JP5544936B2 - むらの視認性判定装置、むらの視認性判定方法およびプログラム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、肉眼で認識できる特定の波長範囲に該当する周波数のパワースペクトルに対して、強調関数とよばれる定数を乗じて強調画像を得ることが記載されている。より具体的には、この方法では、対象物の画像データをフーリエ変換し、特定の周波数のパワースペクトルに対して強調関数を乗じてから二次元逆フーリエ変換を行なって強調画像を得る。そして、強調画像の分散と標準偏差を計算することで、対象物が有する視覚的なむらを定量的に判定する。
非特許文献1および2に関しては後述する。
しかしながら、対象物に生じるむらには、周期の異なる複数の成分が合成されている場合がある。このとき、特許文献2の方法では、総ての成分が合成された総合的なむらの定量化が行われるだけであって、どの周期成分のむらが判定結果に影響を及ぼしているかを知ることはできない。
また、本発明の各種の構成要素は、その機能を実現するように形成されていればよく、たとえば、所定の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコンピュータプログラムにより付与されたデータ処理装置、コンピュータプログラムによりデータ処理装置に実現された所定の機能、これらの任意の組み合わせ、等として実現することができる。
ここで、記憶手段が「感度データを記憶する」とは、本発明の装置が感度データを記憶する機能を有することを意味し、感度データを現に保有しているか否かによらない。
なお、本発明において、プログラムに対応した各種処理動作をコンピュータ装置に実行させることは、各種デバイスをコンピュータ装置に動作制御させることも意味している。
さらに、本発明のむらの視認性判定方法は、複数の工程が個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある工程の実行中に他の工程が発生すること、ある工程の実行タイミングと他の工程の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
図1は、本発明の実施形態にかかる、むらの視認性判定装置(判定装置100)を示す機能ブロック図である。
判定装置100は、画像入力部10、記憶部20および判定部50を少なくとも備えている。
画像入力部10は、対象物の画像データIMGの入力を受け付ける。
記憶部20は、周期的なむらに対する人の視認感度を表す感度データ22を記憶する。
判定部50は、入力された画像データIMGと感度データ22とに基づいて、対象物が有するむらにおける、人が視認可能なむらの周期成分を判定する。
対象物の表面には、一つまたは複数の周期成分からなる周期的なむらが存在している。そして、かかる対象物を観察者が肉眼でまたは観察機器を通じて目視した場合に視認される周期成分を、判定装置100は判定する。
画像取得部110は、対象物を撮像した画像データIMGを取得する手段であり、代表的にはデジタルカメラ114を例示することができる。画像入力部10は、有線もしくは無線の信号線または可搬性の記憶媒体を介して、画像データIMGをデジタルカメラ114から受け付ける。
以下、本実施形態では、対象物の表面をグレースケールで撮影した輝度画像を画像データIMGとして取得する場合を例に説明する。ただし、画像データIMGはカラー画像でもよい。
具体的には、感度データ22は、空間周波数(またはその逆数である周期)と、当該空間周波数(または周期)で繰り返される周期的なむらに対する人間の視認感度と、の対応関係を示すデータである。より具体的には、正弦波または非正弦波の波形パターンで繰り返される輝度むらまたは濃度むらに対する、人間のコントラスト感度を表す関係データを、感度データ22として用いる。非正弦波としては、三角波または矩形波を挙げることができる。
本実施形態の感度データ22には、このコントラスト感度関数またはその演算値を用いることができる。本実施形態では、コントラスト感度関数の演算値である視認下限強度を、感度データ22に用いている。視認下限強度は、対応する空間周波数のむらを人間が識別できる最低限の輝度差を意味し、コントラスト感度関数の演算値である。その具体的な算出方法は後記の実施例で詳述するが、コントラスト感度関数の逆数をフーリエ変換して求めることができる。
図2は、テーブル形式で表された感度データ22の一例を示す図である。
図2では、説明のため、空間周波数と周期をともに図示している。しかしながら、本実施形態の感度データ22は、空間周波数または周期の一方と、視認下限強度とが対応づけられていれば足りる。
感度データ22におけるコントラスト感度は、観察者が対象物のむらを目視観察する際の指標に対応していることが好ましい。例えば、観察者が対象物の彩度コントラストを指標として対象むらの判定をする場合には、感度データ22として、彩度コントラストと空間周波数(または周期)との関係データを用いるとよい。
本実施形態の判定部50は、画像入力部10に入力された画像データIMGを変換処理して、対象物の視覚的なむら(対象むら)を複数の周期成分に分解するとともに各周期成分の強度を算出する。そして、判定部50は、記憶部20を参照して、算出された強度と視認感度(視認下限強度)とを、算出された周期成分ごとに対比する。
判定部50は、より具体的には、画像入力部10から受け付けた画像データIMGを変換部52でフーリエ変換し、空間周波数の関数として表されるパワースペクトル密度を算出する。
変換部52は、パワースペクトルの波形(極大値)から、対象むらに含まれる一つまたは複数の周期成分を抽出する。本実施形態のように画像データIMGがグレースケールの輝度画像である場合、変換部52は、輝度むらを構成する周期成分を抽出する。
さらに、本実施形態の変換部52は、当該周期成分の輝度の強度を、パワースペクトル密度として算出する。
なお、図1では、感度データ22と要因データ24が共通の記憶部20に格納されている様子を図示しているが、感度データ22と要因データ24を記憶する記憶媒体は、物理的には他の記憶装置でもよい。
また、LEDの中心と周辺とで発光輝度が異なることに起因して、バックライトにおけるLEDの配置間隔に対応する周期的な輝度むらが液晶表示装置に発生する場合がある。図3では、LEDの配置に起因する周期むらの例として、その配置間隔(5mm)を挙げている。
そして、判定部50による判定結果が、例えば0.45mmまたはその近傍であった場合、出力部40は、グラビアロール(ロール1)に起因する塗布むらによって液晶セルの厚みに凹凸が生じている可能性がある旨のメッセージを表示出力する。これにより、ユーザは、ロール1によって塗工されるコート層について、成分や成膜条件を改善すべきであるという指針を容易に得ることができる。同様に、判定結果が示す周期が0.72mmまたはその近傍であった場合、出力部40は、当該輝度むらの要因がグラビアロール(ロール2)による塗布むらの可能性があることを示す出力をする。
判定部50は、受け付けた距離情報(30cm)を基準視距離(60cm)で除して比率0.5を算出し、これを感度データ22の周期に乗じるか、または空間周波数をこれで除する。判定部50の比較部54は、このようにして換算された感度データ22と、対象むらのパワースペクトル密度とを対比して、対象物のむらの視認性を判定する。
図4は、年齢補正データ26の一例を示す模式図である。本実施形態の年齢補正データ26は、テーブル形式で記憶部20に格納されている。本実施形態の年齢補正データ26は、観察者の年齢と空間周波数(または周期)とに基づいて一意に決定されるデータである。
そして、記憶部20は、複数の感度データ22を記憶し、判定部50は、入力された波形パターンに対応して選ばれた感度データ22に基づいて周期成分を判定する。
すなわち、対象むらの周期成分が矩形波の場合、画像データIMGをフーリエ変換すると、一次モードと、三次以上の奇数次モードとに分解される。このとき、対象むらの繰り返し周波数は一次周波数であり、三次以上の周波数に対応する物理的なむらは実際には生じていない。したがって、出力部40は矩形波の一次周波数を出力するとよい。これにより、実際に生じている周期むらの発生要因を推定することができる。
具体的には、任意の空間周波数における視認下限強度を輝度差とする周期的な濃淡画像を、サンプル画像として記憶部20に記憶しておく。サンプル画像は、多くの空間周波数についてそれぞれ用意する。対象物のむらの発生要因が特定されている場合には、当該要因によって生じるむらの空間周波数に関してのみ、サンプル画像を用意してもよい。判定部50は、画像入力部10で取得した画像データIMGがもっともよく近似されるよう、サンプル画像の重ね合わせを算出する。そして、出力部40は、かかる重ね合わせに用いられたサンプル画像の空間周波数を出力する。これにより、対象物の画像データIMGに含まれる周期的なむらのうち、視認可能な周期成分が出力される。
以下、本実施形態の画像入力部10を用いて行う、むらの視認性判定方法(以下、本方法という場合がある)について説明する。図5は本方法のフローチャートである。図1から図5を用いて本方法を説明する。
本方法は、画像取得工程S10、変換工程S20、感度取得工程S30および判定工程S50を少なくとも含む。
画像データIMGは、観察者が対象物を目視する通常の方法にしたがって撮影された、対象物の画像に関するデータである。複数の画像データIMGを取得し、記憶部20にいったん記憶したうえで、以下の工程をおこなってもよい。
本方法では、画像データIMGを高速フーリエ変換(FFT)して、一つまたは複数の空間周波数のパワースペクトルに分解する。
感度データ22は、図2に示したように、空間周波数と、当該周波数における視認下限強度とを対応づけたデータである。感度取得工程S30では、感度データ22を検索して、変換工程S20で算出された各周期成分にかかる視認下限強度をそれぞれ呼び出す。
本実施形態では、感度データ22における視認下限強度と、画像データIMGから算出された画素強度が、いずれも輝度差のパワースペクトル密度として求められている。このため、両者の値を直接対比することで、画像データIMGに含まれる周期成分の輝度差が視認下限強度以上であるか否かが判定される。
かかるコンピュータ装置が実行するむらの視認性判定処理は、画像取得処理、変換処理、感度取得処理および判定処理を少なくとも含む。
画像取得処理は、対象物の画像データIMGを取得する処理である。
変換処理は、画像データIMGを変換して対象物の視覚的なむらを複数の周期成分に分解するとともに各周期成分の強度を算出する処理である。
感度取得処理は、周期的なむらに対する人の視認感度を表す感度データ22を参照して、算出された周期成分における視認感度(視認下限強度)を取得する処理である。
判定処理は、取得された視認感度(視認下限強度)と、算出された強度と、を対比して、対象物が有するむら(対象むら)における、人が視認可能なむらの周期成分を判定する処理である。
したがって、この場合、感度データ22のうち、約0.25[mm−1](4mm)よりも空間周波数の小さい(周期の長い)むらに対しては、視認下限強度に1未満の補正係数を乗じる。これにより、視距離120cmの場合に、周期4mm以上のむらの視認性が向上することがシミュレートできる。
また、この場合、感度データ22のうち、約0.5[mm−1](2mm)よりも空間周波数の大きい(周期の短い)むらに対しては、視認下限強度に1を超える補正係数を乗じる。これにより、視距離120cmの場合に、周期2mm以下のむらの視認性が低下することが表現される。
そして、感度データ22のうち、約1[mm−1](1mm)よりも空間周波数の小さい(周期の長い)むらに対しては、視認下限強度に1を超える補正係数を乗じる。これにより、視距離30cmの場合に、周期2mm以上のむらの視認性が低下することが表現される。
(1a)感度データ22のうち、実高感度周波数(実高感度周期)よりも空間周波数の小さい(周期の長い)むらに対して、視認下限強度に1未満の補正係数を乗じる。
(1b)感度データ22のうち、基準高感度周波数(基準高感度周期)よりも空間周波数の大きい(周期の短い)むらに対して、視認下限強度に1を超える補正係数を乗じる。
また、(2)観察者の視距離が基準視距離よりも小さい場合、感度データ22に対して以下の補正を行う。
(2a)感度データ22のうち、実高感度周波数(実高感度周期)よりも空間周波数の大きい(周期の短い)むらに対して、視認下限強度に1未満の補正係数を乗じる。
(2b)感度データ22のうち、基準高感度周波数(基準高感度周期)よりも空間周波数の小さい(周期の長い)むらに対して、視認下限強度に1を超える補正係数を乗じる。
以下、実施例を用いて本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明は実施例に限定されるものではない。
図6(a)、(b)は、本実施例に用いた画像データIMGをそれぞれ示す図である。
図7(a)、(b)は、図6各図の画像データIMGにおける周期方向(同図の左右方向)の輝度変動を示す輝度測定データのグラフである。
図7(a)の縦軸は、同図の平均輝度で規格化した輝度変動値であり、輝度変動の中心値を1[単位なし]としている。
図7(a)より、図6(a)の画像における輝度変動の周期は2mmであることが解析された。
図7(b)より、図6(b)の画像における輝度変動の周期は20mmであることが解析された。
そして、本実施例の判定装置は、図6(a)の濃淡むらが視認可能であり、同図(b)の濃淡むらが視認不可能であると判定するものである。
図8は、本実施例に用いた感度データを表すグラフである。
同図に示すように、感度データは、空間周波数:0.5[mm−1]=周期:2mmの場合に、視認下限強度のパワースペクトル密度は極小値(1.5×10−4)をとる。
以下、感度データの求め方を説明する。
図9のグラフ(線図)は、当該空間周波数の正弦波的な濃淡むらの視認容易性を示している。同図は、空間周波数が約0.5[mm−1]のときに濃淡むらの視認性がもっとも良好であることを示している。
言い換えると、図10は、周期的な濃淡むらが視認可能な最低限の濃淡(輝度差)を、濃淡むらの周期と対応づけて表したものである。したがって、図10の線図よりも上方は濃淡むらが視認可能であること(視認可能領域)を意味し、下方は視認不可能であること(視認不可領域)を意味している。
本実施例では、観察者が視認可能な最低限の輝度差(図10を参照)をもつ規格化された濃淡むらの波形をフーリエ変換し、得られたパワースペクトルのピーク値を読むことにより、図8の感度データを得た。すなわち、図8は、所定の周期で輝度変動する規格化された濃淡むらを視認するために必要な最低限のパワースペクトル密度を表したグラフである。以下、かかるグラフを視認感度グラフという。
そして、得られた視認感度グラフと、対象物より実際に得られた輝度データのパワースペクトルとを比較することにより、むらの視認性を判定することができる。なお、視認感度グラフと、対象物の画像データIMGの輝度変動とをともに規格化しておくことにより、種々の対象物に対して、共通の視認感度グラフを用いて視認性を判定することができる。
図11(a)、(b)は、図6(a)、(b)の画像の視認性判定結果をそれぞれ示す図である。具体的には、図11(a)は、図7(a)のパワースペクトルを対数表示して、視認感度グラフ(図8)と重ね合わせて対照したものである。同様に、図11(b)は、図7(b)のパワースペクトルと視認感度グラフ(図8)とを重ね合わせて対照したものである。
図12(a)、(b)は、本実施例に用いた画像データIMGをそれぞれ示す図である。これらの画像データIMGにおける濃淡むらの視認性を、実施例1と同様に判定した。視認可能性の判定に用いた視認感度グラフ(図8を参照)は、実施例1と共通とした。
図13各図の縦軸は、同図の平均輝度で規格化した輝度変動値であり、輝度変動の中心値を1[単位なし]としている。
一方、図13(b)より、図12(b)は、周期20mmの長周期波形と周期2mmの短周期波形の複合画像であるものの、長周期波形の強度が同図(a)よりも弱いことが解析された。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 周期的なむらに対する人の視認感度を表す感度データを記憶する記憶手段と、
対象物の画像データの入力を受け付ける画像入力手段と、
入力された前記画像データと前記感度データとに基づいて、前記対象物が有するむらにおける、人が視認可能なむらの周期成分を判定する判定手段と、
を備えるむらの視認性判定装置。
2. 前記判定手段が、
入力された前記画像データを変換処理して、前記対象物の視覚的なむらを複数の周期成分に分解するとともに各周期成分の強度を算出し、かつ
前記記憶手段を参照して、前記強度と前記視認感度とを、算出された前記周期成分ごとに対比することを特徴とする1に記載のむらの視認性判定装置。
3. 前記感度データが、空間周波数と、前記空間周波数で繰り返されるむらに対して人が視認可能なコントラスト強度の下限との関係を表すデータである1または2に記載のむらの視認性判定装置。
4. 前記対象物を目視する人の視距離を示す距離情報の入力を受け付ける条件入力手段を備え、
前記判定手段は、受け付けた前記距離情報に基づいて前記周期成分を判定する1から3のいずれかに記載のむらの視認性判定装置。
5. 前記対象物を目視する人の年齢を示す年齢情報の入力を受け付ける条件入力手段を備え、
前記判定手段は、受け付けた前記年齢情報に基づいて前記周期成分を判定する1から4のいずれかに記載のむらの視認性判定装置。
6. 正弦波および矩形波を含む複数種類の波形パターンの群より選択された少なくとも1つの入力を受け付ける条件入力手段を備え、
前記記憶手段は、複数の前記感度データを記憶し、
前記判定手段は、入力された前記波形パターンに対応して選ばれた前記感度データに基づいて前記周期成分を判定することを特徴とする1から5のいずれかに記載のむらの視認性判定装置。
7. 人が視認可能と判定された前記むらの周期成分を表す判定結果を出力する出力手段をさらに備える1から6のいずれかに記載のむらの視認性判定装置。
8. 前記出力手段が、前記周期成分の周期を周長とする回転体の直径を前記判定結果として出力する7に記載のむらの視認性判定装置。
9. 前記記憶手段が、前記対象物に生じる周期的なむらの発生要因と、前記むらの周期と、を対応づけた要因データを記憶し、
前記出力手段は、人が視認可能と判定された前記むらの前記周期と前記要因データとに基づいて、前記発生要因を前記判定結果として出力する7または8に記載のむらの視認性判定装置。
10. 対象物の画像データを取得する画像取得工程と、
画像データを変換処理して、前記対象物の視覚的なむらを複数の周期成分に分解するとともに各周期成分の強度を算出する変換工程と、
周期的なむらに対する人の視認感度を表す感度データを参照して、算出された前記周期成分における前記視認感度を取得する感度取得工程と、
取得された前記視認感度と、算出された前記強度と、を対比して、前記対象物が有するむらにおける、人が視認可能なむらの周期成分を判定する判定工程と、
を含む、むらの視認性判定方法。
11. 前記対象物を目視する人の視距離に基づいて前記周期成分を判定する10に記載のむらの視認性判定方法。
12. 対象物を目視する人の年齢に基づいて前記周期成分を判定する10または11に記載のむらの視認性判定方法。
13. コンピュータ装置で実行されるプログラムであって、
対象物の画像データを取得する画像取得処理と、
画像データを変換して前記対象物の視覚的なむらを複数の周期成分に分解するとともに各周期成分の強度を算出する変換処理と、
周期的なむらに対する人の視認感度を表す感度データを参照して、算出された前記周期成分における前記視認感度を取得する感度取得処理と、
取得された前記視認感度と、算出された前記強度と、を対比して、前記対象物が有するむらにおける、人が視認可能なむらの周期成分を判定する判定処理と、
を含む、むらの視認性判定処理を、前記コンピュータ装置に実行させるためのプログラム。
20 記憶部
22 感度データ
24 要因データ
26 年齢補正データ
30 条件入力部
40 出力部
50 判定部
52 変換部
54 比較部
100 判定装置
110 画像取得部
112 コンピュータ
114 デジタルカメラ
Claims (12)
- 周期的なむらに対する人の視認感度を表す感度データを記憶する記憶手段と、
対象物の画像データの入力を受け付ける画像入力手段と、
入力された前記画像データと前記感度データとに基づいて、前記対象物が有するむらにおける、人が視認可能なむらの周期成分を判定する判定手段と、
を備え、
前記判定手段が、
入力された前記画像データを変換処理して、前記対象物の視覚的なむらを複数の周期成分に分解するとともに各周期成分の強度を算出し、かつ
前記記憶手段を参照して、前記強度と前記視認感度とを、算出された前記周期成分ごとに大小比較することを特徴とするむらの視認性判定装置。 - 前記感度データが、空間周波数と、前記空間周波数で繰り返されるむらに対して人が視認可能なコントラスト強度の下限との関係を表すデータである請求項1に記載のむらの視認性判定装置。
- 前記対象物を目視する人の視距離を示す距離情報の入力を受け付ける条件入力手段を備え、
前記判定手段は、受け付けた前記距離情報に基づいて前記周期成分を判定する請求項1または2に記載のむらの視認性判定装置。 - 前記対象物を目視する人の年齢を示す年齢情報の入力を受け付ける条件入力手段を備え、
前記判定手段は、受け付けた前記年齢情報に基づいて前記周期成分を判定する請求項1から3のいずれか一項に記載のむらの視認性判定装置。 - 正弦波および矩形波を含む複数種類の波形パターンの群より選択された少なくとも1つの入力を受け付ける条件入力手段を備え、
前記記憶手段は、複数の前記感度データを記憶し、
前記判定手段は、入力された前記波形パターンに対応して選ばれた前記感度データに基づいて前記周期成分を判定することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のむらの視認性判定装置。 - 人が視認可能と判定された前記むらの周期成分を表す判定結果を出力する出力手段をさらに備える請求項1から5のいずれか一項に記載のむらの視認性判定装置。
- 前記出力手段が、前記周期成分の周期を周長とする回転体の直径を前記判定結果として出力する請求項6に記載のむらの視認性判定装置。
- 前記記憶手段が、前記対象物に生じる周期的なむらの発生要因と、前記むらの周期と、を対応づけた要因データを記憶し、
前記出力手段は、人が視認可能と判定された前記むらの前記周期と前記要因データとに基づいて、前記発生要因を前記判定結果として出力する請求項6または7に記載のむらの視認性判定装置。 - 対象物の画像データを取得する画像取得工程と、
画像データを変換処理して、前記対象物の視覚的なむらを複数の周期成分に分解するとともに各周期成分の強度を算出する変換工程と、
周期的なむらに対する人の視認感度を表す感度データを参照して、算出された前記周期成分における前記視認感度を取得する感度取得工程と、
取得された前記視認感度と、算出された前記強度と、を大小比較して、前記対象物が有するむらにおける、人が視認可能なむらの周期成分を判定する判定工程と、
を含む、むらの視認性判定方法。 - 前記対象物を目視する人の視距離に基づいて前記周期成分を判定する請求項9に記載のむらの視認性判定方法。
- 対象物を目視する人の年齢に基づいて前記周期成分を判定する請求項9または10に記載のむらの視認性判定方法。
- コンピュータ装置で実行されるプログラムであって、
対象物の画像データを取得する画像取得処理と、
画像データを変換して前記対象物の視覚的なむらを複数の周期成分に分解するとともに各周期成分の強度を算出する変換処理と、
周期的なむらに対する人の視認感度を表す感度データを参照して、算出された前記周期成分における前記視認感度を取得する感度取得処理と、
取得された前記視認感度と、算出された前記強度と、を大小比較して、前記対象物が有するむらにおける、人が視認可能なむらの周期成分を判定する判定処理と、
を含む、むらの視認性判定処理を、前記コンピュータ装置に実行させるためのプログラム。
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