JP5576553B2 - 通信ネットワークにおいてキューを扱う方法及びシステム、並びに対応するコンピュータプログラム製品 - Google Patents

通信ネットワークにおいてキューを扱う方法及びシステム、並びに対応するコンピュータプログラム製品 Download PDF

Info

Publication number
JP5576553B2
JP5576553B2 JP2013503003A JP2013503003A JP5576553B2 JP 5576553 B2 JP5576553 B2 JP 5576553B2 JP 2013503003 A JP2013503003 A JP 2013503003A JP 2013503003 A JP2013503003 A JP 2013503003A JP 5576553 B2 JP5576553 B2 JP 5576553B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
point
node
information
queue length
queue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013503003A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013528977A (ja
Inventor
アンドレオッツィ,マッテオ・マリア
カレッティ,マルコ
フランチェスキーニ,ダニエレ
ロッシ,ロベルト
サベッラ,ダリオ
ステア,ジョヴァンニ
Original Assignee
テレコム・イタリア・エッセ・ピー・アー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by テレコム・イタリア・エッセ・ピー・アー filed Critical テレコム・イタリア・エッセ・ピー・アー
Publication of JP2013528977A publication Critical patent/JP2013528977A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5576553B2 publication Critical patent/JP5576553B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/50Queue scheduling
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/02Processing of mobility data, e.g. registration information at HLR [Home Location Register] or VLR [Visitor Location Register]; Transfer of mobility data, e.g. between HLR, VLR or external networks
    • H04W8/04Registration at HLR or HSS [Home Subscriber Server]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/25Flow control; Congestion control with rate being modified by the source upon detecting a change of network conditions
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/30Flow control; Congestion control in combination with information about buffer occupancy at either end or at transit nodes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/35Flow control; Congestion control by embedding flow control information in regular packets, e.g. piggybacking
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/0278Traffic management, e.g. flow control or congestion control using buffer status reports
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
    • H04W72/52Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on load
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/20Control channels or signalling for resource management
    • H04W72/21Control channels or signalling for resource management in the uplink direction of a wireless link, i.e. towards the network

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

本開示は、通信ネットワークにおいてキューを扱う技術に関する。
本開示は、アップリンクパケットアクセスのセルラーネットワークにおいて、リアルタイムフローのスケジューリングに適用できることに留意して考案され、アップリンクパケットアクセスのセルラーネットワークとは、例えばUMTS高速アップリンクパケットアクセス(High−Speed Uplink Packet Access:HSUPA)やロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)等である。
セルラー通信ネットワーク、例えば、HSUPAやLTE(UMTSのロングタームエボリューション)等の3G+セルラーネットワークは、多様なサービスをユーザへ提供するために現在利用され、今後も利用されるものであり、このサービスは、例えば音声及びビデオ電話、ライブビデオストリーミング等のリアルタイムサービスを含む。リアルタイムサービスは、制限を受けたエンドツーエンド遅延要求を有し、これが適切に実行されると、各スケジューリングホップでの遅延も制限を受けることになる。各パケットのエンドツーエンド経路は、2つのエンド(アクセス)セグメントと、1つのコアネットワークを含む。コアネットワークは、概してオーバープロビジョニングされるか、標準のQoSを可能にするアーキテクチャを利用するか、又は、概してオーバープロビジョニングされ且つ標準のQoSを可能にするアーキテクチャを利用し、これらのアーキテクチャは、例えばディファレンシエーテッドサービス(DiffServ)及びマルチプロトコル・ラベル・スイッチング(Multiprotocol Label Switching)ベースのトラフィックエンジニアリング(MPLS−TE)のうち一方又は双方であり、これらのアーキテクチャは高度にチューニングされ、QoS保証を提供するのに効果を発揮するのが通常である。そのような状況では、アクセスセグメントが、信頼できるリアルタイムサービスを可能にするために重要な役割を果たす。
文書EP−A−1 885 090は、IEEE 802.16d/e(WiMAX)又は類似のPMP(ポイント・ツー・マルチポイント)通信ネットワークのMACで実施されるスケジューリング手順を開示している。この手順は、どの無線フレームにおいても、そのフレームで接続をサービスすることがすでに計画された接続のみを処理し、かつ、全てのサービスされた接続について、次のスケジューリングに最も適するフレームを決定するステップを含む。数多くのテーブルを用いて、現在の無線フレーム及び計画されたタイムホライズンまでのこれからの無線フレームでサービスされる接続の接続識別子を格納する。すべての無線フレームで、現在のフレームのテーブルに挿入された接続が処理され、帯域幅が可変長ブロックに割り当てられ、実行された割り当て及びトラフィックレートパラメータに従い次にサービスするフレームが評価される。帯域幅割り当てと次のスケジューリングフレームの計算とが、あらゆるサービス接続のスケジューリングタイプに基づいて実行される。アップリンクスケジューラを参照して、端局(TS)の入力キュー長の推定が実行される。推定は帯域幅要求を受け取るたびに、インクリメンタル要求の値を追加すること、又はアグリゲート要求の場合には新しい値を設定することにより更新される。アップリンクPDUを受け取るときは、TSキュー推定は、実際に用いられたバイト数がデクリメントされ、キュー推定は、パディングにより完全に埋められたバーストを受けたときにリセットされるが、これは、トラフィックにも管理データにも用いられなかったバーストは、アグリゲート要求が0に設定されていると解釈されるからである。
加えて、B.Wangらによる“Performance of VOIP on HSDPA”, Proc. of IEEE VTC Spring ’05, June 2005,又はM.Andreozziらによる“Flexible Scheduling for Real−Time Services in High−Speed Packet Access Cellular Networks”, European Wireless 2009, Aalborg (DK) 17−20 May 2009等の文書は、キューが、物理的にノードBに配置される構成を開示している。
上で述べた通信ネットワークのためのスケジューリング手順は、キュー推定フレームワークを利用して、全ての無線フレームについて、そのフレームですでにサービスされることが計画された接続のみを処理するスケジューリング手順を用いることにより、アップリンクスケジューリングを実行する。
本願の発明者は、これだと必然的に洗練されないキュー推定になることに気付いた。また、本願の発明者は、考慮される状況では、伝送されるデータを、アップリンクのシグナル伝達要求を待つことなく、予測的に(proactively)スケジューリングすることができれば望ましい特徴になるであろうことに注目した。
したがって本発明の目的は、予測的なスケジューリングを可能にすることで、とりわけ、より洗練されたキュー推定を可能にする、改善された解決策を提供することである。
本発明によれば、その目的は、以下に記す請求項に記載の特徴を有する方法によって達成される。本発明はさらに、対応するシステム(例えばネットワーク内のノード)及び、対応するコンピュータプログラム製品に関し、この対応するコンピュータプログラム製品は、少なくとも1つのコンピュータのメモリにロード可能であって、該製品がコンピュータ上で実行される場合に本発明の方法のステップを行うためのソフトウェアコード部分を含む。本明細書では、そのようなコンピュータプログラム製品への言及は、コンピュータシステムを制御して本発明の方法の実行を調整させるための命令を備えるコンピュータ可読媒体への言及に等しいものとする。「少なくとも1つのコンピュータ」への言及は、本発明が分散/モジュール方式で実装される可能性を強調することを明白に意図している。
請求項は、本明細書で提供される本開示の不可欠な部分である。
さまざまな実施形態は、ユーザが受けるチャネル状況を、十分利用できるようにするために、アップリンクスケジューラによりフレームワークとして利用することができるキュー推定手順を提供する。
さまざまな実施形態は、キューのサイズ及びPDU生成時刻の双方の推定を提供するものであり、キューの長さの推定だけを提供するものではない。さまざまな実施形態では、結果として生じる出力は完全なデータ構造であり、単なる数ではない。
さまざまな実施形態は、各UEのキューをノードBで再現することに基づいており、キューのパケットのサイズ及び生成時刻を知り、スケジューラがそのような情報を使用できるようにする。さまざまな実施形態はあらゆるタイプのトラフィックに適するが、さまざまな実施形態は周期的なトラフィック(例えばVoIP)を扱うようことに適合している。
さらに、いくつかの実施形態はHSUPAに適用可能であるが、さまざまな実施形態は、軽微な修正を行うことで他の類似のアクセス技術(例えば、LTE)に容易に適用することができる。
さまざまな実施形態は、セルラーネットワークのアップリンクアクセスセグメント、例えばHSUPA等、を考慮している。このようなネットワークでは、スケジューリングは、ノードBと呼ばれる中央エンティティにより調整される。
セル内のユーザ装置(UE、例えば携帯電話又は携帯端末)は、自身のトラフィックをノードBへ送る。伝送時間間隔(TTI)と呼ばれる、スケジューリング周期毎に、ノードBは各UEについてサービンググラント(SG)を計算し、サービンググラント(SG)は、UEが拡張専用チャネル(E−DCH)を介して伝送できるビットの量の基準値を、―直接的又は間接的に―定めるものである。
SGは、(例えばノードBで受けるパワーを制限するために)いくつかの性能基準に従って計算することができ、ノードBがいくつかのUEからの同時に行われた伝送を復号できるようにする。プロトコルデータ単位(PDU)と呼ばれることもあるデータパケットは、UEキュー長にバッファされて無線インターフェースを越えて伝送される。
上位層データパケットは長いので、いくつかのPDUにセグメント化することができ、そして最後のPDUを埋めるためにパディングを加えることができる。ノードBは、UEキューのバックログ状態をスケジューリング情報(SI)から得て、SIは、(もしあれば)UEにより送られるPDU、又は(そうでなければ)単独の伝送のいずれかでピギーバックされる。それゆえSIはテーブルに従って量子化され、したがって上記ですでに述べたように、SIから正確なバックログ状態を再現することは常にできるわけではない。
さまざまな実施形態では、「賢い(clever)」スケジューリング解決策が、UEにより報告されたSIに基づいてSGを計算し、このようにして、長すぎるSGの発行、リソースの望ましくない浪費、TTIにおいてサービスできるUEの数の低減というリスクをなくしている。さまざまな実施形態では、リアルタイムトラフィックが考慮されるとき、各キューにPDUがいくつ含まれているか及びそれに関連するサイズを知ることに加え、PDUのそれぞれを伝送する期限を知ることに関心があることもあり、この期限はSIだけからは推測できないこと、を考慮している。さまざまな実施形態では、単純な計算を用いて、ノードBは、SIを入力として、UEキューのバックログ状態の十分正確な推定を再現することができ、したがって再現された推定(仮想キュー又はVQとも呼ばれる)を提供することができ、再現された推定は対{[lo,hi],d}のリストで表され、lo、hiは、時刻dに生成されたUEキュー内のPDUの数の、上限と下限である。さまざまな実施形態は、上記の情報を考慮した任意のスケジューリング手順(例えば、ダウンリンク方向のリアルタイムスケジューリングで使用されるものであって、キューがノードBに物理的に配置され、軽微な修正によりHSUPAとともに機能することに適合したもの)と協働することができる。
さまざまな実施形態では、仮想キュー又はVQの手順は、実際のトラフィック生成プロファイルに関する仮定を行わず、したがって非リアルタイムトラフィック(例えば、HTTP)を含む任意の種類のトラフィックに適すが、非リアルタイムトラフィックでは、キューされた全てのパケットのサイズ及び生成時刻を知ることによりスケジューラが受ける恩恵が小さいことがある。
リアルタイムトラフィックに関するかぎりでは、周期的なトラフィックは関連のある役割を果たすことができる。例えば、音声フローは周期的なパケット生成の振る舞いを有する。音声フローは「オン」期間(トークスパート)と、―通常そうであるように音声フローが音声区画検出(VAD)を有する場合の―「オフ」すなわち無音期間とを交互に行い、「オン」期間(トークスパート)は、音声フローが固定長パケットを一定の間隔時間(例えば、AMRコーデックであれば20秒)で生成するときであり、「オフ」すなわち無音期間は、音声フローがパケットを全く生成しないか、より少ないパケットを生成するかのいずれかを行うときである。
通常は、音声コーデックは、VoIPフローの設定時にRNCで知られ、たとえば、PDPコンテキストがアクティブであるときにRNC(無線ネットワークコントローラ)へ送られたRAB割り当てメッセージのソース・スタティスティック・ディスクリプタ(Source Statistic Descriptor)フィールドで知られる。
さまざまな実施形態では、したがってRNCは、ノードBに上記情報を提供することができ、この情報を用いてフロー特性(すなわち、フロー周期及びパケットサイズ、VADを有するか否か、オフ期間の間にパケットを生成するか等)を特定することができる。このように、VQ手順を洗練して、フロー特性とより上手く合うようにし、結果として、再現されたVQのエラーを低減できる。
さらに、周期的なトラフィックが存在する場合、近い将来(すなわち、次の1〜2TTI)に、PDUの到着を予測の可能性がある。これが関心対象になり得るのは、反応的に、すなわちUEにより報告されたSIに基づいてSGを発行すると、無視できないシグナル伝達遅延が生じるからであり、この遅延は(少なくとも)2TTI、すなわち、10ミリ秒TTIの実施では20ミリ秒、に等しい。
さまざまな実施形態では、このようなシグナル伝達遅延は、可能なSGが実際に用いられる時刻、すなわち後続のTTIの、UEキューのバックログ状態を予測することにより回避することができる。このように、SGは、SIが実際にノードBへ運ばれる前に、予測的に、すなわち予測されたUEキューの状態に基づいて発行することができる。これは、関係するUEでSGが実際に利用される時刻のVQの状態を予測してSGを計算することにより達成される。
さまざまな実施形態では、予測的スケジューリングは、非周期的な又は十分な予測ができないアップリンクフローの標準的(反応的)なスケジューリングと共存することができ、パケット生成時点の信頼できる推定が利用可能か否かに従い、同じフロー上でオンオフを任意に切り替えることができる。
さまざまな実施形態では、仮想キュー技術を他の技術にも適用することができる。実際には、UMTSのロングタームエボリューション(LTE)が、潜在的な適用領域のもう1つである。
LTEでは、アップリンクリソースのスケジューリングはeノードBで行われる。eノードBは、所定の時間/周波数リソースをUEに割り当て、UEに使用する伝送フォーマットを知らせる。HSUPAと同様に、スケジューリングの決定はQoSパラメータ、UEバッファ状態、アップリンクチャネル品質測定に基づくことができる。HSPAと同様に、eノードBに報告されたUEバッファ状態は、現実のUEバッファの占有率の粗いバージョンであり、HSPAで使用されるものに類似した量子化テーブルが、UEバッファの占有率を符号化するために用いられる。
さらにLTEでは、HSPAと同様に、アップリンクトラフィック期限の直接的な知識を得る方法がない。したがって、さまざまな実施形態では、HSPAのノードBレベルで可能なUEバッファ状態の再現を、軽微な調整でLTEのeノードBのMAC層へ簡単に移植することができ、期限ベースのスケジューラをLTEアーキテクチャのアップリンク側でも実行できるようにする。
さまざまな実施形態では、仮想キューイングを以下の要求を満たす任意の技術に適用することができる。
−パケットがいくつかの固定長PDUにセグメント化され、このPDUの長さはセンダ及びレシーバの双方に既知であり、この長さは全てのセンダで同じである必要はない
−アップリンクバッファの状態が、いくつかのPDUで測定された正確な又は大凡のバッファ長のいずれかをノードBへ運ぶことにより報告される。報告は、周期的又は非周期的のいずれかで行うことができる。
−(バッファ状態の報告の)レシーバが、センダのスケジューリンググラントを決定する。
さまざまな実施形態では、第2のポイントでの情報単位の到着処理が周期的であることが既知である場合、周期的にキュー長を固定量増やすことと、第2のポイント(例えばユーザ装置又はUE)から第1のポイント(例えば基地局)へ伝送されて検出された情報単位の数を減算することとにより、キュー長の改善された推定が得られる。推定キュー長は、第2のポイント(例えばUE)により報告された量子化キュー長情報と比較され、この比較における任意のミスマッチが、第2のポイントでの周期的なパケット生成の始まりと終わりを推測するのに用いられる。
添付図面を参照して、本発明の説明を行うが、これは例示に過ぎない。
一実施形態のSI及びSGのタイミングを示す。 一実施形態のスケジューリングフレームワークのブロック図である。 一実施形態の初めのオフセットに従う、パケットの可能なシーケンスを示す。 一実施形態の予測的スケジューリングの高レベル例を示す。 一実施形態の予測的スケジューリングの、所定の可能な関連する量を示す。
以下の記載には、実施形態の完全な理解を提供するために多数の特定の詳細が含まれている。実施形態は、1又は複数のこれらの特定の詳細を用いずに実施してもよいし、あるいは他の方法、コンポーネント、材料等を用いて実施してもよい。また、周知の構造、材料、又は動作を詳細に表示又は記載していないのは、実施形態の態様が曖昧にならないようにするためである。
本明細書全体において、「一実施形態」又は「実施形態」への言及は、その実施形態に関して記載された特定の特徴、構造、又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれていることを意味する。したがって、「一実施形態では」又は「実施形態では」という語句が本明細書全体を通じ随所に現れるが、それらが全て同一の実施形態を指しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性は、1又は複数の実施形態において任意の適宜の方法で組み合わせてもよい。
本明細書において、見出しは便宜上記載しただけであり、実施形態の範囲又は意味を説明するものではない。
導入として、HSUPA技術のいくつかの基本概念を、SI報告機構及びSGシグナル伝達機構に重点を置いて要約し、それから音声トラフィックと併用できる、HSUPAの非スケジューリング機構を、音声コーデック及びそれらの特性とともに概括する。
HSUPAについては、UMTS無線アクセスネットワーク(UTRAN)は3つの主要なネットワーク要素を含み、これらは、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局(ノードB)、及びユーザ装置(UE)である。RNCが1又は複数のノードBを制御し、ノードBはUEがローミングする1つのセルを担当する。
HSUPAでは、ノードBは、2又は10ミリ秒のTTIを用いてスケジューリング決定を調整する。プロトコルデータ単位すなわちPDUは、UEに物理的に格納されている。しかし、ノードBは、スケジューリング情報(SI)からUEキューのバックログ状態を得て、SIは、UE上の全バックログと、最高の優先度のフローと見なされるバックログ(すなわち、内部UEスケジューラにより選択されるであろうもの)の割合とを含む。両方とも、5ビット及び4ビットのインデクスをそれぞれ用いて、2つの非線形テーブルに従い量子化されて(すでに上で記載した第3世代パートナーシッププロジェクトのウェブサイトを参照のこと)、正確なバックログ状態を再現することができないようになる。UEは常に、高く見積もられたバックログをノードBへ報告する。
ノードBは、さまざまなUEに、スケジューリンググラント(SG)を割り当てることにより、データ送信パワーを割り振る。受けたSGに応じてUEは適切なコーディングを選択し、コーディングにより使用されるTBSも決まる。SGとTBS(トランスポートブロックサイズ又はセット)の間のマッピングは、E−DCHトランスポートフォーマットコンビネーション(ETFC)テーブルであらかじめ構成され、E−DCHトランスポートフォーマットコンビネーション(ETFC)テーブルはノードB及びUEの両方に知られている。無効のSGはゼログラントと呼ばれ、UEにデータ伝送をさせないようにする。
SI報告及びSGシグナル伝達を考慮する際には、まず一般的なユーザ装置すなわちUEに注目することができ、仮にこれをiとする。iは1つのリアルタイムフローを有すると仮定することができ、これは最高の優先度で内部スケジューリングされるものである。フローのQoSクラスは、セットアップネゴシエーションによりノードBに知られている。以後フロー情報と呼ぶいくつかの他の情報が、通常は少なくともRNCで利用可能である(そしてRNCはフロー情報をノードBへ通信することができる)。例えば、この情報は使用される音声コーデックを含むと考えることができ、情報が音声コーデックを含むことは(通常起こる)既知の可能性の有限な選択の1つである。
標準SI量子化テーブル(テーブル1)を下のように、バイト(左)及び40バイトPDU(右)の両方で報告する。このテーブル1では、この例で報告されなかったSI値はグレーで示されている。
Figure 0005576553
このテーブルでは、左側にバイトでの大きさが報告されているが、キューは実際にはいくつかの固定長PDUを含み、固定長PDUの長さはノードBにより選択される。PDU長は任意に設定することができる。一般的な値は40バイトであり、40バイトというのは、ひとつの音声パケット全体をひとつのPDUに含むことができる程度の値である。
テーブル1の右側には、各SI値に関連付けられた40バイトPDUの数が示されている。例えば、キューが24から31のPDUをバッファしているのであれば、UEは18という値を報告する。所与のPDUサイズについて、量子化テーブルは2つのゾーンに分割される。すなわち、非曖昧ゾーンと曖昧ゾーンであり、非曖昧ゾーンは、UEの正確なバックログを推測することができるSIのセット(すなわち、40バイトPDUでは0≦SI≦12)に存在し、曖昧ゾーンでは量子化間隔はPDUサイズよりも大きくなる。さらに、―非曖昧領域では―全てのSI値が実際に可能であるとは限らない。曖昧領域の幅はPDUサイズに依存する。PDUサイズが大きくなるほど、曖昧領域は狭くなり、各量子化間隔の幅も狭くなる。
以下において、SI量子化に言及するときは常に、PDUは40バイトの長さと仮定する。これは量子化の観点では、「あまり感心しない」仮定と見なされるものである。しかし、PDUサイズはさまざまな実施形態のパフォーマンス−及び有効性−には関係するかもしれないが、さまざまな実施形態はPDUサイズに依存しない。
UEアプリケーションは、いくつかの時点において、複数のPDUが(FIFO)UEキューに挿入されるように、パケットを生成する。UEは、ノードBからSGを受けたとき、1つのTTIに1つのMAC−E PDUを伝送し、1つのMAC−E PDUは、ゼロ以上のPDU及びSIの一方又は双方を含む。元のパケットはノードBで再構築されるため、これらのPDUは異なるパケットに属すことがある。これは、ノードBのスケジューリングモジュールが、PDUのセットを受けるときに、パケットの境界を知ることができることを意味する。しかし、ここではそのような仮定は行わない。
UEでキューされたパケットは、ノードBでなされたスケジューリングの決定により除去されるか、又は既知のドロップのタイムアウト後、UEによりドロップされる。一般性を失うことなく、1つのパケットが1つのTTIに生成されると仮定することができる。実際のところ、UEはパケットをアトミックに伝送する必要がなく、同じ伝送でいくつかのパケットのPDUを混ぜることができる(ただし、FIFOの順序は維持する)。さらに、TTIよりも小さな分解能をもつイベントを突き止めるのは不可能なことがあるが、リアルタイムスケジューリングの観点からは同じTTIで生成されたフローのパケットは同じ期限をもつことになる。
以下において、純粋に説明を簡単にするために、時間をTTIの長さに正規化して、TTIのシーケンスが自然数のシーケンスになるようにする。UEで所与のTTIであるTに発行されたSIは、TまでのUEのキューの状態を報告する。しかし、このSIは時刻T+1にノードBに到達する。ノードBがゼロ時刻におけるスケジューリングの決定を計算できると仮定すると、ノードBは、後続のSGを発行するときに、そのSIを引き続き考慮することができることになる。後続のSGは、時刻T+2にUEに到達する。したがって、最良の例では、シグナル伝達遅延は2TTIと等しくなる。
本明細書の図1は、ノードBとユーザ装置すなわちUEとの間の通信のSI及びSGのタイミングの例である。10ミリ秒TTIの実施では、SGが実際には2ミリ秒の長さであるため、このようなシグナル伝達遅延が確かに達成可能であり、SGは10ミリ秒の期間に5回繰り返される。したがって、ノードBが、例えばセル内のUEについてSGを計算するのに2ミリ秒かかり、初めの2ミリ秒時点をブランクのままにし、実際には正しいSGを4回繰り返す可能性がある、ということが予測可能である。したがってUEは、初めの時点をスキップするだけで、正しいSGを復号することができることになる。一方2ミリ秒TTIの実施では、ノードBがスケジューリングの決定を行えるようにするためには、少なくとも別の1つのTTIを無駄にするしか方法がないようであり、シグナル伝達遅延は3TTIになる。
TにノードBで受けた情報の全ての項目は、必然的にT−1より前に生成された量を示す。以下において決定はノードBで行われるため、ノードBが基準とみなされる。そのため、―いわば―時刻TのSIへの参照を、その時刻に受けた(したがってUEで時刻T−1に生成された)SIと定義する。最後に、同じ理由で、パケットは1つのTTIと2つのTTIとの間にある最小遅延を有することになり、この最小遅延はTTI境界に対する到着時刻に依存する。
HSUPAでは、規格により非スケジューリング伝送が可能である。詳細には、3GPP TS 25.309 V6.6.0(2006−03),Chapter10の記載によれば、非スケジューリング伝送がSRNCにより設定されたとき、UEは、NodeBからスケジューリングコマンドを何も受けなくても、設定された数のビットまで任意時刻にE−DCHデータを送出することができる。したがって、シグナル伝達オーバーヘッド及びスケジューリング遅延が最小化される。
これは、リソースのシェアがこの種の伝送の全てのTTIで予約されることを意味する。これらのリソースは、スケジューラでは扱われない。LTEシステムでは、柔軟性が向上した類似のメカニズムが可能である。RRC(無線リソース制御)は、ダウンリンク及びアップリンクの両方向において、いくつかのH−ARQ処理を周期的なリソース割り当てのために予約するように設定することができる。これは半永続スケジューリング(semi−persistet scheduling)と呼ばれる。半永続スケジューリングを用いることにより、いくつかのOFDMAリソース(従ってデータリソース)が事前に予約される。LTEでは、非スケジューリングモードを用いてUEのMAC−dフローをサービスすることができる。この場合、UEのMAC−dフローは周期的に(最高で設定可能な最大数の周期)サービスされ、周期内の所与のTTIのセット上に固定グラントが与えられる。
HSUPA及びLTEではともに、SIは、非スケジューリングサービスのフローについては考慮されない。さらに、SGを伝送する必要がないため、シグナル伝達遅延及びオーバーヘッドが低減される。またさらに、HSUPA(HSUPAでは非スケジューリングUEが全てのTTIにおいて潜在的SGを有する)では、ニアゼロアップリンクレイテンシも達成可能である。しかし、これは効率の大幅な低減を伴い、というのもこれらのサービスが完全にノードBスケジューラ(したがって、それらの名前)をバイパスするからである。大まかに言えば、非スケジューリングの伝送が、スケジューラの制御からいくつかのリソースを減算する。このレジームの下では、非スケジューリングフローは、そのキューが空か否か、関連するPDUが急を要するものか否か、UEのチャネル状況が最適か又は概ね準最適であるかに関わらず、あらかじめ定められたビット数まで伝送することができる。さらに、SIが考慮されないため、キュー長及び遅延は考慮されない。したがって、大きなスケールで(すなわち、多くのユーザが同時に)、又は変動するチャネルを持つモバイルユーザに使用されるときは、このような機構は非効率的になる。HSUPAでは、非スケジューリングユーザにより生成されたセル内干渉を制御しておくために、追加的な機構も必要になる。
他方では、VQ(その全てのバージョンであって、CBR(固定ビットレート)サービス専用のものも含む)はスケジューリングレベルで機能するように意図されており、スケジューラが考慮中のUEキューの状態を知ること(なお、CBRソースの場合は、将来のキューの状態を予測すること)ができ、詳細には、UEキューの状態とは、どのくらいの数のパケットが存在し、(とりわけ)それらパケットがいつキューされたかである。これにより、スケジューラ(これはこのフレームワークの外部要素である)は上述の情報を、任意の適宜の目的に用いることができる。例えば、純粋に期限ベースのサービス(例えば、半永続スケジューリングを用いて行うことができないもの)、又は、ハイブリッドのセミオポチュニスティック(semi−opportunistic)スケジューリングを設定することができ、ハイブリッドのセミオポチュニスティックスケジューリングにおいては、パケット期限及びチャネル状況が組み合わせられてスケジューリング及びリソース割り当ての基準を形成する。例えば、異なる接続の間の統計的多重化、適応チャネル使用、等を利用する効率的な解決策は、VQフレームワークを用いて設計することができるが、これは非スケジューリングモードを用いて達成することはできない。
音声コーデックでは、VoIPアプリケーションが、今日のHSPAシステムではリアルタイムトラフィックの重要なクラスを示す。すでに予想されるように、特化されたVQ手順を周期的なトラフィックのために示すことにする。
VoIPアプリケーションのトラフィックプロファイルは4つのカテゴリに分類することができる。
−CBR(固定ビットレート):一定の間隔で一定サイズのパケットを生成するアプリケーション
−CBRオン/オフ:これらのアプリケーションは音声区間検出(VAD)を有する。アプリケーションは、トークスパートの間は一定の間隔で一定サイズのパケットを生成し、無音期間の間は情報を生成しない。
−疑似CBR:(トークスパート及び無音期間の間はともに)パケット生成間隔が一定で、トークスパートと無音期間ではパケットサイズが異なる
−VBR(可変ビットレート):可変長のパケットが一定の間隔で生成される
この例示的な開示は、初めの2つのカテゴリに対する特化されたVQ手順について述べるが、3番目のカテゴリに広げるのは、特に、ある通信にシナリオを限定する場合には簡単であり、ある通信とは、疑似CBRが一定サイズのパケットを一定の間隔で有しており、基本的にCBRオン/オフのように振る舞うものである。
全ての音声コーデックに共通する特性を次のように要約することができる。パケット生成周期はTTI(2ミリ秒又は10ミリ秒のいずれのバージョンであっても)よりも大きいことが通常である。例えば、AMRコーデックを用いた音声ストリームは、20ミリ秒のフレーム生成周期(すなわち、HSUPAのバージョンに従い2又は10TTI)をもつCBR(音声区画検出によりオン/オフが交代するもの)である。考慮される周期は、必ずしもTTIの整数倍である必要はない。さらに、VAD対応のコーデックについては、1つの「オン」及び「オフ」周期は、パケット生成時刻の間(すなわちTTIの期間)よりもはるかに大きいことが通常である。この周期の平均の長さは、どんな音声モデルが採用され、どんなTTI長であっても、100〜1000TTI程度である。
さらに、疑似CBRソースは、トークスパート及び無音期間中のパケットの長さが同数のPDUになる場合はスケジューラにはCBRソースに見える。例えば、GSM AMRコーデックは、32バイトのペイロードをトークスパートの間に生成し、0又は5バイトのいずれかのペイロードを無音期間の間に生成する。PDU長が72バイトを超えると、SIは全ての場合において1つのPDUのみを報告する。
例示的なスケジューリングフレームワークを図2に示す。仮想キューイングブロックは、SI及びUEから伝送されたPDUのシーケンスを収集し、この情報を用いて、使用可能な計算により、可能な最も正確な方法でUEキューの状態を再構成する。基本的な手順、すなわちトラフィックプロファイルの仮定を行わないものを以下に述べる。いくつかの場合では、フローについてよりよく知っており、VQ推定を改善するためにこの知識を利用できる可能性がある。「フロープロファイル」は、情報項目のセットとして定めることができ、情報項目のセットは、トラフィックが周期的かどうか、及び生成されたパケットが固定長を有するか等である。上記の情報は、当業者に既知の手段によりフロー設定時に収集することができるので、本明細書ではその手段の説明はしない。ノードBは、コーデックを以下の情報と関連付けたテーブルを持つように構成されると仮定することができる。その情報とは、i)フロータイプ(例えば、CBR、又はCBRオン/オフ、等)、ii)フロー周期、及びiii)パケット長である。フローがCBR又はCBRオン/オフであることが既知である場合、この情報は、VQ手順を特化すること、及び予測的SG割り当てを可能にすることの両方に用いることができる。前者の問題については、パケット長及び周期を知ることで、SI量子化により生じるVQ推定の不確実性を克服することが可能になる。さらに、パケット長及び周期を知ることによりパケットのサイズ及び生成時点を予測することができ、ノードBは適切な大きさのSGを周期的なフローに予測的に割り当てることができる。
図2は、仮想キューイング構成VQを含む例示的なスケジューリングフレームワークを示し、VQはSIと伝送されたPDUとを入力として有し、加えて、フロータイプ、周期、サイズ等に関する情報を有し、この情報は、例えばコーデックにより提供されるフロー情報を元にフロープロファイルモジュールFPにより作られる。
以下の記述は基本的な仮想キューイング(VQ)の手順と、UEにより報告されたSIのシーケンス及びUEにより伝送されたPDUのシーケンスを観測するVQをどのように追加及び管理するか、とに関する。
さまざまな実施形態が目指す目標は、ノードBが、UEの正確なバックログ状態を再現できるようにすることであり、UEの正確なバックログ状態を再現することは、SIがもつ量子化されるという性質により常に可能とは限らない。推定処理はPDU長に依存し、一般的には、PDUのサイズが短いほど、その数を正確に推定することが難しい(テーブル1参照)。
生成されたパケット全てについて、SIから正確なパケット長を推測することは不可能であるのが一般的であるが、報告されたSI及び伝送されたPDUのシーケンスを考慮することにより、VQ推定の精度が増し、したがってSI量子化の影響をかなり低減することができる。
まず一般的な手順を考慮し、続いて、フロープロファイル情報が利用可能なときの場合について可能な洗練ステップを示す。
VQは項目{[lo,hi],d}のFIFOキューであり、dは推定パケット生成時刻、lo,hiは時刻dまでに生成された全パケットを含むVQバックログ全体の下限及び上限である。時点dをどのように計算するかを以下で述べる。
図2は、VQの可能な「スナップショット」を示す。UEキューに依然として位置する1から3PDUは時刻1に生成されたが、5から7PDUは時刻3までに生成された(つまり時刻3には5−3=2から7−1=6PDUが生成された)等を示す。VQの各パケットの下限及び上限は、上記の情報から簡単に推測することができるが、時刻tのキュー長をVQに記憶することを、上記の情報の方が1つのパケットの長さよりも正確であるために望む場合がある。実際、後者の場合は、2つの連続するパケットのキュー長の推定の不確実性がまとめられている。これは、必要であれば累積長から1つのパケットの長さを推定できることを意味するが、その逆を成り立たせようとすると、追加的なエラーを伴う可能性がある。
さらに、VQのヘッドに関連づけられた長さは、先頭(head−of−line)パケットを依然として記述しており、これが期限ベースのスケジューリングを可能にする。
,D,qをSIとし、SIは時刻iに伝送されたPDUの数及びキュー長であり、L(・),H(・)を、パラメータとして与えられたSIからUEキュー長の下限及び上限を報告する関数であるとしよう。パラメータとして与えられたSIは量子化テーブルにおいて特定されたものである。
例えば、テーブル1を参照すると、L(15)=11,H(15)=13が得られる。規格に従えば、UEがPDU及びSIをともに送るとき、SIにより報告されるバックログは、ちょうど伝送されたPDUは考慮しない。
高レベルでは、VQ推定は、次のように機能する。k個のPDUのセットがUEからノードBへ伝送される度に、数kがVQ内の全てのエントリの上限及び下限から引かれ、先頭エントリの上限がゼロに到達するとき、先頭エントリは最前部から除去される。
新しいSIがノードBへ到着する度に、新しい情報は、VQのテールの長さの推定を改善するか、又はUEにおいて新しいパケットが生成されたことを検出するか、のいずれかのために用いられる。
新しいパケットの生成が時刻tに検出されるとき、新しいエントリ{[L(S),H(S)],t}がVQのテールに追加される。
手順を詳細に説明するために、1つのパケットが時刻0に生成されると仮定して、はじめは空のキューに何が起こるのかを説明するところから始める。それから一般的な場合について述べる。
後続する全ての時点iにおいて、
∀i≧0,L(S)≦q≦H(S
の関係を保つ。
時刻0の後しばらくは、UEで生成されるパケットは他になく、iは一般的な時点であると仮定される。
0とiとの間の任意時刻jについては次式のようになる。
Figure 0005576553
これは、キューが伸びていないことを意味する。実際は、いくつかのPDUがUEから伝送された可能性がある。これが生じた場合は、時刻jのSIはキューの新しい状態を反映することになり、キューの新しい状態は、(時刻0の後はパケットが生成されないと仮定すると)時刻0のものよりも小さいのが通常である。
(1)から次式が得られる。
Figure 0005576553
上記情報によると、Q ,Q は、時刻iに利用可能なキューの長さの最も正確な限度である。そして、新しいパケットが到着しないと、Q は増加しQ は低下し、したがってqの不確実性が減少する。
したがって、スケジューラに全てのTTIで一貫したビューを提供するために、Q ,Q はともに再計算されて対応するVQエントリが更新されなければならない。しかし、別のパケットが、ある時刻kにUEで生成された場合、L(・)が増す可能性があるため、h≧kでQ >Q が生じる可能性がある。
単純な例を以下に記す。
時刻0に、20−PDUパケットが到着すると仮定する。そして、S=17、L(S)=18、H(S)=23である。したがって、あるエントリ、{[18,23],0}、がVQに挿入される。時刻1にはPDUが伝送されず、S=17である。時刻2には、UEは4つのPDUを伝送し、再びS=17を送る。式(2):
=max{L(S)−4,L(S)−4,L(S)}≦q≦min{H(S)−4,H(S)−4,H(S)}=Q
に従えば、いくつか操作を経て、Q =18、Q =19になる。
これは、時刻0におけるキューの中のPDUの数が、少なくともq≧18+4=22であり、q≦23であること意味する。含まれていたPDUの数に関する初めの不確実性は、時刻0で23−18=5PDUであったが、今は19−18=1PDUであり、すなわち時間とともに減少した。
時刻3でさらに2つのPDUをノードBで受け、UEは依然としてS=17と報告すると仮定する。明らかに、これは、別のパケットが到着していなければいけないことを意味する。到着していなければ、UEキューは16及び17PDUの間になり、報告されるSIはS=16になるはずである。
時刻3で式(2)の裏付けを再びとるならば、
=max{L(S)−6,L(S)−6,L(S)−2,L(S)}=max{l4,14,16,18}=18
=min{H(S)−6,H(S)−6,H(S)−2,H(S)}=min{l7,17,19,23}=17
が得られる。
この場合、Q >Q という事実から矛盾が明らかになる。矛盾が生じたとき、VQの中の第1のエントリの長さの最も正確な推定は[Qh−1 >Qh−1 ]であり、新しいエントリ{[L(S),H(S)],h}がVQのテールに追加される。それ以降、以前のエントリ(すなわち、最後から2番のもの)の推定は凍結されて、後続する全ての情報のみを、VQの中の最後のエントリを改善するために用いることができる。
TTI hで、Q ,Q の計算が再開される、すなわち、0を最新のパケット到着のインデックスで置き換えて、(2)を書き直すと次式になる。
Figure 0005576553
式(3)を
=max{L(S),Q −D},Q =min{H(S),Qi−1 −D} (4)
と要約すると、Q ,Q を定数時間で計算することができる。
新しいパケットが生成された正確なTTIの特定は(パケット生成処理についての追加的な情報が利用可能でなければ)常に可能であるとは限らないが、式(4)により与えられた情報に矛盾があるときはパケットが生成されたと認めるように定めることができる。
次に、VQは、N個のエントリ{[mi,],t}(上付き文字はVQ内のエントリに用い、下付き文字は時点に用いる)を含むと仮定する。k個のPDUのセットがUEからノードBへ伝送される度に、次のアクションが生じる。
∀i,1≦i≦N−1,m=max{0,m−k},n=n−k (5)
さらに、n≦0であれば、先頭エントリは除去されなければならない。これは、所与の時点で生成される必要なPDUよりも多くのPDUを考慮している可能性を意味し、これは追加的な情報を用いることで回避することができる。例えば、ノードBがパケット境界を見て、あるTTIでひとつのパケットのみが生成されたことを確信するのが当然といえる場合、既知の方法に従って手順のこの最後の部分を洗練することができる。
VQの中の最後のエントリ(すなわち、N番目)は、代わりに(3)により更新される。伝送の度にVQの各エントリを更新するとコストがかかりすぎる場合、次のようにして、正確さと速度との間のトレードオフを達成することができる。
−PDUがUEにより伝送されると、最後のエントリについて(4)が計算されて、伝送されたPDUが先頭エントリのみから引かれる。
−各VQエントリがカウンタqで増大される。カウンタはnx−1、すなわち、x番目のエントリが凍結されたときの、以前のエントリについての推定の上限、に設定される。
−先頭エントリの上限が負になると、この先頭エントリは除去され、新しい先頭エントリのために、下限及び上限の両方、及び以前の伝送からの任意のリマインダから、qを減算する。
これにより、VQを定数時間で更新することが可能になり、スケジューラで考慮される最も重要な情報であるのが通常である、先頭パケット及びキュー全体両方についての長さの推定を劣化させることもない。例えば、HY−CARTスケジューラは、決定を行うために前者しか必要としない。しかし、少なくともΘ(N)の演算に耐えなければ、x番目(1<x<N)のパケットまでのキューの長さを正確に判断することができない。
すでに予測されるように、さまざまな実施形態では、UEへの情報単位の到着処理が周期的であることが既知である場合、周期的にキュー長を固定量増やすことと、UEから基地局へ伝送されて検出された情報単位の数を減算することとにより、キュー長の改善された推定を得ることができる。推定キュー長は、UEにより報告された量子化キュー長情報と比較することができ、上記の比較における任意のミスマッチは、UEでの周期的なパケット生成の始まりと終わりを推測するのに用いられる。
フロープロファイル情報があれば、上で述べたVQ手順をいかなる種類のトラフィックにも使用することができるが、これは上で述べたVQ手順はフロープロファイルの追加的な情報(例えば、トラフィックが周期的か否か)に依存しないためである。しかし、フロープロファイル情報があると、VQ手順を特化することができる。
フロープロファイル情報(入力として与えられたか又はVQ手順から推測されたもの)をどのように用いて、VQ手順を特化することができるか、及びCBRオン/オフフローのための特化されたVQ手順バージョンを設計することができるか、を以下に記す。CBRフローは、CBRオン/オフフローのサブケースであって、任意の長い「オン」期間をもつものであると考えることができる。また、疑似CBRの場合は、CBRオン/オフに単純な修正を加えて容易に得ることができる。
CBRオン/オフは、パケットのサイズが一定で、オン及びオフの周期はパケット生成周期よりも一桁大きいものである。この前提のもと、VQ手順を次のように特化することができる。
記述のために、パケット周期はxTTIと等しいと仮定し、xは整数であるとする(この前提は、単純化のために行っただけであり、必須ではない)。そうすると、
−トークスパート内では、xTTI毎に固定長パケットをVQ内に挿入する
−VQ上で計算されたSIが、報告されたSIよりも大きい場合は常に、無音期間が始まったと仮定し、パケットの生成を止め、過剰なエントリをVQのテールから除去する。
パケットが生成されたときのTTIは、そこから全てのパケット生成時点を推定することができ、このTTIは、例えば、パケット生成を示す2つの連続するSIを受けた場合に、検出することができる。1−PDUパケットの2TTI期間を例にとれば、SI(i)=4,SI(i+1)=5であれば、パケットは時刻i=5+2・k,k≧0に生成される。
いくつかの音声コーデックには起こることだが、パケットが非整数周期(例えば、33、3ミリ秒、すなわち、10ミリ秒TTIの10/3)を有するのであれば、計算は−概念的には単純であるが−若干複雑になることがあるが、それ以外の点では、従来の手段で実行可能である。実際この場合、TTIトークスパートの1番目のパケットの周期及びTTIを知ることだけでは、パケットが生成されたときのTTIを十分に判定することができない。TTIの境界に対するオフセット、すなわち、この場合は、0≦≦1/3か、1/3≦o≦2/3か、2/3≦o≦1か、を図3に概略的に示すように求めることができ、図3は、10/3TTIと等しい例示的な周期で、初めのオフセットに応じたパケットの例示的なシーケンスを示す。
パケットの生成を検出するのに用いられる状況は、報告されたSIの増加である。これは、無音期間の間はUEキューが十分ドレインされるため1番目のパケットの検出に曖昧さがない、と暗に仮定できることを意味する。このような仮定が妥当であるのは、無音期間の持続時間はパケット周期よりも相当に大きく、曖昧領域はいくつかの(例えば、5より多い)パケットがキューにあるときに始まるからである。同様に、無音期間の始まりは、SI及びVQの長さの間のミスマッチにより検出される。また、この状況は、これが生じたときにUEキューが曖昧領域にある場合、いくらか遅延して検出されることがある。しかし、無音期間の検出が遅れても特に害はなく、なぜならVQはすぐに正しい長さにリセットされ、誤って入った仮想パケットがスケジューラにより見られる機会は、あったとしても稀であるためである。
すでに示したように、SI報告及びSGスケジューリングに関連付けられたシグナル伝達遅延は、時刻Tk+1にノードBが、時刻TにUEが送出したSIを考慮したSGを発行できると仮定すると、少なくとも2TTIに達する。これは、反応的(reactive)SGスケジューリングを用いた場合は、各ノンゼロSI報告の直後にUEキューが常に空にされるとしても、回避することができない。HSUPAにおけるTTI持続時間は、10ミリ秒程度に高くすることができるが、アップリンク方向の20ミリ秒の追加遅延は、特に音声アプリケーションでは無視できるものではない。
しかし、このような遅延は、VQ手順と、パケットが生成された時点の予測とを利用して、予測的SG割り当てスキームを採用することにより除去することができる。実際のところ、パケット長及び生成時点が既知であれば、SGが実際に用いられる時刻のUEの推定バックログ状態に基づいて、SGをスケジューリングすることができる。例えば、ノードBが、音声パケットが時刻0から始まり20ミリ秒ごと(すなわち、ひとつおきのTTI)に生成されると知っていれば、ノードBは、時刻2に2つのパケットを十分保持できる大きさのSGをスケジューリングすることができ、図4に示すように、ひとつのパケットに対し他のSGを周期的にスケジューリングすることができ、図4は、予測的スケジューリングの高レベルの例を示すものである。
図では、簡潔にするために省略した表現を用いており、SG(2p)は、長さpの2つのパケットを伝送するのに十分な大きさのSGを意味するものとする。さらに、関心対象ではない量(例えば、時刻2にUEで生成されたSI)は示さず、読みやすいようにした。
このように、各パケットの遅延(理想的なチャネル状況下におけるもの)は、平均1.5TTIへ低減され、1.5TTIは実質的に下限である。次に、UEが時刻Tk+1(UEが、ノードBが計算しているグラントを実際に用いるとき)に送出することになるSIを予測することにより、VQ手順が時刻Tに実行され、時刻Tk+1のVQの推定状態に基づいてSGを割り当てる。
この例では、CBRオン/オフフローであると仮定すると、予測的スケジューリングが、トークスパート内の1番目のパケットを除く各パケットに対し遅延の点で恩恵を与えることになる。実際、トークスパートの始まりは、SIを見ることによりのみ(すなわち、反応的に)検出することができ、そのため1番目のパケットは、実際には残りのパケットより高い遅延(平均3.5TTI)を有する。同様に、無音期間の始まりは反応的にのみ、すなわちVQとSIとの間のミスマッチにより、検出することができるので、SGは、各トークスパートの終わりでは利用されない(UEが送出するトラフィックの優先度が低い場合を除く)。トークスパート内の音声パケットの平均数がかなり大きく、かつある音声パケットをサービスするために必要なSGが通常小さいものとすると、セルのキャパシティの浪費は無視できるものになる。明らかに、チャネル状況をスケジューリングの決定において考慮することができる。この場合、予測的であることで、あるパケットのスケジューリングの機会の数が、2つ(すなわち、シグナル伝達遅延におけるTTIの数)増え、したがって可変的なチャネル特性をより上手く使用することがおそらく可能になる。
予測的スケジューリングは、フローのパケット生成が既知になると実施することができる。そのため、各フローは、予測的なブール変数に関連付けられており、ブール変数は、初めは偽であり、ノードBがパケット生成パターンの十分な情報を得る度に真に設定される。そして、パケット生成があまりにジッタになる(おそらく送側アプリケーションのオペレーティングシステムのオーバーヘッドにより、又はクロックのスキューにより)か、又は未知である(例えば、CBRオン/オフ音声フローの無音期間の始まりで)場合、ブール変数は、再び偽になる。したがって、さまざまなフローの所与の時刻で、予測的及び反応的グラントスケジューリングを混ぜることができる。
この点について、図5を参照してより詳細に調べる。図5は、ここでもUEとノードBとの間の予測的スケジューリングの関係する量を示す。
スケジューリングの決定が時刻tに行われると仮定する。その時刻にはSI(t)があり、SI(t)は時刻t−1にUEで生成されたものである。他方で、計算されたSGは時刻t+1にUEで、用いられる。
したがって、
−t−1とt+1の間にUEで生成されたパケット
−時刻t−1に送出されたSGに従い、時刻tにUEにより伝送されたPDU
を考慮する。
したがって、時刻tにノードBは、
−SI(t)を含むVQを更新する
−フロープロファイルに従い[t−1,t)における到着を予測することにより、時刻tにおけるVQの予測される状態VQ|t−(t+1に知ることになる)を計算する
−VQ|t−から開始して、時刻tにUEが伝送するPDUの量を、時刻t−1に発行されたSGにより許可されたものと、VQ|t−の中にあるものとの間の最小値として、計算する。これらのPDUは、伝送のためにH−ARQ処理に送られた後は(再送の必要があったとしても)報告される必要はなくなる。これにより、VQ|t+を計算することができる。
−フロープロファイルに従い(t,t+1)における到着を予測することにより、時刻(t+1)のVQの予測される状態、VQ|(t+1)−(t+2で知ることになる)を計算する。
ある時点でUEが新しいPDUを伝送できなくなるということが生じるが、これは再送を行うH−ARQ処理の番だからである。この場合、ノードBは単純にUEへのグラントの割り当てをスキップする。
予測的スケジューリングは、正しいVQ手順が各フローについて発行されていれば、CBR及びCBRオン/オフフローとともに使用することができる。
さまざまな実施形態は、仮想キューイング技術により、アップリンクバッファの状態を再構成することで、スケジューラがリアルタイムアップリンクフローのスケジューリングを実行することを可能にする。このような技術により得られるものは、スケジューラが、仮想化されたバージョンのアップリンクフローバッファを持ち、このバッファで仮想パケットがそれぞれの推定サイズ及び推定生成時刻と関連付けられることである。
このように、さまざまな実施形態は、スケジューラがリアルタイムの決定を行う(例えば、PDUを期限によりスケジューリングする)ことができるようにし、これは他の方法では不可能である。
本明細書で考慮した仮想キューイング技術のさまざまな実施形態は、任意のシステム(例えば、セルラーシステム)に適用することができる。例えば、
−パケットがいくつかの固定長PDUにセグメント化され、固定長の長さはセンダ及びレシーバの双方に既知であり、この長さは全てのセンダで同じである必要はない
−アップリンクバッファの状態が、粗いバージョン及び正確なバージョンのいずれかで、周期的又は非周期的のいずれかで、PDUの数という形で報告される
−(バッファ状態の報告の)レシーバは、センダのスケジューリンググラントを決定する
−高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)及びUMTSのロングタームエボリューション(LTE)の双方が3つの状況全てを確かめる。
さまざまな実施形態は、標準的な仮想キューイング技術に関し、標準的な仮想キューイング技術は、パケット生成処理について仮定を行うことがなく、したがって(CBRであるか否かに関わらず)任意の種類のリアルタイムトラフィックに適する。
さまざまな実施形態は、CBR(又はCBRオン/オフ、若しくは疑似CBR)トラフィックの特化されたVQバージョンに関し、この特化されたVQバージョンは、パケットのサイズ及び接続の周期を知ることを利用する。
この場合には、予測的バージョンのスケジューリング処理がスケジューラで採用される。これにおいて、スケジューラはそのスケジューリンググラントを、それまでの報告間隔で到着した(状態)情報だけでなく、グラントが実際に用いられる時の、キューの予測される状態にも基づいて計算する。
VQ技術を用いる恩恵は、主として、アップリンクの状況に用いることができなかったいくつかのスケジューラ(すなわち、決定を行うためにパケットの到着時刻を知る必要のあるもの)を、VQと併せて使用することができることである。
この開示は、HY−CARTスケジューラと併せて用いられるVQの、さまざまな実施形態の有効性を示しており、HY−CARTスケジューラは、例えば、元々はHSDPA接続のために設計されたものである。
出願人により実行された性能評価が示すところでは、この3つの技術を用いることで大きな恩恵が得られる。
本発明の基本的な原理を侵害することなく、本発明の詳細及び実施形態は、一例として記載されたことに対し、かなり大きな変更であっても添付の請求項で規定される本発明の範囲から逸脱しないかぎりは変更することができる。

Claims (9)

  1. 通信ネットワークの第1のポイント(ノードB)で、該第1のポイント(ノードB)へ第2のポイント(UE)から前記ネットワークにおいて伝送される情報単位のキューを推定する方法であって、該方法は、前記第1のポイント(ノードB)が前記第2のポイント(UE)から量子化キュー長情報を受けるステップを含み、該量子化キュー長情報は、前記キュー長の下限及び上限を示し、前記方法は、
    −前記第1のポイント(ノードB)で、前記第2のポイント(UE)から前記第1のポイント(ノードB)への情報単位の伝送を検出するステップと、
    −前記第2のポイント(UE)から前記第1のポイント(ノードB)へ伝送されて検出された前記情報単位の数を前記下限及び前記上限から減算することによって前記下限及び前記上限を修正することより、前記キュー長の改善された推定を生成するステップと
    を含み、前記方法は、更に
    前記キュー長の前記下限及び前記上限をそれぞれ計算することにより時刻iでの前記キュー長の改善された推定を計算するステップであって、前記キュー長の前記下限及び前記上限のそれぞれは、前の時刻jで前記第2のポイント(UE)が提供した前記量子化キュー長情報の前記下限及び前記上限のそれぞれと、前記前の時刻jと前記時刻iとの間の間隔にわたり前記第2のポイント(UE)から前記第1のポイント(ノードB)へ伝送されて検出された前記情報単位の総数との差の最大及び最小のそれぞれとして計算される、ステップと、
    −前記それぞれの下限がそれぞれの上限よりも高くなったために、前記キュー長の前記改善された推定に矛盾が生じたことを検出するステップと、
    −前記第2のポイント(UE)から前記第1のポイント(ノードB)へ伝送されて検出された前記情報単位の数を前記下限及び前記上限から減算することにより前記下限及び前記上限を修正することを再開することにより、前記キュー長の前記改善された推定の計算を再開するステップと
    を含む方法。
  2. 請求項記載の方法であって、前記改善された推定に矛盾が生じたことを、少なくとも1つの新しい情報単位が前記キューに加わったことを表すものと見なすステップを含む方法。
  3. 通信ネットワークの第1のポイント(ノードB)で、該第1のポイント(ノードB)へ第2のポイント(UE)から前記ネットワークにおいて伝送される情報単位のキューを推定する方法であって、該方法は、前記第1のポイント(ノードB)が前記第2のポイント(UE)から量子化キュー長情報を受けるステップを含み、該量子化キュー長情報は、前記キュー長の下限及び上限を示し、前記方法は、
    −前記第1のポイント(ノードB)で、前記第2のポイント(UE)から前記第1のポイント(ノードB)への情報単位の伝送を検出するステップと、
    −前記第2のポイント(UE)から前記第1のポイント(ノードB)へ伝送されて検出された前記情報単位の数を前記下限及び前記上限から減算することによって前記下限及び前記上限を修正することより、前記キュー長の改善された推定を生成するステップと
    を含、前記情報単位の前記第2のポイント(UE)での到着処理が周期的であるとき、
    −前記キュー長の前記改善された推定を、前記キュー長を周期的に固定量増やし、前記第2のポイント(UE)から前記第1のポイント(ノードB)へ伝送されて検出された情報単位の数を減算することにより、生成するステップと、
    −前記キュー長の前記改善された推定を、前記第2のポイント(UE)からの前記量子化キュー長情報と比較するステップと、
    −前記比較の結果、ミスマッチが検出されたとき、前記情報単位の第2のポイント(UE)への周期的な到着の始まり及び終わりのうちの一方を推測するステップと
    更に含む方法。
  4. 請求項1からのいずれかに記載の方法であって、前記第2のポイント(UE)から前記第1のポイント(ノードB)へ前記情報単位を伝送するために、前記第1のポイント(ノードB)が前記第2のポイント(UE)へスケジューリング情報を送るステップを含み、前記スケジューリング情報は、前記キュー長についての前記改善された推定の関数として生成される、方法。
  5. 請求項記載の方法であって、前記第1のポイント(ノードB)が、前記キュー長についての前記改善された推定の関数として、前記キューの予想状態を予測し、前記情報単位を前記第2のポイント(UE)から前記第1のポイント(ノードB)へ伝送するための予測的スケジューリング情報を予測された前記予想状態の関数として送るステップを含む方法。
  6. 請求項1からのいずれかに記載の方法であって、前記情報単位を、前記通信ネットワークのアップリンクパケットトラフィックとして、前記第1のポイント(ノードB)で受けるステップを含む方法。
  7. 請求項記載の方法であって、前記第1のポイントとして、HSUPA又はLTEのノードBを選択するステップを含む方法。
  8. 通信ネットワークのノードであって、前記ノード(ノードB)は、前記ネットワークのユーザ(UE)から、該ユーザ(UE)から前記ノード(ノードB)へ伝送される情報単位のキューについての情報を受け、該情報は、量子化キュー長情報の形であり、該量子化キュー長情報は、前記キュー長の下限及び上限を示し、前記ノードは、請求項1からのいずれかに記載の方法を実行するように構成された、通信ネットワークのノード。
  9. コンピュータプログラムであって、少なくとも1つのコンピュータのメモリにロード可能であり、請求項1からのいずれかに記載の方法のステップを実行するためのソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラム。
JP2013503003A 2010-04-06 2010-04-06 通信ネットワークにおいてキューを扱う方法及びシステム、並びに対応するコンピュータプログラム製品 Active JP5576553B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/EP2010/002160 WO2011124235A1 (en) 2010-04-06 2010-04-06 Method and system for handling queues in communication networks, corresponding computer program product

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013528977A JP2013528977A (ja) 2013-07-11
JP5576553B2 true JP5576553B2 (ja) 2014-08-20

Family

ID=43127136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013503003A Active JP5576553B2 (ja) 2010-04-06 2010-04-06 通信ネットワークにおいてキューを扱う方法及びシステム、並びに対応するコンピュータプログラム製品

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8767760B2 (ja)
EP (1) EP2556714B1 (ja)
JP (1) JP5576553B2 (ja)
KR (1) KR101648835B1 (ja)
CN (1) CN102918911B (ja)
WO (1) WO2011124235A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011139058A2 (en) * 2010-05-04 2011-11-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of control indication in multi-input multi-output communication systems
GB201111106D0 (en) * 2011-06-30 2011-08-10 Xelerated Ab Method, network device, computer program and computer program product for communication queue state
US9407508B2 (en) * 2013-09-04 2016-08-02 Tube, Inc. Client-side inference of wireless network states
CN112042254A (zh) 2018-05-08 2020-12-04 康普技术有限责任公司 主动pusch授权以防止速率限流
WO2019217469A1 (en) * 2018-05-08 2019-11-14 Commscope Technologies Llc Gratuitous pusch grants during lte rrc connection and nas attach procedures
CN109996289A (zh) * 2019-04-03 2019-07-09 成都中科微信息技术研究院有限公司 一种智能电网中的上行链路资源分配方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4243229B2 (ja) * 2003-08-16 2009-03-25 三星電子株式会社 移動通信システムでの上りリンクパケットの伝送のためのスケジューリング割当方法及び装置
JP5007329B2 (ja) * 2006-03-29 2012-08-22 リサーチ イン モーション リミテッド 通信モード制御方法、移動体通信システム及び移動通信端末
ATE431660T1 (de) 2006-08-01 2009-05-15 Nokia Siemens Networks Gmbh Schedulingverfahren basierend auf einem zeithorizont zur übertragung von datenbursts mit variabler länge in pmp telekommunikationsnetzwerken
CN101212782B (zh) 2006-12-31 2014-03-19 中兴通讯股份有限公司 高速上行分组接入的调度方法和系统
EP2223478B1 (en) 2007-12-21 2012-11-21 Telecom Italia S.p.A. A scheduling method and system for communication
US20110103395A1 (en) * 2009-11-03 2011-05-05 Qualcomm Incorporated Computing the burst size for a high speed packet data networks with multiple queues
US8923270B2 (en) * 2011-10-04 2014-12-30 The Chinese University Of Hong Kong Method for link buffer size and queue length estimation for bandwidth-varying mobile data networks

Also Published As

Publication number Publication date
EP2556714B1 (en) 2014-01-08
CN102918911A (zh) 2013-02-06
WO2011124235A1 (en) 2011-10-13
JP2013528977A (ja) 2013-07-11
KR101648835B1 (ko) 2016-08-17
EP2556714A1 (en) 2013-02-13
CN102918911B (zh) 2015-12-16
US20130028220A1 (en) 2013-01-31
KR20130045860A (ko) 2013-05-06
WO2011124235A8 (en) 2011-12-15
US8767760B2 (en) 2014-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4481990B2 (ja) Umtsにおける調和したデータフロー制御とバッファ共用
US7177274B2 (en) Methods of transmitting data packets without exceeding a maximum queue time period and related devices
RU2510598C2 (ru) Способ и устройство в системе беспроводной связи
EP2474192B1 (en) Methods and arrangements for allocating scheduling request resources in a wireless communication system
US8755811B2 (en) Techniques for aligning application output and uplink resource allocation in wireless communication systems
KR101126802B1 (ko) 버퍼 상태 보고
US9019851B2 (en) Network node and method related to buffer estimation
JP5576553B2 (ja) 通信ネットワークにおいてキューを扱う方法及びシステム、並びに対応するコンピュータプログラム製品
US8130709B2 (en) Apparatus and method for transmitting and receiving control information for uplink data in a mobile communication system and system thereof
US20100322098A1 (en) Method and arrangement in a telecommunication system
KR101422293B1 (ko) 이동 통신 시스템에서 역방향 데이터 전송률 조정 방법 및 장치
US8130713B2 (en) System and method for credit-based channel transmission scheduling (CBCTS)
CN111510953B (zh) 一种数据处理方法及终端、存储介质
US9826543B2 (en) Method and apparatus in a wireless communication system
KR100934990B1 (ko) 와이브로/모바일 와이맥스 환경에서 와이브로 기지국의스케줄링에 적응적인 실시간 와이브로 단말 스케줄링 방법및 장치
CN116367322A (zh) 无线资源调度方法、装置及作业机械

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131204

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140228

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140703

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5576553

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250