JP5578107B2 - サーバ装置および情報提供方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザが所望する情報を、通信網を介して提供するサーバ装置および情報提供方法に関する。
近年、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワーク・インフラの普及に伴い、必要な情報をあらゆる場所で容易に取得できるようになった。例えば、クライアント装置とサーバ装置とがインターネット等の通信網を介して接続された情報提供システムの下、ユーザは、クライアント装置のWebブラウザを通じてサーバ装置から音楽、静止画、動画等の様々な情報を入手できる。
このような情報提供システムにおいては、サーバ装置へアクセスしてくるクライアント装置の数やアクセス時刻を予測することはできず、サーバ装置に複数のクライアント装置のアクセスが集中する場合もある。しかし、サーバ装置側(サービス提供側)には、クライアント装置からのアクセスが集中した場合においても、ユーザが所望するWebページを迅速に配信することが望まれる。サーバ装置側の対策としては、例えば、サーバ装置を複数準備し、その前段に配された負荷分散装置を通じて、クライアント装置からのアクセス負荷が個々のサーバ装置の応答能力を超えないように、アクセス負荷を分散することが考えられる。また、一日といった長時間の間に一時的にアクセスのピークが生じる特徴的なクライアント装置を特定のサーバ装置に割り当てて、時間的な負荷分散を図る技術も知られている(例えば、特許文献1)。
特許第3903419号
このような情報提供システムにおいて、クライアント装置のWebブラウザにサーバ装置が管理するWebページを表示させているとき、サーバ装置内で新たなWebページの送信要求が発生すると、サーバ装置は、自体が主体となってその新たなWebページをクライアント装置に送信することができる(プッシュ処理)。また、クライアント装置が主体となって定期的にサーバ装置にポーリングし、そのポーリング時にサーバ装置内で新たなWebページの送信要求が発生していたら、サーバ装置がポーリング元のクライアント装置にWebページを送信するといった手段(ポーリングを利用したプッシュ処理)をとることも可能である。
しかし、各クライアント装置のポーリング周期は等しいので、クライアント装置におけるポーリングの開始時刻によっては、任意の時点でポーリングが集中し、また、そのポーリングの集中は周期的に繰り返される。このように、任意の時点にのみポーリングが集中すると、その負荷によってはサーバ装置が適切に応答できず、一時的に応答遅延が生じる可能性もある。
本発明は、このような課題に鑑み、複数のクライアント装置のポーリング周期内におけるポーリングの偏りを回避し、Webページを安定して提供することが可能なサーバ装置および情報提供方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は下記の装置、および、方法を提供するものである。
(1)通信網を介して複数のクライアント装置に接続されるサーバ装置であって、前記複数のクライアント装置それぞれからのポーリングに応じて情報を提供する情報提供制御部と、ポーリング周期内における所定の計測区間単位で前記複数のクライアント装置から受信するポーリングの回数を示すポーリング分布を導出するポーリング分布導出部と、導出された前記ポーリング分布を平準化するように、前記複数のクライアント装置のうちの少なくとも一部の、更新対象となったクライアント装置について、ポーリングの前記ポーリング分布導出部がポーリング分布を導出した時点での送信タイミングからのオフセット時間を導出するオフセット時間導出部と、前記更新対象となったクライアント装置それぞれに、導出された前記オフセット時間の更新要求を行う更新要求部と、を備え、前記オフセット時間導出部は、前記ポーリング分布の極大値が、前記ポーリング分布の平均値に所定の不感帯値を加算した閾値を超えた場合に前記オフセット時間を導出することを特徴とするサーバ装置。
)前記オフセット時間導出部は、前記閾値を超えた計測区間にポーリングしているクライアント装置のうち前記閾値を超えた分のクライアント装置を更新対象とし、前記更新対象となったクライアント装置を、前記閾値を超えていない計測区間にポーリングさせるように前記オフセット時間を導出することを特徴とする上記()に記載のサーバ装置。
)前記オフセット時間導出部は、前記オフセット時間を、前記計測区間で正規化された乱数値により振り分けることを特徴とする上記()に記載のサーバ装置。
)前記オフセット時間導出部は、前記ポーリング分布の極大値が前記閾値を超えた場合、前記複数のクライアント装置全てを更新対象とし、前記更新対象となったクライアント装置のオフセット時間を、前記ポーリング周期で正規化された乱数値とすることを特徴とする上記()に記載のサーバ装置。
(5)通信網を介して複数のクライアント装置に接続されるサーバ装置において実行される情報提供方法であって、前記複数のクライアント装置それぞれからのポーリングに応じて情報を提供する情報提供制御ステップと、ポーリング周期内における所定の計測区間単位で前記複数のクライアント装置から受信するポーリングの回数を示すポーリング分布を導出するポーリング分布導出ステップと、導出された前記ポーリング分布を平準化するように、前記複数のクライアント装置のうちの少なくとも一部の、更新対象となったクライアント装置について、ポーリングの前記ポーリング分布導出ステップにおいてポーリング分布を導出した時点での送信タイミングからのオフセット時間を導出するオフセット時間導出ステップと、前記更新対象となったクライアント装置それぞれに、導出された前記オフセット時間の更新要求を行う更新要求ステップと、を含み、前記オフセット時間導出ステップでは、前記ポーリング分布の極大値が、前記ポーリング分布の平均値に所定の不感帯値を加算した閾値を超えた場合に前記オフセット時間を導出することを特徴とする情報提供方法。
本発明によれば、複数のクライアント装置のポーリング周期内におけるポーリングの偏りを回避することで、サーバ装置へのアクセス集中による負荷増大を防止し、Webページの安定提供を図ることが可能となる。
情報提供システムの概略的な関係を示した説明図である。 情報提供システムの全体的な処理の流れを示したシーケンス図である。 クライアント装置の電気的構成を示した機能ブロック図である。 サーバ装置の電気的構成を示した機能ブロック図である。 クライアント管理テーブルを説明するための説明図である。 通話案内装置の電気的構成を示した機能ブロック図である。 ポーリング分布を示した説明図である。 平準化処理の流れを説明するためのタイミングチャートである。 オフセット実行部の処理の流れを示したフローチャートである。 変形例によるオフセット時間導出部の動作を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
本実施形態では、クライアント装置が主体となって定期的にサーバ装置にポーリングし、そのポーリング時にサーバ装置内で新たなWebページの送信要求が発生していた場合に、サーバ装置がポーリング元のクライアント装置にWebページを送信するといった、ポーリングを利用したプッシュ処理を主として説明する。ここでは、理解を容易にするため、ポーリングを利用したプッシュ処理の典型例として、ユーザが接客側の接客員と対話しながらWebブラウザを介して商品の購入を試みる情報提供システムを挙げる。
(情報提供システム100)
図1は、情報提供システム100の概略的な関係を示した説明図である。情報提供システム100は、通信網102と、クライアント装置110と、サーバ装置120と、通話案内装置130とを含んで構成される。ユーザ112は、クライアント装置110を有し、接客側は、サーバ装置120と通話案内装置130とを有し、接客側の接客員132は、通話案内装置130を通じてユーザ112と通話し、サーバ装置120が提供する情報に関する案内を行う。
通信網102は、インターネット、LAN、専用回線等で構成され、クライアント装置110、サーバ装置120、通話案内装置130それぞれを接続する。クライアント装置110は、パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話等、Webブラウザを利用可能な電子機器であり、サーバ装置120が蓄積している、音楽、静止画、動画等の様々な情報を、Webブラウザを通じて取得することができる。本実施形態では、サーバ装置120からクライアント装置110に提供される情報を、説明の便宜のため、Webブラウザに表示される「Webページ」として説明する。Webページは、1または複数のコンテンツ(Webコンテンツ)や通話案内装置130に通信接続を行うためのプラグイン・モジュールを含む概念であり、Webページを特定するページ識別子には、そのWebページに含まれるコンテンツのコンテンツ識別子やプラグイン・モジュールの識別子も含まれる。また、クライアント装置110は、通話案内装置130と接続することで、ユーザ112と接客員132との音声通信を確立することもできる。
サーバ装置120は、Webサイトを管理し、クライアント装置110による、Webページの取得を要求する情報取得要求に応じ、クライアント装置110のWebブラウザを通じて、自体で管理している様々なWebページを提供する。また、サーバ装置120は、通話案内装置130とも通信接続されており、通話案内装置130の、新たなWebページの提供を指示する情報提供指示に応じて、クライアント装置110にWebページを提供することもできる。ここで、Webサイトは、サーバ装置120により特定されるドメイン下にあるWebページ群を言う。通話案内装置130は、クライアント装置110の音声通信要求に応じて、クライアント装置110と音声通信を確立し、サーバ装置120がクライアント装置110に提供した情報を把握しつつ、サーバ装置120に、クライアント装置110への新たなWebページの提供を指示する情報提供指示を行う。
上記情報提供システム100において、ユーザ112は、クライアント装置110のWebブラウザを通じてWebサイトにアクセスし、Webページに提示されている商品を購入することができる。その際、ユーザ112は、そのWebページの表示内容について、通話案内装置130と音声通信を確立し、接客員132との通話によって具体的に質問したり、または、説明を受けたりすることも可能である。このとき、接客員132は、ユーザ112の質問に関連したWebページをクライアント装置110のWebブラウザに直接表示させることができる。
ここでは、クライアント装置110が、サーバ装置120との通信接続に加え、通話案内装置130との音声通信を確立し、クライアント装置110によるWebページの閲覧と、接客員132との通話とを連携させている。さらに、接客員132は、通話案内装置130を通じてサーバ装置120を操作し、接客員132が主体となってサーバ装置120からユーザ112(クライアント装置110)に、ダイナミックに様々な情報(Webページ)を提供する。このとき、ポーリングを利用したプッシュ処理が用いられる。以下、クライアント装置110、サーバ装置120および通話案内装置130を用いた情報提供方法の処理の流れを述べ、その後、クライアント装置110、サーバ装置120および通話案内装置130それぞれの具体的な構成およびその処理の流れを詳述する。
(情報提供システム100における情報提供の流れ)
図2は、情報提供システム100の全体的な処理の流れを示したシーケンス図である。ユーザ112が、クライアント装置110を操作してサーバ装置120のWebサイトへのアクセスを試みると、クライアント装置110は、サーバ装置120に情報取得要求を行う(S140)。
サーバ装置120は、クライアント装置110の情報取得要求に応じて、クライアント装置110を一意に特定するクライアント識別子を生成する(S142)。かかるクライアント識別子は、クライアント装置110を特定可能にユニークな値であればよく、例えばハッシュ計算等を用いて導出されたり、乱数値を用いて生成される。乱数値を用いる場合、サーバ装置120は、生成された乱数値が、クライアント識別子として現時点で他のクライアント装置110に利用されているかどうかを判定し、利用されていなければ、その乱数値を今回のクライアント装置110のクライアント識別子として用い、既に利用されていれば、新たに数値の異なる乱数値を生成する。
続いて、サーバ装置120は、生成したクライアント識別子をクライアント装置110の接続情報と関連付け、クライアント管理テーブルとしてサーバメモリに保持させ(S144)、クライアント装置110の情報取得要求に基づいて、情報取得要求を送信したクライアント装置110(Webブラウザ)にWebページを提供する(S146)。Webページには、JavaScript(登録商標)やFlashのようなコンテンツ、および通話案内装置130に通信接続を行うプラグイン・モジュール等が含まれている。このとき、サーバ装置120は、Webページと共に、クライアント識別子生成ステップS142で生成したクライアント識別子を送信し、クライアント装置110は、サーバ装置120からWebページの提供を受けると共にクライアント識別子を受信する。
ユーザ112は、クライアント装置110のWebブラウザを通じて、サーバ装置120から提供されたWebページを閲覧しつつ、そのWebページの内容について詳細な情報を知りたくなった場合に、接客員132と直接、通話することを試みる。具体的に、クライアント装置110は、Webページに埋め込まれているプラグイン・モジュールを制御して通話案内装置130に、音声セッションの開始要求である音声通信要求を行う(S148)。通話案内装置130は、クライアント装置110との通話が可能であればクライアント装置110に確認応答(ACK)を返信する(S150)。
こうして、クライアント装置110と通話案内装置130とは音声通信を確立し、接客員132は、通話案内装置130を通じて、クライアント装置110のユーザ112に口頭で案内を行うことができる(S152)。また、クライアント装置110は、音声通信を確立している間、または、音声通信要求の際に、サーバ装置120から受信したクライアント識別子を通話案内装置130に送信する。ユーザ112と接客員132の間では、複数の会話がやりとりされることが多いが、ここでは、説明の便宜のため、通話を両矢印1本で記載している。このとき、ユーザ112は、Webブラウザを通じて、Webページによる情報の提供を受けつつ、通話を通じて接客員132からそのWebページの内容の説明を受けることができる。
ここで、通話案内装置130は、クライアント装置110から受信したクライアント識別子を用いて、サーバ装置120に対し、このクライアント識別子に関連付けられたクライアント装置110が現在閲覧しているWebページを問い合わせることができ(S154)、サーバ装置120は、クライアント管理テーブルにおいて、クライアント識別子に関連付けられたページ識別子によって特定されるWebページを通話案内装置130に送信する(S156)。こうして、接客員132は、ユーザ112がどのWebページを閲覧しつつ通話しているかを把握することができ、迅速かつ適切にユーザ112の疑問点を解消することが可能となる。
また、通話案内装置130は、クライアント装置110から受信したクライアント識別子を用いて、サーバ装置120に対し、このクライアント識別子に関連付けられたクライアント装置110に情報提供指示を行うことができ(S158)、サーバ装置120は、情報提供指示を受付可能であれば、通話案内装置130に確認応答(ACK)を返信し(S160)、クライアント管理テーブルにおいて、クライアント識別子に関連付けられた既存のページ識別子を、情報提供指示による新たなWebページを示すページ識別子に書き換え、更新情報を「更新無し」から「更新有り」に書き換える(S162)。
一方、音声通信が開始された後も、クライアント装置110は、最初に読み込んだWebページに含まれるJavaScript(登録商標)やFlashに基づき、Webページで指定された所定のポーリング周期で、サーバ装置120にポーリングを実行し、Webページが更新されているか否か定期的に問い合わせている(S164)。サーバ装置120は、ポーリングを受信する度に、クライアント管理テーブルを参照し、そのクライアント装置110に関連付けられた更新情報が「更新有り」になっているか否か判定し(S166)、なっていなければ更新が無いことをクライアント装置110に返信する(S168)。クライアント装置110は、更新が無いことを受けて、直近に提供されたWebページの表示を継続する。
ここで、上述した、通話案内装置130による情報提供指示ステップS158が実行されると、ページ識別子書き換えステップS162によって、クライアント管理テーブルのページ識別子および更新情報が書き換えられるので、クライアント装置110がサーバ装置120にWebページが更新されているか否か定期的なポーリングによって問い合わせたとき(S170)、サーバ装置120は、更新情報が「更新有り」となっていると判定し(S172)、ページ識別子によって特定される新たなWebページを、接続情報で特定されるクライアント装置110に提供して(S174)、Webページ提供後、更新情報を「更新無し」に戻す(S176)。
ここでは、サーバ装置120が主体となって、クライアント装置110が実行したポーリングにおける、セッションを管理するセッションIDを通じてセッションを特定し、それに応じる形で新たなWebページを提供しているので、クライアント装置110をIPアドレス等によって特定しなくても、サーバ装置120は、情報取得要求を送信したクライアント装置110に確実にWebページを提供することができる。
ユーザ112と接客員132との音声通信が終了すると、通話案内装置130は、サーバ装置120に対し、クライアント識別子を用いてセッションの終了要求を行う(S178)。サーバ装置120は、通話案内装置130に確認応答(ACK)を返信し(S180)、通話案内装置130とのセッションを終了する。そして、サーバ装置120は、クライアント装置110によるWebサイトのアクセスの終了に伴って、当該クライアント装置110に関連付けられた情報をクライアント管理テーブルから削除する(S182)。図2においては、クライアント装置110は、サーバ装置120へのポーリングを実行する度に、サーバ装置120とのTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)の接続と切断とを繰り返している。
以上、説明したように、本実施形態の情報提供システム100では、ユーザ112(クライアント装置110)が最初にサーバ装置120にアクセスした際に生成されるクライアント識別子をクライアント装置110、サーバ装置120、通話案内装置130で共有することで、ユーザ112は、通話案内装置130を介した通話のサービスと、サーバ装置120によるWebページの提供サービスとを並行して受けることができる。また、クライアント装置110とサーバ装置120との間の通信としてポーリングを利用したプッシュ処理を用いることで、接客側は、顧客に対し、問い合わせの内容と連動した情報(Webページ)を積極的に提示することが可能となり、Webページを通じた情報提供(販売)の効率化を図り、ユーザの満足度を高めることができる。
ただし、接客側においてサーバ装置120の数が制限されるのに対し、クライアント装置110(ユーザ112)の数は制限されず、ある意味無数である。したがって、1のサーバ装置120に対し、多数のクライアント装置110が一度にアクセスする場合が生じ得る。本実施形態では、上述したように、サーバ装置120に対するクライアント装置110のアクセスを、主としてポーリングに限定することができるので、ポーリングの頻度を調整することで単時間当たりのアクセス数を制限できる。サーバ装置120は、クライアント装置110側でのWebページの更新周期として許容される範囲で所定のポーリング周期を決め、各クライアント装置110に、そのポーリング周期を一律に設定することで、ポーリング周期が異なることによるアクセスの偏りを回避している。
しかし、各クライアント装置110からのポーリングの開始時刻によっては、ポーリング周期内の任意の時点でポーリングが集中する可能性があり、また、そのようなポーリング周期内のポーリングの集中が起こった場合、その集中は周期的に(ポーリング周期毎に)繰り返される。そこで、本実施形態では、複数のクライアント装置110のポーリング周期内におけるポーリングの偏りを回避することで、サーバ装置120へのアクセス集中による負荷増大を防止し、Webページの安定提供を図ることを目的としている。
(クライアント装置110)
図3は、クライアント装置110の電気的構成を示した機能ブロック図である。クライアント装置110は、操作部210と、表示部212と、音声入力部214と、音声出力部216と、クライアントメモリ218と、クライアント通信部220と、クライアント制御部222とを含んで構成される。
操作部210は、キーボード、ポインティングデバイス、十字キー、ジョイスティック、タッチパネル等で構成され、ユーザ112の操作入力を受け付ける。表示部212は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、Webブラウザを通じてサーバ装置120から提供されるWebページを表示したり、通話案内装置130と音声通信を確立するための案内画面を表示したり、その他、様々な画像を表示する。本実施形態においては、ユーザが、表示部212のWebブラウザに表示されたWebページにおけるUI(User Interface)を、操作部210を通じて操作することで、Webページに関する様々な処理を実現する。
音声入力部214は、マイク等で構成され、A/D変換、エンコーダ(コーデック)等を通じてユーザ112の音声を音声信号として取り込む。音声出力部216は、スピーカ等で構成され、音声信号を音声に変換して出力する。クライアントメモリ218は、HDD(Hard disk drive)、フラッシュメモリ、RAM等の記憶媒体で構成され、後述するクライアント制御部222で利用されるプログラムや、Webブラウザを通じてサーバ装置120からWebページと共にダウンロードしたドキュメント、音楽、静止画、動画などの情報を保持する。なお、HDDは正確には装置であるが、説明の便宜上本説明では記憶媒体と同義として扱う。
クライアント通信部220は、TCP/IP等のプロトコルを用い、通信網102を通じてサーバ装置120と通信接続およびポーリング処理を行う。また、クライアント通信部220は、SIP(Session Initiation Protocol)やRTP(A Transport Protocol for Real-Time Applications)等のプロトコルを用い、通話案内装置130との音声通信も確立する。
クライアント制御部222は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路で構成され、クライアントメモリ218や他の電子回路と協働してクライアント装置110全体を管理および制御する。また、クライアント制御部222は、情報取得制御部230、音声通信要求部232、オフセット実行部234としても機能する。
情報取得制御部230は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)等を用い、Webブラウザを通じてサーバ装置120に情報取得要求を行い、サーバ装置120からWebページの提供を受ける。そして、情報取得制御部230は、Webページに含まれるJavaScript(登録商標)やFlash、またはWebブラウザに埋め込まれたプラグイン・モジュールに従って動作する。また、情報取得制御部230は、情報取得要求に基づいてサーバ装置120が生成したクライアント識別子を受信し、音声通信要求部232にクライアント識別子を送信することもできる。
さらに、情報取得制御部230は、サーバ装置120からWebページを取得した後も、以下に示す音声通信要求部232による音声通信を実行させつつ、一方で、サーバ装置120とのセッションを維持することができる。情報取得制御部230は、サーバ装置120に、所定のポーリング周期でポーリングし、Webページが更新されているか否かを定期的に問い合わせる。サーバ装置120は、ポーリングしてきたクライアント装置110のCookieの値をクライアント管理テーブルから検索し、そのクライアント装置110に関連付けられた更新情報が「更新有り」となっていると、更新されたWebページをクライアント装置110に提供する。
音声通信要求部232は、情報取得制御部230同様、サーバ装置120から提供されたWebページに含まれるJavaScript(登録商標)を通じて、Webページ上で予め定められている通話案内装置130との音声通信の確立を試みる(音声通信要求)。そして、音声通信要求部232は、通話案内装置130と音声通信を確立する。
このようにクライアント装置110と通話案内装置130との音声通信が確立し、ユーザ112と接客員132とが通話できる状態になると、ユーザ112は、接客員132にWebページに関する様々な説明を口頭で受けつつ、例えば、Webページに表示された商品を購入することができる。また、接客員132は、通話案内装置130を通じ、サーバ装置120を制御し、サーバ装置120がクライアント装置110に提供しているWebページを接客員132が主体となって変更することができるので、ユーザ112に対し、上述したポーリングを利用したプッシュ処理によって、所望するWebページを効率的に提示することができ、総合的なサービス向上を図ることが可能となる。
オフセット実行部234は、情報取得制御部230がポーリングを開始した後、そのポーリング周期を、サーバ装置120から指定された所定のポーリング周期で維持すると共に、サーバ装置120からオフセット時間の更新要求があると、ポーリングのタイミングを、更新要求のあったオフセット時間分オフセットする(時刻をずらす)。かかる構成により、サーバ装置120は、クライアント装置110のポーリング周期およびその開始タイミングを制御することが可能になる。オフセット実行部234の処理は後ほど詳述する。
(サーバ装置120)
図4は、サーバ装置120の電気的構成を示した機能ブロック図である。サーバ装置120は、サーバメモリ310と、サーバ通信部312と、サーバ制御部314とを含んで構成される。
サーバメモリ310は、HDD、フラッシュメモリ、RAM等の記憶媒体で構成され、後述するサーバ制御部314で利用されるプログラムや、Webブラウザを通じてクライアント装置110に提供可能な、Webページ、Webサイト、ドキュメント、音楽、静止画、動画などの情報を保持する。サーバ通信部312は、TCP/IP等のプロトコルを用い、通信網102を通じてクライアント装置110および通話案内装置130と通信接続する。
サーバ制御部314は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路で構成され、サーバメモリ310や他の電子回路と協働してサーバ装置120全体を管理および制御する。また、サーバ制御部314は、識別子生成部320、クライアント特定部322、情報提供制御部324、ポーリング分布導出部326、オフセット時間導出部328、更新要求部330としても機能する。
識別子生成部320は、クライアント装置110から受信した情報取得要求に応じて、クライアント装置110を特定するクライアント識別子を生成し、生成したクライアント識別子をクライアント装置110の接続情報と関連付け、クライアント管理テーブルとしてサーバメモリ310に保持させる。
図5は、クライアント管理テーブル340を説明するための説明図である。識別子生成部320は、クライアント装置110から受信した情報取得要求に応じて、サーバ装置120内で他の複数のクライアント装置110と識別するためのユニークな値を生成し、そのクライアント装置110のクライアント識別子342とする。識別子生成部320は、クライアント管理テーブル340に、生成したクライアント識別子342を登録し、さらに、図5の如く、セッション管理用のCookieの値344、Socketディスクリプタ346、現時点でクライアント装置110のWebブラウザに表示させているWebページを特定するページ識別子348、Webページの更新の有無および更新領域等を示す付加パラメータである更新情報350が関連付けられる。
ここで、Cookieの値344、Socketディスクリプタ346は、クライアント装置110の接続情報として利用される。ページ識別子348は、個々のWebページを特定するためのユニークな値であり、情報提供システム100内のコンテンツ管理番号やコンテンツのファイルパス、URI(Uniform Resource Identifier)、プラグイン・モジュールのファイルパスで置き換えることもできる。また、Socketは、TCP/IP通信を行う際の標準的なアプリケーション・インターフェースであり、Socketディスクリプタ346は、クライアント装置110との通信接続上にある端点または通信路を特定可能なサーバ装置120内でのユニークな値であり、個々のTCP/IP接続を判別することができる。
クライアント特定部322は、クライアント装置110と通話案内装置130との音声通信に基づいて通話案内装置130が行った情報提供指示に応じ、クライアント管理テーブル340において、情報提供指示と共に受信したクライアント識別子に関連付けられたクライアント装置110の接続情報に基づき、通話案内装置130が音声通信を確立しているクライアント装置110を特定する。
情報提供制御部324は、クライアント装置110による情報取得要求に応じて、情報取得要求を送信したクライアント装置110にWebページを提供すると共に、通話案内装置130による情報提供指示に応じて、クライアント特定部322が特定したクライアント装置110に新たなWebページを提供する。
具体的に、情報提供制御部324は、クライアント装置110から、サーバ装置120自体のURL(Uniform Resource Locator)に対してWebページを要求する情報取得要求を受信すると、HTTPに従って、指定されたURLに対応するWebページをサーバメモリ310から抽出してクライアント装置110に送信し、クライアント装置110のWebブラウザにWebページを表示させる。
このとき、情報提供制御部324は、識別子生成部320が生成した、クライアント装置110を特定可能なクライアント識別子および予め定められたポーリング周期をWebページに埋め込む。さらに、情報提供制御部324は、セッション管理のためのCookieを生成し、Webページと共にクライアント装置110に送信する。
こうして、クライアント装置110は、情報取得要求で要求したWebページを、自体のWebブラウザに表示すると共に、その後も、Cookieの値を用いたポーリングによって、定期的にWebページを更新することが可能となる。サーバ装置120は、クライアント管理テーブル340に関連付けて保持しているCookieの値344と照合し、Cookieの値344が有ると、それに関連付けられた更新情報350を参照する。そして、更新情報350が「更新有り」となっていれば、ページ識別子348で特定される更新されたWebページをクライアント装置110に提供し、クライアント管理テーブル340の更新情報を「更新無し」に戻す。
このようにして、サーバ装置120に対する多くのアクセスの中から、通話案内装置130が音声通信を確立しているクライアント装置110を特定し、ユーザ112の操作を要すことなく、クライアント装置110のWebブラウザ上に表示されるWebページを更新させることが可能になる。
ポーリング分布導出部326は、ポーリング周期を複数均等に分割した所定の計測区間単位で、ポーリング周期内における複数のクライアント装置110から受信するポーリングの回数を示すポーリング分布を導出する。
オフセット時間導出部328は、ポーリング分布導出部326で導出されたポーリング分布を平準化(平均化)するように、複数のクライアント装置110のうちの少なくとも一部の、更新対象となったクライアント装置110についてポーリングの現在(ポーリング分布導出部326がポーリング分布を導出した時点)の送信タイミングからのオフセット時間を導出する。
更新要求部330は、更新対象となったクライアント装置110それぞれに、導出されたオフセット時間の更新要求を行う。クライアント装置110のオフセット実行部234は、かかる更新要求を受けて、ポーリングのタイミングを更新要求のあったオフセット時間分オフセットする。ポーリング分布導出部326、オフセット時間導出部328および更新要求部330の処理は後ほど詳述する。
(通話案内装置130)
図6は、通話案内装置130の電気的構成を示した機能ブロック図である。通話案内装置130は、操作部410と、表示部412と、音声入力部414と、音声出力部416と、案内メモリ418と、案内通信部420と、案内制御部422とを含んで構成される。
操作部410は、キーボード、ポインティングデバイス、十字キー、ジョイスティック、タッチパネル等で構成され、接客員132の操作入力を受け付ける。表示部412は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等で構成され、Webブラウザを通じて、サーバ装置120がクライアント装置110に現在提供しているWebページを表示したり、サーバ装置120が有するWebページであり、サーバ装置120がクライアント装置110に提供可能なWebページを表示したり、クライアント装置110に提供するため、通話案内装置130に予め準備している、または生成したWebページを表示する。
音声入力部414は、マイク等で構成され、A/D変換、エンコーダ等を通じて接客員132の音声を音声信号として取り込む。音声出力部416は、スピーカ等で構成され、音声信号を音声に変換して出力する。また、本実施形態においては、音声入力部414と音声出力部416とが一体的に形成されたヘッドセットが用いられている。案内メモリ418は、HDD、フラッシュメモリ、RAM等の記憶媒体で構成され、後述する案内制御部422で利用されるプログラムや、サーバ装置120を通じてWebページとしてクライアント装置110に提供可能なドキュメント、音楽、静止画、動画などの情報を保持する。
案内通信部420は、TCP/IP等のプロトコルを用い、通信網102を通じてサーバ装置120と通信接続を行う。また、案内通信部420は、SIPやRTP等のプロトコルを用い、クライアント装置110との音声通信も確立する。
案内制御部422は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路で構成され、案内メモリ418や他の電子回路と協働して通話案内装置130全体を管理および制御する。また、案内制御部422は、音声通信受付部430、情報提供指示部432としても機能する。
音声通信受付部430は、クライアント装置110の音声通信要求に応じて、クライアント装置110と音声通信を確立すると共に、クライアント装置110から、例えば、RTPパケットに重畳されて送信されたクライアント識別子を受信する。音声通信受付部430によって、通話案内装置130とクライアント装置110との間で音声通信が確立されると、その会話内容に応じ、接客員132からユーザ112に情報を提示するのが望ましい場面が生じる。情報提供指示部432は、音声通信受付部430が受信したクライアント識別子を用いて、サーバ装置120に対し、クライアント識別子に関連付けられたクライアント装置110への、ユーザ112に提示するコンテンツを含む新たなWebページの情報提供指示を行う。サーバ装置120は、受信したクライアント識別子を用いて、クライアント装置110を特定し、特定したクライアント装置110に提供するWebページを、接客員132が選択したコンテンツを含むWebページに更新する。
以上説明したクライアント装置110、サーバ装置120、通話案内装置130によって、クライアント装置110によるWebページの閲覧と、接客員132との通話とを連携させ、接客員132が主体となってユーザ112に様々な情報を提供することが可能となる。以下、クライアント装置110とサーバ装置120とのポーリングを利用したプッシュ処理について詳述する。
(ポーリング分布導出処理)
図7は、ポーリング分布を示した説明図である。クライアント装置110からサーバ装置120にポーリングによるアクセスがある状況下において、ポーリング分布導出部326は、クライアント装置110からアクセスがあると、そのアクセスがあった時刻を取得し、ポーリング周期Tpcを複数に分割した(図7では12に分割した)計測区間単位でアクセス数(ポーリング数)を計数する。具体的に、ポーリング周期Tpcの開始時刻をTps、ポーリング周期をTpc、ポーリング周期内の計測区間の数(分割数)をm(ここでは12)、任意のポーリング時刻をTaとすると、計測区間の時間長Trは、Tr=Tpc/mとなり、ポーリング時刻Taが計数される計測区間Rnは、Rn={(Ta―Tps) mod Tpc}/Tr(ただし、modはモジュロ演算)となる。ここでは、すべて整数によって計算可能なので処理負荷が少なくて済む。
こうして計算された計数結果は、図7のようなヒストグラム(計測区間毎の棒グラフ)で表すことができる。このとき、ポーリング周期Tpcの開始時刻Tpsは、サーバ装置120で任意に決めることができる。したがって、上記12分割した計測区間Rnは、サーバ装置120が任意に決定したポーリング周期Tpcの開始時刻Tpsを基準に定まる。本実施形態では、サーバ装置120が、各クライアント装置110のポーリング周期を一律に設定しているので、ほぼ等しいポーリング分布の推移がポーリング周期毎に繰り返される。
(オフセット時間導出処理)
上述したように、ポーリング分布は周期的に繰り返される。したがって、図7のように、ポーリング周期Tpc内でアクセスが偏ると、アクセス数が少ない計測区間がある一方で、アクセス数が多い計測区間が生じ、さらに、その傾向が継続することとなる。オフセット時間導出部328は、ポーリング分布導出部326で導出されたポーリング分布のこのような偏りを平準化するように、複数のクライアント装置110のうちの少なくとも一部の、更新対象となったクライアント装置110について、ポーリングのポーリング分布導出部326がポーリング分布を導出した時点での送信タイミングからのオフセット時間を導出する。
具体的に、オフセット時間導出部328は、上記の平準化処理の必要性を判定する。オフセット時間導出部328は、まず、ポーリング周期内のポーリング分布のアクセス数(ポーリング数)の平均値Av_pを導出する。アクセス周期内のアクセス数の平均値Av_pは、ポーリング周期内の全アクセス数をCount_pa、ポーリング周期内の計測区間の数(分割数)をmとすると、Av_p=Count_pa/mで表すことができる。
続いて、オフセット時間導出部328は、ポーリング周期のポーリング分布における極大値が、導出した平均値Av_pに所定の不感帯値を加算した閾値Thrを超えたか否かを判定する。ここで、不感帯を設けているのは、全てのクライアント装置110に対してポーリング周期のオフセットを指示すると、サーバ装置120の処理負担が増え、頻繁に制御動作が発生してしまうからであり、不感帯を設けることで、このような処理負担を軽減することができる。不感帯値は情報提供システム100の設定に応じて適宜決めればよい。
したがって、オフセット時間導出部328は、ポーリング分布における極大値が閾値を超えると、平準化処理の必要性があると判定し、その閾値Thrを超えた計測区間のアクセスに対して平準化処理を実行する。
上記平準化処理は、複数のクライアント装置110のうちの一部のクライアント装置110のオフセット時間をオフセットし、クライアント装置110がポーリングを実行する計測区間を移動することで行われ、ポーリング分布における極大値が閾値Thrを超える度に繰り返し、実行される。以下、その平準化処理のアルゴリズムの一例を示す。
図8は、平準化処理の流れを説明するためのタイミングチャートである。図8も図7同様、ポーリング分布がヒストグラムで示され、各計測区間Rn(R〜R12)のアクセス数が縦軸に示されている。また、図8における一点鎖線は平均値Av_pを、破線は不感帯値を加えた閾値Thrを示している。
オフセット時間導出部328は、閾値Thrを超えた計測区間Rnにポーリングしているクライアント装置110のうち閾値を超えた分のクライアント装置110を更新対象とし、更新対象となったクライアント装置110を、閾値Thrを超えていない計測区間Rmにポーリングさせるようにオフセット時間の変更を通じて計測区間を移動させる。
例えば、図8(a)のポーリング周期Tpc1においては、計測区間Rのアクセス数が閾値Thrを超えているので、オフセット時間導出部328は、次のポーリング周期Tpc2においてアクセス数に余裕のある計測区間を探し、例えば、図8(b)の如く、次のポーリング周期Tpc2の計測区間Rのアクセス数に余裕があれば、平均値Av_pとポーリング周期Tpc2の計測区間Rにおけるアクセス数との差分を超えない範囲で、ポーリング周期Tpc1の計測区間Rのアクセスの閾値Thrを超えたハッチングを施した部分のアクセスをポーリング周期Tpc2の計測区間Rに移動させる。このとき、オフセット時間導出部328は、計測区間Rにポーリング周期Tpc1の計測区間Rのアクセスを移動することを記憶する。
また、ポーリング周期Tpc1の計測区間Rのアクセスを移動した後の図8(b)のポーリング周期Tpc1においても、計測区間Rのアクセス数が閾値Thrを超えているので、オフセット時間導出部328は、次のポーリング周期Tpc2において、さらにアクセス数に余裕のある計測区間を探し、例えば、図8(c)の如く、次のポーリング周期Tpc2の計測区間Rのアクセス数に余裕があれば、ポーリング周期Tpc1の計測区間Rのアクセスの閾値Thrを超えたハッチングを施した部分のアクセスをポーリング周期Tpc2の計測区間Rに移動させる。
ただし、ポーリング周期Tpc2の計測区間Rには、すでにポーリング周期Tpc1の計測区間Rのアクセスの移動が決まっているので、ポーリング周期Tpc2の計測区間Rには、図8(c)においてクロスハッチングが施された分しか移動することができず、ポーリング周期Tpc1の計測区間Rの移動すべき残りのアクセスは、アクセス数に余裕のある他の計測区間、例えば、ポーリング周期Tpc2の計測区間Rに、平均値Av_pとポーリング周期Tpc2の計測区間Rにおけるアクセス数との差分を超えない範囲で移動する。このようにしてポーリング周期Tpc1において閾値Thrを超えるすべての計測区間Rnを処理すると、図8(d)のようにアクセス分布が閾値Thr内で平準化されることとなる。
アクセスの移動は、移動元の計測区間と移動先の計測区間との時間差分だけクライアント装置110のオフセット時間を更新することで為される。さらに、本実施形態において、オフセット時間導出部328は、オフセット時間を計測区間Rnで正規化された乱数値により振り分ける。
例えば、アクセス時刻をTa、移動先の計測区間の開始時刻をTd、計測区間で正規化した乱数値をTrandとすると(図8(a)参照)、オフセット時間Toは、To=Td−Ta+Trandで表される。また、次のポーリング周期の開始時刻をTnp、移動先の計測区間の番号をn、計測区間の時間長をTrとすると、移動先の計測区間の開始時刻Tdは、Td=Tnp+(n−1)×Trで表すことができる。このようにオフセット時間に乱数値を加えることで、計測区間内でアクセスを分散することが可能となる。
オフセット時間導出部328は、このようにして導出されたオフセット時間Toをポーリング周期Tpc1においてクライアント装置110に伝達し、次のポーリング周期Tpc2のオフセット分布を平準化する。
また、ここでは、無用な処理による処理負荷の増大を回避すべく、平均値Av_pに不感帯値を加えた閾値Thrのみを利用し、極大値がその閾値Thrを超えた場合に平準化処理を行うとしているが、かかる場合に限らず、例えば、平均値Av_Pから不感帯値を減算した閾値も利用して、アクセス数が少ない計測区間が生じると、積極的にその計測区間に他のアクセスを移動するといった処理を行ってもよい。
(更新要求処理)
更新要求部330は、更新対象となったクライアント装置110それぞれに、導出されたオフセット時間の更新要求を行う。このとき、更新要求部330は、クライアント装置110から受信したポーリングへのレスポンスのヘッダフィールドを通じてクライアント装置110にオフセット時間の更新要求を行う。例えば、本実施形態のようなWebサービスであれば、アクセスはHTTPリクエストとなるので、レスポンスのヘッダもHTTPレスポンスとして以下のような記述になる。
HTTP/1.1 200 OK
Date: Tue, 30 Mar 2010 09:40:06 GMT
Server: ○○Server
Content-Type: text/html
Content-Length: 300
x-polling-offset: 1000
このレスポンスにおける最後の行の「x-polling-offset: 1000」がオフセット時間の指定に相当する。具体的に、最後の行のうち「x-polling-offset」がポーリングアクセスをオフセットさせる指示を表す部分で、そのあとの「1000」の部分がオフセット時間(ここではミリ秒)を表している。
一方、クライアント装置110のオフセット実行部234は、かかる更新要求を受けて、ポーリングのタイミングを、更新要求のあったオフセット時間分オフセットする。ここでは、周期タイマを用いてポーリングをしていた場合を例に挙げ、クライアント装置110の動作を図9のフローチャートに基づいて説明する。
クライアント装置のオフセット実行部234は、ポーリングに対するレスポンスを受信すると、まずレスポンスのヘッダフィールドを読み取り(S400)、ヘッダフィールドにオフセット時間の更新要求が示されているか否か判定する(S402)。かかる更新要求判定において、オフセット時間の更新要求を示されていない、または、示されているがその値がゼロや負の値である等、有効なものでなければ(S402におけるNO)、オフセット実行部234は、オフセットを実行せず、それまでの設定通りのポーリング周期でポーリングを繰り返す。
更新要求判定において、オフセット時間の更新要求が示され、その値が有効であれば(S402におけるYES)、一旦、周期的にポーリング動作を指示している周期タイマを止め(S404)、新たに指示されたオフセット時間後にポーリングを行うように、タイマにオフセット時間を設定する(S406)。こうして、オフセット時間が経過すると、周期的なポーリングを実行するためのポーリング周期が設定され(S408)、クライアント装置110は、再び、オフセット時間の更新があるまで、オフセット時間分オフセットされたポーリング周期でポーリングを行うこととなる。
(変形例)
上述した実施形態において、オフセット時間導出部328は、ポーリング分布の極大値が閾値を超えた場合、ポーリング分布導出部326で導出されたポーリング分布を平準化するように、閾値Thrを超えたクライアント装置110についてのみポーリングのオフセット時間を導出していたが、他の例として、複数のクライアント装置110全てを更新対象としてもよく、その場合、更新対象となったクライアント装置110のオフセット時間をポーリング周期で正規化された乱数値としてもよい。
図10は、変形例によるオフセット時間導出部328の動作を説明するための説明図である。オフセット時間導出部328は、図10(a)のように、ポーリング周期Tcp1におけるポーリング分布の極大値が閾値を超えた場合、全てのクライアント装置110の各アクセス時刻Taとポーリング周期Tcp1の終了時刻であるTeとの差分にポーリング周期の時間幅で正規化した乱数値Trpcを加算してオフセット値Toを導出する(To=Te−Ta+Trpc)。このように変形例では、上述した実施形態とオフセット時間の更新要求を行う範囲と、オフセット時間の算出アルゴリズムが異なることとなる。
こうして、全クライアント装置110に対し、ポーリング周期Tpc1においてアクセスタイミングの変更指示を行うことで、図10(b)に示すように、ポーリング周期Tpc2では、アクセスタイミングが乱数で再配置され、ポーリング分布はほぼ平均値Av_pで平準化される。こうして、サーバ装置120の処理負荷を確実に均一化することができる。
以上、説明した情報提供システム100によって、複数のクライアント装置110のポーリング周期内におけるポーリングの偏りを、クライアント装置110のポーリング周期のオフセット時間を積極的に変更することで回避し、サーバ装置120へのアクセス集中による負荷増大を防止して、Webページの安定提供を図ることが可能となる。
特に、本実施形態のように、ユーザ112が接客側の接客員132と対話しながらWebブラウザを介して商品の購入を試みる等の情報提供システム100では、ユーザ112と接客員132とが通話している間、長時間に渡り各クライアント装置110とポーリング周期でのポーリングが維持されるので、ポーリング周期のオフセット自体を移動することが非常に効果的である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書の情報提供方法における各工程は、必ずしもシーケンス図およびフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
本発明は、ユーザが所望する情報を、通信網を介して提供するサーバ装置および情報提供方法に利用することができる。
100 …情報提供システム
110 …クライアント装置
120 …サーバ装置
234 …オフセット実行部
324 …情報提供制御部
326 …ポーリング分布導出部
328 …オフセット時間導出部
330 …更新要求部

Claims (5)

  1. 通信網を介して複数のクライアント装置に接続されるサーバ装置であって、
    前記複数のクライアント装置それぞれからのポーリングに応じて情報を提供する情報提供制御部と、
    ポーリング周期内における所定の計測区間単位で前記複数のクライアント装置から受信するポーリングの回数を示すポーリング分布を導出するポーリング分布導出部と、
    導出された前記ポーリング分布を平準化するように、前記複数のクライアント装置のうちの少なくとも一部の、更新対象となったクライアント装置について、ポーリングの前記ポーリング分布導出部がポーリング分布を導出した時点での送信タイミングからのオフセット時間を導出するオフセット時間導出部と、
    前記更新対象となったクライアント装置それぞれに、導出された前記オフセット時間の更新要求を行う更新要求部と、
    を備え
    前記オフセット時間導出部は、前記ポーリング分布の極大値が、前記ポーリング分布の平均値に所定の不感帯値を加算した閾値を超えた場合に前記オフセット時間を導出することを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記オフセット時間導出部は、前記閾値を超えた計測区間にポーリングしているクライアント装置のうち前記閾値を超えた分のクライアント装置を更新対象とし、前記更新対象となったクライアント装置を、前記閾値を超えていない計測区間にポーリングさせるように前記オフセット時間を導出することを特徴とする請求項に記載のサーバ装置。
  3. 前記オフセット時間導出部は、前記オフセット時間を、前記計測区間で正規化された乱数値により振り分けることを特徴とする請求項に記載のサーバ装置。
  4. 前記オフセット時間導出部は、前記ポーリング分布の極大値が前記閾値を超えた場合、前記複数のクライアント装置全てを更新対象とし、前記更新対象となったクライアント装置のオフセット時間を、前記ポーリング周期で正規化された乱数値とすることを特徴とする請求項に記載のサーバ装置。
  5. 通信網を介して複数のクライアント装置に接続されるサーバ装置において実行される情報提供方法であって、
    前記複数のクライアント装置それぞれからのポーリングに応じて情報を提供する情報提供制御ステップと、
    ポーリング周期内における所定の計測区間単位で前記複数のクライアント装置から受信するポーリングの回数を示すポーリング分布を導出するポーリング分布導出ステップと、
    導出された前記ポーリング分布を平準化するように、前記複数のクライアント装置のうちの少なくとも一部の、更新対象となったクライアント装置について、ポーリングの前記ポーリング分布導出ステップにおいてポーリング分布を導出した時点での送信タイミングからのオフセット時間を導出するオフセット時間導出ステップと、
    前記更新対象となったクライアント装置それぞれに、導出された前記オフセット時間の更新要求を行う更新要求ステップと、
    を含み、
    前記オフセット時間導出ステップでは、前記ポーリング分布の極大値が、前記ポーリング分布の平均値に所定の不感帯値を加算した閾値を超えた場合に前記オフセット時間を導出することを特徴とする情報提供方法。
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