JP5543616B2 - 色フィルタアレイ画像反復デノイズ - Google Patents

色フィルタアレイ画像反復デノイズ Download PDF

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Description

本発明は、偏微分方程式(PDE)法を用い色フィルタアレイ(CFA)画像からデノイズ後CFA画像を生成する技術に関する。
単一センサ型ディジタルカメラでは、二次元感光素子アレイ1個からフルカラー情報を得るべくCFAが使用されることが多い。CFAは複数個の色フィルタで構成されており、各感光素子への入射光が対応する色フィルタで濾波されるようになっている。その結果、各感光素子で検知される光は単色光化(全整色(パンクロ)乃至透明フィルタの場合は全整色光化)となる。こうして生じた生CFA画像からフルカラー画像を得るには、個々の画素位置における色値を一通りから三通りに増やさねばならない。これは、近隣画素群の画素値に基づき足りない色値を補うことで実現できる。一般に、この処理はCFA補間又はデモザイクと呼ばれている。
CFA補間前の画像データは、色値が1画素当たり一通りしかない希薄なデータセット表現となっている。情報処理の観点からすると、画像データ内ノイズ除去即ちデノイズは、処理すべき色値が1画素当たり三通り以上あるCFA補間後の状態で行うよりも、CFA補間前の状態で行う方が有利である。そのため、生CFA画像データをデノイズする手法が従来から数多く提案されている。
多々ある周知のフルカラー画像デノイズ法も、適宜変形して生CFA画像に適用することができる。その一例は、PDE方式デノイズ法の一種であり非特許文献1を初出とする異方性拡散である。但し、非特許文献1での説明はフル解像度グレースケール(輝度)画像のデノイズに留まっており、フルカラー画像や生CFA画像のデノイズに関する教示を欠いている。
非特許文献2では、非特許文献1記載の手法がフルカラー画像のデノイズへと拡張されているが、生CFA画像に関する言及は見られない。
生CFA画像内色成分それぞれに対する個別処理を以て独立したグレースケール(輝度)デノイズ操作とする、という単純な手法も数多くある。その例としては、特許文献1(発明者:Acharya et al.,名称:「ノイズ除去アルゴリズムに基づくエッジ検出」(Edge-detection based noise removal algorithm))、特許文献2(発明者:Gindele et al.,名称:「可変ノイズ除去カーネルを用いた希薄分布カラーディジタル画像のノイズ除去及び補間」(Noise cleaning and interpolating sparsely populated color digital image using a variable noise cleaning kernel))、特許文献3(発明者:Bosco et al.,名称:「ベイヤパターン画像データ用ノイズフィルタ」(Noise filter for Bayer pattern image data))、特許文献4(発明者:Keshet et al.,名称:「ディジタル画像のエッジ反応デノイズ及び色補間」(Edge-sensitive denoising and color interpolation of digital images))、特許文献5(発明者:Tsuruokam,名称:「画像撮影システム及び画像処理プログラム保存用コンピュータ可読媒体」(Image capturing system and computer readable recording medium for recording image processing program))等に記載のものがある。ただ、これらの手法には、生CFA画像内の色ノイズを直に低減することができない、という問題がある。
生CFA画像に現れる輝度,色両ノイズへの対策をうたう手法もある。同じ位置に係る成分同士の組合せで色差成分を発生させる手法である。その色差成分は、明示的又は暗黙的に、R−GとB−Gの組合せ又はR−YとB−Yの組合せという形態を採る(R:レッド,G:グリーン,B:ブルー,Y:輝度)。この種の手法の例としては、特許文献6(発明者:Adams Jr. et al.,名称:「希薄分布ディジタル画像のノイズ除去」(Noise cleaning sparsely populated color digital images))、特許文献7(発明者:Matsushita et al.,名称:「撮像装置、画像処理装置、画像処理方法、画像処理方法用プログラム、並びにその上に画像処理方法用プログラムが保存された記録媒体」(Imaging device, image processing device, image processing method, program for image processing method, and recording medium having program for image processing method recorded thereon))等に記載のものがある。ただ、これらの手法には、R−G等の色差値を容易に算出できる反面、その色差値にエッジ、テキスト詳細等の輝度情報が含まれることとなりやすい、という問題がある。これは、画像に含まれる輝度情報を劣化させることなく色情報をデノイズするのが難しい、ということである。より好適な輝度ー色変換としては、特許文献8(発明者:Miyano et al.,名称:「自動白バランス調整装置」(Automatic white balance adjusting device))に記載のものがある。この変換によれば、情報処理難度を抑えつつ輝度情報・色情報間の分離度を高めることができる。
米国特許第6229578号明細書 米国特許第6625325号明細書 米国特許第7369165号明細書 米国特許第7418130号明細書 米国特許出願公開第2009/0219417号明細書 米国特許出願公開第2006/0152596号明細書 米国特許出願公開第2009/0052797号明細書 米国特許第5644358号明細書 米国特許出願公開第2007/0268533号明細書 米国特許出願公開第2005/0025378号明細書 米国特許出願公開第2005/0276504号明細書 米国特許出願公開第2007/0177816号明細書
Perona et al., "Scale-space and edge detection using anisotropic diffusion", IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence, Vol. 12, pp. 629-639, 1990 Tschumperle' et al., "Diffusion PDEs on vector-valued images", IEEE Signal Processing Magazine, Vol. 19, Issue 5, pp. 16-25, September 2002 Leonid I.Rudin et al., "Nonlinear total variation based noise removal algorithms," Elsevier Science Publishers B.V., Physica E.60 (1992) 259-268 Bakalexis S. A. et al., "Edge Detection And Image Segmentation on Nonlinear Anisotropic Diffusion," Digital Signal Processing 2002, IEEE, Vol.2, 1 July 2002, Pages 1203-1206
従って、明示的乃至暗黙的なデモザイク操作を行わずに生CFA画像内の輝度情報及び色情報をデノイズする手段が求められているといえよう。
ここに、本発明の一実施形態に係る方法は、二次元感光素子アレイを有するディジタルイメージセンサで撮影されており、三種類以上の色成分を含み、且つ色成分別の画素複数個の配列で方形の最小反復単位が形成されるカラー画像に関し、その画像に含まれるノイズを低減する方法であって、
(a)注目している色成分用の画素それぞれの第1デノイズ後画素値を
(i)その色成分用の画素のうち注目している画素用の第1群局所エッジ反応荷重値を方位毎に算出するサブステップと、
(ii)その画素の画素値と同一色成分用近隣画素群の画素値との間に存する画素値差分を方位毎に算出するサブステップと、
(iii)その画素値差分に同方位の第1群局所エッジ反応荷重値を結合させることで都合複数通りの加重画素値差分を算出するサブステップと、
(iv)注目している画素の画素値にそれら加重画素値差分を結合させることでその画素の第1デノイズ後画素値を算出するサブステップと、
を含む第1デノイズ手順で求めるステップと、
(b)その色成分用の画素のうち第1デノイズ後画素値が求まった画素の第2デノイズ後画素値を
(i)その色成分用の画素のうち注目している画素用の第2群局所エッジ反応荷重値を方位毎に算出するサブステップと、
(ii)その画素に対する同一最小反復単位内の他色成分用画素,近隣最小反復単位内の他色成分用画素それぞれの画素値差分を示唆する色差値を方位毎に算出するサブステップと、
(iii)同一最小反復単位内の他色成分用画素に係る色差値と近隣最小反復単位内の他色成分用画素に係る色差値との間に存する色差値差分を方位毎に算出するサブステップと、
(iv)それら色差値差分に同方位の第2群局所エッジ反応荷重値を結合させることで加重色差値差分を都合複数通り算出するサブステップと、
(v)注目している画素の第1デノイズ後画素値にそれら加重色差値差分を結合させることで同画素の第2デノイズ後画素値を算出するサブステップと、
を含む第2デノイズ手順で求めるステップと、
を有し、これらステップ(a)及び(b)がプロセッサ上で実行されるものである。
本発明によれば、デノイズ処理の一部又は前処理としてCFA補間等のデモザイク操作を実行することなく、生CFA画像に含まれる輝度,色差ノイズ双方を低減することができる。
本発明によれば、個々の画素位置でデノイズされる色成分の個数が通例と異なり複数ではなく単一であるため、生CFA画像をデノイズするのに必要な情報処理能力を軽減することもできる。
これらを含め、本発明の諸実施形態、目的、構成及び効果については、発明を実施するための形態の欄並びに別紙特許請求の範囲及び図面の記載を参照することで、より平易且つ円滑に理解することができよう。
本発明の実施に適したディジタルカメラの典型例を示すブロック図である。 本発明の好適な実施形態を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るデノイズブロックの詳細を示すブロック図である。 本実施形態に係る単色デノイズブロックの詳細を示すブロック図である。 本実施形態に係るCFA色差デノイズブロックの詳細を示すブロック図である。 生CFA画像内2×2画素ブロックを示す図である。 生CFA画像のデノイズに使用される近隣画素群を示す図である。 本発明の第2実施形態を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態を示すブロック図である。 図9に示した実施形態における第1第2画素値差分利用デノイズブロックの詳細を示すブロック図である。
以下、通例に倣いソフトウェアプログラムとして実施される場合を例に、本発明の好適な実施形態に関し説明する。なお、本件技術分野で習熟を積まれた方々(いわゆる当業者)には自明な通り、本発明は、そうしたソフトウェアプログラムと等価なハードウェアで実施することもできる。また、画像操作アルゴリズム及びシステムが周知なことを踏まえ、以下の説明では、本発明に係るシステム及び方法の構成要素又は直接連携要素といえるアルゴリズム及びシステムに的を絞ることとする。そうしたアルゴリズム及びシステムの構成要素のうち本願中で具体的に記述や示唆がされていないもの、例えば随伴する画像信号生成・処理用ハードウェア・ソフトウェアとしては、本件技術分野で既知となっている任意のシステム、アルゴリズム、部材及び部品を使用することができる。いわゆる当業者であれば、本発明に係るシステムについての以下の説明を参照し、本願中に具体的な開示、示唆乃至記述がないが本発明の実施に当たり有用なソフトウェアを発見又は開発することができよう。
更に、本発明に係る方法を実行するためのコンピュータプログラムは様々なコンピュータ可読記録媒体、例えば磁気ディスク(ハードディスクドライブやフロッピーディスク(登録商標))、磁気テープ等の磁気記録媒体や、光ディスク、光テープ、機械可読バーコード等の光記録媒体や、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)等の固体電子記録デバイスをはじめ、コンピュータプログラムの保存に使用される様々な有形デバイス乃至媒体に保存することができる。
そして、ディジタルカメラで使用される撮像デバイスや、それに関連する信号捕捉回路、信号補正回路、露光制御回路等が周知であることを踏まえ、以下の説明では、本発明に係る方法及び装置の構成要素又は直接連携要素といえる要素に的を絞ることとする。本願中に記述や示唆がされていない要素としては、本件技術分野で既知となっている任意のものを使用することができる。また、これから説明する構成要素のうち幾つかはソフトウェアの形態を採っている。いわゆる当業者であれば、本発明に係るシステムについての以下の説明を参照し、本願中に具体的な開示、示唆乃至記述がないが本発明の実施に当たり有用なソフトウェアを発見又は開発することができよう。
図1に、本発明の実施に適した撮像装置のブロック構成を示す。ここではその撮像装置としてディジタルカメラが例示されている。ディジタルカメラでの説明が可能であるからだが、本発明は他種撮像装置にも同様に適用可能である。まず、この図のカメラでは、物空間からの光10が撮像段11に入射し、そこにあるレンズ12で合焦され、そして固体CFAイメージセンサ20上に結像する。センサ20は、その入射光を感光素子毎の電気信号に変換する。センサ20に適するのは電荷結合デバイス(CCD)タイプや能動画素センサ(APS)タイプのセンサである。APSタイプのセンサは、相補的金属−酸化物−半導体(CMOS)プロセスで製造可能なことからCMOSセンサと呼ばれることも多い。他種二次元感光素子アレイに本発明に係るパターンを適用したものをセンサ20として使用することも可能である。本発明の実施に適するセンサ20、特にその二次元感光素子アレイについては、図1を参照しての説明が済んだ後にまた説明することにする。
固体CFAイメージセンサ20に到達する光の量は、開口率を変化させるアイリスブロック14や、光路上に配置された幾つかの中性濃度(ND)フィルタからなるNDフィルタブロック13によって調節される。シャッタ18の開放時間でも総光量を調節可能である。露光コントローラ40は、これら三種類の光量調節部材を、輝度センサブロック16で検知される物空間内光量に基づき制御する。
カメラの具体的構成に関するこうした記述はいわゆる当業者にとり異論のないところであろうし、変形・部材追加の余地が多々あるのも自明なことであろう。例えば、オートフォーカスシステムの追加、レンズの着脱自在化等である。また、他のどのようなディジタルカメラにも本発明を適用可能なこと、そこで同様の機能が他部材で実現されていてもよいこともご理解頂けよう。例えば、かなり簡略なポイントアンドシュート型のディジタルカメラのように、そのシャッタ18で複雑な合焦面配置ではなく至極簡略な可動ブレードが用いられるディジタルカメラにも適用可能である。本発明は、携帯電話、自動車等、カメラ以外のデバイスに組み込まれた撮像部材を用い実施することもできる。
固体CFAイメージセンサ20から出力されたアナログ信号は、アナログ信号プロセッサ22により処理され、アナログディジタル(A/D)コンバータ24に送られる。タイミング発生器26は種々のロー選択、画素選択用クロック信号を発生させ、アナログ信号プロセッサ22やA/Dコンバータ24の動作をそれに同期させる。これらセンサ20、アナログ信号プロセッサ22、A/Dコンバータ24及びタイミング発生器26はイメージセンサ段28に属する部材である。イメージセンサ段28内諸部材は、互いに別の集積回路で実現することも、CMOSイメージセンサでの通例に倣い単一集積回路化することも可能である。A/Dコンバータ24から出力される画像データストリームはDSPメモリ32上に格納され、ディジタル信号プロセッサ(DSP)36にて参照される。
そのDSP36は、この例で3個使用されているコントローラ類(プロセッサを含む)のうち1個であり、システムコントローラ50や露光コントローラ40と任を分かち合っている。このように複数個のコントローラ類間でカメラ機能制御を分かち合うのが原則ではあるが、コントローラ類同士を他の諸形態で連携させつつカメラの機能的動作及び本発明の手順を滞りなく実行させることも可能である。コントローラ類として使用乃至併用できるデバイスとしては、DSP、マイクロコントローラ、プログラマブル論理デバイスその他のディジタル論理回路がある。説明中ではコントローラ類複数個を併用しているが、単一のコントローラ類に所要機能全てを担わせることも可能である。これらの変形例がいずれも同一の機能を果たし本発明の技術的範囲に包含されることに鑑み、本願では、図1中の処理段38の如く、その機能を一言で表現する語「処理段」を必要に応じ使用することにする。
図示例においては、DSP36がDSPメモリ32上のディジタル画像データを操作する際に実行するソフトウェアプログラムが、その恒久保存先のプログラムメモリ54から、撮影時の実行に当たりDSPメモリ32上にコピーされるようになっている。DSP36で実行されるソフトウェアプログラムのなかには、後述する画像処理に必要なものが含まれる。DSPメモリ32としては任意種類のRAM、例えばSDRAMを使用することができる。バス30上のアドレス信号伝送路及びデータ信号伝送路は、DSP36を対応するDSPメモリ32、A/Dコンバータ24その他の関連部材に接続するのに使用されている。
システムコントローラ50がカメラ全体の動作を制御する際実行するソフトウェアプログラムは、プログラムメモリ54、例えばフラッシュEEPROM等の不揮発性メモリ上に格納されている。そこには、カメラがオフしている間も残しておくべきデータ、例えばイメージセンサ校正データやユーザ設定データも格納することができる。システムコントローラ50による撮影手順制御は、露光コントローラ40に指令することでレンズ12、NDフィルタブロック13、アイリスブロック14及びシャッタ18を前述の如く動作させ、タイミング発生器26に指令することで固体CFAイメージセンサ20及びそれに関連する部材を動作させ、DSP36に指令することで画像データを処理させる、といった具合に実行される。こうした撮影及び処理を通じ作成された最終的な画像ファイルは、DSPメモリ32上に保存された後、ホストインタフェース57経由でホストコンピュータに転送され、着脱式メモリカード64等の記録デバイス上に格納され、また画像ディスプレイ88を用いユーザ向けに表示される。
システムコントローラバス52上のアドレス信号伝送路、データ信号伝送路及び制御信号伝送路は、システムコントローラ50をDSP36、プログラムメモリ54、システムメモリ56、ホストインタフェース57、メモリカードインタフェース60その他の関連部材に接続するのに使用されている。それらのうちホストインタフェース57は、パーソナルコンピュータ(PC)等のホストコンピュータに対する高速接続用のものであり、画像データの表示、保存、操作乃至印刷に当たり活用される。その役を担いうるインタフェースの例としては、IEEE(登録商標)1394、USB2.0等その他のディジタルインタフェースを挙げることができる。メモリカードインタフェース60は、メモリカードソケット62に装着されたメモリカード64、例えばコンパクトフラッシュ(CF:登録商標)カードを、システムコントローラ50に接続するのに使用されている。他種記録媒体、例えばPCカード、マルチメディアカード(MMC)、セキュアディジタル(SD)カード等も使用可能である。
処理が済んだ画像データは、システムメモリ56内のディスプレイバッファ上にコピーされた後、ビデオエンコーダ80によって連続的に読み出されビデオ信号に変換される。この信号は、カメラから直ちに外部モニタへ、或いはディスプレイコントローラ82による処理を経て画像ディスプレイ88へと供給され、画像表示に使用される。そのディスプレイ88としては、能動マトリクス液晶ディスプレイ(LCD)をはじめ、様々なディスプレイを使用可能である。
ユーザインタフェース68、例えばビューファインダディスプレイ70、露光状態表示部72、ステータス表示部76、画像ディスプレイ88、ユーザ入力子74等の部材は、露光コントローラ40やシステムコントローラ50で実行されるソフトウェアプログラムに従い制御される。入力子74としては、ボタン、ロッカスイッチ、ジョイスティック、ロータリダイアル、タッチスクリーン等を適宜併用すればよい。露光コントローラ40は、光量計測、露光モード制御、オートフォーカスその他、露光に関連する諸機能を提供する。システムコントローラ50は、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を、画像ディスプレイ88をはじめ幾台かのディスプレイ上に発現させる。そのGUI上では、例えば、幾通りかの選択肢を提示するメニューや、撮影済画像をチェック可能な閲覧モードが提供される。
露光コントローラ40は、ユーザによる露光モード、レンズ開口率、露光時間(シャッタ速度)及び露光指数(ISO(登録商標:以下注記省略)速度レーティング)の設定を受け付け、それに従いレンズ12やシャッタ18に指令し以後の撮影に備える。例えばマニュアル露光モード下では、輝度センサブロック16で検知される物空間内輝度に基づきビューファインダディスプレイ70上に露光計を表示させる。ユーザは、その露光計表示を見て露光がどの程度過剰・不足かを確かめつつ、ISO速度レーティング、開口率及びシャッタ速度の設定を変更することができる。また、自動露光モード下では、コントローラ40がユーザによる設定変更に応じ他の諸設定を自動修正して露光を適正化させる。例えば、ユーザが所与ISO速度レーティング下でレンズ開口率を低下させると、コントローラ40がそれに応じ露光時間を自動延長して露光量の帳尻を合わせる。
ISO速度レーティングはディジタルスチルカメラにとり重要な属性の一つである。まず、ディジタルスチルカメラでは露光時間、レンズ開口率、レンズ透過率、物空間内照明レベル、物空間内スペクトル分布及び物空間内反射率で露光量が決定づけられる。撮影時の露光が不足だと、一般にはそのディジタルスチルカメラ内で電子利得乃至ディジタル利得が上昇し、階調再現は正確だがノイズ量が許し難いほど多い画像になってしまいがちである。撮影時の露光が適正ならば、利得がより低めになるため画像内ノイズ量が許容範囲内に収まる。撮影時の露光が過剰だと、画像中の高輝度領域での信号レベルが、そのイメージセンサ乃至カメラで処理可能な最大信号レベルよりも高くなることがある。その場合、画像中の明るい領域で打ち切りが生じ、画像の他領域に囲まれた均一輝度領域即ち「飛び」が発生する。従って、露光が適正設定されるようユーザを誘導することが重要である。その際の指針として役立つのがISO速度レーティングである。撮影者にとりわかりやすい指針にするため、ディジタルスチルカメラ向けのISO速度レーティングはフィルム式カメラ向けのそれと直に関連付けられている。例えば、そのISO速度レーティングがいずれも200なら、ディジタルスチルカメラでもフィルム式カメラでも同じ露光時間及び開口率が最適となる。
これは、ISO速度レーティングに関しフィルム式カメラとの調和が求められる、ということである。しかしながら、電子式撮像システムとフィルム式撮像システムの間には、厳密に対等な扱いを妨げる相違点がある。ディジタルスチルカメラの利得が可変で、しかも撮影済画像のデータに対するディジタル処理が可能であるため、様々な露光量下で階調を再現できることである。即ち、ディジタルスチルカメラ向けのISO速度レーティングには幅を持たせることができる。この幅のことをISO速度幅と呼ぶ。混乱を避けるため、ISO速度幅の上限と下限で挟まれた速度範囲内にある速度のうち一つを固有ISO速度レーティング、同速度範囲内にあるそれ以外の様々な速度を実効ISO速度レーティングと呼んでいる。固有ISO速度レーティングの値は、このことを念頭に置き、そのカメラの出力信号特性が所定特性になるようディジタルカメラの合焦面で発生させた露光量から算出される。一般的には、そのカメラでありふれた諸場面を捉えたときの画質がピークになる露光指数値で表され、イメージセンサ上での露光量に反比例している。
ディジタルカメラに関するこうした記述はいわゆる当業者にとり異論のないところであろうし、上述した構成のカメラにコスト低減、構成追加及び性能向上を目的とした変形の余地が多々あることも自明なことであろう。以下の説明では、本発明に従いこのカメラで撮影を行う際の動作について詳細に述べることにする。ディジタルカメラを念頭に置いて説明を行うけれども、そのイメージセンサ上に色成分別の画素群がある撮像装置であればその種類を問わず本発明を適用できることを了解されたい。
また、図1に示した固体CFAイメージセンサ20では、通例に倣い、シリコン基板上に形成された二次元感光素子アレイが、個々の感光素子への入射光を電気信号に変換して計測に供する手段として使用されている。こうしたセンサ20に光を入射させると、入射先の感光素子で自由電子が発生し、その素子に備わる微視的構造内にその自由電子が捕獲される。所定期間内に捕獲された自由電子の個数を計測するか、自由電子の発生速度を計測することで、その感光素子への入射光量を計測することができる。前者の例としては、捕獲した自由電子を蓄積しシフト操作で感光素子アレイ外の電荷電圧変換回路へと送るCCDセンサや、電荷電圧変換回路の構成要素を感光素子近傍領域に配した能動画素センサ例えばAPS乃至CMOSセンサがある。
特に断りのない限り、以下の説明におけるイメージセンサは図1に示した固体CFAイメージセンサ20のことであるので、その点を了解されたい。また、以下の説明で例示的又は示唆的に示す本発明のイメージセンサアーキテクチャ及び画素パターンはいずれもセンサ20におけるそれであるので、その点も了解されたい。
そして、「感光素子」とはイメージセンサ上に設けられた個別的な感光領域及びそれと連携する電荷シフト回路乃至電荷計測回路のことである。「画素」とはディジタルカラー画像上で相応の位置を占める個別の発色単位のことである。
図2に、本発明の好適な実施形態に係る手順のあらましを示す。生CFA画像100は図1中の固体CFAイメージセンサ20で生成されたものであり、デノイズ後CFA画像104はその画像100をデノイズブロック102で処理して発生させたものである。
図3に、図2中のデノイズブロック102に関し本発明の第1実施形態に係る構成の詳細を示す。単色デノイズブロック106は生CFA画像100に基づき第1デノイズ後CFA画像108を発生させ、CFA色差デノイズブロック110はその画像108を更に処理して第2デノイズ後CFA画像112を発生させる。その画像112がデノイズ後CFA画像104となる。
図4に、図3に示した単色デノイズブロック106の詳細を示す。画素値差分算出ブロック114は生CFA画像100に基づき画素値差分116を算出し、局所エッジ反応荷重値算出ブロック118は画素値差分116に基づき局所エッジ反応荷重値120を算出し、加重画素値差分算出ブロック122は荷重値120に基づき加重画素値差分124を算出し、そして第1デノイズ後画素値算出ブロック126は加重画素値差分124に基づき第1デノイズ後CFA画像108を発生させる。
図4中の画素値差分算出ブロック114は次の要領で計算を行う。まず、図7に示すようにある生CFA画像100内画素群を想定し、そのうちの画素GEをデノイズ対象として想定する。次いで、画素値差分116を次の式
δN=G2−GE (1)
δS=GR−GE (2)
δE=GG−GE (3)
δW=GC−GE (4)
に従い四通り算出する。これらの画素値差分δN,δS,δE,δWは、順に、デノイズ対象画素GEと、その画素GEから見て上下右左四通りの各方向、即ち北南東西(N,S,E,西)四通りの各方位にある同色の最近隣画素G2,GR,GG,GCと、の間で求めた画素値の差分である。
画素値差分116が求まったら、局所エッジ反応荷重値算出ブロック118が局所エッジ反応荷重値120を算出する。その算出は次の式
c=1/[1+(||δ||/kY)2] (5)
但しc:局所エッジ反応荷重値120
δ:画素値差分116
Y:定数
||・||:ベクトルノルム演算子
に従い実行する。ここでは、差分116の絶対値を求める演算子をベクトルノルム演算子として使用している。更に、定数kYとしては、差分116の絶対値が大きい画素(生CFA画像100内の強い可視エッジに対応する画素)では荷重値120が小さくなり、小さい画素(同画像100内の平板単調な領域に対応する画素)では大きくなるような値を使用している。差分116が前掲の通り四通りあるので、荷重値120も次の式
N=1/[1+(|G2ーGE|/kY)2] (6)
S=1/[1+(|GRーGE|/kY)2] (7)
E=1/[1+(|GGーGE|/kY)2] (8)
W=1/[1+(|GCーGE|/kY)2] (9)
の如く四通り求まる。
次いで、加重画素値差分124を画素値差分116及び局所エッジ反応荷重値120に基づき且つ次の式
w=δ・c (10)
但しw:加重画素値差分124
δ:画素値差分116
c:局所エッジ反応荷重値120
に従い算出する。もとになる値が前掲の如く四通りあるので、加重画素値差分124も次の式
N=δN・cN=(G2ーGE)/[1+(|G2ーGE|/kY)2] (11)
S=δS・cS=(GRーGE)/[1+(|GRーGE|/kY)2] (12)
E=δE・cE=(GGーGE)/[1+(|GGーGE|/kY)2] (13)
W=δW・cW=(GCーGE)/[1+(|GCーGE|/kY)2] (14)
の如く四通り求まる。
そして、第1デノイズ後CFA画像108内画素値を次の式
X’=X+λΣii (15)
但しX’:第1デノイズ後CFA画像108内画素値(図3参照)
X:生CFA画像100内原画素値(図2参照)
λ:速度制御定数
i:第i方位(i=N,S,E,W)沿いの加重画素値差分124
Σi:全ての方位iに亘る総和
に従い算出する。定数λは、原則として、後述の如くデノイズ計算を反復した場合でもこの式による算出結果が安定且つ有効になるよう1未満の値に設定される。もとになる値が前掲の如く四通りあるので、画像108内画素G’Eの画素値は所与画素GEの画素値から次の式
G’E=GE+(wN+wS+wE+wW)/16 (16)
但しλ=1/16
の如く求まる。
なお、以上説明したのは図7中の画素GEをデノイズ対象にした計算の要領である。第1デノイズ後CFA画像108の生成に際しては、これと同じ要領での計算を画素毎に実行する。個々の画素に係る画素値差分116及び局所エッジ反応荷重値120の算出に当たっては、処理すべき注目中の画素から見て互いに異なる方位にある同色の近隣画素を参照する。例えば、画素RFに係るデノイズ後画素値の算出では画素R3,RD,RH,RS、画素BKに係るそれの算出では画素B8,BI,BM,BXを参照する。
本発明は、複数の色を参照するタイプのベクトルノルム演算子を局所エッジ反応荷重値算出ブロック118で使用する形態でも実施可能である。例えば、次の式
N=1/[1+[(|R3−RF|+|G2−GE|+|B8−BK|)/kY]2] (17)
S=1/[1+[(|RS−RF|+|GR−GE|+|BX−BK|)/kY]2] (18)
E=1/[1+[(|RH−RF|+|GG−GE|+|BM−BK|)/kY]2] (19)
W=1/[1+[(|RD−RF|+|GC−GE|+|BI−BK|)/kY]2] (20)
に示す如く、隣り合う画素間の画素値差分を求め、その絶対値を総和する計算を通じ、ベクトルノルムを求める形態である。いわゆる当業者にとり周知な他の複数色参照型ベクトルノルム演算子を用いてもかまわない。
本発明は、単色デノイズブロック106での計算を反復的に複数回実行する形態でも実施することができる。例えば、このブロック106での計算を3回反復して第1デノイズ後CFA画像108を生成する形態である。速度制御定数λは、適正にデノイズされた画像108が得られるよう、その反復の回数に応じて調節するのが望ましい。
図5に、図3に示したCFA色差デノイズブロック110の詳細を示す。色差値算出ブロック128は第1デノイズ後CFA画像108に基づき色差値130を算出し、色差値差分算出ブロック132は色差値130に基づき色差値差分134を算出し、局所色差値エッジ反応荷重値算出ブロック136は色差値差分134に基づき局所色差値エッジ反応荷重値138を算出し、加重色差値差分算出ブロック140は荷重値138に基づき加重色差値差分142を算出し、そして第2デノイズ後画素値算出ブロック144は加重色差値差分142に基づき第2デノイズ後CFA画像112を発生させる。
図5中の色差値算出ブロック128は次の要領で計算を行う。まず、図6中の2×2画素ブロック146即ち生CFA画像100内最小反復単位を、その中心点148に所在しブロック146内画素それぞれの画素値を併有する単体の画素と見なす。次いで、図7に示した画素群にこの着想を適用し、グリーン画素及びレッド画素からなるロー上のグリーン画素例えばGEに係る色差値を次の式
E=2GEーRF−BK (21)
に従い算出する。グリーン画素及びブルー画素からなるロー上のグリーン画素についても同様の式を使用する。例えば、グリーン画素GLに係る色差値を次の式
L=2GL−RS−BM (22)
に従い算出する。ブルー画素例えばBKに係る色差値については次の式
K=BK−RF (23)
に従い算出する。そして、レッド画素例えばRFに係る色差値については上の式中のレッド画素値とブルー画素値を入れ替えた式
F=RF−BA (24)
に従い算出する。
色差値差分算出ブロック132は色差値差分134を次の要領で算出する。即ち、図7に示した画素GEに係る差分134を次の式
δN=C2−CE=(2G2−R3−B8)−(2GE−RF−BK) (25)
δS=CR−CE=(2GR−RS−BX)−(2GE−RF−BK) (26)
δE=CG−CE=(2GG−RH−BM)−(2GE−RF−BK) (27)
δW=CC−CE=(2GC−RD−BI)−(2GE−RF−BK) (28)
に従い算出し、画素BKに係る差分134を次の式
δN=C8−CK=(B8−R3)−(BK−RF) (29)
δS=CX−CK=(BX−RS)−(BK−RF) (30)
δE=CM−CK=(BM−RH)−(BK−RF) (31)
δW=CI−CK=(BI−RD)−(BK−RF) (32)
に従い算出し、そして画素RFに係る差分134を上の式中のレッド画素値とブルー画素値を入れ替えた式に従い算出する。
局所色差値エッジ反応荷重値算出ブロック136は局所色差値エッジ反応荷重値138を次の式
c=1/[1+(||δ||/kC)2] (33)
但しc:局所色差値エッジ反応荷重値138
δ:色差値差分134
C:定数
||・||:ベクトルノルム演算子
に従い算出する。ここでは差分134の絶対値を求める演算子をベクトルノルム演算子として使用している。定数kCとしては、差分134の絶対値が大きい画素(第1デノイズ後CFA画像108内の強い可視エッジに対応する画素)では荷重値138が小さくなり、小さい画素(同画像108内の平板単調な領域に対応する画素)では大きくなるような値を使用するものとする。画素GEに係る差分134が前掲の通り四通りあるので、荷重値138は次の式
N=1/[1+(|C2−CE|/kC)2] (34)
S=1/[1+(|CR−CE|/kC)2] (35)
E=1/[1+(|CG−CE|/kC)2] (36)
W=1/[1+(|CC−CE|/kC)2] (37)
の如く四通り求まる。画素BKに関しては荷重値138が次の式
N=1/[1+(|C8−CK|/kC)2] (38)
S=1/[1+(|CX−CK|/kC)2] (39)
E=1/[1+(|CM−CK|/kC)2] (40)
W=1/[1+(|CI−CK|/kC)2] (41)
求まり、画素RFに関してもこれと同じ要領で荷重値138が求まる。
加重色差値差分算出ブロック140は加重色差値差分142を次の式
w=δ・c (42)
但しw:加重色差値差分142
δ:色差値差分134
c:局所色差値エッジ反応荷重値138
に従い算出する。もとになる値が前掲の如く四通りあるので、画素GEに係る加重色差値差分142は次の式
N=δN・cN=(C2ーCE)/[1+(|C2ーCE|/kC)2] (43)
S=δS・cS=(CRーCE)/[1+(|CRーCE|/kC)2] (44)
E=δE・cE=(CGーCE)/[1+(|CGーCE|/kC)2] (45)
W=δW・cW=(CCーCE)/[1+(|CCーCE|/kC)2] (46)
の如く四通り求まる。画素BKに係る加重色差値差分142は次の式
N=δN・cN=(C8ーCK)/[1+(|C8ーCK|/kC)2] (47)
S=δS・cS=(CXーCK)/[1+(|CXーCK|/kC)2] (48)
E=δE・cE=(CMーCK)/[1+(|CMーCK|/kC)2] (49)
W=δW・cW=(CIーCK)/[1+(|CIーCK|/kC)2] (50)
の如く求まり、画素RFに係る加重色差値差分142もこれと同じ要領で求まる。
そして、第2デノイズ後画素値算出ブロック144は、第1デノイズ後CFA画像108内画素値及び加重色差値差分142に基づき且つ係る次の式
X’=X+λΣii (51)
但しX’:第2デノイズ後CFA画像112内画素値
X:第1デノイズ後CFA画像108内画素値
λ:速度制御定数
i:第i方位(i=N,S,E,W)沿い加重色差値差分142
Σi:全ての方位iに亘る総和
に従い第2デノイズ後CFA画像112を発生させる。定数λは、原則として、後述の如くデノイズ計算を反復した場合でもこの式による算出結果が安定且つ有効になるよう1未満の値に設定される。もとになる値が前掲の如く四通りあるので、グリーン画素GEに係る画像112内画素値は次の式
G’E=GE+(wN+wS+wE+wW)/32 (52)
但しλ=1/32
の如く求まる。画素BKに係る画像112内画素値は次の式
B’K=BK+(wN+wS+wE+wW)/16 (53)
但しλ=1/16
で求まり、画素RFに係る画像112内画素値も画素BKに係るそれと同じ要領で求まる。
本発明は、複数通りの色差値差分を参照するタイプのベクトルノルム演算子を局所色差値エッジ反応荷重値算出ブロック136で使用する形態でも実施することができる。例えば、次の式
N=1/[1+[(|C2−CE|+|C8−CK|)/kC]2] (54)
S=1/[1+[(|CR−CE|+|CX−CK|)/kC]2] (55)
E=1/[1+[(|CG−CE|+|CM−CK|)/kC]2] (56)
W=1/[1+[(|CC−CE|+|CI−CK|)/kC]2] (57)
に示す如く、隣り合う色差値差分間の差分を求め、その絶対値を総和する計算を通じ、ベクトルノルムを求める形態である。こうして求まる局所色差値エッジ反応荷重値は、複数通りの色成分に係る第2デノイズ後CFA画像内画素値の算出、例えば画素GE及びBKに係る算出に使用することができる。いわゆる当業者にとり周知となっている他の複数色差値差分参照型ベクトルノルム演算子を用いてもかまわない。
また、以上説明したのはCFA色差デノイズブロック110の適用1回分の計算である。本発明は、このブロック110での計算を反復的に複数回実行する形態でも実施することができる。例えば、ブロック110での計算を3回反復して第2デノイズ後CFA画像112を生成する形態である。速度制御定数λは、適正にデノイズされた画像112が得られるよう、その反復の回数に応じて調節するのが望ましい。
図8に、図2中のデノイズブロック102に関し本発明の第2実施形態に係る構成を示す。図3に示した実施形態との違いは、CFA色差デノイズブロック150が単色デノイズブロック154より前にあることである。CFA色差デノイズブロック150は生CFA画像100に基づき第1デノイズ後CFA画像152を発生させ、単色デノイズブロック154はその画像152に基づき第2デノイズ後CFA画像156を発生させる。その画像156がデノイズ後CFA画像104となる。CFA色差デノイズブロック150での計算は図3に示したCFA色差デノイズブロック110でのそれ、単色デノイズブロック154での計算は図3に示した単色デノイズブロック106でのそれと同様である。
図9に、図2中のデノイズブロック102に関し本発明の第3実施形態に係る構成を示す。図3や図8に示した実施形態との違いは、デノイズブロック102内で実行されるデノイズ手順が二分割されておらず、第1第2画素値差分利用デノイズブロック158にて単色デノイズ及び色差デノイズが同時に実行されることである。
図10に、図9に示した第1第2画素値差分利用デノイズブロック158で二種類の色成分(第1及び第2色成分)に関し実行される手順の詳細を示す。第1色成分の画素については、それぞれ、第1画素値差分算出ブロック160が生CFA画像100に基づき第1画素値差分162を算出し、局所エッジ反応荷重値算出ブロック164が画素値差分162に基づき局所エッジ反応荷重値166を算出し、第1加重画素値差分算出ブロック168が荷重値166及び画素値差分162に基づき第1加重画素値差分170を算出する。第2色成分の画素については、それぞれ、第2画素値差分算出ブロック172が生CFA画像100に基づき第2画素値差分174を算出し、第2加重画素値差分算出ブロック176が局所エッジ反応荷重値166及び画素値差分174に基づき第2加重画素値差分178を算出する。そして、デノイズ後画素値算出ブロック180は加重画素値差分170及び178に基づき第1デノイズ後CFA画像108を発生させる。
図10中の第1画素値差分算出ブロック160は次の要領で計算を行う。まず、図7に示すように図2に示した生CFA画像100内のある画素群を想定し、更にそのうちの画素GEをデノイズ対象として想定する。次いで、第1画素値差分を次の式
δN=G2−GE (58)
δS=GR−GE (59)
δE=GG−GE (60)
δW=GC−GE (61)
に従い算出する。デノイズ対象画素GEと同色の最近隣画素がG2,GR,GG,GCの4個あるので、それらの間の差分たる第1画素値差分は都合四通り求まる。
第1画素値差分162が算出されたら、局所エッジ反応荷重値算出ブロック164が局所エッジ反応荷重値166を算出する。その算出は次の式
c=1/[1+(||δ||/kY)2] (62)
但しc:局所エッジ反応荷重値166
δ:第1画素値差分162
Y:定数
||・||:ベクトルノルム演算子
に従い行う。ここでは、差分162の絶対値を求める演算子をベクトルノルム演算子として使用している。また、定数kYとしては、差分162の絶対値が大きい画素(生CFA画像100内の強い可視エッジに対応する画素)では荷重値166が小さくなり、小さい画素(同画像100内の平板単調な領域に対応する画素)では大きくなるような値を使用している。差分162の値が前掲の如く四通りあるので、荷重値166は次の式
N=1/[1+(|G2ーGE|/kY)2] (63)
S=1/[1+(|GRーGE|/kY)2] (64)
E=1/[1+(|GGーGE|/kY)2] (65)
W=1/[1+(|GCーGE|/kY)2] (66)
に従い四通り求まる。
次いで、第1加重画素値差分170を第1画素値差分162及び局所エッジ反応荷重値166に基づき且つ次の式
w=δ・c (67)
但しw:第1加重画素値差分170
δ:第1画素値差分162
c:局所エッジ反応荷重値166
に従い算出する。もとになる値が前掲の如く四通りあるので、加重画素値差分170は次の式
N=δN・cN=(G2ーGE)/[1+(|G2ーGE|/kY)2] (68)
S=δS・cS=(GRーGE)/[1+(|GRーGE|/kY)2] (69)
E=δE・cE=(GGーGE)/[1+(|GGーGE|/kY)2] (70)
W=δW・cW=(GCーGE)/[1+(|GCーGE|/kY)2] (71)
に従い四通り求まる。
他方、第2画素値差分算出ブロック172は第2画素値差分174を次の式
N=B8−BK (72)
S=BX−BK (73)
E=RH−RF (74)
W=RD−RF (75)
に従い算出する。画素値差分174は、デノイズ対象画素(例.グリーン画素GE)と異なる色成分に係る画素のうちCFA内最小反復単位(例.図6中の2×2画素ブロック146)内でデノイズ対象画素の最近隣にある画素(例.非グリーン画素BK及びRF)の画素値と、それらの画素(例.非グリーン画素BK及びRF)と同じ色成分に係る画素のうち最近隣にある四個の画素(例.ブルー画素BKに対しては画素B8及びBX;レッド画素RFに対してはレッド画素RH及びRD)の画素値と、の間の差分であるので、都合四通り求まる。
次いで、第2加重画素値差分178を第2画素値差分174及び局所エッジ反応荷重値166に基づき且つ次の式
u=D・c (76)
但しu:第2加重画素値差分178
D:第2画素値差分174
c:局所エッジ反応荷重値166
に従い算出する。もとになる値が前掲の如く四通りあるので、加重画素値差分178は次の式
N=DN・cN=(B8−BK)/[1+(|G2ーGE|/kY)2] (77)
S=DS・cS=(BX−BK)/[1+(|GRーGE|/kY)2] (78)
E=DE・cE=(RH−RF)/[1+(|GGーGE|/kY)2] (79)
W=DW・cW=(RD−RF)/[1+(|GCーGE|/kY)2] (80)
に従い求まる。
そして、デノイズ後画素値算出ブロック180が次の計算
X’=X+λΣi[wi+(wi−ui)] (81)
但しX’:デノイズ後CFA画像104内デノイズ後画素値
X:生CFA画像100内原画素値
λ:速度制御定数
i:第i方位(i=N,S,E,W)沿い第1加重画素値差分170
i:第i方位(i=N,S,E,W)沿い第2加重画素値差分178
Σi:全ての方位iに亘る総和
を実行する。総和演算子内の第1項wiには単色ノイズ低減作用があるが、他色成分由来の情報が含まれないため色差ノイズ低減作用は期待できない。項wi−uiの追加は、得られる画像104にて第1・第2画素値差分間の差がなくなるよう解X’を制約することと等価である。もとの画像100にて第1・第2画素値差分間にほとんど差がない場合は、その画像104は色差ノイズが少ない画像となる。従って、この項wi−uiの追加で、単色ノイズ,色差ノイズ双方を同時に低減することができる。
なお、以上説明したのは図7中の画素GEをデノイズ対象とした計算の要領である。いずれの画素、いずれの色成分についても画素値は同じ要領で処理される。また、本発明は、複数の色成分を参照するタイプのベクトルノルム演算子を局所エッジ反応荷重値算出ブロック164で使用する形態でも実施することができる。以上の説明では第1第2画素値差分利用デノイズブロック158の適用が1回に留まっていた。本発明は、このブロック158での計算を反復的に複数回実行する形態でも実施することができる。速度制御定数λは、適正なデノイズ後CFA画像が得られるよう、その反復の回数に応じて調節するのが望ましい。
本発明の好適な実施形態との関連で説明したデノイズ後CFA画像生成アルゴリズムは、様々な使用状況乃至環境にて採用可能である。そうした状況乃至環境の例としては、カメラ内処理(画像のセンサ使用読取、ディジタル処理並びに処理後媒体内ディジタル保存)、専門工場内ディジタル写真プリント(工場内設備でのデータ受信、ディジタル処理、ディジタル印刷等の処理工程乃至段階を含む)、店舗内ディジタル写真プリント(店舗内設備での画像データ受信、ディジタル処理及びディジタル印刷)、家庭内印刷(画像データの入力、ディジタル処理及び家庭内プリンタでの印刷)、デスクトップソフトウェア(改善乃至改変用のアルゴリズムを画像データに適用するソフトウェア)、ディジタル設備(画像データの媒体経由入力、ウェブ経由受信、ディジタル処理、媒体内保存及びインターネット経由ディジタル送信)、キオスク(画像データの入力、ディジタル処理、印刷乃至ディジタル媒体への出力)、モバイルデバイス(処理ユニット、表示ユニット又は処理指令発行ユニットとして使用可能なPDA、携帯電話等)、ワールドワイドウェブ経由受注サービス等がある。
いずれにせよ、上掲のデノイズ後CFA画像生成アルゴリズムは、スタンドアロン環境で実行することも、より大規模なシステムソリューションの一構成要素とすることも可能である。更に、本アルゴリズムに対するインタフェース、例えば入力、ディジタル処理、ユーザ向け表示(省略可)、ユーザ指令/処理指令入力(省略可)、出力等のインタフェースを構成するデバイスやその所在位置は単一でも複数でもよく、またそれらデバイス乃至位置間の通信は公衆網経由通信、専用網経由通信及び媒体運搬のいずれでも行うことができる。本発明に関するこれまでの説明と両立しうる限り、本アルゴリズムは、全自動の形態にすることも、ユーザ入力を受け付ける半自動又は手動の形態にすることも、ユーザ乃至オペレータによる結果認否判断を受ける形態にすることも、或いはユーザ、(カメラ内)計測装置又は他のアルゴリズム等が定めたメタデータの支援を受ける形態にすることも可能である。そして、本アルゴリズムは、様々なユーザ側操作手順と組み合わせて使用することができる。
また、これまでの説明では、図6に示した最小反復単位を呈するCFAパターンを例として用いていた。即ち、グリーン(G)画素2個、レッド(R)画素及びブルー(B)画素1個が最小反復単位内に並ぶことを想定していた。いわゆる当業者には自明な通り、本発明の方法は、他種パターンのCFAとも遜色なく併用することができる。例えば、RGB各色の画素がまた別の並びで発生するようなパターンのCFAである。同様に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、全整色(P)等をはじめ他種画素を発生させるCFAとも併用することができる。全整色画素とは全光波長に亘り感度を有する画素のことであり、一般には感光素子上に透明フィルタを重ねること又はフィルタを省くことで形成される。CFAパターンに関しては、感受スペクトル、空間配置等が異なる様々なものがいわゆる当業者にとり周知となっている。例えば、特許文献9(発明者:Kijima et al.,名称:「光感度増強型イメージセンサ」(Image sensor with improved light sensitivity))には、全整色画素を含め様々な画素を発生させるCFAパターンが記載されている。本発明の方法は、赤外(IR)輻射、紫外(UV)輻射等の不可視輻射に対し感受性を呈する画素を発生させるCFAパターンとも併用可能である。
本発明に従い本願に開示したデノイズ後CFA画像生成アルゴリズムによる計算には、顔検知、瞳検知、肌検知、フラッシュ検知等、様々なデータ検出/改変技術に基づくコンポーネントを組み込むことができる。
10 光、11 撮像段、12 レンズ、13 中性濃度(ND)フィルタ、14 アイリス、16 輝度センサ、18 シャッタ、20 固体色フィルタアレイ(CFA)イメージセンサ、22 アナログ信号プロセッサ、24 A/Dコンバータ、26 タイミング発生器、28 イメージセンサ段、30 バス、32 DSPメモリ、36 ディジタル信号プロセッサ(DSP)、38 処理段、40 露光コントローラ、50 システムコントローラ、52 システムコントローラバス、54 プログラムメモリ、56 システムメモリ、57 ホストインタフェース、60 メモリカードインタフェース、62 メモリカードソケット、64 メモリカード、68 ユーザインタフェース、70 ビューファインダディスプレイ、72 露光状態表示部、74 ユーザ入力子、76 ステータス表示部、80 ビデオエンコーダ、82 ディスプレイコントローラ、88 画像ディスプレイ、100 生CFA画像、102 デノイズブロック、104 デノイズ後CFA画像、106,154 単色デノイズブロック、108,152 第1デノイズ後CFA画像、110,150 CFA色差デノイズブロック、112,156 第2デノイズ後CFA画像、114 画素値差分算出ブロック、116 画素値差分、118,164 局所エッジ反応荷重値算出ブロック、120,166 局所エッジ反応荷重値、122 加重画素値差分算出ブロック、124 加重画素値差分、126 第1デノイズ後画素値算出ブロック、128 色差値算出ブロック、130 色差値、132 色差値差分算出ブロック、134 色差値差分、136 局所色差値エッジ反応荷重値算出ブロック、138 局所色差値エッジ反応荷重値、140 加重色差値差分算出ブロック、142 加重色差値差分、144 第2デノイズ後画素値算出ブロック、146 2×2画素ブロック、148 2×2画素ブロックの中心点、158 第1第2画素値差分利用デノイズブロック、160 第1画素値差分算出ブロック、162 第1画素値差分、168 第1加重画素値差分算出ブロック、170 第1加重画素値差分、172 第2画素値差分算出ブロック、174 第2画素値差分、176 第2加重画素値差分算出ブロック、178 第2加重画素値差分、180 デノイズ後画素値算出ブロック。

Claims (16)

  1. 二次元感光素子アレイを有するディジタルイメージセンサで撮影されており、三種類以上の色成分を含み、且つ色成分別の画素複数個の配列で方形の最小反復単位が形成されるカラー画像に関し、その画像に含まれるノイズを低減する方法であって、
    (a)注目している色成分用の画素それぞれの第1デノイズ後画素値を
    (i)その色成分用の画素のうち注目している画素用の第1群局所エッジ反応荷重値を方位毎に算出するサブステップと、
    (ii)その画素の画素値と同一色成分用近隣画素群の画素値との間に存する画素値差分を方位毎に算出するサブステップと、
    (iii)その画素値差分に同方位の第1群局所エッジ反応荷重値を結合させることで都合複数通りの加重画素値差分を算出するサブステップと、
    (iv)注目している画素の画素値にそれら加重画素値差分を結合させることでその画素の第1デノイズ後画素値を算出するサブステップと、
    を含む第1デノイズ手順で求めるステップと、
    (b)その色成分用の画素のうち第1デノイズ後画素値が求まった画素の第2デノイズ後画素値を
    (i)その色成分用の画素のうち注目している画素用の第2群局所エッジ反応荷重値を方位毎に算出するサブステップと、
    (ii)その画素に対する同一最小反復単位内の他色成分用画素,近隣最小反復単位内の他色成分用画素それぞれの画素値差分を示唆する色差値を方位毎に算出するサブステップと、
    (iii)同一最小反復単位内の他色成分用画素に係る色差値と近隣最小反復単位内の他色成分用画素に係る色差値との間に存する色差値差分を方位毎に算出するサブステップと、
    (iv)それら色差値差分に同方位の第2群局所エッジ反応荷重値を結合させることで加重色差値差分を都合複数通り算出するサブステップと、
    (v)注目している画素の第1デノイズ後画素値にそれら加重色差値差分を結合させることで同画素の第2デノイズ後画素値を算出するサブステップと、
    を含む第2デノイズ手順で求めるステップと、
    を有し、これらステップ(a)及び(b)がプロセッサ上で実行される方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、第1デノイズ手順、第2デノイズ手順又はその双方を複数回実行する方法。
  3. 請求項1記載の方法であって、局所エッジ反応荷重値が第1群,第2群間で同一の方法。
  4. 請求項1記載の方法であって、局所エッジ反応荷重値が第1群,第2群間で異なる方法。
  5. 請求項1記載の方法であって、第1群局所エッジ反応荷重値を、注目している色成分用の画素の画素値を頼りに算出する方法。
  6. 請求項1記載の方法であって、第1群局所エッジ反応荷重値を、ある色成分用の画素の画素値と、他の色成分用の画素の画素値とを併用して算出する方法。
  7. 請求項1記載の方法であって、第1及び第2群局所エッジ反応荷重値を次の式
    c=1/[1+(||δ||/K)2]
    但しc:局所エッジ反応荷重値
    K:定数
    δ:画素値差分
    ||・||:ベクトルノルム演算子
    に従い算出する方法。
  8. 請求項1記載の方法であって、ステップ(b)サブステップ(ii)でグリーン画素に係る色差値を次の式
    1=2G−R−B
    但しC1:色差値
    R:レッド画素値
    G:グリーン画素値
    B:ブルー画素値
    に従い算出する方法。
  9. 請求項1記載の方法であって、ステップ(b)サブステップ(ii)でブルー画素に係る色差値を次の式
    2=B−R
    但しC2:色差値
    R:レッド画素値
    B:ブルー画素値
    に従い算出する方法。
  10. 請求項1記載の方法であって、ステップ(b)サブステップ(ii)でレッド画素に係る色差値を次の式
    3=R−B
    但しC3:色差値
    R:レッド画素値
    B:ブルー画素値
    に従い算出する方法。
  11. 請求項1記載の方法であって、加重画素値差分を次の式
    w=δ・c
    但しw:加重画素値差分
    c:局所エッジ反応荷重値
    δ:画素値差分
    に従い算出する方法。
  12. 請求項1記載の方法であって、第1デノイズ後画素値を次の式
    X’=X+λΣii
    但しX’:第1デノイズ後画素値
    X:注目している画素の画素値
    λ:速度制御定数
    i:第i方位に係る加重画素値差分
    Σi:全ての方位iに亘る総和
    に従い算出する方法。
  13. 請求項1記載の方法であって、注目している画素に対し上、下、左及び右の方向を方位として使用する方法。
  14. 請求項1記載の方法であって、三種類以上ある色成分のうち一種類がレッド、他の一種類がグリーン、更に他の一種類がブルーである方法。
  15. 請求項1記載の方法であって、三種類以上ある色成分のうち一種類が全整色である方法。
  16. 二次元感光素子アレイを有するディジタルイメージセンサで撮影されており、三種類以上の色成分を含み、且つ色成分別の画素複数個の配列で方形の最小反復単位が形成されるカラー画像に関し、その画像に含まれるノイズを低減する方法であって、
    (a)注目している色成分用の画素それぞれの第1デノイズ後画素値を
    (i)その色成分用の画素のうち注目している画素用の第1群局所エッジ反応荷重値を方位毎に算出するサブステップと、
    (ii)その画素に対する同一最小反復単位内の他色成分用画素,近隣最小反復単位内の他色成分用画素それぞれの画素値差分を示唆する色差値を方位毎に算出するサブステップと、
    (iii)同一最小反復単位内の他色成分用画素に係る色差値と近隣最小反復単位内の他色成分用画素に係る色差値との間に存する色差値差分を方位毎に算出するサブステップと、
    (iv)それら色差値差分に同方位の第1群局所エッジ反応荷重値を結合させることで加重色差値差分を都合複数通り算出するサブステップと、
    (v)注目している画素の第1デノイズ後画素値にそれら加重色差値差分を結合させることで同画素の第1デノイズ後画素値を算出するサブステップと、
    を含む第1デノイズ手順で求めるステップと、
    (b)その色成分用の画素のうち第1デノイズ後画素値が求まった画素の第2デノイズ後画素値を
    (i)その色成分用の画素のうち注目している画素用の第2群局所エッジ反応荷重値を方位毎に算出するサブステップと、
    (ii)その画素の画素値と同一色成分用近隣画素群の画素値との間に存する画素値差分を方位毎に算出するサブステップと、
    (iii)その画素値差分に同方位の第2群局所エッジ反応荷重値を結合させることで都合複数通りの加重画素値差分を算出するサブステップと、
    (iv)注目している画素の画素値にそれら加重画素値差分を結合させることでその画素の第2デノイズ後画素値を算出するサブステップと、
    を含む第2デノイズ手順で求めるステップと、
    を有し、これらステップ(a)及び(b)がプロセッサ上で実行される方法。
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