JP5556292B2 - トルクリミッタの油圧拡張室への油の充填方法 - Google Patents

トルクリミッタの油圧拡張室への油の充填方法 Download PDF

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Description

本発明は、トルクリミッタの油圧拡張室への油の充填方法に関する。
従来、トルクリミッタとしては、例えば、特公昭63−030527号公報(特許文献1)に記載されているものがある。
上記トルクリミッタに限らず、従来のトルクリミッタでは、トルクリミッタの油圧拡張室に次の手順で油を充填している。
先ず、上記油圧拡張室の油圧と、軸部材と筒部材との間に作用するトルクを準静的に増大させた場合に、上記軸部材と上記筒部材との間の回転動力の伝達が遮断されるリリーストルクとの一対一の対応関係を求める。詳細には、上記対応関係を、油圧拡張室の油圧と、リリーストルクとで画定される2次元のパラメータ空間上にプロットし、上記2次元のパラメータ空間上において、上記対応関係を表す直線(以下、理論線という)を求める。
次に、上記理論線において、所望の設定リリーストルクに一致する上記リリーストルクに一対一に対応する油圧を求め、油圧拡張室の油圧が、上記求めた油圧になるように、上記油圧拡張室に油を充填している。
特公昭63−030527号公報
本発明者は、特に大型駆動軸に接続される大型のトルクリミッタにおいて、実際に筒部材と軸部材との動力の遮断が起きるリリーストルクが、上記理論線から導かれる所望の設定リリーストルクと比較して、大幅に小さい場合があることを見出した。
そこで、本発明の課題は、設定リリーストルクと、実際に動力の遮断が起こるリリーストルクとの差が小さいトルクリミッタを実現できるトルクリミッタの油圧拡張室への油の充填方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のトルクリミッタの油圧拡張室への油の充填方法は、
軸部材と、筒部材とを備え、上記軸部材および上記筒部材のうちの一方が、油圧拡張室を有するトルクリミッタの上記油圧拡張室への油の充填方法であって、
上記トルクリミッタにおいて、上記油圧拡張室の油圧と、上記軸部材と上記筒部材との間に作用するトルクを準静的に増大させた場合に、上記軸部材と上記筒部材との間の動力の伝達が遮断されるリリーストルクとの一対一の対応関係を求め、
上記油圧拡張室の油圧が、上記一対一の対応関係において、設定リリーストルクに一致する上記リリーストルクに一対一に対応する油圧に対して所定割合高い油圧になるように、上記油圧拡張室に油を充填し、
上記所定割合高い油圧は、上記軸部材と上記筒部材に一瞬の所定のトルクを付与したときの、上記油圧拡張室の油圧と、上記軸部材と上記筒部材との間の回転動力の伝達が遮断されるリリーストルクとの対応関係を示す直線において、上記設定リリーストルクに対応する油圧であることを特徴としている。
本発明者は、油圧拡張室の油圧と、実際に動力の遮断が起こるリリーストルクとの関係を、多角的な角度から試験的に検証し、次の現象を発見した。
具体的には、本発明者は、軸部材と筒部材との間に作用するトルクが急激に増大した場合、すなわち、トルクの単位時間当たりの変化分が大きい場合に、実際に、筒部材と軸部材との動力の遮断が発生するリリーストルクが、上記理論線から求められるリリーストルクよりも小さくなる現象を試験的に発見した。
本発明によれば、トルクリミッタにおいて、油圧拡張室の油圧と、軸部材と筒部材との間に作用するトルクを準静的に増大させた場合に、軸部材と筒部材との間の動力の伝達が遮断されるリリーストルクとの一対一の対応関係を求め、油圧拡張室の油圧を、上記一対一の対応関係において、設定リリーストルクに一致する上記リリーストルクに一対一に対応する油圧に対して所定割合高い油圧になるように、油圧拡張室に油を充填するから、軸部材と筒部材との間に単位時間当たりの変化率が大きいトルクが作用しても、従来と異なり、実際に軸部材と筒部材との間の動力の伝達が遮断されるリリーストルク(以下、実際のリリーストルクという)が、設定リリーストルクに対して大幅に小さくなることがなく、実際のリリーストルクと、設定リリーストルクとの差が小さくなる。したがって、実際のリリーストルクと、設定リリーストルクとの差を小さくできて、トルクリミッタの信頼性を向上させることができる。
本発明のトルクリミッタの油圧拡張室への油の充填方法によれば、実際のリリーストルクと、設定リリーストルクとの差を小さくすることができて、トルクリミッタの信頼性を向上させることができる。
本発明の一実施形態のトルクリミッタの油圧拡張室への油の充填方法を用いて油圧拡張室に油を充填されたトルクリミッタの軸方向の断面図である。 筒部材と軸部材との間に、径方向の所定の荷重を付与している状態において、負荷速度と、筒部材と軸部材との静摩擦係数との関係を調査したときの試験結果の一例を示す図である。 一サンプルのトルクリミッタでのトルクの一領域における、油圧拡張室の油圧と、軸部材と筒部材との間に作用するトルクを準静的に増大させた場合でのリリーストルクとの関係、および、軸部材と上記筒部材に一瞬に所定のトルクを付与したときの、油圧拡張室の油圧と、リリーストルクとの関係を示す図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態のトルクリミッタの油圧拡張室26への油の充填方法を用いて、油圧拡張室26へ油を充填されたトルクリミッタの軸方向の断面図である。
以下、図1を用いて、上記実施形態の方法を用いて油圧拡張室26へ油を充填されたトルクリミッタの構成についての大まかな説明を行った後、一実施形態のトルクリミッタの油圧拡張室26への油の充填方法について説明することにする。
このトルクリミッタは、軸部材1と、筒部材2と、シャーバルブ6と、玉軸受17および玉軸受18とを有する。
上記軸部材1は、略円筒状の外周面20を有する本体部8と、本体部8の外面から突出する断面略L字形状の係止部9とを有する。上記軸部材1の外周面20は、一つの螺旋形状の油封止防止用の溝35を有している。この螺旋形状の溝35は、軸部材1の軸方向の両側に開口している。上記螺旋形状の溝35のピッチは、軸部材1の軸径(外径)の1/10以上1/5以下になっている。
上記筒部材2は、第1の筒部材10と、第2の筒部材11とを有する。上記第1の筒部材10は、軸部材1の外周面20に当接する略円筒状の内周面21を有する。トルク伝達面である軸部材1の外周面(溝35の表面も含む)20と筒部材2の内周面21は、処理温度が400度以上420度以下の低温窒化処理が施されて硬化され、軸部材1の外周面20(溝35の表面も含む)を含む表層部は、窒化物を有する層になり、また、筒部材2の内周面21を含む表層部は、窒化物を有する層になっている。これら二つの窒化物を有する層の層厚は、ともに2μm以上3μm以下になっている。これら二つの窒化物を有する層の硬さは、略同じ硬さで、これら二つの窒化物を有する層のビッカース硬さHvは、ともに600Hv以上になっている。
上記軸部材1の外周面20と、筒部材2の内周面21との間には、焼付き防止用の潤滑油であるタービンオイルまたはトラクションオイルが介在している。トラクションオイルとしては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基などの脂環族の官能基や、これら官能基の一部を不飽和結合としたものや、上記官能基の一部の炭素原子を、酸素原子、硫黄原子、窒素原子で置き換えた官能基、さらには、これらの官能基を架橋して形成された官能基や、これらの官能基を縮合した縮合環を有する官能基や、または、これらの官能基を用いて形成された多環式の芳香族の官能基、を有するナフタレン系合成油やナフテン系鉱油である。また、上記トラクションオイルの他の例としては、例えば、分岐型アルキルベンゼンやアルキルナフタレンや、または、フェニル基やシクロヘキシル基を含むポリオルガノシロキサンがある。また、上記トラクションオイルの更なる例としては、例えば、α−アルキルスチレン二量体やα−アルキルスチレン二量体の水素化物があり、また、F−(CF(CF)CFO)n−Cの構造式で表されるパーフルオロポリエーテルやこのパーフルオロポリエーテルの誘導体がある。
上記第2の筒部材11は、第1の筒部材10の略円筒状の外周面23に当接する略円筒状の内周面24を有する。また、上記第2の筒部材11は、シャーバルブ取付穴30と、第2の筒部材11の内周面24の軸方向の略全長に亘って略軸部材1の軸方向に延在する環状の油圧拡張室26を有する。
上記シャーバルブ6は、シャーバルブ取付穴30に嵌入されている。上記シャーバルブ6がシャーバルブ取付穴30に嵌入されている状態で、シャーバルブ6の一端部は、第2の筒部材11の外周面よりも径方向の外方に突出している。また、上記断面略L字形状の係止部9は、略径方向に延びると共に、第2の筒部材11の端面に軸方向に対向する径方向延在部と、この径方向延在部につながっていると共に、第2の筒部材11の外周面に沿って軸方向に延在する軸方向延在部とを有している。上記シャーバルブ6の上記一端部は、係止部9の軸方向延在部によって、係止されている。
上記シャーバルブ6は、一端のみが開口したチューブ27を有している。このチューブ27は、シャーバルブ6がシャーバルブ取付穴30に嵌入されている状態で、略軸部材1の径方向に延在している。上記シャーバルブ6がシャーバルブ取付穴30に嵌入されている状態でチューブ27の閉鎖側の一端部は、第2の筒部材11の外周面よりも径方向の外方に突出している。また、上記チューブ27の閉鎖側とは反対側の開口は、油圧拡張室26の一端に連通している。このことから、上記油圧拡張室26のシャーバルブ6側は、密封空間になっている。
上記玉軸受17は、軸部材1の外面に外嵌固定された内輪40と、第2の筒部材11の内面に内嵌固定された外輪41と、内輪40の軌道面と外輪41の軌道面と間に配置された玉42とを有している。また、上記玉軸受18は、軸部材1の外面に外嵌固定された内輪44と、第1の筒部材10の内面に内嵌固定された外輪45と、内輪44の軌道面と外輪45の軌道面と間に配置された玉46とを有している。上記玉軸受17および18は、軸部材1が筒部材2に対して相対回転しているとき、軸部材1を筒部材2に対して回転自在に支持するようになっている。
上記構成において、軸部材1および筒部材2に所定値以下の負荷(トルクの伝達を行う範囲の負荷)がかかっている場合には、図示しないカプラを介して油圧拡張室26に注入されたのち密封された油圧拡張用の油で、油圧拡張室26を拡張させることにより、第1の筒部材10の内周面21を縮径して内周面21を軸部材1の外周面20に押し付けて、軸部材1と筒部材2とを摩擦結合して軸部材1と筒部材2との間でトルクを伝達するようになっている。
一方、軸部材1または筒部材2に所定値以上の負荷(トルクの伝達を行う範囲よりも大きな負荷)がかかって、軸部材1の外周面20が、第1の筒部材10の内周面に対してスリップして、軸部材1と筒部材2の軸回りの位置が変化した場合には、係止部9がシャーバルブ6の一端部を切断して、チューブ27の閉鎖側の一端部を破壊して、油圧拡張室26内の油圧拡張用の油を、この破壊されたチューブ27の側から外部に排出するようになっている。
このようにして、第1の筒部材10の内周面21の軸部材1の外周面20に対する押圧力をなくして、軸部材1と筒部材2の摩擦結合を解いてトルクの伝達を遮断するようになっている。このようにして、軸部材1または筒部材2に過負荷がかかった場合において、トルクの伝達を遮断して、トルクリミッタ装置に連結されている高価な機械を保護している。
尚、詳述しないが、軸部材1の軸方向の両側に開口した油封止防止用の溝35は、軸部材1と第1の筒部材10との間に存在している焼付き防止用の潤滑油が、過剰に軸部材1の外周面20と筒部材10の内周面21との間で滞留、密封され、第1の筒部材10が軸部材1をクランプする力を所定値(設計値)以上に弱めることを抑制する役割を果たし、リリーストルクが所定値より大きく低下することを防止し、リリーストルクを略設計値に近づける役割を果たしている。
上記トルクリミッタにおいて、図示しないカプラを介して油圧拡張室26に次に示すように油を充填する。
先ず、上記トルクリミッタ、または、上記トルクリミッタと同一(同じ製品)のトルクリミッタにおいて、複数の油圧拡張室26の油圧において、軸部材1と筒部材2との間に作用するトルクを準静的に増大させた場合に、軸部材1と筒部材2との間の動力の伝達が遮断されるリリーストルクを測定する。そして、油圧拡張室26の油圧と、軸部材1と筒部材2との間に作用するトルクを準静的に増大させた場合に、軸部材1と筒部材2との間の動力の伝達が遮断されるリリーストルクとの一対一の対応関係を求める。
次に、油圧拡張室26の油圧が、上記油圧とリリーストルクとの一対一の対応関係において、所望の設定リリーストルクに一致する上記一体一の対応関係におけるリリーストルクに一対一に対応する油圧に対して20%高い油圧になるように、油圧拡張室26に油を充填する。
本発明者は、大型駆動軸に接続するトルクリミッタにおいて、実際にトルクの伝達が遮断されるリリーストルクが、所望の設定リリーストルクに対して大幅に小さくなることがあることを見出し、多角的な角度から試験的に検証し、以下の図2に示す関係を発見した。
図2は、筒部材と軸部材との間に、径方向の所定の荷重を付与している状態において、負荷速度と、筒部材と軸部材との間の静摩擦係数との関係を調査したときの試験結果の一例を示す図である。
尚、図2において、Rは、軸部材と筒部材との間に作用するトルクを0から、時間に対して比例的にトルクを増加させ、その軸部材と筒部材との間の動力の伝達の遮断が起きるリリーストルクに到達した時までの時間である。
図2に示すように、筒部材と軸部材との間に作用するトルクの単位時間あたりの変化量が大きくなるにしたがって、筒部材と軸部材との間の静止摩擦係数が小さくなっている。
本発明者は、規格等が異なる多数のサンプルのトルクリミッタにおいて、そのトルクリミッタの油圧拡張室の油圧と、軸部材と筒部材との間に作用するトルクを準静的に増大させた場合に、その軸部材とその筒部材との間の動力の伝達の遮断が起きるリリーストルクを検出すると共に、上記軸部材と上記筒部材に一瞬に所定のトルクを付与したときのリリーストルクを検出する試験を起こった。
図3は、あるサンプルのトルクリミッタの試験における、トルクの一領域における試験結果を示す図である。
尚、図3において、実線110は、油圧拡張室の油圧と、軸部材と筒部材との間に作用するトルクを準静的に増大させた場合に、軸部材と筒部材との間の回転動力の伝達が遮断されるリリーストルクとの対応関係を示す直線(理論線)である。
また、図3において、点線112は、理論線110を得たサンプルのトルクリミッタと同じサンプルのトルクリミッタにおいて、軸部材と筒部材に一瞬に所定のトルクを付与したときの、油圧拡張室の油圧と、軸部材と筒部材との間の回転動力の伝達が遮断されるリリーストルクとの対応関係を示す直線である。
このサンプルにおいては、図3に示す領域全域において、理論線110に対する直線112の比は、0.8程度であり、同一の油圧に対して、(理論線114上の値 − 直線112上の値)/理論線114上の値≒0.2程度になっている。すなわち、図3に114で示す(a1−a2)において、(a1−a2)≒0.2×a1の関係が成立している。
図3を用いて、従来の油の充填方法と、本発明の油の充填方法との違いを説明する。すなわち、図3において、所望の設定リリーストルクが、a1である場合に、従来の方法では、理論線110に基づいてa1に対応する油圧b2を求め、油圧拡張室の油圧がb2になるように、油圧拡張室に油を充填していた一方、本発明においては、油圧拡張室の油圧が、油圧b2に対して所定の割合高い油圧、すなわち、油圧b1に近い油圧になるように、油圧拡張室に油を充填する。
尚、この場合、所定の割合が、b2×(1+x)=b1(b1、b2は、図3参照)より、x=b1/b2−1に近い値ほど良いことは、言うまでもない。
尚、多数のサンプルによる試験データによると、xの値を、0より大きくて、0.3以下に設定すると、所望のリリーストルクの値を、実際のリリーストルクに近づけることができる。そして、特に、xの値を、0.15〜0.25の範囲に設定すると、所望のリリーストルクの値を、実際のリリーストルクにより近づけることができて、好ましい。
また、トルクリミッタにおいては、例えば、トルクリミッタが接続されている装置に、異物の噛み込み等の問題が発生した場合、瞬間にして、動力伝達側の部材の速度が零に近い値になり、一瞬にして、軸部材と筒部材との間に大きな相対速度が発生することが多い。したがって、上記xの値は、より回転速度が高い仕様で用いるトルクリミッタほど高く設定することが好ましい。
上記実施形態のトルクリミッタの油圧拡張室への油の充填方法によれば、トルクリミッタにおいて、油圧拡張室26の油圧と、軸部材1と筒部材2との間に作用するトルクを準静的に増大させた場合に、軸部材1と筒部材2との間の動力の伝達が遮断されるリリーストルクとの一対一の対応関係を求め、油圧拡張室26の油圧が、その一対一の対応関係において、設定リリーストルクに一致する上記対応関係でのリリーストルクに一対一に対応する油圧に対して所定割合高い油圧になるように、油圧拡張室26に油を充填するから、軸部材1と筒部材2との間に単位時間当たりの変化率が大きいトルクが作用しても、従来と異なり、実際に軸部材1と筒部材2との間の動力の伝達が遮断されるリリーストルクが、設定リリーストルクに対して大幅に小さくなることがなく、実際のリリーストルクと、設定リリーストルクとの差が小さくなる。したがって、実際のリリーストルクと、設定リリーストルクとの差を小さくできて、トルクリミッタの信頼性を向上させることができる。
尚、上記実施形態では、本発明の油圧拡張室への油の充填方法を、筒部材2の内部に形成された油圧拡張室26に油を充填することによって、筒部材2の内周面21を、軸部材1の外周面20に押し付けてトルクを伝達するトルクリミッタに、適用したが、本発明の油圧拡張室への油の充填方法を、軸部材の内部に形成された油圧拡張室に油を充填することによって、軸部材1の外周面を、筒部材2の内周面に押し付けてトルクを伝達するトルクリミッタに、適用しても良いことは言うまでもない。
1 軸部材
2 筒部材
26 油圧拡張室
110 理論線
112 油圧拡張室の油圧と、実際のリリーストルクの値との関係を示す線

Claims (1)

  1. 軸部材と、筒部材とを備え、上記軸部材および上記筒部材のうちの一方が、油圧拡張室を有するトルクリミッタの上記油圧拡張室への油の充填方法であって、
    上記トルクリミッタにおいて、上記油圧拡張室の油圧と、上記軸部材と上記筒部材との間に作用するトルクを準静的に増大させた場合に、上記軸部材と上記筒部材との間の動力の伝達が遮断されるリリーストルクとの一対一の対応関係を求め、
    上記油圧拡張室の油圧が、上記一対一の対応関係において、設定リリーストルクに一致する上記リリーストルクに一対一に対応する油圧に対して所定割合高い油圧になるように、上記油圧拡張室に油を充填し、
    上記所定割合高い油圧は、上記軸部材と上記筒部材に一瞬の所定のトルクを付与したときの、上記油圧拡張室の油圧と、上記軸部材と上記筒部材との間の回転動力の伝達が遮断されるリリーストルクとの対応関係を示す直線において、上記設定リリーストルクに対応する油圧であることを特徴とするトルクリミッタの油圧拡張室への油の充填方法。
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