JP5558969B2 - 画像加熱装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に使用される画像加熱装置に関する。画像加熱装置としては、記録材上に形成した未定着画像を固着画像として加熱定着する定着装置や、記録材に定着された画像を加熱することにより画像の光沢度を増大させる光沢度増大装置等を挙げることができる。
電子写真方式を用いた画像形成装置においては、一般に、帯電装置、露光装置、現像装置等からなるトナー像形成手段により感光ドラム、中間転写体等の像担持体上にトナー像を形成し、このトナー像を、転写手段により紙等の記録材に転写する。そして、記録材に転写されたトナー像を定着装置によって定着させるようにしている。
定着装置は、少なくとも一方が加熱された加熱部材としての定着部材と対向部材を互いに圧接することで定着ニップを形成し、この定着ニップ部に、トナー像を担持した記録材を挟持搬送することで、熱と圧力により定着画像を得るようにしている。通常、定着部材には温度センサとハロゲンヒータ等の加熱手段とを備え、温度制御手段により定着部材の表面温度が所定温度範囲内になるように制御をしている。また近年では、特にハイスペック機において、定着部材の高寿命化や高画質化のために非接触式温度センサが採用されている。そして、多種のメディア対応のために紙種毎に(例えば坪量、表面性に応じて)温度制御温度を変え、その切替えが短時間で済むように定着部材の近傍にファン等の冷却装置を備えた定着装置が多用されている。
ところが、非接触温度センサは周囲の雰囲気温度の影響を受け易く、冷却装置を併用した定着装置においては、直接温度センサに風等が当たっていなくとも、周囲から回り込んだ風等により温度センサ近傍の雰囲気温度が変化する。このため、定着部材の表面温度を正確に測定できなくなる。
そこで、従来、定着部材表面からの放射熱を測定する赤外線センサと、その雰囲気温度を測定する温度センサとを兼ね備え、加熱回転体としての定着部材の表面温度をより正確に測る手段として、特許文献1に示すような技術がある。これは、各々の検出値と、定着装置を冷却する冷却手段の稼動状況(例としてファンのON/OFF)に基づく演算式もしくは温度換算テーブルによって、定着部材の表面温度を算出する、といったものである。

特開2002−132085号公報
しかしながら、前述した従来技術のように冷却手段の稼動状況のみで、加熱部材の表面検出温度を補正する方法にあっては、精度的に限界がある。すなわち、実際の加熱部材の表面温度と、赤外線センサによる温度検出値の相違は、冷却手段の稼動状況だけでは定めにくい。具体的には、赤外線センサ近傍以外の装置内外の温湿度(例えばファン吸引口近傍の温度や、風路の機内昇温)や、耐久により変化する冷却手段の冷却効率等の影響も受ける。また、赤外線センサに到達する風は、直接風でなく、周囲の部材間の微小な空隔等から回り込んでくる間接風であるため、風量、風路及び風向が非常に不安定である。これらを予測あるいは測定して、前述した温度補正演算式や温度換算テーブルに反映させることは大変困難である。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、冷却手段が作動していても、加熱部材の表面温度を精度良く検出し、安定的に温度制御をする画像加熱装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明に係わる画像加熱装置の代表的な構成は、熱源で加熱される加熱部材と、前記加熱部材に圧接する対向部材と、前記加熱部材の表面温度を非接触で検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記加熱部材を所定温度範囲内に制御する温度制御手段と、前記加熱部材の全体もしくは一部を冷却する冷却手段と、を備え、前記加熱部材と前記対向部材とで形成されるニップ部にて記録材を挟持搬送して記録材上の画像を加熱する画像加熱装置において、前記冷却手段が稼動中は前記温度制御手段を動作禁止とし、かつ前記冷却手段が稼動停止中に前記温度制御手段を動作させる本体制御手段を有し、前記冷却手段は、前記温度検出手段の検出結果と冷却稼動時間テーブルに基づき所定時間経過後に停止されることを特徴とする。
また、第2の発明に係わる画像加熱装置の代表的な構成は、熱源で加熱される加熱部材と、前記加熱部材に圧接する対向部材と、前記加熱部材の表面温度を非接触で検出する第1の温度検出手段と、前記第1の温度検出手段の検出結果に基づいて前記加熱部材を所定温度範囲内に制御する温度制御手段と、前記加熱部材の全体もしくは一部を冷却する冷却手段と、を備え、前記加熱部材と前記対向部材とで形成されるニップ部にて記録材を挟持搬送して記録材上の画像を加熱する画像加熱装置において、前記加熱部材と接触して表面温度を検出する第2の温度検出手段と、前記冷却手段が稼動中は前記温度制御手段を動作禁止とし、前記冷却手段が稼動停止中は前記温度制御手段を動作させる本体制御手段を有し、前記冷却手段は、前記第2の温度検出手段の検出結果に基づいて停止されることを特徴とする。
また、第3の発明に係わる画像加熱装置の代表的な構成は、熱源で加熱される加熱部材と、前記加熱部材に圧接する対向部材と、前記加熱部材の表面温度を非接触で検出する第1の温度検出手段と、前記第1の温度検出手段の検出結果に基づいて前記加熱部材を所定温度範囲内に制御する第1の温度制御手段と、前記加熱部材の全体もしくは一部を冷却する冷却手段と、を備え、前記加熱部材と前記対向部材とで形成されるニップ部にて記録材を挟持搬送して記録材上の画像を加熱する画像加熱装置において、前記加熱部材と接触して表面温度を検出する第2の温度検出手段と、前記第2の温度検出手段の検出結果を基に前記加熱部材を所定温度範囲内に制御する第2の温度制御手段と、前記冷却手段が稼動中は前記第1の温度制御手段を動作禁止とし、前記冷却手段が稼動停止中は前記第1の温度制御手段を動作させる、および前記冷却手段が稼動中であって前記第2の温度検出手段が前記記録材の搬送方向に交差する方向における前記加熱部材の前記記録材を超えた端部が所定温度を超えたことを検出した場合に前記第2の温度制御手段を動作させる本体制御手段を有する。
本発明によれば、冷却手段稼動中には非接触温度検出手段による加熱部材の温度制御を行わないようにするため、加熱部材を安定的に所定の温度に制御することができる。
第1の実施形態に係る定着装置に関し、(A)は上方図、(B)は断面図である。 第1の実施形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置の断面図である。 第1の実施形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置のブロック図である。 第1の実施形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置のフローチャート図である。 第2の実施形態に係る定着装置の上方図である。 第3の実施形態に係る定着装置の上方図である。 第3の実施形態に係るフローチャート図である。 長手幅の短い小サイズを連続通紙した時の温度推移を示す図である。 端部冷却手段を稼動中に長手幅の短い小サイズを連続通紙した時の温度推移を示す図である。 第4の実施形態に係るフローチャート図である。 冷却手段稼動中に非接触温度センサによる中央温度制御手段をOFFにし、接触式温度センサを用いた端部温度制御手段を動作した時の長手幅の短い小サイズを連続通紙した時の温度推移を示す図である。 他の実施形態に係る定着装置の断面図である。
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
なお以下の実施形態の全図においては、同一又は対応する部分には同一の符号を付す。
《第1の実施形態》
(画像形成装置)
図2に示す装置内には第1、第2、第3、第4の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdが並設され、各々異なった色のトナー像が潜像、現像、転写のプロセスを経て形成される。画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、それぞれ専用の像担持体、本例では電子写真感光ドラム3a、3b、3c、3dを具備し、各ドラム3a、3b、3c、3d上に各色のトナー像が形成される。各ドラム3a、3b、3c、3dに隣接してローラ13、14、15で懸架される中間転写体130が設置されている。ドラム3a、3b、3c、3d上に形成された各色のトナー像は、後述するように中間転写体130上に1次転写され、2次転写部で記録材P上に転写される。更に、トナー像が転写された記録材Pは、定着装置9で加熱及び加圧によりトナー像を定着した後、記録画像として装置外に排出される。
ドラム3a、3b、3c、3dの外周には、それぞれドラム帯電器2a、2b、2c、2d、現像器1a、1b、1c、1d、1次転写帯電器24a、24b、24c、24d及びクリーナー4a、4b、4c、4dが設けられる。
ここで、装置の上方部には不図示の光源装置及びポリゴンミラーが設置されている。光源装置から発せられたレーザー光をポリゴンミラーを回転して走査し、fθレンズにより、図の上方から下方への矢印で示すようにドラム3a、3b、3c、3dの母線上に集光して露光する。このことにより、ドラム3a、3b、3c、3d上に画像信号に応じた潜像が形成される。
現像器1a、1b、1c、1dには、現像剤としてそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナーが不図示の供給装置によって所定量充填されている。現像器1a、1b、1c、1dは、それぞれドラム3a、3b、3c、3d上の潜像を現像して、イエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像として可視化する。
中間転写体130は、矢示の方向にドラム3a、3b、3c、3dとほぼ同じ周速度をもって回転駆動されている。本実施形態の定着装置9を搭載した画像形成装置は、プロセススピード380mm/secであり、A4サイズで毎分80枚の画像形成が可能である。
ドラム3a上に形成担持された第1色のイエロートナー画像は、ドラム3aと中間転写体130とのニップ部を通過する過程で、中間転写体130に印加される1次転写バイアスにより形成される電界と圧力により、中間転写体130の外周面に中間転写されていく。
以下、同様に第2色のマゼンタトナー画像、第3色のシアントナー画像、第4色のブラックトナー画像が順次中間転写体130上に重畳転写され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画像が形成される。
11は2次転写ローラで、中間転写体130に対応し平行に軸受させて下面部に接触させて配設してある。2次転写ローラ11には、2次転写バイアス源によって所望の2次転写バイアスが印加されている。中間転写体130上に重畳転写されたトナー画像の記録材Pへの転写に際しては、給紙カセット10a、10bから給紙ローラ6a、6b、搬送ローラ7を介してレジストローラ12、転写前ガイドを通過して記録材Pが給送される。記録材Pは、中間転写体130と2次転写ローラ11との当接ニップに所定のタイミングで給送される。それと同時に、2次転写バイアスがバイアス電源から印加され、2次転写バイアスにより中間転写体130から記録材Pへ合成カラートナー画像が転写される。記録材へのトナー像転写時の2次転写バイアスは、トナー電荷とは逆極性であり、環境(装置周囲の温湿度)及び記録材種類(坪量、表面性)に応じて最適に設定されるように、本体制御部141にて制御している。
また、連続通紙時の紙間時、及びジョブ終了後には2次転写ローラクリーニング制御をしており、トナー電荷と同極性の2次転写バイアスを所定時間2次転写ローラに印加する。これにより、2次転写ローラに付着した飛散トナーやかぶりトナーを中間転写体130側に戻し、転写性能の劣化や記録材の裏汚れを防止している。
一次転写が終了した感光ドラム3a、3b、3c、3dは、それぞれのクリーナー4a、4b、4c、4dにより転写残トナーをクリーニングすることで、引き続き次の潜像の形成に備えられる。尚、中間転写体130上に残留したトナー及び紙粉等の異物は、転写ベルト130の表面にクリーニングウエブ(不織布)19を当接させて拭い取るように除去している。
トナー画像の転写を受けた記録材Pは、定着装置9へ順次導入され、転写材に熱と圧力を加えることで定着され、排紙部73より出力物として画像形成装置機外へ排出される。なお、定着装置9と排紙部73の間から図中下方に分岐する搬送路は、両面記録の場合に記録紙の表面と裏面を反転させるためのものである。
以上説明したように、給紙〜画像形成〜定着〜排紙の動作を繰り返すことで連続的なプリントが可能であり、本実施例の画像形成装置ではA4サイズ毎分80枚を出力することができる。
なお、図2で141は本体制御部、142は操作部で後に詳述する。
(定着装置)
図1は定着装置9の断面図である。加熱ローラとして示される定着部材205aと、これに圧接する対向部材である加圧ローラ205bとで定着ニップ部Nが形成され、該ニップ部Nにて記録材Pを挟持搬送して記録材上の画像を加熱する。記録材Pは図中右から左方向に通過し、定着ニップ部Nにより加熱及び加圧され、トナー画像が定着される。
(温度制御手段)
定着部材205aの表面温度は長手方向(記録材の搬送方向に交差する方向)の中央部に設けられた非接触温度センサ203により検出される。通常は、検出温度を所望の範囲内に保つように、温度制御手段201によって加熱源であるハロゲンヒータ200をON/OFFすることで制御される。温度制御手段201は、温度検出手段であるセンサ203の検出結果に基づいて加熱部材205aを所定温度範囲内に制御する。センサ203は、センサケース内部に赤外線センサと雰囲気温度センサとを有し、その検出値の差分から対象物の表面温度を検知するものを使用している。そのため、センサ203近傍に不安定な風が吹いている状況下では、正確に対象物の表面温度を測定できない。
ここで定着装置9において、多種の記録材Pに対し、安定的にトナー画像の定着、及びシート搬送を行うには、記録材Pの種類毎に最適な温度制御温度に定着部材205aを制御する必要がある。一般的には、熱容量の少ない薄紙は搬送性を重視して低温に、また熱容量の大きい厚紙には定着性を満たすために高温にする必要がある。本実施形態では、表1に示すとおり、坪量の区分によって温度制御温度を選択するようにしている。その他、坪量だけでなく、表面性(コート、非コート)や再生パルプ率の違い等、種々の記録材Pに対し最適な温度制御温度を詳細に設定する場合もある。
ところが、記録材Pの種類毎に細かく温度制御温度を変えた場合、連続通紙中に途中で記録材Pが切り替わったときには温度制御温度変更のための待機時間が発生してしまう。そこで、本実施形態では、加熱回転体205aの全体もしくは一部を冷却する冷却手段202を、温度制御温度を下げるときに稼動させることによって、記録材変更時の待機時間を最小になるように制御を行っている。
前述した記録材Pの情報(坪量、表面性等)は、画像形成装置の操作部142より予めユーザーが登録することができる。もしくは、給紙カセット10内に設けられた紙種検知手段(例えば厚みセンサ)により、自動検出するようにしてもよい。また図2に示すように、多くの画像形成装置には給紙カセットを複数備え、レジストローラ12よりも上流の搬送部へ合流するように給紙搬送路を設けることで、多種類の記録材Pを同時にストックし、操作部142より給紙カセットを選択して使用することができる。さらに、操作部142より詳細設定をすることにより、異なる給紙カセット内の記録材Pのプリント動作を連続的に行う、所謂「混載ジョブ」を実行することができる。
(本体制御部と冷却手段)
本実施形態における定着装置を搭載した画像形成装置では、図2に示すように、CPU等に代表される本体制御部141が設けられ、装置内各所の動作を制御し、監視しつつ、各ユニット間の命令系統を統括することで、画像形成装置全体の動作を取りまとめる。
本実施形態の制御について、図3のブロック図と共に図4のフローチャートによって説明する。また、フローチャート内における装置内部の各機器の全ての動作は、本体制御部141によって統制し、判断または実行するようにしている。
先ず、連続通紙ジョブ中に、本体制御部141により記録材Pの変更が認識されると(ステップS1)、温度制御テーブル(表1)に従い、新しい記録材Pの温度制御温度が選択される(ステップS2)。本実施形態では、普通紙から薄紙への変更を行うものとし、新しい記録材Pである薄紙の温度制御温度(175℃)が選択される。普通紙から薄紙への切替えは温度制御温度を下げる方向(−10deg)の変更であるため、本発明の主旨となる(ステップS6)に移行する。ここで、普通紙からコート紙への切替え(温度制御温度変更なし)や、厚紙への切替え(温度制御温度UP)の時は、定着部材の冷却を必要としないため、各々(ステップS3)、(ステップS4)へと移行する。(ステップS3)では、特に温度制御待機の必要がないため、ただちに次の記録材Pの通紙を開始する(ステップS10)ことができる。(ステップS4)では温度制御手段(中央温調手段)201により定着部材205を加熱し、本体制御部141により切替え後の記録材Pの温度制御温度に到達したことを確認してから(ステップS5)、次の記録材Pの給紙及び搬送を開始する(ステップS10)。
温度制御温度を下げる場合(ステップS6)には、まず表2の冷却の稼働時間テーブルより現在の定着部材205の表面温度(非接触温度センサ203による検出値)と冷却目標温度(本事例では薄紙温度制御温度である175℃)から冷却時間が決定される。即ち、冷却手段は、非接触温度センサ203の検出結果と冷却稼動時間テーブルに基づき所定時間経過後に停止される
そして、本体制御部141によってファン等の冷却手段202を稼動させる(ステップS7)。即ち、冷却手段202は、温度検出手段である非接触温度センサ203の検出結果を基に稼動開始し、非接触温度センサ203の検出結果に応じて、稼動時間テーブルを基に、所定時間経過後に稼動停止する。
(冷却手段の稼動と温度制御手段の動作禁止)
ハイスペック機において、定着部材の高寿命化や高画質化のために非接触式温度センサが採用されるが、冷却手段202の稼動中は、周囲からの回り込み風の影響により非接触温度センサ203による正確な温度検出ができない。そのため、冷却手段202の稼動中は、非接触温度センサ203を用いた温度制御手段201を動作させない。そして、(ステップS6)にて先に決定された所定の冷却時間経過後(ステップS8)に、冷却手段202をOFFにし、温度制御手段201を再開して(ステップS9)、次の記録材P給紙及び搬送を開始する(ステップS10)。
即ち、本体制御部141は、冷却手段が稼動中は非接触式の温度検出センサに基づく温度制御手段を動作禁止とし、かつ冷却手段が稼動停止中に前記温度制御手段を動作可能とする。冷却手段が稼動中は非接触式の温度検出センサに基づく温度制御手段を動作禁止とし、かつ冷却手段が稼動停止中に前記温度制御手段を動作可能とする制御は定着装置専用の制御部とすることもできる。
本実施形態では、現在温度と冷却目標温度から予め冷却時間を定め、冷却手段202の稼動中は非接触温度センサ203を用いた温度制御手段201を動作させないことで、定着部材205の表面温度を安定的に制御することができる。
《第2の実施形態》
本実施形態は、図5に示すように冷却手段202を記録材Pの搬送方向に交差する方向で両端部のみならず、中央部にも設けて加熱部材205aを全体的に冷却可能としたものである。各冷却手段202にはフード202aが設けられて、不図示のファンからの風に指向性を与える。
《第3の実施形態》
本実施形態は、記録材変更時の待機時間を短くするための冷却手段202の稼動中に、温度制御手段201を動作させないという点で第1の実施形態と同様であり、冷却手段202の稼動終了条件のみが異なる。
図6は、本実施形態における定着装置9の上方図である。定着部材205aの表面温度を温度制御するために通紙領域である長手方向の中央に設けられた第1の温度検出手段としての非接触温度センサ203の他、非通紙領域となる長手方向の端部には第2の温度検出手段として接触式温度センサ204が設けられている。これは、A4R等の小サイズ紙が連続通紙された時の端部昇温を検知するためのもので、端部昇温により本体制御部141が所定の温度を検知すると、冷却を終了する。
接触式温度センサ204は、定着部材や電気素子の保護のために紙間を広げて生産性を落としたり、加熱手段200への投入電力を制御したりするために用いることができる。また接触式温度センサ204は非接触温度センサ203の故障時のためのバックアップ用センサとして用いることもでき、長手方向の端部でなく中央部に設けることもできる。
図7は第3の実施形態におけるフローチャートである。第1の実施形態では、(ステップS6)にて冷却開始前に予め冷却時間を定めていたが、第3の実施形態においては、端部の接触式温度センサ204による検出値が所定の温度に到達したときに、冷却を終了するようにしている。第1の実施形態と同様に、冷却手段202の稼動中は非接触温度センサ203による正確な温度測定ができないため温度制御手段201を動作禁止とするためOFFにする。そして、冷却終了後に温度制御手段201を稼動させる。冷却終了条件は周囲の雰囲気温度や風の影響を受けない接触式温度センサ204を使用することで、定着部材205の表面温度をさらに安定的に制御することができる。
《第4の実施形態》
本実施形態は、記録材Pの種類に応じて加熱部材の加熱温度を下げるために冷却手段202を使用するという第1乃至第3の実施形態と異なり、小サイズ連続通紙の場合に加熱部材の端部における温度を下げるために冷却手段202を使用する。
図6に示す定着装置において、A4R等の長手幅の短い小サイズを連続通紙すると、小サイズの記録材Pによって端部領域の熱が奪われないために端部昇温が発生する(図8参照)。前述したように、端部領域の温度が上昇すると装置故障や画質低下を招く虞があり、好ましくない。
そこで本実施形態では、図8に示すように、非接触式温度センサ203が所定の温度(本実施形態においては200℃)以上を検出したときに、定着部材端部領域の対向に設けられた冷却手段202を稼動し、端部昇温を抑制する(図9参照)。ところが、端部冷却手段を稼動中に中央の非接触温度センサ203を用いた温度制御手段201を動作させると、前述した回り込み風の影響を受け、定着部材中央領域の表面温度を安定的に制御できないので動作禁止とする。
本実施形態では、端部冷却手段稼動中には、非接触温度センサ203による中央温度制御手段201でなく、第2の温度制御手段である端部温度制御手段(端部温調手段)206を稼動させる。第2の温度制御手段である端部温度制御手段206は、第2の温度検出手段である接触式温度センサ204の検出値を所定温度範囲内になるように制御する。
このとき、端部温度制御手段206による温度制御の目標値は、記録材Pの通紙領域の定着部材205表面が安定して定着可能な温度になるように、通紙中の記録材Pのサイズと坪量から決めることができる。本実施形態では表3の端部温度制御テーブルによって本体制御部141によって温度制御の目標値を選択するようにしている。
図10は本実施形態におけるフローチャートである。小サイズ紙(本実施形態では普通紙A5R)を連続通紙中(ステップS1)、本体制御部141では常時端部の接触式温度センサ204の検出値を監視し、200℃以上を検知すると(ステップS2)、(ステップS3)に移行し本発明を実施する。(ステップS3)では、表3に示す端部温度制御テーブルによって、通紙中の記録材Pサイズと坪量から端部温度制御温度を決定する。そして、定着部材205aの端部領域を冷やすために冷却手段202を稼動すると同時に中央温度制御手段201をOFFにし、端部接触式温度センサ204による端部温度制御手段206の稼動を開始する(ステップS4)。
同じ記録材Pが連続通紙される限りは、端部昇温を抑制しつつ安定的な記録材Pの通紙領域の定着をするために(ステップS4)の状態を維持し、通紙が完了した後に、冷却手段202の稼動を中止する。そして、通常どおりの非接触温度センサ203による中央温度制御手段201稼動を再開する。
また本実施形態においては、小サイズ連続通紙における端部冷却時の定着部材表面温度安定化を目指すものであり、大サイズ時に端部領域の接触式温度センサ204を用いた端部温度制御手段206を利用しない。その理由は、大サイズ連続通紙の場合では、端部昇温することなく中央と同様に記録材Pによって定着部材の熱が奪われ温度降下するが、端部領域は外部への放熱と記録材Pによる放熱のバラツキが大きく表面温度が安定しないためである。そのため、冷却手段を稼動させない大サイズでは通常どおり中央部の非接触温度センサ203による中央温度制御手段201を稼動する。小サイズ端部昇温時は端部領域を冷却すると共に端部接触式温度センサ204による端部温度制御手段206を稼動するように選択的に制御する。これにより、サイズに応じた最適な定着部材の温度制御が可能となる。
以上述べたように、本実施形態では、通紙中の冷却であっても、第1の実施形態乃至第3の実施形態と同様に、冷却手段202稼動中は非接触温度センサ203による中央温度制御手段201を動作禁止とするためOFFにする。そして、接触式温度センサ204を用いた端部温度制御手段206を動作することで、図11に示すように、記録材Pの通紙領域の定着部材205表面温度を安定的に制御することできる。本実施形態では、冷却手段202稼動が停止されると、非接触温度センサ203による中央温度制御手段201(第1の温度制御手段)をONにする。
《他の実施形態》
前述した実施形態では、ローラ式定着装置として説明をしたが、ベルト式定着装置にも適用できる。例えば図12に示す定着装置では、定着部材305aが複数のプーリーで懸架される移動可能な無端ベルトを備え、該無端ベルトにより巻取りプーリー306、307の間で加熱フィルム308が移動可能とされる。記録材Pは移動可能な加熱フィルム308と固定された加圧パッド305bとにより挟持搬送されて定着が行われる。
また、冷却手段は空冷に限らず、例えば必要時に金属体を当接させて冷却し、不要時に金属体を離間させるようなものであっても良い。そして、非接触温度センサに対向する定着部材のみを直接冷却するものでなくても良く、定着装置全体を冷却する中で定着部材が冷却されるものや、定着装置近傍の装置内空間を冷却するものであっても良い。
また画像加熱装置として、画像形成部が像担持体に並設しているタンデム式中間転写カラープリンタに用いられるものを例示したが、これに限定されるものではない。1つの像担持体に順次各色トナー像を形成して中間転写体上に転写する1ドラム式中間転写カラープリンタや、中間転写体を備えずに像担持体から直接記録材に各色トナー像を転写するタンデム式直接転写カラープリンタ等に用いられるものであってもよい。またカラー画像を対象とするものに限らず、モノクロ画像を対象とするものであっても良い。さらに、プリンタでなく複写機やファクシミリ等の他の画像形成装置に用いられるものであってもよい。
N・・定着ニップ部、P・・記録材、141・・本体制御部、200・・加熱手段、201・・中央温度制御手段、202・・冷却手段、203・・非接触温度センサ、204・・接触式温度センサ、205a・・定着部材、205b・・加圧ローラ、206・・端部温度制御手段

Claims (4)

  1. 熱源で加熱される加熱部材と、
    前記加熱部材に圧接する対向部材と、
    前記加熱部材の表面温度を非接触で検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記加熱部材を所定温度範囲内に制御する温度制御手段と、
    前記加熱部材の全体もしくは一部を冷却する冷却手段と、
    を備え、前記加熱部材と前記対向部材とで形成されるニップ部にて記録材を挟持搬送して記録材上の画像を加熱する画像加熱装置において、
    前記冷却手段が稼動中は前記温度制御手段を動作禁止とし、かつ前記冷却手段が稼動停止中に前記温度制御手段を動作させる本体制御手段を有し、前記冷却手段は、前記温度検出手段の検出結果と冷却稼動時間テーブルに基づき所定時間経過後に停止されることを特徴とする画像加熱装置。
  2. 熱源で加熱される加熱部材と、
    前記加熱部材に圧接する対向部材と、
    前記加熱部材の表面温度を非接触で検出する第1の温度検出手段と、
    前記第1の温度検出手段の検出結果に基づいて前記加熱部材を所定温度範囲内に制御する温度制御手段と、
    前記加熱部材の全体もしくは一部を冷却する冷却手段と、
    を備え、前記加熱部材と前記対向部材とで形成されるニップ部にて記録材を挟持搬送して記録材上の画像を加熱する画像加熱装置において、
    前記加熱部材と接触して表面温度を検出する第2の温度検出手段と、
    前記冷却手段が稼動中は前記温度制御手段を動作禁止とし、前記冷却手段が稼動停止中は前記温度制御手段を動作させる本体制御手段を有し、前記冷却手段は、前記第2の温度検出手段の検出結果に基づいて停止されることを特徴とする画像加熱装置。
  3. 前記第1の温度検出手段は通紙領域に設けられ、かつ前記第2の温度検出手段は非通紙領域に設けられることを特徴とする請求項2に記載の画像加熱装置。
  4. 熱源で加熱される加熱部材と、
    前記加熱部材に圧接する対向部材と、
    前記加熱部材の表面温度を非接触で検出する第1の温度検出手段と、
    前記第1の温度検出手段の検出結果に基づいて前記加熱部材を所定温度範囲内に制御する第1の温度制御手段と、
    前記加熱部材の全体もしくは一部を冷却する冷却手段と、
    を備え、前記加熱部材と前記対向部材とで形成されるニップ部にて記録材を挟持搬送して記録材上の画像を加熱する画像加熱装置において、
    前記加熱部材と接触して表面温度を検出する第2の温度検出手段と、
    前記第2の温度検出手段の検出結果を基に前記加熱部材を所定温度範囲内に制御する第2の温度制御手段と、
    前記冷却手段が稼動中は前記第1の温度制御手段を動作禁止とし、前記冷却手段が稼動停止中は前記第1の温度制御手段を動作させる、および前記冷却手段が稼動中であって前記第2の温度検出手段が前記記録材の搬送方向に交差する方向における前記加熱部材の前記記録材を超えた端部が所定温度を超えたことを検出した場合に前記第2の温度制御手段を動作させる本体制御手段を有することを特徴とする画像加熱装置。
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