JP5538187B2 - Winding body storage box, winding body containing box, and method for pulling out long object - Google Patents
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本発明は巻回体収容箱、巻回体入り収容箱及び長尺物引き出し方法に関し、特にロールに巻き戻ってしまったフィルムの引き出しを助けるのに役立つ巻回体収容箱、巻回体入り収容箱及び長尺物引き出し方法に関する。 The present invention relates to a wound body containing box, a wound body containing box, and a method for pulling out a long object, and in particular, a wound body containing box useful for helping to pull out a film that has been wound back on a roll, and a wound body contained. The present invention relates to a box and a method for pulling out a long object.
食材や料理あるいは皿などの食器を料理ごと包む食品用ラップフィルムが広く用いられている。食品用ラップフィルムは、典型的には、ロール状に巻かれた長尺のプラスチックフィルムが、長い直方体の容器に収容されており、使用する際には、先端のフィルムをロールから必要量引き出し、容器の蓋に取り付けられている切断刃で切断する。切断後のロール状に巻かれたプラスチックフィルムの先端は、容器の本体部と蓋部とに挟まれた状態で保管され、この状態が維持されれば次に使用する際にもフィルムの先端を摘みやすい。ところが、フィルムがロールに巻き戻ってしまうと、フィルムの先端がロールに張り付いてしまい、フィルムの先端を摘むのが困難になる。このような不都合を解消する技術として、容器本体の前面に切断後のラップフィルム端部を剥離可能に保持するフィルム保持部を形成するものがある(例えば、特許文献1参照。)。 Food wrap films that wrap food, dishes, or dishes such as dishes with each dish are widely used. A food wrap film is typically a long plastic film wound in a roll, and is housed in a long rectangular parallelepiped container. Cut with a cutting blade attached to the lid of the container. The tip of the plastic film wound into a roll after cutting is stored in a state of being sandwiched between the main body and the lid of the container, and if this state is maintained, the tip of the film will be used for the next use. Easy to pick. However, when the film is rewound onto the roll, the leading edge of the film sticks to the roll, making it difficult to pick the leading edge of the film. As a technique for solving such inconvenience, there is a technique of forming a film holding portion that releasably holds an end portion of a wrap film after cutting on the front surface of a container body (see, for example, Patent Document 1).
しかしながら、容器本体の前面にフィルム保持部を形成した場合でも、何らかの事情でフィルム先端がフィルム保持部から剥離してしまい、フィルムがロールに巻き戻ってしまうことが生じ得る。 However, even when the film holding part is formed on the front surface of the container body, the film tip may be peeled off from the film holding part for some reason, and the film may be rewound onto the roll.
本発明は上述の課題に鑑み、フィルムがロールに巻き戻ってしまった場合にフィルム先端を摘みやすくすることを助けるのに役立つ巻回体収容箱、巻回体入り収容箱及び長尺物引き出し方法を提供することを目的とする。 In view of the above-described problems, the present invention provides a wound body storage box, a storage box containing a wound body, and a method for pulling out a long object that help to easily pick the film tip when the film has been rewound onto a roll. The purpose is to provide.
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る巻回体収容箱は、例えば図1に示すように、一面11hが開口した直方体状に形成された、薄膜状の長尺物31fが巻かれた巻回体31rを収容する本体部11と;開口11hの一辺10jに回動可能に連接され、開口11hを塞ぐ蓋部16とを備え;本体部11又は蓋部16に、本体部11に収容された巻回体31rが初めて引き出される際に巻回体31rの先端部の剥離を助ける引出テープ35の貼付を促す引出テープ保管表示部21が形成されている。
In order to achieve the above object, the wound body storage box according to the first aspect of the present invention is, for example, as shown in FIG. 1, a thin film-like long object formed in a rectangular parallelepiped shape with one
このように構成すると、巻回体に張り付いた長尺物の先端を巻回体から剥離する際に用いるテープとして、引出テープの利用を促すことができる。また、巻回体の引き出しに用いられた引出テープが用済みになったとして保管されずに捨てられることを低減することができる。 If comprised in this way, utilization of a drawing-out tape can be encouraged as a tape used when peeling the front-end | tip of the elongate thing stuck to the wound body from a wound body. Moreover, it can reduce that the drawer tape used for pulling out the wound body is discarded without being stored as being used.
また、本発明の第2の態様に係る巻回体収容箱は、上記本発明の第1の態様に係る巻回体収容箱において、本体部11又は蓋部16(例えば図1参照)に貼付された剥離テープであって、引出テープ35(例えば図1参照)とは別の剥離テープを備える。
Further, the wound body storage box according to the second aspect of the present invention is affixed to the
このように構成すると、引出テープの保管を忘れた場合でも、巻回体に張り付いた長尺物の先端を巻回体から剥離する際に、剥離テープを用いることができる。 If comprised in this way, even if it forgets storage of a drawer tape, when peeling the front-end | tip of the elongate thing stuck to the winding body from a winding body, a peeling tape can be used.
また、本発明の第3の態様に係る巻回体収容箱は、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る巻回体収容箱において、引出テープ保管表示部が、蓋部16(例えば図1参照)の裏面に形成されている。
Further, the wound body storage box according to the third aspect of the present invention is the wound body storage box according to the first aspect or the second aspect of the present invention, wherein the drawn-out tape storage / display section is the
このように構成すると、引出テープの保管時の紛失を抑制することができる。 If comprised in this way, the loss at the time of storage of a drawer tape can be suppressed.
また、本発明の第4の態様に係る巻回体入り収容箱は、例えば図1に示すように、薄膜状の長尺物31fが巻かれた巻回体31rであって、先端部に剥離を助ける引出テープ35が貼付された巻回体31rと;上記本発明の第1の態様乃至第3の態様のいずれか1つの態様に係る巻回体収容箱10とを備える。
Further, the container with a wound body according to the fourth aspect of the present invention is a
このように構成すると、流通に付される巻回体入り収容箱について、巻回体に張り付いた長尺物の先端を巻回体から剥離する際に用いるテープとして、引出テープの利用を促すことができる。 If comprised in this way, about the storage box containing a wound body attached | subjected to circulation, the utilization of a drawer tape is encouraged as a tape used when the front-end | tip of the elongate thing stuck to the wound body is peeled from a wound body. be able to.
また、本発明の第5の態様に係る長尺物引き出し方法は、例えば図1及び図3を参照して示すと、蓋部16が開閉する直方体状の収容箱10に収容された、薄膜状の長尺物31fが巻かれて先端に剥離を助ける引出テープ35が貼付された巻回体31rから、長尺物31fを引き出す方法であって;収容箱10を開封して初めて引き出す際に、引出テープ35を摘んで引き出す初期引出工程(St2)と;初期引出工程(St2)で長尺物31fを引き出した後に、引出テープ35を長尺物31fから剥がす引出テープ剥離工程(St3)と;引出テープ剥離工程(St3)で剥がした引出テープ35を、収容箱10に貼付して保管する引出テープ保管工程(St4)と;長尺物31fの引き出しを開始した後に長尺物31fの先端が巻回体31rに張り付いた際に、収容箱10に貼付して保管してある引出テープ35を用いて、巻回体31rに張り付いた長尺物31fの先端を巻回体31rから剥離する先端剥離工程(St7〜St9)とを備える。
Moreover, when the elongate object drawing method which concerns on the 5th aspect of this invention is shown with reference to FIG.1 and FIG.3, for example, it is thin film shape accommodated in the rectangular
このように構成すると、引出テープを、巻回体に張り付いた長尺物の先端を巻回体から剥離する際のテープとして利用することとなり、別途先端剥離用のテープを用意しなくて済むため、利便性が向上する。 If comprised in this way, it will be utilized as a tape at the time of peeling the front-end | tip of the elongate thing stuck to the winding body from a winding body, and it is not necessary to prepare the tape for tip peeling separately. Therefore, convenience is improved.
本発明によれば、巻回体に張り付いた長尺物の先端を巻回体から剥離する際に用いるテープとして、引出テープの利用を促すことができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, utilization of a drawing-out tape can be promoted as a tape used when peeling the front-end | tip of the elongate thing stuck to the wound body from the wound body.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. In the drawings, the same or similar members are denoted by the same or similar reference numerals, and redundant description is omitted.
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る、巻回体収容箱としてのラップカートン10、及びラップカートン10に巻回体としてのラップロール31rが収容された巻回体入り収容箱としてのラップ入りカートン1を説明する。図1は、ラップ入りカートン1の斜視図である。ラップカートン10は、ラップロール31rを収容する本体部11と、本体部11に連接された蓋部16とを備えている。
First, referring to FIG. 1, a
ラップカートン10に収容されるラップロール31rは、薄膜状の長尺物としてのラップフィルム31fがロール状に巻かれたものである。以下の説明において、ラップロール31rとラップフィルム31fとの外観形状の区別をしない場合は、「ラップ31」と総称する。ラップ31は、本実施の形態では、ポリ塩化ビニリデンが用いられている。ラップフィルム31fは、本実施の形態では、幅が0.3m、長さが20mであるが、他に、幅が0.22mあるいは0.15m等であってもよく、長さは50m等でもよい。ラップフィルム31fの厚さは、本実施の形態では、5〜20μmである。未使用のラップロール31rの先端には、ラップフィルム31fの引き出しを助ける引出テープとしての引出シール35が貼付されている。引出シール35は、裏面に粘着剤が塗布されている。
A
本体部11は、未使用のラップロール31rを収容できる大きさの直方体に対して、細長い面の1つが開口11hとなっている箱である。本体部11の大きさは、収容した未使用のラップロール31rを軸回りに回転させるのを妨げない隙間が形成される一方で、できるだけ小さく形成されている。本体部11は、開口11hと協働して直方体の側面を構成する前板12、底板13、後板14と、直方体の端面を構成する2つの脇板15とを有している。底板13は、開口11hに対向しており、前板12及び後板14は、開口11h及び底板13に直交している。
The
蓋部16は、本体部11の開口11hを塞ぐ部材であり、蓋板17と、掩蓋片18と、側蓋片19とを有している。蓋板17は、開口11hの面と略同じ大きさの矩形平板状部材であり、蓋板17を開口11hに合わせることで本体部11を閉塞した直方体とすることができるようになっている。蓋板17が開口11hの面と略同じ大きさとは、蓋板17が、掩蓋片18の厚さ及び側蓋片19の厚さの分大きい場合を含むことを意味している。蓋板17は、長手方向の一辺が、本体部11の開口11hを形成する一辺であり、かつ、後板14の一辺である蝶番辺10jで連接している。換言すれば、本体部11と蓋板17とは、蝶番辺10jを介して連接している。蓋板17は、蝶番辺10jを回転軸線として、本体部11に対して回動することができるように構成されている。蓋板17は、蝶番辺10jに対向する折曲辺17fが前板12に接する位置と、平面で見て後板14よりも外側となる位置との間を移動することができるようになっている。
The
掩蓋片18は、折曲辺17fを介して蓋板17と直交するように、本体部11側に延びて設けられている。掩蓋片18は、長手方向両端の幅(長方形の前板12の短辺方向の長さ)が、前板12の短辺方向の長さの約1/2で、長手方向中央部の幅が、前板12の短辺方向の長さの約3/4となっており、折曲辺17fに対向する先端辺18pがV字状に形成されている。掩蓋片18の先端辺18pには、ラップフィルム31fを切断するための切断刃18cが取り付けられている。側蓋片19は、蓋板17及び掩蓋片18の両端に合計2つ設けられており、蓋板17及び掩蓋片18の双方に直交して取り付けられている。側蓋片19は、長辺が蓋板17の短辺と同じ長さで、短辺が掩蓋片18の端部と同じ長さの長方形に形成されている。このように構成された蓋部16は、開口11hを閉じたときに、本体部11の開口11hまわりの一部に覆い被さるようになっている。
The
本体部11及び蓋部16は、本実施の形態では、約0.45〜0.7mm厚のコートボール紙が加工されて形成されている。本実施の形態では、説明の便宜上、本体部11と蓋部16とを機能の観点から区別しているが、本体部11及び蓋部16は、1枚の原紙を切り出して組み立てられて一体に形成されている。本体部11及び蓋部16の表面は、消費者の購買意欲を惹起するようなデザインが印刷されたうえで、全体に表面処理が施されている。この表面処理は、好ましくは、引出シール35を貼り付けて剥がしても、引出シール35の粘着力の低下を抑制することができる処理であり、例えば紫外線硬化型ニスの塗布等が挙げられる。
In the present embodiment, the
蓋部16の掩蓋片18の端の部分には、使用者に引出シール35の貼付を促す引出テープ保管表示部としての保管表示部21が形成されている。保管表示部21は、未使用のラップロール31rの先端に貼り付けられている引出シール35を、ラップ31が使用中に巻き戻って先端がラップロール31rに張り付いて摘みにくくなったときに先端を見つけるのに用いるべく、保管しておくことを勧める表示である。他方、本体部11の前板12の端の部分には、ラップ31が巻き戻ったときの対処法の例を示す説明部23が形成されている。
A
図2(a)に引出シール35の平面図を、図2(b)にラップカートン10の保管表示部21まわりの部分拡大図を、図2(c)に説明部23の拡大図を、それぞれ示す。図2(a)に示すように、引出シール35は、やや細長い長方形の両端を半円弧にした平面形状を有するテープを基に、表面に情報伝達の文字35cが表示され、裏面に粘着剤が塗布されている。引出シール35の表面の文字35が表示されていない一端には、ラップ31の使い始めにラップフィルム31fを引き出す方向を示す矢印35aが表示されている。文字35cは、巻き戻ったラップ31の先端を見つけるのに引出シール35を再利用できる旨の情報を使用者に伝達するべく、本実施の形態では、「この引き出しシールを保管し、もしもラップが巻き戻ってしまった場合にお使いください」と表示している。文字35cは、巻き戻ったラップ31の先端を見つけるために引出シール35を再利用できること使用者に知らせることができるため、引出シール35が捨てられずに保管される確率を向上させることに寄与することとなる。
2A is a plan view of the
図2(b)に示すように、保管表示部21は、引出シール35の輪郭に相当する破線21bが表示されている。また、保管表示部21には、破線21bに合わせて引出シール35を貼った場合に、引出シール35の矢印35aに対応する位置に矢印21aが、引出シール35の文字35cに対応する位置に文字21cが、それぞれ表示されている。保管表示部21の文字21cは、引出シール35の保管を使用者に促すべく、本実施の形態では「引き出しシールをここに貼って保管し、もしもラップが巻き戻ってしまった場合にご利用ください」と表示している。人間は、保管場所が決まっていないと片付けが進まないのに対して保管場所が決まっていると片付けがはかどるのと同様、保管表示部21によって引出シール35を保管する場所があらかじめ決められていると、引出シール35が保管される確率が向上することが期待される。
As shown in FIG. 2B, the
図2(c)に示す説明部23がさらにラップカートン10に設けられていることで、引出シール35を保管しておくことが好ましい旨の注意喚起を使用者が目にする機会が増え、引出シール35が保管される確率がより向上することが期待される。説明部23には、本実施の形態では、「もしも、ラップが巻き戻ってしまったら... ・セロハンテープなどでラップを軽くたたいてラップの端を見つけてください。(開封時に引き出しシールを捨てずにラップのふた部分に貼り付けてセロハンテープの代わりにご使用になると便利です。) ・清潔なスポンジでラップをこすると切れ端を簡単に見つけることができます。つめ、刃物を使わないでください。」と表示されている。
The
なお、引出シール35の素材としては、合成樹脂・紙等特に限定されないが、ポリプロピレンの延伸フィルムを主原料とし、その表面に無機微細粉末を含有させた合成紙が、耐水性・引裂耐性・印刷特性等において好適である。また、引出シール35に用いる粘着剤としては、アクリル酸エステル共重合樹脂が、粘着・接着の強度低下が少ないので好適である。
The material of the
次に図3を参照して、ラップ入りカートン1からラップフィルム31fを引き出す方法を説明する。図3は、ラップフィルム31fの引き出し方法を説明するフローチャートである。なお、以下の説明において、ラップ入りカートン1の構成に言及しているときは、適宜図1及び図2を参照することとする。未開封のラップ入りカートン1は、掩蓋片18の先端に、先端辺18p上のミシン目(不図示)を介して切取片(不図示)が接続されており、切取片(不図示)は前板12に複数の点で接着されている。ラップ31を初めて使用する際は、切取片(不図示)を、前板12から剥がしつつミシン目(不図示)で切断して掩蓋片18から分離する(St1)。このようにラップカートン10を開封することで、蓋部16が本体部11に対して回動可能な状態となる。
Next, with reference to FIG. 3, a method of pulling out the
ラップカートン10を開封し、蓋部16を開けると、本体部11の中にはラップロール31rが入っている。ラップロール31rには、ラップフィルム31fの先端に引出シール35が貼り付けられている。引出シール35を摘んで引き出すと、引出シール35に貼り付いているラップフィルム31fの先端がラップロール31rから剥離し、容易にラップフィルム31fを引き出すことができる(初期引出工程:St2)。ラップフィルム31fを必要な長さ分引き出し、蓋部16を閉め、掩蓋片18がラップフィルム31fに対して直角に近づく方向にラップカートン10をひねると、切断刃18cの圧がラップフィルム31fに加わってラップフィルム31fが切断される。このとき、ラップロール31r側の先端が前板12と掩蓋片18とに挟まれた状態になっている。その後、切断されたラップフィルム31fに貼り付いている引出シール35をラップフィルム31fから剥がす(引出テープ剥離工程:St3)。なお、引出シール35をラップフィルム31fから剥がす(St3)のは、ラップフィルム31fの切断前に行ってもよい。
When the
引出シール35をラップフィルム31fから剥がしたら、引出シール35をラップカートン10の保管表示部21に貼り付けて、引出シール35を保管する(引出テープ保管工程:St4)。このとき、引出シール35に再利用できる旨の文字35cが表示されていることと、ラップカートン10に保管表示部21が形成されていることとの相乗効果により、引出シール35が保管されずに捨てられることを回避して引出シール35が保管される確率を上昇させることができる。その後、ラップ31は、必要なときに必要量が引き出されて切断され、利用される(St5)。なお、ラップフィルム31fを初めて引き出して切断した後は、上述のように、ラップロール31r側の先端が前板12と掩蓋片18とに挟まれた状態になっているので、次にラップ31を引き出そうとして蓋部16を開けると、ラップフィルム31fの先端が、前板12の一部に掛かっている状態となっていてラップロール31rから離れているので、ラップフィルム31fの先端を摘んで容易に引き出すことができる。
When the
通常の使用時は、上述のように、ラップ31を引き出す際にラップフィルム31fの先端が前板12の一部に掛かっていてラップロール31rから離れているので、ラップフィルム31fの先端を容易に摘むことができる。しかしながら、何らかの原因で、前板12の一部に掛かっているラップフィルム31fが巻き戻ってしまい、ラップフィルム31fの先端がラップロール31rに貼り付いてしまう場合が生じ得る。ラップフィルム31fの先端がラップロール31rに貼り付くと、ラップフィルム31fの先端を摘むのが困難になる。ラップ31が巻き戻っていなければ(St6でNo)、ラップ31の利用(St5)を継続すればよい。
During normal use, as described above, when pulling out the
ラップ31が巻き戻っている場合は(St6でYes)、保管表示部21に貼り付けて保管してある引出シール35をラップカートン10から剥がす(St7)。そして、剥がした引出シール35で、その粘着面がラップ31に接するように、ラップロール31rを軽くたたく(St8)。引出シール35でラップロール31rをたたいている最中で引出シール35をラップロール31rから遠ざけたとき、引出シール35が接した場所がラップ31の先端でなければ引出シール35だけがラップロール31rから離れ、引出シール35が接した場所がラップ31の先端であれば引出シール35と共にラップフィルム31fの先端もラップロール31rから離れる。このように、引出シール35を利用して、巻き戻ったラップ31の先端を探すことができる(St9)。なお、工程St7〜工程St9が、先端剥離工程に相当する。
When the
引出シール35でラップロール31rをたたいてラップ31の先端が見つからないときは(St9でNo)、引き続き引出シール35でラップロール31rをたたく(St8)。他方、ラップ31の先端が見つかった場合は(St9でYes)、ラップ31の先端を摘んで必要量を引き出し、蓋部16を閉めた後にラップカートン10をひねってラップフィルム31fを切断する。これにより、ラップロール31r側の先端が前板12と掩蓋片18とに挟まれた状態になり、次にラップ31を引き出そうとして蓋部16を開けた際に、ラップフィルム31fの先端が前板12の一部に掛かっていてラップロール31rから離れている状態となる。巻き戻ったラップ31の先端が見つかったら(St9でYes)、再び引出テープ剥離工程(St3)に戻り、以降、上述のフローを繰り返す。
When the
以上の説明では、引出テープが、裏面に粘着剤が塗布されている引出シール35であるとしたが、粘着剤が塗布されていなくてもラップフィルム31f及びラップカートン10の表面と接着性を有する材質で形成されたテープであってもよい。ここでの接着性は、少なくとも、ラップフィルム31fを引き出す際の力で剥離せず、ラップカートン10に密着させたときに自重で剥離しない接着性があるとよい。このようなテープとして、例えば酢酸ビニル系の樹脂で形成されたものを用いることとしてもよい。
In the above description, it is assumed that the drawer tape is the
以上の説明では、未使用のラップロール31rの先端に貼付されていた引出シール35をラップカートン10に貼り付けて保管しておき、保管しておいた引出シール35を巻き戻ったラップ31の先端を見つけるのに用いることとしたが、引出シール35とは別のテープである剥離テープをあらかじめ(ラップカートン10の開封前から)ラップカートン10に貼り付けておき、この剥離テープを巻き戻ったラップ31の先端を見つけるのに用いることとしてもよい。剥離テープをあらかじめ備えておくと、ラップ31が巻き戻って先端がラップロール31rに貼り付いた際に、セロハンテープを用意することなく迅速にラップ31の先端を見つける作業に着手することができる。剥離テープは、引出シール35と同じ構成であってもよく、あるいはラップロール31rをたたいてラップ31の先端に接したときにラップフィルム31fの先端がラップロール31rから離れる接着性を持っていれば引出シール35と別の構成であってもよい。剥離テープを引出シール35と同じ構成とすると、同種のテープを兼用できることとなり、生産性が向上することとなる。
In the above description, the
以上の説明では、保管表示部21が掩蓋片18の表面に形成されていることとしたが、本体部11の前板12、底板13、後板14、脇板15の1箇所以上に形成されていてもよく、あるいは蓋部16の蓋板17及び/又は側蓋片19に形成されていてもよい。あるいは、保管表示部21が蓋部16の裏面に形成されていてもよい。ここで、蓋部16の裏面とは、蓋部16を閉じたときにラップカートン10の内側となる面である。保管表示部21が蓋部16の裏面に形成されていると、ラップフィルム31fから剥がした引出シール35を蓋部16の裏面に貼り付けて保管することが促進され、引出シール35が蓋部16の裏面で保管されることにより、通常使用時に擦れ等で引出シール35がラップカートン10から剥がれ落ちることが低減され、ラップカートン10内のラップ31がなくなるまで引出シール35を保管することができる確率を高めることができる。
In the above description, the
1 ラップ入りカートン
10 ラップカートン
10j 蝶番辺
11 本体部
11h 開口
16 蓋部
21 保管表示部
31f ラップフィルム
31r ラップロール
35 引出シール
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記開口の一辺に回動可能に連接され、前記開口を塞ぐ蓋部とを備え;
前記本体部又は前記蓋部に、前記本体部に収容された前記巻回体が初めて引き出される際に前記巻回体の先端部の剥離を助ける引出テープの貼付を促す引出テープ保管表示部が形成された;
巻回体収容箱。 A main body portion that accommodates a wound body in which a thin long film is wound, which is formed in a rectangular parallelepiped shape whose one surface is open;
A lid that is pivotally connected to one side of the opening and closes the opening;
A drawer tape storage display portion is formed on the main body portion or the lid portion to facilitate sticking of a drawer tape that assists in peeling the tip of the wound body when the wound body housed in the main body portion is pulled out for the first time. Was;
Winding box.
請求項1に記載の巻回体収容箱。 A peeling tape affixed to the main body or the lid, comprising a peeling tape different from the drawer tape;
The wound body storage box according to claim 1.
請求項1又は請求項2に記載の巻回体収容箱。 The drawer tape storage indicator is formed on the back surface of the lid;
The wound body storage box according to claim 1 or 2.
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の巻回体収容箱とを備える;
巻回体入り収容箱。 A wound body in which a thin film-like long object is wound, the wound body having a leading-out drawing tape attached to the tip portion;
A wound body storage box according to any one of claims 1 to 3;
Containment box with wound body.
前記収容箱を開封して初めて引き出す際に、前記引出テープを摘んで引き出す初期引出工程と;
前記初期引出工程で長尺物を引き出した後に、前記引出テープを前記長尺物から剥がす引出テープ剥離工程と;
前記引出テープ剥離工程で剥がした前記引出テープを、前記収容箱に貼付して保管する引出テープ保管工程と;
前記長尺物の引き出しを開始した後に前記長尺物の先端が前記巻回体に張り付いた際に、前記収容箱に貼付して保管してある前記引出テープを用いて、前記巻回体に張り付いた前記長尺物の先端を前記巻回体から剥離する先端剥離工程とを備える;
長尺物引き出し方法。 This is a method of pulling out the long object from a wound body that is housed in a rectangular parallelepiped container that opens and closes the lid, and in which a thin film-like object is wound and a pull-out tape is attached to the tip to help peeling. And
When the container is opened and pulled out for the first time;
A pull-out tape peeling step of peeling the pull-out tape from the long object after pulling out the long object in the initial pull-out step;
A drawer tape storing step of sticking and storing the drawer tape peeled off in the drawer tape peeling step to the storage box;
When the leading end of the long object sticks to the wound body after starting to pull out the long object, the wound body is attached to the storage box and stored using the drawer tape. A tip peeling step of peeling the tip of the long object attached to the roll from the wound body;
How to pull out long objects.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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