JP5522004B2 - 二酸化炭素の回収方法及び回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼ガスなどの二酸化炭素を含むガスから二酸化炭素を分離回収し、清浄なガスを大気に還元するための二酸化炭素の回収方法及び回収装置に関する。
火力発電所や製鉄所、ボイラーなどの設備では、石炭、重油、超重質油などの燃料を多量に使用しており、燃料の燃焼によって排出される硫黄酸化物、窒素酸化物及び二酸化炭素は、大気汚染防止や地球環境保全の見地から放出に関する量的及び濃度的制限が必要とされている。近年、二酸化炭素は地球温暖化の主原因として問題視され、世界的にも排出を抑制する動きが活発化している。このため、燃焼排ガスやプロセス排ガスの二酸化炭素を大気中に放出せずに回収・貯蔵を可能とするために、様々な研究が精力的に進められ、二酸化炭素の回収方法として、例えば、PSA(圧力スウィング)法、膜分離濃縮法や、塩基性化合物による反応吸収を利用する化学吸収法などが知られている。
化学吸収法においては、主にアルカノールアミン系の塩基性化合物を吸収剤として用い、その処理プロセスでは、概して、吸収剤を含む水性液を吸収液として、ガスに含まれる二酸化炭素を吸収液に吸収させる吸収工程と、吸収された二酸化炭素を吸収液から放出させて吸収液を再生する再生工程とを交互に繰り返すように吸収液を循環させる。再生工程においては、二酸化炭素を放出させるための加熱が必要であり、再生後の吸収液は、吸収工程において再使用するために冷却される(例えば、下記特許文献1参照)。
吸収液を構成する水や吸収剤は、再生工程における加熱によって気化し易く、又、吸収剤の分解による消耗も考えられる。つまり、吸収液の濃度は、吸収工程と再生工程とを循環する間に変化し、それによって吸収性能も変化する。このため、吸収液の濃度を管理する方法が提案されており、例えば、下記特許文献2では、吸収液の液面を測定する液面計を設けて、吸収工程での液面が一定になるように水を供給することによって吸収液量を一定に保つことが記載されている。また、下記特許文献3では、吸収液が循環する系内の定位置において吸収液の屈折率を測定することによってアミン化合物の濃度を検知し、この濃度に基づいて、循環する吸収液のアミン化合物濃度を制御することが記載されている。
特開2009−214089号公報 特開平10−202054号公報 特開平06−154554号公報
吸収液は系内を常に循環し、その流動状況は液面や屈折率の測定に影響を及ぼし易いので、上記特許文献2,3において提案される手法では、正確な測定を行うには測定位置の設定に配慮が必要であったり、連続測定又はそれに準じた測定への対応が難しい等の問題がある。
又、処理対象のガスにおける二酸化炭素含有量が変動したり、処理条件を変更する必要がある場合に、適切に吸収液の吸収剤濃度を調節したり変更して対応することは困難である。
本発明の課題は、上述の問題を解決し、二酸化炭素の回収に用いる吸収液の連続測定及び経時変化の検知に対応可能で、処理状況の変動に対応して安定的に二酸化炭素を回収可能な二酸化炭素の回収方法を提供することである。
また、本発明の他の課題は、処理条件等の変化に対する適用性が高く、安定した二酸化炭素の回収性能を発揮できると共に、処理条件に応じた回収性能の制御機能を備える二酸化炭素の回収装置を提供することである。
更に、本発明の課題は、吸収液が複数種の吸収剤を含んでいる場合にも適切に吸収液の吸収剤濃度を調節したり変更して対応することが可能な二酸化炭素の回収方法及び回収装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、全有機炭素(TOC)測定及び全窒素(TN)測定を利用して吸収液濃度の測定精度が向上可能であり、また、吸収液データの経時変化を取得して的確に対応することによって安定的に二酸化炭素を回収するように制御できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の一態様によれば、二酸化炭素の回収装置は、二酸化炭素を含有するガスを吸収液に接触させて、前記吸収液に二酸化炭素を吸収させる吸収塔と、二酸化炭素を吸収した前記吸収液を加熱して二酸化炭素を前記吸収液から放出させて吸収液を再生する再生塔と、前記吸収液の全有機炭素量及び全窒素量を検知し、検知される全有機炭素量及び全窒素量の少なくとも一方を用いて前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節の要否を判断する管理システムとを有することを要旨とする。
又、本発明の一態様によれば、二酸化炭素の回収方法は、二酸化炭素を含有するガスを吸収液に接触させて、前記吸収液に二酸化炭素を吸収させる吸収工程と、二酸化炭素を吸収した前記吸収液を加熱して二酸化炭素を前記吸収液から放出させて吸収液を再生する再生工程と、前記吸収液の全有機炭素量及び全窒素量を検知し、検知される全有機炭素量及び全窒素量の少なくとも一方を用いて前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節の要否を判断する管理工程とを有することを要旨とする。
本発明によれば、ガスに含まれる二酸化炭素を回収するプロセスにおいて、吸収液の濃度変動を含むデータを取得して的確に濃度調節等に対応し、安定した二酸化炭素の回収性能を発揮することができるので、処理対象とするガスの状態変化に対応して効率的に処理でき、省エネルギー及び環境保護に貢献可能な二酸化炭素の回収方法及び回収装置を提供できる。特殊な装備や高価な装置を必要とせず、一般的な設備を利用して簡易に実施できるので、経済的に有利である。
本発明の第1の実施形態に係る二酸化炭素の回収装置を示す概略構成図。 本発明の第2の実施形態に係る二酸化炭素の回収装置を示す概略構成図。
化学吸収法による二酸化炭素の吸収プロセスにおいては、ガスに含まれる二酸化炭素を低温の吸収液に吸収させる吸収工程と、吸収された二酸化炭素を吸収液から放出させて吸収液を再生する高温の再生工程との間で吸収液を循環させて、吸収工程と再生工程とを交互に繰り返す。吸収工程においては、二酸化炭素の吸収によって吸収液は発熱し、再生工程においては高温で加熱されるので、何れの工程においても、排出されるガスは、吸収液から気化する水蒸気や吸収剤を含み得る。従って、吸収液の濃度は循環中に変動し、これを放置すれば、吸収液が吸収/放出可能な二酸化炭素量が変化して二酸化炭素の回収効率に影響を及ぼす。従って、吸収液の二酸化炭素回収性能を維持するには、吸収液の濃度変化を検出し、それに応じて何等かの補整を行うことが必要であり、可能な限り的確に濃度変化を把握するためには連続測定が可能であることが望ましい。
本発明においては、上記の点を考慮して、オンライン型測定装置の提供により経時変化の追跡が可能となった全有機炭素(TOC)の濃度測定、及び、全窒素(TN)の濃度測定を採用し、これらのデータを用いて吸収液を管理する。測定装置として、全炭素(TC)、無機態炭素(IC)及び有機態炭素(全有機炭素、TOC)の濃度を検知可能な全有機炭素計(TOC計)、及び、有機態窒素及び無機態窒素の合計として全窒素の濃度を検知可能な全窒素計(TN計)が使用される。TOC計の測定方式としては、UV酸化導電率方式及び燃料触媒酸化方式等があるが、何れの方式であっても構わない。TOC計において、実際に検出する対象は、TC及びICであり、TOC濃度は、TC濃度からIC濃度を差し引いた値(TC−IC)として検知される。又、TN計の測定方式としては、窒素化合物の検出形態及び検出方式によって、総和法、紫外線吸光光度法、接触熱分解・化学発光法、酸化分解・化学発光法、硫酸ヒドラジニウム還元法、銅・カドミウムカラム還元法等が挙げられるが、何れの方式であっても良い。
吸収液に含まれる炭素含有成分は、基本的には二酸化炭素及び吸収剤であり、二酸化炭素はICとして検出され、有機炭素化合物である吸収液の吸収剤は、TOC(=TC−IC)として測定されるので、予め作成される検量線に基づいてTOC濃度から吸収剤濃度を決定できる。又、吸収剤として用いられる有機炭素化合物は、アルカノールアミン類やアルコール性水酸基を有するヒンダードアミン類等のアミン化合物であるので、TNとして測定される窒素含有成分は、実質的に吸収液に含まれる吸収剤であると見なせる。従って、吸収剤濃度は、予め作成される検量線に基づいてTN濃度からも決定可能である。従って、吸収液に含まれる吸収剤が単一の化合物である場合は、上述のようにTOC又はTNの何れかの濃度から吸収液の吸収剤濃度を決定でき、更に、決定された吸収剤濃度に基づいて吸収剤濃度の調節の要否を判断し、調節の程度を決定できるので、吸収液を好適に管理できる。吸収剤の分解・変質や外部からの汚染物質の混入が起こると、TOCから得られる吸収剤濃度とTNから得られる吸収剤濃度とが対応しなくなるので、異状検出にも有効である。
一般に、二酸化炭素の吸収反応が速い吸収剤は、吸収塔の容積を小さくするのに有利であるが、再生に要するエネルギー量が多くなり、再生エネルギーが少ない吸収剤は吸収反応が遅い傾向がある。このため、実用においては、屡々、複数種の吸収剤を組み合わせて使用する。この場合、TOC計又はTN計の単独の測定値から吸収剤濃度は決定されず、TOC計及びTN計の両方の測定値が用いられる。
吸収液が、分子中の炭素/窒素の組成比が異なる2種類の吸収剤A,Bを含む場合、吸収液中の吸収剤Aの濃度をXA[g/L]、吸収剤Bの濃度をXB[g/L]とすると、TOC及びTNの濃度[g/L]は、下記式のようになる(式中、MA:吸収剤Aの分子量、MB:吸収剤Bの分子量、MC:炭素の原子量、MN:窒素の原子量、NAC:吸収剤Aの分子中炭素原子数、NBC:吸収剤Bの分子中炭素原子数、NAN:吸収剤Aの分子中窒素原子数、NBN:吸収剤Bの分子中窒素原子数)。
TOCの濃度=XA×(NAC・MC/MA)+XB×(NBC・MC/MB
TNの濃度=XA×(NAN・MN/MA)+XB×(NBN・MN/MB
従って、吸収剤A,Bの濃度XA,XBは上記式から算出でき、TOCの測定濃度をXC、TNの測定濃度をXNと記載すると、各吸収剤の濃度XA,XBは、以下のように決定される。このようにして決定された吸収剤濃度から、吸収液の吸収剤濃度の調節の要否を判断し、濃度調節の程度を決定できる。二酸化炭素の回収処理中の吸収液における組成比の変動傾向が予め解っている場合は、濃度が変動し易い吸収剤について濃度調節の要否判断を行うように簡略化しても良い。
A=MA[XN−(NBN・MN・XC)/(NBC・MC)]÷
{MN[XAN−(NAC・NBN)/NBC]}
B=MB[XN−(NAN・MN・XC)/(NAC・MC)]÷
{MN[XBN−(NBC・NAN)/NAC]}
吸収液が3種類以上の吸収剤を含有する場合は、上述のようなTOC及びTNの測定濃度からの計算によっては各々の濃度を確定できない。しかし、所定の分析時間をかければ測定等の分析方法を利用した吸収液組成の定量は可能であるので、予め、所定の条件で二酸化炭素の回収処理を模擬的に行って吸収液の組成を定量すると共にTOC計及びTN計による測定を行い、吸収液組成とTOC及びTNの濃度との相関性及び処理による各変動傾向を調べることによって、TOC及びTNの濃度から実際の処理における吸収液の吸収剤濃度及びその経時変化を推定することができる。
具体的には、二酸化炭素の回収処理中に吸収液のTOC濃度及びTN濃度の少なくとも一方に変化が生じると、それは、吸収剤の気散や分解・変質等による消耗が吸収液に起こったことを意味するので、測定されるTOC濃度及び/又はTN濃度における変動の有無によって吸収液の濃度を調節する必要性の有無を判断できる。一方、濃度調節の形態については、吸収液のTOC/TN比に基づいて決定することができる。複数種の吸収剤を用いる場合における吸収剤の選択は、例えば、吸収及び/又は再生の反応が速い(=再生に要するエネルギーが多い)ものと、再生に要するエネルギーが少ない(=吸収及び/又は再生の反応が遅い)ものとを組み合わせるなど、特性の異なるもの同士を組み合わせるのが一般的であるので、このような特性の違いによって吸収剤の消耗し易さや気散し易さが異なり、気散又は消耗による減少が特定の吸収剤に生じ易くなる場合がある。この場合、その減少に伴ってTOC/TN比が変動し、吸収剤の組成比の経時変化及びTOC/TN比の変動に特定の傾向が現れる。故に、予め、模擬的処理において、吸収液組成の変動とTOC/TN比の変動との関係を調べれば、気散又は消耗により減少し易い吸収剤の特定及びその濃度変動量のTOC/TN比に基づく推定が可能となり、吸収液組成とTOC/TN比との関係に基づく検量線を作成して濃度調節量を設定できる。この際、模擬的処理において、例えば、吸収液の組成比の変動及びTOC/TN比の変動を処理時間等の条件と対応させて経時的な検証が可能なように構成すると、変動の程度に基づいて異状発生の有無を判断することが可能である。尚、上述の3種以上の吸収剤を含有する吸収液の濃度調節は、吸収剤が2種類である場合に適用することも可能である。
吸収剤の気散又は消耗の検知は、吸収液に含まれる吸収剤の種類数に関係なく、上述のTOC/TN比に基づいて行うことができ、吸収剤が1種又は2種の場合には、測定データの確度を高めるためにTOC/TN比を利用できる。又、TOC測定においてIC値として得られる二酸化炭素量から吸収液の実際の二酸化炭素吸収能を知ることができる(詳細については後述する)ので、TOC又はTNの濃度から推定される全吸収剤濃度の妥当性や実行した調節の適否をIC値に基づいて確認できる。
吸収液のTOC,TNの濃度測定は、吸収液の循環経路の何処において行っても良いが、吸収工程後又は再生工程後における測定で得られるデータは制御確度の点で有利であり、特に、両工程後の測定は、吸収剤濃度の決定だけでなく、IC値として得られる二酸化炭素量に基づいて両工程の吸収/放出の差し引き量として二酸化炭素回収量の決定が可能である。従って、実行した吸収剤濃度の調節による効果が実際に生じるかを確認できる点で好ましく、これを利用して濃度調節を補正するフィードバックが可能となる。更に、濃度以外の要素を調節して吸収液の二酸化炭素回収性能を制御することも可能であり、その制御を補正するフィードバックも可能である。
つまり、吸収液のTOC,TNの濃度を含む測定データを利用して、これらから決定される吸収剤濃度や二酸化炭素濃度に基づいて、吸収液が所望の二酸化炭素回収性能を発揮するように吸収液の管理・制御が可能である。
吸収液の二酸化炭素回収性能には、吸収液自体の固有の回収性能と、吸収液循環系としての系的な回収性能とがある。吸収液自体の回収性能は吸収剤濃度によって変動し、具体的には、吸収剤濃度の増減による二酸化炭素吸収容量(単位当たり吸収可能な最大二酸化炭素量)の増減は、吸収液の二酸化炭素回収性能を上下させる要素となる。これに対し、循環系としての回収性能は、上述の固有の回収性能の上下によって変動するだけでなく、吸収工程の液温上昇による二酸化炭素吸収量の減少、再生工程の液温(供給エネルギー量)低下による二酸化炭素放出量の減少、ガスに接触する接触面積の減少によっても低下する。吸収塔における充填材上の表面積は一定であるので、単位時間当たりに吸収塔に供給される被処理ガス量に対する吸収液量の比率によって接触面積が変化する。つまり、吸収液の循環速度の上下によって系的な回収性能は上下し得る。このような、吸収液の液温及び循環速度によって決定される作動的回収性能と、吸収液の吸収剤濃度による固有の回収性能とが総合的に発揮されて、系的な二酸化炭素回収性能となる。本願発明では、TOC計及びTN計によって得られる吸収液のデータに基づいて、吸収液固有の回収性能だけでなく、作動的回収性能を制御することができ、これによって、吸収液の循環系としての二酸化炭素回収性能を総体的に制御できる。
上述のように、吸収液の二酸化炭素回収性能を制御する具体的な手法は、A)吸収液自体の回収性能を制御する手法、及び、B)循環系の作動制御によって回収性能を制御する手法とに大別され、A)の制御は、吸収液の吸収剤濃度(≒二酸化炭素の吸収容量)の調節によって、B)の制御は、吸収工程及び/又は再生工程の吸収液の液温(供給/回収エネルギー量)の調節、吸収液の循環速度(被処理ガスに対する吸収液の供給割合)の調節、によって実施される。
A)の制御について、吸収液の吸収剤濃度は、水及び/又は吸収剤の添加によって調節され、水の添加によって吸収剤濃度は低下し、吸収剤(又は、実用的には高濃度の吸収剤水溶液)の添加によって吸収剤濃度は増加するので、検知される吸収剤濃度に基づいて濃度の増減を判断し、これに従って、水及び/又は吸収剤を供給するポンプ等の送液手段や供給切替弁を制御することによって調節できる。
吸収液の吸収剤濃度が過度に高いと、液漏れ等が生じた場合に危険性が高いことや、吸収液の粘度上昇等によって作業上の支障が生じ易くなるので、例えば、被処理ガスの二酸化炭素濃度の変動等によって一時的に吸収液の二酸化炭素回収能を増加する必要がある場合などには、A)の制御ではなく、作動条件に関するB)の制御によって対応することが実用的である。具体的には、吸収液の循環速度を上げて被処理ガスに接触する吸収液の割合を増加させたり、再生塔における加熱を強化して二酸化炭素の放出を促進することで、吸収液の循環系としての二酸化炭素回収能が高まる。
B)の制御に関して、吸収工程の吸収液の液温の調節は、吸収工程に供給される吸収液を冷却する冷却器の調節、及び、冷却塔の温度調節が直接的な制御手段であるが、吸収塔に導入される被処理ガスの冷却温度等も吸収液の液温に影響を与える要素であり、この調節によって間接的に制御することも可能である。
再生工程の吸収液の液温(供給エネルギー量)の調節は、再生塔における吸収液の加熱手段の調節が直接的な手段である。再生塔における加熱温度は、概して、吸収液の沸点近傍に設定されるので、実際には、吸収工程の検出液温に基づくフィードバック調節には限界がある。このため、実用的には、吸収液の液温に基づく調節よりも、加熱手段から吸収液に供給されるエネルギー量(熱量)の調節として実施される。吸収液に含まれる二酸化炭素は、液から放出される際に吸熱するので、加熱手段による熱量供給を強化することによって、吸収液の液温が下がらずに放出が継続される。
吸収液の循環速度は、ポンプ等の流体搬送手段の駆動を制御することで調節される。吸収液自体の二酸化炭素吸収容量(吸収剤濃度)に比べて被処理ガスに含まれる二酸化炭素量が過剰である場合、被処理ガスと吸収液との接触中に吸収液は飽和状態に達し、それ以上に回収率を上げるのは困難となるが、吸収液の循環速度を上げて飽和状態に達する迄に再生工程へ吸収液を供給すると、単位時間当たりの循環回数の増加によって吸収/再生の繰り返しが増加して回収率の増加が可能となる。循環速度を最大限増加させても回収率が不充分である場合は、吸収塔へ供給する被処理ガスの供給速度(単位時間当たりの処理量)を低下させて、被処理ガスに対する吸収液の割合を相対的に増加させることで対応することができる。
上述から、A)の固有の回収性能の制御は、吸収液の循環系が安定した二酸化炭素回収性能を発揮するように本質的に調節する場合に適し、B)の作動的な回収性能の制御は、処理対象の変動等に対応するために一時的に回収性能を変更する場合に有用であることが理解されるが、このように限定する必要はなく、何れの制御をどの項目の調節によって実行するかは適宜選択することができ、どの調節をどの程度実行するかは、状況や適用対象に応じて決定すれば良い。
TOC計及びTN計によって吸収液の吸収剤濃度を連続的に測定してその経時変化を調べると、吸収剤濃度の調節を実行した時に、その効果の有無及び程度を確認でき、それに基づいて濃度調節にフィードバックして制御を補整できる。
TOC計においては、IC測定によって吸収液の二酸化炭素濃度が決定できるので、吸収工程後及び再生工程後の吸収液のIC値の差として、二酸化炭素の放出量つまり回収量が算出される。つまり、吸収液の二酸化炭素回収性能が得られ、これを参照して上述のA)又はB)の制御の有効性を確認できる。特に、作動的な調節によるB)の制御の効果を確認するには、実際に回収される二酸化炭素ガス量を調べる以外では、吸収液のIC値の測定により二酸化炭素の放出/回収量を算出することになる。IC値から得られる吸収液の二酸化炭素回収性能は、特に3種以上の吸収剤を含有する吸収液の場合にTOC値及びTN値から推定される吸収剤濃度を確認又は補整するのに有用であり、これらに明らかなズレが生じる場合は、吸収液の精密分析によって内容及び異状の有無を確認することが望ましい。
以下、本発明の二酸化炭素の回収方法及び回収装置について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、上述のA)の制御を説明するための実施形態であり、吸収液の吸収剤濃度の調節によって二酸化炭素回収性能を制御するシステムを備え、図2は、B)の制御を説明する実施形態であり、吸収液の循環速度又は加熱エネルギー量の調節によって二酸化炭素回収性能を制御するシステムを備える。必要に応じてこれらの実施形態を適宜変更・組み合わせて用いることができ、実用的には、両実施形態を併合すると好適である。尚、図中、破線で示す接続は、データ信号や制御信号等の電気信号を送受信するための電気的接続である。
図1は、本発明の二酸化炭素の回収方法及びそれを実施する回収装置の第1の実施形態を示す。回収装置1は、二酸化炭素を含有するガスGを吸収液に接触させて、吸収液に二酸化炭素を吸収させる吸収塔10と、二酸化炭素を吸収した吸収液を加熱し、二酸化炭素を吸収液から放出させて吸収液を再生する再生塔20と、二酸化炭素を含むガスGを吸収塔10へ供給する前に予備冷却するための冷却塔30とを有する。吸収塔10に供給されるガスGについて特に制限はなく、燃焼排ガスやプロセス排ガスなどの様々なガスの取扱いが可能であり、二酸化炭素の吸収に適した低温に維持し易いように冷却塔30が設けられている。吸収塔10、再生塔20及び冷却塔30は、各々、向流型気液接触装置として構成され、接触面積を大きくするための充填材11,21,31を各々内部に保持している。充填材11,12,31は、概して、ステンレス鋼、炭素鋼等の鉄系金属材料製のものが用いられるが、特に限定されず、処理温度における耐久性及び耐腐食性を有する素材で、所望の接触面積を提供し得る形状のものを適宜選択するとよい。吸収液として、アルカノールアミン類等の二酸化炭素に親和性を有する化合物を吸収剤として含有する水性液が用いられる。
冷却塔30底部から供給されるガスGは、塔内に保持される充填材31を通過し、冷却塔30の上部から供給される冷却水によって冷却された後に、吸収塔10に供給される。これにより、吸収塔10の温度がガスGに起因して上昇するのが防止される。ガスGを冷却することによって温度上昇した冷却水は、ポンプ32によって水冷式冷却器33に送られ、冷却された後に冷却塔30に還流される。
冷却塔30を通過した二酸化炭素を含んだガスGは、吸収塔10の下部から供給され、吸収液は、吸収塔10の上部から供給され、ガスG及び吸収液が充填材11を通過する間に気液接触してガスG中の二酸化炭素が吸収液に吸収される。
吸収塔10で二酸化炭素を吸収した吸収液A1は、底部に貯溜され、吸収塔10底部と再生塔20上部とを接続する流路16から再生塔20へ、ポンプ12によって供給される。二酸化炭素が除去されたガスG’は、吸収塔10頂部から排出される。吸収液が二酸化炭素を吸収することによって発熱して液温が上昇するので、ガスG’には水蒸気等が含まれ得るが、冷却凝縮部13を吸収塔10頂部に設けて、水蒸気等を凝縮してガスG’から分離除去することで、塔外への漏出を抑制できる。これを更に確実にするために、吸収塔外に付設される冷却器14と、凝縮水の一部(塔内のガスG’を含んでも良い)を冷却器14との間で循環させるポンプ15とを備え、冷却器14で冷却されて塔頂部に供給される凝縮水等は冷却凝縮部13を低温に維持し、冷却凝縮部13を通過するガスG’を確実に冷却する。又、充填材11に還流する凝縮水によって、塔内の吸収液の組成変動が補整される。塔外へ排出されるガスG’の温度は60℃程度以下が好ましく、より好ましくは45℃以下となるように冷却する。この実施形態の冷却器14は水冷式であるが、他の冷却方式であって良く、冷媒による冷凍サイクルを利用してより確かな冷却が可能となるようにしてもよい。
吸収塔10内の二酸化炭素を含む吸収液A1は、再生塔20の上部に供給され、充填材21を通過して底部に貯溜される。再生塔20の底部には、リボイラーが付設される。即ち、吸収液を塔外に循環させる循環路と、吸収液を加熱するためのスチームヒーター22が付設され、塔底部の吸収液A2の一部が循環路を通してスチームヒーター22に供給され、高温蒸気との熱交換によって加熱された後に塔内へ還流される。この加熱によって、底部の吸収液から二酸化炭素が放出され、又、間接的に加熱される充填材21上での気液接触間にも吸収液から二酸化炭素が放出される。
再生塔20で二酸化炭素を放出して再生された吸収液A2は、再生塔20底部と吸収塔10上部とを接続する流路17を通じてポンプ23によって吸収塔10に還流され、その間に、熱交換器24において、吸収塔10から再生塔20に供給される吸収液A1との間で熱交換して冷却され、更に、水冷式冷却器25によって、二酸化炭素の吸収に適した温度まで充分に冷却される。
再生塔20における加熱で放出される二酸化炭素を含む回収ガスは、再生塔20上部の凝縮部26を通って頂部から排出され、回収ガスに含まれる水蒸気や吸収剤は、凝縮部26における凝縮によって塔外への放出が抑制される。
再生塔20から放出される回収ガスは、更に、冷却水を用いた冷却器27によって充分に冷却され、含まれる水蒸気を可能な限り凝縮した後、気液分離器28によって凝縮水を除去した後に、回収二酸化炭素Cを含むガスとして回収される。回収された二酸化炭素は、例えば、地中又は油田中に注入することによって、地中での炭酸ガス固定及び再有機化が可能である。気液分離器28において分離された凝縮水は、ポンプ29によって再生塔20上部に還流され、凝縮部26を冷却する。これは、吸収剤等の放出抑制に有用であり、又、塔内の吸収液の組成変動を補整できる。
回収装置1は、吸収液の全有機炭素量及び全窒素量を検知して、吸収液の固有の二酸化炭素吸収性能の調節の要否を判断し調節を実行する管理システムを有する。管理システムは、TOC計及びTN計を含む測定部40と、演算装置等を用いて構成される制御部43とを有し、制御部43は、測定部40から送られる測定データを利用して濃度調節の要否を判断し濃度調節を実行するための制御信号を発する。流路16上の採取部41及び流路17上の採取部42から吸収液が採取され、吸収工程後の吸収液及び再生工程後の吸収液の各々について、測定部40のTOC計は、吸収液のTC、IC及びTOCを測定し、TN計はTNを測定する。吸収液の採取及び測定は、連続して行っても、一定時間毎に断続的に行っても良い。この実施形態では、採取部41,42と測定部40とを接続する試料採取ラインを設けて自動的に採取及び測定が可能となる様に構成しているが、採取部41,42でサンプルを直接採取してマニュアル測定してもよい。
測定部40は、制御部43と電気的に接続されており、測定部40で測定されるTOC濃度、TN濃度、IC濃度が制御部43に送信され、これらの濃度値及びこれらから算出される吸収剤濃度、二酸化炭素濃度等の吸収液データに基づいて吸収液の二酸化炭素回収性能を制御する必要性の有無が判断される。制御の実行が必要な場合、更に、上述のA)及びB)の何れの項目で調節するかが決定されるが、この実施形態ではA)の濃度調節に特化して説明する。
A)の濃度調節を行うために、純水タンク44、回収装置を循環する吸収液より高濃度の吸収剤を含有する吸収液を収容する吸収液タンク45A,45Bを有し、これらに収容される純水及び高濃度吸収液は、流路17の吸収液に供給するためのポンプ46,47A,47Bが設けられている。ポンプ46,47A,47Bは、制御部43と電気的に接続され、制御部43において吸収液の濃度低下が必要と判断された場合は、ポンプ46の駆動によって純水が流路17の吸収液に添加され、吸収液の濃度増加が必要と判断された場合は、ポンプ47A,47Bの駆動によって高濃度の吸収液が添加される。この実施形態は、吸収液が2種類以上の吸収剤を含有する場合に対応可能に構成され、吸収液に含まれる吸収剤が2種類の場合には、吸収液タンク45A,45Bには各吸収剤の高濃度液を個別に収容すればよく、3種類以上の吸収剤を含む場合には、例えば、予め模擬的処理において消耗又は気散し易い吸収剤を調べておき、その吸収剤の高濃度液を一方のタンクに収容し、他方のタンクには、回収装置を循環する吸収液と吸収剤組成比は同じで高濃度の吸収液を収容することができる。或いは、吸収剤の種類と同数のタンク及びポンプを設けて各吸収剤の高濃度液を個々に収容しても良い。
上記構成において、ポンプ46,47A,47Bの供給圧及び駆動時間を制御して供給量を調整することによって、吸収液の濃度の変化量を調節できる。純水及び高濃度吸収液は、切替弁48を有する供給路49によって流路17と接続され、切替弁48の制御によって冷却器25の上流側及び下流側の何れかに供給可能なように構成されている。タンク44,45A,45B内の液温によって冷却の必要性を判断し、吸収塔10への供給に不適切な高温である場合には、冷却器25の上流へ供給するように切り換えて吸収液の温度上昇を防止する。
図1の回収装置1において実施される回収方法について説明する。
吸収塔10において、燃焼排ガスやプロセス排ガスなどの二酸化炭素を含有するガスGが底部から供給され、吸収液が上部から供給されると、充填材11上でガスGと吸収液とが気液接触し、吸収液に二酸化炭素が吸収される。二酸化炭素は、低温において良好に吸収されるので、概して50℃程度以下、好ましくは40℃以下となるように吸収液の液温又は吸収塔10(特に充填材11)の温度を冷却器14を利用して調整する。吸収液は二酸化炭素の吸収によって発熱するので、これによる液温上昇を考慮し、液温やガスG’の温度が60℃を超えないように配慮することが望ましい。吸収塔10に供給されるガスGについても、ガス冷却塔30によって適正な温度に調整される。吸収液として、二酸化炭素に親和性を有する化合物を吸収剤として含有する水性液が用いられる。吸収剤としては、アルカノールアミン類やアルコール性水酸基を有するヒンダードアミン類などが挙げられ、具体的には、アルカノールアミンとして、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、ジグリコールアミン等を例示することができ、アルコール性水酸基を有するヒンダードアミンとしては、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、2−(エチルアミノ)エタノール(EAE)、2−(メチルアミノ)エタノール(MAE)等を例示できる。通常、モノエタノールアミン(MEA)の使用が好まれる。吸収液の吸収剤濃度は、処理対象とするガスに含まれる二酸化炭素量や処理速度等に応じて適宜設定することができ、吸収液の流動性や消耗損失抑制などの点を考慮すると、概して、10〜50質量%程度の濃度が適用され、例えば、二酸化炭素含有量20%程度のガスGの処理に対して、濃度30質量%程度の吸収液が好適に使用される。ガスG及び吸収液の供給速度は、ガスに含まれる二酸化炭素量及び気液接触効率等に応じて、吸収が好適に進行するように適宜設定される。
二酸化炭素を吸収した吸収液A1は、再生塔20に供給されると、沸点近辺の高温度に加熱されるが、再生塔20に供給される前に熱交換器24において、再生塔20から還流する吸収液A2と熱交換されるので、吸収液A1は、再生塔20の温度に近い温度に昇温されて二酸化炭素を放出し易い状態で再生塔20に投入される。更に、充填材21上での気液接触状態において二酸化炭素の放出が促進されると共に、再生塔20底部の加熱によって更に二酸化炭素の放出が進行する。再生塔20底部に貯留される吸収液A2は、スチームヒーター22及び熱交換器24への部分循環による加熱によって、二酸化炭素を充分に放出して再生される。吸収液A2の沸点は組成(吸収剤濃度)に依存し、液温の上限は使用する吸収液によって異なる。
吸収液は、吸収塔10と再生塔20との間で循環し、吸収工程と再生工程とが交互に繰り返され、再生塔20から還流する吸収液A2は、熱交換器24において吸収液A1と熱交換されるので、吸収塔10の温度近くまで降温されて、二酸化炭素を吸収し易い状態で吸収塔10に投入される。
上述の処理中に、採取部41,42において、吸収工程後の吸収液A1及び再生工程後の吸収液A2の測定用試料が採取されて測定部40に送られ、IC値、TC値及びTN値の測定、TOC値の算出及び吸収剤濃度の決定が実行され、これらのデータは制御部43に送信される。制御部43は、データに基づいて吸収液の濃度調節の要否判断及び実行指示を行う。以下に、吸収液に含まれる吸収剤が1種類である場合の操作の一例を示す。
制御部43においては、予め、吸収液の吸収剤濃度の規定値X、及び、許容可能な吸収剤濃度の変動幅±ΔXが設定され、測定部40で測定したTOC又はTNから試料の吸収剤濃度X1,X2を得る。吸収剤濃度X1,X2は、TOC及びTNの各々から得た値の平均値であっても良い。得られた試料の吸収剤濃度X1,X2は、規定値Xと比較される。吸収剤濃度X1,X2と規定値Xとの差が変動幅±ΔXを超えると、濃度調節の実行が決定され、差に応じてポンプ46又は47を駆動して純水又は高濃度吸収液が流路17の吸収液に添加され、吸収剤の濃度が低下又は上昇する。採取部41の試料の測定濃度X1の変動によって、純水又は高濃度吸収液の添加による効果を検知でき、同様の変動が採取部42における測定濃度X2に現れた時、吸収液がほぼ一巡したことになる。吸収液の濃度X1,X2と規定値Xとの差が変動幅±ΔX以内になるまで濃度調節は継続される。
上述のようにして、循環する吸収液の吸収剤濃度は、規定値X±ΔXの範囲に調節されるので、必要に応じて規定値X及び変動幅±ΔXを設定することによって、濃度及び調節精度を適宜変更できる。
吸収剤が2種類である場合には、各吸収剤の濃度は、前述の式に従ってTOC及びTNから決定されるので、各吸収剤について上記と同様に既定値及び変動幅を設定して濃度調節でき、調節精度は変動幅によって適宜変更可能である。
吸収剤が3種類以上の場合には、吸収液の吸収剤の組成比は変わらないと仮定して、全吸収剤濃度(総濃度)によって吸収剤濃度の変動を判断する。つまり、吸収液の全吸収剤濃度の初期値、及び、TOC又はTNの初期値を基準とし、吸収液の全吸収剤濃度とTOC又はTNの濃度との相関関係に基づいて、TOC又はTNの測定値から全吸収剤濃度を推算し、前述の吸収剤が1種類である場合の操作例と同様に、全吸収剤濃度が変動幅以内になるように水又は高濃度吸収液を用いて濃度調節を行う。この際に、制御部43では、試料のTOC/TN比の値R1,R2も算出して、この値R1,R2が初期の比値Rと比較され、その変動が模擬的処理での吸収剤の気散又は消耗を確認した時の傾向と同様であって、変動量が許容可能な変動幅ΔRを超える場合には、消耗又は気散し易い吸収剤を添加する。この添加によって比値R1,R2が初期の比値Rに近づけば、全吸収剤濃度及びTOC/TN比の変動量が変動幅ΔX、ΔR以内となるまで調整は継続される。消耗又は気散し易い吸収剤を添加しても比値R1,R2が初期の比値Rに近づかない場合、或いは、TOC/TN比の変動が模擬的処理で確認した傾向と異なる場合には、状況を確認するために操作を中止し、吸収液組成の精密分析を行うことが望ましい。
測定部40の測定では、測定されるIC値から吸収液の二酸化炭素含有量を決定することができ、採取部41,42の試料の二酸化炭素含有量Y1,Y2の差(Y1−Y2)として、吸収液の実際の二酸化炭素回収量ΔY(つまり、二酸化炭素回収能)が算出できる。従って、二酸化炭素含有量Y1,Y2又は二酸化炭素回収量ΔYを参照して、上述の吸収剤濃度の調節が有効であるかを確認することができる。例えば、高濃度吸収液の添加によって濃度上昇を実行したにも拘わらず、相当する変化が二酸化炭素含有量Y1,Y2及び二酸化炭素回収量ΔYに見られない場合には、異常発生の警告や処理停止を決定して安全性を確保できる。また、吸収液の吸収剤濃度と二酸化炭素吸収量との関係は予め調べることができるので、TOC,TNの測定値に基づく吸収剤濃度X1,X2から、吸収液の二酸化炭素含有量及び二酸化炭素回収量を想定することができる。従って、これらの想定値を算出し、これらと比べて、ICの実測値に基づく二酸化炭素含有量及び二酸化炭素回収量が小さい場合には、吸収液中の吸収剤の化学的変質・分解や、被処理ガス等に起因する有機物質汚染等が考えられるので、警告や処理停止の対象とすることができる。
吸収液の吸収剤濃度を頻繁に変更するのは作業効率上好ましくないが、ガスGに含まれる二酸化炭素濃度が変動する場合や、一時的にガスの処理量を変更する必要がある場合などのように、吸収液の二酸化炭素吸収性能の一時的な変更や比較的小幅な変更が必要な場合には、吸収剤濃度を調節せずに、前述のB)の制御、つまり、吸収液の液温(供給エネルギー量)又は循環速度の調節によって対応可能である。図2は、B)の制御に特化して説明する実施形態であり、それ以外の点については図1の装置と同様であるので、その説明は以下においては省略する。
図2の回収装置2は、吸収液の固有の二酸化炭素吸収性能を調節するための水及び/又は吸収剤を添加する設備は備えていないが、吸収液の循環系としての二酸化炭素回収性能の調節の要否を判断し実行する管理システムとして、吸収液のTC、IC、TOC及びTNを測定するための測定部40と、吸収液の液温及び循環速度を制御するための作動制御部43’とを有し、図1の回収装置1と同様に、採取部41及び採取部42から吸収液を採取して、吸収工程後の吸収液及び再生工程後の吸収液の各々について測定を行う。吸収液の採取及び測定は、連続して行っても、一定時間毎に断続的に行っても良い。この実施形態では、採取部41,42と測定部40とを接続する試料採取ラインを用いて自動的に採取及び測定が可能となる様に構成している。測定部40は、作動制御部43’と電気的に接続されており、測定部40で測定された吸収液データは作動制御部43’に送信され、データに基づいて吸収液の二酸化炭素回収能の制御を実行する必要性の有無が判断される。制御が必要な場合、作動調節によるB)の制御を実行する。作動調節を行うために、作動制御部43’は、ポンプ12,23及びスチームヒーター22に電気的に接続され、ポンプ12,23の駆動制御によって吸収液の循環速度が調節でき、スチームヒーター22の熱量供給を制御することによって再生塔の吸収液に供給する熱エネルギーが調節できる。この実施形態では、吸収塔の温度調節は行わないが、冷却塔30の冷却や、冷却塔に供給する吸収液を冷却する冷却器25について温度調節を行う様に構成しても良い。
吸収液の二酸化炭素回収性能を増加する場合は、ポンプ12,13によって循環速度を上げるか、或いは、スチームヒーター22の熱量供給を増加させる。両方を実行しても良い。回収性能を低下させる場合は、上記と反対の制御を行う。
測定部40では、TOC計によるIC値の測定に基づき、採取部41,42の試料の二酸化炭素含有量Y1,Y2の差(Y1−Y2)として、吸収液の実際の二酸化炭素回収量ΔY(つまり、二酸化炭素回収能)が算出できる。従って、この値と、必要とされる二酸化炭素回収量ΔY’とを比較して、二酸化炭素回収性能の制御量(ΔY’−ΔY)を決定することができ、これを達成可能な循環速度の変化量、熱エネルギー供給の変化量が算出できる。循環速度及び熱量供給の変化量を算出する際に必要となる吸収剤濃度は、吸収液データを参照してTOC及び/又はTNから決定して使用できる。また、所定吸収剤濃度の吸収液の飽和状態における二酸化炭素吸収量は予め調べることができるので、これと二酸化炭素含有量Y1,Y2とを比較して、循環速度及び熱量供給のうちの何れの調節が適切であるかを判断できる。つまり、二酸化炭素含有量Y1,Y2から、吸収工程における吸収増加、及び、再生工程における放出増加の何れも期待できない場合は、循環速度の増加が決定される。上述の変化量に対応するポンプ12,23の制御及び/又はスチームヒーター22の制御が実行される。循環速度及び/又は熱量供給の調節を開始後に測定される二酸化炭素含有量Y1,Y2又は二酸化炭素回収量ΔYを参照して、上述の熱量供給又は循環速度の調節が有効であるかを確認することができ、必要とされる二酸化炭素回収量ΔY’に達するまで上述の調節が続けられる。上述の調節を実行したにも拘わらず、相当する変化が二酸化炭素含有量Y1,Y2及び二酸化炭素回収量ΔYに見られない場合には、異常発生の警告や処理停止を決定して安全性を確保できる。
図2の実施形態における作動制御部43’の機能を図1の実施形態の制御部43に組み込むことによって、吸収液の固有の二酸化炭素吸収性能及び循環系としての二酸化炭素吸収性能の何れも調節可能であるように構成することができ、吸収液の管理によって回収装置の適用性を高めることができる。
本発明は、火力発電所や製鉄所、ボイラーなどの設備から排出される二酸化炭素含有ガスの処理等において利用して、その二酸化炭素放出量や、環境に与える影響などの軽減に有用である。処理性能の安定性が向上し、対象となるガスの内容変動に対応した処理が可能であるので、適用性が高く、環境保護に貢献可能な二酸化炭素の回収装置を提供できる。
1,2:回収装置
10:吸収塔、 20:再生塔、 30:ガス冷却塔、 40:測定部
11,21,31:充填材、
12,15,23,29,32,46,47A,47B:ポンプ、
13:冷却凝縮部、 14,25,27,33:冷却器、
22:スチームヒーター、 24:熱交換器、 26:凝縮部、
28:気液分離器、 41,42:採取部、
43:制御部、 43’:作動制御部、
44:純水タンク、 45A,45B:高濃度吸収液タンク
G、G’:ガス、 A1,A2:吸収液、C:回収二酸化炭素

Claims (20)

  1. 二酸化炭素を含有するガスを吸収液に接触させて、前記吸収液に二酸化炭素を吸収させる吸収塔と、
    二酸化炭素を吸収した前記吸収液を加熱して二酸化炭素を前記吸収液から放出させて吸収液を再生する再生塔と、
    前記吸収液の全有機炭素量及び全窒素量を検知し、検知される全有機炭素量及び全窒素量の少なくとも一方を用いて前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節の要否を判断する管理システムと
    を有する二酸化炭素の回収装置。
  2. 前記管理システムは、前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節が必要と判断した時に、前記吸収液の吸収剤濃度を調節する制御部を有する請求項1に記載の二酸化炭素の回収装置。
  3. 前記管理システムは、検知される全有機炭素量及び全窒素量の少なくとも一方を用いて前記吸収液の吸収剤濃度を決定し、決定される吸収剤濃度に基づいて前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節の要否を判断して調節の程度を決定する請求項1又は2に記載の二酸化炭素の回収装置。
  4. 前記収液は、分子中の炭素と窒素の組成比が異なる2種の吸収剤を含有し、前記管理システムは、検知される全有機炭素量及び全窒素量を用いて前記吸収液の各吸収剤濃度を決定し、決定される吸収剤濃度の少なくとも一方に基づいて前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節の要否を判断して調節の程度を決定する請求項1又は2に記載の二酸化炭素の回収装置。
  5. 前記収液は、分子中の炭素と窒素の組成比が異なる3種以上の吸収剤を含有し、前記管理システムは、検知される全有機炭素量及び全窒素量の少なくとも一方を用いて前記吸収液の全吸収剤濃度を決定し、決定される全吸収剤濃度に基づいて前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節の要否を判断する請求項1又は2に記載の二酸化炭素の回収装置。
  6. 前記管理システムは、検知される全有機炭素量の全窒素量に対する比に基づいて前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節の程度を決定する請求項5に記載の二酸化炭素の回収装置。
  7. 前記管理システムは、前記吸収液に水及び吸収剤の少なくとも一方を供給するためのタンクを有し、前記制御部は、前記タンクからの供給の制御によって前記吸収液の吸収剤濃度を調節する請求項2に記載の二酸化炭素の回収装置。
  8. 更に、前記吸収液が前記吸収塔及び前記再生塔に交互に繰り返し供給されるように前記吸収液を循環させる循環系を有し、前記管理システムは、前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節が必要と判断した時に、前記吸収液の循環系としての二酸化炭素吸収性能を調節する作動制御部を有する請求項1〜7の何れか1項に記載の二酸化炭素の回収装置。
  9. 前記作動制御部は、前記吸収液の循環系としての二酸化炭素吸収性能を、前記吸収液の液温及び循環速度の少なくとも一方の制御によって調節する請求項8に記載の二酸化炭素の回収装置。
  10. 前記管理システムは、前記吸収塔において二酸化炭素を吸収した吸収液を採取する第1の採取部と、前記再生塔において再生された吸収液を採取する第2の採取部とを有し、前記第1及び第2の採取部で採取される吸収液の無機炭素量を検知して、吸収液の実際の二酸化炭素回収量を決定し、前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節の適否を確認する請求項1〜9の何れか1項に記載の二酸化炭素の回収装置。
  11. 二酸化炭素を含有するガスを吸収液に接触させて、前記吸収液に二酸化炭素を吸収させる吸収工程と、
    二酸化炭素を吸収した前記吸収液を加熱して二酸化炭素を前記吸収液から放出させて吸収液を再生する再生工程と、
    前記吸収液の全有機炭素量及び全窒素量を検知し、検知される全有機炭素量及び全窒素量の少なくとも一方を用いて前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節の要否を判断する管理工程と
    を有する二酸化炭素の回収方法。
  12. 更に、前記管理工程において前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節が必要と判断した時に、前記吸収液の吸収剤濃度を調節する調節工程を有する請求項11に記載の二酸化炭素の回収方法。
  13. 前記管理工程において、検知される全有機炭素量及び全窒素量の少なくとも一方を用いて前記吸収液の吸収剤濃度を決定し、決定される吸収剤濃度に基づいて前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節の要否を判断して調節の程度を決定する請求項11又は12に記載の二酸化炭素の回収方法。
  14. 前記収液は、炭素と窒素の組成比が異なる2種の吸収剤を含有し、前記管理工程において、検知される全有機炭素量及び全窒素量を用いて前記吸収液の各吸収剤濃度を決定し、決定される吸収剤濃度の少なくとも一方に基づいて前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節の要否を判断して調節の程度を決定する請求項11又は12に記載の二酸化炭素の回収方法。
  15. 前記収液は、炭素と窒素の組成比が異なる3種以上の吸収剤を含有し、前記管理工程において、検知される全有機炭素量及び全窒素量の少なくとも一方を用いて前記吸収液の全吸収剤濃度を決定し、決定される全吸収剤濃度に基づいて前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節の要否を判断する請求項11又は12に記載の二酸化炭素の回収方法。
  16. 前記管理工程において、検知される全有機炭素量の全窒素量に対する比に基づいて前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節の程度を決定する請求項15に記載の二酸化炭素の回収方法。
  17. 前記調節工程において、前記吸収液に水及び吸収剤の少なくとも一方を供給することによって前記吸収液の吸収剤濃度を調節する請求項12に記載の二酸化炭素の回収方法。
  18. 前記吸収工程及び前記再生工程を交互に繰り返すことによって、前記吸収液は前記吸収工程と前記再生工程とを循環し、更に、前記管理工程において前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節が必要と判断した時に、前記吸収液の循環系としての二酸化炭素吸収性能を調節する工程を有する請求項11〜17の何れか1項に記載の二酸化炭素の回収方法。
  19. 前記吸収液の循環系としての二酸化炭素吸収性能は、前記吸収液の液温及び循環速度の少なくとも一方の制御によって調節する請求項18に記載の二酸化炭素の回収方法。
  20. 前記管理工程は、前記吸収工程において二酸化炭素を吸収した吸収液を採取する第1の採取工程と、前記再生工程において再生された吸収液を採取する第2の採取工程と、前記第1及び第2の採取工程で採取される吸収液の無機炭素量を検知する工程と、検知される無機炭素量を用いて吸収液の実際の二酸化炭素回収量を決定し、前記吸収液の二酸化炭素回収性能の調節の適否を確認する工程とを有する請求項11〜19の何れか1項に記載の二酸化炭素の回収方法。
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