JP5537722B1 - 津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置 - Google Patents

津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5537722B1
JP5537722B1 JP2013261126A JP2013261126A JP5537722B1 JP 5537722 B1 JP5537722 B1 JP 5537722B1 JP 2013261126 A JP2013261126 A JP 2013261126A JP 2013261126 A JP2013261126 A JP 2013261126A JP 5537722 B1 JP5537722 B1 JP 5537722B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
tsunami
side opening
water level
land
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013261126A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014240591A (ja
Inventor
正二 加藤
Original Assignee
株式会社流通技研
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社流通技研 filed Critical 株式会社流通技研
Priority to JP2013261126A priority Critical patent/JP5537722B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5537722B1 publication Critical patent/JP5537722B1/ja
Publication of JP2014240591A publication Critical patent/JP2014240591A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Revetment (AREA)

Abstract

【課題】海岸近くに居住する住民各自それぞれが、何時でも、襲来する津波高さの正確な事前検知ができ、津波及び高潮などの異常高水位水流体の衝撃力を、自然減衰より少しでも早く減衰できる津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置を提供する。
【解決手段】津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置は、少なくとも、一本の導水管1を、海底22に、敷設してなる津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置であって、導水管1の一端側は、満潮時又は津波襲来前水位線17より低い位置に設置された海側開口部3を有し、導水管1の他端側は、満潮時水面より高水位位置に設置された陸側開口部5を有しており、陸側開口部5は、上向きに立ち上がるように敷設されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置に関する。詳しくは、本発明は、襲来予想の津波が陸側に到達する前の避難可能な時点で襲来予想地域の陸上から誰もが何時でも電気的通信手段を用いずに、目視で、その津波の規模を事前検知でき、且つ、襲来予想津波の高い波高をその沖合時点で最低でも防潮堤を超える分だけを低減させ、且つ、本発明の津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置の通過を免れて陸側に到達した津波又は高潮、又は河川を遡上して来た津波も自然低減よりも早く低減させる装置に関するものである。
平成23年3月11日に発生した巨大地震による大津波は、津波襲来の経験が豊富な東日本の太平洋沿岸部でも甚大な災害を被らせた。このような未曽有の事実から判明したことは、地震発生直後に比べ、その後高くされた襲来予想の津波高さを、被災地域住民の多くが、停電などを含めて各自それぞれの理由で聞き逃し、そのため避難行動が大幅に遅れ、結果、死者行方不明者の合計が二万人規模の大惨事となった。
津波被害を防御する思想に基づく既存の技術である特許文献1の多段津波防波堤及び特許文献2のフラップゲート式防潮装置、特許文献3の海面変位計測システム等がある。
特開平7−113219号公報 特開2003−239261号公報 特開2011−145139号公報
上記の事実を踏まえるなら、避難に必要な時間内に当該陸地の住民各自が、何時でも、襲来する津波高さなどを目視でその規模をある程度正確に事前検知できる技術がなかったことが問題点である。
詳しくは、海岸近くに居住する住民自身が、停電などによる通信及び放送の受信などの手段で津波の情報が入手できなくても、当該地域の住民各自それぞれが、何時でも、襲来する津波高さの正確な事前検知ができる装置が望まれていた。
また、津波などの異常高水位が、襲来する事前の遠方の沖合時点でも、又は、陸側に到達した時点でも、その異常高水位を低減できる効果的な装置によって、津波及び高潮などの異常高水位水流体の衝撃力を、自然減衰より少しでも早く減衰できる装置が望まれていた。
本発明は、上述の事情の下になされたもので、海岸近くに居住する住民各自それぞれが、何時でも、襲来する津波高さの正確な事前検知ができ、又は、津波及び高潮などの異常高水位水流体の衝撃力を、自然減衰より少しでも早く減衰できる津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置の提供を目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置は、
複数本の導水管を、海底に、敷設してなる津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置であって、
前記導水管の一端側は、満潮時又は津波襲来前水位線より低い位置に設置された海側開口部を有し、前記導水管の他端側は、満潮時水面より高水位位置に設置された陸側開口部を有しており、
前記陸側開口部は、上向きに立ち上がるように敷設され
前記導水管の前記海側開口部から前記陸側開口部までの距離を、異にするとともに、前記距離が異なる該導水管を、複数本を並列に配置することを特徴とする。
発明によれば、導水管の海側開口部に津波が到達した時点では、海側開口部位置の水位は導水管の陸側開口部位置の水位より高くなるので、海側開口部の内側は外側より水圧が低くなった結果、到達したその津波の一部は、流体の特性通り、伝達速度を変えずに導水管内を通過して陸側開口部から水柱として、速やか(瞬時)に噴出するので、陸側開口部近くの住民はこの水柱を見て、海側開口部地点に津波が到達したと津波規模を含め確実に推測できる。
発明によれば、例えば、二つの陸側開口部の設置位置は隣接し、二つの海側開口部の離間距離が短尺導水管敷設距離の十分の一となっている場合、片方の水柱噴出から両方の水柱噴出まで3分掛かったとすれば、30分後には陸側開口部位置に津波が到達すると、陸側附近の住民は目視で当該地の津波到達時間を推測できる。
本発明の第2の観点に係る津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置は、
少なくとも、一本の導水管を、海底に、敷設してなる津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置であって、
前記導水管の一端側は、満潮時又は津波襲来前水位線より低い位置に設置された海側開口部を有し、前記導水管の他端側は、満潮時水面より高水位位置に設置された陸側開口部を有しており、
前記陸側開口部は、上向きに立ち上がるように敷設され、
前記陸側開口部から噴出する水柱高さで津波高さが推測可能な目印役を備えた目印表示体を、前記陸側開口部に対応して具備することを特徴とする。
発明によれば、電気等のエネルギー(自然エネルギーを除く)を一切使用しないことを主題とし、地震により停電になる等して社会インフラが機能停止状態になっても、当該地の住民は、いつでも、夜は自動車のヘッドライトなどで、陸側開口部の目印役の横枠付きガレキ混入防止柵の中の水柱高さを目視して津波規模が推測できる。又、沖合にある海側開口部設置附近の波浪高さを日常的に目視で推測ができる。これは、海側開口部設置地点での波浪によって増大した水圧がパスカルの原理によって陸側開口部から下記表4で示す数値の水柱になって噴出する構成である。
本発明の第3の観点に係る津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置は、
少なくとも、一本の導水管を、海底に、敷設してなる津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置であって、
前記導水管の一端側は、満潮時又は津波襲来前水位線より低い位置に設置された海側開口部を有し、前記導水管の他端側は、満潮時水面より高水位位置に設置された陸側開口部を有しており、
前記陸側開口部は、上向きに立ち上がるように敷設され、河川の上流部まで敷設されるとともに、前記海側開口部は、前記陸側開口部の位置より水位が低い位置に敷設されたことを特徴とする。
本発明の第1〜3の観点に係る津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置(以下、本発明装置という)の敷設で、河川を遡上して来た津波も減衰する課題の解決手段とした。
必要により、本発明装置は、図7、8でも示すように、ガレキ混入で機能低下となることを防ぐために、海側開口部3,4にガレキ混入防止柵9と陸側開口部5,6に目印役の横枠付きガレキ混入防止柵10の具備で課題の解決手段とした。
本発明装置の敷設工事を効率化させるために、図6で示すように、導水管敷設補助船36による吊り下げ敷設可能とする固定帯吊り用金具26を図9で示すように単列用スパイク付導水管固定帯11と、図10で示すように複列用スパイク付導水管固定帯12と、図8で示すように位置決め板25を備える位置決め板付スパイク付導水管固定帯13にそれぞれ具備される仕様で敷設の容易化を図る。
本発明装置の敷設工事は、自然沈下と急激な沈下回避等を図り、効率化、並びに容易な敷設を図る為に、例えば、導水管1,2の材質は鋼管にして外径1176ミリ、肉厚22ミリで内径断面積を約1平方メートルになる設計仕様にすれば体積比重は約0.62となるので、敷設する導水管の両端が水面上にあれば浮力がついて沈下しないので、導水管を海底まで沈下させる為に、導水管敷設船35上で、敷設する導水管へ徐々に注水しながら海底22(水底等を含む)へ沈められる工法が可能とする仕様で敷設の容易化を図る。
本発明装置は、津波を含む流体の全部が、圧力の高い方から圧力の低い方へ必ず移動する原理を応用したものである。即ち、導水管1,2内は通り抜け可能な入り口と出口が解放された陸側開口部5,6の水位「0」附近から、敷設される内径が固定された導水管1,2の海側開口部3,4の内水圧は、水位が高くなっている海側開口部3,4外側より水圧が低いので、外側にある水圧が高い津波本体の一部は、最優先で敷設された海側開口部3,4より(導水管1では、導水管通過の陸側行水流体19、導水管2では、導水管通過の陸側行水流体21として)導水管1,2に入り込んで、表1で示す計算通りの水量と速度で導水管1,2内を通過して、陸側開口部5,6から、パスカルの原理(密閉した容器の中の流体の一部に加えられた圧力は、同時に流体の各部に等しい強さで伝達される)通りの水量と速度で(導水管1では、噴出水流体19bとして、導水管2では、噴出水流体21bとして)噴出し、結果、襲来中の津波本体は減衰する事象を課題の解決手段とした。そして、導水管1,2の海側開口部3,4を、パンフルート楽器のように長短とする構成で、海側開口部3と海側開口部4とでは敷設位置が離れているので、それぞれへの津波本体の到達時間が異なる形の敷設とし、この導水管1,2への衝撃緩和と、津波の襲来と同期すること、等を考えた。尚、導水管1の本数は、限定されない。即ち、広域的に敷設することも有り得る。
以上で示す数値にはなるが、現実では、水柱は空気の抵抗を受けて数値通りの高さには到達しないと考えられる。しかし、この計算通りの水量の水柱は必ず陸側開口部5,6から噴出する。例えば、図5(b)で示す陸側開口部5,6の両方からh5,h6それぞれの高さで水柱が噴出する状況を、当該地域の住民自身が目視で、図11,12の掲示板と照合した時点で直ちに避難すれば、津波犠牲者の数は過去より大幅な減少が期待できることを課題の解決手段とした。
尚、この現象は、導水管1,2の内径断面積を1平方メートルとする固定と仮定した値で、導水管1,2通過の陸側行水流体19は、海側開口部3,4の設置位置H1(水深)に当て嵌めた表2で示す計算値の速度(秒速)で流れるから、海側開口部位置の水深で変位する各近似値を、図1,4で示す津波本体18より抜き取る減衰流量を表2に示した。
必要により、図11で示す、津波の陸側到達時間の推定近似値掲示板では、表2の「津波本体18より抜き取る減衰流量の近似値早見表」に基づく津波速度部分だけの数値を記載した掲示板として陸側各所に設置することで、陸側住民が津波の陸側到達時間の推定近似値掲示板との目視照合で、何時でも津波の到達時刻を推測できる仕様にした。
必要により、図12で示す、襲来の津波高さ推定近似値掲示板の「ここより上の水柱噴出は津波高2m以上有り」の目印100より上に図5(b)で示すように、水柱が連続して噴出すれば、当該地域の住民は自己の目視照合で津波規模も実感できるので、躊躇せず、直ぐに避難行動に移れる仕様にした。
必要により、図1〜4に記載の流失防止鎖c1と流失防止杭c2の設置で、本発明装置が、津波本体18の激流によって流されないようにした。
本発明装置の敷設によって、電気等のエネルギーを一切使用しない沖合地点に設置されていた海側開口部3,4が、襲来中の津波本体の一部を抜き取り、陸側開口部5,6からの噴出によって、その津波規模と到達時間を当該地の陸側住民が目視で検知可能とし、且つ、沖合時点でその津波本体18から海側開口部3,4の抜き取り効果によって、陸側に近づくほど波高が上昇する津波の特性が大きく抑止されるので、津波本体20が防波堤23を超える分の一部は確実に減衰する。例として、図2で示す敷設状態で表2の数値に基づけば、導水管1の内断面積の合計が4平方メートル、海側開口部3,4とも同じ水深位置と仮定するなら、本発明装置は水深40メートル地点に設置された海側開口部3,4で合計毎秒80トンの水量を津波本体18から抜き取る。そして、そこを免れて津波が陸側(河川遡上を含む)に到達した時点でも、表3の数値に基づけば、水位差H5、H6の値が3メートルとしても、設置されている陸側開口部5,6が合計で毎秒21.6トンの水量を陸側に到達した津波本体20から抜き取るなど、これら一連の効果は、電気等のエネルギーを一切使用していない事も最大な特徴である。且つ、本発明装置の敷設工事費も、例えば、石油パイプライン敷設と同程度の費用となり、敷設工事期間が短い為に、従来の工事期間が長い、且つ、高さを高くし、且つ、距離が何千キロメートル以上もある沿岸部の防潮堤の増強工事より、費用の節約効果は非常に大きな違いがある。
当該装置の機能は、表4で示すように、水柱高さsh5と水柱高さsh6でそれぞれ噴出するので、当該地の陸地住民はこれの目視で、日常的に、今日の外海は波が高い、又は凪、と即座に判断できる効果も発生する。
更にこの事象は、敷設された本発明装置は今日も機能不全になっていないと、当該地域の住民各自が日常的に確認できる効果も発生する。
本発明の一実施形態であり、導水管1と短尺導水管2を並列にして、港湾内まで敷設した場合を示す図2のX1矢視の側面相関説明図である。 上記実施形態の平面図である。 上記実施形態を河口部奥まで敷設した場合の平面図である。 上記実施形態における導水管1と短尺導水管2を並列にして、河川の上流部まで敷設した場合を示す図3のX2矢視の側面相関説明図である。 上記実施形態の作用説明図である。 上記実施形態の敷設工事風景図である。 上記実施形態における陸側開口部5及び陸側開口部6の拡大図である。 上記実施形態における海側開口部3及び海側開口部4の拡大図である。 上記実施形態における単列用スパイク付導水管固定帯11を取り付けた導水管の拡大図である。 上記実施形態における複列用スパイク付導水管固定帯12を取り付けた導水管1の拡大図である。 上記実施形態における「津波の陸側到達時間の推定近似値掲示板」の説明図である。 上記実施形態における「遠方沖の津波規模の推定近似値掲示板」の説明図である。
各図によって本発明の一実施形態を説明する。
図1,2は、本発明装置を港湾部の港湾口28に敷設した場合の側面図及び平面図である。防波堤23と陸上部堤体24とによって囲まれた港湾内の港湾口28と港湾外の海底22との間には、導水管(導水管1、短尺導水管2、その他の導水管)が敷設されている。これらの導水管1は、例えば、長さL1の導水管1とそれより短い長さL2の短尺導水管2が組み合わされ、その組み合わせが2組敷設されている。尚、導水管1の本数は、限定されない。
導水管1は、両端が開口した導水管1であって、その一端側は海側開口部3として満潮時又は津波襲来前水位線17より低い位置において位置決め板付スパイク付導水管固定帯13(本発明おける固定手段に相当)で海底22にスパイク27で固定され、他端側は陸側開口部5として満潮時水面より高水位位置おいて導水管敷設基点構造物16に固定されている。
短尺導水管2は、導水管1と同様に、両端側が開口した導水管であって、その一端側は海側開口部4として満潮時又は津波襲来前水位線17より低い位置において位置決め板付スパイク付導水管固定帯13(本発明おける固定手段に相当)で海底22にスパイク27で固定され、他端側は陸側開口部6として満潮時水面より高水位位置おいて導水管敷設基点構造物16に固定されている。
陸側開口部5,6は、その開口部側が上向きに立ち上がるよう敷設されている。
導水管1及び短尺導水管2は、互いに並列となるように敷設され、両者の陸側開口部5,6は互いに隣接して配置されている。従って、短尺導水管2の海側開口部4は導水管1の海側開口部3より港湾に近い位置に敷設されている。
図3及び図4は、本実施形態に係る装置を河口部の陸上部堤体24によって挟まれた河口29に敷設した場合の平面図及び側面図である。図3及び図4に示すように、本実施形態に係る装置は、河口部の陸上部堤体24によって挟まれた河口29に敷設することもできる。
図1で示す、本発明装置を港湾内から敷設するために、図6で示すように、港湾内に設置済の導水管敷設基点構造物16の導水管敷設用回転軸14に、目印役の横枠付きガレキ混入防止柵10を具備した陸側開口部5,6の縦回転のみ可能な支持軸受7,8ではめた導水管1と短尺導水管2の陸側開口部5,6を、本発明装置の敷設基点となる形態にした。
本発明装置の導水管1は、表1〜4で示す近似値になるように鋼管杭(パイプパイル)の外径1176ミリの肉厚が22ミリで、内径断面積は約1平方メートルとなるようにして、体積比重は約0.62となる浮力理用可能な寸法で、陸側開口部5,6を上向きに立上げる導水管1の曲げ部は、水流抵抗力軽減の為に半径3メートル以上に曲げ加工する形態にした。
表1で示す数値を適用するために、導水管1の距離L1(10.998キロメートル)は、離間距離L3(1キロメートル)と離間距離L3より10倍長い数値がある短尺導水管2の距離L2(10キロメートル)の合計から、離間距離L4(0.002キロメートル)を差し引いた長さの形態にした。
図1でも示すように、本発明装置の導水管の支持軸受7,8具備の陸側開口部5、6に目印役の横枠付きガレキ混入防止柵10を具備して、敷設作業最後尾となる位置決め板付スパイク付導水管固定帯13で固定された導水管1及び短尺導水管2の海側開口部3,4それぞれにガレキ混入防止柵9を具備する形態にした。
図1でも示すように、本発明装置の導水管敷設作業中の導水管1及び短尺導水管2を固定するために最適な位置で、複列用スパイク付導水管固定帯12、単列用スパイク付導水管固定帯11を取り付けて、海側開口部3,4だけは、砂及びガレキ等が留まりにくい環境保持の為として海側開口部が海底22に密着しない形になる、位置決め板付スパイク付導水管固定帯13を取り付ける形態にした。
図8でも示すように、導水管敷設作業では、導水管敷設船35上で敷設する導水管1が、注水で急激に沈まない程度に間合いを取った間隔で、注水しながら敷設作業を実施する為に全固定帯に固定帯吊り用金具26を具備する形態にした。
図6でも示すように、導水管敷設補助船36で吊り下げている固定帯吊り用金具26は、海底22の着地でロープを緩めると自然に外れる構造にしてあるから、外れたその部分までの導水管敷設工事は完了する形態にした。
本発明装置は、大自然が対象の為に現物の実施例は不可能だから、表1〜4で、襲来する津波の規模と陸側に到達する時間の数値及び津波等の異常高水位を低減する数値を明示することで本発明装置の機能を理解し易い形にした。
本発明の装置は、大自然が対象の為に現物の実施例は不可能だから、当該装置の機能を証明する為に、沖合時点の津波規模を、津波高さが推測可能な目印役の横枠付きガレキ混入防止柵10を具備した陸側開口部5,6から、各水位差H3,H4,H5,H6の各近似値の表示で、本発明装置の機能を理解し易い形の表1〜4に明示した。
図中、X3,X4,X5,X6は、距離位置基線を、また、図中、Y18,Y19,Y20は、津波仮定水位線を、それぞれ示す。
本発明は、本発明の技術思想の範囲を逸脱しない範疇において、様々な実施形態、及び/又は、変形が可能な構造などは含まれる。上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
本発明装置の設置によって、津波の検知及び異常高水位低減の用途以外にも沖合の波浪高さが速やかに検知できるので、例えば、漁師の出漁判断、ヨット・船舶の航海及び/又は練習などが適格にできる機能もある。
1 導水管
2 短尺導水管
3、4 海側開口部
5、6 陸側開口部
7、8 支持軸受
9 ガレキ混入防止柵
10 目印役の横枠付きガレキ混入防止柵(目印表示体)
11 単列用スパイク付導水管固定帯
12 複列用スパイク付導水管固定帯
13 位置決め板付スパイク付導水管固定帯(固定手段)
14 導水管敷設用回転軸
15 陸側開口部高さ基線
16 導水管敷設基点構造物
17 満潮時又は津波襲来前水位線
18 津波本体
19 導水管通過の陸側行水流体
19b 噴出水流体
20 津波本体
21 導水管通過の海側行水流体
21b 噴出水流体
22 海底
23 防波堤
24 陸上部堤体
25 位置決め板
26 固定帯吊り用金具
27 スパイク
28 港湾口
29 河口
30 下流水位
31 上流の平常時水位
32 X5垂線上の洪水時仮定水位
33 川底
34 小型水力発電機
35 導水管敷設船
36 導水管敷設補助船
L1 導水管1の距離
L2 短尺導水管2の距離
L3、L4 離間距離
X1 図1の側面図矢視線
X2 図3の側面図矢視線
X3、X4、X5、X6 距離位置基線
Y18、Y19、Y20 津波仮定水位線
H1 水深
H2 水位差
H3、H4、H5 津波仮定水位差
H6 河川遡上中の仮定水位差
sh5、sh6 水柱高さ
c1 流失防止鎖
c2 流失防止杭

Claims (5)

  1. 複数本の導水管を、海底に、敷設してなる津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置であって、
    前記導水管の一端側は、満潮時又は津波襲来前水位線より低い位置に設置された海側開口部を有し、前記導水管の他端側は、満潮時水面より高水位位置に設置された陸側開口部を有しており、
    前記陸側開口部は、上向きに立ち上がるように敷設され
    前記導水管の前記海側開口部から前記陸側開口部までの距離を、異にするとともに、前記距離が異なる該導水管を、複数本を並列に配置することを特徴とする津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置。
  2. 少なくとも、一本の導水管を、海底に、敷設してなる津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置であって、
    前記導水管の一端側は、満潮時又は津波襲来前水位線より低い位置に設置された海側開口部を有し、前記導水管の他端側は、満潮時水面より高水位位置に設置された陸側開口部を有しており、
    前記陸側開口部は、上向きに立ち上がるように敷設され
    前記陸側開口部から噴出する水柱高さで津波高さが推測可能な目印役を備えた目印表示体を、前記陸側開口部に対応して具備することを特徴とする津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置。
  3. 少なくとも、一本の導水管を、海底に、敷設してなる津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置であって、
    前記導水管の一端側は、満潮時又は津波襲来前水位線より低い位置に設置された海側開口部を有し、前記導水管の他端側は、満潮時水面より高水位位置に設置された陸側開口部を有しており、
    前記陸側開口部は、上向きに立ち上がるように敷設され、河川の上流部まで敷設されるとともに、前記海側開口部は、前記陸側開口部の位置より水位が低い位置に敷設されたことを特徴とする津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置。
  4. 前記陸側開口部から噴出する水柱高さで津波高さが推測可能な目印役を備えた目印表示体を、前記陸側開口部に対応して具備することを特徴とする、請求項1に記載の津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置。
  5. 前記導水管の前記陸側開口部は、河川の上流部まで敷設されるとともに、前記海側開口部は、前記陸側開口部の位置より水位が低い位置に敷設されたことを特徴とする請求項1、2及び4のいずれか一項に記載の津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置。
JP2013261126A 2013-05-17 2013-12-18 津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置 Expired - Fee Related JP5537722B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013261126A JP5537722B1 (ja) 2013-05-17 2013-12-18 津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013104687 2013-05-17
JP2013104687 2013-05-17
JP2013261126A JP5537722B1 (ja) 2013-05-17 2013-12-18 津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5537722B1 true JP5537722B1 (ja) 2014-07-02
JP2014240591A JP2014240591A (ja) 2014-12-25

Family

ID=51409426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013261126A Expired - Fee Related JP5537722B1 (ja) 2013-05-17 2013-12-18 津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5537722B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5736494B1 (ja) * 2014-08-27 2015-06-17 英外 ▲濱▼田 自動式津波警報装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0979851A (ja) * 1995-09-08 1997-03-28 Kaijo Corp 波高・潮位測定装置
JP2005208019A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Kaiyo Chosa Kyokai 検潮井戸周波数応答特性測定システム
JP4607035B2 (ja) * 2006-03-07 2011-01-05 鹿島建設株式会社 津波対策構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0979851A (ja) * 1995-09-08 1997-03-28 Kaijo Corp 波高・潮位測定装置
JP2005208019A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Kaiyo Chosa Kyokai 検潮井戸周波数応答特性測定システム
JP4607035B2 (ja) * 2006-03-07 2011-01-05 鹿島建設株式会社 津波対策構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5736494B1 (ja) * 2014-08-27 2015-06-17 英外 ▲濱▼田 自動式津波警報装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014240591A (ja) 2014-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Chiew Mechanics of local scour around submarine pipelines
CN101476305B (zh) 一种基于梯级防冲刷齿槛群的泥石流排导槽及其应用
CN104778375B (zh) 一种分类量化的海底电缆风险评估概率分析方法
CN101435188B (zh) 喷射导流防淤方法
JP2016519233A (ja) 流失砂復元固定式構造体ユニット、構造物及び復元方法
KR20100077303A (ko) 교각의 세굴방지장치
CN108797631A (zh) 一种导管架多筒负压桶测风塔基础冲刷防护方法
JP5537722B1 (ja) 津波等の事前検知手段を備えた水位低減装置
Mai et al. Coastal protection strategies for the Red River Delta
Whitehouse et al. Seabed scour assessment for offshore windfarm
Nielsen et al. Sinking of scour protections at Horns Rev 1 offshore wind farm
US10502178B2 (en) In-bank veritcal axis hydropower system
KR101820335B1 (ko) 수류 에너지 감쇄를 통한 수중 구조물의 세굴방지 장치 및 세굴방지 장치의 시공방법
Nishihata et al. Topography change due to the Dec 2004 Indian Ocean Tsunami—Field and numerical study at Kirinda port, Sri Lanka
JP2015094210A (ja) 波高さ発生施設構築構造及び発電施設構築
Araki et al. Characteristics of tsunami fluid force acting on girder bridge
Chen et al. Design and testing of scour protection for Adriatic LNG GBS
Afzalimehr et al. Effect of vegetated-banks on local scour around a wing-wall abutment with circular edges
ARAKI et al. Experimental study on tsunami fluid force on bridge across narrow river
CN218562407U (zh) 海底管道防冲刷促落淤防护装置
Sundar et al. Submerged Geosynthetic Reef as Shore Protection Measure for Islands
CN117804371B (zh) 一种光电式桥梁下部结构冲刷监测装置、预警方法及系统
JP2014066124A (ja) 大津波を沖合いで遮断する装置
Mishra Secondary depressed apron for scour reduction downstream of diversion barrages
Hinwood Design for tsunamis–coastal engineering considerations

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5537722

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees