JP5603552B2 - タービンブレード先端シュラウド - Google Patents

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Description

本発明は、例えば航空機エンジン、ガスタービン、蒸気タービン等のようなタービン用のブレードに関する。より具体的には、本発明は、中空空洞先端シュラウド及び該中空空洞を通しての循環冷却媒体の使用によりタービンブレード先端シュラウドを冷却する方法に関する。本発明及びその背景技術は、非限定的な実施例としてガスタービンに関連して説明する。
産業用ガスタービン及び航空機エンジンのタービンブレードは、極端な温度環境内で作動する。この環境に関連した熱応力及び金属温度により、タービンブレードの有効作動寿命が短縮する可能性がある。運転時にタービンブレード及びその構成要素部品を冷却することにより、それらの有効作動寿命を延長させることができる。
多くのタービンブレードは、翼形部と該翼形部の先端に取付けられた一体形の先端シュラウドとを含む。翼形部の外側端部に取付けられた先端シュラウドは、翼形部表面に対して略垂直に広がる表面積を備える。先端シュラウドの表面積は、タービン排気ガスを翼形部上に保持するのを助けて(つまり、排気ガスが翼形部ブレードの端部上を難なく越えるのを許さないようにして)、タービン排気ガスからのエネルギーのより大きなパーセンテージをタービンブレードによって機械的エネルギーに変換することができるようにする。従って、先端シュラウドは、ガスタービンエンジンの性能を向上させる。さらに、翼形部の外側表面全体を先端シュラウドで覆うことが望ましい。しかしながら、先端シュラウド及びそれらの翼形部に対する連結部は、タービンの回転速度によって加わる機械的力のために、運転時に高い応力状態になる。これらの機械的応力がタービンの極度に高い温度環境に関連した熱応力及び金属温度と組合さる場合には、翼形部の全有効寿命にわたってその意図した機能を果す先端シュラウドを設計することは、困難な課題となる。
この課題を解決する2つの可能な方法は、1)その重量を軽減することによって、先端シュラウドに加わる機械的応力を低減することか、又は2)先端シュラウドが受ける金属温度を低下させることかのいずれかである。第1の方法について言えば、先端シュラウドの重量を軽減させる1つの一般的方法は、張出し先端シュラウドを「スカラップ加工する」(つまり、張出し先端シュラウドに窪みを設けること又は該張出し先端シュラウドの一部分を除去する)ことである。先端シュラウド材料を減少させることにより、運転中に先端シュラウド及び翼形部間に設けた連結部に加わる荷重が減少する。しかしながら、スカラップ加工により先端シュラウドの表面積を減少させることは、より小さな表面積の先端シュラウドはタービン排気ガスをタービン翼形部上で保持する能力が低下する(つまり、排気ガスのより多くが、表面積の減少した先端シュラウドを有する翼形部の頂部上を難なく越える)ので、タービンエンジンの性能を低下させるという犠牲を払う。これに代わる第2の方法に関して言えば、ガスタービンの運転温度を低下させることによって先端シュラウドが受ける金属温度を低下させることもまた、望ましくない解決法である。当業者には分かるように、タービンの運転温度を低下させることは、タービン効率の低下を引き起こす。しかしながら、運転時に先端シュラウドを冷却することによって先端シュラウドが受ける金属温度を低下させることにより、その部品の有効寿命を延長させることができる。
従って、高温度のタービン環境に関連した金属温度を低下させるように、タービンブレード先端シュラウドを冷却するためのシステムの改善に対する必要性が存在する。金属温度の低下は次に、より大きな表面積の先端シュラウド(つまり、スカラップ加工していない先端シュラウド)に関連した大きな機械的応力に、その部品がより良好に耐えるのを可能にする。そのようなシステムは、
先端シュラウドが、何らのスカラップも有しないか又はできるだけ小さなスカラップしか有しない状態で、タービンの高温度環境においてより良好に作動することを可能にする。さらに、そのようなシステムが先端シュラウドを冷却すると同時に先端シュラウドの重量も軽減することができる場合には、更なる効率改善を実現することができる。
従って、本出願は、タービンブレードについて記述しており、本タービンブレードは、先端シュラウドと、先端シュラウド内に形成された1以上の冷却空洞と、冷却空洞の少なくとも1つ内に形成された少なくとも1つの離散構造要素とを含む。離散構造要素は、冷却空洞の床を該冷却空洞の天井に構造的に連結するが、該冷却空洞の内部壁又は先端シュラウドの外縁部から始まることなく、そこで終端することなく、或いはそこに連結することがない要素を含むことができる。冷却空洞の内部壁は、冷却媒体チャンバを形成した壁、該冷却空洞の外側壁、及び内部中央壁の1つを含むことができる。離散構造要素は、該構造要素と冷却空洞の床及び天井との連結部を除けば、該冷却空洞の中空区域によって囲まれた構造要素を含むことができる。
幾つかの実施形態では、離散構造要素は、離散仕切りリブ202を含むことができ、離散仕切りリブは、冷却空洞を横断する距離の少なくとも大部分にわたって延びるリブを含むことができる。幾つかの実施形態では、冷却空洞を横断する距離の大部分は、該冷却空洞を横断する距離の少なくとも75%を含むことができる。
幾つかの実施形態では、離散仕切りリブは、該離散仕切りリブが冷却空洞の略中央部において始まりかつ該冷却空洞の2つの対向する外側壁に向って外向きに延びるように形成することができる。離散仕切りリブは、該離散仕切りリブの第1の端部と冷却空洞の対向する外側壁の一方との間に第1のギャップが形成されまた該離散仕切りリブの第2の端部と冷却空洞の対向する外側壁の他方との間に第2のギャップが形成されるような長さのものとすることができる。第1のギャップ及び第2のギャップは各々、約0.10〜0.75インチの横断方向距離を含むことができる。幾つかの実施形態では、第1のギャップ及び第2のギャップは各々、少なくとも約0.10インチの横断方向距離を含むことができる。離散構造要素は、離散切頭リブを含むことができ、離散切頭リブは、冷却空洞を横断する距離の大部分よりも少ない距離にわたって延びるリブを含むことができる。
本出願のこれらの及びその他の特徴は、図面及び特許請求の範囲と関連させてなした以下の好ましい実施形態の詳細な説明を精査することにより明らかになるであろう。
先端シュラウドを備えた従来型のタービンブレードの概略斜視図。 先端シュラウドスカラップ加工を示す、従来型の先端シュラウドの概略平面図。 本発明の実施形態による、冷却空洞を有する先端シュラウドの部分断面斜視図。 本発明の別の実施形態による、冷却空洞を有する先端シュラウドの部分断面斜視図。 本発明の別の実施形態による、冷却空洞を有する先端シュラウドの部分断面斜視図。 本発明の別の実施形態による、冷却空洞を有する先端シュラウドの部分断面斜視図。 本発明の別の実施形態による、冷却空洞を有する先端シュラウドの部分断面斜視図。 本発明の別の実施形態による、冷却空洞を有する先端シュラウドの部分断面斜視図。 本発明の別の実施形態による、冷却空洞を有する先端シュラウドの部分断面斜視図。
本発明のこれらの及びその他の目的及び利点は、添付図面と関連させてなした
本発明の現時点での好ましい例示的な実施形態についての以下の一層詳細な説明を注意深く検討することによって一層完全に理解されかつ認識されるであろう。
次に図を参照すると、そこでは様々な参照符号が幾つかの図を通して同様な部品を表しており、図1は、冷却媒体通路がブレード先端に出口を有して冷却媒体が先端シュラウドを越えて流れる典型的なブレードを示している。そこに概略的に示すように、各タービンブレード10は、翼形部12と根元14とを含む。翼形部12は、前縁と後縁とを有する。略凹面形の正圧面及び略凸面形の負圧面が、翼形部12の対向する側面上において前縁及び後縁間で延びる。この図示した実施例では、根元14は、シャンク16とダブテール18とを含み、ダブテール18は、ロータ上の対応するダブテール溝に係合して、タービンブレード10をロータに固定する。
図1及び図2に示すように、先端シュラウド20が、翼形部12の先端に形成され、該翼形部12の表面から垂直方向外向きに延びている。先端シュラウド20は、半径方向内向き及び半径方向外向き表面を有しており、タービンセクションを通って流れる高温加圧ガスに曝される。各先端シュラウド20は、当接面22、24を有しており、この当接面全体にわたって該先端シュラウドが隣接するブレードの先端シュラウドと接し、それによってブレード振動を抑制する。さらに、一般的にシールレール26が、先端シュラウド20の半径方向外向き表面から半径方向外向きに延びて、それぞれのブレード列の周りにおける高温ガスの漏洩を防止する。幾つかの従来型のタービンブレード構造では、複数の冷却空気通路が、ブレードを半径方向外向きに貫通してブレード先端内に延びる。他の従来型のタービンブレード構造では、冷却媒体通路は、翼形部内に形成することができる。図2に示すように、冷却媒体通路は、従来通りに、先端シュラウド20の半径方向外向き表面において冷却空気を吐出するのを可能にする空気吐出孔28で終端することができる。
図3は、本発明の例示的な実施形態を示している。図示するように、先端シュラウド20は、その中に形成された中空空間(これには、チャンバ、空洞、開口及び/又は通路を含むことができる)を含むことができる。先端シュラウド20内に形成された中空空間の全ては、互いに流体連通状態にして、これらの中空空間が連続的な冷却空洞(以下においては、「冷却空洞130」と呼ぶ)を形成するようにすることができる。(本明細書に開示した例示的な実施形態は全体的に、それを通して冷却媒体を流すことによって先端シュラウドを冷却する機能に関して説明していることに注目されたい。この機能は、単に例示的なものであり、限定することを意図するものではない。本明細書に記載した実施形態の全ては一般的に、冷却以外の理由で採用することもできる。例えば、中空空洞と構造支持体構成の全ては、軽量かつ構造的に健全な先端シュラウドを形成するために使用することができる。説明を簡潔にするために、先端シュラウド内に中空空洞を形成することに関連した構造要素は、本明細書ではその「冷却」機能に関してのみ説明している。しかしながら、本明細書に記載したように、全てのそのような説明はまた、冷却機能とは別個の利点を得るために中空空洞及び/又はその構造要素のいずれかを使用する可能性も含んでいると解釈されたい。従って、例えば、「冷却空洞」及び/又はその記述した構造要素のいずれかは、先端シュラウドを冷却する目的のためではなく、軽量かつ構造的に健全な中空先端シュラウドを形成する機能のために使用することができる。このことは、冷却機能に対する説明が本明細書の詳細な説明又は特許請求の範囲或いはその他のあらゆる部分においてなされていようといまいと、当てはまる。)幾つかの実施形態では、冷却空洞130は、正圧側冷却空洞132と負圧側冷却空洞134とを含むことができ、これら冷却空洞は、それぞれ翼形部12の正圧側面及び負圧側面と一致している。図示すように、正圧側冷却空洞132及び負圧側冷却空洞134は、翼形部12の後縁つまり後方端縁部136に沿って互いに流体連通状態にすることができる。
従来型の方式では、空気は、ダブテール18又はシャンク16区域付近でタービンブレード10内に取り込み、かつ翼形部12内を通して先端シュラウド20に向って流すことができる。この図示した実施例では、正圧側冷却空洞132及び負圧側冷却空洞134を介して先端シュラウド20内に冷却媒体を分配する冷却媒体(一般的には加圧空気)溜めとして、先端シュラウド20の略中央部に(正圧側冷却空洞132と負圧側冷却空洞134とを実質的に分離した状態で)冷却媒体チャンバ138を形成することができる。これに代わるものとして、冷却媒体チャンバ138は、翼形部12の先端内に形成することができる(この実施形態は、図示していない)。これに代わるさらに別のものとして、翼形部12を貫通して延びる複数の冷却媒体通路を正圧側冷却空洞132及び負圧側冷却空洞134に直接結合して、冷却媒体チャンバ138が全く存在しないようにすることもできる(図4の実施形態に関連した下記の説明を参照されたい)。
冷却媒体は次に、冷却媒体チャンバ138又はそれぞれの冷却媒体通路から冷却空洞132、134にかつこれら冷却空洞132、134を通って流れることができる。この図示した実施例では、冷却媒体チャンバ138と冷却空洞132、134との間には、複数の冷却媒体チャンバ開口140が形成される。従って、冷却媒体チャンバ138、正圧側冷却空洞132及び負圧側冷却空洞134は、全て互いに流体連通状態になっている。従って、本明細書において形成しかつ使用する場合には、冷却媒体チャンバ138、正圧側冷却空洞132及び負圧側冷却空洞134は、先端シュラウド20内に単一の冷却空洞又は連続的冷却空洞(つまり、先端シュラウド20内の形成した空洞/チャンバ/開口/通路の全てが互いに流体連通状態になっているので)を形成する。冷却空洞132、134を冷却媒体チャンバ138に連結している冷却媒体チャンバ開口140は、単に冷却空洞132、134を冷却媒体チャンバ138に連結するために使用することができるだけはなく、冷却空洞132、134内への流量を調量又は制御して先端シュラウド20全体にわたる望ましい冷却媒体の分配が実現するようにすることもできる。別の実施形態では、冷却媒体チャンバ138は、後述するように冷却空洞132、134に対して開放した状態にすることもできる。
冷却空洞130は、その中に形成された複数の支持リブ又はリブ142、144を有することができる。一般的に、リブ142、144は、幾つかの図に示すように、冷却空洞130の床(又は、半径方向の床)を該冷却空洞130の天井(又は、半径方向の天井)に連結する細長い構造体である。(本明細書で使用する場合に、冷却空洞130の床は、幾つかの図において、リブの周りの区域として示している。冷却空洞130の天井は、該冷却空洞130の内部を見ることができるように、先端シュラウド20から取り除かれた部分である。)リブ142、144の機能の1つは、冷却空洞130の形状を有利な形状に形成することである。また、リブ142、144は、中空先端シュラウド20の構造的強度を維持して、タービンブレード10の有効寿命が悪影響を受けないようにする。リブ142、144は、冷却空洞130の中空区域を支持し、これにより、先端シュラウド20を軽量にするのを可能にする。軽量な先端シュラウド20は、運転時に先端シュラウド20及び翼形部12の両方における機械的応力を減少させるので、有利である。一般的に、以下で一層詳細に説明するように、リブ142、144は、それらが設置されている冷却空洞130にわたって部分的に延びる。幾つかの実施形態では、複数のリブ142、144は、冷却空洞130を横断する距離の大部分にわたって延びることができる。幾つかの実施形態では、リブ142、144は、互いに略平行である。
図示するように、リブ142、144は、複数の切頭リブ142を含むことができる。切頭リブ142は一般的に、より短いリブであり、それらリブは、幾つかの実施形態では(また、図示するように)、出口開口147を形成する。それに加えて、リブ142、144は、切頭リブ142よりも実質的に長い複数の仕切りリブ144を含むことができる。(幾つかの実施形態は、複数の仕切りリブ144のみを含むことができることに注目されたい。そのような実施形態では、先端シュラウド20の縁部に穿孔した孔は、出口開口147を形成することができる。)一般的に、また図示するように、仕切りリブ144は、それら仕切りリブ144がそれぞれの冷却空洞132、134を横断する距離の少なくとも大部分にわたって延びるが、その距離全体にわたっては延びないような長さのものである。幾つかの実施形態では、仕切りリブ144は、冷却空洞130を横断する幅の少なくとも75%にわたって延びることができる。従って、仕切りリブ144は、分離した空洞を形成しない。言い換えると、仕切りリブ144の両側の中空空間は、仕切りリブ144の少なくとも一端部の周りで流体連通状態を保つ。
図3に示すように、仕切りリブ144は、外向きに延びる仕切りリブ145を含むことができる。外向きに延びる仕切りリブ145は一般的に、冷却媒体チャンバ138を形成した壁から冷却空洞130の外側壁の手前の位置まで外向きに延び、従って外向きに延びる仕切りリブ145と冷却空洞130の外側壁との間に空間又はギャップを形成することができる。幾つかの実施形態では、冷却空洞130の外側壁は、切頭リブ142の1つによって形成することができる。そのような実施形態では、外向きに延びる仕切りリブ145は、冷却媒体チャンバ138を形成した壁からその位置において冷却空洞130の外側壁を形成した切頭リブ142の手前の位置まで延び、従って外向きに延びる仕切りリブ145と切頭リブ142との間にギャップを形成することができる。仕切りリブ144はまた、内向きに延びる仕切りリブ146を含み、この内向きに延びる仕切りリブ146は一般的に、冷却空洞130の外側壁から冷却媒体チャンバ138を形成した壁の手前の位置まで延び、従って内向きに延びる仕切りリブ146と冷却媒体チャンバ138を形成した壁との間にギャップを形成することができる。幾つかの実施形態では、1)外向きに延びる仕切りリブ145と冷却空洞130の外側壁とによって形成されたギャップ、及び2)内向きに延びる仕切りリブ146と冷却媒体チャンバ138を形成した壁とによって形成されたギャップの両方は、約0.10〜0.25インチの寸法を有することができる。他の実施形態では、1)外向きに延びる仕切りリブ145と冷却空洞130の外側壁とによって形成されたギャップ、及び2)内向きに延びる仕切りリブ146と冷却媒体チャンバ138を形成した壁とによって形成されたギャップの両方は、少なくとも0.10インチの寸法を有することができる。
図示するように、冷却空洞132、134の各々は、複数の仕切りリブ144を含むことができる。幾つかの実施形態では(また、図示するように)、冷却空洞132、134の各々は、4〜7個の仕切りリブ144を含むことができる。さらに、図示するように、仕切りリブ144は、交互配列として構成することができる。交互配列では、外向きに延びる仕切りリブ145の配置は一般的に、内向きに延びる仕切りリブ146の配置と交互にされる。本明細書で使用する場合に、「交互配列」というのは、幾つかの異なる交互構成を含むと広義に解釈すべきであり、厳密な「1対1」の交互配列(つまり、各々の外向きに延びる仕切りリブ145が内向きに延びる仕切りリブ146とのみ隣接していることを必要とする配列)に限定されることを意味するものではない。本明細書で使用する場合に、「交互配列」というのはまた、例えば下記の仕切りリブの順序配列、つまり外向きに延びる仕切りリブ145−外向きに延びる仕切りリブ145−内向きに延びる仕切りリブ146−外向きに延びる仕切りリブ145−外向きに延びる仕切りリブ145−内向きに延びる仕切りリブ146を表していると解釈すべきである。別のケースでは、例えば、「交互配列」というのは、内向きに延びる仕切りリブ146−外向きに延びる仕切りリブ145−外向きに延びる仕切りリブ145−内向きに延びる仕切りリブ146−内向きに延びる仕切りリブ146−外向きに延びる仕切りリブ145−外向きに延びる仕切りリブ145という順序配列を表すために使用することができる。「交互配列」というのは、その他の同様な順序配列を表すために使用することもできる。この交互配列戦略により、その中を通る冷却媒体の循環によって先端シュラウド20を冷却する上で有利なものとすることができる、冷却空洞132、134を通る蛇行又はラビリンス冷却回路を効果的に形成することができる。本明細書で使用する場合に、ラビリンス回路というのは一般的に、以下で一層詳細に説明するように、運転時に先端シュラウド20全体にわたり冷却媒体を効果的に分配するために有利に使用することができる、流れを妨げるように曲がりくねった又は回り道の経路を表すと定義される。
上に指摘したように、隣接する切頭リブ142間には、タービンブレード10から冷却媒体を流出させるための出口開口147を形成することができる。図示するように、冷却空洞132、134は、主として先端シュラウド20の平面内に配置される。
図4は、本出願の別の実施形態を示しており、この実施形態は、上述した実施形態の冷却媒体チャンバ138を含んでいない。図4の実施形態は一般的に、図3に関連して前述したのと同様な配列で複数の切頭リブ142と仕切りリブ144を含むことができる。しかしながら、冷却媒体チャンバ138を形成した壁の代わりに、図4の実施形態は、内部中央壁152を有することができる。内部中央壁152は、冷却空洞130をほぼ二分し、従って(図3の実施形態では冷却媒体チャンバ138がそうしたように)その各側に正圧側冷却空洞132と負圧側冷却空洞134とを形成する。冷却媒体チャンバ138がない場合には、翼形部12を貫通して延びる冷却媒体通路は、複数の入口開口154を通して正圧側冷却空洞132及び負圧側冷却空洞134に直接結合することができる。図示するように、入口開口154は、内部中央壁152の壁に沿って設置することができる。冷却空洞132、134の床のようなその他の位置も可能である。
さらに、図4の実施形態では、外向きに延びる仕切りリブ145は一般的に、内部中央壁152から冷却空洞130の外側壁の手前の位置まで外向きに延びる。幾つかの実施形態では、また図示するように、冷却空洞130の外側壁は、切頭リブ142の1つによって形成することができる。そのような実施形態では、図4の外向きに延びる仕切りリブ145は、内部中央壁152からその位置において冷却空洞130の外側壁を形成した切頭リブ142の手前の位置まで延び、従って外向きに延びる仕切りリブ145と切頭リブ142との間にギャップを形成することができる。また、図4の実施形態では、内向きに延びる仕切りリブ146は一般的に、冷却空洞130の外側壁から内部中央壁152の手前の位置まで内向きに延び、従って内向きに延びる仕切りリブ146と内部中央壁152との間にギャップを形成する。最後に、図3の実施形態と同様に、仕切りリブ144は、外向きに延びる仕切りリブ145の配置が内向きに延びる仕切りリブ146の配置と交互になるように配列することができる。
図5〜図9には、別の実施形態を示している。これらの実施形態は、異なる構成の冷却空洞130内における上述の特徴形状部の幾つかの適用並びに以下に詳細に説明するような新規の要素の使用を示している。図3及び図4に示す両実施形態は、先端シュラウド20の略中央に分割特徴形状部を有する(つまり、図3では、分割特徴形状部は冷却媒体チャンバ138であり、また図4では、分割特徴形状部は、内部中央壁152である)。図5〜図8の実施形態ではいずれも同様に、特徴形状部が存在しないものとすることができる。
図5は、複数の仕切りリブ144を備えた、先端シュラウド20内の単一の又は連続的な冷却空洞130の別の実施形態を示している。複数の切頭リブ142もまた、存在することができる。切頭リブ142は、先端シュラウド20の正圧側及び負圧側に沿って集中した出口開口147を形成することができる。冷却媒体チャンバ138がない場合には、翼形部12を貫通して延びる冷却媒体通路は、複数の入口開口154を通して冷却空洞130に直接結合することができる。図示するように、入口開口154は、線を引いたとしたら先端シュラウド20の負圧側を該先端シュラウド20の正圧側と大まかに分離する該先端シュラウド20の略中央線の両側に、該先端シュラウド20の中央部に向けて設置することができるが、その他の開口位置も可能である。
さらに、図5の実施形態では、仕切りリブ144は、それら仕切りリブ144が冷却空洞130の外側壁(つまり、第1の内部壁)に沿って始まりかつ先端シュラウド20にわたって冷却空洞130の対向する外側壁(つまり、第2の内部壁)に向って延びるように構成される。仕切りリブ144は、それら仕切りリブ144が冷却空洞130の対向する外側壁の手前の位置で終端するような長さのものとすることができる。従って、仕切りリブ144の端部において、該仕切りリブ144と冷却空洞130の対向する外側壁との間に狭い空間又はギャップを形成することができる。幾つかの実施形態では、また図示するように、冷却空洞130の外側壁は、切頭リブ142の1つによって形成することができる。そのような実施形態では、仕切りリブ144は、図5に示すように、その位置において冷却空洞130の外側壁を形成した該冷却空洞130の対向する反対側外側壁の切頭リブ142に向って、該切頭リブ142の手前の位置まで延びることができる。従って、仕切りリブ144の端部において、該仕切りリブ144及び対向する切頭リブ142間に狭い空間又はギャップを形成することができる。さらに、図5に示すように、仕切りリブ144は、交互配列として構成することができる。この配列では、冷却空洞130の外側壁の1つから延びる仕切りリブ144の配置は、冷却空洞130の対向する外側壁から始まる仕切りリブ144の配置と交互になる。上に述べた「交互配列」についての定義も参照されたい。前述したように、この冷却空洞130内での交互配列戦略により、その中を通る冷却媒体の循環によって先端シュラウド20を冷却する上で有利なものとすることができる、蛇行又はラビリンス冷却回路を効果的に形成することができる。別の実施形態では、交互配置した仕切りリブ144は、それら仕切りリブ144が図5に示すように仕切りリブ144の配向に対して略垂直方向に整列するように配向することができることに注目されたい。当業者には分かるように、その他の配列もまた、可能である。
図6〜図8は、先端シュラウド冷却空洞130内に離散構造要素を含んだ幾つかの例示的な実施形態を示している。本明細書で使用する場合に、離散構造要素というのは、冷却空洞130の床を該冷却空洞130の天井に構造的に連結するが、冷却空洞130の内部壁又は先端シュラウド20の外縁部又は外周部から始まることなく、そこで終端することなく、或いはそこに連結することがない要素である。この定義により、冷却空洞130の内部壁には、1)冷却媒体チャンバ138を形成した壁、2)冷却空洞130の外側壁、3)内部中央壁152、又は4)冷却空洞130内に形成することができるその他の同様な壁を含むことができる。また、本明細書で使用する場合に、また前述したように、冷却空洞130の天井は、冷却空洞130の内部を観察することができるように図3〜図9では除去された要素である。言い換えると、離散構造要素は一般的に、該構造要素と冷却空洞130の床及び天井との連結部を除けば、冷却空洞130の中空区域によって囲まれた構造要素である。
図6は、複数の離散仕切りリブ202を備えた単一の又は連続的な冷却空洞130を示している。離散仕切りリブ202は、それら離散仕切りリブ202が冷却空洞130の床を該冷却空洞130の天井に連結するが、冷却空洞130の内部壁又は先端シュラウド20の外縁部から始まることなく、そこで終端することなく、或いはそれに連結することがないので、離散構造要素である。幾つかの実施形態では、また図示するように、複数の切頭リブ142もまた、存在することができる。切頭リブ142は、先端シュラウド20の正圧側及び負圧側に沿って集中した出口開口147を形成することができる。図6の実施形態におけるように冷却媒体チャンバ138がない場合には、翼形部12を貫通して延びる冷却媒体通路は、複数の入口開口154を通して冷却空洞130に直接結合することができる。図示するように、入口開口154は、線を引いたとしたら先端シュラウド20の負圧側を該先端シュラウド20の正圧側とほぼ分離する該先端シュラウド20の略中央線に沿って設置することができる。
さらに、図6の実施形態では、離散仕切りリブ202は、その各々が冷却空洞130の略中央部において始まりかつ該冷却空洞130の対向する両外側壁に向って外向きに延びるように構成することができる。離散仕切りリブ202は、冷却空洞130を横断する距離の少なくとも大部分にわたって延びることができる。幾つかの実施形態では、離散仕切りリブ202は、冷却空洞130の幅の少なくとも75%にわたって延びることができる。他の実施形態では、離散仕切りリブ202は、それら離散仕切りリブ202が図6に示す離散仕切りリブ202に対して略垂直方向に整列するように配向することができる。当業者には分かるように、その他の配列もまた、可能である。離散仕切りリブ202は、一端部においてそれら離散仕切りリブ202が冷却空洞130の外側壁の手前の位置で終端し、また他端部においてそれら離散仕切りリブ202が該冷却空洞130の対向する反対側外側壁の手前の位置で終端するような長さのものとすることができる。従って、離散仕切りリブ202の各々の端部に、2つのギャップ(つまり、離散仕切りリブ202の端部と冷却空洞130の外側壁とによって形成された第1のギャップ、及び離散仕切りリブ202の他端部と冷却空洞130の対向する反対側外側壁とによって形成された第2のギャップ)を形成することができる。幾つかの実施形態では、第1及び第2のギャップは各々、ことができる。他の実施形態では、第1及び第2のギャップは各々、少なくとも0.10インチの寸法を有することができる。幾つかの実施形態では、また図示するように、冷却空洞130の外側壁は、切頭リブ142の1つによって形成することができる。そのような実施形態では、離散仕切りリブ202は、図6に示すように、その位置において冷却空洞130の外側壁を形成した該冷却空洞130の対向する両外側壁に向って、該切頭リブ142の直ぐ手前の位置まで延びることができる。
図7は、複数の離散切頭リブ206を備えた単一の又は連続的な冷却空洞130を示している。離散切頭リブ206は、上で定義したように、それら離散切頭リブ206が冷却空洞130の床を該冷却空洞130の天井に連結するが、該冷却空洞130の内部壁又は先端シュラウド20の外縁部から始まることなく、そこで終端することなく、或いはそれに連結することがないので、離散構造要素である。幾つかの実施形態では(図7には図示していないが)、出口開口147を形成した複数の切頭リブもまた、存在することができる。出口開口147を形成した切頭リブ142(前掲の実施形態に示すような)は、本明細書に定義したように、それら切頭リブ142が一般的に先端シュラウド20の外縁部又は外周部内で終端するので離散構造要素とは見なさない。図7に示す実施形態のように冷却媒体チャンバ138がない場合には、翼形部12を貫通して延びる冷却媒体通路は、複数の入口開口154を通して冷却空洞130に直接結合することができる。図示するように、入口開口154は、線を引いたとしたら先端シュラウド20の負圧側を該先端シュラウド20の正圧側と略分離する該先端シュラウド20の略中央線に沿って設置することができる。
図7に示すように、複数の離散切頭リブ206は、その各々間に最小ギャップが維持されるように、冷却空洞130全体にわたって間隔を置いて配置することができる。離散切頭リブ206は、図7に示すように、その形状を矩形(幾つかの実施形態では、丸味のあるコーナ部を有する)とすることができる。幾つかの実施形態では、離散切頭リブ206は、約0.10〜0.75インチの長さ、及び0.05〜0.25インチの幅とすることができる。幾つかの実施形態では、また図7に示すように、冷却空洞130内には、15〜25個の離散切頭リブ206を形成することができる。
図8は、複数の離散コラム208を備えた単一の又は連続的な冷却空洞130を示している。離散コラム208は、上に定義したように、それら離散コラム208が冷却空洞130の床を該冷却空洞130の天井に連結するが、該冷却空洞130の内部壁又は先端シュラウド20の外縁部から始まることなく、そこで終端することなく、或いはそこに連結することがないので、離散構造要素である。図8に示す実施形態におけるように冷却媒体チャンバ138がない場合には、翼形部12を貫通して延びる冷却媒体通路は、複数の入口開口154を通して冷却空洞130に直接結合することができる。図示するように、入口開口154は、線を引いたとしたら先端シュラウド20の負圧側を該先端シュラウド20の正圧側と略分離する該先端シュラウド20の略中央線に沿って設置することができる。
図8に示すように、複数の離散コラム208は、それら離散コラムの各々間に最小ギャップが維持されるように、冷却空洞130全体にわたって間隔を置いて配置することができる。図示するように、離散コラム208は、円形断面を有することができる。そのような実施形態では、円形断面の直径は、約0.05〜0.25インチの寸法を有することができる。他の実施形態では、離散コラム208は、四角形状断面を有することができる。そのような実施形態では、四角形状断面の側辺の各々は、約0.05〜0.25インチの寸法を有することができる。幾つかの実施形態では、また図8に示すように、冷却空洞130内には、5〜50個の離散コラム208を形成することができる。
図9は、先端シュラウド冷却空洞130と共に円形出口開口212及び非円形出口開口214の使用を例示する例示的な実施形態を示している。前述したように、隣接する切頭リブ142間に又は冷却空洞130の外側壁を貫通させて、冷却空洞130から流出する加圧冷却媒体のための複数の出口開口212、214を形成することができる。図9の例示的な実施形態に示すように、非円形出口開口214を形成することができる。これらの非円形出口開口214は、図示するようにその形状を矩形とすることができる(幾つかの実施形態は、丸味のあるコーナ部を有することができる)。図示していないが、非円形出口開口214はまた、その形状を楕円形又は長円形とすることができる。非円形出口開口214は、円形出口開口に勝る熱伝達性の利点をもたらすことができる。図9に示すように、円形出口開口212の1以上もまた、形成することができる。付加的な円形出口開口212及び非円形出口開口214を、設けることができる。当業者には分かるように、円形出口開口212及び非円形出口開口214の異なる配列もまた、可能である。
図3〜図9に示す実施形態は全て、単一の又は連続的な冷却空洞130を備えた先端シュラウドの実施例を示している。しかしながら、そこで説明した特徴形状部の一部は、単一の又は連続的な冷却空洞への使用に限定されるものではない(つまり、互いに流体連通状態になっていない複数の隔離した冷却空洞を有する先端シュラウド内で成功裏に使用することができる)。これらの特徴形状部には、1)それらがリブの端部及び対向する構造体間に通路を形成するように、冷却空洞にわたって部分的に延びるリブ、2)冷却空洞にわたって部分的に延びるリブの交互配列、3)離散構造要素、並びに4)非円形出口開口及び円形出口開口の使用が含まれる。単一の又は連続的な冷却空洞と関連するこれらの特徴形状部の説明は、単に例示的なものであり、限定することを意図するものではない。
使用中に、タービンブレード10に対して冷却媒体(一般的には加圧空気)を分配することができる。冷却媒体は、冷却媒体通路を通って冷却媒体チャンバ138に移動することができる。冷却媒体は次に、冷却媒体チャンバ開口140を通して冷却空洞130に送給することができる。(図4〜図8に示す実施形態では、冷却媒体は、入口開口154を通して冷却空洞130に直接送給されることに注目されたい。)冷却空洞130内に流入すると、冷却媒体は、必要に応じてリブ142、144の周りを出口開口147に向って流れ、次に一般的に冷却空洞130の外側壁に沿って配置された出口開口147を通って先端シュラウド20から流出する。冷却空洞130を通るこの冷却媒体の流れは、先端シュラウド20を対流冷却する。
当業者には分かるように、先端シュラウド20の縁部に存在する圧力状態は、タービンの運転の間に大きく変化する。外部圧力は、先端シュラウド20の前端縁部(図3及び図4の両方に参照符号170として示す)において高く、先端シュラウド20の後端縁部(図3及び図4の両方に参照符号180として示す)において低く、また前端縁部及び後端縁部間の先端シュラウド20の縁部(図3及び図4の両方に参照符号190として示す)において中程度である。先端シュラウド20の冷却空洞130は、外部圧力よりも高い圧力を有するが、冷却媒体の大部分は、外部圧力が最も低い先端シュラウド20の後端縁部180付近で妨げられることなく流出する。この傾向は、先端シュラウド20の前端縁部170から流出するには不十分な冷却媒体の量を生じ、その結果、それらの区域の温度を過度に上昇させて、タービンブレード10の有効寿命に悪影響を及ぼす可能性がある。従って、冷却媒体がタービンブレード10から流出する時に、冷却媒体を先端シュラウド20全体にわたって選択的に分配するようにすることが望ましい。
上記の実施形態で説明したようなリブ142、144の配列は一般的に、先端シュラウド20に流入した冷却媒体が流出する前に通って進まなくてはならない蛇行又はラビリンス冷却回路を形成する。例えば、前端縁部170付近で先端シュラウド20に流入する冷却媒体は、圧力のより低い後端縁部180において流出するためにはラビリンス冷却回路を通って進まなくてはならない。このようにして、蛇行経路又はラビリンス冷却回路は、不均衡な量の冷却媒体が圧力の低い後端縁部180において流出しないようにする障害物を形成する。その結果、冷却媒体は、先端シュラウド20の異なる圧力領域の全てに沿って該先端シュラウド20から流出することになり、これが、運転時に先端シュラウド20全体にわたる冷却媒体の選択的分配を形成する。この有益な結果は、先端シュラウド20内に複数の独立した又は断絶した冷却空洞(つまり、互いに流体連通状態になっていない冷却空洞)を必要とせずに達成される。当業者には分かるように、中空冷却空洞を備えたタービンブレードは一般的に、インベストメント鋳造法によって製造される。複数の断絶した空洞の代わりに単一の又は連続的な冷却空洞を有することは、インベストメント鋳造法において一定の利点を実現するのを可能にする。
仕切りリブ144の交互配列のさらに別の利点は、該仕切りリブ144の各々の自由端194が、その各側部に対する仕切りリブ144によって遮蔽されて、先端シュラウド20の構造健全性を増大させることである。仕切りリブ144の自由端194というのは、冷却空洞130内の開放区域において終端する端部を指している(図3、図4及び図5において参照符号194を付した自由端を参照されたい)。言い換えると、自由端194は、連続的冷却空洞130内の内部又は外部壁から始まる端部と対向した仕切りリブ144の端部である(連続的冷却空洞130の内部又は外部壁は、例えば、1)冷却空洞130の外側壁、2)冷却媒体チャンバ138の壁、又は3)内部中央壁152を含むことができる)。当業者には分かるように、仕切りリブ144を連続的冷却空洞130内の開放区域内で終端させることにより、増大した応力区域が発生する。しかしながら、この応力を生じさせる荷重は、仕切りリブ144の交互配列によって冷却空洞内の同一区域内で終端することがない隣接した仕切りリブ144によって対処することができる。このことは、そうでなければ仕切りリブ144の1つの終端部において生じたであろう応力の局所的集中を減少させる働きをする。
現時点で最も実用的かつ好ましい実施形態であると考えられるものに関連して本発明を説明してきたが、本発明は、開示した実施形態に限定されるべきものではなく、逆に、提出した特許請求の範囲の技術思想及び技術的範囲内に属する様々な変更及び均等な構成を保護しようとするものであることを理解されたい。例えば、特に先端シュラウドの冷却に関連して説明してきたが、本明細書に開示した技術は、ブレードの先端に設置されていない先端シュラウド上でも使用することができる。これに関連して、幾つかのブレードは、翼形部の中間長さ付近に、該翼形部をその隣接するブレードに連結する先端シュラウドを有し、上記の冷却媒体通路はその先端シュラウド内に組み込むことができる。
10 タービンブレード
12 翼形部
14 根元
16 シャンク
18 ダブテール
20 先端シュラウド
22、24 当接面
26 シールレール
28 空気吐出孔
130 冷却空洞
132 正圧側冷却空洞
134 負圧側冷却空洞
136 後縁
112 翼形部
138 冷却媒体チャンバ
140 冷却媒体チャンバ開口
142 (切頭)リブ
144 (仕切り)リブ
145 外向きに延びる仕切りリブ
146 内向きに延びる仕切りリブ
147 出口開口
152 内部中央壁
154 入口開口
194 自由端
202 離散仕切りリブ
206 離散切頭リブ
208 離散コラム
212 円形出口開口
214 非円形出口開口

Claims (9)

  1. 先端シュラウド(20)と、
    前記先端シュラウド(20)内に形成された単一の冷却空洞(130)と、
    前記冷却空洞(130)内に形成された少なくとも1つの離散構造要素(202、206、208)と、
    を含み、
    前記離散構造要素(202、206、208)が、前記冷却空洞(130)の床を該冷却空洞(130)の天井に構造的に連結するが、該冷却空洞(130)の内部壁又は前記先端シュラウド(20)の外縁部から始まることなく、そこで終端することなく、或いはそこに連結することがない要素を含む、
    タービンブレード(10)。
  2. 前記冷却空洞(130)の内部壁が、冷却媒体チャンバ(138)を形成した壁、該冷却空洞(130)の外側壁、及び内部中央壁(152)の1つを含む、請求項1に記載のタービンブレード(10)。
  3. 前記離散構造要素(202、206、208)が、該構造要素と前記冷却空洞(130)の床及び天井との連結部を除けば、該冷却空洞(130)の中空区域によって囲まれた構造要素を含む、請求項1に記載のタービンブレード(10)。
  4. 前記離散構造要素(202、206、208)が、離散仕切りリブ(202)を含み、
    前記離散仕切りリブ(202)が、前記冷却空洞(130)を横断する距離の少なくとも大部分にわたって延びるリブを含む、
    請求項3に記載のタービンブレード(10)。
  5. 前記冷却空洞を横断する距離の大部分が、該冷却空洞を横断する距離の少なくとも75%を含む、請求項4に記載のタービンブレード(10)。
  6. 前記離散仕切りリブ(202)が、該離散仕切りリブ(202)が前記冷却空洞(130)の略中央部において始まりかつ該冷却空洞(130)の2つの対向する外側壁に向って外向きに延びるように形成され、
    前記離散仕切りリブ(202)が、該離散仕切りリブ(202)の第1の端部と前記冷却空洞(130)の対向する外側壁の一方との間に第1のギャップが形成されまた該離散仕切りリブ(202)の第2の端部と前記冷却空洞(130)の対向する外側壁の他方との間に第2のギャップが形成されるような長さのものである、
    請求項4に記載のタービンブレード(10)。
  7. 前記第1のギャップ及び第2のギャップが各々、2.54〜19.05mmの横断方向距離を含む、請求項6に記載のタービンブレード(10)。
  8. 前記第1のギャップ及び第2のギャップが各々、少なくとも2.54mmの横断方向距離を含む、請求項6に記載のタービンブレード(10)。
  9. 前記離散構造要素(202、206、208)が、離散切頭リブ(206)を含み、
    前記離散切頭リブ(206)が、前記冷却空洞(130)を横断する距離よりも短い長さのリブを含む、
    請求項3に記載のタービンブレード(10)。
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