JP5514397B2 - 画像表示装置およびx線断層撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば時系列に並んだ三次元画像からなる四次元画像として画像表示するN次元画像表示装置およびそれを利用したX線断層撮像装置に関するものである。
例えばX線断層撮像装置の一つであるX線CT装置により、被検体における病変部の診断するために、被検体の断層像を得た後に画像処理を施すことにより三次元画像として表示する方法が知られている。しかし、時系列三次元画像である四次元画像の効果的な画像表示方法は知られていなかった。また、三次元画像を二次元画像にして表示する技術として再投影表示(Re-projection),MIP表示(Maximum
Intensity Projection:最大輝度投影)などが知られている。
特開2006−320631
上述した再投影表示やMIP表示を用いて四次元画像に適用する場合、四次元画像を二次元のモニタに表示可能な二次元画像にするには、次元を2つ落とさなければならず簡単ではなかった。
本発明はかかる問題点に対応するためのものであり、本発明の目的は、時系列三次元画像である四次元画像に対して、ある画素値の範囲の領域のある時間範囲における変化を表示できる方法、表示できる装置を実現することを目的とする。
また、本発明の別の目的は、X線断層撮像装置の時系列三次元画像に対し、所定領域の時間範囲における変化を表示できるようにすることである。
本発明の目的を実現するためには、時系列三次元画像である四次元画像において、所定領域に対して時間軸方向の射影処理を行い、三次元画像に変換して三次元画像の表示を行い、ある画素値の範囲の領域の時間的変化を表示できる。
第1の観点の四次元画像表示装置は、本時系列に並んだN−1次元画像をN次元画像として、画像を入力する画像入力部と、このN次元画像を時間方向に射影処理を行う射影処理部と、この射影処理部で射影処理したN次元画像をN−1次元画像として画像表示を行う画像表示部とを提供する。
上記第1の観点におけるN次元画像表示装置においては、時系列N−1次元画像であるN次元画像を時間軸方向の射影により次数をN−1次元にすることができ、従来技術でも表示できると同時に、時間軸方向の縮退により、ある時間範囲の変化をN−1次元連続領域にすることができる。
第2の観点のN次元画像表示装置において、射影処理手段は、時系列N−1次元画像をN次元画像上のある限られたCT値の範囲に対して、時間方向の射影処理を行うことを特徴とする。
N次元画像のある画素値の範囲に対して時間軸方向の射影処理を行うことにより、ある定められた画素値範囲における時間範囲の変化をN−1次元空間で連続領域にすることができる。
第3の観点の射影処理部は、時系列に並んだN−1次元画像をN次元画像として、時間方向に再投影処理又は時間方向にMIP処理を行う。
上記第3の観点におけるN次元画像表示装置においては、時系列N−1次元画像であるN次元画像のある画素値の範囲に対して、時間軸方向の縮退を行うことにより、ある時間範囲の変化をN−1次元空間で連続領域にすることができ、次数が下がった分、表示しやすくできる。時間軸方向の再投影処理は、ある時間範囲の平均画素値又は画素値の合計として画像表示することができ、ある時間範囲の変化を見やすくできる。時間軸方向のMIP処理は、ある時間範囲の最大画素値を画像表示することができ、ある時間範囲の変化をコントラストよく表示できる。
第4の観点におけるN次元画像表示装置において、射影処理部は、時刻ごとに色を変えた再投影処理又はMIP処理を行うことを特徴とする。
上記第4の観点におけるN次元画像表示装置においては、時間軸方向に射影して縮退する際に各時刻ごとのN−1次元画像の色を変えることにより、時間軸方向に再投影処理すると、関心のある画素値の範囲にある動く物体の軌跡が色の変化で違うことができるため、動きの方向・速度を認識しやすい表示ができる。また、時間軸方向に最大値射影して縮退する際に各時刻のN次元画像の色を変えることにより、時間軸方向のMIP処理をすると最大値を取った時刻が色の変化でわかり、関心のある画素値の範囲にある動く物体の動きの変化が認識しやすくできる。
第5の観点のN次元画像表示装置において、射影処理部は適応型再投影処理を行う。
時間軸方向の適応型再投影処理を行うことにより、ある定められた時間範囲の平均画素値又は画素値の合計として画像表示をすることができ、ある時間範囲の変化を見やすくできる。
第6の観点のN次元画像表示装置において、射影処理部は適応型MIP処理を行う。
時間軸方向の適応型MIP処理を行うことにより、ある時間範囲の最大画素値を画像表示することができ、ある時間範囲の変化をコントラスト良く表示できる。
第7の観点のX線断層撮像装置は、X線発生装置と、相対してX線を検出する多列X線検出器とを、X線発生装置と多列X線検出器との間にある回転中心のまわりに回転運動をさせながら、被検体を透過したX線投影データを収集して断層像を撮影する。そして、断層像を時系列な並んだN次元画像として、入力する画像入力部と、このN次元画像を時間方向に射影処理を行う射影処理部と、この射影処理部で射影処理したN次元画像をN−1次元画像として画像表示を行う画像表示部と、を含む。
第7の観点におけるX線断層撮像装置は、時系列N−1次元画像であるN次元画像を時間軸方向に射影処理を行うことでN−1次元画像にすることができ、通常のN−1次元画像表示技術により、ある時間範囲の変化をN−1次元表示できる。特にX線断層撮像装置は、造影剤の動き・軌跡を画像化して見やすくすることができる。
第8の観点のX線断層撮像装置は、N次元画像のある時刻における注目画素に対して、時系列な並んだN次元空間フィルタの処理を行う。
第8の観点におけるX線断層撮像装置は、注目画素に対してN次元空間フィルタの処理を施すことにより、注目画素の時間軸特性又は空間軸特性を調節することができる。したがって良い画質、S/Nの画像により造影剤の軌跡を画像化することができる。
第9の観点では、X線投影データを収集するスキャンは、シネスキャン又はヘリカルスキャンである。
特にN−1次元画像再構成によるシネスキャンにおいては、z方向に広がった範囲の時間的な変化を見る撮影方法であり、造影された血管の変化、造影剤の動きを見たり、再投影表示・MIP表示により、造影剤の軌跡から示される血管の形状を見たりするには適した撮影方法である。また、特にヘリカルピッチが遅い場合には、z方向にオーバーラップした各時刻の連続断層像によるN−1次元表示が可能である。
第10の観点X線断層撮像装置において、射影処理部は、時系列N−1次元画像をN次元画像上のある限られたCT値の範囲に対して、時間方向の射影処理を行う。
ある時間範囲の変化をN−1次元空間で連続領域にすることができる。
第11の観点のX線断層撮像装置は、射影処理部が、時系列に並んだN−1次元画像N次元画像として、時間方向に再投影処理又は時間方向にMIP処理を行う。
第11の観点におけるX線断層撮像装置は、時間軸方向に再投影処理を行うことで、断層像のCT値の時間的変化をS/N良くN−1次元表示できる。時間軸方向に射影して縮退する際に再投影処理を行うことで、各時刻の情報が均等な重みで縮退され、CT値の高い領域又は造影剤又は動く物体の軌跡を正しく表示することができる。特にX線CT装置の断層像においては、X線線量に応じたX線量子雑音(ノイズ)が存在している。時間軸方向の再投影処理により、時間軸方向に連続断層像であるN−1次元画像の各画素が加算されるため、各画素のS/Nは良くなる。また、時間軸方向にMIP処理を行うことで、時間的変化をコントラスト良くN−1次元表示できる。
第12の観点では、射影処理部は、時刻ごとに色を変えた再投影処理又はMIP処理を行うことを特徴とする請求項7に記載のN次元画像表示装置。
第12の観点におけるX線断層撮像装置においては、時間軸方向に射影して縮退する際に各時刻のN−1次元画像の色を変えることにより、時間軸方向に再投影処理すると、色の変化がCT値の高い領域又は造影剤又は物体の動きの変化となる。各時刻のN−1次元画像の色を変えて、時間軸方向に画像加算を行って再投影処理を行うと、各時刻のN−1次元画像が重なり合っていると、各時刻のN−1次元画像の色が混ざり合い、その中間色も表示されて来る。この中間色も含めた微妙な色の変化具合から各時刻における造影剤の動きも詳細に認識できる。時間軸方向に画像加算を行ってMIP処理を行うと、各時刻のN−1次元画像の色を変えて時間軸方向に最大値射影を行い、時間軸方向に縮退させると、特に造影剤の最大値が優先的に表示されるので、造影剤のピークである最大値の動きをより認識しやすくなる。
第13の観点の画像入力部は、N次元画像の中で所定領域のCT値の時間的変化を考慮して、X線投影データを収集するスキャンの間隔を決める。
N次元画像を時間軸方向に射影してN−1次元データに縮退させて、連続なN−1次元領域にする際には、時系列N−1次元画像の時間軸方向のサンプリング間隔が充分に密な間隔である必要がある。このため、ある所定領域の時間的変化に合った時系列N−1次元画像の時間軸方向のサンプリング間隔が必要となる。この時間軸方向のサンプリング間隔を充分考慮することで、所定範囲あるCT値は時間軸方向の射影で連続なN−1次元領域にすることができる。一度、X線投影データを撮影した後は、時間軸方向の各時刻におけるN−1次元画像のサンプリング間隔は短くすることは可能である。
第14の観点のX線断層撮像装置において、射影処理部は時間軸方向の適応型再投影処理である。
第15の観点のX線断層撮像装置において、射影処理部は時間軸方向の適応型MIP処理である。
第16の観点のX線断層撮像装置は、あるCT値の範囲の領域の時間的変化を考慮して、各断層像の時系列間隔を決めて画像再構成を行う画像再構成手段を含む。
第17の観点のX線断層撮像装置は、あるCT値の範囲の領域の時間的変化及びその領域の広がった大きさを考慮して、各断層像の時系列間隔を決めて画像再構成を行う画像再構成手段を含む。
本発明の効果としては、時系列三次元画像である四次元画像に対して、所定領域に対して、時間軸方向の射影処理を行い、三次元画像に変換して三次元画像の表示を行い、ある画素値の範囲の領域の時間的変化を表示できる効果がある。
また、本発明の別の効果としては、X線CT装置において時系列三次元画像である四次元画像に対して、あるCT値の範囲の領域に対して、時間軸方向の射影処理を行い、三次元画像に変換して、三次元画像表示であるCT値の範囲の領域の時間的変化を表示できる効果がある。
<X線CT装置の全体構成>
図1は、本発明の一実施形態にかかるX線CT装置100の構成ブロック図である。このX線CT装置100は、操作コンソール1と、撮影テーブル10と、走査ガントリ20とを具備している。
操作コンソール1は、操作者の入力を受け付けるキーボード又はマウスなどの入力装置2と、前処理、画像再構成処理、後処理などを実行する中央処理装置3と、走査ガントリ20で収集したX線検出器データを収集する画像入力部5(データ収集バッファ)とを具備している。さらに、操作コンソール1は、X線検出器データを前処理して求められた投影データから画像再構成した断層像を表示するモニタ6と、プログラムやX線検出器データや投影データやX線断層像を記憶する記憶装置7とを具備している。記憶装置7は時刻ごとの断層像を記憶する。また、撮影条件の入力はこの入力装置2から入力され、記憶装置7に記憶される。撮影テーブル10は、被検体を乗せて走査ガントリ20の開口部に出し入れするクレードル12を具備している。クレードル12は撮影テーブル10に内蔵するモータで昇降およびテーブル直線移動される。
走査ガントリ20は、X線管21と、X線コントローラ22と、コリメータ23と、ビーム形成X線フィルタ28と、多列X線検出器24と、データ収集装置(DAS:Data Acquisition System)25とを具備している。さらに、走査ガントリ20は、被検体の体軸の回りに回転しているX線管21などを制御する回転部コントローラ26と、制御信号などを操作コンソール1や撮影テーブル10とやり取りする制御コントローラ29とを具備している。ビーム形成X線フィルタ28は撮影中心である回転中心に向かうX線の方向にはフィルタの厚さが最も薄く、周辺部に行くに従いフィルタの厚さが増し、X線をより吸収できるようになっているX線フィルタである。このため、円形又は楕円形に近い断面形状の被検体の体表面の被曝を少なくできるようになっている。
中央処理装置3は、前処理部31、ビームハードニング処理部33、画像再構成部34および、射影処理部35を有している。
前処理部31は、データ収集装置25で収集された生データに対して、オフセット補正、対数変換、X線線量補正及びチャネル間感度補正から構成される前処理を実行する。
ビームハードニング処理部33は、投影データのビームハードニングを補正処理する。ビームハードニングとは、同一材質でも透過厚さによりX線吸収が変化し、断層像上のCT値(輝度)が変わってしまう現象で、特に被検体を透過した放射線のエネルギー分布が高エネルギー側に偏ることをいう。このため、投影データの列方向、チャネル方向に対して、ビームハードニングを補正する。
画像再構成部34は、前処理部31で前処理されたX線投影データを受け、そのX線投影データに基づいて画像を再構成する。X線投影データは、周波数領域に変換する高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier
Transform)がなされて、それに再構成関数Kernel(j)を重畳し、逆フーリエ変換する。そして、画像再構成部34は、再構成関数Kernel(j)を重畳処理した投影データに対して、三次元逆投影処理を行い、被検体HBの体軸方向(Z方向)ごとに断層像(xy平面)を求める。画像再構成部34は、この断層像を記憶装置7に記憶させる。
射影処理部35は、記憶装置7に記憶された投影データ、断層像又は三次元もしくは四次元画像から、時間方向に三次元再投影処理又は時間方向に三次元MIP処理を行う。
<X線CT装置の動作フローチャート>
図2は、本実施形態のX線CT装置についての動作の概要を示すフローチャートである。ステップP1では、被検体をクレードル12に乗せ、位置合わせを行う。ここでは、クレードル12の上に乗せられた被検体は各部位の基準点に走査ガントリ20のスライスライト中心位置を合わせる。そして、スカウト像(スキャノ像、X線透視像ともいう。)収集を行う。スカウト像撮影では、X線管21と多列X線検出器24とを固定させ、クレードル12を直線移動させながらX線検出器データのデータ収集動作を行う。ここでは、スカウト像は通常0度,90度のビュー角度位置で撮影される。なお、部位によっては例えば頭部のように、90度スカウト像のみの場合であってもよい。図2中の右側は、0度で胸部付近のを撮影したスカウト像41の例である。このスカウト像41上から断層像の撮影位置を計画できる。
ステップP2では、スカウト像41上に撮影する断層像の位置、大きさを表示させながら撮影条件設定を行う。スカウト像41中に示した点線は、断層像画像の位置である。本実施形態では、アキシャルスキャン、シネスキャン、ヘリカルスキャン、可変ピッチヘリカルスキャン、ヘリカルシャトルスキャンなどの複数のスキャンパターンを有している。コンベンショナルスキャンとは、クレードル12をz軸方向に所定の間隔で移動するごとにX線管21および多列X線検出器24を回転させてX線投影データを取得するスキャン方法である。ヘリカルスキャンとは、X線管21と多列X線検出器24からなるX線データ収集系が回転しながらクレードル12を一定速度で移動させ、X線投影データを収集する撮影方法である。可変ピッチヘリカルスキャンとは、ヘリカルスキャンと同様にX線管21および多列X線検出器24からなるX線データ収集系を回転させながらクレードル12の速度を可変させてX線投影データを収集する撮影方法である。ヘリカルシャトルスキャンとは、ヘリカルスキャンと同様にX線管21および多列X線検出器24からなるX線データ収集系を回転させながらクレードル12を加速・減速させて、z軸の正方向又はz軸の負方向に往復移動させてX線投影データを収集するスキャン方法である。これらの複数の撮影を設定すると、各々の撮影のX線線量情報の表示を行う。
断層像の撮影条件設定においては、X線CT装置100の自動露出機構を用いることにより、被検体の被曝を最適化することもできる。また、この断層像撮影条件設定において、被検体HBの体軸方向(Z方向)の範囲、および撮影時間を設定する。つまり、異なる時刻の断層像を確認するための設定を行う。
ステップP3ないしステップP9では、断層像撮影を行う。ステップP3において、X線データ収集を行う。ここでヘリカルスキャン又は可変ピッチヘリカルスキャン又はヘリカルシャトルスキャンによってデータ収集を行う場合には、X線管21と多列X線検出器24とを被検体の回りに回転させ、かつ、撮影テーブル10上のクレードル12を直線移動させながら、X線データ収集動作を行う。そして、ビュー角度viewと、検出器列番号jと、チャネル番号iとで表わされるX線検出器データD0(view,j,i)(j=1〜ROW,i=1〜CH)にz方向座標位置Ztable(view)を付加させる。このようにヘリカルスキャン又は可変ピッチヘリカルスキャン又はヘリカルシャトルスキャンにおいては、X線投影データとともに、各ビューのz方向座標位置情報のデータ収集も行う。このz方向座標位置はX線投影データ(X線検出器データ)に付加させても良いし、また別ファイルとしてX線投影データと関連付けて用いても良い。ヘリカルシャトルスキャン、可変ピッチヘリカルスキャン時にX線投影データを三次元画像再構成する場合に、このz方向座標位置の情報を用いることが好ましい。また、ヘリカルスキャン又はコンベンショナルスキャン又はシネスキャン時に用いることにより、画像再構成された断層像の精度改善、画質改善を実現することもできる。
このz方向座標位置は撮影テーブル10のクレードル12の位置制御データを用いても良いし、撮影条件設定時に設定された撮影動作から予測される各時刻におけるz方向座標位置を用いることもできる。また、コンベンショナルスキャン又はシネスキャンによってX線データ収集を行う場合には、撮影テーブル10上のクレードル12を、あるz方向位置に固定させたまま、X線データ収集系を1回転又は複数回転させてX線データ収集を行う。そして、必要に応じて、次のz方向位置に移動した後に、再度X線データ収集系を1回転又は複数回転させてX線データ収集を行う。
ステップP4では、前処理部31が前処理を行う。ここでは、X線検出器データD0(view,j,i)に対して前処理を行い、投影データに変換する。具体的には、オフセット補正を行い、対数変換を行い、X線線量補正を行い、そして感度補正を行う。
ステップP5では、ビームハードニング処理部33がビームハードニング補正を行う。ここでは、前処理された投影データD1 (view,j,i)に対して、ビームハードニング補正を行う。この時、検出器の各j列に独立したビームハードニング補正を行なえるため、撮影条件で各X線データ収集系の管電圧が異なっていれば、列ごとの検出器のX線エネルギー特性の違いを補正できる。
ステップP6では、画像再構成部34がzフィルタ重畳処理を行う。ここでは、ビームハードニング補正された投影データD11(view,j,i)に対して、z方向(列方向)のフィルタをかけるzフィルタ重畳処理を行う。すなわち、各ビュー角度、各X線データ収集系における前処理後、ビームハードニング補正された多列X線検出器D11(view,j,i) (i=1〜CH, j=1〜ROW)の投影データに対し、列方向に例えば列方向フィルタサイズが5列のフィルタをかける。
ステップP7では、画像再構成部34が再構成関数重畳処理を行う。すなわち、X線投影データを周波数領域に変換するフーリエ変換(Fourier Transform)を行い、再構成関数を掛け、逆フーリエ変換する。
ステップP8では、画像再構成部34が三次元逆投影処理を行う。ここでは、再構成関数重畳処理した投影データD13(view,j,i)に対して、三次元逆投影処理を行い、逆投影データD3(x,y,z)を求める。画像再構成される画像はz軸に垂直な面である。xy平面に三次元画像再構成される。以下の再構成領域Pはxy平面に平行なものとする。
ステップP9では、画像再構成部34が後処理を行う。逆投影データD3(x,y,z)に対して画像フィルタ重畳、CT値変換などの後処理を行い、断層像G(x,y,z)を得る。この後処理の画像フィルタ重畳処理では、三次元逆投影後の断層像をG(x,y,z)とし、画像フィルタ重畳後のデータを得る。この断層像の画像再構成をz方向に連続した断層像に繰り返し行うことによって、z方向に連続な断層像としての三次元画像が得られる。
ステップP10では、射影処理部35は時系列三次元画像の時間軸方向の射影処理を行う。この時系列三次元画像については後述する。
ステップP11では、モニタ6は三次元画像表示を行う。ここでは、z方向に連続に撮影された断層像を、時系列に並んだ四次元MIP(Maximum Intensity Projection)画像のうちある時点の三次元MIP画像43を示す。その他各種の画像表示方法があるが、操作者は、診断用途より、適宜画像表示方法を使い分けて利用する。
<時系列の断層像>
ステップP9までに得られた時系列なシネスキャンおよびヘリカルスキャンの画像を図3(a),図3(b)に示す。図3(a)は、シネスキャンの各時系列断層像を示す図であり、(b)は、ヘリカルスキャンの各時系列断層像を示す図である。
図3(a)に示すシネスキャンの時系列断層像は、z方向にX線ビームの照射されている多列X線検出器24のz方向座標範囲[z1,zN]分の断層像が時間方向に[t,tn+2]の範囲で得られたものである。
図3(a)のシネスキャンでは、あるz方向座標位置で複数回転のデータ収集を行い、以下のような時系列三次元画像が得られる。但し、図3(a)では、時刻tの断層像から時刻tn+2の断層像がずれて描いてあるが、これは理解を助けるものであって実際は時刻の異なる断層像は重なっている。
時刻tの断層像Gc(t,z1),Gc(t,z2),…Gc(t,zN−1),Gc(t,zN),
時刻tn+1の断層像Gc(tn+1,z1),Gc(tn+1,z2),…Gc(tn+1,zN−1),Gc(tn+1,zN),
時刻tn+2の断層像Gc(tn+2,z1),Gc(tn+2,z2),…Gc(tn+2,zN−1),Gc(tn+2,zN)
図3(a)に示すように、ある時間間隔tn−1≦tn≦tn+1の間において共通な三次元領域g(x,y,z,t)が存在する。つまり、この共通な三次元領域が時系列に三次元画像が変化して行く領域となる。
また、多列X線検出器24を用いたX線CT装置100では、ヘリカルスキャンにおいて三次元画像再構成を行うことにより、1枚のGh(t,z)の断層像だけでなく、複数のN枚の断層像Gh(t,z1),Gh(t,z2),…Gh(t,zN−1),Gh(t,zN)を得ることもできる。図3(b)は、低ヘリカルピッチ(例えばヘリカルピッチ0.2)の場合を示している。この場合、Gh(ti,zj)とGh(tk,zl)とが重なるように画像再構成もできる。つまり、時刻の異なる断層像であってもz座標が同じ位置の複数の断層像が画像再構成できる。
図3(b)に示すヘリカルスキャンの時系列断層像では、
時刻tにおいてはz方向座標範囲[z1,zN]の断層像が得られ、
時刻tn+1においてはz方向座標範囲[zn+11,zn+1N]の断層像が得られ、
時刻tn+2においてはz方向座標範囲[zn+21,zn+2N]の断層像が得られている。
時刻tの断層像Gc(t,z1),Gc(t,z2),…Gc(t,zN−1),Gc(t,zN)をz方向に組み合わせると、ある時刻の三次元画像Cine 3D(t)が得られる。したがって、時系列に[t,tn+m]までの範囲の三次元画像を抽出すると、時系列三次元画像となる。また、あるz方向位置の断層像の時間的変化を得るには、Gc(t,zi),Gc(tn+1,zi),Gc(tn+2,zi),…Gc(tn+m,zi)と選択する。すると時系列断層像が得られる。
図3(b)において、スキャンピッチが隣り合う断層像と時系列に重なる場合、つまり、z11=z1,z12=z21=z2,z13=z22=z31=z3、のような関係がある場合には、図3(b)のヘリカルスキャンは、以下のようになる。
時刻tの断層像Gh(t,z1),Gh(t,z2),…Gh(t,zN−1),Gh(t,zN),
時刻tn+1の断層像Gh(tn+1,z2),Gh(tn+1,z3),…Gh(tn+1,zN),Gh(tn+1,zN+1),
時刻tn+2の断層像Gh(tn+2,z3),Gh(tn+2,z4),…Gh(tn+2,z
N+1),Gh(tn+2,z N+2)
時刻tn+mの断層像Gh(tn+m,zm),Gh(tn+m,zm+1),…Gh(tn+m,z
N+m−2),Gh(tn+m,z N+m−1)
あるz方向位置の断層像の時系列変化は、z方向座標が同じ位置のGh(t,zN),Gh(tn+1,zN),Gh(tn+2,zN),…と選択することにより得ることができる。
また、M<Nとし、断層像Gh(t,zM),Gh(t,zM+1),…Gh(t,zN)をz方向に組み合わせると、z方向座標でzMからzNまでの範囲の三次元画像Helical 3D(t)を得ることができ、時刻t1からtMの範囲の時系列三次元画像を得ることができる。
Gh(t1,zM),Gh(t1,zM+1),…Gh(t1,zN),
Gh(t2,zM),Gh(t2,zM+1),…Gh(t2,zN),
……
Gh(tM,zM),Gh(tM,zM+1),…Gh(tM,zN)
ヘリカルピッチを1よりも小さくすると、図3(b)のように各時刻におけるz方向に取れる断層像の範囲において、オーバーラップする範囲が大きくなり、ある時間間隔tn−1≦tn≦tn+1の間において共通な三次元領域g(x,y,z,t)が存在する。つまり、この共通な三次元領域が時系列に三次元画像が変化する領域となる。なお、ヘリカルピッチが0の場合は、シネスキャン相当する。
上述したシネスキャン、ヘリカルスキャンの他にも時間方向に連続して同一z方向範囲のz方向連続断層像が撮影できるアキシャルシャトルスキャンとヘリカルシャトルスキャンがある。アキシャルシャトルスキャンの動作を図4に、ヘリカルシャトルスキャンの動作を図5に示す。図4および図5の左側の斜線領域は、投影データDwo取得している期間を示している。
図4に示すアキシャルシャトルスキャンにおいては、撮影テーブル10のクレードル12を動かしてz方向座標位置z0,z1においてアキシャルスキャンを交互に連続して撮影を行う。なお、この時の断層像はz方向に連続した間隔で撮影できるようにする。z方向座標位置z0におけるアキシャルスキャンの断層像をGz0(1),Gz0(2),…Gz0(N)、z方向座標位置z1におけるアキシャルスキャンの断層像をGz1(1),Gz1(2),…Gz1(N)とする。ただしNは、アキシャルスキャンにおいて1回転で撮影する撮影スライス数とする。この時に、各々のz方向座標位置の各アキシャルスキャンの断層像の間隔を(数式1)のように、Δzとする。
ただし、zo(i)は断層像Gz0(i)のz方向座標位置、z1(i)は断層像Gz1(i)のz方向座標位置とし、i=1,…N−1とするとして、z0(N)−z1(1)=Δz のようになるようにz方向座標位置z0,z1を定める。
…(数式1)
このようにして、交互にz方向座標位置z0,z1の撮影を繰り返す。時間方向には図4のタイミングチャートに示すように、[t0,t1]の時間でz方向座標位置z0のアキシャルスキャン撮影のX線データ収集を行い、[t1,t2]の時間でz方向座標位置z0からz1へ移動する。
また、[t2,t3]の時間でz方向座標位置z1のアキシャルスキャン撮影のX線データ収集を行い、[t3,t4]の時間でz方向座標位置z1からz0へ移動する。
さらに、[t4,t5]の時間でz方向座標位置z0のアキシャルスキャン撮影のX線データ収集を行い、[t5,t6]の時間でz方向座標位置z0からz1へ再度移動する。
これを繰り返すことで、図4のように1回のアキシャルスキャンのX線開口幅をdとすると、z方向に2dの範囲でz方向間隔Δzの連続した断層像が得られる。この撮影方法は、特に頭部のパフュージョン撮影(Perfusion Scan)において有効である。例えば、d=40mmとし、1回の撮影を0.5秒、つまりt1−t0=0.5(秒)とし、1回の撮影テーブル10のクレードル12の移動時間を1秒、つまりt2−t1=1(秒)とすると、2d=80mmのz方向範囲の断層像が3秒間隔で更新される。このため、パフュージョン撮影においては造影剤の変化を3秒間隔で撮影して、3秒間隔の各画素の変化を計測することができる。これにより、従来シネスキャンにより1回のX線検出器のz方向幅で定まるz方向範囲40mm幅のパフュージョン撮影しか行えなかったのが、アキシャルシャトルスキャンによりz方向範囲80mm幅においてパフュージョン撮影が行え、z方向に広範囲のパフュージョンの検査を行うことができる。なお、この時のz方向範囲z0,z1におけるアキシャルスキャンの断層像スライス厚はオーバーラップなしでΔzとしても良いし、断層像スライス厚をオーバーラップありで2・Δzとしても良い。
図5に示すヘリカルシャトルスキャンにおいては、撮影テーブル10のクレードル12を動かして、X線データ収集系をz方向座標位置z0からz方向座標位置z2まで相対的に移動させる。X線開口幅をdとすると、以下の(数式2)のように距離Lの移動で距離L1のz方向範囲の部分の撮影を行うことができる。
…(数式2)
この距離L1の間においては、連続してΔzの間隔で断層像を画像再構成することができる。なお、この時の距離L1の範囲のヘリカルシャトルスキャンの断層像は、スライス厚をオーバーラップなしのΔzとしても良いし、スライス厚をオーバーラップありの2・Δzとしても良い。X線データ収集系をz0→z2→z0→…z2と連続して繰り返して動かすことにより、この距離L1の範囲の各z方向座標位置において断層像撮影を繰り返し時間方向に連続撮影ができる。
時間方向には図5のタイミングチャートに示すように、[t10,t11]の時間でz方向座標位置z0でのアキシャルスキャンを行い、X線データ収集も行う。
[t11,t12]の時間でz方向座標位置z2まで撮影テーブル10のクレードル12を加速し、ある速度まで行ったら一定速度で動かし、減速させてz方向座標位置z2に着く。
[t12,t13]の時間でz方向座標位置z2でのアキシャルスキャンを行い、X線データ収集も行う。[t13,t14]の時間でz方向座標位置z0まで撮影テーブル10のクレードル12を加速し、ある速度まで行ったら一定速度で動かし、減速させてz方向座標位置z0に着く。
[t14,t15]の時間でz方向座標位置z0でのアキシャルスキャンを行い、X線データ収集も行う。[t15,t16]の時間でz方向座標位置z2まで撮影テーブル10のクレードル12を加速し、ある速度まで行ったら一定速度で動かし、減速させてz方向座標位置z2に着く。
これを繰り返すことで図5に示すz方向範囲[z0−d/2,z2+d/2]の距離L1の間の連続断層像を平均時間Δt1=t12−t10の間隔で断層像撮影を行うことができる。
例えば、X線開口幅d=40mmとし、1回転0.4秒スキャンで最大のヘリカルピッチ1.375でテーブル速度140mm/秒程度とすると、z方向範囲200mmの範囲を平均2秒弱間隔程度で断層像を繰り返し撮影することができる。
なお、ヘリカルシャトルスキャンにおいては、z方向範囲の制限は特になく、撮影テーブル10のクレードル12が動けるだけ撮影することができる。このため、従来シネスキャンにより時間方向に連続した撮影はX線検出器のz方向幅で定まるX線開口幅dしかできなかったが、ヘリカルシャトルスキャンによるとz方向範囲の制限なく、時間方向に連続した撮影を行うことができる。
この撮影方法は、特に腹部、例えば肝臓のパフュージョン撮影において有効である。z方向範囲200mm程度あれば肝臓のパフュージョン検査や造影剤の動きを見るには充分である。また、時間方向にも約2秒間隔で断層像撮影が行えれば、肝臓の検査には充分である。また、肺野のようにz方向に長い臓器においても同様にz方向に広範囲の検査を行うことができる。
<三次元再投影表示 MIP表示>
この三次元領域の時系列三次元画像に対して時間軸方向の再投影表示、MIP表示を考えてみる。再投影表示とは一般的に、xyz軸の三次元空間内で指定された再投影方向に画像値を加算、又は平均する再投影処理で処理された再投影画像Reproを表示する表示方法である。
図6(a)は三次元再投影の概念図であり、図6(b)は、補間された断層像を示す図である。
三次元再投影画像Reproとは図6(a)のように、三次元画像の各画素値を再投影方向Rに沿って、再投影面RSに積算した二次元画像である。例えば、X線フィルムによる透視像はX線焦点からの射影による場合の三次元再投影画像Reproとなる。この再投影画像Reproにより直観的に三次元の状態を把握しやすくなる。さらにこの再投影画像Reproを回転させながら眺めると三次元立体感が得られる。断層像の画素サイズに比べz方向の断層像間の間隔が粗い場合は、従来は図6(b)のように、断層像Gz間の補間された画像(interpolated G)を作成後、再投影方向に積算していた。しかし、この場合、(1)画像メモリ容量が大きくなる、(2)処理する画素数が増すため三次元再投影画像Reproの作成時間がかかる、などの欠点がある。このため、“補間画像を作成後、積算する”のと数式上で等価なアルゴリズムとして、“補間画像を作らずに先に画像加算を行い、断層像間の補間されるべき画像を二次元空間フィルタリングで作成する”アルゴリズムも知られている。
このように、処理された再投影画像Reproを指定された再投影方向、例えば、方向ベクトル(a cosθ,a sinθ,b)の方向で表示した後、θを0度から360度まで変化させて再投影方向を回転させて再投影表示画像を回転させることにより立体感が得られる。
また、MIP(Maximum Intensity
Projection)表示とは、やはり三次元画像の各画素値を射影方向に沿って探索し、最大輝度(画素値の最大値)を求める。この処理をMIP表示画像の各画素の値とする。このMIP表示画像によっても直観的に三次元の状態を把握できる。さらにこのMIP表示画像を回転させながら眺めると三次元立体感が得られる。
図7は、時間軸方向の再投影表示および時間軸方向のMIP表示を示す図である。
図7に示すように、時間軸方向の再投影表示では、三次元空間的に同じ位置の画像領域g(x,y,z,t)に対して、各時刻tn−2,tn−1……tn+2……tの画像領域g(x,y,z,tn−2),g(x,y,z,tn−1)・・・・・・g(x,y,z,tN)を加算又は平均する。図7では加算の数式を記載している。このような処理をすることで、四次元再投影画像Repro(x,y,z)を得ることができる。この三次元画像の再投影画像Repro(x,y,z)は、三次元画像なので現在の三次元画像表示技術で表示可能である。
また、図7に示すように、時間軸方向のMIP表示では、三次元空間的に同じ位置の画像領域g(x,y,z,t)に対して、各時刻tn−2,tn−1……tn+2……tの画像領域g(x,y,z,tn−2),g(x,y,z,tn−1)・・・・・・g(x,y,z,tN)のうち、最大の画素値をその三次元位置の画像領域g(x,y,z,t)とする。こうすることで四次元MIP画像MIP(x,y,z)が得られる。なお、図7中の、Max[ ]は、[ ]内の各画素の最大値を取るものとする。
<時間軸方向の再投影表示および時間軸方向のMIP表示のフロー>
図8(a)に、射影処理部35による時間軸方向の再投影表示、つまり四次元再投影表示のフローチャートを示す。
ステップr1では、射影処理部35は、各座標値を初期化する。(x,y,z)=(0,0,0)とし,t=tnとする。
ステップr2では、射影処理部35は、時刻t1〜 tNまでの画素値を図8に記載した数式で加算又は平均する。
ステップr3では、x,y,zの各座標の終了チェックを行う。
ステップr4では、x,y,zの各座標の更新を行う。
なお、時系列ごとに色付けした四次元画像を表示する際には、射影処理部35は、ステップr2とステップCr2とを入れ替えることで色付けすることができる。
図8(b)に示すステップCr2は、時系列画素t1〜tNについてN=5の場合
g(x,y,z,t1)をR成分に100%
g(x,y,z,t2)をR成分に50%,G成分に50%
g(x,y,z,t3)をG成分に100%
g(x,y,z,t4)をG成分に50%,B成分に50%
g(x,y,z,t5)をB成分に100%
の画素値を各々の画素のRGB成分に割り振って入れる。こうすることで、射影処理部35は、時系列ごとに色付けした四次元画像を表示することができる。
図9(a)に、射影処理部35の時間軸方向のMIP表示、つまり四次元MIP表示のフローチャートを示す。
ステップm1では、射影処理部35は、各座標値を初期化する。(x,y,z)=(0,0,0),t=tn
ステップm2では、射影処理部35は、図9に記載された数式で各画素の最大値を求める。
ただし、Max[ ]は、[ ]内の各画素の最大値を取るものとする。
ステップm3では、x,y,zの各座標の終了チェックを行う。
ステップm4では、x,y,zの各座標の更新を行う。
なお、時系列ごとに色付けした四次元四次元MIPを表示する際には、射影処理部35は、ステップm2とステップCm2とを入れ替えることで色付けすることができる。
図9(b)に示す数式において、この最大値となった画素の時刻が
t1ならば、その画素をR成分に100%
t2ならば、その画素をR成分に50%,G成分に50%
t3ならば、その画素をG成分に100%
t4ならば、その画素をG成分に50%,B成分に50%
t5ならば、その画素をB成分に100%
の画素値を各々の画素のRGB成分に割り振って入れる。
<造影剤撮影>
次に、このようなフローチャートに基づき、造影剤撮影を行った場合の四次元再投影表示および四次元MIP表示を説明する。
図10(a)および(c)は、各時刻tの画像領域g(x,y,z,t)を示している。図10(b)および(d)は、各時刻tの画像領域g(x,y,z,t)を重ねた図である。図11(a)は、時間間隔を短くした各時刻tの画像領域g(x,y,z,t)を示している。図11(b)は各時刻tの画像領域g(x,y,z,t)を重ねた図である。図11(c)は血管Ve内のCT値の変化を描いた図である。
図10(a)のように、流れて行く造影剤を時刻tn−1,t,tn+1のタイミングで画像再構成又はMIP表示を行う場合、造影剤の流れv、造影剤のピークの幅wと画像再構成時間間隔Δt1の間には、以下の(数式3)の条件が必要である。
…(数式3)
ただし、造影剤のピークの幅は次のように定まる。ある時刻における造影剤を含んだ血管Ve内の各位置でのCT値の造影剤のピークは、図11(c)のように描かれる。この時に図11(c)に示すように、造影剤として検出できるCT値の閾値をTh1とすると、Th1以上のCT値の範囲が造影剤のピークの幅wとして定まる。
この(数式3)の条件を満たすと、図10(b)のように、時刻tn−1の造影剤の領域rn−1と、時刻tの造影剤の領域rと、時刻tn+1の造影剤の領域rn+1が空間上に重なり合う。そして、再投影表示およびMIP表示を行った時に、時刻tn−1の造影剤の領域rn−1と、時刻tの造影剤の領域rと、時刻tn+1の造影剤の領域rn+1とが連続した造影された血管Veの三次元領域を示すことができる。つまり、各時刻tn−1,t,tn+1においては、少しの体積の造影剤であるにもかかわらず、その造影剤の体積以上の大きな連続した血管Veの領域を造影して画像として画像表示を行うことができる。これは、臨床的には造影剤の低減を意味する。造影剤の低減により被検体の負担は多いに低減される。
しかし、この(数式3)の条件を満たせずに、図10(c)に示すように造影剤の流れv,造影剤のピーク幅wと画像再構成時間間隔Δt1が(数式4)のようになってしまうことがある。そうすると、時刻tn−1の造影剤の領域rn−1と、時刻tの造影剤の領域rと、図10(d)に示すように、時刻tn+1の造影剤の領域rn+1とが重ならなくなってしまい、連続した造影された血管Veの三次元領域を示すことができない。
…(数式4)
これを避けるためには、画像入力部5は、画像再構成時間間隔Δt1をより短くする必要がある。シネスキャン、ヘリカルスキャンいずれの場合においても、時間方向には連続してX線投影データが収集されているため、より細かい画像再構成時間間隔Δt2で画像再構成をするだけである。つまり、画像再構成の計算が増え、画像再構成される断層像の枚数、三次元画像が増えるだけである。図10(a)又は(c)よりも、より細かい画像再構成時間間隔Δt2で画像再構成を行った場合を図11(a)に示す。ただし、例えば画像再構成時間間隔Δt2と画像再構成時間間隔Δt2は、Δt2はΔt1の半分とする。
図11(a)の場合は、より細かい画像再構成時間間隔Δt2でz方向の連続断層像、つまり三次元画像が画像再構成されているので、時刻tn−2の造影剤の領域rn−2と、時刻tn−1の造影剤の領域rn−1と、時刻tの造影剤の領域rと、時刻tn+1の造影剤の領域rn+1と、時刻tn+2の造影剤の領域rn+2とは、充分空間的に重なり合うため造影された連続した血管Veの三次元領域を求めることができる。
なお、CT値の高い領域である少量の造影剤がtn−1,t,tn+1の時刻の間に血管Veを通過したとすると、各tn−1,t,tn+1の三次元画像には血管Veの一部分が周辺より高いCT値(例えば、CT値“200”)で見えるだけで、血管Veの全体の様子は画像として画像表示されておらずわからない。しかし、この時系列三次元画像を図10(b)又は図11(b)のようにMIP表示、再投影表示することにより血管Veの全体が周辺よりCT値が高くなり、血管Veの全体の様子が画像として画像表示され、見えるようになる。例えば、再投影表示ではCT値は“200/3”、MIP表示ではCT値は“200”のようになる。また、この四次元のMIP表示,再投影表示を行う際には、各時刻t,tn+1,tn+2の三次元画像に色付けをして行うことにより、時間変化を色で追いながら三次元の全体画像の様子も見ることもできる。
<四次元空間フィルタFFの処理>
これまで説明してきた時系列三次元画像は、四次元データとしてそのまま時刻方向に四次元再投影表示、四次元MIP表示したが、フィルタ処理をして時刻方向に四次元再投影表示、四次元MIP表示してもよい。例えば、射影処理部35は、入力画像に対してノイズ除去を行う四次元空間フィルタFFの処理(平滑化フィルタ、中間値フィルタ、最大値フィルタ、最小値フィルタなど)を行ったり、四次元ラベリング処理後にラベリングで抽出された四次元のセグメント領域に対して、四次元再投影表示又は四次元MIP表示を行ったりしても良い。
四次元画像データは、三次元画像が時系列に並ぶことで四次元画像データとなる。x,y,zの3方向に画素点が並ぶ三次元構造をした三次元画像であり、本実施形態ではX線CT装置の三次元画像を用いているが、一般的には超音波診断装置やX線CT装置やMRI装置などの医用画像診断装置で撮影した被検体の断層像から三次元画像が構築される。これらの三次元画像の各画素は、例えば8ビット又は16ビット階調データであるが、16ビットのカラーデータや“0”又は“1” の2値データであってもよい。
このように、射影処理部35は、ノイズ改善された四次元画像に含まれる四次元連続領域を四次元MIP表示、四次元再投影表示することにより、モニタ6に連続した三次元画像として表示する。
図12にその処理のフローを示す。
ステップS1では、射影処理部35は、時系列三次元画像を入力する。
ステップS2では、射影処理部35は、ノイズ除去用の四次元空間フィルタFFの処理を行う。
ステップS3では、射影処理部35は、ノイズ除去後、関心のあるCT値範囲のコントラスト強調の四次元空間フィルタFFの処理を行う。
ステップS4では、射影処理部35は、目的の領域を描出できる閾値により二値化する。
ステップS5では、四次元ラベリング処理により四次元連続領域を抽出する。
ステップS6では、i=1とする。
ステップS7では、射影処理部35は、四次元連続領域iについて時間軸方向に射影を行い、三次元領域に縮退させ、四次元MIP表示、四次元再投影表示を行い、連続した三次元領域を抽出する。
ステップS8では、すべての四次元連続領域iを処理したかを判断し、YesであればステップS9へ行き、NoであればステップS10へ行く。
ステップS9では、各々の連続した三次元領域を三次元表示する。
ステップS10では、i=i+1としてステップM7へ戻る。
このようなフローチャートにおいて、ステップS2、ステップS3で用いられる四次元空間フィルタFFの処理について、以下に説明を行う。
図13(a),図14(a)は、コントラスト強調の四次元空間フィルタFFの処理例を示す。
図13(a)は、3×3×3×3のサイズの四次元空間フィルタFFの例を示す。図13(a)の注目画素ATTに対して、四次元画像処理における時間軸+三次元空間軸の四次元空間フィルタFFの近傍局所領域は、3×3×3×3のサイズの場合には近傍の80画素になる。
図14(a)は、5×5×5×5のサイズの四次元空間フィルタFFの例を示す。図14(a)の注目画素ATTに対して、四次元画像処理における時間軸+三次元空間軸の四次元空間フィルタFFの近傍局所領域は、5×5×5×5のサイズの場合には近傍の624画素になる。
3×3×3×3画素の80近傍の四次元空間フィルタ係数wをw(i,j,k,l)、ただし[1,3]i,j,k,lとする。また、四次元画像をg(i,j、k,l)、ただし[1,N]i,j,k,lとする。この3×3×3画素の場合の四次元空間フィルタFF重畳後の四次元画像をg1(i,j、k,l)とすると、以下の(数式5)のようになる。
…(数式5)
5×5×5×5画素の624近傍の四次元空間フィルタ係数wを、ただし[1,5]i,j,k,lとする。この5×5×5×5画素の場合の四次元空間フィルタFF重畳後の四次元画像g1(i,j,k,l)は以下の(数式6)のようになる。
…(数式6)
ステップS3における関心のあるCT値範囲のコントラスト強調を行う四次元空間フィルタFFの処理を行うには、四次元空間フィルタFFの係数をCT値に依存させる必要がある。
このため上記のコントラスト強調の四次元空間フィルタFFの処理の四次元空間フィルタ係数wをCT値に依存させて変化させた例を図13(b)、図14(b)に示す。この例においては、図13(b)、図14(b)に示すように、CT値に依存したコントラスト強調の四次元空間フィルタ係数を用いている。この場合は、フィルタF1がコントラスト強調の四次元空間フィルタFFとして作用し、フィルタF2は原画像を維持する四次元空間フィルタFFとして作用する。この四次元空間フィルタFFは以下のように作用する。なお、3×3×3×3のサイズの四次元空間フィルタFFにはW3の符号を、5×5×5×5のサイズの四次元空間フィルタFFにはW5の符号を付している。
(1) 閾値1以下、CT値≦Th1では、フィルタF1を用いる。
(2) 閾値1,2間、Th1<CT値≦Th2では、フィルタF1を重畳した画像とフィルタF2を重畳した画像の重み付き加算画像を用いる。
(3) 閾値2,3間、Th2<CT値≦Th3では、フィルタF2を用いる。
(4) 閾値3,4間、Th3<CT値≦Th4では、フィルタF1を重畳した画像とフィルタ2を重畳した画像の重み付き加算画像を用いる。
(5) 閾値4以上、Th4<CT値では、フィルタF1を用いる。
つまり、CT値の閾値Th2以下、およびCT値の閾値Th3以上において、コントラスト強調の四次元空間フィルタFFが作用する。これらによりCT値に依存した、別言すればX線吸収係数の異なる組織ごとに選択的にコントラスト強調した四次元空間フィルタFFがかけることができる。すなわち、組織ごとに時間軸特性、空間軸特性を調節した四次元空間フィルタFFを実現している。
例えば、3×3×3×3画素の四次元空間フィルタF1W3は、コントラスト強調の場合には、a=2.04、b=−0.1、C=−0.01となる。また、5×5×5×5画素の四次元空間フィルタF1W5は、コントラスト強調の場合には、a=2.21、b=−0.1、C=−0.01となる。それぞれ、係数a,b,cの合計は1となる。このような係数を乗算することで、時間軸特性、空間軸特性を調節した四次元空間フィルタFFを実現している。
さらに、コントラスト強調だけでなく、ステップS2で用いられる四次元空間フィルタFFにおけるCT値に依存したノイズ改善のフィルタとしても利用することができる。この場合には、5×5×5×5画素の四次元空間フィルタ係数W5は、a=0.28、b=0.05、C=0.01とする。これらの係数の合計は1となる。このような係数を乗算することで、時間軸特性、空間軸特性を調節した四次元空間フィルタFFを実現している。
CT値の閾値Th1以上、およびCT値の閾値Th4以下において、ノイズ改善の四次元空間フィルタFFが作用する。
ステップS5において、射影処理部35は、四次元ラベリング処理を行った後に、各々の四次元連続領域について1つずつ時間軸方向に射影を行い、三次元領域に縮退させ、三次元連続領域にして四次元MIP表示、又は四次元再投影表示を行う。射影処理部35は、各々の断片的な四次元連続領域を1つの連続した三次元連続領域にして、画像表示可能な形にすることができる。つまりあるCT値の範囲の領域に対して、時間軸方向の射影処理を行い、三次元画像に変換して、三次元画像表示であるCT値の範囲の領域の時間的変化を表示できる。
また、本実施形態の説明では、四次元空間フィルタFFの処理として、コントラスト強調処理およびノイズ改善処理を挙げたが、輪郭強調処理、平滑化処理、デコンボリューション処理、最大値フィルタ処理、中間値フィルタ処理、最小値フィルタ処理や異常点検出処理などを行うこともできる。また、四次元空間フィルタFFの処理として次元を拡張することもできる。
<少ない造影剤による左冠状動脈の三次元表示>
例えば、図15に心臓の左冠状動脈の形状の例を示す。例えば、少ない造影剤でこの左冠状動脈全体を三次元表示することを考える。図15に示すように、時間軸方向に画像再構成する時刻を充分密に取る、つまり時間間隔Δtを充分に短くする。そして、三次元領域gn−2,gn−1,g,gn+1,gn+2は四次元領域として四次元連続領域となり、時間軸方向に射影して三次元に縮退させる。こうして、各時刻においては断片的な三次元領域だった造影剤で造影された血管Veの断片が、左冠状動脈全体として連続三次元領域とすることができる。この連続三次元領域を三次元MIP表示、三次元再投影表示することで、四次元MIP表示、四次元再投影表示が実現できる。また、この三次元連続領域を画像計測することで、体積、表面積などの三次元画像特徴量も求めることもできる。
このような造影剤同期撮影は、図16のフローチャートによってに用いることにより、より少ない造影剤により血管Veの長い範囲を撮影できる。
ステップC1では、操作者は、被検体をクレードル12に乗せ位置合わせを行う。
ステップC2では、操作者は、スカウト像収集を行う。
ステップC3では、操作者は、撮影条件設定を行う。
ステップC4では、操作者は、ベースライン断層像撮影を行う。
ステップC5では、ベースライン断層像表示が行われる。
ステップC6では、操作者は、造影剤同期撮影条件設定を行う。ベースライン断層像上で関心領域設定を行う。
ステップC7では、画像入力部5は、モニタスキャンを開始する。
ステップC8では、関心領域の平均CT値は設定された閾値を超えたかを判断し、YesであればステップC9へ行く。NOであればステップC8を繰り返す。
ステップC9では、画像入力部5は、本スキャンの準備を行う。撮影テーブル10のクレードル12を本スキャンの位置へ移動させる。
ステップC10では、画像入力部5は、本スキャン開始を行う。
ステップC11では、本スキャン断層像表示が行われる。
この処理において、本スキャンの造影剤を従来よりも少なくし、X線CT装置100において少ない造影剤による血管Veの長い範囲の撮影を行うことができる。
<適応型再投影表示、適応型MIP表示>
本実施形態においては、さらに適応型再投影表示、適応型MIP表示に改善することもできる。なお、適応型とは、条件に応じて処理を変更する概念である。
図17は、時間軸方向に伸びた第1適応型フィルタAdFg1(x,y,z1,t1)の例を示す。図17においては、注目画素ATTg(x,y,z1,t1)を中心に時間軸方向にt1−Δtからt1+Δtの範囲の近傍領域に第1適応型フィルタAdFg1(x,y,z1,t1)を設定している。
図18には時間軸方向、空間軸方向に伸びた第2適応型フィルタAdFg2(x,y,z1,t1)の例を示す。図18においては、注目画素ATTg(x,y,z1,t1)を中心に時間軸方向、およびにx,y方向の空間軸方向にt1−(K−1)/2からt1+(K−1)/2、x−(K−1)/2からx+(K−1)/2、y−(K−1)/2からy+(K−1)/2の画素範囲の近傍領域に第2適応型フィルタAdFg2(x,y,z1,t1)を設定している。
図19は、注目画素ATTgの近傍領域の画素のCT値のヒストグラム分布を示した例である。
図20は、適応型再投影処理、適応型MIP処理の例を示すフローチャートである。注目画素ATTg(x,y,z1,t1)の近傍領域の画素のCT値のヒストグラム分布に応じて、処理を変更すると次のような処理になる。
ステップA1では、射影処理部35は、x=1,y=1とする。
ステップA2では、射影処理部35は、断層像の注目画素ATTg(x,y,z1,t1)の近傍領域の画素を読み込む。
ステップA3では、グループ1に属するかを判断し、YESであればステップA4へ行き、NOであればステップA5へ行く。
ステップA4では、グループ1内の画素と平均、又は加重加算処理を行う。
ステップA5では、グループ2に属するかを判断し、YESであればステップA6へ行き、NOであればステップA7へ行く。
ステップA6では、グループ2内の画素と平均、又は加重加算処理、又は処理を行わない
ステップA7では、x=Kかを判断し、YESであればステップA8へ行き、NOであればステップA2へ行く。
ステップA8では、y=Kかを判断し、YESであればステップA9へ行き、NOであればステップA2へ行く。
ステップA9では、射影処理部35は、四次元再投影処理、又は四次元MIP処理を行う。例えば、グループ1が背景でグループ2が部位の場合に、グループ1に注目画素ATTg(x,y,z1,t1)が属すれば、平均又は加重加算処理を行い、グループ2では処理を行わない。これにより、グループ1の背景でのノイズは改善し、グループ2の構造物のコントラスト、空間分解能は失わない。
また、グループ1は組織1、グループ2は組織2で、いずれもコントラストのない構造物のない組織であれば、グループ1ではグループ1内の画素と平均又は加重加算を行い、グループ2ではグループ2内の画素と平均又は加重加算を行う。そして、いずれのグループ内においてもノイズを改善させることができるなどの場合に適応した処理を行える。
なお、グループ1に所属するか否か、グループ2に所属するか否かの判断は、グループ1の標準偏差σ1、グループ2の標準偏差σ2を求めて、統計的にどちらのグループに近いかを判断しても良いし、又は標準偏差のσ1,σ2の3倍以内にあるか否かと判断しても良い。この適応型フィルタをかけた後に四次元再投影処理、四次元MIP処理などを行うことにより、四次元再投影処理、四次元MIP処理のノイズ、コントラストなどの画質を改善することができる。
本実施形態においては、四次元以上の時系列多次元画像における適応型N次元再投影表示、又は適応型N次元MIP表示を行った場合の実施形態を示す。三次元以上の多次元の時系列画像としては、リモートセンシングにおけるマルチバンド画像や、医用診断機器の複数モダリティの重ね合わせ画像が存在する。
例えば、図21にはX線CT装置による被検体の時系列三次元画像とMRCT装置による被検体の時系列三次元画像を重ね合わせた場合を示している。この時、X線CT装置の時系列三次元画像の座標系をx,y,zとし、各画素値をc(x,y,z,t)、MRCT装置の時系列三次元画像の座標系をxm,ym,zmとし、各画素値をr(xm,ym,zm,t)とする。X線CT装置における時系列三次元画像とMRCT装置における時系列三次元画像を重ね合わせた時系列画像においては、ある画素は(c(x,y,z,t),r(x,y,z,t))という5次元の多次元画像となる。
このように、複数モダリティの三次元画像を重ね合わせることにより、多次元画像の次数は上がって行く。この多次元画像において、時系列な多次元画像を用いて時間軸方向に射影することができる。これにより以上の再投影表示、MIP表示、適応型再投影表示、適応型MIP表示を行い、同様の効果を得ることができる。
注目画素g(x,y,z,t)における時系列X線CT,MRCT三次元画像の値を(c(x,y,z,t),r(x,y,z,t))とすると、注目画素g(x,y,z,t)を中心に時間軸方向に[t−(K−1)/2,t+(K−1)/2]、x,y,z軸方向に[x−(K−1)/2,x+(K−1)/2]、[y−(K−1)/2,y+(K−1)/2]、[z−(K−1)/2,z+(K−1)/2]の画素範囲を適応型フィルタの近傍領域としている。
これらの近傍領域の画素のCT値のヒストグラム分布を求めた場合が、図19のようになる。もし、注目画素の近傍領域の画素のCT値又はMRCT画素値のヒストグラム分布がグループc1,グループc2又はグループr1,グループr2に分かれた場合の適応型再投影処理又は適応型MIP処理のフローチャートは図22に示すようになる。
ステップA11では、x=1,y=1,z=1とする。
ステップA12では、時系列X線CT,MRCT三次元画像の各画素(c(x,y,z,t),r(x,y,z,t))の近傍領域を読み込む。
ステップA13では、画素c(x,y,z,t)がグループc1に属するかを判断し、YESであればステップA14へ行き、NOであればステップA15へ行く。
ステップA14では、グループc1内の画素と平均又は加重加算処理を行う。
ステップA15では、画素c(x,y,z,t)がグループc2に属するかを判断し、YESであればステップA16へ行き、NOであればステップA17へ行く。
ステップA16では、グループc2内の画素と平均又は加重加算処理を行う。又は処理を行わない。
ステップA17では、画素r(x,y,z,t)がグループr1に属するかを判断し、YESであればステップA18へ行き、NOであればステップA19へ行く。
ステップA18では、グループr1内の画素と平均又は加重加算処理を行う。
ステップA19では、画素r(x,y,z,t)がグループr2に属するかを判断し、YESであればステップA20へ行き、NOであればステップA21へ行く。
ステップA20では、グループr2内の画素と平均又は加重加算処理を行う。又は処理を行わない。
ステップA21では、x=Kかを判断し、YESであればステップA22へ行き、NOであればステップA12へ戻る。
ステップA22では、y=Kかを判断し、YESであればステップA23へ行き、NOであればステップA12へ戻る。
ステップA23では、z=Kかを判断し、YESであればステップA24へ行き、NOであればステップA12へ戻る。
ステップA24では、四次元再投影処理又は四次元MIP処理を行う。
例えば、グループc1又はグループr1が背景で、グループc2又はグループr2が構造物の場合は、グループc1又はグループr1に属すれば、グループc1,r1内で平均又は加重加算処理を行い、グループc2又はグループr2に属すれば、グループc2,r2内では処理を行わない。これにより、グループc1又はグループr1の背景でのノイズは改善し、グループc2又はグループr2の構造物のコントラスト又は空間分解能は失われない。又は、それほど劣化しない。
また、グループc1又はグループr1は組織1、グループc2又はグループr2は組織2で、いずれもコントラストの小さい構造物のない組織であるとすれば、グループc1又はグループr1ではグループc1又はグループr1内の画素と平均又は加重加算処理を行い、グループc2又はグループr2内の画素と平均又は加重加算処理を行い、いずれのグループ内においてもノイズを改善させることができる。
なお、グループc1,グループr1,グループc2,グループr2に属するか否かの判断は、グループc1,グループr1,グループc2,グループr2の各々の標準偏差σc1,σr1,σc2,σr2を求めて、その標準偏差と比較して統計的にグループc1に近いか、グループc2に近いか、又はグループr1に近いか、グループr2に近いかを判断することもできる。
以上の実施形態では、N=4の場合を説明したが、Nが4より大きい整数値である場合であっても同様の効果が得られる。
また、以上説明してきた実施形態は、上述した機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても実現できるものである。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
このようなプログラムコードを格納する記憶媒体としては、例えばフロッピーディスク(登録商標)、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発生のメモリカード、ROM、DVD−RAM、DVD−ROM、CD−RWを用いることができる。さらには、ネットワーク(例えばインターネット)という媒体を介してダウンロードしても良いであろう。
また、上記プログラムはファームウェアにも適用可能であることは自明である。
なお、本実施形態では、X線CT装置100で四次元表示を行っているが、他のモダリティのMRI,PET、MRI−CT装置、超音波診断装置、産業用X線CT装置、産業用超音波探傷装置、又は電子顕微鏡装置などで画像合成を行って四次元を超える次元の処理として行っても同様の効果が出せる。
本発明の一実施形態にかかるX線CT装置を示すブロック図である。 本実施形態のX線CT装置についての動作の概要を示すフローチャートである。 (a)は、シネスキャンの各時系列断層像を示す図であり、(b)は、ヘリカルスキャンの各時系列断層像を示す図である。 アキシャルシャトルスキャンの動作を示す図である。 ヘリカルシャトルスキャンの動作を示す図である。 (a)は三次元再投影の概念図であり、図6(b)は、補間された断層像を示す図である。 時間軸方向再投影表示および時間軸方向MIP表示を示す図である。 四次元再投影表示のフローチャートである。 四次元MIP表示のフローチャートである。 少量の造影剤で血管Veを画像化する例を示す図である。 (a)および(b)は、短い周期で少量の造影剤で血管Veを画像化する例を示す図であり、(c)は、造影剤のピークの幅を示す図である。 各四次元連続領域の三次元表示を行う処理のフローチャートである。 四次元空間フィルタFFの例(3×3×3×3の例)の説明図である。 四次元空間フィルタFFの例(5×5×5×5の例)の説明図である。 血管Veの形状の例を示す図と、各時刻における血管Ve内の造影剤分布の変化を示す図である。 造影剤同期撮影の処理を示すフローチャートである。 時間軸方向の適応型フィルタを示す図である。 時間軸方向、空間軸方向に伸びた適応型フィルタを示す図である。 近傍画素内の画素のグループ分けを示す図である。 適応型再投影処理、適応型MIP処理の例を示すフローチャートである。 被検体の時系列三次元画像とMRCT装置による被検体の時系列三次元画像を重ね合わせた図である。 グループに分かれた場合の適応型再投影処理又は適応型MIP処理のフローチャートである。
符号の説明
1 … 操作コンソール
2 … 入力装置
3 … 中央処理装置
5 … 画像入力部(データ収集バッファ)
6 … モニタ
7 … 記憶装置
12 … クレードル
15 … 回転部
20 … 走査ガントリ
21 … X線管
23 … コリメータ
24 … 多列X線検出器
25 … データ収集装置(DAS)
26 … 回転部コントローラ
28 … ビーム形成X線フィルタ
29 … 制御コントローラ
30 … スリップリング
31 … 前処理部
33 … ビームハードニング処理部
34 … 画像再構成部
35 … 射影処理部
d … 回転中心軸上での多列X線検出器幅

Claims (6)

  1. 時系列に並んだ複数の三次元画像について、前記複数の三次元画像間で画素値を加算または平均化する再投影処理、または前記複数の三次元画像間で画素の最大値を求めるMIP処理(
    Maximum Intensity Projection:最大輝度投影処理)による時間方向の射影処理を行って三次元画像を得る射影処理部と、

    前記射影処理部で得られた三次元画像の画像表示を行う画像表示部と
    を含むことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記射影処理手段は、前記複数の三次元画像における造影剤を検出するために定められた閾値以上のCT値の範囲に対して、前記時間方向の射影処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記射影処理部は、前記複数の三次元画像それぞれに割り振られた色に基づいて、着色された三次元画像を得ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。
  4. X線発生装置と、相対してX線を検出する多列X線検出器とを、前記X線発生装置と多列X線検出器との間にある回転中心のまわりに回転運動をさせながら、被検体を透過したX線投影データを収集して断層像を撮影するX線断層撮像装置において、

    時間方向に連続して、前記被検体の同一の体軸方向の範囲のX線投影データを収集するスキャン手段と、
    前記スキャン手段により得られたX線投影データに基づき、時系列に並んだ複数の三次元画像を生成する画像生成部と、
    前記時系列に並んだ複数の三次元画像について、前記複数の三次元画像間で画素値を加算または平均化する再投影処理、または前記複数の三次元画像間で画素の最大値を求めるMIP処理(
    Maximum Intensity Projection:最大輝度投影処理)による時間方向の射影処理を行って三次元画像を得る射影処理部と、

    前記射影処理部で得られた三次元画像の画像表示を行う画像表示部と
    を含むことを特徴とするX線断層撮像装置。
  5. 前記射影処理手段は、前記複数の三次元画像における造影剤を検出するために定められた閾値以上のCT値の範囲に対して、前記時間方向の射影処理を行うことを特徴とする請求項4に記載のX線断層撮像装置
  6. 前記射影処理部は、前記複数の三次元画像それぞれに割り振られた色に基づいて、着色された三次元画像を得ることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のX線断層撮像装置
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