JP5536027B2 - 機械式駐車装置及び機械式駐車装置の電力供給方法 - Google Patents
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Description
例えば、パワーコンディショナーの直流ラインをインバータの電源ラインに接続し、インバータを介してパワーコンディショナーからの直流電力を電力負荷へ供給する場合、インバータや電力負荷(モータ等)が発生させるノイズ等に起因する電圧変動が、直流ライン及びパワーコンディショナーを介して電力系統に対して影響を与える可能性がある。また、このような電圧変動に起因して、発電用IGBTが動作不能となる可能性もある。
そして、電力負荷が電力を消費する力行運転している場合に、電力負荷の力行運転、回生運転又は運転停止に応じて、第1モード及び第2モードを切り替え、第1モードでは、電力負荷の力行運転において、第1スイッチがオンとされてパワーコンディショナーから直流電力が電力負荷へ供給され、第2スイッチがオフとされてパワーコンディショナーから交流電力が電力系統へ送電されない。また、第2モードでは、電力負荷の回生運転又は運転停止において、第1スイッチがオフとされてパワーコンディショナーから直流電力が電力負荷へ供給されず、第2スイッチがオンとされてパワーコンディショナーから電力系統へ交流電力が送電される。なお、パワーコンディショナーから交流電力を電力系統へ送電させないためには、例えばパワーコンディショナーと電力系統との接続を切断させる。
これにより、本構成は、回生電力をより有効に利用することができる。
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
機械式駐車装置10は、乗入階から車両12を入出庫させ、車両12を載せたパレットを乗入階と車両12を格納させる格納階との間で昇降させる。さらに機械式駐車装置10は、太陽光を電力に変換する太陽電池14を屋上に備えている。本第1実施形態に係る機械式駐車装置10の構成は、一例であり、乗入階が格納階よりも上層とする等、他の構成であってもよいし、太陽電池14が備えられている箇所も屋上以外の他の個所であってもよい。また、以下の説明において、力行運転が行われる場合とは、機械式駐車装置10に備えられている電力負荷が電力を消費する場合であり、例えば空パレットを格納棚から乗入階に移動させ、車両12が載置されたパレット(以下、「実車パレット」という。)を格納棚へ戻す入庫運転が行われる場合である。また、回生運転が行われる場合とは、機械式駐車装置10に備えられている電力負荷が回生している場合であり、実車パレットを乗入階に移動させ、パレットから車両12を取出し、空パレットを格納棚へ戻す出庫運転が行われる場合である。
機械式駐車装置10は、変圧器20を介して電力系統22へ接続され、電力系統22から交流電力が供給されている。そして、機械式駐車装置10は、パワーコンディショナー(以下、「パワコン」という。)24及び制御盤26を備えている。また、以下の説明において、直流電力の送電線をDCライン28(図2の一重線)といい、交流電力の送電線をACライン30(図2の二重線)という。太陽電池14は、パワコン24及びACライン30を介して系統連系されることとなる。
図3は、パワコン24の構成を示すブロック図である。
パワコン24は、太陽電池14で発電した直流電力を所定の大きさの電圧に変換するDC/DC変換器24A、及びDC/DC変換器24Aから出力される直流電力を交流電力に変換するDC/AC変換器24Bを備える。
これにより、パワコン24から直流電力が出力され、電力負荷へ直接供給されることによって、太陽光発電電力が、変換損失を生じることなく電力負荷へ供給される。また、パワコン24から交流電力を出力させることも可能とされているので、太陽光発電電力であって電力負荷で消費されない電力は、電力系統22へ送電(売電)されることも可能である。従って、本第1実施形態に係る機械式駐車装置10は、太陽光発電電力を効率良く用いることができる。
図5に示されるように、DC電源モードでは、スイッチ50Aをオンとする一方、スイッチ50Bをオフとする。これにより、パワコン24から直流電力(太陽光発電電力)を電力負荷へ動力電源ユニット40を介して供給している間、パワコン24と電力系統22との接続が切断させることとなる。従って、本第1実施形態に係る機械式駐車装置10は、電力負荷へ直流電力を供給することによる影響が電力系統22へ波及することを防ぐことができる。なお、DC電源モードにおいて、パワコン24から出力される直流電力の電圧は、動力電源ユニット40の動作可能電圧の範囲とされる。
DC電源モードで回生運転が行われると、回生電力によってDCライン28の電圧が上昇するため、パワコン24からの直流電力は、動力電源ユニット40まで流れない。一方、回生電力は、抵抗器44(制動抵抗)によって消費される。図6に示されるようにDC電源モードで回生運転が行われると、パワコン24からの直流電力である太陽光発電電力は、電力負荷で消費されず、電力系統22へも送電されないため無駄となる。
図7に示されるように、系統連系モードでは、スイッチ50Aをオフとする一方、スイッチ50Bをオンとする。これにより、パワコン24から交流電力(太陽光発電電力)を電力系統22へ送電している間、パワコン24と電力負荷との接続が切断させることとなる。このように、本第1実施形態に係る機械式駐車装置10は、回生運転を行っている間、太陽光発電電力を交流電力として電力系統22へ送電可能とされている。なお、回生電力は、抵抗器44によって消費される。
このため、動力電源ユニット40に、電力負荷で生成された回生電力を交流電力に変換し、電力系統22へ送電可能とする回生機能を備えさせることによって、回生電力を有効に利用してもよい。
図8に示されるように、パワコン24から電力系統22へ交流電力が送電されると共に、動力電源ユニット40Aは、電力負荷で生成された回生電力を電力系統22へ送電するので、回生電力を抵抗器44で消費させる必要が無くなり、回生電力を利用可能となる。
DC電源モードは、上述したように力行運転を行う場合に用いられる。一方、系統連系モードは、上述したように回生運転又は運転停止の場合に用いられる。
このように、力行運転、回生運転又は運転停止に応じて、DC電源モード及び系統連系モードを切り替えることによって、力行運転する場合に、パワコン24から直流電力が電力負荷へ供給され、回生運転する場合に、パワコン24から電力系統22へ交流電力が送電されると共に、電力負荷で生成された回生電力が電力系統22へ供給され、運転停止する場合に、パワコン24から交流電力が電力系統22へ送電される。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
図10に示されるように、本第2実施形態に係る機械式駐車装置10は、充放電システムとして、二次電池60及び二次電池制御装置62を備える。
二次電池60は、パワコン24から出力される直流電力及び電力負荷から回生された直流電力を充電する。二次電池制御装置62は、DC/DC変換器の機能を有し、二次電池60の充放電に係る制御を行う。
図11に示されるように、本第2実施形態に係るDC電源モードでは、スイッチ50Aをオンとする一方、スイッチ50Bをオフとする。
図12に示されるように、系統連系モードでは、スイッチ50Aをオフとする一方、スイッチ50Bをオンとする。
このように、本第2実施形態に係る系統連系モードでは、力行運転では二次電池60の充電電力が電力負荷へ供給されると共に、太陽光発電電力が電力系統22へ送電されるので、二次電池60の充電電力の利用と太陽光発電電力の利用とを同時にできる。
図13は、DC電源発電モードにおけるスイッチ50A(本第2実施形態ではスイッチ50AA,50AB),50Bのオンオフ状態及び電力の流れを示した図である。なお、図13の例では、パワコン24と二次電池60及び電力負荷との間は、電力の流れる方向がダイオード46A,46Bによって各々制限されると共にスイッチ50AA,50ABが備えられた2本のDCライン28A,28Bが設けられている。ダイオード46A,46Bは各々電力を流す向きが逆であるが、DCライン28A,28Bによって実質的に電力は双方向に流れることとなる。具体的には、DCライン28Aによってパワコン24から二次電池60及び電力負荷へ電力が流れることが可能とされ、DCライン28Bによって二次電池60からパワコン24へ電力が流れることが可能とされる。
なお、DC電源発電モードでは、スイッチ50Dをオフとすることで、太陽電池14とパワコン24とを切断し、パワコン24から太陽電池14へ電力が逆流することを防ぐ。
二次電池60には、最低充電容量と空き充電容量とが予め定められている。
最低充電容量に充電されている電力は、少なくとも1回以上の力行運転で消費される電力である。
なお、最低充電容量及び空き充電容量は、予め設定されており、二次電池制御装置42によって二次電池60の充電率は管理される。
DC電源モードは、上述したように運転停止の場合であって、二次電池60に太陽光発電電力を充電可能な状態、すなわち二次電池60の充電率が空き充電容量を超えるに至っていない場合に用いられる。
系統連系モードは、上述したように、回生運転、又は力行運転の場合、又は運転停止の状態であって二次電池60に太陽光発電電力が充電できない場合に用いられる。
DC電源発電モードは、運転停止の状態であって、二次電池60の充電電圧を放電し、電力系統22へ供給する場合、すなわち、二次電池60が空き充電容量を超えて充電された場合に用いられる。
14 太陽電池
22 電力系統
24 パワーコンディショナー
32 昇降モータ
34 旋回モータ
42 制御装置
60 二次電池
62 二次電池制御装置
Claims (8)
- 太陽光を電力に変換する太陽電池と、
直流電力を用いる電力負荷と、
前記太陽電池による発電電力を交流電力として電力系統へ送電し、該発電電力を直流電力として前記電力負荷へ供給するパワーコンディショナーと、
前記パワーコンディショナーから前記電力負荷へ直流電力を供給する第1ラインに備えられる第1スイッチと、
前記パワーコンディショナーから前記電力系統へ交流電力を供給する第2ラインに備えられる第2スイッチと、
を具備し、
前記電力負荷の力行運転、回生運転又は運転停止に応じて、第1モード及び第2モードを切り替え、
前記第1モードは、前記電力負荷の力行運転において、前記第1スイッチをオンとして前記パワーコンディショナーから直流電力を前記電力負荷へ供給し、前記第2スイッチをオフとして前記パワーコンディショナーから交流電力を前記電力系統へ送電せず、
前記第2モードは、前記電力負荷の回生運転又は運転停止において、前記第1スイッチをオフとして前記パワーコンディショナーから直流電力を前記電力負荷へ供給せず、前記第2スイッチをオンとして前記パワーコンディショナーから前記電力系統へ交流電力を送電する機械式駐車装置。 - 前記第2モードは、前記第1スイッチをオフとして前記パワーコンディショナーから直流電力を前記電力負荷へ供給せず、前記第2スイッチをオンとして前記パワーコンディショナーから前記電力系統へ交流電力を送電すると共に、前記電力負荷で生成された回生電力を前記電力系統へ送電する請求項1記載の機械式駐車装置。
- 前記パワーコンディショナーから出力される直流電力、及び前記電力負荷による回生電力の少なくとも一方を充電する二次電池を具備し、
前記電力負荷の電力消費には、前記二次電池に充電された電力を用いる請求項1又は請求項2記載の機械式駐車装置。 - 電力負荷が電力を消費する場合に、前記二次電池に充電された電力を前記電力負荷へ供給すると共に、前記太陽電池による発電電力を前記電力系統へ送電する請求項3記載の機械式駐車装置。
- 電力負荷が電力を回生する場合に、回生電力を前記二次電池に充電すると共に、前記太陽電池による発電電力を前記電力系統へ送電する請求項3又は請求項4記載の機械式駐車装置。
- 前記二次電池に充電された電力は、前記パワーコンディショナーを介して前記電力系統へ送電可能とされる請求項3から請求項5の何れか1項記載の機械式駐車装置。
- 前記二次電池は、予め定められた1回以上の回生運転で充電される容量が空き容量とされ、該空き容量には前記太陽電池による発電電力は充電されない請求項3から請求項6の何れか1項記載の機械式駐車装置。
- 太陽光を電力に変換する太陽電池と、直流電力を用いる電力負荷と、前記太陽電池による発電電力を交流電力として電力系統へ送電し、該発電電力を直流電力として前記電力負荷へ供給するパワーコンディショナーと、前記パワーコンディショナーから前記電力負荷へ直流電力を供給する第1ラインに備えられる第1スイッチと、前記パワーコンディショナーから前記電力系統へ交流電力を供給する第2ラインに備えられる第2スイッチと、を具備した機械式駐車装置の電力供給方法であって、
前記電力負荷の力行運転、回生運転又は運転停止に応じて、第1モード及び第2モードを切り替え、
前記第1モードは、前記電力負荷の力行運転において、前記第1スイッチをオンとして前記パワーコンディショナーから直流電力を前記電力負荷へ供給し、前記第2スイッチをオフとして前記パワーコンディショナーから交流電力を前記電力系統へ送電せず、
前記第2モードは、前記電力負荷の回生運転又は運転停止において、前記第1スイッチをオフとして前記パワーコンディショナーから直流電力を前記電力負荷へ供給せず、前記第2スイッチをオンとして前記パワーコンディショナーから前記電力系統へ交流電力を送電する機械式駐車装置の電力供給方法。
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