本発明の1つ以上の特定の実施形態について以下に説明する。これらの説明される実施形態は、本明細書で開示される技術の単なる例示である。更に、これらの例示的な実施形態を簡潔に説明しようとするため、実際の実現例の全ての特徴は本明細書で説明されない。そのようないかなる実際の実現例の開発時にも、どのようなエンジニアリング又は設計プロジェクトとも同様に、実現例毎に異なるシステム関連又はビジネス関連の制約に準拠すること等の開発者の特定の目的を達成するために実現例固有の多くの決定がされる必要があることが理解されるべきである。更にそのような開発努力は、複雑であり且つ時間がかかるが、本発明の利益を有する当業者には設計、組立及び製造の日常的な業務であることが理解されるべきである。
本発明は、ハンドヘルド、ポータブル電子デバイスを使用してピアツーピア金融取引を実行する種々の技術に関する。ハンドヘルド電子デバイスは、本発明の態様に従って、ピアツーピアトランザクションを実行し、ユーザの支払口座及び入金口座を表す情報を格納することを含み、支払情報を取得及び送出し、且つ支払許可を得るといういくつかの機能を組み込んでもよい。支払情報を取得するために、カメラ又は近距離無線通信(NFC)デバイス等の1つ以上の入力デバイスが提供されてもよい。例えばNFCデバイスは、支払情報データを取得又は送出するために外部デバイスとのNFC接続を開始するのに使用されてもよい。更にカメラデバイスは、支払人により提供された支払手段の画像から支払情報データを抽出するために画像処理アプリケーションと協働して利用されてもよい。電子デバイスは、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)又は近距離無線通信チャネル等の選択された通信チャネルを介して支払いに対する許可を取得するために1つ以上の外部サーバと通信するように更に構成されてもよい。従って、以下に更に詳細に説明するように、本発明の実施形態に係る電子デバイスにより提供される種々の機能は、3人以上のメンバが関わるグループ取引を含むピアツーピア金融取引を実行する便利な技術を提供してもよい。実際には、以下に更に詳細に説明するように、以下に説明する技術の特定の態様は、個人間で実行される個人間トランザクションにおいて特に有用であってもよい。
次に図面を参照するが、最初に図1を参照すると、上記で簡単に説明したトランザクション関連技術及び機能を提供する1つ以上のトランザクションアプリケーションを含んでもよい電子デバイスが示され、一般に図中符号10で参照される。図示する実施形態によると、電子デバイス10は、メディアプレーヤ、携帯電話及びパーソナルデータオーガナイザ等の1つ以上のポータブルデバイスの機能を内蔵するハンドヘルドデバイスであってもよい。従って、電子デバイス10により提供される機能に依存して、ユーザは、デバイス10と共に自由に移動しつつ、音楽を聴いたり、ゲームをしたり、ビデオを録画したり、写真を撮影したり、電話をかけたりしてもよい。更に電子デバイス10により、ユーザは、インターネット、あるいはローカルエリアネットワーク又はワイドエリアネットワーク等の他のネットワークに接続し且つそれを介して通信できてもよい。例えば電子デバイス10により、ユーザは電子メール、テキストメッセージング、インスタントメッセージング又は他の形態の電子通信を使用して通信できてもよい。更に電子デバイス10は、Bluetooth及び近距離無線通信(NFC)等の狭域接続プロトコルを使用して他のデバイスと通信してもよい。単なる例として、電子デバイス10は、Cupertino,CaliforniaのApple Inc.から市販されているある機種のiPhone(登録商標)であってもよい。
図示する実施形態に示すように、デバイス10は、ケース又は筐体12に含まれてもよい。ケース12は、デバイス10の内部構成要素を物理的損傷から保護してもよい。更にケース12は、デバイス10及びその内部構成要素を電磁妨害から保護してもよい。当業者には理解されるように、ケース12は、プラスチック、金属又は複合材料等のあらゆる適切な材料から形成及び/又は構成されてもよく、無線通信をし易くするために特定の周波数の電磁放射をデバイス10内の無線通信回路まで通過させてもよい。
また、ケース12は、図1において図中符号14、16、18、20及び22により示された種々のユーザ入力構造にアクセスできるようにしてもよい。これらのユーザ入力構造を介して、ユーザはデバイス10とインタフェースしてもよい。ここで、各ユーザ入力構造14、16、18、20及び22は、押下又は起動された時に1つ以上のデバイス機能を制御するように構成されてもよい。例として、入力構造14は、押下又は起動された時にホーム画面又はメニューがデバイスに表示されるようにするボタンを含んでもよい。入力構造16は、例えばスリープモード、起動モード又は電源ON/OFFモード等の1つ以上の動作モードの間でデバイス10を切り替えるボタンを含んでもよい。入力構造18は、デバイス10が携帯電話アプリケーションを含む実施形態において呼び出し音をミュート又は無音にしてもよい2位置スライド構造を含んでもよい。更に入力構造20及び22は、デバイス10の音量出力を上下させるボタンを含んでもよい。図示した入力構造14、16、18、20及び22は単なる例示であり、電子デバイス10は特定の実現例の要求に依存してボタン、スイッチ、制御パッド、キー、ノブ及びスクロールホイール等を含む種々の形態で存在するいかなる数のユーザ入力構造を含んでもよいことが理解されるべきである。
電子デバイス10は、デバイス10により生成された種々の画像を表示するように構成されたディスプレイ24を更に含んでもよい。例として、ディスプレイ24は、特に写真、映画、アルバムアート並びに/あるいはテキスト文書、スプレッドシート、テキストメッセージ及び電子メール等のデータを表示するように構成されてもよい。ディスプレイ24は、電力状態、信号強度、通話状態又は外部デバイス接続等のフィードバックをユーザに提供する種々のシステムインジケータ26を更に表示してもよい。ディスプレイ24は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ又は他の適切なディスプレイ等のあらゆる種類のディスプレイであってもよい。特定の実施形態において、デバイス10は、追加のユーザ入力構造(例えば、構造14、16、18、20及び22に加えて)として機能してもよいディスプレイ24に隣接して配設されたタッチスクリーンインタフェース(図1には示さない)等のタッチセンシティブ要素を含んでもよい。このタッチスクリーンインタフェースを介して、ユーザは、例えばユーザの指又はスタイラスを使用して特定の要素にタッチすることによりディスプレイ24に表示された要素を選択してもよい。
本実施形態に更に示すように、ディスプレイ24は、ユーザがデバイス10と対話することを可能にするグラフィカルユーザインタフェース(「GUI」)28を表示するように構成されてもよい。GUI28は、ディスプレイ24の全て又は一部に表示されてもよい種々のグラフィックレイヤ、ウィンドウ、画面、テンプレート、要素又は他の構成要素を含んでもよい。例えばGUI28は、本明細書では一般にアイコン30で示された複数のグラフィック要素を表示してもよい。デフォルトでは、デバイス10が最初に電源を投入された時等に、GUI28は本明細書では図中符号29で表された「ホーム画面」として図示したアイコン30を表示するように構成されてもよい。特定の実施形態において、ユーザ入力構造14、16、18、20及び22は、GUI28をナビゲートし且つホーム画面29から離れるのに使用されてもよい。例えば1つ以上のユーザ入力構造は、ユーザがGUI28に表示された種々のアイコン30を選択することを可能にするホイール構造を含んでもよい。更にアイコン30は、タッチスクリーンインタフェースを介して選択されてもよい。
理解されるように、アイコン30は、ユーザが選択した時にディスプレイ24の領域の一部又は全てに表示されてもよい種々のレイヤ、ウィンドウ、画面、テンプレート、要素又は他の構成要素を表してもよい。また、アイコン30の選択により、階層画面ナビゲーション処理に移行するか又はその処理を開始してもよい。例えばアイコン30を選択すると、ディスプレイ24は1つ以上の追加のアイコン30又は他のGUI要素を含む別の画面を表示する。更に本実施形態に示すように、各グラフィック要素30は、1つ以上の関連付けられたテキストインジケータ32を有してもよく、それらのテキストインジケータ32は、ユーザが各グラフィック要素30を解釈しやすいように各グラフィック要素30上に又はそれに近接して表示されてもよい。例えばアイコン34は、テキストインジケータ「トランザクション」と関連付けられてもよい。GUI28は、階層構造及び/又は非階層構造で構成された種々の構成要素を含んでもよいことが理解されるべきである。
アイコン30が選択された場合、デバイス10は、選択したアイコン30と関連付けられたアプリケーションを開始するか、開くか又は実行し且つ対応する画面を表示するように構成されてもよい。例えばトランザクションアイコン34が選択された場合、デバイス10は、トランザクションプログラムを開き、トランザクションプログラムで利用可能な種々のツール、特徴を表示するトランザクションメニューを表示してもよい。デバイス10に提供されたアプリケーション毎に、1つ以上のそれぞれの画面は、各アプリケーションに対応する種々のユーザインタフェース要素を含んでもよいディスプレイ24に表示されてもよい。
電子デバイス10は、図示するI/Oポート36、38及び40等の種々の入出力(I/O)ポートを更に含んでもよい。これらのI/Oポートにより、ユーザはデバイス10を1つ以上の外部デバイスに接続できるか又はデバイス10を1つ以上の外部デバイスとインタフェースさせられる。例えば入出力ポート36は、メディアファイル等のデータファイルを送受信するプロプライエタリな接続ポートを含んでもよい。入出力ポート38は、例えば加入者識別モジュール(SIM)カードを受け入れる接続スロットを含んでもよい。ここで、デバイス10は携帯電話機能を含む。入出力ポート40は、オーディオヘッドホン又はスピーカの接続を提供するオーディオジャックであってもよい。理解されるように、デバイス10は、いくつかの例を挙げてみると、電源、プリンタ及びコンピュータ等の種々の外部デバイス、あるいは外部記憶装置に接続するように構成されたいかなる数の入出力ポートを含んでもよい。理解されるように、I/Oポートは、USB(Universal Serial Bus)ポート、シリアル接続ポート、FireWireポート(IEEE−1394)又はAC/DC電源接続ポート等のあらゆる適切なインタフェースの種類を含んでもよい。
更にいくつかの実施形態において、特定のI/Oポートは2つ以上の機能を提供するように構成されてもよい。例えば一実施形態において、I/Oポート36は、上述したようにデータファイルを送受信するように構成されるだけでなく、コンセントから電力を提供するように設計された電源アダプタ又はデスクトップコンピュータ等の別の電子デバイスから電力をとるように構成されたインタフェースケーブル等の充電インタフェースにデバイスを結合するように更に構成されてもよい。I/Oポート36は、例えばI/Oポート36を介してデバイス10に結合されている外部構成要素に依存してデータ転送ポート及びAC/DC電源接続ポートの双方として共に機能するように構成されてもよい。
電子デバイス10は、種々のオーディオ入力及び出力要素を更に含んでもよい。例えば一般に図中符号42で示されたオーディ入出力要素は、1つ以上のマイクを備えてもよい入力受信機を含んでもよい。例えば電子デバイス10が携帯電話機能を含む場合、入力受信機はユーザの音声等のユーザオーディオ入力を受信するように構成されてもよい。更にオーディオ入出力要素42は、1つ以上の出力送信機を含んでもよい。デバイス10がメディアプレーヤアプリケーションを含む場合、オーディオ入出力要素42の出力送信機は、例えば音楽ファイルを再生する等、ユーザにオーディオ信号を送信するために1つ以上のスピーカを含んでもよい。
更に電子デバイス10が携帯電話アプリケーションを含む場合、図1に示すように追加のオーディオ出力送信機44が提供されてもよい。オーディオ入出力要素42の出力送信機と同様に、出力送信機44は通話中に受信した音声データ等のオーディオ信号をユーザに送信するように構成された1つ以上のスピーカを更に含んでもよい。オーディオ入出力要素42の入力受信機及び出力送信機、並びに出力送信機44は、共に動作して電話のオーディオ受信/送信要素として機能してもよい。
図示した実施形態において、電子デバイス10は近距離無線通信(NFC)デバイス46を更に含む。NFCデバイス46はケース12内に配置されてもよく、ケース12の外部にある印又は記号はケース12内の場所を識別してもよい。NFCデバイス46は、一般にケース12の周囲に沿って位置付けられてもよいアンテナを含んでもよく、相対的に低いデータ転送速度(例えば、424kb/s)で近距離通信を可能にしてもよく、ISO18092又はISO21481等の規格に準拠してもよい。いくつかの実施形態において、NFCデバイス46は、相対的に高いデータ転送速度(例えば、560Mbps)で近距離通信を可能にしてもよく、TransferJet(登録商標)プロトコルに準拠してもよい。本明細書で使用されるように、「NFCデバイス」という用語はNFC通信デバイス46及び上述したアンテナの双方を示すことが理解されるべきである。
特定の実施形態において、NFCデバイス46を使用する通信は約2〜4cmの範囲内で行われてもよい。当業者には理解されるように、NFCデバイス46を使用する近距離通信は磁界誘導を介して行われてもよいため、NFCデバイス46は、他のNFC対応デバイスと通信できるか又は電波方式認識(Radio Frequency Identification)(RFID)回路を有するタグから情報を検索できる。更に磁界誘導は、NFCデバイス46が「起動」することを可能にしてもよく、あるいはパッシブ又はスリープモードである別のNFC対応デバイスをアクティブモードに誘導してもよい。以下に更に詳細に説明するように、NFCデバイス46は上述したトランザクションアプリケーション(例えば、グラフィック要素34により表された)と共に利用されて、支払及び入金情報の取得及び送信、並びにトランザクションの処理及び許可並びに支払及び入金口座の検証のための1つ以上の外部サーバとの通信に対応してもよい。
次に続けて図2を参照すると、図1に示した電子デバイス10の背面図が示される。図2に示すように、デバイス10はカメラ48を含んでもよい。カメラ48は、デジタル写真等のデジタル静止画又はムービー等の動画を取得するために使用されてもよい。以下に更に詳細に説明するように、カメラ48は、小切手又はクレジットカード等の種々の支払手段の画像を取得するためにグラフィック要素34により示された上述のトランザクションアプリケーションと共に利用されてもよい。当業者には既知であるように、口座所有者識別に対応する情報及び特定の支払手段と関連付けられた口座情報を抽出するために、光学文字認識(OCR)等の種々の画像処理技術が支払手段の取得した写真画像の処理に適用されてもよい。
例示的なデバイス10の更なる詳細は、図3を参照することにより更に理解されるだろう。図3は、本発明の一実施形態に従ってデバイス10の種々の構成要素及び特徴を示すブロック図である。図3に示すように、デバイス10は、上述したディスプレイ24、NFCデバイス46及びカメラ48、並びにCPU50、制御回路52、記憶装置54、複数の通信インタフェース56、ビデオコントローラ76、タッチスクリーンインタフェース78、I/Oコントローラ80及び電源80を含んでもよい。
一般にデバイス10の動作は、中央処理装置(CPU)50及び制御回路52により制御されてもよい。これらの要素は協働して、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、GUI28及びデバイス10に提供されたあらゆる他の機能を実行するのに必要とされる処理能力を提供してもよい。CPU50は、単一のプロセッサを含んでもよく、あるいは他の実施形態において複数のプロセッサを含んでもよい。例として、CPU50は、「汎用」マイクロプロセッサ、汎用マイクロプロセッサ及び特定用途向けマイクロプロセッサの組み合わせ、命令セットプロセッサ、グラフィックスプロセッサ、ビデオプロセッサ、並びに関連するチップセット及び/専用マイクロプロセッサを含んでもよい。制御回路52は、デバイス10の構成要素間でデータ及び命令を転送する1つ以上のデータバスを含んでもよい。制御回路52は、キャッシュする目的で内蔵メモリ(RAM)を更に含んでもよい。また、図3には示さないが、デバイス10は制御回路52に内蔵されてもよい1つ以上のメモリコントローラを介してCPU50と通信しているスタンドアローンのランダムアクセスメモリ(RAM)を含んでもよい。
CPU50により使用された情報は、図中符号54で表された長期記憶装置内に格納されてもよい。電子デバイス10の記憶装置54は、CPU50の動作に必要とされるデータ、CPU50により処理又は実行されるデータ、並びにアプリケーション及びプログラムデータ等のデバイス10に要求される他のデータを格納するために利用されてもよい。例として、記憶装置54は、CPU50により使用される電子デバイス10に対するファームウェアを格納するように構成されてもよい。ファームウェアは、オペレーティングシステムと、電子デバイス10の種々の機能、GUI機能及び/又はプロセッサ機能を可能にする他のプログラム又はドライバとを含んでもよい。記憶装置54は、グラフィック要素、画面及びテンプレート等のGUI28についての構成要素を更に格納してもよい。また、記憶装置54はメディア(例えば、音楽及びビデオファイル)、画像データ、アプリケーションソフトウェア、ユーザ設定情報(例えば、メディア再生のユーザ設定、一般的なユーザ設定)、無線接続情報(例えば、デバイス10が電話又はインターネット接続等の無線接続を確立することを可能にする情報)、加入情報(例えば、ポッドキャスト、テレビ番組又はユーザが加入している他のメディアのレコードを維持する情報)、電話情報(例えば、電話番号)、並びにデバイス10により要求された他の適切なあらゆるデータ等のデータファイルを格納してもよい。
長期記憶装置54は、読み出し専用メモリ、フラッシュ又は固体メモリ、ハードディスクドライブ、あるいは他の適切なあらゆる光学、磁気又は固体コンピュータ可読媒体、並びにそれらの組み合わせ等の不揮発性メモリであってもよい。従って、簡潔にするために長期記憶装置54が単一のデバイスとして示されるが、長期記憶装置54はCPU50と共に動作する上記の列挙した記憶装置の組み合わせの1つ以上を含んでもよいことが理解されるべきである。
更に特定の実施形態において、記憶装置54は、カメラデバイス48を使用して取得した画像等の画像データからのテキスト又は符号化情報の抽出を実行するように構成された画像処理アプリケーションを含んでもよい。画像処理アプリケーションは、上記で簡単に説明したように、1つ以上のOCR技術を採用してもよい。例えば画像処理アプリケーションは、取得したクレジットカードの画像からクレジットカード情報を抽出するために又は取得した小切手の画像から銀行情報を抽出するために使用されてもよい。これらの特徴及びアプリケーションについては以下に更に詳細に説明する。
デバイス10は、図3において図中符号56で示される情報を送受信する追加の接続性チャネルを提供するための1つ以上の通信インタフェースを更に含んでもよい。例えば通信インタフェース56は、1つ以上のネットワークインタフェースカード(NIC)及び/又はネットワークコントローラ、並びに種々の関連した通信プロトコルを表してもよい。通信インタフェース56は、いくつかの種類の通信インタフェースを含んでもよく、それらの通信インタフェースは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)インタフェース58、NFCインタフェース60、アンストラクチャード・サプリメンタリ・サービス・データ(USSD)インタフェース62、パーソナルエリアネットワーク(PAN)インタフェース64、ローカルエリアネットワーク(LAN)インタフェース66、ワイドエリアネットワーク(WAN)インタフェース68及びショートメッセージサービス(SMS)インタフェース70を含むがそれらに限定されない。
PANインタフェース64は、例えばBluetooth(登録商標)ネットワーク、IEEE802.15.4(例えば、ZigBee)ネットワーク又は超広帯域無線ネットワーク(UWB)とネットワーク接続する機能を提供してもよい。理解されるように、PANインタフェース64によりアクセス可能なネットワークは、必須ではないが低電力、低帯域幅又は近距離無線接続を表してもよい。PANインタフェース64は、1つの電子デバイス10がアドホック又はピアツーピア接続を介してコンピュータ又はポータブルメディアプレーヤ等の別のローカル電子デバイスに接続することを可能にしてもよい。しかし、2つの電子デバイス間の物理的な距離がPANインタフェース64の有効範囲を超える場合、接続は切断される可能性がある。
LANインタフェース66及びWLANインタフェース58は、一般にはPANインタフェース64を介して利用可能な範囲を超えるより長距離の通信チャネルを提供してもよい。LANインタフェース66は、例えばイントラネット又はインターネットへの接続を提供する有線イーサネット(登録商標)を用いたネットワークに対するインタフェースを表してもよく、WLANインタフェース58は、IEEE802.11x無線ネットワーク等の無線LANに接続するためのインタフェースを表してもよい。また、多くの場合、LANインタフェース66を介する2つの電子デバイス間の接続は、1つ以上のネットワークルータ、スイッチ、ゲートウェイ又は他の中間デバイスを介する通信を含んでもよい。
ワイドエリアネットワーク(WAN)への接続は、WANインタフェース68を介して提供されてもよい。WANインタフェース68は、エンハンスド・データ・レート・フォー・GSM・エボリューション(EDGE)ネットワーク又は3Gネットワーク(例えば、IMT−2000規格に基づく)等のセルラデータネットワークへのプライベート接続及び/又はセキュリティ保護された接続を可能にしてもよい。WANインタフェース68を介して接続された場合、PANインタフェース64、LANインタフェース66又はWLANインタフェース58を介する接続を切断する可能性のある場所の変化があったとしても、電子デバイス10はインターネット及びいくつかの実施形態においては1つ以上の追加の電子デバイスと接続されたままでもよい。
特定の実施形態において、電子デバイス10は、ネットワークインタフェースを介して外部デバイスとの接続を確立するためにサービス・ディスカバリ・ネットワーキング・プロトコルを更に含んでもよい。例えばデバイス10及び外部デバイスは、インターネットプロトコル規格(IP)を使用して識別情報を同報通信してもよい。いくつかの実施形態において、外部デバイスは、外部デバイスが提供できる利用可能なサービス(例えば、ネットワーク化プリンタに対する印刷サービス)に関する情報を更に同報通信してもよい。デバイスは、デバイス間のPAN接続又はWLAN接続等のネットワーク接続を確立するために識別情報を使用してもよい。例として、デバイス識別プロトコルは、Apple Inc.により開発されたBonjour(登録商標)により提供されてもよい。
小さいサイズの通信は、USSDインタフェース62及びSMSインタフェース70を使用して送出されてもよい。SMSインタフェース70は、140バイト以下のテキストメッセージの送信を可能にしてもよい。特定の実施形態において、より大きなサイズのメッセージは連結SMSを使用して送出されてもよい。USSDインタフェース62は、GSM信号チャネルを介してリアルタイムテキストメッセージの送信を容易にしてもよい。例として、USSDインタフェース62は、場所及びアドレス、映画の上映時間又は株価等を問い合わせるために使用されてもよい。
デバイス10は、NFCインタフェース60を介する近距離通信機能を更に備えてもよい。NFCインタフェース60は、デバイス10と外部デバイスとの間の近距離通信を提供するように上述したNFCデバイス46と共に動作してもよい。NFCインタフェース60は、別個の構成要素として存在してもよく、別のチップセットに組み込まれてもよく、あるいは例えばシステムオンチップ(SoC)回路の一部としてNFCデバイス46自体に組み込まれてもよい。NFCインタフェース60は、別のNFC対応デバイスと通信するために近距離無線通信インタフェース及びプロトコル(NFCIP−1)等の1つ以上のプロトコルを含んでもよい。プロトコルは、通信速度を適応させ且つNFC接続を制御及び/又は開始する開始デバイスとして接続デバイスの1つを指定するために使用されてもよい。特定の実施形態において、NFCインタフェース60は、WLANインタフェース58、PANインタフェース64、LANインタフェース66又はWANインタフェース68等の別の通信インタフェースを介する接続を許可するのに必要とされる可能性のあるサービスセット識別子(SSID)、チャネル及び/又は暗号鍵等の情報を受信するために使用されてもよい。
特定の実施形態において、NFCインタフェース60により、電子デバイス10は、以下に更に詳細に説明するように金融トランザクションの処理を実行又は開始する時に、支払及び入金情報等のデータをやり取りするピアツーピアモードで別のNFC対応デバイスと通信できてもよい。NFCインタフェース60は、NFCデバイス46が自身のRFフィールドを生成する「ホスト」又はアクティブモードと、NFCデバイス46が別のデバイスにより生成されたRFフィールドを検出した時にデータの転送又は受信を実行するアクティブ状態に誘導されてもよいパッシブモード又は「wake−on−NFC」モードとの間でNFCデバイス46を切り替えるように更に構成されてもよい。理解されるように、パッシブモードにおけるNFCデバイス46及びインタフェース60の動作はデバイス10のバッテリ寿命を延ばす可能性がある。追加の実施形態において、NFCデバイス46は、本明細書では図中符号72で表されるユーザ又は製造業者のユーザ設定に基づいて制御されてもよく、そのユーザ設定は製造業者又はベンダにより事前に行われるか、あるいは後でユーザの好みに基づいてユーザにより行われてもよい。これらのユーザ設定は、事前に行われるか又は後で行われるかに関わらず記憶装置54に格納されてもよい。
以下に更に詳細に説明するように、電子デバイス10が外部デバイスとの間の金融トランザクションを含むピアツーピアトランザクションの開始を提供するように構成される実施形態において、ユーザ設定72は、ユーザが指定した好適な又はデフォルトの支払口座又は支払元、並びにユーザが指定した好適な又はデフォルトの入金口座を含んでもよい。本明細書で使用されるように、「支払口座」等の用語は、支払いが引き落とされる口座を示すものとして理解される。更に「入金口座」等の用語は、支払いが入金される口座を示すものとして理解される。デフォルトの支払口座は、トランザクションがデバイス10で開始された時に支払いを提供するために自動的に選択される口座であってもよい。同様に、デフォルトの入金口座は、受信した支払いを入金するために自動的に選択される口座であってもよい。ユーザ設定72は、電子デバイス10を動作することにより行われたか又は受信された支払いに関してユーザが電子領収証レコード又は確認メッセージを受信したい好適な電子メールアドレスを更に含んでもよい。
特定の実施形態において、ユーザ設定72は、上述した通信インタフェース56(例えば、58、60、62、64、66、68及び70を含む)の特性を更に判定してもよい。例えばユーザ設定72は、デバイス10が接続してもよいネットワークのリストを含んでもよく、通信インタフェース56間の順序又は優先順位を更に管理してもよい。例として、通信が外部デバイスから支払情報を受信すること又は外部デバイスに支払情報を送出することに関する場合、デバイス10はNFCインタフェース60を介して通信するように構成されてもよい。同様に、例えば通信が外部及び/又はリモート金融サーバで受信支払情報を検証することに関する場合、デバイス10はWLANインタフェース58又はLANインタフェース66を介して通信するように構成されてもよい。更にデバイス10は、複数の外部デバイスとの通信が提供された通信インタフェース56の組み合わせを介して達成されるグループトランザクションを開始するか又はそれに参加するように構成されてもよい。例えば一実施形態において、デバイス10は、WLANインタフェース58、PANインタフェース64又はLANインタフェース66のうちの1つを介して確立されたアドホックネットワークを通して各外部デバイスに更新済み請求書を同時に通信しつつ、NFCインタフェース60を介して複数の外部デバイスのうちの1つ以上から支払情報を受信してもよい。
更に理解されるように、ユーザ設定72に関連付けられた通信のユーザ設定は、各通信インタフェース58、60、62、64、66、68及び70が利用可能なセキュリティ機能74に更に依存してもてよい。セキュリティ機能74は、記憶装置54に格納されてもよく、デバイス10と外部デバイスとの間のセキュリティ保護された通信を確立するためにセキュア・ソケット・レイヤ(SSL)プロトコル又はトランスポート・レイヤ・セキュリティ(TLS)プロトコル等の1つ以上の暗号プロトコルを含んでもよい。セキュリティ機能74は、デバイス10から送出された情報を暗号化する1つ以上の暗号アプリケーションを更に含んでもよい。これらの機能は、例えば一般にクレジットカード及び銀行口座情報を含んでもよい支払及び/又は入金口座情報等の機密情報を送信する時に特に有用であろう。
セキュリティ機能74は、暗号鍵、パスコード及びパスワード、あるいはデジタル証明書等のセキュリティ機能74の特定の側面により要求されるデータへのアクセスを制限するためにセキュリティ保護されたアクセス制限された記憶領域(例えば、記憶装置54内)を更に含んでもよい。更にセキュリティ保護された記憶領域は、クレジットカード口座及び銀行口座を含むユーザの金融口座に関する情報等の機密データを格納するように構成されてもよい。セキュリティ保護された記憶領域は、非金融種類の口座に関する情報を更に格納してもよい。本明細書で使用されるように、「非現金口座」又は「非金融口座」等の用語は、非現金口座を所有又は維持する団体等の少なくとも1つの団体とやり取りする媒体として使用されてもよい、非通貨資産を含んでもよい口座を示すものとして理解される。一例を提供するために、金融以外又は非現金口座は、Apple Inc.により開発及び運営されるiTunes(登録商標)オンラインデジタルメディアストアを介して利用可能なiTunes(登録商標)口座等のユーザのオンライン音楽/メディア加入又は購入口座であってもよい。iTunes(登録商標)口座は、ユーザがiTunes(登録商標)オンラインメディアストアで音楽ファイル、映画ファイル、オーディオブック又はポッドキャスト等のメディアファイルを引き換えるか又は交換する際に使用される複数の「クレジット」を含んでもよい。これらの非現金口座は、セキュリティ機能74により提供されたセキュリティ保護された記憶領域内に金融口座(例えば、銀行及びクレジットカード口座)と共に格納されてもよい。特定の実施形態において、セキュリティ保護された記憶領域は、電子デバイス10内に組み込まれたマイクロコントローラを含んでもよい。更にいくつかの実施形態において、セキュリティ保護された記憶領域は、上述した機密データを格納することに加えて、例えば格納された情報への無許可のアクセスを防止するためにそれぞれのパスワード又は許可「個人識別番号」(PIN)により更に保護されてもよい。
更なる実施形態によると、セキュリティ機能74により、ユーザは上述したトランザクションアプリケーション(例えば、アイコン34により表される)により提供されてもよい機能等のデバイス10の全ての(例えば、電源投入時にロック)又は特定の機能をロックできるか又は一時的に無効にできる。例として、上記で簡単に説明したピアツーピアトランザクション機能は、ロックされると、ユーザ指定のPIN又はパスワードが提供されるまで無効にされてもよく又はユーザによるアクセスが不可能であってもよい。更にセキュリティ機能74は、外部デバイスに対する支払口座情報の送出又は送信の前にPINが提供されることを要求することを更に含んでもよい。理解されるように、本明細書で説明されるセキュリティ機能74は、デバイス10が支払いを行うために無許可のユーザにより使用されることを防止することを助長する。
上述したように、デバイス10は、ビデオコントローラ76を更に含んでもよく、ビデオコントローラ76は、ディスプレイ24に動作可能に結合され、画像データを受信し且つ画像データの画素値に対応する電圧信号をディスプレイ24に送出するように構成されてもよい。表示された画像データは、通信インタフェース56を介して受信された情報並びに記憶装置54に含まれた情報を示してもよい。当業者には理解されるように、画素値は各画素強度に対応する数値割り当てであってもよい。ディスプレイ24は、ビデオコントローラ76からの電圧信号を入力として受信し、電圧信号に対応する画像を生成してもよい。例えば、ビデオコントローラ76により提供された信号により生成された画像は、図1を参照して上述したGUI28の画面を表してもよい。
更に上述したように、デバイス10を動作させるユーザは、GUI28を介して表示されてもよいアプリケーション又は情報を表せる種々のグラフィック要素を選択してもよい。図3に示すように、タッチスクリーンインタフェース78は、ディスプレイ24の前面又は背面に位置付けられてもよく、図1で上述したGUI28により表示されるアイコン30等のグラフィック要素を選択する機能をユーザに提供してもよい。タッチスクリーンインタフェース78は、ユーザ、あるいはユーザにより制御又は操作されるオブジェクト(例えば、スタイラス)による物理的な接触(例えば、ディスプレイ24にタッチする)に基づいて入力を受信し且つ「タッチ事象」情報をCPU50に送出するように構成されてもよい。CPU50は、検出したタッチ事象情報を処理し且つ対応する動作を実行してもよい。例えば図1に戻ると、アイコン34の「タッチ」は、対応するトランザクションアプリケーションを実行又は開始する命令としてCPU50により処理されてもよい。タッチスクリーンインタフェース78は、レジスティブ・イメージング、キャパシティブ・イメージング、インフラレッド・イメージング、サーフェス・アコースティック・ウェーブ・イメージング、エレクトロマグネティック・イメージング又はニア・フィールド・イメージング等のあらゆる適切な種類のタッチスクリーン技術を採用してもよい。更にタッチスクリーンインタフェース78は、シングルポイント又はマルチポイント感知を採用してもよい。
図3に示したI/Oコントローラ80は、ユーザが図1の図中符号14、16、18、20及び22により表された入力構造等のデバイス10に提供された種々の入力構造を介してCPU50と通信できるようにするインフラストラクチャを提供してもよい。ユーザ入力構造14、16、18、20及び22は、入力情報をデバイス10に提供するためにタッチスクリーンインタフェース76と共に又はそれとは別個に使用されてもよい。
デバイス10の電源82は、非ポータブル設定及びポータブル設定の双方でデバイス10に電力を供給する機能を含んでもよい。例えばポータブル設定において、移送及び動きを容易にするために、デバイス10はデバイス10に電力を供給する一体型の電源82を含んでもよい。電源82は、ユーザにより取り外し可能であってもよく又はケース12に固定されてもよいリチウムイオンバッテリ等の1つ以上のバッテリを含んでもよい。特定の実施形態において、プロプライエタリな接続I/Oポート36は、バッテリを充電するためにデバイス10を電源に接続するために使用されてもよい。他の実施形態において、1つ以上のバッテリは、非一体型であってもよく、1つ以上の充電式バッテリ又は交換可能なバッテリを含んでもよい。更に非ポータブル設定において、電源82は電気コンセントにより提供されるような交流電源を含んでもよい。
上述したように、デバイス10は、外部デバイスからのトランザクション(例えば、支払い及びクレジット)を開始及び受信する機能をデバイス10に提供するトランザクションアプリケーション(例えば、アイコン34により表される)を含んでもよい。図4を参照すると、「受取人」により動作されている第1のデバイス10と「支払人」により動作されている第2のデバイス92との間でピアツーピアトランザクションを実行するための一般に図中符号90により示されるシステムが示される。第2のデバイス92は、第1のデバイス10とほぼ同一のポータブルデバイスであってもよく、あるいは他の実施形態においては例えばデスクトップコンピュータ又は支払端末等の非ポータブルデバイスであってもよい。本明細書で使用されるように、「受取人」という用語は支払いを受信しているトランザクションにおける一方のユーザを示すものとして理解され、「支払人」という用語は支払いを行っているトランザクションにおける他方のユーザを示すものとして理解される。従って、「受取人デバイス」及び「支払人デバイス」という用語は、受取人及び支払人により動作されているデバイス(例えば、デバイス10及び92)をそれぞれ示すものとして理解される。
図4に示すように、デバイス10はトランザクションの受取人デバイスとして動作し、第2のデバイス92は支払人デバイスとして動作する。最初に、受取人デバイス10は、本明細書では図中符号94で示された支払要求を支払人デバイス92に送信してもよい。支払要求情報94は、受取人デバイス10により要求されている支払金額に関する情報を含んでもよい。支払要求情報94は受取人のアイデンティティを示す情報を更に含んでもよく、その情報は受取人の名前に対応するテキストデータ、受取人に属し且つ/又は受取人を識別する電子メールアドレス、あるいは他のあらゆる種類の適切な識別情報を含んでもよい。また、支払要求94は支払要求の目的を示す情報を更に含んでもよい。例えば支払要求94は、支払人が受取人に支払う義務のある特定の未払いの負債又は残金に応じていてもよい。
一実施形態において、上述したように、受取人デバイス10及び支払人デバイス92は、各々がNFCデバイス46及びNFCインタフェース60を有するNFC対応デバイスであってもよい。最初に、受取人デバイス10及び支払人デバイス92はパッシブ動作モードであってもよい。支払要求94を支払人デバイス92に送信する直前に、受取人デバイス10のNFCデバイス46の電源が投入されてもよく、これにより、受取人デバイス10は、RFフィールドが受取人デバイス10のNFCデバイス46により生成されるアクティブモードに遷移する。受取人デバイス10及び支払人デバイス92がNFC接続の確立を容易にするのに十分な近さ又は距離内(例えば、一般に2〜4cm)に配置される場合、受取人デバイス10により生成されたRFフィールドはアクティブ動作モードに遷移するように支払人デバイス92のNFCデバイス46を誘導してもよく、これにより上述したように2つのデバイス間にNFC接続を確立する。従って、この確立したNFC接続を使用して、支払要求情報94は支払人デバイス92に送信され且つ支払人デバイス92により受信されてもよい。
支払人デバイス92は、受取人デバイス10から支払要求情報94を受信すると、受信した支払要求情報94を上述したディスプレイ24等のディスプレイに表示してもよい。支払人は、支払要求情報94の正確度を点検し、要求された支払いを受取人に提供する際に使用する支払方法を選択してもよい。支払方法は、例えば受取人に属する銀行口座又はクレジットカード口座であってもよい。上述したように、選択した支払口座に関する口座情報は、図3で上述した記憶装置54のセキュリティ保護された記憶領域等の支払人デバイス92に格納されてもよい。従って、選択した支払方法(例えば、クレジットカード又は銀行口座)に関する情報は、セキュリティ保護された記憶領域に格納され且つ、支払人が特定の口座を選択した時に受取人デバイス10に送信するためにそこから検索されてもよい。
従って、所望の支払口座が選択されると、本明細書では図中符号96で表された支払口座情報は受取人デバイス10に送信されてもよい。例えば支払要求情報94の送信のように、支払口座情報96は、各デバイスのNFCインタフェース60を介する先に確立されたNFC接続により、あるいは先のNFC接続が既に終了されている場合(例えば、デバイス間の距離が2〜4cmの範囲を超えた場合)は新しい別個のNFC接続セッションを開始することにより、支払人デバイス92から受取人デバイス10に同様に送信されてもよい。特定の実施形態において、受取人デバイス92は、上述したセキュリティ機能74を更に含んでもよく、パスワード、PIN又は他の適切な形式の許可が最初に提供された場合にのみ支払情報96の送信を許可してもよい。次に進む前に、受取人デバイス10と支払人デバイス92との間の支払情報のNFCを用いたやり取りは単なる例として提供されることに留意する。実際には、他の実施形態において、図3の通信インタフェース構成要素56を参照して上述した通信インタフェース等のあらゆる種類の適切な通信インタフェースが利用されてもよい。
受取人は、支払人デバイス92から支払情報96を受信すると、受取人デバイス10のディスプレイ24で支払情報96を閲覧してもよい。その後、受取人は、受取人デバイス10に格納され且つ支払口座情報96により表された支払いが入金される所望の入金口座を選択してもよい。入金口座が受取人デバイス10において選択されると、総称して「トランザクション情報」と呼ばれ且つ図中符号98で表される要求された支払金額、支払口座情報96及び選択された入金口座は、口座情報の検証並びに次の要求された支払いの許可及び処理を行うために受取人デバイス10により1つ以上の金融サーバ100に送信されてもよい。理解されるように、金融サーバ100との通信は上述した通信インタフェースの1つ以上を介して達成されてもよい。例えば受取人デバイス10がWLAN又はWAN機能を有するポータブルデバイスである場合、受取人デバイス10は、無線接続を介して金融サーバ100と通信してもよい。デバイス10が非ポータブルデバイスである場合、金融サーバ100と通信するためにLAN接続が提供されてもよい。デバイス10と金融サーバ100との間に確立された接続の種類に関係なく、図3のセキュリティ機能74に関して上述したデータ暗号化技術及びセキュリティプロトコル(例えば、SSL又はTSLプロトコル)のうちの1つ以上が金融サーバ100へのトランザクションデータ98のセキュリティ保護された送信を容易にするために更に利用されてもよいことが理解されるべきである。
当業者には理解されるように、トランザクションデータ98が送信される1種類以上の金融サーバ100は、支払人により選択された支払口座の種類及び/又は受取人により選択された入金口座の種類に依存してもよい。例えば支払人により選択された支払口座がクレジットカード口座であり且つ受取人デバイス10で指定された入金口座が銀行口座である場合、金融サーバ100は銀行サーバ及びクレジットカード検証サーバの双方を含んでもよい。例として、トランザクション情報98は、指定された入金口座が有効な口座であり且つクレジットカード支払いを受信できるかを検証するために指定された入金口座が保持される銀行と関連付けられた銀行サーバにまず送信されてもよい。理解されるように、銀行口座に対するクレジットカード支払いの受信は、受取人による登録、加入又は追加の料金の支払いを要求する可能性のある特別のサービスを構成してもよい。従って、入金口座がクレジットカード口座を使用して行われた支払いを受信することを許可されていない場合、受取人は異なる入金口座を選択するように通知されてもよい。
選択された入金口座がクレジットカード口座から支払いを受信することを許可されていると判定される場合、トランザクションデータ98は許可要求の形式でクレジットカード検証サーバに更に送信されてもよい。クレジットカード検証サーバは、American Express(登録商標)又はMasterCard(登録商標)等の支払人の選択したクレジットカード口座を維持するクレジットカード会社と関連付けられてもよい。クレジットカード検証サーバは、トランザクション情報98を処理し、支払要求で指定された金額が支払人のクレジットカード口座から引き落とされることが許可されるかを判定してもよい。例として、クレジットカード検証サーバは、トランザクション情報98で提供されたクレジットカード口座情報が指定された支払人に属する有効なクレジットカード口座に対応するかをまず検証してもよい。クレジットカード検証サーバは、クレジットカード口座と関連付けられたクレジットラインが要求された支払金額を満足するのに十分であるかを更に判定してもよい。指定されたクレジットカード口座が有効であり且つ要求された支払いを行うことを許可されるとクレジットカード検証サーバが判定した場合、クレジットカード検証サーバは支払人のクレジットカードから引き落とすことにより受取人により選択された入金口座への支払いを許可してもよい。クレジットカード検証サーバは、要求された支払いが許可され、要求された支払いが支払人のクレジットカード口座から引き落とされ且つ受取人の入金口座(例えば、銀行口座)に入金されたことを示す許可メッセージを銀行サーバに送信してもよい。
上述したクレジットカード検証サーバと銀行サーバとの間の対話は、受取人デバイス10又は支払人デバイス92により開始されたトランザクションを処理することに関して1つの可能な例を示すことを意図する。従って、1種類以上の金融サーバが本発明の実施形態に従ってピアツーピアトランザクションの処理に対して利用される他の種々の例が存在してもよいことが理解されるべきである。例えば指定された入金口座及び支払口座が異なる銀行に保持された銀行口座である例において、トランザクションは、クレジットカード検証サーバの代わりに複数の銀行サーバにより処理されてもよい。上述した種々の金融サーバ100の間の通信は、受取人デバイス10及び支払人デバイス92で利用可能なあらゆる適切な通信インタフェース、いくつかの例を挙げてみるとWANインタフェース68、LANインタフェース66又はWLANインタフェース58等により提供されてもよく、SSL又はTSL等の1つ以上のセキュリティプロトコル、並びにトランザクション情報98のセキュリティ及び完全性を保護する1つ以上のデータ暗号化技術を含んでもよいことが更に理解されるべきである。
図4に更に示すように、トランザクションが処理されると、完了メッセージ102が受取人デバイス10に送信されてもよい。完了メッセージ102は、上述したようにWAN、WLAN、LANインタフェースにより受信されてもよく、あるいはいくつかの実施形態においては電子メールにより又はSMSテキストメッセージ(例えば、SMSインタフェース70を介する)により送信されてもよい。完了メッセージ102は、要求されたトランザクションが正常に処理されたか否かを示してもよい。トランザクションが成功した場合、完了メッセージ102は、要求された支払い94が指定された入金口座に入金されたことを受取人に対して示す確認を含んでもよい。あるいは、トランザクションが1つ以上の理由(例えば、提供されたクレジットカード口座に十分な資金又はクレジットがない)のために成功しなかった場合、完了メッセージ102は、トランザクションが成功しなかったことを示し且つ/又は受取人に対して別の支払方法を追求することを助言してもよい。
一実施形態において、受取人デバイス10は、格納された複数の入金口座を有してもよく、受取人はユーザ設定72等を介して入金口座に関する優先順位を指定してもよい。例えば選択された入金口座は、最高の優先順位を有する入金口座として自動的に選択されてもよい。従って、トランザクションが成功しなかった理由が現在選択されている入金口座のためである(例えば、口座がクレジットカード支払いを受信するように構成されていない)場合、トランザクションアプリケーションは、次に高い優先順位設定を有する入金口座を使用して金融サーバ100に対する次のトランザクション要求を自動的に開始するように構成されてもよい。金融サーバ100又は受取人デバイス10は、トランザクションが正常に処理された場合、本明細書では図中符号104で表された電子領収証の形態で確認メッセージを支払人デバイス92に送信してもよい。電子領収証104は、要求された支払いが支払人により満足され且つ受取人により受信されたという肯定応答の役割を果たしてもよい。
上記で提供された例における1つ以上の金融サーバ100は複数のサーバ(例えば、銀行サーバ及びクレジットカード検証サーバ)を示すが、特定の例において、1つ以上の金融サーバ100は、指定された支払口座及び入金口座が同一の金融機関(例えば、同一の銀行)により保持される状況等では単一の金融サーバを含んでもよい。この例において、上述したトランザクション許可処理は、共通の金融機関と関連付けられた単一のサーバにより実行されてもよい。従って、「単一のサーバ」という表現は異なる場所の2つ以上の演算装置を示してもよく、各演算装置は同一の金融機関により所有され又は動作され、あるいは同一の金融機関と関連付けられることが理解されるべきである。更に、1つ以上の金融サーバ100は必ずしも金融資産を管理するように構成された金融サーバに限定される必要はない。例えば上述したように、トランザクションがiTunes(登録商標)口座に格納されたクレジット等の非現金資産を含む場合、金融サーバ100はiTunes(登録商標)オンラインサーバにより管理されるサーバを含んでもよい。実際には、種々の金融サーバ100の対話に関する追加の実施形態は、本発明の範囲内で着想され、以下に更に詳細に説明される。
本発明の開示を継続すると、図5A〜図10Bは、複数の画面画像を使用して、上述したトランザクションアプリケーション34と共に使用するように電子デバイス10を構成する種々の方法及び技術を示す。図示した画面画像は、GUI28により生成され且つディスプレイ24に表示されてもよい。例えば、ユーザが入力構造14、16、18、20及び22、並びに/あるいはタッチスクリーンインタフェース78等を介してデバイス10と対話すると、これらの画面画像が生成されてもよい。特にこれらの図面は、本発明の実施形態に従って、支払口座及び入金口座情報をデバイス10に格納し且つ図3に関連して上述したユーザ設定72及びセキュリティ機能74のうちの1つ以上を構成する技術及び方法を示す。
上述したように、GUI28は、ユーザにより行われる入力及び選択に依存して、アイコン(例えば、30)及びグラフィック要素を含む種々の画面を表示してもよい。これらの要素は、例えばタッチスクリーンインタフェース76を使用してディスプレイ24上の場所を物理的にタッチすることによりユーザにより選択されてもよい仮想グラフィック要素又は「ボタン」を表してもよい。従って、「ボタン」、「仮想ボタン」、「グラフィックボタン」又は「グラフィック要素」等の用語は、以下の画面画像の説明において使用されるように、ディスプレイ24に提供されたグラフィック要素により表されたボタン又はアイコンのグラフィック表現を示すことを意図することが理解されるべきである。更に、次の図面に示され且つ説明される機能は、種々のグラフィック要素及び視覚方式を使用して達成されてもよいことが理解されるべきである。従って、本発明は、本明細書で示された厳密なユーザインタフェース仕様に限定されることを意図しない。本発明の実施形態は、種々のユーザインタフェース方法を含んでもよい。
最初に図5A及び図5Bを参照すると、これらの図面は、クレジットカード口座を表す情報がユーザによりデバイス10に入力及び格納された時にデバイス10に表示されてもよい画面画像を合わせて示す。格納されたクレジットカード情報は、上述したトランザクションアプリケーションと共に支払口座として使用されてもよい。図5Aに示すように、ユーザはデバイス10のホーム画面29に表示されたアイコン34を選択することによりトランザクションアプリケーションを開始してもよい。アイコン34を選択すると、トランザクションアプリケーションはCPU50等を介して開始されてもよく、ユーザはトランザクションアプリケーションに対する「ホーム」又は「メイン」画面を表す画面110に進んでもよい。
画面110は、図中符号112、114及び116により表される複数のグラフィック要素を含んでもよい。グラフィック要素112、114及び116の各々は、ボタン又はキーの形態で表示されてもよく、関連付けられた対応する機能又は動作の簡単な説明を含んでもよい。例えばグラフィックボタン112は、ユーザがデバイス10に格納された口座情報を閲覧及び変更できる機能を表してもよい。グラフィックボタン114は、ユーザが図4において上述したトランザクション等のピアツーピアトランザクションを開始できる機能を表してもよい。また、グラフィックボタン116は、ユーザが図3を参照して上述したユーザ設定72等の種々のユーザ設定を閲覧及び変更できる機能を表してもよい。グラフィックボタン116により提供された機能により、ユーザは上述したセキュリティ機能74のうちの1つ以上を変更できるか又はそれにアクセスできる。
本発明は、グラフィックボタン112により提供された機能の説明から開始する。しかし、グラフィックボタン114及び116により提供された追加の機能については以下に更に詳細に説明する。更に図5Aに示すように、画面110はグラフィックボタン118を含んでもよい。グラフィックボタン118は、ユーザが前の画面に戻る動作を表してもよい。例えばユーザが図5Aの画面110に表示されたボタン118を選択すると、ユーザはホーム画面29に戻る。
新しいクレジットカード口座をデバイス10に入力及び格納するために、ユーザはグラフィックボタン112を選択して画面120にアクセスしてもよい。画面120は、デバイス10に現在格納されている全ての口座のリストを表示してもよい。画面120により示されるように、現在格納されている口座は、特定のカテゴリに従って編成及び表示されてもよい。例えば口座情報画面120は、現在格納されているクレジットカード口座の第1のリスト122、現在格納されている銀行口座の第2のリスト124、現在格納されている非現金口座の第3のリスト126、並びに特定のベンダ又は小売店と関連付けられたチャージカード又はロイヤリティカードを含んでもよい他の口座の追加のリスト128を表示してもよい。更に口座情報画面120は、それぞれグラフィックボタン130及び132により表されるような追加の口座を追加する機能又は既存の口座をデバイス10から除去する機能を表す追加のグラフィック要素を含んでもよい。新しい口座をデバイス10に追加するために、ユーザはグラフィックボタン130を選択してもよい。また、ユーザがリスト122、124、126又は128のうちの1つ以上に表示された先に格納された口座を除去したい場合、ユーザはグラフィックボタン132を選択することによりそれを行ってもよい。
図5Aに示すように、グラフィックボタン130を選択すると、ユーザは画面134に進んでもよい。画面134は複数のグラフィックボタン136、138、140、142及び144を含んでもよく、各グラフィックボタンはデバイス10に格納されてもよい種々の口座のカテゴリを表す。例として、ユーザはグラフィックボタン136を選択することにより新しいクレジットカード口座を入力及び格納する処理を開始してもよい。選択することにより、ユーザは画面146に進んでもよい。しかし、ユーザが種々の口座の種類を入力するための他のグラフィックボタン138、140、142又は144のいずれかを選択することを選択した場合、他のグラフィックボタンのいずれかを選択することにより、ユーザは適切な各画面に進むことが理解されるべきである。
次に画面146を参照すると、図中符号148、150、152及び154により示されたいくつかのドロップダウン形式の選択フィールドが表示されてもよい。例えばドロップダウン選択フィールド148は、種々のクレジットカードプロバイダに対応するクレジットカードブランドのリストを提供してもよい。このリストが提供されると、ユーザは、ユーザがデバイス10に格納したい特定のクレジットカードに基づいて適切な選択を行ってもよい。更にドロップダウンフィールド150及び152は、新しいクレジットカード口座と関連付けられた有効期限に対応する月及び年の選択をユーザに提供してもよい。理解されるように、ドロップダウンフィールドは、ユーザにより動作又は選択されると、各ドロップダウンフィールドにデータを入れるために選択されてもよい利用可能なオプションのリストを表示してもよい。例えば入力されているクレジットカード口座の種類に対応するカテゴリの選択を表すドロップダウンフィールド154を参照すると、ユーザは種々のクレジットカード口座の種類を一般的に表す利用可能なカテゴリのリストから1つのカテゴリを選択してもよい。例として、一般にクレジットカードは、ガソリンの購入、航空券又は旅行の購入に関連して使用されてもよく、あるいは種々の購入に対して一般的に使用するカードであってもよい。
本発明の1つの態様によると、1つ以上のビジネス方法が提供されてもよい。ここで、1つ以上のクレジットカードプロバイダとの契約が達成され、デバイス10の製造業者は、特定のクレジットカードブランドがデフォルトの選択として最初に選択されるようにデバイス10を事前に設定してもよい。例えば図5Aに示すように、ドロップダウンフィールド148は、特定のクレジットカードプロバイダ(例えば、American Express(登録商標))と関連付けられたデフォルトのクレジットカードブランドを最初に表示してもよい。このように、ユーザが図5A及び図5Bに示した処理を継続し、デフォルトの選択のクレジットカードの種類をデバイス10に追加するステップを完了する場合、デバイスの製造業者及びクレジットカードプロバイダは、クレジットカードプロバイダにより維持されたクレジットカード口座が製造業者により販売及び/又は製造されたデバイスに格納される度にデバイス10の製造業者が手数料又は料金を受け取るという契約をしてもよい。更に、デバイス10の製造業者は、クレジットカードトランザクションがデバイス10を使用して実行された場合にデバイス10の製造業者がクレジットカードプロバイダに支払われたクレジットカードトランザクション料金の一部を受け取るようにクレジットカードプロバイダと契約をしてもよい。
図5Aの説明を継続すると、画面146は、本明細書では図中符号156及び158で示されるようにいくつかのテキストフィールドを更に含んでもよい。フィールド156により、ユーザは新しいクレジットカード口座に対応する口座番号を入力できてもよい。更にフォームフィールド158は、ユーザが選択されたクレジットカードに対応するカード検証値(CVV)コードを入力できるように提供されてもよい。理解されるように、CVVコードは、一般にクレジットカードの前面又は背面に印刷され、クレジットカードの磁気ストライプに符号化されてもよく、クレジットカードトランザクションにおいて追加のセキュリティ機能としての役割を果たしてもよく、それによりクレジットカードの不正使用に対する保護を強化する。別の実施形態において、CVVコードは、新しい口座を入力する時に要求されなくてもよく、その代わりに新しく追加したクレジットカード口座がトランザクションにおいて使用される度にデバイス10により要求されてもよい。
フィールド156及び158にデータを入力するために、画面146はグラフィックテキスト入力キーボードインタフェース160を含んでもよい。テキスト入力キーボードインタフェース160は、例えばアルファベットの文字を表す複数のグラフィックボタン、並びにキーボード上の標準的な「スペースバー」及び「バックスペース」機能を表すボタンを含んでもよい。従って、ユーザは、テキストキーボードインタフェース160を使用して、デバイス10のディスプレイ24に表示されるあらゆるテキストフィールドにテキストデータを入力してもよい。テキスト入力キーボード160は、ユーザがテキスト入力キーボード160と数字キーボード164とを切り換えることを可能にするグラフィックボタン162を更に含んでもよい。図5Aに示すように、数字キーボード164は、数字0〜9を表す複数のボタン及び一般に使用されるいくつかの句読点を含んでもよい。数字キーボード164は、ユーザがテキストキーボード160に戻ることを選択できるグラフィックボタン166を更に含んでもよい。例として、ユーザはクレジットカード口座番号及びCVVコードをフォームフィールド156及び158に入力するためにテキストキーボード160から数字キーボード164に切り換えてもよい。更にテキストキーボード160に戻る必要が生じた場合、ユーザは、数字キーボード164のグラフィックボタン166を選択することによりそれを行えてもよい。追加の実施形態において、数字入力機能及びテキスト入力機能は、単一のグラフィックキーボードインタフェースに統合されてもよい。
ドロップダウンフィールド148、150、152及び154並びにテキストフィールド156及び158により要求された全てのクレジットカード情報がユーザにより提供されると、ユーザはグラフィックボタン168を選択してクレジットカード検証処理を開始してもよい。一般にこの検証処理は、クレジットカード口座をデバイス10に入力するステップを実行するユーザがクレジットカード口座所有者又は許可されたユーザであることを検証する目的をかなえてもよい。例えば検証処理中、画面146に入力されたクレジットカード情報は、対応するクレジットカードプロバイダに送信されてもよい。上述したように、クレジットカード情報の送信は、上述した通信インタフェースのうちの1つ以上を介して達成されてもよく、上述した暗号化方法及びセキュリティ方法のうちの1つ以上により保護されてもよい。
次に図5Bを参照すると、デバイス10により提供されたクレジットカード情報が有効であることをクレジットカードプロバイダが検証すると、クレジットカードプロバイダは、1つ以上の検証コードをデバイス10に送信することによりユーザのアイデンティティを確認してもよい。例えば画面170を参照すると、通知メッセージ172が表示され、例えば電子メール等によりデバイス10において使用されるクレジットカードをアクティブにする検証コードが提供されたことをユーザに通知する。理解されるように、検証コードが送出される電子メールアドレスは、クレジットカード口座と関連付けられ且つクレジットカードプロバイダにより維持されたレコードに含まれた電子メールアドレスであってもよい。これにより、許可された1人又は複数のユーザのみが検証コードを受信することが保証される。従って、クレジットカード検証画面170は、ユーザが電子メールメッセージを検索して検証コードを取得できる電子メールプログラムを実行するグラフィックボタン144を含んでもよい。
更に、グラフィックボタン178を選択することにより、ユーザは画面120に戻ってもよい。画面120は、上述したように画面146を介してユーザにより入力された新しいクレジットカード口座180を含むように更新されてもよい。処理のこの時点で、画面120は、上述した検証コードを提供する等の許可又は起動動作が実行されるまで、新しく入力されたクレジットカード口座180がデバイス10からの支払いを行うために使用されないことを示してもよい。ユーザが画面170を参照して上述した電子メールで送信された検証コードを取得すると、ユーザは画面184に進んで検証コードを入力し、デバイス10で使用するためにクレジットカード口座180をアクティブにしてもよい。例えば図5Bに示すように、ユーザは画面120の新しいクレジットカード口座180の場所を選択して画面184に進んでもよい。
画面184に示すように、ユーザは上述した電子メールの検証コードを入力するためのテキストフィールド186を提供されてもよい。検証コードは、テキスト入力キーボード160及び/又はグラフィックボタン162を選択することによりアクセスされる数字キーボード164を使用して入力されてもよい。電子メール検証コードが入力されると、ユーザはグラフィックボタン188を選択してもよく、それにより検証処理を完了し且つユーザが画面120に戻る。テキストフィールド186でユーザにより提供された検証コードがクレジットカードプロバイダにより提供された検証コードと一致した場合、上述したように、新しく入力されたクレジットカード口座180は図5Bの最終的な更新された画面120に示すようにトランザクションアプリケーション34と共に使用することを許可され且つその準備が整う。
電子メールの検証コードがある理由のために受信されない場合、ユーザはテキストフィールド190に電話認証コードを提供してクレジットカード口座180をアクティブにしてもよい。例えば画面170に戻ると、電話確認コード176が通知メッセージ172において更に提供される。一実施形態において、電話認証コードを取得するために、ユーザは電子メール検証コードとは異なる対応する電話認証コードを受信するために通話等によりクレジットカードプロバイダに電話確認コード176を提供する必要があるが、この電話認証コードは正確に入力された場合はトランザクションアプリケーション34による新しく入力されたクレジットカード180の使用を許可する。このように、トランザクションアプリケーション34と共に使用するために新しく入力されたクレジットカード口座180を許可する別の方法として、ユーザは電話認証コードをテキストフィールド190に入力し且つグラフィックボタン192を選択してもよい。
次に図6A及び図6Bに継続すると、これらの図面は、画面画像を使用して電子デバイス10に銀行口座を入力及び格納する方法を示す。理解されるように、図6A及び図6Bに示された処理のいくつかの側面は、図5A及び図5Bを参照して上述したステップと同一ではないが類似してもよい。図6Aから開始すると、ユーザは、上述したようにデバイスに現在格納されている全ての口座のリストを表示する画面120にアクセスするために画面110のグラフィックボタン112を選択してもよい。図6Aに示すように、図5A及び図5Bでユーザにより入力されたクレジットカード口座180は格納されたクレジットカード口座のリスト122に含まれる。
次に、ユーザは画面120のグラフィックボタン130を選択して画面134に進んでもよい。上述したように、画面134はグラフィックボタン136、138、140、142及び144を表示してもよく、それらのグラフィックボタンの各々はデバイス10に格納されてもよい種々の口座のカテゴリを表してもよい。従って、新しい銀行口座を入力及び格納するために、ユーザはグラフィックボタン140を選択して画面198に進んでもよい。図6Aに示すように、画面198は上述した画面146に類似してもよく、複数のドロップダウンフィールド(例えば、200、202)及びテキストフィールド(例えば、204、206)が提供されてもよい。これらのフィールドを使用して、ユーザは要求された銀行口座情報をデバイス10に入力してもよい。例えばドロップダウンフィールド200により、ユーザは新しい銀行口座と関連付けられたバンキングプロバイダのアイデンティティを選択できる。ドロップダウンフィールド202により、例えば当座預金口座、普通預金口座及び金融市場預金口座等であってもよい格納されている銀行口座の種類が選択されてもよい。更にテキストフィールド204及び206により、ユーザはバンキングプロバイダの銀行番号及び銀行口座と関連付けられた口座番号をそれぞれ入力できる。テキストキーボード160は、フィールド204及び206にデータを入力するために画面198上に提供されてもよい。更に上述したように、上述した銀行番号及び銀行口座番号等の数字データの入力が要求された場合、グラフィックボタン162を選択することにより数字キーボード164にアクセスできる。
要求された銀行口座情報がドロップダウンフィールド200及び202並びにテキストフィールド204及び206に入力されると、ユーザはグラフィックボタン208を選択して、デバイス10においてトランザクションアプリケーション34と共に使用するために入力された銀行口座を検証及び許可する処理を開始してもよい。理解されるように、入力された銀行口座に関する検証処理の特定の側面は、図5Bに関して上述されたクレジットカード検証処理と類似してもよい。例えば検証処理中、画面198で入力された銀行口座情報はドロップダウンフィールド200で選択されたバンキングプロバイダに送信されてもよい。上述したように、銀行口座情報の送信は、上述した通信インタフェース(例えば、インタフェース58、60、62、64、66、68及び70)のうちの1つ以上を介して達成されてもよく、上述した暗号化方法及びセキュリティ方法のうちの1つ以上により保護されてもよい。
図6Bに継続すると、デバイス10により送信された銀行口座情報が有効な銀行口座を表すことをバンキングプロバイダが検証すると、バンキングプロバイダはあらゆる適切な種類の認証技術を使用してユーザのアイデンティティを確認してもよい。例えば図示した実施形態において、バンキングプロバイダは、銀行口座への1つ以上の検証入金を開始してもよい。当業者には理解されるように、検証入金は、一般に相対的に小さな金額(例えば、$1.00USD未満)であり、口座所有者のアイデンティティを確認するために使用されてもよい。例えばバンキングプロバイダは、新しく入力された銀行口座がトランザクションアプリケーション34と共に使用するために許可される前に口座所有者が検証入金額の正確な値を提供することを要求してもよい。例として、図6Bの画面210を参照すると、バンキングプロバイダが画面198で入力された銀行口座の妥当性を検証すると、通知メッセージ212が表示されてもよい。確認処理においていかなる数の検証入金が使用されてもよいことが理解されるべきであるが、図示した実施形態において、通知メッセージ212は、2つの検証入金が新しく入力された銀行口座に入金されたことをユーザに通知してもよい。
ユーザは、グラフィックボタン214を選択して画面120に戻ってもよい。画面120において、リスト124は、図中符号216で示されるように新しく入力された銀行口座を含むように更新されてもよい。図5Bに示した画面120のように、図6Bの画面120は、上述した検証入金額がバンキングプロバイダにより確認されるまで新しい銀行口座216がデバイス10を使用して支払いを行うために使用されないことを示してもよい。従って、ユーザは、例えば検証金額の入金の後に発行された銀行口座明細書を閲覧するなどして検証入金の金額を判定することを要求される。
検証入金額を判定した後、ユーザは画面120において新しい銀行口座216の場所を選択することにより画面218にアクセスしてもよい。図6Bに示すように、画面218はテキストフィールド220及び222を表示してもよく、それにより、ユーザは2つの検証入金の金額を入力してもよい。更に、画面218は数字キーボード164を含んでもよく、それにより、ユーザは検証入金額をフィールド220及び222に入力してもよい。検証入金額が入力されると、ユーザはグラフィックボタン224を選択して画面120に戻ることにより確認処理を完了してもよい。図6Bに示すように、画面218でユーザにより入力された入金額がバンキングプロバイダにより入金された検証金額と一致した場合、新しく入力された銀行口座216は、図6Bの最終的な更新された画面120に示すようにトランザクションアプリケーション34と共に使用することを許可され且つその準備が整う。以下に更に詳細に説明するように、デバイス10(又はデバイス92)に格納された銀行口座は、デバイス10が受取人デバイスの役割を仮定するか又は支払人デバイスの役割を仮定するかに依存して入金口座及び支払口座の双方として使用されてもよい。
次に図7〜図10Bに継続すると、上述したようなデバイス10は、図3において図中符号72で表されるような1つ以上のユーザ設定を含んでもよく、それらは製造業者により事前に行われてもよく又は後でユーザにより行われてもよい。例として、ユーザ設定72は、デフォルトの支払口座、デフォルトの入金口座の選択、並びにセキュリティのための許可PIN番号の選択及び格納等の追加の設定を含んでもよい。このように、図7〜図10Bに示した画面画像は、ユーザが上述のユーザ設定を行うようにデバイス10を動作できる技術を例として示すことを意図する。
最初に図7を参照すると、デフォルトの支払口座の選択は、画面110から開始してもよい。ここで、ユーザはグラフィックボタン116を選択して画面230にアクセスしてもよく、画面230は、デバイス10の1つ以上のユーザ設定の現在の設定を表示してもよい。図示した実施形態において、画面230に表示されたユーザ設定は、現在選択されているデフォルトの支払口座232及び現在選択されているデフォルトの入金口座234を含んでもよい。画面230は、グラフィックボタン236及び238を更に含んでもよく、それらのボタンは、デフォルトの口座232及び234に隣接してそれぞれ表示されてもよく且つ選択された場合はユーザがデフォルトの口座の設定を修正又は変更できるようにしてもよい。
更に詳細に説明するように、230の画面は、例えばデバイス10のユーザを識別し且つ支払領収証を受信するためにトランザクションアプリケーション34により使用されてもよいユーザが入力した電子メールアドレス240等の種々の他のユーザ設定を更に表示してもよい。図7に示すように、ユーザはグラフィックボタン242を選択することにより電子メールアドレス設定240を更新してもよい。画面230は、ユーザが許可PINコードを入力及び格納し且つトランザクションアプリケーション34に関して許可状態を示すために選択できるグラフィックボタン244を更に含んでもよい。例えば図中符号246で示されるように、トランザクションアプリケーション34は、「アンロック」モードであってもよく、一般に上述したトランザクションを実行するためにユーザにより使用されてもよい。セキュリティの目的で、ユーザはグラフィックボタン248を選択するなどしてこの許可設定246をアンロックモードとロックモードとの間で切り換えてもよく、それによりトランザクションアプリケーション34はロックモードの時に無効にされてもよい。理解されるように、トランザクションアプリケーション34がロックされた場合、ユーザはデバイス10を使用して支払いを送出したり受信したりできない。特定の実施形態において、以下に更に詳細に説明するように、トランザクションアプリケーション34は許可PINを提供した時にのみアンロックされてもよい。
デフォルトの支払口座232の設定に戻ると、ユーザは、画面258に進めるグラフィックボタン236を選択することによりこのユーザ設定を更新してもよい。画面258は、支払口座として選択されてもよいデバイスに現在格納されている全ての口座のリストを表示してもよい。図示した実施形態において、口座のリストは、図中符号260、262及び264で示されたカテゴリに編成されてもよい。理解されるように、これは図5Aを参照して画面120で説明された口座のリストに類似してもよい。リスト260は、デバイス10に現在格納されているクレジットカード口座のリストに対応してもよい。リスト260に示すように、前の画面230に表示されたクレジットカード口座232は現在選択されているデフォルト支払口座であるとして示されてもよい。ここで、ユーザは一覧表示された他の口座のうちの1つをデフォルトの支払口座として選択するオプションを有してもよい。更にユーザは、デフォルトの支払口座設定を設定したくない場合はグラフィックボタン266を選択してもよい。例えばグラフィックボタン266を選択することにより、トランザクションアプリケーション34は、支払いがデバイス10を使用して行われる度に支払口座を選択するようにユーザに入力要求してもよい。
本実施形態において、ユーザは図5A及び図5Bで入力されたクレジットカード口座180を選択してもよい。例えばユーザは、画面258においてクレジットカード口座180の大まかな場所を選択することによりそれを選択してもよい。その後、先に選択したデフォルトの支払口座(例えば、クレジットカード口座232)は選択解除されてもよく、クレジットカード口座180が現在選択されているデフォルト支払口座として画面258に示されてもよい。次に、ユーザはグラフィックボタン118を選択して画面230に戻ってもよく、画面230は新しく選択されたデフォルト支払口座としてクレジットカード口座180を表示するように更新されてもよい。
次に図8に継続すると、図8は、ユーザがデフォルトの入金口座を選択できる追加の画面画像を示す。図示されるように、ユーザは、画面230においてグラフィックボタン238を選択して画面270にアクセスしてもよい。画面270は、入金口座として選択されてもよいデバイスに現在格納されている全ての口座のリストを表示してもよい。例えば画面270は、銀行口座のリスト262及び非現金口座のリスト264を表示してもよい。しかし、一般にクレジットカード口座が支払いの入金を受け入れるための媒体として使用されないため、画面270は図7の画面258を参照して上述されたクレジットカード口座のリスト260を省略してもよい。
リスト262に示すように、前の画面230に表示された銀行口座234は、現在選択されている入金口座であるとして示されてもよい。従って、ユーザは画面230上の一覧表示された他の口座のうちの1つをデフォルトの入金口座として選択するオプションを有してもよい。例として、ユーザは図6A及び図6Bで入力された銀行口座216を選択してもよい。例えばユーザは画面270において銀行口座216の大まかな場所を選択することによりそれを選択してもよい。その後、先に選択されたデフォルトの入金口座234は選択解除されてもよく、銀行口座216が現在選択されているデフォルトの入金口座であるとして画面270に示されてもよい。次に、ユーザはグラフィックボタン118を選択して画面230に戻ってもよく、画面230は新しく選択されたデフォルトの支払口座として銀行口座216を表示するように更新されてもよい。更に上述したように、ユーザは、デフォルトの入金口座設定を設定したくなく、支払いがデバイス10を介して受信される度に入金口座を選択するように入力要求されることを好む場合、グラフィックボタン266を選択してもよい。
デフォルトの支払口座(例えば、クレジットカード口座180)及びデフォルトの入金口座(例えば、銀行口座216)が図7及び図8を参照して上述された方法でユーザにより設定されると、ユーザは画面230から追加のユーザ設定を実行し続けてもよい。例えば次に図9を参照すると、許可PINを選択する方法を示す複数の画面画像が示される。画面230から開始すると、ユーザはグラフィックボタン244を選択して画面280にアクセスしてもよい。画面280は、一般に特定の数の文字を有する所望の許可PINを選択するようにユーザに指示する命令メッセージ282を含んでもよい。例えば図示した実施形態において、デバイス10は4桁のPINを格納するように構成されてもよい。しかし、他の実現例ではあらゆる所望の長さの許可PINが利用されてもよいことが理解されるべきである。
画面280に示されるように、ユーザは数字キーボード164を使用して所望のPIN286をテキストフィールド284に入力してもよい。更に、デバイス10がテキスト及び数字の双方を有するPINコードをサポートしてもよい実施形態において、上述したように、ユーザはグラフィックボタン166を選択することによりテキストキーボード160(図9には示さない)にアクセスできる。所望のPIN286が入力されると、ユーザはグラフィックボタン288を選択することにより入力したPIN286を確認してもよく、これにより、選択したPIN286を確認テキストフィールド292に再入力するようにユーザに命令する確認メッセージ290を表示するように画面280を更新してもよい。このように、ユーザは数字キーボード164を介して選択したPIN286をテキストフィールド292に再入力してもよい。
PIN286がテキストフィールド292に入力されると、ユーザはグラフィックボタン294を選択することにより許可PIN選択処理を完了してもよい。当業者には理解されるように、グラフィックボタン294を選択すると、デバイス10は、テキストフィールド284及び292に入力された許可PINコードが同一であるかを判定してもよい。テキストフィールド284及び292に入力されたPINが誤ったユーザ入力のために又は他の何らかの理由のために一致しない場合、ユーザは不一致であること通知されてもよく(図9には示さない)、PIN286をテキストフィールド284及び292の各々にもう1度再入力することを要求されてもよい。入力されたPINが同一であると判定された場合、以下に更に詳細に説明されるように、PIN286は、許可PINコードとして使用するためにデバイス10に格納され、トランザクションアプリケーション34の種々の側面に関して追加のセキュリティ機能を提供してもよい。その後、許可PIN286が確認され且つデバイス10に格納されると、ユーザは、ユーザが現在格納されている許可PINコード286を編集又は修正できる機能に対応するグラフィックボタン298によりグラフィックボタン244が置換された更新済み画面230に戻ってもよい。
許可PINコード286を選択及び格納する機能をユーザに提供することに加えて、デバイス10に対するユーザ設定は、トランザクションアプリケーション34をロック又は無効にする機能を更に提供してもよく、それによりトランザクションアプリケーション34がロックされている間にデバイスがトランザクション要求を受信、送出又は処理できないようにする。例えば一実施形態において、トランザクションアプリケーション34は、ユーザによりロックされると、図9でユーザにより格納された許可PIN286が入力されるまでロック状態又は無効状態のままであってもよい。トランザクションアプリケーションのロック及びその後のアンロックに関する技術は、図10A及び図10Bを参照するとより理解されるだろう。
最初に図10Aを参照すると、上述したように、画面230は、トランザクションアプリケーション34に対する許可設定246の現在の状態のインジケーションを表示してもよく、この時点ではトランザクションアプリケーション34がアンロック状態であることを示してもよい。トランザクションアプリケーション34をロックするために、ユーザはグラフィックボタン248を選択して画面304にアクセスしてもよい。画面304に示すように、通知メッセージ306が表示され、一般にトランザクションアプリケーション34がロックされている場合はデバイス10がトランザクション要求を受信又は送出できないことをユーザに通知する。ユーザがトランザクションアプリケーション34をロックすることを選択する場合、ユーザは画面304のグラフィックボタン308を選択することによりそれを行ってもよい。図10Aに示すように、グラフィックボタン308を選択することにより、トランザクションアプリケーション34はロックされ、ユーザは画面230に戻る。画面230は、許可設定246が現在ロック状態であることを示すように更新されてもよい。尚、グラフィックボタン248は、更新済み画面230において、選択されるとユーザがトランザクションアプリケーション34をアンロックすることを可能にする機能を表してもよいグラフィックボタン312と置換されてもよい。更に、画面304においてユーザがトランザクションアプリケーション34をロックしないと決定した場合、ユーザはグラフィックボタン310を選択してもよく、それにより前の画面230に戻り、画面230においてはトランザクションアプリケーションに対する許可設定246がアンロックされているものとして示される。
次に図10Bに継続すると、ユーザが図10Aにおいてトランザクションアプリケーション34をロックすることを選択した場合、ユーザは画面230においてグラフィックボタン312を選択してもよい。グラフィックボタン312を選択すると、ユーザは画面318に進み、画面318は通知メッセージ320、フィールド322及びグラフィックボタン324を表示してもよい。通知メッセージ320は、図9で選択された許可PIN268を入力するようにユーザに命令してもよい。ここで示すように、数字キーボード164は、許可PIN268をテキストフィールド322に入力するために提供されてもよい。許可PIN268が入力されると、ユーザは画面230に戻るグラフィックボタン324を選択することによりアンロック要求を確認してもよい。画面230において、許可設定246は、トランザクションアプリケーション34が再度アンロック状態になったことを反映するように更新され、これによりデバイス10を使用してトランザクション要求を受信及び送出する機能を再度有効にする。尚、グラフィックボタン312は上述したグラフィックボタン248と置換されてもよい。
デバイス10で実行されてもよいトランザクションアプリケーション34に関する種々の側面の構成を説明したが、図11Aは、受取人の観点からトランザクションを開始し且つ処理する方法を示し、これは一般に図中符号328で示される。同様に、図11Bは、支払人の観点からトランザクション要求の受信及びトランザクション要求に応答して支払いを行う次の動作を説明する方法360を示す。ある状況において、方法328及び360は、少なくとも部分的に同時に行われてもよいことが理解されるべきである。
図11Aから開始すると、方法328はステップ332における請求書の判定から開始してもよい。理解されるように、「請求書」という用語は、支払要求の一般用語を示してもよく、要求された支払金額、要求する受取人のアイデンティティ及び支払いが要求されている理由又は特徴を説明する追加の情報を含んでもよい。ステップ332で請求書の条件が判定されると、ステップ334で示されるように請求書情報は支払人に送信されてもよい。例として、方法328で説明される請求書情報の送信は、図4を参照して上述されたような受取人デバイス10から支払人デバイス92への支払要求情報94の通信に対応してもよい。
その後、ステップ336で示されるように、受取人は、支払人からの支払口座を表す情報の送信を待ってもよい。上述したように、支払人からの支払情報の受信は、ステップ334の要求された支払いの肯定応答及び承諾を示してもよい。支払人から支払情報を受信すると、ステップ338において、受取人は、受取人が要求した支払いを入金してほしい入金口座をデバイス10において選択してもよい。例えば上述したように、入金口座は、図6A及び図6Bを参照して上述したようにユーザ指定のデフォルト入金口座216として自動的に選択されてもよく且つ/又はユーザにより手動で選択されてもよい。
次に、総称して「トランザクション情報」と呼ばれてもよいステップ332で判定された支払要求情報、ステップ336で支払人から受信した支払情報及びステップ338で選択された入金口座は、要求したトランザクションの検証及び処理を行うために1つ以上の適切な金融サーバ100に送信されてもよい。例えば上述したように、トランザクション情報が送信されてもよい金融サーバ100の種類は、支払人及び受取人によりそれぞれ選択された支払口座及び入金口座の種類に依存してもよい。
トランザクション情報は、要求したトランザクションが許可されてもよいかを判定するために判断ステップ340で処理されてもよい。ステップ340で金融サーバ100が要求したトランザクションを実行するために支払口座又は入金口座のうちの1つ以上を許可できないと判定された場合、方法328は判断ステップ342に進み、受取人は現在のトランザクションの条件を再交渉するように入力要求されてもよい。例として、受取人がトランザクションの条件を再交渉したい場合、受取人は支払人から別の支払口座を受信するためにステップ336に戻ってもよく、あるいは別の入金口座を選択するためにステップ338に戻ってもよい。理解されるように、ステップ336に戻るか又はステップ338に戻るかの判断は、トランザクション情報が判断ステップ340で検証又は許可されなかった1つ又は複数の理由に依存してもよい。例えば許可処理がステップ336で受信した支払口座の不十分な資金又はクレジットのために失敗した場合、受取人は、支払人が要求した支払金額を満足するように十分な資金又はクレジット等を有する別の支払口座を提供するように要求してもよい。この例において、方法328は判断ステップ342からステップ336に戻ってもよい。
あるいは、判断ステップ340における許可の失敗が支払口座と入金口座との間に互換性がないために起こるという状況がある。例として、この種のトランザクションの失敗は、選択した支払口座がクレジットカード口座であり且つ選択した入金口座がクレジットカード口座から行われた支払いを受信するように許可又は構成されていない銀行口座である場合に起こる。従って、判断ステップ342からステップ338に戻り、受取人が選択した支払口座から支払いを受け入れるように許可された別の入金口座を選択するように入力要求されるか、あるいはステップ336に戻り、受取人は支払人が受取人の選択した入金口座と互換性のある銀行口座等の別の支払口座を選択することを要求してもよい。あるいは、受取人は、ステップ342においてトランザクションの条件を再交渉しないことを選択し、ステップ344において現在のトランザクションを取り消してもよい。
次に判断ステップ340に戻ると、要求したトランザクションが支払口座及び入金口座に関して許可されたと判定した場合、ステップ346において、要求した支払金額に対応する支払いは図中符号で示されるようにステップ338で選択された入金口座に入金されてもよい。ステップ346において受取人が支払いを受信すると、トランザクションはステップ348で完了してもよい。その後、ステップ350において、支払領収証は支払人デバイス10を介して直接又は受取人の許可の下で金融サーバ100の1つを介して間接的に受取人により支払人に送信されてもよい。例えば受取人は、トランザクションが正常に完了すると、図4の領収証104等の電子領収証が1つ以上の金融サーバ100から支払人のデバイス92に送信されることを許可してもよい。
次に図11Bに継続して、受取人の観点から図11Aで一般的に説明したトランザクションについて、方法360を介して支払人の観点から説明する。ステップ364から開始すると、支払人は受取人から支払要求を受信してもよい。例えば、ステップ364における支払要求の受信は、方法328のステップ334における請求書情報の送信に対応してもよい。支払要求を受信すると、方法360はステップ366に進み、支払人は支払人デバイス92に格納された1つ以上の利用可能な支払口座から1つの支払口座を選択してもよい。図5A及び図5Bのデバイス10におけるデフォルトの支払口座180の選択の説明と同様に、支払人デバイスは同様の機能を組み込んでもよい。支払口座が選択されると、ステップ366に進み、選択された支払口座が受取人に送信される。上述したように、一実施形態において、支払要求及び支払口座情報の送信は、受取人デバイス10と支払人デバイス92との間のNFC接続を介して達成されてもよい。受取人が支払人の選択した支払口座を表す情報を受信すると、受取人は入金口座を選択し(例えば、方法328のステップ338)、処理するために1つ以上の金融サーバ100にトランザクション情報を提供してもよい。
判断ステップ368において、トランザクションが正常に完了したかに関する判定が行われる。上述の1つ以上の理由のためにトランザクションが完了しなかった場合、ステップ370に示されるように、支払人の口座から引き落とされない。あるいは、判断ステップ368においてトランザクションが金融サーバにより許可され且つ正常に完了したと判定された場合、ステップ372において、要求された支払金額が支払人により指定された入金口座から引き落とされる。その後、支払人は、ステップ374で示されるような領収証を受信してもよく、それにより支払いが受取人に対して入金口座から行われたことを示す。例えば方法360のステップ374で受信した領収証は、上述した方法328のステップ350で送信された領収証に対応してもよい。
本発明の説明を継続すると、図12A〜図12Cは、現在説明されている技術に従って受取人デバイス10と支払人デバイス92との間で実行されてもよい種々のトランザクションを示す概略図である。一般に、図12A〜図12Cに示された実施形態は、以下に更に詳細に説明されるように、トランザクションがNFCタップ動作により2つのNFC対応デバイス間で開始されてもよいいくつかの例を示す。例えば図12Aは、受取人デバイス10により提供された支払要求に応答して、支払いが支払人デバイス92に格納されたクレジットカード口座を介して行われることを示す。図12B及び図12Cは、銀行口座が支払人により支払口座として選択される追加の実施形態を示す。特に、図12Bは、選択された支払口座及び入金口座が異なるバンキングプロバイダにより維持される例を示し、図12Cは、選択された支払口座及び入金口座が同一のバンキングプロバイダにより維持される例を示す。
図12Aから開始すると、トランザクション375は、受取人デバイス10、支払人デバイス92、並びに本実施形態では銀行サーバ380及びクレジットカード検証サーバ382を含んでもよい1つ以上の金融サーバ100を含んでもよい。トランザクション375を開始するために、受取人デバイス10は最初に支払要求384を支払人デバイス92に送信してもよい。上述したように、支払要求384は、要求された支払金額、受取人のアイデンティティ、並びに支払要求の特徴又は理由に関する追加の情報を含んでもよい。上述したように、受取人デバイス10及び支払人デバイス92は双方ともNFC対応デバイスであってもよい。従って、支払要求情報384は、図中符号386で示されるようにデバイスを「タップ」することにより又は「タップ動作」を実行することによりNFC接続388を確立して受取人デバイス10から支払人デバイス92に送信されてもよい。
本明細書で使用されるように、「タップ」及び「タップ動作」等の用語は、NFCを用いた接続がデバイス間で確立されるように1つのNFC対応デバイスを1つ以上の追加のNFC対応デバイスの至近距離内に配置する動作を意味するものとして理解される。上述したように、NFCを用いた接続を確立する1つの技術は磁界誘導によるものであり、それにより、ホストデバイスとしての役割を果たす第1のNFC対応デバイスはRFフィールドを生成し、その結果、パッシブ状態からアクティブ状態に遷移するように第2のデバイス内に配置されたNFCデバイスを誘導し、NFC接続を確立する。確立されると、情報はNFC接続を介してデバイス間でやり取りされてもよい。
図13を参照すると、NFCタップ動作386の概略図が示される。例えばNFC接続388の開始前、支払人デバイス92は図中符号290で示されるようにパッシブモード又は「ウェーク・オン・NFC(NFCで起きる)」モードであってもよい。パッシブモードである間、デバイス92に含まれてもよいNFCデバイス46及びNFCインタフェース60は、NFCインタフェース60が受取人デバイス10等の外部デバイスからNFC送信を検出するまで非アクティブのままであってもよい。例として、受取人デバイス10が支払要求384を送信するように動作すると、支払人デバイス10内に配置されたNFCインタフェース60及び対応するNFCデバイス46は、図中符号392により示されるようなアクティブ又はホストモードに遷移してもよい。ホストモード392の間、受取人デバイス10のNFCデバイス46は、NFC接続を容易にする適切な範囲内にあるNFCインタフェース60及びNFCデバイス46をそれぞれ有する他のNFC対応デバイスを見つけるためにNFC通信信号を周期的に放出してもよい。
例えば受取人デバイス10及び支払人デバイス92がNFC接続を確立するのに適切な範囲内に配置される(例えば、タップ動作386)場合、接続の確立は、本明細書では図中符号396で示される開始ハンドシェイクにより開始されてもよい。デバイスをタップする際、各デバイス内の各NFCデバイス46の間の距離がNFCを用いた接続を確立するのに適切であるようにNFCデバイス46が位置付けられることが重要であることが理解されるべきである。例えば支払人デバイス92が相対的に大きい非ポータブルデバイスである場合、受取人は、受取人デバイス10内のNFCデバイス46がNFC接続388を確立するために支払人デイバス92内のいずれかの対応するNFC回路から適切な距離内にあるように受取人デバイス10を位置付けることを要求される。
受取人デバイス10のNFCインタフェース60及びNFCデバイス46がホストモードで動作している間、受取人デバイス10はPINGメッセージ400を周期的に放出してもよい。支払人デバイス92の対応するNFCインタフェース60は、PINGメッセージ400を受信してもよく、それによりNFC送信を検出した時に支払人デバイス92内に配置されたNFCデバイス46は起動し(例えば、ウェーク・オン・NFC)、図中符号398により示されるようにパッシブモードからアクティブモードに遷移する。従って、電源が投入され且つアクティブにされると、支払人デバイス92のNFCデバイス46は、受取人デバイス10のNFCインタフェース60を介して受信されてもよい肯定応答メッセージ402を送出することによりPINGメッセージ400に対して応答してもよく、それにより開始ハンドシェイク396を完了する。
この開始ハンドシェイク396の後、受取人デバイス10及び支払人デバイス92は、図中符号404で示されるようにデバイスプロファイルをやり取りしてもよい。デバイスプロファイル404は、受取人デバイス10及び支払人デバイス92で利用可能な機能に関する種々の情報を含んでもよい。例えばデバイスプロファイル404は、拡張マークアップ言語(XML)を含むあらゆる適切な形式のデータメッセージにより表されてもよく、デバイス名、シリアル番号、所有者名、デバイスの種類、並びにあらゆる他の種類の識別情報を示してもよい。例えば追加の識別情報は、デバイス10及び92の各々と関連付けられてもよいネットワーク又は携帯電話サービスプロバイダ等のサービスプロバイダの名前を含んでもよい。デバイスプロファイル404は、各デバイスにインストールされてもよいアプリケーション、ドライバ又はサービスを示すことにより受取人デバイス10及び支払人デバイス92の機能に関する情報を更に含んでもよい。
更に受取人デバイス10及び支払人デバイス92は、図中符号406により表されるように各デバイスで利用可能な暗号化機能に関する情報をやり取りしてもよい。上述したように、本明細書で説明した種々のトランザクションがクレジットカード口座及び銀行口座に関する情報等の機密情報の転送を常に含む可能性があるため、受取人デバイス10と支払人デバイス92との間で転送され且つ1つ以上の金融サーバ100に転送されているトランザクション情報を保護する1つ以上の暗号化手段の使用が実現されてもよい。従って、NFC接続388が確立され且つデバイスプロファイル404及び暗号化機能406がやり取りされると、図中符号408で示されるように、情報はデバイス10と92との間でやり取りされてもよい。
次に図12Aに戻ると、データ転送408は、確立されたNFC接続388を介して受取人デバイス10から支払人デバイス92に支払要求情報384を転送することを含んでもよい。次に、支払要求情報384を受信すると、支払人の応答は、支払人デバイス92に格納された支払口座を選択することによりトランザクション処理を継続してもよい。図示した実施形態において、選択された支払口座はクレジットカード口座であってもよい。支払人デバイス92は、第2のタップ動作412によりNFC接続388を介して選択したクレジットカード口座に対応するクレジットカード情報410を受取人デバイス10に送信してもよい。理解されるように、支払人デバイス92がホストデバイスとしての役割を果たし且つ受取人デバイスが「ウェーク・オン・NFC」モードで動作してもよいこと以外は、タップ動作412は、図13を参照して上述したタップ動作386と同一の方法で実行されてもよい。尚、いくつかの実施形態において、デバイス10と92との間の距離が維持され、データ転送の間にNFC接続388をアクティブに維持する場合、支払要求情報384及び支払口座情報410のやり取りはシングルタップ動作(例えば、386)により行われてもよい。
受取人デバイス10においてクレジットカード情報410を受信した後、方法328を参照して説明したように(例えば、ステップ338)、受取人は、要求した支払いが入金される入金口座を選択してもよい。入金口座が選択されると、トランザクション情報414で一括して表される支払人のクレジットカード口座情報410、受取人の入金口座情報及び支払要求情報384は、本明細書では図中符号416で示されたネットワーク接続を介して金融サーバ380に送信されてもよい。例として、選択された入金口座が銀行口座である場合、金融サーバ380は入金口座を維持するバンキングプロバイダに対応してもよい。更にトランザクション情報414が送信される際に介するネットワーク416は、受取人デバイス10において利用可能な1つの通信インタフェース56(例えば、WAN、LAN、WLAN等)により提供されてもよいあらゆる適切なネットワークを含んでもよい。例えばネットワーク416は、WLANインタフェース58を介して確立された無線インターネット接続であってもよく、LANインタフェース66を介して確立されたローカルエリアネットワーク接続であってもよく、あるいは汎用パケット無線サービス(GPRS)接続、EDGE接続(GSMの拡張向け高速データ)又は上述したIMT−2000規格等に従う3G接続等の種々のWAN移動通信プロトコルのうちの1つを含んでもよいWANインタフェース68を介して確立されたワイドエリアネットワーク接続であってもよい。
トランザクション情報414を受信すると、金融サーバ380は、要求されたトランザクション375の更なる許可に対していくつかの動作を実行してもよい。例えば金融サーバ380は、最初にトランザクション情報414により提供された口座にアクセスし、指定された支払口座及び入金口座が互換性を有するかを判定してもよい。上述したように、指定された入金口座がクレジットカード口座からの支払いの受け入れを許可されない場合、金融サーバ380は要求されたトランザクション375を処理できない。次に、入金口座及び支払口座が互換性を有すると金融サーバ380により判定された場合、金融サーバ380は、ネットワーク420を介してクレジットカード検証サーバ382に図中符号418で表された支払人のクレジットカード口座情報を更に送信してもよい。ネットワーク420は、データの送信を容易にするいかなる種類の適切なネットワークであってもよく、トランザクション情報414が最初に金融サーバ380に送信される際に介するネットワーク416に関して上述された1つ以上のネットワークの種類が含まれる。
支払人のクレジットカード口座情報418がクレジットカード検証サーバ382により受信されると、提供されたクレジットカード口座が有効であり且つ要求された支払いを満たすのに十分なクレジットラインを有することを検証するために、図中符号422により表された追加の検証及び許可ステップが実行されてもよい。提供されたクレジットカード情報418が要求された支払い384を行うのに十分なクレジットを有する有効なクレジットカード口座に対応するとクレジットカード検証サーバ382が判定した場合、クレジットカード検証サーバ382は、ネットワーク420を介して金融サーバ380に許可メッセージを送出することにより要求された支払いを許可してもよい。金融サーバ380は図中符号424により示されるような要求されたトランザクション375の処理を完了してもよい。この処理において、要求された支払いに対応する金額が支払人のクレジットカード口座から引き落とされ、引き落とされた金額は受取人の選択した入金口座に入金される。
その後、ステップ424においてトランザクションが正常に処理され且つ完了すると、トランザクション確認メッセージ426がネットワーク416を介して受取人デバイス10に送信されてもよい。一般にトランザクション確認メッセージ426は、要求された支払い384が完了したことを受取人に示してもよい。更に、支払領収証428は支払人デバイス92に送信されてもよい。支払領収証428は、上述した接続の種類のいずれかを介して支払人デバイス92に送信されてもよい。例えば支払領収証428の送信はネットワーク430を介して行われてもよく、ネットワーク430は、LAN接続(例えば、インタフェース66)、WLAN接続(例えば、インタフェース58)又はWAN接続(例えば、インタフェース68)等の受取人デバイス10及び支払人デバイス92において利用可能な共通のネットワークインタフェースを介して確立されたいかなる種類のネットワーク接続であってもよい。更に支払領収証428は、支払人デバイス92に受取人デバイス10をタップすることにより送信されてもよい。この図中符号432により示されるタップ動作により、更なるNFC接続434が確立されてもよく、これにより支払領収証428が支払人デバイス92に送信される際に使用されるチャネルを提供する。
支払領収証428は、トランザクション375の支払総額、支払方法(例えば、クレジットカード口座410)及びトランザクション375が処理された時刻等の情報を含んでもよい。更に特定の実施形態において、支払領収証428は、トランザクション375を実行する際にデバイス10及び92並びに金融サーバ100(例えば、銀行サーバ380及びクレジットカードサーバ382を含む)により一括して提供されるトランザクション処理サービスに関係する追加の料金の引き落としを示してもよい。尚、本発明の更なる態様に従って、トランザクション料金が受取人及び支払人の一方又は双方から引き落とされる種々のビジネス方法が提供されてもよい。例えば料金は、トランザクション要求が処理される度に引き落とされてもよく、あるいは月毎の加入サービスに基づく均一料金であってもよい。更に、トランザクション料金が例えばバンキングプロバイダ(例えば、金融サーバ380と関連付けられた)、クレジットカードプロバイダ(例えば、クレジットカードサーバ382と関連付けられた)又はデバイス製造業者(例えば、デバイス10及び92の製造業者)を含むトランザクションサービスを提供する1つ以上のエンティティの間で配分されるという契約がされてもよい。一実施形態によると、トランザクション料金は、最初に単一のエンティティ(例えば、バンキングプロバイダ)により収集され、後で残りのエンティティ(例えば、クレジットカードプロバイダ及びデバイス製造業者)の間で合意された方法で配分されてもよい。
次に図12Bに継続すると、現在説明している技術に従うトランザクションの別の実施形態を表す概略図が示され、一般に図中符号376で示される。上述したように、トランザクション376は、支払人が選択した支払口座がクレジットカード口座ではなく銀行口座であってもよいこと以外は図12Aで説明したトランザクション375に類似してもよい。上述したように、受取人デバイス10は、最初に、タップ動作386の結果として確立されてもよいNFC接続388を介して支払要求384を支払人デバイス92に送信してもよい。支払要求384を受信すると、支払人は支払人デバイス82に格納された銀行口座を支払口座として選択し、NFC接続388を使用して銀行口座情報440を受取人デバイス10に送信してもよい。
受取人デバイス10において銀行口座情報440を受信した後、受取人は、上述したように入金口座を選択し、ネットワーク416を介して金融サーバ380に対して選択された支払口座(例えば、440)、入金口座及び支払要求情報384を含んでもよいトランザクション情報442を送信してもよい。上述したように、受取人の選択した入金口座を維持するバンキングプロバイダに対応してもよい金融サーバ380は、指定された支払口座及び入金口座が互換性を有するかの判定等の1つ以上の許可ステップを開始してもよい。金融サーバ380は、支払人のバンキングプロバイダと関連付けられた第2の金融サーバ418に図中符号444で表された支払人の銀行口座情報を送信してもよい。換言すると、現在のトランザクション376は、受取人及び支払人により選択された銀行口座が2つの異なるバンキングプロバイダ(例えば、異なる金融機関)により維持されている例を示す。
金融サーバ418への銀行口座情報444の送信は、ネットワーク420を介して達成されてもよい。銀行口座情報444が受信されると、金融サーバ418は、口座が有効な口座であるか及び口座が要求された支払い384を満たすのに十分な資金を含んでいるかを判定してもよい。支払要求384が銀行口座444に関して許可されてもよいと金融サーバ418が判定した場合、許可メッセージがネットワーク420を介して金融サーバ380に送信されてもよい。上述したように、金融サーバ380は、図中符号448により示されるような要求されたトランザクション376の処理を完了してもよい。この処理において、要求された支払いに対応する金額は、支払人の銀行口座から引き落とされ、その後受取人の入金口座に入金される。
その後、トランザクションが正常に処理されると、トランザクション確認メッセージ450はネットワーク416を介して受取人デバイス10に送信されてもよい。一般にトランザクション確認メッセージ450は、要求された支払い384が入金口座に充当され、トランザクション376を完了したことを受取人に示してもよい。更に上述したように、支払領収証428は、1つ又は種々の利用可能なネットワーク接続を使用して支払人デバイス92に送信されてもよい。
次に図12Cを参照すると、更なる一実施形態に従うトランザクションの別の概略図が示され、一般に図中符号378により示される。特に図12Cは、図12Bを参照して説明したトランザクション376に類似してもよいトランザクション処理を示すが、支払口座及び入金口座は同一のバンクプロバイダにより維持された銀行口座である。以下に詳細に説明するように、本実施形態において、図4で図中符号100により示された1つ以上の金融サーバは単一の金融サーバ380のみを必要としてもよい。
トランザクション処理378を開始するために、受取人デバイス10は、図12A及び図12Bに関して上述した方法と同様の方法で支払要求384を支払人デバイス92に送信してもよい。例えば支払要求384の送信は、受取人デバイス10を支払人デバイス92にタップすることにより(386)達成され、これによりデータを転送するためにNFC接続388を確立してもよい。支払要求384が受信されると、支払人は支払口座として銀行口座を選択してもよい。その後、支払人デバイス92は、選択された銀行口座に関連する銀行情報458をNFC接続388を介して受取人デバイス10に送信してもよい。
支払人デバイス92から銀行情報458を受信すると、受取人は、要求した支払い384が入金される入金口座を選択してもよい。上述したように、現在示される例において、本明細書において総称してトランザクション情報460と呼ばれる選択された入金口座及び提供された支払口座458は同一のバンキングプロバイダにより所有された口座であってもよい。従って、トランザクション情報460は、支払口座及び入金口座の双方の共通のバンキングプロバイダと関連付けられる金融サーバ380に対してネットワーク416を介して送信されてもよい。
金融サーバ380は、提供された口座の妥当性を検証するステップ及び支払口座が支払要求384を満たすのに十分な資金を含むかを判定するステップを実行してもよい。尚、図12A及び図12Bで説明した実施形態とは異なり、共通のバンキングプロバイダがそれらの口座を維持するため、金融サーバ380は、図12Aのクレジットカード検証サーバ382又は図12Bの第2の金融サーバ418等の第2の外部サーバに対して口座情報を送信することを要求されない。従って、入金口座及び選択された支払口座458に関する情報は金融サーバ380により格納され且つアクセス可能である。そのため、入金口座及び支払口座の双方が有効であること及び支払口座が要求された支払い384を満たすのに十分な資金を含むことを金融サーバ380が検証すると、金融サーバ380は、上述したように要求された支払いが支払人の銀行口座から引き落とされ且つその後受取人の入金口座に入金されるように、図中符号464で示されるようなトランザクションの処理を行う。トランザクション378が完了すると、トランザクション確認メッセージ466はネットワーク416を介して金融サーバ380から受取人デバイス10に送信されてもよい。更に支払領収証428は、上述した利用可能なネットワーク接続を使用して支払人デバイス92に送信されてもよい。
図12A、図12B及び図12Cに示されたトランザクション375、376及び378に関してデバイス対デバイスのトランザクション(例えば、支払人デバイス92と受取人デバイス10との間)を示す種々の実施形態を説明したが、上述のトランザクション375、376及び378を達成するように受取人デバイス10及び支払人デバイス92を動作させる種々の技術は、受取人デバイス10又は支払人デバイス92に表示された種々の画面画像により及び概略図により図14A〜図14Jに更に示される。尚、現在図示されている実施形態において、受取人デバイス10及び支払人デバイス92は双方ともNFC対応デバイスである。
最初に図14Aを参照すると、受取人が支払要求を送信するようにデバイス10を動作できる処理が示される。一般にこれらの画面画像により示された動作は、上述したように、図11Aに示された方法328のステップ332及び支払人デバイス92への支払要求情報384の送信に対応してもよい。更に、本明細書で示された動作は受取人の観点から実行されてもよいため、これらの画面で示された動作は受取人により実行されているものとして説明される。
この図面に示されるように、処理は、上述したようにトランザクションアプリケーション34の「ホーム画面」を表してもよい画面110から開始してもよい。受取人は、画面110からグラフィックボタン114を選択してもよく、それにより画面476に進んでもよい。画面476は複数のグラフィックボタン478、480及び482を表示してもよい。これらのグラフィックボタンの各々は、受取人により選択された時に実行されてもよい特定の機能を表してもよい。例えば図示した実施形態において、グラフィックボタン478は、ユーザが支払要求を開始できる機能を表してもよい。グラフィックボタン480は、ユーザが支払いを別のデバイスに送出できる機能を表してもよい。更にグラフィックボタン482は、ユーザが2つ以上の他のユーザの間でトランザクションを開始することを可能にしてもよい。最後の2つのグラフィックボタン480及び482により表される機能について、以下に更に詳細に説明する。
支払要求を開始するために、受取人はグラフィックボタン478を選択してもよく、それにより画面484に更に進んでもよい。画面476と同様に、画面484は、各々が特定の機能を表す複数のグラフィックボタン486、488及び490を表示してもよい。ここで示すように、グラフィックボタン486は、受取人がNFCデバイス46を使用して支払要求を開始できる機能を表してもよい。一般にこの機能は、トランザクション375、376及び378に関して上述した技術に対応してもよい。更にグラフィックボタン488及び490は、これによってトランザクションが開始されうる、デバイス10において利用可能な追加の機能を表してもよく、以下に更に詳細に説明される。
受取人は、グラフィックボタン486を選択することにより画面492に進んでもよい。図14Aに示すように、画面492は、受取人が支払要求に関する情報を入力できるテキストフィールド496、498及び500を含んでもよい。例えば、テキストフィールド496は受取人のアイデンティティを入力するために使用されてもよく、テキストフィールド498は要求されている支払金額を指定するために使用されてもよく、テキストフィールド500は、受取人が要求した支払いの特徴又は理由に関する記述的なメッセージを含むことを可能にしてもよい。画面492に示すように、要求された情報は、テキストキーボード160又は数字キーボード164(例えば、グラフィックボタン162を選択することにより)を介してテキストフィールド496、498及び500に入力されてもよい。要求された情報がテキストフィールド496、498及び500に入力されると、受取人はグラフィックボタン504を選択することにより入力された情報を支払要求(例えば、384)の形式で支払人デバイス92に送信してもよい。
グラフィックボタン504により表された機能は、上述したように、受取人デバイス10のNFCデバイス46の電源を投入する命令を実行し、これによりデバイス10をNFCアクティブモードにし且つNFCインタフェース60を有効にすることに対応してもよい。例えば次に図14Bを参照すると、グラフィックボタン504が選択されると、画面508が受取人デバイス10に表示されてもよい。画面508は、受取人デバイス10のNFCインタフェース60が現在アクティブであり且つ画面492で入力された支払要求情報を送信するために外部デバイスとのNFC接続を確立できることを示す通知メッセージ510を含んでもよい。従って、通知メッセージ510は、NFC接続を確立するために支払人デバイス92等の第2のデバイスに対して受取人デバイス10をタップ(例えば、386)するように受取人に更に命令してもよい。
図14Cを参照すると、2つのデバイス間、すなわち受取人デバイス10と支払人デバイス92との間にタップ動作386を介してNFC接続388を確立することについて説明する。上述したように、受取人デバイス10のNFCデバイス46は、図14Aに示したグラフィックタン504が選択されると電源が投入され、これにより図中符号392で示すようなデバイス10をホストモード又はアクティブモードにする。ここで、アクティブデバイス10は、図13を参照して上述したようにNFC送信PINGメッセージを周期的に放出してもよい。アクティブデバイス10がこの時点で図中符号390で示されるようなパッシブモード又はウェーク・オン・NFCモードである支払人デバイス92から受け入れ可能な距離514(例えば、2〜4cm)内に配置されると、支払人デバイス92はパッシブモードからアクティブモードに遷移し、支払人デバイス92内のNFCデバイス46の電源が投入され、これにより支払人デバイス92の対応するNFCインタフェース60を有効にし且つ支払要求が送信される際に介する受取人デバイス10と支払人デバイス92との間のNFC接続388を確立する。
図14Cに示された支払人デバイス92は受取人デバイス10と類似するポータブルデバイスとして示されるが、別の実施形態において、受取人デバイス92は、パーソナルコンピュータ、演算ワークステーション又は支払端末等の非ポータブルデバイスを含んでもよいことが理解されるべきである。例えば図14Dを参照すると、受取人デバイス10がここでは図中符号515で示された非ポータブルデスクトップコンピュータに対してタップされるNFC接続の確立について示される。本発明の実施形態は、ポータブルであっても非ポータブルであってもあらゆる適切な種類の電子デバイスの間のトランザクションの開始及び処理に対応することが意図されることが理解されるべきである。
図14Bに戻ると、受取人デバイス92は支払人デバイス92に対してタップされると(386)、支払人デバイス92は受取人デバイス10から放出されているNFC送信(例えば、PINGメッセージ400)を検出して、パッシブモードからアクティブモードに遷移してもよく、これにより支払人デバイス92の対応するNFCデバイス46の電源が投入される。図14Bに示すように、デバイス10及び92がタップされ且つ受取人デバイス10から放出されているNFC送信が検出されると、画面516が支払人デバイス92に表示されてもよい。画面516は、NFC送信が検出されたこと及びそれに応答して支払人デバイス92の対応するNFCデバイス46の電源が投入され且つ対応するNFCインタフェース60が有効にされることを支払人に通知する通知メッセージ518を含んでもよい。通知画面516は、支払人が選択した時にNFC接続処理を取り消せるグラフィックボタン520を更に提供してもよい。
NFC接続388の確立が支払人デバイス92で許可された場合、受取人デバイス10に表示された画面508は、通知メッセージ522を表示するように更新されてもよい。通知メッセージ522は、NFC接続(例えば、388)が受取人デバイス10と支払人デバイス92との間に確立されたこと及び図14Aの画面492において受取人により指定された支払要求情報がNFC接続388を介して支払人デバイス92に送信されていることを示してもよい。画面508はグラフィックボタン512を更に含んでもよく、これにより、受取人は支払要求情報の送信前又は送信中に支払要求を取り消すオプションを有する。
この間に、支払人デバイス92に表示された通知画面516は通知メッセージ524を表示するように同様に更新されてもよい。通知メッセージ524は、NFC接続388が支払人デバイス92と受取人デバイス10との間に確立されたこと及び支払要求情報が現在受取人デバイス10から送信され且つ支払人デバイス92の対応するNFCインタフェース60を介して受信されていることを支払人に示してもよい。
理解されるように、図14Bで説明した受取人デバイス10と支払人デバイス92との間の対話は、一般に図11A及び図11Bでそれぞれ示した方法328及び360で示した1つ以上のステップに対応してもよい。例えば画面508で示した動作は、請求書を支払人に送信するステップ334を表してもよい。本実施形態に従って方法328の種々のステップを更に詳細に示す図15Aを参照すると、支払要求情報を支払人に送信するステップ(例えば、ステップ334)は、ステップ530で示したようにタップ動作386等によりNFC接続を確立することを含んでもよい。更にステップ334の実行は、ステップ532で表すように、確立されたNFC接続を使用して画面492で入力された支払要求情報を支払人デバイス92に送信することを更に含んでもよい。また、受取人デバイス10からのNFC送信が検出された時に支払人デバイス92に表示される画面516は、方法360における支払要求を受信するステップ364を表してもよい。例えば次に図15Bを参照して、ステップ364は現在図示されている実施形態に従って更に詳細に説明される。例えば本実施形態に従って支払要求を受信するステップ364は、ステップ534により示されるようにタップ動作によりNFC接続に参加する動作を含んでもよい。更にNFC接続が確立されると、ステップ536で示すように、支払人デバイス92はNFC接続を使用して受取人デバイス10から送信された支払要求情報を受信してもよい。
特に図12A〜図12Cを参照して上述したように、受取人デバイス10から受信した支払要求384に応答して、支払人は支払人デバイス92において適切な支払方法を選択してもよい。例えば選択された支払口座は、クレジットカード口座(例えば、410)、受取人の入金口座(例えば、440)と関連付けられたバンクプロバイダに対して異なるバンキングプロバイダにより提供された銀行口座(例えば、440)又はバンキングプロバイダが受取人の入金口座を管理する銀行口座(例えば、458)を含んでもよい。種々の支払口座の選択は、図14E〜図14Gに示すような支払人デバイス92に表示されてもよい種々の画面画像により示される。
最初に図14Eを参照すると、支払要求情報が支払人デバイスにより受信されると、画面516は支払要求の詳細540を表示するように更新されてもよく、これは一般に受取人により図14Aの画面492のフィールド496、498及び500に入力された情報を反映してもよい。更に画面516は、ユーザが支払要求を承諾又は拒否できるグラフィックボタン542及び544を含んでもよい。図14Eに示すように、支払人がグラフィックボタン542を選択した場合、支払人は画面546に進んでもよい。画面546は、受信した支払要求情報のいくつか又は一部を一覧表示してもよい。例えば画面546は、受取人のアイデンティティ550及び要求された支払金額552を表示してもよい。画面546は、図中符号548で示されるような支払人のアイデンティティに関する情報を更に表示してもよい。示される図面において、支払人識別情報548は支払人の名前及び支払人を識別する関連した電子メールアドレスを含んでもよい。従って、表示された電子メールアドレスは、受取人デバイス10に送信され、上述した支払領収証428の送出等のトランザクション処理により利用されてもよい。
画面546は、現在選択されている支払口座554を更に表示してもよい。ここで示されるように、現在選択されている支払方法554は、図7を参照して上述した技術の1つ以上を使用するなどして支払人により選択されたデフォルトの支払方法又は好適な支払方法であってもよい。更に画面546は、グラフィックボタン558、560及び562を含んでもよい。グラフィックボタン558は、支払人がデフォルトの支払口座554を使用して支払情報の送信を開始できる機能を表してもよい。グラフィックボタン560は、ユーザが別の支払方法を選択できる更なる機能を表してもよい。従って、支払人が現在のトランザクションにおける支払口座として口座554以外の口座を使用したい場合、支払人はグラフィックボタン560を選択することによりそれを行ってもよい。更に支払人は、グラフィックボタン562を選択することによりトランザクションを取り消すオプションを有してもよい。
支払人が現在選択されているデフォルトの支払口座554以外の支払口座を選択することを選択した場合、支払人はグラフィックボタン560を選択して画面566にアクセスしてもよい。画面566は、口座カテゴリを表す複数のグラフィックボタン570、572、574、576及び578を表示してもよい。現在図示されている実施形態等の特定の実施形態において、ボタン570、572、574、576又は578により表された各カテゴリは追加のサブカテゴリに更に細分されてもよい。例として、グラフィックボタン570で表されたクレジットカード口座カテゴリを選択することにより、支払人は画面580に進んでもよく、画面580は、支払人により選択されてもよい種々のサブカテゴリのクレジットカード口座の種類を表すグラフィックボタン584、586、588、590及び592を表示してもよい。図5Aの画面146に戻ると、グラフィックボタン584、586、588、590及び592により表されたクレジットカード口座に対するクレジットカード口座サブカテゴリは、ドロップダウンフィールド154で与えられた1つ以上のクレジットカードカテゴリに対応してもよい。更に支払人は、グラフィックボタン594を選択することにより支払人デバイス92に現在格納されている全ての利用可能なクレジットカード口座を閲覧するオプションを有してもよい。
また、支払人は、支払口座の選択を行う前に全ての利用可能な支払口座(例えば、クレジットカード口座のみに限定されない)を閲覧することを選択してもよい。例えば画面580のグラフィックボタン118を選択することにより、支払人は前の画面566に戻ってもよい。ここで、支払人はグラフィックボタン578を選択して支払人デバイス92に格納された全ての選択可能な支払口座のリストにアクセスしてもよく、これは画面598で提供されてもよい。図示した実施形態において、画面598は現在格納され且つ利用可能である全ての支払口座のリストをカテゴリ毎に表示してもよい。例えば一般的に上述したように、利用可能な支払口座は、クレジットカード口座600、銀行口座602、並びに非現金のiTunes(登録商標)口座を含む追加の口座604に従ってグループ化されてもよい。
画面598において格納されたクレジットカード口座600のリストに示すように、利用可能なクレジットカード口座は、現在選択されているデフォルトの支払口座554及び別のクレジットカード口座602を含んでもよい。画面598に示すように、支払人が要求された支払い384を提供するためにデフォルトの支払口座554を使用したくない場合、支払人は別のクレジットカード口座602を支払口座として選択してもよい。支払人は、別のクレジットカード口座602を選択すると画面546に戻ってもよく、画面546は、現在のトランザクションに対する支払口座としてクレジットカード口座602の選択を示すように更新されてもよい。更に更新済み画面546は、前に表示されたグラフィックボタン558を置換してグラフィックボタン606を表示してもよい。グラフィックボタン606は、支払人が受取人デバイス10へのクレジットカード口座情報602の送出を開始できる機能を表してもよい。
あるいは、支払人は選択された支払口座として一覧表示されたクレジットカード口座600以外の口座を選択してもよい。例えばユーザは、リスト603から銀行口座を選択してもよく又はリスト604から非現金口座を選択してもよい。次に図14F及び図14Gに示した画面画像を参照すると、これらの画像は、支払人が支払口座として銀行口座を選択できる方法を示す。特に、図14Fは銀行口座の選択を示し、選択された銀行口座及び受取人の入金口座は図12Bのトランザクション376で説明されたように異なるバンキングプロバイダにより維持される。図14Gは、支払人の銀行口座の選択を示し、図12Cにより示されたトランザクション378に対応してもよい。ここで、選択された支払口座及び受取人の入金口座は同一のバンキングプロバイダにより維持される。
図14Fに示すように、支払人は、上述したようにまず画面516のグラフィックボタン542を選択し且つその後画面546のグラフィックボタン560を選択することにより画面566にナビゲートしてもよい。画面546において、上述したようにグラフィックボタン570又は578を選択するのではなく、支払人はグラフィックボタン572を選択して画面610にアクセスしてもよい。画面610は、支払口座として使用されてもよい支払人デバイス92に格納された銀行口座のリスト603を表示してもよい。本実施形態で示されるように、支払人は銀行口座612を選択してもよい。その後、支払人は現在のトランザクションに対する支払口座として銀行口座612を選択したことを反映してもよい更新済み画面546に戻ってもよい。尚、銀行口座612は、図8の画面270を参照して上述したように、受取人により選択されたデフォルトの入金口座216と関連付けられたバンキングプロバイダ(例えば、Wachovia(登録商標))とは異なるバンキングプロバイダ(例えば、Wells Fargo(登録商標))と関連付けられてもよい。従って、図12Bを参照して上述したように、図14Fの画面により示された動作に従うトランザクションの許可及び処理は、各バンキングプロバイダと関連付けられた別個の金融サーバ(例えば、金融サーバ380及び418)の間で通信が行われることを要求してもよい。
図14Gは、図12Cのトランザクション378により示されるように共通のバンキングプロバイダを受取人の入金口座と共有してもよい支払人による銀行口座の選択を同様に示す。画面516から開始すると、支払人は以下の順序で選択を行ってもよい。グラフィックボタン542により画面546にナビゲートし、グラフィックボタン560により画面566にナビゲートし、グラフィックボタン572により画面610の銀行口座のリスト603にアクセスする。ここで、支払人は、銀行口座612を選択するのではなく銀行口座614を選択してもよい。尚、銀行口座614及び受取人のデフォルト入金口座216は同一のバンキングプロバイダ(例えば、Wachovia(登録商標))と関連付けられる。従って、銀行口座614を選択すると、支払人は画面546に戻ってもよく、画面546は現在のトランザクションに対する支払口座として銀行口座614を選択したことを反映するように更新されてもよい。更に図12Cを参照して上述したように、図14Gの画面により示された動作に従うトランザクションは単一の金融サーバ(例えば、380)により許可及び処理されてもよい。
上述したように、受取人デバイス10又は支払人デバイス92等のデバイスは、図9において上述したPIN286等の許可PINコードの使用等の1つ以上のセキュリティ機能を含んでもよい。理解されるように、許可PINコードを使用することにより、無許可の支払いが支払人デバイス92又は受取人デバイス10から行われることを防止できる。例として、支払人は、支払人デバイス92から支払情報を送出及び送信することを許可するために許可PINコードが与えられる必要があるようにデバイスを設定してもよい(例えば、1つ以上のユーザ設定を介する)。
次に図14Hに継続すると、画面546で示されるように別のクレジットカード口座602等の支払方法が選択されると、支払人はグラフィックボタン606を選択することにより支払いに進んでもよい。その後、画面620は、支払人デバイス92に表示されてもよく、トランザクションを完了するために許可PINコードを入力する必要があることをユーザに命令する命令メッセージ622を含んでもよい。従って、支払人は数字キーボード164を介してテキストフィールド626に適切な許可PINコード624を入力してもよい。上述したように、デバイスは英数字の許可PINコードの使用をサポートしてもよいことが理解されるべきである。そのような実施形態において、ユーザはグラフィックボタン166を選択することにより数字キーボード164とテキスト入力キーボード160(図14Hには示さない)とを切り換えてもよい。更に、許可PINコード624の使用について、図14Eにおけるクレジットカード口座602の選択に関連して図14Hに示したが、許可PINコード624は、図14F及び図14Gにより示される選択された支払方法が銀行口座である実施形態に関連して実現されてもよく、また、あらゆる他の種類の支払方法が支払人デバイス92において選択されてもよいことが理解されるべきであり、。
適切な許可PINコード624が入力されると、ユーザはグラフィックボタン628を選択することにより支払情報を許可し且つそれを受取人デバイス10に送出してもよい。グラフィックボタン628が選択されると、画面630は支払人デバイス92において表示されてもよく、上述したように、支払人デバイス92のNFCデバイス46の電源が投入され、それにより対応するNFCインタフェース60を有効にし且つ支払人デバイス92をアクティブモード又はホストモードにしたことを図中符号632で表されるように示してもよい。通知メッセージ632は、この場合は受取人デバイス10である受信側デバイスに対してタップ動作を実行するように支払人に更に命令してもよい。更に画面630は、支払人が必要に応じて支払情報の送出を取り消すために選択できるグラフィックボタン634を含んでもよい。
次に図14Iに継続すると、図14Iは、支払人デバイス92と受取人デバイス10との間のタップ動作及びNFC接続の確立を概略的に示す。図14Hにおいて上述したように、支払人デバイス92に表示される画面630は、支払人デバイス92が現在アクティブモードであることを支払人に示す命令メッセージ632を含み、図12Aに示したタップ動作412等のタップ動作を受取人デバイス10に対して実行するように支払人に更に命令してもよい。支払人デバイス92と受取人デバイス10との間の距離がNFC接続を確立するのに十分であるようにそれらの2つのデバイスが互いに近接して配置されると、受取人デバイス10は、上述したPINGメッセージ400等のNFC送信が支払人デバイス92から放出されていることを検出してもよい。
支払人デバイス92からのNFC送信を検出すると、受取人デバイスは自身の対応するNFCデバイス46をアクティブにしてもよい。更に画面638は受取人デバイス10に表示されてもよく、この画面はNFC送信が検出されたこと及び受取人デバイス10のNFCデバイス46の電源が投入されていることを受取人に対して示す通知メッセージ640を含む。通知画面638は、要望に応じてNFC接続の確立を取り消すオプションを受取人に提供するグラフィックボタン642を更に含んでもよい。従って、受取人がNFC接続の確立を許可した場合、支払人デバイス92に表示された画面630及び受取人デバイス10に表示された画面638はそれぞれ通知メッセージ644及び646を表示するように更新されてもよい。支払情報送出画面630に表示された通知メッセージ644は、NFC接続が確立されたこと及び例えば図14Eで選択されたクレジットカード口座602を含む支払情報410が受取人デバイス10に送信されていることを支払人に対して示してもよい。それと同時に、受取人デバイス10の画面638に表示された通知メッセージ646は、NFC接続が確立されたこと及び支払情報410が受取人デバイス10のNFCインタフェース60において受信されていることを受取人に対して示してもよい。
図14E〜図14Iに示した画面により示される動作は、一般に、図11Bにおいて示され且つ説明された方法360のステップ336で示されるような支払情報を受取人に提供するステップを表してもよい。図15Bに戻ると、支払情報を受取人に提供するステップ366が更に詳細に示される。例えば、請求書情報を受信すると(ステップ536)、ステップ650で示されるように受信した支払情報を受け入れるか否かに関して支払人デバイス92において判定されてもよい。このステップは、上述したように画面516のグラフィックボタン542の選択に対応してもよい。
支払要求情報が受け入れられると、ステップ652において、支払人は、支払要求が引き落とされる支払口座を選択するステップに更に進んでもよい。一般にこのステップは、図14Eに示された別のクレジットカード口座602の選択又は図14F及び図14Gにそれぞれ示された銀行口座612又は614の選択により表されてもよい。その後、適切な支払口座が選択されると、NFC接続はステップ654で示されるようにタップ動作により確立されてもよく、それによりステップ654において上述したように支払人デバイス92と受取人デバイス10との間にNFC接続を確立する。次のステップ656において、ステップ652の選択した支払口座情報は、確立されたNFC接続を介して支払人デバイス10に送信されてもよい。図14Iを参照すると、ステップ656における支払情報の送信は、支払人デバイス92から受取人デバイス10への支払情報410の送信に対応してもよい。
更に、受取人の観点から、タップ動作412を介してNFC接続を確立するステップ及び支払情報410を受信するステップは、支払人デバイス92から支払情報410を取得することを表す方法328のステップ336に対応してもよい。このステップについては図15Aにおいて更に説明される。図15Aにおいて、ステップ336は現在示されているトランザクションに従って更に詳細に示される。図15Aを参照すると、ステップ336は、タップ動作412等のタップ動作を介して確立されたNFC接続に参加するステップを含んでもよく、本明細書において図中符号660により表される。NFC接続の確立後、ステップ662において、受取人は選択された支払口座(例えば、ステップ652)に対応する支払口座情報(例えば、410)を受信してもよい。支払情報が受取人デバイス10により受信されると、図15Aのステップ338により示されたような入金口座を選択するステップは受取人デバイス10において実行されてもよい。
次に図14Jを参照すると、受取人による入金口座の選択は本発明の一実施形態に従って画面638及び674により示される。最初に画面638を参照すると、支払情報410が受取人デバイス10により受信されると、画面638は通知メッセージ668を表示するように更新されてもよい。通知メッセージ668は、支払人のアイデンティティに関する情報及び要求された支払金額を含んでもよい。通知メッセージ668に応答して、受取人はグラフィックボタン670を選択することにより提供された支払いを確定してもよく、あるいはグラフィックボタン672を選択することにより支払処理を取り消すことを選択してもよい。受取人がボタン670を選択することにより支払いを確定することを選択した場合、受取人は画面674にナビゲートされてもよい。
図14Jに示したように、画面674は受取人アイデンティティ情報676及び支払人アイデンティティ情報678を表示してもよい。受取人アイデンティティ情報678は、支払人の名前及び例えば電子メールアドレス等の1つ以上の追加の識別属性を表示してもよい。上記で詳述したように、トランザクションが正常に完了すると、支払領収証428等の支払領収証が支払人アイデンティティ情報678で指定された支払人の電子メールアドレスに送出されてもよい。
画面674は、支払金額情報680、図中符号682で表された支払人により指定された支払方法情報、並びに要求した支払いが入金される入金口座を更に含んでもよい。画面674に示すように、入金口座は、図8を参照して上述したようにデバイスのユーザ設定中に受取人により指定されたデフォルトの入金口座216として選択されてもよい。更に画面674は、ユーザが要求した支払いをデフォルトの入金口座216に入金する処理を開始できるグラフィックボタン686、ユーザが別の入金口座を選択できるグラフィックボタン688、並びにユーザが保留中のトランザクションを取り消せるグラフィックボタン690を含んでもよい。
グラフィックボタン686を選択することにより図示されるように、受取人が支払いをデフォルトの入金口座216に入金することを選択した場合、図11Aの判断ブロック340により示された許可及び検証ステップが実行されてもよい。判断ブロック340で行われる判断論理及び判定ステップを図15Aにおいて更に詳細に示す。図15に示すように、受取人がステップ338において入金口座を選択し且つ画面674のグラフィックボタン686を選択するなどしてトランザクション情報の処理を開始すると、支払人により選択された支払口座(例えば、602)及び受取人により指定された入金口座(例えば、216)の双方は、ステップ694で示されるように、口座情報の検証及び要求されたトランザクションの許可を行うために1つ以上の金融サーバ(例えば、100)に送信されてもよい。例えば上述したように、特に図12A〜図12Cを参照すると、1つ以上の金融サーバ100は、受取人及び支払人により提供された口座の種類に依存して銀行サーバ、クレジットカードサーバ又はそれらの組み合わせを含んでもよい。
次にステップ696に継続すると、金融サーバは、選択された支払口座及び入金口座が互換性を有するかを判定してもよい。上述したように、受取人により指定された入金口座が支払人により選択された支払口座からの支払いを受け入れるように許可又は構成されない場合がある。一例を挙げると、入金口座がクレジットカード口座からの支払いを直接受信することを許可されない銀行口座である場合、支払口座及び入金口座は互換性がない。例えば図14Jに戻ると、通知メッセージ702を示す画面700は、選択された支払口座及び入金口座が互換性を有さないと金融サーバ100が判定した場合に表示されてもよい。
図15Aに示した方法は判断ステップ342に進んでもよく、ここで、受取人は別の入金口座を選択することにより支払い条件について再交渉するオプションを有し、するとステップ338に戻る。例えば、支払い条件の再交渉は、図14Jの画面700のグラフィックボタン704を選択することにより実行されてもよい。あるいは、受取人は、支払人が異なる支払口座を選択するように再交渉してもよく、するとステップ662に戻る。更に、判断ステップ342において受取人が支払い条件を再交渉しないことを選択した場合、受取人は、ステップ344により示されたように、画面700のグラフィックボタン706を選択するなどしてトランザクションを取り消してもよい。
判断ステップ696に戻ると、支払人及び受取人により指定された支払口座及び入金口座が互換性を有すると判定された場合、判断ステップ698に進んでもよく、ステップ698において、1つ以上の金融サーバ100は、支払口座が有効であり且つ要求された支払いを満たすのに十分な資金を含むかを判定してもよい。指定された支払いが無効であるか又は要求された支払いを満たすのに十分な資金を含んでいないと判定された場合、判断ステップ342に戻り、受取人は、ステップ344でトランザクションを取り消すか又は支払人が十分な資金を含む別の支払口座を提供することを要求するなどしてトランザクションの条件について再交渉するというオプションを有する。理解されるように、この動作によりステップ662に戻ってもよい。図14Jに戻ると、通知メッセージ708は、ステップ698において支払人により選択された支払口座が要求された支払いを満足するのに十分な資金を有してないと判定された場合に画面700に表示されてもよい。従って、画面700は、ユーザが図14Aにおいて上述した支払要求画面484に戻るために選択できるグラフィックボタン710を含んでもよい。更に上述したように、受取人は、グラフィックボタン706を選択することによりトランザクションを取り消せてもよい。
指定された支払口座及び入金口座の双方が有効であること及び支払口座が十分な資金を有することがステップ698で判定された場合、トランザクションは金融サーバにより許可され且つ処理される。ここで、支払要求で指定された金額は、支払口座から引き落とされ且つ入金口座に入金されてもよい。例えば図12Aを参照して上述したように、選択された支払クレジットカード口座(例えば、602)が検証されると、クレジットカードサーバ382は金融サーバ380に許可メッセージを送出し、ブロック424で表されるようにトランザクションの処理が承認されたことを示してもよい。その後、トランザクションが処理されると、図11Aの方法328のステップ346で示したように、受取人は支払いを受信してもよい。更に支払人の観点から、図11Bの方法360のステップ368において、トランザクションが正常に処理され且つ完了したかの判定が行われてもよい。図14Jの通知メッセージ702及び708により示されるような何らかの理由によりトランザクションが失敗したと判定された場合、ステップ370において、支払人の口座から引き落とされない。
同様に、トランザクションが正常に処理されたと判定される場合、上述したように、ステップ372において支払要求で指定された金額が支払人の口座から引き落とされてもよい。例えば図14Jに戻ると、トランザクションが正常に完了すると、画面712が受取人デバイス10に表示されてもよい。画面712は、要求された支払金額680が選択された入金口座216に入金されたことを受取人に通知する通知メッセージ714を含んでもよい。通知メッセージ714は、現在のトランザクションに対する支払領収証(例えば、428)が支払人に送出又は送信されたことを受取人に対して更に示してもよい。上述したように、電子形式の支払領収証は、画面674の支払人識別情報678で提供された電子メールアドレスを使用して支払人に電子メールで送信されてもよい。トランザクション通知画面712はグラフィックボタン716及び718を更に含んでもよい。グラフィックボタン716は、次のトランザクションを開始するために選択されてもよい。例えばグラフィックボタン716を選択することにより、受取人は図14Aにおいて上述したトランザクション開始画面476に戻ってもよい。更にユーザは、グラフィックボタン718を選択することによりトランザクションアプリケーション34を終了してもよく、それにより例えば受取人デバイス10のホーム画面29に戻る。
図12A〜図12C及び図14A〜図14Jに示した実施形態に関して上述したトランザクションと関連した技術及び画面画像はデバイス10から支払要求(例えば、384)を送出するなどして受取人によりトランザクションを開始することに依存するが、追加の実施形態において、支払人がトランザクションを開始してもよいことが理解されるべきである。例えば次に図16A及び図16Bに継続すると、これらの図面は、支払人及び受取人の観点から方法を全体的に示す。ここで、トランザクションは、一般的に上述した技術を使用して支払人により開始され且つその後受取人により処理されてもよい。
最初に図16Aを参照すると、支払人の観点からトランザクションを開始する方法730が示される。方法730は、ステップ732における支払方法の選択から開始する。上述したように、支払方法の選択は、支払人デバイス92等のデバイスに格納された1つ以上の支払口座から1つの支払口座を選択することを含んでもよい。支払口座が選択されると、ステップ734で示すように、選択された支払口座に対応する支払情報は受取人に送信又は送出されてもよい。上述したように、支払情報の送信は、支払人デバイス92とデバイス10等の受取人に属するデバイスとの間に確立された通信チャネルを介して行われてもよい。上述した実施形態において、この通信チャネルは、NFC接続を含んでもよいが、通信インタフェース56(例えば、WAN、LAN、WLAN、PAN等)により図3で示された通信インタフェース等の受取人デバイス10及び支払人デバイス92において利用可能な他の通信インタフェースを介して確立された追加の通信チャネルを更に含んでもよい。次の判断ステップ736において、支払人により開始されたトランザクションが正常に完了したかに関する判定が行われる。例えば上述したように、トランザクションが正常に完了した結果、受取人の選択した入金口座には、ステップ732で選択された支払口座からの支払いが入金される。トランザクションが正常に完了しなかったと判定される場合、ステップ738で示すように支払人の支払口座から引き落とされない。
ステップ736に戻ると、支払人により開始されたトランザクションが正常に完了したと判定された場合、ステップ740に進んでもよく、ステップ740において、上述したように、ステップ734で送出された支払情報で指定される金額が支払人の選択した支払口座から引き落とされる。最後に、ステップ740において支払人の口座から引き落とされた後、支払人はステップ742で示されるように受取人から領収証を受信してもよい。領収証は、支払人により送出された支払いが受信されたことを示す肯定応答としての役割を果たしてもよい。上述したように、いくつかの実施形態において、領収証は電子形式であってもよく、電子メールアドレスを介して支払人により受信されてもよい。
次に図16Bを参照すると、図16Aの方法730において支払人により開始されたトランザクションに応答し且つその後トランザクションを処理する方法が示され、一般に図中符号746により参照される。方法746はステップ748で開始してもよく、ステップ748において、支払情報は受取人により受信される。例として、ステップ748で受取人により受信された支払情報は、方法730のステップ734において支払人により送出された支払情報に対応してもよい。支払情報は、例えば支払人により選択された支払口座、支払人のアイデンティティ、並びに支払人により送出されている支払金額に関する情報を含んでもよい。支払情報は、例えばNFC接続を使用して上述したデバイス10等のデバイスを使用して受信されてもよい。
その後、ステップ750において、受取人は受信した支払いが入金される入金口座を選択してもよい。例えば入金口座は、受取人デバイス10に格納された1つ以上の入金口座から受取人により選択されてもよい。適切な入金口座が選択されると、受取人は、支払人により送出された支払口座情報及びステップ750の選択された入金口座情報を含む口座情報を、それらの口座を検証し且つ支払口座から選択された入金口座への支払いを許可するように構成された1つ以上の金融サーバに対して送信することにより口座検証処理を開始してもよい。この口座検証及び支払許可処理は図16Bにおいて判断ステップ752により表され、ステップ752において、現在のトランザクションで指定された支払口座及び入金口座が有効であるか、並びに支払口座が許可され且つ要求された支払いを行うのに十分な資金を有するかに関する判定が行われる。ステップ752において、例えば図14Jに関して上述した1つ以上の理由のためなどによりトランザクションが処理されないと判定された場合、方法746は判断ステップ754に進んでもよい。
判断ステップ754において、受取人は、トランザクションの条件を再交渉するオプションを有してもよい。上述したように、これは、別の入金口座を選択すること又は支払人が別の支払口座を提供することを要求することのうちの1つ以上を含んでもよい。従って、受取人が別の入金口座を選択すると判断した場合、ステップ750に戻ってもよい。あるいは、支払人が別の支払口座を提供するように要求することを受取人が選択した場合、ステップ748に戻り、受取人は例えば新しく選択された別の支払口座に関する支払情報を受信してもよい。更に、判断ステップ754においてトランザクションの条件を再交渉しないという判断をした場合、受取人はステップ756で示すようにトランザクションを取り消すオプションを更に有してもよい。
判断ステップ752に戻ると、支払口座及び入金口座の双方が検証されること及び支払口座から入金口座への支払いが許可されてもよいことが判定された場合、ステップ758において、受取人は支払人により送出された支払いを受信してもよい。例えばステップ758における支払いの受信は、支払人の選択した支払口座からステップ748で受信した支払情報で指定されたような支払金額を引き落とし、その後受取人の選択した入金口座に同一金額を入金することを含んでもよく、それによりステップ760においてトランザクションを完了する。更に、方法746は、ステップ762で示すように支払人により送出された支払いが受取人により受信されたことを確認する領収証を送出することを更に含んでもよい。ステップ762における領収証の送信は、図16Aで示した方法730のステップ742において支払人が受信した領収証に対応してもよい。
次に図17Aに継続すると、支払人デバイス92においてトランザクションを開始することを示す複数の画面画像が図16A及び図16Bにより説明されたトランザクションに従って示される。支払人デバイス92は、受取人デバイス10を参照して上述し且つアイコン34により表されたトランザクションアプリケーションと類似するトランザクションアプリケーションを含んでもよい。トランザクションアプリケーションを実行すると、図5Aにおいて上述されたトランザクション画面110が支払人デバイス92に表示されてもよい。トランザクションは、グラフィックボタン114を選択することによりトランザクションホーム画面110から開始されてもよい。
グラフィックボタン114を選択すると、支払人は画面476に進んでもよい。画面476は、上述したようにグラフィックボタン478、480及び482を表示してもよい。図示したように、支払人はグラフィックボタン480を選択することにより支払いの送出を開始してもよい。その後、支払人は画面770に進んでもよい。画面770は、一般に図中符号772により表される複数のテキストフィールドを含んでもよく、支払人はテキストキーボード160を介してそこに情報を入力できる。例えば画面770に示すように、支払人は、受取人のアイデンティティ774、受取人に送出されている支払金額776、並びに支払いの目的又は特徴に関する簡単な説明を入力してもよい。画面770は、グラフィックボタン780及び782を更に含んでもよい。情報774、776及び778がフォームフィールド772に入力されると、ユーザはグラフィックボタン780を選択することにより適切な支払方法を選択するために画面786に進んでもよい。あるいは、ユーザは、グラフィックボタン782を選択することによりトランザクションを取り消し且つ従って支払いを送出しないオプションを有する。
画面786に示すように、受取人のアイデンティティに関する情報774、送出されている支払金額776及び支払いに関する説明778が表示されてもよい。更に画面786は、図中符号788により示すように支払人のアイデンティティに関する情報を更に表示してもよい。上述したように、支払人アイデンティティ情報は、支払人の名前及び電子メールアドレス等の追加の識別属性を含んでもよい。また、支払方法の選択が画面786に表示されてもよい。図17Aに示すように、選択した支払方法は、図14Eを参照して上述したようにデフォルトの支払方法554として最初に選択されている。
画面786は、グラフィックボタン790、792及び794を更に含んでもよい。上述したように、これらのボタンは、ボタンが選択された時に支払人デバイス92で実行される特定の機能に対応してもよい。例えばグラフィックボタン790は、支払人がデフォルトの支払口座554を選択された支払方法として使用してトランザクションを開始できる機能を表してもよい。グラフィックボタン792は、支払人が図14Eの画面566を参照して上述したような別の支払方法の選択のための1つ以上の画面に誘導される機能を表してもよい。支払人は、グラフィックボタン794を選択することにより支払いを取り消すオプションを更に有してもよい。
受取人デバイス10及び支払人デバイス92は、それぞれ1つ以上のセキュリティ機能を構成していてもよい。例えば図14Hを参照して上述したように、支払人デバイス92は、支払いの送出が許可される前に先に格納された許可PINコードの入力を要求してもよい。例として、図17Aに示すように、グラフィックボタン790が選択されると、支払人は図14Hにおいて上述した画面620に進んでもよい。画面620は、数字キーボードインタフェース164を使用して許可PINコード624をテキストフィールド626に入力するようにユーザに命令する入力要求622を含む。更に上述したように、ユーザは数字キーボードインタフェース164とテキスト入力キーボードインタフェース162(図17Aでは示さない)とを切り換えるためにグラフィックボタン166を選択してもよい。例えばこの機能は、デバイス92がテキスト及び数字を含む英数字のPINコードをサポートする実施形態において実現されてもよい。
許可PINコード624が入力されると、支払人は画面786の入力された支払情報を受取人に送出することに進んでもよい。例えば図14Iを参照して上述したように、支払情報の送出は、タップ動作412を介して支払人デバイス92と受取人デバイス10との間に確立されたNFC接続を使用して達成されてもよい。従って、支払人デバイス92及び受取人デバイス10がタップされ且つそれらのデバイス間のNFC接続をサポートできる距離(例えば、2〜4cm)内に配置されると、画面786に表示された支払情報は確立されたNFC接続を介して受取人デバイス10に送信されてもよい。
次に図17Bに継続すると、支払情報が受取人デバイス10により受信されると、画面800は受取人デバイス10に表示されてもよい。画面800は、図17Aの画面770において支払人により指定された金額の支払いの提供を受けたことを受取人に通知する通知メッセージ802を含んでもよい。画面800は、グラフィックボタン804及び806を更に含んでもよい。グラフィックボタン804を選択することにより、受取人は図14Jにおいて上述したように画面674に進んでもよい。画面674は、受取人のアイデンティティ774、送出されている支払金額776及びこの場合はデフォルトの支払口座554である支払人により選択された支払方法等の画面770で支払人により入力された情報を表示してもよい。画面674は、支払人の識別情報788を更に含んでもよく、情報788は、支払人の電子メールを含んでもよく、トランザクションが正常に完了した場合に支払人に領収証を送出するために使用されてもよい。画面674は、支払いが入金される現在選択されている入金口座を更に表示してもよい。ここで示すように、選択された入金口座は、最初は図8で設定されたデフォルトの口座216である。これらの設定に基づいてトランザクションを処理するために、受取人はグラフィックボタン686を選択してもよい。上述したように、グラフィックボタン686を選択することにより処理が開始されてもよく、その処理により、金額776が支払人により選択された支払口座554から引き落とされ、それが選択された入金口座216に入金される。この処理は、図12A〜図12Cにおいて上述したような1つ以上の金融サーバ100によるトランザクションの検証及び許可を含んでもよい。
トランザクションの処理が成功したかに依存して、図14Jにおいて上述した画面700又は712が受取人デバイス10に表示されてもよい。例えば1つ以上の理由のためにトランザクションが失敗した場合、画面700が表示されてもよい。画面700は、トランザクションが失敗した1つ又は複数の理由に関して受取人に通知する通知メッセージ708を含んでもよい。更に画面700は、グラフィックボタン710等を介して画面484に戻るオプション、並びにグラフィックボタン706を介してトランザクションを取り消すオプションを受取人に提供してもよい。トランザクションが正常に完了すると、画面712は受取人デバイス10に表示され、それによりトランザクションが正常に完了したこと及び支払人776により指定された支払金額が選択された入金口座216に入金されたことを受取人に通知する通知メッセージ714を表示する。通知メッセージ714は、領収証が支払人に送出されたことを受取人に更に通知してもよい。
上述した実施形態が全てクレジットカード口座及び銀行口座等の金融手段を使用することを含むが、本発明に示した技術は上述した金融以外及び非現金口座(例えば、126、604)を含む、ある種の交換媒体を所有することを表す他の種類の口座にも適用可能であることが理解されるべきである。例えば非現金口座は、Apple Inc.により運営及び管理されるiTunes(登録商標)オンラインデジタルメディアストア/サービスを介して利用可能なiTunes(登録商標)口座等のオンライン音楽ベンダサービスと関連付けられた口座であってもよい。
iTunes(登録商標)口座は、音楽ファイル(例えば、.mp3、.m4a)並びにポッドキャスト、音楽ビデオ、オーディオブック、ゲームアプリケーション又は映画等の他の関連する種類のメディアを購入するためのインターネットを利用したオンライン仮想ストアから交換されるか又は引き換えられるクレジットに基づいて運営されてもよい。これらのメディア製品は、購入されると、ユーザが後で閲覧したり聴いたりできるように長期記憶装置54等のデバイス10に格納されてもよい。iTunes(登録商標)口座と関連付けられたクレジットは、実世界では金銭的な価値はないが、iTunes(登録商標)サービスを介して提供される製品及びサービスに関する交換のための非現金媒体として使用されてもよい。更に本発明の側面に従って、iTunes(登録商標)口座により所有されたクレジットは、上述したトランザクション技術を介して口座所有者の間で交換されてもよい。
本発明の説明を続ける前に、Apple Inc.により提供されたiTunes(登録商標)サービスの使用については単なる例として説明されており、本発明に従って、本明細書で説明された技術が多数のオンラインベンダにより提供される非現金口座に適用可能であることが理解されるべきである。ここで、交換のための非現金媒体(例えば、「クレジット」)は、それらの口座に格納され、各オンラインベンダにより提供された製品又はサービスと交換される。
次に図18を参照すると、図17A及び図17Bにより示されたトランザクション技術について、受取人及び支払人により所有されたiTunes(登録商標)口座を参照して説明する。特に図18は、トランザクション808を示す概略図であり、支払いは最初に支払人デバイス92から受取人デバイス10に送出され、受取人に送出された支払情報810は選択された支払口座である支払人に属するiTunes(登録商標)口座を指定する。支払情報810は、支払人が支払いとして受取人に転送したクレジット残高又はクレジット数を更に示してもよい。受取人デバイス10にiTunes(登録商標)口座情報を送信するために、受取人デバイス10と支払人デバイス92との間のタップ動作814が実行されてもよく、それにより支払情報810が転送される際に介するNFC接続812が確立される。
受取人デバイス10において支払情報810を受信した後、受取人は、受取人が支払情報810により示された支払いを入金したい適切な入金口座を選択してもよい。例えば図示された例において、選択された入金口座は受取人に属するiTunes(登録商標)口座であってもよい。受取人のiTunes(登録商標)口座情報及び支払人のiTunes(登録商標)口座情報並びに支払情報810で指定された支払金額(例えば、クレジットでの)はトランザクション情報ブロック816により一括して表されてもよい。その後、トランザクション情報816は、トランザクション808の更なる処理のために上述したように受取人デバイス10により1つ以上の金融サーバ100に送信されてもよい。
図18に示すように、本実施形態における1つ以上の金融サーバ100は、支払人及び受取人に属する各iTunes(登録商標)口座を維持するように構成されたiTunes(登録商標)サーバ818により表されてもよい。上述したように、特に図12Cに示したトランザクション378を参照すると、支払口座及び入金口座の双方が同一のエンティティ又は金融機関により保持される場合、トランザクションの許可及び処理のために追加の外部サーバ(例えば、異なるエンティティ又は金融機関に属する)と通信する必要はない。
iTunes(登録商標)サーバ818へのトランザクション情報816の送信は、ネットワーク820を介して行われてもよい。ネットワーク820は、図3の通信インタフェースブロック56で指定されるような受取人デバイス10において利用可能なあらゆる適切なネットワークインタフェースにより提供されてもよい。トランザクション情報816を受信すると、iTunes(登録商標)サーバ818は、図中符号822により示されるように1つ以上の検証動作を実行し、双方のiTunes(登録商標)口座が有効であること及び支払人のiTunes(登録商標)口座が少なくとも支払情報810で指定された支払金額を満足するのに十分なクレジット数を有していることを検証してもよい。双方のiTunes(登録商標)口座が有効であり且つ支払人のiTunes(登録商標)口座が十分なクレジットを有すると判定された場合、トランザクションは図中符号824で示されるように処理されてもよい。その後、iTunes(登録商標)サーバ818は、ネットワーク820を介して受取人デバイス10に確認メッセージを送信してもよく、支払いが受取人のiTunes(登録商標)口座に入金されたことを受取人に通知する。更に図中符号826により表されたように、確認を受信すると、受取人デバイス10(又はiTunes(登録商標)サーバ818)は支払人の電子メールアドレスを使用して電子領収証等の領収証を支払人デバイス92に送信するように更に構成されてもよく、それにより支払情報810により指定された金額が支払人のiTunes(登録商標)口座から引き落とされたことを確認し、トランザクション808を終了する。上述したトランザクション808は、図19A〜図19Dを参照することにより更に理解されるだろう。図19A〜図19Dにおいて、図18Aにより示されたトランザクション808を示す複数の画面画像が示される。
図19Aから開始すると、これらの画面は概して図17Aを参照して上述した画面と同一である。例えば画面110から開始して、支払人はグラフィックボタン114を選択することによりトランザクション処理を開始してもよい。その後、画面476が表示されてもよく、支払人はグラフィックボタン480を更に選択して、トランザクションが支払いを送出することにより直接開始されることを指定する(例えば、図12A〜図12Cにおいて上述したように最初に受取人からの要求を待たずに)。グラフィックボタン480が選択されると、支払人は画面770に進んでもよく、フォームフィールド772はテキストキーボードインタフェース160を使用して記入されてもよい。その後、グラフィックボタン780を選択することにより、ユーザは画面786に更に進んでもよい。画面786は、受取人アイデンティティ情報774、支払金額776及び支払いの特徴に関する簡単な説明778を表示してもよい。また、画面786は、支払人788に関するアイデンティティ情報を更に含んでもよく、現在選択されている支払方法を表示してもよい。ここで示すように、支払方法は最初にデフォルトの支払口座554として選択されてもよい。次に、図17Aにおいて上述したようにデフォルトの支払口座554を使用して支払いを開始するためにグラフィックボタン790を選択するのではなく、支払人は選択された支払方法として図18において説明されたiTunes(登録商標)口座を選択するためにグラフィックボタン792を選択してもよい。
尚、現在の支払いについて特定された理由778は、支払人が受取人に支払う義務のある現金又は負債の金銭的な合計を表してもよく、必ずしもiTunes(登録商標)サービスを介して提供された1つ以上のサービスに関連する必要はない。しかし、これらの図面は、この場合はiTunes(登録商標)クレジットである非現金資産を使用して負債を満足するための支払人と受取人との間の契約方法を示す。
図19Bに継続すると、グラフィックボタン792が選択されると、支払人は図14Eを参照して上述した画面566に進んでもよい。上述したように、画面566は、各々が支払人により選択される支払いカテゴリに対応する複数のグラフィックボタン570、572、574、576及び578を表示してもよい。図19Bに示すように、支払人は、画面828に進むためにグラフィックボタン574を選択してもよい。画面828は、支払人デバイス92に現在格納されている全てのiTunes(登録商標)口座のリスト604を表示してもよい。従って、支払人は、現在のトランザクション808において支払口座として使用する所望のiTunes(登録商標)口座830を選択してもよい。
iTunes(登録商標)口座830が選択されると、支払人は図19Bの画面786に戻ってもよい。画面786は、支払方法として選択されたiTunes(登録商標)口座830を反映するように更新されてもよい。その後、支払人は画面620に進むためにグラフィックボタン832を選択してもよい。上述したように、支払人デバイス92は、支払人デバイス92から支払情報を送信する前に最初に許可PINコードが提供されることを要求する1つ以上のセキュリティ機能を含んでもよい。例えば画面620に示すように、支払人は許可PIN624をテキストフィールド626に入力するように要求されてもよい。許可PINコード624が入力されると(例えば、数字キーボードインタフェース164を介して)、支払人はグラフィックボタン628を選択することによりiTunes(登録商標)口座情報830の送出を許可してもよい。
次に図19Cに継続すると、本明細書で示された画面は、iTunes(登録商標)支払口座情報830を受信した時に受取人デバイス10に表示される画面画像を示す。上述したように、支払情報830の受信は、図18に示したようにタップ動作814を介してNFC接続を確立することにより実行されてもよい。支払情報830を受信すると、通知画面800が受取人デバイス10に表示されてもよい。画面800は、図中符号776により示された金額の支払いが支払人788から受信されたことを受取人に通知する通知メッセージ802を含んでもよい。画面800は、ユーザがトランザクションの処理を完了するために追加のステップに進めるグラフィックボタン804及びユーザが現在のトランザクションを取り消すことを選択できるグラフィックボタン806を更に表示してもよい。
例えばグラフィックボタン804を選択することにより、ユーザは図14Jで上述したように画面674に進んでもよい。画面674は、受取人のアイデンティティ774、支払人のアイデンティティ788、要求された支払金額776及び選択された支払方法であるiTunes(登録商標)口座830を表示してもよい。理解されるように、要求された支払金額は支払人のiTunes(登録商標)口座830に格納された「クレジット」に換算されていてもよい。図19Cの画面674に示すように、入金口座は最初にデフォルトの入金口座216として選択されてもよい。ここで、支払いをデフォルトの入金口座216に入金するためにグラフィックボタン686を選択するのではなく、受取人は別の入金口座を選択するためにグラフィックボタン688を選択してもよい。
グラフィックボタン688が選択されると、受取人は画面836にナビゲートされてもよく、画面836は、画面836により提供された機能が支払口座ではなく入金口座の選択に関連すること以外は図19Bで上述した画面566に類似してもよい。画面836は、グラフィックボタン840、842、844、846及び848により表された以下の入金口座カテゴリのうちの1つから選択するように受取人に命令する入力要求838を含んでもよい。支払人により送出された支払いを受信するために互換性のある口座(この例においてはiTunes(登録商標)口座)を選択するために、ユーザはグラフィックボタン844を選択し、画面850に進んでもよい。画面850は、受取人デバイス10に格納された全てのiTunes(登録商標)口座のリストを含んでもよい。従って、受取人は現在のトランザクション808における入金口座としてiTunes(登録商標)口座852を選択してもよい。
iTunes(登録商標)口座852の選択後、受取人は画面674に戻ってもよい。図19Dに示すように、更新済みの画面674は選択された入金口座としてiTunes(登録商標)口座852を表示してもよい。更にグラフィックボタン686は、更新済みの画面674においてグラフィックボタン854と置換されてもよい。グラフィックボタン854が選択されると、上述したように選択された支払口座830及び選択された入金口座852に関する情報を含むトランザクション情報816を送信する処理は、図19A及び図19Bにおいて支払人により開始された支払いを処理するためにiTunes(登録商標)サーバ818に送信されてもよい。トランザクションが1つ以上の理由のために完了できなかった場合、画面700が受取人デバイス10に表示されてもよい。画面700は、トランザクションが失敗した1つ又は複数の理由を受取人に通知してもよい。例えば図示した実施形態において、通知メッセージ708は、支払金額776を満足するのに十分なクレジットが支払人のiTunes(登録商標)口座830にないことを受取人に通知してもよい。あるいは、トランザクションが正常に完了した場合、画面712が受取人デバイス10に表示されてもよい。画面712は、支払人のiTunes(登録商標)口座830のクレジットが受取人のiTunes(登録商標)口座852に入金されたことを受取人に通知する通知メッセージ714を含んでもよい。通知メッセージ714は、完了したトランザクションに関する領収証が支払人に提供されたことを受取人に更に通知してもよい。
本技術の更なる一実現例において、支払金額はiTunes(登録商標)ギフトカードに直接入金される。例えば、ギフトカードと関連付けられた口座番号がiTunes(登録商標)サーバ818により維持されてもよい。トランザクション情報816が受信及び許可されると、iTunes(登録商標)サーバ818はiTunes(登録商標)クレジットの形式である支払金額を受取人のiTuneのギフトカード口座に入金してもよい。従って、受取人は、ギフトカードを使用して受取人のiTunes(登録商標)口座に追加のギフトクレジットを追加し且つ/又はギフトカードに格納されたクレジットを音楽ファイル、映画ファイル、オーディオブック、ポッドキャスト等のダウンロード可能なメディアコンテンツと引き換えてもよい。
上記実施形態は、受取人デバイス10と支払人デバイス92との間等の2つの電子デバイス間でトランザクションを処理することに関して説明したが、ここで説明される技術の追加の実現例は、受取人デバイス10が一般に支払人デバイス92により表される種類のポータブル又は非ポータブル電子デバイス以外の発信元から支払情報を受信するトランザクションを更に含んでもよい。例えば図20を参照すると、受取人デバイス10に対する支払いが本明細書では図中符号862により示されたスマートカードにより行われるトランザクション860の概略図が示される。スマートカード862は、従来のクレジットカードに類似してもよいが、セキュリティ保護された記憶チップ864等の記憶装置を更に含んでもよい。記憶チップ864は、スマートカード862に印刷された情報により表されたクレジットカード口座又は銀行口座(例えば、スマートカード862がデビットカードである場合)に関する情報を格納するように構成されてもよい。例えば、記憶チップ864は、スマートカードに対応する口座番号、口座所有者の名前及びスマートカード口座と関連付けられた有効期限、並びに支払人のスマートカード口座に関するあらゆる他の関連情報を含んでもよい。
図示した実施形態において、記憶チップ864は、例えばRF信号を使用して磁界誘導により確立されたNFC接続を利用して受取人デバイス10等の外部デバイスと通信してもよい。当業者には理解されるように、スマートカードは、スマートカード862が電子構成要素すなわち記憶チップ864を含むが一般に電子デバイスと関連付けられる電源又は処理デバイスを含まないという点で上述した電子デバイス(例えば、受取人デバイス10、支払人デバイス92)と区別されてもよい。その代わりに、スマートカード862は、NFCデバイス46等を介して受取人デバイス10から送信されるRF信号を捕えるために内蔵インダクタに頼り、それにより格納されたデータが受信側デバイスに送信されるように記憶チップ864の電子構成要素に一時的に電力を提供するためにこのRF信号を使用してもよい。当業者には理解されるように、スマートカードからの情報の送信は、上述したNFC技術、並びに例えばISO/IEC14443及びISO15693等の他の既知の規格に準拠してもよい。
図20に示すように、トランザクション860は支払要求384により開始されてもよい。支払要求384を開始する際、受取人デバイス10のNFCデバイス46の電源が投入され、NFCインタフェース60をアクティブにし且つRF信号を提供する。それに応じて、アクティブな受取人デバイス10をスマートカード862に対してタップすることによりNFC接続388が確立されてもよい。RF信号が受取人デバイス10から放出されていることを検出すると、スマートカード862は、信号の一部を使用して、タップ動作386を介して確立されたNFC接続388を介して受取人デバイスに対して図中符号866で表されたスマートカード情報等の情報を送信するように記憶チップ864を誘導する。いくつかの実施形態において、RF信号はスマートカード862により修正される。
受取人デバイス10は、スマートカード情報866を受信すると、例えばスマートカード862から引き落とされる金額を提供したり、いくつかの実施形態では1つ以上のセキュリティ検証動作を提供したりする等、口座所有者である支払人が追加の検証情報を提供することを更に要求してもよい。例として、1つのそのようなセキュリティ検証動作は、支払人がスマートカード862に対応するカード検証値(CVV)を提供することを要求してもよい。CVV値は、スマートカード862に印刷されていてもよいが、記憶チップ864から送信されなくてもよく、記憶チップ864自体に格納されなくてもよい。従って、理解されるように、これらの追加のセキュリティ検証手順は、スマートカード862から支払いが許可なしで開始されるのを防止してもよい。
スマートカード口座情報、支払金額及び上述したセキュリティ情報(例えば、CVVコード)に加えて、受取人は一般的に上述されたように受取人デバイス10において適切な入金口座を選択してもよい。その後、総称してトランザクション情報と呼ばれ且つブロック868で表されたこの情報は、1つ以上の金融サーバ100に送信されてもよい。特にトランザクション情報868は、ネットワーク870を介して金融サーバ380に送信されてもよい。金融サーバ380は、受取人により選択された入金口座を所有又は維持する金融機関に対応してもよい。トランザクション情報が送信される際に介するネットワーク870は、受取人デバイス10の通信インタフェース56により提供されたネットワーク等の上述したあらゆる適切なネットワークのうちの1つを含んでもよい。
トランザクション情報868を受信すると、金融サーバ380は、LAN、WAN又はWLAN等のあらゆる適切なネットワークにより提供されるネットワーク876を介して、ここではブロック872で表された支払人のスマートカード口座情報をスマートカードサーバ874に更に送信してもよい。スマートカードサーバ874は、スマートカード862に対応する口座を維持するクレジットカードプロバイダと関連付けられてもよい。スマートカードサーバ874は、図中符号878により表されるような1つ以上の検証及び/又は許可処理を実行してもよい。ここで、支払人のスマートカード口座872は、例えば有効期限及び資金が十分であることに関して検証される。従って、支払人のスマートカード口座872が、有効であること及び要求された支払い384を完了するのに十分な資金を有していることの双方を満たすと判定される場合、スマートカードサーバ874はネットワーク876を介して金融サーバ380に許可メッセージを送出してもよい。
許可メッセージを受信すると、金融サーバ380はトランザクションを完了してもよく、これにより要求された支払い384に対応する金額が支払人のスマートカード口座872から引き落とされ、受取人の選択した入金口座にはその金額が入金される。トランザクション860が正常に処理されると、確認メッセージ882は金融サーバ380から受取人デバイス10に送出されてもよい。更に図中符号882により示されるように、金融サーバ380又はスマートカードサーバ874等の1つ以上の金融サーバ100のうちの1つが支払人に領収証を送信してもよく、スマートカード口座872から引き落とされたことを確認する。一実施形態において、1つ以上の金融サーバ100のうちの1つは、スマートカード口座872に関連付けられた電子メールに電子領収証を送信してもよい。
図11Aにより示された方法328に適用された時の受取人デバイス10とスマートカード862との間のトランザクション860の処理については、図21Aを参照することにより更に理解されるだろう。特に図21Aは、本実施形態に適用された時の方法328の特定のステップを更に詳細に示す。例えば請求書を支払人に送信するステップ334は、本実施形態において、ステップ888により示されるように支払いの物理的要求又は口頭による要求を提供することを含んでもよい。例えば、受取人及び支払人は、スマートカード情報866が受取人デバイスに送信される前に支払いの条件に関して相互に同意していてもよい。支払いの条件が同意されると、支払人から支払情報を取得するステップは、ステップ890により示されるように、記憶チップ864に格納されたスマートカード口座情報866が受取人デバイス10に送信される際に介する受取人デバイス10とスマートカード682との間のNFC接続を開始することを含んでもよい。例えばこのステップは、図20において上述したようにタップ動作386を介してNFC接続388を確立することに対応してもよい。
スマートカード情報866がスマートカード862の記憶チップ864から送信されると、その情報は、ステップ892により示されるようにNFC接続を使用して受取人デバイス10により受信されてもよい。スマートカード情報866が受信されると、ステップ338において、入金口座が受取人デバイス10で選択されてもよい。その後、判断ステップ340において、スマートカード口座情報866及び選択された入金口座情報はステップ894で示されるように検証及び処理のために1つ以上の金融サーバ100に送信されてもよい。スマートカード口座872及び入金口座を検証する処理は、判断ステップ896及び898を含んでもよい。例えば判断ステップ896は、スマートカード口座及び選択された入金口座が互換性を有するかに関する判定を行うことを含んでもよい。上述したように、この状況において、「互換性を有する」という用語は、入金口座がスマートカード口座からクレジットカード支払いを受信するように構成されるか否かを示す。ステップ896において、スマートカード口座及び選択された入金口座が互換性を有すると判定された場合、方法328は判断ステップ898に進んでもよい。ステップ898において、支払人により提供されたスマートカード口座872が有効であり且つ要求された支払い384を満足するのに十分な資金(例えば、クレジットライン)を有するかが更に判定される。スマートカード口座が有効であり且つ十分な資金を有すると判定された場合、トランザクションは処理されてもよく、受取人は方法328のステップ346で支払いを受信し、その後ステップ348でトランザクション860を完了する。
判断ステップ896及び898に戻ると、口座が互換性を有さないと判定された場合、あるいはスマートカード口座が無効であるか又は要求された支払いを満たすのに十分な資金を有さないと判定された場合、判断ステップ342に進み、受取人は支払いの条件を再交渉するか否かを判定してもよい。受取人が支払いの条件を再交渉したくない場合、ステップ344においてトランザクションは取り消されてもよい。あるいは、受取人が支払い条件を変更することを選択する場合、受取人は、支払人に属する別のスマートカードから情報を取得してステップ892に戻るか、あるいはステップ338において別の入金口座を選択してもよい。理解されるように、支払い条件の再交渉は、ステップ896及び898における判断の結果に依存してもよい。更に図21Aには示さないが、ステップ342における支払い条件の再交渉は、支払情報が図12A〜図12Cにおいて上述された支払人デバイス92等の電子デバイスに格納され且つ受取人デバイス10に送信されるトランザクションを続行することを更に含んでもよい。
次に図21Bに継続して、方法360の特定のステップについて、図20において上述されたトランザクション860に従って支払人の観点から更に詳細に説明する。特に図21Bは、受取人から支払要求を受信するステップ364及び受取人に支払情報を提供するステップ366を更に詳細に示す。支払要求を受信するステップ364は、ステップ900により示されるように支払いの物理的要求を受信することを含んでもよい。上述したように、物理的要求は、スマートカード862を使用して行われる支払いの条件に関する受取人と支払人との間の相互的な合意を含んでもよい。その後、支払い条件が満足される場合、ステップ902において支払人はそれらの条件を受け入れてもよい。ステップ904において、支払人は、NFCデバイス46を含んでもよい受取人デバイスの範囲内でスマートカード862を位置付けてもよい。従って、受取人デバイスがNFCデバイス46の電源を投入し、アクティブモードに入った場合、スマートカード口座情報866を含んでもよい記憶チップ864に格納された情報はタップ動作386を介して確立されたNFC接続388を介してスマートカード862から受取人デバイス10に送信されてもよい。その後、方法360は、判断ステップ368及び図11Bに完全に示された方法の残りのステップに進んでもよい。
次に図22A〜図22Cに継続すると、図20で説明されたトランザクションを実行する際の受取人デバイス10の動作を示す複数の画面画像が示される。最初に図22Aを参照すると、トランザクションを開始する処理は、画面110に表示されたグラフィックボタン114を選択することから開始してもよい。上述したように、画面110はトランザクションアプリケーション(例えば、受取人デバイス10のホーム画面29のアイコン34により表される)に対するホーム画面を表してもよい。グラフィックボタン114を選択することにより、受取人は図14Aで上述されたように画面476に進んでもよく、画面476はグラフィックボタン478、480及び482を表示してもよい。支払要求を開始するために、ユーザはグラフィックボタン478を選択し、画面484に進んでもよい。図14Aで上述したように、画面484は、各々が支払いの要求を開始するための受取人デバイス10の種々の技術及び機能を表す複数のグラフィックボタン486、488及び490を表示してもよい。例えば上述したように、グラフィックボタン486は、図12A〜図12Cにおいて上述したトランザクションに従って支払いを要求する機能を表してもよい。ここで、グラフィックボタン486を選択するのではなく、受取人は、支払要求が少なくとも1つのスマートカード862を含むトランザクションに対して向けられることを示すためにグラフィックボタン488を選択してもよい。
グラフィックボタン488が選択されると、受取人は画面910に進んでもよい。画面910は、トランザクションを完了するためにスマートカード862の所有者(例えば、支払人)が上述したようにCVVコードの提供等の少なくとも1つのセキュリティ検証動作を実行する必要があることを受取人に命令する通知メッセージ912を含んでもよい。画面910は、グラフィックボタン914及び916を更に表示してもよい。グラフィックボタン914は、NFCデバイス46の電源を投入することにより支払要求が開始される機能を表してもよい。また、受取人は、グラフィックボタン916を選択することにより支払要求を取り消すオプションを更に有する。グラフィックボタン914が選択されると、受取人デバイス10のNFCデバイス46の電源が投入され、それによりNFCインタフェース60を有効にしてもよい。従って、画面910は、一般にNFCインタフェースが現在アクティブであることをユーザに通知し且つ支払人のスマートカード862に対して受取人デバイス10をタップするようにユーザに更に命令する通知メッセージ918を表示するように更新されてもよい。
図22Bを参照すると、図20に示されたタップ動作による受取人デバイス10とスマートカード862との間のNFC接続の確立が示される。上述したように、NFCデバイス46の電源が投入されると、受取人デバイスはホスト又はアクティブモード392に入ってもよい。アクティブデバイス10がパッシブモード390であってもよいスマートカード862から距離514で表された受け入れ可能な距離内に配置されると、NFC接続388は受取人デバイス10とスマートカード862との間で確立されてもよい。従って、磁界誘導により、スマートカード口座情報を格納する記憶チップ864は、確立されたNFC接続388を介してスマートカード情報を受取人デバイス10に送信するために一時的に電源が投入されてもよい。図22Aに戻ると、記憶チップ864からのスマートカード口座情報866の送信は、画面910に示されてもよく、画面910は、一般にスマートカード情報が受取人デバイス10により受信されていることを受取人に示す更新済み通知メッセージ920を含む。
スマートカード口座情報866が受取人デバイス10に送信されると、画面924が表示されてもよい。画面924は、例えば口座所有者928のアイデンティティ、口座番号930及び口座に関連した有効期限932を含むスマートカード口座情報866を表示してもよい。画面924は、現在選択されている入金口座を更に表示してもよく、図8を参照して上述したようにデフォルトの入金口座216を最初に表示してもよい。更に画面924は、図14Jを参照して上述したグラフィックボタン686、688及び690を含んでもよい。グラフィックボタン686を選択することにより、受取人は画面936に進んでもよく、画面936は上述したように支払人により要求された1つ以上のセキュリティ検証動作を表してもよい。
画面936に示したように、支払人が要求されたデータを入力する必要のあるテキストフィールド938、940及び942が提供される。例えば支払人は、支払金額をテキストフィールド938に入力するように要求されてもよい。上述したように、支払金額は図21Aのステップ888において受取人と支払人との間で相互に合意されてもよい。支払人は、スマートカードのCVVコードをテキストフィールド940に入力するように更に要求されてもよい。上述したように、このステップはセキュリティの追加の手段を構成し、これにより記憶チップ864に格納されたスマートカード口座情報866が支払人の同意なしで取得される場合等においてスマートカード862からの無許可の支払いの開始を防止する。支払人は、電子メールアドレスをテキストフィールド942に入力するオプションを更に提供されてもよい。例えば電子メールアドレスは、1つ以上の金融サーバ100に送信され、トランザクション860が正常に完了した場合に電子領収証を支払人に提供するために使用される。画面936に示されたように、支払人はテキストキーボード160を介して上述したデータをテキストフィールド938、940及び942に入力してもよい。更に数字入力が要求されるフィールドの場合、支払人は上述したようにグラフィックボタン162を選択することにより数字キーボード164(図22Cには示さない)にアクセスしてもよい。
情報がテキストフィールド938、940及び942に入力されると、受取人はグラフィックボタン944を選択することによりトランザクションの処理を開始してもよい。あるいは、受取人はグラフィックボタン946を選択することによりトランザクションを取り消すオプションを有してもよい。その後、トランザクションが1つ以上の理由のために正常に処理されなかった場合、画面700は受取人デバイス10に表示されてもよい。画面700は、トランザクションが失敗した1つ以上の理由に関して受取人に通知する通知メッセージ948を表示してもよい。図22Cに示したように、通知メッセージ948は、画面936のテキストフィールド940に提供されたCVVコードが誤っていたために、要求された支払いが許可されなかったことを示してもよい。トランザクションが正常に処理された場合、画面712は受取人デバイス10に表示されてもよい。図14Jで上述したように、画面712は、一般にテキストフィールド938で指定された金額の支払いが選択された入金口座216に適用されたことをユーザに通知する通知メッセージ714を表示してもよい。通知メッセージ714は、領収証が画面936のテキストフィールド942で指定された電子メールアドレス等を介して支払人に提供されたことを受取人に更に通知してもよい。
次に図23及び図24に継続すると、本発明の更なる態様に従って、トランザクション952及び970がそれぞれ示される。特にトランザクション952及び970は、図14Aを参照して上述したように画面484に表示されたグラフィックボタン490により提供された機能を表してもよい。例えば以下に更に詳細に説明するように、図23及び図24に示されたトランザクションは、支払人の磁気クレジットカード又は小切手等の支払手段の画像を取得するために受取人デバイス10においてカメラ48を使用することに頼ってもよい。
次に図23を参照すると、トランザクション952は、支払人のクレジットカード954の画像を入手することにより開始されてもよい。例えば支払要求は、支払人がクレジットカード954を使用して要求された支払いを行うことに合意する受取人と支払人との間の合意により発生してもよい。従って、受取人は、受取人デバイスにおいてカメラデバイス48の電源を投入するか又はカメラデバイス48をアクティブにし、支払人のクレジットカード954の画像956を取得してもよい。画像958を受信すると、受取人デバイス10は、図中符号958で示されるようにクレジットカード954に対応するクレジットカード口座情報を抽出するために上述したような光学文字認識(OCR)を使用するなどして画像956を処理してもよい。
OCR処理を実行するように構成されたイメージングアプリケーション等によりクレジットカード954に対応するクレジットカード口座情報が判定されると、受取人は適切な入金口座を選択してもよい。その後、図中符号960で一括して示される入金口座情報、抽出されたクレジットカード口座情報958及び要求された支払金額等の追加のデータがネットワーク416を介して上述した金融サーバ380に送信されてもよい。上述したように、金融サーバ380は、受取人の選択した入金口座を維持するバンキングプロバイダに対応してもよい。金融サーバ380は、ネットワーク420を介して図中符号962で示された支払人のクレジットカード口座情報を外部クレジットカードサーバ382に送信することを含んでもよい図12A等を参照して上述された1つ以上の許可動作を開始してもよい。クレジットカードサーバ382は、支払人のクレジットカード口座962を維持するクレジットカードプロバイダに対応してもよい。クレジットカードサーバ382は、クレジットカード口座情報962を処理して、図中符号964で示されるように、提供されたクレジットカード口座が要求された支払いを満たすのに十分なクレジットラインを有する有効な口座であるかを判定してもよい。
クレジットカードサーバ382は、指定されたクレジットカード口座962に対して要求された支払いに対応する金額の引き落としが許可されてもよいことを判定した場合、ネットワーク420を介して金融サーバ380に許可メッセージを送信してもよい。クレジットカードサーバ382から許可を受信すると、金融サーバは一般に図中符号966で示されるようにトランザクション952を処理してもよい。上述したように、トランザクション952の処理は、支払要求で指定された金額をクレジットカード口座962から引き落とすこと、並びに受取人の選択した入金口座に対応する金額を入金することを含んでもよい。トランザクション952が完了すると、確認メッセージがネットワーク416を介して受取人デバイス10に送信されてもよい。更に支払人の電子メールアドレスが既知であるか又は提供される場合、支払いを確認する電子領収証が支払人に送信されてもよい。
支払人のクレジットカード954を表す画像956の取得に関して上述されたトランザクション技術は、支払人が所有する当座預金に対応する小切手等の他の種類の支払手段にも適用可能であってもよい。例えば図24に継続すると、支払要求に応答する支払情報がカメラデバイス48を使用して取得されて支払人により提供された小切手972の画像974を得るようなトランザクション970が示される。画像974が受取人デバイス10により受信されると、小切手画像974は上述したように処理され、支払人の名前又はアイデンティティ、支払人のバンキングプロバイダに対応する銀行番号、支払人の銀行口座に対応する口座番号及び支払人の小切手972に対応する識別番号等の特定の情報を小切手画像974から抽出してもよい。上述した情報が小切手画像974から抽出されると、受取人は要求された支払いを受信するための適切な入金口座を選択してもよい。その後、図中符号980により一括して示される小切手画像974から抽出された情報、選択された入金口座及び要求された支払金額は、上述したようにネットワーク416を介して金融サーバ380に送信されてもよい。
金融サーバ380は上述した1つ以上の許可動作を開始してもよく、これは画像処理ステップ976の間に抽出された小切手情報等の支払人の小切手情報を図中符号984で示された小切手検証サービスにネットワーク420を介して送信することを含んでもよい。理解されるように、小切手検証サービスは、小切手の妥当性確認又は検証に関連する1つ以上の種々の機能を実行してもよい。例えば小切手検証サービスは、電話を使用することにより又は一般に上述した1つ以上のネットワークによりアクセスできる加入型サービスを介してこのサービスをバンキングプロバイダ、ベンダ及び小売店に提供してもよい。いくつかの例において、本明細書で説明された小切手検証サービスは、バンキングプロバイダ自体により提供されてもよい。一般に、小切手検証サービス984等の小切手検証サービスは、支払人のアイデンティティを検証すること及び支払人が不渡り小切手を提供した履歴を有するかを判定することを含むいくつかの機能を実行してもよい。これらのレコードに基づいて、小切手検証サービス984は、提供された小切手情報982が要求された支払いを満足するために検証及び許可されるかを判定してもよい。この検証処理は、図中符号986により表される。
小切手検証サービス984は、要求された支払いが小切手情報982を使用して実行されてもよいと判定した場合、ネットワーク420を介して金融サーバ380に許可メッセージを送信してもよい。金融サーバ380は、許可メッセージを受信すると、図中符号988で示されたようにトランザクションを処理してもよく、これにより要求された支払金額が支払人の小切手972に対応する銀行口座から引き落とされ、引き落とされた金額は受取人の入金口座に入金される。トランザクションが完了すると、図中符号990で示されるように、確認メッセージはネットワーク416を介して金融サーバ380から受取人デバイス10に送信されてもよい。更に支払人が電子メールアドレスを提供した場合、上述したように電子領収証が支払人に送信されてもよい。
図23及び図24に示したトランザクション952及び970の種々のステップは、図11A及び図11Bの方法328及び360で説明した1つ以上のステップに対応してもよい。例えば、画像956及び画像974の取得は、支払人から支払情報を取得するステップ336に対応してもよい。更に支払要求の受け入れ及びクレジットカード954又は小切手972を提供する動作は、方法360で示したような受取人に支払情報を提供するステップ366に対応してもよい。次に図25A及び図25Bを参照すると、上記で強調されたステップ336及び366について、現在図示されている実施形態に従って更に詳細に示される。
図25Aを参照すると、支払要求を表す請求書を支払人に送信又は提供するステップ334は、支払いの物理的要求を提供するステップ888を含んでもよい。例えば図21Aを参照して上述したように、ステップ888は、クレジットカード954又は小切手972が画像を取得するために支払人により提供される前に支払いの条件に関する受取人と支払人との間の相互合意を含んでもよい。方法328の次のステップ336は、現在図示されている実施形態に従って実行される場合にステップ994及び996を含んでもよい。図25Aに示すように、ステップ994は、画像を取得するためにカメラデバイス48を開始するステップに対応してもよい。
次のステップ996において、画像は開始したカメラデバイス48を使用して取得されてもよく、図23に示したクレジットカード958、図24に示した小切手972又は画像から支払情報が抽出されるあらゆる他の種類の支払手段の画像を反映してもよい。ステップ776で画像が取得されると、ステップ998で示すように、支払情報は取得した画像から抽出されてもよい。その後、受取人は、ステップ338で適切な入金口座を選択し、要求されたトランザクションを許可するために判断ステップ340に進んでもよい。図25Aに示すように、判断ステップ340は、現在図示されている実施形態に従って実行された場合に図21Aを参照して上述したようにステップ694、696及び698を含んでもよい。従って、トランザクション952及び970を参照して実行されるトランザクション許可ステップは、一般に上述した実施形態において説明された許可ステップとほぼ同一であってもよいことが理解されるべきである。
次に図25Bを参照すると、支払人の観点から現在図示されている実施形態に従って実行された場合の方法360のステップ364及び366が更に詳細に示される。例えば、図中符号364で表されるような受取人から支払要求を受信するステップは、支払いに対する物理的要求を受信するステップ900を含んでもよい。上述したように、物理的要求は、クレジットカード954又は小切手972から行われる支払いの条件に関する受取人と支払人との間の相互合意を含んでもよい。次に、図中符号366で表されるように受取人に支払情報を提供するステップは、ステップ902、999及び1000を含んでもよい。例えば上述したように、要求された支払いの条件が合意された場合、ステップ902において支払人は支払要求を受け入れてもよい。その後、ステップ999において支払人はクレジットカード954、小切手972又は他のあらゆる種類の適切な支払手段を含む支払方法を選択してもよい。所望の支払方法が選択されると、支払人はカメラ48により画像を取得するために選択した支払方法を受取人デバイス10に提供してもよい。
一般に図23及び図24により示されたトランザクションは、図26A〜図26D及び図27A〜図27Gを参照して更に詳細に説明される。図26A〜図26D及び図27A〜図27Gは、図23及び図24に示したようなトランザクション952又は970を実行するために受取人デバイス10を動作する技術を示す種々の画面画像を示してもよい。特に図26A〜図26Dに示された画面画像は、図23のクレジット954に対応する画像の取得及びその後の取得した画像を使用するトランザクションの処理を示してもよい。一般に図27A〜図27Gは、受取人デバイス10の観点から図24の小切手972に対応する画像の取得及びその後のトランザクション970の処理を示す。
次に図26Aを参照すると、図23に示したトランザクション952の開始は、上述した画面110、476及び484をナビゲートすることを含んでもよい。例えば画面110から開始すると、受取人はグラフィックボタン114を選択することにより画面476にナビゲートしてもよい。次に受取人は、画面476からグラフィックボタン478を選択することにより画面484に更にナビゲートしてもよい。画面484は、上述したグラフィックボタン486、488及び490を含んでもよい。上述したように、これらのグラフィックボタンの各々は、支払いの要求を開始するためのデバイス10により提供される種々の機能を表してもよい。例えばグラフィックボタン486は、図12A〜図12Cを参照して上述した技術に従って支払要求を開始する機能を表してもよい。グラフィックボタン488は、図20を参照して上述したトランザクション技術に従って支払要求を開始する機能を表してもよい。ここで、受取人は、グラフィックボタン490を選択することにより図23及び図24を参照して上述した技術に従ってトランザクションを開始してもよい。グラフィックボタン490が選択されると、受取人は画面1002に進んでもよく、画面1002は、上述した画像認識技術を使用して支払情報を取得するためにグラフィックボタン1004及び1006で示された1つ以上のオプションを受取人に提供してもよい。ここで図示されるように、グラフィックボタン1004は、トランザクション952で示したように受取人がクレジットカード又はデビットカードの画像を取得できる機能を表してもよい。更にグラフィックボタン1006は、小切手972等の小切手の画像を取得する機能に対応してもよく、図27A〜図27Gを参照して以下に更に詳細に説明される。
グラフィックボタン1004が選択されると、受取人デバイス100のカメラデバイス48は、画像取得の目的で電源が投入され且つ開始されてもよい。また、受取人は画面1008に進んでもよく、画面1008は、図26Aに示すように図中符号1009で表されたビューファインダとして機能し、カメラ48により検出されている画像をリアルタイムで表示してもよい。ビューファインダ1009は、取得した画像を中央に置く手段を受取人に提供する取得フレーム1010を含んでもよい。上述したように、支払要求の条件が合意されると、支払人はカメラデバイス48により画像を取得するためにクレジットカード(例えば、954)を受取人デバイス10に提供してもよい。例えば図26Aに示すように、受取人は、カメラデバイス48により閲覧した時にクレジットカード954が画像取得フレーム1010と位置合わせされるように受取人デバイス10を位置付けてもよい。クレジットカード954が位置合わせされると、受取人はグラフィックボタン1014を選択することによりクレジットカード1018の画像を取得してもよい。更に受取人は、グラフィックボタン1016を選択することにより画像取得処理を取り消すオプションを有してもよい。
クレジットカード952の画像が取得されると、画面1008は、図中符号1018により示された取得した画像を表示するように更新されてもよい。従って、受取人は、取得した画像の品質が一般に効果的な画像処理に必要な標準を満たしているかを判定するために取得した画像1018をレビューしてもよい。例えば受取人は、取得した画像1018が1010から取得したものと適切に位置合わせされているか、画像1018に適切に焦点が合わされているか、あるいは画像1018が十分な照明条件下で取得されたかを判定してもよい。取得した画像1018がカード954から支払情報を抽出する画像処理に適していると受取人が判定した場合、ユーザはグラフィックボタン1020を選択することによりクレジットカード情報抽出処理を開始してもよい。取得した画像1018が画像処理に対して十分な品質を有していないと受取人が判定した場合、受取人はクレジットカード954の次の画像を取得するためにビューファインダ1009に戻るようにグラフィックボタン1022を選択してもよい。
クレジットカード画像1018の処理について、図26Bを参照して簡単に説明する。上述したように、受取人デバイス10のカメラデバイス48により取得された画像の処理では、取得した画像からテキストデータを抽出するために1つ以上の光学文字認識技術を利用してもよい。更にいくつかの実施形態において、画像認識技術により、結果として取得された画像における特定の画像又は図形が認識されてもよい。例えばそのような画像処理アプリケーションにより、例えば対応するクレジットカードプロバイダ又はバンクプロバイダを識別できるブランドのロゴ又は記号が認識されてもよい。
図26Bに示すように、画像認識アプリケーションは、現在説明されている実施形態に従って、1つ以上の関心領域を判定するために画像1018を解析してもよい。例えば画像1018の解析に基づいて、画像処理アプリケーションは、クレジットカード954に関する口座情報を含む関心領域であるとして領域1030、1032、1034及び1036を識別してもよい。例えば領域1030はクレジットカードプロバイダのアイデンティティに対応してもよい。領域1032は、選択したクレジットカード954と関連付けられたクレジットカード口座番号を提供してもよい。また、領域1034は提供されたクレジットカード954と関連付けられた有効期限に対応してもよく、領域1036は支払人のアイデンティティ及び/又はクレジットカード954の所有者に対応してもよい。
理解されるように、一般に画像処理及び認識アプリケーションの精度は、画像1018等の処理中の画像の品質に依存してもよい。図26Bに示すように、図中符号1038は、歪んでいるか又は不完全な領域1032の画像1018の一部を表してもよい。例えばこれは、図26Aで説明したようにカメラデバイス48を使用して取得された結果の画像1018のアーティファクトによるものであるか、あるいは物理的なクレジットカード954自体における物理的な損傷又は欠陥によるものである。例えば自然摩耗により、クレジットカード954に印刷された数字又は文字の1つ以上が部分的又は全体的に不明瞭になるか又は歪むかもしれない。例として、元々数字「8」で表されていた図中符号1038で示した文字が取得した画像1018の口座番号領域1032で歪んで見える場合がある。この歪みのために、画像認識アプリケーションは数字「8」であるとして文字1038を識別できないことがある。以下に詳細に説明するように、本発明の技術は許可及び処理のためにトランザクション情報を提出する前に抽出された支払情報をレビュー及び訂正する機能を受取人(又は支払人)に提供してもよい。
次に図26Cに継続すると、図26Bで説明した画像処理ステップが完了すると、画面1042が受取人デバイス10に表示されてもよい。ここで図示するように、画面1042はクレジットカード画像1018から抽出された情報を表示してもよい。例えば画面1042は、上述したように、クレジットカードプロバイダのアイデンティティ1030、クレジットカード口座番号1032、支払人のクレジットカードと関連付けられた有効期限1034及び支払人のアイデンティティ1036を表示してもよい。更に画面1042は、各々がデバイス10で実行されてもよい特定の機能に対応するグラフィックボタン1044、1046及び1048を表示してもよい。
画像1018から抽出されたクレジットカード口座番号1032を特に参照すると、現在表示されている抽出された口座番号1032は、歪んだ文字1038のためにクレジットカード952に印刷された実際の口座番号と比較して正確でない。従って、受取人はグラフィックボタン1044を選択することにより表示された抽出されたクレジットカード情報を編集してもよい。グラフィックボタン1044が選択されると、ユーザは画面1043にアクセスし、画面1043はドロップダウン選択フィールド1050、並びにテキストフィールド1052、1054及び1056を表示してもよい。最初、これらのフィールドには、前の画面1042の対応する抽出されたクレジットカード情報1030、1032、1034及び1036が読み込まれてもよく、必要に応じて表示されたテキストキーボード160又は数字キーボード164を使用して受取人又は支払人により個別に選択及び編集されてもよい。
例えば本実施形態に示すように、受取人は取得されたクレジットカード画像1018中の歪んだ文字1038から結果として得られた誤りを訂正するために数字キーボード164を使用してテキストフィールド1054に表示されたクレジットカード口座情報を編集してもよい。従って、編集したクレジットカード情報がこの時点で正確であることを受取人が確認した場合、受取人は画面1042に戻るようにグラフィックボタン1058を選択してもよい。画面1042において、クレジットカード口座番号1032は画面1043において受取人により行われた訂正を反映するように更新されてもよい。その後、受取人は、グラフィックボタン1046を選択することによりトランザクション処理に進んでもよく、それにより図26Dの画面1060にナビゲートする。
画面1060に示すように、図26Cで説明したような画像1018から抽出され且つ後で受取人により編集されたクレジットカード情報が表示され且つ一般に図中符号1062により示される。更に画面1060は、上述したように、本実施形態ではデフォルトの入金口座216である入金口座を表示してもよい。画面1060は、図14Jで示した画面674を参照して上述した機能を表すグラフィックボタン686、688及び690を更に表示してもよい。従って、抽出されたカード情報1062に基づいて支払いを入金口座に入金する処理を開始するために、受取人はグラフィックボタン686を選択して画面1066にナビゲートしてもよい。
理解されるように、画面1066は、金融サーバ100等にトランザクション情報を送信する前に対処される必要がある追加のセキュリティ対策を実質的に提供してもよい。例えば図示した実施形態において、画面1066はテキストフィールド1068、1070及び1072、並びにグラフィックボタン1074及び1076を含んでもよい。従って、画面1066は、支払人が現在のトランザクションの処理を開始する前にフィールド1068、1070及び1072に要求された情報を提供することを要求してもよい。例えばフィールド1068は、要求された支払いに対応する支払金額を入力するために使用されてもよい。フィールド1070は、支払人がクレジットカード952に対応するCVV番号を提供することを要求してもよい。上述したように、これらの追加の許可対策を使用することは、クレジットカード画像の無許可の取得に基づいて開始されるような無許可の引き落としの発生を防止することを支援する。
更に支払人に属する電子メールアドレスは、テキストフィールド1072に提供されてもよい。上述したように、提供された電子メールは、トランザクションが完了すると支払人に領収証又は肯定応答を送信するために使用されてもよい。上述したように、テキストフィールド1068、1070及び1072へのデータの入力は、テキストキーボードインタフェース160又は数字キーボードインタフェース164(図26Dには示さない)を介して達成されてもよい。テキストフィールド1068、1070及び1072により要求された情報が入力されると、トランザクション許可処理はグラフィックボタン1074を選択することにより開始されてもよい。また、支払人又は受取人は、グラフィックボタン1076を選択することにより現在のトランザクションを取り消すオプションを有してもよい。トランザクションが許可され且つ正常に処理された場合、画面712は受取人デバイス10に表示されてもよい。上述したように、画面712は、要求された支払金額が指定された入金口座216に入金され且つ画面1066のテキストフィールド1072で提供された電子メールアドレスを介するなどして領収証が支払人に提供されたことを受取人に対して示す通知メッセージ714を表示してもよい。
次に図27A〜図27Gに継続して、図24を参照して上述したトランザクション970に従って受取人デバイス10を動作させる1つ以上の技術について複数の画面画像を介して説明する。図27Aに示すように、小切手972に対応する画像等の小切手画像の取得のためにカメラデバイス48を開始するには、受取人が上述した画面110、476及び484をナビゲートすることが要求されてもよい。例えば画面110から開始すると、ユーザはグラフィックボタン114を選択して画面476に進んでもよい。そこで、ユーザはグラフィックボタン478を選択することにより画面484に更にナビゲートしてもよい。ユーザは、図26Aにおいて上述したように、画面484からグラフィックボタン490を選択して画面1002にナビゲートしてもよい。ここで、クレジットカード画像を取得する処理を開始するためにグラフィックボタン1004を選択するのではなく、ユーザは小切手の画像を取得する処理を開始するためにグラフィックボタン1006を選択してもよい。
図27Aに示すように、グラフィックボタン1006を選択することにより、受取人は画面1080にナビゲートしてもよい。画面1080は、グラフィックボタン1082及び1084を表示してもよい。これらのグラフィックボタンの各々は、現在説明されている技術に従って取得された小切手画像を処理する各技術に対応する。特にグラフィックボタン1082は、小切手フル画像を処理する機能を表してもよい。理解されるように、小切手フル画像の処理を開始するために、小切手全体の画像がまず取得される必要がある。以下に更に詳細に説明されるように、支払人により提供された小切手が小切手に示された支払金額を有し、支払人により署名され且つ受取人に対して作成される状況において、グラフィックボタン1082により表された小切手フル画像処理機能を使用することが選択されてもよい。従って、小切手において支払人により指定された支払金額に関連する情報を抽出するために小切手フル画像を処理する必要がある。
例えば次に図27Bを参照すると、上述したように、グラフィックボタン1082が選択されると、画面1086は受取人デバイスに表示されてもよく、カメラデバイス48は画像取得のために開始されてもよい。画面1086に示すように、カメラデバイス48と関連付けられたビューファインダ1009が表示されてもよい。ビューファインダは、取得フレーム1010を含んでもよい。従って、受取人は、小切手972の全体が取得フレーム1010と位置合わせされるように受取人デバイス10を位置付けてもよい。小切手972が画像フレーム1010と位置合わせされると、受取人はカメラ48を使用して画像を取得するためにグラフィックボタン1090を選択してもよい。更に画面1086のグラフィックボタン1092を選択することにより、受取人は必要に応じて画像取得処理を取り消せてもよい。
小切手972の画像が取得されると、図中符号1096で表される取得された画像は画面1086に表示されてもよい。上述したように、受取人は取得された画像1086を評価して、上述したように画像が画像処理アプリケーションにより使用するのに適するかを判定してもよい。上述したように、取得された画像1096が画像処理アプリケーションにより要求された1つ以上の品質標準に従わないと受取人が判定した場合、受取人はビューファインダ1009に戻り且つ次の画像を取得するためにグラフィックボタン1100を選択してもよい。取得された画像1096が画像認識アプリケーションによる処理に適すると受取人が判定した場合、ユーザはグラフィックボタン1098を選択することにより画像処理ステップを開始してもよい。
小切手画像1096の処理について、図27Cを参照して更に説明する。図示するように、画像処理アプリケーションは、図中符号1104、1106、1108及び1110により指定された領域等の種々の関心領域を判定するために取得された画像1096を処理してもよい。この処理は、図26Bのクレジットカード画像1018の処理に関して上述した処理に類似してもよい。更に画像処理アプリケーションは、支払人により小切手972に書かれた支払金額に対応する領域1112を関心領域として指定してもよい。図27Cに示すように、領域1104は支払人のアイデンティティに対応してもよく、領域1106は領域1108に表される支払人の銀行口座番号と関連付けられたバンキングプロバイダを識別するために使用される銀行番号に対応してもよい。また、画像処理アプリケーションは、提供された小切手972と関連付けられた小切手番号に対応するものとして領域1110を指定してもよい。従って、上述したように、領域が画像処理アプリケーションにより認識されると、図27Dに示すように、領域1104、1106、1108、1110及び1112内に含まれた情報が抽出され且つ画面1116に表示されてもよい。
画面1116に示すように、画像1096から抽出された小切手情報に加えて、画面1116は、グラフィックボタン1118、並びに図26Cを参照して上述したグラフィックボタン1046及び1048を更に表示してもよい。その後、ユーザは、情報のいずれかの部分が誤っていると判定された場合に、図26Cを参照して上述した編集処理と同様の方法で小切手画像1096から抽出された情報を編集するためにグラフィックボタン1118を選択してもよい。抽出された情報が正確であると判定された場合、図27Dに示すように、ユーザはグラフィックボタン1046を選択して画面1124にアクセスしてもよい。
画面1124に示すように、図中符号1104、1106、1108、1110及び1112で表された情報等の小切手画像から抽出された情報が表示され且つ一般に図中符号1126で示される。画面1124は、上述したように最初に受取人のデフォルトの入金口座216として選択されてもよい入金口座の選択を表示してもよい。更に画面1124は、図14Jの画面674を参照して上述したようにグラフィックボタン686、688及び690を表示してもよい。従って、支払金額1112が小切手情報1126により表された支払口座から引き落とされるトランザクション許可ステップを開始するために、受取人はグラフィックボタン686を選択してもよい。尚、現在図示されている実施形態において、本実施形態において受取人に提供された小切手972が受取人に対して特に作成され、これにより支払人が支払要求に事前に同意していたことを示すため、図26Dの画面1066を参照して上述したセキュリティ対策が必要とされない可能性がある。その後、トランザクションが1つ以上の金融サーバ100等により許可され且つ正常に処理された場合、画面712は受取人デバイス10に表示されてもよい。上述したように、画面712は、要求された支払いが選択された入金口座216に入金されたことを示す通知メッセージ714を含んでもよい。
図27A及び特に画面1080に戻ると、グラフィックボタン1084は受取人デバイス10に提供された追加の機能を表してもよく、図24で示されたトランザクション970は小切手の部分画像(例えば、フル画像とは対照的なものとして)のみを取得することにより開始されてもよい。以下に更に詳細に説明するように、支払人により提供された小切手が空白であり、トランザクション970が例えば銀行口座PIN番号の提供等のある種の追加の許可を支払人から受信した時にのみ開始されてもよい状況において、グラフィックボタン1084により提供された機能が使用されてもよい。
次に図27Eに継続すると、グラフィックボタン1084が選択されると、画面1080は通知メッセージ1132及びグラフィックボタン1134及び1136を表示するように更新されてもよい。一般に通知メッセージ1132は、現在のトランザクションが支払人による銀行口座PIN番号の提供を更に要求してもよいことを受取人に通知してもよい。小切手部分画像の取得に進むために、受取人はグラフィックボタン1134を選択してもよい。更に受取人は、グラフィックボタン1136を選択することにより小切手画像取得処理を取り消すオプションを有してもよい。グラフィックボタン1134が選択されると、ユーザは上述した画面1086にナビゲートしてもよく、画面1086はカメラデバイス48と関連付けられたビューファインダ1009を含んでもよい。画面1086に示すように、ビューファインダ1009は画像取得フレーム1010を含んでもよい。従って、受取人は、画像表示される小切手972の所望の部分が取得フレーム1010により規定された領域に含まれるようにデバイス10を位置付けてもよい。小切手972の所望の部分が適切に位置合わせされると、受取人は画面1086のグラフィックボタン1090を選択することにより小切手972のその部分の画像を取得してもよい。更に受取人は、グラフィックボタン1092を選択することにより画像取得ステップを取り消すオプションを有してもよい。
グラフィックボタン1090が選択されると、図中符号1140で示されるように、小切手972の位置合わせされた部分の画像が取得され且つ画面1086に示されてもよい。ここで、受取人は、図27Bを参照して上述した画面1086と同様の方法で、取得された画像の品質が画像処理アプリケーションにより処理するのに十分であるかを判定するために画像114を評価してもよい。例えば画像1140が上述した1つ以上の品質基準を満たさない場合、受取人は小切手972の次の画像を再取得するためにグラフィックボタン1100を選択してもよい。取得された画像1140が画像処理アプリケーションにより処理するのに適すると判定される場合、受取人は、グラフィックボタン1098を選択することにより支払情報抽出処理を開始してもよい。例えば次に図27Fを参照すると、一般に小切手部分画像1140の処理は、小切手部分画像1140が支払人により小切手972に印刷された支払金額に対応する領域1112を含まないこと以外は図27Cを参照して上述したような小切手フル画像1096の処理と類似していてもよい。従って、本実施形態において、画像処理アプリケーションは、支払人のアイデンティティ1104、支払人のバンキングプロバイダに対応する銀行番号1106、支払人の銀行口座番号1108及び小切手番号1110のみを抽出するために小切手部分画像1140を処理してもよい。
小切手部分画像1140が画像認識アプリケーションにより処理されると、受取人は図27Gに示した画像1116に進んでもよい。画面1116に示すように、支払人のアイデンティティ1004、選択された支払口座に関連付けられたバンキングプロバイダの銀行番号1106、並びに提供された小切手972と関連付けられた銀行口座番号1108及び小切手識別番号1110を含む抽出された小切手情報が表示されてもよい。更に画面1116は、図27Dを参照して上述した同一の機能を表すグラフィックボタン1118、並びにグラフィックボタン1046及び1048を提供してもよい。従って、画像1140から抽出された小切手画像情報が受取人により正確であると判定された場合、受取人はグラフィックボタン1046を選択することにより入金口座の選択に進んでもよい。例えばグラフィックボタン1046を選択することにより、受取人は画面1124にナビゲートしてもよく、画面1124は、一般に図中符号1144で示される前の画面116で提供された抽出された小切手情報、並びにデフォルトの入金口座216として最初に選択されてもよい入金口座の選択を表示してもよい。また、画面1124はグラフィックボタン686、688及び690を更に含んでもよく、各グラフィックボタンは図14Jの画面674を参照して上述した機能に対応してもよい。従って、支払いが受取人のデフォルトの入金口座216に入金される現在のトランザクションの許可及び処理を開始するために、グラフィックボタン686が選択されてもよく、それにより受取人は画面1148に進む。
画面1148は、トランザクションが処理される前に1つ以上の追加の許可ステップが支払人により完了されるという点で図26Dにおいて上述した画面1066に類似してもよい。例えば、図示した画面1148はテキストフィールド1150、1152及び1154を含んでもよい。キーボードインタフェース160又は数字キーボードインタフェース164(図27Gには示さない)を使用して、支払人は要求された支払金額をテキストフィールド1150に入力し、提供された小切手972に対応する銀行口座と関連付けられたPIN番号をテキストフィールド1152に入力してもよい。オプションとして、支払人がトランザクションの完了時に電子メールの形式等で電子領収証を受信したい場合、支払人はテキストフィールド1154において有効な電子メールアドレスを提供してもよい。画面1148は、グラフィックボタン1156及び1158を更に含んでもよい。従って、要求された情報がテキストフィールド1150、1152及び1154に入力されると、現在のトランザクションの許可及び処理を開始するためにグラフィックボタン1156が選択されてもよい。更にトランザクションは、グラフィックボタン1158を選択することによりこの時点で取り消されてもよい。
上述したように、トランザクションが正常に完了した場合、画面712は受取人デバイス10に表示されてもよい。画面712は、要求された支払いが選択された入金口座216に入金されたこと及び現在の支払いに関する領収証が画面1148のテキストフィールド1154において支払人により提供された電子メールアドレスに送信されたことを受取人に通知する通知メッセージ714を含んでもよい。あるいは、トランザクションが1つ以上の理由のために失敗した場合、画面700が受取人デバイスに表示されてもよい。図27Gにおいて、画面700は通知メッセージ1160を含んでもよく、これは、前の画面1148のテキストフィールド1152において支払人により提供されたPIN番号がバンキングプロバイダにより管理されているレコード内に含まれたPIN番号と一致しないことを示してもよい。従って、受取人は、支払人が再入力するか又は画面148に入力されたPIN番号を検証することを要求するように命令されてもよい。通知メッセージ1160は、現在のトランザクションが失敗した理由の一例を示すことを意図することが理解されるべきである。実際には、上述した何らかの理由により、トランザクションが正常に処理できない可能性がある(例えば、支払口座に十分な資金がない等)。
次に残りの図面に継続すると、現在説明している技術の追加の側面が説明される。上述したように、電子デバイス10は、1人以上の支払人を含むグループトランザクションを実行するように構成された1つ以上の機能を含んでもよい。例えば図14Aを参照して上述したように、グループトランザクションを実行するためにグラフィックボタン482が画面476から選択されてもよい。図28を参照すると、本発明の1つの態様に従ってグループトランザクションを実行するシステムの概略図が示され、一般に図中符号1170で示される。図28に示すように、グループトランザクション1170は図中符号1172で示された第1トランザクション及び図中符号1174で示された1つ以上の第2トランザクションを含んでもよい。
第1トランザクション1172において、電子デバイス10は、グループトランザクション1170に対する開始デバイスとしての役割を果たし、ベンダデバイス1176に対して支払いを行う際の支払人の役割を仮定してもよい。その後、開始デバイス10は、受取人としての役割を果たし、支払人デバイス92、スマートカード862及び磁気クレジットカード954の所有者から追加の支払いを受信してもよい。説明の目的のため且つそれらの支払手段の各々の所有者をより明確に区別するために、本明細書において、磁気クレジットカード954の所有者はクレジットカード支払人と呼ばれる。同様に、スマートカード862の所有者はスマートカード支払人と呼ばれ、上述した実施形態に係るNFC対応デバイスであってもよい支払人デバイスの所有者はNFC支払人と呼ばれる。以下に更に詳細に説明するように、クレジットカード支払人、スマートカード支払人及びNFC支払人によりイニシエータデバイス10に対して行われる支払いは、ベンダに対して支払う義務のある支払いに応答して行われてもよい。例えば現在図示されているトランザクション1170は、1ユーザ(例えば、イニシエータ)が図示したユーザの各々が支払う義務のある金額を含むグループ請求書に対して最初に支払いを行い且つ残りのユーザが開始ユーザに対して支払いを後で提供する状況において起こる可能性がある。
例として、現在の技術は、図28に示したユーザがレストランにおいて請求書を分割したい状況において利用されてもよい。第1トランザクション1172において、イニシエータデバイス10は、レストランと関連付けられたスタッフにより動作されるデバイスであってもよいベンダデバイス1176に対して支払人としての役割を果たしてもよい。上述したように、イニシエータデバイス及びベンダデバイス1176は、グループ請求書1180がベンダデバイス1176からイニシエータデバイス10に送信される際に介するNFC接続1178を確立してもよい。その後、イニシエータは、図7を参照して上述したようにデフォルトの支払口座180であってもよい適切な支払口座をイニシエータデバイスにおいて選択してもよい。選択されると、支払口座情報1182はNFC接続1178を介してベンダデバイス1176に送信されてもよい。
支払情報1182を受信すると、上述したように、第1トランザクション1172において受取人デバイスとしての役割を果たしてもよいベンダデバイス1176は、入金口座を選択し、図中符号1184により一括して示される入金口座情報、支払口座情報1182及びグループ請求書1180に対応する要求された支払金額を1つ以上の金融サーバ100に送信してもよい。図28に示すように、トランザクション情報1184の送信は、図中符号1186で示されたネットワークを介して行われてもよい。ネットワーク1186は、例えばLAN又はWLANネットワーク接続等の上述した適切なネットワークのいずれかを含んでもよい。
トランザクション情報1184が受信されると、金融サーバ100は要求されたトランザクションを処理及び許可してもよく、トランザクションが許可された場合、支払い1188はベンダに与えられてもよい。例えば第1トランザクション1172が金融サーバ100により許可されると、グループ請求書1180で要求された金額はイニシエータデバイス10により指定された支払口座1182から引き落とされ、ベンダデバイス1176で指定された入金口座に入金されてもよい。従って、第1トランザクション1172はこの時点で完了してもよく、イニシエータデバイス10は第2トランザクション1174に進むオプションを有してもよい。上述したように、第2トランザクション1174は、NFCデバイス92、スマートカード862及び磁気クレジットカード954を伴うトランザクションを含んでもよい。しかし、追加のデバイス又は支払手段が、他の実施形態において第2トランザクション1174に含まれてもよく、必ずしも本明細書で提供された例に限定されるわけではないことが理解されるべきである。
図28に示すように、第1トランザクション1172が完了すると、イニシエータデバイス10は図中符号1194で示されたアドホックネットワークを介して現在の請求書1192をNFC支払人デバイス92に送信してもよい。最初、現在の請求書1192はグループ請求書1180と同一であってもよい。グループトランザクションメンバ(例えば、クレジットカード支払人、スマートカード支払人及びNFC支払人)からの支払いを要求する前に、イニシエータは、各トランザクションメンバが支払う義務のある金額に従ってグループ請求書1180を配分してもよい。以下に説明するように、請求書項目の配分はリアルタイムに更新され且つ現在の請求書1192において閲覧されてもよく、これはNFC支払人デバイス92に表示されてもよい。更に現在の請求書1192は、イニシエータデバイス10により受信された支払いを反映するようにリアルタイムで更新されてもよい。
グループ請求書1180がイニシエータデバイス10においてイニシエータにより配分されると、クレジットカード支払人、スマートカード支払人及びNFC支払人の各々が支払う義務のある金額が部分請求書としてそれらのユーザに通信されてもよい。例として、イニシエータデバイスは、部分請求書1198をNFC支払人に送信するためにNFC支払人デバイス92とのNFC接続1196を確立することにより、支払いを受信する処理を開始してもよい。理解されるように、部分請求書1198は、NFC支払人がイニシエータに対して支払う義務のあるグループ請求書1180の一部を反映してもよい。従って、一般に図12A〜図12Cに示した実施形態に関して上述した技術に従って、支払口座は、NFC支払人デバイス92において選択され、その後図中符号1200で示されるようにイニシエータデバイス10に送信されてもよい。
NFC支払人デバイス92から支払情報1200を受信すると、イニシエータデバイス10は入金口座を選択し、ネットワーク1204を介して金融サーバ100に対してトランザクション要求情報1202として一括して示される支払情報1200、入金口座情報及び部分請求書1198に反映された金額を送信してもよい。理解されるように、ネットワーク1204は上述したようにデバイス10で利用可能な1つ以上の通信インタフェースにより提供されてもよい。その後、トランザクション情報1202により表されたトランザクション要求が許可されたと金融サーバ100が判定した場合、支払い1206はイニシエータデバイス10により選択された入金口座に入金されてもよい。更に上述したように、第2トランザクションにおいていずれかの支払人により行われた支払いは、NFC支払人により閲覧されている現在の請求書1192に関してリアルタイムに更新されてもよい。例えばイニシエータデバイスにより受信された各支払い1206は、矢印1208で示されるように現在の請求書1192に反映されてもよい。
イニシエータデバイス10がNFC支払人デバイス92から第1の支払いを受信すると、イニシエータデバイス10は、スマートカード支払人及びクレジットカード支払人から残りの支払いを受信し続けてもよい。例えば図20に示したトランザクション860を参照して上述した技術に従って、イニシエータデバイスはタップ動作によりNFC接続1196を介してスマートカード862に対応するスマートカード情報1210を受信してもよい。更にイニシエータデバイス10は、図23に示したトランザクション952を参照して上述した技術に従って磁気クレジットカード954の画像1212を取得してもよい。従って、イニシエータデバイス10は、追加の第2トランザクションを許可するためにネットワーク1204を介してスマートカード情報1210と画像1212から抽出される支払情報とを金融サーバ100に送信してもよい。これらのトランザクションが金融サーバ100により許可される場合、図中符号1206で示されるクレジットカード支払人及びスマートカード支払人からの各支払いは、イニシエータデバイス10により選択された入金口座に入金されてもよい。また、NFC支払人92により閲覧されている現在の請求書1192は、図中符号1208で示されるようにクレジットカード支払人及びスマートカード支払人からの追加の支払いの処理を反映するように更新されてもよい。
次に図29に継続すると、図28において説明したグループトランザクション1170を実行するためにイニシエータデバイス10を動作させる技術を示す方法1220が示される。ステップ1222に示すように、グループトランザクションはイニシエータデバイス10により開始されてもよい。その後ステップ1224において、イニシエータはグループ請求書1180等のグループ請求書を受信し且つ支払いを行ってもよい。上述したように、一実施形態によると、イニシエータデバイス10によるグループ請求書の受信及び支払いはNFC接続1178を介して行われてもよい。イニシエータデバイス10によりグループ請求書に対する支払いが行われると、方法1220はステップ1226に進み、イニシエータは、上述したようにクレジットカード支払人、スマートカード支払人及びNFC支払人を含んでもよい追加のグループトランザクションメンバを識別し且つそれらとインタフェースしてもよい。次に、イニシエータはグループ請求書に一覧表示された項目を適切なグループトランザクションメンバに配分することに進む。例えばイニシエータは、ステップ1228において第1の請求書項目を選択し、ステップ1230において選択した項目を適切なグループトランザクションメンバに配分してもよい。次の判断ブロック1232により示すように、イニシエータは、グループ請求書1180に一覧表示された全ての請求書項目が正しいグループトランザクションメンバに適切に配分されるまで配分処理を継続してもよい。
その後、イニシエータは各グループトランザクションメンバから支払いを収集する処理を開始してもよい。例えばステップ1234において、イニシエータは第1のグループトランザクションメンバを選択してもよい。次のステップ1236において、ステップ1234の選択したメンバに対応する部分請求書が通信されてもよい。例えば部分請求書は、上述したNFC接続1196を介してNFC支払人デバイス92に通信されてもよい。更に部分請求書は、例えばクレジットカード支払人及びスマートカード支払人に口頭で通信されてもよい。部分請求書を受信すると、各支払人は支払口座を選択し且つ支払口座情報をイニシエータに提供してもよい。例えばステップ128で示すように、イニシエータは、選択したグループトランザクションメンバから支払情報を収集し、トランザクション要求を金融サーバ100に送信するなどしてトランザクションを処理してもよい。上述したように、要求したトランザクションが金融サーバ100により許可された場合、対応する支払いはイニシエータにより指定された入金口座に対して行われてもよい。
その後、判断ステップ1240に示すように、イニシエータデバイスは、支払いが各グループトランザクションメンバから受信されるまで支払いを収集し続けてもよい。従って、全ての支払いが受信されると、ステップ1242においてグループトランザクションが完了されてもよい。尚、図28において上述したように、上述したステップ1222及び1224は第1トランザクション1172に対応してもよく、残りのステップ1126〜1242は第2トランザクション1174に対応してもよい。
上述したグループトランザクション1170は、図30A〜図30Lを参照すると更によく理解されるだろう。図30A〜図30Lは、一般にグループトランザクション1170中にイニシエータデバイス10又はNFC支払人デバイス92に表示される種々の画面画像を示してもよい。例えば最初に図30Aを参照すると、第1トランザクション1172はイニシエータデバイス10で開始され、画面110から開始する。次にイニシエータは、グラフィックボタン114を選択して画面476にナビゲートしてもよく、画面476は上述したようにグラフィックボタン482を表示してもよい。従って、イニシエータはグラフィックボタン482を選択して画面1270に進むことによりデバイス10により提供されたグループトランザクション機能にアクセスしてもよい。画面1270は、グラフィックボタン1272、1274及び1276を表示してもよい。これらのグラフィックボタンの各々は、上述したように特定の機能を表してもよい。例えばグラフィックボタン1272は、イニシエータがグループトランザクション1170を開始できる機能を表してもよい。同様に、グラフィックボタン1274により、イニシエータは別のメンバにより先に開始されたグループトランザクション等の既存のグループトランザクションに参加できる。更にイニシエータは、グラフィックボタン1276を選択することによりグループトランザクションを取り消してもよい。
この図に示すように、グラフィックボタン1272を選択することにより、イニシエータは画面1278にナビゲートしてもよい。画面1278は、グループトランザクションに対する種々のオプションの選択を提供してもよい。例えば、イニシエータが第1トランザクション(例えば、1172)としてグループ請求書1180等のグループ請求書の支払いを行い、その後一連の第2トランザクション(例えば、1174)として追加のトランザクションメンバ間で請求書を配分し且つそれらのトランザクションメンバから支払いを収集する第1のオプションが提供されてもよい。これは、一般に図28のグループトランザクション1170により説明された例であってもよい。
画面1278に示すように、イニシエータが1つ以上の他のトランザクションメンバ間で請求書を直接分割する追加のグループトランザクションオプションが提供されてもよい。この状況について、図32を参照して以下に更に説明する。画面1278に示されたオプションは、イニシエータが適切なオプションを選択できるチェックボックスグラフィックアイコンを表すグラフィック要素1280及び1282により表されてもよい。例えばこの図に示すように、イニシエータはチェックボックス1280を選択して、現在のトランザクションが図28において上述した技術に従って実行されることを示してもよい。オプション1280が選択されると、イニシエータは、グループトランザクション1170を開始するためにグラフィックボタン1284を選択してもよい。
グラフィックボタン1284が選択されると、ユーザは画面1288に進み、図中符号1172で示され且つ上述した第1トランザクションが開始してもよい。例えば画面1288は、NFC接続1178の開始を表してもよい。画面1288は通知メッセージ1290を更に含んでもよく、上述したようにイニシエータデバイス10のNFCデバイス46の電源が投入され、NFCインタフェース60をアクティブにしていることをイニシエータに対して示してもよい。画面1288は、イニシエータが必要に応じてNFC接続1178の確立を取り消すことを選択できるグラフィックボタン1292を更に含んでもよい。
NFC接続1178が確立されると、イニシエータデバイス10は、NFC接続1178が確立されたベンダデバイス1176からグループ請求書1180を受信してもよい。例えばグループ請求書1180がイニシエータデバイス10により受信されると、図30Bに示すように、画面1288は通知メッセージ1296を表示するように更新されてもよい。ここで示すように、通知メッセージ1296は、グループ請求書1180が受信されたことをイニシエータに通知してもよい。従って、イニシエータは、グラフィックボタン1298及び1300を介して受信したグループ請求書1180を受け入れるか又は拒否してもよい。グループ請求書を受け入れるために、イニシエータはグラフィックボタン1298を選択して画面1304にナビゲートしてもよい。画面1304は、イニシエータのアイデンティティ1306、ベンダのアイデンティティ1308、並びにここでは図中符号1310で示されたグループ請求書により要求された金額を表示してもよい。以下に説明するように、金額1310は、チップ金額を追加する前の小計を反映してもよい。例えば本実施形態は、ベンダがレストランであり且つ請求書がレストランの請求書を反映する例において考えられてもよい。従って、グラフィックボタン1312及び1314は画面1304に提供され、それによりイニシエータはチップ金額を指定すること又は請求書の詳細を閲覧することを選択できる。
画面1308は、現在選択されている支払口座を更に表示してもよく、これは図7で上述したようにイニシエータにより指定されたデフォルトの支払口座180として最初に選択されてもよい。従って、グラフィックボタン1318、1320及び1322が提供されてもよい。ここで、グラフィックボタン1318は、イニシエータが現在選択されているデフォルトの支払口座180を使用して請求書を支払える機能を表し、グラフィックボタン1320は、イニシエータが別の支払口座を選択できる機能を表し、グラフィックボタン1322は、イニシエータが現在のトランザクションを取り消すことを可能にしてもよい。
図30Bに示すように、イニシエータは、グラフィックボタン1314を選択して画面1326にナビゲートすることによりグループ請求書180を閲覧してもよい。画面1326は、一般に図中符号1330で示された全てのグループ請求書項目を一覧表示するセクションを含んでもよい。更に、リストの全体が提供された表示セクションで閲覧できない場合に、イニシエータが請求書項目1330のリストをナビゲートできるように、スクロールバー機能1332が画面1326に提供されてもよい。請求書項目1330のリストに加えて、画面1326はあらゆる適用される税額1328を一覧表示してもよい。理解されるように、請求書項目1330の合計及び税額1328が合計され、上述した小計1310を取得する。画面1326は、イニシエータによりチップ金額が加算される前には最初はゼロであるチップ金額1334を更に表示してもよい。従って、グループ請求書1310の小計及びあらゆるチップ金額1334が合計され、グループ請求書1336の合計金額を判定してもよい。更にグラフィックボタン1338及び1340が画面1326に提供されてもよく、グラフィックボタン1338は、現在の状態に基づいて表示された請求書を支払うことに進む機能をイニシエータに提供してもよい。更に、イニシエータがチップ金額1334を指定することを選択する場合、グラフィックボタン1340が選択されてもよい。
例えばグラフィックボタン1340が選択された場合、イニシエータはチップ金額を加算及び選択するために画面1350にナビゲートしてもよい。画面1350は、グループ請求書1310の現在の小計を表示し、イニシエータが所望のチップ金額を入力できるテキストフィールド1352をイニシエータに提供してもよい。例えばイニシエータは、数字キーボード164を使用してチップ金額を入力することを選択してもよく、あるいはここでは図中符号1354で示されたグラフィックボタンにより提供されるように事前計算済みのチップ金額を選択してもよい。ここで示すように、グラフィックボタン1354により表された事前計算済みのチップ金額は現在の小計金額1310の特定の割合に対応してもよい。例として、この図において、イニシエータは現在の小計1310の20%であるチップに対応するグラフィックボタンを選択してもよい。ここで図示するように、上述したチップ金額1334が選択されると、テキストフィールド1352にはその選択を反映するようにデータが読み込まれてもよい。更にグループ請求書1080の合計金額1336は、チップ金額1334の加算を反映するように更新されてもよい。例えば現在のグループ請求書の合計1336は、上述した小計金額1310及び現在選択されているチップ金額1334を合計することにより計算されてもよい。その後、イニシエータは、選択したチップ金額及び対応する更新されたグループ請求書の合計金額1336を受け入れるためにグラフィックボタン1356を選択してもよく、あるいはグラフィックボタン1358を選択することにより現在のトランザクションを取り消してもよい。この図に示すように、グラフィックボタン1356が選択されると、ユーザは画面1326に戻る。画面1326は、選択されたチップ金額1334及びグループ請求書に対する更新された合計金額1336を表示するように更新されてもよい。イニシエータが現在のグループ請求書合計金額1336に満足する場合、イニシエータは、グラフィックボタン1338を選択してグループ請求書の金額1336の支払いに進んでもよい。
図30Cを参照すると、グラフィックボタン1338を選択することにより、イニシエータは画面1304に戻ってもよい。画面1304は、グループ請求書の金額1336が画面1350から指定されたチップ金額1334の加算を含むように更新されたことを反映するように更新されてもよい。従って、イニシエータは、グラフィックボタン1318を選択することによりデフォルトの支払口座180を使用してグループ請求書の合計1336の支払いを開始してもよい。上述したように、グラフィックボタン1318を選択することにより、NFCインタフェース1178を介して支払口座情報1182をベンダデバイス1176に送信してもよい。ベンダデバイス1176は、要求された支払いを処理及び許可するために現在のトランザクション要求1184を金融サーバ100に送信してもよい。
図30Cに示すように、第1トランザクション1172が金融サーバ100により許可される場合、画面1362がイニシエータデバイス10に表示されてもよい。画面1362は、選択したデフォルトの支払口座180を使用してグループ請求書180に対する支払いが行われたことをイニシエータに示す通知メッセージ1364を表示してもよい。更に画面1362は、グラフィックボタン1366及び1368を含んでもよい。グラフィックボタン1368は、ユーザがトランザクションを終了するか又は取り消すことができる機能を表してもよい。グラフィックボタン1366により、ユーザはグループ請求書1180を配分してもよく、図28を参照して上述した第2トランザクション1174が開始されてもよい。図30Cに示すように、グラフィックボタン1366が選択されると、画面1370が表示されてもよい。画面1370は、ネットワーク1194等のアドホックネットワークの確立を示す。上述したように、NFC支払人デバイス92等の対応デバイスは、現在の請求書1192、並びに第2トランザクション1174中に実行される種々のステップ中に現在の請求書1192に対して行われた更新を閲覧するために確立されたアドホックネットワークに参加してもよい。
画面1370は、イニシエータ1306のアイデンティティを表示し、ここでは図中符号1372で示されるように現在のグループトランザクションに識別名を適用してもよい。ここで図示するように、トランザクション識別子1372は、図30A及び図30Bにより示された第1トランザクションにおける支払いの受信者1308(「ABCレストラン」)と同一であってもよい。更に画面1370は、グラフィックボタン1376及び1378を含んでもよい。グラフィックボタン1378により、イニシエータは、例えばクレジットカード支払人及びスマートカード支払人等の他のトランザクションメンバがアドホックネットワークに接続できるデバイスを使用していない場合にアドホックネットワークの確立を取り消せる。グループトランザクション1170が現在示されているデバイス92等のアドホックネットワークに参加できる少なくとも1つのデバイスを含む場合、イニシエータは、グループ請求書1180を配分する処理を開始するためにグラフィックボタン1376を開始する前にデバイス92がネットワークに参加することを待ってもよい。
図30Dを参照して、NFC支払人デバイス92の観点からアドホックネットワーク1194への接続の処理を示す。例えば図30において説明したようにイニシエータデバイス10により確立されたアドホックネットワークに参加するために、NFC支払人は画面110からグラフィックボタン114を選択してもよい。尚、図30Dに示した画面は、イニシエータデバイス10を参照して上述した1つ以上の画面と類似してもよい。従って、本実施形態において、アプリケーション34等のイニシエータデバイスに提供されたトランザクションアプリケーションは、支払人デバイス92に提供されてもよいことが理解されるべきである。グラフィックボタン114が選択されると、支払人は画面476に進んでもよい。NFC支払人デバイス92に提供されたグループトランザクション機能にアクセスするために、支払人はグラフィックボタン482を選択して画面1270にナビゲートしてもよい。ここで、支払人はグラフィックボタン1274を選択することにより上述したアドホックネットワークに参加するようにNFC支払人デバイスを動作させてもよい。
図30Dに示すように、グラフィックボタン1274を選択することにより、NFC支払人は画面1380にナビゲートしてもよい。画面1380は、支払人1382のアイデンティティを表示し、実行中のグループトランザクションを表してもよい利用可能なアドホックネットワークのリストを表示してもよい。例えば図30Cにおいて説明され且つイニシエータにより確立されたネットワークは、ここで一覧表示され且つ図中符号1384により示される。従って、支払人は、チェックボックス選択グラフィック1385等を介して一覧表示されたネットワーク1384を選択し、グラフィックボタン1386を選択することにより選択したネットワークに参加してもよい。更にNFC支払人は、グラフィックボタン1388を選択することによりアドホックネットワークに参加することを拒否するオプションを有してもよい。理解されるように、後者が選択された場合、NFC支払人はグループトランザクション1170に依然として参加してもよいが、現在の請求書1192に対するあらゆるリアルタイムの更新を閲覧できない。
全ての対応デバイスがイニシエータデバイス10により確立されたアドホックネットワーク1194に参加すると、グループ請求書項目の配分が開始してもよい。例えば次に図30Eを参照すると、図30Cで説明した画面1370は、ここでは図中符号1382で表されたNFC支払人が確立されたアドホックネットワークに参加したことを示すように更新されてもよい。従って、他の支払人デバイスが現在のトランザクションに参加していないため、イニシエータはグラフィックボタン1376を選択して画面1400にナビゲートし、グループ請求書項目1330の配分を開始してもよい。
画面1400に示すように、グループトランザクションメンバのリストが表示されてもよい。ここで示すように、最初、リスト1402はアドホックネットワーク1194を介してイニシエータデバイス10に現在接続されているNFC支払人及びイニシエータのみを含んでもよい。画面1400は、グループ請求書項目1330のリストを更に表示してもよい。上述したように、画面サイズの制限のためにグループ請求書項目1330のリストの全体が表示されない場合、グラフィック1404で表したスクロールバー機能が画面1400に提供されてもよい。次に残りのトランザクションメンバを現在のグループトランザクションに追加するために、イニシエータはグラフィックボタン1406を選択してもよい。グラフィックボタン1406が選択されると、イニシエータは、テキストフィールド1412及びグラフィックボタン1414、並びにテキストキーボード160を表示する画面1410にナビゲートしてもよい。従って、イニシエータは、テキストキーボード160を介してクレジットカード支払人のアイデンティティをテキストフィールド1412に入力してもよい。クレジットカード支払人のアイデンティティが入力されると、イニシエータは、グラフィックボタン1414を選択することによりクレジットカード支払人を現在のトランザクションに追加してもよい。図30Eに示すように、グラフィックボタン1414を選択することにより、ポップアップウィンドウ1420が画面1410の上に表示されてもよい。ポップアップウィンドウ1420は、クレジットカード支払人が現在のトランザクションに追加されたことをイニシエータに通知してもよく、グラフィックボタン1422及び1424をイニシエータに更に提供してもよい。例えばここで示すように、グラフィックボタン1422を選択することにより、ポップアップウィンドウ1420が閉じられ、イニシエータはスマートカード支払人等の追加のメンバを追加するために画面1410に再アクセスできる。従って、イニシエータは、上述したステップを繰り返し、スマートカード支払人のアイデンティティをテキストフィールド1412に入力してもよい。グラフィックボタン1414を再度選択することにより、ポップアップウィンドウ1426が画面1410の上に表示され、スマートカード支払人が現在のトランザクション1170に追加されたことをイニシエータに通知してもよい。図28の第2トランザクション1174に示したグループトランザクションメンバの全てが追加されたため、イニシエータはグラフィックボタン424を選択することにより画面1400に戻ってもよい。
次に図30Fに継続すると、イニシエータによるグループ請求書項目1330のうちの1つの配分が示される。この図に示すように、画面1400は、トランザクションメンバ1402の更新済みリストを表示してもよく、これは図30Eにおいて説明した技術を使用して追加されたクレジットカード支払人及びスマートカード支払人を含んでもよい。次に、イニシエータは、指又はスタイラス等の他のオブジェクトを使用するなどして画面1400において項目1430の場所を選択することによりグループ請求書項目1430を配分し、イニシエータデバイス10のディスプレイ24との接触を維持したまま選択した請求書項目1430を適切なトランザクションメンバに対応する画面1400の場所に移動してもよい。理解されるように、この動作は、グラフィカルユーザインタフェースにおいて「ドラッグアンドドロップ」動作と一般に呼ばれてもよい。更に画面1400に示すように、イニシエータは、グループ請求書1080全体をトランザクションメンバ1402間で同等に分割することを選択する場合はグラフィックボタン1428を選択してもよい。例えばグラフィックボタン1428を選択することにより、グループ請求書の合計1336がイニシエータ、NFC支払人、クレジットカード支払人及びスマートカード支払人の間で同等に分割されてもよい。また、この図で示されたドラッグアンドドロップの図は現在説明されている技術に従ってデバイスに提供されてもよい一実現例を表すが、グループ請求書項目1330を配分するあらゆる種類の適切なインタフェース技術が現在のトランザクションにおいて使用されてもよいことが理解されるべきである。
図30Gに継続すると、画面1400は、請求書項目1430がイニシエータに配分されたことを示すように更新されてもよい。この図に示すように、グループ請求書項目1330の配分は、請求書の合計金額1336と比較して配分された請求書項目1430のコストに比例した金額に基づいて図中符号1328及び1334で表された税額及びチップ金額を自動的に配分することも含んでもよい。しかし、税額1328及びチップ金額1334を配分する別の技術は、それらの金額を自動的に配分する別の方式、並びにイニシエータによりそれらの金額を相互に配分する技術を含み、それらの技術は本発明の範囲内であることが理解されるべきである。次に、イニシエータは、残りのグループ請求書項目1330を配分し続けてもよい。例えば図30Gは、上述した技術に従って、リスト1402におけるイニシエータに対する請求書項目1432の配分、並びにあらゆる追加の税額及びチップ金額の自動的な配分を更に示す。
当業者には理解されるように、2つ以上のトランザクションメンバ1402の間で特定の請求書項目を配分する必要がある場合がある。例として、特定の請求書項目は、トランザクションメンバ1402の各々により共有されてもよい。従って、共有された請求書項目は、グラフィックボタン1436を選択することにより配分されてもよい。グラフィックボタン1436を選択することにより、イニシエータは画面1438にナビゲートしてもよい。画面1438は、一般にグループ請求書項目1330のリストを表示してもよく、請求書項目1430及び1432等の既に配分された請求書項目1330を更に示してもよい。理解されるように、既に配分された請求書項目1430及び1432は画面1438において選択可能でなくてもよい。この図に示すように、イニシエータは、複数のグループトランザクションメンバ間で共有請求書項目1440を配分するためにこの項目を選択してもよい。例えば請求書項目1440を選択すると、ポップアップウィンドウ1442が画面1438の上に表示されてもよい。
ポップアップウィンドウ1442は、現在のグループトランザクションメンバ1402のリストを表示してもよい。ここで示すように、チェックボックスグラフィックには各グループトランザクションメンバが与えられてもよい。従って、イニシエータは、各メンバと関連付けられたチェックボックスグラフィックを使用して適切なグループトランザクションメンバを選択することにより請求書項目1440が配分される方法を指定してもよい。更にこの図に示すように、イニシエータは図中符号1444により表されたチェックボックスグラフィックを選択することにより全てのグループトランザクションメンバ1402の間で共有請求書項目1440を同等に配分してもよい。適切な選択が行われると、イニシエータは、グラフィックボタン1446を選択して、ポップアップウィンドウ1442において反映された選択に従って共有請求書項目1440を配分してもよい。更にイニシエータは、グラフィックボタン1448を選択することによりこの配分処理を取り消してもよい。グラフィックボタン1446が選択されると、請求書項目1440は全てのグループトランザクションメンバ1402の間で同等に配分されてもよく、イニシエータは画面1400に戻ってもよい。更新済みの画面1400においてグループ請求書項目1330のリストに示すように、請求書項目1440のリストは、上述したようにこの項目が既に配分されていることを示すように更新されてもよい。
次に図30Hに継続すると、共有請求書項目1440を配分した後、イニシエータは追加の請求書項目を配分し続けてもよい。例えば図30Hは、NFC支払人が支払う義務のある金額に対応する請求書項目1452及び1454の配分を示す。この図に示すように、請求書項目1452及び1454が適切に配分されると、それぞれのリストは上述したように画面1400で更新されてもよい。理解されるように、請求書項目1330の配分中、イニシエータは、部分請求書の現在の状態を閲覧するためにリスト1402に表示された1以上のグループトランザクションメンバを選択してもよい。例えばNFC支払人を選択することにより、イニシエータは、NFC支払人が支払う義務のある金額に対応する部分請求書を表示してもよい画面1456を閲覧してもよい。ここで図示するように、画面1456は、共有請求書項目1440のNFC支払人の部分、並びに追加の請求書項目1452及び1454を表示してもよい。更に上述したように、図中符号1458により示されるように、あらゆる適用される税額及びチップ金額が配分された請求書項目の合計のコストに基づいて自動的に計算されてもよい。上記項目の金額、税額及びチップ金額を合計することにより、図中符号1460で示された部分請求書の合計の金額が表示されてもよい。更に画面1456は、イニシエータが誤って配分された項目等の配分された項目を現在のグループトランザクションメンバから除去できるグラフィックボタン1462を提供してもよい。残りのグループ請求書項目1130を配分し続けるために、イニシエータはグラフィックボタン1464を選択して画面1400に戻ってもよい。
更新済み画面1400に示すように全てのグループ請求書項目1330が適切に配分されると、イニシエータはグラフィックボタン1466を選択することにより、図29の方法1220のステップ1234〜1240を参照して上述したようにグループトランザクションメンバの各々から支払いを収集する処理を開始してもよい。この図に示すように、グラフィックボタン1466を選択することにより画面1470がイニシエータデバイスに表示されてもよい。画面1400は、各々がグループトランザクションメンバ1402の各々に対応するグラフィックボタン1472、1474及び1476等のグラフィックボタンを表示してもよい。例えば上述したように、グラフィックボタン1472はNFC支払人に対応してもよく、グラフィックボタン1474はクレジットカード支払人に対応してもよく、グラフィックボタン1476はスマートカード支払人に対応してもよい。理解されるように、第1トランザクション1172においてグループ請求書1180に対する支払いを行う際に、イニシエータはグループ請求書1080のうちイニシエータの部分のそれぞれを既に支払っているため、画面1470は、イニシエータに対応するグラフィックボタンを含まなくてもよい。
グラフィックボタン1472、1474及び1476により示された残りのグループトランザクションメンバの各々からの支払いの収集は、1つ以上の上述したトランザクション技術に従って行われてもよい。例えばグラフィックボタン1472を選択することにより、イニシエータは複数のグラフィックボタン1482、1484、1486及び1488を表示してもよい画面1480に進んでもよい。これらのグラフィックボタンの各々は、対応するグループトランザクションメンバから支払いが取得される種々の方法を表してもよい。例えばグラフィックボタン1482は、図12Aのトランザクション375、図12Bのトランザクション376及び図12Cのトランザクション378によりそれぞれ示された技術を表してもよい。更にグラフィックボタン1484は、図20で説明したトランザクション860を参照して上述されたトランザクション技術を表してもよい。また、グラフィックボタン1486は、図23に示したトランザクション952及び図24に示したトランザクション970において説明した機能を表してもよい。ここで図示するように、イニシエータはグラフィックボタン1488を選択することにより対応するグループトランザクションメンバから現金支払いを受信するオプションを更に有してもよい。本明細書では詳細に説明しないが、グラフィックボタン1488を選択することにより、単純に確認画面が表示されてもよく、それにより、部分請求書の金額に対応する現金支払いがグループトランザクションメンバからイニシエータに転送されると、イニシエータは支払いの受信を確認してもよい。最後に、グラフィックボタン1490により、イニシエータは必要に応じて現在のトランザクションを取り消すか又は画面1470に戻ってもよい。
上述したように、NFC支払人はNFC支払人デバイス92を所有していてもよい。従って、イニシエータは、部分請求書及びNFC支払人により選択されてもよい対応する支払口座に関する情報をやり取りするために、デバイス10及び92のNFCインタフェース60の間にNFC接続(例えば、1196)を確立することにより支払いを開始するためにグラフィックボタン1482を選択することによりNFC支払人から支払いを取得することを選択してもよい。例えばこの図に示すように、グラフィックボタン1482を選択することにより、画面1494はイニシエータデバイス10に表示されてもよい。画面1494は、通知メッセージ1496を表示してもよく、一般に、NFC接続1194が確立されていること及びNFC支払人デバイス92に対するタップ動作が要求されることをイニシエータに通知してもよい。画面1494は、グラフィックボタン1498を更に含み、イニシエータが必要に応じてNFC接続1196の確立を取り消せてもよい。
図28に示したように、部分請求書1198及び支払情報1200がイニシエータデバイス10と支払人デバイス92との間でやり取りされると、画面1500はイニシエータデバイスに表示されてもよい。画面1500は、イニシエータのアイデンティティ1502、NFC支払人のアイデンティティ1504、並びに図30Hの画面1456に示した部分請求書の金額1460に対応してもよい支払金額を表示してもよい。画面1500は、上述した技術に従ってNFC支払人により選択された支払口座を更に表示してもよく、これは、図14Eに示したようにNFC支払人のデフォルトの支払口座554であってもよい。画面1500は、デフォルトの入金口座216であってもよい現在選択されている入金口座を更に表示してもよい。従って、上述したように、NFC支払人により提供されている支払金額1460を受け入れるために、イニシエータはグラフィックボタン686を選択してデフォルトの入金口座216に要求された支払いを入金してもよい。その後、トランザクションが正常に完了した場合、画面1510はイニシエータデバイスに表示されてもよい。画面1510は、NFC支払人が支払う義務のある金額1460がイニシエータの入金口座216に入金されたことを一般にイニシエータに示す通知メッセージ1512を含んでもよい。更に通知メッセージ1512は、肯定応答又は領収証がNFC支払人に提供されたことを示してもよい。その後、イニシエータは、スマートカード支払人及びクレジットカード支払人から残りの支払いを収集するためにグラフィックボタン1514を選択することにより画面1400に戻ってもよく、あるいはグラフィックボタン1516を選択することによりトランザクションを取り消すか又は終了してもよい。
次に図30Jに継続すると、支払いがNFC支払人により受信されると、画面1400のリスト1402は、イニシエータとNFC支払人との間のトランザクションが完了したことを示すように図中符号1518で示すように更新されてもよい。次にイニシエータは、グラフィックボタン1466を再度選択することによりクレジットカード支払人及びスマートカード支払人から残りの未払いの部分請求書を収集し続けてもよい。図30Jのグラフィックボタン1466が選択されると、イニシエータは画面1470にナビゲートしてもよい。この図に示すように、画面1470は、NFC支払人が支払う義務のある金額がイニシエータにより受信されたことを反映するように更新されてもよい。例えば現在図示されている画面1470は更新されてもよく、前に表示されていたグラフィックボタン1472が除去され、各々がクレジットカード支払人及びスマートカード支払人の支払う義務のある未払いの支払いを表す残りのグラフィックボタン1474及び1476のみが表示される。
ここで、グラフィックボタン1476を選択することにより、イニシエータは図30Iにおいて上述したように画面1480に戻ってもよく、それにより、イニシエータはスマートカード支払人から支払いを受信する適切な方法を選択してもよい。例えばこの図において、支払人はグラフィックボタン1484を選択し、図20を参照して上述した技術を使用して支払いの受信を開始してもよい。例えばグラフィックボタン1484が選択されると、画面1520がデバイス10に表示され、図28に示したように、デバイス10のNFCインタフェースが現在アクティブであること、並びにNFC接続1196がスマートカード862及びイニシエータデバイス10をタップすることにより開始されてもよいことをイニシエータに示す通知メッセージ1522を表示してもよい。次にスマートカード862の記憶チップ864に格納された情報がNFC接続1196等を介してイニシエータデバイスにより受信されると、画面1500が表示されてもよい。上述したように、画面1500は、イニシエータのアイデンティティ、並びに図中符号1526で示されたスマートカード支払人のアイデンティティを表示してもよい。画面1500は、クレジットカード支払人の支払う義務のある部分請求書に対応してもよい支払金額1528を更に表示してもよい。従って、イニシエータは、支払金額1528を入金口座216に入金するために現在の情報を金融サーバ100に送信すること等の上述したトランザクション許可動作を開始するためにグラフィックボタン686を選択してもよい。画面1510に示すように、現在のトランザクションが正常に処理され且つ金額1528がスマートカード862から引き落とされた場合、通知メッセージ1512が表示されてもよい。その後、グループトランザクションを完了するために、イニシエータはグラフィックボタン1514を選択して画面1400に戻り、クレジットカード支払人から最後の未払いの支払いを収集してもよい。
次に図30Kに継続すると、グラフィックボタン1514が選択されると、画面1400はイニシエータデイバス10において更新され且つ表示されてもよい。この図に示すように、更新済み画面1400のリスト1402は、図中符号1532により示すように、スマートカード支払人の支払う義務のある部分請求書がイニシエータにより受信されたことを示してもよい。従って、クレジットカード支払人の支払う義務のある残りの支払いを収集するために、イニシエータはグラフィックボタン1466を選択して更新済み画面1470にアクセスしてもよい。ここで図示するように、更新済み画面1470は、グラフィックボタン1474のみを表示し、これはイニシエータに支払う義務のある残りの支払いのみを反映している。グラフィックボタン1474を選択することにより、イニシエータは画面1480に進み、図23及び図24に示したようなトランザクション952及び970を参照して一般に上述し且つ図中符号1540により示した画像処理及び情報抽出技術を使用してクレジットカード支払人の磁気クレジットカード954から支払いを取得するためにグラフィックボタン1486を選択してもよい。例えばイニシエータデバイス10は上述したカメラ48を使用して磁気クレジットカード954の画像1212を取得してもよい。画像1212がイニシエータデバイス10により取得されると、上述したOCR技術等の1つ以上の画像処理技術は、クレジットカード954により表されたクレジットカード口座に対応する画像1212から情報を抽出するために利用されてもよい。
図30Lに継続すると、要求されたクレジットカード情報が画像1212から抽出されると、図26Dを参照して上述した画面1060が表示されてもよい。ここでは図示しないが、画像処理及び抽出ステップ1540中に起こったあらゆる誤りに対する抽出されたカード情報を編集する上述した種々の技術が提供されてもよいことが理解されるべきである。クレジットカード支払人の支払う義務のある部分請求書を入金口座216に入金するために、イニシエータはグラフィックボタン686を選択してもよい。グラフィックボタン686を選択することにより、イニシエータは、上述したようにトランザクションが処理される前にクレジットカード支払人により実行される必要がある1つ以上の追加の許可動作を表してもよい画面1066にナビゲートしてもよい。例えば画面1066は、クレジットカード支払人がテキストフィールド1068に請求書の金額を入力し、クレジットカード954に対応するCVVコードをテキストフィールド1070に提供することを要求してもよい。更にクレジットカード支払人は、トランザクションが完了した時にクレジットカード支払人に支払領収証を送信するために使用されてもよい電子メールアドレスをテキストフィールド1072に提供するオプションを有してもよい。
画面1066に表示されたフィールドにより要求された情報がクレジットカード支払人により提供されると、残りのトランザクションはグラフィックボタン1074を選択することにより処理されてもよい。トランザクションが正常に処理された場合、画面1510がイニシエータデバイス10に表示されてもよく、この画面はクレジットカード支払人の支払う義務のある最後の支払いが受信され且つ入金口座216に入金されたことをイニシエータに示す通知メッセージ1512を含む。イニシエータは、グラフィックボタン1516を選択することによりトランザクションを終了してもよい。あるいは、イニシエータが請求書画面1400に戻ることを選択した場合、この図に示すように、ポップアップウィンドウ1542が表示されてもよい。ポップアップウィンドウ1542は、全ての未払いの支払いがグループトランザクションメンバから受信されたことをイニシエータに示してもよい。例えばポップアップウィンドウは、ユーザが次のグループトランザクションを開始することを選択できるグラフィックボタン1544と、完了したグループトランザクションを終了することをイニシエータが受け入れ且つデバイス10のホーム画面29に戻れるグラフィックボタン1546とを更に含んでもよい。
図30F〜図30Hに示したように、上述したグループトランザクションの各部分請求書の決定が特定のグループ請求書項目の配分により提供される一方で、この技術は単に1つの可能な実現例の一例を提供することを意図することが理解されるべきである。実際には、追加の実現例において、デバイス10又は92で実行されるトランザクションアプリケーション34により、グループ請求書の自身のそれぞれの部分を満たすように、イニシエータ又はグループトランザクションメンバ自体が部分的な支払金額を指定できてもよい。
図31に継続すると、図28を参照して上述したグループトランザクションを実行するように構成されたシステムの別の実現例が示され、一般に図中符号1560で示される。図示したトランザクション1560は、ベンダデバイス1176が現在図示されているトランザクションに対して開始デバイスとしての役割を果たすという点で上述したトランザクション1170とは異なってもよい。更に現在のトランザクション1560におけるデバイス10は、ベンダに対する部分請求書に関して支払いを行う支払人としての役割を果たしてもよい。理解されるように、現在図示されているトランザクションは、図28において説明した第1トランザクションステップ1172及び第2トランザクションステップ1174を含まなくてもよく、支払いがクレジットカード支払人、スマートカード支払人、NFC支払人デバイス92と関連付けられたNFC支払人、並びにNFC支払人デバイス10と関連付けられたNFC支払人の各々から受信されるトランザクションの単一グループにおいて完了されてもよい。デバイス10のユーザとデバイス92のユーザとを区別する目的で、これらのデバイスの各ユーザは第1のNFC支払人(NFC支払人デバイス10に対応する)及び第2のNFC支払人(NFC支払人デバイス92に対応する)と呼ばれる。上述したように、ベンダデバイス1176は、現在のトランザクション1560に参加している全ての対応デバイスが参加できるアドホックネットワークを確立してもよい。例えばここで図示するように、デバイス10及びデバイス92は、現在図示されているトランザクションメンバの各々の支払い義務のある合計の金額を一括して表すグループ請求書を反映してもよい現在の請求書1564を受信するためにアドホックネットワーク1562に参加してもよい。更に上述したように、第1のNFC支払人及び第2のNFC支払人は現在の請求書1564を閲覧してもよく、これは、例えば対応するトランザクションメンバに対する請求書項目の配分を反映したり、グループトランザクションメンバからのベンダによる支払いの受信を反映したりするために、トランザクション1560中にリアルタイムに更新されてもよい。
請求書項目がベンダデバイスにおいて適切に配分されると、部分請求書はトランザクション1560に参加している各支払人に通信されてもよい。例えば図中符号1568により表された第1のNFC支払人の支払う義務のある金額に対応する部分請求書は、確立されたNFC接続1566を介してベンダデバイス1176からNFC支払人デバイス10に送信されてもよい。上述したように、NFC接続1566を確立するには、支払人デバイス10とベンダデバイス176との間のタップ動作が必要とされてもよい。部分請求書1568を受信すると、第1のNFC支払人はデバイス10において支払口座を選択し、NFC接続166を介して図中符号1570で表された支払口座情報をベンダデバイス1176に送信してもよい。上述したように、ベンダデバイス1176は、上述した適切なネットワークのいずれかにより提供されるネットワーク1574を介して、選択した入金口座を更に含んでもよいトランザクション情報1572を金融サーバ100に送信してもよい。要求されたトランザクション1572が金融サーバにより許可された場合、図中符号1576により表された支払いはベンダの選択した入金口座に入金されてもよい。更に現在のトランザクション1560中にベンダデバイスにより受信されたいずれの支払いも、アドホックネットワーク1562を介して第1のNFC支払人及び第2のNFC支払人により閲覧されている現在の請求書1564に示されてもよい。理解されるように、現在の請求書1562は、既に受信した未払いの支払いを反映するように更新されてもよい。
次に、ベンダデバイスは、第2のNFC支払人に対応する部分請求書1582を更に送信してもよい。例えばこの図に示すように、部分請求書1582はNFC接続166を介して支払人デバイス92に送信されてもよい。従って、上述したように、第2のNFC支払人は、図中符号1584で表された支払口座を選択し、選択した支払口座に関する対応する情報をベンダデバイスに送信してもよく、ベンダデバイスは、許可及び処理するために情報1572を金融サーバに更に送信してもよい。更にベンダデバイスは、NFCネットワーク1566を介してスマートカード862から支払情報を受信してもよい。例えば上述したように、NFCタップ動作を使用して、スマートカード862内に含まれた記憶チップに格納され且つ図中符号1588で表された情報はベンダデバイス1176に送信されてもよい。
ベンダデバイス1176は、磁気クレジットカード954の画像を取得するために使用されてもよい上述したカメラ48等のカメラを更に含んでもよい。ここでは図中符号1590で示された画像は、取得されると、クレジットカード954に対応する口座情報を抽出するために上述した技術のうち1つ以上の技術を使用して処理されてもよい。理解されるように、グループトランザクション1560に参加している各支払人から受信した支払情報は、処理するために金融サーバ100に送信されてもよい。従って、要求された支払いが金融サーバにより許可された場合、図中符号1576で表された対応する支払いは上述したようにベンダの選択した入金口座に適用される。
次に図32A〜図32Dを参照すると、トランザクション1560を実行する際のベンダデバイス1176の動作を示す一連の画面画像が現在説明されている技術の更なる一実現例に従って示される。ベンダデバイス1176は、電子デバイス10を参照して上述したトランザクションアプリケーション34に類似するトランザクションアプリケーションを含んでもよいことが理解されるべきである。例えば図32Aに示すように、画面110はベンダデバイス1176に表示されてもよい。ベンダは、グラフィックボタン114を選択することにより画面476にナビゲートし、グラフィックボタン482を更に選択して画面1270のグラフィックボタン1272、1274及び1276にアクセスしてもよい。ここで、ベンダはグラフィックボタン1272を選択することによりグループトランザクション1560を開始し、画面1278に進んでもよい。
上述したように、画面1278はグループトランザクションを実行するいくつかのオプションを表示してもよい。ここで、図28のトランザクション1170を参照して上述したようにグラフィックボタン1280を選択する代わりに、チェックボックス1282により表されたオプションが選択されてもよい。選択されると、ベンダはグラフィックボタン1284を更に選択して現在のトランザクション1560を続行してもよい。例えばグラフィックボタン1284を選択することにより、ベンダは図32Bに示した画面1594にナビゲートしてもよい。
上述したように、現在のトランザクションは、図中符号1596で示されたレストランの場所におけるテーブルのリストが表示されるレストランの請求書において行われてもよい。表示されたテーブルの各々は、各テーブルに座っているメンバの状態に関するインジケータを含んでもよい。例えばテーブルは「準備完了(ready)」で示されてもよく、顧客が食事を終了し且つ料金を支払う準備ができていることを意味する。更に、空いているテーブルは「空き(empty)」で示されてもよく、顧客がまだ食事をしているテーブルは「保留中(pending)」で示されてもよい。例えばリスト1596のテーブル1598は、顧客が請求書に対する支払いを行う準備ができていることを示してもよい。図示するように、テーブル1594を選択することにより、ベンダは画面1600にナビゲートしてもよい。画面1600は、現在図示している画面がアドホックネットワークを確立してもよく且つそれによりデバイス10及び92等の他の対応デバイスが参加してもよいという点で、図30Cを参照して上述した画面1370と類似してもよい。画面1600は、ベンダのアイデンティティ1602及び現在のトランザクションに対する識別子1604を表示してもよい。図中符号1608及び1610により示されるようにデバイス10及び92等の全ての対応デバイスがアドホックネットワーク1194に参加すると、ベンダはグラフィックボタン1606を選択して図32Cに示した画面1614に継続してもよい。
画面1614に示すように、第1のNFC支払人及び第2のNFC支払人を最初に含んでもよいトランザクションメンバ1616のリストが表示されてもよい。画面1614は、グループ請求書項目1330のリストを表示してもよい。グラフィックボタン1406を選択することにより、ベンダは現在のトランザクションにクレジットカード支払人及びスマートカード支払人を追加するために図30Eの画面画像により一般的に示された機能を実行してもよく、それによりグループトランザクションメンバ1616のリストを更新する。次に、全てのグループトランザクションメンバが現在のトランザクションに追加されると、ベンダは対応するトランザクションメンバに対するグループ請求書項目の配分を続行してもよい。例えば上述したように、請求書項目1430等の種々の請求書項目は、ドラッグ/ドロップ動作を使用して各グループトランザクションメンバに配分されてもよい。
次に図32Dに継続すると、ベンダはこの図の更新済み画面1614に示すように全ての残りのグループ請求書項目1330を配分し続けてもよい。尚、グループトランザクションメンバ1616の各々の支払う義務のある金額は配分処理中に更新されてもよい。上述したように、各部分請求書の金額が判定されると、ベンダは画面1620に進むためにグラフィックボタン1466を選択してもよい。画面1620において、ベンダは各グループトランザクションメンバから対応する支払いを収集する処理を開始してもよい。例えば図示した画面1620は、グラフィックボタン1622、1624、1626及び1628を表示してもよい。上述したように、これらのグラフィックボタンの各々は、グループトランザクションメンバ1616のうちの1人の支払う義務のある金額に対応してもよい。従って、ベンダは、図30I〜図30Kに示した画面により示されたステップに類似する方法で、グラフィックボタン1622、1624、1626及び1628のうちの1つを選択することにより各グループトランザクションメンバから支払いを収集してもよい。
表示されたグラフィックボタン1622、1624、1626及び1628のうちの1つが選択されると、支払情報が選択したグループトランザクションメンバから受信されてもよい。その後、支払情報が取得される方法に従って各トランザクションを処理する対応する技術は、図中符号1630により示されるように実行されてもよい。例えば理解されるように、グラフィックボタン1622を選択することにより、図31に示したNFC接続1566を介するなどしてデバイス10において第1のNFC支払人に対するNFC支払要求を開始してもよい。従って、第1のNFC支払人は、NFC接続1566を介して図31において図中符号1570で表されたような支払情報をベンダデバイス1176に提供してもよい。理解されるように、ベンダは、全ての未払いの支払いが受信されるまで各グループトランザクションメンバから支払いを収集することを続行してもよい。また、この図には示さないが、各グループトランザクションメンバは、支払情報をベンダデバイス1176に送信する前に必要に応じてチップ金額を指定するオプションを有してもよいことが理解されるべきである。
全ての未払いの支払いがベンダにより受信されると、ポップアップウィンドウ1632が画面1614の上に表示されてもよい。図32Dに示すように、ポップアップウィンドウは、全ての未払いの支払いがグループトランザクションメンバ1616から受信されたことをベンダに示してもよい。更にポップアップウィンドウ1632は、ベンダが次のグループトランザクションを開始できるグラフィックボタン1634と、ベンダがグループトランザクションアプリケーションを終了することを選択できるグラフィックボタン1636とを表示してもよい。現在のグループトランザクション技術について、特にレストランの請求書を配分する状況において図28及び図31に示した実施形態で説明したが、本技術は、複数の支払人が含まれるあらゆるグループトランザクション設定に適用可能であることが理解されるべきである。
現在示されている図面に示すように、本明細書で説明した種々の機能が本発明の1つ以上の態様を組み込むデバイスに格納されたトランザクションアプリケーション(例えば、アイコン34に表される)により提供されてもよい。実際には、トランザクションアプリケーションは、記憶装置54等の1つ以上の機械可読媒体に格納され且つ上述したデバイス10の1つ以上の機能を提供するためにプロセッサ50により実行されるように構成された符号化命令を含んでもよい。更に、トランザクションアプリケーションは本発明において説明された種々のグラフィック画面画像及びユーザインタフェース機能を規定する符号化命令を更に含んでもよいことが理解されるべきである。しかし、上記図面において説明され且つ示された機能は広範なグラフィック要素及び視覚方式を使用して達成されてもよいこと、並びに本発明は上記で示した厳密なユーザインタフェース仕様に限定されることを意図しないことが理解されるべきである。
本発明では、種々の変形例及び別の形態が可能であるが、図面において特定の実施形態を例として示し、詳細に説明する。しかし、本発明で示した技術は、開示された特定の形態に限定されることを意図しないことが理解されるべきである。本発明は、以下の添付の請求の範囲により規定されるような本発明の趣旨の範囲内に入る全ての変形例、均等物及び代替例を範囲に含む。