JP5552388B2 - Wire harness wiring device - Google Patents
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Description
本発明は、例えば、自動車の床などの車体と、この車体に対しスライド自在に設けられたシートなどのスライド体とに亘ってワイヤハーネスを配索するワイヤハーネス配索装置に関するものである。 The present invention relates to a wire harness routing device for routing a wire harness across a vehicle body such as a floor of an automobile and a slide body such as a seat slidably provided on the vehicle body.
自動車には、車体としての乗員室の床などに対してスライド自在なスライド体としてのシートが設けられていることがある。また、前記シートには、例えば乗員が着座しているか否かを検出する着座センサ等の電子機器が取り付けられている。このため、前述したスライド自在なシートが設けられた自動車には、前記シートに取り付けられた電子機器と前記床に固定された電子機器とを接続するために、前記床と前記シートとに亘ってワイヤハーネスを配索する種々のワイヤハーネス配索装置が用いられてきた(例えば特許文献1を参照。)。 An automobile may be provided with a seat as a slide body that is slidable with respect to a floor of a passenger compartment as a vehicle body. In addition, an electronic device such as a seating sensor for detecting whether or not an occupant is seated is attached to the seat. For this reason, in the automobile provided with the above-described slidable seat, in order to connect the electronic device attached to the seat and the electronic device fixed to the floor, the floor and the seat are connected. Various wire harness routing devices for routing a wire harness have been used (see, for example, Patent Document 1).
また、図22〜図24に示すワイヤハーネス配索装置201は、本発明者らが発明し、特許出願しているものである(特願2009−99100号)。前記特許出願中のワイヤハーネス配索装置201は、自動車の車体としての乗員室の床207(図24に示す。)と、この床207に対してスライド自在に設けられたスライド体としてのシート200(図22に示す。)と、に亘ってワイヤハーネス10を配索する装置である。また、床207の上にはマット208が敷かれており、シート200は、床207及びマット208の矢印Y方向に沿った上側に配置されている。
Moreover, the wire
上記ワイヤハーネス配索装置201は、1本のワイヤハーネス10と、床207に固定された長尺筒状のレール2と、シート200を支え、レール2にスライド自在に取り付けられた支持体203と、支持体203に連結され、支持体203に連動してスライドするとともにワイヤハーネス10をシート200に導くプロテクタ204と、ワイヤハーネス10の余長部分をU字状に曲げた状態で収容する収容部205と、レール2の端部から引き出されたワイヤハーネス10を収容部205に案内する案内部材206と、を備えている。
The wire
上記ワイヤハーネス10は、複数本の電線12と、これら電線12を収容したコルゲートチューブ11と、で構成されている。
The
上記レール2は、図24に示すように、床207に重ねられる平らな底壁22と、底壁22の幅方向(矢印X方向)の両端部それぞれからシート200側、即ち上側、に立設した一対の側壁23と、各側壁23の上端から互いに離れる方向に延びて床207と相対する一対の下壁24と、各下壁24の側壁23から離れた端部それぞれから上側に立設した一対の第2側壁25と、各第2側壁25の上端から互いに近付く方向に延びて下壁24と相対する一対の上壁26と、各上壁26の第2側壁25から離れた端部それぞれから底壁22側に延びた一対の内壁27と、で構成されている。また、レール2は、長手方向(矢印Z方向)の一端部から他端部に亘って断面形状が等しく形成されている。即ち、レール2は、当該レール2の長手方向の両端部に開口部20が設けられた長尺の筒状に形成されている。
As shown in FIG. 24, the
また、上述した一対の内壁27は、互いに間隔を空けているとともに、底壁22との間に間隔を空けている。このため、一対の内壁27間には、レール2の上面2a側、即ちシート200側、に開口し、レール2の長手方向の一端部から他端部に亘って延びたスリット21が形成されている。また、前記スリット21の矢印X方向に沿った両側には、前述したそれぞれの下壁24と第2側壁25と上壁26と内壁27とで囲まれた一対の空間28a,28bが形成されている。また、前記スリット21及び一対の空間28a,28bの下側には、これらスリット21と一対の空間28a,28b同士を連通させる空間29が形成されている。
The pair of
上記支持体203は、図23及び図24に示すように、レール2外に位置付けられ、シート200が取り付けられるシート取付部230と、レール2内に位置付けられるスライド部231と、スライド部231に取り付けられた図示しない車輪と、で構成されている。また、スライド部231の幅方向の一端に位置する外側板部232とこの外側板部232に取り付けられた前記車輪とは、レール2の前記空間28a内に、矢印Z方向に沿ってスライド自在に収容される。また、スライド部231の幅方向の他端に位置する外側板部233とこの外側板部233に取り付けられた前記車輪とは、レール2の前記空間28b内に、矢印Z方向に沿ってスライド自在に収容される。
23 and 24, the
上記プロテクタ204には、収容部5から引き出されてレール2の一方の空間28b内に引き込まれたワイヤハーネス10を保持するワイヤハーネス保持部240と、ワイヤハーネス保持部240に連なり、スリット21を通されてレール2の上面2aよりも上側まで延び、内側にワイヤハーネス10を通すL字筒状の導出部241と、支持体203の端部にボルトで固定されて連結される連結部242と、が設けられている。また、ワイヤハーネス保持部240は、コルゲートチューブ11の一端部を挟むことでワイヤハーネス10を保持する。また、導出部241は、ワイヤハーネス保持部240に挟まれたコルゲートチューブ11の一端部から引き出された電線12をその内側に通す。
The
また、上記シート取付部230、及び、上記導出部241の上側部分は、前記マット208に設けられた開口部208a(図24を参照。)を通されて、乗員室内に位置付けられる。
Further, the
しかしながら、上述した先願の発明にかかるワイヤハーネス配索装置201においては、以下に示す問題があった。即ち、ワイヤハーネス配索装置201を構成するプロテクタ204は、導出部241の長さh(図23を参照。)が長いことから、ワイヤハーネス10の電線12をその内側に通す作業が困難であるという問題があった。
However, the wire
上記問題の他に、先願の発明にかかるワイヤハーネス配索装置201は、レール2の一対の空間28a,28bのうち一方の空間28bのみを利用してワイヤハーネス10を配索する構成であることから、配索できる電線12の本数が少ないという問題があった。また、ワイヤハーネス配索装置201は、プロテクタ204と支持体203とをボルトで堅固に固定する構成であることから、「レール2内におけるプロテクタ収容スペース」を大きく取ることができず、配索できる電線12の本数が少ないという問題があった。また、配索できる電線12の本数が少ないと、シート200に装備するシステムに制約が生じてしまうという問題があった。
In addition to the above problems, the wire
なお、プロテクタ204と支持体203とがボルトで固定される構成の上記ワイヤハーネス配索装置201において「レール2内におけるプロテクタ収容スペース」を大きく取ることができない理由は、前記「レール2内におけるプロテクタ収容スペース」が、「レール2の内寸」から「支持体203がレール2内をスライドする際に生じると見込まれるレール2の幅方向のがたつき寸法」と、「支持体203に生じると見込まれるレール2の幅方向の寸法バラツキ(即ち、支持体203自体の成形バラツキや組み付けバラツキによるバラツキである。)」と、「プロテクタ204自体の成形バラツキ」と、「支持体203とプロテクタ204との組み付けバラツキ」と、を差し引いたものになるからである。
The reason why the “protector accommodating space in the
したがって、本発明は、プロテクタの内側にワイヤハーネスの電線を通す作業を容易に行えるワイヤハーネス配索装置を提供することを第1の目的とし、プロテクタの内側にワイヤハーネスの電線を通す作業を容易に行え、かつ、数多くの電線を配索することができるワイヤハーネス配索装置を提供することを第2の目的とする。 Accordingly, it is a first object of the present invention to provide a wire harness routing device that can easily carry out the work of passing the wire harness wires inside the protector, and facilitate the work of passing the wire harness wires inside the protector. A second object of the present invention is to provide a wire harness routing device that can be easily installed and that can route a large number of electric wires.
上記第1の目的を達成するために請求項1に記載された発明は、ワイヤハーネスと、車体に固定された長尺筒状のレールにスライド自在に取り付けられた支持体に連動してスライドするとともに、前記レールの長手方向の一端部に設けられた開口部から当該レール内に引き込まれた前記ワイヤハーネスを保持して、該ワイヤハーネスを前記レールの上面側に開口したスリットから前記レールの上面よりも上側に導出するプロテクタと、前記レールの開口部から引き出された前記ワイヤハーネスの余長部分を収容する収容部と、を備え、前記ワイヤハーネスを前記車体と前記支持体に支持されたスライド体とに亘って配索するワイヤハーネス配索装置において、前記プロテクタには、前記レール内に位置付けられ、前記ワイヤハーネスを保持するワイヤハーネス保持部と、該ワイヤハーネス保持部に連なり、前記スリットを通されて前記レールの上面よりも上側まで延び、内側に前記ワイヤハーネスの電線を通す筒状の導出部と、が設けられ、かつ、前記プロテクタが、前記レールの上面よりも下側において、上側プロテクタと下側プロテクタとに上下に分割されていることを特徴とするワイヤハーネス配索装置である。また、本発明における「ワイヤハーネス」とは、「複数本の電線を少なくとも備え、前記複数本の電線が束状にされたもの」と定義する。また、このワイヤハーネスは、前記複数本の電線を保護するコルゲートチューブ等の外装材を備えていても良い。
In order to achieve the first object, the invention described in
上記第2の目的を達成するために請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記ワイヤハーネスを2本備え、前記プロテクタには、前記2本のワイヤハーネスを前記レールの幅方向に沿って並列に並べた状態でそれぞれ保持する一対の前記ワイヤハーネス保持部と、前記一対のワイヤハーネス保持部間に配され、内側に前記2本のワイヤハーネスの電線を通す前記導出部と、が設けられていることを特徴とするものである。
In order to achieve the second object, the invention described in
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載された発明において、前記上側プロテクタ及び前記下側プロテクタのそれぞれに、前記支持体に取り付けられる取付部が設けられ、これら上側プロテクタ及び下側プロテクタが別々に前記支持体に取り付けられることを特徴とするものである。
The invention described in
上記第2の目的を達成するために請求項4に記載された発明は、請求項3に記載された発明において、前記支持体には、前記レールの高さ方向に突起状に突出するとともに前記レールの幅方向に互いに間隔をあけて配された一対の突起が設けられ、前記下側プロテクタの前記取付部には、前記レールの幅方向に互いに間隔をあけて配され、互いに向かい合わせに開口したコ字状の一対の引っ掛け部が設けられ、前記一対の引っ掛け部同士の互いに相対する面間の間隔が、前記一対の突起の外側面間の間隔よりも大きく形成されており、前記一対の突起それぞれが前記一対の引っ掛け部それぞれの内側に位置付けられることにより、前記下側プロテクタが前記レールの幅方向に移動可能なガタを持って前記支持体に取り付けられることを特徴とするものである。
In order to achieve the second object, the invention described in
請求項1に記載された発明によれば、前記プロテクタには、前記レール内に位置付けられ、前記ワイヤハーネスを保持するワイヤハーネス保持部と、該ワイヤハーネス保持部に連なり、前記スリットを通されて前記レールの上面よりも上側まで延び、内側に前記ワイヤハーネスの電線を通す筒状の導出部と、が設けられ、かつ、前記プロテクタが、前記レールの上面よりも下側において、上側プロテクタと下側プロテクタとに上下に分割されているので、上側プロテクタ及び下側プロテクタのそれぞれにおける導出部を構成する部分の長さを短くすることができ、プロテクタの内側にワイヤハーネスの電線を通す作業を容易に行えるワイヤハーネス配索装置を提供することができる。 According to the first aspect of the present invention, the protector is positioned in the rail, the wire harness holding part that holds the wire harness, and the wire harness holding part, and the slit is passed through the protector. A tubular lead-out portion extending to the upper side of the upper surface of the rail and passing the wires of the wire harness inside, and the protector is located below the upper surface of the rail and below the upper protector. Since it is divided into the upper and lower side protectors, the length of the lead-out part of each of the upper and lower protectors can be shortened, making it easy to pass the wires of the wire harness inside the protector It is possible to provide a wire harness routing device that can be performed easily.
請求項2に記載された発明によれば、前記ワイヤハーネスを2本備え、前記プロテクタには、前記2本のワイヤハーネスを前記レールの幅方向に沿って並列に並べた状態でそれぞれ保持する一対の前記ワイヤハーネス保持部と、前記一対のワイヤハーネス保持部間に配され、内側に前記2本のワイヤハーネスの電線を通す前記導出部と、が設けられているので、単一のプロテクタで2本のワイヤハーネスを保持することができ、また、単一のレールで2本のワイヤハーネスを配索することができる。よって、数多くの電線を配索することができるワイヤハーネス配索装置を提供することができる。
According to the invention described in
請求項3に記載された発明によれば、前記上側プロテクタ及び前記下側プロテクタのそれぞれに、前記支持体に取り付けられる取付部が設けられ、これら上側プロテクタ及び下側プロテクタが別々に前記支持体に取り付けられるので、仮に上側プロテクタまたは下側プロテクタが破損したとしても、破損した部品のみを取り換えることが可能になる。
According to the invention described in
請求項4に記載された発明によれば、前記支持体には、前記レールの高さ方向に突起状に突出するとともに前記レールの幅方向に互いに間隔をあけて配された一対の突起が設けられ、前記下側プロテクタの前記取付部には、前記レールの幅方向に互いに間隔をあけて配され、互いに向かい合わせに開口したコ字状の一対の引っ掛け部が設けられ、前記一対の引っ掛け部同士の互いに相対する面間の間隔が、前記一対の突起の外側面間の間隔よりも大きく形成されており、前記一対の突起それぞれが前記一対の引っ掛け部それぞれの内側に位置付けられることにより、前記下側プロテクタが前記レールの幅方向に移動可能なガタを持って前記支持体に取り付けられるので、支持体がスライドする際にレールの幅方向にがたつくことがあっても、プロテクタが支持体に対して前記幅方向に移動することで当該プロテクタがレールに対して前記幅方向に移動しないようにすることができ、プロテクタを支持体の幅方向のがたつきに影響されることなくスライドさせることができる。また、支持体にレールの幅方向の寸法バラツキが生じている場合でも、プロテクタが支持体に対して前記幅方向に移動することで前記寸法バラツキを吸収することができる。よって、レール内におけるプロテクタ収容スペース、即ちワイヤハーネス収容スペース、を大きく確保することができる。したがって、数多くの電線を配索することができるワイヤハーネス配索装置を提供することができる。
According to the invention described in
本発明の一実施の形態にかかるワイヤハーネス配索装置を図1〜図21を用いて説明する。 A wire harness routing device according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
上記ワイヤハーネス配索装置1は、自動車の「車体」としての乗員室の床207(図15を参照。)と、この床207に対してスライド自在に設けられた「スライド体」としてのシートと、に亘って2本のワイヤハーネス10を配索する装置である。また、床207の上にはマット208が敷かれており(図15を参照。)、シート200は、床207及びマット208の矢印Y方向に沿った上側に配置されている。また、前記シートには、シートに乗員が着座しているか否かを検出する着座センサや、シートに着座した乗員がシートベルトをしているか否かを検出するシートベルトセンサなどの電子機器が取り付けられている。
The wire
上記ワイヤハーネス配索装置1は、図1に示すように、2本のワイヤハーネス10と、床207に固定された長尺筒状のレール2と、レール2の上面2aに取り付けられた一対のモール7a,7b(図15を参照。)と、前記シートを支え、レール2にスライド自在に取り付けられた支持体3と、支持体3に連動してスライドするとともに2本のワイヤハーネス10をシートに導くプロテクタ4と、2本のワイヤハーネス10の余長部分を収容する収容部5と、を備えている。
As shown in FIG. 1, the wire
また、図1中の矢印Zは、シートのスライド方向、即ちレール2の長手方向、を表している。また、図1中の矢印Xは、レール2の幅方向を表している。また、図1中の矢印Yは、レール2の高さ方向及び鉛直方向を表している。
Moreover, the arrow Z in FIG. 1 represents the sliding direction of the seat, that is, the longitudinal direction of the
上記ワイヤハーネス10は、複数本の電線12と、これら電線12を収容したコルゲートチューブ11と、で構成されている。電線12は、周知の被覆電線であり、シートに取り付けられた前記電子機器と、床207即ち前記車体に取り付けられたECU(Electronic Control Unit)などの電子機器とを電気接続している。コルゲートチューブ11は、ポリプロピレンなどの合成樹脂で構成され、小径の谷部と大径の山部とが交互に連続した蛇腹状の筒状に形成されており、内側に電線12を通すことで、この電線12を保護している。
The
上記レール2は、長尺の帯状金属板が所定の長さで切断され、切断された金属板にロール成形加工等が施されることにより得られるものである。このレール2は、図14及び図15に示すように、床207に重ねられる平らな底壁22と、底壁22の幅方向(矢印X方向)の両端部それぞれからシート側、即ち上側、に立設した一対の側壁23と、各側壁23の上端から互いに離れる方向に延びて床207と相対する一対の下壁24と、各下壁24の側壁23から離れた端部それぞれから上側に立設した一対の第2側壁25と、各第2側壁25の上端から互いに近付く方向に延びて下壁24と相対する一対の上壁26と、各上壁26の第2側壁25から離れた端部それぞれから底壁22側に延びた一対の内壁27と、で構成されている。また、レール2は、長手方向(矢印Z方向)の一端部から他端部に亘って断面形状が等しく形成されている。即ち、レール2は、当該レール2の長手方向の両端部に開口部20が設けられた長尺の筒状に形成されている。
The
また、上述した一対の内壁27は、互いに間隔を空けているとともに、底壁22との間に間隔を空けている。このため、一対の内壁27間には、レール2の上面側、即ちシート側、に開口し、レール2の長手方向の一端部から他端部に亘って延びたスリット21が形成されている。また、前記スリット21の矢印X方向に沿った両側には、前述したそれぞれの下壁24と第2側壁25と上壁26と内壁27とで囲まれた一対の空間28a,28bが形成されている。また、前記スリット21及び一対の空間28a,28bの下側には、これらスリット21と一対の空間28a,28b同士を連通させる空間29が形成されている。
The pair of
また、本発明において、「レール2の上面2a」とは、上述した一対の上壁26の外表面であると定義する。また、本発明において、「レール2のスリット21」とは、上述した一対の内壁27間の空間であると定義する。
In the present invention, the “
上記一対のモール7a,7bは、レール2の上面2a、即ち一対の上壁26の外表面、にそれぞれ取り付けられている。これら一対のモール7a,7bは、スリット21を覆って、レール2内に異物が進入することを防止する。
The pair of
上記支持体3は、金属板にロール成形加工やプレス加工、溶接等が施されて得られるものであり、図3,図15などに示すように、レール2外に位置付けられ、前記シートが取り付けられるシート取付部30と、レール2内に位置付けられるスライド部31と、プロテクタ4の後述する一対の引っ掛け部62が引っ掛けられる一対の突起39と、で構成されている。
The
上記スライド部31は、シート取付部30の下端部から下側に向かって板状に延びた一対の内側板部32,36と、これら内側板部32,36の下端部から互いに離れる方向に延びた一対の底部33,37と、これら底部33,37の互いに離れた外縁部から上側即ちシート取付部30側に向かって板状に延びた一対の外側板部34,38と、各外側板部34,38に取り付けられた複数の車輪35と、で構成されている。また、一方の外側板部34とこの外側板部34に取り付けられた車輪35とは、レール2の前記空間28a内に、矢印Z方向に沿ってスライド自在に収容される。また、他方の外側板部38とこの外側板部38に取り付けられた車輪35とは、レール2の前記空間28b内に、矢印Z方向に沿ってスライド自在に収容される。
The
上記一対の突起39は、図2〜図4に示すように、一対の外側板部34,38における矢印Z方向の一端部に設けられている。また、一対の突起39は、外側板部34,38に切り欠き34a,38aが設けられることで形成されており、底部33,37側からシート取付部30側に向かって突出した突起状に形成されている。即ち、一対の突起39は、レール2の高さ方向(矢印Y方向)に突起状に突出しているとともにレール2の幅方向(矢印X方向)に互いに間隔をあけて配されている。
As shown in FIGS. 2 to 4, the pair of
上記プロテクタ4は、図1に示すように、レール2の一端部に設けられた開口部20から当該レール2の一対の空間28a,28b内にそれぞれ引き込まれた2本のワイヤハーネス10を保持して、これら2本のワイヤハーネス10をスリット21からレール2外、即ちレール2の上面2aよりも上側、に導出し、シート側に配索するものである。
As shown in FIG. 1, the
このプロテクタ4には、図5〜図15に示すように、レール2内に位置付けられ、2本のワイヤハーネス10をレール2の幅方向に沿って並列に並べた状態でそれぞれ保持する一対のワイヤハーネス保持部43と、一対のワイヤハーネス保持部43間に配され、レール2の高さ方向に沿って筒状に延び、内側に2本のワイヤハーネス10を通す第1導出部44と、第1導出部44に連続し、レール2の高さ方向に沿って筒状に延びるとともにスリット21を通されてレール2の上面2aよりも上側に導出され、内側に2本のワイヤハーネス10を通す第2導出部45と、第2導出部45に連続し、レール2の幅方向に沿って筒状に延び、内側に2本のワイヤハーネス10を通す第3導出部46と、レール2の幅方向に移動可能なガタを持って支持体3に取り付けられる取付部68と、支持体3に取り付けられる取付部47と、が設けられている。
As shown in FIGS. 5 to 15, the
上記一対のワイヤハーネス保持部43は、レール2の長手方向に沿って延びた円筒状に形成されており、レール2の幅方向に互いに間隔をあけて配されている。一対のワイヤハーネス保持部43は、それぞれ、内側にワイヤハーネス10のコルゲートチューブ11の一端部を位置付けて保持する。また、本実施形態では、コルゲートチューブ11の一端部がワイヤハーネス保持部43にインサート成型されることによって保持されている。このような一対のワイヤハーネス保持部43は、レール2の一対の空間28a,28b内に、矢印Z方向に沿ってスライド自在に収容される。
The pair of wire
また、第1導出部44、第2導出部45、第3導出部46は、ワイヤハーネス保持部43に保持されたコルゲートチューブ11の一端部から引き出された電線12を、その内側に通す。また、第1導出部44、第2導出部45、及び、第3導出部46は、特許請求の範囲に記載した「導出部」を構成している。
Moreover, the 1st derivation | leading-out
また、図15に示すように、上記シート取付部30と、上記第2導出部45の上側部分と、上記第3導出部46と、上記取付部47とは、前記マット208に設けられた開口部208aを通されて乗員室内に位置付けられる。
Further, as shown in FIG. 15, the
このように、本発明では、プロテクタ4に一対のワイヤハーネス保持部43が設けられているので、単一のプロテクタ4で2本のワイヤハーネス10を保持することができる。また、単一のレール2で2本のワイヤハーネス10を配索することができる。
Thus, in this invention, since the pair of wire harness holding |
また、上述したプロテクタ4は、互いに別体で形成された上側プロテクタ42及び下側プロテクタ41で構成されている。即ち、プロテクタ4は、レール2の上面2aよりも下側において、上側プロテクタ42と下側プロテクタ41とに上下に分割されている。
Moreover, the
上記上側プロテクタ42は、第2導出部45と第3導出部46と取付部47とを有する合成樹脂製の上側プロテクタ本体48と、上側プロテクタ本体48に設けられた開口部48aを覆う合成樹脂製のカバー49と、が互いに組み付けられて構成されている。また、第2導出部45における第1導出部44側の下端部45aは、図14に示すように、レール2の上面2aよりも下側に位置付けられているとともに、一対の内壁27間に位置付けられている。また、取付部47は、一対の係止爪47aで構成されている。このような上側プロテクタ42は、一対の係止爪47aが支持体3に係止することで支持体3に取り付けられる。
The
上記下側プロテクタ41は、一対のワイヤハーネス保持部43及び第1導出部44を有する合成樹脂製の第1の部材40と、取付部68を有する合成樹脂製の第2の部材6と、が互いに組み付けられて構成されている。また、第1導出部44における第2導出部45側の上端部44cは、図14に示すように、レール2の上面2aよりも下側に位置付けられているとともに、一対の内壁27間に位置付けられている。このような下側プロテクタ41は、取付部68の後述する一対の引っ掛け部62が一対の突起39に引っ掛けられることで支持体3に取り付けられる。
The
このように、本発明のプロテクタ4は、上側プロテクタ42及び下側プロテクタ41が別々に支持体3に取り付けられる。また、支持体3に取り付けられた上側プロテクタ42及び下側プロテクタ41は、支持体3に連動してスライドする。このため、仮に上側プロテクタ42または下側プロテクタ41が破損したとしても、破損した部品のみを取り換えることが可能になる。
Thus, as for the
続いて、下側プロテクタ41の詳細な構成について説明する。上述したように、第1の部材40には、図11〜図13に示すように、一対のワイヤハーネス保持部43と、これら一対のワイヤハーネス保持部43間に配された第1導出部44と、が設けられている。前記一対のワイヤハーネス保持部43は、レール2の長手方向に沿った両端部に開口部43a,43bが設けられた円筒状に形成されている。前記第1導出部44は、一対のワイヤハーネス保持部43の外周面に連なり、レール2の高さ方向に沿って筒状に延びている。第1導出部44には、第2導出部45側に開口した開口部44aと、その側面に開口した開口部44bと、が設けられている。また、一対のワイヤハーネス保持部43の外周面には、当該ワイヤハーネス保持部43の内部空間と第1導出部44の内部空間とを連通させる連通穴43cが設けられている。
Subsequently, a detailed configuration of the
また、2本のワイヤハーネス10は、図7,図13に示すように、一対のワイヤハーネス保持部43それぞれにおける一方の開口部43aから各ワイヤハーネス保持部43の内側に通されており、該ワイヤハーネス保持部43にコルゲートチューブ11の一端部が保持されている。そして、コルゲートチューブ11の一端部から引き出された複数の電線12が、前記連通穴43cを通されて第1導出部44の内側を第2導出部45側に通されている。
Further, as shown in FIGS. 7 and 13, the two wire harnesses 10 are passed from one opening 43 a in each of the pair of wire
上記第2の部材6には、第1導出部44の側面に開口した開口部44bを塞ぐように該開口部44bに圧入係止される圧入係止部60と、圧入係止部60の両側に配され、一対のワイヤハーネス保持部43それぞれの他方の開口部43bを塞ぐように該開口部43bに圧入係止される一対の圧入係止部61と、上述した取付部68と、が設けられている。
The
上記取付部68には、上記一対の圧入係止部61のそれぞれに連なり、レール2の幅方向に互いに間隔をあけて配された一対の引っ掛け部62と、これら一対の引っ掛け部62と上記圧入係止部60とを連結した連結部67と、が設けられている。
The mounting
上記一対の引っ掛け部62は、それぞれ、圧入係止部61の端部に連なり板状に形成された第1の壁63と、第1の壁63の表面から圧入係止部61と反対側に立設した第2の壁64と、第2の壁64の第1の壁63から離れた端部から立設し、第1の壁63と相対する第3の壁65と、第1の壁63の上端部と第2の壁64の上端部と第3の壁65の上端部とに連なった上壁66と、で構成されている。また、一対の引っ掛け部62の第2の壁64同士は、レール2の幅方向に相対している。即ち、一対の引っ掛け部62は、それぞれ、第1の壁63と第2の壁64と第3の壁65とで、互いに向かい合わせに開口した断面コ字状に形成されている。
Each of the pair of
また、図16に示すように、一対の引っ掛け部62の第2の壁64の内面64a間の間隔W1は、一対の突起39の外側面39a間の間隔W2よりも大きく形成されている。また、図19に示すように、一対の引っ掛け部62の第3の壁65の先端部65a間の間隔W3は、一対の突起39の外側面39a間の間隔W2よりも小さく形成されている。このような取付部68は、図2に示すように、一対の引っ掛け部62を一対の突起39に引っ掛けるようにして、一対の引っ掛け部62それぞれの内側に一対の突起39それぞれを位置付けることにより、レール2の幅方向に移動可能なガタを持って支持体3に取り付けられる。また、一対の引っ掛け部62を一対の突起39に引っ掛ける際は、一対の突起39をレール2の外部に引き出した状態で一対の引っ掛け部62を引っ掛ける。
As shown in FIG. 16, the interval W <b> 1 between the
また、本発明において、一対の引っ掛け部62と一対の突起39との間に形成される「レール2の幅方向に移動可能なガタ」、即ち「一対の引っ掛け部62の第2の壁64の内面64a間の間隔W1と一対の突起39の外側面39a間の間隔W2との差」は、「支持体3がレール2内をスライドする際に生じると見込まれるレール2の幅方向のがたつき寸法」と、「支持体3に生じると見込まれるレール2の幅方向の寸法バラツキ(即ち、支持体3自体の成形バラツキや組み付けバラツキによるバラツキである。)」と、を合わせたものよりも大きいことが最も好ましい。このような「ガタ」を形成することにより、支持体3がレール2内をスライドする際にレール2の幅方向にがたつくことがあっても、下側プロテクタ41が支持体3に対してレール2の幅方向に移動することで、下側プロテクタ41を支持体3の幅方向のがたつきに合わせてがたつかせることなくスライドさせることができる。また、支持体3にレール2の幅方向の寸法バラツキが生じている場合でも、下側プロテクタ41が支持体3に対してレール2の幅方向に移動することで前記寸法バラツキを吸収することができる。よって、「レール2内におけるプロテクタ収容スペース」、即ち「ワイヤハーネス収容スペース」、を大きく確保することができ、数多くの電線12を配索することができるワイヤハーネス配索装置1を提供することができる。即ち、本発明では、前記「レール2内におけるプロテクタ収容スペース」を、「レール2の内寸」から「下側プロテクタ41の摺動隙」と、「下側プロテクタ41自体の成形バラツキ」と、を差し引いたものとすることができる。
Further, in the present invention, the “backlash movable in the width direction of the
また、本実施形態では、下側プロテクタ41の一対のワイヤハーネス保持部43の矢印X方向の寸法が、それぞれ、レール2の一対の空間28a,28bの矢印X方向の寸法とほぼ等しく形成されている。よって、図16〜図21に示すように、支持体3がレール2内をスライドする際にレール2の幅方向、即ち図16中の矢印X1方向及びX2方向、にがたつくことがあっても、レール2内に位置付けられた下側プロテクタ41は矢印X1方向及びX2方向にほとんど移動しない。また、前述したように、一対の引っ掛け部62の第3の壁65の先端部65a間の間隔W3が、一対の突起39の外側面39a間の間隔W2よりも小さく形成されているので、支持体3がレール2内をスライドする際にレール2の幅方向にがたつくことがあっても、一対の突起39に引っ掛けられた一対の引っ掛け部62が一対の突起39から外れることがない。
In the present embodiment, the dimension in the arrow X direction of the pair of wire
また、本実施形態では、下側プロテクタ41の一対のワイヤハーネス保持部43の矢印Y方向の寸法が、それぞれ、レール2の一対の空間28a,28bの矢印Y方向の寸法とほぼ等しく形成されている。このことにより、レール2内に位置付けられた下側プロテクタ41は矢印Y方向にほとんど移動しないので、一対の突起39に引っ掛けられた一対の引っ掛け部62が一対の突起39から外れることがない。なお、図16〜図21においては、ワイヤハーネス10の図示を省略している。
In the present embodiment, the dimension in the arrow Y direction of the pair of wire
このように、本発明では、一対の引っ掛け部62が一対の突起39に引っ掛けられることで下側プロテクタ41がレール2の幅方向に移動可能に支持体3に取り付けられる構成であるので、簡素な構成の支持体3及び下側プロテクタ41を用いることができ、容易に組み立てることが可能なワイヤハーネス配索装置1とすることができる。
Thus, in the present invention, the
続いて、上述したプロテクタ4の内側にワイヤハーネス10の電線12を通す作業について説明する。まず、第1の部材40を製造する際に、コルゲートチューブ11の一端部を第1の部材40の製造金型内にセットして、コルゲートチューブ11の一端部をワイヤハーネス保持部43内にインサート成型する。そして、図13に示すように、第1の部材40と第2の部材6とを分離させた状態で、コルゲートチューブ11内に電線12を通す。この際、電線12を一旦、ワイヤハーネス保持部43の他方の開口部43bから第1の部材40の外部に引き出す。そして、第1の部材40の外部に引き出された電線12を、図13中の矢印Jで示すように、第1導出部44側にずらすとともに連通穴43c及び開口部44bに通すようにして、第1導出部44の内側に位置付け、開口部44aから第2導出部45側に配索する。そして、第2の部材6を第1の部材40に組み付ける。次に、上側プロテクタ本体48とカバー49とを分離させた状態で、電線12を第2導出部45及び第3導出部46の内側に通し、カバー49を上側プロテクタ本体48に組み付ける。このようにしてプロテクタ4の内側に電線12を通す。
Then, the operation | work which lets the
このように、本発明では、プロテクタ4が、レール2の上面2aよりも下側において、上側プロテクタ42と下側プロテクタ41とに上下に分割されているので、即ち、第1導出部44と第2導出部45と第3導出部46とで構成される「導出部」が上下に分割され、別部材で構成されているので、矢印Y方向に延びた第1導出部44及び第2導出部45の長さを短くすることができ、プロテクタ4の内側にワイヤハーネス10の電線12を通す作業を容易に行えるワイヤハーネス配索装置1を提供することができる。
As described above, in the present invention, the
上記収容部5は、図1に示すように、レール2の開口部20からレール2外に引き出された2本のワイヤハーネス10の余長部分を収容するものである。この収容部5は、レール2の開口部20から引き出された2本のワイヤハーネス10を、並列状態のままでU字状に曲げる第1の収容部51と、レール2に平行に沿わされ、第1の収容部51によりU字状に曲げられた2本のワイヤハーネス10を、並列状態のままでさらにU字状に曲げて収容する第2の収容部52と、で構成されている。
As shown in FIG. 1, the
このように、本発明では、単一の収容部5で2本のワイヤハーネス10の余長部分を収容することができるので、コンパクトなワイヤハーネス配索装置1を提供することができる。
Thus, in this invention, since the extra length part of the two wire harnesses 10 can be accommodated in the single
また、本実施形態では、第1の収容部51と第2の収容部52とはそれぞれ別体で形成された後に互いに組み付けられている。また、第1の収容部51は合成樹脂で構成されており、第2の収容部52は強度を確保するため金属で構成されている。
Moreover, in this embodiment, the
さらに、第1の収容部51には、図1に示すように、互いの間に一方のワイヤハーネス10を通すとともに該ワイヤハーネス10の配索経路を規制する一対の案内リブ53a,53bと、互いの間に他方のワイヤハーネス10を通すとともに該ワイヤハーネス10の配索経路を規制する一対の案内リブ54a,54bと、が設けられている。
Further, as shown in FIG. 1, in the first
このように、本発明では、一対の案内リブ53a,53b及び一対の案内リブ54a,54bが設けられているので、レール2の開口部20近傍で2本のワイヤハーネス10同士が干渉することを防止でき、これら2本のワイヤハーネス10及びプロテクタ4を円滑にスライドさせることができるワイヤハーネス配索装置1を提供することができる。
As described above, in the present invention, since the pair of
上記構成のワイヤハーネス配索装置1は、シート及び支持体3がレール2の一端部側から他端部側に移動すると、プロテクタ4がこれらシート及び支持体3に連動して移動し、2本のワイヤハーネス10が収容部5から引き出されてレール2の一対の空間28a,28bにそれぞれ引き込まれる。また、シート及び支持体3がレール2の他端部側から一端部側に移動すると、プロテクタ4がこれらシート及び支持体3に連動して移動し、2本のワイヤハーネス10がレール2の一対の空間28a,28bからそれぞれ引き出されて収容部5内に引き込まれる。
In the wire
また、上述した実施形態では、上側プロテクタ42及び下側プロテクタ41が別々に支持体3に取り付けられる構成であったが、本発明では、上側プロテクタ42及び下側プロテクタ41が互いに組み付けられ、かつ、取付部47及び取付部68のいずれか一方によって支持体3に取り付けられる構成であっても良い。
In the above-described embodiment, the
また、上述した実施形態では、コルゲートチューブ11の一端部がワイヤハーネス保持部43にインサート成型されることによって保持される構成であったが、本発明では、前記ワイヤハーネス保持部が、例えば、一対の部材でコルゲートチューブ11の一端部を挟んで保持する構成であっても良い。
In the above-described embodiment, the one end portion of the
また、上述した実施形態では、収容部5が第1の収容部51と第2の収容部52とに分割されている構成であったが、本発明では、第1の収容部51と第2の収容部52とが分割されていない、一体型の収容部を用いても良い。
In the above-described embodiment, the
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。 In addition, embodiment mentioned above only showed the typical form of this invention, and this invention is not limited to embodiment. That is, various modifications can be made without departing from the scope of the present invention.
1 ワイヤハーネス配索装置
2 レール
2a 上面
3 支持体
4 プロテクタ
5 収容部
10 ワイヤハーネス
20 開口部
21 スリット
41 下側プロテクタ
42 上側プロテクタ
43 ワイヤハーネス保持部
44 第1導出部(導出部)
45 第2導出部(導出部)
46 第3導出部(導出部)
DESCRIPTION OF
45 Second derivation unit (derivation unit)
46 Third Deriving Unit (Deriving Unit)
Claims (4)
前記プロテクタには、前記レール内に位置付けられ、前記ワイヤハーネスを保持するワイヤハーネス保持部と、該ワイヤハーネス保持部に連なり、前記スリットを通されて前記レールの上面よりも上側まで延び、内側に前記ワイヤハーネスの電線を通す筒状の導出部と、が設けられ、かつ、
前記プロテクタが、前記レールの上面よりも下側において、上側プロテクタと下側プロテクタとに上下に分割されている
ことを特徴とするワイヤハーネス配索装置。 It slides in conjunction with a wire harness and a support body that is slidably attached to a long cylindrical rail fixed to the vehicle body, and from the opening provided at one end in the longitudinal direction of the rail. A protector that holds the wire harness drawn into the rail and leads the wire harness to the upper side of the upper surface of the rail from a slit that opens on the upper surface side of the rail; and the wire that is drawn out from the opening of the rail A wire harness routing device for routing the wire harness across the vehicle body and the slide body supported by the support;
The protector is positioned in the rail, and is connected to the wire harness holding portion that holds the wire harness, and extends to the upper side of the rail through the slit, and extends inward. A tubular lead-out portion through which the wires of the wire harness are passed, and
The wire harness routing device according to claim 1, wherein the protector is vertically divided into an upper protector and a lower protector below the upper surface of the rail.
前記プロテクタには、前記2本のワイヤハーネスを前記レールの幅方向に沿って並列に並べた状態でそれぞれ保持する一対の前記ワイヤハーネス保持部と、前記一対のワイヤハーネス保持部間に配され、内側に前記2本のワイヤハーネスの電線を通す前記導出部と、が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス配索装置。 Two wire harnesses are provided,
The protector is disposed between a pair of the wire harness holding portions that hold the two wire harnesses in a state of being arranged in parallel along the width direction of the rail, and the pair of wire harness holding portions, The wire harness routing device according to claim 1, wherein the lead-out portion that allows the wires of the two wire harnesses to pass therethrough is provided inside.
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス配索装置。 The upper protector and the lower protector are each provided with a mounting portion to be attached to the support, and the upper protector and the lower protector are separately attached to the support. Item 3. A wire harness routing device according to Item 2.
前記下側プロテクタの前記取付部には、前記レールの幅方向に互いに間隔をあけて配され、互いに向かい合わせに開口したコ字状の一対の引っ掛け部が設けられ、
前記一対の引っ掛け部同士の互いに相対する面間の間隔が、前記一対の突起の外側面間の間隔よりも大きく形成されており、
前記一対の突起それぞれが前記一対の引っ掛け部それぞれの内側に位置付けられることにより、前記下側プロテクタが前記レールの幅方向に移動可能なガタを持って前記支持体に取り付けられる
ことを特徴とする請求項3に記載のワイヤハーネス配索装置。 The support is provided with a pair of protrusions protruding in the height direction of the rail and spaced from each other in the width direction of the rail,
The attachment portion of the lower protector is provided with a pair of U-shaped hook portions that are spaced apart from each other in the width direction of the rail and open to face each other.
The distance between the opposing surfaces of the pair of hooks is formed larger than the distance between the outer surfaces of the pair of protrusions,
Each of the pair of protrusions is positioned inside each of the pair of hook portions, so that the lower protector is attached to the support body with a backlash movable in the width direction of the rail. Item 4. The wire harness routing device according to Item 3.
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