JP5521859B2 - 動画像符号化装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、動きベクトルの階層検出を適用して画面間予測を行う動画像符号化装置に関する。
動画像の圧縮符号化方式としては、MPEG(Moving Picture Experts Group)−2/MPEG−4や、H.264/AVC(Advanced Video Coding)が知られている。
これらの圧縮符号化方式では、3種類の符号化モードを組み合わせて動画像の符号化を行う。符号化モードの一つは、全画面について画面内予測によって圧縮符号化を行うモードで、この符号化モードで符号化された画像がIピクチャである。また、画面間予測を行う符号化モードは、前方向予測を行うモードと前方向予測と後方向予測との両方を行うモードとに分けられる。そして、前者の符号化モードで符号化された画像がPピクチャであり、後者の符号化モードで符号化された画像がBピクチャである。上述した圧縮符号化方式で生成される符号化データの転送単位であるGOP(Group of picture)では、IピクチャとPピクチャと間あるいは、2枚のPピクチャの間には、少なくとも1枚のBピクチャが挿入されている。Bピクチャの符号化処理の際には、前後のPピクチャあるいはIピクチャを参照画像として、それぞれの参照画像との比較に基づいて動きベクトルの検出が行われる。このため、Bピクチャの符号化処理の演算量は多くなる。
動きベクトルの検出に要する演算量を削減する方法として、階層的な動きベクトル検出方法が知られている。この方法では、例えば、まず、フレームの画素を間引いて生成した縮小画像で動きベクトルを検出する前検出を行う。そして、前検出で検出された動きベクトルで示される元の画像の探索領域について、1画素精度の動きベクトルを検出する主検出を行う。
また、ブロックエリア内の空間パターン情報を特徴量とし、候補数だけの距離演算を比較することにより、動きベクトル検出に要する演算量の削減を図る技術が提案されている(特許文献1参照)。また、動きベクトルの探索を適用するマクロブロックを制限することにより、演算量を削減する技術も提案されている(特許文献2参照)。
特開2004−64564号公報 特開2003−153279号公報
ところで、上述した従来技術は、個々のピクチャに含まれる各マクロブロックに最も類似した参照画像のマクロブロックを検出する処理に要する演算量の削減を図っている。しかし、Bピクチャについての予測処理では、前方向予測の動きベクトルと後ろ方向予測の動きベクトルとがそれぞれ独立に検出されている。このため、Bピクチャについての予測処理に、Pピクチャのおおよそ2倍の演算量が必要であることには変わりがない。
本件開示の装置は、Bピクチャについての動きベクトル検出処理に要する演算量の低減が可能な動画像符号化装置および方法を提供することを目的とする。
上述した目的は、以下に開示する動画像符号化装置によって達成することができる。
一つの観点による動画像符号化装置は、符号化対象画像および参照画像の縮小画像を比較して縮小動きベクトルを検出する前置検出部と、参照画像において縮小動きベクトルで示される探索範囲と符号化対象画像に含まれるマクロブロックとを比較して動きベクトルを検出する主検出部と、符号化対象のBピクチャについて、当該Bピクチャについての前方向予測で参照される前方参照画像および後方向予測で参照される後方参照画像に対応して前置検出部でそれぞれ検出された縮小動きベクトルが所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定部と、所定の条件を満たすとされたときに、前方参照画像に対応して検出された縮小動きベクトルと後方参照画像に対応して検出された縮小動きベクトルとに基づいて符号化対象のBピクチャに対応する縮小動きベクトルを算出し、算出された縮小動きベクトルを主検出部の処理に供するベクトル算出部とを備える。
本件開示の動画像符号化装置によれば、Bピクチャについての動きベクトル検出処理に要する演算量を低減することができる。
動画像符号化装置の一実施形態を示す図である。 ピクチャの配列の例を示す図である。 各ピクチャで検出される動きベクトルを説明する図である。 動きベクトル検出動作の一例を表す流れ図である。 ベクトル保持部の例を示す図である。 画面間予測部の別実施形態を示す図である。 動き検出動作の別の一例を表す流れ図(その1)である。 動き検出動作の別の一例を表す流れ図(その2)である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(一つの実施形態)
図1に、動画像符号化装置の一実施形態を示す。
図1に示した動画像符号化装置は、画面内予測部101と、画面間予測部102と、符号化モード決定部103と、DCT量子化部104と、エントロピー符号化部105と、再構成画像生成部106と、再構成画像保持部107とを備えている。この動画像符号化装置には、符号化対象の原画像が、例えば、16画素×16画素のマクロブロック単位で入力される。
符号化モード決定部103は、符号化対象のフレームがIピクチャである場合に、画面内予測部101で得られた画面間予測画像に対応する予測残差をDCT量子化部104の処理に供する。一方、PピクチャあるいはBピクチャである場合に、符号化モード決定部103は、画面内予測画像あるいは画面間予測部102による画面間予測画像のいずれかに対応する予測残差をDCT量子化部104の処理に供する。このとき、符号化モード決定部103は、画面内予測画像に対応する予測残差と画面間予測画像に対応する予測残差とを評価し、この評価結果に基づいて、いずれか一方を選択する。
DCT量子化部104は、符号化モード決定部103を介して受け取った予測残差に対して、DCT変換処理と量子化処理とを行って、圧縮データを生成する。この圧縮データは、エントロピー符号化部105により符号化され、生成された符号化データが出力される。再構成画像生成部106は、上述したDCT量子化部104によって生成された圧縮データに伸長処理および逆DCT変換処理を行って、再構成画像を生成する。生成された再構成画像は、再構成画像保持部107に保持され、画面間予測部102による以降の予測処理において参照画像として用いられる。
画面間符号化部102では、GOPにおけるピクチャの配列順に従って、符号化対象の原画像と参照画像との比較が行われ、この比較結果に基づいて動きベクトルの検出が行われる。
図2に、ピクチャの配列の例を示す。図2に示した配列例では、2枚のPピクチャP0,P3の間に、これらのPピクチャを参照する2枚のBピクチャB1,B2が挿入されている。なお、図2に示したPピクチャP0、P3は、画面内符号化されるIピクチャに置き換えられる場合もある。また、図2に示した配列の前後のピクチャも同様に配列されている。
以下の説明では、PピクチャP0,P3を、それぞれP0ピクチャ、P3ピクチャと称する。また、BピクチャB1,B2を、それぞれB1ピクチャ、B2ピクチャと称する。
P3ピクチャについては、P0ピクチャを参照画像とした前方向予測のみが行われる。一方、B1ピクチャについては、P0ピクチャを参照画像とした前方向予測と、P3ピクチャを参照画像とした後方向予測との双方が行われる。同様に、B2ピクチャについては、P0ピクチャを参照画像とした前方向予測と、P3ピクチャを参照画像とした後方向予測との双方が行われる。このため、動画像符号化処理では、P0ピクチャが符号化された後、B1ピクチャ,B2ピクチャの処理に先立って、P3ピクチャの符号化処理が行われる。この符号化処理の過程で、P3ピクチャの再構成画像が生成され、この再構成画像が、B1ピクチャ,B2ピクチャの予測処理で参照画像として用いられる。
上述したように、GOPにおける配列に従って動画像符号化を行う場合には、B1ピクチャ,B2ピクチャの予測処理を開始する時点では、P0ピクチャ,P3ピクチャの動きベクトル検出は既に完了している。そして、フレーム内の任意のマクロブロックに注目したとき、P0ピクチャ,P3ピクチャの符号化処理で検出された動きベクトルと、B1ピクチャ,B2ピクチャで検出される動きベクトルとの間には、相関があると考えられる。
図3に、各ピクチャで検出される動きベクトルを説明する図を示す。図3(a)〜(d)では、それぞれP0ピクチャ、B1ピクチャ、B2ピクチャおよびP3ピクチャにおいて、座標(Xc,Yc)で示されるマクロブロックMB(Xc,Yc)について検出された動きベクトルの例が示されている。
図3に示した例では、前方向予測で得られた動きベクトルを符号Vにピクチャの種別を括弧書きで付して示した。同様に、後方向予測で得られた動きベクトルを符号Vにピクチャの種別を括弧書きで付して示した。例えば、符号V(B1)は、B1ピクチャの前方向予測の動きベクトルを示し、符号V(B2)は、B2ピクチャの後方向予測の動きベクトルを示している。
図3に示した例では、P0ピクチャ、B1ピクチャ、B2ピクチャおよびP3ピクチャのマクロブロックMB(Xc,Yc)に、ほぼ等速度で移動する物体の同等の部分が共通して捉えられている。このような場合に、このマクロブロックMB(Xc,Yc)に対応して、P0ピクチャ,P3ピクチャの画面間予測処理で検出された動きベクトルから、B1ピクチャ,B2ピクチャの動きベクトルを近似的に求めることが可能である。
また、P0ピクチャ,P3ピクチャの画面間予測処理で検出された縮小動きベクトルを用いた補間計算により、B1ピクチャ,B2ピクチャの縮小動きベクトルを求め、この縮小動きベクトルに基づいて主検出処理を行うことができる。これにより、B1ピクチャ,B2ピクチャについての動きベクトルの検出精度を向上することができる。
図1に示した動画像符号化装置の画面間予測部102は、前置検出部111と主検出部112および動き補償部113に加えて、探索制御部114と、ベクトル保持部115と、条件判定部116と、ベクトル算出部117とを備えている。
前置検出部111は、参照画像の縮小画像を生成し、この縮小された参照画像について、符号化対象のマクロブロックに対応する縮小マクロブロックに類似した領域を探索する。そして、前置探索部111は、この探索により最も類似するとされた領域の位置と符号化対象のマクロブロックの位置と差として縮小動きベクトルを検出する。主検出部112は、縮小動きベクトルで示される参照画像の探索範囲において、符号化対象のマクロブロックに最も類似した領域を探索し、その位置に基づいて動きベクトルを決定する。
このようにして検出された動きベクトルと参照画像とに基づいて、動き補償部113により、画面間予測に基づく予測画像が生成される。予測画像は、符号化モード決定部103の処理に供される。
図1に示した画面間予測部102では、Pピクチャについて前置検出部111で各マクロブロックに対応して検出された縮小動きベクトルは、探索制御部114を介して、ベクトル保持部115に保持される。このベクトル保持部115に保持された縮小動きベクトルは、Bピクチャの符号化の際に、条件判定部116によって参照される。また、探索制御部114は、Bピクチャに含まれる各マクロブロックを符号化する際に、条件判定部116により、後述する条件が満たされるとされたときに、検出部111の代わりに、ベクトル算出部117を動作させる。この場合に、このベクトル算出部117によって当該マクロブロックの縮小動きベクトルが算出される。算出された縮小動きベクトルは、主検出部111による等倍画像における動きベクトル検出処理に供される。
条件判定部116は、前方向予測で参照される前方参照画像に対応する縮小ベクトルと、後方向予測で参照される後方参照画像に対応する縮小ベクトルとが所定の条件を満たすか否かを判定する。所定の条件としては、例えば、上述した二つの縮小ベクトルの各成分の差分絶対値がそれぞれについて予め設定された閾値Thx,Thyよりも小さい旨の条件を用いることができる。
図1に示した実施形態では、条件判定部116は、差分算出部121と、比較部122とを備えている。また、ベクトル算出部117は、係数設定部123と、補間計算部124とを備えている。
このような構成を備える画面間予測部102による動きベクトル検出動作は、以下のようにして行われる。
図4に、動きベクトル検出動作の一例を表す流れ図を示す。また、図5に、ベクトル保持部の例を示す。図5(a)に、フレームの左上から走査順に従って各マクロブロックに与えられたブロック番号に対応して、Bピクチャの符号化の際に参照される2枚のPピクチャについて検出された縮小動きベクトルを保持するベクトル保持部の例を示した。なお、図5(a)の例では、Bピクチャの前方向予測で参照される前方参照画像となるPピクチャについて検出された縮小動きベクトルを符号Vにブロック番号を示す添え字を付して示した。同様に、Bピクチャの後方向予測で参照される後方参照画像となるPピクチャについて検出された縮小動きベクトルを符号Vにブロック番号を示す添え字を付して示した。
符号化対象のマクロブロックが入力されるごとに、このマクロブロックに対応する縮小画像が生成される(ステップS1)。次いで、探索制御部114は、符号化対象のピクチャがPピクチャであるか否かを判定する(ステップS2)。
符号化対象のピクチャがPピクチャである場合に(ステップS2の肯定判定)、前置検出部111により、ステップS1で生成されたマクロブロックの縮小画像について、前方向予測の縮小動きベクトルが検出される(ステップS3)。Pピクチャについて検出された縮小動きベクトルは、ベクトル保持部115にマクロブロックを示すブロック番号に対応して保持される(ステップS4)。
また、この縮小動きベクトルは、探索制御部114を介して主検出部112に渡される。そして、この主検出部112により、縮小されていない等倍の参照画像とマクロブロックとの比較に基づいて、1画素精度の動きベクトルを検出する主検出処理が行われる(ステップS5)。そして、主検出部112は、検出された動きベクトルを出力して(ステップS6)、当該マクロブロックについての動きベクトル検出処理を終了する。
符号化対象のピクチャがPピクチャである場合は、上述したステップS1〜ステップS6が各マクロブロックについて繰り返される。そして、上述した過程で検出された縮小動きベクトルが、ベクトル保持部115に保持される。
GOPにおけるピクチャ配列では、図2に示した配列の単位の先頭に位置するPピクチャ(P0ピクチャ)に続いて、この単位の末尾のPピクチャ(P3ピクチャ)が動画像符号化装置に入力され、その後に、Bピクチャに含まれる各マクロブロックが動画像符号化装置に入力される。したがって、Bピクチャが動画像符号化装置に入力される時点では、前方向予測で参照される前方参照画像に対応する縮小ベクトルと、後方向予測で参照される後方参照画像に対応する縮小ベクトルとは、ベクトル保持部115に保持されている。
入力されたマクロブロックがBピクチャに含まれる場合に(ステップS2の否定判定)、処理は、ステップS7に進む。ステップS7では、条件判定部116により、前方参照画像および後方参照画像において同じ位置のマクロブロックについて検出された縮小動きベクトルについての条件判定が行われる。このとき、差分算出部121は、符号化対象のマクロブロックを示すブロック番号iに対応してベクトル保持部115に保持された2つの縮小動きベクトルVAi,VCiの各成分の差分絶対値を算出する(ステップS7)。そして、比較部122により、差分算出部121で算出された各成分の差分絶対値Dx,Dyとそれぞれの閾値Thx,Thyとの比較が行われる(ステップS8)。
比較部122により、差分絶対値Dx,Dyの双方が対応する閾値Thx,Thyよりも小さいとされた場合に(ステップS8の肯定判定)、探索制御部114は、ベクトル算出部117に、当該マクロブロックの縮小動きベクトルの算出を指示する。
ベクトル算出部117の補間計算部124は、まず、ベクトル保持部115から符号化対象のマクロブロックに対応する2つの縮小動きベクトルVAi,VCiを読み込む。そして、補間計算部124は、これらの縮小動きベクトルVAi,VCiに対応する2つのPピクチャと符号化対象のBピクチャとの時間的な位置関係を考慮した線形補間計算を行う。この線形補間計算により、当該Bピクチャの縮小動きベクトルが算出される。例えば、係数設定部123内に、符号化対象のBピクチャの位置が図2に示したB1ピクチャとB2ピクチャとのどちらに相当するかと、予測方向との組み合わせに対応して、補間計算のための係数の組を保持しておくことができる。そして、符号化対象のBピクチャの位置に対応する前方向予測に対応する係数の組と、後方向予測に対応する係数の組とを、係数設定部123により、順次に補間計算部123に設定させることができる。補間計算部123では、このようにして設定された係数を、上述した縮小動きベクトルVAi,VCiの各成分(XAi,YAi),(XCi,YCi)の値に適用して補間計算が行われる。この補間計算により、符号化対象のBピクチャに対応する前方向予測の縮小動きベクトルおよび後方向予測の縮小動きベクトルが順次に算出される(ステップS9,S10)。
例えば、符号化対象のBピクチャが、図2に示したB1ピクチャの位置に相当する場合に、符号化対象のマクロブロックの前方向予測の縮小動きベクトルVの各成分(XP1,YP1)は、式(1)、(2)のように表される。なお、式(1)、(2)において、係数の組(αP1,βP1)は、B1ピクチャの位置の前方向予測に対応する係数である。
P1=αP1×XAi+βP1×XCi ・・・(1)
P1=αP1×YAi+βP1×YCi ・・・(2)
一方、B1ピクチャの位置に相当するBピクチャに含まれるマクロブロックの後方向予測の縮小動きベクトルVの各成分(XF1,YF1)は、式(3)、(4)のように表される。なお、式(3)、(4)において、係数の組(αF1,βF1)は、B1ピクチャの位置の後方向予測に対応する係数である。
F1=αF1×XAi+βF1×XCi ・・・(3)
F1=αF1×YAi+βF1×YCi ・・・(4)
また、B2ピクチャの位置に相当するBピクチャに含まれるマクロブロックの前方向予測の縮小動きベクトルVの各成分(XP2,YP2)は、式(5)、(6)のように表される。なお、式(5)、(6)において、係数の組(αP2,βP2)は、B2ピクチャの位置の前方向予測に対応する係数である。
P2=αP2×XAi+βP2×XCi ・・・(5)
P2=αP2×YAi+βP2×YCi ・・・(6)
そして、B2ピクチャの位置に相当するBピクチャに含まれるマクロブロックの後方向予測の縮小動きベクトルVの各成分(XF2,YF2)は、式(7)、(8)のように表される。なお、式(7)、(8)において、係数の組(αF2,βF2)は、B2ピクチャの位置の後方向予測に対応する係数である。
F2=αF2×XAi+βF2×XCi ・・・(7)
F2=αF2×YAi+βF2×YCi ・・・(8)
このようにして算出された縮小動きベクトルは、探索制御部114を介して主検出部112に渡され、これに応じて、主検出部112により、1画素精度の動きベクトルの検出処理が行われる(ステップS5)。
上述したように、符号化対象のBピクチャを挟むPピクチャにおいて検出された縮小動きベクトルの差が小さいマクロブロックについては、縮小動きベクトルの検出処理の代わりに、上述した補間計算処理によって縮小動きベクトルが算出される。上述した補間計算処理は、前置検出部111による縮小動きベクトルの検出処理に比べて演算量が少ない。したがって、上述した補間処理によって縮小動きベクトルの検出処理を置き換えることにより、Bピクチャの符号化処理に要する演算量を低減することができる。
しかも、上述したような処理の置き換えを適用したことによる画質の劣化はほとんどない。なぜなら、補間計算による縮小動きベクトルの算出は、算出された縮小動きベクトルと検出部111によって検出される縮小動きベクトルとの差が小さいことが予想されるマクロブロックについてのみ適用されているからである。
なお、図4に示したステップS8において、差分絶対値Dx,Dyのいずれかが対応する閾値Thx,Thyよりも大きいとされた場合に(図4に示したステップS8の否定判定)、探索制御部114は、上述した補間計算への置き換えが不可とする。この場合は、検出部111により、従来と同様に、前方向予測の縮小動きベクトルと後ろ方向予測の縮小動きベクトルとが検出される(ステップS11,S12)。
ところで、符号化対象のBピクチャを挟むPピクチャにおいて、各マクロブロックについて検出された縮小動きベクトルの差が小さいか否かは、Bピクチャの入力に先立って判定しておくことができる。例えば、Pピクチャの符号化処理の過程で、上述した条件判定を行うように構成することもできる。
(別の実施形態)
図6に、画面間予測部の別実施形態を示す。なお、図6に示した構成要素のうち、図1に示した構成要素と同等のものについては、同一の符号を付して示し、その説明は省略する。
図6に示した画面間予測部102は、探索制御部114に代えて、算出/探索判定部125を備えている。また、ベクトル選択部126は、算出/探索判定部125からの選択指示に応じて、前置検出部111で検出された縮小動きベクトルあるいはベクトル算出部117で算出された縮小動きベクトルを選択的に主検出部112に渡す。算出/探索判定部125は、例えば、フレーム番号に基づいて、入力される原画像がPピクチャであるかBピクチャであるかを判断し、更新処理部127に、ベクトル保持部115の更新処理を指示する。更新処理部127は、算出/探索判定部125からの更新指示に応じて、前置検出部111でPピクチャについて検出された縮小動きベクトルを用いてベクトル保持部115の内容を更新する。また、図6に示した条件判定部116は、例えば、図2に示したP3ピクチャに相当するPピクチャについての画面間予測処理の過程で、各マクロブロックのBピクチャの縮小動きベクトルを算出可能か否かを判定する。この判定結果を示す算出可フラグは、更新処理部127を介して、ベクトル保持部115に保持される。
図6に示したベクトル保持部115は、例えば、図5(b)に示すように、ブロック番号に対応する2つの縮小動きベクトルに加えて、後述する算出可フラグを保持する。
図7に、動きベクトル検出動作の別の一例を表す流れ図(その1)を示す。また、図8に、動きベクトル検出動作の別の一例を表す流れ図(その2)を示す。なお、図7、図8に示した手順のうち、図4に示した手順と同等のものについては、同一の符号を付して示し、その説明は省略する。
図7に示した流れ図では、ステップS3でPピクチャに含まれる各マクロブロックについての縮小動きベクトルが前置検出部111によって検出されるごとに、図4に示したステップS7,S8と同様の条件判定処理が行われる。
ステップS7で、条件判定部116の差分算出部121は、ステップS3で検出された新たな縮小動きベクトルと、ベクトル保持部115に前のPピクチャの対応して保持された縮小動きベクトルとについて、各成分の差分絶対値Dx,Dyを算出する。
例えば、ステップS3で、P3ピクチャに相当するPピクチャのi番目のマクロブロックについて縮小動きベクトルV(P3)が検出された場合の差分算出部121の動作は次のようになる。まず、差分算出部121は、ベクトル保持部115から、P0ピクチャに相当するPピクチャについてブロック番号iに対応して保持された縮小動きベクトルV(P0)を読み出す。次いで、差分算出部121により、縮小動きベクトルV(P3)の各成分と縮小動きベクトルV(P0)の各成分との差分絶対値Dx、Dyが算出される。
そして、この差分絶対値Dx,Dyと対応する閾値Thx,Thyとが比較部122によって比較される(ステップS8)。この比較結果は、上述した2枚のPピクチャに挟まれるBピクチャに含まれるi番目のマクロブロックの縮小動きベクトルを、ベクトル算出部117によって算出可能とする条件が成立するか否かを示している。つまり、差分絶対値Dx,Dyの双方が対応する閾値Thx,Thy以下である旨の比較結果は(ステップS8の肯定判定)、Bピクチャの当該マクロブロックについては、ベクトル算出部117による縮小動きベクトルの算出が許可される旨を示す。この場合に、更新処理部127は、ベクトル保持部115の当該マクロブロックに対応する算出可フラグを「TRUE」として、縮小動きベクトルの算出が可能であることを示す(ステップS13)。一方、差分絶対値Dx,Dyの少なくとも一方が対応する閾値Thx,Thyよりも大きいとされた場合は(ステップS8の否定判定)、ベクトル算出部117による縮小動きベクトルの算出は許可されない。この場合に、更新処理部127は、ベクトル保持部115の当該マクロブロックに対応する算出可フラグを「FALSE」として、縮小動きベクトルの算出が不可であることを示す(ステップS14)。
その後、更新処理部127は、ステップS3で新たに検出された縮小動きベクトルをベクトル保持部115に格納する(ステップS4)。このとき、更新処理部127は、既にベクトル保持部115に保持されているPピクチャに対応する縮小動きベクトルのうち、次に入力されるBピクチャの動きベクトル検出で参照されない方を新たに検出された縮小動きベクトルで置き換えることができる。つまり、既にベクトル保持部115にP0ピクチャに相当するPピクチャに対応して保持された縮小動きベクトルは、新たなPピクチャの入力に応じて検出された縮小動きベクトルで置き換えられる。そして、置き換えられずに残された縮小動きベクトルが、P0ピクチャに相当するPピクチャの縮小動きベクトルとして扱われ、新たなPピクチャに対応する縮小動きベクトルは、P3ピクチャに相当する縮小動きベクトルとして扱われる。なお、ベクトル保持部114における縮小動きベクトルの更新処理は、ステップS7,S8の条件判定処理に先立って実行することもできる。
Pピクチャの処理では、算出/探索判定部125からの選択指示に応じて、ベクトル選択部126により前置検出部111によって検出された縮小動きベクトルが選択的に主検出部112に渡される。そして、この縮小動きベクトルに基づいて、主検出部112により、ステップS5の主検出処理が行われる。
このようにして、Pピクチャについての動きベクトル検出処理の過程により、このPピクチャに続いて入力されるBピクチャに含まれる各マクロブロックの縮小動きベクトルをPピクチャの縮小動きベクトルを用いて算出可能か否かの判定が為されている。
したがって、Bピクチャについての処理は次のようにして行うことができる。算出/探索判定部125は、各マクロブロックの入力に応じて、ベクトル保持部115に対応して保持された算出可フラグを参照する(ステップS15)。
算出可フラグが「TRUE」である場合に(ステップS16の肯定判定)、算出/探索判定部125からの指示に応じて、ベクトル算出部117により、縮小動きベクトルが算出される(ステップS9,S10)。そして、この場合は、算出/探索判定部125からの選択指示に応じて、ベクトル選択部126により、ベクトル算出部117で算出された前方向予測の縮小動きベクトルおよび後方向予測の縮小動きベクトルが選択される。そして、これらの縮小動きベクトルが、主検出部112の処理に供される。
一方、算出可フラグが「FALSE」である場合に(ステップS16の否定判定)、前置検出部111により、前方向予測および後方向予測の縮小動きベクトルを探索する処理が行われる(ステップS11,S12)。そして、この場合は、算出/探索判定部125からの選択指示に応じて、ベクトル選択部126により、前置検出部111の探索処理で得られた前方向予測の縮小動きベクトルおよび後方向予測の縮小動きベクトルが選択される。そして、これらの縮小動きベクトルが、主検出部112の処理に供される。
このように、Pピクチャの処理において、Bピクチャの縮小動きベクトルを算出可能であるか否かを判定しておく構成では、この判定結果を複数のBピクチャについて共通して適用することができる。
101 画面内予測部
102 画面間予測部
103 符号化モード決定部
104 DCT量子化部
105 エントロピー符号化部
106 再構成画像生成部
107 再構成画像保持部
111 前置検出部
112 主検出部
113 動き補償部
114 探索制御部
115 ベクトル保持部
116 条件判定部
117 ベクトル算出部
121 差分算出部
122 比較部
123 係数設定部
124 補間計算部
125 算出/探索判定部
126 ベクトル選択部
127 更新処理部

Claims (4)

  1. 符号化対象画像および参照画像の縮小画像を比較して縮小動きベクトルを検出する前置検出部と、
    前記参照画像において前記縮小動きベクトルで示される探索範囲と前記符号化対象画像に含まれるマクロブロックとを比較して動きベクトルを検出する主検出部と、
    符号化対象のBピクチャについて、当該Bピクチャについての前方向予測で参照される前方参照画像および後方向予測で参照される後方参照画像に対応して前記前置検出部でそれぞれ検出された縮小動きベクトルが所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定部と、
    前記所定の条件を満たすとされたときに、前記前方参照画像に対応して検出された縮小動きベクトルと前記後方参照画像に対応して検出された縮小動きベクトルとに基づいて前記符号化対象のBピクチャに対応する縮小動きベクトルを算出し、算出された縮小動きベクトルを前記主検出部の処理に供するベクトル算出部と、
    を備えたことを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 請求項1に記載の動画像符号化装置において、
    前記条件判定部は、前記前方参照画像に対応する縮小動きベクトルと前記後方参照画像に対応する縮小動きベクトルとの差分絶対値が所定の閾値よりも小さい場合に、前記所定の条件を満たすと判定する
    ことを特徴とする動画像符号化装置。
  3. 請求項1に記載の動画像符号化装置において、
    前記ベクトル算出部は、前記前方参照画像に対応して検出された縮小動きベクトルと前記後方参照画像に対応して検出された縮小動きベクトルとを線形補間することにより、前記符号化対象のBピクチャについて、前方予測の縮小動きベクトルおよび後方予測の縮小動きベクトルをそれぞれ算出する
    ことを特徴とする動画像符号化装置。
  4. 符号化対象のBピクチャについて、前方向予測および後方向予測のための動きベクトルを検出する際に、
    前記前方向予測で参照される前方参照画像の符号化の際に検出された縮小動きベクトルと、前記後方向予測で参照される後方参照画像の符号化の際に検出された縮小動きベクトルとが所定の条件を満たすか否かを判定し、
    前記所定の条件を満たすとされた場合に、前記前方参照画像に対応する縮小動きベクトルと前記後方参照画像に対応する縮小動きベクトルとに基づいて、前記Bピクチャに対応する縮小動きベクトルを算出する
    ことを特徴とする動画像符号化装置。
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