JP5558169B2 - 自発光視線誘導標 - Google Patents

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Description

本発明は、道路際や中央分離帯等に設置されて、LEDから構成される発光体を、前面側に複数配置させるとともに、点灯させて、運転者の視線を誘導する自発光視線誘導標に関する。
従来、この種の視線誘導装置としては、発光体の電源を、太陽電池の起電力を利用したものや(例えば、特許文献1参照)、あるいは、風力発電装置の起電力を利用したものがあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−045939号公報 特開2008−095459号公報
しかし、従来の自発光視線誘導標では、発光体を発光させるための電源が、商用電源を除いて、太陽電池だけによるもの、あるいは、風力発電装置だけによるものとしており、使用に不便であり、発光体を安定して発光させるために、両者を併用することが考えられる。すなわち、太陽電池と風力発電装置とを併用すれば、昼間の日照状態が悪く、太陽電池の起電力が不十分であっても、風があれば、風力発電装置の起電力を蓄電体に充電できて、発光体を発光させることができる。
しかし、単に、太陽電池と風力発電装置とを併用しても、大きな寸法形状として構成しては、車両等の走行や周辺敷設具等の邪魔となることから、道路際等に設置する自発光視線誘導標として、好ましくない。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、発光体(LED)を安定して発光させることができるとともに、省スペースとして設置できる自発光視線誘導標を提供することを目的とする。
本発明に係る自発光視線誘導標は、LEDから構成される発光体を、前面側に、複数配置させて構成される自発光視線誘導標であって、
発光体を前面側で保持し、かつ、発光体の電源となる蓄電体を設けて構成されて、発光体を点灯させるように制御する制御基盤と、
太陽光により起電されて蓄電体に充電させる太陽電池と、
風力によって回転して回転軸を垂直軸タイプとする風車と、風車の回転軸を構成する上方側の支持軸を入力軸として入力軸の回転により電力を起電する風力発電機と、を有し、風力発電機の起電した電力を蓄電体に充電させる風力発電装置と、
自発光誘導標の設置箇所への設置用取付部を有して、風車の上下で対向するように相互に平行に配置される上杆部と下杆部とを有するともに、上杆部と下杆部との左右両端の少なくとも一方の端部相互を上下で連結する縦杆部を有して、風力発電装置の風車の周囲を囲むように、発光体の配置方向に沿って配設される支持フレームであって、下杆部が風車の回転軸を構成する下方側の支持軸を回動自在に支持し、かつ、上杆部が下面側で風力発電機を固定して、風力発電装置を支持する支持フレームと、
支持フレームの上端で、上方へ突設されるように、支持フレームの上杆部に保持され、前面側に発光体を配置させて制御基盤を収納した下部収納部と、下部収納部の上方に配置されて太陽電池を収納した上部収納部と、を有したケースと、
を備えて構成され、
上部収納部が、太陽電池を略水平方向に沿って配設させて収納するとともに、下部収納部の前面側の上方で、庇状に前方側へ突出させて、配設されていることを特徴とする。
本発明に係る自発光視線誘導標では、太陽電池と風力発電装置とを併用しており、昼間の太陽光の日照が無くとも、あるいは、夜間であっても、風があれば、風力発電装置によって発電された電力を、蓄電体に充電できることから、発光体を、昼夜を問わず、さらに、日照の無い悪天候時、あるいは、日照状態の悪い設置場所においても、安定して、発光させることができる。
そして、風力発電装置の周囲を囲って支持する支持フレームが、その上端で、上方へ突設させるように、ケースを保持しており、ケースが、支持フレームから、水平方向に沿って横方向に突出することを抑制されて、支持フレームに保持されることとなり、上方から見た自発光視線誘導標の設置スペースを、極力、小さく抑えることができる。
また、支持フレームは、発光体の配置方向に沿って、風力発電装置を囲むように、配設されており、走行する車両等の進行方向に沿って、風車の前方側を空けることとなる。そのため、本発明に係る視線誘導標では、風車が、発生し易い車両の進行方向に沿う風を、支持フレームに邪魔されずに、受けることができて、風力発電装置の発電効率を良好にできる。ちなみに、車両の進行方向に沿う風は、車両自体の走行に伴って発生したり、あるいは、視線誘導標の設置箇所の道路自体に沿って風が吹き易いことから、発生する機会が多い。
さらに、ケース自体は、前面側に発光体を配置させて制御基盤を収納した下部収納部と、下部収納部の上方に配置されて太陽電池を収納した上部収納部と、を備えて構成されて、上部収納部が、太陽電池を略水平方向に沿って配設させて収納するとともに、下部収納部の前面側の上方で、庇状に前方側へ突出させて、配設されている。すなわち、上部収納部に収納された太陽電池は、自発光視線誘導標の最上端に配置されて、円滑に、太陽光を受光できて、蓄電体に充電できる。また、上部収納部が、庇状に配置されて、発光体の前面側の上方を覆うことから、発光体の前面側が雨水で汚れることを防止でき、かつ、薄暮でも、発光体の光を鮮明にすることができる。さらに、自発光視線誘導標を道路際等の所定の設定箇所に取り付けるための設置用取付部も、ケースの下方の支持フレームに配設されており、太陽電池の受光を妨げない。そのため、風が無くとも、太陽光があれば、安定して、蓄電体に充電できて、安定した発光体の発光に寄与できる。
したがって、本発明に係る自発光視線誘導標では、発光体(LED)を安定して発光させることができるとともに、道路際等に省スペースとして設置できる。
そして、本発明に係る自発光視線誘導標では、風車の羽根に、受光した光を反射可能な反射シートを配設させれば、発光体が発光していなくとも(例えば、蓄電体の充電残量が零の場合)、羽根に設けた反射シートが、受光した光を反射させることができて、視線誘導標を運転者に視認させることができる。
さらに、本発明に係る自発光視線誘導標では、複数の発光体を、それぞれ、交互に点滅される赤色系LEDと青色系LEDとから構成し、
一つの赤色系LEDを、発光体の表示面における中心に配置される中央LEDとし、
中央LED以外の赤色系LEDと青色系LEDとを、それぞれ、3個以上使用するとともに、中央LEDを中心として、周方向に沿って、均等で、かつ、交互に、配設させることが望ましい。
このような構成の自発光視線誘導標では、発光体の表示面の中央に、赤色系LEDが配置されて、かつ、その周囲に、赤色系LEDと青色系LEDとが、周方向に沿って交互に配置されており、青色系LEDが、表示面の中央に配置されていないものの、中央LEDの周囲で、3個以上、放射状に配置されるため、濃霧の悪天候時でも、視線誘導標の存在認知を確保できる。そして逆に、目立ち易い赤色系LEDを、表示面の中央に配置させて、その周囲に、3個以上の赤色系LEDを配置させているため、目立ち易い赤色系LEDが多くなって、全体のLED数が少なくとも、通常時ばかりでなく、濃霧等の悪天候時にも、良好な視認性を確保可能となる。さらに、この構成の自発光視線誘導標は、表示面の中央に配置させた中央LEDを中心に、3個以上ずつの赤色系LEDと青色系LEDとが、周方向に沿って、均等で、かつ、交互に、配設される構成であって、表示面を円形としている場合に、無駄な表示エリアを無くして、表示面と相似形となるように、好適に、中央LEDの周囲に、赤色系LEDと青色系LEDとを配設させることができる。このため、このような構成の自発光視線誘導標は、表示面を円形状としても、悪天候時の視認性を良好として、使用することができる。
なお、中央LEDの周囲に、1個ずつ、若しくは、2個ずつの赤色系LEDと青色系LEDと配設する場合には、各色のLEDが一文字状に配置された状態で発光する状態となり、円形のイメージを惹起させ難いことから、表示面を円形とする場合、好ましくない。
この場合、中央LEDを中心として周方向に配置される赤色系LEDと青色系LEDとを、一重の円環状に、配設する構成とすれば、使用する赤色系LEDと青色系LEDとの数を、中央LEDを除いて3個ずつ若しくは4個ずつ等と少なくして、道路際に設置される自発光でない反射板タイプの70〜100φとした視線誘導標の代替品として、好適に使用することができる。ちなみに、反射タイプの視線誘導標は、社団法人日本道路協会の設置基準において、「大きさを直径70〜100mmとして」、原則として、「左側路側に設置する」ことが規定されている。
また、上記のような赤色系LEDと青色系LEDとを使用する自発光視線誘導標では、赤色系LEDと青色系LEDとを、それぞれ、透明な光源カバー部により覆い、
光源カバー部を、発光時の光を拡散可能に、それぞれ、
赤色系LEDと青色系LEDとの各々の前方側で、外側面と内側面とをともに前方側へ突出させた凸メニスカスレンズ形状のレンズ部と、
赤色系LEDと青色系LEDとの各々の周囲を囲んで、レンズ部の外周縁から後方へ延びる円筒状のリブと、
を設けて構成し、
さらに、受光した光を反射可能な反射シートを、赤色系LEDと青色系LEDとを前方に突出させ、かつ、リブの後端面に前面を当接させて、制御基盤の前面側における光源カバー部の後方側の略全域に、配設させることが望ましい。
このような構成では、レンズ部が、拡散し難いLEDの光を、レンズ部の全域から発光させるように、拡散させる凸レンズから構成され、さらに、メニスカスレンズとして、レンズ部の外周縁付近でも、輝度の低下を抑えて、光を発散させることができて、表示面の正面からだけでなく、表示面に対して斜め方向からでも、LEDの光が視認し易くなる。すなわち、このような構成では、極力、赤色系LEDや青色系LEDの発光時における明るい輝度と広い視野範囲とを、確保できる。さらに、レンズ部の外周縁には、LEDを包むように、透明な円筒状のリブが、突設されて、LEDの周囲に発散する光も、リブの内・外周面で反射させて、レンズ部側から放射できることとなって、一層、LEDをレンズ部全体から光らせるような態様、とすることができる。さらに、反射シートにより、LEDが発光していなくとも、表示面で受光した光を反射させることができて、視線誘導標を運転者に視認させることができる。さらに、LEDの発光時には、反射シートを経て反射する光も、光源カバー部のリブを利用して、レンズ部側から放射できるため、一層、LEDをレンズ部全体から光らせるような態様、とすることができる。
以上のように、本発明に係る自発光視線誘導標は、発光体(LED)を安定して発光させることができるとともに、省スペースとして設置できる。
本発明に係る一実施形態の自発光視線誘導標の正面図である。 実施形態の自発光視線誘導標の平面図である。 実施形態の自発光視線誘導標の断面図であり、図1のIII−III部位に対応する。 実施形態の自発光視線誘導標における風車付近の拡大横断面図であり、図1のIV−IV部位に対応する。 実施形態の自発光視線誘導標における発光体を収納したケース付近の拡大縦断面図である。 実施形態の自発光視線誘導標の回路図である。 赤色系LEDと青色系LEDとの配置と数を変更した自発光視線誘導標の表示面を示す概略正面図である。 さらに赤色系LEDと青色系LEDとの配置と数を変更した自発光視線誘導標の表示面を示す概略正面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の自発光視線誘導標1は、図1〜5に示すように、複数の発光体(LED)31、蓄電体35、太陽電池37、制御基盤39、風力発電装置50、ケース3、及び、支持フレーム47、を備えて構成されている。
風力発電装置50は、図1〜4に示すように、風車53が、回転軸53aを垂直軸タイプとした抗力型風車のサボ二ウス風車として、横断面を湾曲させた四枚の羽根56を上支持板54と下支持板55との間に配設させて構成されている。上支持板54と下支持板55とからは、回転軸53aを構成する支持軸54a,55aが上下に突設されている。そして、下方の支持軸55aは、支持フレーム47の後述する下杆部47bに対し、図示しない軸受を介在させて、回動自在に支持され、上方の支持軸54aは、風力発電機51の入力軸51aと一体的に形成されている。
また、各羽根56には、それぞれ、受光した光を反射する反射シート58が貼着されている。詳しく説明すれば、反射シート58は、それぞれ、視線誘導標1が前方からの車両のヘッドライト等の光を受けた際に、その光を前方側に反射させ易いように、各羽根56の外表面側の全域に、配置されており、実施形態の場合、プリズム溝を設けたプリズム型の黄色の高輝度反射シートから形成されている。
風力発電機51は、支持フレーム47の後述する上杆部47aの下面側に取付固定されて、図示しないリード線を利用して、制御基盤39に電気的に接続されている。そして、風車53が、垂直軸タイプとした抗力型風車のサボ二ウス風車としており、風を受ければ、その風向きに係らず、また、微風であっても、回転することとなり、そのため、発電機51が発電して、蓄電体35に充電させることができる。
支持フレーム47は、風力発電装置50の風車53の周囲を囲むように、発光体31の配置方向に沿って、換言すれば、本体部10の前面10aに沿って、四角環状に配設されている。そして、この支持フレーム47は、風車53の上下で対向するように、相互に平行に配置される上杆部47a・下杆部47bと、上杆部47a・下杆部47bの左右両端を上下に連結する左右の縦杆部47c,47dと、を備えて構成されている。そして、縦杆部47cの側方には、設置用取付部48が配設されている。
この設置用取付部48は、視線誘導標1を道路際等の所定の設置箇所のポールPに取り付けるためのものであり、実施形態の場合、縦杆部47cと平行に上下方向の延びる補助杆48aの上下に、複数の取付孔48cを設けた取付板48bを配設させて構成されている。この設置用取付部48では、ポールPに巻き掛けたU字状ボルトBTを取付孔48cに挿通させて、先端の部位にナットNを締結して、ポールPに設置用取付部48を取付固定して、視線誘導標1を所定の設置箇所に設置することとなる。
そして、実施形態の場合、発光体31、蓄電体35、太陽電池37、及び、制御基盤39等を収納したケース3が、支持フレーム47の上端47tとなる上杆部47aの左右方向の中央に、上方に突出するように、取付具24を利用して、取付固定されている。
ケース3内の制御基盤39は、図1,3,5に示すように、発光体31と蓄電体35とを保持するように、発光体31と蓄電体35とに連結されるとともに、さらに、定電圧充電回路40、AC/DC変換機41、点滅制御回路42、を配設させている(図6参照)。さらに、制御基盤39は、図1,5に示すように、視線誘導標1における発光体(LED)31の円形の表示面(前面)10aに対応した円盤状として、各発光体31を前方に突出させるように、各発光体31を前面39a側で保持して、蓄電体35を後方に突出させるように、各蓄電体35を後面39b側で保持している。各蓄電体35は、略円柱状として、複数(実施形態では6個)使用されて、制御基盤39の後面39b側で、上下左右に均等に配置されるように、分散されて配設されている。また、制御基盤39には、後述する取付ボス20を挿通させる挿通孔39cが配設されている(図1参照)。
なお、AC/DC変換機41は、風力発電機51からの交流電源を、直流電源に変換して、定電圧充電回路40に出力し、定電圧充電回路40は、太陽電池37や風力発電機51により発生した起電力を各蓄電体(実施形態では電気二重層コンデンサー)35に所定電圧で充電させるように作動される。そして、点滅制御回路42は、発光体31を所定間隔て点滅させるように作動され、実施形態の場合、発光体31の後述する赤色系LED32と青色系LED33とを交互(360回/分)に点滅させる。換言すれば、赤色系LED32と青色系LED33とが、それぞれ、180回/分として、交互に点滅する。
発光体31は、実施形態の場合、5個の赤色系LED32と4個の青色系LED33とから構成されている。赤色系LED32は、円板状の制御基盤39の中央に1個配置されるとともに、その中央LED32cを中心として、上下左右の配置位置から、45°ずらした放射状の位置に配置され、青色系LED33は、中央LED32cを中心とした上下左右の放射状に4個配置されている。すなわち、中央LED32cを除いた4個の赤色系LED32と4個の青色系LED33とは、中央LED32cを中心として、周方向に沿って、交互に均等にされて(中央LED32cを中心として45°ずつずれた放射状に配置されて)、一条の円環状に、配置されている。なお、円板状の反射シート44やその前面側の前面カバー部11は、その直径寸法D0(図1参照)は、約100φとしている。
また、赤色系LED32は、ピーク波長を623nmとする赤色LED、ピーク波長を590nmとする黄色LED、あるいは、その間の波長の赤色系光を放射するものが使用可能である。青色系LED33は、ピーク波長を470nmとする青色系LED、ピーク波長を490nmとする青緑色LED、あるいは、その間の波長の青色系光を放射するものが使用可能である。
ケース3は、太陽電池37を収納した上部収納部(太陽電池収納部)4と、下部側の下部収納部8と、を備えて構成されている。下部収納部8は、制御基盤39を覆う円板状の本体部10と、本体部10と上部収納部4とを連結する台形板状の連結部9と、を備えて構成されている。
下部収納部8の本体部10は、その前面10aを発光体31の表示面とする円板状に形成されている。そして、本体部10内には、発光体31と蓄電体35とを保持した制御基盤39が、前面39aを、鉛直方向に沿わせて、各発光体31を前面10a側に正対させるように、配設させている。本体部10の制御基盤39を覆う前面10aには、発光体31を覆う透明な前面カバー部11が配設されている。
前面カバー部11には、図1,5に示すように、各発光体31の赤色系LED32と青色系LED33との各々に対応して、発光する光を拡散させる光源カバー部12が形成されている。各光源カバー部12は、それぞれ、レンズ部13とリブ14とを備えて構成されている。レンズ部13は、各発光体31(赤色系LED32と青色系LED33との各々)の前方側で、外側面13aと内側面13bとをともに前方側へ突出させた凸メニスカスレンズ形状に形成されている(図5参照)。ちなみに、実施形態の場合、レンズ部13の外側面13aと内側面13bとは、ともに、半径Rを8.1mmの弧面としている。リブ14は、各発光体31の周囲を囲んで、赤色系LED32と青色系LED33との各々の周囲を囲んで、レンズ部13の外周縁13cから後方へ延びる円筒状としている。各リブ14の後端面14aは、制御基盤39の前面39aに対し、反射シート44を介在させて、当接されている。なお、リブ14は、外側面13aの外縁13aa(外周縁13c)を囲うように、外縁13aaの外周側に配置されて、後方に延び、厚さ寸法tを1.5mm、長さ寸法Lを10mmとしている。外縁13aaの直径寸法D1(図1参照)は、15φとしている。
リブ14に当接される反射シート44は、車両のヘッドライト等の光を受けた際に、その受光した光を反射するものであり、風車53に設けた反射シート58と同様に、プリズム溝を設けたプリズム型の黄色の高輝度反射シートからなり、各発光体31を突出させる貫通孔44bを備えて構成され、各貫通孔44bから発光体31を突出させて、制御基盤39の前面39a側の全域に配設されている。また、反射シート44には、後述する取付ボス20を挿通させる挿通孔44cも、形成されている(図1参照)。
なお、前面カバー部11は、光源カバー部12の周囲に、平面状の平滑部16を配設させている。
ケース3の上部収納部(太陽電池収納部)4は、略水平方向に沿った長方形板状として、上面4a側を前端4b側にかけて前下がりに傾斜させて、構成されている。そして、上部収納部4は、下部収納部8における発光体31を覆う前面カバー部11の上方から前方を覆うように、連結部9の上方から前方に突出する庇状に、形成されている。また、上部収納部4は、太陽電池37を水平方向に沿って配設させるとともに、太陽電池37を覆う透明な上面カバー部5を、太陽電池37の上方で、雨水を流下可能に、前下がりに傾斜させている。
そして、ケース3は、前面側の前側ケース部18と、後面側の後側ケース部22と、から構成されている。後側ケース部22は、実施形態の場合、アルミニウム等の平板状の金属板から構成されて、後面には、支持フレーム47の取付座49に取り付けるための円筒状の取付具24が、形成されている。また、後側ケース部22には、前側ケース部18と結合させるためのねじ29を挿通させる取付孔23が、形成されている(図5参照)。
前側ケース部18は、既述の上部収納部4や下部収納部8の後面側を除いた全域を形成するものであり、実施形態の場合、透明なポリカーボネイト等の合成樹脂から形成されている。また、前側ケース部18には、後側ケース部22と結合させる複数の取付ボス20が配設されるとともに、外周縁に、後側ケース部22の外周縁22aを嵌合させるために、段差を設けて凹むような周縁組付座19が、形成されている。取付ボス20は、外周縁側の赤色系LED32の近傍の本体部10の周縁の4箇所と、上部収納部4の左右両端付近の2箇所と、の計6箇所に形成されて、それぞれ、周縁組付座19の内側に配設されている。そして、各取付ボス20には、後側ケース部22を前側ケース部18に結合させる際、後側ケース部22の取付孔23を経て、ねじ29が螺着されることとなる。その螺着時、後側ケース部22の外周縁22aは、パッキン25の外周縁25aを介在させて、前側ケース部18の周縁組付座19に嵌合することとなる。なお、本体部10の4個の取付ボス20は、制御基盤39の挿通孔39c(反射シート44の各挿通孔44cと一致する)に挿通されて、制御基盤39の上下左右のずれ移動を規制して、制御基盤39を、精度よく位置決めする役目も果たしている。
なお、制御基盤39は、これらの取付ボス20の上下左右の位置決めと、反射シート44を介在させたリブ14の後端面14aとの当接による前後方向の位置決めとにより、前面39aから突出させた各発光体(LED)31の発光部位31aを、レンズ部13の焦点位置に、精度よく、配置させることができることとなる。
また、前側ケース部18では、透明な上面カバー部5や前面カバー部11以外の部位を、内部を見えないように、シボを設けた不透明部21として、外部から、ケース3内の制御基盤39等が見えないように、構成されている。
さらに、前側ケース部18と後側ケース部22との間には、シール性を確保可能なゴムや合成樹脂から構成されるパッキン25と、乾燥剤27と、が配設されている。
実施形態の場合、パッキン25は、外周縁25aを、後側ケース部22の外周縁22aと同形状とした板状とするとともに、外周縁25aからケース3の内側に延び、後側ケース部22と同様に、ねじ29を貫通させる取付孔25bが形成されている(図5参照)。ちなみに、パッキン25は、前側ケース部18と後側ケース部22との結合時、外周縁25aを周縁組付座19と後側ケース部22の外周縁22aとに圧接させるとともに、ねじ29の周囲も、取付孔25bの周縁を取付ボス20と後側ケース部22とに圧接させている。
乾燥剤27は、上下左右の位置ずれを防止されて、パッキン25の内周側に位置規制されて収納されるシート状としている。このシート状乾燥剤27は、樹脂シートや不織布に、シリカゲルや塩化カルシウム等を含有させて、シート状に形成され、若干の弾性を有している。そして、このシート状乾燥剤27は、パッキン25の内周側に収納された状態で、前側ケース部18と後側ケース部22とを結合させる際、パッキン25に位置規制されて、制御基盤39の後面39b側に、配置されることとなる。さらに、実施形態では、この時、シート状乾燥剤27が、反射シート44を介在させて、蓄電体35ごと制御基盤39を、前側ケース部18のリブ14の後端面14a側に押圧して、前側ケース部18と協働して、挟持して保持する構成としている。そして、この時、制御基盤39の後面39b側で上下左右に分散されて配置された各蓄電体35が、各リブ14に対し、前後に傾斜させずに、制御基盤39を前側ケース部18のリブ14側に押圧させることとなる。
そして、ケース3では、前側ケース部18における上部収納部4や下部収納部8の部位に、所定の図示しないリード線で部品相互を結線させつつ、太陽電池37、反射シート44、発光体31と蓄電体35とを組み付けた制御基盤39を配置させて、さらに、それらに、シート状乾燥剤27を収納させたパッキン25を載せ、さらに、後側ケース部22を載せ、後側ケース部22とパッキン25との取付孔23,25bを経て、各取付ボス20にねじ29を螺着させれば、前側ケース部18と後側ケース部22とを結合させて、シール性を確保してケース3を形成できる。そして、取付具24を、取付座49に嵌めて、ねじ30止めすれば、ケース3を、支持フレーム47の上端47tから上方へ突出させるように、配設することができて、実施形態の自発光視線誘導標1を製造することができ、その後、設置用取付部48を利用して、所定位置に設置すればよい。
なお、風力発電機51から延びる図示しないリード線は、ケース3の支持フレーム47への取付時、制御基盤39から延びて、シール性を確保しつつ取付具24内を挿通させた図示しないリード線のコネクタに対し、結線すればよい。
そして、実施形態の自発光視線誘導標1では、使用時、太陽電池37と風力発電装置50とを併用しており、昼間の太陽光の日照が無くとも、あるいは、夜間であっても、風があれば、風力発電装置50によって発電された電力を、蓄電体35に充電できることから、発光体31を、昼夜を問わず、さらに、日照の無い悪天候時、あるいは、日照状態の悪い設置場所においても、安定して、発光させることができる。
そして、図1,2に示すように、風力発電装置50の周囲を囲って支持する支持フレーム47が、その上端47tで、上方へ突設させるように、ケース3を保持しており、ケース3が、支持フレーム47から、水平方向に沿って横方向に突出することを抑制されて、支持フレーム47に保持されることとなる。そのため、自発光視線誘導標1は、上方から見た設置スペースを、極力、小さく抑えることができる。
また、支持フレーム47は、発光体31の配置方向である前面10aに沿って、風力発電装置50を囲むように、配設されており、走行する車両等の進行方向に沿って、風車53の前方側を空けることとなる。そのため、実施形態の視線誘導標1では、風車53が、発生し易い車両の進行方向に沿う風を、支持フレーム47に邪魔されずに、受けることができて、風力発電装置50の発電効率を良好にできる。ちなみに、車両の進行方向に沿う風は、車両自体の走行に伴って発生したり、あるいは、視線誘導標1の設置箇所の道路自体に沿って風が吹き易いことから、発生する機会が多い。
さらに、ケース3自体は、前面10a側に発光体31を配置させて制御基盤39を収納した下部収納部8と、下部収納部8の上方に配置されて太陽電池37を収納した上部収納部4と、を備えて構成されて、上部収納部4が、太陽電池37を略水平方向に沿って配設させて収納するとともに、下部収納部8の前面10a側の上方で、庇状に前方側へ突出させて、配設されている。すなわち、上部収納部4に収納された太陽電池37は、自発光視線誘導標1の最上端1tに配置されて、円滑に、太陽光を受光できて、蓄電体35に充電できる。また、上部収納部4が、庇状に配置されて、発光体31の前面10a側の上方を覆うことから、発光体31の前面10a側が雨水で汚れることを防止でき、かつ、薄暮でも、発光体31の光を鮮明にすることができる。さらに、自発光視線誘導標1を道路際等の所定の設定箇所に取り付けるための設置用取付部48も、ケース3の下方の支持フレーム47に配設されており、太陽電池37の受光を妨げない。そのため、実施形態の視線誘導標1では、風が無くとも、太陽光があれば、安定して、蓄電体35に充電できて、安定した発光体31の発光に寄与できる。
したがって、実施形態の自発光視線誘導標1では、発光体(LED)31を安定して発光させることができるとともに、道路際等に省スペースとして設置できる。
なお、実施形態では、支持フレーム47を四角環状とした場合を示したが、安定して風力発電装置50を支持できれば、取付部48から離れた縦杆部47dは、省いてもよい。
また、実施形態では、設置用取付部48を支持フレーム47の側方における縦杆部47cの位置に配置させたが、太陽電池37の太陽光の受光や風車53の風を良好に受ける状態を阻害しなければ、支持フレーム47の上部側や下部側の上杆部47aや下杆部47bから側方に延びるように、設けても良い。
そして、実施形態の自発光視線誘導標1では、風力発電装置50の風車53を、回転軸53aを垂直軸タイプとした抗力型風車としており、風向きに制限されずに、少しの風でも、風力発電装置50が発電できて、一層、安定して、発光体31を発光させることが可能となる。この点を考慮しなければ、クロスフロー型やダリウス型、あるいは、水平軸タイプのプロペラ型や多翼型等の種々の風車を使用しても良い。
また、実施形態の自発光視線誘導標では、風車53の羽根56に、受光した光を反射可能な反射シート58が配設されており、発光体31が発光していなくとも(例えば、蓄電体35の充電残量が零の場合)、羽根56に設けた反射シート58が、受光した光を反射させることができて、視線誘導標1を運転者に視認させることができる。
特に、実施形態では、各羽根56の外表面側の全域に、反射シート58を設けており、一層、反射シート56が、視線誘導標1を運転者に視認させ易い。勿論、この点を考慮しなければ、反射シート56は、各羽根56の外表面側に、円形や長方形等の所定形状として、部分的に、配設してもよい。
さらに、実施形態の自発光視線誘導標1では、複数の発光体31を、それぞれ、交互に点滅される赤色系LED32と青色系LED33とから構成し、
一つの赤色系LED32を、発光体31の表示面10aにおける中心に配置される中央LED32cとし、4個ずつの赤色系LED32と青色系LED33とが、中央LED32cを中心として、周方向に沿って、均等で、かつ、交互に、配設させている。そのため、実施形態の自発光視線誘導標1では、形状認知に優れた赤色系LED32の点灯と、存在認知に優れた青色系LED33の点灯と、によって、霧や降雨時の悪天候時に、道路を走行する運転者に、良好に視認させることができる。
ちなみに、一対比較法により、実施形態の視線誘導標1と、赤色系LED32と青色系LED33との配置や数を変えた比較例と、を比較した結果を表1に示す。
Figure 0005558169
なお、表1や図7に示すように、A(視線誘導標A)は、中央に赤色系LED32を設けて、その周囲に5個の青色系LED33を設けて、交互に、点滅させたものである。B(視線誘導標B)では、視線誘導標Aと逆の構成であって、中央に青色系LED33を設けて、その周囲に5個の赤色系LED32を設けて、交互に、点滅させたものである。
C(視線誘導標C)は、中央に赤色系LED32を設けて、その周囲に3個ずつの赤色系LED32と青色系LED33とを均等に交互に配設させて、赤色系LED32と青色系LED33とを交互に点滅させたものである。D(視線誘導標D)は、視線誘導標Cと逆の構成であって、中央に青色系LED33を設けて、その周囲に3個ずつの赤色系LED32と青色系LED33とを均等に交互に配設させて、赤色系LED32と青色系LED33とを交互に点滅させたものである。
E(視線誘導標E)は、実施形態の視線誘導標1と同じものであり、中央に赤色系LED32を設けて、その周囲に4個ずつの赤色系LED32と青色系LED33とを均等に交互に配設させて、赤色系LED32と青色系LED33とを交互に点滅させたものである。F(視線誘導標F)は、視線誘導標Eと逆の構成であって、中央に青色系LED33を設けて、その周囲に4個ずつの赤色系LED32と青色系LED33とを均等に交互に配設させて、赤色系LED32と青色系LED33とを交互に点滅させたものである。
また、各視線誘導標A〜Fは、100φタイプとして、被験者から40m離し、かつ、高さ90cmの位置に設置し、夜間と同様な状態にできる屋内試験場において、試験を行った。赤色系LED32と青色系LED33との点滅は、実施形態と同様に、360回/分としている。
さらに、通常時と濃霧時とにおいて、試験を行い、その際の評価の1〜9の数値は、つぎのような基準に基づく。
1:両方同じくらい目立つ
3:前の方が後の方より若干目立つ
5:前の方が後の方より目立つ
7:前の方が後の方よりかなり目立つ
9:前の方が後の方より絶対的に目立つ
そして、表1では、この評価に基づいて、一対比較法の所定の算出式により、重みを算出して記載している。
この表1から解るように、見易さの比較となる重みに着目すると、使用する発光体(LED)が少なく、かつ、中央に赤色系LED32を配置させていない視線誘導標A,B,Dは、重みがおかれていない。一方、LEDを9個使用している視線誘導標E,Fには、重みが集中しており、視線誘導標E,Fは目立つと思われる。LEDの使用量では、視線誘導標A〜Dに関し、6個と7個では、中央に赤色系LED32が配置されていなければ、差はない。また、LEDの使用量では、視線誘導標C〜Fに関し、7個と9個とでは、大きく差がついている。さらに、色の配置では、中央に赤色系LED32が配置されて、全体として、青色系LED33より赤色系LED32が多くなれば、目立つと思われ、特に、視線誘導標C,Eでは、霧となる悪天候時においても、有効であると思われる。
すなわち、発光体(LED)31の表示面10aの中央に、赤色系LED32cが配置されて、かつ、その周囲に、3個以上の赤色系LED32と青色系LED33とが、周方向に沿って交互に配置されていれば、青色系LED33が、表示面10aの中央に配置されていないものの、中央LED32cの周囲で、3個以上、放射状に配置されるため、濃霧の悪天候時でも、視線誘導標1の存在認知を確保でき、そして逆に、目立ち易い赤色系LED32を、表示面10aの中央に配置させて、その周囲に、3個以上の赤色系LED32を配置させていれば、目立ち易い赤色系LED32が多くなって、全体のLED数が少なくとも、通常時ばかりでなく、濃霧等の悪天候時にも、良好な視認性を確保できることが解る。
そのため、実施形態の自発光視線誘導標1では、霧や降雨時の悪天候時に、道路を走行する運転者に、良好に視認させることができることとなる。
さらに、実施形態の自発光視線誘導標1では、表示面10aの中央に配置させた中央LED32cを中心に、4個ずつの赤色系LED32と青色系LED33とが、周方向に沿って、均等で、かつ、交互に、配設される構成であって、表示面10aを円形としている場合に、無駄な表示エリアを無くして、表示面10aと相似形となるように、好適に、中央LED32cの周囲に、赤色系LED32と青色系LED33とを配設させることができる。
したがって、実施形態の自発光視線誘導標1は、表示面10aを円形状としても、悪天候時の視認性を良好として、使用することができる。
なお、実施形態では、中央に赤色系LED32を設けて、その周囲に4個ずつの赤色系LED32と青色系LED33とを均等に交互に配設させたものを示したが、視線誘導標Cのように、中央に赤色系LED32を設けて、その周囲に3個ずつの赤色系LED32と青色系LED33とを均等に交互に配設させたり、あるいは、中央に赤色系LED32を設けて、その周囲に5個以上ずつの赤色系LED32と青色系LED33とを均等に交互に配設させてもよい。
さらに、実施形態では、中央LED32cの周囲に、周方向に沿って一重の円環状に、赤色系LED32と青色系LED33とを均等に交互に配設させたが、中央LED32cの周囲に、周方向に沿って、二重、あるいは、三重以上に、赤色系LED32と青色系LED33とを均等に交互に配設させてもよい。例えば、図8に示す視線誘導標G、Hのように、中央LED32cを中心として、二重の円環状として、中央LED32cに近い第1円環部C1に、3個ずつの赤色系LED32と青色系LED33とを均等に交互に配設させ、その周囲の第2円環部C2に、6個ずつの赤色系LED32と青色系LED33とを均等に交互に配設させてもよい。なお、視線誘導標G、Hの相違は、第1円環部C1が、30°の角度分ずれて配置されている点である。
但し、実施形態のように、一重としておけば、使用する赤色系LED32と青色系LED33との数を、中央LED32cを除いて3個ずつ若しくは4個ずつ等とした9個以下と少なくできて、かつ、道路際等に設置される自発光でない反射板タイプの70〜100φとした視線誘導標の代替品として、好適に使用することができる。
なお、中央LED32cを中心として、その周囲に、均等でかつ交互に、赤色系LED32と青色系LED33とを配置させる場合、点灯時に円環状のイメージを惹起できれば、必ずしも、実施形態のように、1個ずつの赤色系LED32と青色系LED33とを交互に配置させなくともよく、例えば、どちらかの一方を、2個等の複数として、均等に、周方向に沿って繰り返して配置させるように、交互に赤色系LED32と青色系LED33とを配置させたり、あるいは、共に、同数の複数個ずつ、若しくは、異なった数の複数個ずつ、を繰り返して均等に循環させるように、中央LED32cの周囲で、周方向に沿って交互に所定個数ずつの赤色系LED32と青色系LED33とを配置させてもよい。
また、実施形態の自発光視線誘導標1では、赤色系LED32と青色系LEDとが、それぞれ、透明な光源カバー部12により覆われ、光源カバー部12が、発光時の光を拡散可能に、それぞれ、所定のレンズ部13と円筒状のリブ14とを備えて構成されている。レンズ部13は、赤色系LED32と青色系LED33との各々の前方側で、外側面13aと内側面13bとをともに前方側へ突出させた凸メニスカスレンズ形状とし、リブ14は、赤色系LED32と青色系LED33との各々の周囲を囲んで、レンズ部13の外周縁から内側に延びる円筒状としている。さらに、受光した光を反射可能な反射シート44が、赤色系LED32と青色系LED33とを前方に突出させ、かつ、リブ14の後端面14aに前面44aを当接させて、制御基盤39の前面39a側における光源カバー部12の後方側の略全域に、配設されている。
そのため、レンズ部13が、拡散し難いLED32,33の光を、レンズ部13の全域から発光させるように、拡散させる凸レンズから構成され、さらに、メニスカスレンズとして、レンズ部13の外周縁13c付近でも、輝度の低下を抑えて、光を発散させることができて、表示面10aの正面からだけでなく、表示面10aに対して斜め方向からでも、LED32,33の光が視認し易くなる。すなわち、このような構成では、極力、赤色系LED32や青色系LED33の明るい輝度と広い視野範囲とを、確保できる。さらに、レンズ部13の外周縁13cには、LED32,33を包むように、透明な円筒状のリブ14が、突設されて、LED32,33の周囲に発散する光も、リブ14の内周面14bや外周面14cで反射させて(図5参照)、レンズ部13側から放射できることとなって、一層、LED32,33をレンズ部13全体から光らせるような態様、とすることができる。なお、実施形態の場合、リブ14の前後方向の後半分程度の外周面14cには、LED32,33の光を乱反射させるようなシボが形成されており、一層、シボの乱反射を利用して、レンズ部13から放射するLED32,33の輝度を増加させることが可能となる。さらに、LED32,33が発光していない場合でも、反射シート44が、表示面10aで受光した光を反射させることができて、視線誘導標1を運転者に視認させることができる。さらに、LED32,33の発光時には、反射シート44を経て反射する光も、光源カバー部12のリブ14の内周面14bや外周面14cを利用して、レンズ部13側から放射できるため、一層、LED32,33をレンズ部13全体から光らせるような態様、とすることができる。
なお、実施形態では、レンズ部13の外周縁13c(外縁13aa)までの直径寸法D1を15φ程度とした場合を示したが、凸メニスカスレンズ形状のレンズ部13の全域を光らせることができれば、レンズ部13の直径寸法D1は、10〜20φの範囲内で、適宜、設定してもよい。勿論、それらの構成の視線誘導標では、70〜100φ程度とした表示面10aにおいて、中央LED32cの周囲に、円環状に6個や8個のLED32,33を交互に少なく配置させても、好適に、運転者からの視認性を確保できることとなる。ちなみに、レンズ部13の直径寸法D1が、10φ未満と小さければ、LED31の光を拡散させ難く、逆に、レンズ部13の直径寸法D1が、20φを超える場合には、LED31の輝度の低下を招いて、好ましくなく、レンズ部13の直径寸法D1は、10〜20φの範囲内が望ましい。
また、実施形態の反射シート58,44では、黄色のものを例示したが、他に、白色や橙色、さらに、適宜、赤色、青色、緑色等の種々の色に彩色されているものが使用できる。
さらに、実施形態では、発光体(LED)31の表示面10aを円形とした場合を示したが、設置させる場所に応じて、表示面10aの外形形状は、楕円形状や三角形状、あるいは、四角等の多角形状に変更してもよい。
1…自発光視線誘導標、
3…ケース、
4…(太陽電池収納部)上部収納部、
10a…(表示面)前面、
12…光源カバー部、
13…レンズ部、
13a…外側面、
13b…内側面、
14…リブ、
14a…後端面、
31…発光体、
32…赤色系LED、
32c…中央LED、
33…青色系LED、
35…蓄電体、
37…太陽電池、
39…制御基盤、
44…反射シート、
47…支持フレーム、
47t…上端、
48…設置用取付部、
50…風力発電装置、
53…風車、
56…羽根、
58…反射シート。

Claims (5)

  1. LEDから構成される発光体を、前面側に、複数配置させて構成される自発光視線誘導標であって、
    前記発光体を前面側で保持し、かつ、前記発光体の電源となる蓄電体を設けて構成されて、前記発光体を点灯させるように制御する制御基盤と、
    太陽光により起電されて前記蓄電体に充電させる太陽電池と、
    風力によって回転して回転軸を垂直軸タイプとする風車と、該風車の回転軸を構成する上方側の支持軸を入力軸として該入力軸の回転により電力を起電する風力発電機と、を有し、前記風力発電機の起電した電力を前記蓄電体に充電させる風力発電装置と、
    前記自発光誘導標の設置箇所への設置用取付部を有して、前記風車の上下で対向するように相互に平行に配置される上杆部と下杆部とを有するともに、前記上杆部と前記下杆部との左右両端の少なくとも一方の端部相互を上下で連結する縦杆部を有して、前記風力発電装置の風車の周囲を囲むように、前記発光体の配置方向に沿って配設される支持フレームであって、前記下杆部が前記風車の前記回転軸を構成する下方側の支持軸を回動自在に支持し、かつ、前記上杆部が下面側で前記風力発電機を固定して、前記風力発電装置を支持する前記支持フレームと、
    該支持フレームの上端で、上方へ突設されるように、前記支持フレームの前記上杆部に保持され、前面側に前記発光体を配置させて前記制御基盤を収納した下部収納部と、該下部収納部の上方に配置されて前記太陽電池を収納した上部収納部と、を有したケースと、
    を備えて構成され、
    前記上部収納部が、前記太陽電池を略水平方向に沿って配設させて収納するとともに、前記下部収納部の前面側の上方で、庇状に前方側へ突出させて、配設されていることを特徴とする自発光視線誘導標。
  2. 前記風車の羽根に、受光した光を反射可能な反射シートが配設されていることを特徴とする請求項1に記載の自発光視線誘導標。
  3. 複数の前記発光体が、それぞれ、交互に点滅される赤色系LEDと青色系LEDとから構成され、
    一つの赤色系LEDが、発光体の表示面における中心に配置される中央LEDとし、
    該中央LED以外の前記赤色系LEDと前記青色系LEDとが、それぞれ、3個以上使用されるとともに、前記中央LEDを中心として、周方向に沿って、均等で、かつ、交互に、配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の自発光視線誘導標。
  4. 前記中央LEDを中心として周方向に配置される前記赤色系LEDと前記青色系LEDとが、一重の円環状に、配設されていることを特徴とする請求項3に記載の自発光視線誘導標。
  5. 前記赤色系LEDと前記青色系LEDとが、それぞれ、透明な光源カバー部に覆われ、
    該光源カバー部が、発光時の光を拡散可能に、それぞれ、
    前記赤色系LEDと前記青色系LEDとの各々の前方側で、外側面と内側面とをともに前方側へ突出させた凸メニスカスレンズ形状のレンズ部と、
    前記赤色系LEDと前記青色系LEDとの各々の周囲を囲んで、前記レンズ部の外周縁から後方へ延びる円筒状のリブと、
    を配設させて構成されるとともに、
    受光した光を反射可能な反射シートが、前記赤色系LEDと前記青色系LEDとを前方に突出させ、かつ、前記リブの後端面に前面を当接させて、前記制御基盤の前面側における前記光源カバー部の後方側の略全域に、配設されていることを特徴とする請求項3若しくは請求項4に記載の自発光視線誘導標。
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