JP5582282B2 - サーバ端末、画像処理システム、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

サーバ端末、画像処理システム、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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本発明は、サーバ端末、特には、画像をクライアント端末に転送するサーバ端末、これを備えた画像処理システム、画像処理方法、及びプログラムに関する。
従来から、サーバ端末の画像をクライアント端末に転送する画像処理システムが知られている。具体的には、このような画像処理システムとしては、シンクライアントシステムが挙げられる。また、画像処理システムにおいては、画像をクライアント端末に転送する際に、転送対象となる画像を分割し、分割した画像を優先度の高いものから順に転送する技術が採用されている。この種の技術として、次のようなものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
例えば、特許文献1は、階層符号化された画像を分割し、分割画像毎に優先度を設定して転送する技術を開示している。具体的には、特許文献1に開示された技術では、タイルと呼ばれる複数個の長方形状の分割画像で構成される画像について、各タイルの画像種類(文字及びグラフィックの混在画像、写真画像等)が判定され、ユーザが要求する画像種類のタイルから順に転送される。
また、特許文献2は、サーバ端末の画面情報をクライアント端末に分割転送する技術を開示している。特許文献2に開示された技術でも、特許文献1と同様に、サーバ端末の画面情報をクライアント端末に転送する際、画面情報は複数個に分割されるが、分割された画面情報は、圧縮後のサイズが小さいものから順に転送される。
更に、特許文献3も、サーバ端末の画面情報をクライアント端末に分割転送する技術を開示している。特許文献3に開示された技術では、ユーザインタフェースを構成する部品に応答性や操作性向上を考慮した優先順位が付与され、優先順位の高い部品の画像データから順に転送される。
また、サーバ端末の画像をクライアント端末に転送する画像処理システムにおいては、画像の転送頻度をアプリケーションやウィンドウ毎に適応的に制御する技術も知られている(例えば、特許文献4参照)。具体的には、特許文献4に開示された技術では、クライアント端末からの入力コマンドが、サーバ端末のオペレーティングシステムに入力される際にアプリケーションやウィンドウに応じて適度に間引きされる。これにより画像の転送頻度が制御され、画像表示の遅延が抑制される。
特開2007−019744号公報 特開2008−211639号公報 特開2001−134533号公報 特開2007−328594号公報
しかしながら、上記特許文献1〜特許文献4には、転送される画像が、サーバ端末側での処理結果を示す画面の画像であり、ユーザがこの画像の画面情報に基づいてサーバ端末を遠隔操作するようなシーンにおいて、以下の問題点がある。
先ず、特許文献1に開示の技術によれば、画像は、ユーザが指定する画像種類の情報に基づいて順に転送されるので、ユーザは、転送されてきた画像内部の情報を、指定した種類から優先して参照できる。
しかしながら、上述したシーンにおいては、画像は、ユーザが遠隔操作において必要とする画像(画面情報)から順に転送されることが求められるが、特許文献1に開示の技術では、このようなユーザにとって有用な領域から順に転送することは困難である。これは、特許文献1に開示の技術によって行われる画像種類の判断では、画像が、サーバ端末の遠隔操作を行うユーザにとって有用かどうかを判断できないためである。
また、特許文献2に開示の技術によれば、サーバ端末の画面情報を分割し、分割した画面情報を圧縮後のサイズが小さいものから順に転送するので、ユーザは、上述したシーンにおいて、画面情報をその一部から順に素早く参照できる。
しかしながら、特許文献2に開示の技術であっても、特許文献1に開示の技術と同様に、上述のシーンにおいて、画面情報を、ユーザにとって有用な領域から順に転送することは困難である。これは、特許文献2に開示の技術では、分割された画面情報のデータのサイズの判定しか行えず、特許文献1と同様に、画像が、サーバ端末の遠隔操作を行うユーザにとって有効かどうかを判断できないためである。
更に、特許文献3に開示の技術によれば、サーバ端末のアプリケーションの実行画面は、ユーザインタフェースの構成部品を単位として分割され、応答性や操作性向上に資する順に転送される。よって、ユーザは、アプリケーションの実行画面を、有用な領域から順に素早く参照できる。また、特許文献3に開示の技術に、特許文献4に開示の技術を組み合わせることもできる。この場合は、サーバ端末のアプリケーション画面の転送方法をアプリケーション毎に制御できるので、ユーザは、アプリケーションに応じた有用な領域から順に、アプリケーション画面を素早く参照できるようになる。
しかしながら、特許文献3に開示の技術、更に、これと特許文献4に開示の技術とを組み合わせた場合であっても、サーバの画面情報に複数のアプリケーションウィンドウが含まれると、画面情報を、ユーザにとって有用な領域から順に転送することが困難となる。これは、特許文献3及び特許文献4に開示の技術では、画面情報に複数のアプリケーションウィンドウが含まれる場合は想定されておらず、このような場合は優先度を設定することが不可能となるからである。
本発明の目的は、上記問題を解消し、サーバ端末からクライアント端末に転送される画面情報が複数のアプリケーションウィンドウを含む場合であっても、サーバ端末を遠隔利用する上で有用な領域からの優先的な転送を可能にする、サーバ端末、画像処理システム、画像処理方法、及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明におけるサーバ端末は、クライアント端末の表示画面に、アプリケーションプログラムの実行結果を示す画像を表示させるサーバ端末であって、
前記実行結果を示す画像の全部又は一部の領域を画面情報として取得する、画面情報取得部と、
前記アプリケーションプログラムの種類毎及び各アプリケーションプログラムの実行によって表示されるウィンドウ毎に、前記実行結果を示す画像上の有用領域を特定する有用領域判定ルールの中から、取得された前記画面情報に適用する有用領域判定ルールを選択
する、有用領域判定ルール選択部と、
取得された前記画面情報を、選択された前記有用領域判定ルールを用いて分割し、分割によって得られた前記画面情報の部分毎に有用度を付与する、画面情報分割部と、
前記分割によって得られた前記画面情報の部分に対して、それぞれに付与された前記有用度に基づいて送信順序を設定する、送信制御部と、を備えていることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明における画像処理システムは、クライアント端末と、前記クライアント端末の表示画面に、アプリケーションプログラムの実行結果を示す画像を表示させるサーバ端末とを備えた画像処理システムであって、
前記サーバ端末は、
前記実行結果を示す画像の全部又は一部の領域を画面情報として取得する、画面情報取得部と、
前記アプリケーションプログラムの種類毎及び各アプリケーションプログラムの実行によって表示されるウィンドウ毎に、前記実行結果を示す画像上の有用領域を特定する有用領域判定ルールの中から、取得された前記画面情報に適用する有用領域判定ルールを選択する、有用領域判定ルール選択部と、
取得された前記画面情報を、選択された前記有用領域判定ルールを用いて分割し、分割によって得られた前記画面情報の部分毎に有用度を付与する、画面情報分割部と、
前記分割によって得られた前記画面情報の部分に対して、それぞれに付与された前記有用度に基づいて送信順序を設定する、送信制御部と、を備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明における画像処理方法は、クライアント端末の表示画面に、アプリケーションプログラムの実行結果を示す画像を表示させるための画像処理方法であって、
(a)前記実行結果を示す画像の全部又は一部の領域を画面情報として取得する、ステップと、
(b)前記アプリケーションプログラムの種類毎及び各アプリケーションプログラムの実行によって表示されるウィンドウ毎に、前記実行結果を示す画像上の有用領域を特定する有用領域判定ルールの中から、
前記(a)のステップで取得された前記画面情報に適用する有用領域判定ルールを選択する、ステップと、
(c)前記(a)のステップで取得された前記画面情報を、前記(b)のステップで選択された前記有用領域判定ルールを用いて分割し、分割によって得られた前記画面情報の部分毎に有用度を付与する、ステップと、
(d)前記(c)のステップでの分割によって得られた前記画面情報の部分に対して、それぞれに付与された前記有用度に基づいて送信順序を設定する、ステップと、を有していることを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明におけるプログラムは、コンピュータによって、クライアント端末の表示画面に、アプリケーションプログラムの実行結果を示す画像を、表示させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記実行結果を示す画像の全部又は一部の領域を画面情報として取得する、ステップと、
(b)前記アプリケーションプログラムの種類毎及び各アプリケーションプログラムの実行によって表示されるウィンドウ毎に、前記実行結果を示す画像上の有用領域を特定する有用領域判定ルールの中から、
前記(a)のステップで取得された前記画面情報に適用する有用領域判定ルールを選択する、ステップと、
(c)前記(a)のステップで取得された前記画面情報を、前記(b)のステップで選択
された前記有用領域判定ルールを用いて分割し、分割によって得られた前記画面情報の部分毎に有用度を付与する、ステップと、
(d)前記(c)のステップでの分割によって得られた前記画面情報の部分に対して、それぞれに付与された前記有用度に基づいて送信順序を設定する、ステップと、を実行させることを特徴とする。
以上の特徴により、本発明における、サーバ端末、画像処理システム、画像処理方法、及びプログラムによれば、サーバ端末からクライアント端末に転送される画面情報が複数のアプリケーションウィンドウを含む場合であっても、サーバ端末を遠隔利用する上で有用な領域からの優先的な転送が可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1におけるサーバ端末、クライアント端末、及び画像処理システムの構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1で用いられる有用領域判定ルールの一例を示す図である。 図3は、図1に示す画面情報取得部による処理を説明するための図である。 図4は、図1に示す画面情報取得部によって取得された画面情報の一例を示す図である。 図5は、図1に示す有用領域判定ルール選択部による処理を説明するための図である。 図6は、図1に示す画面情報分割部による処理を説明するための図である。 図7は、クライアント端末の表示画面の変遷を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1におけるサーバ端末の動作を示す流れ図である。 図9は、本発明の実施の形態1におけるクライアント端末の動作を示す流れ図である。 図10は、本発明の実施の形態2におけるサーバ端末、クライアント端末、及び画像処理システムの構成を示すブロック図である。 図11は、本発明の実施の形態2におけるサーバ端末の動作を示す流れ図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1におけるサーバ端末、クライアント端末、画像処理システム、画像処理方法、及びプログラムについて、図1〜図9を参照しながら説明する。最初に、本実施の形態1におけるサーバ端末及び画像処理システムの構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1におけるサーバ端末、クライアント端末、及び画像処理システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態1におけるサーバ端末1は、クライアント端末2と共に、画像処理システム3を構成している。本実施の形態1において、画像処理システム3は、シンクライアントシステムとして機能するシステムである。サーバ端末1は、ネットワーク20を介してクライアント端末2に接続され、クライアント端末2の表示画面に、サーバ端末1によるアプリケーションプログラムの実行結果を示す画像を表示させる。
また、図1に示すように、サーバ端末1は、画面情報取得部11と、有用領域判定ルール選択部13と、画面情報分割部14と、送信制御部15とを備えている。更に、本実施の形態1では、サーバ端末1は、アプリケーションプログラムを実行するアプリケーショ
ンプログラム実行部19も備えている。アプリケーションプログラム実行部19による実行結果を示す画像は、画面情報取得部11に送られる。
画面情報取得部11は、実行結果を示す画像の全部又は一部の領域を画面情報として取得する。有用領域判定ルール選択部13は、記憶部18に記憶された有用領域判定ルールの中から、画面情報取得部11によって取得された画面情報に適用する有用領域判定ルールを選択する。有用領域判定ルールは、アプリケーションプログラムの種類毎及び各アプリケーションプログラムの実行によって表示されるウィンドウ毎に、実行結果を示す画像上の有用領域を特定するためのルールであり(後述の図2参照)、予め用意されている。
画面情報分割部14は、画面情報取得部11によって取得された画面情報を、選択された有用領域判定ルールを用いて分割し、分割によって得られた画面情報の部分毎に有用度を付与する。送信制御部15は、分割によって得られた画面情報の部分に対して、それぞれに付与された有用度に基づいて送信順序を設定する。そして、画面情報の部分は、設定された送信順序に従って、クライアント端末1に送信される。
このように、サーバ端末1では、画面情報に複数のアプリケーションウィンドウが含まれている場合であっても、有用な領域を判定可能なルール(有用領域判定ルール)が用意されており、このルールに従って、画面情報中の有用な領域の判定及び分割が行われる。よって、サーバ端末1によれば、その画面情報をクライアント端末2に転送する際に、画面情報が複数のアプリケーションウィンドウを含む場合であっても、サーバ端末1を遠隔利用する上で有用な領域からの優先的な転送が可能となる。この結果、クライアント端末2を使用するユーザにおいては、体感の待ち時間が改善され、更に、システム利用時のストレスの軽減が図られる。
ここで、本実施の形態1におけるサーバ端末1、クライアント端末2、及び画像処理システムの構成について、図1に加えて図2〜図7を用いて、更に具体的に説明する。図1にしめすように、本実施の形態1において、サーバ端末1は、上述した構成に加え、判定部12と、送信部16と、有用領域判定ルールを記憶する記憶部18とを更に備えている。また、記憶部18の記憶領域には、有用領域判定ルールデータベース(DB)17が構築されている。
更に、図1に示すように、本実施の形態1においては、クライアント端末2は、受信部21と、表示部22とを備えている。表示部22は、具体的には、液晶表示ディスプレイ等の表示装置である。サーバ端末1におけるアプリケーションプログラムの実行結果は、表示部22の表示画面に表示される。
また、本実施の形態1において、画面処理システム3を構成する、サーバ端末1及びクライアント端末2は、それぞれ、コンピュータにより実現可能である。コンピュータにより実現する場合は、例えば、コンピュータをサーバ端末1として機能させるためのプログラムを記録した、ディスク、又は半導体メモリ等を用意し、コンピュータに上記プログラムインストールし、これを実行すれば良い。また、コンピュータをクライアント端末2として機能させる場合も同様である。なお、プログラムについての説明は後述する。
本実施の形態1では、各有用領域判定ルールは、記憶部18の記憶領域に構築された有用領域判定ルールDB17に格納されている。記憶部18は、後述するように、コンピュータに備えられたディスク装置等によって実現される。有用領域判定ルールは、本実施の形態1においては、ユーザがクライアント端末2を介してサーバ端末1を遠隔利用(操作)する上で、有用な画面情報の領域を判定するためのルールである。有用領域判定ルールは、上述したように、アプリケーション毎、更には、アプリケーションで使われるウィン
ドウ毎に用意され、記憶されている。また、有用領域判定ルールは、アプリケーションプログラムの提供者、画像処理システム3の提供者、及びユーザのいずれによって与えられていても良い。
また、本実施の形態1では、有用領域判定ルールは、予め設定された標準的なルールとして定義されていても良い。標準的なルールとしては、アプリケーション毎に設定されたウィンドウの種類からの影響を受けることなく、画面情報内の有用領域を決定する標準ルールが挙げられる。また、標準的なルールとしては、アプリケーションプログラムの種類及びウィンドウの種類のいずれからの影響を受けることなく、画面情報内の有用領域を決定する標準ルールも挙げられる。また、標準ルールの内容は特に限定されるものではない。
標準ルールの具体例としては、例えば、アプリケーションの種類及びウィンドウの種類がどのような場合であっても、一律に、ウィンドウ全体のうち上辺を有用領域であると判定するルール等が挙げられる。本実施の形態1では、標準ルールは、有用領域判定ルールDB17内に、指定されたアプリケーションプログラムのウィンドウに対応する有用領域判定ルールが存在していない場合に、有用領域判定ルール選択部13によって選択される。
また、本実施の形態1では、有用領域判定ルールDB17内に、指定されたアプリケーションプログラムのウィンドウに対応する有用領域判定ルールが存在していない場合に、上記標準ルール以外のルールが選択される場合もある。例えば、有用領域判定ルール選択部13は、上記の場合において、指定されたアプリケーションプログラムと提供元(ベンダ)が同一である別のアプリケーションプログラムに対応する(定義されている)有用領域判定ルールを選択することもできる。
また、本実施の形態1では、有用領域判定ルールは、ウィンドウの構成要素毎に予め設定された有用度、及びウィンドウを構成する矩形領域の予め有用であると設定された一辺又は隣り合う二辺を特定する情報等を含む。
ここで、有用領域判定ルールの具体例について図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態1で用いられる有用領域判定ルールの一例を示す図である。図2の例では、有用領域判定ルールは、アプリケーションのウィンドウの表示画面の構成領域(構成要素)毎の有用度(欄A)、ウィンドウの矩形領域の有用な一辺(欄B)、隣り合う二辺(欄C)、これらの組み合わせ(欄D)によって定義されている。
なお、図2において、タイトルバーに付されたマーク「∞」は有用度が無限大であることを示している。また、「ペイン1:10」は、ペイン1の有用度が10に設定されていることを示している。「ペイン2:10」は、ペイン2の有用度が0(ゼロ)であることを示している。また、図2において、有用度の値が大きいほど、有用となる。
図2の例では、有用な一辺としては、クライアント端末2の表示画面において垂直方向上側に位置する上辺(以下、単に「上辺」とする。)が用いられている。本実施の形態1では、有用な一辺としては、表示画面において水平方向左側に位置する左辺(以下、単に「左辺」とする。)が用いられていても良い。また、図2の例では、隣り合う二辺としては、上辺と左辺とが用いられている。このように、上辺又は左辺、あるいは上辺及び左辺が用いられるのは、一般的な表示画面は、ユーザが左上部から右下部に向かって操作を進められるようにデザインされているためである。
また、図2の例において欄Dでは、有用領域判定ルールは、ウィンドウの構成要素(タ
イトルバー及びペイン)毎に設定された有用度と、ウィンドウの構成要素(ペイン)の内部における有用な領域(上辺)を特定する情報とを含んでいる。更に、本実施の形態1においては、有用領域判定ルールは、図2に示した例に限定されるものではなく、アプリケーションプログラムのウィンドウ画面をユーザが使用する際に、有用となる領域を判定できるルールであれば良い。
画面情報取得部11は、本実施の形態1では、クライアント端末2の表示部22の表示画面の全部または一部、例えば、表示画面内の更新領域等を画面情報として取得する。画面情報は、画面の変化をトリガーに取得される。また、画面の変化は、通常、クライアント端末2からサーバ端末1へのイベント処理要求(マウスイベントや、キーイベント等の処理要求)をトリガーに発生する。
図3を用いて、画面情報取得部11による画面情報の取得について説明する。図3は、図1に示す画面情報取得部による処理を説明するための図である。図3では、クライアント端末2の表示画面の状態が示されている。図3に示すように、画面情報取得部11は、図中上図から下図への画面の変化を検知すると、画面内の更新領域Eを画面情報として取得する。
判定部12は、画面情報取得部11によって画面情報が取得されると、画面情報に含まれるウィンドウを表示しているアプリケーションプログラムの種類と、ウィンドウの種類と、画面情報に含まれている複数のウィンドウの重なりの状態とを判定する。なお、判定部12は、複数のウィンドウの重なりの状態の判定として、具体的には、前面に位置するウィンドウ及び背面に位置するウィンドウそれぞれを特定する。
図4を用いて、判定部12による判定について説明する。図4は、図1に示す画面情報取得部によって取得された画面情報の一例を示す図である。図4に示すように、取得された画面情報Eには、複数のウィンドウが含まれている。この場合において、判定部12は、取得された画面情報Eと、サーバ端末のOS(オペレーティングシステム)が管理しているウィンドウの位置情報とを対比する。そして、判定部12は、対比の結果から、取得された画面情報にどのアプリケーションプログラムのどのウィンドウが含まれているのかを判定し、更に、各ウィンドウの重なりの状態を判定する。
例えば、図4の例であれば、判定部12は、画面情報Eから、アプリケーションプログラムAのメインウィンドウと、アプリケーションプログラムBのメインウィンドウとが含まれていると判定する。また、判定部12は、アプリケーションプログラムAのメインウィンドウが、アプリケーションプログラムBのメインウィンドウの前面に配置されていることを特定する。
また、有用領域判定ルール選択部13は、本実施の形態1では、有用領域判定ルールDB17を参照し、判定部12によって判定された、アプリケーションプログラムの種類と、ウィンドウの種類とを用いて、これらに対応する有用領域判定ルールを選択する。図5を用いて、有用領域判定ルール選択部13による有用領域判定ルールの選択について説明する。図5は、図1に示す有用領域判定ルール選択部による処理を説明するための図である。図5において、上側の図は、画面情報取得部11によって取得された画面情報(図4参照)を示し、下側の図は、有用領域判定ルール(図2参照)を示している。
図5の例では、判定部12は、取得された画面領域にアプリケーションプログラムAのメインウィンドウとアプリケーションプログラムBのメインウィンドウとが含まれ、前者が後者より前面に配置されていることを特定する。この場合、有用領域判定ルール選択部13は、有用領域判定ルールDB17を参照し、アプリケーションプログラムAのメイン
ウィンドウに対応する有用領域判定ルール(欄A)と、アプリケーションプログラムBのメインウィンドウに対応する有用領域判定ルール(欄D)とを選択する。
画面情報分割部14は、本実施の形態1では、画面情報に含まれている複数のウィンドウの重なりの状態に基づき、前面に位置するウィンドウを特定し、そして、前面に位置するウィンドウから順に、分割及び有用度の付与を実行することができる。図6を用いて、画面情報分割部14による画面の分割について説明する。図6は、図1に示す画面情報分割部による処理を説明するための図である。図6において上側及び中央の図は、図5に示した図に対応する。
図6の例では、画面情報分割部14は、画面情報Eを、欄A及び欄Dに示された有用度判定ルールに基づき分割している。また、図6の例のように、画面情報に複数のウィンドウが含まれる場合は、前面に位置するウィンドウから順に分割処理が行われる。
従って、先ず、画面情報分割部14は、前面に位置しているアプリケーションプログラムAのメインウィンドウに対して、分割処理を実行する。このため、画面情報分割部14は、アプリケーションプログラムAのメインウィンドウの有用領域判定ルール(欄A)を参照する。そして、有用度が最も高いのはタイトルバーなので、図6に示すように、画面情報分割部14は、このタイトルバーに相当する領域31を切り出す。
具体的には、画面情報分割部14は、有用領域判定ルール(欄A)に記載された各領域(タイトルバー、ペイン1、ペイン2等)の表示位置を特定し、特定した表示位置に基づいて画像の切り出しを実行する。以降同様にして、画面情報分割部14は、ペイン1に対応する領域32と、ペイン2に対応する領域33とを切り出す。そして、画面情報分割部14は、切り出した順に有用度が高くなるように、各画像に有用度を付与する。
次に、画面情報分割部14は、背面に位置しているアプリケーションプログラムBのメインウィンドウに対しても、有用領域判定ルールを参照して、画像の切り出しを実行する。具体的には、画面情報分割部14は、アプリケーションプログラムBのメインウィンドウの有用領域判定ルール(欄D)を参照する。そして、画面情報分割部14は、有用度の高い順に、タイトルバーの領域41、ペイン1の領域42及び43を切り出し、切り出された順に高い有用度を付与する。
但し、アプリケーションプログラムBのメインウィンドウは背面に位置しているため、この場合、画面情報分割部14は、直前のアプリケーションプログラムAのメインウィンドウの分割処理で与えた最小の有用度を下回るように、有用度を付与している。
また、図5中の欄Dに示すように、ペイン1に対応する領域に対しては、内部についても有用領域判定ルールが与えられている。このため、ペイン1の領域42には、領域43よりも高い有用度が付与されている。具体的に、ペイン1に対応する領域の内部について与えられた有用領域判定ルールは、矩形領域の有用な一辺で定義されている(欄D参照)。
よって、図6に示すように、画面情報分割部14は、画面情報を、矩形領域の有用な一辺に近い領域から順にバー形状の領域に分割し(切り出し)、有用な一辺に近い領域42から順に高い有用度を与える。また、本実施の形態1においては、画面情報分割部14は、分割された領域のデータサイズ(画像サイズ)が設定された範囲内となるように分割(切り出し)を行っている。
なお、表示されている領域の形状との関係から、切り出された形状が、バー形状を呈し
ていない場合であっても良い。また、有用領域判定ルールが矩形領域の有用な隣り合う二辺で定義されている場合は、画面情報分割部14は、画面情報を、矩形領域の有用な隣り合う二辺に近い領域から順にL字形状の領域に分割し、有用な二辺に近い領域から順に高い有用度を与える。
各アプリケーションプログラムのメインウィンドウに対する切り出しが終了すると、図6に示すように、画面情報分割部14は、画面情報Eの残りの領域(領域51及び52)の切り出しを行う。このとき、画面情報分割部14は、領域51及び52に対しては、最小の有用度を与える。なお、以降の説明において、分割された画面情報の部分は、「部分画面情報」と記載する。
送信制御部15は、本実施の形態1では、画面情報分割部14で取得された有用度が異なる複数の部分画面情報を、有用度の高い順に送信部16に送り込む。送信部16は、送信制御部15から送り込まれた部分画面情報を、有用度の順に、ネットワーク20を介して、クライアント端末2へと転送する。
また、クライアント端末2において、受信部21は、サーバ送信部16から転送されてきた部分画面情報を、それぞれの有用度の順に、表示部22に送り、表示画面に表示させる。これにより、表示部22は、表示画面にサーバ端末1における実行結果を示す画面を常時再現表示する。但し、本実施の形態1では、図7に示すように、表示画面には、受信部21から送り込まれた部分画面情報が、有用度の順に、対応する位置に表示される。図7は、クライアント端末の表示画面の変遷を示す図である。
ところで、図2、図5、及び図6の欄Dに示したように、本実施の形態1では、有用領域判定ルールは、ウィンドウの構成要素毎に設定された有用度に加え、ウィンドウの構成要素の内部の有用な領域を特定する情報を含むことができる。この場合、有用領域判定ルール選択部13は、有用領域判定ルールに記載された各構成領域(例えば、図5の欄Aの「タイトルバー」「ペイン1」「ペイン2」等の領域)について、それぞれの内部の有用領域を判定するルールを自動的に追加選択する。
追加選択されるルールも、元の有用領域判定ルールと同様に、アプリケーションプログラムの提供者、画像処理システム3の提供者、及びユーザのいずれかによって与えられる。また、追加選択されるルールとしては、アプリケーションプログラムとウィンドウとの組み合わせに対して定義されたルールが挙げられる。また、追加選択されるルールは、例えば、アプリケーションプログラム毎のウィンドウの種類によらない標準的なルールや、アプリケーションプログラムの種類及びウィンドウの種類によらない標準的なルール等であっても良い。なお、ここでいう標準的なルールも上述した「標準ルール」と同様のルールである。
また、この時、画面情報分割部14は、画面情報取得部11によって取得された画面情報を、これら複数の有用領域判定ルールを用いて再帰的に分割する。更に、送信制御部15は、再帰的に分割され、且つ有用度が異なる、これら複数の部分画面情報を、有用度の高い順に送信手部16に送り込む。
次に、本発明の実施の形態1におけるサーバ端末1及びクライアント端末2の動作について図8及び図9を用いて説明する。先ず、図8を用いて、サーバ端末1の動作を説明する。図8は、本発明の実施の形態1におけるサーバ端末の動作を示す流れ図である。また、本実施の形態1において、画像処理方法は、サーバ端末1を動作させることにより、実施される。このため、本実施の形態1における画像処理方法の説明は、サーバ端末1の動作の説明に代える。また、以下の説明においては、適宜図1〜図7を参酌する。
図8に示すように、最初に、画面情報取得部11が、アプリケーションプログラムの実行結果が表示されている表示画面の変化をトリガーとして、実行結果を示す画像の全部または一部を画面情報として取得する(ステップA1)。
次に、判定部12は、画面情報取得部11によって取得された画面情報に含まれるウィンドウについて、アプリケーションプログラムの種類と、ウィンドウの種類と、複数のウィンドウの重なりの状態とを特定する(ステップA2)。
次に、有用領域判定ルール選択部13は、有用領域判定ルールDB17を参照し、判定部12で特定されたアプリケーションプログラムの種類や、ウィンドウの種類に対応する有用領域判定ルールを選択する(ステップA3)。
次に、画面情報分割部14は、画面情報取得部11によって取得された画面情報を、有用領域判定ルール選択部13で選択された有用領域判定ルールに基づき、有用度が異なるN個の領域(部分画面情報)に分割する(ステップA4)。続いて、画面情報分割部14は、N個の部分画面情報それぞれに有用度を付与する(ステップA5)。なお、ステップA5は、ステップA4と同時に行われていても良い。即ち、画面情報分割部14は、分割する度に有用度を付与していても良い。また、Nは1以上の自然数である。
次に、送信制御部15は、有用度がn(1≦n≦N)位の部分画面情報を送信部16に送り、これをクライアント端末2へと送信させる(ステップA6)。ステップA6が終了すると、送信制御部15は、nの値を「1」増加させる(ステップA7)。
ステップA7の終了後、送信制御部15は、未送信の部分画面情報が存在するかどうかを判定する(ステップA8)。即ち、ステップA7の終了により、nの値がNを超えたかどうかを判定する。
ステップA7の判定の結果、未送信の部分画面情報が存在する場合は、送信制御部15は、再度ステップA6〜A8を実行する。一方、ステップA7の判定の結果、未送信の部分画面情報が存在しない場合は、サーバ端末1は処理を終了する。このステップA6〜A8の実行により、有用度の高い部分画面情報から順に、クライアント端末2へと転送される。
ここで、クライアント端末2の動作について、図9を用いて説明する。図9は、本発明の実施の形態1におけるクライアント端末の動作を示す流れ図である。図9に示すように、クライアント端末2においては、受信部21は、サーバ端末1の送信部16からのN個の部分画面情報を送信された順に受信する(ステップB1)。更に、受信部21は、受信した部分画面情報を受信した順に、表示部22に送り込む。続いて、表示部22は、受信部21から部分画面情報が送り込まれてくると、部分画面情報を、送り込まれた順に、その表示画面の対応する位置に表示させる(ステップB2)。この結果、クライアント端末2の表示部22の表示画面には、図7に示したように画面情報が表示される。
また、本実施の形態1においてサーバ端末1を実現するためのプログラムは、コンピュータに、図8に示すステップA1〜A8を実行させるプログラムであれば良く、このプログラムを実行することによって、本実施の形態1におけるサーバ端末1及び画像処理方法を実現することができる。
この場合、コンピュータのCPU(central processing unit)は、画面情報取得部11、判定部12、有用領域判定ルール選択部13、画面情報分割部14、送信制御部15
、及び送信部16として機能し、処理を行なう。また、記憶部18は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置に、有用領域判定ルールDB17を構成するデータファイルを格納することによって実現することができる。なお、コンピュータのCPUはアプリケーションプログラムの実行により、アプリケーションプログラム実行部19としても機能する。また、記憶部18は、プログラムがインストールされるコンピュータとは別のコンピュータの記憶装置であっても良い。
更に、本実施の形態1においてクライアント端末2を実現するためのプログラムは、コンピュータに、図9に示すステップB1及びB2を実行させるプログラムであれば良く、このプログラムを実行することによって、本実施の形態1におけるクライアント端末2を実現することができる。この場合、コンピュータのCPUは、受信部21として機能する。また、コンピュータに備えられた表示装置が表示部22として機能する。
以上のように、本実施の形態1では、画面情報を転送する際、これに含まれるウィンドウのアプリケーションプログラムの種類と、ウィンドウの種類と、ウィンドウの重なりの関係とが特定される。そして、特定されたアプリケーションプログラムの種類及びウィンドウの種類に対応する有用領域判定ルールが、有用領域判定ルールDB17から取り出される。更に、取り出された有用領域判定ルールにより、前面のウィンドウから順に、その画面情報は有用度が異なる複数の画面情報に分割され、各部分画面情報は有用度が高い順に転送される。
このため、本実施の形態1では、画面情報が、複数のアプリケーションウィンドウを含んでいても、サーバ端末1を遠隔利用する上で有用な領域から順に転送することができる。そして、この結果、クライアント端末2を使用するユーザにおいて、体感待ち時間が改善され、更にシステム利用時のストレスの軽減が図られる。よって、本実施の形態1は、シンクライアントシステムなどに見られる、サーバ端末1の画面情報をクライアント端末2に転送する画像処理システムに有用である。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2におけるサーバ端末、クライアント端末、画像処理システム、画像処理方法、及びプログラムについて、図10及び図11を参照しながら説明する。最初に、本実施の形態2におけるサーバ端末及び画像処理システムの構成について図10を用いて説明する。図10は、本発明の実施の形態2におけるサーバ端末、クライアント端末、及び画像処理システムの構成を示すブロック図である。
図10に示すように、本実施の形態2においては、画像処理システム5は、実施の形態1において図1に示したサーバ端末1の代わりに、サーバ端末4を備えている。サーバ端末4は、図1に示したサーバ端末1の構成に加え、閾値決定部30を備えている。なお、サーバ端末4は、閾値決定部30を備えている点以外については、サーバ端末1と同様に構成されている。
閾値決定部30は、分割後の部分画面情報のデータサイズの閾値を、サーバ端末4とクライアント端末2との間のネットワーク20の帯域に応じて動的に決定することができる。具体的には、閾値決定部30は、ネットワーク20の帯域が広い場合は閾値を大きく、ネットワーク20の帯域が狭い場合は閾値を小さくする。
また、本実施の形態2でも、実施の形態1と同様に、画面情報分割部14は、画面情報取得部11によって取得された画面情報を、有用領域判定ルール選択部13で選択された有用領域判定ルールに基づいて、有用度が異なる複数の部分画面情報に分割する。但し、本実施の形態2においては、画面情報分割部14は、分割後の部分画面情報それぞれのデ
ータサイズが、閾値決定部30によって決定された閾値以下になるように分割する。
次に、本実施の形態2におけるサーバ端末4の動作について図11を用いて説明する。図11は、本発明の実施の形態2におけるサーバ端末の動作を示す流れ図である。なお、本実施の形態2において、クライアント端末2は、実施の形態1と同様に、図9に示したステップに沿って動作する。また、本実施の形態1において、画像処理方法は、サーバ端末4を動作させることにより、実施される。このため、本実施の形態2における画像処理方法の説明は、サーバ端末4の動作の説明に代える。また、以下の説明においては、適宜図10を参酌する。
図11に示すように、最初に、画面情報取得部11による画面情報の取得(ステップA11)、判定部12による、アプリケーションプログラムの種類、ウィンドウの種類、複数のウィンドウの重なりの状態の特定(ステップA12)が行われる。続いて、有用領域判定ルール選択部13による、判定部12で特定されたアプリケーションプログラムの種類や、ウィンドウの種類に対応する有用領域判定ルールの選択が行われる(ステップA13)。なお、ステップA11〜A13は、図8に示したステップA1〜A3と同様のステップである。
次に、本実施の形態2では、実施の形態1と異なり、閾値決定部30が、分割後の部分画面情報における最大のデータサイズ(閾値)を、サーバ端末4とクライアント端末2との間のネットワーク20の帯域に応じて、動的に決定する(ステップA14)。
次に、画面情報分割部14は、分割後の各部分のデータサイズが、閾値決定部30によって決定されたデータサイズ(閾値)以下になるように、画面情報取得部11によって取得された画面情報を、有用領域判定ルールを用いて分割する(ステップA15)。なお、ステップA15は、データサイズが閾値以下となるように分割が行われる点以外は、図8に示したステップA4と同様に行われる。続いて、画面情報分割部14は、N個の部分画面情報それぞれに有用同を付与する(ステップA16)。なお、ステップA16は、ステップA15と同時に行われていても良い。即ち、画面情報分割部14は、分割する度に有用度を付与していても良い。また、Nは1以上の自然数である。
次に、送信制御部15は、有用度がn(1≦n≦N)位の部分画面情報を送信部16に送り、これをクライアント端末2へと送信させ(ステップA17)、更に、nの値を「1」増加させる(ステップA18)。また、ステップA7の終了後、送信制御部15は、未送信の部分画面情報が存在するかどうかを判定する(ステップA19)。
ステップA19の判定の結果、未送信の部分画面情報が存在する場合は、送信制御部15は、再度ステップA17〜A19を実行する。一方、ステップA19の判定の結果、未送信の部分画面情報が存在しない場合は、サーバ端末4は処理を終了する。このステップA17〜A19の実行により、有用度の高い部分画面情報から順に、クライアント端末2へと転送される。なお、ステップA17〜A19は、図9に示したステップA5〜A8と同様のステップである。
また、本実施の形態2においてサーバ端末4を実現するためのプログラムは、コンピュータに、図11に示すステップA11〜A19を実行させるプログラムであれば良く、このプログラムを実行することによって、本実施の形態2におけるサーバ端末4及び画像処理方法を実現することができる。
この場合、コンピュータのCPUは、画面情報取得部11、判定部12、有用領域判定ルール選択部13、画面情報分割部14、送信制御部15、送信部16、及び閾値決定部
30として機能し、処理を行なう。また、記憶部18は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置に、有用領域判定ルールDB17を構成するデータファイルを格納することによって実現することができる。更に、記憶部18は、プログラムがインストールされるコンピュータとは別のコンピュータの記憶装置であっても良い。
以上のように、本実施の形態2においても実施の形態1で述べた効果を得ることができる。また、本実施の形態2では、実施の形態1と異なり、分割された画面情報のデータサイズに、ネットワーク20の帯域に応じた制限が課せられている。よって、本実施の形態2によれば、サーバ端末4からクライアント端末1に画面情報を転送する際において、ネットワーク20に負荷が掛かり過ぎないようにすることができる。
この結果、本実施の形態2では、サーバ端末1からクライアント端末2へのレスポンスが遅れてしまう事態の発生を抑制でき、サーバ端末1は、クライアント端末2に対して、一定時間以内に定期的にレスポンスを返すことができる。本実施の形態2によれば、ユーザの体感待ち時間をよりいっそう改善でき、更に、システム利用時のストレスもよりいっそう軽減できる。
本発明は、上述した実施の形態1及び2に限定されるものではなく、各種の変形が可能である。例えば、有用領域判定ルールDBでは、一つのアプリケーションプログラムとウィンドウとの組み合わせについて、二つ以上のルールが重複して存在しても良い。また、この場合、有用領域判定ルール選択部は、これら重複する有用領域判定ルールから、予め設定された優先順位に従い、いずれかのルールを選択することができる。
具体的には、有用領域判定ルールDB17に、一つのアプリケーションプログラムとウィンドウとの組み合わせについて、ユーザが個別に与えたルールと、アプリケーションプログラムの提供者が与えたルールと、画像処理システムの提供者が与えたルールとが重複して存在する場合が挙げられる。この場合、例えば、有用領域判定ルール選択部13は、この上述した順に、優先的にルールを選択することができる。
上記態様は、例えば、画像処理システム提供者が、任意のアプリケーションプログラムとウィンドウとの組み合わせに適用する標準的なルールを定義しているが、個人及びアプリケーションプログラムの提供者がルールを定義していない場合に利用できる。この場合は、標準的なルールが用いられて、有用領域判定ルールが選択される。なお、ここでいう標準的なルールも上述した「標準ルール」と同様のルールである。
また、上述した実施の形態1及び2において、判定部12は、取得された画面情報に含まれるウィンドウのうち、アクティブ状態にあるウィンドウを表示しているアプリケーションプログラムのみについて、その種類と、そのウィンドウ種類とを判定しても良い。アクティブ状態でないウィンドウの画面情報は、ユーザにとって一様に有用でない場合があるからである。
以上のように、本発明は、シンクライアントシステム等といった、サーバ端末の画面情報をクライアント端末に転送する画像処理システムに有用である。本発明は産業上の利用可能性を有している。
1 サーバ端末(実施の形態1)
2 クライアント端末(実施の形態1、2)
3 画像処理システム(実施の形態1)
4 サーバ端末(実施の形態2)
5 画像処理システム(実施の形態1)
11 画面情報取得部
12 アプリ判定部
13 有用領域判定ルール選択部
14 画面情報分割部
15 送信制御部
16 送信部
17 有用領域判定データベース
18 記憶部
19 アプリケーションプログラム実行部
30 閾値決定部
21 受信部
22 表示部

Claims (34)

  1. クライアント端末の表示画面に、アプリケーションプログラムの実行結果を示す画像を表示させるサーバ端末であって、
    前記実行結果を示す画像の全部又は一部の領域を画面情報として取得する、画面情報取得部と、
    前記アプリケーションプログラムの種類毎及び各アプリケーションプログラムの実行によって表示されるウィンドウ毎に前記実行結果を示す画像上の有用領域を特定する、有用領域判定ルールの中から、取得された前記画面情報に適用する有用領域判定ルールを選択する、有用領域判定ルール選択部と、
    取得された前記画面情報を、選択された前記有用領域判定ルールを用いて分割し、分割によって得られた前記画面情報の部分毎に有用度を付与する、画面情報分割部と、
    前記分割によって得られた前記画面情報の部分に対して、それぞれに付与された前記有用度に基づいて送信順序を設定する、送信制御部と、
    を備え、
    選択された前記有用領域判定ルールが、前記ウィンドウの構成要素毎に予め設定された有用度を含む第1の有用領域判定ルールと、前記ウィンドウの構成要素毎に予め設定された有用度、及び前記ウィンドウの構成要素の内部における有用な領域を特定する情報を含む第2の有用領域判定ルールとである場合に、
    前記有用領域判定ルール選択部が、前記第1の有用領域判定ルールによって有用度が設定された前記構成要素それぞれにおける内部の有用領域を判定するルールを更に選択し、
    前記画面情報分割部が、前記第1の有用領域判定ルールと、前記第2の有用領域判定ルールと、新たに選択された前記ルールとを用いて、取得された前記画面情報を分割する、
    ことを特徴とするサーバ端末。
  2. 取得された前記画面情報に含まれるウィンドウを表示している前記アプリケーションプログラムの種類と、前記ウィンドウの種類と、前記画面情報に前記ウィンドウが複数含まれている場合のこれらの重なりの状態とを判定する、判定部を更に備え、
    前記有用領域判定ルール選択部が、前記判定部によって判定された、前記アプリケーションプログラムの種類と、前記ウィンドウの種類とを用いて、これらに対応する前記有用領域判定ルールを選択し、
    前記画面情報分割部が、前記画面情報に含まれている複数のウィンドウの重なりの状態に基づき、前面に位置するウィンドウを特定し、そして、前面に位置するウィンドウから順に、分割及び前記有用度の付与を実行する、請求項1に記載のサーバ端末。
  3. 当該サーバ端末と前記クライアント端末とがネットワークを介して接続され、
    前記ネットワークの帯域に応じて、前記画面情報分割部による分割後の前記画面情報の部分におけるデータサイズの閾値を決定する、閾値決定部を更に備え、
    前記画面情報分割部が、分割によって得られた前記画面情報の各部分のデータサイズが、前記閾値以下となるように分割を行う、請求項1または2に記載のサーバ端末。
  4. 前記有用領域判定ルール選択部が、前記画面情報に含まれるウィンドウを表示しているアプリケーションプログラムに対応する前記有用領域判定ルールが存在していない場合に、
    予め設定され、且つ、アプリケーションプログラム毎に設定されたウィンドウの種類からの、又はアプリケーションプログラムの種類及びウィンドウの種類の両方からの影響を受けることなく、前記画面情報内の有用領域を決定するルールを選択する、請求項1〜3のいずれかに記載のサーバ端末。
  5. 前記有用領域判定ルール選択部が、前記画面情報に含まれるウィンドウを表示しているアプリケーションプログラムに対応する前記有用領域判定ルールが存在していない場合に、前記画面情報に含まれるウィンドウを表示しているアプリケーションプログラムと提供元が同一である、別のアプリケーションプログラムに対応する前記有用領域判定ルールを選択する、請求項1〜3のいずれかに記載のサーバ端末。
  6. 前記判定部が、取得された前記画面情報に含まれるウィンドウのうち、アクティブ状態にあるウィンドウを表示しているアプリケーションプログラムのみについて、その種類と、そのウィンドウ種類とを判定する、請求項2に記載のサーバ端末。
  7. 前記有用領域判定ルールが、前記ウィンドウの構成要素毎に予め設定された有用度を含んでいる請求項1〜6のいずれかに記載のサーバ端末。
  8. 選択された前記有用領域判定ルールが、前記ウィンドウを構成している矩形領域の予め有用であると設定された一辺を特定する情報を含む場合に
    前記画面情報分割部が、取得された前記画面情報を、前記矩形領域の前記有用であると設定された一辺に近い領域から順にバー形状の領域に分割し、前記有用であると設定された一辺に近い程、前記有用度の値を高く設定する、請求項1〜6のいずれかに記載のサーバ端末。
  9. 選択された前記有用領域判定ルールが、前記ウィンドウを構成している矩形領域の予め有用であると設定された隣り合う二辺を特定する情報を含む場合に
    前記画面情報分割部が、取得された前記画面情報を、前記矩形領域の前記有用であると設定された隣り合う二辺に近い領域から順に、L字形状の領域に分割し、前記有用であると設定された隣り合う二辺に近い程、前記有用度の値を高く設定する、請求項1〜6のいずれかに記載のサーバ端末。
  10. 前記矩形領域の有用な隣り合う二辺が、前記表示画面において垂直方向上側に位置する上辺と、前記表示画面において水平方向左側に位置する左辺である、請求項9に記載のサーバ端末。
  11. 選択された前記有用領域判定ルールが、前記ウィンドウの構成要素毎に設定された有用度と、前記ウィンドウの構成要素の内部における有用な領域を特定する情報とを含む場合に
    前記画面情報分割部が、取得された前記画面情報を、前記ウィンドウの構成要素毎に分割した後に、分割された前記構成要素の内部における前記有用な領域についての分割を行う、請求項1〜5に記載のサーバ端末。
  12. クライアント端末と、前記クライアント端末の表示画面に、アプリケーションプログラムの実行結果を示す画像を表示させるサーバ端末とを備えた画像処理システムであって、
    前記サーバ端末は、
    前記実行結果を示す画像の全部又は一部の領域を画面情報として取得する、画面情報取得部と、
    前記アプリケーションプログラムの種類毎及び各アプリケーションプログラムの実行によって表示されるウィンドウ毎に前記実行結果を示す画像上の有用領域を特定する、有用領域判定ルールの中から、取得された前記画面情報に適用する有用領域判定ルールを選択する、有用領域判定ルール選択部と、
    取得された前記画面情報を、選択された前記有用領域判定ルールを用いて分割し、分割によって得られた前記画面情報の部分毎に有用度を付与する、画面情報分割部と、
    前記分割によって得られた前記画面情報の部分に対して、それぞれに付与された前記有用度に基づいて送信順序を設定する、送信制御部と、
    を備え、
    選択された前記有用領域判定ルールが、前記ウィンドウの構成要素毎に予め設定された有用度を含む第1の有用領域判定ルールと、前記ウィンドウの構成要素毎に予め設定された有用度、及び前記ウィンドウの構成要素の内部における有用な領域を特定する情報を含む第2の有用領域判定ルールとである場合に、
    前記有用領域判定ルール選択部が、前記第1の有用領域判定ルールによって有用度が設定された前記構成要素それぞれにおける内部の有用領域を判定するルールを更に選択し、
    前記画面情報分割部が、前記第1の有用領域判定ルールと、前記第2の有用領域判定ルールと、新たに選択された前記ルールとを用いて、取得された前記画面情報を分割する、
    ことを特徴とする画像処理システム。
  13. クライアント端末の表示画面に、アプリケーションプログラムの実行結果を示す画像を表示させるための画像処理方法であって、
    (a)前記実行結果を示す画像の全部又は一部の領域を画面情報として取得する、ステップと、
    (b)前記アプリケーションプログラムの種類毎及び各アプリケーションプログラムの実行によって表示されるウィンドウ毎に前記実行結果を示す画像上の有用領域を特定する、有用領域判定ルールの中から、
    前記(a)のステップで取得された前記画面情報に適用する有用領域判定ルールを選択する、ステップと、
    (c)前記(a)のステップで取得された前記画面情報を、前記(b)のステップで選択された前記有用領域判定ルールを用いて分割し、分割によって得られた前記画面情報の部分毎に有用度を付与する、ステップと、
    (d)前記(c)のステップでの分割によって得られた前記画面情報の部分に対して、それぞれに付与された前記有用度に基づいて送信順序を設定する、ステップと、を有し、
    前記(b)のステップにおいて、選択された前記有用領域判定ルールが、前記ウィンドウの構成要素毎に予め設定された有用度を含む第1の有用領域判定ルールと、前記ウィンドウの構成要素毎に予め設定された有用度、及び前記ウィンドウの構成要素の内部における有用な領域を特定する情報を含む第2の有用領域判定ルールとである場合に、前記第1の有用領域判定ルールによって有用度が設定された前記構成要素それぞれにおける内部の有用領域を判定するルールを更に選択し、
    前記(c)のステップにおいて、前記第1の有用領域判定ルールと、前記第2の有用領域判定ルールと、新たに選択された前記ルールとを用いて、取得された前記画面情報を分割する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  14. (e)前記(a)のステップで取得された前記画面情報に含まれるウィンドウを表示している前記アプリケーションプログラムの種類と、前記ウィンドウの種類と、前記画面情報に前記ウィンドウが複数含まれている場合のこれらの重なりの状態とを判定する、ステップを更に有し、
    前記(b)のステップで、前記(e)のステップによって判定された、前記アプリケーションプログラムの種類と、前記ウィンドウの種類とを用いて、これらに対応する前記有用領域判定ルールを選択し、
    前記(c)のステップで、前記(e)のステップによって判定された、前記画面情報に含まれている複数のウィンドウの重なりの状態に基づき、前面に位置するウィンドウを特定し、そして、前面に位置するウィンドウから順に、分割及び前記有用度の付与を実行する、請求項1に記載の画像処理方法。
  15. (f)前記クライアント端末が接続されているネットワークの帯域に応じて、前記(c)のステップによる分割後の前記画面情報の部分におけるデータサイズの閾値を決定する、ステップを更に有し、
    前記(c)ステップで、分割によって得られた前記画面情報の各部分のデータサイズが、前記閾値以下となるように分割を行う、請求項13または14に記載の画像処理方法。
  16. 前記画面情報に含まれるウィンドウを表示しているアプリケーションプログラムに対応する前記有用領域判定ルールが存在していない場合に、
    前記(b)のステップで、予め設定され、且つ、アプリケーションプログラム毎に設定されたウィンドウの種類からの、又はアプリケーションプログラムの種類及びウィンドウの種類の両方からの影響を受けることなく、前記画面情報内の有用領域を決定するルールを選択する、請求項13〜15のいずれかに記載の画像処理方法。
  17. 前記画面情報に含まれるウィンドウを表示しているアプリケーションプログラムに対応する前記有用領域判定ルールが存在していない場合に、
    前記(b)のステップで、前記画面情報に含まれるウィンドウを表示しているアプリケーションプログラムと提供元が同一である、別のアプリケーションプログラムに対応する前記有用領域判定ルールを選択する、請求項13〜15のいずれかに記載の画像処理方法。
  18. 前記(e)のステップで、前記画面情報に含まれるウィンドウのうち、アクティブ状態にあるウィンドウを表示しているアプリケーションプログラムのみについて、その種類と、そのウィンドウ種類とを判定する、請求項14に記載の画像処理方法。
  19. 前記有用領域判定ルールが、前記ウィンドウの構成要素毎に予め設定された有用度を含んでいる請求項13〜18のいずれかに記載の画像処理方法。
  20. 選択された前記有用領域判定ルールが、前記ウィンドウを構成している矩形領域の予め有用であると設定された一辺を特定する情報を含む場合に
    前記(c)のステップで、取得された前記画面情報を、前記矩形領域の前記有用であると設定された一辺に近い領域から順にバー形状の領域に分割し、前記有用であると設定された一辺に近い程、前記有用度の値を高く設定する、請求項13〜18のいずれかに記載の画像処理方法。
  21. 選択された前記有用領域判定ルールが、前記ウィンドウを構成している矩形領域の予め有用であると設定された隣り合う二辺を特定する情報を含む場合に
    前記(c)のステップで、取得された前記画面情報を、前記矩形領域の前記有用であると設定された隣り合う二辺に近い領域から順に、L字形状の領域に分割し、前記有用であると設定された隣り合う二辺に近い程、前記有用度の値を高く設定する、請求項13〜18のいずれかに記載の画像処理方法。
  22. 前記矩形領域の有用な隣り合う二辺が、前記表示画面において垂直方向上側に位置する上辺と、前記表示画面において水平方向左側に位置する左辺である、請求項21に記載の画像処理方法。
  23. 選択された前記有用領域判定ルールが、前記ウィンドウの構成要素毎に設定された有用度と、前記ウィンドウの構成要素の内部における有用な領域を特定する情報とを含む場合に
    前記(c)のステップで、取得された前記画面情報を、前記ウィンドウの構成要素毎に分割した後に、分割された前記構成要素の内部における前記有用な領域についての分割を行う、請求項13〜18に記載の画像処理方法。
  24. コンピュータによって、クライアント端末の表示画面に、アプリケーションプログラムの実行結果を示す画像を、表示させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    (a)前記実行結果を示す画像の全部又は一部の領域を画面情報として取得する、ステップと、
    (b)前記アプリケーションプログラムの種類毎及び各アプリケーションプログラムの実行によって表示されるウィンドウ毎に前記実行結果を示す画像上の有用領域を特定する、有用領域判定ルールの中から、
    前記(a)のステップで取得された前記画面情報に適用する有用領域判定ルールを選択する、ステップと、
    (c)前記(a)のステップで取得された前記画面情報を、前記(b)のステップで選択された前記有用領域判定ルールを用いて分割し、分割によって得られた前記画面情報の部分毎に有用度を付与する、ステップと、
    (d)前記(c)のステップでの分割によって得られた前記画面情報の部分に対して、それぞれに付与された前記有用度に基づいて送信順序を設定する、ステップと、を実行させ、
    前記(b)のステップにおいて、選択された前記有用領域判定ルールが、前記ウィンドウの構成要素毎に予め設定された有用度を含む第1の有用領域判定ルールと、前記ウィンドウの構成要素毎に予め設定された有用度、及び前記ウィンドウの構成要素の内部における有用な領域を特定する情報を含む第2の有用領域判定ルールとである場合に、前記第1の有用領域判定ルールによって有用度が設定された前記構成要素それぞれにおける内部の有用領域を判定するルールを更に選択し、
    前記(c)のステップにおいて、前記第1の有用領域判定ルールと、前記第2の有用領域判定ルールと、新たに選択された前記ルールとを用いて、取得された前記画面情報を分割する、
    ことを特徴とするプログラム。
  25. (e)前記(a)のステップで取得された前記画面情報に含まれるウィンドウを表示している前記アプリケーションプログラムの種類と、前記ウィンドウの種類と、前記画面情報に前記ウィンドウが複数含まれている場合のこれらの重なりの状態とを判定する、ステップを更に前記コンピュータに実行させ、
    前記(b)のステップで、前記(e)のステップによって判定された、前記アプリケーションプログラムの種類と、前記ウィンドウの種類とを用いて、これらに対応する前記有用領域判定ルールを選択し、
    前記(c)のステップで、前記(e)のステップによって判定された、前記画面情報に含まれている複数のウィンドウの重なりの状態に基づき、前面に位置するウィンドウを特定し、そして、前面に位置するウィンドウから順に、分割及び前記有用度の付与を実行する、請求項24に記載のプログラム。
  26. (f)前記クライアント端末が接続されているネットワークの帯域に応じて、前記(c)のステップによる分割後の前記画面情報の部分におけるデータサイズの閾値を決定する、ステップを更に前記コンピュータに実行させ、
    前記(c)ステップで、分割によって得られた前記画面情報の各部分のデータサイズが、前記閾値以下となるように分割を行う、請求項24または25に記載のプログラム。
  27. 前記画面情報に含まれるウィンドウを表示しているアプリケーションプログラムに対応する前記有用領域判定ルールが存在していない場合に、
    前記(b)のステップで、予め設定され、且つ、アプリケーションプログラム毎に設定されたウィンドウの種類からの、又はアプリケーションプログラムの種類及びウィンドウの種類の両方からの影響を受けることなく、前記画面情報内の有用領域を決定するルールを選択する、請求項24〜26のいずれかに記載のプログラム。
  28. 前記画面情報に含まれるウィンドウを表示しているアプリケーションプログラムに対応する前記有用領域判定ルールが存在していない場合に、
    前記(b)のステップで、前記画面情報に含まれるウィンドウを表示しているアプリケーションプログラムと提供元が同一である、別のアプリケーションプログラムに対応する前記有用領域判定ルールを選択する、請求項24〜26のいずれかに記載のプログラム。
  29. 前記(e)のステップで、前記画面情報に含まれるウィンドウのうち、アクティブ状態にあるウィンドウを表示しているアプリケーションプログラムのみについて、その種類と、そのウィンドウ種類とを判定する、請求項25に記載のプログラム。
  30. 前記有用領域判定ルールが、前記ウィンドウの構成要素毎に予め設定された有用度を含んでいる請求項24〜29のいずれかに記載のプログラム。
  31. 選択された前記有用領域判定ルールが、前記ウィンドウを構成している矩形領域の予め有用であると設定された一辺を特定する情報を含む場合に
    前記(c)のステップで、取得された前記画面情報を、前記矩形領域の前記有用であると設定された一辺に近い領域から順にバー形状の領域に分割し、前記有用であると設定された一辺に近い程、前記有用度の値を高く設定する、請求項24〜29のいずれかに記載のプログラム。
  32. 選択された 前記有用領域判定ルールが、前記ウィンドウを構成している矩形領域の予め有用であると設定された隣り合う二辺を特定する情報を含む場合に
    前記(c)のステップで、取得された前記画面情報を、前記矩形領域の前記有用であると設定された隣り合う二辺に近い領域から順に、L字形状の領域に分割し、前記有用であると設定された隣り合う二辺に近い程、前記有用度の値を高く設定する、請求項24〜29のいずれかに記載のプログラム。
  33. 前記矩形領域の有用な隣り合う二辺が、前記表示画面において垂直方向上側に位置する上辺と、前記表示画面において水平方向左側に位置する左辺である、請求項32に記載のプログラム。
  34. 選択された前記有用領域判定ルールが、前記ウィンドウの構成要素毎に設定された有用度と、前記ウィンドウの構成要素の内部における有用な領域を特定する情報とを含む場合に
    前記(c)のステップで、取得された前記画面情報を、前記ウィンドウの構成要素毎に分割した後に、分割された前記構成要素の内部における前記有用な領域についての分割を行う、請求項24〜29に記載のプログラム。
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