JP5509727B2 - 情報処理システム、情報処理装置、及びプログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理システム、情報処理装置、及びプログラムに関する。
複数の情報要素を対象とした処理を実行する情報処理システムがある。具体例として、特許文献1,2及び3には、互いにリンクされた複数のノード(互いに引用関係が成立しうる複数の文書データなど)を対象として、ニューラルネットワークモデルによるデータ分析を行うシステムが開示されている。
このような複数の情報要素に対する処理を実行する際には、これらの情報要素を複数の情報処理部に割り当てることによって、分散処理を行うことが考えられる。この場合に、各情報要素をいずれか一つの情報処理部にしか割り当てないこととすると、一つの情報処理部に障害が発生しただけで、当該情報処理部に割り当てられた情報要素に対する処理が実行できなくなってしまう。そこで、一つの情報要素を複数の情報処理部に重複して割り当てることが検討されている。こうすれば、いずれかの情報処理部に障害が生じた場合であっても、同じ情報要素が割り当てられた他の情報処理部によって、当該情報要素に対する処理が実行できる。
特開2006−133844号公報 特開2006−243804号公報 特開2007−241459号公報
本発明は、処理対象となる複数の情報要素を複数の情報処理部に割り当てる場合に、各情報処理部の処理負荷の偏りが生じにくくなるように、新たに追加される情報要素を情報処理部に割り当てることのできる情報処理システム、情報処理装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、情報処理システムであって、情報要素群に含まれる複数の情報要素のうち、自身に割り当てられた情報要素に対する処理をそれぞれ実行する複数の情報処理部と、前記情報要素群に新たに追加される情報要素を、前記複数の情報処理部のうち、一部複数の情報処理部に割り当てる割り当て手段と、前記新たに追加される情報要素を割り当てる前記一部複数の情報処理部を、前記複数の情報処理部のそれぞれに割り当てられた情報要素の利用度に関する情報を用いて確率的に決定する決定手段と、を含むことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の情報処理システムであって、前記決定手段は、前記複数の情報処理部のそれぞれについて、当該情報処理部に割り当てられた情報要素の利用度に関する指標値を取得し、当該取得した指標値を用いて算出した確率に従って、当該情報処理部に前記新たに追加される情報要素を割り当てるか否か決定することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の情報処理システムであって、前記複数の情報要素のそれぞれは、前記情報要素群に含まれる他の1又は複数の情報要素と関連づけられており、前記決定手段は、前記利用度に関する指標値として、前記複数の情報処理部のそれぞれに割り当てられた情報要素が関連づけられた他の情報要素の数に関する数値を取得することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の情報処理システムであって、前記決定手段は、前記利用度に関する指標値として、前記複数の情報要素のそれぞれに割り当てられた情報要素が利用者によって利用される頻度に関する数値を取得することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、情報処理装置であって、情報要素群に含まれる複数の情報要素のうち、自身に割り当てられた情報要素に対する処理をそれぞれ実行する複数の情報処理部に接続され、前記情報要素群に新たに追加する情報要素を、前記複数の情報処理部のうち、一部複数の情報処理部に割り当てる割り当て手段と、前記新たに追加される情報要素を割り当てる前記一部複数の情報処理部を、前記複数の情報処理部のそれぞれに割り当てられた情報要素の利用度に関する情報を用いて確率的に決定する決定手段と、を含むことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、情報要素群に含まれる複数の情報要素のうち、自身に割り当てられた情報要素に対する処理をそれぞれ実行する複数の情報処理部に接続されるコンピュータを、前記情報要素群に新たに追加する情報要素を、前記複数の情報処理部のうち、一部複数の情報処理部に割り当てる割り当て手段、及び前記新たに追加される情報要素を割り当てる前記一部複数の情報処理部を、前記複数の情報処理部のそれぞれに割り当てられた情報要素の利用度に関する情報を用いて確率的に決定する決定手段、として機能させるためのプログラムである。
請求項1、5及び6記載の発明によれば、処理対象となる複数の情報要素を複数の情報処理部に割り当てる場合に、各情報処理部の処理負荷の偏りが生じにくくなるように、新たに追加される情報要素を情報処理部に割り当てることができる。
請求項2記載の発明によれば、各情報処理部の利用度に応じて、複数の情報処理部それぞれに新たに追加される情報要素を割り当てるか否か決定することができる。
請求項3記載の発明によれば、複数の情報要素が互いに関連づけられている場合に、各情報処理部に割り当てられた情報要素が他の情報要素とどの程度関連づけられているかに応じて、新たに追加される情報要素を割り当てる情報処理部を決定できる。
請求項4記載の発明によれば、各情報処理部に割り当てられた情報要素が利用される頻度に応じて、新たに追加される情報要素を割り当てる情報処理部を決定できる。
本発明の実施の形態に係る情報処理システムの概略構成を示す構成図である。 要素割り当て装置が実現する機能を示す機能ブロック図である。 各要素処理装置に割り当てられる情報要素間のリンクを概念的に示す図である。 シミュレーションの対象とした情報要素のリンク数の分布を示す図である。 シミュレーションの結果得られた要素処理装置の利用度値の分布を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の概略構成を示す構成図である。同図に示されるように、情報処理システム1は、複数の要素処理装置2と、要素割り当て装置3と、を含んで構成されており、各装置は、ローカルエリアネットワーク等の通信手段を介して、相互にデータ通信可能に接続されている。情報処理システム1は、情報要素群Gに含まれる複数の情報要素Eを処理対象として、各情報要素Eに対して予め定められた情報処理を実行する。
要素処理装置2は、サーバコンピュータ等の情報処理装置である。各要素処理装置2には、情報要素群Gに含まれる複数の情報要素Eのうちの一部の情報要素Eが割り当てられ、各要素処理装置2は、自分自身に割り当てられた複数の情報要素Eに対する処理を実行する。なお、本実施形態では、合計N個の要素処理装置2が情報処理システム1に含まれることとし、各要素処理装置2を要素処理装置2(1),2(2),・・・,2(N)と表記する。
要素割り当て装置3は、サーバコンピュータ等の情報処理装置であって、情報要素群Gに新たな情報要素Eが追加される場合に、当該追加される情報要素E(以下、追加要素Eaと表記する)を、複数の要素処理装置2のうちのいずれか複数に割り当てる。要素割り当て装置3は、図1に示されるように、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、を含んで構成される。
制御部11は、例えばCPU等のプログラム制御デバイスであって、記憶部12に記憶されるプログラムに従って各種の情報処理を実行する。本実施形態において制御部11が実行する処理の内容については、後述する。
記憶部12は、例えばRAMやROM等のメモリ素子を含んで構成され、制御部11が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。また、記憶部12は制御部11のワークメモリとしても機能する。
通信部13は、例えばLANカード等の通信インタフェースであって、通信ネットワークを介して要素処理装置2との間でデータの送受信を行う。
ここで、本実施形態において処理対象となる情報要素E、及び当該情報要素Eに対して要素処理装置2が実行する処理の具体例について、説明する。
本実施形態において、各情報要素Eは、情報要素群Gに含まれる他の情報要素Eと関連づけられた(すなわち、リンクされた)情報である。具体的に、例えば情報要素Eが技術文献等の文書データである場合、各文書は、引用及び被引用という関係で他の文書とリンクしている。このように互いにリンクされた複数の情報要素E(ノード)からなる要素ネットワークは、スケールフリー性と呼ばれる性質を示す場合がある。要素ネットワークがスケールフリー性を持っている場合、そのリンク数の分布は、リンク数の平均値を中心としたピークが存在するガウス分布ではなく、以下に示されるような逆べき分布にしたがう。
p(k)〜1/kγ
ここで、kは各情報要素Eのリンク数(すなわち、各情報要素Eに関連づけられた他の情報要素Eの数)を表す変数であって、p(k)はリンク数がkである情報要素Eの数(頻度値)を示している。このような分布に従うネットワークでは、特定少数の情報要素E(いわゆるハブ)が他の多数の情報要素Eとリンクされる一方、ほとんどの情報要素Eは少数の情報要素Eとの間でしかリンクされないことになる。例えば情報要素Eが文書データの場合、少数の文書は重要文献として他の多くの文書から引用されるが、ほとんどの文書は他の文書からそれほど引用されるわけではない。そのため、各文書が他の文書から引用される数(リンク数)の分布は、スケールフリー性を示すことになる。
本実施形態に係る情報処理システム1は、このような性質を持つ情報要素Eを複数の要素処理装置2に割り当てることによって、各情報要素Eに対する処理を実行する。具体的に本実施形態では、情報処理システム1は、情報要素群Gに含まれる複数の情報要素Eに対して、ニューラルネットワークモデルによるデータ分析処理を実行する。この場合、複数の要素処理装置2のそれぞれは、ニューラルネットワークにおけるニューロンとして機能し、当該要素処理装置2に割り当てられた各情報要素Eの状態を表す情報を保持している。そして、互いにリンクされた一対の情報要素Eのそれぞれが割り当てられた2つの要素処理装置2は、ニューラルネットワークにおけるシナプスリンクによって接続される。
例えば情報要素E1と情報要素E2とが互いにリンクしており、情報要素E1が要素処理装置2(1)に、情報要素E2が要素処理装置2(2)にそれぞれ割り当てられているとする。この場合、要素処理装置2(1)と要素処理装置2(2)とはシナプスリンクによって接続されることになる。要素処理装置2(1)と要素処理装置2(2)との間のシナプスリンク数は、それぞれに割り当てられた情報要素E間のリンクの数によって決定される。すなわち、要素処理装置2(1)に割り当てられた複数の情報要素Eのうち、n個の情報要素Eが要素処理装置2(2)に割り当てられたいずれかの情報要素Eとリンクしている場合、要素処理装置2(1)と要素処理装置2(2)との間のシナプスリンク数はnになる。
このシナプスリンクを用いて、各要素処理装置2は、自分自身に割り当てられた情報要素Eの状態を変化させる処理(以下、活性伝播処理という)を行う。具体的に、各要素処理装置2は、自分自身との間にシナプスリンクが存在する他の要素処理装置2における状態の変化に応じて、自分自身に割り当てられた情報要素Eの状態を変化させる。このような活性伝播処理は、例えば特許文献1〜3に開示される方法で実現されてよい。これにより、情報要素群Gに含まれる情報要素Eのデータ分析が行われる。
特に本実施形態では、情報要素群Gに含まれる情報要素Eのそれぞれは、一つの要素処理装置2だけに割り当てられるのではなく、情報処理システム1に含まれる全ての要素処理装置2から選出された複数の要素処理装置2のそれぞれに対して割り当てられる。すなわち、情報要素群Gに含まれる各情報要素Eは、いずれも2つ以上の要素処理装置2に割り当てられることになる。そのため、仮にいずれかの要素処理装置2に障害が発生したとしても、当該要素処理装置2に割り当てられていた情報要素Eは他の要素処理装置2にも割り当てられているので、情報処理システム1全体としては、特定の情報要素Eに対する処理が実行されなくなってしまうことがなくなる。
ただし、情報要素群Gが前述したようにスケールフリー性を示すネットワークを構成している場合、一部の情報要素Eは多数の情報要素Eとリンクされてハブとなっている。そのため、各情報要素Eを完全に無作為に各要素処理装置2に割り当てることとすると、要素処理装置2ごとの処理負荷に偏りが生じるおそれがある。すなわち、ハブとなる情報要素Eが割り当てられた要素処理装置2は、当該情報要素Eが頻繁に活性伝播処理の対象とされる結果、このような情報要素Eが割り当てられない要素処理装置2と比較して処理負荷が大きくなる。このような状態になってしまうと、情報処理資源が効率的に利用されなかったり、一部の要素処理装置2に障害が発生した場合に、他の要素処理装置2に障害が発生した場合より大きな影響がシステム全体に発生したりするなどの問題が生じるおそれがある。そこで本実施形態では、要素割り当て装置3が、各要素処理装置2に割り当て済みの情報要素Eの利用度に関する情報を用いて、追加要素Eaをどの要素処理装置2に割り当てるかを確率的に決定する。以下、本実施形態において要素割り当て装置3が実行する処理について、説明する。
要素割り当て装置3は、機能的に、図2に示すように、追加要素受け入れ部21と、割り当て装置決定部22と、追加要素割り当て部23と、を含んで構成される。これらの機能は、制御部11が記憶部12に格納されたプログラムを実行することにより実現される。このプログラムは、光ディスク等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に格納されて提供されてもよいし、インターネット等の通信手段を介して要素割り当て装置3に提供されてもよい。
追加要素受け入れ部21は、情報要素群Gに新たに追加されるべき追加要素Eaの指定を受け入れる。具体的に、例えば追加要素受け入れ部21は、利用者からの操作入力によって、追加要素Eaに関する情報を受け入れる。
割り当て装置決定部22は、追加要素受け入れ部21が受け入れた追加要素Eaを、情報処理システム1に含まれる複数の要素処理装置2のうちのどの要素処理装置2に割り当てるかを決定する。なお、以下では、この割り当て装置決定部22によって決定される追加要素Eaの割り当て先の要素処理装置2を、割り当て対象装置という。
本実施形態において、割り当て装置決定部22は、割り当て対象装置を決定するために用いる情報を各要素処理装置2から取得する。具体的に、割り当て装置決定部22は、各要素処理装置2から、当該要素処理装置2に対して割り当て済みの情報要素Eの利用度に関する指標値を取得する。以下では、要素処理装置2(n)についての利用度に関する指標値を、利用度値S(n)と表記する。利用度値S(n)は、対象となる要素処理装置2(n)に対して割り当て済みの各情報要素Eがどの程度利用されるか(すなわち、どの程度処理の対象となるか)を示す数値情報である。
本実施形態では、要素処理装置2(n)と他の要素処理装置2それぞれとの間に存在するシナプスリンクの数の合計値を、利用度値S(n)として用いることとする。ここで、要素処理装置2(n)に割り当てられた情報要素Eの一つについて、当該情報要素Eにリンクされた各情報要素Eが割り当てられた要素処理装置2の数を合算した値を、当該情報要素E一つあたりの利用度値(要素利用度値)とする。要素処理装置2(n)全体の利用度値S(n)は、この要素利用度値を、要素処理装置2(n)に割り当てられた全ての情報要素Eについて合算した値となる。利用度値S(n)の値が大きければ大きいほど、要素処理装置2(n)に割り当てられた情報要素Eは他の要素処理装置2に割り当てられた情報要素Eとリンクされていることになり、それゆえ要素処理装置2(n)に割り当てられた情報要素Eが活性伝播処理の対象となる頻度が大きくなると推定される。
一例として、要素処理装置2(1)には情報要素E1及び情報要素E2が割り当てられており、情報要素E1は情報要素E3及び情報要素E4という2つの情報要素Eとリンクされていることとする。また、情報要素E3は計3台、情報要素E4は計4台の要素処理装置2に割り当てられているとする。この場合、情報要素E1の要素利用度値は7(=3+4)となる。さらに、情報要素E4の要素利用度値は10である場合、要素処理装置2(1)全体の利用度値S(1)は、17(=7+10)と算出される。図3は、この例において要素処理装置2(1)に設定されるシナプスリンクの一部を概念的に示す模式図である。
割り当て装置決定部22は、こうして取得された各要素処理装置2の利用度値Sを用いて、当該要素処理装置2に対して追加要素Eaを割り当てるか否かを決定する。具体的に、割り当て装置決定部22は、全ての要素処理装置2の利用度値Sの逆数1/Sの平均値<1/S>を算出する。そして、この平均値<1/S>と要素処理装置2(n)の利用度値S(n)とを用いて、要素処理装置2(n)に追加要素Eaを割り当てるか否か決定するための確率P(n)を算出する。
本実施形態では、確率P(n)を以下の計算式によって算出することとする。
P(n)=(p/S(n))/<1/S>
ここで、pは0<p<1の条件を満たす予め定められた定数値である。割り当て装置決定部22は、例えば、乱数生成関数により生成した0から1までの範囲の乱数値とこの確率P(n)とを比較することによって、乱数値が確率P(n)以下の場合に要素処理装置2(n)を割り当て対象装置として選出し、乱数値がP(n)を超える場合には要素処理装置2(n)を割り当て対象装置にはしないこととする。このような処理を全ての要素処理装置2について実行することによって、最終的に追加要素Eaを割り当てるべき複数の割り当て対象装置が決定される。
このようにして割り当て対象装置を決定することで、利用度値Sが全体の平均より大きな要素処理装置2ほど割り当て対象装置として選出されにくく、利用度値Sが平均より小さな要素処理装置2ほど割り当て対象装置として選出されやすくなる。すなわち、比較的処理負荷の小さいと推定される要素処理装置2ほど、優先的に割り当て対象装置として選出される可能性が高くなる。なお、このような計算式によって算出された確率P(n)を用いて各要素処理装置2を割り当て対象装置にするか否か決定した場合、全体として、N個の要素処理装置2のうち、平均(N・p)個の要素処理装置2が割り当て対象装置として選出されることが期待される。
追加要素割り当て部23は、割り当て装置決定部22によって決定された複数の割り当て対象装置に対して、実際に追加要素Eaを割り当てる処理を行う。具体的に、追加要素割り当て部23は、追加要素Eaとリンクされる情報要素Eを割り当て済みの全ての要素処理装置2に対して、追加要素Eaの割り当て対象装置を特定するための装置特定情報を通知する。さらに追加要素割り当て部23は、割り当て対象装置に対して、追加要素Eaに対して活性伝播処理を実行するために必要な情報(追加要素Eaの詳細情報)を通知してもよい。
この装置特定情報により、追加要素Eaとリンクされる情報要素Eが割り当てられた各要素処理装置2は、自分自身との間に新たにシナプスリンクが発生する要素処理装置2がどの要素処理装置2かを把握する。以後、各要素処理装置2は、追加要素Eaとリンクされた情報要素Eの状態に変化が生じた場合、当該状態変化を装置特定情報により特定される追加要素Eaの割り当て対象装置に対して、追加要素Eaに対する活性伝播処理の処理要求を行う。
以上説明した本実施形態に係る情報処理システム1によれば、情報要素群Gに新たに追加される追加要素Eaが、その後どの程度他の情報要素Eとリンクされることになるか事前に予測できない場合であっても、各要素処理装置2の処理負荷が均等に分散されるように追加要素Eaが複数の要素処理装置2に割り当てられる。
図4及び図5は、以上説明した手順で要素割り当て装置3が追加要素Eaの割り当てを行う処理のシミュレーションを実行して得られた結果を説明する図である。具体的に、このシミュレーションにおいては、情報要素群Gに新たに追加された追加要素Eaと他の情報要素Eとの間のリンクを、A.-L. Barabasi & R. Albert, “Emergence of scaling in random networks” (Science Vol.286, p.509-512, 1999) に開示された条件で設定していくことにより、情報要素Eのネットワークが成長することと想定した。この条件においては、追加要素Eaが新たに情報要素群Gに追加される際に、よりリンク数の大きい(すなわち、より多くの情報要素Eとリンクされた)既存の情報要素Eに対して、より高い確率で追加要素Eaもリンクされることになる。このような条件で成長する情報要素Eのネットワークは、スケールフリー性を示すことになる。
図4は、情報要素群Gに含まれる情報要素Eのリンク数の分布を示しており、横軸がリンク数を、縦軸が情報要素Eの頻度値を、それぞれ表している。図5は、このシミュレーションの実行結果を示しており、横軸が利用度値S(すなわち、各要素処理装置2のシナプスリンク数の合計値)を、縦軸が要素処理装置2の頻度値を、それぞれ表している。同図に示されるように、情報要素E自体はスケールフリー性を持った分布になっているのに対して、各要素処理装置2の利用度値Sはその平均値にピークがあるガウス分布に近い分布となった。
[変形例]
本発明の実施の形態は、以上説明したものに限られない。例えば以上の説明では、情報要素Eに対する処理を実行する情報処理部は、互いに独立した情報処理装置である要素処理装置2であることとしたが、情報要素Eの割り当て対象となる複数の情報処理部はこのようなものに限られない。例えば情報処理部は、一つの筐体に内蔵された複数の演算処理ユニットのそれぞれであってもよい。あるいは、一つの演算処理ユニットを論理的に分割して得られる個々の情報資源であってもよい。また、以上説明した要素割り当て装置3の機能は、各要素処理装置2とは独立した情報処理装置ではなく、いずれか一つ又は複数の要素処理装置2によって実現されることとしてもよい。
また、以上の説明では、情報要素Eは文書データであって、各要素処理装置2はニューラルネットワークモデルに基づくデータ分析処理を実行することとしたが、情報要素Eは他の各種の情報であってよく、要素処理装置2が情報要素Eに対して実行する処理の内容も各種のものであってよい。以下では、情報要素E及び当該情報要素Eに対して実行する処理内容の別の例について、説明する。
第1の例として、情報要素Eが前述した例と同じく文書データであり、各文書に関連する他の文書を参照するためのリンク情報が設定されている場合について説明する。この例では、要素処理装置2はそれぞれ複数の文書を格納しており、利用者からの要求に応じて当該格納している文書の情報を利用者に提供する。
この第1の例では、利用者は、最初にいずれか一つの文書にアクセスした後、当該文書に設定されたリンク情報をたどって、関連する文書に次々にアクセスする。これにより、個々の文書を独立して参照する場合と比較して、利用者は関連情報に素早くアクセスすることが可能になる。この場合、割り当て装置決定部22は、利用度値Sとして、各要素処理装置2に格納された文書がリンクされた他の文書の数に関する数値を取得する。具体的に、利用度値Sは、要素処理装置2に格納された各文書がリンクされた他の文書の数の累計値であってよい。割り当て装置決定部22は、このような利用度値Sを用いて、前述した例と同様の計算式により得られる確率値を用いて、割り当て対象装置を決定する。こうすれば、他の文書から参照されている度合いの大きい文書が格納された要素処理装置2ほど、割り当て対象装置として選出されにくくなり、結果として各要素処理装置2に対する利用者のアクセス頻度が平準化されることが期待される。
なお、この第1の例において、情報要素Eは文書データに限らず、ウェブページであってもよい。この場合も、各ウェブページには他のウェブページへのリンク情報が設定されており、利用者はリンクをたどって順に複数のウェブページを閲覧することになる。また、情報要素Eはサービスモジュールであってもよい。この場合も、利用者は、サービスモジュールに設定されたリンクをたどって、他のサービスモジュールを連続的に利用することになる。
次に第2の例として、各情報要素Eが互いにリンクされていない文書データである場合について、説明する。この第2の例では、情報要素Eに設定された他の情報要素Eへのリンクの数ではなく、各要素処理装置2に格納された情報要素Eが利用者によって利用される頻度に関する数値を、利用度値Sとして用いて、割り当て対象装置を決定する。この頻度を示す数値は、例えばそれまでの全期間における各情報要素Eへの総アクセス数をカウントした値であってもよいし、直近の過去一定期間におけるアクセス数の値であってもよい。このようにして得られた利用度値Sを用いて割り当て対象装置を決定することで、やはり各要素処理装置2に対する利用者のアクセス頻度が平準化されることが期待される。なお、この第2の例においても、情報要素Eは文書データに限らず、ウェブページやサービスモジュールなど、利用者による利用の対象となる各種の情報であってよい。
1 情報処理システム、2 要素処理装置、3 要素割り当て装置、11 制御部、12 記憶部、13 通信部、21 追加要素受け入れ部、22 割り当て装置決定部、23 追加要素割り当て部。

Claims (6)

  1. 情報要素群に含まれ、文書データ及びウェブページのいずれかである複数の情報要素のうち、自身に割り当てられた情報要素に対する処理をそれぞれ実行する複数の情報処理部と、
    前記情報要素群に新たに追加される情報要素を、前記複数の情報処理部のうち、一部の複数の情報処理部に割り当てる割り当て手段と、
    前記新たに追加される情報要素を割り当てる前記一部の複数の情報処理部を、前記複数の情報処理部のそれぞれに割り当てられた情報要素の利用度に関する指標値を用いて、処理負荷が小さいと推定される情報処理部ほど優先的に割り当て対象となるように確率的に決定する決定手段と、
    を含むことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記決定手段は、前記複数の情報処理部のそれぞれについて、当該情報処理部に割り当てられた前記利用度に関する指標値を取得し、当該取得した指標値を用いて算出した確率に従って、当該情報処理部に前記新たに追加される情報要素を割り当てるか否か決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  3. 前記複数の情報要素のそれぞれは、前記情報要素群に含まれる他の1又は複数の情報要素に参照される文書データ及びウェブページのいずれかであり、
    前記決定手段は、前記利用度に関する指標値として、前記複数の情報処理部のそれぞれに割り当てられた情報要素が他の情報要素から参照される数に関する数値を取得する
    ことを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
  4. 前記決定手段は、前記利用度に関する指標値として、前記複数の情報処理部のそれぞれに割り当てられた情報要素が利用者によって利用される頻度に関する数値を取得する
    ことを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
  5. 情報要素群に含まれ、文書データ及びウェブページのいずれかである複数の情報要素のうち、自身に割り当てられた情報要素に対する処理をそれぞれ実行する複数の情報処理部に接続され、
    前記情報要素群に新たに追加する情報要素を、前記複数の情報処理部のうち、一部の複数の情報処理部に割り当てる割り当て手段と、
    前記新たに追加される情報要素を割り当てる前記一部の複数の情報処理部を、前記複数の情報処理部のそれぞれに割り当てられた情報要素の利用度に関する指標値を用いて、処理負荷が小さいと推定される情報処理部ほど優先的に割り当て対象となるように確率的に決定する決定手段と、
    を含むことを特徴とする情報処理装置。
  6. 情報要素群に含まれ、文書データ及びウェブページのいずれかである複数の情報要素のうち、自身に割り当てられた情報要素に対する処理をそれぞれ実行する複数の情報処理部に接続されるコンピュータを、
    前記情報要素群に新たに追加する情報要素を、前記複数の情報処理部のうち、一部の複数の情報処理部に割り当てる割り当て手段、及び
    前記新たに追加される情報要素を割り当てる前記一部の複数の情報処理部を、前記複数の情報処理部のそれぞれに割り当てられた情報要素の利用度に関する指標値を用いて、処理負荷が小さいと推定される情報処理部ほど優先的に割り当て対象となるように確率的に決定する決定手段、
    として機能させるためのプログラム。
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