JP5524401B1 - 最大熱負荷計算システムおよび最大熱負荷計算プログラム - Google Patents

最大熱負荷計算システムおよび最大熱負荷計算プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5524401B1
JP5524401B1 JP2013219094A JP2013219094A JP5524401B1 JP 5524401 B1 JP5524401 B1 JP 5524401B1 JP 2013219094 A JP2013219094 A JP 2013219094A JP 2013219094 A JP2013219094 A JP 2013219094A JP 5524401 B1 JP5524401 B1 JP 5524401B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
point
data
calculation
load calculation
heat load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013219094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015081707A (ja
Inventor
俊二 芳野
Original Assignee
俊二 芳野
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 俊二 芳野 filed Critical 俊二 芳野
Priority to JP2013219094A priority Critical patent/JP5524401B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5524401B1 publication Critical patent/JP5524401B1/ja
Publication of JP2015081707A publication Critical patent/JP2015081707A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】全世界のいずれの地点を問わずに正確な最大熱負荷計算が可能で、かつ使い勝手に優れた新規な最大熱負荷計算システムおよび最大熱負荷計算プログラムの提供。
【解決手段】任意の緯度および経度を入力し、入力された緯度および経度情報から最も近い地点を選定し、選定された地点の負荷計算用気象データをデータベースから検出し、検出された計算用データに基づいて選定地点の月別熱負荷を算出してグラフ表示する。これによって緯度・経度を入力するだけで、その地点を自動的に選定してその地点の負荷計算用気象データを検出し、検出されたその負荷計算用気象データに基づいてその選定地点の月別熱負荷を自動的に算出してグラフ表示できるため、世界中の何れの地点であっても、冷暖房用最大熱負荷を簡単に算出できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば建物の空気調和設備などを設計するに際し、日本国内は勿論、世界各地の冷暖房用最大熱負荷を容易かつ正確に求めることができる新規な最大熱負荷計算システムおよび最大熱負荷計算プログラムに関するものである。
従来、建物の空気調和設備を設計するに際しては、その建物の空調負荷を種々のデータに基づいて計算または推定し、その計算結果から適切な機器容量の空気調和設備が選定される。このように建物の空調負荷を計算または推定するシステムまたは方法としては従来から種々提案されている。例えば以下の特許文献1では、建物特性の反映された業務用建物の空調負荷を少ない入力項目から推定する空調負荷簡易推定システムが提案されている。
また、以下の特許文献2では、3D−CADを用いて屋外熱環境をシミュレートするツールと建物熱負荷シミュレーションツールとを効率的に連動させ、それぞれの解析技術の特徴若しくはメリットを活かしつつ、屋外と屋内の熱環境評価を行い得る建築内外の熱環境の予測方法および装置が提案されている。また、以下の特許文献3では、作業を容易にするために材料特性記憶手段と入力データ記憶手段と計算結果記憶手段とを備えた建築物の温熱環境シミュレーション装置が提案されている。さらに、以下の特許文献4では、地域、窓の方位・大きさ、ガラス材料、庇・ブラインドなどの違いによる、室内温熱環境や空調省エネルギー性能の定量的評価を行う空調省エネルギーシミュレーション装置が提案されている。
特開2005−233438号公報 特開2005−301487号公報 特開平10−239161号公報 特開2006−214637号公報
ところで、これら従来の建物の空調負荷は、設備技術者らが様々な計算用データに基づき手計算により求められている。この空調負荷の計算は、日本国内であれば予め様々な計算用データがあるため比較的容易であるが、海外ではそもそも計算用データが乏しいため、容易ではない。そのため、海外の特定の地点における空調負荷の計算に際しては、日本国内の計算用データを基本にして現地の気象条件を勘案しながら計算している。そのため、計算に要する手間や時間が多くかかる上に、得られた計算結果の信頼性も低く、ややもすれば過剰と思える負荷計算値をたたき出すことも多い。
そこで、本発明はこれらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、全世界の何れの地点を問わずに正確な最大熱負荷計算が可能で、かつ使い勝手に優れた新規な最大熱負荷計算システムおよび最大熱負荷計算プログラムを提供するものである。
前記課題を解決するために第1の発明は、世界各地の気象データに基づいて作成された世界各地点毎の負荷計算用気象データが記憶された気象データ記憶手段と、任意の緯度および経度を入力する緯度・経度入力手段と、前記緯度・経度入力手段で入力された緯度および経度情報から最も近い地点を選定する地点選定手段と、前記地点選定手段で選定された地点の負荷計算用気象データを前記気象データ記憶手段から検出する計算用データ検出手段と、前記計算用データ検出手段で検出された計算用データに基づいて前記選定地点の月別熱負荷を算出する熱負荷算出手段とを備えたことを特徴とする最大熱負荷計算システムである。
このような構成によれば、緯度・経度を入力するだけで、その緯度・経度の地点を自動的に選定してその地点の負荷計算用気象データを検出し、検出されたその負荷計算用気象データに基づいてその選定された地点の月別熱負荷を自動的に算出することができる。これによって、世界中の何れの地点であっても、夏場の冷房用最大熱負荷と冬場の暖房用最大熱負荷を簡単かつ正確に求めることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記熱負荷算出手段で算出された月別最大熱負荷をグラフ化して表示するグラフ表示手段を備えたことを特徴とする最大熱負荷計算システムである。このような構成によれば、その地点の夏場の冷房用最大熱負荷と冬場の暖房用熱負荷をグラフ化して視覚によって容易かつ正確に把握することができる。
第3の発明は、コンピュータを、世界各地の気象データに基づいて作成された世界各地点毎の負荷計算用気象データが記憶された気象データ記憶手段と、任意の緯度および経度を入力する緯度・経度入力手段と、前記緯度・経度入力手段で入力された緯度および経度情報から最も近い地点を選定する地点選定手段と、前記地点選定手段で選定された地点の負荷計算用気象データを前記気象データ記憶手段から検出する計算用データ検出手段と、前記計算用データ検出手段で検出された計算用データに基づいて前記選定地点の月別熱負荷を算出する熱負荷算出手段と、して機能させることを特徴とする最大熱負荷計算プログラムである。このようなプログラムによれば、市販のパーソナルコンピュータ(PC)などのような汎用のコンピュータシステムを用いて第1の発明である最大熱負荷計算システムを容易かつ安価に実現することができる。
第4の発明は、第3の発明において、コンピュータを、前記熱負荷算出手段で算出された月別熱負荷をグラフ化して表示するグラフ表示手段として、さらに機能させることを特徴とする最大熱負荷計算プログラムである。このようなプログラムを用いれば、第3の発明と同様な効果を汎用のコンピュータシステムを用いて容易に実現できる。
本発明によれば、緯度・経度を入力するだけで、その緯度・経度の地点を自動的に選定してその地点の負荷計算用気象データを検出し、検出されたその負荷計算用気象データに基づいてその選定地点の月別熱負荷を自動的に算出することができる。これによって、世界中の何れの地点であっても、夏場の冷房用最大熱負荷と冬場の暖房用熱負荷を簡単かつ正確に求めることができる。
本発明に係る熱負荷計算システム100の実施の一形態を示す機能ブロック図である。 本発明に係る熱負荷計算システム100を実現するコンピュータのハードウェア構成図である。 最高気温平均値などの月別データを示す表図である。 アフリカ各地の地点別気象データの一部(1月)を示す第1の表図である。 アフリカ各地の地点別気象データの一部(1月)を示す第2の表図である。 オーストラリア各地の地点別気象データの一部(1月)を示す表図である。 カナダ各地の地点別気象データの一部(1月)を示す表図である。 メキシコ各地の地点別気象データの一部(1月)を示す表図である。 ロシア各地の地点別気象データの一部(1月)を示す表図である。 欧州各地の地点別気象データの一部(1月)を示す表図である。 中国各地の地点別気象データの一部(1月)を示す第1の表図である。 中国各地の地点別気象データの一部(1月)を示す第2の表図である。 中米各地の地点別気象データの一部(1月)を示す表図である。 東南アジア−トルコ各地の地点別気象データの一部(1月)を示す表図である。 南米各地の地点別気象データの一部(1月)を示す第1の表図である。 南米各地の地点別気象データの一部(1月)を示す第2の表図である。 南米各地の地点別気象データの一部(1月)を示す第3の表図である。 日本各地の地点別気象データの一部(1月)を示す表図である。 米国各地の地点別気象データの一部(1月)を示す第1の表図である。 米国各地の地点別気象データの一部(1月)を示す第2の表図である。 選定データ全体を示す表図である。 地点の選定から負荷計算用気象データを検出してグラフ表示するまでの処理の流れを示すフローチャート図である。 緯度・経度と地名との関係を表示するインターフェースの一例を示す図である。 建物名とその容積などとを表示するインターフェースの一例を示す図である。 算出された月別熱負荷(w)を示す表図である。 図25のデータを折れ線グラフで表示したグラフ図である。
次に、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る最大熱負荷計算システム100の実施の一形態を示す機能ブロック図である。図示するように、この最大熱負荷計算システム100は、気象データ記憶部10と、緯度・経度入力部20と、地点選定部30と、計算用データ検出部40と、熱負荷算出部50と、グラフ表示部60とから主に構成されている。
気象データ記憶部10は、世界各地の気象データに基づいて作成された世界各地点毎の負荷計算用気象データが記憶されており、計算用データ検出部40からの要求に応じて所定の負荷計算用気象データを検索して提供するようになっている。この気象データ記憶部10は、世界各地約370地点の気象データが常時記憶されていると共に、そのデータは随時更新(書き換え)可能となっており、新たなデータを入力・保存可能となっている。なお、このデータの具体的な作成方法などについては後述する。
緯度・経度入力部20は、ユーザーが所定の入力装置を用いて任意の緯度および経度を数値などで入力するものであり、ユーザーが簡単に入力できるためのユーザーインターフェースを備えている。地点選定部30は、緯度・経度情報とその地点との関係を示すデータを有しており、緯度・経度入力部20で入力された緯度および経度情報から前記気象データ記憶部10に記憶された世界各地点のうち最も近い地点を選定する機能を有している。例えば、緯度・経度としてそれぞれ「N35°、E139°」と入力すると、前記気象データ記憶部10に記憶された世界各地点のうち最も近い地点である、「東京」が選定され、また、「N32°、E118°」 と入力すると、ここから最も近い地点である「南京(中国)」が選定される。
計算用データ検出部40は、この地点選定部30で選定された地点に対応する負荷計算用気象データを気象データ記憶10から検出する機能を有している。例えば、地点「南京(中国)」が選定されたならば、気象データ記憶部10に記憶された「南京(中国)」に対応する負荷計算用気象データを検出するようになっている。
熱負荷算出部50は、この計算用データ検出部40で検出された負荷計算用データに基づいて選定された地点の月別熱負荷を算出する機能を有している。その具体例については後述する。グラフ表示部60は、後述するようにこの熱負荷算出部50で算出された月別熱負荷を冷房用および暖房用のそれぞれとしてグラフ化して表示する機能を有している。同じくその具体例については後述する。
そして、このような構成をした本発明に係る熱負荷計算システム100は、市販のパーソナルコンピュータ(PC)などのような汎用のコンピュータシステム200によって実現することができる。すなわち、この熱負荷計算システム100を実現するハードウェア構成としては、図2に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU210と、所定領域に予めCPU210の制御プログラムなどを格納しているROM220と、このROM220から読み出された情報やCPU210の演算過程において必要な演算結果を格納するための主記憶装置であるRAM230と、外部装置に対して情報の入出力を媒介するインターフェース240を備えている。
また、このCPU210、ROM220、RAM230およびインターフェース240は、情報を転送するための信号線であるバスにより相互にかつ情報授受可能に接続されており、このインターフェース240には、負荷計算用気象データなど記憶しておくためのハードディスク装置(HDD)や半導体記憶装置などからなるデータベース(外部記憶装置)250と、キーボード・マウスなどの入力装置260と、液晶モニターなどの出力装置270などが接続された構成となっている。なお、この液晶モニターにタッチパネルなどを備えれば、入力装置としても機能する。
次に、このような構成をした本発明に係る最大熱負荷計算システム100による選定地点の月別熱負荷の算出過程について説明する。本発明システム100による選定地点の月別熱負荷の算出に際しては先ず、予め世界各地約370地点の気象データが記憶された負荷計算用データベースを作成しておく。このデータベースの作成に際して、国内であれば、例えば空調衛生工学会で定めたデータを参考にすることができ、また、海外については例えばASHRAE(American Society of Heating, Refrigerating and Air-Conditioning Engineers) Handbook 1989 FundamentalsのChapter24 Table1のデータを参考にする。何れの場合も過去の気象データから危険超過率の考え方で統計的に処理をしたデータを使用している(TAC(Technical Advisory Committee:設計外気温に対する超過危険率) 2.5%やTAC10%)。
しかし、夏場のデータと冬場のデータしかないため、参考用のデータとしての利用価値はあるが、月別の計算用気象データはどうするかが問題である。過去の例を調べると1985年に空調衛生工学会の論文で「世界の任意地点における設計および平均熱負荷計算のための気象データに関する研究」があった。この研究では世界3700地点に着き統計的手法で計算用データを求めているが、説明が不十分で理解しがたい。そこで、本発明者は現存する気象データを使っての統計的処理ではなく、簡易的に計算用データを作成するために本発明者オリジナルの変換式を作成して計算用データを作成した。
本発明システム100では、この変換式で得られたデータを用いて全世界370地点の月別の冷房用外気温度、冷房用絶対温度、暖房用外気温度、暖房用絶対温度を算定して負荷計算に使用する。例えば、図3に示すように、理科年表や気象庁で公表するデータのなかからその地点の月別最高気温平均値を選んでこれを月別にTmax(1)〜Tmax(12)とする。同様に月別最低気温平均値をTmin(1)〜Tmin(12)、月別平均気温Tav(1)〜Tav(12)、月別平均湿度をHav(1)〜Hav(12)とする。そして、TavとHavから算定される月別平均絶対湿度をXavとする。また、冷房用外気温度をTc(1)〜Tc(12)、暖房用外気温度をTh(1)〜Th(12)、冷房用外気絶対湿度をXc(1)〜Xc(12)、暖房用絶対湿度をXh(1)〜Xh(12)とする。
これらの各種の数値を用いた本発明者オリジナルの変換式としては、以下の通りである。
Tmin>−7 Tc=Tmax+(Tmax(y)-Tmin(y))×0.077 Th=Tmin-(Tmax(y)-Tmin(y))×0.15
Tmin≦−7 Tc=Tmax+(Tmax(y)-Tmin(y))×0.11 Th=Tmin-(Tmax(y)-Tmin(y))×0.23
(1)Tav=(Tmax+Tmin)×0.5 , (2)Hav →この2つのデータよりウィスラーハイランドの式を用いてXavを算定。
Xav>13 Xc=Xav×1.2
Xav≦13 Xc=Xav×1.3
Tmin>−7 Xh=Xav×0.3
Tmin≦−7 Xh=Xav×0.2
このような変換式を用いれば、例えば気象データとして36個のデータ(3個(最高気温平均、最低気温平均、平均湿度)/月×12ヶ月=36個)を入力すると、72個のデータ(6個(平均気温、平均絶対湿度、冷房用外気温度、暖房用外気温度、冷房用絶対湿度、暖房用絶対湿度)/月×12ヶ月=72個)が計算用データとして簡単かつ迅速に変換されて出力することができる。なお、前記の各係数は空調衛生工学会編設計用最大熱負荷計算法のなかの各地の設計用気温、絶対湿度と理科年表の各地の月最高気温、月最低気温、月平均湿度のデータの相関を見て決定したものである。
図4乃至図20は、この変換式を用いて作成した地点別気象データの一部(1月)を示したものである。すなわち、図4および図5はアフリカエリアの各地点、図6はオーストラリアエリアの各地点、図7はカナダエリアの各地点、図8はメキシコエリアの各地点、図9はロシアエリアの各地点、図10は欧州エリアの各地点、図11および12図は中国エリアの各地点、図13は中米エリアの各地点、図14は東南アジアエリアの各地点、図15〜図17は南米エリアの各地点、図18は日本エリアの各地点、図19および図20は米国エリアの各地点の気象データを示した表図である。そして、図21は各エリア別に選定された各地点の遠近データによって最終選定地点を選定し、その地点の計算用気象データを示した表図である。
次に、このようにして基本となる負荷計算用気象データベースが作成されたならば、これを図2に示すようにハードディスク装置(HDD)や半導体記憶装置などからなるデータベース(外部記憶装置)250に記憶・保存しておき、その後、図22に示すようなフローに従って処理が行われる。本発明システム100は、電源投入による起動後、初期のシステムチェックが終了したならば、図22に示すように先ず最初のステップS202に移行して入力装置260からの緯度および経度の入力情報からその地点を選定する。
ここで緯度および経度の入力方法としては、例えば液晶モニター上に図23に示すようなユーザー用入力インターフェースを表示し、その緯度および経度の数値入力欄70a、70bにそれぞれキーボードなどの入力装置260を用いて具体的な数値を入力する。すると、入力された緯度および経度に基づいてその地点の地名、国名、UTC(協定世界時)などが求められてそれぞれの表示欄70c、70d、70eに表示される。図の例では、経度および緯度としてそれぞれ数値「36」、「140」を入力した結果、「東京」、「日本」、「9」と表示されることを示したものである。
なお、このデータのタイトルとしてこれと同時に図24に示すように対象となる建物名71a、部屋名71b、面積71cおよび天井高71dをそれぞれ入力する。すると、入力された数値に基づいてその部屋の容積が求められてその表示欄71eに表示される。図の例では、その部屋(事務所)の面積が「232.5m」、天井高「2.6m」と入力された結果、容積「604.5m」と表示されたことを示している。
この地点の選定は、前記の地点別気象データと共にデータベース250に記憶された地点選定データ構造によって行われる。例えば、図23に示すように、緯度「36.00」、経度「140.00」と入力すると、その数値に応じた各地点からの遠近データが各地点毎に瞬時に計算され表示されると共に、最も近い地点の遠近データが選定されてそれに伴う国名、地名、計算用気象データなどが図表の最終端に表示される。
例えば、図4に示す第1の表図では、1.アフリカエリアの中から地点No32のジブチが最も近い地点(選定データ)として選定されると共に、その遠近データ(99.888)が図表の最終端に表示されている。また、図5に示す第2の表図では、同じく1.アフリカエリアの中から地点No18のセーシャルが最も近い地点として選定されると共に、その遠近データ(93.797)が図表の最終端に表示されている。なお、このように同じエリアで各表図ごとに選定データが選定された場合には、それぞれの選定データを比較してより近傍の選定データがそのエリアの選定データとして選定される。図4および図5の場合では図5の地点No18のセーシャルの遠近データのほうが小さいことから、アフリカエリアからはこのセーシャルが選定されてその遠近データと共に図21の選定データの表図に示される。
同様にして、2.オーストラリアエリア、3.カナダエリア、…12.米国エリアの中から各エリアごとの最近傍地点が選定される。すなわち、2.オーストラリアエリアでは、図6に示すようにダーウィンが選定され、3.カナダエリアでは図7に示すようにシャーロットタウンが選定され、4.メキシコエリアでは図8に示すようにチェトマルが選定されてその遠近データと共に図21の選定データ表図に示される。同じく、5.ロシアエリアでは図9に示すようにウラジオストックが選定され、6.欧州では図10に示すようにアテネが選定され、7.中国では図11および図12に示すように哈爾浜(ハルピン)が選定されてその遠近データと共に図21の選定データ表図に示される。
同じく8.中米エリアでは、図13に示すようにサントドミンゴが選定され、9.東南アジア−トルコ地域では図14に示すようにプサンが選定され、10.南米エリアでは図15〜図17に示すようにジョアオペッソアが選定されてその遠近データと共に図21の選定データ表図に示される。さらに、11.日本エリアでは図18に示すように東京が選定され、12.米国では図19および図20に示すようにオーガスタが選定されてその遠近データと共に図21の選定データ表図に示される。
そして、図21に示すように、全12エリアの各地点の中から遠近データが最も小さい地点が選定されてその表図の最終端に表示される。図21の例では、日本エリアの東京が0.4であって遠近データが最も小さい、すなわち入力された地点の最近傍に位置することから12エリアの各地点から東京が選定されて最終端に表示されている。
図22に戻り、次のステップS204では、データベース250にアクセスして、選定された地点の負荷計算用気象データを検出して次のステップS206に移行する。図4の例では、選定されたジブチの負荷計算用気象データが検出される。ステップS206では検出された負荷計算用気象データに基づいて図25に示すような月別熱負荷(W)を作成する。図25の例では、東京の冷房負荷(TH)および暖房負荷(SH)の月別計算結果を表示すると共に、それぞれ最大値(MAX)を選択して表の右欄に示したものである。この例によれば、冷房負荷の最大(MAX)は8月(28624W)であり、また、暖房負荷の最大(MAX)は1月(13828W)であることが分かる。しかし、この表図では数値の羅列であるため、その月別の変動や最大負荷月などを感覚的に把握することは容易でなく、誤解するケースもある。
そのため、このステップS206において月別の熱負荷が算出されたならば、最後のステップS208に移行し、図26に示すようにこれをグラフ化してモニター上に表示して終了する。図26の例は、冷房および暖房のそれぞれの月別の熱負荷を折れ線グラフで表示したものであり、これにより、月別の熱負荷の変化は勿論、それぞれの最大負荷がどの月で発生するのかが一目瞭然になる。
従来、夏の冷房は6月から9月の間のピークがくるのでこの冷房期間に対する負荷計算データを用意して計算を行い、南に窓があるときは、10月の日射による負荷により最大負荷が発生する可能性を考えて10月の負荷計算を行い、冬の暖房は国内の場合には殆ど1月に最大負荷が発生するので1月の暖房負荷計算を行ってきた。国内の場合は、これで殆ど問題がないが海外の場合には、気象条件が異なるため、この常識は通用しない。この点、最大負荷はどのように見つければ良いかという観点で検討した結果、各月毎の計算用データを作成し、それをベースにした月別の冷房負荷と暖房負荷を算定することで、年間を通して、いつ最大負荷が発生するかを見つけることが可能となり、かつ最大負荷を簡単に把握することが可能となる。そして、この月別最大負荷の計算結果をグラフで表現することにより、一目瞭然となる。
このように本発明に係る熱負荷計算システム100によれば、緯度・経度を入力するだけで、その緯度・経度から予め登録した地点を自動的に選定してその地点の負荷計算用気象データを検出し、検出されたその負荷計算用気象データに基づいてその選定地点の月別熱負荷を自動的に算出し、折れ線グラフなどとして視覚的に表示することができる。これによって、世界中の何れの地点であっても、夏場の冷房用最大熱負荷と冬場の暖房用最大熱負荷を簡単かつ正確に求め、認識することができる。
すなわち、HASPEEなどの従来の計算プログラムでは、地点名を番号データとして入力しておき、ユーザーが計算したい地点名を選んで番号で入力して計算している。これに対し、本発明に係る最大熱負荷計算システム100は、緯度・経度を入力するだけで最近傍を特定できるため、登録された地点を選らぶ煩わしさが不要となり、容易かつ迅速な処理が行える。また、これらの処理をコンピュータプログラムで実現することにより、PCなどの汎用のコンピュータシステムによって容易かつ経済的に熱負荷計算システムを構築することができる。
そして、このようにして求められた夏場の冷房用最大熱負荷と冬場の暖房用最大熱負荷を用いて設備機器の容量の算定計算を行うことになるが、これは従来公知の方法を用いることになる。この熱計算の詳細な説明は省略するが、基本的には、1.壁体熱貫流負荷(壁体面積、熱貫流率、タイムラグ、相当外気温度差、温度差係数、方位係数、太陽日射量、外気温度、緯度、経度、室内温度、UTC+、国名、地域名)、2.窓ガラス日射負荷(窓面積、窓ガラス標準日射量、遮蔽係数)、3.隙間風負荷(隙間風風量、外気温度、外気湿度、室内温度、室内湿度)、4.人員負荷(人員数、作業状態)、5.照明負荷(照明器具容量、照明器具灯数)、6.発熱機器負荷(機器種類、機器容量、稼働率)、7.蓄熱負荷(蓄熱係数)といった7種類の負荷に基づいて算出される。そして、冷房負荷は、1乃至6の合計で負荷を算出し、暖房負荷は1と3と7の合計で負荷を算出することになる。
100…最大熱負荷計算システム
200…最大熱負荷計算システムのハードウェア構成図である。
10…気象データ記憶部(気象データ記憶手段)
20…緯度・経度入力部(緯度・経度入力手段)
30…地点選定部(地点選定手段)
40…計算用データ検出部(計算用データ検出手段)
50…熱負荷算出部(熱負荷算出手段)
60…グラフ表示部(グラフ表示手段)
70a〜70e、71a〜71e…入力欄
210…CPU
220…ROM
230…RAM
240…インターフェース
250…データベース(気象データ記憶手段)
260…入力装置(緯度・経度入力手段)
270…出力装置(グラフ表示手段)

Claims (4)

  1. 世界各地の気象データに基づいて作成された世界各地点毎の負荷計算用気象データが記憶された気象データ記憶手段と、
    任意の緯度および経度を入力する緯度・経度入力手段と、
    前記緯度・経度入力手段で入力された緯度および経度情報から最も近い地点を選定する地点選定手段と、
    前記地点選定手段で選定された地点の負荷計算用気象データを前記気象データ記憶手段から検出する計算用データ検出手段と、
    前記計算用データ検出手段で検出された計算用データに基づいて前記選定地点の月別熱負荷を算出する熱負荷算出手段とを備え、
    前記地点選定手段は、
    世界各地を複数のエリアに分けて各エリア内の地点毎に、前記緯度・経度入力手段で入力された緯度および経度からの距離を算出し、それを遠近データとして、その地点の負荷計算用気象データおよびその地点の協定世界時データと共に表示する第1の表示手段と、
    この第1の表示手段で表示されたエリア毎に遠近データが最小の地点を選定し、それらの最小の地点を、その遠近データおよび負荷計算用気象データならびにその地点の協定世界時データと共に表示する第2の表示手段と、
    この第2の表示手段で表示されたエリア毎の最小地点のうち、その遠近データが最も小さい地点を選定し、その遠近データおよび負荷計算用気象データならびにその地点の協定世界時データと共に表示する第3の表示手段とを備えたことを特徴とする最大熱負荷計算システム。
  2. 請求項1に記載の最大熱負荷計算システムにおいて、
    前記熱負荷算出手段で算出された月別熱負荷をグラフ化して表示するグラフ表示手段を備えたことを特徴とする最大熱負荷計算システム。
  3. コンピュータを、
    世界各地の気象データに基づいて作成された世界各地点毎の負荷計算用気象データが記憶された気象データ記憶手段と、
    任意の緯度および経度を入力する緯度・経度入力手段と、
    前記緯度・経度入力手段で入力された緯度および経度情報から最も近い地点を選定する地点選定手段と、
    前記地点選定手段で選定された地点の負荷計算用気象データを前記気象データ記憶手段から検出する計算用データ検出手段と、
    前記計算用データ検出手段で検出された計算用データに基づいて前記選定地点の月別熱負荷を算出する熱負荷算出手段として機能させ、
    さらに前記地点選定手段を、
    前記地点選定手段は、
    世界各地を複数のエリアに分けて各エリア内の地点毎に、前記緯度・経度入力手段で入力された緯度および経度からの距離を算出し、それを遠近データとしてその地点の負荷計算用気象データおよびその地点の協定世界時データと共に表示する第1の表示手段と、
    この第1の表示手段で表示されたエリア毎に遠近データが最小の地点を選定し、それらの最小の地点を、その遠近データおよび負荷計算用気象データならびにその地点の協定世界時データと共に表示する第2の表示手段と、
    この第2の表示手段で表示されたエリア毎の最小地点のうち、その遠近データが最も小さい地点を選定し、その遠近データおよび負荷計算用気象データならびにその地点の協定世界時データと共に表示する第3の表示手段として機能させることを特徴とする最大熱負荷計算プログラム。
  4. 請求項3に記載の最大熱負荷計算プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    前記熱負荷算出手段で算出された月別熱負荷をグラフ化して表示するグラフ表示手段として、さらに機能させることを特徴とする最大熱負荷計算プログラム。
JP2013219094A 2013-10-22 2013-10-22 最大熱負荷計算システムおよび最大熱負荷計算プログラム Active JP5524401B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013219094A JP5524401B1 (ja) 2013-10-22 2013-10-22 最大熱負荷計算システムおよび最大熱負荷計算プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013219094A JP5524401B1 (ja) 2013-10-22 2013-10-22 最大熱負荷計算システムおよび最大熱負荷計算プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5524401B1 true JP5524401B1 (ja) 2014-06-18
JP2015081707A JP2015081707A (ja) 2015-04-27

Family

ID=51175697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013219094A Active JP5524401B1 (ja) 2013-10-22 2013-10-22 最大熱負荷計算システムおよび最大熱負荷計算プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5524401B1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004028529A (ja) * 2002-06-28 2004-01-29 Daikin Ind Ltd 空気調和機の制御装置
JP2005063383A (ja) * 2003-08-20 2005-03-10 Ken Facilities:Kk 建物のエネルギー管理システム及びコンピュータプログラム
JP2012007834A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Aisin Seiki Co Ltd 空気調和機群制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004028529A (ja) * 2002-06-28 2004-01-29 Daikin Ind Ltd 空気調和機の制御装置
JP2005063383A (ja) * 2003-08-20 2005-03-10 Ken Facilities:Kk 建物のエネルギー管理システム及びコンピュータプログラム
JP2012007834A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Aisin Seiki Co Ltd 空気調和機群制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015081707A (ja) 2015-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Williams et al. Climate change influence on building lifecycle greenhouse gas emissions: Case study of a UK mixed-use development
Berggren et al. Calculation of thermal bridges in (Nordic) building envelopes–Risk of performance failure due to inconsistent use of methodology
Sanchez et al. Application of sensitivity analysis in building energy simulations: Combining first-and second-order elementary effects methods
Tian et al. Uncertainty and sensitivity analysis of building performance using probabilistic climate projections: A UK case study
US20190041081A1 (en) System and method for characterization of air leakage in building using data from communicating thermostats and/or interval meters
Kossecka et al. Influence of insulation configuration on heating and cooling loads in a continuously used building
Baniassadi et al. Synergies and trade-offs between energy efficiency and resiliency to extreme heat–A case study
Granadeiro et al. Envelope-related energy demand: A design indicator of energy performance for residential buildings in early design stages
US20080120069A1 (en) Generating an analytical model of building for use in thermal modeling and environmental analyses
JP6147494B2 (ja) 情報処理装置および部屋温度推定方法
Mosteiro-Romero et al. Seasonal effects of input parameters in urban-scale building energy simulation
Silva et al. Uncertainty analysis of the computer model in building performance simulation
Cho et al. Assessment of the economic performance of vacuum insulation panels for housing projects
Guichard et al. A complex roof incorporating phase change material for improving thermal comfort in a dedicated test cell
Protopapadaki et al. Bottom-up modelling of the Belgian residential building stock: impact of building stock descriptions
KR20170088198A (ko) 창호 시공 견적 시스템 및 방법
Yun et al. Development of an automatic calibration method of a VRF energy model for the design of energy efficient buildings
Irfan et al. Analysis of parameters which affects prediction of energy consumption in buildings using Partial Least Square (PLS) approach
Meissner et al. Performance curves of room air conditioners for building energy simulation tools
Zhao et al. The method of reducing heat loss from thermal bridges in residential buildings with internal insulation in the hot summer and cold winter zone of China
Qasass et al. Timber framing factors in Toronto residential house construction
Mucedero et al. Generalised storey loss functions for seismic loss assessment of Italian residential buildings
Hallik et al. A new method to estimate point thermal transmittance based on combined two-dimensional heat flow calculation
JP5524401B1 (ja) 最大熱負荷計算システムおよび最大熱負荷計算プログラム
Li et al. Real-time heat dissipation model of electronic equipment for determining the dynamic cooling demand of office buildings

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5524401

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250