JP5535376B2 - 遊技機 - Google Patents

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この発明は、表示画面を複数に分割させた分割画面上で演出をおこなう遊技機に関する。
従来、遊技盤の遊技領域に打ち出した遊技球が特定の始動口に入賞すると、主制御部の制御により、始動入賞したタイミングで乱数を取得し、この乱数が予め定められた当たり乱数と一致する場合に、当たりを示す図柄にて特別図柄を停止させて、大当たり遊技状態に移行させるようにしたぱちんこ遊技機が広く使用されている。
このようなぱちんこ遊技機には、主制御部による大当たり乱数の判定結果を受けて、特別図柄の変動に合わせて、液晶画面などの画像表示部に演出図柄を変動表示させる演出制御部が設けられている。変動表示とは、具体的には、画像表示部上を縦方向、横方向、斜め方向に演出図柄を移動表示させたり、または所定の位置で演出図柄を回転表示させたりすることである。例えば、演出制御部は、大当たりに至る際には、リーチ演出に発展させることにより、遊技者の期待感を段階的に高めたりする。
リーチ演出とは、例えば3つ演出図柄(第1演出図柄〜第3演出図柄)を変動させる場合、第1演出図柄および第2演出図柄を有効ライン上に同一の図柄を揃えた後に、第3演出図柄のみを変動させ、演出時間を通常よりも長くして、大当たりへの期待を高めるようにした演出である。第3演出図柄が第1演出図柄および第2演出図柄と同一の演出図柄で停止したときには大当たりとなり、同一の演出図柄で停止しなければハズレとなる。
また、近年のぱちんこ遊技機では、演出図柄を複数回に亘って停止させる図柄演出をおこなうものが知られている。このような図柄演出としては、たとえば、特別図柄の1回の変動に対して、演出図柄を複数回変動させるように見せる擬似連続変動演出をおこなうものがある(たとえば、下記特許文献1参照)。擬似連続変動演出は、具体的には、特別図柄の1回の変動中に、演出図柄の変動を停止させたように擬似的に見せた後、再度変動させて、特別図柄の停止に合わせて変動を停止させる演出である。擬似連続変動演出は、大当たりに対する期待度に応じて、例えば最大4回の変動(以下「擬似変動」という)に見せることが可能になっている。
擬似連続変動演出では、擬似変動の回数が多くなるにつれて、大当たりに対する期待度も高くなるようになっている。擬似連続変動演出における各擬似変動では、たとえば、リーチ図柄を揃えた後に、第3演出図柄に特定の演出図柄(いわゆるチャンス目)を停止させることによって、つぎの擬似変動が継続されることを明示するようにしている。
さらに、近年のぱちんこ遊技機では、表示画面を複数(たとえば第1分割画面〜第4分割画面までの4つ)に分割させた分割モードを取り得るようにし、分割させた各画面上でそれぞれ演出図柄を用いた演出をおこなうようにした技術が知られている(たとえば、下記特許文献2参照)。
このような分割画面による演出は、あたかも複数回の大当たりの抽選がおこなわれたかのように見せることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。たとえば、分割モードにて擬似連続変動演出をおこなう場合、いずれかの分割画面上でリーチ図柄を揃えた後に、一の分割画面上で第3演出図柄としてチャンス目を停止させることによって、擬似連続変動演出の継続を明示する。
また、近年のぱちんこ遊技機では、大当たり判定の判定結果を受けて、複数の分割画面に、それぞれ大当たりの期待度をあらわす演出(たとえばパネル演出)を複数回に亘っておこなうものが知られている。たとえば、分割モードにおいて擬似連続変動演出をおこなう場合、リーチとなった分割画面上で、異なる期待度を有するパネルが表示される。複数の分割画面がリーチとなった場合には、リーチとなった複数の分割画面上でそれぞれ期待度の異なるパネルが表示される。複数の分割画面上でパネルが表示された後は、一のパネルが選択されて、この選択されたパネルが表示されている分割画面上でチャンス目を停止させて、パネルの期待度に応じた演出に移行する。
特開2008−161390号公報 特開2002−159684号公報
しかしながら、上述した従来技術は、分割画面としたモードで複数回に亘る演出(たとえばパネル演出)をおこなう場合、パネル演出の回数が進んだ際にパネル演出の期待度を低下させないようにするため、パネルの数とパネルの期待度との組み合わせ(以下「パネルの組み合わせ」という)を予め定めたシナリオとして記憶したとすると、シナリオの数が膨大になり、すなわちデータ量が膨大になるといった問題があった。
具体的には、パネル演出をおこなう分割画面の数は最大で分割画面の数(たとえば4)取り得るとともに、パネルの期待度も複数(たとえば、高、中、低の3段階)取り得る。パネルの組み合わせとして、一例を挙げると、2つの分割画面でパネル演出をおこう場合の組み合わせは、それぞれ期待度として、「低、低」、「低、中」、「低、高」、「中、中」、「中、高」、「高、高」の6つの組み合わせとなる。このような組み合わせを、擬似連続変動演出毎にシナリオとして用意したとする。
たとえば、1回目の擬似変動では有効画面が2のとき「低、低」、2回目の擬似変動では有効画面が2のとき「中、高」、・・・などとした、予め定めたシナリオとして用意したとすると、このようなシナリオを、分割画面の数や擬似変動の継続回数に応じた分の組み合わせとして記憶しなければならず、データ量が膨大になるといった問題があった。さらに、分割画面の数がより多く(たとえば9や16)なると、このような問題はより顕著となる。
ここで、パネルの内容を段階毎(たとえば擬似変動毎)にそれぞれ抽選で選んだとすると、抽選結果によっては、各擬似変動間のパネルの期待度にそれぞれ関連性がなくなるといった不具合が生じる。具体的には、たとえば、1回目の擬似変動におけるパネル演出の期待度よりも、4回目の擬似変動におけるパネル演出の期待度が極端に低くなったりするといった不具合が生じる。このような、各パネル演出における期待度に関連性がなくなるといった不具合が生じると、パネル演出の回数が進んだとしても、演出に違和感が生じ、興趣が低下するという問題があった。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、データ量の増大を抑止しながら、分割画面時における複数回に亘る演出の興趣を向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる遊技機は、始動条件の成立により遊技者にとって有利な有利遊技状態とするか否かの有利判定をおこなう判定手段と、表示画面を複数に分割させた分割画面それぞれにおいて、演出をおこなうことが可能な分割演出手段と、を備え、前記分割演出手段は、前記複数に分割させた分割画面それぞれにおいて、複数の演出図柄を変動表示させてから当該複数の演出図柄のうち所定の演出図柄が特定の演出図柄を構成するリーチ図柄または該リーチ図柄とはならないハズレ図柄で停止表示させる変動演出をおこなう変動演出手段と、前記変動演出手段による前記変動演出で前記リーチ図柄が停止表示された分割画面において、前記有利遊技状態に対する期待度をあらわす期待度示唆演出をおこなう期待度演出手段と、前記複数に分割させた分割画面それぞれにおいておこなう前記変動演出および前記期待度示唆演出の実行回数を決定する実行回数決定手段と、前記複数に分割させた分割画面のうち、一回の前記変動演出において前記リーチ図柄を停止表示させる前記変動演出をおこなう分割画面数を特定する画面特定手段と、前記画面特定手段によって特定可能な分割画面数に応じて、各分割画面においておこなう前記期待度示唆演出の期待度の異なる複数の組み合わせデータを記憶する記憶手段と、前記実行回数決定手段によって決定された実行回数のうち、最終回目の前記変動演出で前記リーチ図柄が停止表示された分割画面においておこなう前記期待度示唆演出から順に、前記記憶手段に記憶されている前記組み合わせデータから一の組み合わせデータを選択する選択手段と、を有し、前記変動演出手段は、前記画面特定手段によって特定された前記分割画面数に応じた分割画面それぞれにおいて、前記実行回数決定手段によって決定された実行回数だけ、前記リーチ図柄を停止表示させ、前記期待度演出手段は、前記変動演出手段による前記変動演出で前記リーチ図柄が停止表示された分割画面それぞれにおいて、前記選択手段によって選択された前記組み合わせデータを用いて、前記期待度示唆演出を段階的におこない、前記選択手段は、前記最終回目におこなう前記期待度示唆演出に対して、前記判定手段による判定結果に基づいて、一の組み合わせデータを選択する一方、前記最終回目におこなう前記期待度示唆演出よりも前におこなう前記期待度示唆演出に対して、当該期待度示唆演出の次におこなう前記期待度示唆演出に対して選択した一の組み合わせデータの期待度に基づいて、一の組み合わせデータを選択することを特徴とする。
本発明によれば、データ量の増大を抑止しながら、分割画面を用いた複数回に亘る演出において期待度に関連性をもたせることができ、よって、分割画面を用いた複数回に亘る演出の興趣を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の一例を示す説明図である。 情報表示部の詳細な構成を示す説明図である。 ぱちんこ遊技機の背面構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の内部構成を示すブロック図(その1)である。 本実施の形態のカウンタ記憶領域の記憶内容の一例を示す説明図である。 本実施の形態の判定用情報記憶領域の記憶内容の一例を示す説明図である。 当たり判定テーブルの一例を示す説明図である。 図柄判定テーブルの一例を示す説明図である。 通常遊技状態において用いられる変動パターン判定テーブルの一例を示す説明図である。 電チューサポート機能付き遊技状態(確変遊技状態)において用いられる変動パターン判定テーブルの一例を示す説明図である。 判定結果記憶領域の一例を示す説明図である。 本実施の形態の事前判定記憶領域の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の内部構成を示すブロック図(その2)である。 変動演出パターンテーブルの一例を示す説明図である。 演出モードテーブルの一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の内部構成を示すブロック図(その3)である。 本発明の実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の機能的構成を示すブロック図である。 本実施の形態の概要を示す説明図である。 本実施の形態の概要を示す説明図である。 本実施の形態の概要を示す説明図である。 本実施の形態の概要を示す説明図である。 本実施の形態の概要を示す説明図である。 本実施の形態の概要を示す説明図である。 本実施の形態の概要を示す説明図である。 本実施の形態の概要を示す説明図である。 本実施の形態の概要を示す説明図である。 本実施の形態の概要を示す説明図である。 タイマ割込処理の処理内容を示すフローチャートである。 始動口スイッチ処理の処理内容を示すフローチャートである。 事前判定処理の処理内容を示すフローチャートである。 特別図柄処理の処理内容を示すフローチャートである。 大当たり抽選処理の処理内容を示すフローチャートである。 変動パターン判定処理の処理内容を示すフローチャートである。 主制御部がおこなう停止中処理を示したフローチャートである。 主制御部がおこなう停止中処理を示したフローチャートである。 大入賞口処理の処理内容を示すフローチャートである。 オープニング処理の処理内容を示すフローチャートである。 開放中処理の処理内容を示すフローチャートである。 インターバル処理の処理内容を示すフローチャートである。 エンディング処理の処理内容を示すフローチャートである。 遊技状態設定処理の処理内容を示すフローチャートである。 演出タイマ割込処理の処理内容を示すフローチャートである。 コマンド受信処理の処理内容を示すフローチャートである。 演出決定処理の処理内容を示すフローチャートである。 演出決定処理の処理内容を示すフローチャートである。 16R長当たり用演出パターン選択テーブルを示す説明図である。 最終変動リーチライン数決定処理の処理手順を示すフローチャートである。 擬似4連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブルを示す説明図である。 擬似3連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブルを示す説明図である。 擬似2連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブルを示す説明図である。 各擬似変動リーチライン数決定処理の処理手順を示すフローチャートである。 次リーチライン数4用のリーチライン数選択テーブルを示す説明図である。 次リーチライン数3用のリーチライン数選択テーブルを示す説明図である。 次リーチライン数2用のリーチライン数選択テーブルを示す説明図である。 最終変動リーチ位置決定処理の処理手順を示すフローチャートである。 最終ライン数が「4」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。 最終ライン数が「3」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。 最終ライン数が「2」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。 最終ライン数が「1」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。 各擬似変動リーチ位置決定処理の処理手順を示すフローチャートである。 次リーチライン数4用のリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。 次リーチライン数3用のリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。 次リーチライン数2用のリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。 次リーチライン数1用のリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。 最終変動パネル内容決定処理の処理手順を示すフローチャートである。 最終ライン数が「4」の場合に用いられるパネル内容選択テーブルを示す説明図である。 最終ライン数が「3」の場合に用いられるパネル内容選択テーブルを示す説明図である。 最終ライン数が「2」の場合に用いられるパネル内容選択テーブルを示す説明図である。 最終ライン数が「1」の場合に用いられるパネル内容選択テーブルを示す説明図である。 各擬似変動パネル内容決定処理の処理手順を示すフローチャートである。 次リーチライン数4テーブル設定処理の処理手順を示すフローチャートである。 パネル内容選択テーブルT44を示す説明図である。 パネル内容選択テーブルT43を示す説明図である。 パネル内容選択テーブルT42を示す説明図である。 パネル内容選択テーブルT41を示す説明図である。 次リーチライン数3テーブル設定処理の処理手順を示すフローチャートである。 パネル内容選択テーブルT33を示す説明図である。 パネル内容選択テーブルT32を示す説明図である。 パネル内容選択テーブルT31を示す説明図である。 次リーチライン数2テーブル設定処理の処理手順を示すフローチャートである。 パネル内容選択テーブルT22を示す説明図である。 パネル内容選択テーブルT21を示す説明図である。 パネル内容選択テーブルT11を示す説明図である。 ルーレット演出用パネル選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 演出図柄決定処理の処理手順を示すフローチャートである。 ハズレ時に用いられる擬似4連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。 16R短当たり時または16R長当たり赤図柄当選以外時に用いられる擬似4連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。 16R長当たり赤図柄当選時に用いられる擬似4連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。 ハズレ時に用いられる擬似3連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。 16R短当たり時または16R長当たり赤図柄当選以外時に用いられる擬似3連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。 16R長当たり赤図柄当選時に用いられる擬似3連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。 ハズレ時に用いられる擬似2連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。 16R短当たり時または16R長当たり赤図柄当選以外時に用いられる擬似2連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。 16R長当たり赤図柄当選時に用いられる擬似2連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。 分割モード用演出図柄選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 分割モード用演出図柄選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 分割モード用リーチ時演出図柄選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 分割モード用リーチ時演出図柄選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 通常リーチ変動時用のリーチライン数選択テーブルを示す説明図である。 通常リーチ変動時用のリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。 演出終了処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる遊技機の好適な実施の形態を詳細に説明する。以下に示す実施の形態は、本発明にかかる遊技機を、旧第一種に属するぱちんこ遊技機(いわゆる「デジパチ」)に適用した例である。
(ぱちんこ遊技機の基本構成)
まず、本発明の実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の基本構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の一例を示す説明図である。図1に示すように、本実施の形態のぱちんこ遊技機100は、遊技盤101を備えている。遊技盤101の下部位置には、発射部が配置されている。
発射部の駆動によって発射された遊技球は、レール102a,102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技領域103内を落下するようになっている。遊技領域103には、複数の釘(不図示)が設けられており、この釘によって遊技球は不特定な方向に向けて落下する。また、遊技領域103において遊技球の落下途中となる位置には、遊技球の落下方向を変化させる風車や各種入賞口(始動口や大入賞口など)が配設されている。
遊技盤101の略中央部分には、画像表示部104が配置されている。画像表示部104としては液晶表示器(LCD:Liquid Crystal Display)などが用いられる。画像表示部104の下方には、第1始動口105と、第2始動口106とが配設されている。第1始動口105、第2始動口106は、始動入賞させるための入賞口である。
第2始動口106の近傍には、普通電動役物(後述する普通図柄抽選の抽選結果に基づき開閉動作する役物)としての電動チューリップ107が設けられている。電動チューリップ107は、遊技球を第2始動口106へ入賞し難くさせる閉状態(閉口された状態)と、閉状態よりも入賞しやすくさせる開状態(開放された状態)とを有する。これらの状態の制御は、電動チューリップ107が備えるソレノイドによっておこなわれる。
電動チューリップ107は、画像表示部104の左右両側に配設されたゲート108を遊技球が通過したことによりおこなわれる普通図柄抽選の抽選結果に基づいて開放される。第2始動口106の右側には、大入賞口109が設けられている。大入賞口109は、大当たり遊技状態となったときに開放され、遊技球の入賞により所定個数(たとえば15個)の賞球を払い出すための入賞口である。
画像表示部104の側部や下方などには普通入賞口110が配設されている。普通入賞口110は、遊技球の入賞により所定個数(たとえば10個)の賞球を払い出すための入賞口である。普通入賞口110は、図示の位置に限らず、遊技領域103内の任意の位置に配設してよい。遊技領域103の最下部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収する回収口111が設けられている。
遊技盤101の右下部分には、遊技者に特別図柄などの遊技情報を明示する情報表示部112が設けられている。情報表示部112の詳細について図2を用いて後述するが、遊技球が第1始動口105へ入賞することによりおこなわれる大当たり抽選の抽選結果をあらわす第1特別図柄や、遊技球が第2始動口106へ入賞することによりおこなわれる大当たり抽選の抽選結果をあらわす第2特別図柄などを表示する。
遊技盤101の遊技領域103の外周部分には、枠部材113が設けられている。枠部材113は、遊技盤101の上下左右の4辺において遊技領域103の周囲を囲む形状を有している。また、枠部材113は、遊技盤101の盤面から遊技者側に突出する形状を有している。
枠部材113において遊技領域103の上側にはスピーカ114が組み込まれている。また、枠部材113において遊技領域103の上側および下側となる2辺には、演出ライト部(枠ランプ)115が設けられている。演出ライト部115は、それぞれ複数のランプとモータ(不図示)とを有する。各ランプは、ぱちんこ遊技機100の正面にいる遊技者を照射する。また、各ランプは、モータの駆動により光の照射方向を上下方向・左右方向に変更することができる。また、各ランプは、ぱちんこ遊技機100の周囲を照射し、その照射位置がぱちんこ遊技機100を基準にして円をなすように、光の照射方向を回転させることもできる。
枠部材113の下部位置には、操作ハンドル116が配置されている。操作ハンドル116は、発射部の駆動によって遊技球を発射させる際に、遊技者によって操作される。操作ハンドル116は、枠部材113と同様に、遊技盤101の盤面から遊技者側に突出する形状を有している。
操作ハンドル116は、発射部を駆動させて遊技球を発射させる発射指示部材117を備えている。発射指示部材117は、操作ハンドル116の外周部において、遊技者から見て右回りに回転可能に設けられている。公知の技術であるため詳細な説明を省略するが、操作ハンドル116には、遊技者が発射指示部材117を直接操作していることを検出するセンサなどが設けられている。これにより、発射部は、発射指示部材117が遊技者によって直接操作されているときに遊技球を発射させる。
枠部材113において、遊技領域103の下側となる辺には、演出ボタン(チャンスボタン)118や十字キー119が設けられている。演出ボタン118や十字キー119は、ぱちんこ遊技機100において遊技者からの操作を受け付ける操作受付部を構成している。打球供給皿120は、遊技球を収容するとともに、順次発射部へ遊技球を送り出す。
また、遊技盤101上には、演出時に駆動される可動役物130が設けられている。たとえば、可動役物130は、可動役物130を用いた演出時には図示の位置から下方へスライドして画像表示部104の前面へ進出し、それ以外のときは図示のように画像表示部104の上部に設けられた収納スペース(不図示)に退避している。
(ぱちんこ遊技機の基本動作)
つぎに、本実施の形態のぱちんこ遊技機100の基本動作の一例について説明する。ぱちんこ遊技機100は、遊技球が第1始動口105または第2始動口106へ入賞すると、遊技球が入賞した始動口に応じた大当たり抽選をおこなう。遊技球が第1始動口105へ入賞して大当たり抽選をおこなった場合、ぱちんこ遊技機100は、第1特別図柄表示部201aの第1特別図柄を変動表示する。そして、この変動表示開始から所定期間経過後に、大当たり抽選の抽選結果を示す図柄で第1特別図柄を停止表示する。
遊技球が第2始動口106へ入賞して大当たり抽選をおこなった場合、ぱちんこ遊技機100は、第2特別図柄表示部201bの第2特別図柄を変動表示する。そして、この変動表示開始から所定期間経過後に、大当たり抽選の抽選結果を示す図柄で第2特別図柄を停止表示する。
ぱちんこ遊技機100は、特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)を変動表示すると、それに合わせて画像表示部104の演出図柄(たとえば3つの数字)を変動表示する。そして、特別図柄を停止表示すると、演出図柄を停止表示する。たとえば、特別図柄を、大当たりを示す所定の図柄で停止表示させた場合(大当たり抽選で大当たりに当選した場合)には、ぱちんこ遊技機100は、大当たりを示す組み合わせ(たとえば「7・7・7」といったいわゆるゾロ目)で演出図柄を停止表示する。
大当たりを示す組み合わせで演出図柄を停止表示すると、ぱちんこ遊技機100は大当たり遊技状態となり、当選した大当たりに応じたラウンド分(たとえば16ラウンド)、大入賞口109を開放する。この開放中に、遊技球が大入賞口109へ入賞すると、ぱちんこ遊技機100は所定個数の賞球を払い出す。
大当たり遊技状態中には、大当たり抽選はおこなわれない。大当たり遊技状態は、当選したラウンド分の大入賞口109の開放が完了すると終了する。大当たり遊技状態では、右側領域に配置された大入賞口109内に入賞させて遊技がおこなわれ、すなわち、遊技領域103のうち右側の領域に遊技球が打ち出される右打ちによって遊技がおこなわれるようになっている。
ぱちんこ遊技機100は、大当たり遊技状態を終了させると、再び、大当たり抽選をおこなう遊技状態へ復帰する。たとえば、ぱちんこ遊技機100は、大当たり遊技状態を終了させた場合には確変遊技状態となる。本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機100は、大当たり遊技後は所定変動回数が経過するまでの間、高確率の遊技状態が設定されるST
(Special Time)機と呼ばれるタイプのものである。なお、ぱちんこ遊技機100は、ST機に限らず、つぎの大当たりに当選するまで高確率の状態を保持するとともに低確率の遊技状態に移行させる大当たりを取り得るタイプのものを用いることも可能である。
(ぱちんこ遊技機の遊技状態)
通常遊技状態であるとき、ぱちんこ遊技機100は、低確率遊技状態用の低確当たり判定テーブル(図7参照)を用いた大当たり抽選をおこない、たとえば、1/200の確率で大当たりに当選する大当たり抽選をおこなう。また、通常遊技状態であるとき、ぱちんこ遊技機100は、電動チューリップ107の開閉による遊技サポート機能(以下「電チューサポート機能」という)を付与しない。
電チューサポート機能の具体的な内容としては、公知の技術のため詳細な説明は省略するが、たとえば、普通図柄の変動時間の短縮および普通図柄当たりの当選確率の向上(電動チューリップ107の開放頻度の増加)や、電動チューリップ107の開放時間の長時間化などが挙げられる。すなわち、電チューサポート機能が付与されていない通常遊技状態では、第2始動口106へ遊技球が入賞し難くなっている。
ただし、本実施の形態では、通常遊技状態においても電動チューリップ107が長時間開放する長開放当たりを取り得るようにしている。長開放当たりでは、電動チューリップ107がたとえば6秒程度開放するため、その間は、第2始動口106へ入賞しやすくなっている。すなわち、通常遊技状態においても第2始動口106へ入賞した遊技球に対する当たり判定がおこなわれるようになっている。通常遊技状態では、遊技領域103のうち左側の領域に遊技球が打ち出される左打ちによって遊技がおこなわれ、主に第1始動口105への入賞によって遊技が進行される。
確変遊技状態であるとき、ぱちんこ遊技機100は、高確率遊技状態用の当たり判定テーブル(不図示)を用いた大当たり抽選をおこない、たとえば、3/200(1/66.7)の確率で大当たりに当選する大当たり抽選をおこなう。つまり、確変遊技状態では、通常遊技状態に比べて、3倍程度、高い確率で大当たりに当選する大当たり抽選をおこなう。さらに、ぱちんこ遊技機100は、確変遊技状態では電チューサポート機能を付与する。このため、電チューサポート機能が付与された遊技状態では、電チューサポート機能が付与されていない通常遊技状態などに比べて、第2始動口106へ遊技球が入賞しやすくなる。確変遊技状態では、遊技領域103のうち右側の領域に遊技球が打ち出される右打ちによって遊技がおこなわれ、主に第2始動口106への入賞によって遊技が進行される。
ぱちんこ遊技機100は、大当たりを契機として遊技状態の移行をおこなうほか、前回の遊技状態の移行後、規定回数(たとえば74回)の大当たり抽選をおこなったときに、つぎの遊技状態の移行をおこなう。具体的には、大当たり終了後70変動が終了するまでは電チューサポート機能が付与された遊技状態となり、大当たり終了後74変動が終了するまでは高確率遊技状態となるように設定されている。言い換えれば、大当たり終了後の71変動〜74変動までの4変動の間は、電チューサポート機能が付与されない高確率遊技状態(特殊遊技状態)が設定されるようになっている。また、大当たり終了後75変動目以降は、通常遊技状態が設定されるようになっている。
すなわち、本実施の形態においては、大当たり遊技状態を除いて、通常遊技状態と、確変遊技状態と、大当たり終了後の71変動〜74変動までの特殊遊技状態とのうち、いずれか一つの遊技状態を取り得るようになっている。なお、電チューサポート機能が付与される低確率遊技状態(いわゆる時短遊技状態)に移行させる大当たりを取り得るようにしたり、特殊遊技状態と同様の、電チューサポート機能が付与されない高確率遊技状態(いわゆる潜確遊技状態)に移行させる大当たりを取り得るようにしたりしてもよい。
また、潜確遊技状態に移行させる大当たりを取り得るようにした場合には、小当たりを取り得るようにしてもよい。小当たりは、通常のハズレ(小当たり以外のハズレ)とは異なる図柄(特別図柄)であらわされる特定のハズレである。小当たり遊技状態における大入賞口109の開放態様と、潜確遊技状態に移行させる大当たりの大当たり遊技状態における大入賞口109の開放態様と、を似通った開放態様とするとともに、演出についてもそれぞれ似通った演出とする。このように、潜確遊技状態に移行させる大当たりと、小当たりとを取り得るようにし、当たり遊技後に、高確率遊技状態が設定されているのか低確率遊技状態が設定されているのかを遊技者に秘匿させた演出をおこなうことにより、遊技の興趣を向上させることが可能である。
(情報表示部の詳細)
つぎに、情報表示部112の詳細について説明する。図2は、情報表示部の詳細な構成を示す説明図である。図2において、情報表示部112は、特別図柄表示部201と、普通図柄表示部202と、保留表示部203と、ラウンド表示部204と、右打ち表示部205とを備える。各表示部201〜205には、それぞれLED(Light Emitting Diode)表示器が採用されている。
第1特別図柄表示部201aは、遊技球が第1始動口105へ入賞することによっておこなわれる大当たり抽選の抽選結果をあらわすものであり、8つのLEDからなる。第2特別図柄表示部201bは、遊技球が第2始動口106へ入賞することによっておこなわれる大当たり抽選の抽選結果をあらわすものであり、第1特別図柄表示部201aと同様に、8つのLEDからなる。
各特別図柄の変動中は、たとえば、図中、左から右へ流れるように、各LEDが点灯および消灯を順次繰り返す。なお、特別図柄の変動中は、画像表示部104では演出図柄を用いた変動演出がおこなわれる。特別図柄の変動が停止すると、LEDの点灯態様によって、大当たり抽選の抽選結果があらわされるようになっている。
たとえば、一番右のLEDのみが点灯した場合はハズレを示し、また、左から1つ目、2つ目、4つ目、7つ目のLEDが点灯した場合は、4ラウンド(R)短当たりを示すようになっている。さらに、全LEDが点灯した場合は、16R長当たりを示すようになっている。各大当たりを示すLEDの点灯態様は、一態様のみならず、大当たり毎に複数の点灯態様を取り得るようにしてもよい。また、たとえば、左から2つ目、5つ目、6つ目のLEDが点灯した場合は、16R短当たりを示すようになっている。
4R短当たりは、遊技者が4ラウンド分の出球を獲得することができる大当たりである。16R長当たりは、遊技者が16ラウンド分の出球を獲得することができる大当たりである。16R短当たりは、大入賞口109の開放時間が長いラウンドと短いラウンドとがあり、遊技者が実質4ラウンド分の出球を獲得することができる大当たりとなっている。
なお、特別図柄がハズレを示す図柄で停止した場合、画像表示部104上に表示される演出図柄はハズレを示す、いわゆるバラケ目で停止する。また、特別図柄が4R短当たりを示す図柄で停止した場合、画像表示部104上に表示される演出図柄は4R短当たりを示す演出図柄(たとえば1,3,5)で停止する。さらに、特別図柄が16R長当たりを示す図柄で停止した場合、画像表示部104上に表示される演出図柄は16R長当たりを示す演出図柄(たとえば7,7,7)で停止する。
特別図柄が16R短当たりを示す図柄で停止した場合、画像表示部104上に表示される演出図柄は通常長当たりを示す演出図柄(たとえば3,7以外のゾロ目)で停止する。なお、特別図柄が16R長当たりを示す図柄で停止した場合であっても、画像表示部104上に16R短当たりを示す演出図柄(たとえば3,7以外のゾロ目)を停止させ、その後に16R長当たりであることを明示する昇格演出をおこなう場合もある。
また、特別図柄表示部201の上部には、普通図柄が表示される普通図柄表示部202が配置されている。普通図柄表示部202は、遊技球がゲート108を通過することによっておこなわれる普通図柄抽選をあらわすものであり、一のLEDからなる。普通図柄抽選で当たりに当選した場合に、ぱちんこ遊技機100は、所定期間、電動チューリップ107を開状態とする。普通図柄の変動中は、LEDが点滅する。
普通図柄の変動が停止すると、LEDの点灯態様によって、普通図柄抽選の抽選結果があらわされるようになっている。普通図柄の変動が停止した際に、たとえば、LEDが点灯すると当たりとなり、電動チューリップ107が開放する。普通図柄の変動が停止した際に、LEDが消灯するとハズレとなる。
普通図柄表示部202の左側には、特別図柄または普通図柄に対する判定用情報の数(以下「判定用情報数」という)を表示する保留表示部203が配置されている。保留表示部203は、第1特別図柄保留表示部203aと、第2特別図柄保留表示部203bと、普通図柄保留表示部203cとからなる。
第1特別図柄保留表示部203aは、特別図柄の変動中に第1始動口105へ入賞した遊技球を、規定数(たとえば4)を上限とし、判定用情報数(いわゆる保留数)として記憶したものを表示する。第2特別図柄保留表示部203bは、特別図柄の変動中に第2始動口106へ入賞した遊技球を、規定数(たとえば4)を上限とし、判定用情報数(いわゆる保留数)として記憶したものを表示する。
普通図柄保留表示部203cは、普通図柄の変動中にゲート108を通過した遊技球を、規定数(たとえば4)を上限とし、判定用情報数(いわゆる保留数)として記憶したものを表示する。ラウンド表示部204は、大当たり中に、大当たりのラウンド数を表示するものである。たとえば、2ラウンドの大当たりの場合には「2」をあらわすLEDが点灯し、16R長当たりまたは16R短当たりの場合には「16」をあらわすLEDが点灯する。右打ち表示部205は、右打ちによって遊技がおこなわれる遊技状態(確変遊技状態および大当たり遊技状態)においてLEDが点灯し、遊技者に右打ちを促すものである。
(ぱちんこ遊技機の背面構成)
つぎに、ぱちんこ遊技機100の背面構成について説明する。図3は、ぱちんこ遊技機の背面構成を示す説明図である。図3において、ぱちんこ遊技機100は、枠部材113に嵌め込まれている。ぱちんこ遊技機100は、主制御部としての主制御基板301と、複数のプリント基板からなり演出制御部としての演出制御基板302と、電源の供給をおこなう電源制御基板303とを備えている。各基板301〜303は、透明の樹脂成形部材からなる基板ケース301a〜303aにそれぞれ収容されている。演出制御基板302は、背面カバー304に覆われている。背面カバー304は、透明の樹脂成形部材によって構成されており、演出制御基板302の外側に配設されている接続ケーブルを保護する。
具体的には、背面カバー304は、各種制御基板や、その他の遊技機の部品に接続される接続ケーブルが保護する。また、背面カバー304は、開閉自在になっており、閉状態において、一部(下部)が主制御基板301の主基板ケース301aを覆う構成となっている。すなわち、背面カバー304の閉状態において、主制御基板301を取り外すことができないようになっている。一方、背面カバー304の開状態においては、主制御基板301を、図中、左方向にスライドさせることにより、主制御基板301の取り外しが可能になっている。
ここで、主制御基板301の主基板ケース301aについて詳述する。主制御基板301の主基板ケース301aは、背面カバー304の一部に覆われた状態にある。主基板ケース301aは、外部から他の基板を接続する不正改造や、他の基板に交換する不正行為ができないように、主制御基板301を収容する。さらに、主基板ケース301aは、透明ケースによって形成されており、主制御基板301の不正改造や不正行為に対して、目視による確認ができるようになっている。なお、演出制御基板302や電源制御基板303についても、同様に透明な基板ケース302aまたは303aに収納されている。
また、主基板ケース301aには、ラムクリアスイッチを押下することが可能な操作部305が設けられている。ラムクリアスイッチは、主制御基板301のRAM(Random Access Memory)に蓄積されているバックアップ情報をクリアするためのスイッチである。主基板ケース301aには、操作部305を開閉自在に覆う開閉部306が設けられている。この開閉部306は、回動軸307を中心に回動する構成になっている。図3では、開閉部306が開状態となっている場合を示している。
ラムクリアスイッチを押下する場合には、操作者が開閉部306を開状態とした後に、操作部305を操作するといった二段階の手順を踏むようになっている。開状態となった開閉部306は、操作者が操作しない限り、重力によって閉状態となる。このように、ラムクリアスイッチを押下する際には、開閉部306を開状態にするという手順を踏まなければならないので、ラムクリアスイッチを不正に押下することによって大当たりを高頻度でおこなわせるといった不正行為を抑止できるようにしている。
(ぱちんこ遊技機の内部構成)
つぎに、ぱちんこ遊技機100の内部構成について説明する。図4は、本発明の実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の内部構成を示すブロック図(その1)である。図4に示すように、ぱちんこ遊技機100の制御部400は、遊技の進行を制御する主制御部401と、賞球の払い出しを制御する賞球制御部402と、演出内容を制御する演出制御部403とを備えている。以下にそれぞれの制御部について詳細に説明する。
(1.主制御部)
主制御部401は、CPU(Central Processing Unit)411と、ROM(Read Only Memory)412と、RAM(Random Access Memory)413と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。CPU411は、遊技の進行に関する各種プログラムなどをROM412から読み出し、RAM413をワークエリアとして使用して、読み出したプログラムを実行する。
また、主制御部401には、遊技球を検出する各種スイッチ(以下「SW」と略す)が接続されている。たとえば、図示のように、主制御部401には、第1始動口105へ入賞した遊技球を検出する第1始動口SW414aと、第2始動口106へ入賞した遊技球を検出する第2始動口SW414bと、ゲート108を通過した遊技球を検出するゲートSW415と、大入賞口109へ入賞した遊技球を検出する大入賞口SW416と、普通入賞口110へ入賞した遊技球を検出する普通入賞口SW417とが接続されている。
各種SW414〜417は、遊技球を検出したか否かを示す検出信号を主制御部401へ入力する。主制御部401は、各種SW414〜417から入力される検出信号に基づき、大当たり抽選を受けるための権利に相当する判定用情報(図6参照)を記憶したり、判定用情報を用いて大当たり抽選をおこなったり、大当たり抽選の抽選結果に応じて賞球制御部402に対して賞球の払い出し指示をおこなったりする。
ここで、第1始動口SW414a、第2始動口SW414b、ゲートSW415、大入賞口SW416としては、たとえば、近接スイッチなどを採用することができる。また、第1始動口105が遊技盤上に複数設けられている場合、第1始動口SW414aを第1始動口105の配置位置別に複数個設けてもよい。また、普通入賞口110が遊技盤101上に複数設けられている場合も、普通入賞口SW417を普通入賞口110の配置位置別に複数個設けてもよい。
また、主制御部401には、電動チューリップ107や大入賞口109などの電動役物を駆動させる各種ソレノイドが接続されている。たとえば、図示のように、主制御部401には、電動チューリップ107を開閉動作させる電動チューリップソレノイド418と、大入賞口109を開閉動作させる大入賞口ソレノイド419とが接続されている。
主制御部401は、普通図柄抽選の抽選結果に基づき電動チューリップソレノイド418に電気信号を入力・遮断したり、大当たり抽選の抽選結果に基づき大入賞口ソレノイド419に電気信号を入力・遮断したりする。各種ソレノイド418,419は、主制御部401から供給される電気信号を機械的な運動に変換して、電動チューリップ107を開閉動作させたり、大入賞口109を開閉動作させたりする。
また、主制御部401には、特別図柄や普通図柄を表示するための各種図柄表示部が接続される。たとえば、主制御部401には、第1特別図柄を表示する第1特別図柄表示部201aと、第2特別図柄を表示する第2特別図柄表示部201bと、普通図柄を表示する普通図柄表示部202と、記憶している判定用情報の数を表示する保留表示部203などが接続される。
主制御部401は、大当たり抽選の抽選結果に基づき、第1特別図柄表示部201aの表示制御をおこなったり、第2特別図柄表示部201bの表示制御をおこなったりする。また、主制御部401は、普通図柄抽選の抽選結果に基づき、普通図柄表示部202の表示制御をおこなう。保留数に基づき、保留表示部203の表示内容を制御する。
ここで、主制御部401のCPU411が実行するプログラムの一例および各プログラムを実行することでRAM413に設定される情報の一例について説明する。なお、以下では説明するプログラムなどは、本実施の形態において特に重要となる特徴的なもののみを説明している。ROM412には以下で説明するプログラムのほか、不図示のプログラムが多数記憶されており、RAM413には以下で説明する記憶領域のほか、不図示の記憶領域が多数設定されている。
メイン処理プログラム412aは、ぱちんこ遊技機100への電力の供給にともない、主制御部401のCTC(タイマカウンタ)などの内蔵デバイスの初期設定をおこなわせて、設定内容を示す設定情報を設定記憶領域413aに記憶させる。たとえば、ここで、設定情報にはタイマ割込処理プログラムを実行する周期などを示す情報が含まれる。
また、メイン処理プログラム412aは、ぱちんこ遊技機100への電源の遮断を監視させ、電源が遮断された場合にはバックアップ情報を生成させて、このバックアップ情報をバックアップ記憶領域413bに記憶させる。RAM413にはバックアップ電源(不図示)により、ぱちんこ遊技機100の電源が遮断されても一定期間(たとえば1日)電源が供給されるようになっている。このため、RAM413は、ぱちんこ遊技機100の電源が遮断されても一定期間、バックアップ記憶領域413bに記憶されたバックアップ情報を保持できる。
また、RAM413には、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)などの不揮発性のRAMや、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリを採用してもよい。この場合、RAM413は、バックアップ電源がなくともバックアップ記憶領域413bに記憶されたバックアップ情報を保持できる。
タイマ割込処理プログラム412bは、乱数更新処理プログラム412cや、スイッチ処理プログラム412d、図柄処理プログラム412j、電動役物制御処理プログラム412m、賞球処理プログラム412q、出力処理プログラム412rなどのサブプログラムを順次実行させる。
タイマ割込処理プログラム412bは、メイン処理プログラム412aにより設定記憶領域413aに記憶された周期で、メイン処理プログラム412aに対して割り込み実行される。タイマ割込処理プログラム412bにより実現されるタイマ割込処理については図19を用いて後述する。
乱数更新処理プログラム412cは、当たり乱数、図柄乱数、変動パターン乱数など、主制御部401が管理する各種乱数取得用のカウンタのカウント値を更新させる。たとえば、乱数更新処理プログラム412cは、1回実行される毎に、カウンタ記憶領域413cに記憶された各乱数カウンタの各カウント値に「1」加算させる。
図5は、本実施の形態のカウンタ記憶領域の記憶内容の一例を示す説明図である。カウンタ記憶領域413cには、当たり乱数カウンタC1、図柄乱数カウンタC2、変動パターン乱数カウンタC3、普通図柄乱数カウンタC4など、主制御部401が管理する乱数カウンタのカウント値が記憶されている。
乱数更新処理プログラム412cは、乱数更新処理プログラム412cが実行される毎に各乱数カウンタC1〜C4のカウント値に「1」加算したものを各乱数カウンタC1〜C4の新たなカウント値とするように、カウンタ記憶領域413cを更新させる。
また、乱数更新処理プログラム412cは、各乱数カウンタC1〜C4のカウント値が所定値に達したときには、たとえば「0」にカウント値を戻させ、再度同様のカウントアップをおこなわせる。本実施の形態においては一例として、当たり乱数を「0〜199」の範囲内でカウントさせるものとする。また、図柄乱数および変動パターン乱数を「0〜99」の範囲内でカウントさせるものとする。
また、乱数更新処理プログラム412cは、さらに初期値乱数をカウントさせてもよい。ここで、初期値乱数は、当たり乱数が所定値(本実施の形態の例では「199」)に達した際に、当たり乱数カウンタC1をいずれの値に戻すかを決定するための乱数とすることができる。この場合、乱数更新処理プログラム412cは、当たり乱数カウンタC1のカウント値が所定値に達した際には、初期値乱数と同値となるような値に当たり乱数カウンタC1のカウント値を戻す。
スイッチ処理プログラム412dは、始動口スイッチ処理プログラム412e、ゲートスイッチ処理プログラム412g、大入賞口スイッチ処理プログラム412h、普通入賞口スイッチ処理プログラム412iなどのサブプログラムを順次実行させる。
始動口スイッチ処理プログラム412eは、第1始動口SW414aにより第1始動口105に入賞した遊技球が検出されたタイミングで、カウンタ記憶領域413cの当たり乱数カウンタC1、図柄乱数カウンタC2、変動パターン乱数カウンタC3の各カウンタのカウント値を判定用情報として取得させ、取得された判定用情報をRAM413の判定用情報記憶領域413dに記憶させる。
また、始動口スイッチ処理プログラム412eは、第2始動口SW414bにより第2始動口106に入賞した遊技球が検出された際も同様に、カウンタ記憶領域413cの当たり乱数カウンタC1、図柄乱数カウンタC2、変動パターン乱数カウンタC3の各カウンタのカウント値を判定用情報として取得させる。そして、取得された判定用情報をRAM413の判定用情報記憶領域413dに記憶させる。
図6は、本実施の形態の判定用情報記憶領域の記憶内容の一例を示す説明図である。判定用情報記憶領域413dは、判定用情報格納領域J1〜J8からなる。判定用情報格納領域J1〜J8には、第1始動口105や第2始動口106に遊技球が入賞したタイミングで取得された、当たり乱数カウンタC1、図柄乱数カウンタC2、変動パターン乱数カウンタC3の各カウンタのカウント値が判定用情報として関連づけられて記憶される。
また、判定用情報格納領域J1〜J8には、それぞれの判定用情報取得の契機となった入賞が、第1始動口105に対するものであったか第2始動口106に対するものであったかも記憶される。判定用情報格納領域J1〜J8には、第1始動口105および第2始動口106のそれぞれの始動口毎に4つを上限として、最大8つまでの判定用情報を記憶することができるようになっている。
また、判定用情報格納領域J1〜J8は、当たり判定を受けるための優先順位が設定されている。図示の例では、判定用情報格納領域J1から判定用情報格納領域J2、判定用情報格納領域J3…判定用情報格納領域J8といったように、番号が若い判定用情報格納領域に記憶された判定用情報ほど、当たり判定を受けるための優先順位が高く設定されている。
本実施の形態では、時系列的に、先に入賞して取得された判定用情報の方から、番号が若い判定用情報格納領域に記憶される。また、本実施の形態では、第2始動口106への入賞を契機として取得された判定用情報が、第1始動口105への入賞を契機として取得された判定用情報よりも番号が若い判定用情報格納領域に記憶される。始動口スイッチ処理プログラム412eにより実現される始動口スイッチ処理については図20を用いて後述する。
ゲートスイッチ処理プログラム412gは、ゲートSW415によりゲート108を通過した遊技球が検出されたタイミングで、カウンタ記憶領域413cの普通図柄乱数カウンタC4のカウント値を普通図柄判定用情報として取得させ、取得された普通図柄判定用情報をRAM413の普通図柄判定用情報記憶領域413iに記憶させる。
大入賞口スイッチ処理プログラム412hは、大入賞口SW416により大入賞口109に入賞した遊技球を検出させ、普通入賞口スイッチ処理プログラム412iは、普通入賞口SW417により普通入賞口110に入賞した遊技球を検出させる。
図柄処理プログラム412jは、特別図柄処理プログラム412k、普通図柄処理プログラム412lを順次実行させる。特別図柄処理プログラム412kは、判定用情報記憶領域413dに記憶されている判定用情報を用いて、当たり判定、図柄判定、変動パターン判定を順次おこなわせ、これらの判定結果を判定結果記憶領域413eに記憶させる。そして、これらの判定結果に基づき、特別図柄表示部201に表示させた特別図柄の変動表示および停止表示をおこなわせる。
特別図柄処理プログラム412kは、判定用情報記憶領域413dに複数の判定用情報が記憶されている場合、最も優先順位の高く設定された判定用情報格納領域J1に記憶された判定用情報を用いて、当たり判定、図柄判定、変動パターン判定を順次おこなわせる。
具体的に、特別図柄処理プログラム412kでは、まず、ROM412に記憶された当たり判定テーブルAtと判定用情報の当たり乱数とを比較させる。ここで、ROM412に記憶された当たり判定テーブルAtについて説明する。
図7は、当たり判定テーブルの一例を示す説明図である。図7に示すように、当たり判定テーブルAtは、低確当たり判定テーブルAt1と、高確当たり判定テーブルAt2とから構成される。低確当たり判定テーブルAt1および高確当たり判定テーブルAt2は、大当たりに対して、所定の判定値を対応づけて構成される。ここで、低確当たり判定テーブルAt1および高確当たり判定テーブルAt2の判定値は、当たり判定における大当たりに対する当選確率を定めている。
具体的に、当たり判定において、大当たりに対する当選確率は、それぞれに対応づけられた判定値の個数によって定められる。低確当たり判定テーブルAt1では大当たりに対して判定値「0(1個)」を割り当てている。一方、高確当たり判定テーブルAt2では大当たりに対して判定値「0〜2(3個)」を割り当てている。
特別図柄処理プログラム412kは、当たり判定時に、高確率遊技状態であることを示す高確遊技フラグがOFFに設定されていた場合には、低確当たり判定テーブルAt1を用いて当たり判定をおこなわせる。当たり判定時に高確遊技フラグがONに設定されていた場合には、高確当たり判定テーブルAt2を用いて当たり判定をおこなわせる。
特別図柄処理プログラム412kは、当たり乱数が大当たりに対応づけられた判定値と一致した場合には大当たりに当選したと判定させ、そして、当たり判定乱数が大当たりの判定値にも一致しない場合には通常のハズレであると判定させる。
上述したように、取得される当たり乱数は0〜199までのいずれかの数値となる。このため、高確遊技フラグがOFF(低確遊技状態)に設定されて低確当たり判定テーブルAt1を用いて当たり判定をおこなった場合、1/200の確率で大当たりに当選するようになっている。高確遊技フラグがON(高確遊技状態)に設定されて高確当たり判定テーブルAt2を用いて当たり判定をおこなった場合、3/200(=1/66.7)の確率で大当たりに当選するようになっている。つまり、ぱちんこ遊技機100において、高確遊技フラグがONに設定されているときの大当たり抽選では、高確遊技フラグがOFFに設定されているときよりも大当たりに当選しやすい傾向としている。
また、特別図柄処理プログラム412kは、大当たりに当選したと判定させた場合、つづいて、ROM412に記憶された図柄判定テーブルZtと判定用情報の図柄乱数とを比較させる。ここで、ROM412に記憶された図柄判定テーブルZtについて説明する。
図8は、図柄判定テーブルの一例を示す説明図である。図8に示すように、図柄判定テーブルZtは、第1図柄判定テーブルZt1と、第2図柄判定テーブルZt2とから構成される。第1図柄判定テーブルZt1および第2図柄判定テーブルZt2は、各大当たりの種別(図示の例では16R短当たり、16R長当たり、4R短当たり)に対して、所定の判定値を対応づけて構成される。第1図柄判定テーブルZt1は、第1始動口105へ入賞した遊技球の図柄判定に用いられる一方、第2図柄判定テーブルZt2は、第2始動口106へ入賞した遊技球の図柄判定に用いられる。
ここで、第1図柄判定テーブルZt1および第2図柄判定テーブルZt2の判定値は、図柄判定における各大当たりの種別に対する当選確率を定めている。具体的に、図柄判定において、大当たりに対する当選確率は、それぞれに対応づけられた判定値の個数によって定められる。第1図柄判定テーブルZt1では16R長当たりに対して判定値「0〜19(20個)」を割り当てている。また、第1図柄判定テーブルZt1では16R短当たりに対して判定値「20〜49(30個)」を割り当て、4R短当たりに対して判定値「50〜99(50個)」を割り当てている。
一方、第2図柄判定テーブルZt2では16R長当たりに対して判定値「0〜49(50個)」を割り当てている。また、第2図柄判定テーブルZt2では16R短当たりに対して判定値の割り当てがなく、4R短当たりに対して判定値「50〜99(50個)」を割り当てている。
特別図柄処理プログラム412kは、判定対象の判定用情報の取得契機となった入賞が第1始動口105であった場合には、第1図柄判定テーブルZt1を用いて図柄判定をおこなわせる。判定対象の判定用情報の取得契機となった入賞が第2始動口106であった場合には、第2図柄判定テーブルZt2を用いて図柄判定をおこなわせる。
特別図柄処理プログラム412kは、判定用情報の図柄乱数が16R長当たりに対応づけられた判定値と一致した場合には、16R長当たりに当選したと判定させる。判定用情報の図柄乱数が16R短当たりに対応づけられた判定値と一致した場合には、16R短当たりに当選したと判定させる。4R短当たりに対応づけられた判定値と一致した場合には、4R短当たりに当選したと判定させる。
上述したように、取得される図柄乱数は0〜99までのいずれかの数値となる。このため、遊技球が第1始動口105に入賞して第1図柄判定テーブルZt1を用いて図柄判定をおこなった場合、20/100で16R長当たりに当選するようになっている。遊技球が第2始動口106に入賞して第2図柄判定テーブルZt2を用いて図柄判定をおこなった場合、50/100で16R長当たりに当選するようになっている。つまり、ぱちんこ遊技機100において、第2始動口106への入賞に対する大当たり抽選では、第1始動口105への入賞に対する大当たり抽選よりも16R長当たりに当選しやすい傾向としている。
つづいて、特別図柄処理プログラム412kは、変動パターン判定テーブルHtと、判定用情報の変動パターン乱数とを比較させる。図9は、通常遊技状態において用いられる変動パターン判定テーブルの一例を示す説明図である。図9に示すように、変動パターン判定テーブルHtは、第1変動パターン判定テーブルHt1と、第2変動パターン判定テーブルHt2とから構成される。
第1変動パターン判定テーブルHt1および第2変動パターン判定テーブルHt2は、各変動パターンHp1〜Hp8に対して、所定の判定値を対応づけて構成される。ここで、変動パターンHp1〜Hp8は、特別図柄の変動態様を定義したものであり、たとえば、特別図柄を変動させる期間(以下「変動時間」という)を定義している。
第1変動パターン判定テーブルHt1および第2変動パターン判定テーブルHt2の判定値は、変動パターン判定における各変動パターンHp1〜Hp8に対する当選確率を定めている。具体的に、変動パターン判定において、各変動パターンHp1〜Hp8の当選確率は、それぞれに対応づけられた判定値の個数によって定められる。
特別図柄処理プログラム412kは、通常遊技状態における当たり判定の判定結果がハズレの場合には、第1変動パターン判定テーブルHt1を用いて変動パターン判定をおこなわせる。通常遊技状態における当たり判定の判定結果が大当たりの場合には、第2変動パターン判定テーブルHt2を用いて変動パターン判定をおこなわせる。
第1変動パターン判定テーブルHt1および第2変動パターン判定テーブルHt2において、ぱちんこ遊技機100では、変動時間が長い変動パターンほど大当たり時に判定されやすくハズレ時に判定され難くなっており、変動時間が長い変動パターンほど大当たりに対する期待度が高くなるように、各変動パターンHp1〜Hp8の判定値が定められている。
図10は、電チューサポート機能付き遊技状態(確変遊技状態)において用いられる変動パターン判定テーブルの一例を示す説明図である。図10に示すように、変動パターン判定テーブルDHtは、第1変動パターン判定テーブルHt3と、第2変動パターン判定テーブルHt4とから構成される。第1変動パターン判定テーブルHt3は、電チューサポート機能付き遊技状態におけるハズレ時に用いられる。第2変動パターン判定テーブルHt4は、電チューサポート機能付き遊技状態における大当たり時に用いられる。
第1変動パターン判定テーブルHt3は、各変動パターンHp1〜Hp9に対して、所定の判定値を対応づけて構成される。第1変動パターン判定テーブルHt3は、判定値が「0〜89」の場合、第2始動口106への入賞による判定用情報(第2保留)の有無によって、変動パターンHp1またはHp9が選択されるようになっている。
具体的には、変動パターンHp1は、10秒の変動時間を有するものであり、判定値が「0〜89」の場合であり、かつ、第2始動口106への入賞による判定用情報(第2保留)がない(0)場合に当選する。また、変動パターンHp9は、1秒の変動時間を有するものであり、判定値が「0〜89」の場合であり、かつ、第2始動口106への入賞による判定用情報(第2保留)がある(1以上)場合に当選する。このように、判定値が「0〜89」の場合、第2保留の有無によって、変動パターンHp1またはHp9のいずれか一方が当選するようになっている。
電チューサポート機能付きの遊技状態においては、第2保留がある状態が往々にして発生し、このような場合、1秒の変動時間を有する変動パターンHp9の変動をおこなうことにより、迅速な遊技を可能にしている。一方、電チューサポート機能付きの遊技状態において、第2保留がない場合、10秒の変動時間を有する変動パターンHp1の変動をおこなうことにより、遊技球を第2始動口106へ入賞させるための時間を稼ぐようにしている。
ここで、第2保留がない状態において、第2保留による変動パターンHp1の変動が終了したとすると、第1始動口105への入賞による遊技者にとって不利な判定用情報(第1保留)が記憶されている場合には、この判定用情報による変動が開始されてしまう。本実施の形態では、電チューサポート機能付きの遊技状態において第1保留による変動では、判定値が「0〜89」の場合、変動パターンHp1を用いた10秒の変動をおこなうようにしている。これにより、電チューサポート機能付きの遊技状態において第2保留がない場合には、第2始動口106へ入賞させるための時間を稼ぐようにし、遊技者にとって不利な変動を極力おこない難くしている。
特別図柄処理プログラム412kは、当たり判定、図柄判定、変動パターン判定をおこなわせると、これらの判定結果を判定結果記憶領域413eに記憶させる。図11は、判定結果記憶領域の一例を示す説明図である。図11のように、判定結果記憶領域413eには、当たり判定の判定結果、図柄判定の判定結果、変動パターン判定の判定結果が対応づけられて記憶される。
なお、判定結果記憶領域413eには、当たり判定の判定結果および図柄判定の判定結果の双方をあらわす図柄を示す情報を記憶するようにしてもよい。たとえば、この場合、16R長当たりでは「1」という図柄を記憶し、16R短当たりでは「2」という図柄を記憶する。また、4R短当たりでは「3」という図柄を記憶し、ハズレでは「−」という図柄を記憶する。特別図柄処理プログラム412kにより実現される特別図柄処理については図22を用いて後述する。
電動役物制御処理プログラム412mは、大入賞口処理プログラム412n、電チュー処理プログラム412pなどのサブプログラムを順次実行させる。大入賞口処理プログラム412nは、特別図柄処理プログラム412kの処理結果などに基づき大入賞口109を開閉動作させる。
また、大入賞口処理プログラム412nは、サブプログラムとして遊技状態設定処理プログラム412oを実行させる。遊技状態設定処理プログラム412oは、当選した大当たりに応じて高確遊技フラグや時短遊技フラグなどの遊技フラグを遊技フラグ記憶領域413fに設定させる。大入賞口処理プログラム412nにより実現される大入賞口処理の詳細な処理内容については、図26を用いて後述する。電チュー処理プログラム412pは、普通図柄処理プログラム412lの処理結果などに基づき電動チューリップ107を開閉動作させる。
賞球処理プログラム412qは、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口109、普通入賞口110の各入賞口への入賞に対して、所定個数の賞球を払い出させるための払い出し指示(賞球コマンド)を、賞球情報記憶領域413gに設定させる。
出力処理プログラム412rは、RAM413に設定された各記憶領域の記憶内容を示す情報などを主制御部401に接続された各制御部(たとえば賞球制御部402、演出統括部403a)に対して出力させる。
また、上述した始動口スイッチ処理プログラム412eは、サブプログラムとして事前判定処理プログラム412fを実行する。ここで、事前判定処理プログラム412fは、判定用情報記憶領域413dに記憶された各判定用情報に対する、当たり判定、図柄判定、変動パターン判定を順次実行させ、これらの判定結果を事前判定記憶領域413hに記憶させる。
図12は、本実施の形態の事前判定記憶領域の一例を示す説明図である。事前判定記憶領域413hには、判定用情報記憶領域413dの各判定用情報格納領域J1〜J8に記憶された判定用情報に対する当たり判定、図柄判定、変動パターン判定の判定結果が記憶される。
なお、事前判定記憶領域413hには、当たり判定の判定結果および図柄判定の判定結果の双方をあらわす図柄を示す情報を記憶するようにしてもよい。たとえば、この場合、16R長当たりでは「1」という図柄を記憶し、16R短当たりでは「2」という図柄を記憶する。また、4R短当たりでは「3」という図柄を記憶し、ハズレでは「−」という図柄を記憶する。事前判定処理プログラム412fにより実現される事前判定処理の詳細な処理内容については、図21を用いて後述する。
また、主制御部401は、盤用外部情報端子基板491が接続されており、RAM413に設定された各記憶領域の記憶内容を示す情報を外部(たとえば遊技場のホールコンピュータ)に出力することができる。主制御部401は、たとえば、主制御基板によりその機能を実現することができる。
(2.賞球制御部)
賞球制御部402は、CPU421と、ROM422と、RAM423と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。CPU421は、主制御部401からの払い出し指示(賞球コマンド)に基づき、賞球の払い出し制御に関する各種プログラムをROM422から読み出し、RAM423をワークエリアとして使用して、読み出したプログラムを実行する。
また、賞球制御部402には、遊技球を検出する各種SWが接続されている。たとえば、図示のように、賞球制御部402には、所定位置の遊技球を検出する定位置SW424と、払い出した遊技球を検出する払出球検出SW425と、枠体前面に設けられた打球供給皿120内に遊技球があるかを検出する球有り検出SW426と、打球供給皿120が遊技球で満たされていることを検出する満タンSW427とが接続されている。
各種SW424〜427は、遊技球を検出したか否かを示す検出信号を賞球制御部402へ入力する。賞球制御部402は、主制御部401から出力された払い出し指示や、各種SW424〜427から入力される検出信号に基づき、賞球を払い出したり、賞球の払い出しをやめたりする。また、賞球制御部402は、各種SW424〜427から入力される検出信号を主制御部401へ出力してもよい。
また、賞球制御部402には、発射部428や払出部429が接続される。賞球制御部402は、発射部428に対する遊技球の発射の操作を検出して遊技球の発射を制御する。発射部428は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサと、遊技球を発射させるソレノイドなどを備える。賞球制御部402は、発射部428のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤101の遊技領域103に遊技球を打ち出す。
また、賞球制御部402は、払出部429に対して入賞時の賞球数を払い出す制御をおこなう。払出部429は、遊技球を貯留する不図示の貯留部から所定数を払い出すための払出駆動モータを備える。賞球制御部402は、この払出駆動モータを駆動させて、払出部429に対して各入賞口(第1始動口105、第2始動口106、大入賞口109、普通入賞口110)に入賞した遊技球に対応した賞球数を払い出す制御をおこなう。
また、賞球制御部402は、枠用外部情報端子基板492が接続されており、賞球制御部402が実行処理した各種情報を外部に出力することができる。たとえば、賞球制御部402は、賞球制御基板によってその機能を実現する。
(3.演出制御部)
(3−1.演出統括部)
図13は、本発明の実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の内部構成を示すブロック図(その2)である。演出制御部403は、演出制御部403全体を統括する演出統括部403aと、ランプの点灯制御や可動役物の駆動制御をおこなうランプ制御部403bと、画像表示部104の表示制御やスピーカ114の音声出力制御をおこなう画像・音声制御部403cなどを備えている。
演出統括部403aは、CPU431と、ROM432と、RAM433と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。CPU431は、ぱちんこ遊技機100がおこなう演出の制御に関する各種プログラムをROM432から読み出し、RAM433をワークエリアとして使用して、読み出したプログラムを実行する。
また、演出統括部403aには、遊技者からの操作を受け付ける演出ボタン118や十字キー119が接続されている。演出ボタン118や十字キー119は、遊技者により操作(たとえば押下)されたキーに対応する制御信号を演出統括部403aへ入力する。演出統括部403aは、演出ボタン118や十字キー119から入力される制御信号に基づき、遊技者による操作を受け付けたことを示す操作コマンドをRAM433に設定する。
ここで、演出統括部403aのCPU431が実行するプログラムの一例および各プログラムを実行することでRAM433に設定される情報の一例について説明する。なお、以下で説明するプログラムなどは、本実施の形態において特に重要となる特徴的なもののみを説明している。ROM432には以下で説明するプログラムのほか、不図示のプログラムが多数記憶されており、RAM433には以下で説明する記憶領域のほか、不図示の記憶領域が多数設定されている。
演出メイン処理プログラム432aは、演出統括部403aへの電源の供給にともない、演出統括部403aのCTCなどの内蔵デバイスの初期設定をおこなわせて、設定内容を設定記憶領域433aに記憶させる。また、演出メイン処理プログラム432aは、予告演出パターン乱数など、演出統括部403aが管理する各種乱数取得用のカウンタのカウント値を更新させる。たとえば、演出メイン処理プログラム432aは、1ループする毎に、予告演出パターン乱数のカウンタのカウント値に「1」加算させる。
演出タイマ割込処理プログラム432bは、コマンド受信処理プログラム432d、操作受付処理プログラム432h、コマンド送信処理プログラム432iを順次実行させる。演出タイマ割込処理プログラム432bは、演出メイン処理プログラム432aが実行されることにより、設定記憶領域433aに記憶された所定の周期で、演出メイン処理プログラム432aに対して割り込み実行される。演出タイマ割込処理プログラム432bにより実現される演出タイマ割込処理については図32を用いて後述する。
演出乱数更新処理プログラム432cは、予告演出パターン乱数など、演出統括部403aが管理する各種乱数取得用のカウンタのカウント値を更新させる。たとえば、演出乱数更新処理プログラム432cは、1回実行される毎に、演出カウンタ記憶領域433bに記憶された予告演出パターン乱数カウンタのカウント値に「1」加算させる。
また、演出乱数更新処理プログラム432cは、予告演出パターン乱数カウンタのカウント値が所定値に達したときには、たとえば「0」にカウント値を戻させ、再度同様のカウントアップをおこなわせる。本実施の形態においては一例として、予告演出パターン乱数をたとえば「0〜99」の範囲内でカウントさせるものとする。
コマンド受信処理プログラム432dは、たとえば、主制御部401からの受信されたコマンド(たとえば変動開始コマンド)に基づき、主制御部401の判定結果記憶領域413eと、演出統括部403aの判定結果記憶領域433cとの記憶内容を同期させる。さらに、コマンド受信処理プログラム432dは、主制御部401からの受信されたコマンド(たとえば事前判定コマンド)に基づき、主制御部401の事前判定記憶領域413hと、演出統括部403aの事前判定記憶領域433dとの記憶内容を同期させる。
また、コマンド受信処理プログラム432dは、判定結果記憶領域433cや事前判定記憶領域433dの記憶内容に基づき、変動演出パターン選択処理プログラム432e、予告演出パターン選択処理プログラム432f、当たり演出パターン選択処理プログラム432gを実行させる。コマンド受信処理プログラム432dにより実現されるコマンド受信処理の処理内容については図33を用いて後述する。
変動演出パターン選択処理プログラム432eは、主制御部401などから受信されたコマンドに基づき、ROM432に記憶された変動演出パターンテーブルEtから変動演出パターンを選択させる。
図14は、変動演出パターンテーブルの一例を示す説明図である。図14に示すように、変動演出パターンテーブルEtは、各変動演出パターンEp1〜Ep9に対して、変動パターンHp1〜Hp9を対応づけて構成される。ここで、変動演出パターンEp1〜Ep9は、ノーマルハズレ演出やリーチ演出などの変動演出の演出内容を定義したものとすることができる。ノーマルハズレ演出は、最も頻出する通常のハズレ演出である。リーチ演出とは、たとえば3つ演出図柄(第1演出図柄〜第3演出図柄)を変動させる場合、第1演出図柄および第2演出図柄を有効ライン上に同一のものを揃えた後に、第3演出図柄のみを変動させ、演出時間を通常よりも長くして、大当たりへの期待を高めるようにした演出である。
ここで、擬似連続変動演出について補足しておく。変動演出パターンEp3は、擬似2変動の演出である。擬似2変動の演出とは、2回の擬似変動をおこなう擬似連続変動演出であり、期待度低リーチ演出と同程度の期待度の演出である。
変動演出パターンEp5は、擬似3変動の演出である。擬似3変動の演出とは、3回の擬似変動をおこなう擬似連続変動演出であり、期待度中リーチ演出と同程度の期待度の演出である。変動演出パターンEp6は、擬似4変動の演出である。擬似4変動の演出とは、4回の擬似変動をおこなう擬似連続変動演出であり、期待度高リーチ演出と同程度の期待度の演出である。
変動演出パターン選択処理プログラム432eでは、受信された変動開始コマンドに基づき更新された判定結果記憶領域433cの変動パターンを示す情報に基づき、当該変動パターンに対応する変動演出パターンを選択させる。そして、選択させた変動演出パターンを示す情報を含む変動演出開始コマンドを送信コマンド記憶領域433eに記憶させる。変動演出パターン選択処理プログラム432eにより実現される変動演出パターン選択処理の処理内容(演出決定処理)については図34−1および図34−2を用いて後述する。
予告演出パターン選択処理プログラム432fは、主制御部401などから受信されたコマンドに基づき、ROM432に記憶された不図示の予告演出パターンテーブルから予告演出パターンを選択させる。ここで、予告演出パターンは、変動演出の実行にあわせて実行される、たとえば、ステップアップ予告や小キャラ予告などの演出内容を定義したものである。
当たり演出パターン選択処理プログラム432gは、主制御部401などから受信されたコマンドに基づき、ROM432に記憶された当たり演出パターンテーブルXtから当選した当たりに対応する当たり演出パターンを選択させる。ここで、当たり演出パターンは、大当たり(16R長当たり、16R短当たり、4R短当たり)中におこなう大当たり演出の演出内容を定義している。
演出モード設定処理プログラム432jは、主制御部401などから受信されたコマンドに基づき、ROM432に記憶された演出モードテーブルMtから演出モードを設定する。演出モードには、ノーマルモードと、特別モードと、分割モードと、確変モードAと、確変モードBとがある。
図15は、演出モードテーブルの一例を示す説明図である。図15に示すように、演出モードテーブルMtは、各演出モードに対して、モードフラグおよび図柄判定情報を対応づけて構成される。各モードは、主制御部401の遊技状態との関連性を有している。具体的には、ノーマルモードは、通常遊技状態または大当たり終了後の71変動〜74変動までの特殊遊技状態が主制御部401に設定されている場合に、実行可能となる演出モードである。ノーマルモードは、低確率遊技状態において、最も多く滞在する演出モードである。
特別モードおよび分割モードは、主制御部401に通常遊技状態が設定されている場合に実行可能となる演出モードである。特別モードは、たとえば、ぱちんこ遊技機100のメインキャラクタが常時表示され、ノーマルモードとは異なる通常遊技状態における演出モードである。分割モードは、画像表示部104の表示画面を複数に分割させた分割画面上でそれぞれ演出図柄を用いた演出をおこなう演出モードであり、あたかも多数回の大当たり抽選がおこなわれたかのように見せる演出モードである。
確変モードAおよび確変モードBは、主制御部401に確変遊技状態が設定されている場合に実行可能となる演出モードである。確変モードAおよび確変モードBは、それぞれ確変遊技状態であることを示すモードであるが、たとえば、表示されるキャラクタや出力される音声がそれぞれ異なる。
各演出モードには、それぞれ対応するモードフラグが設定される。また、モードテーブルMtに示す上限回数は、演出モードが継続する回数を示している。具体的には、確変モードAおよび確変モードBは、それぞれ大当たり終了後、70変動の間、設定されることを示している。
演出モード設定処理プログラム432jは、主制御部401から受信された変動停止コマンドに基づいて更新された判定結果記憶領域433cの図柄判定の判定結果を示す情報を用いて、当該図柄判定の判定結果に対応するモードフラグを設定することで演出モードを設定させる。また、演出モード設定処理プログラム432jは、確変モードAおよび確変モードBにおいて変動停止コマンドを70回受信することにより、ノーマルモードを設定する。そして、設定された演出モードを示す情報を含む変動演出開始コマンドを送信コマンド記憶領域433eに記憶させる。
操作受付処理プログラム432hは、演出ボタン118や十字キー119からの入力信号を受け付けて、遊技者操作があったことを示す操作コマンドを送信コマンド記憶領域433eに記憶させる。コマンド送信処理プログラム432iは、送信コマンド記憶領域433eに記憶されている各種コマンドを、画像・音声制御部403cや、ランプ制御部403bに送信させる。
分割演出プログラム432kは、モード設定処理によって設定される分割モード時に、表示画面を複数に分割させた分割画面上で、それぞれ当たり判定の判定結果をあらわす演出をおこなわせる。画面決定プログラム432lは、変動開始コマンドに基づいて、複数の分割画面のうち、リーチライン数選択テーブルStを用いて、リーチ演出などの特定の演出を複数回に亘っておこなうための一または複数の有効画面を決定させる。リーチライン数選択テーブルStの詳細については、図37−1〜図37−3、図39−1〜図39−3、図60を用いて後述する。
また、画面決定プログラム432lは、変動開始コマンドに基づいて、複数の分割画面のうち、リーチ位置選択テーブルItを用いて、リーチ演出をおこなう有効画面の位置を決定させる。リーチ位置選択テーブルItの詳細については、図41−1〜図41−4、図43−1〜図43−4、図61を用いて後述する。パネル演出プログラム432mは、パネル内容選択テーブルPtを用いて、有効画面上で、当たり判定の期待度をあらわすパネル演出を選択して実行させる。パネル内容選択テーブルPtの詳細については、図45−1〜図45−4、図48−1〜図48−4、図50−1〜図50−3、図52−1〜図53を用いて後述する。演出図柄決定プログラム432nは、通常ハズレ画面に停止させるハズレ演出図柄を決定させる。
(3−2.画像・音声制御部)
図16は、本発明の実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の内部構成を示すブロック図(その3)である。画像・音声制御部403cは、CPU451と、ROM452と、RAM453と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。CPU451は、演出統括部403aにより実行指示された演出を実現するための各種プログラムをROM452から読み出し、RAM453をワークエリアとして使用して、読み出したプログラムを実行する。
ROM452には、演出用データEDが記憶される。ここで、演出用データEDは、背景画像・演出図柄画像・キャラクタ画像などの画像データや、効果音・BGMなどの音声データなどからなる。
ここで、RAM452に記憶された各プログラムおよび各プログラムを実行することによりRAM453の各記憶領域に記憶される内容について説明する。なお、以下で説明するプログラムや記憶領域は、本実施の形態において特に重要となる特徴的なプログラムや記憶領域のみを説明している。ROM452には以下で説明するプログラムのほか、不図示のプログラムが多数記憶されており、RAM453には以下で説明する記憶領域のほか、不図示の記憶領域が多数設定されている。
画像・音声処理プログラム452aは、画像表示部104の表示内容を表示制御させる表示制御処理プログラム452b、スピーカ114からの音声出力を制御させる音声出力制御処理プログラム452cを順次実行させる。表示制御処理プログラム452bは、演出統括部403aにより実行指示された演出に対応する画像データを演出用データEDから読み込んで画像表示部104に表示させる画像の生成などをおこなわせ、表示させる画像を示す表示用データをVRAM(Video RAM)454に格納させる。
VRAM454に格納された表示用データは、画像表示部104に対して出力されて、画像表示部104の表示画面上において重畳表示される。たとえば、同一位置に背景画像と演出図柄が重なる場合などには、Zバッファ法など周知の陰面消去法により各画像の表示データのZバッファのZ値を参照することで、演出図柄を優先してRAM453に記憶させることで、表示制御処理プログラム452bは、演出図柄を背景画像よりも手前に見えるように表示させる。
音声出力制御処理プログラムは、演出統括部403aにより実行指示された演出に対応する音声データを演出用データEDから読み込んで、スピーカ114から出力させる音声の生成などをおこなわせ、出力させる音声を示す音声出力用データをRAM453に格納させる。RAM453に格納された音声出力用データは、スピーカ114に対して出力されて、この音声出力用データがあらわす音声が所定のタイミングでスピーカ114から出力される。
(3−3.ランプ制御部)
つぎに、図13に示したランプ制御部403bについて補足しておく。ランプ制御部403bは、CPUと、ROMと、RAMと、入出力インターフェースなどを備えて構成される。CPUは、演出統括部403aにより実行指示された演出を実現するための各種プログラムをROMから読み出し、RAMをワークエリアとして使用して、読み出したプログラムを実行する。
また、ROMには、演出ライト部115や盤ランプ444などの各ランプの点灯を制御するための点灯データや、可動役物130が備える駆動モータ(不図示)を制御するための駆動データが記憶されている。
ランプ制御部403bは、演出ライト部115や盤ランプ444などの各ランプの点灯を制御したり、可動役物130が備える駆動モータ(不図示)を制御したりする。具体的には、ランプ制御部403bは、演出統括部403aにより実行指示された演出に対応する点灯データを読み込んで各ランプを点灯させたり、駆動データを読み込んで駆動モータを駆動させたりする。
本実施の形態では、演出制御部403は、演出統括部403aと、ランプ制御部403bと、画像・音声制御部403cとがそれぞれ異なる基板機能として設けられるが、これらは同じプリント基板上に組み込んで構成してもよい。ただし、同じプリント基板上に組み込まれた場合であってもそれぞれの機能は独立しているものとする。
(ぱちんこ遊技機の機能的構成)
つぎに、図17を用いて、本実施の形態のぱちんこ遊技機の機能的構成について説明する。図17は、本発明の実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の機能的構成を示すブロック図である。
(有効画面の選択について)
まず、図17に示す、判定部1701と、分割演出部1710が備える画面決定部1720および特定演出実行部1730と、を用いて有効画面(後述する「リーチライン数」)の選択について説明する。
判定部1701は、遊技盤101上に設けられた所定の始動領域を通過した遊技球に対して、遊技者にとって有利な有利遊技状態とするか否かの有利判定をおこなう。所定の始動領域とは、たとえば、第1始動口105および第2始動口106である。有利遊技状態とは、たとえば大当たり遊技状態であり、有利判定とは、大当たりの判定である。
分割演出部1710は、画像表示部104に表示される表示画面を複数に分割させた分割画面上で、それぞれ当たり判定の判定結果をあらわす演出をおこなう。分割画面は、本実施の形態では、表示画面を4つに分割させたものを挙げて説明するが、これに限らず、「4」よりも少ない数で分割(たとえば2分割)させたものでもよいし、「4」よりも多い数で分割(たとえば9分割)させたものでもよい。演出とは、たとえば第1演出図柄〜第3演出図柄の3つの演出図柄を変動させるとともに、各演出図柄を「1」〜「9」のうち、一の演出図柄で停止させる図柄演出である。
分割演出部1710は、画面決定部1720と、特定演出実行部1730とを備えている。画面決定部1720は、複数の分割画面のうち、演出を複数回に亘っておこなうための一または複数の有効画面を決定する。ここでいう演出は、大当たり遊技状態となることを期待させる特定の図柄演出である。特定の図柄演出とは、たとえば、リーチ演出から第3演出図柄に所定のチャンス目を停止させる擬似連続変動演出が挙げられるが、擬似連続変動演出に限らず、判定部1701による当たり判定結果を受けて、複数回に亘っておこなうことが可能な演出であればよい。
画面決定部1720は、画面記憶部1721と、画面選択部1722と、画面出力部1723とを備えている。画面記憶部1721は、分割画面上に表示される数が異なる有効画面の数データを記憶する。有効画面の数データとは、具体的には、特定の演出をおこなう数(たとえばリーチライン数)のデータである。本実施の形態では、分割画面の数を「4」としているので、擬似連続変動演出におけるリーチライン数は、最大「4」であり、最小「1」である。
画面選択部1722は、複数回の図柄演出のうち、後半におこなわれる図柄演出ほど高い優先順で、画面記憶部1721に記憶されている複数の数データの中から、順次、一の数データを選択する。具体的には、たとえば、3回の擬似変動がおこなわれる擬似連続変動演出の場合、画面選択部1722は、3回目の擬似変動におけるリーチライン数データを優先して選択し、つぎに、2回目の擬似変動におけるリーチライン数データを選択し、最後に、1回目の擬似変動におけるリーチライン数データを選択する。
また、画面選択部1722は、優先順の最も高い図柄演出における数データの選択に際しては、予め定めた所定の割合で一の数データを選択する。優先順位の最も高い図柄演出とは、たとえば、擬似連続変動演出における最後の擬似変動である。所定の割合とは、具体的には、図37−1〜図37−3を用いて後述するが、擬似連続変動演出の期待度が高いものほど、言い換えれば、擬似変動をおこなう回数が多い場合ほど、リーチライン数の多い数データが選択されやすい値となっている。
たとえば、本実施の形態では、最も期待度の高いもので4回の擬似変動をおこなう擬似連続変動演出があるが、この擬似連続変動演出における4回目の擬似変動では、リーチライン数が最も多い「4」となる数データが選択されやすくなっている。また、たとえば2回の擬似変動をおこなう擬似連続変動演出における最後の擬似変動(2回目の擬似変動)では、4回の擬似変動をおこなう擬似変動演出における最後の擬似変動(4回目の擬似変動)よりも、リーチライン数の少ない(たとえばライン数「1」)数データが選択されやすくなっている。
特に、画面選択部1722は、優先順の最も高い図柄演出を除く他の図柄演出における各数データの選択に際しては、既に選択した優先順の高い図柄演出の数データを用いて、当該数データを基準にして、一の数データを選択する。「当該数データを基準にして、一の数データを選択する」とは、関連性をもたせて選択するという趣旨であり、代表的には、当該数データの有効画面の数以下となる数データを選択することであるが、当該数データの有効画面の数よりも、たとえば「1」多い数データを選択するようにしてもよい。
優先順の最も高い図柄演出を除く他の図柄演出における各数データの選択について、具体例を挙げると、擬似連続変動演出における最後の擬似変動(たとえば4回目の擬似変動)を除く擬似変動(たとえば3回目の擬似変動)の数データの選択に際しては、画面選択部1722は、既に選択した4回目の擬似変動の数データを基準にして、数データを選択する。
また、2回目の擬似変動の数データの選択に際しては、画面選択部1722は、既に選択した3回目の擬似変動の数データを基準にして、数データを選択する。同様に、1回目の擬似変動の数データの選択に際しては、画面選択部1722は、既に選択した2回目の擬似変動の数データを基準にして、数データを選択する。
このように、本実施の形態では、画面選択部1722は、1つ後に演出がおこなわれる擬似変動の数データを基準にして、言い換えれば、優先順位が1つ高い擬似変動の数データを基準にして、順次、数データを選択するようにしている。画面選択部1722によって、このような選択がおこなわれることにより、擬似変動の進展にともなって、リーチライン数に関連性をもたせることができるようになっている。なお、優先順位が2つ高い擬似変動の数データを基準にしたり、優先順位が3つ高い擬似変動の数データを基準にしたりして、数データを選択するようにしてもよい。
また、本実施の形態において、画面選択部1722は、優先順の最も高い図柄演出を除く他の図柄演出における各数データの選択に際しては、既に選択した優先順の高い図柄演出の数データを用いて、当該数データにおける有効画面の数以下となる数データを選択するようにしている。画面選択部1722は、具体的には、たとえば、4回目の擬似変動で、リーチライン数(有効画面)が「3」の数データを選択した場合には、3回目の擬似変動では、「3」以下の数データ選択を選択する。
同様に、画面選択部1722は、3回目の擬似変動でリーチライン数が「2」の数データを選択した場合には、2回目の擬似変動では、「2」以下の数データ選択を選択する。このように、本実施の形態では、画面選択部1722は、1つ後に演出がおこなわれる擬似変動のリーチライン数以下となるように、言い換えれば、優先順位が1つ高い擬似変動のリーチライン数以下となるように、順次、数データを選択するようにしている。
画面選択部1722によって、このような選択がおこなわれることにより、擬似変動の進展にともなって、リーチライン数を増加または同一数にすることができるようになっている。すなわち、擬似変動の進展にともなって、リーチライン数を減少させないようにすることができるようになっている。なお、優先順位が2つ高い擬似変動のリーチライン数以下となるようにしたり、優先順位が3つ高い擬似変動のリーチライン数以下となるようにしたりして、数データを選択するようにしてもよい。
画面出力部1723は、画面選択部1722によって選択された数データを、たとえば、特定演出実行部1730へ出力する。特定演出実行部1730は、画面決定部1720によって決定された一または複数の有効画面上で、特定演出(リーチ演出)を実行する。
(有効画面の組み合わせの選択について)
つぎに、有効画面の組み合わせの選択について説明する。本実施の形態において、画面記憶部1721は、分割画面上に表示される箇所が異なる有効画面(たとえばリーチ位置)の組み合わせデータを記憶している。ここで、有効画面の組み合わせについて詳述する。本実施の形態では分割画面の数は「4」であり、第1分割画面〜第4分割画面の各分割画面をA,B,C,Dとする。有効画面の数が「4」の場合、有効画面の組み合わせは「ABCD」のみとなる。
有効画面の数が「3」の場合、有効画面の組み合わせは「ABC,ABD,ACD,BCD」の4つとなる。また、有効画面の数が「2」の場合、有効画面の組み合わせは「AB,AC,AD,BC,BD,CD」の6つとなる。さらに、有効画面の数が「1」の場合、有効画面の組み合わせは「A,B,C,D」の4つとなる。
画面選択部1722は、複数回の演出(たとえば図柄演出)のうち、後半におこなわれる図柄演出ほど高い優先順で、画面記憶部1721に記憶されている複数の組み合わせデータの中から、順次、一の組み合わせデータを選択する。たとえば3回の擬似変動がおこなわれる擬似連続変動演出の場合、画面選択部1722は、3回目の擬似変動における組み合わせデータを優先して選択し、つぎに、2回目の擬似変動における組み合わせデータを選択し、最後に、1回目の擬似変動における組み合わせデータを選択する。
画面選択部1722は、優先順の最も高い図柄演出における組み合わせデータの選択に際しては、予め定めた所定の割合で一の組み合わせデータを選択する。優先順位の最も高い図柄演出とは、たとえば、擬似連続変動演出における最後の擬似変動である。所定の割合とは、具体的には、図41−1〜図41−4を用いて後述するが、たとえば一律の割合である。
より具体的には、たとえば、有効画面の数が3の場合である「ABC,ABD,ACD,BCD」の組み合わせの中から、一の組み合わせを選択する場合の各組み合わせの選択割合は、それぞれ「1/4」である。また、有効画面の数が2の場合である「AB,AC,AD,BC,BD,CD」の組み合わせの中から、一の組み合わせを選択する場合の各組み合わせの選択割合は、それぞれ「1/6」である。
特に、画面選択部1722は、優先順の最も高い図柄演出を除く他の図柄演出における各組み合わせデータの選択に際しては、既に選択した優先順の高い図柄演出の組み合わせデータを用いて、当該組み合わせデータにおける有効画面の箇所を基準にして、一の組み合わせデータを選択する。「当該組み合わせデータにおける有効画面の箇所を基準にして、一の組み合わせデータを選択する」とは、関連性をもたせて選択するという趣旨であり、代表的には、当該組み合わせデータにおける有効画面と同一の箇所を含む組み合わせデータを選択することである。なお、これに限らず、当該組み合わせデータにおける有効画面(たとえばA)と、1ずれた箇所(B)や反対の(分割画面を区切る線の交点を基準に対向する)箇所(C)を選択するようにしてもよい。
優先順の最も高い図柄演出を除く他の図柄演出における各組み合わせデータの選択について、具体例を挙げると、擬似連続変動演出における最後の擬似変動(たとえば4回目の擬似変動)を除く擬似変動(たとえば3回目の擬似変動)の数データの選択に際しては、画面選択部1722は、既に選択した4回目の擬似変動の組み合わせデータを基準にして、組み合わせデータを選択する。
また、2回目の擬似変動の組み合わせデータの選択に際しては、画面選択部1722は、既に選択した3回目の擬似変動の組み合わせデータを基準にして、組み合わせデータを選択する。同様に、1回目の擬似変動の組み合わせデータの選択に際しては、画面選択部1722は、既に選択した2回目の擬似変動の組み合わせデータを基準にして、組み合わせデータを選択する。
このように、本実施の形態では、画面選択部1722は、1つ後におこなわれる擬似変動の組み合わせデータを基準にして、言い換えれば、優先順位が1つ高い擬似変動の組み合わせデータを基準にして、順次、組み合わせデータを選択するようにしている。画面選択部1722によって、このような選択がおこなわれることにより、擬似変動の進展にともなって、有効画面の組み合わせに関連性をもたせることができるようになっている。なお、これに限らず、優先順位が2つ高い擬似変動の組み合わせデータを基準にしたり、優先順位が3つ高い擬似変動の組み合わせデータを基準にしたりして、組み合わせデータを選択するようにしてもよい。
本実施の形態において、画面選択部1722は、優先順の最も高い図柄演出を除く他の図柄演出における各組み合わせデータの選択に際しては、既に選択した優先順の高い図柄演出の組み合わせデータを用いて、当該組み合わせデータにおける有効画面と同一の箇所を含む組み合わせデータを選択するようにしている。画面選択部1722は、具体的には、たとえば、4回目の擬似変動で、「ABC」の組み合わせデータを選択した場合であって、3回目の擬似変動のリーチライン数が「2」の場合、「ABC」の中から2つを含む組み合わせ(AB、AC、BC)のうち、いずれか1つを選択する。
同様に、画面選択部1722は、3回目の擬似変動で「AB」の組み合わせデータを選択した場合であって、2回目の擬似変動がリーチライン数「1」の場合、「A」または「B」のうち、いずれか一方を選択する。画面選択部1722によって、このような選択がおこなわれることにより、擬似変動の進展にともなって、有効画面に連続性をもたせることができるようになっている。なお、優先順位が2つ高い擬似変動の有効画面と同一の箇所を含む組み合わせデータを選択するようにしたり、優先順位が3つ高い擬似変動の有効画面と同一の箇所を含む組み合わせデータを選択するようにしたりしてもよい。
画面出力部1723は、画面選択部1722によって選択された組み合わせデータを、たとえば、特定演出実行部1730へ出力する。特定演出実行部1730は、画面決定部1720によって決定された組み合わせデータを用いて、有効画面上で、特定演出(リーチ演出)を実行する。
(パネル演出の選択について)
つぎに、パネル演出の選択について、パネル演出部1740とともに説明する。本実施の形態において、擬似連続変動演出では、各擬似変動時にリーチ演出をおこなうとともに、リーチ演出となった分割画面上では大当たりに対する期待度を示す演出(たとえばパネル演出)をおこなうようにしている。このパネル演出をおこなった後、たとえば、複数の分割画面上でパネル演出がおこなわれている場合には、いずれか1つを選択するためのルーレット演出をおこなうことによって一のパネル演出を選択して、以降の演出(たとえば次擬似変動やスーパーリーチ)に移行するようになっている。
分割演出部1710は、表示画面を複数に分割させた分割画面上で、それぞれ当たり判定の期待度をあらわすパネル演出をおこなう。分割演出部1710は、画面決定部1720と、パネル演出部1740とを備えている。画面決定部1720は、複数の分割画面のうち、パネル演出を複数回に亘っておこなうための一または複数の分割画面を決定する。分割画面上のパネル演出をおこなう箇所は、上述した、分割画面上のリーチ演出をおこなう箇所(有効画面)である。すなわち、画面決定部1720による分割画面の決定は、画面選択部1722による有効画面の組み合わせデータの選択によっておこなわれる。
パネル演出部1740は、画面決定部1720によって決定された一または複数の分割画面上で、パネル演出を順次おこなう。パネル演出部1740は、パネル記憶部1741と、パネル選択部1742と、パネル出力部1743とを備えている。パネル記憶部1741は、期待度の異なる複数のパネル演出の組み合わせデータを記憶する。期待度の異なる複数のパネル演出とは、たとえば、期待度が低、中、高のパネル演出があるということである。パネル演出の組み合わせとは、たとえば、2つの分割画面でパネル演出をおこなう場合には、期待度毎に、「低、低」、「低、中」、「低、高」、「中、中」、「中、高」、「高、高」の6つの組み合わせとなる。
パネル選択部1742は、複数回のパネル演出のうち、後半におこなわれるパネル演出ほど高い優先順で、パネル記憶部1741に記憶されている複数の組み合わせデータの中から、順次、一の組み合わせデータを選択する。たとえば3回の擬似変動がおこなわれる擬似連続変動演出の場合、パネル選択部1742は、3回目の擬似変動におけるパネル演出の組み合わせデータを優先して選択し、つぎに、2回目の擬似変動における組み合わせデータを選択し、最後に、1回目の擬似変動における組み合わせデータを選択する。
パネル選択部1742は、優先順の最も高いパネル演出における組み合わせデータの選択に際しては、予め定めた所定の割合で一の組み合わせデータを選択する。優先順位の最も高いパネル演出とは、たとえば、擬似連続変動演出における最後の擬似変動時におこなわれるパネル演出である。所定の割合とは、具体的には、図45−1〜図45−4を用いて後述するが、たとえば、期待度の低いものほど、選択されやすくなっている。
特に、パネル選択部1742は、優先順の最も高いパネル演出を除く他のパネル演出における各組み合わせデータの選択に際しては、既に選択した優先順の高いパネル演出の組み合わせデータに基づいて、一の組み合わせデータを選択する。「既に選択した優先順の高いパネル演出の組み合わせデータに基づいて、一の組み合わせデータを選択する」とは、優先順の高いパネル演出の期待度を基準にしてという趣旨であり、より具体的には、優先順の高いパネル演出の期待度に関連性をもたせて選択するという趣旨である。代表的には、既に選択した優先順の高いパネル演出の期待度以下となる一の組み合わせデータを選択することである。なお、これに限らず、既に選択した優先順の高いパネル演出(後におこなわれるパネル演出)よりも期待度がわずかに上がるものも選択可能にしてもよい。
優先順の最も高い図柄演出を除く他の図柄演出における各パネル演出の組み合わせデータの選択について、具体例を挙げると、擬似連続変動演出における最後の擬似変動(たとえば4回目の擬似変動)を除く擬似変動(たとえば3回目の擬似変動)の組み合わせデータの選択に際しては、画面選択部1722は、既に選択した4回目の擬似変動の組み合わせデータを基準にして、組み合わせデータを選択する。
また、2回目の擬似変動の組み合わせデータの選択に際しては、パネル選択部1742は、既に選択した3回目の擬似変動の組み合わせデータを基準にして、組み合わせデータを選択する。同様に、1回目の擬似変動の組み合わせデータの選択に際しては、パネル選択部1742は、既に選択した2回目の擬似変動の組み合わせデータを基準にして、組み合わせデータを選択する。
このように、本実施の形態では、パネル選択部1742は、1つ後に演出がおこなわれる擬似変動時のパネル演出の組み合わせデータを基準にして、言い換えれば、優先順位が1つ高い擬似変動時のパネル演出の組み合わせデータを基準にして、順次、組み合わせデータを選択するようにしている。パネル選択部1742によって、このような選択がおこなわれることにより、擬似変動の進展にともなって、パネル演出に関連性をもたせることができるようになっている。なお、優先順位が2つ高い擬似変動でのパネル演出の組み合わせデータを基準にしたり、優先順位が3つ高い擬似変動でのパネル演出の組み合わせデータを基準にしたりして、組み合わせデータを選択するようにしてもよい。
また、本実施の形態において、パネル選択部1742は、優先順の最も高いパネル演出を除く他のパネル演出における各組み合わせデータの選択に際しては、既に選択した優先順の高いパネル演出の組み合わせデータに基づいて、当該パネル演出の期待度以下となる一の組み合わせデータを選択するようにしている。パネル選択部1742は、具体的には、たとえば、4回目の擬似変動で有効画面「AB」の期待度がそれぞれ「中、高」となり、3回目の擬似変動の有効画面も「AB」としたとすると、「中、高」以下の期待度となる組み合わせ「中、高」、「中、中」、「低、高」、「低、中」、「低、低」のうち、いずれか1つを選択する。
同様に、パネル選択部1742は、3回目の擬似変動で有効画面「AB」の期待度が「低、中」となり、2回目の擬似変動で有効画面が「B」のみとしたとすると、「低、中」以下の期待度となる組み合わせ「中」または「低」のうち、いずれか一方を選択する。パネル選択部1742によって、このような選択がおこなわれることにより、擬似変動の進展にともなって、パネル演出の期待度を上げることができるようになっている。なお、優先順位が2つ高い擬似変動におけるパネル演出の期待度以下の組み合わせデータを選択するようにしたり、優先順位が3つ高い擬似変動におけるパネル演出の期待度の組み合わせデータを選択するようにしたりしてもよい。
パネル出力部1743は、パネル選択部1742によって選択されたパネル演出の組み合わせデータを、たとえば、画像表示部104へ出力する。
(演出図柄の選択について)
つぎに、演出図柄の選択について、変動態様選択部1702、演出図柄決定部1751および図柄出力部1752とともに説明する。変動態様選択部1702は、判定部1701による判定結果に基づいて、特定変動態様またはハズレ変動態様のうち、いずれか一方の変動態様を選択する。特定変動態様とは、大当たり遊技状態になることを期待させる特定演出(たとえばリーチ演出)が実行可能となる変動態様である。特定演出であるリーチ演出は、擬似連続変動演出も含み、図14に示した変動演出パターンを例に挙げると、変動演出パターンEp2〜Ep8である。
分割演出部1710は、表示画面を複数に分割させた分割画面上で、予め定めた分割画面順にそれぞれ複数の演出図柄を停止させて演出をおこなう。分割演出部1710は、画面決定部1720と、演出図柄決定部1751と、図柄出力部1752とを備えている。画面決定部1720は、変動態様選択部1702によって特定変動態様が選択された際、複数の分割画面のうち、特定演出をおこなう特定画面および特定演出をおこなわない通常ハズレ画面を所定の抽選によって決定する。
具体的には、画面決定部1720は、擬似連続変動演出(変動演出パターンEp3,Ep5,Ep6)の場合、たとえば、上述した画面選択部1722による分割画面(リーチ位置)の組み合わせデータの選択によって、特定画面および通常ハズレ画面を決定する。また、画面決定部1720は、擬似連続変動演出ではないリーチ演出の場合(変動演出パターンEp2,Ep4,Ep7,Ep8)には、変動パターンの期待度に応じて有効画面であるリーチライン数を選択するとともに(図60参照)、リーチ位置を一律の割合で選択することによって、特定画面および通常ハズレ画面を決定する(図61参照)。
演出図柄決定部1751は、画面決定部1720によって決定された通常ハズレ画面に停止させるハズレ演出図柄を決定する。演出図柄決定部1751は、特定画面(リーチ画面)よりも後に演出図柄が停止される通常ハズレ画面のハズレ演出図柄については、所定の規則性を有する停止態様となるようにハズレ演出図柄を決定する。
「所定の規則性」について説明すると、演出図柄決定部1751は、リーチ画面のつぎに演出図柄が停止される通常ハズレ画面の第1演出図柄には、リーチ画面でテンパイ状態となった演出図柄に、たとえば+1した演出図柄を決定する。すなわち、リーチ画面が「4」でテンパイした場合には、つぎに演出図柄が停止される通常ハズレ画面の第1演出図柄には「5」の演出図柄を決定する。
さらに、演出図柄決定部1751は、リーチ画面の2つ後に演出図柄が停止される通常ハズレ画面の第1演出図柄には、リーチ画面でテンパイ状態となった演出図柄に+2した演出図柄を決定する。すなわち、リーチ画面が「4」でテンパイした場合には、2つ後に演出図柄が停止される通常ハズレ画面の第1演出図柄には「6」の演出図柄を決定する。
同様に、演出図柄決定部1751は、リーチ画面の3つ後に演出図柄が停止される通常ハズレ画面の第1演出図柄には、リーチ画面でテンパイ状態となった演出図柄に+3した演出図柄を決定する。すなわち、リーチ画面が「4」でテンパイした場合には、3つ後に演出図柄が停止される通常ハズレ画面の第1演出図柄には「7」の演出図柄を決定する。
つまり、演出図柄決定部1751は、リーチ画面のα後に演出図柄が停止される通常ハズレ画面の第1演出図柄には、リーチ画面でテンパイ状態となった演出図柄に+αした演出図柄を決定する。また、演出図柄決定部1751は、リーチ画面よりも後に演出図柄が停止される分割画面に、さらにリーチ画面がある場合、上述した+αした演出図柄をリーチ図柄として決定する。
また、本実施の形態では、リーチ演出時には、テンパイ状態となった演出図柄によって期待度が異なるようになっている。具体的には、たとえば、赤図柄である「3,7」の演出図柄は期待度が最も高く、緑図柄である「1,5,9」の演出図柄は期待度が中であり、青図柄である「2,4,6,8」の演出図柄は最も期待度が低くなっている。
そのため、リーチ画面後の通常ハズレ画面における第1演出図柄を選択するに際して、上記のような規則性をもたせることにより、たとえば、リーチ画面で「6」がテンパイした際に、遊技者は、リーチ画面後のつぎの画面で第1演出図柄に「7」が停止することを予測することができるとともに、さらに、「7」のリーチを期待して遊技をおこなうことができ、遊技の興趣を高めることができるようになっている。
また、演出図柄決定部1751は、リーチ画面後の通常ハズレ画面における第2演出図柄を選択するに際して、第1演出図柄と1コマ分ずらした演出図柄を決定する。すなわち、第1演出図柄を「5」と決定した場合、第2演出図柄を「4」または「6」と決定する。このように、リーチ画面後の通常ハズレ画面において遊技者を煽ることにより、遊技者は、リーチ演出となる分割画面がさらに増えるかもしれないといった期待感をより高めることができるようになっている。なお、演出図柄決定部1751は、第3演出図柄の決定については、任意の演出図柄を決定する。
特に、演出図柄決定部1751は、特定画面よりも前に演出図柄が停止される通常ハズレ画面のハズレ演出図柄については、ランダムな抽選によってハズレ演出図柄を決定する。ランダムな抽選とは、不作為な抽選である。ただし、ランダムな抽選をおこなったとしても、第1演出図柄と第2演出図柄とが同一の演出図柄とはならないようにしている。たとえば、第1演出図柄と同一のものを削除した上で第2演出図柄を選択したり、第2演出図柄が第1演出図柄と同一となった場合には再抽選をおこなったりすればよい。
このように、特定画面よりも前に演出図柄が停止される通常ハズレ画面のハズレ演出図柄については、ランダムな抽選によってハズレ演出図柄を決定することにより、特定画面の前後で期待度にメリハリをつけさせることができるようになっている。つまり、特定画面後には遊技者をより注目させることができるようになっている。
なお、分割モードにおける遊技者の期待感を高めるという観点から、演出図柄決定部1751は、特定画面(リーチ画面)よりも前に演出図柄が停止される通常ハズレ画面のハズレ演出図柄についても、所定の規則性を有する停止態様となるようにハズレ演出図柄を決定するようにしてもよい。
上述した、判定部1701と変動態様選択部1702とは、主制御部401のCPU411によって実現される。すなわち、主制御部401が各種プログラム(たとえば特別図柄処理プログラム412k)を実行することにより、各部の機能を実現する。また、分割演出部1710に含まれる各機能部(画面決定部1720、特定演出実行部1730、パネル演出部1740など)は、演出統括部403aのCPU431によって実現される。すなわち、演出統括部403aが各種プログラム(たとえば分割演出プログラムや画面決定プログラムなど)を実行することにより、各部の機能を実現する。
(本実施の形態の概要)
つぎに、図18−1〜図18−10を用いて、本実施の形態の概要について説明する。図18−1〜図18−10は、本実施の形態の概要を示す説明図である。図18−1〜図18−10では、分割モード中における一連(3回の擬似変動)の擬似連続変動演出について説明する。まず、図18−1の(1)〜図18−5(10)までを用いて、1回目の擬似変動について説明する。図18−1の(1)において、画像表示部104には、分割モード中の演出画面が表示されている。分割モードは、第1分割画面BG1、第2分割画面BG2、第3分割画面BG3、および第4分割画面BG4を表示させる演出モードである。
分割モードにおいて、特別図柄の変動が開始されると、各分割画面BG1〜BG4の変動演出が開始される。各分割画面BG1〜BG4には、それぞれ、第1演出図柄DE1、第2演出図柄DE2、第3演出図柄DE3が変動表示される。変動表示された演出図柄DE1〜DE3は、第1演出図柄DE1、第2演出図柄DE2、第3演出図柄DE3の順で停止表示される。第1演出図柄DE1、第2演出図柄DE2、第3演出図柄DE3は、それぞれ関連性のない、いわゆるバラケ目で停止している。このバラケ目は、ランダムに抽選されたものである。
特別図柄の変動開始から、所定時間経過すると、(2)に移行する。(2)では、第1分割画面BG1の演出図柄DE1〜DE3が停止している。このとき、第1分割画面BG1以外の分割画面BG2〜BG4の各演出図柄DE1〜DE3は変動表示されている。第1分割画面BG1の演出図柄DE1〜DE3が停止してから、さらに所定時間経過すると、図18−2の(3)に示すように、第2分割画面BG2の演出図柄DE1,DE2が停止する。ここで、図18−2の(3)に示す第2分割画面BG2では、第1演出図柄DE1と第2演出図柄DE2と同じ図柄「2」で停止しており、すなわち、リーチとなっている。
リーチとなった場合には、第3演出図柄DE3が変動表示を保持する。なお、リーチとならない場合には、第3演出図柄DE3は停止する。第2分割画面BG2がリーチとなってから、所定時間経過すると、(4)に移行する。(4)では、第3分割画面BG3の第1演出図柄DE1が「3」で停止している。本実施の形態において、この第1演出図柄DE1の「3」は、リーチとなっている第2分割画面BG2の演出図柄「2」に+1したものとしている。この+1とは、第2分割画面BG2を基準にして、第2分割画面BG2の後、何画面後に停止するかに相当する値である。
第3分割画面BG3の第1演出図柄DE1が停止してから、さらに所定時間経過すると、図18−3の(5)に移行する。(5)では、第3分割画面BG3の第2演出図柄DE2が「4」で停止している。この第2演出図柄DE2の「4」は、第1演出図柄DE1の演出図柄「3」に+1したものとしている。本実施の形態では、第3分割画面BG3の第2演出図柄DE2は、第3分割画面BG3の第1演出図柄DE1の+1または−1で停止するようになっており、いずれか一方が抽選によって選択される。なお、第3分割画面BG3についても、第2分割画面BG2と同様に、リーチとなる場合には、第3演出図柄DE3は停止せずに、変動表示を保持する。
さらに、第3分割画面BG3の第2演出図柄DE2が停止してから所定時間経過すると、(6)に移行する。(6)では、第3分割画面BG3の第3演出図柄DE3は、ランダムな図柄「7」で停止している。第3分割画面BG3の各演出図柄DE1〜DE3は、それぞれ関連性のない、いわゆるバラケ目であるが、ランダムな抽選がおこなわれたものではなく、規則性をもって選択されたものとなっている。
また、(6)では、第4分割画面BG4の第1演出図柄DE1が「4」で停止している。本実施の形態において、この第1演出図柄DE1の「4」は、リーチとなっている第2分割画面BG2の演出図柄「2」に+2したものとしている。この+2とは、第2分割画面BG2を基準にして、第2分割画面BG2の後、何画面後に停止するかに相当する値である。
第4分割画面BG4の第1演出図柄DE1が停止してから、さらに所定時間経過すると、図18−4の(7)に移行する。(7)では、第4分割画面BG4の第2演出図柄DE2が「4」で停止しており、すなわち、リーチとなっている。この後、(8)に移行する。(8)は、リーチとなった分割画面(第2分割画面BG2および第4分割画面BG4)にパネル演出をおこなっている状態を示している。パネル演出は、演出の発展に対する期待度、言い換えれば、大当たりに対する期待度を示すものである。なお、リーチとならなかった分割画面(第1分割画面BG1および第3分割画面BG3)にはパネル演出がおこなわれない。
(8)のパネル演出では、第2分割画面BG2に擬似連続変動演出を示すパネルと、第4分割画面BG4に発展内容が不明であることを明示する「?」を示すパネルとが表示されている。そして、図18−5の(9)に示すように、ルーレットの様な演出(いずれか一方が交互に点滅する演出)がおこなわれ、いずれか一方(たとえば擬似連続変動演出を示すパネル)が選択される。そして、(10)に示すように、選択された第2分割画面BG2の表示画面上で、第3演出図柄DE3として、擬似連続変動演出が継続される旨を示すチャンス図柄が停止する。このようにして、1回目の擬似変動が終了する。
つぎに、図18−6(11)〜図18−8(15)を用いて、2回目の擬似変動について説明する。1回目の擬似変動が終了すると、図18−6の(11)に移行する。(11)における各分割画面BG1〜BG4上では、2回目の擬似変動が開始される。2回目の擬似変動についても、1回目の擬似変動と同様に、分割画面BG1〜BG4の順で変動演出がおこなわれる。そして、(12)に示すように、第1分割画面BG1を除く分割画面BG2〜BG4がリーチとなったとする。
具体的には、1回目の擬似変動でリーチとなった分割画面(第2分割画面BG2および第4分割画面BG4)に加え、第3分割画面BG3についてもリーチとなっている。これは、2回目の擬似変動でリーチとなる分割画面の数が1回目の擬似変動においてリーチとなった分割画面の数以上となるように制御されているためである。また、1回目の擬似変動でリーチとなった分割画面(第2分割画面BG2および第4分割画面BG4)が、2回目の擬似変動においては必ずリーチとなるように制御されているためである。
さらに、たとえば、リーチ開始の基準となる分割画面(第2分割画面BG2)の演出図柄DE1,DE2は「5」となっており、この「5」は、1回目の擬似変動で演出図柄DE1,DE2の「2」よりも期待度の高い図柄となっている。これは、リーチ開始の基準となる分割画面(第2分割画面BG2)の演出図柄による期待度が、擬似連続変動演出の進展にともなって、低下しないように制御されているためである。
また、第3分割画面BG3に停止している演出図柄DE1,DE2は、第2分割画面BG2に停止している演出図柄DE1,DE2に+1した図柄となっており、第4分割画面BG4に停止している演出図柄DE1,DE2は、第2分割画面BG2に停止している演出図柄DE1,DE2に+2した図柄となっている。このプラスする値は、第2分割画面BG2を基準にして、第2分割画面BG2の後、何画面後に停止するかに相当する値となっている。
リーチとなった後、図18−7の(13)に移行する。(13)は、リーチとなった分割画面(分割画面BG2〜BG4)にパネル演出をおこなっている状態を示している。(13)のパネル演出では、第2分割画面BG2に擬似連続変動演出を示すパネルと、第3分割画面BG3に「?」を示すパネルと、第4分割画面BG4にキャラクタを示すパネルとが表示されている。表示されているパネルの内容は、たとえば、1回目の擬似変動におけるパネル演出のもの(図18−4(8)参照)よりも期待度が同等以上のものとなっている。
そして、(14)に示すように、ルーレットの演出がおこなわれ、いずれか一つ(たとえば擬似連続変動演出を示すパネル)が選択される。さらに、図18−8の(15)に示すように、選択された第2分割画面BG2の表示画面上で、第3演出図柄DE3として、擬似連続変動演出が継続される旨を示すチャンス図柄が停止して、2回目の擬似変動が終了する。なお、ルーレットの演出において、第4分割画面BG4のキャラクタを示すパネルが選択されると、以降にキャラクタと対戦するリーチ演出に発展する。
つぎに、図18−8(16)〜図18−10(20)を用いて、3回目の擬似変動について説明する。2回目の擬似変動が終了すると、(16)に移行する。(16)における各分割画面BG1〜BG4上では、3回目の擬似変動が開始される。3回目の擬似変動についても、1回目の擬似変動および2回目の擬似変動と同様に、分割画面BG1〜BG4の順で変動演出がおこなわれる。そして、図18−9の(17)に示すように、全ての分割画面BG1〜BG4がリーチになったとする。
具体的には、3回目の擬似変動では、2回目の擬似変動でリーチとなった分割画面(分割画面BG2,BG4)に加え、第1分割画面BG1についてもリーチとなっている。これは、3回目の擬似変動でリーチとなる分割画面の数が、2回目の擬似変動でリーチとなる分割画面の数以上となるように制御されているためである。また、2回目の擬似変動でリーチとなった分割画面BG2〜BG4が、3回目の擬似変動においては必ずリーチとなるように制御されているためである。
さらに、たとえば、リーチ開始の基準となる分割画面(第2分割画面BG2)の演出図柄DE1,DE2は「7」となっており、この「7」は2回目の擬似変動の演出図柄DE1,DE2「5」よりもさらに期待度の高い図柄(16R長当たりを示す図柄)となっている。これは、リーチ開始の基準となる分割画面(第2分割画面BG2)の演出図柄による期待度が、擬似連続変動演出の進展にともなって、低下しないように制御されているためである。
また、(17)では、全分割画面BG1〜BG4がリーチの状態となっている。リーチとなった後、(18)に移行する。(18)は、リーチとなった分割画面(分割画面BG1〜BG4)にパネル演出をおこなっている状態を示している。(18)のパネル演出では、第1分割画面BG1に「?」を示すパネルと、第2分割画面BG2にゼブラの飛行機(プレミア演出)を示すパネルと、第3分割画面BG3に擬似連続変動演出を示すパネルと、第4分割画面BG4にキャラクタを示すパネルとが表示されている。
そして、図18−10の(19)に示すように、ルーレットの演出がおこなわれ、いずれか一つ(たとえばゼブラの飛行機を示すパネル)が選択される。さらに、(20)に示すように、選択された第2分割画面BG2の表示画面上で、たとえば、一時的に分割画面上でリーチ演出となり、この後、分割画面が解除され、全画面による期待度の高いスーパーリーチに発展する。スーパーリーチに発展すると、4回目の擬似変動に突入しないようになっている。
なお、(20)に示した画面で、図18−8の(15)と同様にチャンス図柄が停止すると、4回目の擬似変動に突入する。4回目の擬似変動がおこなわれた場合は、図18−8(16)〜図18−10(20)のような演出をおこなった後に、全画面による期待度の高いスーパーリーチに発展する。
(ぱちんこ遊技機がおこなう処理)
(1.主制御部がおこなう処理)
ぱちんこ遊技機100が上述した動作を実現するためにおこなう処理の内容について説明する。まず、ぱちんこ遊技機100の主制御部401がおこなう処理について説明する。なお、以下に説明する主制御部401の各処理は、主制御部401のCPU411がROM412に記憶されたプログラムを実行することによりおこなう。
(タイマ割込処理)
図19は、タイマ割込処理の処理内容を示すフローチャートである。主制御部401は、電源の供給が開始されると、起動処理や電源遮断監視処理などを含んだメイン制御処理
(不図示)の実行を開始する。主制御部401は、電源が供給されている間、このメイン制御処理を継続的に実行している。主制御部401は、このメイン制御処理に対して、タイマ割込処理を所定周期(たとえば4ms)で割り込み実行する。
図19に示すように、タイマ割込処理において、主制御部401は、まず、主制御部401がおこなう各種抽選に用いる乱数の更新をおこなう乱数更新処理を実行する(ステップS1901)。主制御部401は、この乱数更新処理において、当たり乱数、図柄乱数、変動パターン乱数などの更新をおこなう。
つぎに、主制御部401は、各種スイッチにより検出をおこなうスイッチ処理を実行する(ステップS1902)。このスイッチ処理において、主制御部401は、始動口(第1始動口105、第2始動口106)に入賞した遊技球を検出する始動口スイッチ処理(図20参照)、ゲート108を通過した遊技球を検出するゲートスイッチ処理、大入賞口109に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ処理、普通入賞口110に入賞した遊技球を検出する普通入賞口スイッチ処理などをおこなう。
つづいて、主制御部401は、特別図柄および普通図柄に関する図柄処理を実行する(ステップS1903)。ここで、図柄処理は、特別図柄に関する特別図柄処理と、普通図柄に関する普通図柄処理とからなる。特別図柄処理において主制御部401は、大当たり抽選をおこない、特別図柄を変動表示/停止表示させる(図22参照)。普通図柄処理において主制御部401は、普通図柄抽選をおこない、普通図柄を変動表示/停止表示させる(図示および詳細な説明は省略する)。
図柄処理を実行すると、主制御部401は、各種電動役物の動作制御に関する電動役物制御処理を実行する(ステップS1904)。公知の技術のため詳細な説明は省略するが、電動役物制御処理には、電動チューリップ107の動作を制御する電動チューリップ制御処理(不図示)、大入賞口109の動作を制御する大入賞口処理(図26参照)などが含まれる。
つぎに、主制御部401は、賞球に関する賞球処理を実行する(ステップS1905)。賞球処理において、主制御部401は、たとえば、大入賞口109や普通入賞口110へ入賞した遊技球に対して、所定個数の賞球の払い出しを指示する賞球コマンドをRAM413に設定する。そして、主制御部401は、ステップS1901〜S1905の各処理によりRAM413に設定されたコマンドを演出制御部403などに対して出力する出力処理を実行し(ステップS1906)、タイマ割込処理を終了する。タイマ割込処理を終了すると、主制御部401はメイン処理へ戻る。
(始動口スイッチ処理)
つぎに、始動口スイッチ処理の処理内容について説明する。図20は、始動口スイッチ処理の処理内容を示すフローチャートである。始動口スイッチ処理において、主制御部401は、まず、第1始動口SW414aがONになったかを判定する(ステップS2001)。第1始動口SW414aがONになっていなければ(ステップS2001:No)、後述するステップS2006へ移行する。
第1始動口SW414aがONになっていれば(ステップS2001:Yes)、判定用情報記憶領域413dにおいて第1始動口105に入賞した遊技球に対する判定用情報数U1が4未満であるか(U1<4)を判定する(ステップS2002)。判定用情報数U1が4未満でなければ(ステップS2002:No)、すなわち、判定用情報数U1が4以上であればステップS2006へ移行する。
判定用情報数U1が4未満であれば(ステップS2002:Yes)、判定用情報数U1に「1」加算したものを新たな判定用情報数U1とし(ステップS2003)、カウンタ記憶領域413cを参照して、各カウンタC1〜C3のカウント値を判定用情報として取得して、判定用情報記憶領域413dに記憶する(ステップS2004)。
判定用情報を取得・記憶すると、主制御部401は、記憶された判定用情報に基づき、事前判定処理(図21参照)をおこなう(ステップS2005)。事前判定処理をおこなうと、つづいて、主制御部401は、第2始動口SW414bがONになったかを判定する(ステップS2006)。第2始動口SW414bがONになっていなければ(ステップS2006:No)、そのまま始動口スイッチ処理を終了する。
第2始動口SW414bがONになっていれば(ステップS2006:Yes)、判定用情報記憶領域413dにおいて第2始動口106に入賞した遊技球に対する判定用情報数U2が4未満であるか(U2<4)を判定する(ステップS2007)。判定用情報数U2が4未満でなければ(ステップS2007:No)、すなわち、判定用情報数U2が4以上であれば、そのまま始動口スイッチ処理を終了する。
判定用情報数U2が4未満であれば(ステップS2007:Yes)、判定用情報数U2に「1」加算したものを新たな判定用情報数U2とし(ステップS2008)、カウンタ記憶領域413cを参照して、各カウンタC1〜C3のカウント値を判定用情報として取得して、判定用情報記憶領域413dに記憶する(ステップS2009)。この際に、主制御部401は、第1始動口105への入賞を契機に取得された判定用情報よりも優先順位が高くなるような判定用情報格納領域に記憶する。この場合、第1始動口105への入賞を契機に取得された判定用情報は、一つずつ、優先順位が低くなる判定用情報格納領域へシフトされる。
判定用情報を取得・記憶すると、主制御部401は、記憶された判定用情報に基づき、事前判定処理(図21参照)をおこない(ステップS2010)、始動口スイッチ処理を終了する。
(事前判定処理)
つぎに、事前判定処理の処理内容について説明する。図21は、事前判定処理の処理内容を示すフローチャートである。事前判定処理において、主制御部401は、まず、現在の遊技状態が高確率遊技状態であるか(高確遊技フラグがONか)を判定する(ステップS2101)。
高確率遊技状態であれば(ステップS2101:Yes)、主制御部401は、高確率当たり判定テーブルを選択する(ステップS2102)。高確率遊技状態でなければ(ステップS2101:No)、主制御部401は、低確率当たり判定テーブルを選択する(ステップS2103)。
つづいて、主制御部401は、ステップS2102またはステップS2103で選択した当たり判定テーブルと、事前判定の対象となる判定用情報の当たり乱数とを比較して、当たり乱数が、当たり判定テーブルにおいて大当たりに対応する所定値と一致するかを判定する、当たり判定をおこなう(ステップS2104)。
そして、ステップS2104の当たり判定の判定結果が大当たりであったかを判定する(ステップS2105)。大当たりであれば(ステップS2105:Yes)、大当たり用変動パターン判定テーブルを選択する(ステップS2106)。大当たりでなければ(ステップS2105:No)、すなわち、ハズレであれば、ハズレ用変動パターン判定テーブルを選択する(ステップS2107)。
その後、主制御部401は、ステップS2106,ステップS2107のいずれかで選択した変動パターン判定テーブルと、事前判定の対象の判定用情報の変動パターン乱数とを比較して、変動パターン乱数が、変動パターン判定テーブルにおいてどの変動パターンに対応するかを判定する、変動パターン判定をおこない(ステップS2108)、ステップS2104の当たり判定結果や、ステップS2108の変動パターン判定結果などを含む事前判定結果をRAM413に設定し(ステップS2109)、事前判定処理を終了する。ステップS2109で設定された事前判定結果は、図19のステップS1906の出力処理の実行時に演出制御部403に対して出力される。
(特別図柄処理)
図22は、特別図柄処理の処理内容を示すフローチャートである。特別図柄処理において、主制御部401は、まず、特別図柄の確定期間であることを示す確定中フラグがONであるか否かを判定する(ステップS2201)。確定中フラグがONであるとは、特別図柄の変動を停止してから所定時間が経過するまでの、停止した特別図柄を遊技者に認識させるための確定期間であることを示している。確定中フラグがONである場合(ステップS2201:Yes)、ステップS2216に移行する。
ステップS2201において、確定中フラグがOFFである場合(ステップS2201:No)、大当たり遊技フラグがONとなっているかを判定する(ステップS2202)。ここで、大当たり遊技フラグとは、たとえば、大当たり当選時にONに設定されるフラグであり、現在の遊技状態が当たり遊技状態であることを示すフラグである。
大当たり遊技フラグがONであれば(ステップS2202:Yes)、特別図柄を変動表示させずにそのまま特別図柄処理を終了する。大当たり遊技フラグがOFFであれば(ステップS2202:No)、主制御部401は、特別図柄を変動表示中であるかを判定する(ステップS2203)。特別図柄を変動表示中でなければ(ステップS2203:No)、主制御部401は、第2始動口106へ入賞した遊技球に対する判定用情報数U2が1以上であるかを判定する(ステップS2204)。
判定用情報数U2が1以上であれば(U2≧1)(ステップS2204:Yes)、主制御部401は、判定用情報数U2を「1」減算したものを新たな判定用情報数U2として(ステップS2205)、ステップS2208へ移行する。判定用情報数U2が0であれば(U2=0)(ステップS2204:No)、主制御部401は、第1始動口105へ入賞した遊技球に対する判定用情報数U1が1以上であるかを判定する(ステップS2206)。
判定用情報数U1が0であれば(U1=0)(ステップS2206:No)、主制御部401は、そのまま特別図柄処理を終了する。判定用情報数U1が1以上であれば(U1≧1)(ステップS2206:Yes)、主制御部401は、判定用情報数U1を「1」減算したものを新たな判定用情報数U1として(ステップS2207)、ステップS2208へ移行する。
つづいて、主制御部401は、大当たり抽選処理(図23参照)をおこなう(ステップS2208)。大当たり抽選処理をおこなうと、主制御部401は、変動パターン判定処理(図24参照)を実行する(ステップS2209)。変動パターン判定処理により変動パターンを判定すると、判定された変動パターンに基づき特別図柄表示部201の特別図柄の変動表示を開始する(ステップS2210)。このとき、第2大当たり抽選の抽選結果に基づき変動表示させる場合は、第2特別図柄表示部201bの第2特別図柄を変動表示させる。第1大当たり抽選の抽選結果に基づき変動表示させる場合は、第1特別図柄表示部201aの第1特別図柄を変動表示させる。
特別図柄の変動表示開始に合わせ、主制御部401は、変動開始コマンドをRAM413に設定する(ステップS2211)。ステップS2211で設定される変動開始コマンドには、ステップS2208の大当たり抽選処理の抽選結果やステップS2209の変動パターン判定処理によって選択された変動パターンを示す情報などが含まれる。また、ステップS2211で設定された変動開始コマンドは、図19のステップS1906の出力処理の実行時に演出制御部403に対して出力される。
つづいて、主制御部401は、特別図柄の変動表示を開始した時点から所定の変動時間
(変動表示開始直前に選択した変動パターンによって定義された変動時間)が経過したかを判定する(ステップS2212)。所定の変動時間が経過していなければ(ステップS2212:No)、主制御部401は、そのまま特別図柄処理を終了する。
一方、所定の変動時間が経過していれば(ステップS2212:Yes)、主制御部401は、特別図柄表示部201にて変動表示中の特別図柄を停止表示し(ステップS2213)、変動停止コマンドをRAM413に設定する(ステップS2214)。ステップS2214で設定された変動停止コマンドは、図19のステップS1906の出力処理の実行時に演出制御部403に対して出力される。
変動停止コマンドをRAM413に設定した後、主制御部401は、確定中フラグをONにし(ステップS2215)、図25−1および図25−2を用いて後述する停止中処理を実行して(ステップS2216)、特別図柄処理を終了する。一方、ステップS2203において特別図柄が変動表示中であるときには(ステップS2203:Yes)、ステップS2212へ移行して変動時間が経過したかを判定し、上記の処理をおこなう。
(大当たり抽選処理)
図23は、大当たり抽選処理の処理内容を示すフローチャートである。大当たり抽選処理において、主制御部401は、まず、現在の遊技状態が高確率遊技状態であるか(高確遊技フラグがONか)を判定する(ステップS2301)。
高確率遊技状態であれば(ステップS2301:Yes)、主制御部401は、高確当たり判定テーブルAt2(図7参照)を選択する(ステップS2302)。高確率遊技状態でなければ(ステップS2301:No)、主制御部401は、低確当たり判定テーブルAt1(図7参照)を選択する(ステップS2303)。
つづいて、主制御部401は、ステップS2302またはステップS2303で選択した当たり判定テーブルAtと、当たり判定の対象となる判定用情報(優先順位の最も高く設定された判定用情報)の当たり乱数とを比較して、当たり乱数が、当たり判定テーブルAtにおいて各当たりに対応する所定値と一致するかを判定する、当たり判定をおこなう(ステップS2304)。
そして、ステップS2304の当たり判定の判定結果が大当たりであったかを判定する(ステップS2305)。大当たりであれば(ステップS2305:Yes)、この判定用情報の図柄乱数と所定の図柄判定テーブルZt1またはZt2(図8参照)とを比較して、図柄乱数が、図柄判定テーブルZtにおいてどの種類の大当たり(16R長当たり、16R短当たり、4R短当たり)に対応する所定値と一致するかを判定する、図柄判定をおこなう(ステップS2306)。
ステップS2306の図柄判定では、第1始動口105への入賞球に対しては第1図柄判定テーブルZt1が用いられ、第2始動口106への入賞球に対しては第2図柄判定テーブルZt2が用いられる。そして、図柄判定の判定結果をあらわす図柄をRAM413に設定して(ステップS2307)、大当たり抽選処理を終了する。
一方、ステップS2304の当たり判定の判定結果が大当たりでなければ(ステップS2305:No)、ハズレを示す図柄をRAM413に設定して(ステップS2308)、大当たり抽選処理を終了する。
(変動パターン判定処理)
図24は、変動パターン判定処理の処理内容を示すフローチャートである。変動パターン判定処理において、主制御部401は、今回の判定用情報を用いた当たり判定の判定結果が大当たりであったかを判定する(ステップS2401)。大当たりであれば(ステップS2401:Yes)、大当たり用の変動パターン判定テーブルHt2,Ht4(図9および図10参照)を選択する(ステップS2402)。ステップS2402では、具体的には、通常遊技状態においては変動パターン判定テーブルHt2(図9参照)を選択し、確変遊技状態においては変動パターン判定テーブルHt4(図10参照)を選択する。
大当たりでなければ(ステップS2401:No)、すなわち、ハズレであれば、ハズレ用の変動パターン判定テーブルHt1,Ht3(図9および図10参照)を選択する(ステップS2403)。ステップS2403では、具体的には、通常遊技状態においては変動パターン判定テーブルHt1(図9参照)を選択し、確変遊技状態においては変動パターン判定テーブルHt3(図10参照)を選択する。
その後、主制御部401は、ステップS2402またはステップS2403のいずれかで選択した変動パターン判定テーブルHtと、今回の判定用情報の変動パターン乱数とを比較して、変動パターン乱数が、変動パターン判定テーブルHtにおいてどの変動パターンに対応するかを判定する、変動パターン判定をおこない(ステップS2404)、この判定結果をRAM413に設定し(ステップS2405)、変動パターン判定処理を終了する。
(停止中処理)
図25−1および図25−2は、主制御部がおこなう停止中処理を示したフローチャートである。停止中処理において、主制御部401のCPU411は、まず、特別図柄の変動を停止した時点から所定の確定時間が経過したか否かを判定する(ステップS2501)。
所定の確定時間が経過していない場合(ステップS2501:No)、そのまま処理を終了する。所定の確定時間が経過した場合(ステップS2501:Yes)、確定中フラグをOFFにし(ステップS2502)、時短遊技フラグがONであるか否かを判定する(ステップS2503)。なお、時短遊技フラグは、図31を用いて後述する遊技状態設定処理にて設定されるフラグである。時短遊技フラグがONではない場合(ステップS2503:No)、ステップS2508に移行する。
時短遊技フラグがONである場合(ステップS2503:Yes)、時短遊技カウンタJから「1」減算した値を新たな時短遊技カウンタJとする(ステップS2504)。なお、時短遊技カウンタJは、電チューサポート機能付き遊技状態における遊技の残余回数を示しており、大当たり後に、たとえば70回にセットされる数値である。時短遊技カウンタJのセットについては、遊技状態設定処理(図31参照)にて後述する。この後、時短遊技カウンタJが「0」であるか判定する(ステップS2505)。
時短遊技カウンタJが「0」である場合(ステップS2505:Yes)、時短遊技フラグをOFFにする(ステップS2506)。そして、右打ち表示部205を消灯させるための右打ち報知終了処理を実行する(ステップS2507)。一方、時短遊技カウンタJが「0」ではない場合(ステップS2505:No)、ステップS2508に移行する。ステップS2508では、高確率遊技状態を示す高確遊技フラグがONであるか否かを判定する(ステップS2508)。
ステップS2508において、高確遊技フラグがOFFである場合(ステップS2508:No)、ステップS2512に移行する。高確遊技フラグがONである場合(ステップS2508:Yes)、高確率遊技残余回数Xから「1」減算した値を新たな高確率遊技残余回数Xとする(ステップS2509)。
高確率遊技残余回数Xは、具体的には、確変遊技状態における遊技の残余回数を示しており、大当たり終了後にそれぞれ、たとえば74回にセットされる数値である。高確率遊技残余回数Xのセットについては、遊技状態設定処理(図31)にて後述する。
この後、高確率遊技残余回数Xが「0」であるか判定し(ステップS2510)、高確率遊技残余回数Xが「0」である場合(ステップS2510:Yes)、高確遊技フラグをOFFにする(ステップS2511)。高確率遊技残余回数Xが「0」ではない場合(ステップS2510:No)、ステップS2512に移行する。
ステップS2512では、停止した特別図柄が大当たりであるか否かを判定し、大当たりではない場合(ステップS2512:No)、そのまま処理を終了する。ステップS2512において、停止した特別図柄が大当たり図柄である場合(ステップS2512:Yes)、大当たり遊技フラグをONにし(ステップS2513)、右打ち表示部205を点灯させるための右打ち報知開始処理を実行する(ステップS2514)。
そして、時短遊技カウンタJまたは高確率遊技残余回数Xを「0」にする(ステップS2515)。この後、時短遊技フラグまたは高確遊技フラグをOFFにし(ステップS2516)、大当たりのオープニングを開始する(ステップS2517)。この後、オープニングコマンドをRAM413に設定し(ステップS2518)、処理を終了する。
(大入賞口処理)
図26は、大入賞口処理の処理内容を示すフローチャートである。大入賞口処理において、主制御部401は、まず、大当たり遊技フラグがONに設定されているかを判定する(ステップS2601)。大当たり遊技フラグがOFFであれば(ステップS2601:No)、主制御部401は、そのまま大入賞口処理を終了する。
大当たり遊技フラグがONであれば(ステップS2601:Yes)、主制御部401は、オープニング中であるかを判定する(ステップS2602)。具体的に、ステップS2602では、大当たり遊技フラグをONに設定した際に選択された大入賞口動作パターンのオープニング中であるかを判定する。
オープニング中であれば(ステップS2602:Yes)、主制御部401はオープニング処理をおこなって(ステップS2603)、ステップS2604へ移行する。オープニング処理の処理内容については図27を用いて後述する。オープニング中でなければ(ステップS2602:No)、ステップS2604へ移行する。
そして、主制御部401は、大入賞口109の開放中であるかを判定する(ステップS2604)。大入賞口109の開放中であれば(ステップS2604:Yes)、開放中処理をおこなう(ステップS2605)。開放中処理の処理内容については、図28を用いて後述する。大入賞口109の開放中でなければ(ステップS2604:No)、ステップS2606へ移行する。
そして、主制御部401はインターバル中であるかを判定する(ステップS2606)。インターバル中であれば(ステップS2606:Yes)、インターバル処理をおこなって(ステップS2607)、ステップS2608へ移行する。インターバル処理の処理内容については図29を用いて後述する。インターバル中でなければ(ステップS2606:No)、ステップS2608へ移行する。
そして、主制御部401は、エンディング中であるかを判定する(ステップS2608)。エンディング中であれば(ステップS2608:Yes)、エンディング処理をおこなって(ステップS2609)、大入賞口処理を終了する。エンディング処理の処理内容については、図30を用いて後述する。エンディング中でなければ(ステップS2608:No)、そのまま大入賞口処理を終了する。
(オープニング処理)
図27は、オープニング処理の処理内容を示すフローチャートである。オープニング処理において、主制御部401は、まず、所定のオープニング期間が経過したかを判定する(ステップS2701)。オープニング期間が経過していなければ(ステップS2701:No)、そのままオープニング処理を終了する。
オープニング期間が経過していれば(ステップS2701:Yes)、主制御部401はオープニングを終了し(ステップS2702)、ラウンド数カウンタのカウント値Rを1に設定する(ステップS2703)。そして、ラウンド進行コマンドをRAM413に設定して(ステップS2704)、1ラウンド目の大入賞口109の開放を開始し(ステップS2705)、オープニング処理を終了する。
ここで、ラウンド進行コマンドには、ラウンド数カウンタのカウント値Rの値(何ラウンド目になるのか)を示す情報などが含まれている。ステップS2704で設定されたラウンド進行コマンドは、図19のステップS1906の出力処理の実行時に演出制御部403に対して出力される。
(開放中処理)
図28は、開放中処理の処理内容を示すフローチャートである。開放中処理において、主制御部401は、まず、開放期間が経過したかを判定する(ステップS2801)。開放期間が経過していなければ(ステップS2801:No)、主制御部401は今回の大入賞口109の開放中に、大入賞口109へ規定個数(たとえば10個)の遊技球の入賞があったかを判定する(ステップS2802)。規定個数の入賞がなければ(ステップS2802:No)、そのまま開放中処理を終了する。
開放期間が経過した場合(ステップS2801:Yes)、または規定個数の入賞があった場合には(ステップS2802:Yes)、主制御部401は、大入賞口109を閉口させる(ステップS2803)。そして、ラウンド数カウンタのカウント値Rが、選択された大入賞口動作パターンのRmaxと一致するかを判定する(ステップS2804)。たとえば、ここで、16R長当たりおよび16R短当たり当選時に選択される大入賞口作動パターンではRmaxは「15」とされる。4R短当たり当選時に選択される大入賞口作動パターンではRmaxは「4」とされる。
ラウンド数カウンタのカウント値RがRmaxと一致しなければ(ステップS2804:No)、主制御部401はインターバルを開始して(ステップS2805)、開放中処理を終了する。ラウンド数カウンタのカウント値RがRmaxと一致すれば(ステップS2804:Yes)、主制御部401は最終ラウンドの開放が終了したと判定して、エンディングを開始する(ステップS2806)。
エンディングを開始すると、主制御部401はエンディングコマンドをRAM413に設定して(ステップS2807)、開放中処理を終了する。このエンディングコマンドには、今回の大当たりのエンディング期間を示す情報などが含まれている。エンディングコマンドは、図19のステップS1906で示した出力処理の実行時に演出制御部403に対して送信される。
(インターバル処理)
図29は、インターバル処理の処理内容を示すフローチャートである。インターバル処理において、主制御部401は、まず、所定のインターバル期間が経過したかを判定する(ステップS2901)。インターバル期間が経過していなければ(ステップS2901:No)、そのままインターバル処理を終了する。
インターバル期間が経過していれば(ステップS2901:Yes)、主制御部401はインターバルを終了し(ステップS2902)、ラウンド数カウンタのカウント値Rに「1」加算した数値を新たなカウント値Rとする(ステップS2903)。そして、ラウンド進行コマンドをRAM413に設定する(ステップS2904)。つづいて、主制御部401は、Rラウンド目の大入賞口109の開放を開始して(ステップS2905)、インターバル処理を終了する。
(エンディング処理)
図30は、エンディング処理の処理内容を示すフローチャートである。エンディング処理において、主制御部401は、まず、所定のエンディング期間が経過したかを判定する(ステップS3001)。エンディング期間が経過していなければ(ステップS3001:No)、そのままエンディング処理を終了する。
エンディング期間が経過していれば(ステップS3001:Yes)、主制御部401は、エンディングを終了し(ステップS3002)、ラウンド数カウンタのカウント値Rを「0」にリセットする(ステップS3003)。そして、今回の大当たり遊技後の遊技状態を設定する遊技状態設定処理(図31参照)をおこなう(ステップS3004)。そして、大当たり遊技フラグをOFFに設定するとともに(ステップS3005)、右打ち表示部205を消灯させるための右打ち報知終了処理を実行し(ステップS3006)、エンディング処理を終了する。
(遊技状態設定処理)
図31は、遊技状態設定処理の処理内容を示すフローチャートである。遊技状態設定処理において、主制御部401は、まず、電チューサポート機能付きの遊技状態であることを示す時短遊技フラグをONに設定するとともに(ステップS3101)、時短遊技カウンタJを「70」に設定する(ステップS3102)。そして、右打ち表示部205を点灯させるための右打ち報知開始処理を実行する(ステップS3103)。そして、高確率遊技状態であることを示す高確遊技フラグをONに設定する(ステップS3104)。そして、高確遊技カウンタXを「74」に設定し(ステップS3105)、遊技状態設定処理を終了する。
(演出制御部がおこなう処理)
つぎに、演出制御部403がおこなう処理について詳細に説明する。
(演出統括部がおこなう処理)
まず、演出制御部403の演出統括部403aがおこなう処理から説明する。以下に示す演出統括部403aがおこなう各処理は、たとえば、演出統括部403aのCPU431がROM432に記憶されているプログラムを実行することによっておこなわれるものである。
(演出タイマ割込処理)
図32は、演出タイマ割込処理の処理内容を示すフローチャートである。演出統括部403aは、起動中継続的に所定のメイン演出制御処理(不図示)をおこなっており、このメイン演出制御処理に対して、図32に示す演出タイマ割込処理を、所定の周期(たとえば4ms)で割り込み実行する。
演出タイマ割込処理において、演出統括部403aは、まず、コマンド受信処理(図33参照)をおこなう(ステップS3201)。コマンド受信処理をおこなうと、演出統括部403aは、つづいて、演出ボタン118や十字キー119が遊技者から操作を受け付けた際に、受け付けた旨のコマンドをセットする、操作受付処理をおこなう(ステップS3202)。
この後、演出統括部403aは、コマンド送信処理をおこなう(ステップS3203)。コマンド送信処理では、コマンド受信処理または操作受付処理などによりRAM433の各記憶領域に設定された情報を示すコマンドを、画像・音声制御部403cやランプ制御部403bに対して出力する処理をおこなう。
(コマンド受信処理)
図33は、コマンド受信処理の処理内容を示すフローチャートである。コマンド受信処理において、演出統括部403aは、まず、主制御部401から事前判定結果を受信したかを判定する(ステップS3301)。事前判定結果は、主制御部401の事前判定処理
(図21参照)における判定結果であり、主制御部401のタイマ割込処理における出力処理(図19のステップS1906参照)において、主制御部401からコマンドとして送信されるものである。
事前判定結果を受信していなければ(ステップS3301:No)、ステップS3304へ移行する。事前判定結果を受信していれば(ステップS3301:Yes)、RAM433上に設けられた事前判定記憶領域433dの更新をおこなう(ステップS3302)。そして、今回受信した事前判定結果を含んだ保留増加コマンドをRAM433に設定し(ステップS3303)、ステップS3304へ移行する。RAM433に設定された保留増加コマンドは、演出タイマ割込処理におけるコマンド送信処理(図32のステップS3203参照)によって画像・音声制御部403cへ送信される。
ステップS3304において、演出統括部403aは、主制御部401から変動開始コマンドを受信したかを判定する(ステップS3304)。変動開始コマンドは、主制御部401の特別図柄処理において設定されるコマンドである(図22のステップS2211参照)。変動開始コマンドを受信していなければ(ステップS3304:No)、ステップS3306へ移行する。変動開始コマンドを受信していれば(ステップS3304:Yes)、演出統括部403aは、実行する演出の演出内容を決定する演出決定処理をおこない(ステップS3305)、ステップS3306へ移行する。演出決定処理の詳細な処理内容については図34−1および図34−2を用いて後述する。
ステップS3306において、演出統括部403aは、主制御部401から変動停止コマンドを受信したかを判定する(ステップS3306)。変動停止コマンドは、主制御部401の特別図柄処理において設定されるコマンドである(図22のステップS2214参照)。変動停止コマンドを受信していなければ(ステップS3306:No)、ステップS3308へ移行する。変動停止コマンドを受信していれば(ステップS3306:Yes)、演出統括部403aは、実行中の演出を終了させて演出モードを設定する演出終了処理(図62参照)をおこない(ステップS3307)、ステップS3308へ移行する。
ステップS3308において、演出統括部403aは、主制御部401からオープニングコマンドを受信したかを判定する(ステップS3308)。オープニングコマンドは、主制御部401の停止中処理において設定されるコマンドである(図25−2のステップS2518参照)。オープニングコマンドを受信していなければ(ステップS3308:No)、ステップS3310へ移行する。
オープニングコマンドを受信していれば(ステップS3308:Yes)、演出統括部403aは、大当たり中におこなう大当たり演出を選択する当たり演出選択処理をおこない(ステップS3309)、ステップS3310へ移行する。たとえば、大当たり演出選択処理において、演出統括部403aは、4R短当たりに当選していれば4R短当たり用の当たり演出を選択する。
ステップS3310において、演出統括部403aは、主制御部401からエンディングコマンドを受信したかを判定する(ステップS3310)。エンディングコマンドは、主制御部401の開放中処理において設定されるコマンドである(図28のステップS2807参照)。エンディングコマンドを受信していなければ(ステップS3310:No)、ステップS3312へ移行する。
エンディングコマンドを受信している場合(ステップS3310:Yes)、演出統括部403aは、大当たり演出終了時におこなうエンディング演出を選択するための、エンディング演出選択処理をおこない(ステップS3311)、ステップS3312へ移行する。
ステップS3312において、演出統括部403aは、主制御部401からラウンド進行コマンドを受信したかを判定する(ステップS3312)。ラウンド進行コマンドは、主制御部401のオープニング処理において設定されるコマンドである(図27のステップS2704参照)。ラウンド進行コマンドを受信していなければ(ステップS3312:No)、演出統括部403aはコマンド受信処理を終了する。ラウンド進行コマンドを受信していれば(ステップS3312:Yes)、演出統括部403aは、進行した大当たり遊技のラウンドに対応した演出の制御をおこなうラウンド演出進行処理をおこない(ステップS3313)、コマンド受信処理を終了する。
(演出決定処理)
図34−1および図34−2は、演出決定処理の処理内容を示すフローチャートである。演出決定処理において、演出統括部403aは、まず、図33に示したコマンド受信処理において受信された変動開始コマンドを解析し(ステップS3401)、大当たり抽選の抽選結果、変動パターン(特別図柄の変動時間)、遊技状態などを示す情報を取得する。
つづいて、演出統括部403aは、演出モードテーブルMt(図15参照)を用いて設定されている現在の演出モードを示すモードフラグを参照する(ステップS3402)。そして、モードフラグが、主制御部401が通常遊技状態である場合に設定される、「0
(ノーマルモード)」、「1(特別モード)」または「2(分割モード)」のうち、いずれかであるかを判定する(ステップS3403)。
モードフラグが「0〜2」のいずれかではない場合(ステップS3403:No)、ステップS3408に移行する。モードフラグが「0〜2」のいずれかである場合(ステップS3403:Yes)、モード移行禁止期間中であるか否かを判定する(ステップS3404)。モード移行禁止期間中とは、たとえば、モードフラグが「1」の特別モードやモードフラグが「2」の分割モードにおいて、これらのモードへ移行後10変動の間は、モード移行しないように禁則される期間である。
モード移行禁止期間中である場合(ステップS3404:Yes)、ステップS3408に移行する。モード移行禁止期間中ではない場合(ステップS3404:No)、モード移行抽選をおこなう(ステップS3405)。モード移行抽選は、たとえば、モードフラグが「1」の特別モードやモードフラグが「2」の分割モードにおいて、これらのモードへ移行後20変動経過した場合には、通常の移行抽選に比べて、モード移行しやすくなっている。すなわち、特別モードや分割モードは、遊技者に期待感を与える特殊な演出モードであるため、長期間、滞在しにくくしている。
ステップS3405のモード移行抽選の結果、モード移行をおこなわない場合(ステップS3406:No)、ステップS3408に移行する。モード移行をおこなう場合(ステップS3406:Yes)、モードフラグ変更処理を実行する(ステップS3407)。この後、モードフラグが分割モードを示す「2」であるか否かを判定する(ステップS3408)。
モードフラグが「2」ではない場合(ステップS3408:No)、ステップS3417に移行する。モードフラグが「2」である場合(ステップS3408:Yes)、擬似連用変動パターンであるか否かを判定する(ステップS3409)。擬似連用変動パターンとは、具体的には、変動パターンHp3,Hp5,Hp6(図14参照)である。擬似連用変動パターンではない場合(ステップS3409:No)、ステップS3417に移行する。
擬似連用変動パターンである場合(ステップS3409:Yes)、最終変動リーチライン数決定処理を実行する(ステップS3410)。最終変動リーチライン数決定処理については、図36を用いて後述するが、4つの分割画面のうち、最後の擬似変動において何個の分割画面にリーチ演出をおこなうかを判定する処理である。最終変動リーチライン数決定処理は、たとえば、3回の擬似連続変動演出であれば、3回目の擬似変動で何個の分割画面にリーチ演出をおこなうかを判定する処理である。また、本実施の形態でいう最終変動とは、最後におこなわれる擬似変動のことである。
この後、各擬似変動リーチライン数決定処理を実行する(ステップS3411)。各擬似変動リーチライン数決定処理については、図38を用いて後述するが、各擬似変動において、何個の分割画面にリーチ演出をおこなうかを判定する処理である。各擬似変動リーチライン数決定処理は、たとえば、ステップS3410の最終変動リーチライン数決定処理において最後の擬似変動で3つの分割画面でリーチ演出をおこなうものと決定された場合、最後の擬似変動においてリーチ演出をおこなう分割画面の数以下(3以下)となる分割画面の数を決定する処理である。
この後、最終変動リーチ位置決定処理を実行する(ステップS3412)。最終変動リーチ位置決定処理については、図40を用い後述するが、最後の擬似変動において、どの分割画面の位置(箇所)でリーチ演出をおこなうかを決定する処理である。最終変動リーチ位置決定処理は、たとえば、ステップS3410の最終変動リーチライン数決定処理において最終変動(たとえば3回目の擬似変動)で3つの分割画面でリーチ演出をおこなうものと決定された場合、全分割画面(第1分割画面〜第4分割画面)の中から、3つの分割画面の位置を決定する処理である。
この後、各擬似変動リーチ位置決定処理を実行する(ステップS3413)。各擬似変動リーチ位置決定処理については、図42を用いて後述するが、各擬似変動において、どの分割画面の位置(箇所)でリーチ演出をおこなうかを決定する処理である。各変動リーチ位置決定処理は、たとえば、ステップS3411の各擬似変動リーチライン数決定処理において全3回の擬似連続変動演出うち2回目の擬似変動で3つの分割画面でリーチ演出をおこなうものと決定された場合、3つの分割画面の位置(たとえば、第1分割画面、第2分割画面、第4分割画面)を決定する処理である。
また、各変動リーチ位置決定処理は、たとえば、ステップS3411の各擬似変動リーチライン数決定処理において全3回の擬似連続変動演出において1回目の擬似変動で2つの分割画面でリーチ演出をおこなうものと決定された場合、2回目の擬似変動においてリーチ演出をおこなう分割画面(第1分割画面、第2分割画面、第4分割画面)の中から、2つの分割画面の位置(たとえば、第1分割画面および第4分割画面)を決定する処理である。
この後、最終変動パネル内容決定処理を実行する(ステップS3414)。最終変動パネル内容決定処理については、図44を用い後述するが、最終変動リーチ位置決定処理(ステップS3413参照)によって決定された、最後の擬似変動時のリーチ位置に、たとえばスーパーリーチに発展する前に表示させるパネル内容を決定するための処理である。
そして、各擬似変動パネル内容決定処理を実行する(ステップS3415)。各擬似変動パネル内容決定処理については、図46を用いて後述するが、各擬似変動リーチ位置決定処理(ステップS3413参照)によって決定された、各擬似変動時のリーチ位置に、つぎの擬似変動に進展する前に表示させるパネル内容を決定するための処理である。
そして、決定したパネル内容のうち、パネル演出をおこなった後におこなうルーレット演出において、どのパネル内容を選択するかの、ルーレット演出用パネル選択処理を実行する(ステップS3416)。ルーレット演出用パネル選択処理については、図54−1を用いて後述する。
この後、16R長当たりであるか否かを判定する(ステップS3417)。16R長当たりではない場合(ステップS3417:No)、ステップS3419に移行する。16R長当たりである場合(ステップS3417:Yes)、図35を用いて後述する16R長当たり用演出パターン選択テーブルを用いて、16R長当たり用演出パターン選択処理を実行する(ステップS3418)。
そして、演出図柄決定処理を実行する(ステップS3419)。演出図柄決定処理については、図54−2を用いて後述するが、各分割画面上に表示させる演出図柄を決定するための処理である。この後、変動演出パターンEp1〜Ep9の中から一の変動演出パターンEpを、変動演出パターンテーブルEtから選択する変動演出パターン選択処理をおこなう(ステップS3420)。そして、変動演出パターン選択処理により選択された変動演出パターンを示す情報や、各種決定処理によって決定された結果を示す情報を含んだ演出開始コマンドをRAM433に設定して(ステップS3421)、演出決定処理を終了する。
(16R長当たり用演出パターン選択テーブルの一例)
つぎに、図35を用いて、図34−2のステップS3418に示した16R長当たり用演出パターン選択処理において用いられる、16R長当たり用演出パターン選択テーブルについて説明する。図35は、16R長当たり用演出パターン選択テーブルを示す説明図である。図35において、16R長当たり用演出パターン選択テーブルは、16R長当たりに当選した場合に用いられるテーブルである。
16R長当たりに当選すると、「リーチ時赤図柄」、「再抽選」または「ラウンド昇格」の中から、いずれか一つが選択されるようになっている。「リーチ時赤図柄」とは、16R長当たりを示す赤色の演出図柄(たとえば「3」または「7」)でリーチ演出がおこなわれ、そのまま「3」または「7」のゾロ目で演出図柄を停止させる演出である。
また、「再抽選」とは、16R長当たりを示す赤色の演出図柄(たとえば「3」または「7」)以外の演出図柄(たとえば16R短当たりを示す「1」など)でリーチ演出がおこなわれ、一旦「1」のゾロ目で演出図柄が停止したように見せた後、再度、各演出図柄がゾロ目の状態で変動させて、16R長当たりを示す赤色の演出図柄(「3」または「7」)で停止させる演出である。
「ラウンド昇格」とは、16R長当たりを示す赤色の演出図柄(たとえば「3」または「7」)以外の演出図柄(たとえば16R短当たりを示す「1」など)でリーチ演出がおこなわれ、「1」のゾロ目で演出図柄を停止させ、16R短当たり演出に見せておきながら、大当たり演出中に、16R短当たりから16R長当たりに昇格させる演出である。
(最終変動リーチライン数決定処理)
つぎに、図36を用いて、図34−1のステップS3410に示した最終変動リーチライン数決定処理について説明する。図36は、最終変動リーチライン数決定処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、最終変動とは、複数の擬似変動からなる擬似連続変動演出のうち、最後におこなわれる擬似変動である。図36において、演出統括部403aは、擬似2連であるか否かを判定する(ステップS3601)。擬似2連とは、2回の擬似変動をおこなう擬似連続変動演出のことである。
擬似2連ではない場合(ステップS3601:No)、擬似3連であるか否かを判定する(ステップS3602)。擬似3連とは、3回の擬似変動をおこなう擬似連続変動演出のことである。擬似3連ではない場合(ステップS3602:No)、すなわち、擬似4連である場合、擬似4連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブル(図中「擬似4連用テーブル」と記載)をセットする(ステップS3603)。なお、擬似4連とは、4回の擬似変動をおこなう擬似連続変動演出のことである。擬似4連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブルの詳細については、図37−1を用いて後述する。
そして、セットしたテーブルを用いて、リーチライン数を選択するためのリーチライン数選択処理を実行し(ステップS3604)、選択した最終変動のリーチライン数を設定して(ステップS3605)、処理を終了する。ステップS3605では、たとえば、擬似4連であれば、4回目の擬似変動におけるリーチライン数を設定する。
ステップS3602において、擬似3連である場合(ステップS3602:Yes)、擬似3連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブル(図中「擬似3連用テーブル」と記載)をセットし(ステップS3606)、ステップS3604に移行する。擬似3連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブルの詳細については、図37−2を用いて後述する。
ステップS3601において、擬似2連である場合(ステップS3601:Yes)、擬似2連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブル(図中「擬似2連用テーブル」と記載)をセットし(ステップS3607)、ステップS3604に移行する。擬似2連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブルの詳細については、図37−3を用いて後述する。
(擬似4連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブル)
つぎに、図37−1を用いて、図36のステップS3603においてセットされる、擬似4連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブルについて説明する。図37−1は、擬似4連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブルを示す説明図である。なお、擬似4連とは、4回の擬似変動をおこなう擬似連続変動演出である。図37−1において、リーチライン数選択テーブル3710は、4つの分割画面のうち、リーチ演出をおこなう分割画面の数(リーチライン数)を選択する割合を示したものである。
リーチライン数選択テーブル3710に示すように、リーチライン数「4」の選択される割合が最も高くなっており、リーチライン数が少なくなるにつれて選択される割合が低くなっている。擬似4連の変動演出は、変動パターンHp6(図9および図14参照)による期待度の高い演出であるため、最終変動においても期待度の高い、リーチライン数「4」が最も選択されやすくなっている。
(擬似3連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブル)
つぎに、図37−2を用いて、図36のステップS3606においてセットされる、擬似3連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブルについて説明する。図37−2は、擬似3連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブルを示す説明図である。なお、擬似3連とは、3回の擬似変動をおこなう擬似連続変動演出である。リーチライン数選択テーブル3720に示すように、リーチライン数「2」または「3」の選択される割合が最も高くなっている。擬似3連の変動演出は、変動パターンHp5(図9および図14参照)による期待度が中程度の演出であるため、最終変動においても期待度が中程度の、リーチライン数「2」または「3」が選択されやすくなっている。
(擬似2連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブル)
つぎに、図37−3を用いて、図36のステップS3607においてセットされる、擬似2連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブルについて説明する。図37−3は、擬似2連時における最終変動用のリーチライン数選択テーブルを示す説明図である。なお、擬似2連とは、2回の擬似変動をおこなう擬似連続変動演出である。リーチライン数選択テーブル3730に示すように、リーチライン数「1」の選択される割合が最も高くなっており、リーチライン数が多くなるにつれて選択される割合が低くなっている。擬似2連の変動演出は、変動パターンHp3(図9および図14参照)による期待度の低い演出であるため、最終変動においても期待度の低い、リーチライン数「1」が最も選択されやすくなっている。
(各擬似変動リーチライン数決定処理)
つぎに、図38を用いて、図34−1のステップS3411に示した各擬似変動リーチライン数決定処理について説明する。図38は、各擬似変動リーチライン数決定処理の処理手順を示すフローチャートである。図38において、演出統括部403aは、まず、リーチライン数の選択対象となる擬似変動回数Hに、最大擬似変動回数Hmaxから「1」を減じた値をセットする(ステップS3801)。たとえば、最大擬似変動回数Hmaxは、擬似連続変動演出における擬似変動の総数であり、擬似4連であれば「4」であり、擬似3連であれば「3」であり、擬似2連であれば「2」である。
そして、次擬似変動(H+1)のリーチライン数を参照する(ステップS3802)。後述するように、本フローチャートはステップS3810からステップS3802へループするものであるが、ステップS3802の処理を最初におこなうときには、次擬似変動は最後の擬似変動となる。すなわち、この場合、参照リーチライン数は、図36の最終変動リーチライン数決定処理において設定されたものとなる。一方、ステップS3802の処理を2回目以降におこなうときには、参照リーチライン数は、先におこなわれたステップS3808において設定されたものとなる。
そして、次擬似変動(H+1)のリーチライン数(次リーチライン数)が「1」であるか否かを判定する(ステップS3803)。次リーチライン数が「1」ではない場合(ステップS3803:No)、次リーチライン数が「2」であるか否かを判定する(ステップS3804)。
次リーチライン数が「2」ではない場合(ステップS3804:No)、次リーチライン数が「3」であるか否かを判定する(ステップS3805)。次リーチライン数が「3」ではない場合(ステップS3805:No)、すなわち、次リーチライン数が「4」である場合、次リーチライン数4用のリーチライン数選択テーブル(図中「次リーチライン数4用テーブル」と記載)をセットする(ステップS3806)。次リーチライン数4用のリーチライン数選択テーブルについては、図39−1を用いて後述する。
そして、セットしたテーブルを用いて、リーチライン数を選択するためのリーチライン数選択処理を実行し(ステップS3807)、H変動目のリーチライン数を設定する(ステップS3808)。この後、リーチライン数の選択対象となる擬似変動回数Hから「1」を減じ(ステップS3809)、擬似変動回数Hが「0」であれば(ステップS3810:No)、処理を終了する。擬似変動回数Hが「0」でなければ(ステップS3810:Yes)、ステップS3802に移行する。
ステップS3805において、次リーチライン数が「3」である場合(ステップS3805:Yes)、次リーチライン数3用のリーチライン数選択テーブル(図中「次リーチライン数3用テーブル」と記載)をセットし(ステップS3811)、ステップS3807に移行する。次リーチライン数3用のリーチライン数選択テーブルについては、図39−2を用いて後述する。
ステップS3804において、次リーチライン数が「2」である場合(ステップS3804:Yes)、次リーチライン数2用のリーチライン数選択テーブル(図中「次リーチライン数2用テーブル」と記載)をセットし(ステップS3812)、ステップS3807に移行する。次リーチライン数2用のリーチライン数選択テーブルについては、図39−3を用いて後述する。
ステップS3803において、次リーチライン数が「1」である場合(ステップS3803:Yes)、ステップS3807におけるリーチライン数選択処理をおこなわずに、H変動目のリーチライン数に「1」を設定し(ステップS3813)、ステップS3809に移行する。
(次リーチライン数4用のリーチライン数選択テーブル)
つぎに、図39−1を用いて、図38のステップS3806においてセットされる、次リーチライン数4用のリーチライン数選択テーブルについて説明する。図39−1は、次リーチライン数4用のリーチライン数選択テーブルを示す説明図である。図39−1において、リーチライン数選択テーブル3910は、4つの分割画面のうち、リーチ演出をおこなう分割画面の数(リーチライン数)を選択する割合を示したものである。
リーチライン数選択テーブル3910に示すように、リーチライン数「2」または「3」の選択される割合が最も高くなっており、すなわち、次リーチライン数である「4」よりも小さい数が選択されやすくなっている。また、リーチライン数「1」の選択される割合は、リーチライン数「2」または「3」の選択される割合よりも低くなっており、リーチライン数が擬似変動の進展にしたがって段階的に増えていきやすくしている。また、リーチライン数「4」の選択される割合は最も低くなっており、最終変動よりも前でリーチライン数が上限数「4」に到達しにくくし、遊技者の期待感を段階的に上げることを可能にしている。
(次リーチライン数3用のリーチライン数選択テーブル)
つぎに、図39−2を用いて、図38のステップS3811においてセットされる、次リーチライン数3用のリーチライン数選択テーブルについて説明する。図39−2は、次リーチライン数3用のリーチライン数選択テーブルを示す説明図である。図39−2において、リーチライン数選択テーブル3920は、リーチライン数「2」の選択される割合が最も高くなっており、すなわち、次リーチライン数である「3」よりも「1」小さい数が選択されやすくなっている。
また、リーチライン数「1」の選択される割合は、リーチライン数「2」の選択される割合よりも低くなっており、リーチライン数が擬似変動の進展にしたがって段階的に増えていきやすくしている。さらに、リーチライン数「4」が選択されることはなく、リーチライン数が擬似変動の進展にしたがって減少しないようにしている。
(次リーチライン数2用のリーチライン数選択テーブル)
つぎに、図39−3を用いて、図38のステップS3812においてセットされる、次リーチライン数2用のリーチライン数選択テーブルについて説明する。図39−3は、次リーチライン数2用のリーチライン数選択テーブルを示す説明図である。図39−3において、リーチライン数選択テーブル3930は、リーチライン数「1」の選択される割合が最も高くなっており、すなわち、次リーチライン数である「2」よりも小さい数が選択されやすくなっている。
また、リーチライン数「2」の選択される割合は、リーチライン数「1」の選択される割合よりも低くなっており、リーチライン数が擬似変動の進展にしたがって段階的に増えていきやすくしている。さらに、リーチライン数「3」または「4」が選択されることはなく、リーチライン数が擬似変動の進展にしたがって減少しないようにしている。
(最終変動リーチ位置決定処理)
つぎに、図40を用いて、図34−1のステップS3412に示した最終変動リーチ位置決定処理について説明する。図40は、最終変動リーチ位置決定処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、最終変動とは、複数の擬似変動からなる擬似連続変動演出のうち、最後におこなわれる擬似変動である。図40において、演出統括部403aは、まず、図36に示した最終変動リーチライン数決定処理において設定された、最終変動のリーチライン数を参照する(ステップS4001)。そして、最終変動のリーチライン数である最終ライン数が「1」であるか否かを判定する(ステップS4002)。
最終ライン数が「1」ではない場合(ステップS4002:No)、最終ライン数が「2」であるか否かを判定する(ステップS4003)。最終ライン数が「2」ではない場合(ステップS4003:No)、最終ライン数が「3」であるか否かを判定する(ステップS4004)。最終ライン数が「3」ではない場合(ステップS4004:No)、すなわち、最終ライン数「4」である場合、最終ライン数が「4」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブル(図中「最終ライン数4用テーブル」と記載)をセットする(ステップS4005)。最終ライン数が「4」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブルについては、図41−1を用いて後述する。
そして、セットしたテーブルを用いて、リーチ位置を選択するためのリーチ位置選択処理を実行し(ステップS4006)、選択した最終変動のリーチ位置を設定して(ステップS4007)、処理を終了する。ステップS4007では、たとえば、擬似4連であれば、4回目の擬似変動におけるリーチ位置を設定する。
ステップS4004において、最終ライン数が「3」である場合(ステップS4004:Yes)、最終ライン数が「3」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブル(図中「最終ライン数3用テーブル」と記載)をセットし(ステップS4008)、ステップS4006に移行する。最終ライン数が「3」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブルについては、図41−2を用いて後述する。
ステップS4003において、最終ライン数が「2」である場合(ステップS4003:Yes)、最終ライン数が「2」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブル(図中「最終ライン数2用テーブル」と記載)をセットし(ステップS4009)、ステップS4006に移行する。最終ライン数が「2」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブルについては、図41−3を用いて後述する。
ステップS4002において、最終ライン数が「1」である場合(ステップS4002:Yes)、最終ライン数が「1」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブル(図中「最終ライン数1用テーブル」と記載)をセットし(ステップS4010)、ステップS4006に移行する。最終ライン数が「1」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブルについては、図41−4を用いて後述する。
(最終ライン数が「4」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブル)
つぎに、図41−1を用いて、図40のステップS4005においてセットされる、最終ライン数が「4」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブルについて説明する。図41−1は、最終ライン数が「4」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。図41−1において、リーチ位置選択テーブル4110は、4つの分割画面A〜Dのうち、リーチ演出をおこなう分割画面の位置(リーチ位置)を選択する割合を示したものである。
なお、分割画面Aは図18−1に示した第1分割画面BG1(左上の分割画面)に相当し、分割画面Bは図18−1に示した第2分割画面BG2(右上の分割画面)に相当し、分割画面Cは図18−1に示した第3分割画面BG3(左下の分割画面)に相当し、分割画面Dは図18−4に示した第4分割画面BG4(右下の分割画面)に相当する。リーチ位置選択テーブル4110に示すように、最終ライン数が分割画面の最大数「4」のときには、全ての分割画面ABCDがリーチ位置として選択されるようになっている。
(最終ライン数が「3」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブル)
つぎに、図41−2を用いて、図40のステップS4008においてセットされる、最終ライン数が「3」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブルについて説明する。図41−2は、最終ライン数が「3」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。図41−2において、リーチ位置選択テーブル4120は、4つの分割画面A〜Dのうち、リーチ演出をおこなう3つの分割画面の位置(リーチ位置)を選択する割合を示したものである。
3つの分割画面のリーチ位置とは、具体的には、分割画面ABC,ABD,ACD,BCDの組み合わせのうち、いずれか一つの組み合わせである。各分割画面ABC,ABD,ACD,BCDの組み合わせは、それぞれ均等な割合(25/100)で選択されるようになっている。
(最終ライン数が「2」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブル)
つぎに、図41−3を用いて、図40のステップS4009においてセットされる、最終ライン数が「2」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブルについて説明する。図41−3は、最終ライン数が「2」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。図41−3において、リーチ位置選択テーブル4130は、4つの分割画面A〜Dのうち、リーチ演出をおこなう2つの分割画面の位置(リーチ位置)を選択する割合を示したものである。
2つの分割画面のリーチ位置とは、具体的には、分割画面AB,AC,AD,BC,BD,CDの組み合わせのうち、いずれか一つの組み合わせである。各分割画面AB,AC,AD,BC,BD,CDの組み合わせは、それぞれ、ほぼ均等な割合(17/100または16/100)で選択されるようになっている。
(最終ライン数が「1」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブル)
つぎに、図41−4を用いて、図40のステップS4010においてセットされる、最終ライン数が「1」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブルについて説明する。図41−4は、最終ライン数が「1」の場合に用いられるリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。図41−4において、リーチ位置選択テーブル4140は、4つの分割画面A〜Dのうち、リーチ演出をおこなう1つの分割画面の位置(リーチ位置)を選択する割合を示したものである。
2つの分割画面のリーチ位置とは、具体的には、分割画面A,B,C,Dのうち、いずれか一つである。各分割画面A,B,C,Dは、それぞれ均等な割合(25/100)で選択されるようになっている。
(各擬似変動リーチ位置決定処理)
つぎに、図42を用いて、図34−2のステップS3413に示した各擬似変動リーチ位置決定処理について説明する。図42は、各擬似変動リーチ位置決定処理の処理手順を示すフローチャートである。図42において、演出統括部403aは、リーチ位置の選択対象となる擬似変動回数Hに、最大擬似変動回数Hmaxから「1」を減じた値をセットする(ステップS4201)。たとえば、最大擬似変動回数Hmaxは、擬似連続変動演出における擬似変動の総数であり、擬似4連であれば「4」であり、擬似3連であれば「3」であり、擬似2連であれば「2」である。
そして、次擬似変動(H+1)のリーチライン数を参照する(ステップS4202)。後述するように、本フローチャートはステップS4212からステップS4202へループするものであるが、ステップS4202の処理を最初におこなうときには、次擬似変動は最後の擬似変動となる。参照するリーチライン数は、ステップS4202の処理を最初におこなうときは図36の最終変動リーチライン数決定処理において設定されたものであり、ステップS4212からステップS4202へのループに移行してからは図38の各擬似変動リーチライン数決定処理において設定されたものである。
そして、次擬似変動(H+1)のリーチライン数(次リーチライン数)が「1」であるか否かを判定する(ステップS4203)。次リーチライン数が「1」ではない場合(ステップS4203:No)、次リーチライン数が「2」であるか否かを判定する(ステップS4204)。
次リーチライン数が「2」ではない場合(ステップS4204:No)、次リーチライン数が「3」であるか否かを判定する(ステップS4205)。次リーチライン数が「3」ではない場合(ステップS4205:No)、すなわち、次リーチライン数が「4」である場合、次リーチライン数4用のリーチ位置選択テーブル(図中「次リーチライン数4用テーブル」と記載)をセットする(ステップS4206)。次リーチライン数4用のリーチ位置選択テーブルについては、図43−1を用いて後述する。
そして、次擬似変動H+1のリーチ位置を参照する(ステップS4207)。参照するリーチ位置は、ステップS4207の処理を最初におこなうときは図40の最終変動リーチ位置決定処理において設定されたものであり、ステップS4212からステップS4202へのループに移行してからは先におこなわれたステップS4210で設定されたものである。
この後、選択対象となる擬似変動回数Hのリーチライン数を参照する(ステップS4208)。参照するリーチライン数は、図38の各擬似変動リーチライン数決定処理において設定されたものである。そして、次擬似変動H+1のリーチ位置、選択対象となる擬似変動Hのリーチライン数、およびセットしたテーブルを用いて、リーチライン数を選択するためのリーチ位置選択処理を実行する(ステップS4209)。この後、H変動目のリーチ位置を設定する(ステップS4210)。
さらに、リーチ位置の選択対象となる擬似変動回数Hから「1」を減じ(ステップS4211)、擬似変動回数Hが「0」であれば(ステップS4212:No)、処理を終了する。擬似変動回数Hが「0」でなければ(ステップS4212:Yes)、ステップS4202に移行する。
ステップS4205において、次リーチライン数が「3」である場合(ステップS4205:Yes)、次リーチライン数3用のリーチ位置選択テーブル(図中「次リーチライン数3用テーブル」と記載)をセットし(ステップS4213)、ステップS4207に移行する。次リーチライン数3用のリーチ位置選択テーブルについては、図43−2を用いて後述する。
ステップS4204において、次リーチライン数が「2」である場合(ステップS4204:Yes)、次リーチライン数2用のリーチ位置選択テーブル(図中「次リーチライン数2用テーブル」と記載)をセットし(ステップS4214)、ステップS4207に移行する。次リーチライン数2用のリーチ位置選択テーブルについては、図43−3を用いて後述する。
ステップS4203において、次リーチライン数が「1」である場合(ステップS4203:Yes)、次リーチライン数1用のリーチ位置選択テーブル(図中「次リーチライン数1用テーブル」と記載)をセットし(ステップS4215)、ステップS4207に移行する。次リーチライン数1用のリーチ位置選択テーブルについては、図43−4を用いて後述する。
(次リーチライン数4用のリーチ位置選択テーブル)
つぎに、図43−1を用いて、図42のステップS4206においてセットされる、次リーチライン数4用のリーチ位置選択テーブルについて説明する。図43−1は、次リーチライン数4用のリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。なお、次リーチライン数とは、つぎの擬似変動においてリーチとなる分割画面の数である。図43−1において、リーチ位置選択テーブル4310は、次擬似変動で4つの分割画面A〜Dを用いてリーチ演出がおこなわれる場合に、その前の擬似変動において、選択対象となる4つの分割画面のうちリーチ演出をおこなう分割画面の位置(対象リーチ位置)を選択する割合を示したものである。
リーチ位置選択テーブル4310に示すように、選択対象となる擬似変動回数Hのリーチライン数が4の場合(符号4311参照)、4つの分割画面ABCDが「100/100」の割合で選択される。すなわち、次擬似変動におけるリーチライン数が4の場合であって、その前の変動における(選択の対象となる)リーチライン数が4であるときには、必ず4つの分割画面ABCDが選択される。つまり、擬似変動の進展前後でリーチライン数が変わらない場合、擬似変動の進展後は、進展前にリーチ演出がおこなわれた分割画面と同一の位置でリーチ演出がおこなわれるようになっている。
また、選択対象となる擬似変動回数Hのリーチライン数が3の場合(符号4312参照)、分割画面ABC,ABD,ACD,BCDの組み合わせのうち、いずれか一つの組み合わせが選択される。各分割画面ABC,ABD,ACD,BCDの組み合わせは、それぞれ均等な割合(25/100)で選択されるようになっている。
また、選択対象となる擬似変動回数Hのリーチライン数が2の場合(符号4313参照)、分割画面AB,AC,AD,BC,BD,CDの組み合わせのうち、いずれか一つの組み合わせが選択される。各分割画面AB,AC,AD,BC,BD,CDの組み合わせは、それぞれほぼ均等な割合(17/100または16/100)で選択されるようになっている。
また、選択対象となる擬似変動Hのリーチライン数が1の場合(符号4314参照)、分割画面A,B,C,Dのうち、いずれか一つが選択される。各分割画面A,B,C,Dは、それぞれ均等な割合(25/100)で選択されるようになっている。このようなリーチ位置選択テーブル4310を用いてリーチ位置を選択することにより、擬似変動の進展前にリーチ演出がおこなわれた分割画面では、つぎの擬似変動においてもリーチ演出をおこなうことができるようになっている。
(次リーチライン数3用のリーチ位置選択テーブル)
つぎに、図43−2を用いて、図42のステップS4213においてセットされる、次リーチライン数3用のリーチ位置選択テーブルについて説明する。図43−2は、次リーチライン数3用のリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。図43−2において、リーチ位置選択テーブル4320は、次擬似変動で3つの分割画面ABC,ABD,ACD,BCDの組み合わせを用いてリーチ演出がおこなわれる場合に、その前の擬似変動において、選択対象となる分割画面のうちリーチ演出をおこなう分割画面の位置(対象リーチ位置)を選択する割合を示したものである。
リーチ位置選択テーブル4320に示すように、選択対象となる擬似変動回数Hのリーチライン数が3の場合(符号4321参照)、次リーチの位置(つぎの擬似変動でリーチとなる位置)の組み合わせ(ABC,ABD,ACD,BCD)と同一の組み合わせが、それぞれ「100/100」の割合で選択される。すなわち、次擬似変動におけるリーチライン数が3の場合であって、その前の変動における(選択の対象となる)リーチライン数が3であるときには、次擬似変動におけるリーチ位置の組み合わせと同一の組み合わせが必ず選択される。つまり、擬似変動の進展前後でリーチライン数が変わらない場合、擬似変動の進展後は、進展前にリーチ演出がおこなわれた分割画面と同一の位置でリーチ演出がおこなわれるようになっている。
また、選択対象となる擬似変動回数Hのリーチライン数が2の場合(符号4322参照)、次リーチの位置(つぎの擬似変動でリーチとなる位置)の組み合わせ(ABC,ABD,ACD,BCD)のうち、リーチ位置となる箇所を含む組み合わせが、それぞれ選択される。具体的には、次リーチの位置がABCである場合には、A,B,Cの中から2つを選んだ組み合わせが選択され、より具体的には、AB,AC,BCの組み合わせのうち、いずれか一つの組み合わせが選択される。
各組み合わせが選択される割合は、ほぼ均等な割合(34/100または33/100)となっている。また、この場合、AD,BD,CDといった、A,B,Cの中から2つを選んだ組み合わせとはならない組み合わせについては選択されないようになっている。このような割合とすることにより、擬似変動の進展前にリーチ演出がおこなわれた分割画面では、つぎの擬似変動においても、リーチ演出をおこなうことができるようになっている。
また、選択対象となる擬似変動回数Hのリーチライン数が1の場合(符号4323参照)、次リーチの位置(つぎの擬似変動でリーチとなる位置)の組み合わせ(ABC,ABD,ACD,BCD)のうち、リーチ位置となる箇所を含む箇所が、それぞれ選択される。具体的には、次リーチの位置がABCである場合には、A,B,Cの中から1つが選択され、より具体的には、A,B,Cのうち、一つが選択される。
各位置が選択される割合は、均等な割合(25/100)となっている。また、この場合、A,B,C以外のもの(D)については選択されないようになっている。このような割合とすることにより、擬似変動の進展前にリーチ演出がおこなわれた分割画面では、つぎの擬似変動においてもリーチ演出をおこなうことができるようになっている。
図39−2を用いて説明したが、リーチライン数が擬似変動の進展にしたがって減少しないようにするため、リーチライン数「4」が選択されることはなく、すなわち、ABCDの組み合わせが選択されることはない。
(次リーチライン数2用のリーチ位置選択テーブル)
つぎに、図43−3を用いて、図42のステップS4214においてセットされる、次リーチライン数2用のリーチ位置選択テーブルについて説明する。図43−3は、次リーチライン数2用のリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。図43−3において、リーチ位置選択テーブル4330は、次擬似変動で2つの分割画面AB,AC,AD,BC,BD,CDの組み合わせを用いてリーチ演出がおこなわれる場合に、その前の擬似変動において、選択対象となる分割画面のうちリーチ演出をおこなう分割画面の位置(対象リーチ位置)を選択する割合を示したものである。
リーチ位置選択テーブル4330に示すように、選択対象となる擬似変動回数Hのリーチライン数が2の場合(符号4331参照)、次リーチの位置(つぎの擬似変動でリーチとなる位置)の組み合わせ(AB,AC,AD,BC,BD,CD)と同一の組み合わせが、それぞれ「100/100」の割合で選択される。すなわち、次擬似変動におけるリーチライン数が2の場合であって、その前の変動における(選択の対象となる)リーチライン数が2であるときには、次擬似変動におけるリーチ位置の組み合わせと同一の組み合わせが必ず選択される。つまり、擬似変動の進展前後でリーチライン数が変わらない場合、擬似変動の進展後は、進展前にリーチ演出がおこなわれた分割画面と同一の位置でリーチ演出がおこなわれるようになっている。
また、選択対象となる擬似変動回数Hのリーチライン数が1の場合(符号4332参照)、次リーチの位置(つぎの擬似変動でリーチとなる位置)の組み合わせ(AB,AC,AD,BC,BD,CD)のうち、リーチ位置となる箇所を含む箇所が、それぞれ選択される。具体的には、次リーチの位置がABである場合には、A,Bのいずれか一方が選択される。
各位置が選択される割合は、均等な割合(50/100)となっている。また、この場合、A,B以外のもの(CやD)については選択されないようになっている。このような割合とすることにより、擬似変動の進展前にリーチ演出がおこなわれた分割画面では、つぎの擬似変動においてもリーチ演出をおこなうことができるようになっている。
(次リーチライン数1用のリーチ位置選択テーブル)
つぎに、図43−4を用いて、図42のステップS4215においてセットされる、次リーチライン数1用のリーチ位置選択テーブルについて説明する。図43−4は、次リーチライン数1用のリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。図43−4において、リーチ位置選択テーブル4340は、次擬似変動で1の分割画面A,B,C,Dを用いてリーチ演出がおこなわれる場合に、その前の擬似変動において、選択対象となる分割画面のうちリーチ演出をおこなう分割画面の位置(対象リーチ位置)を選択する割合を示したものである。
リーチ位置選択テーブル4340に示すように、選択対象となる擬似変動回数Hのリーチライン数が1の場合、次リーチの位置(つぎの擬似変動でリーチとなる位置)と同一の位置が、それぞれ「100/100」の割合で選択される。すなわち、次擬似変動におけるリーチライン数が1の場合であって、その前の変動における(選択の対象となる)リーチライン数が1であるときには、次擬似変動におけるリーチ位置と同一のリーチ位置が必ず選択される。つまり、擬似変動の進展前後でリーチライン数が変わらない場合、擬似変動の進展後は、進展前にリーチ演出がおこなわれた分割画面と同一の位置でリーチ演出がおこなわれるようになっている。
(最終変動パネル内容決定処理)
つぎに、図44を用いて、図34−1のステップS3415に示した最終変動パネル内容決定処理について説明する。図44は、最終変動パネル内容決定処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、最終変動とは、複数の擬似変動からなる擬似連続変動演出のうち、最後におこなわれる擬似変動である。また、最終変動パネル内容決定処理は、最終変動リーチ位置決定処理(図34−1のステップS3412参照)によって決定された、最後の擬似変動時のリーチ位置に、たとえばスーパーリーチに発展する前に表示させるパネル内容を決定するための処理である。
図44において、演出統括部403aは、まず、図36に示した最終変動リーチライン数決定処理において設定された、最終変動のリーチライン数を参照する(ステップS4401)。そして、最終変動のリーチライン数である最終ライン数が「1」であるか否かを判定する(ステップS4402)。
最終ライン数が「1」ではない場合(ステップS4402:No)、最終ライン数が「2」であるか否かを判定する(ステップS4403)。最終ライン数が「2」ではない場合(ステップS4403:No)、最終ライン数が「3」であるか否かを判定する(ステップS4404)。最終ライン数が「3」ではない場合(ステップS4404:No)、すなわち、最終ライン数「4」である場合、最終ライン数が「4」の場合に用いられるパネル内容選択テーブル(図中「最終ライン数4用テーブル」と記載)をセットする(ステップS4405)。最終ライン数が「4」の場合に用いられるパネル内容選択テーブルについては、図45−1を用いて後述する。
そして、セットしたテーブルを用いて、パネル内容を選択するためのパネル内容選択処理を実行し(ステップS4406)、選択した最終変動のパネル内容を設定して(ステップS4407)、処理を終了する。選択した最終変動のパネル内容は、最終変動リーチ位置決定処理(図34のステップS3413参照)によって決定された、最後の擬似変動においてリーチ位置となる箇所に表示される。なお、ステップS4407では、たとえば、擬似4連であれば、4回目の擬似変動におけるパネル内容を設定する。
ステップS4404において、最終ライン数が「3」である場合(ステップS4404:Yes)、最終ライン数が「3」の場合に用いられるパネル内容選択テーブル(図中「最終ライン数3用テーブル」と記載)をセットし(ステップS4408)、ステップS4406に移行する。最終ライン数が「3」の場合に用いられるパネル内容選択テーブルについては、図45−2を用いて後述する。
ステップS4403において、最終ライン数が「2」である場合(ステップS4403:Yes)、最終ライン数が「2」の場合に用いられるパネル内容選択テーブル(図中「最終ライン数2用テーブル」と記載)をセットし(ステップS4409)、ステップS4406に移行する。最終ライン数が「2」の場合に用いられるパネル内容選択テーブルについては、図45−3を用いて後述する。
ステップS4402において、最終ライン数が「1」である場合(ステップS4402:Yes)、最終ライン数が「1」の場合に用いられるパネル内容選択テーブル(図中「最終ライン数1用テーブル」と記載)をセットし(ステップS4410)、ステップS4406に移行する。最終ライン数が「1」の場合に用いられるパネル内容選択テーブルについては、図45−4を用いて後述する。
(最終ライン数が「4」の場合に用いられるパネル内容選択テーブル)
つぎに、図45−1を用いて、図44のステップS4405においてセットされる、最終ライン数が「4」の場合に用いられるパネル内容選択テーブルについて説明する。図45−1は、最終ライン数が「4」の場合に用いられるパネル内容選択テーブルを示す説明図である。図45−1において、パネル内容選択テーブル4510は、リーチ演出をおこなう4つの分割画面A〜Dに表示させるパネル内容の組み合わせを選択する割合を示したものである。
パネル内容選択テーブル4510に示す「No.」は説明の便宜上示した番号である。パネル内容には、「?」と「救済」と「キャラ」と「突確」と「擬似連」と「プレミア」とがある。「?」とは、移行の演出が何であるかが不明なことを示唆するものであり、最も期待度の低いパネル内容である。「救済」とは、ノーマルハズレ演出の救済的な演出(期待度の低いリーチ演出)に発展することを示唆するものであり、「?」より期待度は高いものの、期待度がさほど高くないパネル演出である。「キャラ」とは、キャラクタと対戦するリーチ演出に発展することを示唆するものであり、「救済」より期待度が高いパネル演出である。
「突確」とは、4R短当たりを示唆するパネル演出である。「擬似連」は、擬似連続変動演出が継続することを示唆するパネル演出である。「プレミア」とは、16R長当たりに当選する可能性が極めて高いことを示すパネル演出である。パネル演出の期待度は、たとえば、期待度の低いものから順に、「?」、「救済」、「キャラ」、「突確」、「擬似連」、「プレミア」となっている。
パネル内容選択テーブル4510において、具体的に説明すると、No.4−1のパネル内容は、「?」、「救済」、「キャラ」、「突確」の組み合わせとなっている。この組み合わせのパネルが表示された後に、ルーレットの演出がおこなわれ、停止したパネル内容によって以降の演出が示唆されることとなる。No.4−1からNo.4−7にかけて枝番号が高くなるにしたがって、期待度の高いパネル内容が多くなっており、すなわち、パネル内容の組み合わせの期待度が高くなるようになっている。
(最終ライン数が「3」の場合に用いられるパネル内容選択テーブル)
つぎに、図45−2を用いて、図44のステップS4408においてセットされる、最終ライン数が「3」の場合に用いられるパネル内容選択テーブルについて説明する。図45−2は、最終ライン数が「3」の場合に用いられるパネル内容選択テーブルを示す説明図である。図45−2において、パネル内容選択テーブル4520は、リーチ演出をおこなう3つの分割画面(A〜Dのうち3つ)に表示させるパネル内容の組み合わせを選択する割合を示したものである。
選択された各組み合わせのパネルが表示された後に、ルーレットの演出がおこなわれ、停止したパネル内容によって以降の演出が示唆されることとなる。No.3−1からNo.3−9にかけて枝番号が高くなるにしたがって、期待度の高いパネル内容が多くなっており、すなわち、パネル内容の組み合わせの期待度が高くなるようになっている。
(最終ライン数が「2」の場合に用いられるパネル内容選択テーブル)
つぎに、図45−3を用いて、図44のステップS4409においてセットされる、最終ライン数が「2」の場合に用いられるパネル内容選択テーブルについて説明する。図45−3は、最終ライン数が「2」の場合に用いられるパネル内容選択テーブルを示す説明図である。図45−3において、パネル内容選択テーブル4530は、リーチ演出をおこなう2つの分割画面(A〜Dのうち2つ)に表示させるパネル内容の組み合わせを選択する割合を示したものである。
選択された各組み合わせのパネルが表示された後に、ルーレットの演出がおこなわれ、停止したパネル内容によって以降の演出が示唆されることとなる。No.2−1からNo.2−16にかけて枝番号が高くなるにしたがって、期待度の高いパネル内容が多くなっており、すなわち、パネル内容の組み合わせの期待度が高くなるようになっている。
(最終ライン数が「1」の場合に用いられるパネル内容選択テーブル)
つぎに、図45−4を用いて、図44のステップS4410においてセットされる、最終ライン数が「1」の場合に用いられるパネル内容選択テーブルについて説明する。図45−4は、最終ライン数が「1」の場合に用いられるパネル内容選択テーブルを示す説明図である。図45−4において、パネル内容選択テーブル4540は、リーチ演出をおこなう1つの分割画面(A〜Dのうち1つ)に表示させるパネル内容を選択する割合を示したものである。
選択されたパネルが表示された後に、ルーレットの演出がおこなわれ、停止したパネル内容によって以降の演出が示唆されることとなる。No.1−1からNo.1−6にかけて枝番号が高くなるにしたがって、期待度の高いパネル内容が多くなっており、すなわち、パネルの期待度が高くなるようになっている。
(各擬似変動パネル内容決定処理)
つぎに、図46を用いて、図34−2のステップS3414に示した各擬似変動パネル内容決定処理について説明する。図46は、各擬似変動パネル内容決定処理の処理手順を示すフローチャートである。図46において、演出統括部403aは、リーチ位置の選択対象となる擬似変動回数hに、最大擬似変動回数hmaxから「1」を減じた値をセットする(ステップS4601)。たとえば、最大擬似変動回数hmaxは、擬似連続変動演出における擬似変動の総数であり、擬似4連であれば「4」であり、擬似3連であれば「3」であり、擬似2連であれば「2」である。
そして、次擬似変動(h+1)のリーチライン数を参照する(ステップS4602)。後述するように、本フローチャートはステップS4610からステップS4602へループするものであるが、ステップS4602の処理を最初におこなうときには、次擬似変動は最後の擬似変動となる。参照するリーチライン数は、ステップS4602の処理を最初におこなうときは、図36の最終変動リーチライン数決定処理において設定されたものであり、ステップS4612からステップS4602へのループに移行してからは図38の各擬似変動リーチライン数決定処理において設定されたものである。
そして、次擬似変動(h+1)のリーチライン数(次リーチライン数)が「1」であるか否かを判定する(ステップS4603)。次リーチライン数が「1」ではない場合(ステップS4603:No)、次リーチライン数が「2」であるか否かを判定する(ステップS4604)。
次リーチライン数が「2」ではない場合(ステップS4604:No)、次リーチライン数が「3」であるか否かを判定する(ステップS4605)。次リーチライン数が「3」ではない場合(ステップS4605:No)、すなわち、次リーチライン数が「4」である場合、次リーチライン数4テーブル設定処理を実行する(ステップS4606)。次リーチライン数4テーブル設定処理については、図47を用いて後述する。
そして、セットしたテーブルを用いて、パネル内容を選択するためのパネル内容選択処理を実行する(ステップS4607)。この後、h変動目のパネル内容を設定する(ステップS4608)。さらに、リーチ位置の選択対象となる擬似変動回数hから「1」を減じ(ステップS4609)、擬似変動回数hが「0」であれば(ステップS4610:No)、処理を終了する。擬似変動回数hが「0」でなければ(ステップS4610:Yes)、ステップS4602に移行する。
ステップS4605において、次リーチライン数が「3」である場合(ステップS4605:Yes)、次リーチライン数3テーブル設定処理を実行し(ステップS4611)、ステップS4607に移行する。次リーチライン数3テーブル設定処理については、図49を用いて後述する。
ステップS4604において、次リーチライン数が「2」である場合(ステップS4604:Yes)、次リーチライン数2テーブル設定処理を実行し(ステップS4612)、ステップS4607に移行する。次リーチライン数2テーブル設定処理については、図51を用いて後述する。
ステップS4603において、次リーチライン数が「1」である場合(ステップS4603:Yes)、次リーチライン数1用のリーチ位置選択テーブル(図中「次リーチライン数1用テーブル」と記載)をセットし(ステップS4613)、ステップS4607に移行する。次リーチライン数1用のリーチ位置選択テーブルについては、図53を用いて後述する。
(次リーチライン数4テーブル設定処理)
つぎに、図47を用いて、図46のステップS4606に示した次リーチライン数4テーブル設定処理について説明する。図47は、次リーチライン数4テーブル設定処理の処理手順を示すフローチャートである。図47において、演出統括部403aは、選択対象となる擬似変動(対象擬似変動)のリーチライン数が1ラインであるか否かを判定する(ステップS4701)。
対象擬似変動のリーチライン数が1ラインではない場合(ステップS4701:No)、対象擬似変動のリーチライン数が2ラインであるか否かを判定する(ステップS4702)。対象擬似変動のリーチライン数が2ラインではない場合(ステップS4702:No)、対象擬似変動のリーチライン数が3ラインであるか否かを判定する(ステップS4703)。対象擬似変動のリーチライン数が3ラインではない場合(ステップS4703:No)、すなわち、対象擬似変動のリーチライン数が4ラインである場合、パネル内容選択テーブルT44をセットし(ステップS4704)、処理を終了する。パネル内容選択テーブルT44については、図48−1を用いて後述する。
ステップS4703において、対象擬似変動のリーチライン数が3ラインである場合(ステップS4703:Yes)、パネル内容選択テーブルT43をセットし(ステップS4705)、処理を終了する。パネル内容選択テーブルT43については、図48−2を用いて後述する。
ステップS4702において、対象擬似変動のリーチライン数が2ラインである場合(ステップS4702:Yes)、パネル内容選択テーブルT42をセットし(ステップS4706)、処理を終了する。パネル内容選択テーブルT42については、図48−3を用いて後述する。
ステップS4701において、対象擬似変動のリーチライン数が1ラインである場合(ステップS4701:Yes)、パネル内容選択テーブルT41をセットし(ステップS4707)、処理を終了する。パネル内容選択テーブルT41については、図48−4を用いて後述する。
(パネル内容選択テーブルT44)
つぎに、図48−1を用いて、図46のステップS4704においてセットされる、パネル内容選択テーブルT44について説明する。図48−1は、パネル内容選択テーブルT44を示す説明図である。図48−1において、パネル内容選択テーブルT44は、次擬似変動で4つの分割画面ABCDを用いてパネル演出がおこなわれる場合に、その前の擬似変動で4つの分割画面ABCDにてパネル演出をおこなう際のパネル内容を選択する割合を示したものである。
パネル内容選択テーブルT44に示すように、選択対象となる擬似変動のリーチライン数が4の場合、次擬似変動のパネル内容の組み合わせに応じて、選択可能なパネル内容の組み合わせが異なる。具体的に説明すると、次擬似変動のパネル内容がNo.4−1である場合、すなわち、リーチライン数4における最も期待度の低いパネル内容である場合、このパネル内容よりも期待度の高い組み合わせが選択されないようになっている。
また、次擬似変動のパネル内容がNo.4−2である場合、このパネル内容の期待度以下となる、No.4−1およびNo.4−2のうち、いずれか一方の組み合わせが選択可能になっている。また、次擬似変動のパネル内容が最も期待度の高いNo.4−7である場合、このパネル内容の期待度以下の全て(No.4−1〜No.4−7)のうち、いずれか一つの組み合わせが選択可能になっている。このようなパネル内容選択テーブルT44を用いることにより、擬似変動の進展にともなってパネル内容の期待度が低下することを生じ得ないようにしている。
(パネル内容選択テーブルT43)
つぎに、図48−2を用いて、図47のステップS4705においてセットされる、パネル内容選択テーブルT43について説明する。図48−2は、パネル内容選択テーブルT43を示す説明図である。図48−2において、パネル内容選択テーブルT43は、次擬似変動で4つの分割画面ABCDを用いてパネル演出がおこなわれる場合に、その前の擬似変動で3つの分割画面(ABC,ABD,ACD,BCD)にてパネル演出をおこなう際のパネル内容を選択する割合を示したものである。
パネル内容選択テーブルT43に示すように、選択対象となる擬似変動のリーチライン数が3の場合、次擬似変動のパネル内容の組み合わせに応じて、選択可能なパネル内容の組み合わせが異なる。具体的に説明すると、次擬似変動のパネル内容がNo.4−1である場合、すなわち、リーチライン数4における最も期待度の低いパネル内容である場合、このパネル内容の期待度以下の組み合わせ(No.3−1またはNo.3−2)のみが選択可能になっている。なお、パネル内容選択テーブルT43に示すNo.3のパネル内容は、図示を省略しているが、図45−2に示したものと同一である。
また、次擬似変動のパネル内容がNo.4−2である場合、このパネル内容の期待度以下となる、No.3−1〜No.3−7のうち、いずれか一つが選択可能になっている。擬似変動のパネル内容がNo.4−1やNo.4−2以外の場合も同様に、次擬似変動のパネル内容の期待度以下となる組み合わせが選択可能になっている。このようなパネル内容選択テーブルT43を用いることにより、擬似変動の進展時にリーチライン数が3から4に増加した場合に、パネル内容の期待度が低下することを生じ得ないようにしている。
(パネル内容選択テーブルT42)
つぎに、図48−3を用いて、図46のステップS4706においてセットされる、パネル内容選択テーブルT42について説明する。図48−3は、パネル内容選択テーブルT42を示す説明図である。図48−3において、パネル内容選択テーブルT42は、次擬似変動で4つの分割画面ABCDを用いてパネル演出がおこなわれる場合に、その前の擬似変動で2つの分割画面(AB,AC,AD,BC,BD,CD)にてパネル演出をおこなう際のパネル内容を選択する割合を示したものである。
パネル内容選択テーブルT42に示すように、選択対象となる擬似変動のリーチライン数が2の場合、次擬似変動のパネル内容の組み合わせに応じて、選択可能なパネル内容の組み合わせが異なる。具体的に説明すると、次擬似変動のパネル内容がNo.4−1である場合、すなわち、リーチライン数4における最も期待度の低いパネル内容である場合、このパネル内容の期待度以下となる組み合わせ(No.2−1,2−2,2−3,2−6,2−7,2−10)の中から、一の組み合わせが選択可能になっている。なお、パネル内容選択テーブルT42に示すNo.2のパネル内容は、図示を省略しているが、図45−3に示したものと同一である。
また、次擬似変動のパネル内容がNo.4−1以外の場合も同様に、次擬似変動のパネル内容の期待度以下となる組み合わせが選択可能になっている。このようなパネル内容選択テーブルT42を用いることにより、擬似変動の進展時にリーチライン数が2から4に増加した場合にパネル内容の期待度が低下することを生じ得ないようにしている。
(パネル内容選択テーブルT41)
つぎに、図48−4を用いて、図47のステップS4707においてセットされる、パネル内容選択テーブルT41について説明する。図48−4は、パネル内容選択テーブルT41を示す説明図である。図48−4において、パネル内容選択テーブルT41は、次擬似変動で4つの分割画面ABCDを用いてパネル演出がおこなわれる場合に、その前の擬似変動で1つの分割画面(A,B,C,D)にてパネル演出をおこなう際のパネル内容を選択する割合を示したものである。
パネル内容選択テーブルT41に示すように、選択対象となる擬似変動のリーチライン数が1の場合、次擬似変動のパネル内容に応じて、選択可能なパネル内容が異なる。具体的に説明すると、次擬似変動のパネル内容がNo.4−1である場合、すなわち、リーチライン数4における最も期待度の低いパネル内容である場合、このパネル内容の期待度以下の組み合わせ(No.1−1〜No.1−4)の中から一つが選択可能になっている。なお、パネル内容選択テーブルT41に示すNo.1のパネル内容は、図示を省略しているが、図45−4に示したものと同一である。
また、次擬似変動のパネル内容がNo.4−1以外の場合も同様に、次擬似変動のパネル内容の期待度以下となるものが選択可能になっている。このようなパネル内容選択テーブルT41を用いることにより、擬似変動の進展時にリーチライン数が1から4に増加した場合にパネル内容の期待度が低下することを生じ得ないようにしている。
(次リーチライン数3テーブル設定処理)
つぎに、図49を用いて、図46のステップS4611に示した次リーチライン数3テーブル設定処理について説明する。図49は、次リーチライン数3テーブル設定処理の処理手順を示すフローチャートである。図49において、演出統括部403aは、選択対象となる擬似変動(対象擬似変動)のリーチライン数が1ラインであるか否かを判定する(ステップS4901)。
対象擬似変動のリーチライン数が1ラインではない場合(ステップS4901:No)、対象擬似変動のリーチライン数が2ラインであるか否かを判定する(ステップS4902)。対象擬似変動のリーチライン数が2ラインではない場合(ステップS4902:No)、すなわち、対象擬似変動のリーチライン数が3ラインである場合、パネル内容選択テーブルT33をセットし(ステップS4903)、処理を終了する。パネル内容選択テーブルT33については、図50−1を用いて後述する。
ステップS4902において、対象擬似変動のリーチライン数が2ラインである場合(ステップS4902:Yes)、パネル内容選択テーブルT32をセットし(ステップS4904)、処理を終了する。パネル内容選択テーブルT32については、図50−2を用いて後述する。ステップS4901において、対象擬似変動のリーチライン数が1ラインである場合(ステップS4901:Yes)、パネル内容選択テーブルT31をセットし(ステップS4905)、処理を終了する。パネル内容選択テーブルT31については、図50−3を用いて後述する。
(パネル内容選択テーブルT33)
つぎに、図50−1を用いて、図49のステップS4903においてセットされる、パネル内容選択テーブルT33について説明する。図50−1は、パネル内容選択テーブルT33を示す説明図である。図50−1において、パネル内容選択テーブルT33は、次擬似変動で3つの分割画面(ABC,ABD,ACD,BCD)を用いてパネル演出がおこなわれる場合に、その前の擬似変動で同一の分割画面(ABC,ABD,ACD,BCD)にてパネル演出をおこなう際のパネル内容を選択する割合を示したものである。
パネル内容選択テーブルT33に示すように、選択対象となる擬似変動のリーチライン数が3の場合、次擬似変動のパネル内容の組み合わせに応じて、選択可能なパネル内容の組み合わせが異なる。具体的に説明すると、次擬似変動のパネル内容がNo.3−1である場合、すなわち、リーチライン数3における最も期待度の低いパネル内容である場合、このパネル内容の期待度以下の組み合わせ(No.3−1)のみが選択可能になっている。擬似変動のパネル内容がNo.3−1以外の場合も同様に、次擬似変動のパネル内容の期待度以下となる組み合わせが選択可能になっている。このようなパネル内容選択テーブルT33を用いることにより、擬似変動の進展にともなってパネル内容の期待度が低下することを生じ得ないようにしている。
(パネル内容選択テーブルT32)
つぎに、図50−2を用いて、図49のステップS4904においてセットされる、パネル内容選択テーブルT32について説明する。図50−2は、パネル内容選択テーブルT32を示す説明図である。図50−2において、パネル内容選択テーブルT32は、次擬似変動で3つの分割画面(ABC,ABD,ACD,BCD)を用いてパネル演出がおこなわれる場合に、その前の擬似変動で2つの分割画面(AB,AC,AD,BC,BD,CD)にてパネル演出をおこなう際のパネル内容を選択する割合を示したものである。
パネル内容選択テーブルT32に示すように、選択対象となる擬似変動のリーチライン数が2の場合、次擬似変動のパネル内容の組み合わせに応じて、選択可能なパネル内容の組み合わせが異なる。具体的に説明すると、次擬似変動のパネル内容がNo.3−1である場合、すなわち、リーチライン数3における最も期待度の低いパネル内容である場合、このパネル内容の期待度以下となる組み合わせ(No.2−1,2−2,2−6)の中から、一の組み合わせが選択可能になっている。
また、次擬似変動のパネル内容がNo.3−1以外の場合も同様に、次擬似変動のパネル内容の期待度以下となる組み合わせが選択可能になっている。このようなパネル内容選択テーブルT32を用いることにより、擬似変動の進展時にリーチライン数が2から3に増加した場合にパネル内容の期待度が低下することを生じ得ないようにしている。
(パネル内容選択テーブルT31)
つぎに、図50−3を用いて、図49のステップS4905においてセットされる、パネル内容選択テーブルT31について説明する。図50−3は、パネル内容選択テーブルT31を示す説明図である。図50−3において、パネル内容選択テーブルT31は、次擬似変動で3つの分割画面(ABC,ABD,ACD,BCD)を用いてパネル演出がおこなわれる場合に、その前の擬似変動で1つの分割画面(A,B,C,D)にてパネル演出をおこなう際のパネル内容を選択する割合を示したものである。
パネル内容選択テーブルT31に示すように、選択対象となる擬似変動のリーチライン数が1の場合、次擬似変動のパネル内容に応じて、選択可能なパネル内容が異なる。具体的に説明すると、次擬似変動のパネル内容がNo.3−1である場合、すなわち、リーチライン数3における最も期待度の低いパネル内容である場合、このパネル内容の期待度以下の組み合わせ(No.1−1〜No.1−3)の中から一の組み合わせが選択可能になっている。
また、次擬似変動のパネル内容がNo.3−1以外の場合も同様に、次擬似変動のパネル内容の期待度以下となるものが選択可能になっている。このようなパネル内容選択テーブルT31を用いることにより、擬似変動の進展時にリーチライン数が1から3に増加した場合にパネル内容の期待度が低下することを生じ得ないようにしている。
(次リーチライン数2テーブル設定処理)
つぎに、図51を用いて、図46のステップS4612に示した次リーチライン数2テーブル設定処理について説明する。図51は、次リーチライン数2テーブル設定処理の処理手順を示すフローチャートである。図51において、演出統括部403aは、選択対象となる擬似変動(対象擬似変動)のリーチライン数が1ラインであるか否かを判定する(ステップS5101)。
対象擬似変動のリーチライン数が1ラインではない場合(ステップS5101:No)、すなわち、対象擬似変動のリーチライン数が2ラインである場合、パネル内容選択テーブルT22をセットし(ステップS5102)、処理を終了する。パネル内容選択テーブルT22については、図52−1を用いて後述する。ステップS5101において、対象擬似変動のリーチライン数が1ラインである場合(ステップS5101:Yes)、パネル内容選択テーブルT21をセットし(ステップS5103)、処理を終了する。パネル内容選択テーブルT21については、図52−2を用いて後述する。
(パネル内容選択テーブルT22)
つぎに、図52−1を用いて、図51のステップS5102においてセットされる、パネル内容選択テーブルT22について説明する。図52−1は、パネル内容選択テーブルT22を示す説明図である。図52−1において、パネル内容選択テーブルT22は、次擬似変動で2つの分割画面(AB,AC,AD,BC,BD,CD)を用いてパネル演出がおこなわれる場合に、その前の擬似変動で同一の分割画面(AB,AC,AD,BC,BD,CD)にてパネル演出をおこなう際のパネル内容を選択する割合を示したものである。
パネル内容選択テーブルT22に示すように、選択対象となる擬似変動のリーチライン数が2の場合、次擬似変動のパネル内容の組み合わせに応じて、選択可能なパネル内容の組み合わせが異なる。具体的に説明すると、次擬似変動のパネル内容がNo.2−1である場合、すなわち、リーチライン数2における最も期待度の低いパネル内容である場合、このパネル内容の期待度以下の組み合わせ(No.2−1)のみが選択可能になっている。擬似変動のパネル内容がNo.2−1以外の場合も同様に、次擬似変動のパネル内容の期待度以下となる組み合わせが選択可能になっている。このようなパネル内容選択テーブルT22を用いることにより、擬似変動の進展にともなってパネル内容の期待度が低下することを生じ得ないようにしている。
(パネル内容選択テーブルT21)
つぎに、図52−2を用いて、図51のステップS5103においてセットされる、パネル内容選択テーブルT21について説明する。図52−2は、パネル内容選択テーブルT21を示す説明図である。図50−3において、パネル内容選択テーブルT21は、次擬似変動で2つの分割画面(AB,AC,AD,BC,BD,CD)を用いてパネル演出がおこなわれる場合に、その前の擬似変動で1つの分割画面(A,B,C,D)にてパネル演出をおこなう際のパネル内容を選択する割合を示したものである。
パネル内容選択テーブルT21に示すように、選択対象となる擬似変動のリーチライン数が1の場合、次擬似変動のパネル内容に応じて、選択可能なパネル内容が異なる。具体的に説明すると、次擬似変動のパネル内容がNo.2−1である場合、すなわち、リーチライン数2における最も期待度の低いパネル内容である場合、このパネル内容の期待度以下の組み合わせ(No.1−1またはNo.1−2)のうち、いずれか一方の組み合わせが選択可能になっている。
また、次擬似変動のパネル内容がNo.2−1以外の場合も同様に、次擬似変動のパネル内容の期待度以下となるものが選択可能になっている。このようなパネル内容選択テーブルT21を用いることにより、擬似変動の進展時にリーチライン数が1から2に増加した場合にパネル内容の期待度が低下することを生じ得ないようにしている。
(パネル内容選択テーブルT11)
つぎに、図53を用いて、図46のステップS4613においてセットされる、次リーチライン数1用のリーチ位置選択テーブル(パネル内容選択テーブルT11)について説明する。図53は、パネル内容選択テーブルT11を示す説明図である。図53において、パネル内容選択テーブルT11は、次擬似変動で1つの分割画面(A,B,C,D)を用いてパネル演出がおこなわれる場合に、その前の擬似変動で同一の分割画面(A,B,C,D)にてパネル演出をおこなう際のパネル内容を選択する割合を示したものである。
パネル内容選択テーブルT11に示すように、選択対象となる擬似変動のリーチライン数が1の場合、次擬似変動のパネル内容の組み合わせに応じて、選択可能なパネル内容の組み合わせが異なる。具体的に説明すると、次擬似変動のパネル内容がNo.1−1である場合、すなわち、リーチライン数1における最も期待度の低いパネル内容である場合、このパネル内容の期待度以下の組み合わせ(No.1−1)のみが選択可能になっている。擬似変動のパネル内容がNo.1−1以外の場合も同様に、次擬似変動のパネル内容の期待度以下となる組み合わせが選択可能になっている。このようなパネル内容選択テーブルT11を用いることにより、擬似変動の進展にともなってパネル内容の期待度が低下することを生じ得ないようにしている。
(ルーレット演出用パネル選択処理)
つぎに、図54−1を用いて、図34−2のステップS3416に示したルーレット演出用パネル選択処理について説明する。図54−1は、ルーレット演出用パネル選択処理の処理手順を示すフローチャートである。図54−1において、演出統括部403aは、擬似変動回数Iに最大擬似変動回数Hmaxをセットする(ステップS5401)。そして、I変動目のパネル内容を参照する(ステップS5402)。本フローチャートは、ステップS5407からステップS5402へループするものであり、最初のステップS5402の処理では、図44の最終変動パネル内容決定処理において設定された最終変動パネル内容を参照することになる。また、ループ後のステップS5402の処理では、図46の各擬似変動パネル内容決定処理において設定された各擬似変動のパネル内容を参照することになる。
そして、パネル内容が「2」以上あるか否かを判定する(ステップS5403)。パネル内容が「2」以上ない場合(ステップS5403)、すなわち、リーチライン数が「1」である場合、ステップS5405に移行する。パネル内容が「2」以上ある場合(ステップS5403:Yes)、一のパネルを選択するパネル選択処理を実行する(ステップS5404)。本フローチャートは、ステップS5407からステップS5402へループするものであるため、最初のステップS5404の処理では、最後の擬似変動時のパネルの選択となる。
また、2回目におこなうステップS5404の処理では、最後から2回目の擬似変動時のパネルの選択となる。つまり、擬似変動の後半のものからパネル内容を選択する。このパネル選択処理においては、前半のものを選択する際には、後半のものよりも期待度の高いパネル内容を選択しないようにする。つまり、たとえば、4回の擬似変動をおこなう場合、4回目の擬似変動におけるパネル演出の選択で期待度の低いものが選択された場合には、3回目よりも前の擬似変動におけるパネル演出の選択においても期待度の低いものが選択される。
そして、選択したパネルを設定する(ステップS5405)。この後、擬似変動回数Iから「1」を減じ(ステップS5406)、擬似変動回数Iが「1」以上であれば(ステップS5407:Yes)、ステップS5402に移行する。擬似変動回数Iが「0」であれば(ステップS5407:No)、処理を終了する。
(演出図柄決定処理)
つぎに、図54−2を用いて、図34−2のステップS3418に示した演出図柄決定処理について説明する。図54−2は、演出図柄決定処理の処理手順を示すフローチャートである。図54−2において、演出統括部403aは、擬似連用変動パターンであるか否かを判定する(ステップS5421)。擬似連用変動パターンとは、具体的には、変動パターンHp3,Hp5,Hp6(図14参照)である。擬似連用変動パターンである場合(ステップS5421:Yes)、擬似2連であるか否かを判定する(ステップS5422)。擬似2連とは、2回の擬似変動をおこなう擬似連続変動演出のことである。
擬似2連ではない場合(ステップS5422:No)、擬似3連であるか否かを判定する(ステップS5423)。擬似3連とは、3回の擬似変動をおこなう擬似連続変動演出のことである。擬似3連ではない場合(ステップS5423:No)、すなわち、4回の擬似変動をおこなう擬似連続変動演出である、擬似4連である場合、4回の擬似変動においてそれぞれ停止(擬似的に停止)させる演出図柄の色を選択するための、擬似4連用図柄色シナリオテーブルをセットする(ステップS5424)。擬似4連用図柄色シナリオテーブルについては、図55−1〜図55−3を用いて後述する。
ステップS5423において、擬似3連である場合(ステップS5423:Yes)、3回の擬似変動においてそれぞれ停止させる演出図柄の色を選択するための、擬似3連用図柄色シナリオテーブルをセットする(ステップS5425)。擬似3連用図柄色シナリオテーブルについては、図56−1〜図56−3を用いて後述する。ステップS5422において、擬似2連である場合(ステップS5422:Yes)、2回の擬似変動においてそれぞれ停止させる演出図柄の色を選択するための、擬似2連用図柄色シナリオテーブルをセットする(ステップS5426)。擬似2連用図柄色シナリオテーブルについては、図57−1〜図57−3を用いて後述する。
この後、図柄色選択処理を実行する(ステップS5427)。そして、演出モードテーブルMt(図15参照)を用いて設定される現在の演出モードを示すモードフラグが分割モードを示す「2」であるか否かを判定する(ステップS5428)。モードフラグが「2」である場合(ステップS5428:Yes)、分割モード用演出図柄選択処理を実行し(ステップS5429)、処理を終了する。
ステップS5421において、擬似連用変動パターンではない場合(ステップS5421:No)、リーチ用変動パターンであるか否かを判定する(ステップS5430)。リーチ用変動パターンではない場合(ステップS5430:No)、通常の制御によって演出図柄の選択がおこなわれる、通常用演出図柄選択処理を実行する(ステップS5431)。そして、演出図柄をRAM433にセットし(ステップS5432)、処理を終了する。
ステップS5428において、モードフラグが「2」ではない場合(ステップS5428:No)、ステップS5427において選択した図柄色に基づいて演出図柄を選択するため、ステップS5431に移行する。図柄色に基づいて演出図柄を選択するとは、たとえば、赤図柄の場合、「3」または「7」のうちいずれか一方を所定の割合(たとえば50/100)で選択することである。
ステップS5430において、リーチ用変動パターンである場合(ステップS5430:Yes)、モードフラグが分割モードを示す「2」であるか否かを判定する(ステップS5433)。モードフラグが「2」である場合(ステップS5433:Yes)、分割モード用リーチ時演出図柄選択処理を実行し(ステップS5434)、処理を終了する。
(擬似4連用図柄色シナリオテーブル)
つぎに、図55−1〜図55−3を用いて、図54−2のステップS5424においてセットされる、擬似4連用図柄色シナリオテーブルについて説明する。図55−1は、ハズレ時に用いられる擬似4連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。図55−1において、擬似4連用図柄色シナリオテーブル5510は、4回の擬似変動において、各擬似変動時にそれぞれ停止(擬似的に停止)させる演出図柄の色を選択するためのものである。青図柄は、「2」、「4」、「6」、「8」の偶数図柄であり、期待度が低い演出図柄である。また、青図柄は、ゾロ目で停止すると、16R短当たりまたは16R長当たりのいずれかを示す。
緑図柄は、「1」、「5」、「9」の奇数図柄であり、青図柄よりは期待度の高い演出図柄である。また、緑図柄は、ゾロ目で停止すると、16R短当たりまたは16R長当たりのいずれかを示す。赤図柄は、「3」、「7」であり、期待度が最も高い演出図柄である。また、赤図柄は、ゾロ目で停止すると、16R長当たりが確定したことを示すものである。なお、4R短当たり時には、演出図柄をゾロ目で停止させるのではなく、所定のキャラクタ(4R短当たりを示唆するキャラクタ)を登場させることにより、4R短当たりに移行させるようにしている。擬似4連用図柄色シナリオテーブル5510では、4回目の擬似変動に至っても青図柄または緑図柄となる図柄色のシナリオが選択されやすくなっている。
また、各シナリオは、擬似変動が進展することによって期待度が下がることがないように設定されている。具体的には、たとえば、2回目の擬似変動で緑図柄が出現したにもかかわらず、3回目の擬似変動では緑図柄が出現しなくなるというようなことがないように設定されている。
図55−2は、16R短当たり時または16R長当たり赤図柄当選以外時に用いられる擬似4連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。16R長当たり赤図柄当選以外時とは、具体的には、図35の16R長当たり用演出パターン選択テーブルに示した、「再抽選」または「ラウンド昇格」がおこなわれることである。擬似4連用図柄色シナリオテーブル5520では、赤図柄が停止することのないように各割合が設定されている。
図55−3は、16R長当たり赤図柄当選時に用いられる擬似4連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。16R長当たり赤図柄当選時とは、具体的には、図35の16R長当たり用演出パターン選択テーブルに示した、「リーチ時赤図柄」の演出がおこなわれることである。擬似4連用図柄色シナリオテーブル5530では、4回目の擬似変動で必ず赤図柄が停止するように各割合が設定されている。
本実施の形態では、図柄色をシナリオとして記憶した擬似4連用図柄色シナリオテーブル5510,5520,5530を用いて図柄色を選択するようにしているが、これに限らず、たとえば、パネル内容の選択(図44および図46参照)のように、擬似変動の後半のものから順次、図柄色を選択することも可能である。具体的には、初めに最終変動の図柄色を選択し、最終変動よりも1つ前の擬似変動時における図柄色については、最終変動の図柄色の期待度以下となる図柄色を選択すればよい。このように、期待度を考慮しながら、選択した図柄色による擬似変動よりも前の擬似変動の図柄色を順次選択していけばよい。このような手法であっても、擬似変動の進展にともなって期待度が低下することを防止することができる。
(擬似3連用図柄色シナリオテーブル)
つぎに、図56−1〜図56−3を用いて、図54−2のステップS5425においてセットされる、擬似3連用図柄色シナリオテーブルについて説明する。図56−1は、ハズレ時に用いられる擬似3連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。図56−1において、擬似3連用図柄色シナリオテーブル5610は、図55−1に示した擬似4連用図柄色シナリオテーブル5510と同様に、最終の擬似変動に至っても青図柄または緑図柄となる図柄色のシナリオが選択されやすくなっている。
図56−2は、16R短当たり時または16R長当たり赤図柄当選以外時に用いられる擬似3連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。擬似3連用図柄色シナリオテーブル5620では、図55−2に示した擬似4連用図柄色シナリオテーブル5520と同様に、最終の擬似変動で赤図柄が停止することのないように各割合が設定されている。
図56−3は、16R長当たり赤図柄当選時に用いられる擬似3連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。擬似3連用図柄色シナリオテーブル5630では、図55−3に示した擬似4連用図柄色シナリオテーブル5530と同様に、最終の擬似変動で必ず赤図柄が停止するように各割合が設定されている。
(擬似2連用図柄色シナリオテーブル)
つぎに、図57−1〜図57−3を用いて、図54−2のステップS5426においてセットされる、擬似2連用図柄色シナリオテーブルについて説明する。図57−1は、ハズレ時に用いられる擬似2連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。図57−1において、擬似2連用図柄色シナリオテーブル5710は、図55−1に示した擬似4連用図柄色シナリオテーブル5510と同様に、最終の擬似変動に至っても青図柄または緑図柄となる図柄色のシナリオが選択されやすくなっている。
図57−2は、16R短当たり時または16R長当たり赤図柄当選以外時に用いられる擬似2連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。擬似2連用図柄色シナリオテーブル5720では、図55−2に示した擬似4連用図柄色シナリオテーブル5520と同様に、最終の擬似変動で赤図柄が停止することのないように各割合が設定されている。
図57−3は、16R長当たり赤図柄当選時に用いられる擬似2連用図柄色シナリオテーブルを示す説明図である。擬似2連用図柄色シナリオテーブル5730では、図55−3に示した擬似4連用図柄色シナリオテーブル5530と同様に、最終の擬似変動で必ず赤図柄が停止するように各割合が設定されている。
(分割モード用演出図柄選択処理)
つぎに、図58−1および図58−2を用いて、図54−2のステップS5429に示した分割モード用演出図柄選択処理について説明する。図58−1および図58−2は、分割モード用演出図柄選択処理の処理手順を示すフローチャートである。図58−1および図58−2において、演出統括部403aは、最終変動がおこなわれる擬似回数Gをセットする(ステップS5801)。そして、図42に示した各擬似変動リーチ位置決定処理において設定された、分割画面上における各擬似変動のリーチ位置を参照する(ステップS5802)。
そして、複数の分割画面のうち、リーチ演出の基準画面を選択するための、リーチ開始画面(第n分割画面)選択処理を実行する(ステップS5803)。リーチ開始画面とは、4つの分割画面のうち、最初にリーチ演出がおこなわれる画面である。本実施の形態において「n」は、1〜4のいずれかである。
この後、リーチ開始画面(第n分割画面)に表示させる演出図柄を選択するための、擬似G回目リーチ演出図柄rg選択処理を実行する(ステップS5804)。そして、擬似G回目の第n分割画面にリーチ演出図柄rgをセットする(ステップS5805)。この後、nが「2」以上であるか否かを判定する(ステップS5806)。nが「1」である場合(ステップS5806:No)、すなわち、リーチ開始画面が第1分割画面である場合、ステップS5810に移行する。
nが「2」以上である場合(ステップS5806:Yes)、リーチライン数が「4」であるか否かを判定する(ステップS5807)。リーチライン数が「4」である場合(ステップS5807:Yes)、ステップS5810に移行する。リーチライン数が「4」ではない場合(ステップS5807:No)、第1分割画面〜第n−1分割画面のランダムバラケ目抽選をおこなう(ステップS5808)。バラケ目とは、第1演出図柄と第2演出図柄が同一図柄とはならない(リーチとはならない)図柄の態様である。ランダムバラケ目抽選は、規則性のない抽選であるが、少なくともリーチとはならないように処理される。
たとえば、ランダムバラケ目抽選は、ランダムに第1演出図柄を選択した後にこの第1演出図柄を除いた図柄の中から第2演出図柄を選択する方式や、また、ランダムに選択した第1演出図柄と第2演出図柄とが同一となった場合には第1演出図柄と同一ではない第2演出図柄を選択するまで、第2演出図柄の選択を繰り返す方式などが挙げられる。
ステップS5808の後、擬似G回目の第1分割画面〜第n−1分割画面にバラケ目をセットする(ステップS5809)。この後、第n+α分割画面にリーチ画面があるか否かを判定する(ステップS5810)。第n+α分割画面にリーチ画面がない場合(ステップS5810:No)、ステップS5812に移行する。第n+α分割画面にリーチ画面がある場合(ステップS5810:Yes)、擬似G回目の第n+α分割画面にリーチ演出図柄rg+αをセットする(ステップS5811)。
ここで、第2分割画面(n=2)と第4分割画面(α=2)とでリーチ演出をおこなうものとして、リーチ演出図柄rg+αについて一例を挙げて説明する。ステップS5805において擬似G(3)回目の第2分割画面にリーチ演出図柄rg(5)をセットしたとすると、ステップS5811では、擬似G(3)回目の第4分割画面にリーチ演出図柄rg(5)+α(2)=7(7のリーチ)がセットされることになる。
ステップS5811の後、第n+α分割画面に、リーチ演出をおこなわない通常ハズレ画面があるか否かを判定する(ステップS5812)。通常ハズレ画面がない場合(ステップS5812:No)、ステップS5818に移行する。通常ハズレ画面がある場合(ステップS5812:Yes)、擬似G回目の第n+α分割画面の第1演出図柄に演出図柄rg+αをセットする(ステップS5813)。
ここで、第2分割画面(n=2)をリーチ画面とするものとし、第4分割画面を通常ハズレ画面とするものとして、第1演出図柄rg+αについて一例を挙げて説明する。ステップS5805において擬似G(3)回目の第2分割画面にリーチ演出図柄rg(5)をセットしたとすると、ステップS5813では、擬似G(3)回目の第4分割画面に第1演出図柄rg(5)+α(2)=7(第1演出図柄のみ)がセットされることになる。
ステップS5813の後、第n+α分割画面の第2演出図柄を抽選する(ステップS5814)。この第2演出図柄の抽選では、第1演出図柄rg+αに+1したもの、または−1したもののうち、いずれか一方が選択される。すなわち、たとえば、第1演出図柄が「7」であれば、第2演出図柄は「6」または「8」のうち、いずれか一方が選択されることになる。
ステップS5814の後、擬似G回目の第n+α分割画面の第2演出図柄に、ステップS5814で選択したrg+α±1をセットする(ステップS5815)。そして、第n+α分割画面の第3演出図柄をランダム抽選する(ステップS5816)。このランダム抽選では、「1」〜「9」の演出図柄のうち、一の演出図柄がランダムに選択される。この後、ステップS5816で選択した演出図柄を、擬似G回目の第n+α分割画面の第3演出図柄にセットする(ステップS5817)。
この後、擬似変動の回数Gから「1」を減じ(ステップS5818)、擬似変動の回数Gが「0」となると(ステップS5819:Yes)、処理を終了する。擬似変動の回数Gが「0」でなければ(ステップS5819:No)、ステップS5804に戻り、残りの擬似変動の演出図柄を選択する。
(分割モード用リーチ時演出図柄選択処理)
つぎに、図59−1および図59−2を用いて、図54−2のステップS5434に示した分割モード用演出図柄選択処理について説明する。図59−1および図59−2は、分割モード用リーチ時演出図柄選択処理の処理手順を示すフローチャートである。図59−1および図59−2において、演出統括部403aは、リーチライン数選択処理を実行する(ステップS5901)。リーチライン数選択処理では、図60を用いて後述する、通常リーチ変動時用のリーチライン数選択テーブルが用いられる。
この後、リーチ位置選択処理を実行する(ステップS5902)。リーチ位置選択処理では、図61を用いて後述する、通常リーチ変動時用のリーチ位置選択テーブルが用いられる。そして、複数の分割画面のうち、リーチ演出の基準画面を選択するための、リーチ開始画面(第m分割画面)選択処理を実行する(ステップS5903)。リーチ開始画面とは、4つの分割画面のうち、最初にリーチ演出がおこなわれる画面である。本実施の形態において「m」は、1〜4のいずれかである。
この後、リーチ開始画面(第m分割画面)に表示させる演出図柄を選択するための、リーチ演出図柄s選択処理を実行する(ステップS5904)。そして、第m分割画面にリーチ演出図柄sをセットする(ステップS5905)。この後、mが「2」以上であるか否かを判定する(ステップS5906)。mが「1」である場合(ステップS5906:No)、すなわち、リーチ開始画面が第1分割画面である場合、ステップS5910に移行する。
mが「2」以上である場合(ステップS5906:Yes)、リーチライン数が「4」であるか否かを判定する(ステップS5907)。リーチライン数が「4」である場合(ステップS5907:Yes)、ステップS5910に移行する。リーチライン数が「4」ではない場合(ステップS5907:No)、第1分割画面〜第m−1分割画面のランダムバラケ目抽選をおこなう(ステップS5908)。ランダムバラケ目抽選は、図58−1のステップS5808と同様の抽選である。
ステップS5908の後、第1分割画面〜第m−1分割画面にバラケ目をセットする(ステップS5909)。この後、第m+α分割画面にリーチ画面があるか否かを判定する(ステップS5910)。第m+α分割画面にリーチ画面がない場合(ステップS5910:No)、ステップS5912に移行する。第m+α分割画面にリーチ画面がある場合(ステップS5910:Yes)、第m+α分割画面にリーチ演出図柄s+αをセットする(ステップS5911)。
ここで、第2分割画面(m=2)と第4分割画面(α=2)とでリーチ演出をおこなうものとして、リーチ演出図柄s+αについて一例を挙げて説明する。ステップS5905において第2分割画面にリーチ演出図柄s(5)をセットしたとすると、ステップS5911では、第4分割画面にリーチ演出図柄s(5)+α(2)=7(7のリーチ)がセットされることになる。
ステップS5911の後、第m+α分割画面に、リーチ演出をおこなわない通常ハズレ画面があるか否かを判定する(ステップS5912)。通常ハズレ画面がない場合(ステップS5912:No)、そのまま処理を終了する。通常ハズレ画面がある場合(ステップS5912:Yes)、第m+α分割画面の第1演出図柄に演出図柄s+αをセットする(ステップS5913)。
ここで、第2分割画面(m=2)をリーチ画面とするものとし、第4分割画面を通常ハズレ画面とするものとして、第1演出図柄s+αについて一例を挙げて説明する。ステップS5905において第2分割画面にリーチ演出図柄s(5)をセットしたとすると、ステップS5913では、第4分割画面に第1演出図柄s(5)+α(2)=7(第1演出図柄のみ)がセットされることになる。
ステップS5913の後、第m+α分割画面の第2演出図柄を抽選する(ステップS5914)。この第2演出図柄の抽選では、第1演出図柄s+αに+1したもの、または−1したもののうち、いずれか一方が選択される。すなわち、たとえば、第1演出図柄が「7」であれば、第2演出図柄は「6」または「8」のうち、いずれか一方が選択されることになる。
ステップS5914の後、第m+α分割画面の第2演出図柄に、ステップS5914で選択したs+α±1をセットする(ステップS5915)。そして、第m+α分割画面の第3演出図柄をランダム抽選する(ステップS5916)。このランダム抽選では、「1」〜「9」の演出図柄のうち、一の演出図柄がランダムに選択される。この後、ステップS5915で選択した演出図柄を、第m+α分割画面の第3演出図柄にセットし(ステップS5917)、処理を終了する。
(通常リーチ変動時用のリーチライン数選択テーブル)
つぎに、図60を用いて、図59のステップS5901においてセットされる、通常リーチ変動時用のリーチライン数選択テーブルについて説明する。図60は、通常リーチ変動時用のリーチライン数選択テーブルを示す説明図である。図60において、リーチライン数選択テーブル6000は、変動パターンHp毎に、4つの分割画面のうち、リーチ演出をおこなう分割画面の数(リーチライン数)を選択する割合を示したものである。
リーチライン数選択テーブル6000に示すように、変動パターンHpの期待度が高いものほど、リーチライン数の多いものが選択されやすくなっている。具体的には、期待度の低い変動パターンHp2では、リーチライン数「1」が最も選択されやすくなっている。期待度が中の変動パターンHp4では、期待度が中のリーチライン数「2」または「3」が選択されやすくなっている。さらに、期待度が高い変動パターンHp7や、プレミアリーチとなる変動パターンHp8では、リーチライン数「4」が最も選択されやすくなっている。
(通常リーチ変動時用のリーチ位置選択テーブル)
つぎに、図61を用いて、図59のステップS5902においてセットされる、通常リーチ変動時用のリーチ位置選択テーブルについて説明する。図61は、通常リーチ変動時用のリーチ位置選択テーブルを示す説明図である。図61において、リーチ位置選択テーブル6100は、4つの分割画面A〜Dのうち、リーチ演出をおこなう分割画面の位置(リーチ位置)を選択する割合を示したものである。
なお、分割画面Aは図18−1に示した第1分割画面BG1(左上の分割画面)に相当し、分割画面Bは図18−1に示した第2分割画面BG2(右上の分割画面)に相当し、分割画面Cは図18−1に示した第3分割画面BG3(左下の分割画面)に相当し、分割画面Dは図18−4に示した第4分割画面BG4(右下の分割画面)に相当する。リーチ位置選択テーブル6100に示すように、リーチライン数「4」のときには、全ての分割画面ABCDがリーチ位置として選択されるようになっている。
また、リーチライン数が「3」のときには、リーチ位置として、分割画面ABC,ABD,ACD,BCDの組み合わせのうち、いずれか一つの組み合わせが選択される。各分割画面ABC,ABD,ACD,BCDの組み合わせは、それぞれ均等な割合(25/100)で選択されるようになっている。
リーチライン数が「2」のときには、リーチ位置として、分割画面AB,AC,AD,BC,BD,CDの組み合わせのうち、いずれか一つの組み合わせが選択される。各分割画面AB,AC,AD,BC,BD,CDの組み合わせは、それぞれ、ほぼ均等な割合(17/100または16/100)で選択されるようになっている。
リーチライン数が「1」のときには、リーチ位置として、分割画面A,B,C,Dのうち、いずれか一つが選択される。各分割画面A,B,C,Dは、それぞれ均等な割合(25/100)で選択されるようになっている。
(演出終了処理)
つぎに、図62を用いて、図33のステップS3607に示した演出終了処理について説明する。図62は、演出終了処理の処理手順を示すフローチャートである。演出終了処理において、演出統括部403aは、まず、変動停止コマンドを解析する(ステップS6201)。変動停止コマンドとは、図33のステップS3306において受信したコマンドである。
つぎに、モードフラグを参照し(ステップS6202)、変動停止コマンドに大当たりを示す情報が含まれているか否かを判定し(ステップS6203)、大当たりを示す情報が含まれている場合(ステップS6203:Yes)、演出モードテーブルMtを用いて演出モードを設定するモードフラグ設定処理をおこない(ステップS6204)、ステップS6209に移行する。モードフラグ設定処理では、具体的には、確変モードAまたはBを示すモードフラグ「3」または「4」のうち、いずれか一方を設定する。
ステップS6203において、大当たりを示す情報が含まれていない場合(ステップS6203:No)、モードフラグが確変モードAまたはBを示す「3」または「4」であるか否かを判定する(ステップS6205)。モードフラグが「3」または「4」ではない場合(ステップS6205:No)、ステップS6209に移行する。
ステップS6205において、モードフラグが「3」または「4」である場合(ステップS6205:Yes)、モード残余変動回数Mから「1」を減算することにより、新たなモード残余変動回数Mを計測する(ステップS6206)。その後、モード残余変動回数Mが「0」であるか否かを判定し(ステップS6207)、モード残余変動回数Mが「0」ではない場合(ステップS6207:No)、ステップS6209に移行する。
ステップS6207において、モード残余変動回数Mが「0」である場合(ステップS6207:Yes)、モードフラグを、ノーマルモードを示す「0」にし(ステップS6208)、変動を終了する旨を示す情報および遊技状態の情報を含む変動演出終了コマンドをセットし(ステップS6209)、そのまま処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態では、後半におこなわれる図柄演出(擬似変動)ほど高い優先順で、順次、有効画面の数を示す数データ(リーチライン数)を選択するようにした。さらに、優先順の最も高い図柄演出(最終変動)を除く図柄演出(各擬似変動)における各数データ(リーチライン数)の選択に際しては、既に選択した優先順の高い図柄演出(擬似変動)における数データ(リーチライン数)を基準にして、一の数データ(リーチライン数)を選択するようにした(図38および図39−1〜図39−3参照)。
したがって、データ量の増大を抑止しながら、分割画面を用いた複数回に亘る図柄演出(擬似連続変動演出)において有効画面の数に関連性をもたせることができ、よって、分割画面を用いた複数回に亘る図柄演出(擬似連続変動演出)の興趣を向上させることができる。
さらに、本実施の形態では、優先順の最も高い図柄演出(最終変動)を除く図柄演出(各擬似変動)における各数データ(リーチライン数)の選択に際しては、既に選択した優先順の高い図柄演出(擬似変動)の数データ(リーチライン数)を用いて、当該数データ(リーチライン数)における有効画面の数以下となる数データ(リーチライン数)を選択するようにした。
したがって、擬似変動の進展にともなって、リーチライン数を増加または同一数にすることができ、すなわち、リーチライン数を減少させないようにすることができる。これにより、演出の期待度が低下する降格を抑止することができる。
さらに、本実施の形態では、優先順の最も高い図柄演出(最終変動)を除く図柄演出(各擬似変動)における各数データ(リーチライン数)の選択に際しては、既に選択した優先順の1つ高い図柄演出(擬似変動)の数データ(リーチライン数)を用いて、当該数データ(リーチライン数)における有効画面の数以下となる数データ(リーチライン数)を選択するようにした。したがって、図柄演出の進展にともなって、リーチライン数を段階的に増加させることができ、遊技者の期待感を段階的に高めることができる。
また、本実施の形態では、後半におこなわれる図柄演出(擬似変動)ほど高い優先順で、順次、有効画面の箇所を示す組み合わせデータ(リーチ位置)を選択するようにした。さらに、優先順の最も高い図柄演出(最終変動)を除く図柄演出(各擬似変動)における各組み合わせデータ(リーチ位置)の選択に際しては、既に選択した優先順の高い図柄演出(擬似変動)における組み合わせデータ(リーチ位置)の箇所を基準にして、一の組み合わせデータ(リーチ位置)を選択するようにした(図42および図43−1〜図43−4参照)。
したがって、データ量の増大を抑止しながら、分割画面を用いた複数回に亘る図柄演出(擬似連続変動演出)において有効画面の箇所に関連性をもたせることができ、よって、分割画面を用いた複数回に亘る図柄演出(擬似連続変動演出)の興趣を向上させることができる。
さらに、本実施の形態では、優先順の最も高い図柄演出(最終変動)を除く図柄演出(各擬似変動)における各組み合わせデータ(リーチ位置)の選択に際しては、既に選択した優先順の高い図柄演出(擬似変動)の組み合わせデータ(リーチ位置)を用いて、当該組み合わせデータ(リーチ位置)における有効画面と同一の箇所を含む組み合わせデータ(リーチ位置)を選択するようにした。
したがって、最終擬似変動でリーチとなる箇所は、最終変動に至るまでの前の擬似変動でリーチとすることができ、擬似変動の進展にともなって、リーチ位置に連続性をもたせることができる。
さらに、本実施の形態では、優先順の最も高い図柄演出(最終変動)を除く図柄演出(各擬似変動)における各組み合わせデータ(リーチ位置)の選択に際しては、既に選択した優先順の1つ高い図柄演出(擬似変動)の組み合わせデータ(リーチ位置)を用いて、当該組み合わせデータ(リーチ位置)における有効画面と同一の箇所を含む組み合わせデータ(リーチ位置)を選択するようにした。
したがって、擬似連続変動演出において、一度リーチ位置となった箇所は、次擬似変動以降も必ずリーチ位置とすることができる。したって、擬似変動の進展にともなって、有効画面に連続性をもたせることができる。また、遊技者は、次擬似変動以降は、未だリーチとなっていない箇所にリーチが出現することを期待して遊技することができ、分割モードにおける遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施の形態では、後半におこなわれるパネル演出ほど高い優先順で、順次、パネル演出の組み合わせデータ(パネル内容)を選択するようにした。さらに、優先順の最も高いパネル演出を除くパネル演出における各組み合わせデータ(パネル内容)の選択に際しては、既に選択した優先順の高いパネル演出における組み合わせデータ(パネル内容)の期待度を基準にして、一の組み合わせデータ(パネル内容)を選択するようにした(図46〜図53参照)。
したがって、データ量の増大を抑止しながら、分割画面を用いた複数回に亘るパネル演出において期待度に関連性をもたせることができ、よって、分割画面を用いた複数回に亘るパネル演出の興趣を向上させることができる。
さらに、本実施の形態では、優先順の最も高いパネル演出を除くパネル演出における各組み合わせデータ(パネル内容)の選択に際しては、既に選択した優先順の高いパネル演出の組み合わせデータ(パネル内容)の期待度を基準にして、当該期待度以下の一の組み合わせデータ(パネル内容)を選択するようにした。したがって、擬似変動の進展にともなって、パネル演出の期待度を上げることができる。
さらに、本実施の形態では、優先順の最も高いパネル演出を除くパネル演出における各組み合わせデータ(パネル内容)の選択に際しては、既に選択した優先順の1つ高いパネル演出の組み合わせデータ(パネル内容)の期待度を基準にして、当該期待度以下の一の組み合わせデータ(パネル内容)を選択するようにした。したがって、擬似変動の進展にともなって、パネル演出の期待度を段階的に上げることができ、遊技者の期待感を段階的に高めることができる。
また、本実施の形態では、有利遊技状態(大当たり遊技状態)になることを期待させる特定演出(リーチ演出)をおこなう特定画面(リーチ画面)よりも後に演出図柄が停止される通常ハズレ画面のハズレ演出図柄については、所定の規則性を有する停止態様となるようにハズレ演出図柄を決定するようにした(図58−1および図58−2参照)。したがって、リーチ画面以降に演出図柄が停止される分割画面の演出において、遊技者の関心を利用した効果的な演出をおこなうことができる。これにより、遊技者のリーチに対する期待感を高めさせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
さらに、本実施の形態では、特定画面(リーチ画面)よりも前に演出図柄が停止される通常ハズレ画面のハズレ演出図柄については、ランダムな抽選によってハズレ演出図柄を決定するようにした。したがって、特定画面(リーチ画面)の前後で期待度にメリハリをつけさせることができ、特定画面後における分割画面による演出において遊技者をより注目させることができる。
上述した説明では、リーチライン数、リーチ位置、パネル内容、および通常ハズレ画面のハズレ演出図柄の選択などの各種処理は、演出統括部403aによっておこなわれるものとしたが、これに限らず、画像・音声制御部403cによっておこなわれるものとすることも可能である。すなわち、画像・音声制御部403cに各種プログラムや各種テーブルを記憶させるようにすれば、画像・音声制御部403cに各種処理を実行させることも可能である。
100 ぱちんこ遊技機
101 遊技盤
104 画像表示部
105 第1始動口
106 第2始動口
401 主制御部
411 CPU
412 ROM
413 RAM
403 演出制御部
403a 演出統括部
403b ランプ制御部
403c 画像・音声制御部
431 CPU
432 ROM
433 RAM
1701 判定部
1702 変動態様選択部
1710 分割演出部
1720 画面決定部
1721 画面記憶部
1722 画面選択部
1723 画面出力部
1730 特定演出実行部
1740 パネル演出部
1741 パネル記憶部
1742 パネル選択部
1743 パネル出力部
1751 演出図柄決定部
1752 図柄出力部

Claims (1)

  1. 始動条件の成立により遊技者にとって有利な有利遊技状態とするか否かの有利判定をおこなう判定手段と、
    表示画面を複数に分割させた分割画面それぞれにおいて、演出をおこなうことが可能な分割演出手段と、
    を備え、
    前記分割演出手段は、
    前記複数に分割させた分割画面それぞれにおいて、複数の演出図柄を変動表示させてから当該複数の演出図柄のうち所定の演出図柄が特定の演出図柄を構成するリーチ図柄または該リーチ図柄とはならないハズレ図柄で停止表示させる変動演出をおこなう変動演出手段と、
    前記変動演出手段による前記変動演出で前記リーチ図柄が停止表示された分割画面において、前記有利遊技状態に対する期待度をあらわす期待度示唆演出をおこなう期待度演出手段と、
    前記複数に分割させた分割画面それぞれにおいておこなう前記変動演出および前記期待度示唆演出の実行回数を決定する実行回数決定手段と、
    前記複数に分割させた分割画面のうち、一回の前記変動演出において前記リーチ図柄を停止表示させる前記変動演出をおこなう分割画面数を特定する画面特定手段と、
    前記画面特定手段によって特定可能な分割画面数に応じて、各分割画面においておこなう前記期待度示唆演出の期待度の異なる複数の組み合わせデータを記憶する記憶手段と、
    前記実行回数決定手段によって決定された実行回数のうち、最終回目の前記変動演出で前記リーチ図柄が停止表示された分割画面においておこなう前記期待度示唆演出から順に、前記記憶手段に記憶されている前記組み合わせデータから一の組み合わせデータを選択する選択手段と、
    を有し、
    前記変動演出手段は、
    前記画面特定手段によって特定された前記分割画面数に応じた分割画面それぞれにおいて、前記実行回数決定手段によって決定された実行回数だけ、前記リーチ図柄を停止表示させ、
    前記期待度演出手段は、
    前記変動演出手段による前記変動演出で前記リーチ図柄が停止表示された分割画面それぞれにおいて、前記選択手段によって選択された前記組み合わせデータを用いて、前記期待度示唆演出を段階的におこない、
    前記選択手段は、
    前記最終回目におこなう前記期待度示唆演出に対して、前記判定手段による判定結果に基づいて、一の組み合わせデータを選択する一方、
    前記最終回目におこなう前記期待度示唆演出よりも前におこなう前記期待度示唆演出に対して、当該期待度示唆演出の次におこなう前記期待度示唆演出に対して選択した一の組み合わせデータの期待度に基づいて、一の組み合わせデータを選択することを特徴とする遊技機。
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