JP5529283B2 - ストレージシステム及びストレージシステムにおけるキャッシュの構成変更方法 - Google Patents
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Description
(1−1)ストレージシステムの構成
図1は、第1の実施の形態によるストレージシステム10の主要構成を示している。ストレージシステム10は、通信ネットワーク50を介して一台又は複数台の上位装置としてのホスト装置60に接続されている。ホスト装置60は、ストレージシステム10の上位装置として機能する、サーバ装置、コンピュータ、ワークステーション、メインフレーム等である。ホスト装置60には、OS(Operating System)61上で動作する複数のアプリケーションプログラムAP♯0,AP♯1,…,AP♯Nが動作している。ストレージシステム10が提供する記憶資源は、複数のアプリケーションプログラムAP♯0,AP♯1,…,AP♯Nによって共用されている。
図2は、コントローラ20の主要構成例を示す。なお、コントローラ30についてもほぼ同様な構成であるため、主としてコントローラ20について説明する。キャッシュメモリ25は、その記憶領域が主として管理情報領域25A及びユーザデータ領域25Bに分けられて管理されている。
図3は、デュアルコントローラによるキャッシュデータの二重書きの概要を示している。以下の説明においては、コントローラ20をコントローラCTL♯0と称し、コントローラ30をコントローラCTL♯1とも称する。各々のコントローラCTL♯0,CTL♯1には、排他的にアクセスする権限を有する論理ボリュームが割り当てられている。例えば、コントローラCTL♯0は、論理ボリュームLU♯0に対して排他的にアクセスする権限を有し、コントローラCTL♯1は、論理ボリュームLU♯1に対して排他的にアクセスする権限を有するものとする。どのコントローラCTL♯0,CTL♯1にどの論理ボリュームLU♯0,LU♯1が排他的に割り当てられているかについては、例えば、キャッシュメモリ25,35上の管理情報領域(図2参照)等にその設定情報を書き込むことで、各々のコントローラCTL♯0,CTL♯1が自身のアクセス権限を把握することができる。
図4は、LU管理テーブルのテーブル構成の一例を示す。LU管理テーブルは、LU番号(図示のLUNに相当)ごとに、パーティション番号、容量、RAIDグループ及びRAIDレベルを管理している。LU番号は、上述した論理ボリューム同士を識別するための番号である。パーティション番号は、各パーティションを識別するための番号である。容量は、各論理ボリュームの容量を表している。RAIDグループは、各論理ボリュームが属するRAIDグループを表している。RAIDレベルは、各論理ボリュームがどのRAIDレベルに対応しているかを表している。
図6は、キャッシュメモリ25,35におけるパーティション設定の一例を示す。このパーティション設定は、上述した図4及び図5のレコードに基づいて実際に区画される領域を表している。キャッシュメモリ25,35の記憶領域は、上述した管理情報領域25Aに対応するシステム領域及び、上述したユーザデータ領域25Bを有する。なお、マスターパーティション#0のセグメントサイズは16kBであるものとする。
図7は、構成変更後のユーザデータ領域の構成の一例を示す。本実施の形態では、一例として、セグメントサイズが16kBであったマスターパーティション#0の一部を別のパーティション#2とし、当該別のパーティション#2のセグメントサイズを32kBに変更するものとする。この場合、コントローラCTL#1側におけるミラーリング領域には、マスターパーティション#0及び当該別のパーティション#2がミラーリングされる。このような構成変更は、上述した構成管理アプリケーションのうちキャッシュパーティションマネージャによって行われる。そして本実施形態では、次のようなLUマッピングがなされる。
図8は、構成変更前におけるホスト装置60と論理ボリューム(LU)との対応関係を示す。図8では、上述したホスト装置60が複数存在する場合を表している。マスターパーティション#0では、一方のホスト装置60Aは論理ユニット番号LU0に対応しており、他方のホスト装置60Bは論理ユニット番号LU1に対応している。
従って、当該ホスト装置60のIOパターンに合ったパーティション設定を行うことで、最適な「ホスト装置60−LU−キャッシュパーティション」の組み合わせを得ることができる。
図10は、構成変更後のLU管理テーブルのテーブル構成の一例を示す。LU管理テーブルには、新たなパーティション#1に対応するパーティション番号P01に対応するレコードとして、LU番号(図示のLUNに相当)ごとに、パーティション番号、容量、RAIDグループ及びRAIDレベルを管理している。
図12は、構成変更前におけるセグメントと親サブセグメント管理ブロック及び子サブセグメント管理ブロックとの対応関係を示している。本実施の形態において、セグメントは、単一又は複数のサブセグメントから構成されており、セグメントを構成するサブセグメントの個数を調整することで、セグメントサイズを調整している。サブセグメントのサイズは予め固定サイズに設定されている。複数のサブセグメントからセグメントを構成する場合、当該セグメントにおいては、最初にアクセスされたサブセグメントを親サブセグメントと称し、2番目以降にアクセスされたサブセグメントを子サブセグメントと称する。親サブセグメントと子サブセグメントを区別しない場合には、単に、サブセグメントと称する。
ストレージシステム10は、以上のような構成により、次のような動作を行う。なお、
データ転送制御部24は、上記構成変更指示の対象となっているキャッシュメモリ25の対象領域(その対象領域のLU)に関し、キャッシュメモリ25の対象領域に対する入出力が一定未満となるよう、ダーティデータ生成処理の実行を抑制しながら、ライトアフター方式を用いて、キャッシュメモリ25の対象領域に割り当てられたLU単位でデステージを開始する(SP2)。ここで、ライトアフター方式とは、ホスト装置60からキャッシュメモリ25に一時的に記憶すると、そのデータを記憶デバイス40に転送する前であっても、キャッシュメモリ25に当該データを格納した時点においてホスト装置60に対し、当該データの格納済み報告を行うデータ転送方法をいう。このようなライトアフター方式を用いると、ホスト装置60とのI/O処理におけるデータ転送性能を落とさずに、高速に、後述する第二段階の変更準備に遷移させることができる。また、ダーティデータ生成処理としては、例えば、クイックフォーマットなどのLUフォーマット処理、強制パリティ回路による処理及びドライブ復旧処理のいずれか又はこれらいずれかの組み合わせを挙げることができる。このような第一段階の変更準備によれば、キャッシュメモリ25の対象領域に対する入出力の負荷が大きい場合には、その時を避けて、後述する第2の変更準備を実行することができる。
データ転送制御部24は、ライトアフター方式を用いてキャッシュメモリ25を経由してデータを転送しながら、キャッシュメモリ25の対象領域に存在するダーティデータの量が規定の閾値未満となったか否かを確認する(SP3)。即ち、データ転送制御部24は、キャッシュメモリ25の対象領域に対する入出力が一定未満となったか否かを確認している。
ダーティデータの量が閾値未満となった場合(SP3)、データ転送制御部24は、第二段階の変更準備を実施する。この第二段階の変更準備では、データ転送制御部24が、変更対象となっているキャッシュメモリ25の対象領域であるパーティション(そのLU)に対し、ダーティデータ生成処理を抑制しながら、ライトスルー方式のI/Oによって、例えばLU単位でダーティデータのデステージを開始する。ここで、ライトスルー方式とは、ホスト装置60からキャッシュメモリ25に一時的に格納したデータを記憶デバイス40の論理ボリュームに書き込みが完了した時点で、ホスト装置60に対してデータの書き込みが完了したことを報告するデータ転送方式をいう。
一方、上記ステップSP7においてキャッシュメモリ25の対象領域にダーティデータが存在しなくなると、データ転送制御部24は、キャッシュメモリ25の対象領域(のLU)をロックし(SP9)、キャッシュメモリ25の対象領域に対する入出力を規制する。次に管理者は、管理端末70に搭載されたストレージナビゲータに対して所定の鍵を入力することで解錠し、キャッシュメモリ25の対象領域の構成を変更する操作を行う。これにより、プロセッサとしてのCPU21は、当該ストレージナビゲータからの入力に基づいて、例えばキャッシュパーティションマネージャによって所定の構成情報(LU管理テーブル、パーティション管理テーブルなどの情報に相当)を変更することにより、キャッシュメモリ25の対象領域に関する構成を変更する(SP10)。以上のような手順を経由すると、キャッシュメモリ25の対象領域をロックしている時間を短くすることができる。
データ転送制御部24は、キャッシュメモリ25の対象領域(のLU)のロックを解除し、当該対象領域への入出力の規制を解除する(SP11)。次にデータ転送制御部24は、ダーティデータ生成処理の抑止を解除する。次に、データ転送制御部24は、ライトスルー方式からライトアフター方式に戻すように切り換えて、キャッシュメモリ25を経由したデータ転送を再開する(SP12)。
第1の実施の形態においては、次のような変更準備ステップが実行される。データ転送制御部24は、ライトアフター方式を用いてキャッシュメモリ25を経由してデータを転送しながら、キャッシュメモリ25の対象領域に対する入出力が一定未満となったことを契機に、ライトアフター方式からライトスルー方式に切り換えてキャッシュメモリ25を経由してデータを転送しながら、キャッシュメモリ25の対象領域に対する入出力がなくなるまで待ち処理を実行する。プロセッサ21は、キャッシュメモリ25の対象領域に対する入出力がなくなったことを契機に、キャッシュメモリ25の対象領域に関する構成を変更する一方、データ転送制御部24に、ライトスルー方式からライトアフター方式に切り換えさせて、キャッシュメモリ25を経由してデータ転送を再開させる。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態とほぼ同様であるため、同様の構成には第1の実施の形態と同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる点を中心として説明する。
図15は、第2の実施の形態におけるキャッシュメモリの構成変更方法の手順の一例を示す。なお、図15においては、図14と同一の符号を付した手順については、図14の手順とほぼ同様であるため、以下では主として異なる点を中心に説明する。
以上説明したように、第2の実施の形態では、変更準備ステップにおいて、データ転送制御部24が、ライトアフター方式を用いてキャッシュメモリ25を経由してデータを転送しながら、キャッシュメモリ25の対象領域をサーチし、キャッシュメモリ25の対象領域の各セグメントに、記憶デバイス40又はホスト装置60に転送が完了していないデータとしてのダーティデータが残存していない場合にはセグメントに印を付ける。一方、データ転送制御部24は、キャッシュメモリ25の対象領域のセグメントにダーティデータが存在する場合には、そのダーティデータを変更対象外のセグメントに複写し、そのセグメントに前記印を付けた後、そのセグメントに存在するそのダーティデータを削除する。CPU21は、キャッシュメモリ25の対象領域にダーティデータが存在しくなったことを契機に、キャッシュメモリ25の対象領域に関する構成を変更する。さらに復元ステップでは、データ転送制御部24が、キャッシュメモリ25の対象領域の各セグメントに付けられた印を解除し、キャッシュメモリ25を経由したデータ転送を再開する。
図16及び図17は、それぞれ、キャッシュメモリ25の記憶領域の構成を変更した例を示す。上段は、コントローラCTL#0側におけるキャッシュメモリ25の記憶領域を表し、下段は、コントローラCTL#1側におけるキャッシュメモリ25の記憶領域を表している。なお、図16は、構成変更前における記憶領域の構成例を示し、図17は、構成変更後における記憶領域の構成例を示す。
上記実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。例えば、上記実施形態では、各種プログラムの処理をシーケンシャルに説明したが、特にこれにこだわるものではない。従って、処理結果に矛盾が生じない限り、処理の順序を入れ替え又は並行動作するように構成しても良い。なお、第2の実施の形態は、第1の実施の形態における構成と部分的に組み合わせても良い。
Claims (15)
- 上位装置からアクセス可能な論理ボリュームを提供する記憶デバイスと、前記上位装置からの入出力要求に応答して前記論理ボリュームとのデータの入出力を制御するデータ転送制御部、前記論理ボリュームに入出力されるデータを一時的に格納するキャッシュメモリ、及び、前記データ転送制御部を制御するとともに前記キャッシュメモリの構成を管理するプロセッサを有するコントローラとを備えるストレージシステムにおいて、
前記データ転送制御部は、
ダーティデータの生成処理の実行を抑止しながらライトアフター方式を用いて前記キャッシュメモリを経由してデータを転送し、
前記キャッシュメモリの対象領域に存在するデータであって前記論理ボリュームへの書き込みが完了していないデータとしてのダーティデータの量が規定の閾値未満となったか否かを確認することによって、前記キャッシュメモリの対象領域に対する入出力が一定未満となったか否かを確認し、
前記ダーティデータの量が規定の閾値未満となって前記キャッシュメモリの対象領域に対する入出力が一定未満となったことを契機に、前記ライトアフター方式からライトスルー方式に切り換えて前記キャッシュメモリを経由してデータを転送しながら、前記キャッシュメモリの対象領域にダーティデータが存在するか否かを確認することによって、前記キャッシュメモリの対象領域に対する入出力がなくなるまで待ち、
前記プロセッサは、
前記キャッシュメモリの対象領域に対する入出力がなくなったことを契機に、前記キャッシュメモリの対象領域に関する構成を変更する一方、前記データ転送制御部に、前記ライトスルー方式から前記ライトアフター方式に切り換えさせて、前記キャッシュメモリを経由してデータ転送を再開させる
ことを特徴とするストレージシステム。 - 前記データ転送制御部は、前記ダーティデータの生成処理の実行を抑止する処理として、前記論理ボリュームをフォーマットする処理、強制パリティ回路による処理、及び前記論理ボリュームを提供する記憶デバイスを復旧する処理のうちの少なくとも何れかの処理を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。 - 前記データ転送制御部は、前記キャッシュメモリの対象領域に対する入出力が一定未満となるよう、前記ダーティデータの生成処理の実行を抑止する
ことを特徴とする請求項2に記載のストレージシステム。 - 前記プロセッサは、
前記データ転送制御部によって前記キャッシュメモリの対象領域に対する入出力が規制された後、前記キャッシュメモリの対象領域に関する構成を変更し、
その後、前記データ転送制御部は、前記キャッシュメモリの対象領域に対する入出力の規制を解除した後、前記ライトスルー方式から前記ライトアフター方式に切り換えて、前記キャッシュメモリを経由したデータ転送を再開する
ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。 - 前記データ転送制御部は、
前記キャッシュメモリの対象領域に割り当てられた論理ボリュームごとに前記ダーティデータをデステージさせる
ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。 - 前記データ転送制御部は、
前記上位装置のデータと前記キャッシュメモリのデータとを同期させて管理しており、
前記キャッシュメモリのデータを前記記憶デバイスの論理ボリュームのデータとを非同期で管理している
ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。 - 上位装置からアクセス可能な論理ボリュームを提供する記憶デバイスと、前記上位装置からの入出力要求に応答して前記論理ボリュームとのデータの入出力を制御するデータ転送制御部、前記論理ボリュームに入出力されるデータを一時的に格納するキャッシュメモリ、及び、前記データ転送制御部を制御するとともに前記キャッシュメモリの構成を管理するプロセッサを有するコントローラとを備えるストレージシステムにおけるキャッシュメモリの構成変更方法において、
前記データ転送制御部が、ダーティデータの生成処理の実行を抑止しながらライトアフター方式を用いて前記キャッシュメモリを経由してデータを転送し、前記キャッシュメモリの対象領域に対する入出力が一定未満となったことを契機に、前記ライトアフター方式からライトスルー方式に切り換えて前記キャッシュメモリを経由してデータを転送し、前記キャッシュメモリの対象領域に対する入出力がなくなるまで待ち処理を実行する変更準備ステップと、
前記キャッシュメモリの対象領域に対する入出力がなくなったことを契機に、前記プロセッサが、前記キャッシュメモリの対象領域に関する構成を変更する構成変更ステップと、
前記データ転送制御部が、前記ライトスルー方式から前記ライトアフター方式に切り換えて、前記キャッシュメモリを経由したデータ転送を再開する復元ステップとを備え、
前記変更準備ステップは、
前記データ転送制御部が、前記キャッシュメモリの対象領域に存在するデータであって前記論理ボリュームへの書き込みが完了していないデータとしてのダーティデータの量が規定の閾値未満となったか否かを確認する第1の変更準備ステップと、
前記ダーティデータの量が規定の閾値未満となったことを契機に、前記データ転送制御部が、前記ライトアフター方式からライトスルー方式に切り換えて前記キャッシュメモリを経由してデータを転送しながら、前記キャッシュメモリの対象領域にダーティデータが存在するか否かを確認する第2の変更準備ステップとを有し、
前記構成変更ステップでは、
前記キャッシュメモリの対象領域にダーティデータが存在しなくなったことを契機に、前記プロセッサが、前記キャッシュメモリの対象領域に関する構成を変更する
ことを特徴とするストレージシステムにおけるキャッシュメモリの構成変更方法。 - 前記変更準備ステップにおいて前記データ転送制御部が前記ダーティデータの生成処理の実行を抑止する処理は、前記論理ボリュームをフォーマットする処理、強制パリティ回路による処理、及び前記論理ボリュームを提供する記憶デバイスを復旧する処理のうちの少なくとも何れかを含む処理の実行による
ことを特徴とする請求項7に記載のストレージシステムにおけるキャッシュメモリの構成変更方法。 - 前記変更準備ステップでは、
前記データ転送制御部が、前記キャッシュメモリの対象領域に対する入出力が一定未満となるよう、前記ダーティデータの生成処理の実行を抑止する
ことを特徴とする請求項8に記載のストレージシステムにおけるキャッシュメモリの構成変更方法。 - 前記構成変更ステップでは、
前記プロセッサは、
前記データ転送制御部によって前記キャッシュメモリの対象領域に対する入出力が規制された後、前記キャッシュメモリの対象領域に関する構成を変更し、
前記復元ステップでは、
前記データ転送制御部が、前記キャッシュメモリの対象領域に対する入出力の規制を解除した後、前記ライトスルー方式から前記ライトアフター方式に切り換えて、前記キャッシュメモリを経由したデータ転送を再開する
ことを特徴とする請求項7に記載のストレージシステムにおけるキャッシュメモリの構成変更方法。 - 前記データ転送制御部は、
前記キャッシュメモリの対象領域に割り当てられた論理ボリュームごとに前記ダーティデータをデステージさせる
ことを特徴とする請求項7に記載のストレージシステムにおけるキャッシュメモリの構成変更方法。 - 前記データ転送制御部は、
前記上位装置のデータと前記キャッシュメモリのデータとを同期させて管理しており、
前記キャッシュメモリのデータを前記記憶デバイスの論理ボリュームのデータとを非同期で管理している
ことを特徴とする請求項8に記載のストレージシステムにおけるキャッシュメモリの構成変更方法。 - 上位装置からアクセス可能な論理ボリュームを提供する記憶デバイスと、前記上位装置からの入出力要求に応答して前記論理ボリュームとのデータの入出力を制御するデータ転送制御部、前記論理ボリュームに入出力されるデータを一時的に格納するキャッシュメモリ、及び、前記データ転送制御部を制御するとともに前記キャッシュメモリの構成を管理するプロセッサを有するコントローラとを備えるストレージシステムにおけるキャッシュメモリの構成変更方法において、
前記データ転送制御部が、ダーティデータの生成処理の実行を抑止しながらライトアフター方式を用いて前記キャッシュメモリを経由してデータを転送し、前記キャッシュメモリの対象領域に存在するデータであって前記論理ボリュームへの書き込みが完了していないデータとしてのダーティデータの量が規定の閾値未満となったか否かを確認し、前記ダーティデータの量が規定の閾値未満となったことを契機として前記キャッシュメモリの対象領域をサーチし、前記キャッシュメモリの対象領域の各セグメントに、前記記憶デバイス又は前記上位装置に転送が完了していないデータとしてのダーティデータが残存していない場合には前記セグメントに印を付ける一方、前記キャッシュメモリの対象領域のセグメントに前記ダーティデータが存在する場合、前記ダーティデータを変更対象外のセグメントに複写し、前記セグメントに前記印を付けた後、前記セグメントに存在する前記ダーティデータを削除する変更準備ステップと、
前記キャッシュメモリの対象領域に前記ダーティデータが存在しなくなったことを契機に、前記プロセッサが、前記キャッシュメモリの対象領域に関する構成を変更する構成変更ステップと、
前記データ転送制御部が、前記キャッシュメモリの対象領域の各セグメントに付けられた前記印を解除し、前記キャッシュメモリを経由したデータ転送を再開する復元ステップとを備える
ことを特徴とするストレージシステムにおけるキャッシュメモリの構成変更方法。 - 前記構成変更ステップでは、
前記データ転送制御部が、前記キャッシュメモリの対象領域に対する入出力を規制した後、前記プロセッサが前記キャッシュメモリの対象領域に関する構成を変更し、
前記復元ステップでは、
前記データ転送制御部が、前記キャッシュメモリの対象領域に対する入出力の規制を解除した後、前記キャッシュメモリを経由したデータ転送を再開する
ことを特徴とする請求項13に記載のストレージシステムにおけるキャッシュメモリの構成変更方法。 - 前記変更準備ステップでは、
前記データ転送制御部が、前記キャッシュメモリの全領域を複数に分けた1つの単位領域ごとに、前記単位領域をサーチし、前記単位領域の各セグメントに前記ダーティデータが残存していない場合には前記セグメントに印を付ける一方、前記単位領域のセグメントに前記ダーティデータが存在する場合には、前記ダーティデータを、現在処理している単位領域とは別の単位領域に複写し、前記単位領域に前記印を付けた後、前記単位領域に存在する前記ダーティデータを削除する
ことを特徴とする請求項13に記載のストレージシステムにおけるキャッシュメモリの構成変更方法。
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