JP5539696B2 - 信号を受信する方法および対応する伝送方法 - Google Patents

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Description

本発明は電気通信の領域に関し、より具体的には、同じデータを表す信号を伝送する複数の送信機を含むシステムにおける同期的な方法および同じ周波数でのデータの無線送受信に関する。
従来技術では、例えばテレビサービスなどのサービスの配信は、シャドウゾーンを含む限定された範囲を有し、電力が高められた送信機によって行われる。シャドウゾーンとは、配信の対象とならないゾーン、特に閉じたゾーン(一部のスーパーマーケットまたはビルなど)または送信機から離れているゾーンのことである。特にシャドウエリアにおいて配信範囲を改善するために、従来技術では、例えば電力があまり高められていない複数の送信機を分散して、これらのゾーンのカバリッジを改善することが知られている。OFDM(直交周波数分割多重)タイプの複数サブキャリアにおける変調は、外乱の影響を受けやすいチャネル(エコーを作りだす多重経路を用いるチャネルなど)を介するデータ配信において比較的効率的であり、特にシャドウゾーンでは効率的である。
従来技術で知られており、SFN(単一周波数ネットワーク)と呼ばれる技術によると、複数の送信機が単一のOFDM信号を同期的に伝送する。この方法では、受信機は複数の送信機からの信号の組合せを受信して、OFDMに特有の特性を使用して、このように得られた組合せを復号し、符号間干渉を解消する。
無線の非SFNネットワークシステムでは、受信機は、さまざまな伝播応答を、それらの相対的位相と電力レベルを用いて抽出できる伝播チャネルのパルス応答を確立することができる。MIMO(多重入力多重出力)システムでは、同じ処理を、送信アンテナおよび受信アンテナを含む各ペアに対して実行することが可能であり、利用可能なペアと同数のパルス応答が用いられる。
specification DVB-T2 "Digital Video Broadcasting-Terrestrial 2" edited by ETSI (European Telecommunication Standards Institute) G. J. Foschini, "Layered Space-Time Architecture for Wireless Communication in a Fading Environment When Using Multiple Antennas", Bell Labs Technical Journal, Vol. 1, No. 2, Autumn 1996, pp. 41-59 J.-C. Belfiore, G. Rekaya, E. Viterbo "The Golden Code: A 2 x 2 Full-Rate Space-Time Code with Non-Vanishing Determinants", IEEE Transactions on Information Theory, vol. 51, No. 4, pp. 1432-1436, April 2005 V. Tarokh, H. Jafarkhani, R. A. Calderbank, "Space-Time block codes from orthogonal designs", IEEE Transactions on Information Theory, vol. 45, pp. 1456-1467, July 1999 "A simple transmit diversity technique for wireless Communications", IEEE Journal on selected area in communications, October 1998
しかしながら、SFN技術には、受信機はしかじかの各送信機からの伝送パスを区別できないという短所があり、また、送信機のそれぞれは、同じ周波数で、同じエンコーダを用いて符号化された同じデータを表す信号を同期して伝送する。したがって、伝送された信号には、受信機が送信機を識別するための情報がない。
従来技術では、OFDM SFN技術を使用して、すべての送信機によって伝送される第1の主な信号を伝送し、送信機のそれぞれによって並列して伝送される第2の信号(非SFN)を伝送し、第2の信号は、対応する送信機の識別を可能にする情報のアイテム(item)を含むことが知られている(例えば、非特許文献1を参照)。
この技術の短所は、付加的な非SFN信号を伝送する必要があることであり、このために、そのような技術を実装した送信機および対応する受信機の設計が特に複雑になってしまう。
本発明の目的は、これらの従来技術の短所を克服することにある。
より具体的には、本発明の目的は、受信機が信号の送信機を容易に識別できるようにすることにある。
本発明は、受信機で信号を受信する方法に関し、受信する信号は、複数の送信機によって同じ周波数で同期的に伝送され、同じ第1のコードを用いて符号化された同じデータを表す信号の組合せを含み、前述複数の送信機のそれぞれは、決定された電力および位相でフレームを伝送する。信号の送信機を識別するために、この方法は、
第1の信号および第2の信号を含む結合信号を受信するステップであって、
第1の信号は、第1のサブセットの各送信機によって第1の複素重み付け係数を用いて伝送および重み付けをされ、
第2の信号は、第2のサブセットの各送信機によって第2の複素重み付け係数を用いて伝送および重み付けをされ、
少なくとも第1の時間間隔に対する第1の複素重み付け係数および第2の複素重み付け係数の比率は、少なくとも第2の時間間隔に対する第1の複素重み付け係数および第2の複素重み付け係数の比率とは異なっているステップと、
受信した信号から、ならびに少なくとも第1の複素重み付け係数および第2の複素重み付け係数および関連付けられた時間間隔(temporal interval)を表す情報から、第1のサブセットまたは第2のサブセットに特有のパラメータを決定するステップとを備える。
送信機の各サブセットは、決定された係数の重み付けされた信号を伝送し、これにより、受信機は、受信した結合信号を形成する信号を伝送した送信機を識別することができる。サブセットに特有のパラメータは、受信機によって受信される結合信号を形成するさまざまな送信機(または送信機のサブセット)による信号の送信において、特に送信機(または送信機のサブセット)の信号の寄与(contribution)、送信機(または送信機のサブセット)のエネルギー寄与、または送信機(または送信機のサブセット)の位置によって表される。
特定の特性(specific characteristic)に従って、この方法は、少なくとも第1のアンテナによって伝送されるデータに適用される第1の符号化から、および少なくとも第2のアンテナによって伝送されるデータに適用される第1の符号化とは異なる第2の符号化から生じる信号を区別するステップを含み、第1の送信機および第2の送信機は、それぞれ少なくとも第1のアンテナおよび少なくとも第2のアンテナを含む、または、送信機は少なくとも第1のアンテナおよび第2のアンテナを含む。
この特定の特性は、MIMOまたは協調MIMOネットワークを形成する送信機によって伝送される信号の組合せからの信号の受信に対応する。
他の特性に従って、この方法は、結合信号において第1のサブセットおよび/または第2のサブセットに特有の寄与を決定するステップを含む。
有利なことに、この方法は、少なくとも第1および第2の複素重み付け係数および関連付けられた時間間隔を表す情報を受信機によって受信するステップを含む。
特定の特性に従って、この方法は、結合信号から、および少なくとも1つのサブセットに特有のパラメータから、少なくともサブセットのエネルギー寄与を決定するステップを含む。
有利なことに、この方法は、
結合信号、および少なくとも2つのサブセットに特有のパラメータから、それぞれ少なくとも2つのサブセットと受信機との間で伝送される信号の伝播に関する時間の差を決定するステップと、
少なくとも2つのサブセットに関して受信機に関係する位置を決定するステップと、を備える。
特定の特性によると、この方法は、
少なくとも2つのサブセットの送信機の地理的位置を表す情報を受信するステップと、
受信機の地理的位置を決定するステップと、を含む。
有利な特性に従って、この方法は、受信機の位置を送信するステップを含む。
さらに、本発明は、複数の送信機によって同じ周波数で同期的に、同じ第1のコードを用いて符号化された同じデータを表す信号を送信する方法に関し、各送信機は決定された電力および位相でフレームを伝送する。第1のサブセットの各送信機は、第1の重み付け係数によって重み付けされた第1の信号を伝送し、第2のサブセットの各送信機は、第2の複素重み付け係数によって重み付けされた第2の信号を伝送し、少なくとも第1の時間間隔に対する第1の複素重み付け係数および第2の複素重み付け係数の比率は、少なくとも第2の時間間隔に対する第1の複素重み付け係数および第2の複素重み付け係数の比率とは異なっている。
有利なことに、重み付け係数は、周期的に一時的に割り付けられる。
特定の特性に従って、複数の送信機の少なくとも1つの送信機は、少なくとも1つの送信機によって伝送された信号に重み付けする複素重み付け係数の変更の要求を受信する。
有利な特性に従って、少なくとも第1の重み付け係数または第2の重み付け係数は、少なくとも2つのアンテナを含む第1のサブセットまたは第2のサブセットの少なくとも1つの送信機の少なくとも第1のアンテナの送信電力を変更し、第1のアンテナに印加される電力の差は、前述の送信機の全送信電力が一定になるように、前述の送信機の少なくとも1つの第2のアンテナにそれぞれ転送される。
特定の特性に従って、第1の重み付け係数は、第1の時間間隔に対してヌル値を取り、第2の時間間隔に対して非ヌル値を取る。
有利なことに、第1の重み付け係数は、第1の時間間隔に対して決定された値を取り、第2の時間間隔に対して反対(opposite)の値を取る。
本発明は、以下の記述を読むことによってさらに理解され、他の特定の特徴および利点が明らかになるであろう。以下の記述では、添付図面を参照する。
本発明の特定の実施形態による複数の送信機を実装する配信システムを示す図である。 本発明の特定の実施形態による図1のシステムにおける送信機の非常に概略的なブロック図である。 本発明の特定の実施形態による図1のシステムにおける受信機の非常に概略的なブロック図である。 本発明による図1のシステムにおける送信機を概略的に示した図である。 本発明による図1のシステムにおける受信機を概略的に示した図である。 図1のシステムにおける受信機によって実装されている、本発明の特定の実施形態によるデータを受信する方法を示した図である。 図1のシステムにおける受信機によって実装されている、本発明の特定の実施形態によるデータを受信する方法を示した図である。 図1のシステムにおける受信機によって実装されている、本発明の特定の実施形態によるデータを受信する方法を示した図である。 図1のシステムにおける受信機によって実装されている、本発明の特定の実施形態によるデータを受信する方法を示した図である。 図1のシステムにおける送信機によって実装されている、本発明の特定の実施形態によるデータを伝送する方法を示した図である。
図1は、複数の送信機101、102および103(送信機101および102は送信機10のサブセットを形成する)、ならびに受信機100を実装した本発明の特定の実施形態による無線通信システム1を示す。送信機101は単一の送信アンテナを持っている。送信機102、103はMIMOタイプであり、それぞれがMIMOエンコーダ、およびMIMOタイプの信号を伝送する複数のアンテナを持っている。受信機100はMIMOタイプであり、MIMOデコーダを持っている。受信機100は、送信機101、102、および103によって伝送された信号を受信して復号することができる。
有利なことに、システム1の受信機100は携帯機器、例えば、携帯電話もしくは配信サービスを受信して処理(例えばビデオデータの表示)するのに適したポータブル端末、または受信した信号を分析(例えば受信した信号の電力測定)するのに適した測定装置である。
変形した形態によると、受信機100は、受信アンテナを1つだけ持つこともできる。
有利なことに、システム1の送信機101、102および103は、固定された装置である。送信機は、広いカバリッジ領域全体にデータを配信するのに適した高出力の送信機、または、より制限されたカバリッジ領域全体に配信するのに適した平均的なまたは低い出力の送信機である。変形した形態によると、送信機101、102および103の少なくとも1つは、「ピコセル」を対象とするシステムを形成する。ピコセルとは、ビル、スーパーマーケット、駅の内部など、数十メートルの範囲(例えば50m未満)しかない狭い領域のことである。他の変形した形態によると、送信機の少なくとも1つは、「フェムトセル」を対象とするように設計したシステムを形成する。フェムトセルとは、家またはビルの部屋、ビルの1フロア、飛行機など、数メートルの範囲(例えば10メートル未満)しかない、ピコセルより小さなサイズに制限された領域のことである。
変形した形態によると、すべての送信機はSISO(単一入力単一出力)タイプであり、アンテナを1つだけ持っている。送信機は、同じ周波数で同じコンテンツを伝送する同期ネットワークを形成する。つまり、送信機は単一の周波数で(考慮するOFDM方式に関して無視できる程度の周波数の差を持つ(典型的にはDVB−T型システムで1Hz未満))、同期的な方法で(無視できる程度の時間的な差(例えば1μ秒未満)を持ち、送信機によって伝送された信号は、別の送信機によって伝送された別の信号に関して時間的にずれることない)機能する。伝送周波数は、例えば外部要素(例えばGPS(全地球測位システム)衛星または基準時間あるいは周波数の地上放送局によって)によって提供される基準周波数を受信することによって、他の送信機と同期される。
他の変形した形態によると、すべての送信機はMIMOタイプであり、MIMO信号を伝送する複数のアンテナを持っている。この変形形態によると、送信機も、同じ周波数で同じコンテンツを伝送する同期ネットワークを形成する。
他の実装によれば、システム1の送信機は、送信機が1つまたは複数のアンテナを無関係に持つ協調MIMOシステムを形成する。このような協調MIMOシステムでは、複数の送信機の間で分散されたアンテナを使用する。つまり、伝送される信号は、複数の送信機に所属できる複数のアンテナ間で空間的に分散される。空間内のフローをすべて含む完全な信号は、空間中で組み合わせられて受信機によって受信される。このような協調MIMOシステムの送信機も、同じ周波数で同じコンテンツを伝送する同期ネットワークを形成する。
他の変形した形態によると、システムの送信機には、協調またはそうでないMIMOタイプのものと、SISOタイプのものとがある。
有利なことに、サブセットを形成する送信機は共通の特性を持っており、例えば、同じ地理的領域に位置していたり、または同じサブネットワークを定義したり、または同様のサービスを提供したりする。このサブセットに関して受信機を位置特定するためにサブセットの重心を決定することは、送信機が同じ地理的領域に属するサブセットを形成しているときに特に有利である。
変形した形態によると、サブセットが含む送信機によるサブセットの定義は、時間によって固定されていたり、または時間によって変動したりする。有利なことに、サブセットが含む送信機によるサブセットの定義は、要求によって、例えば端末からの要求またはネットワークマネージャからの要求によって変更される。
図2は、本発明の特定の実施形態による受信機にデータを配信するのに適した送信機2のアーキテクチャを示す。送信機102、103は、例えば、送信機2のアーキテクチャを持っている。
送信機2は、
−データ200を受信するエンコーダ20と、
−OFDMシンボルを、アンテナ231〜23Ntxの少なくとも1つにそれぞれ伝送するNtx OFDM変調器221〜22Ntxと、
−同期信号240を受信し、OFDM変調器221〜22Ntxを同期させる信号241を伝送する同期モジュール24と、を備える。
信号240は、例えば正確なタイムスタンプまたは正確な同期信号を含む信号であり、例えばGPS受信機または、IEEE規格によるPTP(Precision Time Protocol)プロトコルによる)インターネット網によって提供される。同期モジュール24は信号241を生成する。有利なことに、OFDM変調器は約1μ秒の精度で同期され、より一般には、OFDMシンボルのガードインターバルが、受信機のレベルで、送信機間に生じうるオフセットおよび配信信号によって後続される経路に関連する伝送遅延を吸収できる精度で同期される(ガードインターバルは、送信機間のオフセットおよび伝送遅延の合計の最大値以上の期間を持つ)。
エンコーダ20は、
−データ200を受信して、チャネルコーディング(例えば畳み込み符号またはブロック)を用いてノイズのある伝送に関連するエラーからそれらのデータを保護し、それらのデータを成形して符号化データ202のブロックを形成するチャネルエンコーダ201と、
−インタレーサ/マッパー203であって、マッパーは、xQAM(例えば16、64、または256の値のxを用いる直交振幅変調)タイプまたはxPSK(例えば4、8、16、または32の値のxを用いる位相シフトキーイング)タイプの変調などに関連付けられたxポイントのコンスタレーションで符号化データ202を変調し、符号化データ202を受信して、マッパーを介して変調されたシンボル204を生成する、インタレーサ/マッパー203と、
−OFDM変調器221〜22Ntxのそれぞれを対象とするMIMOデータブロック2061〜206NtxのNtxフローを形成するために、変調されたシンボル204を符号化するMIMOエンコーダ205(または時空間周波数エンコーダ)と、
−OFDMシンボルを生成するために、主にIFFT(逆高速フーリエ変換)オペレータから構成されるNtx OFDM変調器221〜22Ntxとを備え、ここでOFDM変調器は、フレームのリズムとOFDMシンボルを用いて同期的な方法で信号に重み付け係数を適用するために、有利にも、出力にマルチプライヤを含む。一変形形態によると、マルチプライヤは、OFDM変調器の出力に配置される追加モジュールである。
ここで、アンテナモジュール231〜23Ntxは、無線またはRF(無線周波数)部、特に周波数変換、増幅およびフィルタリング機能、ならびに送信アンテナを備える。
マッパー203は、変調されたQ個のシンボルのグループを生成する。Qは例えば1600に等しく、MIMOエンコーダ205によって使用されるコードのレートと、送信機のアンテナモジュール231〜23Ntxの数値Ntxおよびエンコーダ20に関連付けられたサブキャリアの数値mとの積に値する。1(BLASTタイプのフルランクエンコーダを利用)および2つのアンテナモジュール(Ntx=2)において、mは、エンコーダレート205で例えば800に等しい。0.5(Alamoutiタイプエンコーダを利用)および2つのアンテナモジュール(Ntx=2)において、mは、エンコーダレート205で例えば1600に等しい。
有利なことに、サブキャリアの総数は、OFDM変調器で使用されるFTT(高速フーリエ変換)のサイズ未満である。
エンコーダ205は、変調されたシンボルを(例えば、ベル研究所のBLAST多重化に基づく)空間多重化またはSTBC/SFBCコード(Space Time Block Code/ Space Frequency Block Code)を用いて入力でエンコードする(例えば、非特許文献2を参照)。STBC/SFBCコードは、例えばAlamoutiまたはGoldenの直交符号である(例)。ゴールド符号(Goldenコード)については、非特許文献3に記載されている。変形した形態によると、STBCコードは、非特許文献4に記載されている。Alamouti直交符号については、非特許文献5に記載されている。出力において、エンコーダ205およびMIMOデータブロック2061〜206Ntx(それぞれ2061〜2060Ntx)は、OFDM変調器に割り当てられる。
変形した形態によると、送信機は、単一のアンテナ上でSISOモードまたは協調MIMOモードで機能する。特に、SISOモードでは、送信機2はMIMO符号化を含まず、アンテナモジュールに関連付けられた単一のOFDM変調器を含み、変調器203はOFDM変調器を直接供給する。送信機101は、例えば、単一のアンテナにSISOまたは協調MIMOのそのような送信機2のアーキテクチャを持っている。
図3は、本発明の特定の実施形態によるデータ受信機3のアーキテクチャを表す図である。受信機3は、無線チャネル経由で送信機2によって伝送された信号を受信する。受信機100は、例えば受信機3のアーキテクチャを持っている。伝送チャネルにはノイズがあり、AWGN(加法性白色ガウス雑音)、および干渉などの他のノイズを含む。伝送された信号は、マルチパスエコーおよび/またはドップラー効果による影響を受ける場合もある。
受信機3は、
−Nrxのアンテナ301〜30Nrxと、
−それぞれがアンテナ301〜30Nrxのそれぞれによって伝送される変調されたノイズのあるOFDM信号を復調するNrx OFDM復調器311〜31Nrxと、
−時間/周波数空間デコーダ33と、
−デマッパー/デインタリーバ35と、
−チャネルデコーダ37と、を備える。
受信機3は送信機2に対応している(特に送信機によって使用される変調および符号化のため)。送信機で単純なキャリア変調を使用する変形形態に応じて、OFDM復調器は対応する単純なキャリア復調器に交換される。
受信機3は、Nrx個の受信機アンテナ301〜30Nrxを含み、これによって、信号受信301〜30Nrxは、行列Nrx*Nによって表すことが可能で、またはベクトルR(Nrx*N)*1によって同等の方法で表すことができる。Nは、例えば2に等しく、MIMOエンコーダによって占められる時間間隔および/または頻度を表す。
時間/周波数空間デコーダ33は、OFDM復調器311〜31Nrxから信号を受信して、MIMO復号を実施する(エンコーダ205の双対演算に対応する)。変換された信号34は、デマッパー/デインタリーバ35に提供される。
デマッパー/デインタリーバ35は、送信機2のデュアルインタリーバ/マッパー操作203を実行し、例えば、伝送されたコンスタレーションのポイントを識別して、また、これらのポイントのそれぞれについて信頼性に関する情報を提供する。
チャネルデコーダ37は、送信機2のエンコーダ201に適した復号を実行する。チャネルデコーダ37は、デインタリーバの出力で生じる可能性がある誤りを修正するために、例えばビタビタイプの格子デコーダ(lattice decoder)から構成される。
変形した形態によると、受信機はMIMOモードでは機能しない。具体的には、受信機2はMIMO復号を理解せず、アンテナに関連付けられた単一のOFDM復調器を理解する。
図4は、例えば、送信機2に対応する送信機4のハードウェア実施形態を概略的に示した図である。
送信機4は、アドレスとデータのバス44で互いに接続され、クロック信号も伝える次の要素を含む。すなわち、
−マイクロプロセッサ41(またはCPU)、
−ROM(読み出し専用メモリ)タイプの不揮発性メモリ42、
−ランダムアクセスメモリまたはRAM43、
−データセットの伝送に適したインターフェイス47(例えば、サービスの配信、またはマルチポイントツーポイントもしくはポイントツーポイントの伝送)、
−同期信号240の受信、およびインターフェイス47の同期に適したインターフェイス48、および/または
−MMI(マンマシンインターフェイス)インターフェイス49、またはユーザーに対して情報を表示すること、および/またはデータもしくはパラメータを入力するのに適した特定のアプリケーション(例えば、サブキャリアおよび伝送されるサービスの設定)。
メモリ42、43の説明に使用されている「レジスタ」という用語は、前述の各メモリにおいて、低容量のメモリゾーン(少しのバイナリデータ)および大容量のメモリゾーン(プログラム全体、または受信したサービスおよび配信されるサービスを表すデータのすべてまたは一部を格納できる)を示しているという点に留意されたい。
メモリROM42は特に、
−プログラム「prog」420と、
−物理層のパラメータ421と、を含み、
本発明に特有で、後述する方法のステップを実装するアルゴリズムは、これらのステップを実装する送信機4に関連付けられたROM42メモリに格納される。電源が供給されると、マイクロプロセッサ41は、これらのアルゴリズムの命令をロードして実行する。
ランダムアクセスメモリ43は特に、
−レジスタ430において、送信機4をオンにする役割を果たすマイクロプロセッサ41のオペレーティングプログラムと、
−伝送パラメータ431(例えばフレーム変調、エンコーディング、MIMO、繰り返し用のパラメータ)と、
−受信データ432と、
−データの伝送用の符号化データ433と、
−所定の時間間隔(time interval)内に伝送された信号に適用される重み付け係数の順序(sequence)を表すデータ434(例えば決定された時間間隔による重み付け係数の値)と、
−送信機4の地理的な位置を表すデータ435と、を含む。
図5は、例えば受信機3に対応し、送信機2(例えば101〜103)によって伝送された信号を受信しおよび復号するのに適した、システム1に属する受信機5のハードウェア実施形態を概略的に示す。
受信機5は、アドレスとデータのバス54で互いに接続され、クロック信号も伝える次の要素を含む。すなわち、
−マイクロプロセッサ51(またはCPU)、
−ROM(読み出し専用メモリ)タイプの不揮発性メモリ52、
−ランダムアクセスメモリまたはRAM53、
−無線インターフェイス55、
−ユーザーに対して情報を表示すること、および/またはデータもしくはパラメータを入力するのに適したMMIインターフェイス56(例えば、サブキャリアおよび伝送されるデータの設定)。
メモリ52および53の説明に使用されている「レジスタ」という用語は、前述の各メモリにおいて、低容量のメモリゾーンおよび大容量のメモリゾーン(プログラム全体を格納できるようにする、または受信したデータおよび復号されたデータを表すデータのすべてまたは一部)を示しているという点に留意されたい。
メモリROM52は特に、
−「prog」520プログラムと、
−物理層のパラメータ521と、を含む。
本発明に特有で、後述する方法のステップを実装するアルゴリズムは、これらのステップを実装する受信機5に関連付けられたROM52メモリに格納される。電源が供給されると、マイクロプロセッサ51は、これらのアルゴリズムの命令をロードして実行する。
ランダムアクセスメモリ53は特に、
−レジスタ530において、受信機4をオンにする役割を果たすマイクロプロセッサ51のオペレーティングプログラムと、
−受信パラメータ531(例えばフレーム変調、エンコーディング、MIMO、繰り返し用パラメータ)と、
−受信機55によって受信され復号されたデータに対応する受信データ532と、
−インターフェイスにおいてアプリケーション56に伝送するように形成された復号データ533と、
−所定の時間間隔内に伝送された信号に適用される重み付け係数の順序を表すデータ534と、
−送信機と受信機によって形成されたシステムの決定されたチャネル応答を表すデータ535と、
−決定された送信機のそれぞれまたは送信機のセットに特有のパラメータを表すデータ536(例えば受信機によって受信される信号における送信機に特有の寄与)と、
−送信機と受信機との間の決定された信号伝播時間を表すデータ537と、
−受信機の決定された地理的位置(相対的または絶対的)を表すデータ538と、を含む。
受信機5が、最も近いまたは寄与が重要である送信機の地理的位置のテーブルを更新した状態に維持することができるように、地理的位置を表すデータは、例えば、規則的な方法でまたはオンデマンドで、送信機またはサーバーによって伝送される(送信機を使用する無線アクセス、他の無線アクセス、または有線アクセス経由)。有利なことに、受信機5は、RAMに、例えば対応するデータの受信時に更新できる部分的または完全な位置テーブルを含む。変形した形態によると、受信機5は、RAMに、送信機の地理的位置に対応するレジスタを含む。
図4および図5に関して記述したものとは違う、送信機4および/または受信機5の他の構造は、本発明と互換性がある。特に、変形した形態によると、本発明と互換性がある送信機および/または受信機は、例えば、専用のコンポーネントの形式で(例えばASIC(特定用途向け集積回路)またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはVLSI(超大規模集積回路)、装置に組み込まれた複数の電子部品の形式で、またはハードウェア要素とソフトウェア要素の混在する形式で、純粋にハードウェアによって実装され得る。
無線インターフェイス55は、システム1の送信機101〜103によって配信される信号の受信に適したものである。
図10は、本発明の特に有利な非限定的な実施形態による方法を示し、それぞれが少なくとも1つの送信機4を含む送信機(1つまたは複数)の2つのサブセットに実装された信号を伝送する方法を示す。明確にするために、実装した例は、それぞれが1つの送信機を含む送信機(1つまたは複数)のサブセットについて記述しているため、サブセットに対して送信機という用語を使うのが好ましい。
初期化ステップ110中に、各送信機の各種パラメータが更新される。特に、配信される信号および対応するサブキャリアに対応するパラメータは、任意の方法で初期化される(例えば、マスター送信機として知られている送信機の1つ、システム1を表していないサーバー、またはオペレータコマンドによって伝送された初期化メッセージの受信に続く)。
次に、ステップ111中に、第1の送信機(例えば送信機102)は、第1の時間間隔T1中に、受信機100を対象とする第1の信号S1を伝送し、第2の送信機(例えば送信機103)は、同じ第1の時間間隔T1中に、受信機100を対象とする第2の信号S2を伝送する。信号S1およびS2は同期して伝送される。つまり、無視できる程度の差を持ち(例えば1μ秒未満)、一方が他方に関して時間的にずれることなく、同じ周波数で伝送される。つまり、考慮するOFDM方式に関して無視できる程度の周波数の差を持つ(典型的にはDVB−T型システムで1Hz未満)。また、エンコーダ20によって同じコードを用いてエンコードされた同じデータを表し、Sはエンコードされたデータを表す信号である。第1の時間間隔T1中に、第1の信号S1は、第1の複素重み付け係数K1が割り当てられ、第2の信号は、第2の複素重み付け係数K2が割り当てられる。したがって、次の式が得られる。S1=K1.SおよびS2=K2.S
次に、ステップ112中に、第2の時間間隔T2中に、第1の送信機は、受信機100を対象とする第1の信号S1を伝送し、同じ時間間隔T2中に、第2の送信機は第2の信号S2を伝送し、これら2つの信号はSFN技術に従って伝送される。第2の時間間隔T2中に、信号S1は、値がK1とは異なる第1の複素重み付け係数K’1が割り当てられ、信号S2は、複素重み付け係数K2が割り当てられる。複素重み付け係数K1、K’1、およびK2は、比率K1/K2が比率K’1/K2とは異なるように選択される。したがって、次の式が得られる。S1=K’1.SおよびS2=K2.S
信号S1およびS2の伝送は、例えば、GPS同期または基準クロックからの制御など、当業者には公知の任意の方法によって同期される。
送信機4の数は2に制限されておらず、2、3、4、10などでもよい。一般に、複素重み付け係数は各送信機によって伝送される信号に割り当てられ、重み付け係数の値は、定義された順序に従って時間とともに変動する。3つの送信機が信号S1、S2およびS3をそれぞれ伝送する場合、時間間隔T1、T2およびT3に対する複素重み付け係数の割り当て順序は、以下のとおりである。
Figure 0005539696
次に、複素重み付け係数K1、K2、K3、K’1、K’2、およびK’3は、以下のように選択される。
−比率K1/K2は比率K1/K’2とは異なる、または比率K2/K’3は比率K’2/K3とは異なる、または比率K1/K’3は比率K1/K’3とは異なる、および
−比率K1/K’2は比率K’1/K2とは異なる、または比率K’2/K3は比率K2/K3とは異なる、または比率K1/K3は比率K’1/K3とは異なる。
信号S1からSnをそれぞれ伝送するn個の送信機を含むシステムでは、以下の表2に定義された順序に従って時間とともに変動する複素重み付け係数K1からKnが、それぞれ割り当てられる。
Figure 0005539696
したがって、複素重み付け係数K1からKnの選択は、少なくとも2、3の送信機(k、l)に対して、間隔nで送信機kおよびlによって使用される重み付け係数の比率(Kk/Klmは、間隔mに続く間隔において送信機kおよびlによって使用される重み付け係数の比率(Kk/Klm+1とは異なる。kおよびlは異なる送信機、mは時間間隔を定義する。複素重み付け係数のタイプは、次のとおりである。
K=R.exp(iθ)。Rは、伝送された信号の電力に関係する係数のモジュール(module)を表し、θは、伝送された信号の位相シフトに関係する引き数を表し、iは、モジュール1の(数学的な意味で)純粋な想像上の複素数を表す。
そのような実装の利点は、送信機によって伝送された信号への重み付け係数の割り当ては、特にネットワーク管理、または例えば送信機に関する受信機の位置に適したサービスを配信する目的で、受信機による送信機の識別を促進することである。
他の利点は、受信される信号の電力は、送信機のセット間で時間とともに変動する重み付け係数を適用することにより、伝送条件を混在させることで全体的に改善される。これにより、異なる送信機によって伝送された信号の破壊的な組合せによって長期間にわたって受信機が不利な状態になることが回避される。
有利なことに、時間が固定された順序に従って、例えば定期的または不規則なサイクルに従って、重み付け係数は送信機または送信機のサブセットに適用される。変形形態によると、送信機に対する係数の割り当ての順序は時間により変動し、また、例えば、イベント、受信機の要求、送信機の要求、サーバーおよび/またはネットワーク制御装置の関数である。変形した形態によると、保守、特定の送信機の検証などの目的で受信機は、(例えば、受信機、送信機(1つまたは複数)、および/またはネットワークマネージャによって)決定された時点に特有の送信機または送信機のサブセットに適用された重み付け係数の変更を必要とする。したがって、重み付け係数は、受信機からの第2の要求を受信するまで、または一時期間が終了するまで、送信機に適用された状態になる。変形した形態によると、係数の変更を求める受信機の要求は、送信機に対する係数の適用の期間に関係する情報を含む。
変形した形態によると、システムの送信機はMIMOタイプであり、複数の送信アンテナを持っている。MIMO送信機の各アンテナによって伝送される信号は、当業者には公知のMIMOタイプ符号化によって符号化される。次に、同じ複素重み付け係数は、同じ送信機4のすべてのアンテナによって伝送されるすべての信号に適用される。言い換えると、所定の複素重み付け係数は、所定の送信機、つまり各送信機に対して割り当てられる。
本発明の特定のモードによると、システム1は、それぞれが少なくとも2つの送信機を含む送信機のサブセットを少なくとも2つ含む。したがって、複素重み付け係数K1は、第1のサブセットの送信機のそれぞれによって伝送された信号に適用され、複素重み付け係数K2は、第2のサブセットの送信機のそれぞれによって伝送された信号に適用される、というように処理される。各サブセット内において、少なくとも1つの送信機は、第1のエンコーダ20経由でエンコードされたデータを伝送し、少なくとも第2の送信機は、第1のエンコーダ20とは異なる第2のエンコーダによってエンコードされた、(第1の送信機によって伝送されたものと同一かまたは同一でない)データを伝送する。データは、同期して同じ周波数で伝送される。サブセットの第1および第2の送信機は、それぞれMIMO送信機の第1のアンテナおよび第2のアンテナとして機能する。同じサブセットのこのような2つの送信機は、協調MIMOシステムを形成する。
他の変形した形態によると、複数のアンテナを持つ送信機に対しては、第1のアンテナによって伝送された信号に適用される重み付け係数は、信号の電力を変更、すなわち電力を増減させる。係数が第1のアンテナによって伝送された信号の電力を減少させる場合には、公称電力(nominal power)と伝送電力との間の伝送電力の差は、次に他のアンテナへと引き継がれる(carry over)。例えば、送信機に2つのアンテナがあるときに、第1のアンテナの伝送電力に、0.9に等しい重み付け係数が割り当てられた場合、つまり、係数モジュールの値がR=0.9であり、引き数の値がθ=0の場合、第2のアンテナの伝送電力には、1.1に等しい係数が割り当てられる(R=1.1、θ=0)。反対に、第1のアンテナの信号に適用された係数が伝送電力を高める場合、第2のアンテナの伝送電力も同程度だけ低下する。したがって、この変形形態は、所定の送信機に対して電力を最適なレベルおよび一定に維持するという利点を提供する。
有利なことに、第1の送信機によって伝送された信号に適用される重み付け係数は、それを増減させることによって、信号電力を変更する。係数が、第1の送信機によって伝送された信号の電力を低下させる場合、公称電力と伝送電力の間の伝送の電力の差は、次に、第1の送信機と同じサブセットに属していない1つまたは複数の送信機に引き継がれ、これによって、送信機のセットの伝送電力は一定になる。
システム1に2つの送信機(またはそれぞれ少なくとも1つの送信機を含む送信機のサブセット)が含まれる特定の実施形態によると、第1の重み付け係数K1は、第1の時間間隔T1に対して値K1=0を取り、K’1は、第2の時間間隔T2に対して0以外の値を取る。したがって、この実施形態によると、第1の時間間隔T1中には第1の送信機によって信号は伝送されない。この実施形態には、実装が特に簡単であるという利点がある。
本発明の他の実施形態によると、K1は、第1の時間間隔T1中に決定された値を取り、K’1は、第2の時間間隔中に、K1によって取られた値とは逆(inverse)の値を取る。有利なことに、K1は値1を取りK’1は値−1を取る。またはその反対の値を取る。類推的に、一般形態のK1=exp(i*θ)およびK’1=−exp(i*θ)のすべての値など、他の値を使用することができる。ここで、θは0と2πラジアンとの間に含まれる角である(K1=1の前の例はθ=0ラジアンの場合に対応する)。これらの値はすべて、最大の状態に維持される全伝送電力の変更を引き起こさない。変形形態K’n=α.Knによると、αは1以外の複素数または実数である。
図6は、本発明の非限定的な特に有利な実施形態による、受信機5に実装された信号を受信する方法を示す。
初期化ステップ60中に、各受信機5の各種パラメータが更新される。特に、受信した信号および対応するサブキャリアに対応するパラメータは、任意の方法で初期化される(例えば、送信機の1つ、システム1のサーバー、またはオペレータコマンドによって伝送された初期化メッセージの受信に続く)。
次に、ステップ61中に、受信機100は、複数の送信機101、102および103によって伝送された信号の組合せから形成された信号を受信する。一実施形態によると、送信機101、102は、送信機の第1のサブセットを形成し、送信機103それ自体が、システム1の第2の送信機のサブセットを形成する。このように受信機100によって受信された信号は、第1のサブセットの各送信機101、102によって伝送される第1の信号、および送信機103によって伝送される第2の信号を含む。伝送される第1の信号には、第1の複素重み付け係数K1が割り当てられる。係数K1は、第1の時間間隔T1および第2の時間間隔T2において、それぞれ2つの異なる値を取る。第2の信号には、前述したように、第2の複素重み付け係数K2が割り当てられる。
次に、ステップ62中に、受信機100は、受信した結合信号の伝送に寄与した送信機の各サブセットに特有のパラメータを決定し、この特定のパラメータは、受信機による送信機のサブセットまたは特定の送信機の識別を可能にする。この決定は、送信機のそれぞれによって伝送された信号に、重み付け係数を割り当てることによって可能になる。各サブセットが1つの送信機だけから構成されている場合、実行されるのは各送信機の特定のパラメータの決定である。係数K1がサブセット10を形成する送信機に適用され、かつ係数K2が送信機103に適用される場合、決定された特定パラメータは、それぞれサブセット10および送信機103に対応する。受信機は、時間間隔T1およびT2に従って、送信機(または送信機のサブセット)に対して複素重み付け係数を適用する順序に関係する情報を持っている。次に、特定パラメータの決定は、未知数がサブセット10および送信機103の特定パラメータである2つの二元方程式(下に定義したタイプ1および2の方程式)の解によって再開される。送信機または送信機のサブセットに特有のパラメータの例は次のとおりである。受信機によって受信された結合信号を形成する、異なる送信機(または送信機のサブセット)による信号の伝送での送信機(または送信機のサブセット)の信号の寄与、送信機(または送信機のサブセット)のエネルギー寄与、送信機(または送信機のサブセット、例えばサブセットの重心に対応するサブセットの位置特定)の位置。これは、信号の寄与、電力寄与、複素係数を用いて規則的に間隔を置かれ重み付けされた複数のサブキャリアまたは信号のフレームに基づき特に決定された平均値を含むこのスケールの値、例えば、単一のサブキャリア、またはサブキャリアの単一のグループまたはデータのフレームに対して決定された正確な値、例えば、実験、測定またはシミュレーションに基づいて作られたモデルから決定されたスケールに近い値によって理解される。
図7に示す変形形態によると、ステップ61は、結合信号を受信するステップ71と、それぞれが送信機に関連付けられた重み付け係数を表す情報を受信するステップ72と、を含む。時間間隔に従った複素重み付け係数の割り当てに関係する情報は、ステップ72中に受信機によって受信される情報であり、ステップ71に示す結合信号の前、同時、または後に受信できる。この情報は、例えば、これらの送信機の通信カバリッジ内での受信中に送信機(複数)によって、またはそれらの1つによって伝送される。変形形態によると、この情報は送信機によって配信される有用なデータとも結合される。
有利なことには、ステップ72は、特定のイベント(例えば、受信機の交換、信号損失、結合信号の受信レベルで決定された閾値からの大きな減少または増大、サーバー要求、一時期間の終了など)に続いて、受信機の設置時に実行される。
他の変形した形態によると、時間間隔に従って送信機に対する複素重み付け係数の割り当ての順序を記述するデータは、受信機のRAMメモリに入力される。このデータは、ネットワークマネージャによって、任意の手段によって伝送され、特に伝送された専用のメッセージ(例えば送信機または他の有線ネットワークを使用する無線チャネルによって)経由でサーバーまたは送信機によって受信機に、またはMMI(マンマシンインターフェイス)インターフェイス経由で入力に伝送される。
一実施形態によると、受信機5によって実行される受信方法は、MIMOタイプまたは協調MIMOタイプの複数の送信機によって伝送される信号を区別するステップを含む。MIMO送信機の場合には、異なるMIMOエンコーディングが、送信機のアンテナのそれぞれによって伝送される信号に適用される。送信機は、例えば2つのアンテナを持っている。次に、第1のMIMOエンコーディングは、送信機のそれぞれの各第1のアンテナによって伝送されたデータに適用され、第2の異なるMIMOエンコーディングは、送信機のそれぞれの各第2のアンテナによって伝送されたデータに適用される。変形した形態によると、一部の送信機(少なくとも1つの送信機)だけが2つのアンテナを持ち、他の送信機は単一のアンテナを持つ。次に、第2のMIMOエンコーディングは、対応する送信機の第2のアンテナによって伝送されたデータにのみ適用される。協調MIMOシステムを形成する送信機の場合には、協調MIMOシステムに属する送信機のそれぞれは、例えば、各送信機に対して特定のMIMOエンコーディングを適用する。協調MIMOシステムが2つの送信機から形成されている場合、第1のエンコーディングは第1の送信機によって伝送されるデータに適用され、第1とは異なる第2のエンコーディングは第2の送信機によって伝送されるデータに適用される。協調MIMOシステムまたはそうでないMIMOシステムにおいて、当業者には公知の任意の技術のいずれかに従って、受信機5は、複数のアンテナによって伝送された信号の組合せから受信された信号を復号する。
図8は、受信機5によるステップ62の特定の実施形態を示す。
ステップ62はステップ81から始まり、この間に、システム1の受信機100は、受信した結合信号からシステム1に対する第1のチャネル応答を決定する。この信号は、第1の時間間隔T1に対して、一方ではサブセット10の送信機によって、他方では送信機103によって伝送された信号の組合せであり、第2の時間間隔に対して受信した結合信号からシステム1の第2のチャネル応答を決定する。
第1の時間間隔T1に対して、受信機は、T1に対するシステムのチャネル応答を測定する。チャネル応答は、次の式に従う。
T1=K1.Ctx1+K2.Ctx2 (式1)
T1は、T1に対するシステムのチャネル応答であり、Ctx1は、システムチャネル応答に対するサブセット10に特有の寄与であり、Ctx1は、
Figure 0005539696
の式に従う。ここで、htx1は、ペア(サブセット10、受信機100)のチャネル応答を示し、Ptx1は基準伝送電力(つまり、サブセット10の重み付けされていない公称電力)を示す。Ctx2は、システムのチャネル応答に対する送信機103の特定の寄与であり、Ctx2は、
Figure 0005539696
の式に従う。ここで、htx2は、ペア(送信機103、受信機100)のチャネル応答を示し、Ptx2は基準伝送電力(つまり、送信機103の重み付けされていない公称電力)を示す。
第2の時間間隔T2に対して、受信機は、T2に対するシステムのチャネル応答を測定する。チャネル応答は、次の式に従う。
T2=K’1.Ctx1+K2.Ctx2 (式2)
ここで、hT2は、T2に対するシステムのチャネル応答である。
時間間隔T1およびT2中に伝播チャネルが安定した状態の場合、つまり、T1+T2の合計が伝播チャネルのコヒーレンス時間未満である場合、または受信機による測定時間がチャネルのコヒーレンス時間未満になるように、Tの終わりおよびT2の最初に、受信機がhT1およびhT2の測定をそれぞれ行う場合、および時間間隔T1およびT2中に基準伝送電力Ptx1およびPtx2が一定の状態である場合、ステップ82中にサブセット10および送信機103の特定の寄与が、式(1)および式(2)の減算ならびに重み付け係数の差の除算によって得られる。
tx1=(hT1−hT2)/(K1−K’1) (式3)
それぞれK1およびK2の代わりに、K’1およびK2を用いる式(1)および式(2)の重み付けによって、重み付けされた式(1)および式(2)から以下が得られる。
tx2=(K’1T1−K1T2)/(K2.(K’1−K1)) (式4)
変形した形態によると、受信機は、間隔T1の任意の時点t1においてhT1を測定し、間隔T2の任意の時点t2においてhT2を測定する。次に、受信機は補間によって、t1に対応するhT2の値およびt2に対応するhT1の値を推定する。次に、受信機は、hT1およびhT2に対応する測定しおよび補間した値から時点t1および/またはt2で、式3および4に従ってCtx1およびCtx2を決定する。
重み付け係数によって得られた値には、特に有利なものがある。例えば、K1が値0を取り、K’1が非ヌル値を取る場合(またはその反対の場合)、特定の寄与は、第1および第2の時間間隔T1およびT2のチャネル応答から直接推定することができる。しかし、値K1=0は、時間間隔中に信号の伝送を完全に取り消す効果がある。これが複数の送信アンテナを持つ送信機で受け入れ可能な場合は、MIMO伝送システムの伝送パフォーマンスを減らすことができる。これにより、時間間隔中に所定の送信機の伝送が完全に取り消されるためである。したがって、重み付け係数がいずれもヌルでない場合は、配信パフォーマンスが改善される。特に有利な他の例によれば、K1およびK’1は反対の値であり、例えば、K1の値が1の場合K’1は−1である。これらの値は実際、特定の寄与の簡単な推定(estimation)につながる。この理由は、チャネル応答の測定は、送信機またはサブセットの特定の寄与の2倍に等しいためである。さらに、これらの値のパラメータ設定には、伝送電力の変更は必要ない。つまり、電力増幅器の充電に変更はなく、したがって、純粋なデジタル加工で十分である。類推的に、一般形態のK1=exp(i*θ)およびK’1=−exp(i*θ)のすべての値など、他の値を使用することができる。ここで、θは0と2πラジアンとの間に含まれる角である(K1=1の前の例はθ=0ラジアンの場合に対応する)。これらの値はすべて、伝送電力の変更を引き起こさない。そして、重み付けは位相シフトに対応する。
次に、ステップ83中に、受信機は、それぞれサブセット10および送信機103において、結合信号および特定パラメータから、例えば特定の寄与など、サブセット10および送信機103のエネルギー寄与を推定する。シングルキャリア方式においては、エネルギー寄与はサブセット10では|Ctx12に比例し、送信機103では|Ctx22に比例する。OFDM方式においては、OFDMシンボルのエネルギー寄与は、当業者に公知の任意の技術に従って得られたサブキャリアのそれぞれのエネルギー寄与の合計であり、以下の式に従う。
Figure 0005539696
ここで、hf(n)は、サブキャリアnのチャネル応答である。
変形した形態によると、エネルギー寄与は、(例えばゲインコントローラにより)特定の寄与を決定することなく、重み付け係数の特定の値に対して、例えば、K1=0、またはK1=1、およびK1=−1など、特に純粋な実係数に対して、受信機によって直接決定される。
図9は、本発明の特定の実施形態による、受信機5によって実行される受信方法を示す図である。一部のステップは、前述のステップに類似しており、同じ基準を持っている。
初期化ステップ90中に、各受信機5の各種パラメータが更新される。特に、受信した信号および対応するサブキャリアに対応するパラメータは、任意の方法で初期化される(例えば、システム1の送信機、サーバー、またはオペレータコマンドによって伝送された初期化メッセージの受信に続く)。
次に、前述のステップ71、72および91に細分されたステップ94中に、受信機は結合信号、時間および送信機の地理的位置に関係する情報に従って、送信機によって伝送された信号に適用される複素重み付け係数を表す情報のアイテム(item)を受信する。ステップ91は、受信機の地理的位置を決定するステップ93の前に、任意の時点で行われる。有利な変形形態によると、このステップ中に受信された情報は、送信機によって伝送された有用な信号または時間に従った複素重み付け係数に関係する情報と組み合わせられる。ステップ91は条件的なものであり、受信方法に影響を与えずに実行することはできない。変形した形態によると、送信機の地理的位置に関係するデータは、受信機のRAMメモリのMMIタイプインターフェイス経由で、ユーザーによって入力される。
前述のステップ81およびステップ82の2つに細分されるステップ95中に、受信機は、サブセット10および送信機103の特定の寄与を推定するためにチャネル応答を決定する。
ステップ92中に、受信機は、一方ではサブセット10によって、他方では送信機103によってそれぞれ伝送された信号の伝播時間の差を計算する。またはより一般的には、サブセット10および送信機103の特定のパラメータから計算する。送信機または送信機のサブセットのそれぞれの寄与から、およびサブキャリアのそれぞれに対して、当業者に公知の任意の技術(例えば逆フーリエ変換)に従って、対応する伝播チャネルのパルス応答が推定される。このパルス応答から、他方に関して送信機(または送信機のセット)に関連する伝播遅延が、送信機のそれぞれまたは送信機のセットに対して決定される。有利なことに、決定される伝播遅延は、送信機と受信機との間のより短い伝搬路に対応するものである。
最後に、ステップ92中に、受信機は、サブセット10および送信機103に関する相対的な方法(特に受信機が送信機の絶対的な地理的な位置情報を持っていない場合)で、または絶対的な方法で自身の地理的位置を決定する。受信機の地理的位置の決定は、三角測量または標準的な受信機を経由して経験により確立される局所モデルなど、当業者に公知の任意の技術に従って行われる。これらの方法には、受信機の地理的位置を正確に決定できるという長所がある。変形した形態によると、受信機の位置の決定は2つの送信機または送信機のサブセットからの概算によって行われ、受信機の位置は、正確な地点ではなく、送信機の可能な位置特定領域によって定義される。
変形した形態によると、受信機は、例えば1つまたは複数の送信機、ネットワークサーバー、ネットワークマネージャを対象とした位置(例えば、相対位置、絶対位置。この位置は領域に対して正確または対応する)を表すデータを(任意の手段によって、特に伝送された専用メッセージ(例えば送信機または他の有線ネットワークを使用する無線チャネル)によって)伝送する。
当然ながら、本発明は前述の実施形態に限定されるものではない。
特に、本発明は2つのサブセットを含むシステムに限定されず、2つを超える送信機のサブセットを含むシステムにも適用される。同様に、サブセットは、1つの送信機または複数の送信機によって無関係に定義される。サブセットに送信機が1つだけ含まれる場合、特定のパラメータはその送信機のパラメータ特性であり、サブセットに複数の送信機が含まれている場合、特定のパラメータは、全体として見たサブセットのパラメータ特性である。
変形した形態によると、送信機のサブセットは時間により変動する。つまり、送信機(複数可)はサブセットから外されたり追加されたりする。
本発明は、同じ周波数で、複数の送信機によって伝送される信号と同じコードを用いてエンコードされた同じデータを表す信号を、同期して伝送する複数の送信機の送信機、またはそのような送信機に適用される伝送方法にも適用される。
本発明の変形した形態によると、この受信方法は、受信機によって受信される結合信号を形成するさまざまな信号の伝送において各送信機のエネルギー寄与を決定することを含む。本発明の特定の実施形態によると、この受信方法は、決定されたエネルギー寄与から、信号受信が最小閾値未満である領域(信号が弱すぎると考えられる)および信号受信が最大閾値より大きい領域(信号が強すぎると考えられる)を決定することを含む。本発明の他の実施形態によると、この受信方法は、決定されたエネルギー寄与から、送信機または送信機のセットの実際のカバリッジ領域を決定することを含む(計画されたカバリッジ領域を単に認識するより正確に決定できる)。本発明の変形形態によると、この方法は、1つまたは複数の送信機および/または送信機の1つまたは複数のグループのエネルギー寄与を表す情報を、1つまたは複数の送信機ネットワークマネージャに伝送することを含み、これにより、マネージャは、送信機(複数可)を追加、取り外し、および/または交換することによって、送信機のネットワークを調節し、信号伝送のカバリッジを改善しかつ送信機を最適化することができる。変形形態によると、伝送信号が壊れている送信機の近辺の複数の受信機のパフォーマンスを統計分析することで、送信機レベルで可能性のある問題を判断し、送信機のネットワークの保守を促進して、不完全または不適切な位置にある送信機(複数可)を対象とすることができる。
他の実施形態によると、伝送された信号の重み付けは、信号の一部だけ、例えばサブキャリアもしくはサブキャリアのグループだけ、または規則的に間隔を置かれたフィールドの一部だけに適用される。
変形した形態によると、受信機は、送信機またはサブセットのそれぞれに特有のパラメータを決定するために、送信機または送信機のサブセットのいくつかを選択する。実際、相対的な地理的位置を決定するためには、例えば、3つの送信機だけが受信機の正確な現在地を取得する必要がある。
他の変形した形態によると、受信機は、その地理的位置(相対的または絶対的)を伝送し、受信機の地理的位置に従って、1つまたは複数の送信機は、受信機を対象とする特定のサービス(単数または複数)を伝送する。

Claims (8)

  1. 同じ周波数で、各々が決定された電力および位相でフレームを伝送する複数の送信機によって同期して伝送され、同じ第1のコードを用いて符号化された同じデータを表す信号の組合せを含む受信信号を、受信機により受信する方法において、
    第1の信号および第2の信号を含む結合信号を受信するステップであって、
    前記第1の信号は、第1のサブセットの各送信機によって、第1の複素重み付け係数を用いて伝送されおよび重み付けされ、
    前記第2の信号は、第2のサブセットの各送信機によって第2の複素重み付け係数を用いて伝送されおよび重み付けされ、
    少なくとも第1の時間間隔に対する前記第1の複素重み付け係数および第2の複素重み付け係数の比率は、少なくとも第2の時間間隔に対する前記第1の複素重み付け係数および第2の複素重み付け係数の比率と異なっているステップと、
    受信した信号から、ならびに少なくとも前記第1および第2の複素重み付け係数および関連付けられた時間間隔を表す情報から、前記第1のサブセットにまたは前記第2のサブセットに特有のパラメータを決定するステップと
    を備え、前記パラメータは、
    前記受信機により受信された前記結合信号における前記第1のサブセットまたは前記第2のサブセットの信号の寄与、
    前記第1のサブセットまたは前記第2のサブセットのエネルギーの寄与、および
    前記第1のサブセットまたは前記第2のサブセットの位置
    を含むパラメータのグループに属する、前記方法。
  2. 少なくとも第1のアンテナによって伝送されるデータに適用される第1のエンコーディングから、および少なくとも第2のアンテナによって伝送されるデータに適用される前記第1のエンコーディングとは異なる第2のエンコーディングから生じる信号を区別するステップを備え、
    第1の送信機および第2の送信機はそれぞれ、前記少なくとも第1のアンテナおよび前記少なくとも第2のアンテナを含み、または送信機は前記少なくとも第1のアンテナおよび第2のアンテナを含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記結合信号内の前記第1のサブセットおよび/または前記第2のサブセットの特定の寄与を判定するステップを備える請求項1乃至2いずれかに記載の方法。
  4. 前記受信機によって、前記少なくとも第1の複素重み付け係数および前記第2の複素重み付け係数および関連付けられた時間間隔を表す情報を受信するステップを備える請求項1乃至3いずれかに記載の方法。
  5. 前記結合信号から、および少なくとも1つのサブセットに特有の前記パラメータから、少なくとも前記サブセットのエネルギー寄与を決定するステップを備える請求項1乃至4いずれかに記載の方法。
  6. 前記結合信号、および少なくとも2つのサブセットに特有のパラメータから、それぞれ前記少なくとも2つのサブセットと前記受信機との間で伝送される信号の伝播に関する時間の差を決定するステップと、
    前記少なくとも2つのサブセットに関して、前記受信機に関係している位置を決定するステップと
    を備える請求項1乃至5いずれかに記載の方法。
  7. 少なくとも2つのサブセットの前記送信機の地理的位置を表す情報を受信するステップと、
    前記受信機の地理的位置を決定するステップと
    をさらに備える請求項6に記載の方法。
  8. 前記受信機の位置を伝送するステップを備える請求項6または7に記載の方法。
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