JP5519175B2 - 歯ブラシ乾燥装置 - Google Patents
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Description
そこで、歯ブラシの収納と歯ブラシのブラシの乾燥を分離し、小型の乾燥装置のみを設置して、歯ブラシを乾燥装置で乾燥後、収納キャビネット等に収納するようにすれば、このような問題は解決されると考えられる。収納と分離して歯ブラシのみの乾燥を目的とする小型の装置として、明示はされていないが下記特許文献に、上方の開口から内部に歯ブラシのブラシ部分を挿入し、下方から温風を吹き付ける装置が示されている。
本発明は、以上のような観点に立ち、歯ブラシのブラシ部分を比較的均一に乾燥することができ、ブラシに水分を多く含んだの歯ブラシを乾燥させる際においても、柄の部分を衛生的に保つことができる歯ブラシ乾燥装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、装置を構成する筐体と、筐体上部に設けられる歯ブラシをブラシが下方を向くように、歯ブラシの柄をほぼ水平に支持する支持台と、前記支持台に支持される歯ブラシのブラシに向かって直接風が当たるように下方から風を導く、前記筐体内部に上下方向に設置される流路である縦送風路と、前記縦送風路内に下方から上方へ向かう風を送風する送風手段と、前記送風手段により送風される風を加熱する加熱手段と、前記支持台に支持された歯ブラシを振動させる振動手段とを有する歯ブラシ乾燥装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の歯ブラシ乾燥装置において、前記振動手段により上下に振動する歯ブラシの柄の中央より先端側の下面に当たり、動きを規制する振動規制部材を設けたものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の歯ブラシ乾燥装置において、前記縦送風路の前記ブラシに対向する下端位置に排水可能に形成される水受け皿が設けられるものである。なお、ここで、「水受け皿」とは、上方が開放した容器であれば足り、深さが浅いものに限定されるものではない。また、「排水可能に形成される」とは、水受け皿に溜まった水を所定の操作により除去できるような構造を有することを意味する。
請求項6に記載の発明は、前記筐体の前記縦送風路を構成する部分の全部又は一部が前記筐体の他の部分に対して着脱可能に形成されるものである。
請求項1に記載の発明は、歯ブラシのブラシが下方を向くように歯ブラシの柄をほぼ水平に支持台に支持すると、ブラシに向かって直接熱風が吹き付けられ、これによりブラシを乾燥させる。この際、歯ブラシのブラシは下方を向くので、ブラシ部の水分は毛先方向に向かい、他のブラシの毛に移行することがほとんどなく、また、下方からブラシに向かって送風するので、歯ブラシを均等に乾燥させることができる。また、ブラシ部が比較的多量の水分を含んでいても、柄がほぼ水平に保たれ、ブラシの毛先方向に水分が落下するので柄に水分が垂れることがなく、柄の衛生を保つことができる。また、振動手段により歯ブラシを振動させることにより、ブラシが含んだ水分を重力の作用と相まって毛先側に移動させることができ、これによりブラシの水分を早く除くことができる。
請求項3に記載の発明は、上下に振動する歯ブラシの柄の下面に当たる振動規制部材を設けることで、下方側にブラシが振動し振動規制部材により移動が規制された際に、ブラシ内の水分のみを慣性により下方へ移動させることができ、さらにブラシの水分の下方への移動を促進することができる。
請求項5に記載の発明は、ブラシの対向面となる縦送風路の下端位置に排水可能に形成される水受け皿を設けることにより、ブラシから落下した水滴を適宜水受け皿に溜めて排水することで筐体内部に水が溜まっていくことを防ぐことができる。
請求項6に記載の発明は、ブラシからの水分がもっとも付着する可能性が高い縦送風路部分を取り外して別途洗浄することができ、縦送風路を清潔に保つことができる。
図1に本実施形態に係る歯ブラシ乾燥装置Xの正面図を示し、図3に歯ブラシ乾燥装置Xの右側面図を示し、図4に歯ブラシ乾燥装置Xの左面図を示し、図5に歯ブラシ乾燥装置Xの平面図を示す。さらに、図2に図5のA−A断面図を示す。
歯ブラシ乾燥装置Xは、筐体10、送風機構20、振動機構30、殺菌部40を有する。筐体10は、プラスチック製の前後に薄い箱体であり上部約四分の一に半円筒状の上部覆い部12が設けられ、下部四分の三の筐体主部11には、右側に送風機構20が内蔵され、左側に上下に延びる流路を構成する下方に水受け皿13bが設けられる縦送風路13が設けられる。上部覆い部12の左上面は開口12aとなっており、縦送風路13を通る風が上方に抜けるようになっている。縦送風路13下端位置に設けられる水受け皿13bは、上方が開放した箱体で引き出し状になっており図の左側方向へ取り出すことができる。さらに、縦送風路13の略中央右側面は後述するように送風機構20からの送風を導入する開口が設けられている。また、この開口の下端から左側壁にかけてやや左上がりの傾斜壁13aが設けられるとともに、傾斜壁13aには水を下方に通すための穴13aaが設けられる。
殺菌部40は縦送風路13内の図における歯ブラシBのブラシ部下方近傍の前後の壁面に固定される紫外線ランプにより形成される。
図6に本実施形態の変形例に係る歯ブラシ乾燥装置Yの図2に対応する縦断面図を示す。上記歯ブラシ乾燥装置Xでは、振動機構30を設けたが、歯ブラシ乾燥機Yのように振動機構30を設けない構成としてもよい。この場合、歯ブラシを乾燥させる前に、ブラシ部を下方に向け歯ブラシの柄を洗面台などに叩きつけて歯ブラシのブラシ部に残る水分を落下させ、できるだけ水分を除去してから歯ブラシ乾燥装置内に歯ブラシを入れることが望ましい。
また、歯ブラシ乾燥装置Xでは縦送風路の中間部分から送風機構20の風を流入させるようにしているが、歯ブラシ乾燥装置Yのように送風機構20の開口を下方にして、縦送風路の下端から風を流入させるようにすることもできる。
また、ここでは殺菌部として紫外線ランプを用いているが、エチルアルコールなどの殺菌液をブラシ部に噴射するようにする等、殺菌手段は種々のものを採用することができる。
そして、上記実施形態では、光センサ25を歯ブラシ乾燥装置のスイッチとして用いているが、スイッチは種々のものを用いることができ、歯ブラシ乾燥装置Yのように、固定支持台34に取り付けたマイクロスイッチ26をスイッチとしたり、筐体10外表面にスイッチを設けたり等種々の変形が可能である。また、送風機構20の風量や温度、送風時間などを外部から調整できるようにすることもできる。
10 筐体
11 筐体主部
13 縦送風路
13b 水受け皿
10A 筐体本体
10B 縦送風路管
20 送風機構
21 ケーシング
22 モーター
23 シロッコファン
24 電熱線
30 振動機構
33 振動支持台
34 固定支持台
40 殺菌部
Claims (6)
- 装置を構成する筐体と、
筐体上部に設けられる歯ブラシをブラシが下方を向くように、歯ブラシの柄を支持する支持台と、
前記支持台に支持される歯ブラシのブラシに向かって直接風が当たるように下方から風を導く、前記筐体内部に上下方向に設置される流路である縦送風路と、
前記縦送風路内に下方から上方へ向かう風を送風する送風手段と、
前記送風手段により送風される風を加熱する加熱手段と、
前記支持台に支持された歯ブラシを振動させる振動手段と
を有する歯ブラシ乾燥装置。 - 前記振動手段は、前記歯ブラシを上下に振動させるものである請求項1に記載の歯ブラシ乾燥装置。
- 前記振動手段により上下に振動する歯ブラシの柄の中央より先端側の下面に当たり、動きを規制する振動規制部材を設けた請求項2に記載の歯ブラシ乾燥装置。
- 前記縦送風路は下端側が閉じられるとともに、側面に開口が形成され、
前記送風手段は、当該側面の開口から風を導き入れるものであり、
前記加熱手段は、当該側面の開口から送風手段までの間に設けられるものである
請求項1から3のいずれか1項に記載の歯ブラシ乾燥装置。 - 前記縦送風路の前記ブラシに対向する下端位置に排水可能に形成される水受け皿が設けられる請求項4に記載の歯ブラシ乾燥装置。
- 前記筐体の前記縦送風路を形成する部分の全部又は一部は、前記筐体の他の部分に対して着脱可能に形成されるものである請求項1から5のいずれか1項に記載の歯ブラシ乾燥装置。
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