持部111と、略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体122の形状に対応する形状で、浄化体122及び保持材131に圧接して保持する略楕円筒形若しくは略多角筒形の第2保持部112と、第1保持部111と第2保持部112との間を繋ぐ間部113と、筒体11の一方側の端部である第1保持部111の端部に形成されているテーパ部114及びその先端のネック部115と、筒体11の他方側の端部である第2保持部112の端部に形成されているテーパ部116及びその先端のネック部117とを有する。
浄化体121、122は、例えば担持本体で触媒材料を担持する等の構成を有し、浄化体121は略円柱形に形成され、浄化体122は略楕円柱形若しくは略多角柱形に形成されている。浄化体121と浄化体122は、筒体11内に間隔を開けて直列配置され、それぞれ後述の保持材131、132を介して筒体11の第1保持部111、第2保持部112で保持される。尚、図示例の間部113は、略楕円柱形の浄化体122及び略楕円筒形の第2保持部112の長軸方向の断面視で傾斜面、その短軸方向の断面視で内側に突出する突出部を有する形状であり、この突出部により、浄化体121と浄化体122の筒体11内での移動をより確実に規制すると共に、排気ガスの流れを整流することも可能となる。
保持材131、132は、例えば断熱性と熱膨張性と弾性を有するマット等とされ、浄化体121、122の外周にそれぞれ巻き付けられる。浄化体121及び保持材131と、浄化体122及び保持材132とは、その状態で縮径前の筒体11に挿入することにより、筒体11内に内装される。
そして、本実施形態の製造方法で自動車用浄化器具10を製造する際には、図2に示すように、全体に亘って略楕円筒形若しくは略多角筒形の縮径前の筒体11に、保持材131が周設されている略円柱形の浄化体121と、保持材132が周設されている略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体122とを挿入して収容し、浄化体121と浄化体122とを間隔を開けて直列に配置する。
本例の縮径前の筒体11における短軸方向の内径など中空部分の径方向の最短長さは、浄化体121の保持材131の外径、及び浄化体122の保持材132の短軸方向の外径など径方向の最短長さの外径と略同一長さになっており、周設された保持材131、132が筒体11内を摺動する程度の長さになっている。また、浄化体121は筒体11内の断面視略中央に配置して挿入され、浄化体122は断面視において筒体11の形状の向きに浄化体122の形状の向きが合うように挿入され、例えば略楕円筒形と略楕円柱形の長軸と短軸が同じ向きとなるように挿入され、或いは略多角筒形と略多角柱形の各角部が合うようにして挿入される。
次いで、図3に示すように、筒体11の他方側の端部である浄化体122及び保持材132が設けられている側の端部をクランプ21で外周から把持して固定する。尚、筒体11の一方側の端部である浄化体121及び保持材131が設けられている側の端部をクランプ21で外周から把持して固定し、後述の工程を逆側から行うことも可能である。
次いで、図3〜図5に示すように、筒体11の外周にローラ22を押し当て、ローラ22を筒体11の外周回りを相対的に公転して筒体11の径方向の中心に向かって漸次移動することにより、筒体11の少なくとも保持材131、132に対応する領域を浄化体121、122の形状に倣うように縮径すると共に、浄化体121、122相互間の筒体11を縮径する。尚、ローラ22は、単数とする構成、或いは複数個とする構成が可能であり、複数個とすると加工工程の時間短縮と加工費の低減を図ることができて好適である。
本例では、クランプ21を回転して筒体11を軸回りに回転すると共に、筒体11の外周にローラ22を押し当て、ローラ22を自転することにより、浄化体122に対応する第2保持部112、間部113、浄化体121に対応する第1保持部111、テーパ部114、ネック部115を形成する。この際、ローラ22は公転させないが、図6に示すように、クランプ21の回転による筒体11の回転により、ローラ22を筒体11の外周回りに相対的に公転し、筒体11の回転に同期してローラ22を筒体11の径方向に往復動しながら漸次筒体11の径方向の中心に向かって移動することにより、縮軽量を減らして第2保持部112、間部113、第1保持部111、テーパ部114、ネック部115を形成する。
第2保持部112を形成する際には、クランプ21の回転による筒体11の回転により、ローラ22を筒体11の外周回りに浄化体122の形状に略対応する軌道で相対的に公転させ、浄化体122の略楕円柱形若しくは略多角柱形に合わせるようにして、筒体11の回転に同期してローラ22を筒体11の径方向に往復動しながら漸次筒体11の径方向の中心に向かって移動することにより縮径し、浄化体122及び保持材132を保持する。次いで、ローラ22をクランプ21の逆側に漸次移動し且つ縮径量を大きくして、同様の往復動の縮径加工により側方断面視で略楕円形若しくは略多角形の間部113を形成する。
更に、ローラ22をクランプ21の逆側に漸次移動し且つ縮径量を大きくして、第1保持部111を縮径し、浄化体121及び保持材131を保持する。この際には、クランプ21の回転による筒体11の回転により、ローラ22は筒体11の外周回りを相対的に公転し、筒体11の回転に合わせてローラ22を筒体11の径方向に往復動しながら漸次筒体11の径方向の中心に向かって移動すると共に、略楕円形若しくは略多角形の軌道から浄化体121の形状に略対応する略円形の軌道に漸次変化するようにローラ22を移動して縮径する。尚、第1保持部111の断面視形状が略楕円形若しくは略多角形である場合には、第2保持部112と同様の縮径加工により形成する。
その後、ローラ22をクランプ21の逆側に漸次移動し且つ縮径量を大きくして、ネック部114及びテーパ部115を順次縮径して形成する。この際にも、クランプ21の回転による筒体11の回転により、ローラ22は筒体11の外周回りを相対的に公転し、筒体11の回転に合わせてローラ22を筒体11の径方向に往復動しながら漸次筒体11の径方向の中心に向かって移動すると共に、略楕円形若しくは略多角形の軌道から断面視略円形の軌道に漸次変化するようにローラ22を移動して縮径する。この工程により、ローラ22による第2保持部112、間部113、第1保持部111の縮径加工時に連続してテーパ部115及びネック部114を筒体11の一方の端部に形成することが可能である。尚、前記工程に代え、ローラ22を、クランプ21側とネック部114とを往復し、換言すれば第2保持部112からネック部114までローラ22を往復させながら、筒体11を縮径することも可能である。
この縮径工程において、図7に示すように、筒体11を縮径する際の縮径量は、縮径前の筒体11の外径Dbと縮径後の筒体11の外径Daとの差の1/2である(Db−Da)/2であるが、第1保持部111、第2保持部112の縮径工程では、縮径後の筒体11の外径Daと浄化体122の外径Dcとの差が筒体11の周回り及び筒体11の軸方向で略一定、換言すれば(Da−Dc)/2が略一定となるように縮径すると、筒体11の保持材131、132を含む領域の全体に亘り、浄化体121、122を保持材131、132及び筒体11によって一層均一な力で保持することができて好適である。
また、この縮径量は、例えば筒体11の各部の外径と、浄化体121、122の各部の外径と、保持材131、132の重量、保持材131と浄化体121、保持材132と浄化体122との接触面積等を測定し、この測定結果に基づいて筒体11の最適な縮径量を計算する。
そして、計算した縮軽量に基づき、筒体11の回転に合わせたローラ22の往復動、換言すればローラ22の加工変位量を決定する。例えば図8に示すように、筒体11の断面視形状が略楕円形である小判形である場合に、これを同様の形状で縮径する際には、筒体11のアール部分の半径をr、筒体11の直線部分の長さ(アール部分の中心間の距離)を2d、ローラ22の半径をrとすると、筒体11のアール部分の加工変位量Xは、X=d・cosθ+√((r+r−d・sinθ)とし、筒体11の直線部分の加工変位量Xは、X=(r+r)/sinθで設定して縮径する。尚、ローラ22を複数個とする場合、筒体11に対する各ローラ22の位置に応じて各ローラ22の加工変位量を設定する。
次いで、上記縮径加工が完了すると、クランプ21の把持を外すと共に筒体11のテーパ部115が形成された側の端部を別のクランプ(図示省略)で把持し、上記縮径したローラ22の動作をそのまま利用して一方側の端部に連続してテーパ部116とネック部117を一体形成する、或いは一方側の端部にテーパ部116とネック部117を別工程で形成する。この際には、クランプ21の回転による筒体11の回転により、ローラ22は筒体11の外周回りを相対的に公転し、筒体11の回転に合わせてローラ22を筒体11の径方向に往復動しながら漸次筒体11の径方向の中心に向かって移動することにより、テーパ部116とネック部117の形状に略対応する略楕円形若しくは略多角形の軌道でローラ22を移動して縮径する。
上記実施形態の自動車用浄化器具の製造方法は、浄化体121が略円柱形、浄化体122が略楕円柱形若しくは略多角柱形で異形になっている自動車用浄化器具10を同一の縮径工程で製造することができる。また、筒体11の保持材131、132に対応する領域を浄化体121、122の形状に倣うように縮径すると共に、浄化体121、122相互間の筒体11を縮径する工程を1つの工程で行うことができるので、製造工程の効率化や製造コストの低減を図ることができる。
また、ローラ22を公転させずに筒体11を回転し、ローラ22を筒体11の回転に合わせて筒体11の径方向に往復動することにより、筒体11の径方向に細かい往復動が必要になるローラ22に対し、筒体11の径方向の動きだけを担わせて加工することが可能となり、加工時間の短縮化、成形精度の向上、加工装置の簡易化・省スペース化・低コスト化を図ることができる。また、筒体11の保持材131、132を含む領域の全体に亘り、複数の浄化体121、122を保持材131、132及び筒体11によって均一な力で保持することができる。また、保持部111、112等の縮径加工のローラを利用して筒体11の端部をテーパ状にする縮径加工を行うことができ、製造工程を効率化することができる。
〔実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明は、各発明や実施形態の構成の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものを含み、下記の変形例等も包含する。
例えば上記実施形態における自動車用浄化器具には、浄化体121、122を触媒担体とする触媒コンバータ以外にも適宜のものが含まれ、例えば浄化体121、122をフィルターとする黒煙除去器具(DPF;Diesel Particulate Filter)等としてもよい。また、筒体11を略多角筒形とする場合には、三角筒、四角筒、六角筒など適宜の多角筒形が含まれ、浄化体121、122の形状もこれらにそれぞれ対応する略多角形状とすると好適である。
また、ローラ22の相対的な公転は、上記ローラ22自体は公転させずにクランプ21で把持する筒体11を軸回りに回転する構成の他に、クランプ21で把持する筒体11は回転させずに、ローラ22を公転させる構成としてもよい。また、ローラ22を筒体11の軸方向に移動して加工する構成に代え、筒体11をその軸方向に移動して加工する構成とすることも可能である。
また、筒体11内で直列配置する複数の浄化体は、例えば略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体122と、これと異なる形状の略円柱形、略楕円形若しくは略多角柱形等の浄化体とする構成、或いは略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体122と、これと同一径状の浄化体とする構成等とすることが可能である。また、異形の浄化体を直列配置する場合に、その中における同一形状の浄化体を単数或いは複数とすることが可能である。
また、本発明の製造方法で製造される自動車用浄化器具10は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨の範囲内で適宜であり、例えば図9に示すように、筒体11の浄化体121、122相互間である間部113にセンサー取付用の座面118を形成し、座面118にセンサー取付用の穴119を形成する構成としてもよい。この場合、上記ローラ22による縮径時に、ローラ22の軌道を座面118が形成される軌道にして座面118を形成すると、座面118を効率的な製造工程で形成できると共に、プレス加工で座面を形成する際の金型を不要とし、製造コストを低減できて好適である。この図示例では、間部113の横断面形状が小判形であるため、縮径加工時にそのまま間部113の座面118が形成されるようになっている。尚、浄化体相互間の筒体箇所が複数ある場合には、その中の少なくとも一箇所にセンサー取付用の座面118及び穴119設ける構成であれば適宜である。
また、本発明の製造方法で製造される自動車用浄化器具10は、例えば図10に示すように、略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体122が配置される位置に対応する領域が略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体122の形状に略倣う形状であり、略円柱形の浄化体121が配置される位置に対応する領域が略円柱形の浄化体122の形状に略倣う形状である筒体11aに、浄化体121、122を収容するものとし、この筒体11aに浄化体121、122を挿入収容し、上記と同様に縮径加工を行ってもよい。この構成では、筒体11の対応部分を予め各浄化体121、122の形状に略倣う形状とすることにより、縮径後に各浄化体121、122を保持材131、132及び筒体11により略均一な力で安定して保持することができる。
また、浄化体121・122相互間の筒体11に内側に突出する突出部等を形成する縮径加工、或いは筒体11の端部におけるテーパ部114、116やネック部115、117の加工、或いはその双方は、上記浄化体121、122の保持材131、132に対応する領域の縮径加工と同一工程において行う他、例えば後工程等の別工程で行うことが可能であり、別工程で行う際にはローラによるスピニング加工又は別の方法など適宜の方法で加工することが可能である。
本発明は、例えば自動車の排気系に設けられる自動車用浄化器具の製造方法として利用することができる。
10…自動車用浄化器具 11、11a…筒体 111…第1保持部 112…第2保持部 113…間部 114、116…テーパ部 115、117…ネック部 118…座面 119…穴 121、122…浄化体 131、132…保持材 21…クランプ 22…ローラ

Claims (8)

  1. 少なくとも1つが略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体である複数の浄化体及びこれらの各々に周設される保持材を、全体に亘って略楕円柱形若しくは略多角柱形に縮径する前の筒体内に直列配置で収容する第1工程と、
    前記筒体の少なくとも一方の端部を固定する第2工程と、
    前記筒体の外周にローラを押し当て、前記ローラを前記筒体の外周回りを相対的に公転して前記筒体の径方向の中心に向かって漸次移動することにより、前記筒体の少なくとも前記保持材に対応する領域を前記浄化体の形状に倣うように縮径する第3工程と、
    を備えることを特徴とする自動車用浄化器具の製造方法。
  2. 前記第3工程において、前記浄化体相互間の前記筒体を縮径する、若しくは前記筒体の端部をテーパ状に縮径する、若しくはその双方を行って縮径することを特徴とする請求項1記載の自動車用浄化器具の製造方法。
  3. 前記直列配置する複数の浄化体に、前記略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体とは異形の浄化体を有することを特徴とする請求項1又は2記載の自動車用浄化器具の製造方法。
  4. 前記第1工程で浄化体が収容される前記筒体が、前記略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体が配置される位置に対応する領域が前記略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体の形状に略倣う形状であり、前記略円柱形の浄化体が配置される位置に対応する領域が前記略円柱形の浄化体の形状に略倣う形状であることを特徴とする請求項3記載の自動車用浄化器具の製造方法。
  5. 前記第3工程において、前記ローラを公転させずに前記筒体を回転し、前記ローラを前記筒体の回転に合わせて前記筒体の径方向に往復動することにり、前記ローラを前記略楕円柱形若しくは略多角柱形の浄化体の形状に略対応する軌道で相対的に公転することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の自動車用浄化器具の製造方法。
  6. 前記第3工程において、前記縮径後の前記筒体の外径Daと前記浄化体の外径Dcとの差が、前記複数の浄化体に対応する前記筒体の領域で略一定となるように縮径することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の自動車用浄化器具の製造方法。
  7. 前記第3工程の前記ローラによる縮径時に、前記ローラにより、少なくとも1箇所の前記浄化体相互間の前記筒体にセンサー取付用の座面を形成することを特徴とする請求項2〜6の何れかに記載の自動車用浄化器具の製造方法。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載の製造方法で製造された自動車用浄化器具を備えることを特徴とする自動車。
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