JP5514397B2 - 画像表示装置およびx線断層撮影装置 - Google Patents
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Intensity Projection:最大輝度投影)などが知られている。
また、本発明の別の目的は、X線断層撮像装置の時系列三次元画像に対し、所定領域の時間範囲における変化を表示できるようにすることである。
上記第1の観点におけるN次元画像表示装置においては、時系列N−1次元画像であるN次元画像を時間軸方向の射影により次数をN−1次元にすることができ、従来技術でも表示できると同時に、時間軸方向の縮退により、ある時間範囲の変化をN−1次元連続領域にすることができる。
N次元画像のある画素値の範囲に対して時間軸方向の射影処理を行うことにより、ある定められた画素値範囲における時間範囲の変化をN−1次元空間で連続領域にすることができる。
上記第3の観点におけるN次元画像表示装置においては、時系列N−1次元画像であるN次元画像のある画素値の範囲に対して、時間軸方向の縮退を行うことにより、ある時間範囲の変化をN−1次元空間で連続領域にすることができ、次数が下がった分、表示しやすくできる。時間軸方向の再投影処理は、ある時間範囲の平均画素値又は画素値の合計として画像表示することができ、ある時間範囲の変化を見やすくできる。時間軸方向のMIP処理は、ある時間範囲の最大画素値を画像表示することができ、ある時間範囲の変化をコントラストよく表示できる。
上記第4の観点におけるN次元画像表示装置においては、時間軸方向に射影して縮退する際に各時刻ごとのN−1次元画像の色を変えることにより、時間軸方向に再投影処理すると、関心のある画素値の範囲にある動く物体の軌跡が色の変化で違うことができるため、動きの方向・速度を認識しやすい表示ができる。また、時間軸方向に最大値射影して縮退する際に各時刻のN次元画像の色を変えることにより、時間軸方向のMIP処理をすると最大値を取った時刻が色の変化でわかり、関心のある画素値の範囲にある動く物体の動きの変化が認識しやすくできる。
時間軸方向の適応型再投影処理を行うことにより、ある定められた時間範囲の平均画素値又は画素値の合計として画像表示をすることができ、ある時間範囲の変化を見やすくできる。
時間軸方向の適応型MIP処理を行うことにより、ある時間範囲の最大画素値を画像表示することができ、ある時間範囲の変化をコントラスト良く表示できる。
第7の観点におけるX線断層撮像装置は、時系列N−1次元画像であるN次元画像を時間軸方向に射影処理を行うことでN−1次元画像にすることができ、通常のN−1次元画像表示技術により、ある時間範囲の変化をN−1次元表示できる。特にX線断層撮像装置は、造影剤の動き・軌跡を画像化して見やすくすることができる。
第8の観点におけるX線断層撮像装置は、注目画素に対してN次元空間フィルタの処理を施すことにより、注目画素の時間軸特性又は空間軸特性を調節することができる。したがって良い画質、S/Nの画像により造影剤の軌跡を画像化することができる。
特にN−1次元画像再構成によるシネスキャンにおいては、z方向に広がった範囲の時間的な変化を見る撮影方法であり、造影された血管の変化、造影剤の動きを見たり、再投影表示・MIP表示により、造影剤の軌跡から示される血管の形状を見たりするには適した撮影方法である。また、特にヘリカルピッチが遅い場合には、z方向にオーバーラップした各時刻の連続断層像によるN−1次元表示が可能である。
ある時間範囲の変化をN−1次元空間で連続領域にすることができる。
第11の観点におけるX線断層撮像装置は、時間軸方向に再投影処理を行うことで、断層像のCT値の時間的変化をS/N良くN−1次元表示できる。時間軸方向に射影して縮退する際に再投影処理を行うことで、各時刻の情報が均等な重みで縮退され、CT値の高い領域又は造影剤又は動く物体の軌跡を正しく表示することができる。特にX線CT装置の断層像においては、X線線量に応じたX線量子雑音(ノイズ)が存在している。時間軸方向の再投影処理により、時間軸方向に連続断層像であるN−1次元画像の各画素が加算されるため、各画素のS/Nは良くなる。また、時間軸方向にMIP処理を行うことで、時間的変化をコントラスト良くN−1次元表示できる。
第12の観点におけるX線断層撮像装置においては、時間軸方向に射影して縮退する際に各時刻のN−1次元画像の色を変えることにより、時間軸方向に再投影処理すると、色の変化がCT値の高い領域又は造影剤又は物体の動きの変化となる。各時刻のN−1次元画像の色を変えて、時間軸方向に画像加算を行って再投影処理を行うと、各時刻のN−1次元画像が重なり合っていると、各時刻のN−1次元画像の色が混ざり合い、その中間色も表示されて来る。この中間色も含めた微妙な色の変化具合から各時刻における造影剤の動きも詳細に認識できる。時間軸方向に画像加算を行ってMIP処理を行うと、各時刻のN−1次元画像の色を変えて時間軸方向に最大値射影を行い、時間軸方向に縮退させると、特に造影剤の最大値が優先的に表示されるので、造影剤のピークである最大値の動きをより認識しやすくなる。
N次元画像を時間軸方向に射影してN−1次元データに縮退させて、連続なN−1次元領域にする際には、時系列N−1次元画像の時間軸方向のサンプリング間隔が充分に密な間隔である必要がある。このため、ある所定領域の時間的変化に合った時系列N−1次元画像の時間軸方向のサンプリング間隔が必要となる。この時間軸方向のサンプリング間隔を充分考慮することで、所定範囲あるCT値は時間軸方向の射影で連続なN−1次元領域にすることができる。一度、X線投影データを撮影した後は、時間軸方向の各時刻におけるN−1次元画像のサンプリング間隔は短くすることは可能である。
また、本発明の別の効果としては、X線CT装置において時系列三次元画像である四次元画像に対して、あるCT値の範囲の領域に対して、時間軸方向の射影処理を行い、三次元画像に変換して、三次元画像表示であるCT値の範囲の領域の時間的変化を表示できる効果がある。
図1は、本発明の一実施形態にかかるX線CT装置100の構成ブロック図である。このX線CT装置100は、操作コンソール1と、撮影テーブル10と、走査ガントリ20とを具備している。
前処理部31は、データ収集装置25で収集された生データに対して、オフセット補正、対数変換、X線線量補正及びチャネル間感度補正から構成される前処理を実行する。
Transform)がなされて、それに再構成関数Kernel(j)を重畳し、逆フーリエ変換する。そして、画像再構成部34は、再構成関数Kernel(j)を重畳処理した投影データに対して、三次元逆投影処理を行い、被検体HBの体軸方向(Z方向)ごとに断層像(xy平面)を求める。画像再構成部34は、この断層像を記憶装置7に記憶させる。
射影処理部35は、記憶装置7に記憶された投影データ、断層像又は三次元もしくは四次元画像から、時間方向に三次元再投影処理又は時間方向に三次元MIP処理を行う。
図2は、本実施形態のX線CT装置についての動作の概要を示すフローチャートである。ステップP1では、被検体をクレードル12に乗せ、位置合わせを行う。ここでは、クレードル12の上に乗せられた被検体は各部位の基準点に走査ガントリ20のスライスライト中心位置を合わせる。そして、スカウト像(スキャノ像、X線透視像ともいう。)収集を行う。スカウト像撮影では、X線管21と多列X線検出器24とを固定させ、クレードル12を直線移動させながらX線検出器データのデータ収集動作を行う。ここでは、スカウト像は通常0度,90度のビュー角度位置で撮影される。なお、部位によっては例えば頭部のように、90度スカウト像のみの場合であってもよい。図2中の右側は、0度で胸部付近のを撮影したスカウト像41の例である。このスカウト像41上から断層像の撮影位置を計画できる。
ステップP5では、ビームハードニング処理部33がビームハードニング補正を行う。ここでは、前処理された投影データD1 (view,j,i)に対して、ビームハードニング補正を行う。この時、検出器の各j列に独立したビームハードニング補正を行なえるため、撮影条件で各X線データ収集系の管電圧が異なっていれば、列ごとの検出器のX線エネルギー特性の違いを補正できる。
ステップP11では、モニタ6は三次元画像表示を行う。ここでは、z方向に連続に撮影された断層像を、時系列に並んだ四次元MIP(Maximum Intensity Projection)画像のうちある時点の三次元MIP画像43を示す。その他各種の画像表示方法があるが、操作者は、診断用途より、適宜画像表示方法を使い分けて利用する。
ステップP9までに得られた時系列なシネスキャンおよびヘリカルスキャンの画像を図3(a),図3(b)に示す。図3(a)は、シネスキャンの各時系列断層像を示す図であり、(b)は、ヘリカルスキャンの各時系列断層像を示す図である。
図3(a)のシネスキャンでは、あるz方向座標位置で複数回転のデータ収集を行い、以下のような時系列三次元画像が得られる。但し、図3(a)では、時刻tnの断層像から時刻tn+2の断層像がずれて描いてあるが、これは理解を助けるものであって実際は時刻の異なる断層像は重なっている。
時刻tnの断層像Gc(tn,z1),Gc(tn,z2),…Gc(tn,zN−1),Gc(tn,zN),
時刻tn+1の断層像Gc(tn+1,z1),Gc(tn+1,z2),…Gc(tn+1,zN−1),Gc(tn+1,zN),
時刻tn+2の断層像Gc(tn+2,z1),Gc(tn+2,z2),…Gc(tn+2,zN−1),Gc(tn+2,zN)
時刻tnにおいてはz方向座標範囲[zn1,znN]の断層像が得られ、
時刻tn+1においてはz方向座標範囲[zn+11,zn+1N]の断層像が得られ、
時刻tn+2においてはz方向座標範囲[zn+21,zn+2N]の断層像が得られている。
時刻tnの断層像Gh(tn,z1),Gh(tn,z2),…Gh(tn,zN−1),Gh(tn,zN),
時刻tn+1の断層像Gh(tn+1,z2),Gh(tn+1,z3),…Gh(tn+1,zN),Gh(tn+1,zN+1),
時刻tn+2の断層像Gh(tn+2,z3),Gh(tn+2,z4),…Gh(tn+2,z
N+1),Gh(tn+2,z N+2)
時刻tn+mの断層像Gh(tn+m,zm),Gh(tn+m,zm+1),…Gh(tn+m,z
N+m−2),Gh(tn+m,z N+m−1)
また、M<Nとし、断層像Gh(t,zM),Gh(t,zM+1),…Gh(t,zN)をz方向に組み合わせると、z方向座標でzMからzNまでの範囲の三次元画像Helical 3D(t)を得ることができ、時刻t1からtMの範囲の時系列三次元画像を得ることができる。
Gh(t1,zM),Gh(t1,zM+1),…Gh(t1,zN),
Gh(t2,zM),Gh(t2,zM+1),…Gh(t2,zN),
……
Gh(tM,zM),Gh(tM,zM+1),…Gh(tM,zN)
また、[t2,t3]の時間でz方向座標位置z1のアキシャルスキャン撮影のX線データ収集を行い、[t3,t4]の時間でz方向座標位置z1からz0へ移動する。
さらに、[t4,t5]の時間でz方向座標位置z0のアキシャルスキャン撮影のX線データ収集を行い、[t5,t6]の時間でz方向座標位置z0からz1へ再度移動する。
[t11,t12]の時間でz方向座標位置z2まで撮影テーブル10のクレードル12を加速し、ある速度まで行ったら一定速度で動かし、減速させてz方向座標位置z2に着く。
[t12,t13]の時間でz方向座標位置z2でのアキシャルスキャンを行い、X線データ収集も行う。[t13,t14]の時間でz方向座標位置z0まで撮影テーブル10のクレードル12を加速し、ある速度まで行ったら一定速度で動かし、減速させてz方向座標位置z0に着く。
[t14,t15]の時間でz方向座標位置z0でのアキシャルスキャンを行い、X線データ収集も行う。[t15,t16]の時間でz方向座標位置z2まで撮影テーブル10のクレードル12を加速し、ある速度まで行ったら一定速度で動かし、減速させてz方向座標位置z2に着く。
例えば、X線開口幅d=40mmとし、1回転0.4秒スキャンで最大のヘリカルピッチ1.375でテーブル速度140mm/秒程度とすると、z方向範囲200mmの範囲を平均2秒弱間隔程度で断層像を繰り返し撮影することができる。
この三次元領域の時系列三次元画像に対して時間軸方向の再投影表示、MIP表示を考えてみる。再投影表示とは一般的に、xyz軸の三次元空間内で指定された再投影方向に画像値を加算、又は平均する再投影処理で処理された再投影画像Reproを表示する表示方法である。
図6(a)は三次元再投影の概念図であり、図6(b)は、補間された断層像を示す図である。
また、MIP(Maximum Intensity
Projection)表示とは、やはり三次元画像の各画素値を射影方向に沿って探索し、最大輝度(画素値の最大値)を求める。この処理をMIP表示画像の各画素の値とする。このMIP表示画像によっても直観的に三次元の状態を把握できる。さらにこのMIP表示画像を回転させながら眺めると三次元立体感が得られる。
図7に示すように、時間軸方向の再投影表示では、三次元空間的に同じ位置の画像領域g(x,y,z,t)に対して、各時刻tn−2,tn−1……tn+2……tNの画像領域g(x,y,z,tn−2),g(x,y,z,tn−1)・・・・・・g(x,y,z,tN)を加算又は平均する。図7では加算の数式を記載している。このような処理をすることで、四次元再投影画像Repro(x,y,z)を得ることができる。この三次元画像の再投影画像Repro(x,y,z)は、三次元画像なので現在の三次元画像表示技術で表示可能である。
図8(a)に、射影処理部35による時間軸方向の再投影表示、つまり四次元再投影表示のフローチャートを示す。
ステップr1では、射影処理部35は、各座標値を初期化する。(x,y,z)=(0,0,0)とし,t=tnとする。
ステップr2では、射影処理部35は、時刻t1〜 tNまでの画素値を図8に記載した数式で加算又は平均する。
ステップr3では、x,y,zの各座標の終了チェックを行う。
ステップr4では、x,y,zの各座標の更新を行う。
図8(b)に示すステップCr2は、時系列画素t1〜tNについてN=5の場合
g(x,y,z,t1)をR成分に100%
g(x,y,z,t2)をR成分に50%,G成分に50%
g(x,y,z,t3)をG成分に100%
g(x,y,z,t4)をG成分に50%,B成分に50%
g(x,y,z,t5)をB成分に100%
の画素値を各々の画素のRGB成分に割り振って入れる。こうすることで、射影処理部35は、時系列ごとに色付けした四次元画像を表示することができる。
ステップm1では、射影処理部35は、各座標値を初期化する。(x,y,z)=(0,0,0),t=tn
ステップm2では、射影処理部35は、図9に記載された数式で各画素の最大値を求める。
ただし、Max[ ]は、[ ]内の各画素の最大値を取るものとする。
ステップm3では、x,y,zの各座標の終了チェックを行う。
ステップm4では、x,y,zの各座標の更新を行う。
図9(b)に示す数式において、この最大値となった画素の時刻が
t1ならば、その画素をR成分に100%
t2ならば、その画素をR成分に50%,G成分に50%
t3ならば、その画素をG成分に100%
t4ならば、その画素をG成分に50%,B成分に50%
t5ならば、その画素をB成分に100%
の画素値を各々の画素のRGB成分に割り振って入れる。
次に、このようなフローチャートに基づき、造影剤撮影を行った場合の四次元再投影表示および四次元MIP表示を説明する。
図10(a)および(c)は、各時刻tnの画像領域g(x,y,z,tn)を示している。図10(b)および(d)は、各時刻tnの画像領域g(x,y,z,tn)を重ねた図である。図11(a)は、時間間隔を短くした各時刻tnの画像領域g(x,y,z,tn)を示している。図11(b)は各時刻tnの画像領域g(x,y,z,tn)を重ねた図である。図11(c)は血管Ve内のCT値の変化を描いた図である。
これまで説明してきた時系列三次元画像は、四次元データとしてそのまま時刻方向に四次元再投影表示、四次元MIP表示したが、フィルタ処理をして時刻方向に四次元再投影表示、四次元MIP表示してもよい。例えば、射影処理部35は、入力画像に対してノイズ除去を行う四次元空間フィルタFFの処理(平滑化フィルタ、中間値フィルタ、最大値フィルタ、最小値フィルタなど)を行ったり、四次元ラベリング処理後にラベリングで抽出された四次元のセグメント領域に対して、四次元再投影表示又は四次元MIP表示を行ったりしても良い。
このように、射影処理部35は、ノイズ改善された四次元画像に含まれる四次元連続領域を四次元MIP表示、四次元再投影表示することにより、モニタ6に連続した三次元画像として表示する。
図12にその処理のフローを示す。
ステップS2では、射影処理部35は、ノイズ除去用の四次元空間フィルタFFの処理を行う。
ステップS3では、射影処理部35は、ノイズ除去後、関心のあるCT値範囲のコントラスト強調の四次元空間フィルタFFの処理を行う。
ステップS4では、射影処理部35は、目的の領域を描出できる閾値により二値化する。
ステップS5では、四次元ラベリング処理により四次元連続領域を抽出する。
ステップS6では、i=1とする。
ステップS7では、射影処理部35は、四次元連続領域iについて時間軸方向に射影を行い、三次元領域に縮退させ、四次元MIP表示、四次元再投影表示を行い、連続した三次元領域を抽出する。
ステップS8では、すべての四次元連続領域iを処理したかを判断し、YesであればステップS9へ行き、NoであればステップS10へ行く。
ステップS9では、各々の連続した三次元領域を三次元表示する。
ステップS10では、i=i+1としてステップM7へ戻る。
図13(a),図14(a)は、コントラスト強調の四次元空間フィルタFFの処理例を示す。
図13(a)は、3×3×3×3のサイズの四次元空間フィルタFFの例を示す。図13(a)の注目画素ATTに対して、四次元画像処理における時間軸+三次元空間軸の四次元空間フィルタFFの近傍局所領域は、3×3×3×3のサイズの場合には近傍の80画素になる。
図14(a)は、5×5×5×5のサイズの四次元空間フィルタFFの例を示す。図14(a)の注目画素ATTに対して、四次元画像処理における時間軸+三次元空間軸の四次元空間フィルタFFの近傍局所領域は、5×5×5×5のサイズの場合には近傍の624画素になる。
このため上記のコントラスト強調の四次元空間フィルタFFの処理の四次元空間フィルタ係数wをCT値に依存させて変化させた例を図13(b)、図14(b)に示す。この例においては、図13(b)、図14(b)に示すように、CT値に依存したコントラスト強調の四次元空間フィルタ係数を用いている。この場合は、フィルタF1がコントラスト強調の四次元空間フィルタFFとして作用し、フィルタF2は原画像を維持する四次元空間フィルタFFとして作用する。この四次元空間フィルタFFは以下のように作用する。なお、3×3×3×3のサイズの四次元空間フィルタFFにはW3の符号を、5×5×5×5のサイズの四次元空間フィルタFFにはW5の符号を付している。
(2) 閾値1,2間、Th1<CT値≦Th2では、フィルタF1を重畳した画像とフィルタF2を重畳した画像の重み付き加算画像を用いる。
(3) 閾値2,3間、Th2<CT値≦Th3では、フィルタF2を用いる。
(4) 閾値3,4間、Th3<CT値≦Th4では、フィルタF1を重畳した画像とフィルタ2を重畳した画像の重み付き加算画像を用いる。
(5) 閾値4以上、Th4<CT値では、フィルタF1を用いる。
つまり、CT値の閾値Th2以下、およびCT値の閾値Th3以上において、コントラスト強調の四次元空間フィルタFFが作用する。これらによりCT値に依存した、別言すればX線吸収係数の異なる組織ごとに選択的にコントラスト強調した四次元空間フィルタFFがかけることができる。すなわち、組織ごとに時間軸特性、空間軸特性を調節した四次元空間フィルタFFを実現している。
ステップS5において、射影処理部35は、四次元ラベリング処理を行った後に、各々の四次元連続領域について1つずつ時間軸方向に射影を行い、三次元領域に縮退させ、三次元連続領域にして四次元MIP表示、又は四次元再投影表示を行う。射影処理部35は、各々の断片的な四次元連続領域を1つの連続した三次元連続領域にして、画像表示可能な形にすることができる。つまりあるCT値の範囲の領域に対して、時間軸方向の射影処理を行い、三次元画像に変換して、三次元画像表示であるCT値の範囲の領域の時間的変化を表示できる。
例えば、図15に心臓の左冠状動脈の形状の例を示す。例えば、少ない造影剤でこの左冠状動脈全体を三次元表示することを考える。図15に示すように、時間軸方向に画像再構成する時刻を充分密に取る、つまり時間間隔Δtを充分に短くする。そして、三次元領域gn−2,gn−1,gn,gn+1,gn+2は四次元領域として四次元連続領域となり、時間軸方向に射影して三次元に縮退させる。こうして、各時刻においては断片的な三次元領域だった造影剤で造影された血管Veの断片が、左冠状動脈全体として連続三次元領域とすることができる。この連続三次元領域を三次元MIP表示、三次元再投影表示することで、四次元MIP表示、四次元再投影表示が実現できる。また、この三次元連続領域を画像計測することで、体積、表面積などの三次元画像特徴量も求めることもできる。
ステップC1では、操作者は、被検体をクレードル12に乗せ位置合わせを行う。
ステップC2では、操作者は、スカウト像収集を行う。
ステップC3では、操作者は、撮影条件設定を行う。
ステップC4では、操作者は、ベースライン断層像撮影を行う。
ステップC5では、ベースライン断層像表示が行われる。
ステップC6では、操作者は、造影剤同期撮影条件設定を行う。ベースライン断層像上で関心領域設定を行う。
ステップC8では、関心領域の平均CT値は設定された閾値を超えたかを判断し、YesであればステップC9へ行く。NOであればステップC8を繰り返す。
ステップC9では、画像入力部5は、本スキャンの準備を行う。撮影テーブル10のクレードル12を本スキャンの位置へ移動させる。
ステップC10では、画像入力部5は、本スキャン開始を行う。
ステップC11では、本スキャン断層像表示が行われる。
この処理において、本スキャンの造影剤を従来よりも少なくし、X線CT装置100において少ない造影剤による血管Veの長い範囲の撮影を行うことができる。
本実施形態においては、さらに適応型再投影表示、適応型MIP表示に改善することもできる。なお、適応型とは、条件に応じて処理を変更する概念である。
図17は、時間軸方向に伸びた第1適応型フィルタAdFg1(x,y,z1,t1)の例を示す。図17においては、注目画素ATTg(x,y,z1,t1)を中心に時間軸方向にt1−Δtからt1+Δtの範囲の近傍領域に第1適応型フィルタAdFg1(x,y,z1,t1)を設定している。
図19は、注目画素ATTgの近傍領域の画素のCT値のヒストグラム分布を示した例である。
ステップA1では、射影処理部35は、x=1,y=1とする。
ステップA2では、射影処理部35は、断層像の注目画素ATTg(x,y,z1,t1)の近傍領域の画素を読み込む。
ステップA3では、グループ1に属するかを判断し、YESであればステップA4へ行き、NOであればステップA5へ行く。
ステップA4では、グループ1内の画素と平均、又は加重加算処理を行う。
ステップA5では、グループ2に属するかを判断し、YESであればステップA6へ行き、NOであればステップA7へ行く。
ステップA7では、x=Kかを判断し、YESであればステップA8へ行き、NOであればステップA2へ行く。
ステップA8では、y=Kかを判断し、YESであればステップA9へ行き、NOであればステップA2へ行く。
ステップA9では、射影処理部35は、四次元再投影処理、又は四次元MIP処理を行う。例えば、グループ1が背景でグループ2が部位の場合に、グループ1に注目画素ATTg(x,y,z1,t1)が属すれば、平均又は加重加算処理を行い、グループ2では処理を行わない。これにより、グループ1の背景でのノイズは改善し、グループ2の構造物のコントラスト、空間分解能は失わない。
ステップA12では、時系列X線CT,MRCT三次元画像の各画素(c(x,y,z,t),r(x,y,z,t))の近傍領域を読み込む。
ステップA13では、画素c(x,y,z,t)がグループc1に属するかを判断し、YESであればステップA14へ行き、NOであればステップA15へ行く。
ステップA14では、グループc1内の画素と平均又は加重加算処理を行う。
ステップA15では、画素c(x,y,z,t)がグループc2に属するかを判断し、YESであればステップA16へ行き、NOであればステップA17へ行く。
ステップA16では、グループc2内の画素と平均又は加重加算処理を行う。又は処理を行わない。
ステップA18では、グループr1内の画素と平均又は加重加算処理を行う。
ステップA19では、画素r(x,y,z,t)がグループr2に属するかを判断し、YESであればステップA20へ行き、NOであればステップA21へ行く。
ステップA20では、グループr2内の画素と平均又は加重加算処理を行う。又は処理を行わない。
ステップA22では、y=Kyかを判断し、YESであればステップA23へ行き、NOであればステップA12へ戻る。
ステップA23では、z=Kzかを判断し、YESであればステップA24へ行き、NOであればステップA12へ戻る。
例えば、グループc1又はグループr1が背景で、グループc2又はグループr2が構造物の場合は、グループc1又はグループr1に属すれば、グループc1,r1内で平均又は加重加算処理を行い、グループc2又はグループr2に属すれば、グループc2,r2内では処理を行わない。これにより、グループc1又はグループr1の背景でのノイズは改善し、グループc2又はグループr2の構造物のコントラスト又は空間分解能は失われない。又は、それほど劣化しない。
なお、本実施形態では、X線CT装置100で四次元表示を行っているが、他のモダリティのMRI,PET、MRI−CT装置、超音波診断装置、産業用X線CT装置、産業用超音波探傷装置、又は電子顕微鏡装置などで画像合成を行って四次元を超える次元の処理として行っても同様の効果が出せる。
2 … 入力装置
3 … 中央処理装置
5 … 画像入力部(データ収集バッファ)
6 … モニタ
7 … 記憶装置
12 … クレードル
15 … 回転部
20 … 走査ガントリ
21 … X線管
23 … コリメータ
24 … 多列X線検出器
25 … データ収集装置(DAS)
26 … 回転部コントローラ
28 … ビーム形成X線フィルタ
29 … 制御コントローラ
30 … スリップリング
31 … 前処理部
33 … ビームハードニング処理部
34 … 画像再構成部
35 … 射影処理部
d … 回転中心軸上での多列X線検出器幅
Claims (6)
- 時系列に並んだ複数の三次元画像について、前記複数の三次元画像間で画素値を加算または平均化する再投影処理、または前記複数の三次元画像間で画素の最大値を求めるMIP処理(
Maximum Intensity Projection:最大輝度投影処理)による時間方向の射影処理を行って三次元画像を得る射影処理部と、
前記射影処理部で得られた三次元画像の画像表示を行う画像表示部と
を含むことを特徴とする画像表示装置。 - 前記射影処理手段は、前記複数の三次元画像における造影剤を検出するために定められた閾値以上のCT値の範囲に対して、前記時間方向の射影処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記射影処理部は、前記複数の三次元画像それぞれに割り振られた色に基づいて、着色された三次元画像を得ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。
- X線発生装置と、相対してX線を検出する多列X線検出器とを、前記X線発生装置と多列X線検出器との間にある回転中心のまわりに回転運動をさせながら、被検体を透過したX線投影データを収集して断層像を撮影するX線断層撮像装置において、
時間方向に連続して、前記被検体の同一の体軸方向の範囲のX線投影データを収集するスキャン手段と、
前記スキャン手段により得られたX線投影データに基づき、時系列に並んだ複数の三次元画像を生成する画像生成部と、
前記時系列に並んだ複数の三次元画像について、前記複数の三次元画像間で画素値を加算または平均化する再投影処理、または前記複数の三次元画像間で画素の最大値を求めるMIP処理(
Maximum Intensity Projection:最大輝度投影処理)による時間方向の射影処理を行って三次元画像を得る射影処理部と、
前記射影処理部で得られた三次元画像の画像表示を行う画像表示部と
を含むことを特徴とするX線断層撮像装置。 - 前記射影処理手段は、前記複数の三次元画像における造影剤を検出するために定められた閾値以上のCT値の範囲に対して、前記時間方向の射影処理を行うことを特徴とする請求項4に記載のX線断層撮像装置。
- 前記射影処理部は、前記複数の三次元画像それぞれに割り振られた色に基づいて、着色された三次元画像を得ることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のX線断層撮像装置。
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