JP5527606B2 - 加熱装置及び加熱装置のスペース形成部材 - Google Patents

加熱装置及び加熱装置のスペース形成部材 Download PDF

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Description

本発明は、燃焼装置や給湯装置等の加熱装置に関するものであり、加熱装置内の電気機器の漏電を防止することができる加熱装置に関するものである。本発明の加熱装置は、給湯装置として好適に使用されるものである。また本発明は、加熱装置の外装ケース内に所定のスペースを確保するスペース形成部材に関するものである。
給湯装置は、水をバーナ等で加熱する加熱装置である。即ち給湯装置は、外装ケース内に水を通過させる熱交換器と、バーナ等の燃焼装置が内蔵されたものであり、熱交換器を通過する水をバーナの燃焼ガスで加熱して湯を作る装置である。
給湯装置は、外装ケース内に熱交換器や水の配管を有するものであるから、厳寒期には配管内部の残水が凍結する懸念がある。
そのため外装ケースの中に凍結防止用のヒータが設置されているものがある。
凍結防止用ヒータは、機械的に配管等に取り付ける必要があるばかりでなく、電気的にもリレー等に接続する必要がある。即ち凍結防止用ヒータは、電気機器であるから給電用の電気配線が必要である。そして今日の凍結防止ヒータは、配線作業を容易にするために配線にコネクター片が取付けられている。
即ち凍結防止用ヒータは、発熱部と給電線部を有し、給電線部の端部にコネクター片が取り付けられている。
そして凍結防止用ヒータは、公知の固定具によって、発熱部が配管等に機械的に取り付けられる。また電気的には、前記したコネクターを介して接続される。
即ちリレー等が取り付けられた制御板の端子に、接続用電線が接続され、当該接続用電線の先端にコネクター片が取り付けられている。
そして凍結防止用ヒータ側のコネクター片と、リレー側のコネクター片を嵌合させて、凍結防止用ヒータの電気配線が完成する。
また外装ケース内外は、給電線や、リモコン等の信号線が挿通されている。即ち外装ケースの底に、電線挿通孔が設けられており、当該電線挿通孔を介して給電線や、信号線が外装ケース内に引き込まれている。
実用新案登録第250189号公報
ところで、給湯装置は内部に冷水が通過する配管を持つため、配管の外周面で結露が生じる場合がある。そして当該結露が、外装ケースの底に溜まる場合がある。
そのため凍結防止用ヒータのコネクターが、外装ケースの底にあると、底に溜まった水のために漏電が生じる懸念がある。
即ちコネクターは、他の電線部分よりも重いので、下側に移動しようとする。そのため物理的な制約が無いならば、コネクターは外装ケースの底に落ちつく。
一方、コネクターは、その構造上、水密性が低いので、内部に水が侵入しやすい。そのため、凍結防止用ヒータのコネクタと、外装ケースとの間で漏電が生じる場合があった。
そこで、凍結防止用ヒータの給電線を所定の高さに保持してコネクタの着底を防止する必要があるが、給電線を保持するための部材が別途必要となり、部品点数の増加を招く結果となる。
また給湯装置の外装ケース内には、凍結防止用ヒータだけでなく、送風機、センサー、リレー、電磁弁、ポンプ等の電気機器が内蔵されており、外装ケース内にはこれらに対する給電線や信号線が多数配線されている。そしてこれらの線についても、外装ケースの底に接することで漏電を起こす可能性があり、着底を防止することが望ましいが、これらを保持するための部材が別途必要となり、部品点数の増加を招く結果となる。
さらにもう一つの問題点として、従来技術の給湯装置は、設置工事の際の電気工事が面倒であるという不満があった。即ち給湯装置は、前記した様に外装ケースの底部に、ケースの内外に電線を挿通する電線挿通孔が設けられており、当該電線挿通孔を介して外装ケースの内外に給電線や信号線が挿通される。
ここで給湯装置等の設置工事の手順を考えると、工場で製造された給湯装置は、マンション等の設置場所に運搬され、公知の方法で、マンションの壁面等に設置される。
そしてその後に、電気工事の担当者が、給湯装置の配線を行う。
ここで給湯装置の外装ケース内の配線は、既に工場内で完了しており、施工現場で行う電気工事は、給電線を外装ケース内に引き込んで、外装ケース内の所定の端子に接続する工事や、リモコンのコードを外装ケース内に引き込んで、外装ケースの所定の端子に接続する工事に限られる。
いずれにしても、施工現場における電気工事は、外部から外装ケース内に配線を引き込み、この配線を外装ケース内の所定の端子に接続する工事が主体となる。
そして外部から外装ケース側に挿通される電線は、電線挿通孔に入れられ、さらにこれを上方側に押し入れることによってその端部を外装ケースの中に挿入するが、外装ケースの中は、すでに工場内で配線された電線や配管等がいっぱいに配置された状態である。そのため単に電線を電線挿通孔に入れて押し込むと、電線の端部が既設の配線や配管等の間に入り込んでしまい、もつれた状態となって作業者の手元側に引き出すことができなくなってしまう。
本発明は従来技術の上記した不満を解決するものであり、設置工事の際の電気配線が容易であり、かつ電線やコネクター等の着底を防ぐ部材を備えた加熱装置の開発を課題とするものである。また本発明は、外装ケースに装着して電気配線を保持し、電線やコネクター等の着底を防止する部材の提供を課題とするものである。
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、少なくとも熱源部と電気機器が内蔵される外装ケースを有し、当該外装ケースの底部に前記ケースの内外に電線を挿通する電線挿通孔が設けられた加熱装置において、前記外装ケースの内部に、空間を形成するスペース形成部材が設けられ、当該スペース形成部材は電線挿通孔の近傍にあってスペース形成部材が形成する空間は電線挿通孔と直接的に連通するものであり、スペース形成部材の外郭部に、外装ケース内の配線を係止する配線係止部が設けられていることを特徴とする加熱装置である。
本発明の加熱装置では、外装ケースの内部に、空間を形成するスペース形成部材が設けられ、当該スペース形成部材は電線挿通孔の近傍にあってスペース形成部材が形成する空間は電線挿通孔と直接的に連通する。
そのため電線挿通孔から電線を挿通すると、電線の先端は、スペース形成部材が形成する空間に入る。そのため電線の先端が、細部にもぐり込んでしまうという不具合が生じず、電気配線が容易となる。
また本発明で採用するスペース形成部材は、その外郭部に、外装ケース内の配線を係止する配線係止部が設けられている。そのため外装ケース内の配線を、スペース形成部材の配線係止部と係合させて、中空に保持することができる。その結果、電線やコネクター等の着底が阻止され、漏電の懸念が減少する。また外装ケース内の配線のまとまりも向上する。
請求項2に記載の発明は、スペース形成部材は短管部を有し、当該短管部が電線挿通孔に挿通されていることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置である。
本発明で採用するスペース形成部材は短管部を有し、この短管部が電線挿通孔に挿通されるので、スペース形成部材の短管部が電線挿通孔と係合し、スペース形成部材の位置決めがなされる。そのためスペース形成部材の取り付けが容易である。
請求項3に記載の発明は、外装ケースには電線管が接続され、外装ケースの電線挿通孔には電線管と接続する電線管接続用短管部材が装着されており、前記スペース形成部材の短管部が電線管接続用短管部材に挿入されていることを特徴とする請求項2に記載の加熱装置である。
本発明によると、外装ケースに対する電線管の取り付けが容易となり、且つ電線管から突出する電線は直接的にスペース形成部材が形成する空間に入る。
請求項4に記載の発明は、2以上の電線挿通孔を有し、スペース形成部材は2以上の短管部を有し、2以上の短管部が電線挿通孔に挿通されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の加熱装置である。
本発明で採用するスペース形成部材は、2以上の短管部を有し、2以上の短管部が電線挿通孔に挿通されているので、スペース部材の位置及び姿勢が固定される。そのためスペース形成部材の取り付けが容易である。
スペース形成部材は、側面部と裏面部と天井部が覆われていて正面側が開放された構造であることが望ましい(請求項5)。
また天井部の一部又は全部が外装ケース内の電線以外の部材と接していてもよい。
スペース形成部材に関する発明は、少なくとも熱源部と電気機器が内蔵され底部に電線を挿通する電線挿通孔が設けられた加熱装置の外装ケースに装着されて、外装ケース内に一定の空間を確保するスペース形成部材であって、電線挿通孔に挿通可能な短管部を有すると共に、前記空間外の位置に外装ケース内の配線を係止する配線係止部が設けられていることを特徴とする。
スペース形成部材の天井部は傾斜面を有し、当該傾斜面に配線係止部が設けられていることが望ましい。
配線係止部はフックであってもよい。
配線係止部はスペース形成部材の外表面から片持ち状に張り出したものであってもよい。
外装ケースは前蓋を有し、当該前蓋には窓が設けられており、窓の開口とスペース形成部材が形成する空間とが連通するものであることが望ましい。
スペース形成部材の側面部に切り欠き部が設けられていることが望ましい。
本発明の加熱装置は、設置工事の際の電線の取扱いが容易であり、電気配線を効率良く行うことができる効果がある。また本発明の加熱装置は、電線やコネクター等の着底を防ぐことができ、漏電を防止することができる。
本発明のスペース形成部材についても同様であり、加熱装置を取り付ける際の電線の取扱いが容易となる効果があり、さらに電線やコネクター等の着底を防ぐことができ、漏電を防止することができる効果がある。
本発明の実施形態の給湯装置の外観を示す斜視図である。 図1の給湯装置の正面図であり、小蓋を外して小窓部を開放した状態を示す。 図1の給湯装置の一部を示す正面図であり、前蓋を外した状態を示す。 図1の給湯装置で採用するスペース形成部材を正面側から観察した斜視図である。 図4のスペース形成部材を背面側から観察した斜視図である。 図4のスペース形成部材の正面図である。 図4のスペース形成部材の底面図である。 図4のスペース形成部材の右側面図である。 図1の給湯装置におけるスペース形成部材の取り付け部分の分解斜視図である。 図1の給湯装置におけるスペース形成部材の取り付け部分の正面図である。 図1の給湯装置におけるスペース形成部材の取り付け部分の断面図である。 図1の給湯装置におけるスペース形成部材近傍の配線を示す斜視図であり、スペース形成部材の直下の電線挿通孔から挿入された電線の接続構造と、凍結防止ヒータに至る電線の配置を示す。 図1の給湯装置におけるスペース形成部材近傍の配線を示す斜視図であり、スペース形成部材を外れた位置に設けられた電線挿通孔から挿入された電線の接続構造と、凍結防止ヒータに至る電線の配置を示す。 スペース形成部材の変形例の斜視図である。 スペース形成部材の変形例の斜視図である。 スペース形成部材の他の変形例の右側面図である。 スペース形成部材のさらに他の変形例の右側面図である。 スペース形成部材のさらに他の変形例の右側面図である。 配線係止部の変形例を示す斜視図である。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
本実施形態の加熱装置は、給湯装置1であり、外装ケース2を有し、外装ケース2内に熱源部3と熱交換器5が内蔵されている。熱源部3は燃焼装置であり、ガス又は灯油を燃料とするバーナを備えている(図示せず)。また外装ケース2内には、凍結防止用ヒータ、送風機、センサー、リレー、電磁弁、ポンプ等の電気機器が内蔵されている(いずれも図示せず)。さらに制御板6及び端子板7が設けられている。またさらに外装ケース2内には、本実施形態に特有の構成たる、スペース形成部材10が配されている。
以下、順次説明する。
外装ケース2は、図1の様な略直方体の筐体であり、正面11、背面12、左右側面13,14、天面15及び底面16が金属板で囲まれたものである。
外装ケース2は、大きく本体部17と前蓋18とに分かれている。即ち背面12、左右側面13,14、天面15及び底面16の5面が一体に成形されていて本体部17を構成している。前蓋18は本体部17とは別途の部材であり、図示しないネジによって本体部17の正面の開口を覆っている。
前蓋18には、小窓部20が設けられている。小窓部20は、前蓋18の下部であって左右方向には中心部に設けられた開口であり、常時は小蓋19によって閉塞されている。即ち小窓部20は、図示しないネジによって小蓋19が取り付けられており、小蓋19を外すと、図2の様に小窓部20が開放される。
外装ケース2の本体部17の底面16には、図9乃至図13に示すように、3個の電線挿通孔21,22,23が設けられている。そして電線挿通孔21,22,23にはそれぞれ電線管接続用短管部材25,26,27が装着されている。
電線管接続用短管部材25,26,27は、いずれも樹脂で作られたものであり、短管部31とその端部に設けられたフランジ部30によって構成されている。また短管部31の外周には、ネジが設けられている。
電線管接続用短管部材25,26,27は、外装ケース2の内側から、電線挿通孔21,22,23に挿入されている。そして外装ケース2から突出した短管部31に薄型のナット29を係合させることによって電線管接続用短管部材25,26,27が外装ケース2の底面16に取り付けられている。
次に本実施形態の特徴的構成部材たるスペース形成部材10について説明する。スペース形成部材10は、樹脂の射出成形によって作られたものであり、図4乃至図8の様に、ベース部33の上に空間形成部35が設けられたものである。またベース部33から2本の短管部36,37が垂下されている。
即ちベース部33は、外装ケース2の底面16と接する座を構成すると共に短管部36,37の基端を形成する部分である。
ベース部33は平面視が略長方形をしている。但し外装ケース2の奥側に配置されることとなる部位の角側は、大きな円弧38を描いている。
ベース部33は、外形形状が3段構成となっている。即ち最も外側の領域40は、高さが低く、やや内側の領域41は中間程度の高さであり、中央の領域43は高さが高い。
ベース部33は、中央の領域43が最も面積が大きい。ベース部33の中央の領域43は平坦である。
ただし前記した短管部36,37は、ベース部33の中央の領域43を基端として垂下されているので、短管部36,37については開口している。
ベース部33の底面側は、図7、図6の様に外形形状に対して相似形であり、全体が凹状をしている。即ちやや内側の領域41は中間程度の高さであり、中央の領域43は高さが高い。そのためベース部33の底面側には、やや内側の領域41と中央の領域43によって構成される凹部が存在する。
2本の短管部36,37は、その外径が前記した電線管接続用短管部材25,26,27の内径よりも小さい。また2本の短管部36,37は、平行であり、両者の間隔は、外装ケース2の底面16に設けられた電線挿通孔21,22の間隔と等しい。
空間形成部35は、左右の側面部50,51と、背面部52と、天面部53が覆われ、正面側55が開放された構造である。ただし前記した左右の側面部50,51と背面部52と天面部53は、なだらかな曲面によって接続されており、これらの間の境界は明確ではない。
しかしながら、少なくとも空間形成部35は、正面側55が開放されている。また少なくとも天面部53には、平坦面56がある。
さらに少なくとも天面部53の平坦面56と、背面部52との間には図5、図8の様に傾斜壁部57がある。
そして前記した傾斜壁部57に配線係止部60が設けられている。配線係止部60はフックであり、スペース形成部材10の外郭の外表面から片持ち状に張り出したものである。
即ち配線係止部60は、細い線状、又は板状であり、その一端がスペース形成部材10の傾斜壁部57に一体的に接続され、他端側は開放されている。そのため配線係止部60は片持ち状であり、さらに配線係止部60は樹脂であって弾性を持つので、自由端61側が、傾斜壁部57に対して近接・離反方向に姿勢変更可能である。
配線係止部60は、図5、図8の様に側面視した形状が「く」の字状であり、垂直方向に立ち上げられた立ち上げ部63と、立ち上げ部63から折り曲げられた水平姿勢部62を有している。水平姿勢部62の最も高い位置の高さは、天面部53の平坦面56と同じ高さか、あるいは平坦面56よりもやや低い高さである。
本実施形態では、立ち上げ部63が傾斜壁部57の下側に接続された固定端であり、水平姿勢部62の端部が自由端61である。
また前記した様に、配線係止部60は、傾斜壁部57に設けられており、配線係止部60は固定端が立ち上げ部63にあり、立ち上げ部63は垂直方向に立ち上げられているから、立ち上げ部63は、傾斜壁部57から離れる方向に延びている。
一方、立ち上げ部63の先端は、曲げられて水平姿勢部62につながっているから、自由端61たる配線係止部60の先端側は、逆に傾斜壁部57に近づく。
この様に配線係止部60は、一旦、スペース形成部材10の外郭から離れる方向に延び、カーブを描いて自由端61側がスペース形成部材10の外郭に近づくから、配線係止部60とスペース形成部材10の外郭(傾斜壁部57)との間に空間65が形成される。また配線係止部60の自由端61側が、傾斜壁部57に対して近接・離反方向に姿勢変更可能であるから、空間65は拡大・縮小方向に自由度を持つ。
空間形成部35は、ベース部33の上にあり、空間形成部35は、左右の側面部50,51と、背面部52と、天面部53が覆うものであるから、空間形成部35の内部とベース部33によって空間66が囲まれる。
即ち空間66は、ベース部33によって底面が覆われ、空間形成部35の左右の側面部50,51と、背面部52と、天面部53によって覆われ、正面側だけが開放されている。
またスペース形成部材10の開放側(正面側)に注目すると、天面部53の一角(図4では左側)が大きく欠落し、天面切り欠き部75が形成されている。逆に言えば、天面部53の一角を除く部位は、ベース部33に対して庇状に突出している。
左側面部50の開放端側は、天面切り欠き部75の切り欠き量に合わせて切り欠かれている。即ち左側面部50の一部には、側面切り欠き部78が形成されている。
また他方の下角部は、ベース部33がやや持ち上げられていて小庇部77が形成されている。即ち図4を基準として右下の角の部位は、ベース部33がやや持ち上げられていて小庇部77が形成されている。
次に、スペース形成部材10と外装ケース2との位置関係について説明する。
スペース形成部材10は、図9,10,11の様に、2本の短管部36,37が外装ケース2の底面16に設けられた電線管接続用短管部材25,26に挿入されている。即ち外装ケース2の底面16には3個の電線挿通孔21,22,23が設けられており、それぞれに電線管接続用短管部材25,26,27が装着されている。
そしてこの3個の電線管接続用短管部材25,26,27の内の図面左側の2個にスペース形成部材10の短管部36,37が挿入されている。
そのためスペース形成部材10は、前後左右に位置決めされ、上方向を除いて動かない状態に固定される。
なお電線管接続用短管部材25,26はフランジ部30を有し、当該フランジ部30は外装ケース2の底面16から突出することとなるが、スペース形成部材10のベース部33は、底面が凹状であるから、フランジ部30は凹状部内に入り込む。
またスペース形成部材10の開放面(正面側55)は、正面側に向く、一方、配線係止部60は、奥側に位置することとなる。
スペース形成部材10の開放面(正面側55)は、その上端部側だけが小窓部20と対向する。
また外装ケース2の底面16と、小庇部77との間には、図8、図10、図12、図13の様に凹溝状の空隙が形成される。即ち外装ケース2の底面16と、小庇部77との間に、横引き路78が確保される。
また天面切り欠き部75によって、スペース形成部材10の空間66が、外装ケース2内の上方に向かって開放される。
本実施形態の給湯装置1では、凍結防止用ヒータ、送風機、センサー、リレー、電磁弁、ポンプ等の電気機器(いずれも図示せず)の配線は、いずれも給湯装置1の製造工場で行われる。そして本実施形態では、特に凍結防止用ヒータ用の配線70を含む配線が、スペース形成部材10の配線係止部60によって束ねられる。即ち、配線係止部60とスペース形成部材10の外郭(傾斜壁部57)との間に空間65が形成されており、配線係止部60の弾性によって配線係止部60が、傾斜壁部57に対して近接・離反方向に姿勢変更可能であるから、空間65は拡大・縮小方向に自由度を持つ。また配線係止部60の自由端61と傾斜壁部57との間も弾性によって広げることができる。
そのため手指で配線係止部60を弾性変形させて自由端61と傾斜壁部57との間隔を開き、凍結防止用ヒータ用の配線70を配線係止部60で挟み、凍結防止用ヒータ用の配線70を保持することができる。
また配線係止部60は、外装ケース2の底面16から離れた高さにあるから、凍結防止用ヒータ用の配線70を含む配線は、中空に保持される。
その結果、凍結防止用ヒータのコネクター71は、着底を免れ、中空に保持される。そのため、本実施形態の給湯装置1では、漏電が起こらない。
工場における組み立て工程では、前記した様にスペース形成部材10の配線係止部60に凍結防止用ヒータ用の配線70やその他の配線を束ねて係止させた後に、リレーボックス72を設置する。リレーボックス72の下面は、スペース形成部材10の天面部53の平坦面56に近接あるいは当接する。しかしながら、前記した配線係止部60は、スペース形成部材10の傾斜壁部57に設けられているので、天面部53よりも低い位置にあり、凍結防止用ヒータ用の配線70や配線係止部60がリレーボックス72によって過度に抑えられることはない。
次に施工現場における電気配線について説明する。
施工現場で行う電気工事は、前記した様に、給電線を外装ケース2内に引き込んで、外装ケースの所定の端子に接続する工事や、リモコンのコードを外装ケース内に引き込んで、外装ケース2の所定の端子に接続する工事に限られる。
本実施形態では、図12、図13の様に、電線管80,81,82から導出された電線を、電線管接続用短管部材25,26,27を通して外装ケース2内に引き込む。
ここで電線管接続用短管部材25,26は、直接的にスペース形成部材10内の空間66と連通しているから、電線は、スペース形成部材10内の空間66に入る。そしてさらに電線を押し込むと、電線は、スペース形成部材10の傾斜壁部57の内面に当接し、図8の矢印の様に、進行方向を正面側に変える。そのため電線の端部は、作業者の側に進み出る。
なお、前蓋18を閉じた状態で小蓋19をはずし、小窓部20だけを開いた状態であるならば、電線の端部は小窓部20から外に押し出されてくることとなる。即ちスペース形成部材10の開放側は、小窓部20に面した位置にあり、スペース形成部材10の空間66と小窓部20は連通しているから、電線の端部は小窓部20から外に押し出される。
そして電線は、例えば図12の様に、スペース形成部材10の図面左側に設けられた天面切り欠き部75又は側面切り欠き部78を経由して外装ケース2の他の部位に延び、制御板6の端子に接続される。
また電線管接続用短管部材27を通して外装ケース2内に引き込まれた電線85は、スペース形成部材10の小庇部77と外装ケース2の底面16との間で形成された横引き路78を経由して、スペース形成部材10を内部を通過し、天面切り欠き部75又は側面切り欠き部78を経由して、端子板7の端子に接続される。
全ての配線が終了すると、電線管80,81,82を電線管接続用短管部材25,26,27に装着し、電気工事を終える。
以上説明した実施形態によると、外装ケース2内の電線を中空に保持することができるので、漏電の危険を減少させることができる。また外装ケース2内の電線のまとまりが向上し、メンテナンスが容易となる。さらに給湯器を設置する際に、電線を作業者側に押し出すことができるので、作業性が良い。
以上説明した実施形態では、スペース形成部材10の短管部36,37を電線管接続用短管部材25,26に挿通したが、スペース形成部材10の短管部36,37に電線管接続用短管部材25,26の機能を持たせ、スペース形成部材10の短管部36,37に直接電線管80,81を接続してもよい。即ち図14に示すスペース形成部材90の様に、短管部91,92の外周面にネジを形成し、電線管接続用短管部材25,26と同等の機能を持たせてもよい。
以上説明した実施形態では、スペース形成部材10に2個の短管部36,37を設けた、この構成は、スペース形成部材10を平面的に固定する効果があり、優れた構成であるが、短管部が一つである構成を排除するものではない。
例えば短管部95を一つだけ設けてもよい。短管部95の数が単数である場合は、スペース形成部材10が回転してしまう恐れがあるが、例えば、図15に示すスペース形成部材93の様に、トルク負荷用の突起等の係合部96を設けることによって、回転方向の自由度を奪うことができる。もちろん、スペース形成部材をネジ等によって固定してもよい。
また逆に、3個以上の短管部を持つものであってもよい。
以上説明した実施形態では、スペース形成部材10の背面側に傾斜壁部57を設け、当該傾斜壁部57に配線係止部60を設けたが、図16の様に傾斜壁部57に代わって段部98を設け、この段部98に配線係止部60を設けてもよい。
さらに図17の様に背面側の立壁99に配線係止部60を設けてもよい。
要するに、配線係止部60は、スペース形成部材10の外郭のいずれかの部位に有れば足る。
また配線係止部60の形状は、図18の様な円弧基調のものであってもよい。また先の実施形態では、スペース形成部材10の外郭に、一個だけ配線係止部60を設けたが、複数の配線係止部60を有するものであってもよい。
また図19の様に複数の係止片89を設け、この係止片89に配線70を連通させる構造の配線係止部100も推奨される。
1給湯装置(加熱装置)
2外装ケース
3熱源部
5熱交換器
10スペース形成部材
16底面
17本体部
18前蓋
19小蓋
21,22,23電線挿通孔
25,26,27電線管接続用短管部材
31短管部
33ベース部
35空間形成部
36,37短管部
57傾斜壁部
60配線係止部
75天面切り欠き部
77小庇部
78横引き路
90スペース形成部材
91,92短管部
95短管部
100配線係止部

Claims (6)

  1. 少なくとも熱源部と電気機器が内蔵される外装ケースを有し、当該外装ケースの底部に前記ケースの内外に電線を挿通する電線挿通孔が設けられた加熱装置において、前記外装ケースの内部に、空間を形成するスペース形成部材が設けられ、当該スペース形成部材は電線挿通孔の近傍にあってスペース形成部材が形成する空間は電線挿通孔と直接的に連通するものであり、スペース形成部材の外郭部に、外装ケース内の配線を係止する配線係止部が設けられていることを特徴とする加熱装置。
  2. スペース形成部材は短管部を有し、当該短管部が電線挿通孔に挿通されていることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 外装ケースには電線管が接続され、外装ケースの電線挿通孔には電線管と接続する電線管接続用短管部材が装着されており、前記スペース形成部材の短管部が電線管接続用短管部材に挿入されていることを特徴とする請求項2に記載の加熱装置。
  4. 2以上の電線挿通孔を有し、スペース形成部材は2以上の短管部を有し、2以上の短管部が電線挿通孔に挿通されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の加熱装置。
  5. スペース形成部材は、側面部と裏面部と天井部が覆われていて正面側が開放された構造であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の加熱装置。
  6. 少なくとも熱源部と電気機器が内蔵され底部に電線を挿通する電線挿通孔が設けられた加熱装置の外装ケースに装着されて、外装ケース内に一定の空間を確保するスペース形成部材であって、電線挿通孔に挿通可能な短管部を有すると共に、前記空間外の位置に外装ケース内の配線を係止する配線係止部が設けられていることを特徴とする加熱装置のスペース形成部材。
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