JP5548196B2 - 自動化されたバルブテスト装置 - Google Patents
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Description
本発明は、バルブを全開又は全閉することなく、バルブの作動状態を自動的にテストし、これによって、流体の攪乱又はバルブが制御する工程を最小化する手段に関する。
本発明は一般に、動作に高い信頼性が重要な流体制御バルブのあらゆる用途に関する。そのような用途は複数の産業内に存在する。特に、本発明は、例えば加工産業に用いられる非常シャットダウンシステムに関する。一般に、石油およびガスプラントは、該プラントのシステム内に空気圧で制御された非常バルブを有する。危険の可能性がある場合、非常バルブは閉じてプラントを隔離するか、開いて制御された流体をバイパスさせる。多くの例において、これらの非常バルブは、数ヶ月又は数年も作動位置を保持する。従って、そのようなバルブについての頻発する問題は、非常時に正しく作動できないことであり、何故なら構成要素が応答に対して急に止まるか遅くなるからである。この問題は危険な状況に繋がる。
本発明は、プラントの通常動作への衝撃を最小化したそのようなバルブの自動化されたテストに関し、危険の可能性がある場合、バルブが意図したように作動する高い信頼性を得る。
市場内には、非常バルブを含む、バルブを自動的にテストする多数の製品が存在する。これらの多くは、危険な状況時に、所定時間導入されるべき手順を開始することに基づいており、該所定時間はバルブが急に止まらず、正しく自由に作動することを決定するのには十分長いが、バルブが十分に作動せず、制御された工程を妨害するには十分短い時間である。そのような自動的にテストする機械は、当該技術分野で部分的ストロークテストと呼ばれる。
私の発明の主たる目的は、バルブの以前のテストに依存することなく、バルブの部分的ストロークテストを容易にする装置を提供することにある。
装置に作用するエネルギを測定する工程は、電流を測定する工程を含むのが好ましい。
装置に作用するエネルギを測定する工程は、電圧を測定する工程を含むのが好ましい。
方法は更に、装置に作用する流体圧を測定する工程を含むのが好ましい。方法は更に、測定された圧力を数学モデルと比較して、非常バルブの作動状態を決定する工程を含むのが好ましい。
方法は更に、非常バルブを部分的にストロークすることを反復する工程を備え、各部分的なストロークは別々の測定されたエネルギ閾値を備えるのが好ましい。
数学モデルは非作動状態の装置に基づくのが好ましい。
数学モデルは、部分的なストロークテスト時は一定量を有する装置に基づくのが好ましい。方法は更に、数学モデルとして以下の式を用いる工程を備えるのが好ましい。
アクチュエータとバルブを備え、パイプライン内の流体流れを制御するように構成され、第1の位置と第2の位置の間を移動可能であり、第2の位置に向かって付勢された非常バルブ装置と、
給電された時に、加圧流体供給部と装置の間に流体流路を付与して、加圧流体を装置に作用させ、それによって装置を第1の位置に移動させ、且つ給電されない時に加圧流体供給部と装置の間の流体流路を閉じ、装置と圧力開放出口の間の流体流路を開いて装置に作用する加圧流体を開放するソレノイドバルブと、
装置上に作用する圧力を測定するように構成された圧力センサを備え、
方法は、
ソレノイドバルブに通電しない工程と、
装置上に作用する加圧流体が開放されると、装置上に作用する圧力を測定する工程と、
ソレノイドバルブに再び給電して、加圧流体供給部と装置の間の流体流路を再び開き、装置と出口の間の流体流路を閉じる工程と、
測定された圧力を数学モデルと比較する工程とを備える。
給電されたときに、加圧流体供給部と装置の間に流体流路を付与するように構成され、給電されない時に装置と圧力開放出口の間に流体流路を付与するように構成されたソレノイドバルブと、
装置上に作用する流体のパラメータを測定するように構成されたセンサと、
ソレノイドにソレノイド電流を選択的に供給するように配備された制御手段と、
ソレノイドバルブからソレノイド給電を外すことによって、パイプラインバルブの部分的なストロークを開始し、それによってソレノイドバルブに給電せず、アクチュエータ上に作用する流体の測定されたパラメータが閾値に達したときにソレノイドバルブに再び給電するテスト手段とを備える。
或いは、非常シャットダウンシステム(10)はパイプラインバルブ(101)を開くように作動して、それによって、パイプライン(100)を介してバイパスを作る。以下に続く記載はパイプラインバルブ(101)のような非常バルブに関するが、本発明は他のタイプのバルブのテストにも等しく適用可能であると理解されるべきである。
従来技術において、部分的なストロークテストは、所定時間後、或いはリミットスイッチによって決定されるバルブ位置に基づいて終了する。しかし、装置に作用する流体の種々のパラメータは既に測定されているから、本発明の実施例によれば、部分的なストロークテストは流体の測定されたパラメータに基づいて制御される。
例えば、測定されたパラメータが閾値に達すると、ソレノイド(105)は再び給電される。測定されたパラメータは、例えば、圧力、流速、又はバルブ装置に作用する流体の圧力、流速の組み合わせを含んでもよい。一旦、測定されたパラメータが閾値に達すると、部分的なストロークテストは終了し、ソレノイド(105)は再び給電される。
本発明は、パイプラインバルブ(101)の作動状態を決定する方法を提供する。幾つかの実施例において、ソレノイド(105)上に作用する測定されたエネルギは、電流減衰又は電圧減衰を含むと理解されるべきである。これは、エネルギがソレノイド(105)に供給されて、パイプラインバルブ(101)を開き状態に保ち、このようにして、部分的なストロークテスト時に、エネルギがソレノイド(105)から除去される場合である。
しかし、他の実施例において、エネルギは通常はソレノイド(105)に供給されず、むしろ、部分的なストロークテスト時にソレノイド(105)に供給される。
この実施例において、ソレノイド(105)に作用するエネルギはエネルギ減衰ではなく、電流又は電圧供給を含む。
P=圧力
a=システムについての一定値
e=自然対数の底
b=時間定数
t=時間
上記に提供された式は、単なる一数学モデルであり、他の数学モデルが使用され得ることが理解されるだろう。更に、数学的分析の他の公式が、圧力読み込みから得られるデータに実行される。例えば、本発明の実施例によれば、部分的なストロークテストは反復して実行される(一連の多数のテスト)。この実施例によれば、各テストから得られる測定された流体パラメータは、互いに比較される。本発明の他の実施例によれば、各テストは測定された流体パラメータについての別々の閾値に基づいて終了する。
地点(201)においてソレノイドバルブ(105)には給電されず、このようにして、アクチュエータ(103)からの制御流体供給部(106)を閉じ、同時にアクチュエータ(103)上に作用する圧力と流体導管(112)内の圧力がソレノイドバルブ(105)内の圧力開放出口を通って、大気圧まで減圧される。流体導管(112)の減圧は、地点(201)にて見られ、該地点で圧力が低下する。非常シャットダウンシステム(10)の緻密な構成により、センサ(111)は短時間の攪乱を受け、これは図2に地点(201)と地点(202)の間に示される。
本発明の一実施例によれば、センサは圧力センサを含む。しかし、本発明の他の実施例によれば、センサ(111)は装置に供給され、又は装置から排出される流体の流れを測定する流れセンサを含む。
他の実施例によれば、ソレノイドバルブ(105)は、ソレノイドバルブ(105)上に作用するエネルギが閾値レベルに達するときに、再び給電される。
Claims (36)
- アクチュエータとバルブ部材を含み、第1の位置と第2の位置の間を移動可能な非常バルブ装置を部分的にストロークする方法であって、
第1の位置から第2の位置へ装置の部分的なストローク移動を開始する工程と、
装置に作用する流体のパラメータを測定する工程と、
測定された流体のパラメータが閾値に達すると、装置の部分的なストローク移動を逆転する工程と、
測定された流体パラメータを数学モデルのパラメータと比較して、非常バルブの作動状態を決定する工程を含む、方法。 - 測定されたパラメータは、流体圧を含む、請求項1に記載の方法。
- 閾値圧力は、大気圧を超える圧力を含む、請求項2に記載の方法。
- 測定されたパラメータは、装置から排出される流体の流速を含む、請求項1に記載の方法。
- 測定されたパラメータは、装置に供給される流体の流速を含む、請求項1に記載の方法。
- 更に、非常バルブを部分的にストロークすることを反復する工程を備え、各部分的なストロークは別個の測定された流体パラメータ閾値を有する、請求項1に記載の方法。
- アクチュエータとバルブ部材を含み、第1の位置と第2の位置の間を移動可能な非常バルブ装置を部分的にストロークする方法であって、
装置に供給されるエネルギを調整することにより、第1の位置から第2の位置へ装置の部分的なストローク移動を開始する工程と、
装置に作用するエネルギを測定する工程と、
測定されたエネルギが閾値レベルに達すると、装置とバルブの部分的なストローク移動を反転する工程を含む、方法。 - 装置に作用するエネルギを測定する工程は、電流を測定する工程を含む、請求項7に記載の方法。
- 装置に作用するエネルギを測定する工程は、電圧を測定する工程を含む、請求項7に記載の方法。
- 更に、装置に作用する流体圧を測定する工程を含む、請求項7に記載の方法。
- 更に、測定された圧力を数学モデルと比較して、非常バルブの作動状態を決定する工程を含む、請求項7に記載の方法。
- 更に、非常バルブを部分的にストロークすることを反復する工程を備え、各部分的なストロークは別個の測定された流体パラメータ閾値を有する、請求項7に記載の方法。
- 第1の位置と第2の位置の間を移動可能な非常バルブ装置の作動状態を決定する方法であって、
部分的なストロークテスト時に、装置に作用する圧力を測定する工程と、
部分的なストロークテスト時に、装置に作用する圧力を数学モデルのパラメータと比較する工程を含む、方法。 - 数学モデルは、非作動状態の装置に基づく、請求項13に記載の方法。
- 数学モデルは、部分的ストロークテスト時に、一定量を有する装置に基づく、請求項13に記載の方法。
- 更に、部分的ストロークテスト時に、装置に作用する圧力が数学モデルから閾値の差以上だけ変化するならば、非常バルブが作動状態であることを決定する工程を備える、請求項13に記載の方法。
- 非常シャットダウンシステムを部分的にストロークさせる方法であって、
非常シャットダウンシステムは、
アクチュエータとバルブを備え、パイプライン内の流体流路を制御するように構成されて、第1の位置と第2の位置の間を移動可能であり、第2の位置に向けて付勢された非常バルブ装置と、
給電時に、加圧流体供給部と装置間に流体流路を付与して、加圧流体が装置上に作用でき、それによって装置が第1の位置に移動し、給電されないときに、加圧流体供給部と装置間の流体流路を閉じて、装置と圧力開放出口間の流体流路を開いて、装置に作用する加圧流体を開放するソレノイドバルブと、
装置に作用する圧力を測定するように構成された圧力センサを備え、
方法は、
ソレノイドバルブに給電しない工程と、
装置に作用する加圧流体が開放されると、装置に作用する圧力を測定する工程と、
ソレノイドバルブに再び給電して、加圧流体供給部と装置間の流体流路を再び開き、装置と出口間の流体流路を閉じる工程と、
測定された圧力を数学モデルのパラメータと比較する工程を備える方法。 - 装置に作用する加圧流体が開放されると、装置は第1の位置から第2の位置に動く、請求項18に記載の方法。
- 更に、測定された圧力が閾値圧力に達すると、ソレノイドバルブに再び給電する工程を備える、請求項19に記載の方法。
- 閾値圧力は、装置が第2の位置に達する前に、加圧流体供給部と装置間の流路が開くように選択される、請求項20に記載の方法。
- 測定された圧力を数学モデルと比較する工程は、測定された圧力を、一定量を有する装置に基づいた数学モデルと比較する工程を含む、請求項18に記載の方法。
- 更に、測定された圧力が、数学モデルから閾値の差以上だけ変化するならば、非常バルブが作動状態であることを決定する工程を含む、請求項18に記載の方法。
- パイプラインバルブ(101)とアクチュエータ(103)を含み、第1の位置と第2の位置との間を移動可能なバルブ装置と、
給電されたときに、加圧流体供給部(106)と装置間の流体流路を形成するように構成され、且つ給電しない時に装置と圧力開放出口との間に流体流路を形成するように構成されたソレノイドバルブ(105)と、
装置上に作用する流体のパラメータを測定するように構成されたセンサ(111)と、
ソレノイド(105)に選択的にソレノイド給電(110)するように配備された制御手段(107)と、
ソレノイドバルブ(105)からソレノイド給電(110)を外すことによって、パイプラインバルブ(101)の部分的なストロークを開始し、それによってソレノイドバルブ(105)に給電せず、アクチュエータに作用する流体の測定されたパラメータが閾値に達したときに、ソレノイドバルブ(105)に再び給電するテスト手段(109)を備え、
前記テスト手段(109)は更に、測定された流体パラメータを数学モデルのパラメータと比較して、パイプラインバルブ(101)の作動状態を決定する非常バルブ。 - 測定されたパラメータは、流体圧を含む、請求項25に記載の非常バルブ。
- 数学モデルは、一定量を有する装置に基づく、請求項25に記載の非常バルブ。
- 閾値は、大気圧を超える圧力を含む、請求項25に記載の非常バルブ。
- 測定されたパラメータは、装置から排出された流体の流速を含む、請求項25に記載の非常バルブ。
- 測定されたパラメータは、装置に付与される流体の流速を含む、請求項25に記載の非常バルブ。
- 装置は更に、第1の位置に向けて装置を付勢するように構成された付勢手段(104)を含む、請求項26に記載の非常バルブ。
- 加圧流体供給部(106)は、付勢手段(104)に打ち勝ち、装置を第1の位置に保持するのに十分な圧力を付与することができる、請求項26に記載の非常バルブ。
- 装置は、ソレノイドバルブ(105)に給電されない状態で、第1の位置から第2の位置に移動する、請求項26に記載の非常バルブ。
- ソレノイドバルブ(105)に再び給電される地点の所定圧力は、非常バルブの部分的なストローク時に、装置が第2の位置に達しないように選択される、請求項26に記載の非常バルブ。
- テスト手段(109)は、パイプラインバルブ(101)の部分的なストロークを反復して開始し、
各部分的なストロークは別々の測定された流体パラメータ閾値を含む、請求項26に記載の非常バルブ。
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