JP5548630B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5548630B2
JP5548630B2 JP2011018772A JP2011018772A JP5548630B2 JP 5548630 B2 JP5548630 B2 JP 5548630B2 JP 2011018772 A JP2011018772 A JP 2011018772A JP 2011018772 A JP2011018772 A JP 2011018772A JP 5548630 B2 JP5548630 B2 JP 5548630B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
intermediate transfer
transfer belt
unit
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011018772A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012159660A (ja
Inventor
哲平 志部谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2011018772A priority Critical patent/JP5548630B2/ja
Publication of JP2012159660A publication Critical patent/JP2012159660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5548630B2 publication Critical patent/JP5548630B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は画像形成装置に係り、特に中間転写ベルトを備えた画像形成装置に関する。
電子写真法による複写機やプリンタ等のフルカラー式の画像形成装置においては、例えば、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及びブラック(BK)の各色にそれぞれ対応した複数のドラム状の感光体が用意されている。そして、各感光体の周面には、レーザスキャニングユニットを用いて電気的潜像が形成されると共に、各感光体の周面には、供給された各色のトナーによって各色のトナー像がそれぞれ生成されるように構成されている。各感光体の周面に生成された各色のトナー像は、回転駆動する無端ベルトからなる中間転写ベルトに順次重畳転写され、これにより、中間転写ベルト上にはカラー画像が合成される。次いで、この中間転写ベルト上に合成されたカラー画像は、用紙等の記録媒体に転写された後、定着装置で加圧・加熱されて定着処理されるように構成されている。また、中間転写ベルト上に残留したトナーは、感光体ドラム上に残留したトナーと同様にクリーニングブレードにより除去されるように構成されている。
上記中間転写ベルトは、駆動ローラとテンションローラとの間に張設されるが、駆動ローラ及び中間転写ベルト間でスリップが生じると各色の位置がずれて印刷に色ずれが生ずるので、駆動ローラ及び中間転写ベルト間に静電吸着力を付与して駆動ローラ及び中間転写ベルト間の摩擦力を高めることが提案されている(特許文献1,2参照)。
特開2006−259638号公報 特開平8−146783号公報
しかしながら、従来の中間転写ベルトを備えた画像形成装置において、駆動ローラ及び中間転写ベルト間に静電吸着力を付与して色ずれを防止する場合は、駆動ローラが帯電するためその周面に飛散したトナー等の異物が付着しやすく、駆動ローラ周面の平滑性が損なわれるおそれがあった。しかも、この駆動ローラが中間転写ベルトを中間に挟んで2次転写ローラと対向しているときは、駆動ローラの周面が上述のように汚染していると印刷画像に影響して印刷品質が低下するおそれがあった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、駆動ローラ及び中間転写ベルト間に静電吸着力を付与する画像形成装置において、駆動ローラ周面の平滑性を実現できるようにすることを目的としている。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、像担持体上に形成されたトナー像を駆動ローラとテンションローラとの間に張架された中間転写ベルトに1次転写し、その1次転写されたトナー像をその駆動ローラに対向して設けられている2次転写ローラの位置で転写材に2次転写する画像形成装置であって、上記駆動ローラが、周面がアルマイト処理されたものであり、上記2次転写ローラへのバイアス電圧の印加を停止して手段駆動ローラと手段中間転写ベルトとをスリップさせる制御手段を備えるという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記駆動ローラと上記中間転写ベルトとをスリップさせるときの上記駆動ローラの線速度をVaとし、上記像担持体の線速度をVbとしたとき、Va>Vbであるという構成を採用する。
第3の発明は、上記第1または2の発明において、上記駆動ローラの周面の十点平均粗さRzは、0.03<Rz<0.1μmであるという構成を採用する。
第4の発明は、上記第1〜3のいずれかの発明において、手段駆動ローラと手段中間転写ベルトとをスリップさせるとき、手段像担持体に上記中間転写ベルトを介して対向配置される1次転写ローラにバイアス電圧を印加して手段像担持体と手段中間転写ベルトとを静電吸着させるという構成を採用する。
本発明によれば、2次転写及び上記1次転写を行わないタイミングで駆動ローラをスリップさせるため、駆動ローラ周面の平滑性を容易に実現することができる。
本発明の一実施形態における画像形成装置を適用した複写機の概略構成図である。 本発明の一実施形態における画像形成装置を適用した複写機の2次転写部の詳細図である。 本発明の一実施形態における画像形成装置を適用した複写機の制御部の概略構成図である。 制御動作を示すフローチャートである。 (a)は、初期の駆動ローラ周面の拡大写真、(b)は、使用後の駆動ローラ周面の拡大写真である。 (a)は、初期の駆動ローラ周面の顕微鏡写真、(b)は、使用後の駆動ローラ周面の顕微鏡写真である。 (a)は、アルミニウムローラの周面の粗さ等の測定値を示し、(b)は、周面がウレタンコートされたローラの周面の粗さ等の測定値を示し、(c)は、周面がウレタンコートされたローラの周面を研磨処理したローラの粗さ等の測定値を示し、(d)はアルミニウムローラの周面をアルマイト処理したローラの粗さ等の測定値を示している。
以下、図面を参照して、本発明に係る画像形成装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。また、以下の説明においては、本発明の画像形成装置の一例として、電子写真法によるフルカラー式の複写機Pを挙げて説明する。
図1は、複写機Pの概略構成図であり、この複写機Pは、上部から下部にかけて順に、操作表示部a、画像読取部b、排出部c、トナーカートリッジ収納部d、画像形成部e、用紙部fが設けられていると共に、下部に位置する用紙部fから上部に位置する排出部dにかけて用紙搬送部gが設けられている。なお、この複写機P内には、図1では省略されているが、後述する図3で示される複写機P本体を駆動制御する制御部hも設けられている。
操作表示部aは、タッチパネルからなり、ユーザに対する操作案内等の所定の情報を表示することができるように構成されていると共に、印刷枚数等の所定の情報を入力できるように構成されている。
画像読取部bは、原稿の画像に光を照射し、その反射光を受光することによって原稿画像を画像データとして読み取れるように構成されていて、原稿に光を照射する光源装置や原稿からの反射光を受光して画像データに変換する受光センサ等を備えて構成されている。
排出部cは、所定の内容が印字された本発明の転写材に相当する図示しない用紙が用紙搬送部gを介して排出されるように構成されている。この排出部cの底面は傾斜が付されていて、排出される用紙が複数枚のときに一端側が揃えて積層できるように工夫されている。
トナーカートリッジ収納部dは、ブラック(BK)トナーのトナーカートリッジd1、イエロー(Y)トナーのトナーカートリッジd2、シアン(C)トナーのトナーカートリッジd3及びマゼンダ(M)トナーのトナーカートリッジd4を収納できるように構成されている。そして、各カートリッジd1〜d4からは、後述する画像形成部eの作像ユニットe2にトナーをそれぞれ供給できるように構成されている。
画像形成部eは、レーザスキャンニングユニットe1、作像ユニットe2、中間転写ベルトユニットe3、クリーニングユニットe4、2次転写ユニットe5及び定着ユニットe6を含んで構成されている。
レーザスキャンニングユニットe1は、周知のレーザスキャンニングユニットと同様に、レーザ光を発生する光ビーム発生器と、その光ビーム発生器から照射されてくる光ビームを偏向するポリゴンモータによって回転駆動されるポリゴンミラーと、そのポリゴンミラーにより偏向された光ビームを作像ユニットe2の後述する感光体ドラム上に結像させるfθレンズ等を含んで構成されている。
作像ユニットe2は、中間転写ベルトユニットe3の搬送方向に沿って互いに所定の間隔を保って設けられた4個の感光体ドラム1a〜1dを含んで構成されている。これら感光体ドラム1a〜1dは、本発明の像担持体に相当していて、各色(BK,Y,C,M)に対応して設けられている。そして、各感光体ドラム1a〜1dには、周知の感光体ドラムと同様に、帯電器、除電器及びクリーナ等がそれぞれ設けられ、帯電状態のドラム周面にレーザスキャンニングユニットe1を用いて静電潜像が生成されると共に、トナーカートリッジ収納部dから供給されたトナーによりトナー像が形成されるように構成されている。
中間転写ベルトユニットe3は、合成樹脂製のベルト基体に弾性層を積層して形成された積層ベルトからなる無端の中間転写ベルト2を有している。この中間転写ベルト2の一方側(図1において左側)は、複写機Pの本体の一端側に縦方向に設けられている搬送部gの一部に対向し、その他方側(図1において右側)は、複写機Pの本体の他端側に位置するように略水平状に設けられている。すなわち、この中間転写ベルト2は、一方側が図示しない駆動源に連なる駆動ローラ3に張架され、他方側がテンションローラ4に張架されて構成されている。この駆動ローラ3は、本発明の特徴を成す構成要素の一つであり、後に図2を用いて詳述する。
上記中間転写ベルト2の感光体ドラム1a〜1dに対向する位置には、中間転写ベルト2を挟んで1次転写ローラ5a〜5dがそれぞれ設けられている。そして、これら1次転写ローラ5a〜5dは、中間転写ベルト2の移動に伴って回転できるように構成されていると共に、3色解除又は4色解除に対応できるように構成されている。なお、中間転写ベルト2は、駆動ローラ3及びテンションローラ4以外にもベルトの移動方向を変更する転換ローラで支持されている。図1では、その転換ローラは1個しか示されていないが、後述する図2に示されるように、必要に応じて設けられる。
クリーニングユニットe4は、テンションローラ4側に設けられ、中間転写ベルト2上に残存したトナーをブレードを用いて除去し、その除去されたトナーを図示しない廃トナーボトルへ排出できるように構成されている。
2次転写ユニットe5は、図2に示されるように、上述した駆動ローラ3、その駆動ローラ3に対向し中間転写ベルト2を挟んで配置される2次転写ローラ6及び転換ローラ7によって構成されている。
駆動ローラ3は、アルミニウム合金からなる金属製ローラで、そのローラ周面は陽極酸化処理、すなわちアルマイト処理されている。アルマイト処理によって得られるアルマイト層の膜厚は、1.0μm以上であればバイアス電圧印加時に中間転写ベルト2に対する静電吸着力を得られることが実験的に分かっているが、その層厚が大きくなっても静電吸着力が格段に大きくならないことも分かっている。しかもその層厚が大きくなるほど製造コストが嵩むので、1.0〜10.0μmが好ましい層厚といえる。この駆動ローラ3は、金属製ローラであるから耐久性に優れ、また、アルミニウム合金からなるので低コストに製造することができ、しかも、ローラ周面はアルマイト処理されて電気抵抗性の高い層で形成されているので、静電吸着力に優れたものとすることができる。
2次転写ローラ6には、バイアス電圧を印加させることのできるバイアス電圧印加部(後述する「e7」参照)が接続されていて、中間転写ベルト2及び駆動ローラ3間に静電吸着力を付与できるように構成されている。
2次転写ローラ6は、上述したように、駆動ローラ3に対向し中間転写ベルト2を中間に挟んで配置されている。しかも、この2次転写ローラ6は、常時、駆動ローラ3を押圧するように設けられている。したがって、この2次転写ローラ6は、中間転写ベルト2が駆動ローラ3により移動(回転)されるとその移動に伴って回転することができる。また、搬送部gを介して用紙が搬送されてきたときは、その用紙を中間転写ベルト2との間に介在させた状態で2次転写ローラ6を回転することができると共に、用紙を定着ユニットe6側に搬送させることができる。
定着ユニットe6は、2次転写ユニットe5の設けられているよりも下流側の搬送部gの一部に設けられていて、その搬送部gを搬送する用紙を挟持できるように配置された一対のローラで構成されている。そして、その一対のローラによって加圧・加熱して2次転写ユニットe5で転写された用紙上のトナー像を用紙に定着できるように構成されている。
用紙部fは、装置本体に対して開閉自在に設けられている給紙トレイf1と、装置本体に対して引き出し自在に設けられている用紙カセットf2とで構成されている。そして、給紙トレイf1からピックアップローラを介して用紙搬送部gに1枚ずつ用紙を供給できるように構成されている。また、用紙カセットf2からもピックアップローラを介して用紙搬送部gに1枚ずつ用紙を供給できるように構成されている。
用紙搬送部gは、下部に位置する用紙部fから上部に位置する排出部dにかけて設けられていて、複数の搬送ローラ及びガイド板によって構成されている。そして、この用紙搬送部gは、用紙部fから供給された用紙を1枚ずつ排出部cに向けて搬送できるように構成されている。
制御部hは、図1では省略されているが複写機P内に設けられている。この制御部hは、図3に示されるように、ROM100に格納されているシステムプログラムとRAM101に格納されているワーキングデータとを用いて複写機P本体を統括的に駆動制御するCPU102を有している。そして、このCPU102には、バスラインを介して上述した画像読取部b、その画像読取部bで読み取られたデータを記憶する画像データ記憶部b1、その画像データ記憶部b1に記憶されているデータを現像用データに生成処理する画像データ処理部b2、2次転写ユニットe5のバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加部e7を備えた画像形成部e、用紙搬送部g及び操作表示部aが接続されている。また、CPU102には、複写機PがFAX機能を有している場合や外部の情報機器に接続可能な場合、これら機器と通信を行うための通信制御部も設けられる。
上記バイアス電圧印加部e7は、上述したように、2次転写ローラ6にバイアス電圧を印加して帯電させ、駆動ローラ3及び中間転写ベルト2間に静電吸着力を付与するために用いられる。印加されるバイアス電圧値は、駆動ローラ3及び中間転写ベルト2間にスリップが生じないように決められる。カラー印刷の場合、駆動ローラ3及び中間転写ベルト2間にスリップが生じると印刷に色ずれが発生して印刷品質の低下を来たすからである。
この制御部hは、本発明の制御手段を構成するものであり、2次転写及び1次転写を行う際に2次転写ローラ6にバイアス電圧を印加して駆動ローラ3を帯電させると共に、2次転写及び1次転写を行わないタイミングで2次転写ローラ6へのバイアス電圧の印加を停止して駆動ローラ3と中間転写ベルト2とをスリップさせる。
また、制御部hは、駆動ローラ3と中間転写ベルト2とをスリップさせるときの駆動ローラ3の線速度をVaとし、感光体ドラム1a〜1dの線速度をVbとしたとき、Va>Vbとなるように制御を行う。
さらに、駆動ローラ3と中間転写ベルト2とをスリップさせるとき、1次転写ローラ5a〜5dにバイアス電圧を印加して感光体ドラム1a〜1dと中間転写ベルト2とを静電吸着させる。
以下、図4のフローチャートを用いて制御動作を説明する。なお、以下の動作は、特に断りが無い限り、制御部hが主体となって行われる。
今、複写機Pの図示しない電源スイッチがONされたとする(ステップ100肯定(以下、ステップを「S」、肯定を「Y」、否定を「N」とする。))。そして、操作表示部aを介して印刷がカラーかモノクロかの種別が選択されると共に、印刷枚数等の所定の情報が入力される。
操作表示部aのスタート釦が押下されると(S102Y)、図4のフローチャートでは省略されているが、画像読取部bにセットされた原稿の画像が読み取られ、その読み取られたデータは画像データ記憶部b1に記憶され、次いでその記憶された画像データは画像データ処理部b2でレーザスキャンニングユニットe1用に処理される。
原稿の読み取りが終了すると、駆動ローラ3の駆動が開始されて中間転写ベルト2の回動が開始されると共に、2次転写ローラ6に所定のバイアス電圧が印加されると共に、印刷処理が開始される(S104)。したがって、駆動ローラ3及び中間転写ベルト2間の静電吸着力が高められ、駆動ローラ3の駆動開始時からスリップを抑制して中間転写ベルト2を回動させることができる。したがって、印刷の色ずれを効果的に防止することができる。
上述の印刷処理においては、駆動ローラ3の駆動が開始されて中間転写ベルト2の回動が開始されると、カラー印刷の場合は、レーザスキャンニングユニットe1から各感光体ドラム1a〜1dに画像データに対応したレーザ光が照射されて電気的潜像が形成され、供給されたトナーによって各色のトナー像が形成される。そして、それら各色のトナー像は、中間転写ベルト2に順次重畳転写されてカラー画像が合成される。次いで、この中間転写ベルト2上に合成されたカラー画像は2次転写ユニットe5で用紙に転写された後、定着ユニットe6で加圧・加熱されて定着処理され、カラー画像の印刷された用紙が排出部cに排出される。また、モノクロ印刷の場合は、感光体ドラム1aの1次転写ローラ5aのみがバイアス電圧印加され、他の1次転写ローラ5b〜5dは解除され、つまり3色解除されて印刷が行われる。
印刷が終了すると(S106Y)、2次転写ローラ6のバイアス電圧印加は停止されると共に、1次転写ローラ5a〜5dへバイアス電圧が印加され、この状態が所定時間t継続される。その所定時間t経過後、駆動ローラ3の回転駆動が停止されると共に、1次転写ローラ5a〜5dへのバイアス電圧印加も停止される(S112)。このような制御動作は、複写機Pの電源スイッチがOFFされるまで継続される(S114Y)。
上述の2次転写ローラ6のバイアス電圧印加が停止され、かつ、1次転写ローラ5a〜5dへバイアス電圧が印加される制御動作(S108参照)においては、駆動ローラ3の中間転写ベルト2に対する静電吸着力が解消する一方、各感光体ドラム1a〜1dの中間転写ベルト2に対する吸着力が高められるので、駆動ローラ3及び中間転写ベルト2間にスリップが発生し、駆動ローラ3の周面に付着していた異物による凹凸が平滑化される。
すなわち、駆動ローラ3の中間転写ベルト2に対する静電吸着力が解消し、各感光体ドラム1a〜1dの中間転写ベルト2に対する吸着力が高められると、駆動ローラ3及び中間転写ベルト2間にスリップが発生し、駆動ローラ3の周面に付着していた異物による凹凸が平滑化される。
さらに、駆動ローラ3の線速度をVaとし、感光体ドラム1a〜1dの線速度をVbとしたとき、Va>Vbとするように制御を行うことで、中間転写ベルト2の回転が感光体ドラム1a〜1dによって抑えられ、これによってスリップをより確実に発生させることができる。
駆動ローラ3の周面に付着していた異物による凹凸を平滑化するためには、中間転写ベルト2に対して駆動ローラ3を少なくとも1回転以上させる必要がある。したがって、上述の所定時間tは、駆動ローラ3の径をRk、その線速度をVkとすると、t=Rk×π/Vkで示すことができる。
駆動ローラ3の周面の平滑性が良好に保持されているときは、高品質の印刷物が得られることが経験的に分かっている。この高品質の印刷物を得るための駆動ローラ3の十点平均粗さRzは、0.1≦Rz≦4.0μmにあることが実験により判明している。なお、駆動ローラ3の周面の平滑性の十点平均粗さRzは0.1μm未満にすることもできるが、平滑性を高めるためにスリップ時間を必要以上長くすると駆動ローラ3又は中間転写ベルト2に対する負荷が大きくなるので得策ではない。
上述の例では、スリップ運転による駆動ローラ3の周面の平滑性は、印刷処理終了時に行われているが(S106Y、S108参照)、これを印刷処理の行われていない所定の時期に行うようにしてもよい。例えば、電源投入時からスタート釦押下までの時間中に行うようにしてもよい。
図5(a)は平滑化されている初期の駆動ローラ周面の拡大写真及び図6(a)はその顕微鏡写真であり、このときの駆動ローラ3の十点平均粗さRzは0.1≦Rz≦4.0μmの範囲である。また、図5(b)は平滑化される前の駆動ローラ周面の拡大写真及び図6(b)はその顕微鏡写真である。
図7(a)は、アルミニウムローラの周面の粗さ等の測定値を示し、同図(b)は、周面がウレタンコートされたローラの周面の粗さ等の測定値を示し、同図(c)は、周面がウレタンコートされたローラの周面を研磨処理したローラの粗さ等の測定値を示していて、本発明の比較例に相当している。同図(d)は、本発明に係るアルミニウムローラの周面をアルマイト処理したローラの粗さ等の測定値を示している。これらは使用前の値であるが、同図(d)のアルマイト処理したローラのRzは2.39μmで、上述の範囲内であることが分かる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
また、上述の例では、2次転写ローラ6にバイアス電圧を印加して静電吸着状態を実現したが、この駆動ローラ3にバイアス電圧を印加して静電吸着状態を実現することもできる。
さらに、上述の例では、画像形成装置を複写機としたが、プリンタ、ファクシミリ装置又はこれらの機能を備えた複合機とすることもできる。
P……複写機(画像形成装置)、e……画像形成部、e1……レーザスキャンニングユニット、e2……現像ユニット、e3……中間転写ベルトユニット、e4……クリーニングユニット、e5……2次転写ユニット、e6……定着ユニット、e7……バイアス電圧印加部、h……制御部(制御手段)、1a〜1d……感光体ドラム(像担持体)、2……中間転写ベルト、3……駆動ローラ、5a〜5d……1次転写ローラ、6……2次転写ローラ

Claims (2)

  1. 像担持体上に形成されたトナー像を駆動ローラとテンションローラとの間に張架された中間転写ベルトに1次転写し、その1次転写されたトナー像をその駆動ローラに対向して設けられている2次転写ローラの位置で転写材に2次転写する画像形成装置であって、
    前記駆動ローラは、周面がアルマイト処理されたものであり、
    前記2次転写ローラへのバイアス電圧の印加を停止して前記駆動ローラと前記中間転写ベルトとをスリップさせる制御手段を備え
    前記駆動ローラと前記中間転写ベルトとをスリップさせるときの前記駆動ローラの線速度をVaとし、前記像担持体の線速度をVbとしたとき、Va>Vbであり、
    前記駆動ローラと前記中間転写ベルトとをスリップさせるとき、前記像担持体に前記中間転写ベルトを介して対向配置される1次転写ローラにバイアス電圧を印加して前記像担持体と前記中間転写ベルトとを静電吸着させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記駆動ローラの周面の十点平均粗さRzは、0.1≦Rz≦4.0μmであることを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
JP2011018772A 2011-01-31 2011-01-31 画像形成装置 Active JP5548630B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011018772A JP5548630B2 (ja) 2011-01-31 2011-01-31 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011018772A JP5548630B2 (ja) 2011-01-31 2011-01-31 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012159660A JP2012159660A (ja) 2012-08-23
JP5548630B2 true JP5548630B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=46840235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011018772A Active JP5548630B2 (ja) 2011-01-31 2011-01-31 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5548630B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015060122A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 キヤノン株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08146783A (ja) * 1994-11-16 1996-06-07 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2001312148A (ja) * 2000-05-02 2001-11-09 Canon Inc 画像形成装置
JP2004117462A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4643324B2 (ja) * 2005-03-18 2011-03-02 株式会社リコー 画像形成装置
JP5031356B2 (ja) * 2006-12-19 2012-09-19 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2008170815A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Ricoh Co Ltd 転写装置、画像形成装置
JP2010066695A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2010134307A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012159660A (ja) 2012-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10298792B2 (en) Image reading device and image forming apparatus incorporating the image reading device
JP6519158B2 (ja) 画像形成装置
JP5686524B2 (ja) 画像形成装置
JP5983686B2 (ja) 用紙搬送装置及び画像形成装置
JP5358558B2 (ja) 画像形成装置
US20100032895A1 (en) Sheet discharging device and image forming apparatus including the sheet discharging device
JP2005200192A (ja) ベルト部材、並びにこれを用いるベルト装置、紙搬送装置、定着装置、転写装置、両面転写装置及び画像形成装置
JP5600615B2 (ja) 画像形成装置
JP6187048B2 (ja) 画像形成装置
US9008564B2 (en) Image forming apparatus and sheet feeding device
KR20110115436A (ko) 화상형성장치 및 그 제어방법
JP5548630B2 (ja) 画像形成装置
JP4431560B2 (ja) 画像形成装置
JP2006235103A (ja) 画像形成装置及びその制御プログラム
JP2017142305A (ja) 画像形成装置
JP5935483B2 (ja) 画像形成装置
JP2016071315A (ja) 画像形成装置
JP5433530B2 (ja) 画像形成装置及び中間転写ベルトの転写面処理方法
JP7218526B2 (ja) 画像形成装置
JP5861594B2 (ja) 画像形成装置
US9897948B2 (en) Transfer device, image forming apparatus and recording medium
JP6631302B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成条件制御方法
JP5939998B2 (ja) 画像形成装置
JP6066310B2 (ja) 画像形成装置及び転写装置
JP2006293161A (ja) 画像形成装置及びその制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131008

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140519

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5548630

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150