JP5559931B2 - ブラジャー - Google Patents

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Description

この発明は、ブラジャーに関し、特に運動時の乳房の揺れを抑制するとともに、人体部分の皮膚との擦れを防止したブラジャーに関し、スポーツ用ブラジャー等として好適なものである。
スポーツ用ブラジャーにおける重要な機能として、運動時における乳房の揺れを抑制することが求められており、従来から揺れ抑制機能をもった各種のスポーツ用ブラジャーが知られている(特許文献1〜4)。
これら従来のスポーツ用ブラジャーは、カップ部やアンダーベルトの着圧(着用時の圧迫力)を増大して、乳房を締め付けることにより乳房の揺れを抑制するようにしている点で共通している。また、肩紐はアンダーバストラインに対してほぼ直角の角度をもってブラジャー本体に取付けられている点でも共通している。
図11は、従来から知られているスポーツ用ブラジャーの一例を示している。このブラジャーは、胸部をカバーする前身頃と背中をカバーする後身頃とからなるブラジャー本体11と、前身頃と後身頃の上端縁の間に設けられた左右の肩紐12とからなる。ブラジャー本体11の下端縁にアンダーバストライン13を介してアンダーベルト14が設けられる。
ブラジャー本体11の前身頃の左右にトップ部16が位置決めされ、そのトップ部16を中心として乳房を覆う一定の範囲をカップ部17と称する。ブラジャー本体11の裏面に、トップ部16の位置を基準にパットが適宜装着される。肩紐12のブラジャー本体11に対する取付け角度θは90°又はそれに近い角度である。
前記構成の従来のスポーツ用ブラジャーは、全体を身体に密着させ、素材のもつ柔軟性によってカップ部17及びその周辺の着圧を大きくし、乳房を圧迫することによりその揺れを抑制するものである。
ところで、特許文献4には、フロントオープンタイプのブラジャーであるが、肩紐の一部がカップ部の内側に接し、その下端がアンダーベルト脇下部に達しているものが開示されている。
なお、以下の説明の便宜上、前記以外のブラジャー各部の名称を以下のように定義する。
トップ下点19:トップ部16から降ろした垂直線のアンダーバストライン13上の点。
脇下点20:脇下線21のアンダーバストライン13上の点。
アンダーベルト脇下部22:トップ下点19と脇下点20の間のアンダーベルト14の部分。
アンダーベルト胸下部23:左右のトップ下点19の間のアンダーベルト14の前部中央部分。
特開2003−221705号公報 特開2006−104613号公報 特開2009−133027号公報 US5378192A 第1欄第6−8行、第3欄第18行−第4欄第38行、図3、6
運動時の乳房の揺れは、乳房内部のクーパー靭帯の伸びや損傷を誘発し、乳房の垂れの原因となる。従来のスポーツ用ブラジャーのように、乳房の揺れを抑制するためにカップ部又はその周辺の着圧を大きくすることは心肺や内臓を圧迫することになるので適切ではない。また、カップ部やアンダーベルトの部分の着圧が過大になると内臓の諸器官の位置の変化、形態の変化の原因となるなどの問題がある。
さらに、従来の構造は、締め付け範囲がカップ部17及びその周辺に渡る広い範囲にわたること、また肩紐12のブラジャー本体11に対する取付け角度θがほぼ90°であることから、運動時の皮膚伸縮範囲30に含まれる部分が多い。このため皮膚との擦れが生じ易く、また運動に伴ってブラジャー本体11が上方にずれ上がり易いという問題もある。
また、特許文献4に記載に記載されたブラジャーも肩紐は、カップ部の内側のわずかな部分を通過しているだけであるから、乳房を斜めに抑える効果が少なく、乳房の揺れを抑制する効果がほとんどない。
なお、皮膚伸縮範囲30は、図示の点X1、X2、X3に囲まれた三角形の範囲をいう。X1は肩峰、X2は脇、X3は脇X2と脇下ラインXと正中ラインYの交点X4との距離LのX2から3/5Lの点である。
そこで、この発明は、乳房の揺れ抑制効果を発揮する一方、乳房を圧迫する範囲を限定的なものとすることにより心肺等の内臓諸器官、乳房等への圧迫を軽減し、同時に運動時の皮膚伸縮範囲との重なり範囲を避けることにより皮膚との擦れを無くすることを課題とする。
前記の課題を解決するために、この発明は、胸部をカバーする前身頃と背中をカバーする後身頃とからなるブラジャー本体と、前記前身頃と後身頃の上端縁間に設けられた左右の肩紐とからなり、前記ブラジャー本体の下端縁にアンダーバストラインを介してアンダーベルトが設けられ、前記前身頃に左右一対のカップ部が設定されたブラジャーにおいて、前記肩紐のブラジャー本体に対する取付け角度を、その中間線が対角位置にあるカップ部中央部を通過して前記アンダーバストライン上のトップ下点と脇下点を含む範囲に達する角度に定めた構成としたものである。
この発明においては、前記カップ部の外周円が、カップ部中心のトップ部とアンダーバストライン上のトップ下点との距離を半径とした円によって規定され、前記カップ部中央部の範囲がカップ部半径の0.6倍の半径をもった同心の基準円によって規定される。
具体的には、前記中間線の前記アンダーバストラインに対する傾斜角は、次の(1)及び(2)に示した最大傾斜角度θ1と最小傾斜角度θ2の範囲内にあるように規定する。
(1)最大傾斜角度θ1は、対角位置にあるカップ部のトップ部内側を通過する中間線が、前記基準円に接するか又はその範囲内を通過して前記アンダーバストライン上のトップ下点と脇下点を含む範囲に達する角度により規定される。
(2)最小傾斜角度θ2は、対角位置にあるカップ部のトップ部外側又はトップ部を通過する中間線が、前記基準円に接するか又はその範囲を通過して前記アンダーバストライン上のトップ下点と脇下点を含む範囲に達する角度により規定される。
また、前記中間線の前記アンダーバストラインに対する傾斜角の範囲が、次の(1)及び(2)に示した最大傾斜角度θ1と最小傾斜角度θ2の範囲内にあるように規定してもよい。
(1)最大傾斜角度θ1は、対角位置にあるカップ部のトップ部内側を通過する中間線が、前記基準円に接するか又はその範囲内を通過して前記アンダーバストライン上のトップ下点に達する角度により規定される。
(2)最小傾斜角度θ2は、対角位置にあるカップ部のトップ部内側を通過する中間線が、前記基準円に接するか又はその範囲内を通過して前記アンダーバストライン上の脇下点に達する角度により規定される。
また、前記肩紐の最小幅部分の内側点を通り、前記最大傾斜角度θ1を規定する中間線と平行な内側基準線が、当該中間線に沿って前記基準円の範囲内を通過し、前記肩紐の最小幅部分の外側点を通り、前記最小傾斜角度θ2を規定する中間線と平行な外側基準線が、当該中間線に沿って前記基準円の範囲内を通過するようにする。
また、前記肩紐の外側縁と前記前身頃の上端縁との間に形成されるアームホールの湾曲部トップ点が、脇下ライン上において、脇下から正中ラインまでの距離の3/5の点の内側に設定される。
肩紐のブラジャー本体に対する取付け角度を前記のように設定することにより、肩紐と対角位置に存在するカップ部(当該肩紐に対し対角位置のカップ部)を介しアンダーベルト脇下部に対し、斜めに横断する方向の張力が部分的に作用する結果、乳房の揺れが抑制される。
肩紐の前記の取付け角度は、従来に比べその下端部が身体の正中に接近する方向に大きく傾斜する角度となる。このため、その肩紐に沿って大きく湾曲したアームホールを形成することができ、皮膚伸縮範囲を避けることができる。
以上のように、この発明のブラジャーは、肩紐の張力によって対角位置にあるアンダーベルト脇部の着圧を局部的に増大させることによって乳房の揺れを抑制することができる。アンダーベルト脇下部の着圧は増大するが、胸下部の着圧を増大させる必要はなく、乳房に対する着圧も部分的なものとなるため、心肺や内臓諸器官への圧迫が軽減される。
また、皮膚伸縮範囲を避けた位置にアームホールを形成することができるので、皮膚との擦れが防止されるほか、腕の振り等の運動の自由度が増し、また運動に伴うブラジャー本体のずれ上がりも防止される。
したがって、この発明のブラジャーは、スポーツ用の用途に好適である。
実験1の試料aの着用状態の正面図である。 実験1の試料bの着用状態の正面図である。 実験1の試料cの着用状態の正面図である。 右乳房の揺れ軌跡である。 左乳房の揺れ軌跡である。 脇下部着圧と上下揺れの関係を示すグラフである。 脇下部着圧と左右揺れの関係を示すグラフである。 胸下部着圧と上下揺れの関係を示すグラフである。 胸下部着圧と左右揺れの関係を示すグラフである。 実験2の試料Aの着用状態の正面図である。 実験2の試料Bの着用状態の正面図である。 実験2の試料Cの着用状態の正面図である。 実験2の試料Dの着用状態の正面図である。 実験2の試料Eの着用状態の正面図である。 脇下部着圧の測定結果を示すグラフである。 上下揺れの測定結果を示すグラフである。 左右揺れの測定結果を示すグラフである。 胸下部着圧の測定結果を示すグラフである。 実施形態1のブラジャーの正面図である。 実施形態1のブラジャーの着用状態の正面図である。 図10Aの背面図である。 従来例の着用状態の正面図である。
まず、この発明の着想から完成に至るまでの実験を[実験1][実験2]として示し、具体的な実施の形態を「実施形態1」として示す。
[実験1]
1.実験の目的
乳房の揺れと脇下部着圧及び胸下部着圧の関係を知ることを目的とする。
2.試料
図1A〜図1Cに示した試料a〜cの3種類のスポーツ用ブラジャーを試料とする。これらの試料は、従来型のスポーツ用ブラジャー(図1参照)において、試料aはアンダーベルト21の高さが最も低く、試料bは中程度の高さ及び試料cは最も高い。いずれも肩紐12の取付け角度θは約90°である。ネックライン25は、試料a、bは丸形、試料cは角形である。
3.実験内容
試料a〜cを順次着用した同一女性について、トップ部16にマーカを付けてトレッドミル上を9km/hでランニングを行わせ、そのときのマーカの動向を頸窩(左右の鎖骨の胸骨端上縁を結ぶ直線と正中ラインとの交点)を基準点とし、三次元動作分析システム(VICON)によって測定した。
4.実験結果
(1)揺れ軌跡
試料aについての揺れ軌跡を図2A(右乳房)及び図2B(左乳房)に示す。他の試料b、cについても振幅の大きさに差はあるが、全体の形状としてはこれらの図に示した軌跡(大略双葉形)を示した。この軌跡は、中央部分に揺動の節Jがあり、その節Jの左右両側に振幅部W1、W2が双葉状に斜め上方に延びた形状である。
(2)脇下部着圧と揺れの関係
図3Aは、試料a〜cについての脇下部着圧と上下揺れとの関係、図3Bは脇下部着圧と左右揺れとの関係を示す。
(3)胸下部着圧と揺れの関係
図4Aは、試料a〜cについての胸下部着圧と上下揺れの関係、図4Bは胸下部着圧と左右揺れの関係を示す。
5.考察
(1)前記の実験結果から、試料aが脇下部着圧及び胸下部着圧について両方とも最も大きく、振幅が小さい(即ち、揺れの抑制効果が高い。)ことが分かった。
このうち、胸下部着圧は、圧迫する位置から見て、脇下部着圧に比べ心肺や内臓諸器官を圧迫する要因となることは明らかである。
これに対して、脇下部着圧については、内臓圧迫の危険性は低く、肩紐12の取付け角度を傾斜させることで、肩紐12の張力を脇下部に作用させ、脇下部着圧を局部的に高めることができる。
このように考えると、肩紐12の取付け角度θを適宜設定することにより、肩紐12の張力を対角位置にあるカップ部17を斜めに通り脇下部に作用させることにより脇下部着圧を高め、心肺等への圧迫を避けながら、乳房の揺れを効果的に抑制できるという着想が得られる。
なお、前記着想との対比で、肩紐12の取付け角度θを適宜設定することにより肩紐12の張力を胸下部に集め、胸下部着圧を局部的に高める対策が考えられる。しかし、その場合の取付け角度θは比較的大きいので、肩紐12の張力を対角位置にあるアンダーベルト脇部の着圧増大へ有効に作用させることはできない。
(2)どの試料a〜cも肩紐12の取付け角度がほぼ90°であるので、アームホールライン24を大きく取ることができない。そのため、運動時の皮膚伸縮範囲30(図11参照)と重なる範囲が広く、広い範囲で皮膚に擦れが生じる問題がある。また、皮膚の伸縮に伴ってブラジャー本体11がずれ上がる傾向が見られた。
[実験2]
1.実験の目的
実験2は、前記の実験1によって得られた着想を具体化し、その技術的効果を確認するために、肩紐12の取付け角度θと脇下部着圧の大きさ及び揺れ抑制の関係を調べることを目的とする。
2.試料
図5A〜図5Eに試料A〜Eを示す。各試料の基本的な構成は、従来例(図11参照)と同様であるが、肩紐12の取付け角度θにおいて以下のような相違がある。その角度θを肩紐12の中間線18の態様で説明する。
試料A:中間線18が対角位置のカップ部17の中央部分を斜めに横断し、脇下点20に達する。
試料B:中間線18がアンダーバストライン13上の胸下部中間に達する。
試料C:中間線18が脇下線21の中間部分に達する。
試料D:特許文献4に開示されたものと同様に、肩紐の一部がカップ部の内側に接し、その下端がアンダーベルト脇下部に達するものであり、中間線18が対角位置のトップ下点19に寄った胸下部に達している。
試料E:中間線18が直下の脇下部に達する。
3.実験内容
脇下部着圧の測定は、着圧測定が可能な同一のマネキンに試料A〜Eを順次着用させて行った。また、同一の女性に、試料A、Eを着用させ、実験1と同じ条件によるトレッドミル上のランニングによるマーカの動向の測定に基づき、上下振幅、左右振幅を求めた。
4.実験結果
試料A〜Eについての脇下部着圧を図6に示す。上下方向及び左右方向の振幅を図7A、図7Bに示す。胸下部着圧を図8に示す。
5.考察
中間線18の態様、即ち、肩紐12の取付け角度θと脇下部着圧との関係については、その角度θが相対的に大きいもの(試料B、D、E)及び小さいもの(試料C)は、脇下部着圧が相対的に低く(図6参照)、試料AとEの比較では試料Aが抑制効果に優れた。いずれの試料も肩紐12の中間線18がアンダーベルト脇下部22から離れた位置に達し、同脇下部22に達していないことが、脇下部着圧が相対的に低い理由であると考えられる。
これに対し、試料Aは、中間線18が対角位置のカップ部17の中央を斜めに横断しアンダーベルト脇下部22に達していることが試料B、C、Dと顕著に異なる。
試料Aの場合は、脇下部着圧をある程度大きくしても位置的に心肺等に及ぼす影響が少ない。また、乳房を圧迫する範囲は、中間線18に沿った局部的な範囲に限定され、乳房全体を圧迫することにはならない。また、アームホールライン24を肩紐12の傾斜に従って大きく内側に湾曲させることができ、前記の皮膚伸縮範囲30を避けることが容易にできる。
念のために、各試料A、Eについて胸下着圧の測定結果を図8に示す。いずれも同程度で低い数値を示した。
なお、以上の実験2においては、肩紐12の肩上の位置を一定位置に固定した状態で示しているが、その位置は肩幅の範囲内で適宜設定される。
[実施形態1]
前記の実験1、実験2に基づいて好ましい構造をもったスポーツ用ブラジャーを製作する場合、肩紐12の取付け角度θの好ましい大きさの範囲はどの程度であればよいかを検討する。
実験1、実験2においては、肩紐12の張力を1本の中間線18によって代表しているが、実際上肩紐12は一定の幅を有しており、その幅に見合った広がりをもった張力の帯が作用し、カップ部17を経てアンダーベルト脇下部22の着圧を局部的に高めている。
そこで、図9に示したように、肩紐12の最小幅部分(図示の場合は最上端)の中間点c1と、その部分から長さ方向に適宜距離だけ離れた位置における幅の中間点c2とを結んだ線を中間線18と定める。その中間線18を間に挟み、前記の最小幅部分の幅をもった帯状に分布した張力が、アンダーベルト脇下部22の着圧を局部的に増大していると考えられる。
前記の実験2の結果を踏まえると、中間線18がカップ部17の中心部、即ち、トップ部16から離れ過ぎることは揺れ抑制効果を損なう。そこで、中心部から一定以上に離れた部分を通る中間線18は対象から除外するために、カップ部17の半径aの0.6倍に設定した同心円を基準円26として設定する。0.6倍という数値は、図2A、図2Bの揺動軌跡の範囲内に肩紐12の張力が及び得ること等を考慮して経験的に定めた数値である。
これらの要件を考慮することにより肩紐12の取付け角度の最大角度θ1と最小角度θ2を以下のようにして設定することができる。
なお、説明の便宜上、以下の用語を定義する。
・内側基準線27:肩紐12の最小幅部分の内側点d1を通り、前記中間線18と平行な線
・外側基準線28:肩紐12の最小幅部分の外側点e1を通り、前記中間線18と平行な線
なお、図中Xは脇下ライン、Yは正中ラインを示す。
(1)肩紐12の最大取付け角度θ1
最大取付け角度θ1は、内側基準線27が当該肩紐12の対角位置にあるカップ部17内の基準円26に接し、かつ前記内側基準線27とアンダーバストライン13との交点d2が、アンダーバストライン13上のトップ下点19と脇下点20を含む対角位置にあるアンダーベルト脇下部22の範囲内にある場合の中間線18の角度により規定される。
(2)肩紐12の最小取付け角度θ2
最小取付け角度θ2は、外側基準線28が基準円26内を通過し、かつ外側基準線28とアンダーバストライン13上の交点e2が脇下点20にある場合の中間線18の角度により規定される。
前記の角度θ1とθ2の範囲を外れると、肩紐12の張力が基準円26から外れるか又はアンダーベルト脇下部22から外れ、乳房の揺れの抑制効果が減少する。また、アームホールライン24及びネックライン25を大きくとることができなくなる。
(3)アームホールライン24の湾曲部トップ点29の位置
アームホールライン24の湾曲部トップ点29の位置は、脇下ラインXにおいて、前記の皮膚伸縮範囲30の点X3より内側まで達するように形成することが望ましい。
前記図9に基づいて説明した基本的な構成に基づいて作成した具体的なスポーツ用ブラジャーを図10A、図10Bに示す。このブラジャーは、胸部をカバーする前身頃11aと背中をカバーする後身頃11bとからなるブラジャー本体11と、前記前身頃11aと後身頃11bの上端縁間に設けられた左右の肩紐12とからなる。前記ブラジャー本体11の下端縁にアンダーバストライン13を介してアンダーベルト14が設けられる。ブラジャー素材形態は、織物、編物、不織布等のいかなる形態であってもよい。また、繊維の形態としては、フィラメント、スパン等のいかなる形態でもよく、綿、麻、ウール等の天然繊維やポリアミド系繊維、アクリル系繊維、ポリオレフィン系繊維等の合成繊維、さらには、スパンデックス等を混紡、混繊、交織、交編したもの等を、適宜用いることができる。
前身頃11aに左右一対のトップ部16が定められ、そのトップ部16に合わせて裏面にパットが装着される。なお、パッドが装着されないタイプもあるので、パットは適宜利用すればよい。
この場合の肩紐12のブラジャー本体11に対する取付け角度θは、肩紐12の中間線18の傾斜角度によって決定される。図示の場合の中間線18は、アンダーバストライン13上の脇下点20に達すような傾斜角度をもっている。
またアームホールライン24の湾曲部トップ点29は、皮膚伸縮範囲30の範囲の外に設けられ、肩紐12及びブラジャー本体11のいずれの部分も皮膚伸縮範囲30の外にある。
d1 内側点
d2 交点
e1 外側点
e2 交点
θ 取付け角度
X 脇下ライン
Y 正中ライン
11 ブラジャー本体
11a 前身頃
11b 後身頃
12 肩紐
13 アンダーバストライン
14 アンダーベルト
16 トップ部
17 カップ部
18 中間線
19 トップ下点
20 脇下点
21 脇下線
22 アンダーベルト脇下部
23 アンダーベルト胸下部
24 アームホールライン
25 ネックライン
26 基準円
27 内側基準線
28 外側基準線
29 湾曲部トップ点
30 皮膚伸縮範囲

Claims (7)

  1. 胸部をカバーする前身頃と背中をカバーする後身頃とからなるブラジャー本体と、前記前身頃と後身頃の上端縁間に設けられた左右の肩紐とからなり、前記ブラジャー本体の下端縁にアンダーバストラインを介してアンダーベルトが設けられ、前記前身頃に左右一対のカップ部が設定されたブラジャーにおいて、前記肩紐のブラジャー本体に対する取付け角度を、その中間線が対角位置にあるカップ部中央部を通過して前記アンダーバストライン上のトップ下点と脇下点を含む範囲に達する角度に定めたことを特徴とするブラジャー。
  2. 用途がスポーツ用であることを特徴とする請求項1に記載のブラジャー。
  3. 前記カップ部の外周円が、カップ部中心のトップ部とアンダーバストライン上のトップ下点との距離を半径とした円によって規定され、前記カップ部中央部の範囲がカップ部半径の0.6倍の半径をもった同心の基準円によって規定されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のブラジャー。
  4. 前記中間線の前記アンダーバストラインに対する傾斜角が、次の(1)及び(2)に示した最大傾斜角度θ1と最小傾斜角度θ2の範囲内にあることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のブラジャー。
    (1)最大傾斜角度θ1は、対角位置にあるカップ部のトップ部内側を通過する中間線が、前記基準円に接するか又はその範囲内を通過して前記アンダーバストライン上のトップ下点と脇下点を含む範囲に達する角度により規定される。
    (2)最小傾斜角度θ2は、対角位置にあるカップ部のトップ部外側又はトップ部を通過する中間線が、前記基準円に接するか又はその範囲を通過して前記アンダーバストライン上のトップ下点と脇下点を含む範囲に達する角度により規定される。
  5. 前記中間線の前記アンダーバストラインに対する傾斜角の範囲が、次の(1)及び(2)に示した最大傾斜角度θ1と最小傾斜角度θ2の範囲内にあることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のブラジャー。
    (1)最大傾斜角度θ1は、対角位置にあるカップ部のトップ部内側を通過する中間線が、前記基準円に接するか又はその範囲内を通過して前記アンダーバストライン上のトップ下点に達する角度により規定される。
    (2)最小傾斜角度θ2は、対角位置にあるカップ部のトップ部内側を通過する中間線が、前記基準円に接するか又はその範囲内を通過して前記アンダーバストライン上の脇下点に達する角度により規定される。
  6. 前記肩紐の最小幅部分の内側点を通り前記最大傾斜角度θ1を規定する中間線と平行な内側基準線が、当該中間線に沿って前記基準円の範囲内を通過し、前記肩紐の最小幅部分の外側点を通り前記最小傾斜角度θ2を規定する中間線と平行な外側基準線が、当該中間線に沿って前記基準円の範囲内を通過することを特徴とする請求項4又は5に記載のブラジャー。
  7. 前記肩紐の外側縁と前記前身頃の上端縁との間に形成されるアームホールの湾曲部トップ点が、脇下ライン上において、脇下から正中ラインまでの距離の3/5の点の内側に設定されたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のブラジャー。
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