JP5558422B2 - ネットワークシステム、冗長化方法、障害検知装置及び障害検知プログラム - Google Patents
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Description
図1を用いて、実施例1に係る障害検知の手法について説明する。図1は、実施例1に係る障害検知の手法について説明する図である。
次に、図2及び図3を用いて、実施例1に係る仮想マシン型のネットワークシステム構成について説明する。図2は、実施例1に係る仮想マシン型の物理ネットワークの構成例を示す図である。また、図3は、実施例1に係る仮想マシン型の論理ネットワークの構成例を示す図である。
次に、図4を用いて、障害検知処理及びマイグレーション処理について説明する。図4は、障害検知処理及びマイグレーション処理について説明するための図である。なお、障害検知処理とは、主に障害検知用監視機能としての監視仮想マシンによる処理を指し、マイグレーション処理とは、主にコントローラ150による処理を指す。また、以下では、物理マシン100に含まれる仮想マシンA1101又は仮想マシンB1102による通信の経路で障害が発生する場合を例に挙げて説明する。
例えば、図4の(1)に示すように、監視仮想マシン103は、仮想マシンA1101と仮想マシンB1102とによる仮想スイッチ104を介した、物理L2スイッチや物理ルータ等のネットワーク機器との間の通信の経路の導通確認のために、所定の時間間隔で、仮想マシンA1101と仮想マシンB1102とのそれぞれで使用されるIPアドレスを送信元とするpingを実行する。そして、監視仮想マシン103は、実行したpingに対して、ネットワーク機器からの応答が所定条件を満たした場合に、仮想マシンA1101又は仮想マシンB1102による通信の経路に障害が発生したことを検知し、障害の発生を検知したことを仮想スイッチコントローラ151に対して通知する。なお、所定条件としては、例えば、一定時間以上応答がないこと、応答間隔が通常とは極端に異なること、断続した応答になっていること等が挙げられる。
また、仮想スイッチコントローラ151は、図4の(2)に示すように、監視仮想マシン103から障害発生検知の通知を受け付けると、障害発生検知の通知を、仮想マシンコントローラ152に対して転送する。また、仮想マシンコントローラ152は、図4の(3)に示すように、仮想スイッチコントローラ151から障害発生検知の通知を転送されると、仮想マシンA1101及び仮想マシンB1102の仮想環境をマイグレーション元とし、物理マシン110に含まれる仮想環境をマイグレーション先として、仮想環境のマイグレーションを実行する。これにより、物理マシン110には、仮想マシンA1101と仮想マシンB1102との仮想環境が新たに構成される。加えて、仮想マシンコントローラ152は、仮想環境のマイグレーションに応じて、マイグレーション元である仮想マシンA1101及び仮想マシンB1102の仮想環境の設定情報を、マイグレーション先である物理マシン110の仮想環境に反映する。
次に、図5を用いて、実施例1に係る障害検知処理及びマイグレーション処理の流れについて説明する。図5は、実施例1に係る障害検知処理及びマイグレーション処理の流れの例を示すシーケンス図である。
上述したように、ネットワークシステムにおいて、物理マシン100は、仮想マシンによる通信経路でpingを実行し、応答がない場合に仮想マシンによる通信の経路で障害が発生したことを検知し、障害発生を検知したことをコントローラ150に対して通知する。また、コントローラ150は、物理マシン100から障害発生の検知を通知された場合に、物理マシン100に含まれる仮想マシン及び仮想スイッチ等の仮想環境をマイグレーション元とし、コントローラ150の管理下にある他の物理マシンの仮想環境をマイグレーション先として、仮想環境のマイグレーションを実行し、各種設定情報の反映を行なう。これらの結果、ネットワークシステムは、ネットワークに関する故障について迅速に検知することができるとともに、利用者に対するサービスの停滞を抑制することができる。
上記実施例では、仮想マシン型のネットワーク(物理ネットワーク)システムや論理ネットワークを例に挙げて説明したが、Linux(登録商標) module型により実現することもできる。
また、上記文書中や図面中等で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメタ等を含む情報(例えば、コントローラ150で実行される処理手順等)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、仮想スイッチコントローラ151及び仮想マシンコントローラ152によって実行されるマイグレーション処理は、それらの処理手順の順序を適宜変更しても良い。図5を例に挙げると、ステップS104及びステップS105と、ステップS106及びステップS107とは、どちらが先に処理されても良い。但し、ステップS108は、ステップS104〜ステップS107の処理の終了後に実行される。かかるマイグレーションは、例えば、ライブマイグレーション(LM:Live Migration)であることが好ましい。ライブマイグレーションについては、“森若 和雄,鶴野 龍一郎,まえだ こうへい、「KVM徹底入門 Linux(登録商標)カーネル仮想化基盤構築ガイド」、2010年7月7日、P.162”等に掲載されている。
図8は、本発明に係る障害検知プログラムがコンピュータを用いて具体的に実現されることを示す図である。図8に例示するように、コンピュータ1000は、例えば、メモリ1001と、CPU1002と、ハードディスクドライブインタフェース1003と、ディスクドライブインタフェース1004と、シリアルポートインタフェース1005と、ビデオアダプタ1006と、ネットワークインタフェース1007とを有し、これらの各部はバス1008によって接続される。
101 仮想マシンA1
102 仮想マシンB1
103 監視仮想マシン
104 仮想スイッチ
105 ハイパーバイザ
150 コントローラ
151 仮想スイッチコントローラ
152 仮想マシンコントローラ
Claims (6)
- 仮想マシン及び/又は仮想スイッチを含んだ仮想環境を含む物理マシンと、該物理マシンを管理するコントローラとを有するネットワークシステムであって、
前記物理マシンは、
自己の物理マシンと、前記自己の物理マシンに接続されたネットワーク機器との間の導通確認のための制御メッセージを、前記仮想環境を介して前記ネットワーク機器に対して送信する制御メッセージ送信部と、
前記制御メッセージ送信部によって送信された制御メッセージに対する前記ネットワーク機器からの応答が所定条件を満たした場合に、前記仮想環境を含んだ前記自己の物理マシンと前記ネットワーク機器との間の通信経路に障害が発生したことを検知して、障害の発生を検知したことを前記コントローラに対して通知する障害検知通知部と
を有し、
前記コントローラは、
前記物理マシンによって障害発生の検知を通知された場合に、前記自己の物理マシンに含まれる仮想環境をマイグレーション元とし、前記自己の物理マシンとは異なる他の物理マシンに含まれる仮想環境をマイグレーション先として、仮想環境のマイグレーションを実行するマイグレーション実行部と、
前記マイグレーション実行部によって実行されたマイグレーションに応じて、前記マイグレーション元の仮想環境の設定情報を、前記マイグレーション先の仮想環境に反映する設定情報反映部と
を有することを特徴とするネットワークシステム。 - 前記制御メッセージ送信部は、前記自己の物理マシンに含まれる仮想環境ごとに使用されるIPアドレスを送信元とする前記制御メッセージを前記ネットワーク機器に対して送信することを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。
- 仮想マシン及び/又は仮想スイッチを含んだ仮想環境を含む物理マシンと、該物理マシンを管理するコントローラとで実行される冗長化方法であって、
前記物理マシンにおいて、
自己の物理マシンと、前記自己の物理マシンに接続されたネットワーク機器との間の導通確認のための制御メッセージを、前記仮想環境を介して前記ネットワーク機器に対して送信する制御メッセージ送信工程と、
前記制御メッセージ送信工程によって送信された制御メッセージに対する前記ネットワーク機器からの応答が所定条件を満たした場合に、前記仮想環境を含んだ前記自己の物理マシンと前記ネットワーク機器との間の通信経路に障害が発生したことを検知して、障害の発生を検知したことを前記コントローラに対して通知する障害検知通知工程と
を含み、
前記コントローラにおいて、
前記物理マシンによって障害発生の検知を通知された場合に、前記自己の物理マシンに含まれる仮想環境をマイグレーション元とし、前記自己の物理マシンとは異なる他の物理マシンに含まれる仮想環境をマイグレーション先として、仮想環境のマイグレーションを実行するマイグレーション実行工程と、
前記マイグレーション実行工程によって実行されたマイグレーションに応じて、前記マイグレーション元の仮想環境の設定情報を、前記マイグレーション先の仮想環境に反映する設定情報反映工程と
を含んだことを特徴とする冗長化方法。 - 仮想マシン及び/又は仮想スイッチを含んだ仮想環境を含む障害検知装置であって、
自己の障害検知装置と、前記自己の障害検知装置に接続されたネットワーク機器との間の導通確認のための制御メッセージを、前記仮想環境を介して前記ネットワーク機器に対して送信する制御メッセージ送信部と、
前記制御メッセージ送信部によって送信された制御メッセージに対する前記ネットワーク機器からの応答が所定条件を満たした場合に、前記仮想環境を含んだ前記自己の障害検知装置と前記ネットワーク機器との間の通信経路に障害が発生したことを検知し、前記自己の障害検知装置を管理するコントローラに対して、障害の発生を検知したことを通知する障害検知通知部と
を有することを特徴とする障害検知装置。 - コンピュータを請求項4に記載の障害検知装置として機能させるための障害検知プログラム。
- 仮想マシン及び/又は仮想スイッチを含んだ仮想環境を含む物理マシンと、該物理マシンを管理するコントローラとを有するネットワークシステムであって、
前記物理マシンは、
自己の物理マシンと、前記自己の物理マシンに接続されたネットワーク機器との間の導通確認のための制御メッセージを、前記仮想環境を介して前記ネットワーク機器に対して送信する制御メッセージ送信部と、
前記制御メッセージ送信部によって送信された制御メッセージに対する前記ネットワーク機器からの応答が所定条件を満たした場合に、前記仮想環境を含んだ前記自己の物理マシンと前記ネットワーク機器との間の通信経路に障害が発生したことを検知して、障害の発生を検知したことを前記コントローラに対して通知する障害検知通知部と
を有し、
前記コントローラは、
前記物理マシンによって障害発生の検知を通知された場合に、前記自己の物理マシンに含まれる仮想環境を代替手段に切り替える仮想環境切替部と、
前記仮想環境切替部によって切り替えられた仮想環境に応じて、切り替え前の仮想環境の設定情報を、切り替え後の仮想環境に反映する設定情報反映部と
を有することを特徴とするネットワークシステム。
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