JP5593913B2 - 画像生成装置、画像生成プログラム、及び画像生成方法 - Google Patents

画像生成装置、画像生成プログラム、及び画像生成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5593913B2
JP5593913B2 JP2010165198A JP2010165198A JP5593913B2 JP 5593913 B2 JP5593913 B2 JP 5593913B2 JP 2010165198 A JP2010165198 A JP 2010165198A JP 2010165198 A JP2010165198 A JP 2010165198A JP 5593913 B2 JP5593913 B2 JP 5593913B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
lens array
lens
information
setting information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010165198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012029004A (ja
Inventor
知明 長坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2010165198A priority Critical patent/JP5593913B2/ja
Publication of JP2012029004A publication Critical patent/JP2012029004A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5593913B2 publication Critical patent/JP5593913B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、画像生成装置、画像生成プログラム、及び画像生成方法に関する。
非特許文献1には、図14に示すようなメインレンズLMによる原画像IOの結像を、主走査方向及び副走査方向(つまり、縦方向及び横方向)に配列された複数のマイクロレンズで構成されるマイクロレンズアレイLAでさらに結像した画像(以下、レンズアレイ画像という)を、設定された各種のパラメータと原画像IOとに基づいて生成する技術が開示されている。
トム・イー・ビショップ(Tom E. Bishop)、他2名、"Light Field Superresolution"、ICCP 09 (IEEE International Conference on Computational Photography)、2009年4月
ここで、非特許文献1に係る技術では、原画像IOの全画素について、それぞれの画素から発せられた光がメインレンズLMを通過することで結像面PIに生じるブラー(つまり、被写体ブレ)BMと、光がさらにレンズアレイLAを通過することで撮像素子面DPに生じるブラーBD1からB3とが算出される。また、非特許文献1に係る技術では、撮像素子面DPを構成する全撮像素子について、それぞれの素子がブラーに含まれるか否かが計算され、ブラーの範囲内に含まれる撮像素子に対して、当該ブラーの算出に用いられた原画像IOの画素値が代入される。このため、レンズアレイ画像を生成するために、原画像IOの画素数と撮像素子の画素数との積算値の回数だけ演算が必要であるので計算量が多いという問題があった。
そこで、本発明は、このような点に鑑み、その目的とするところは、少ない計算量でレンズアレイ画像を生成できる画像生成装置、画像生成プログラム、及び画像生成方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る画像生成装置は、
原画像を表す原画像情報を取得する画像情報取得手段と、
複数のレンズの配列で構成されるレンズアレイであって、前記画像情報取得手段で取得された原画像情報で表される原画像のメインレンズによる光学像を結像するレンズアレイの焦点距離を表す設定情報を取得する設定情報取得手段と、
前記設定情報取得手段で取得された設定情報で表される焦点距離だけ前記レンズアレイから離れた撮像素子の位置において結像される光の軌跡を、前記撮像素子の位置から辿ることで特定する軌跡特定手段と、
前記軌跡特定手段で特定された軌跡に基づいて前記撮像素子から出力される画素値を算出することで、前記原画像のメインレンズによる光学像を前記レンズアレイが結像したレンズアレイ画像を生成する画像生成手段と、を備える、
ことを特徴とする。
第1の観点に係る画像生成装置において、
前記設定情報取得手段は、前記レンズアレイを構成するレンズのサイズを表す設定情報を、さらに取得し、
前記軌跡特定手段は、
前記設定情報取得手段で取得された設定情報で表されるレンズアレイの焦点距離とサイズとに基づいて、前記レンズアレイを構成するレンズで光が結像される結像範囲を特定する第1特定手段と、
前記第1特定手段で特定された結像範囲に含まれる撮像素子の位置において結像される光の出発点が含まれる原画像の画素範囲を、前記レンズアレイを構成するレンズの中心を通過した後に前記撮像素子の位置において結像した光の軌跡を前記撮像素子の位置から前記原画像まで辿った結果と前記レンズのサイズとに基づいて特定する第2特定手段と、を有し、
前記画像生成手段は、前記第2特定手段で特定された画素範囲に含まれる前記原画像の画素の値に基づいて、前記撮像素子の画素値を算出する、
としても良い。
また、第1の観点に係る画像生成装置において、
前記レンズアレイの焦点距離を表す焦点距離情報と、前記レンズアレイを構成するレンズのサイズを表すサイズ情報とを、前記サイズのレンズが光を結像する結像範囲を表す結像範囲情報に対応付けて記憶する情報記憶手段、をさらに備え、
前記軌跡特定手段が有する第1特定手段は、前記設定情報取得手段で取得された設定情報によって設定される焦点距離を表す焦点距離情報及びサイズを表すサイズ情報に基づいて、前記情報記憶手段に記憶された結像範囲情報を特定する、
としても良い。
さらに、第1の観点に係る画像生成装置において、
前記設定情報取得手段で取得された設定情報で表されるレンズアレイを構成するレンズの焦点距離とサイズとに基づいて、前記レンズアレイを構成するレンズで光が結像される結像範囲を算出する第1算出手段と、
前記第1算出手段で算出された結像範囲を表す結像範囲情報を、前記焦点距離を表す焦点距離情報と前記レンズのサイズを表すサイズ情報とに対応付けて前記情報記憶手段に保存する第1保存手段を、さらに備える、
としても良い。
またさらに、第1の観点に係る画像生成装置において、
前記設定情報取得手段で取得された設定情報によって表されるレンズの焦点距離とサイズとに基づいて、前記情報記憶手段に記憶された結像範囲情報を検索する情報検索手段と、
前記情報検索手段で検索された結像範囲情報によって表される結像範囲に含まれる撮像素子の位置で結像される光の出発点が含まれる原画像の画素範囲を、前記レンズの中心を通過した後に前記撮像素子の位置において結像した光の軌跡を前記撮像素子の位置から前記原画像まで辿った結果と前記レンズのサイズとに基づいて算出する第2算出手段と、
前記第2算出手段で算出された画素範囲を表す画素範囲情報と、前記撮像素子を識別する素子識別情報とを対応付けて前記情報記憶手段に保存する第2保存手段と、をさらに備え、
前記軌跡特定手段が有する第2特定手段は、前記第1特定手段で特定された結像範囲に含まれる撮像素子を識別する素子識別情報に基づいて、前記情報記憶手段に記憶された画素範囲情報で表される画素範囲を特定する、
としても良い。
またさらに、第1の観点に係る画像生成装置において、
前記画像生成手段で生成されたレンズアレイ画像のコントラストに基づいて、前記レンズアレイ画像の視認性を評価する画像評価手段と、
前記画像評価手段による評価結果と、前記画像評価手段によって評価されたレンズアレイ画像と、前記レンズアレイ画像の生成に用いられたレンズアレイの焦点距離とのいずれか2つ以上を対応付けて表示する表示手段と、をさらに備える、
としても良い。
また上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る画像生成プログラムは、
画像生成装置を制御するコンピュータを、
原画像を表す原画像情報を取得する画像情報取得手段、
複数のレンズの配列で構成されるレンズアレイであって、前記画像情報取得手段で取得された原画像情報で表される原画像のメインレンズによる光学像を結像するレンズアレイの焦点距離を表す設定情報を取得する設定情報取得手段、
前記設定情報取得手段で取得された設定情報で表される焦点距離だけ前記レンズアレイから離れた撮像素子の位置において結像される光の軌跡を、前記撮像素子の位置から辿ることで特定する軌跡特定手段、
前記軌跡特定手段で特定された軌跡に基づいて前記撮像素子から出力される画素値を算出することで、前記原画像のメインレンズによる光学像を前記レンズアレイが結像したレンズアレイ画像を生成する画像生成手段、として機能させる、
ことを特徴とする。
また上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る画像生成方法は、
画像生成装置での画像生成方法であって、
原画像を表す原画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
複数のレンズの配列で構成されるレンズアレイであって、前記画像情報取得ステップで取得された原画像情報で表される原画像のメインレンズによる光学像を結像するレンズアレイの焦点距離を表す設定情報を取得する設定情報取得ステップと、
前記設定情報取得ステップで取得された設定情報で表される焦点距離だけ前記レンズアレイから離れた撮像素子の位置において結像される光の軌跡を、前記撮像素子の位置から辿ることで特定する軌跡特定ステップと、
前記軌跡特定ステップで特定された軌跡に基づいて前記撮像素子から出力される画素値を算出することで、前記原画像のメインレンズによる光学像を前記レンズアレイが結像したレンズアレイ画像を生成する画像生成ステップと、を含む、
ことを特徴とする。
本発明に係る画像生成装置、画像生成プログラム、及び画像生成方法によれば、少ない計算量でレンズアレイ画像を生成できる。
本実施形態に係る画像生成装置が模擬する撮像装置の一構成例を表す図である。 (a)は、原画像の一例を表す図であり、(b)は、原画像に基づいて生成されたレンズアレイ画像の一例を表す図であり、(c)は、レンズアレイ画像の部分拡大図である。 画像生成装置の一構成例を表すハードウェア構成図である。 画像生成装置が実行する画像生成処理の一例を表すフローチャートである。 (a)は、画像生成装置が有する機能の一例を表す機能ブロック図、(b)は、処理対象画素テーブル生成部の一構成例を表す図、(c)は、積分対象画素テーブル生成部の一構成例を表す図、(d)は、軌跡特定部の一構成例を表す図である。 (a)は、設定情報取得部が実行する第1設定情報取得処理の一例を表すフローチャート、(b)は、設定情報取得部が実行する第2設定情報取得処理の一例を表すフローチャートである。 (a)は、処理対象画素テーブルの一例を表す図、(b)は、第1設定テーブルの一例を表す図、(c)は、積分対象画素テーブルの一例を表す図、(d)は、第2設定テーブルの一例を表す図である。 処理対象画素テーブル生成部が実行する処理対象画素テーブル生成処理の一例を表すフローチャートである。 第1投影サイズの算出方法の一例を説明するための図である。 (a)は、第1相対範囲テーブルの生成方法の一例を説明するための図、(b)は、第1相対範囲テーブルの生成方法の他例を説明するための図である。 処理対象画素相対範囲テーブル(第1相対範囲テーブル)の一例を表す図である。 積分対象画素テーブル生成部が実行する積分対象画素テーブル生成処理の一例を表すフローチャートである。 画像生成部が実行するアレイ画像生成処理の一例を表すフローチャートである。 従来におけるレンズアレイ画像の生成方法の一例を説明するための図である。
以下、本発明の最良の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。
本発明の実施形態に係る画像生成装置100は、図1に示すようなメインレンズLMによって結像された被写体の光学像を、複数のマイクロレンズが主走査方向及び副走査方向に配列されたマイクロレンズアレイ(以下単に、レンズアレイという)LAを用いてさらに結像させた画像を撮影する撮影装置を模擬し、模擬した撮影装置で得られる撮影画像(以下、レンズアレイ画像という)を、被写体を表す原画像IO及びレンズアレイLAの焦点距離faなどを表すパラメータに基づいて生成する。
具体的には、画像生成装置100は、図2(a)に示すような原画像IOの各画素から出発した光がメインレンズLM及びレンズアレイLAを介して撮像素子面DPに到達するまでの軌跡を、撮像素子面DP側(つまり、光の進行方向と逆側)から辿って特定する。次に、画像生成装置100は、特定した軌跡の始点である原画像IOの画素値に基づいて軌跡の終点である撮像素子から出力される画素値を特定することで、図2(b)に示すようなレンズアレイ画像を生成する。尚、図2(c)は、図2(b)に示すA部の部分拡大図である。
画像生成装置100は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)100a、ROM(Read Only Memory)100b、RAM(Random Access Memory)100c、ハードディスク100d、メディアコントローラ100e、LAN(Local Area Network)カード100f、ビデオカード100g、LCD(Liquid Crystal Display)100h、及びキーボード100iを備える。
CPU100aは、ROM100b又はハードディスク100dに保存されたプログラムに従ってソフトウェア処理を実行することで、画像生成装置100の全体制御を行う。RAM100cは、CPU100aによるプログラムの実行時において、処理対象とする情報(データ)を一時的に記憶する。
メディアコントローラ100eは、例えば、フラッシュメモリカード等の記録媒体から各種の画像を表すデータを読み出す。メディアコントローラ100eによってデータを読み書きされる記録媒体及びハードディスク100dは、画像を表す画像データ、プログラム、及びプログラムの実行時に参照される各種のデータテーブルを記憶している。LANカード100fは、画像生成装置100に接続する装置(又はインターネット)から画像データを受信(つまり、ダウンロード)する。ビデオカード100gは、CPU100aに制御されて、LCD100hの表示を制御する。LCD100h及びキーボード100iは、ユーザーインターフェースを提供する。
画像生成装置100は、図3に示したハードウェアを用いて、図4に示すようなレンズアレイ画像を生成する画像生成処理を実行する。図3に示す画像生成装置100のCPU100aは、画像生成処理を実行することで、図5(a)に示すような設定情報取得部110、処理対象画素テーブル生成部121、積分対象画素テーブル生成部122、画像情報取得部140、軌跡特定部150、画像生成部160、画像評価部170、及び画像表示制御部180として機能し、図3のハードディスク100dと協働することで、図5(a)に示すような情報記憶部130として機能する。
図4の画像生成処理の実行が開始されると、図5(a)の設定情報取得部110は、図6(a)に示すような第1設定情報取得処理を実行する(ステップS01)。
図6(a)の第1設定情報取得処理を開始すると、設定情報取得部110は、図3のキーボード100iから出力される信号に基づいて、ユーザによって設定されたメインレンズLMとレンズアレイLAとの距離Zmaを表す距離情報を取得する(ステップS11)。次に、設定情報取得部110は、同様に、ユーザよって設定されたレンズアレイLAを構成するマイクロレンズの焦点距離(以下単に、レンズアレイLAの焦点距離という)faを表す焦点距離情報を取得する(ステップS12)。また同様に、設定情報取得部110は、レンズアレイLAを構成するレンズの直径dを表すサイズ情報を取得する(ステップS13)。その後同様に、設定情報取得部110は、レンズアレイLAを構成するレンズの数Nを表すレンズ数情報を取得する(ステップS14)。
その後、設定情報取得部110は、ステップS11からS14で取得した情報(距離情報、焦点距離情報、サイズ情報、及びレンズ数情報)を第1設定情報として、図5(a)の情報記憶部130へ保存した後に(ステップS15)、第1設定取得処理の実行を終了する。
ここで、図5(a)の情報記憶部130は、レンズアレイ画像の画素値を算出する処理の処理対象とされる画素(以下、処理対象画素という)の範囲を表す情報を保存する、図7(a)に示すような処理対象画素テーブルを記憶している。また情報記憶部130は、第1設定情報と、第1設定情報で表される設定が行われた場合に使用される処理対象画素テーブルのテーブル番号とを対応付けて保存する、図7(b)に示すような第1設定テーブルを記憶している。
このため、図4のステップS01の後に、図5(a)の処理対象画素テーブル生成部121は、ステップS01で取得された第1設定情報に基づいて第1設定テーブルからテーブル番号が検索されたか(つまり、取得された第1設定情報に対応する処理対象画素テーブルがあるか)否かを判別する(ステップS02)。このときに、第1設定情報に対応する処理対象画素テーブルがないと判別すると(ステップS02;No)、処理対象画素テーブル生成部121は、図8に示すような処理対象画素テーブル生成処理を実行する(ステップS03)。尚、図5(a)の処理対象画素テーブル生成部121は、図5(b)に示すような第1算出部121aと第1保存部121bとを有する。
図8の処理対象画素テーブル生成処理の実行を開始すると、第1算出部121aは、レンズアレイLAと撮像素子面DPとの距離ZadをレンズアレイLAの焦点距離faに設定した後に、設定した距離Zadと、図6(a)のステップS11で取得された距離Zmaとに基づいて、メインレンズLMと撮像素子面DPとの距離Zmdを算出する(ステップS21)。
次に、第1算出部121aは、図9に示すように、レンズアレイLAを構成するレンズの1つLiについて、メインレンズLMの中心位置OMを通過した後にレンズLiを介さずに撮像素子面DPに到達した光によって投影されるレンズLiのサイズ(以下、第1投影サイズという)dpを算出する(ステップ26)。具体的には、第1算出部121aは、図6(b)のステップS11で取得された距離Zmaと、ステップS21で算出された距離Zmdと、図6(b)のステップS13で取得されたマイクロレンズのサイズdとを以下の式(1)に用いることで、第1投影サイズdpを算出する(ステップS22)。
dp=d×Zmd/Zma・・・(1)
ここで、メインレンズLMを通過した光がマイクロレンズLiによって結像される範囲(以下単に、結像範囲という)は、マイクロレンズLiの中心位置OAが撮像素子面DPに対して投影された位置OD(以下、第1投影位置という)から第1投影サイズdpの距離にある範囲であるため、この範囲に含まれる画素を処理対象画素とし、処理対象画素が含まれる範囲を処理対象画素範囲とする。
このため、第1算出部121aは、図10(a)及び(b)に示すような、第1投影位置を原点とした相対座標系の座標軸Xr及びYrを用いて処理対象画素の相対範囲を表す座標値を保存する処理対象画素相対範囲テーブル(以下、第1相対範囲テーブルという)を、第1投影サイズdpを用いて生成する(ステップS23)。
具体的には、第1算出部121aは、図10(a)に示すように撮像素子DCを16分割した領域の1つであって、インデックス番号「1」で識別される領域に中心位置OAの第1投影位置ODが含まれると仮定した場合に、第1投影位置ODが含まれる領域の中心Ocと、撮像素子DEの中心Oeとの距離Lceが第1投影サイズdpの半分より小さいため(つまり、以下の条件式(2)を撮像素子DEが満足するため)、撮像素子DEは処理対象画素範囲に含まれると判別する。よって、第1算出部121aは、撮像素子DCの位置を原点とした撮像素子DEの位置を表す座標値(−2,−3)を、第1投影位置ODが含まれるとした領域を識別するインデックス「1」とを対応付けて、図11に示すような第1相対範囲テーブルに保存する。尚、第1算出部121aは、撮像素子DCから所定距離にある他の撮像素子についても上記と同様の処理を実行する。
Lce < dp/2・・・(2)
これに対して、第1算出部121aは、図10(b)に示すような領域に第1投影位置ODが含まれるとした場合には、第1投影位置ODが含まれる領域の中心Ocと、撮像素子DEの中心Oeとの距離Lceが投影サイズdpの半分以上であるため(つまり、上記の条件式(2)を満足しないため)、撮像素子DEは処理対象画素範囲に含まれないと判別する。尚、第1算出部121aは、16分割された領域の残りについても同様の処理を実行する。
ステップS23の後に、第1算出部121aは、ステップS26からS29の処理の対象とするマイクロレンズを識別する対象レンズ番号を値「1」として初期化する(ステップS24)。尚、マイクロレンズは、番号「1」から、図6(a)のステップS14で取得された「N」までの番号のいずれか1つによって識別される。
次に、第1算出部121aは、対象レンズ番号の値が最大値である「N」であるか否かを判別する(ステップS25)。このとき、対象レンズ番号の値が「N」でないと判別すると(ステップS25;No)、第1算出部121aは、対象レンズ番号で識別されるマイクロレンズ(以下単に、対象レンズという)の第1投影位置ODを算出する。具体的には、第1算出部121aは、対象レンズの中心位置OAとメインレンズLMの中心位置OMとを通る直線が撮像素子面DPと交わる点を第1投影位置ODとし、第1投影位置ODの位置座標を、図6(a)のステップS11で取得された距離Zmaと、ステップS21で算出した距離Zmdとを以下の式(3)に用いて算出する。
(XOD,YOD)=(XOA,YOA)×Zmd/Zma・・・(3)
但し、(XOD,YOD)は第1投影位置ODのXY座標を表し、(XOA,YOA)は中心位置OAのXY座標を表す。また図9に示すように、XYZ座標軸の原点は、メインレンズLMの中心位置OMであり、X軸方向は主走査方向(つまり、横方向)であり、Y軸方向は副走査方向(つまり、縦方向)である。尚、図10(a)及び(b)の相対座標系における座標軸Xr及びYrは、それぞれ図9のX軸及びY軸と平行である。
その後、第1算出部121aは、算出された第1投影位置ODと、ステップS23で生成された第1相対範囲テーブルとに基づいて、対象レンズの処理対象画素範囲を特定する(ステップS27)。具体的には、第1算出部121aは、対象レンズの第1投影位置ODに在る撮像素子DCを特定した後に、特定した撮像素子DCを16分割した領域のいずれに第1投影位置ODが含まれるかを特定する。次に、第1算出部121aは、特定した領域を識別するインデックス番号に基づいて、ステップS23で生成された第1相対範囲テーブルから、処理対象画素相対範囲を表す座標値を1又は複数検索する。その後、第1算出部121aは、処理対象画素相対範囲を表す座標値に対して第1投影位置ODの座標値を加算することで、処理対象画素範囲を表す1又は複数の座標値を取得する。
ステップS27の後に、図5(b)の第1保存部121bは、マイクロレンズを識別するレンズ番号と、マイクロレンズの処理対象画素範囲を表す座標値とを対応付けて、図7(a)に示すような、情報記憶部130が記憶する処理対象画素テーブルに保存する。次に、第1保存部121bは、処理対象画素テーブルの生成に用いた第1設定情報を、処理対象画素テーブルのテーブル番号と対応付けて、情報記憶部130が記憶する、図7(b)に示すような第1設定テーブルに保存する(ステップS28)。
その後、第1算出部121aは、対象レンズ番号を値「1」だけインクリメントした後に(ステップS29)、ステップS25から上記処理を繰り返す。
ステップS25において、対象レンズ番号の値が「N」であると判別すると(ステップS25;Yes)、第1算出部121aは、処理対象画素テーブル生成処理の実行を終了する。
図4のステップS02において、第1設定情報に対応する処理対象画素テーブルがあると判別した後(ステップS02;Yes)、及びステップS03の後のいずれかに、図5(a)の設定情報取得部110は、図6(b)に示すような第2設定情報取得処理を実行する(ステップS04)。
図6(b)の第2設定情報取得処理を開始すると、設定情報取得部110は、図3のキーボード100iから出力される信号に基づいて、被写体を表す原画像IOからメインレンズLMまでの、ユーザによって設定された距離Zimを表す距離情報を取得する(ステップS41)。また同様に、設定情報取得部110は、メインレンズLMとメインレンズLMの結像面PIとの距離Zmpを表す距離情報を取得する(ステップS42)。その後、設定情報取得部110は、ステップS41及びS42で取得した距離情報を第2設定情報として、図5(a)の情報記憶部130へ保存した後に(ステップS43)、第2設定取得処理の実行を終了する。
ここで、図5(a)の情報記憶部130は、処理対象画素の画素値を算出する処理において、積分計算の対象とされる原画像IOの画素(以下、積分対象画素という)の画素範囲を表す情報を、処理対象画素の位置を表す情報と対応付けて保存する、図7(c)に示すような積分対象画素テーブルを記憶している。また情報記憶部130は、第1設定情報及び第2設定情報と、第1設定情報及び第2設定情報(以下単に、設定情報という)で表される設定が行われた場合に使用される積分対象画素テーブルのテーブル番号とを対応付けて保存する、図7(d)に示すような第2設定テーブルを記憶している。
このため、図4のステップS04の後に、図5(a)の積分対象画素テーブル生成部122は、ステップS01及びS04で取得された設定情報に基づいて第2設定テーブルからテーブル番号が検索されたか(つまり、取得された設定情報に対応する積分対象画素テーブルがあるか)否かを判別する(ステップS05)。このときに、設定情報に対応する積分対象画素テーブルがないと判別すると(ステップS05;No)、積分対象画素テーブル生成部122は、図12に示すような積分対象画素テーブル生成処理を実行する(ステップS06)。尚、図5(a)の積分対象画素テーブル生成部122は、図5(c)に示すような情報検索部122aと第2算出部122bと第2保存部122cとを有する。
図12に示す積分対象画素テーブル生成処理の実行を開始すると、第2算出部122bは、第1設定情報で設定された焦点距離faをレンズアレイLAと撮像素子面Dとの距離Zadとする(ステップS51)。その後、第2算出部122bは、第1設定情報で設定されたメインレンズLMとレンズアレイLAとの距離Zmaと、図6(b)のステップS42で取得されたメインレンズLMと結像面PIとの距離Zmpとから、結像面PIとレンズアレイLAとの距離Zpaを算出する(ステップS52)。
次に、第2算出部122bは、図1に示すように、レンズアレイLAを構成するレンズLiから発せられた平行光が、レンズLiと同じサイズdの像をメインレンズLMの結像面PIに投影した後に、さらにメインレンズLMの中心を通過して原画像IOに投影する像のサイズ(以下、第2投影サイズという)diを算出する(ステップ53)。具体的には、第2算出部122bは、図6(b)のステップS41及びS42で取得された距離Zim及びZmpと、図4のステップS01で取得された第1設定情報で表されるレンズLiのサイズdを以下の式(4)に用いて、レンズLiの第2投影サイズdiを算出する。
di=d×Zim/Zmp・・・(4)
ここで、ある撮像素子DCから出発した光がマイクロレンズLiの中心位置OAを通って原画像IOに到達する位置(つまり、マイクロレンズLiの中心位置OAが原画像IOに対して投影される位置であるため、以下、第2投影位置という)OIから第2投影サイズdiの距離にある範囲を、撮像素子DCの積分対象画素が含まれる画素範囲(以下、積分対象画素範囲という)とする。この積分対象画素範囲から出発した光が撮像素子DCにおいて結像するためである。
このため、第2算出部122bは、第2投影位置OIを原点とした相対座標系Xr及びYrで積分対象画素の相対範囲を表す座標値を保存する積分対象画素相対範囲テーブル(以下、第2相対範囲テーブルという)を生成する(ステップS54)。尚、第2相対範囲テーブルの生成方法については、図8のステップS23で説明した第1相対範囲テーブルの生成方法と同様であるため、繰り返しの説明を省略する。
その後、第2算出部122bは、ステップS56からS62の処理の対象とするマイクロレンズを識別する対象レンズ番号を値「1」として初期化する(ステップS55)。次に、第2算出部122bは、対象レンズ番号の値が、ステップS51で読み出された第1設定情報によって設定された最大値「N」であるか否かを判別する(ステップS56)。このとき、対象レンズ番号の値が「N」でないと判別されると(ステップS56;No)、情報検索部122aは、図4のステップS01で取得した第1設定情報に基づいて、図7(a)の第1設定テーブルから処理対象画素テーブルのテーブル番号を検索する。その後、情報検索部122aは、検索されたテーブル番号の処理対象画素テーブルから、対象レンズ番号に基づいて処理対象画素範囲を検索する(ステップS57)。
その後、第2算出部122bは、検出した処理対象画素範囲に含まれる全ての処理対象画素について、以下のステップS59からS62の処理を実行したか否かを判別する(ステップS58)。このとき、全ての処理対象画素についてステップS59からS62の処理を実行していないと判別した場合には(ステップS58;No)、第2算出部122bは、未処理の処理対象画素の1つを選択する(ステップS59)。次に、第2算出部122bは、対象レンズ番号で識別される対象レンズの第2投影位置OIを算出する(ステップS60)。
具体的には、第2算出部122bは、選択された処理対象画素(以下、選択画素という)PDと対象レンズLiの中心位置OAとを通る直線が結像面PIと交わる点の位置(以下、結像面PI上の投影位置という)OPを、S51で算出などされた距離Zad及びZpaと、以下の式(5)とを用いて算出する。
(XOP,YOP)=(XOA,YOA)+((XOA,YOA)−(XPD,YPD))/Zad×Zpa・・・(5)
但し、(XOp,YOP)は投影位置OPのXY座標を表し、(XOA,YOA)は中心位置OAのXY座標を表し、(XPD,YPD)は選択画素PDのXY座標を表す。
次に、第2算出部122bは、結像面PI上の投影位置OPとメインレンズLMの中心位置OMとを通る直線が、原画像IOと交わる点を第2投影位置OIとし、第2投影位置OIの位置座標を、以下の式(6)と図6(b)のステップS41及びS42で取得された距離Zim及びZmpとを用いて算出する。
(XOI,YOI) = −(XOP,YOP)×Zim/Zmp・・・(6)
但し、(XOI,YOI)は第2投影位置OIのXY座標を表し、(XOP,YOP)は投影位置OPのXY座標を表す。
その後、第2算出部122bは、図8のステップS27の処理と同様に、ステップS60で算出された第2投影位置OIと、ステップS54で生成された第2相対範囲テーブルとに基づいて、選択画素PDの積分対象画素範囲を特定する(ステップS61)。
その後に、図5(c)の第2保存部122cは、選択画素PDの座標値と、選択画素PDの積分対象画素範囲を表す座標値とを対応付けて、図7(c)に示すような、情報記憶部130が記憶する積分対象画素テーブルに保存する。次に、第2保存部122cは、処理対象画素テーブルの生成に用いた第1設定情報と第2設定情報とを、積分対象画素テーブルのテーブル番号と対応付けて、情報記憶部130が記憶する、図7(d)に示すような第2設定テーブルに保存する(ステップS62)。その後、ステップS58に戻り上記処理が繰り返される。
ステップS58において、全ての処理対象画素についてステップS59からS62の処理を実行したと判別した場合には(ステップS58;Yes)、第2算出部122bは、対象レンズ番号を値「1」だけインクリメントした後に(ステップS63)、ステップS56から上記処理を繰り返す。
ステップS56において、対象レンズ番号の値が「N」であると判別すると(ステップS56;Yes)、第1算出部121aは、積分対象画素テーブル生成処理の実行を終了する。
図4のステップS06の後に、図5(a)の画像情報取得部140は、原画像IOを表す原画像情報を、図3のハードディスク100d、メディアコントローラ100e、及びLANカード100fのいずれかから取得する(ステップS07)。その後、図5(a)の軌跡特定部150と画像生成部160は、取得された設定情報と原画像を表す原画像情報とに基づいてアレイ画像を生成する、図13に示すようなアレイ画像生成処理を実行する(ステップS08)。尚、軌跡特定部150は、図5(d)に示すように第1特定部151及び第2特定部152を有する。
図13に示すアレイ画像の実行を開始すると、図5(a)の軌跡特定部150は、ステップS73からS78の処理の対象とするマイクロレンズを識別する対象レンズ番号を値「1」として初期化する(ステップS71)。次に、軌跡特定部150は、対象レンズ番号の値が最大値「N」であるか否かを判別する(ステップS72)。このとき、対象レンズ番号の値が「N」でないと判別されると(ステップS72;No)、軌跡特定部150が有する第1特定部151は、第1設定情報に基づいて、図7(b)の第1設定テーブルから処理対象画素テーブルのテーブル番号を検索し、設定情報に基づいて、図7(d)の第2設定テーブルから積分対象画素テーブルのテーブル番号を検索する。その後、第1特定部151は、検索されたテーブル番号の処理対象画素テーブルから、対象レンズ番号に基づいて処理対象画素範囲を検索する(ステップS73)。
その後、軌跡特定部150が有する第2特定部152は、検出した処理対象画素範囲に含まれる全ての処理対象画素について、以下のステップS75からS78の処理を実行したか否かを判別する(ステップS74)。このとき、全ての処理対象画素についてステップS75からS78の処理を実行していないと判別した場合には(ステップS74;No)、第2特定部152は、未処理の処理対象画素の1つを選択する(ステップS75)。次に、第2特定部152は、選択された処理対象画素(以下、選択画素)の座標値に基づいて、上記で検索されたテーブル番号の積分対象画素テーブルから、積分対象画素範囲を検索する(ステップS76)。
その後、画像生成部160は、検索された積分対象画素範囲に含まれる原画像IOの画素値に対して積分演算を行い(ステップS77)、算出された積分値を選択画素の画素値とする(ステップS78)。その後、ステップS74から上記処理が繰り返される。
ステップS74において、全ての処理対象画素についてステップS75からS78の処理を実行したと判別した場合には(ステップS74;Yes)、軌跡特定部150は、対象レンズ番号を値「1」だけインクリメントした後に(ステップS79)、ステップS72から上記処理を繰り返す。
ステップS72において、対象レンズ番号の値が「N」であると判別すると(ステップS72;Yes)、軌跡特定部150は、アレイ画像生成処理の実行を終了する。
図4のステップS08の後に、画像評価部170は、ステップS08で生成されたレンズアレイの視認性を評価する(ステップS09)。具体的には、画像評価部170は、それぞれのマイクロレンズの結像範囲毎にコントラストを算出し、算出した複数のコントラストの平均値を用いてアレイ画像を評価する。画像評価部170は、コントラストの平均値が高いアレイ画像の生成に用いられた設定情報ほど、優先的にレンズアレイを備える撮像装置の設計に用いられると判別し、算出したコントラストの平均値を優先順位とする。コントラストが高い程、ユーザにとってレンズアレイ画像を視認し易いためである。その後、画像評価部170は、レンズアレイ画像を表すアレイ画像情報と、原画像IOを表す原画像情報と、優先順位を表す優先順位情報と、レンズアレイ画像の生成に用いられた設定情報とを対応付けて、図5(a)の情報記憶部130に保存する。
その後、図5(a)の画像表示制御部180は、今回のステップS07で取得された原画像を表す原画像情報と、今回のステップS08で生成されたアレイ画像を表す画像情報と、今回のステップS09で算出された優先順位(つまり、評価結果)と、今回のステップS01及びS04で取得された設定情報とのいずれか2つ以上をそれぞれ対応付けて、図3のLCD100hに表示させる(ステップS10)。また、画像表示制御部180は、図3のキーボード100iから入力されたユーザの指定値よりも高い優先度を表す優先度情報と対応付けて情報記憶部130に保存されたアレイ画像情報と、原画像情報と、優先順位情報と、第1設定情報及び第2設定情報とのいずれか2つ以上をそれぞれ対応付けて、LCD100hに表示させても良い。その後、画像表示制御部180は、画像生成処理の実行を終了する。
これらの構成によれば、マイクロレンズアレイLAと撮像素子面DPとの距離Zadをマイクロレンズの焦点距離faとし、マイクロレンズに対して平行に入射された光の軌跡を、光が結像した撮像素子DPの位置から辿るため、少ない計算量でレンズアレイ画像を生成できる。レンズに対して平行に入射する光線は、入射したレンズの焦点距離で結像するためである。
またこれらの構成によれば、レンズアレイLAを構成するレンズの結像範囲(つまり、処理対象画素範囲)を特定した後に、特定された結像範囲に含まれる撮像素子の位置において結像される光の軌跡の出発点が含まれる画素範囲(つまり、積分対象画素範囲)を特定し、特定した画素範囲に含まれる原画像IOの画素に基づいて撮像素子の画素値を算出する。このため、演算処理の回数を撮像素子の画素数と積分対象画素範囲に含まれる原画像IOの画素数との積算値にまで軽減できる。よって、例えば、原画像IOの画素から光の軌跡を辿った軌跡結果に基づいて、撮像素子のそれぞれが、図14に示すようなレンズアレイLAのブラーBD1からBD3に含まれるか否かを判別する処理が必要な従来の方法のように、原画像IOの画素数と撮像素子の画素数との積算値の回数だけ演算を実行する必要がないため、レンズアレイ画像を生成するのに必要な計算量及び計算時間を削減できる。
またこれらの構成によれば、一旦、レンズアレイLAを構成するマイクロレンズLAの結像範囲(つまり、処理対象画素範囲)を第1算出部121aが算出した後に、算出した結像範囲を表す情報と焦点距離faを表す情報及びレンズサイズdを表す情報とを第1保存部121bが対応付けて、図7(a)及び(b)に示すデータテーブルへ保存してしまえば、次回に同じ焦点距離fa及びレンズサイズdが設定された場合には結像範囲を再度算出する必要がない。このため、レンズアレイ画像を生成するために必要な計算量を削減できる。
またこれらの構成によれば、軌跡特定部150は、焦点距離faを表す情報及びレンズサイズdを表す情報に基づいて、図7(a)及び(b)に示すデータテーブルから結像範囲(つまり、処理対象画素範囲)を表す情報を検索した後に、検索された結像範囲で結像される光の軌跡を特定するため、軌跡を特定するために要する計算量を削減できる。さらにこれらの構成によれば、一旦、結像範囲に含まれる撮像素子毎に画素範囲(つまり、積分対象画素範囲)を第2算出部122bが算出した後に、算出した画素範囲を表す情報と焦点距離faを表す情報及びレンズサイズdを表す情報とを第2保存部122cが対応付けて、図7(c)及び(d)に示すデータテーブルへ保存してしまえば、次回に同じ焦点距離fa及びレンズサイズdが設定された場合に、画素範囲を再度算出する必要がない。このため、レンズアレイ画像を生成するために必要な計算量を削減できる。
またこれらの構成によれば、レンズアレイ画像と、レンズアレイ画像の評価結果と、レンズアレイ画像の生成に用いられた焦点距離faなどを表す設定情報とを対応付けて表示するため、ユーザは、視認性の良いレンズアレイ画像を生成できるレンズアレイLAの設定情報を容易に確認できる。
尚、本発明に係る機能を実現するための構成を予め備えた画像生成装置として提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存の画像生成装置を本発明に係る画像生成装置として機能させることもできる。すなわち、上記実施形態で例示した画像生成装置100による各機能構成を実現させるための画像生成プログラムを、既存の画像生成装置を制御するコンピュータ(CPUなど)が実行できるように適用することで、本発明に係る画像生成装置100として機能させることができる。また、本発明に係る画像生成方法は、画像生成装置100を用いて実施できる。
このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、メモリカード、CD−ROM、又はDVD−ROMなどの記録媒体に格納して配布できる他、インターネットなどの通信媒体を介して配布することもできる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
IO・・・原画像、LM・・・メインレンズ、PI・・・結像面、LA・・・レンズアレイ、DP・・・撮像素子面、100・・・画像生成装置、100a・・・CPU、100b・・・ROM、100c・・・RAM、100d・・・ハードディスク、100e・・・メディアコントローラ、100f・・・LANカード、100g・・・ビデオカード、100h・・・LCD、100i・・・キーボード、110・・・設定情報取得部、121・・・処理対象画素テーブル生成部、121a・・・第1算出部、121b・・・第1保存部、122・・・積分対象画素テーブル生成部、122a・・・情報検索部、122b・・・第2算出部、122c・・・第2保存部、130・・・情報記憶部、140・・・画像情報取得部、150・・・軌跡特定部、151・・・第1特定部、152・・・第2特定部、160・・・画像生成部、170・・・画像評価部、180・・・画像表示制御部

Claims (8)

  1. 原画像を表す原画像情報を取得する画像情報取得手段と、
    複数のレンズの配列で構成されるレンズアレイであって、前記画像情報取得手段で取得された原画像情報で表される原画像のメインレンズによる光学像を結像するレンズアレイの焦点距離を表す設定情報を取得する設定情報取得手段と、
    前記設定情報取得手段で取得された設定情報で表される焦点距離だけ前記レンズアレイから離れた撮像素子の位置において結像される光の軌跡を、前記撮像素子の位置から辿ることで特定する軌跡特定手段と、
    前記軌跡特定手段で特定された軌跡に基づいて前記撮像素子から出力される画素値を算出することで、前記原画像のメインレンズによる光学像を前記レンズアレイが結像したレンズアレイ画像を生成する画像生成手段と、を備える、
    ことを特徴とする画像生成装置。
  2. 前記設定情報取得手段は、前記レンズアレイを構成するレンズのサイズを表す設定情報を、さらに取得し、
    前記軌跡特定手段は、
    前記設定情報取得手段で取得された設定情報で表されるレンズアレイの焦点距離とサイズとに基づいて、前記レンズアレイを構成するレンズで光が結像される結像範囲を特定する第1特定手段と、
    前記第1特定手段で特定された結像範囲に含まれる撮像素子の位置において結像される光の出発点が含まれる原画像の画素範囲を、前記レンズアレイを構成するレンズの中心を通過した後に前記撮像素子の位置において結像した光の軌跡を前記撮像素子の位置から前記原画像まで辿った結果と前記レンズのサイズとに基づいて特定する第2特定手段と、を有し、
    前記画像生成手段は、前記第2特定手段で特定された画素範囲に含まれる前記原画像の画素の値に基づいて、前記撮像素子の画素値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  3. 前記レンズアレイの焦点距離を表す焦点距離情報と、前記レンズアレイを構成するレンズのサイズを表すサイズ情報とを、前記サイズのレンズが光を結像する結像範囲を表す結像範囲情報に対応付けて記憶する情報記憶手段、をさらに備え、
    前記軌跡特定手段が有する第1特定手段は、前記設定情報取得手段で取得された設定情報によって設定される焦点距離を表す焦点距離情報及びサイズを表すサイズ情報に基づいて、前記情報記憶手段に記憶された結像範囲情報を特定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像生成装置。
  4. 前記設定情報取得手段で取得された設定情報で表されるレンズアレイを構成するレンズの焦点距離とサイズとに基づいて、前記レンズアレイを構成するレンズで光が結像される結像範囲を算出する第1算出手段と、
    前記第1算出手段で算出された結像範囲を表す結像範囲情報を、前記焦点距離を表す焦点距離情報と前記レンズのサイズを表すサイズ情報とに対応付けて前記情報記憶手段に保存する第1保存手段を、さらに備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像生成装置。
  5. 前記設定情報取得手段で取得された設定情報によって表されるレンズの焦点距離とサイズとに基づいて、前記情報記憶手段に記憶された結像範囲情報を検索する情報検索手段と、
    前記情報検索手段で検索された結像範囲情報によって表される結像範囲に含まれる撮像素子の位置で結像される光の出発点が含まれる原画像の画素範囲を、前記レンズの中心を通過した後に前記撮像素子の位置において結像した光の軌跡を前記撮像素子の位置から前記原画像まで辿った結果と前記レンズのサイズとに基づいて算出する第2算出手段と、
    前記第2算出手段で算出された画素範囲を表す画素範囲情報と、前記撮像素子を識別する素子識別情報とを対応付けて前記情報記憶手段に保存する第2保存手段と、をさらに備え、
    前記軌跡特定手段が有する第2特定手段は、前記第1特定手段で特定された結像範囲に含まれる撮像素子を識別する素子識別情報に基づいて、前記情報記憶手段に記憶された画素範囲情報で表される画素範囲を特定する、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像生成装置。
  6. 前記画像生成手段で生成されたレンズアレイ画像のコントラストに基づいて、前記レンズアレイ画像の視認性を評価する画像評価手段と、
    前記画像評価手段による評価結果と、前記画像評価手段によって評価されたレンズアレイ画像と、前記レンズアレイ画像の生成に用いられたレンズアレイの焦点距離とのいずれか2つ以上を対応付けて表示する表示手段と、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像生成装置。
  7. 画像生成装置を制御するコンピュータを、
    原画像を表す原画像情報を取得する画像情報取得手段、
    複数のレンズの配列で構成されるレンズアレイであって、前記画像情報取得手段で取得された原画像情報で表される原画像のメインレンズによる光学像を結像するレンズアレイの焦点距離を表す設定情報を取得する設定情報取得手段、
    前記設定情報取得手段で取得された設定情報で表される焦点距離だけ前記レンズアレイから離れた撮像素子の位置において結像される光の軌跡を、前記撮像素子の位置から辿ることで特定する軌跡特定手段、
    前記軌跡特定手段で特定された軌跡に基づいて前記撮像素子から出力される画素値を算出することで、前記原画像のメインレンズによる光学像を前記レンズアレイが結像したレンズアレイ画像を生成する画像生成手段、として機能させる、
    ことを特徴とする画像生成プログラム。
  8. 画像生成装置での画像生成方法であって、
    原画像を表す原画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
    複数のレンズの配列で構成されるレンズアレイであって、前記画像情報取得ステップで取得された原画像情報で表される原画像のメインレンズによる光学像を結像するレンズアレイの焦点距離を表す設定情報を取得する設定情報取得ステップと、
    前記設定情報取得ステップで取得された設定情報で表される焦点距離だけ前記レンズアレイから離れた撮像素子の位置において結像される光の軌跡を、前記撮像素子の位置から辿ることで特定する軌跡特定ステップと、
    前記軌跡特定ステップで特定された軌跡に基づいて前記撮像素子から出力される画素値を算出することで、前記原画像のメインレンズによる光学像を前記レンズアレイが結像したレンズアレイ画像を生成する画像生成ステップと、を含む、
    ことを特徴とする画像生成方法。
JP2010165198A 2010-07-22 2010-07-22 画像生成装置、画像生成プログラム、及び画像生成方法 Expired - Fee Related JP5593913B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010165198A JP5593913B2 (ja) 2010-07-22 2010-07-22 画像生成装置、画像生成プログラム、及び画像生成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010165198A JP5593913B2 (ja) 2010-07-22 2010-07-22 画像生成装置、画像生成プログラム、及び画像生成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012029004A JP2012029004A (ja) 2012-02-09
JP5593913B2 true JP5593913B2 (ja) 2014-09-24

Family

ID=45781424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010165198A Expired - Fee Related JP5593913B2 (ja) 2010-07-22 2010-07-22 画像生成装置、画像生成プログラム、及び画像生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5593913B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016021028A1 (ja) * 2014-08-07 2016-02-11 日立化成株式会社 レンズシートの検査方法及びそれによって得られるレンズシート、レンズ付き光導波路、並びに、レンズ付き電気配線板

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2398223B1 (en) * 2004-10-01 2014-03-19 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Imaging arrangement and method therefor
JP4941332B2 (ja) * 2008-01-28 2012-05-30 ソニー株式会社 撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012029004A (ja) 2012-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6271990B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法
JP6112824B2 (ja) 画像処理方法および装置、プログラム。
US20180120553A1 (en) System for image reconstruction using a known pattern
EP3093822B1 (en) Displaying a target object imaged in a moving picture
JP2013123123A (ja) ステレオ画像生成装置、ステレオ画像生成方法及びステレオ画像生成用コンピュータプログラム
JP2012050013A (ja) 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP2010256530A (ja) 顕微鏡装置
JP5857712B2 (ja) ステレオ画像生成装置、ステレオ画像生成方法及びステレオ画像生成用コンピュータプログラム
JP2013145982A (ja) 撮像装置、画像処理装置及び方法
JP2009520228A (ja) 焦点調整方法
JP5593913B2 (ja) 画像生成装置、画像生成プログラム、及び画像生成方法
KR20170101532A (ko) 이미지 융합 방법 및 이를 위한 컴퓨터 프로그램, 그 기록매체
JP6395429B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法及び記憶媒体
US20150015771A1 (en) Image-capturing devices and methods
JP6087719B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2006094469A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2011133360A (ja) 距離計測装置、距離計測方法、及びプログラム
US10084950B2 (en) Image capturing apparatus
JP6645711B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
JP6263024B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法および、プログラム、並びに画像再生装置
JP2013232757A (ja) 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JPWO2016186211A1 (ja) 3次元計測システム、3次元計測方法及び3次元計測プログラム
US20180172975A1 (en) Microscope device, storage medium and observation method
JP2005216191A (ja) ステレオ画像処理装置およびステレオ画像処理方法
JP2014010806A (ja) 光源情報抽出装置、光源情報抽出方法、および光源情報抽出プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140708

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5593913

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees