JP5585761B2 - マイクロリソグラフィのための光学要素及び照明光学系 - Google Patents

マイクロリソグラフィのための光学要素及び照明光学系 Download PDF

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Description

本発明は、光学要素に当たる放射ビームのそのビーム断面にわたって事前設定された公称ビーム角に影響を与えるための光学要素に関する。更に、本発明は、少なくとも1つのそのような光学要素を有するマイクロリソグラフィのための照明光学系、及びそのような照明光学系を有するマイクロリソグラフィのための照明システムに関する。
回折又は屈折光学ラスタ要素のようなビーム断面にわたって事前設定された公称ビーム角に影響を与えるための光学要素は、例えば、DE19520563A1から公知である。しかし、ビーム断面にわたるビーム角に対する影響を調節するためのそのような光学要素の空間光学構造体を生成する労力は、非常に多大なものである。少なくとも厳しい公差制限への準拠に関しては、これまで公知の技術は、公称ビーム角に特定の方法で影響を与えるための手段を事実上全く提供しない。ラスタ微細構造体では、周辺光線の区域内の高い強度、いわゆるオーバーシュートに起因して、更にいわゆるゼロ次のホットスポットによって引き起こされる順方向の強度ピークに起因して特に問題が発生すると考えられる。
DE19520563A1 DE4124311
従って、本発明の目的は、少ない製作労力を保証しながら事前設定方式で公称ビーム角に影響を与えることができるような方法で上述の種類の光学要素を開発すること、又は公知の手段では達することのできない新しい方式で公称ビーム角に影響を与えることを可能にする方法でこの光学要素を開発することである。
本発明によると、これらの目的は、請求項1に記載の特徴を有する光学要素によって達せられる。
本発明によると、光学要素の空間光学構造体の光学効果が光学要素の光学コーティングのそれと組み合わされた時に、空間光学構造体に対する要求が低減するか、又は光学要素を用いて調節することができる公称ビーム角に影響を与えることに関して新しい可能性がもたらされるかのいずれかであることが判明した。それによって空間光学構造体の製作に必要とされる労力が低減する。空間構造体及び光学コーティングが設けられた光学要素の設計に依存して、放射ビームのビーム断面にわたる公称ビーム角に、非コーティング空間光学構造体を用いてはこれまで得ることが不可能であった方法で影響を与えることができる。例えば、マイクロリソグラフィのための投影露光装置の照明光学系内で本発明による光学要素を用いた時には、レチクル平面の照明視野内の照明角度分布及びこの照明視野内の強度の視野分布の両方を厳しい公差制限を満たすような正確な所定の方式で決定することが可能になる。こうして照明角度分布は、例えば、本発明により設計された、すなわち、空間光学構造体に加えて光学コーティングが設けられた瞳形成要素(PDE)によって事前設定される。強度分布は、例えば、本発明により設計された視野形成要素(FDE)を用いて事前設定される。PDE及びFDEの両方は、本発明により設計することができる。代替的に、これらの要素のうちの片方のみを本発明により設計することも想定することができる。本発明による光学要素は、特定の遠視野分布が得られる他の用途においても有利に用いることができる。空間光学構造体は、自己支持方式で設計することができ、又は担体層上に付加することができる。光学コーティングは、空間光学構造体自体の上に付加することができ、又は担体層が利用可能な場合は担体層上に付加することができる。空間光学構造体は、光学要素の入射側又は射出側、又は入射側及び射出側の両方に付加することができる。原理的には、光学要素は、あらゆる波長の放射ビームに対して適用可能である。光学要素は、UV及びDUV範囲、特に、120nmと300nmの間で用いられる時に特定の利点を提供する。
公称ビーム角に影響を与える時に満たすべき要件に依存して、請求項2に記載の回折光学構造体又は請求項3に記載の屈折光学構造体は有利なものである。回折光学構造体は、一般的に少ない材料しか必要とせず、これは、光学要素の潜在的残存吸収の場合に入射放射ビームの波長に関して有利なものである。
請求項4に記載の干渉コーティングは、光学コーティングに当たる放射ビームの光線の入射角の関数としての急激な透過率変化を回避する可能性を提供する。このようにして、光学コーティングは、例えば、放射ビームがある一定のビーム角度範囲内でのみコーティングを通過することを可能にし、かつそうでなければ放射線が通過することを許さない角度エッジフィルタとして設計することができる。
光学コーティングを請求項5に記載のラスタ要素として設計することにより、放射ビームの個々のチャンネルに所定の方式で影響を与えることができる。個々のチャンネルに影響を与えるこの手順は、全てのチャンネルに同じように影響を与えるようなものとすることができる。代替的に、ラスタ要素をコヒーレント区域の群に配列することを想定することができ、その結果、光学要素のある一定の区域は、放射ビームに対して他の区域とは異なる光学効果を有する。これは、異なる光学効果を有するラスタ要素を適切な方式で配列することにより、放射ビームに選択的に影響を与えることを可能にする。
請求項6に記載のラスタ要素設計は、隣接するラスタ要素の光学効果に関して僅かな差しか持たない光学要素をもたらす。隣接するラスタ要素の減衰差は、例えば、同じラスタ要素内の最大減衰と最小減衰の間の差と比較すると10又は100倍だけ小さいと考えられる。これは、光学特性が光学要素の断面に沿って事実上連続する方式で分布する光学要素を作り出す上に用いることができ、この分布は、FDE要素に対しては特に有利である。代替的に、隣接するラスタ要素の減衰に大きい差がある場合には、ラスタ要素は、光学特性の段階的又は他の不連続な分布を得るように設計することができる。
補正コーティングとして設計される請求項7に記載の光学コーティングは、非コーティング空間光学構造体によって発生するそれぞれビーム角又は遠視野分布に対する影響に関して製造関連の欠陥を補正することができる。
請求項8に記載の光学要素の遠視野効果は、少なくとも遠視野の区域内で望ましいプラトー(plateau)を得ることを可能にする。このプラトー区域では、光学要素は、平行入射放射ビームの射出ビーム角を均一な方式で分割させる。本発明の開示によるプラトーは、光学コーティングが、非コーティング空間光学構造体の遠視野分布の変化を遠視野の観測区域内で少なくとも5倍、好ましくは、少なくとも10倍だけ低減させた場合に得られる。この請求項に記載の一定の全体遠視野分布は、±1%の変動範囲で一定である。
請求項9に記載の光学コーティングは、遠視野分布のエッジにおける不要なピークを除去する。そのような遠視野ピーク、いわゆるオーバーシュートは、製造の結果として、特にラスタ要素内の回折又は屈折光学構造体において発生する場合がある。
請求項10に記載の光学コーティングは、不要な過度の強度のゼロ次のピーク、いわゆるホットスポットを除去するのに用いることができる。そのようなピークも同じく、生産の結果として、特にラスタ要素内の回折又は屈折光学要素において発生する場合がある。事前設定発散角度限界よりも低い放射線は、事実上完全に吸収又は反射される。
本発明の別の目的は、請求項11のプリアンブルに記載の少なくとも1つの角度事前設定要素及び少なくとも1つの視野事前設定要素を有するマイクロリソグラフィのための照明光学系、並びに上記に挙げた目的に従ってそのような照明光学系が設けられた照明システムを開発することである。
この目的は、請求項11に記載のマイクロリソグラフィのための照明光学系、及び請求項12に記載のマイクロリソグラフィのための照明システムにより本発明に従って達せられる。
そのような照明光学系及びそのような照明システムの利点は、本発明による光学要素に関して上述したものに対応する。
以下は、図面と連係した本発明の例示的な実施形態の詳細説明である。
マイクロリソグラフィのための投影露光装置における本発明による照明システムの略子午断面図である。 射出側にコーティングが設けられた照明システムの光学要素の遠視野分布を測定するための測定配列の略子午断面図である。 光学要素の空間光学構造体の構造遠視野分布を示す図である。 光学要素の光学コーティングのコーティング遠視野分布を示す図である。 空間光学構造体及び光学コーティングが設けられた光学要素の全体遠視野分布を示す図である。 照明システムの光学要素における光学コーティングの別の実施形態のコーティング遠視野分布を示す図である。 図6による遠視野分布を有するコーティング及び図3による遠視野分布を有する空間光学構造体が設けられた光学要素の全体遠視野分布を示す図である。 照明システムにおける光学要素の別の実施形態の空間光学構造体のハニカムラスタ要素の構造遠視野分布を示す図である。 光学要素の光学コーティングのコーティング遠視野分布を示す図である。 図9による遠視野分布を有するコーティング及び図8による遠視野分布を有する空間光学構造体が設けられた光学要素の全体遠視野分布を示す図である。 ラスタ配列の第2の段が空間光学構造体及び光学コーティングを有する光学要素として設計され、空間光学構造体の光学効果と光学コーティングの光学効果とが組み合わされて公称ビーム角に対する影響を調節するための光学要素の個々のチャンネルに当たる放射ビームを形成する、ラスタモジュールの形態にある2段ラスタ配列の4つのチャンネルの更なる詳細図である。 ラスタ配列のラスタ要素のコーティングの区域内の図9の拡大断面の図である。 図11における観察方向XIIIから見た図11によるラスタモジュールの第2の段の概略図である。 透過率をラスタ要素のコーティング光学面に当たる時の入射角(90°−δ)の関数として示す、ラスタ要素に付加された異なる厚みのコーティングによって引き起こされる図12によるラスタ要素の透過に対する影響を示す図である。 光学コーティングの別の実施形態が設けられたラスタモジュールのラスタ要素の拡大図である。 マイクロリソグラフィのための投影露光装置の照明システムの中間視野平面内の図15によるコーティングが設けられたラスタ要素の効果の図11のものと同様の部分図である。 光学コーティングの2つの更に別の実施形態の図15のものと同様の図である。 マイクロリソグラフィのための投影露光装置における本発明による別の照明システムの略子午断面図である。 図18による照明システムの第1の回折光学要素のラスタ要素の概略平面図である。 図18による照明システムの第2の回折光学要素のラスタ要素の概略平面図である。 図20によるラスタ要素の位相プロフィールを描く図である。 図19及び図20によるラスタ要素を置換することができる2値回折光学要素の位相プロフィールを描く図である。
図1は、ウェーハスキャナとして設計され、半導体構成要素及び他の精密に構造化された構成要素の製造に用いられるマイクロリソグラフィのための投影露光装置1の概略図を示している。投影露光装置1は、数マイクロメートルまで高い分解能を得るように、特に真空紫外範囲(VUV)からの光を用いる。投影露光装置1の走査方向は、図1及び図2の作図面に対して垂直に延びている。図1に示している子午断面では、投影露光装置1の全ての光学構成要素は、光軸2に沿って一列に配列される。光軸は、特にコンパクトに設計された投影露光装置1を得るために不規則に入り組んだものとすることができることは理解される。
全体を5と記している投影露光装置1の照明システムは、レチクル平面4内の詳しくは説明しないレチクルの形態にある転写すべき構造が内部に配置された物体視野又は照明視野3それぞれの所定の照明のための役割を達成する。157nmの作動波長を有し、更に光軸2と同軸に整列した照明光ビームを有するF2レーザが主光源6として用いられる。193nmの作動波長を有するArFエキシマレーザ、248nmの作動波長を有するKrFエキシマレーザのような他のUV光源、並びにより高い又は低い波長を有する主光源を想定することができる。
小さい矩形断面を有する光ビームが光源6によって発射され、最初にビーム拡大光学系7に当たり、ビーム拡大光学系7は、ほぼ平行な光及び大きい矩形断面を有する放射ビーム8を発生させる。ビーム拡大光学系7は、照明光の干渉の低減に用いられる要素を含むことができる。ビーム拡大光学系7を用いてほぼ平行にされると、次に、レーザ光は、照明光角度分布を発生させるためのコンピュータ生成ホログラムとして構成された回折光学要素(DOE)9に当たる。DOE9は、DOE9に当たる時の放射ビーム8のビーム断面にわたる公称ビーム角に対する影響を事前設定する役割を達成する。DOE9からその焦点距離によって定められる距離のところに分離して位置決めされたそれぞれフーリエレンズ配列又は集光器10を通過する時に、DOE9によって発生する角度分布は、2次元に、すなわち、光軸2に対して垂直な位置依存の照明光強度分布へと変換される。従って、発生した強度分布は、照明システム5の第1の照明平面11内に存在する。従って、DOE9は、集光器10と共に、2次元照明光強度分布を発生させるための照明分布デバイスを形成する。
ハニカム集光器とも呼ばれるラスタモジュール13の第1のラスタ配列12は、第1の照明平面11の区域内に配置される。ラスタモジュール13は、照明光の所定の強度及び照明角度分布を発生させる役割を達成する。
第2のラスタ配列16は、照明平面11に対してフーリエ変換された平面である別の照明平面15に配列される。2つのラスタ配列12、16は、照明システム5のハニカム集光器13を形成する。他方の照明平面15は、照明システム5の瞳平面である。
視野レンズとも呼ばれる別の集光器17は、ラスタモジュール13の下流に配列される。集光器17は、第2のラスタ配列16と共に、照明平面11を照明システム5の中間視野平面18内に結像させる。照明光強度分布の鋭いエッジを発生させるための可動遮光絞りとして機能するレチクルマスクシステム(REMA)19は、中間視野平面18内に配置することができる。中間視野平面18の後部に配置された対物系20は、中間視野平面18をレチクル平面4内に配置されたレチクル、すなわち、リソグラフィテンプレート上に結像させる。投影対物系21は、レチクル平面4をウェーハ平面22上、更に断続的又は連続的に走査方向に沿って移動される、図1には示していないウェーハ上に結像するのに用いられる。第1のラスタ配列12は、列及び行で配列された個々の第1のラスタ要素を有する。第1のラスタ要素23は、例えば、2:1のx/yアスペクト比(y:走査方向)の矩形開口を有する。他の特に大きいアスペクト比の第1のラスタ要素23を想定することができる。
請求項1に記載の子午断面は、ラスタ間隙に沿って延びている。第1のラスタ要素23は、特に、例えば、正の屈折力を有するマイクロレンズとして構成される。第1のラスタ要素23の矩形形状は、照明視野3の矩形形状に対応する。第1のラスタ要素23は、これらの要素の矩形形状に対応するラスタ内で互いに直近に配置され、従って、この区域を実質的に充填する。第1のラスタ要素23は、視野ハニカムとも呼ばれる。各々にラスタモジュール13のラスタチャンネルが割り当てられた第2のラスタ配列16のラスタ要素23aは、光路内で第1のラスタ配列の第1のラスタ要素23の後部に配置される。第2のラスタ要素23aも同様に、特に正の屈折力を有するマイクロレンズとして構成され、照明平面15、すなわち、照明システム5の瞳平面内に配置された瞳ハニカムとも呼ばれる。照明平面15は、投影対物系21の瞳平面23bと共役である。
下記に説明することになるが、2つのラスタ配列12、16は、放射ビーム8に露出された時に放射ビーム8の公称ビーム角に対して及ぼされる影響の第1の部分を発生させる空間光学構造体として用いられる。第2のラスタ配列16には、入射側に光学コーティング24が設けられる。下記により詳細に説明することになるが、光学コーティング24の光学効果は、放射ビーム8への露光により、放射ビーム8のビーム断面の一部の所定の減衰が生じ、これに関して、ビーム角に対する影響量の第2の部分が発生するようなものである。第2のラスタ配列16及び光学コーティング24の光学効果は、これらの効果が、公称ビーム角に影響を与える際に互いに補完し合うようなものである。DOE9にも同様に、その射出側に光学コーティング24’が設けられ、この光学コーティング24’はDOE9の空間光学構造体と組み合わされて、公称ビーム角に対する対応する影響を達成する。
図2は、この場合には光学コーティングが射出側に設けられた第2のラスタ配列16の例を用いて、試験放射ビーム26の公称ビーム角に対して光学要素によって及ぼされた影響を測定するための測定配列25を示しており、この光学要素には、一方では公称ビーム角に対して及ぼされる影響に寄与する空間光学構造体が設けられ、他方ではこの影響に寄与する光学コーティング24が設けられる。第2のラスタ配列16の下流に配置されたフーリエレンズ27は、光学要素16、24を用いて試験放射ビーム26の平行な個々の光線28から測定平面29内に発生する2次元ビーム角分布を2次元強度分布へと変換する。個々の光線28が大きい偏角を受けるほど、測定平面29内でのこれらの光線の測定視野30の中心までの距離は大きくなる。CCDアレイ31は、測定視野30内に配置される。測定配列25によって得られる測定視野30内での測定の結果は、光学要素16、24の遠視野分布とも呼ばれる。
図2には、相対位置を示すxyz直交座標システムが設けられている。x方向は、図2の上方に延び、y方向は、観察者に向って延びて作図面に対して垂直であり、z方向は、図2の右へと延びている。座標原点(x=0、y=0)は、測定視野30の中心に位置する。
図3から図5は、一方では第1の例証実施形態の空間光学構造体16の光学効果を示しており、他方では第1の例証実施形態のコーティング24の光学効果を示している。図3は、空間光学構造体16の光学効果のみ、すなわち、光学コーティング24なしの光学効果を示している。CCDアレイ31によって測定された強度Iをx座標の関数、すなわち、構造遠視野分布32として示している。
構造遠視野分布32は、yz平面に関してミラー対称であり、座標原点を通るz軸に関して回転対称である。x=0、y=0において極大値が存在する。大きいx絶対値及びy絶対値のところでは、構造遠視野分布32は最初に降下し、従って、構造遠視野分布32は、x=0、y=0の近くでドーム形状を得る。エッジでは、すなわち、大きいx値及びy値の方向では、構造遠視野分布32は、いずれの側にもオーバーシュートとも呼ばれる特性ピーク33を有する。ピーク33は、xP及び−xPにおいて発生する。
位置±x1では、通過が許される強度は、スケール値の約60%になる。位置x=0では、通過が許される強度は、スケール値の約75%になる。従って、±x1における強度とx=0における強度とは、10%よりも大きく異なる。
図4は、光学コーティング24の光学効果のみ、すなわち、空間光学構造体16の効果のない光学効果を示している。従って、図4は、コーティング遠視野分布34を示している。コーティング遠視野分布34は、空間光学構造体16を光学コーティング24なしで一度測定し(図3と比較されたい)、光学コーティング24と共に一度測定し(図5と比較されたい)、次に、これらの2つの測定値によって構造効果を差し引くことによって特定される。代替的に、多くの場合にコーティング遠視野分布34は、光学効果を持たない平面基板上に光学コーティング24を付加することによって判断することができる。
コーティング遠視野分布34は、座標原点に関するz軸の回りに回転対称である。コーティング遠視野分布34はx=0において広域最小値を有し、x絶対値が増大すると、+x方向及び−x方向に徐々に立ち上がる。それによってコーティング遠視野分布34の曲率は、ピーク33の間の区域における構造遠視野分布32のものに対応する。
図5は、空間光学構造体16と光学コーティング24との結合光学効果を示している。図5は、全体遠視野分布35を示している。遠視野分布32、34の補償曲率に起因して、全体遠視野分布35は、ピーク33の間にプラトー36を有する。全体遠視野分布35に関しては、ピーク33の間の最大強度と最小強度の間の差は、構造遠視野分布32のピーク33の間の最大強度と最小強度の間の差よりも、例えば、2、5、又は10倍だけ小さい。従って、全体として、光学コーティング24を有する空間光学構造体16は、試験放射ビーム26の非常に一様な角度分布を発生させ、従って、投影露光装置1が用いられる場合は、放射ビーム8の公称ビーム角8に対する所定の影響を発生させる。
代替的又は追加的に、投影露光装置1のDOE9上に付加することができる光学的に有効なコーティング24’は、対応する効果を有する。以下に、この方法又は対応する方法において光学コーティング24’にも適用することができる光学コーティング24の更に別の実施形態を説明する。
図6及び7は、光学コーティング24の別の実施形態の光学効果を示している。図6及び7による光学コーティングは、ビーム角帯域通過フィルタとして作用する。空間光学構造体16から射出される個々の光線28(図2と比較されたい)は、最大偏向角までしか光学コーティングを通過することができない。その結果、図6に示しているように、座標原点を通るz軸の回りに回転対称であり、CCDアレイによって測定されたx=x2≒xP及びx=−x2≒−xPにおいて急勾配で降下する強度を有するコーティング遠視野分布37が得られる。
図7は、図5に対応して、ビーム角帯域通過フィルタとして作用する図6による光学コーティングを有する全体遠視野分布38を示している。x=±xPでは、個々の光線28は、非常に低い程度にしか通過することができないので、全体遠視野分布のピーク33は、有意に低減する。±xPにおける最小強度は、x=0における最大強度とほぼ等しい。全体として、図7による光学効果を有し、すなわち、光学帯域通過フィルタコーティング24を有する光学要素16、24は、試験放射ビーム26の個々の光線28の偏角の非常に均一な角度分布を生じる。光学要素16、24が投影露光装置1に用いられる時には、等しく均一な光学効果が得られる。
図8から図10は、空間光学構造体16及び光学コーティング24を有する光学要素の別の実施形態の光学効果を図3及び図5のものと同様に示している。図8は、構造遠視野分布39を示している。この実施形態では、構造遠視野分布39に対応する空間光学構造体16は、0°の偏角で鋭いゼロ次の最大値、いわゆるホットスポット40を示す回折光学要素である。空間光学構造体16のこの実施形態では、ラスタ要素は、六角形ラスタハニカムとして構成される。ホットスポット40における最大強度は、大きいx絶対値においてホットスポット40に隣接する構造遠視野分布39の強度の約8倍である。空間光学構造体16のこの実施形態のラスタハニカムの構造対称性に応じて、構造遠視野分布は、座標原点を通過するz軸に関して6次の回転対称性を有する。
図9は、角度エッジフィルタとして構成された光学コーティング24の光学効果を示している。コーティング遠視野分布41が示されている。コーティング遠視野分布41は、座標原点を通過するz軸回りに回転対称であり、x=0において鋭い最小値を有し、この鋭い最小値のx寸法は、ホットスポット40に対して補完的である。この最小値のエッジ42は、ホットスポット40の側稜が位置するx値±x3のところに得ることができる。エッジ42は、エッジフィルタコーティングが付加された空間光学構造体によって発生するビーム角が事前設定の発散角度限界±x3よりも小さい場合にエッジフィルタコーティングによって吸収又は反射されるような効果を有する。
図10は、図8による構造遠視野分布39に関連する空間光学構造体と光学エッジフィルタコーティング24との結合効果を示している。全体遠視野分布43が示されている。x=0における残存強度最大値の強度は、大きいx絶対値及びy絶対値における強度最大値に隣接する強度プラトーの強度の依然として2倍である。それによって非コーティング空間光学構造体と比較した場合に、この光学要素の非常に均一な偏角分布が生じる。
図1に略示しているように、2つのラスタ配列12、16は、一体的な設計を必要とせず、照明光8のビーム経路内に縦列で配列された2つの要素に分割ぢ、2つの要素の一方がラスタ行を形成し、2つの要素のうちの第2のものがラスタ列を形成することができる。空間光学構造体の効果に関する列及び行でのそのような配列の共通の効果は、図1によるラスタ配列12、16の効果に対応する。この場合には、光学コーティングは、2つの要素の一方にのみ、すなわち、例えば、行要素又は列要素にのみ付加することができ、これに関して、コーティングの光学効果は、それぞれの担体要素の空間光学構造体の効果に寄与する。
図11は、照明視野44にわたる全体照明強度へのラスタ要素23、23aの強度寄与に影響を与えるために光学的に有効な要素の別の実施形態を有するラスタモジュール13を示している。図1から図10を参照してこれまでに説明したものに対応する構成要素及び参照量は、同じ参照番号を伴い、これらに対しては再度説明を行わない。
図11は、上から下に、照明光8の照明光束45から48に対するチャンネルIからIVを形成する4つの例示的な第1のラスタ要素23を示している。これに関して、照明光束45は、チャンネルIに割り当てられ、照明光束46は、チャンネルIIに割り当てられ、照明光束47は、チャンネルIIIに割り当てられ、照明光束48は、チャンネルIVに割り当てられる。実際のラスタモジュール13には、非常に多くのチャンネル、例えば、数百個のそのようなチャンネルが設けられる。第2のラスタ配列16の第2のラスタ要素23aは、光路内で第1のラスタ配列12の第1のラスタ要素23の後部に配置され、第2のラスタ要素23aの各々はチャンネルに割り当てられる。視野レンズ17と共に、第2のラスタ要素23aは、照明平面11内に配置された第1のラスタ要素23、すなわち、視野ハニカムを中間視野平面18内の照明視野44へと結像する。この過程の間で、第1のラスタ要素23の像は、中間像平面18内で重畳される。
図11による実施形態において照明光ビーム8の公称ビーム角に影響を与える光学要素は、第2のラスタ配列16の第2のラスタ要素23上で光学変動コーティング55として構成される。変動コーティング55は、第2のラスタ配列16の第1のラスタ配列12に対面する側に付加される。上記に対応する光学コーティングをラスタ配列12の射出側に設けることができる。
第2のラスタ要素23aの各々には、個々の透過コーティングを設けることができる。透過コーティングは、例えば、干渉コーティングとして構成される。透過コーティングの各々の厚みは、イオンビーム加工(IBF)を用いて精密に調節することができる。
透過コーティングの一方、厳密に言えば図11の一番下に示している第2のラスタ要素23aの透過コーティング56(チャンネルIV)の効果を図12による拡大断面に関連して下記に説明する。
チャンネルIVの照明光束48は、チャンネルIVの第1のラスタ要素23によってチャンネルIVの第2のラスタ要素23aに向う方向に合焦される。照明光束48の主光線57は、第1のラスタ要素23によって偏向されず、従って、透過コーティング56及びに第2のラスタ要素23aに垂直方向から当たる。従って、主光線57と、透過コーティング56上の主光線57の入射点に対する接線との間の角度δ1は、90°になる。
第2のラスタ要素23aの曲率に起因して、照明光束48の周辺光線58と、透過コーティング56上の周辺光線58の入射点に対する接線との間の角度δ2は、90°よりも小さい。従って、透過コーティング56を通じて伝播する主光線57の有効光路長は、透過コーティング56を通じて伝播する周辺光線58の有効光路長よりも短い。それによって透過コーティング56の透過効果は、照明光束48の周辺光線に対して主光線57とは異なる。従って、照明光束48の透過率は、第2のラスタ要素23a上の入射点に依存する。すなわち、透過コーティング56は、ラスタモジュールによって及ぼされる、ビーム角に対する影響、すなわち、ラスタ配列12、16の放射ビーム8に対する影響を完成させる。
透過コーティング56のコーティング厚は、第2のラスタ要素23a全体の上で同じである。それぞれの第2のラスタ要素23aにわたるコーティング厚の一貫性は、変動コーティング55全体に当て嵌まるが、個々の第2のラスタ要素23aには、異なるコーティング厚の透過コーティング56を設けることができる。この場合には、変動コーティング全体は、特定の第2のラスタ要素23aにおいて最大減衰を引き起こし、別の第2のラスタ要素23aにおいて最小減衰を引き起こすように設計される。
透過コーティング56の厚みは、透過コーティング56の透過率が、周辺光線58に対してよりも主光線57に対して低いことを保証するように選択される。図11には、中間視野平面18内の照明視野にわたるチャンネルIVの強度寄与を破線で示している。最も低い強度寄与59は、照明視野44の中心で得られる。強度寄与59は、照明視野44のエッジに向けて照明視野44のエッジにおいて最高値I0に達するまで連続して高まる。
チャンネルIIIの第2のラスタ要素23a上の透過コーティング60の効果を照明視野44にわたる強度寄与61によって図11に例示している。図11では、強度寄与61を一点鎖線で示している。チャンネルIIIの透過コーティング60は、チャンネルIIIの第2のラスタ要素23a上の入射点に依存し、透過コーティング56のものに対応する効果を有する。しかし、透過コーティング60は、透過コーティング56と比較すると、それよりも弱く照明光束47の主光線を減衰し、従って、強度寄与61に関して低い絶対強度変化が生じる。逆にチャンネルIIIの周辺光線58は、強度I0で通過することが許される。
図11では、チャンネルIIの第2のラスタ要素23a上の透過コーティング62の効果を照明視野44にわたる強度寄与63によって例示している。透過コーティング62は、照明光束46の入射点が透過コーティング上のどこに位置するかに関わらず、照明光束46が同じ強度で透過するように設計される。従って、強度寄与63は、照明視野44上の場所に関わらず常にI0である。
チャンネルIでは、第2のラスタ要素23aに、ここでもまたチャンネルIVの透過コーティング56に対応する透過コーティング56が設けられる。照明光束45は、図11によるラスタモジュール13により、照明光束48と同一方法で影響を与えられ、それによって照明光束45は、強度寄与59に等しい照明視野44にわたる強度寄与を生じる。
透過コーティング56、60、及び62の異なる透過効果は、異なるコーティング厚の透過コーティングを用いることにより、又はこれらの透過コーティングを異なる材料から製造することによって得ることができる。また、異なる効果は、従来多層コーティングとして設計されている透過コーティングにおいて異なる順序の材料を用いることによって得ることができる。
図13は、透過コーティング56、60、62が設けられたラスタ要素23aの例示的分布を有する図11によるラスタモジュール13の第2のラスタ配列16の概略平面図を示している。第2のラスタ配列16の対向するエッジストリップ63は、図11によるチャンネルI、IVの透過コーティング56のものに対応する光学効果を有する透過コーティングが各々に設けられた2つのラスタ要素23aによって設計される。エッジストリップ62の各々には、複数の第2のラスタ要素23a、すなわち、複数のチャンネルが設けられる。2つのエッジストリップ64は、エッジストリップ62のチャンネル数を乗じた時に、図13に示している図11による強度寄与59に対応する照明視野44にわたる強度寄与を発生させる。2つのエッジストリップ64は、投影露光装置1の走査方向yに沿って延びている。
2つのエッジストリップ64の間に延びる中央ストリップ65には、図11のチャンネルIIの透過コーティング62と同じ光学効果を有する透過コーティングを有する第2のラスタ要素23aが設けられる。中央ストリップ65は、エッジストリップ64よりも2倍超幅広である。中央ストリップ65におけるチャンネル数を乗じると、照明視野44にわたる全体強度への中央ストリップ65の強度寄与は、図13に示している強度寄与63に対応する。
各エッジストリップ64と中央ストリップ65の間には、中間ストリップ66が配置される。同様に走査方向yに対して平行に延びる中間ストリップ66の幅は、エッジストリップ64の幅よりも幅狭である。2つの中間ストリップ66は、図11によるチャンネルIIIの透過コーティング60と同じ光学効果を有する透過コーティングを有する2つの第2のラスタ要素23aによって設計される。従って、中間ストリップ66の第2のラスタ要素23aは、強度寄与61により、照明視野44にわたる強度に寄与する。
周辺照明光束、すなわち、例えば、図11による照明光束45及び48は、照明視野44の周辺区域、及びそれに続いてレチクル平面4内の物体視野3内に過度の強度を生じる。過度の強度は、照明システム5及び/又は投影対物系21内で発生する効果を補正又は補償するために用いることができる。
図14は、変動コーティング55の異なるコーティング厚の透過コーティングにおける影響の位置又は角度それぞれに依存する強度寄与を示している。
透過コーティングは、透過コーティングの75nmのコーティング厚において、それぞれ、Imax=1の強度寄与を生じる材料又は一連の材料から成る。従って、第2のラスタ要素23aにわたって75nmのコーティング厚を有する透過コーティングは、中央ストリップ65における透過コーティングとして用いることができる。
下記に説明する透過コーティングと上述の透過コーティングは、コーティング厚に関してのみ互いに異なっている。
82nmの一定のコーティング厚を有する透過コーティングは、図11による強度寄与61に等しい強度寄与を生じる。この82nmの透過コーティングでは、主光線57に対して0.98の透過が得られる。周辺光線58では、0.99の透過が得られる。82nmのコーティングは、中間ストリップ66の第2のラスタ要素23aに対するコーティングとして用いることができる。
85nmのコーティング厚を有する透過コーティングは、図11の強度寄与59に等しい強度寄与を生じる。主光線57に対して得られる透過率は、約0.967になる。周辺光線58に対して得られる透過率は、約0.98になる。この85nmの透過コーティングは、2つのエッジストリップ64において用いることができる。
図14は、同じく変動コーティング55の透過コーティングのコーティング厚の他の有望な実施形態を示している。68nmのコーティング厚を有する透過コーティングは、主光線57に対して約0.992の透過率、周辺光線58に対して0.99の透過率を生じる。(強度寄与67と比較されたい。)従って、この場合には、中心ビームの透過率は、周辺ビームのものよりも高い。これは、中央ストリップ内では主光線の透過が周辺光線のものを超えるが、エッジストリップ内では周辺光線と主光線との両方に対して同じ透過が得られるか、又は周辺光線に対してよりも主光線に対して低い透過が得られる別の第2のラスタ配列において有利であることを証明すると考えられる。
図14は、同じく61nmのコーティングの強度寄与68を示している。このコーティングは、主光線に対して約0.964の透過率をもたらし、周辺光線に対して約0.966の透過率をもたらす。
89nmのコーティングは、主光線57に対して約0.946の透過率を有し、周辺光線に対して約0.966の透過率を有する。従って、周辺光線における強度寄与68と強度寄与69とは事実上同じであり、最も大きい差は主光線に関して見られるので、強度寄与68を有するコーティングと強度寄与69を有するコーティングとの組合せを図13によるラスタ要素のものに対応する効果を有するラスタ要素において用いることができる。第2のラスタ配列16の中央ストリップ65には、例えば、強度寄与68を生じる61nmのコーティングを設けることができ、一方、エッジストリップ64には、強度寄与69を生じる89nmの透過コーティングを設けることができる。
また、透過に対する効果を有する変動コーティング55の異なる透過コーティング56、60、62の代わりに、変動コーティング55には、ラスタモジュール13の様々なチャンネル内の照明光束の位相に対して様々なレベルの影響を発生させる相応に異なる位相コーティングを設けることができる。図13の例によって説明したように、例えば、第2のラスタ配列16の一部分において異なる程度に位相に影響を与えるコーティングをここで用いることもできる。
また、変動コーティング55は、第1のラスタ配列12の上に付加することができる。この場合には、変動コーティング55は、好ましくは、第1のラスタ配列12の第2のラスタ配列16に対面する側に付加される。代替的に、変動コーティングの部分コーティングを第1のラスタ配列12及び第2のラスタ配列16の両方の上に付加することを想定することができ、これらのラスタ配列の光学効果は、組み合わされて変動コーティング55の全体効果が得られる。
最後に、入射点に依存する所定の光学効果を発生させるが、非コーティング部分ではいかなる入射点依存効果も得られないように、変動コーティングをラスタモジュール13のラスタ配列12、16のいくつかの部分にのみ付加することを想定することができる。
例えば、第2の光学ラスタ配列16を異なる光学効果を有する5つのストリップ64、66、65、66、64へと再分割する代わりに、別の種類の再分割を選択することができる。例えば、中央ストリップ65と隣接するストリップとの間で照明視野にわたる照明強度に対するこれらのストリップの光学効果に関して段階的な遷移の代わりに平滑的な遷移を与えるように、特に、走査方向yに対して垂直な方向、すなわち、x方向に連続して変化する光学効果を選択することができる。例えば、2つのストリップ、3つのストリップ、4つのストリップ、又は5つよりも多いストリップへの再分割を想定することができる。互いに対するストリップの相対幅を変更することができる。
従って、中央ストリップ65は、エッジストリップ64、66と比較して、図13による例に示しているものよりも幅狭のものとすることができる。x座標の関数としての照明視野3の各視野点の照明は、異なる照明角度からの照明の均一性に対する基準値である特性量E(x)によって表すことができる。この量は、第2のラスタ配列16の4つの象限(quadrant)Q1からQ4にわたって積分される強度IQの関数であり、次式のように定められる。
E(x)=((IQ1(x)+IQ3(x))/(IQ2(x)+IQ4(x))−1)×100%
量E(x)は、楕円度とも呼ばれる。
付加的な光学効果をもたらす上述のデバイスは、楕円度E(x)が物体視野3にわたってx方向に±1%よりも小さく変化するように設計することができる。
図15は、ラスタモジュール13のそれぞれラスタ要素23又は23aの上に付加される別の実施形態の変動コーティング70を示している。変動コーティングは、ラスタ要素23、23aの入射側表面の半分の上にのみ付加され、それによってラスタ要素23、23aに当たる第1の部分ビーム71が変動コーティング70を通過することが可能になる。しかし、照明光ビーム8の第2の部分ビーム72は、入射側表面の非コーティング区域内でラスタ要素23、23aに当たる。変動コーティング70は、照明光8の波長に対する反射防止コーティングとして設計される。従って、第1の投影ビーム71は、事実上いかなる損失もなく、変動コーティング70及びその後のラスタ要素23、23aの入射表面を通過するが、反射により、第2の部分ビーム72の放射パワーは、例えば、4%だけ低減する。
図16は、照明視野44にわたる変動コーティング70の効果を示している。図16の照明視野44の中心(x=0)から上部に向って照明光ビーム8及び第1の部分ビーム71の両方が変動コーティング70を通過しており、それによって照明視野44は、変動コーティング70が設けられたラスタ要素23、23aに割り当てられたチャンネルを通じて強度I0で照らされる。図16のx=0よりも下では、照明視野44は、変動コーティング70が設けられたラスタ要素23、23aのチャンネルを通じて照明光8の光線で照らされ、この光線は、ラスタ要素23、23aの入射側表面の非コーティング部分の通過に起因して反射損失を受ける。従って、このチャンネルを通じた図16の照明視野44の下半分の照明は、I1=0.96×I0が近似的に当て嵌まる強度I1で行われる。それによってこの簡易的に設計された変動コーティング70は、照明視野44にわたって変化する照明分布を発生させることを可能にする。また変動コーティング70は、当然ながらラスタ要素23、23aの射出側に付加することができる。更に、入射及び射出側の両方に付加された変動コーティング70による変動コーティングは、その視野依存効果によって互いに補完し合うことができる。
図17は、変動コーティングの2つの他の実施形態を示している。これらの実施形態の第1のものである変動コーティング73を図17の上半分のラスタ要素上に示している。このラスタ要素は、ここでもまた、それぞれラスタ要素23又は23aの一方として構成することができる。変動コーティング73は、ラスタ要素23、23a上の入射点に依存して変化するコーティング厚を有する。変動コーティング73のコーティング厚は、ラスタ要素23、23aの中心において最も大きい。変動コーティング73のコーティング厚は、エッジに向って低減する。従って、変動コーティング73によって透過される照明光8は、中心からエッジに向って変化する。更に、変動コーティング73のコーティング厚は、ラスタ要素23、23aの中心の周囲の環状部分内に最も大きい変化が得られ、一方でラスタ要素23、23aの中心に向って、他方でラスタ要素23、23aのエッジに向って変化が連続して低減するように設計することができる。その結果、変動コーティング73によって引き起こされる透過変化に依存して、例えば、このラスタ要素23、23aに割り当てられたチャンネルによって引き起こされる図11の上述の説明に対応する視野依存強度変化が得られる。
図17の下半分は、別の実施形態の変動コーティング74を示している。変動コーティングは、ラスタ要素23、23a上で照明光8の入射点に依存して変化する層順序を有する。変動コーティングは、ラスタ要素23、23aの入射表面全体の上に付加すべき第1の基部層75を有する層順序を有する。第1の中間層76は、ラスタ要素23、23aのエッジに完全には達しないように基部層75の上に付加され、それによってラスタ要素23、23aのエッジに基部層75のみが付加された環状部分が生じる。第1の中間層76は、ここでもまた、第1の中間層76のエッジに達しない第2の中間層77を保持し、それによって第2の中間層77のエッジを超えたところにラスタ要素23、23aの基部層及び第1の中間層76のみが付加された環状部分が生じる。第2の中間層77には、ラスタ要素23、23aの中心部分内に上部層78が設けられる。上述の場合のように、この上部層78は、第2の中間層77のエッジに達せず、それによって上部層78のエッジを超えたところにラスタ要素23、23aの基部層75、並びに第1及び第2の中間層が付加された環状部分が生じる。層75から層78は、同じ層厚を有する。この層厚は、照明光8が、変動コーティング74の1つ、2つ、3つ、又は4つの層75から層78を通過すべきであるか否かに依存して、照明光8の透過が異なる程度で変化するように照明光8の波長に適合される。最大透過率は、例えば、上部層78の区域内で得ることができ、基部層75の区域に向って段階的に低減する。透過率分布は上述の逆とすることができ、最大透過率は、エッジ区域で得られ、最小透過率は、上部層78の中心区域内で得られる。最後に、変動コーティング74は、中間層76、77の一方の区域内で最大透過が得られる透過率分布を有することができ、透過率は、ラスタ要素23、23aのエッジ及び中心の両方に向って低減する。変動コーティング74は、全体で4つの個々の層75から層78を有する。別の個数の個々の層を想定することができる。例えば、2個、3個、又は5個、10個という4個よりも多い個々の層、又は50個、又は100個というかなり多い個々の層を設けることができる。個々の層は、図17の下部に示しているエッジに向う方向に階段状方式で設計することができる。代替的に、個々の層のエッジ区域内で下の担体層に向う連続的な遷移を想定することができ、それによって透過率分布に関して相応した連続的透過が生じる。遷移のそれぞれの設計は、段階的な透過率分布、連続的な遷移を有する段階的な透過率分布、又は相応に多数の個々の層が設けられた場合には完全に連続的な遷移分布を得ることを可能にする。
これらの設計が、個々のラスタ要素に1:1のベースで割り当てられる限り、光学コーティング空間光学構造体が設けられた光学要素の上述の様々な実施形態は、特にラスタモジュール13のコヒーレント区域内の個々のラスタ要素23、23aに向けて、複数のラスタ要素23、23aに向けて、又は全てのラスタ要素23、23aに向けて設計することができる。
図18から図22は、公称ビーム角に対して及ぼされる影響を事前設定するための光学要素の他の実施形態を有し、この影響が照明光ビーム8のビーム断面にわたって事前設定される投影露光装置81の別の実施形態を示している。図1から図17を参照してこれまでに説明したものに対応する構成要素及び参照量は同じ参照番号を伴い、これらに対しては再度説明を行わない。回折光学要素の光学コーティングを除き、図18から図22による実施形態は、DE19520563A1に説明されている照明システムに対応する。投影露光装置1と全く同様に、投影露光装置81は、ウェーハステッパ又はウェーハスキャナとして構成することができる。
248nmの波長を有するKrFエキシマレーザが、投影露光装置81における光源6として用いられる。投影露光装置のビーム拡大光学系7は、例えば、DE4124311に説明されているミラー配列である。このミラー配列は、干渉を低減し、更に35±10mm及び10±5mmの辺長を有する矩形ビームを得るように照明光ビーム8のビーム断面を拡大する役割を達成する。
回折光学ラスタ要素(DOE)82は、対物系83の対物面内に設けられ、第2の回折光学ラスタ要素(DOE)84は、この対物系83の射出瞳内に配置される。DOE82の機能は、図1による投影露光装置1のDOE9のものに対応する。DOE84の機能は、図1による投影露光装置1の実施形態のラスタモジュール13のものに対応する。DOE82には、その射出側に光学コーティング82aが設けられる。DOE84には、その射出側に光学コーティング84aが設けられる。
対物系83は、ガリレオ望遠鏡配列にあるレンズ85、86、及びレンズ85、86の間に配置された一体化アキシコン対87を有する拡大ズーム対物系である。対物系83の焦点距離は、600mmから2、000mmの範囲にあり、それによって3倍よりも大きいズームが可能になる。従って、DOE84は、3倍だけ異なる照明光ビーム8の断面で照明することができ、それによって投影露光装置81の照明システム5を用いて開口数0.3≦σ≦0.9を有する従来の照明が発生する。つまりDOE84における照明光ビーム8の直径は、例えば、50mmと100mmの間の値に達する。
更に、アキシコン対87の要素の間の距離を変更することによって調節された環状開口照明を得ることができる。アキシコン要素が回転対称円錐形表面として構成されず、例えば、ピラミッド状表面又は4次とは別の対称性を有する表面として構成される場合には、四重極又は他の多極照明を発生させることができる。
DOE82は、照明光ビーム8のチャンネル毎の照明光束の約1.43°(NA=0.025)の発散をもたらす。対物系83の入射側の開口数は、この発散に適合される。光学コーティング82aは、照明光ビーム8の周辺光線が、DOE82を通過した後にビーム断面にわたって均一な強度のビーム角分布を有することを可能にする。この場合には、光学コーティング82aの効果は、図3から図5に関連して上述のプラトー効果と、図6及び図7に関連して上述の帯域通過フィルタ効果との組合せである。
設計に依存して、DOE84は、0.5°と7°の間の入射光束の発散を発生させる。この点に関して、発散効果は、垂直の主平面の間で1以外のアスペクト比を有するアナモルフィックなものである。この点に関して、コーティング84aのプラトー及び帯域通過フィルタ効果は、DOE82のコーティング82aのものに対応する。
コーティングされたDOE84の下流に配置されたカプリング光学系88は、照明光ビーム8をガラス棒90の入射表面89上に透過する。カプリング光学系88の機能は、図1による照明システム5の集光器17のものに対応する。ガラス棒90は、複数の内部反射によって照明光ビーム8を混合及び均一化する。中間視野平面92は、ガラス棒90の射出側91の直近に配置される。この中間視野平面92内には、レチクルマスクシステム(REMA)93が配置される。レチクルマスクシステム(REMA)93は、可動視野絞りである。REMA93の開口部及びガラス棒90の断面は、投影露光装置81の照明視野3の形状に厳密に適合される。REMA93の後には、照明光ビーム8のビーム経路内に対物系94が続く。この対物系94は、中間平面92をレチクル平面4へと結像させる。
対物系94は、レンズ群95、96、97、これらの下流に配置された偏位ミラー98、及びその下流に配置された別のレンズ群99を有する。コーティング82a、84aを有する2つの回折光学要素82、84は、ガラス棒90の上流に配置された光学構成要素と合わせて、入射表面89のできる限り均一な高効率照明を得るように設計される。瞳形成要素(PDE)として機能する第1のDOE82は、光学コーティング82aと共に、望ましい照明環境に依存して、第2のDOE84の位置においてほぼ円形、環状、双極、四重極、又は別の多極分布が得られるようにビーム角に対する事前設定量の影響によって照明光ビーム8の発散を変更する。
光学コーティング84aを有する第2のDOE84は、照明光ビーム8のビーム角への影響の対応する量によって何らかの角度の発散をもたらす。第2のDOE84の効果は、ガラス棒90の入射表面89のアスペクト比に等しいアスペクト比を有する発散が発生する程度にアナモルフィックである。そのようなアスペクト比は、例えば、1:1.3に達するものとすることができる。光学コーティング84aを有する第2のDOE84により、この第2のDOE84が配置された瞳平面内で発生するビーム角分布又は発散分布は、それぞれ、入射表面89の形状及び大きさに厳密に等しい視野分布へと変換される。従って、光学コーティング84aを有する第2のDOE84は、ガラス棒90と共に視野事前設定要素(FDE)として機能する。
図19は、第1のDOE82の個々のラスタ要素100の構成を示している。ラスタ要素82は六角形であり、r=1mmの典型的な側対側の距離を有する。ラスタ要素100は、ハニカム方式で構成され、2次元のDOE82を形成する。この側対側の距離r及びレーザ波長ラムダ=248nmでは、第1のDOE82によって発生する回折パターンは、0.014°の周期性回折角に対応する2.48・10-4の周期ラムダ/rを有する。第1のDOE82を通過する照明光ビーム8が1mmよりも小さい干渉を有し、数桁拡大された射出側に発散を有するので、干渉に起因する擾乱が回避される。それによって個々のラスタ要素100、すなわち、第1のDOE82のチャンネルに割り当てられた照明光ビーム8の照明光束は、互いに乱されない。
ラスタ要素100は、回折凹フレネルレンズとして構成される。ラスタ要素100は8個の環状段101を有し、そのうちの4段を図19に示している。段の各々は、照明光ビーム8のビーム方向に(π/4)の厚みを有する。DOE82の全てのラスタ要素100は、同じ方法で設計される。代替的に、DOE82のコヒーレント区域の構造を異なる回折効果のフレネルレンズによって設計することができる。ラスタ要素100は、フォトリソグラフィ及びその後のエッチングを通じて製造される。
ラスタ要素100は、平行な入射照明光束を1.43°の発散角を有する発散光束へと変換する。従って、ラスタ要素100の開口数は、0.025になる。入ってくる照明光束8の断面区域全体を対象とするDOE82が形成されるように、多数のラスタ要素100が配列される。DOE82の回折効率は80%を超える。DOE82と光学コーティング82aとによって発生する結合遠視野効果により、対物系94の従来の照明環境の場合に第2のDOE84の位置に到達する放射状強度分布は、矩形関数に非常に密接に対応する。
第2のDOE84は、50mmから100mmの直径を有する円盤として構成される。第2のDOE84は、アナモルフィック効果を有する。第2のDOE84は、2次元、すなわち、行及び列で配列された内部回転対称構造を有する隣接する矩形ラスタ要素102で構成され、そのうちの1つを図20に略平面図で示している。ラスタ要素102の矩形辺長比x/yは、ガラス棒90の入射表面89、及びレチクル平面4内で照らされるレチクル表面のx/yアスペクト比に等しい。図20に示している例示的な実施形態は、各ラスタ要素102において1.5mm/2mmの辺長比x/yを有する。ラスタ要素102のこれらの寸法により、更にラスタ要素100に関する上述の説明に応じて、DOE84を通過する照明光ビーム8の隣接する照明光束の間の擾乱は不可能である。
ラスタ要素102も同様に、典型的に−10.5mmの負の焦点距離を有する回折フレネルレンズである。これらのフレネルレンズは、図21に示している断面を有する厚み分布を有するグレーシェードレンズとして設計される。ラスタ要素102の各環状段103、104、105の厚みは、(6π)・ラムダの量だけ変化する。図21は、図20によるラスタ要素をx方向に通る断面を示している。個々のラスタ要素102によって発生する発散は、フレネルレンズの焦点距離及び光学コーティング84aの効果に依存して0.5°から7°であり、ガラス棒90の入射表面89のアスペクト比に等しいx/yアスペクト比を有する。1/1.3のx/yアスペクト比では、y方向と比較したx方向の発散は、1.3倍だけ高い。例えば、x方向に6.5°の発散、y方向に5°の発散が発生する可能性がある。
代替的に、ラスタ要素100、102は、図22の断面によって示しているように、2値回折位相プロフィールレンズとして設計することができる。この場合には、回折構造体として環状ウェブ106が設けられ、環状ウェブ106は、均一な高さのπラムダを有するが、様々なウェブ厚及び隣接するウェブ106との様々な距離を有する。
光学コーティング84aを併用した第2のDOE84の効果は、図18による配列のガラス棒90の入射表面89内で均一な強度分布が得られるようなものである。x方向及びy方向の両方におけるこの強度分布の関数は、ほぼ矩形であり、部分的に一定のプラトー区域及び高いエッジ勾配を有する。
ラスタ配列12、16に関して上述した回折光学ラスタ要素100、102の代わりに、屈折レンズラスタを用いることができる。
ラスタ要素23、23a、100、102は、自己支持方式で設計し、又は担体層に付加することができる。光学コーティング24、24’、55、82a、84aは、ラスタ要素自体又は担体層上に付加することができる。光学構造体がラスタ要素の片側、すなわち、入射側又は射出側だけに付加される場合には、光学コーティングは、同じ側又は反対側に設けることができ、又は相補光学効果を有する2つの光学コーティングを入射側と射出側に設けることができる。原理的には、それぞれのラスタ要素の入射側及び射出側の両方に回折又は屈折空間光学構造体を付加することを想定することができる。
一般的に、ラスタ要素上の光学コーティング24、24’、55、82a、84aは、照明光ビーム8のそれぞれのラスタ要素に当たる時のラスタ要素上のそれぞれの入射点に依存して、最大減衰及び最小減衰を発生させる。隣接するラスタ要素の間で減衰の差が存在すると仮定する場合、そのような差は、個々のラスタ要素によって発生する最大減衰と最小減衰の間の差と比較すると一般的に小さい。従って、ラスタ配列にわたるラスタ要素の光学特性変化は、コヒーレント区域にわたって最小値に保たれる。しかし、ラスタ配列の隣接する部分の間、例えば、図13によるラスタ配列16のストリップ64からストリップ66の間では、ラスタ要素の光学特性の間で鋭い遷移及び大きい差が存在する場合がある。

Claims (11)

  1. 光学要素に当たる放射ビーム(8;26)のそのビーム断面にわたって事前設定されたビーム角に影響を与えるための光学要素であって、
    放射ビーム(8;26)に露出された時に前記ビーム角に及ぼす影響の第1の部分を発生させる空間光学構造体(9;12、16;82;84)と、
    前記空間光学構造体(9;12、16;82;84)上又は該空間光学構造体(9;12、16;82;84)を担持する担体層上に付加された光学コーティング(24;24’;55;70;73;74;82a;84a)と、
    を含み、
    前記光学コーティング(24;24’;55;82a;84a)は、干渉コーティングとして構成され、前記放射ビーム(8;26)に露出された時にビーム断面にわたって該放射ビーム(8)の一部分の所定の減衰を発生させ、従って、前記ビーム角に及ぼす前記影響の第2の部分を発生させ、
    前記空間光学構造体(9;12、16;82;84)及び前記光学コーティング(24;24’;55;82a;84a)の光学効果は、それらが前記ビーム角に影響を与える際に互いに補完するようなものである、
    ことを特徴とする光学要素。
  2. 前記空間光学構造体(9;100;102)は、回折効果を有することを特徴とする請求項1に記載の光学要素。
  3. 前記空間光学構造体(12、16)は、屈折効果を有することを特徴とする請求項1に記載の光学要素。
  4. 前記空間光学構造体(9;12、16;82;84)は、多数のラスタ要素として構成されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の光学要素。
  5. 前記光学コーティング(24;24’;55;82a;84a)は、
    それが、前記ラスタ要素のうちの1つの第1の入射点における入射放射ビーム(8)の最大減衰と、同じラスタ要素上の第2の入射点における該入射放射ビーム(8)の最小減衰とを引き起こし、
    隣接するラスタ要素(100;102)間の減衰の差が、前記最大及び最小減衰間の差と比較して小さい、
    ように構成される、
    ことを特徴とする請求項に記載の光学要素。
  6. 前記光学コーティング(24;24’;55;82a;84a)は、前記空間光学構造体(9;12、16;82;84)によって及ぼされる前記ビーム角への前記影響の補正をもたらす減衰を発生させるように設計されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の光学要素。
  7. 前記空間光学構造体(9;12、16;82;84)は、前記入射放射ビーム(8)に対して遠視野分布(32)を発生させるように設計され、
    第1の強度が、遠視野の第1の位置(±x1)において発生し、第2の強度が、該遠視野の第2の位置(x=0)において発生し、該第1及び第2の強度は、少なくとも5%だけ、特に少なくとも10%だけ異なり、
    前記光学コーティング(24;24’;55;82a;84a)の前記光学効果と前記光学構造体(9;12、16;82;84)の前記光学効果は、光学要素全体によって発生する全体遠視野分布(35)が、前記第1及び第2の強度が発生する前記2つの位置(±x1、x=0)を含む少なくとも一部分で一定であるように互いに補完する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の光学要素。
  8. 前記光学コーティング(24;24’;55;82a;84a)は、事前設定発散角度限界(±x2)を超える前記光学構造体(9;12、16;82;84)によって発生したビーム角が、該光学コーティング(24;24’;55;82a;84a)によって吸収又は反射されるように設計されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の光学要素。
  9. 前記光学コーティング(24;24’;55;82a;84a)は、前記空間光学構造体(9;12、16;82;84)によって発生した事前設定発散角度限界(±x3)よりも小さいビーム角が、該光学コーティング(24;24’;55;82a;84a)によって吸収又は反射されるように設計されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の光学要素
  10. レチクル平面(4)における照明光(8)の強度の角度分布を事前設定するための少なくとも1つの光学角度事前設定要素(9、24’;82、82a)と、
    前記レチクル平面(4)における前記照明光(8)の前記強度の視野分布を事前設定するための少なくとも1つの光学視野事前設定要素(13、24;84、84a)と、
    を含むマイクロリソグラフィのための照明光学系であって、
    光学角度事前設定要素(9、24’;82、82a)及び/又は光学視野事前設定要素(13、24;84、84a)が、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の光学要素として構成される、
    ことを特徴とする光学系。
  11. マイクロリソグラフィのための照明システムであって、
    光源(6)と、
    請求項10に記載の照明光学系と、
    を含むことを特徴とするシステム。
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